【実施例】
【0080】
使用した材料:
以下の材料を使用して、本実施例に至った:
【0081】
1Kbラダー(Invitrogen社、USA);アガロース(SIGMA社、USA);ゲル溶出キット(Qiagen社、USA);Mini prepキット(Qiagen社、USA);Taqポリメラーゼ(NEB社、USA);dATP(NEB社、USA);T4 DNAリガーゼ(NEB社、USA);LB-アガー,dam-/dcm-(NEB社、USA)、Neb5alpha(NEB社、USA);アンピシリン(MP Biomedicals社、USA);NcoI-HF(NEB社、USA);XbaI(NEB社、USA);HindIII-HF(NEB社、USA);AscI(NEB社、USA);HindIII-HF(NEB社、USA);AscI(NEB社、USA);NotI(NEB社、USA)、SpeI-HF(NEB社、USA)、SacII(NEB社、USA)、XhoI(NEB社、USA);TG1細胞(Lucigen社、USA);T4 DNAリガーゼ(NEB社、USA);PCR精製キット(Qiagen社、USA);LB-アガー;Mini prepキット(Qiagen社、USA);LB-ブロス;アンピシリン(MP Biomedicals社、USA);カナマイシン(MP biomedicals社、USA);Infusion HD(Clontech社、USA);グリセロール(Fischer Scientific社、USA);デキストロース(Merck社、USA);カザミノ酸(BD社、USA);Yeast Nitrogen Base(SIGMA社、USA);リン酸水素二ナトリウム(SIGMA社、USA);ガラクトース(SIGMA社、USA);YPDブロス(SIGMA社、USA);Ura Trpダブルドロップアウトサプリメント(Clontech社、USA)。
【0082】
更に、以下のベクター構築体/ベクター骨格を、Microbial Type Culture Collection and Gene Bank(MTCC)インドに寄託した。
【0083】
【表2】
【0084】
(実施例1)
一般的なベクター設計ストラテジー:
ナイーブな又は免疫性の又は合成のライブラリー等の抗体ライブラリーの成功は、専ら、多様でなければならない特有の設計、及び十分に大きくなければならない最終のライブラリーサイズ次第である。あらゆる抗体ライブラリーのサイズ及び多様性と、抗体の特異性及び親和性とは、直接関連している。可変軽鎖及び可変重鎖のレパートリー(合成又はナイーブ)の重大な設計以外に、大きなレパートリーに対処するためのシステムの、とりわけ様々な発現ベクターの開発が、極めて重要である。述べられた事実に加えて、各ベクターの有用性を戦略的にアラインすることは、ライブラリーの生成及びスクリーニングを成功させるのに重要な特徴である。
【0085】
本方法は、カッパ及びラムダ軽鎖定常領域及び重鎖定常領域に向けて指定した特定の修飾を、他の特徴/修飾と共に有する抗体に対処して、これをFabフォーマットで発現するための、2つの特有のファージミドベクターの開発に関する。
【0086】
開発されたベクターを用いて、天然のソース及び合成的に設計されたソースに互換的に由来する抗体レパートリーに対処する。ナイーブファージライブラリー又は合成ファージライブラリーの生成後、これらを、様々な免疫-腫瘍学ネットワークの標的抗原に対するスクリーニングに用いる。
【0087】
本方法は、本ファージミド及び本酵母発現プラスミドの、ナイーブライブラリー及び/又は合成ライブラリーからタンパク質/抗体遺伝子を発現するための、分離したタンパク質ディスプレイ技術での使用に関する。第1に、ファージディスプレイ技術を用いて、特定の抗原に対する親和性が高〜中程度である潜在的な抗体遺伝子をクローニングしてスクリーニングする。当該遺伝子を、次に、リード分子を更にスクリーニングして同定するために、酵母ディスプレイプラスミドにトランスファーする。これらの2つの補完的な技術を組み合わせることで、高度に多様な抗体ライブラリーをスクリーニングでき、かつ特定の抗原に対する新しい/リード抗体分子を開発できる。MCS I及びMCS IIに用いる制限酵素が2つの発現システムに関して同一であるので、ファージベクターから酵母ベクターへのクローン集団の円滑なトランスファーが有効である。これらの注意深く配置した制限酵素部位により、可変軽鎖の選択された集団の、ファージミドのMCS Iから、あらゆる酵母ベクターのMCS Iへのトランスファーが可能となる一方、重鎖が、あらゆる酵母ベクターのMCS IIに再配置される。intersystem transfer以外に、intra-system transfer、すなわちFabからScFvへの、若しくはその逆のディスプレイフォーマットの変更、又はフォーマットは同じであるが発現ベクターが異なる変更、例えば接合型ベクターから双シストロン性ベクター(bi-cistronic vector)へのトランスファーが、MCSベースの制限酵素の各セットを介して可能である。また、考えられる全てのシステム及びフォーマットを横断する自由な移行が、重鎖及び軽鎖のランダム化をもたらして、2つのディスプレイシステム間の差異を補うことができる。
【0088】
(実施例2)
ファージミドベクターの生成:
高度に効率的かつ機能的に大きなタンパク質/ペプチドライブラリー、例えば抗体ライブラリーを得るために、以下の重要な点を考慮した:1)ファージミドベクター中の分子のPCR増幅天然プール又はインシリコで設計し、かつ合成的に開発したプールを有する、機能的かつ大きな抗体レパートリーの効率的な生成;2)抗体フォーマット、並びに適合性があるクローニングベクター及び発現ベクターの選択(これにより、適切なスクリーニング法との適合性によって例示される、選択したクローンの迅速なダウンストリーム分析に続く、いくつかのその後の特性評価実験のための選択クローンのトランスファーが可能となろう)。
【0089】
Fabフォーマットの多数の分子に対処するために、2工程クローニング法を採用して、挿入物の双方の型、すなわち軽鎖可変領域及び重鎖可変領域の存在を構築レベルにて確認した。
【0090】
本明細書中で、ファージミドベクターは、軽鎖(Ck又はCK及びCλ又はCL)及び重鎖(ヒトIgG1-CH1ドメイン)に取り付けられた特定のヒト抗体定常領域を有する双シストロン性オペロンを有する。他の必須の特徴、例えばリボソーム結合部位、PelBシグナル配列、マルチクローニングサイト(軽鎖レパートリーについてMCS I、及び重鎖レパートリーについてMCS II)、FLAG、及びc-Mycタグが、ファージミドベクター内に存在する。タグは、CH1ドメインの延長に関連しており、Fab発現の検出に用いられることとなる。IgG1-CH1ドメインは、ファージコートPIIIタンパク質、GeneIIIPと連結している。Fabディスプレイフォーマットの一部として、重鎖が、発現されたGeneIIIPタンパク質を介して結合した形態でファージ上にディスプレイされる一方、軽鎖は、別個のフラグメントとして発現されて、周縁細胞質中に分泌され、そこで重鎖と対形成して、ディスプレイ構成を完成させる。アンバー終止コドン(TAG)を、抗体遺伝子とファージGeneIIIPタンパク質との間に戦略的に配置して、例示されるTG1細胞としての大腸菌の非サプレッサー株におけるFabフラグメントの生成が可能となる。軽鎖可変領域のプールを、NdeI、BglII、HindIII、及びAscI制限酵素認識部位からなるMCS I領域中にクローニングすることとした一方、重鎖可変領域を、NcoI、XbaI、NheI、及びNotI部位を含有するMCS II中に定めた。制限酵素の設計及び使用は、ヒト可変重鎖コード領域及び可変軽鎖コード領域内で切れる可能性の低さに基づいた。加えて、それらは、4ヌクレオチド以上のオーバーラップを生成して、最適なクローニング効率を導く。酵素は、メチル化によらず、推奨される二重消化の効率は、90%を超える。これらの制限酵素認識部位は、様々な発現システム、例えば酵母において、複数のベクター間で一定に維持された。クローニングサイトを一貫して維持するために、ファージミドベクター及びその後の酵母中のベクターにおいて、いくつかの修飾を行った。先に記載したように、これらのベクターを用いて、ナイーブ起源の、及び合成起源のヌクレオチド配列のプールに対処するので、ライブラリー生成プロセス及びその後の酵母中へのトランスファーを容易にするために、いくつかの特有の変化が組み込まれる。また、これらの変化は、アミノ酸組成物又は翻訳のフレームを変えることなく、特定の制限酵素認識部位又は特定のペプチドを消失させた。
【0091】
一部の修飾を、ベクター骨格中で実行した。他の個々の要素/配列は、以下の通りである:
1.NotI、EagI、SpeI、XmaI、SmaI、SfiI(配列番号30、2045bp〜2106bp)は、pADL23cベクターから除去したごく少数の制限酵素である(
図1)。
2.ベクター骨格由来のEcoRI(配列番号30、2004bp〜2009bp)及びBstXI(配列番号30、2116bp〜2127bp)酵素部位を修飾している。
3.特定の領域(配列番号30、2108bp〜2128bp、及び配列番号30、2132bp〜2161bp)を、pADL23cベクター骨格から除去した。
4.BamHI制限酵素認識部位(配列番号30、2754bp〜2760bp)を、GeneIIIPタンパク質から修飾した。
5.BstEII(配列番号27、2882bp〜2888bp)、Bsu36I(配列番号27、2779bp〜2786bp)、及びBbeI(配列番号27、2733bp〜2738bp)酵素部位を、CH1領域中で修飾した。
6.HindIII部位を、c-Mycタグ(配列番号2、2958bp〜2963bp)から修飾した。
7.BlpI(配列番号28、2345bp〜2351bp)を、CKから除去した。
【0092】
前述の変化の一部を、本開示の
図1においても強調している。
【0093】
よく理解できるように、ライブラリー(ナイーブ抗体ライブラリー又は合成抗体ライブラリー)を生成してスクリーニングする第1の工程であるファージミドベクターを、その後の様々なプロセスを最大限考慮して設計した。まとめると、これは、ライブラリー構築、及びスクリーニングに沿う動きにとって最も効率的な経路であった。
【0094】
全ての修飾及び目的を考慮して、挿入/発現カセットを、カッパ(
図2A及び配列番号1)及びラムダ(
図3A及び配列番号3)について設計して合成してから、挿入/発現カセットを、商業的に調達したpADL23cベクター骨格中に組み込んだ。これをその後、いくつかの修飾にかけてから、挿入/発現カセットを線状化及びクローニングした。2つの異なるファージミドベクターの生成に向けて、pADL23cをベクター骨格として用いた。これらのファージミドベクターは、軽鎖定常領域、すなわち、カッパ軽鎖定常領域及びラムダ軽鎖定常領域により、極めて分化することとなる。相同組換えベースのアプローチを採用して、挿入/発現カセットを、修飾pADL23c骨格中にクローニングした。合成したカッパ挿入構築体及びラムダ挿入構築体を、dam-/dcm-細胞中に形質転換して、各DNAを、qiagen社のmidi prepキットを用いてバルク量で単離して、更に消化した。カッパ挿入物をクローニングするストラテジーは、ラムダ挿入物のクローニングと比較して、僅かに異なった。約10μgのpADL23cを、BamHI-HF及びEcoRI-HF酵素を用いて線状化した一方、約5μgの挿入物カッパを、SfiI酵素で消化した。他方では、約5μgのラムダ挿入物を、第1に、PvuIで約37℃にて約2時間消化してから、SfiIを加えて約37℃にて約2時間消化した。これは、3つのバンドを生じ、所望のバンドサイズは約2.3kbであった。線状化ベクターpADL23c並びに消化したカッパ挿入物及びラムダ挿入物をゲル溶出する。そこでは、切り出したゲルを、約3容量のBuffer QX1溶液を混合することによって、溶解させる。約30μLのQIAEX IIビーズを加えて、30秒間ボルテックスしてから、約50℃にて約10分間インキュベートする。一連の洗浄をビーズに施す;第1に、約500μLのQX1による洗浄、続いて約500μLのPEバッファによる2回の洗浄。DNAを、約30μLのヌクレアーゼフリー水で溶出する。以下のTable 2〜Table 4(表3〜表5)は、pADL23cベクターを線状化するのに用いた成分/試薬を、並びにカッパ挿入物及びラムダ挿入物ベースのファージミドベクターの生成を示している。
【0095】
【表3】
【0096】
【表4】
【0097】
【表5】
【0098】
Infusion反応を、ベクター、並びに挿入物のカッパ挿入物及びラムダ挿入物(Table 5(表6))用にセットアップしてから、約50℃にて約15分間インキュベーションした。インキュベーション後、約2.5μlのIn-Fusion反応混合物を、50μLのStellarコンピテント細胞に加えた。反応混合物を、氷上で約30分間インキュベートしてから、約500μLのSOC培地を加えて、形質転換細胞を回収した。細胞を、アンピシリン入りLBアガープレート上にプレーティングしてから、約37℃にて一晩インキュベートした。コロニーが翌日に出現し、これを5mL LB-Amp中に植菌して、プラスミドを単離した。単離したプラスミドを、BamHI/EcoRI及びNcoI/HindIIIによる制限消化分析についてチェックして、カッパ挿入物の存在について確認し(
図2B及び
図2C)、ラムダベクターについては、クローンを、PvuII、NcoI/HindIII-HF、NcoI/PvuII、及びNdeI/PvuII単独について、又はそれぞれ組み合わせて、試験した(
図3B及び
図3C)。陽性クローンを配列決定に出して、エラーがないことが見出された。ファージミドベクターを、カッパ挿入物を有するpZB001ファージミド(
図2D及び配列番号2)及びラムダ挿入物を有するpZB001.1ファージミド(
図3D及び配列番号4)と命名した。ベクターpZB001を、Budapest条約に基づいて、MTCCに、MTCC25125の受託番号でpZB001と命名して付託した。更に、軽鎖定常領域(ラムダ挿入物CL)を有するファージミドベクターは、上述の実験手順及び寄託したファージミドベクター(カッパ挿入物)の詳細に基づいて、当業者が調製することができる。
【0099】
【表6】
【0100】
配列確認したファージミドベクターpZB001及びpZB001.1を、標的抗原に対するスクリーニング/パンニング用のナイーブファージライブラリー及び合成ファージライブラリーの生成に用いた。ライブラリーのサイズ及び多様性を、ピアグループ及び次世代シーケンシングアプローチの双方によって推定した。パンニングした分子の配列決定結果もまた、パンニングした分子の多様性が保持されることを確認した。一本鎖DNAを、パンニングした分子から単離して、酵母発現ベクターにトランスファーすることとした。
【0101】
(実施例3)
酵母発現ベクターの生成:
抗体ディスプレイライブラリーは、他の細胞タンパク質に連結した、細胞表面上に発現される部分的な、又は完全な抗体のライブラリーを表す。ファージディスプレイは、クローニングの容易さに起因して、最も受け入れられている方法であり、大きなライブラリーサイズ、一価のディスプレイ、及び様々な安定性パラメータの判定の容易さが許容される。しかしながら、ファージディスプレイでは、これに付随して、原核発現システム、及びそれによってディスプレイされる抗体フラグメントの翻訳後修飾の欠如のために適切なタンパク質のフォールディングに限界がある。当該限界を克服するために、酵母ディスプレイプラットフォームの、ロバストな、可変性の、抗体フラグメントを単離して操作する定量的方法論を使用する。酵母の、真核生物ディスプレイシステムはそのまま、蛍光活性化細胞選別(FACS)ソーティング手法を使用する定量的かつリアルタイムの評価と適合性がある選択である。
【0102】
他のインビトロディスプレイ技術と比較すると、凝集素接着受容体複合体Aga1P及びAga2Pを用いたナイーブ/非免疫性抗体ライブラリーの酵母ディスプレイは、相当数の利点を有する。例えば、フローサイトメトリ分析の使用により、相互排他的なクローンのK
D判定、K
off測定、及びエピトープ結合が挙げられる迅速なクローン特性評価が、酵母の表面上で直接可能となる。これは、当該特性評価を実行するためのタンパク質の精製の必要性を除外する。酵母上でのFab抗体フラグメントのディスプレイの成功は、大きなライブラリー構築へのより単純なアプローチを示唆している。Fabフラグメントが重鎖及び軽鎖で構成されるので、異なる酵母株中で異なるベクター上に2つのポリペプチドをコードすることが可能であり、2本の鎖が一緒に、接合の高度に効率的なプロセスによって、単一の二倍体酵母内に取り込まれ得る。しかしながら、酵母ディスプレイの場合における主な困難は、酵母における形質転換効率がより低いことに起因する、比較的小さなライブラリーサイズであり、これは、ファージ及び/又は酵母ディスプレイの組合せ概念を使用する本開示によって提供される態様によって、ここに克服される。
【0103】
上述の事実からよく理解できるように、ファージパンニングした分子は、様々な酵母発現ベクターにコンビナトリアル式に、又は非コンビナトリアル式に、ScFv、Fab等の様々なフォーマットでトランスファーされるはずである。ファージミドから酵母ベクターへの使い勝手の良いトランスファーを達成するために、マルチクローニングサイトを全く同じに維持した。本明細書中で、酵母発現ベクターは、軽鎖(Ck又はCK及びCλ又はCL)及び重鎖(ヒトIgG1-CH1ドメイン)に取り付けられた特定のヒト抗体定常領域を有する双シストロン性双方向性又は双シストロン性片方向性のいずれかである。他の重大な特徴、例えばリーダーシグナル配列(軽鎖について接合型アルファ因子;重鎖についてAga2Pリーダーペプチド)、マルチクローニングサイト(軽鎖レパートリーについてMCS I、及び重鎖レパートリーについてMCS II)、タグ(軽鎖についてV5エピトープタグ及び6×Hisタグ;重鎖レパートリーについてFLAGタグ及びc-Mycタグ)が、酵母ベクターの全種類に存在する。タグは、定常ドメインの延長に関連しており、Fab発現の検出に用いられることとなる。表面ディスプレイによって酵母ライブラリーを得るためのスクリーニングは、競合する抗原性エピトープ、抗体パラトープ構造、配列、及び配列モチーフ、又はそれらのあらゆる組合せを使用して、Fab分子又はScFv分子を、重鎖中のタグの後に戦略的に配置したタバコエッチウイルス(TEV)、エンテロキナーゼ(Ek)その他を含む群から選択されるプロテアーゼ切断部位を用いて単離することによって、実行する。
【0104】
開発した酵母ベクターの生成アプローチは、3つのタイプ:1)双シストロン性双方向性ベクター;2)双シストロン性片方向性ベクター;3)ScFvベクター、及び4)接合型ベクターのものがある。
【0105】
(A)酵母双シストロン性双方向性ベクター(pZB004及びpZB004.1)の生成:
酵母双シストロン性双方向性ベクターを生成するために、pRS314ベクター(ATCC、USA)を骨格として用いた(
図4)。修飾の一部をベクター骨格内に実行した。他の個々の要素/配列は、以下の通りである:
1.SacI、SacII、EagI、NotI、SpeI、BamHI、XmaI、SmaI、PstI、EcoRI、EcoRV、SalI、XhoI、ApaIは、pRS314ベクターから除去したごく少数の制限酵素である(配列番号31、
図4に示す1893bpから1989bp)。
2.SpeI部位(配列番号29、2600bpから2605bp)を、ラムダ軽鎖定常領域(CL)から消失させた。
【0106】
更に、カッパ(
図5A及び配列番号5)及びラムダ(
図6A及び配列番号7)についての挿入/発現カセットを、Gal1/10プロモーター、アルファリーダーペプチド、Aga2Pリーダーペプチド、MCS I及びMCS II、タグ(軽鎖についてV5及びHis-タグ、並びに重鎖についてFLAG、c-Myc)を含み、各定常領域が、軽鎖(Ck又はCλ)及び重鎖(ヒトIgG1-CH1ドメイン)の双方に取り付けられるように、設計して合成した。SpeI制限酵素認識部位を、Cλ領域から除去した。
【0107】
Fabディスプレイフォーマットの一部として、重鎖が、発現されたAga2Pタンパク質を介して結合した形態で酵母上にディスプレイされることとなる一方、軽鎖は、別個のフラグメントとして発現される。軽鎖は、タンパク質成熟プロセス中に、重鎖と対形成して、Fabディスプレイ構成を完成させる。重鎖用のCYC1ターミネーター及び軽鎖用のアルファターミネーターによって例示されるように、別個のターミネーター配列を維持した。可溶性のFabによる更なるスクリーニングプロセスを補助するために、TEVプロテアーゼ切断部位を、タグの後ろに、及びAga2Pタンパク質配列の前に固定した。タンパク質構造内にフレキシビリティを導入するために、(G4S)
3リンカー領域を、Aga2Pタンパク質の開始点の前に戦略的に配置する。
【0108】
約10μgのpRS314ベクター及びカッパ挿入物酵母を、EcoRV及びKpnI(Table 6(表7及び表8))で約37℃にて一晩消化してから、ゲル溶出した。そこでは、切り出したゲルを、約3容量のBuffer QX1溶液を混合することによって、溶解させる。約30μLのQIAEX IIビーズを加えて、約30秒間ボルテックスしてから、約50℃にて約10分間インキュベートする。一連の洗浄をビーズに施す。第1に、約500μLのQX1による洗浄、続いて約500μLのPEバッファによる2回の洗浄。DNAを、約30μLのヌクレアーゼフリー水で溶出する。消化かつ溶出した、約3μgのpRS314及びカッパ挿入物酵母を、KpnI及びEcoRVで約37℃にて一晩更に切断してから、ゲル溶出及びライゲーションをセットアップした。
【0109】
【表7】
【0110】
【表8】
【0111】
【表9】
【0112】
ライゲーションセットアップを個々に、カッパベクターについて、1:5の比率で行ってから、高コンピテント細胞TG1中に個々に形質転換した。個々のコロニーをピックアップして、植菌してから、プラスミドDNAを単離して、PvuII酵素を用いた制限消化をセットアップした。確認したクローンは、約4.3Kbのフラグメント及び約2.9Kbのフラグメントのバンドを生成する(
図5B)。陽性クローンを、EcoRV/KpnI酵素及びNdeI/KpnI酵素の各組合せによる制限消化によって、更に確認した。前者は、約3.7Kb及び約3.5Kbのサイズをもたらす一方、後者は、約5.5Kb及び約1.8Kbのフラグメントをもたらす(
図5C及び
図5D)。確認したクローンを配列決定に出して、エラーがないことが見出された(
図5E及び配列番号6)。カッパ軽鎖定常領域を含有する、確認した酵母双方向性ベクターを、Budapest条約に基づいて、MTCCに、MTCC 25128の受託番号でpZB004と命名して付託した。
【0113】
更に、ラムダ軽鎖定常領域を有する酵母双シストロン性双方向性ベクターを、カッパ挿入物を有する、寄託した前記ベクター酵母双シストロン性双方向性ベクターを用いることによって、調製する。同じものを調製し、確認して寄託した10μgのカッパベクター(pZB004)及びラムダ挿入物酵母(配列番号7)をSpeI-HF/SacIIで消化してから(Table 8(表10))、ゲル溶出して、約4℃にて一晩ライゲーションした(Table 9(表11))。25ngのライゲーション混合物を、TG1コンピテント細胞中に形質転換した。個々のコロニーを植菌して、PvuII、NdeI/NotI、及びNcoI/AscI酵素による挿入物放出に関してスクリーニングした(
図6B)。陽性クローンを配列決定に出して、エラーがないことが見出された(
図6C)。ラムダ軽鎖定常領域を含有する、確認した酵母双シストロン性双方向性ベクターを、pZB004.1(配列番号8)と命名する。
【0114】
【表10】
【0115】
【表11】
【0116】
(B)酵母双シストロン性片方向性ベクター(pZB004.2及びpZB004.3)の生成:非コンビナトリアルトランスファーの概念
重鎖及び軽鎖をFabフォーマットで発現する2つの別個のプロモーターの選択肢を有するように、酵母双シストロン性片方向性ベクターを設計した。その上、当該ベクターの特有の構成が、ファージシステムから酵母システムへのFab分子の非コンビナトリアルトランスファーを可能にすることとなる。これが今度は、真核生物システムで検討するために特定の組合せの重鎖及び軽鎖を保存することとなる。
【0117】
酵母双シストロン性片方向性ベクターを生成するために、寄託した酵母双シストロン性双方向性ベクターを骨格として用い、そこではカッパ(
図7A及び配列番号9)及びラムダ(
図8A及び配列番号11)についての挿入物を、2つのGal1/10プロモーター(軽鎖及び重鎖)、アルファリーダーペプチド、Aga2Pリーダーペプチド、MCS I及びMCS II、タグ(軽鎖についてV5及びHis-タグ、並びに重鎖についてFLAG、c-Myc)を含み、各定常領域が、軽鎖(CK又はCL)及び重鎖(ヒトIgG1-CH1ドメイン)の双方に取り付けられるように、設計して合成した。確認された酵母双シストロン性双方向性ベクターのカッパ及びラムダ、並びに合成されたカッパ及びラムダ挿入物を、SpeI-HF及びSacII制限酵素で約37℃にて約3時間消化した(表12(Table 10))。消化したベクター(約4.8Kb)及び挿入物(カッパ及びラムダ、約2.9Kb)をゲル溶出して、ライゲーション反応(表13(Table 11))を、約4℃にて一晩セットアップしてから、ヒートショック法によってNEB 5-アルファコンピテント大腸菌細胞中で形質転換した。個々のコロニーを植菌して、SpeI-HF/SacII酵素による挿入物放出(約2.9Kb)及びHindIII-HF酵素による内部消化(約1.7Kb)に関してスクリーニングした(
図7B及び
図8B)。陽性クローンを配列決定に出して、エラーがないことを見出した(
図7C及び
図8C)。カッパ軽鎖定常領域及びラムダ軽鎖定常領域を含有する、確認された酵母片方向性ベクターを、それぞれpZB004.2(配列番号10)及びpZB004.3(配列番号12)と命名する。
【0118】
【表12】
【0119】
【表13】
【0120】
(C)酵母ScFvベクター:pZB004.4の生成
酵母ディスプレイ研究のために生成した別の代替ベクターが、ScFv分子について適合性があった。この構築体の生成物は、Fabフォーマットと異なるScFvフォーマットの抗体分子であり、重鎖及び軽鎖双方の定常領域が除去されている。当該ベクターは、pRS314ベクター(ATCC、USA)に由来した構築体の骨格に基づいた(
図9)。修飾の一部をベクター骨格内に実行した。他の個々の要素/配列は、以下の通りである:
1.EagI、NotI、SpeI、BamHI、XmaI、SmaI、PstI、EcoRI、EcoRV、SalI、XhoIは、pRS314ベクターから除去したごく少数の制限酵素である(配列番号31、1904bp〜1984bp、
図9に示す)。
【0121】
ベクター骨格中の遺伝子を、設計して合成した挿入/発現カセット(
図10A及び配列番号13)と、ApaI酵素とSacII酵素との間で置換した。設計した挿入物は、Gal1プロモーター、Aga2Pタンパク質配列をコードするヌクレオチド、Aga2Pリーダー配列、Xa因子部位、HAタグ、TEV切断部位、MCS I(軽鎖可変領域の組込み用に、NdeI、BglII、HindIII、及びAscI)、リンカー領域(G
4S)、MCS II(重鎖可変領域の組込み用に、NcoI、XbaI、NheI、及びNotI)、c-Mycタグ、FLAGタグ、アルファターミネーターを含有する。
【0122】
以下のTable 12(表14)及びTable 13(表15)に示すように、約10μgのベクター及び挿入物を、ApaIで約25℃にて一晩消化してから、SacII酵素を加えて約37℃にて約3時間消化した。消化した材料をゲル溶出して、約4℃にて一晩ライゲーションした。2μLのライゲーションした混合物を、NEBアルファコンピテント細胞中に形質転換した。個々のコロニーを植菌して、EcoRV/XhoI酵素による内部消化(約2.9Kb)に関してスクリーニングした(
図10B)。陽性クローンを配列決定に出して、エラーがないことが見出された(
図10C)。重鎖及び軽鎖の組込み部位を含有する、確認された酵母ScFvベクターを、pZB004.4(配列番号14)と命名する。
【0123】
【表14】
【0124】
【表15】
【0125】
(D)酵母接合型ベクター(YMTベクター)の構築:
酵母表面ディスプレイ技術は、その酵母形質転換効率の限界に起因して、ファージ(10
9〜10
11)又はリボソーム(10
11〜10
12)ディスプレイ技術と比較すると、ライブラリーサイズに制約がある(典型的には10
6〜10
8)。酵母形質転換法の向上により、この限界を克服することができる。しかしながら、向上した様々な酵母形質転換プロトコルは、時間を浪費し、かつ労力を要するものである。そこで、大きな抗体ライブラリーを生成する強力なツールとして、酵母接合を用いることができる。酵母接合は、MATa細胞のa-凝集素とMATα細胞のα-凝集素との相互作用を通して、相対する接合型の2つの一倍体細胞間の細胞融合によって達成される。接合の後、各一倍体細胞中の2つの異なるプラスミドが、1つの二倍体細胞中に組み合わされて、以降の二倍体細胞中の各プラスミドから、コードされた抗体フラグメントが同時に発現される。Fab抗体フラグメントは、2つの鎖;VH及びCH1による重鎖(HC)(重鎖定常領域の第1のドメイン)並びにVL及びCLによる軽鎖(LC)(軽鎖定常ドメイン)を含む。ゆえに、酵母接合は、HCライブラリー及びLCライブラリーを含有する、相対する接合型の2つの一倍体細胞からのコンビナトリアルFabライブラリーの構築に適している。CH1及びCL(軽鎖定常ドメイン)の2つのC末端Cys残基間のジスルフィド結合の形成による酵母表面固定HCとの、分泌されたLCのヘテロ二量体化が、酵母細胞表面上でのディスプレイFabの構築を促進する。
【0126】
(D.1)出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)中の接合型重鎖(HC)発現ベクター(pZB002)の構築
タグ及びTEV切断部位を有するHC鎖(VH+CH1)を、GAL1プロモーター及びCYC1ターミネーターの制御下で、酵母細胞の表面上に発現させるように、接合型重鎖発現ベクターを設計する。当該ベクター中に存在するAga2Pシグナル配列が、HC鎖が分泌経路に向かうように促進する。様々な制限酵素認識部位の組合せが、ファージミドからHC発現ベクターに、ファージパンニングした分子(VH)をトランスファーするのに重要である。これを達成するために、特有の制限酵素認識部位(NcoI、BmtI、NheI、NotI)を、Aga2Pシグナル配列とCH1オープンリーディングフレームとの間に維持する。mycタグ及びFLAGタグを、フローサイトメトリスクリーニング中にHC鎖を検出するために存在させる。酵母細胞表面からFabフラグメントを切断するために、高度に配列特異的なシステインプロテアーゼ、タバコエッチ病ウイルスプロテアーゼ(TEV)及びエンテロキナーゼ(EK)部位を、HC発現ベクター中に組み込む。
【0127】
接合型重鎖HCベクター(pZB002)の構築のために、p414GAL1及びHC DNAカセット(配列番号15)を用いた。ATCC(Cat.No.ATCC(登録商標)87328(商標))由来の、TRP1マーカーを有するCENベースのシャトルベクター、p414 GAL1を、HC DNAカセットに適合するように修飾した。前記修飾を
図11に示し、以下に要約する:
1)BamHI、SmaI、PstI、EcoRI、BspDI、SalI、TspMI、ClaI、HincII、及びXmaI制限酵素認識部位を修飾した。先で言及した制限酵素認識部位を修飾するために、2208bpから2158bpまでのヌクレオチドを、p414 GAL1から除去する(配列番号32及び
図11)。
【0128】
HC DNAカセット(配列番号15)を、特有のAGA2P単一配列コード領域、マルチクローニングサイト(NcoI、BmtI、NheI、NotI)、最後の位置に無傷のシステイン残基を有する重鎖定常領域1(CH1)に続くタグ(c-myc及びFLAG)、c末端でAGA2Pオープンリーディングフレームと融合するTEV切断部位で構成する。HC DNAカセットを、Gene Art社で合成する。HC DNAカセット(
図12A)及びp414 GAL1を、SpeI及びXhoIで37℃にて消化して、更に(4℃にて)ライゲーションして、pZB002を生じさせる(
図12B)。合成pZB002 HC発現ベクターを、MTCCに、受託番号MTCC 25126で寄託する。HC DNAカセットを、GAL1プロモーター及びCYC1ターミネーターの制御下に置いた。pZB002中に、ファージパンニングしたライブラリーから受け取ったVH領域をクローニングするために、AGA2Pシグナル配列の後に、特有のNcoI、BmtI、NheI、及びNotI部位を維持した。
【0129】
【表16】
【0130】
【表17】
【0131】
以下の表により、pZB002(
図12C及び配列番号16)の特徴を理解することができる。
【0132】
【表18】
【0133】
(D.2)出芽酵母中の接合型軽鎖(LCλ)発現ベクター(pZB003.1)の構築:
タグを有するLC鎖(VL+LCλ)を、GAL1プロモーター及びCYC1ターミネーターの制御下で、酵母細胞の表面上に発現かつ分泌させるように、接合型軽鎖発現ベクターを設計する。当該ベクター中に存在する接合アルファ因子単一配列(pre領域)は、LC鎖が分泌経路に向かうように促進する。様々な制限酵素認識部位の組合せが、ファージミドからHC発現ベクターに、ファージパンニングした分子(VL)をトランスファーするのに重要である。これを達成するために、特有の制限酵素認識部位(NdeI、BglII、HindIII、及びAscI)を、単一の接合アルファ因子とLCλオープンリーディングフレームとの間に維持する。V5タグ及びHisタグの存在によって、フローサイトメトリスクリーニング中におけるLCλ鎖の検出がもたらされる。
【0134】
p416 GAL1は、ATCC(ATCC(登録商標)87332(商標))由来の、URA3マーカーを有するCENベースのシャトルベクターである(
図13)。これを用いて、シグナル配列が異なるいくつかの軽鎖構築体を生成した。前記p416 GAL1ベクター骨格を、
図13に示すように修飾して、以下に要約する:
1)BamHI、SmaI、XmaI、TspMI、EcoRI、HindIII、BspDI、ClaI、及びSaII制限酵素認識部位を修飾した。先で言及した制限酵素認識部位を修飾するために、2318bpから2268bpまでのヌクレオチドを、p416 GAL1から除去する。
【0135】
LCλのSS01ベースの分泌プラスミドの構築のために、修飾p416 GAL1及びLCλDNAカセット(配列番号19)を用いた。LCλカセットを、アルファ因子単一配列(SS01)、特有のマルチクローニングサイト(NdeI、BglII、HindIII、及びAscI)、及び最後の位置に無傷のシステイン残基を有する軽鎖定常領域(LCλ)に続くタグ(V5及びHis)で構成する。LCλDNAカセット(
図14A)を、Gene Art社で合成する。修飾したp416 GAL1及びLCλを、SpeI及びXhoIで37℃にて消化して、更に4℃にてライゲーションして、pZB003.1を生じさせる(Table 18(表20)及びTable 19(表21);
図14B)。LCλDNAカセットを、pZB003.1ベクター中でGAL1プロモーター及びCYC1ターミネーターの制御下に置くこととする。pZB003.1ベクター(
図14C)中に、ファージパンニングしたライブラリーからVL領域をクローニングするために、SS01シグナル配列の後に、特有のNdeI、BglII、HindIII、及びAscI部位を維持した。生成したpZB003.1ベクターを、配列番号20として提供する。
【0136】
【表19】
【0137】
【表20】
【0138】
以下のTable 19(表21)により、pZB003.1の特徴を理解することができる。
【0139】
【表21】
【0140】
(D.3)出芽酵母中のSS01シグナル配列を有する接合型軽鎖(LCκ)発現ベクター(pZB003.2)の構築:
タグを有するLC鎖(VL+LCκ)を、GAL1プロモーター及びCYC1ターミネーターの制御下で、酵母細胞の表面上に発現かつ分泌させるように、接合型軽鎖発現ベクターを設計する。当該ベクター中に存在する接合アルファ因子単一配列(pre領域)は、LC鎖が分泌経路上に向かうように促進する。様々な制限酵素認識部位の組合せが、ファージミドからHC発現ベクターに、ファージパンニングした分子(VL)をトランスファーするのに重要である。これを達成するために、特有の制限酵素認識部位(NdeI、BglII、HindIII、及びAscI)を、単一の接合アルファ因子とLCκオープンリーディングフレームとの間に維持する。V5タグ及びHisタグの存在によって、フローサイトメトリスクリーニング中に、LCκ鎖が検出される。
【0141】
LCκのSS01ベースの分泌プラスミドの構築のために、修飾p416 GAL1及びSS01-LCκDNA(配列番号21)カセットを用いた。p416 GAL1は、ATCC(ATCC(登録商標)87332(商標))由来の、URA3マーカーを有するCENベースのシャトルベクターである。LCκカセットを、接合アルファ因子単一配列(SS01)、特有のマルチクローニングサイト(NdeI、BglII、HindIII、及びAscI)、最後の位置に無傷のシステイン残基を有する軽鎖定常領域(LCκ)に続くタグ(V5及びHis)で構成する。LCκカセット(
図15A)を、Gene Art社で合成する。p416 GAL1及びLCκを、SpeI及びXhoIで約37℃にて消化して、更に約4℃にてライゲーションして、pZB003.2ベクターを生じさせる(Table 21(表23)及びTable 22(表24);
図15B)。LCκDNAカセットを、pZB003.2中でGAL1プロモーター及びCYC1ターミネーターの制御下に置くこととする。pZB003.2ベクター(
図15C)中に、ファージパンニングしたライブラリーからVL領域をクローニングするために、SS01シグナル配列の後に、特有のNdeI、BglII、HindIII、及びAscI部位を維持した。合成したpZB003.2ベクターを、配列番号22として提供する。
【0142】
【表22】
【0143】
【表23】
【0144】
以下の表により、pZB003.2の特徴を理解することができる。
【0145】
【表24】
【0146】
(D.4)SS02シグナル配列を有する出芽酵母中の接合型軽鎖LCκ発現ベクター(pZB003)の構築:
LC鎖のより良好な分泌を促進するために、SS02シグナル配列を、接合因子アルファ1シグナル配列(pre領域)の代わりに導入する。SS02は、pre及びpro領域を含む操作された接合因子アルファ第1因子シグナル配列であり、appS4と呼ばれる。appS4は、pre及びpro領域を含む接合因子アルファ1シグナル配列よりも分泌能力が16倍良好であることが以前に実証された。
【0147】
LCκのSS02ベースの分泌プラスミドの構築のために、pZB003.2及びSS02-LCκカセット(
図16A)(配列番号17)を用いた。SS02 DNAカセットは、操作されたアルファ因子単一配列(appS4)コード領域を含有する。SS02 DNAカセットを、Gene Art社で合成する。pZB003.2及びSS02-LCκを、SpeI及びHindIIIで約37℃にて消化して、更に約4℃にてライゲーションして、pZB003を生じさせる(Table 24(表26)及びTable 25(表27);
図16B)。合成したpZB003ベクター(
図16C)を、配列番号18として提供し、MTCCに、受託番号MTCC 25127で寄託する。
【0148】
【表25】
【0149】
【表26】
【0150】
以下の表により、pZB003の特徴を理解することができる。
【0151】
【表27】
【0152】
(D.5)SS03シグナル配列を有する出芽酵母中の接合型軽鎖LCκ発現ベクター(pZB003.3)の構築:
LC鎖のより良好な分泌を促進するために、SS03シグナル配列を、接合因子アルファ1シグナル配列(Pre領域)の代わりに導入する。SS03は、pre及びpro領域を含む操作された接合因子アルファ第1因子シグナル配列であり、app8と呼ばれる。app8は、pre及びpro領域を含む接合因子アルファ1シグナル配列よりも分泌能力が16倍良好である。
【0153】
LCκのSS03ベースの分泌プラスミドの構築のために、pZB003.2及びSS03-LCκDNA(配列番号23)を用いた。SS03 DNAカセットは、操作されたアルファ因子単一配列(app8)コード領域を含有する。pZB003.2及びSS03-LCκDNAを、SpeI及びHindIIIで約37℃にて消化して、更に約4℃にてライゲーションして、pZB003.3を生じさせる(Table 27(表29)及びTable 28(表30);
図17A及び
図17B)。合成pZB003.3ベクター(
図17C)を、配列番号24として提供する。
【0154】
【表28】
【0155】
【表29】
【0156】
以下の表により、pZB003.3の特徴を理解することができる。
【0157】
【表30】
【0158】
(D.6)SS04シグナル配列を有する出芽酵母中の接合型軽鎖LCκ発現ベクター(pZB003.4)の構築:
LC鎖のより良好な分泌を促進するために、SS04シグナル配列を、接合因子アルファ1シグナル配列(pre領域)の代わりに導入する。SS04は、酵母中の様々なタンパク質について分泌能力を有するSuc2pシグナル配列である。
【0159】
LCκのSS04ベースの分泌プラスミドの構築のために、pZB003.2及びSS04 DNA-LCκカセット(配列番号25)を用いた。SS04 DNAカセットは、Suc2pシグナル配列コード領域を含有する。pZB003.2及びSS04 DNA-LCκを、SpeI及びHindIIIで約37℃にて消化して、更に約4℃にてライゲーションして、pZB003.4を生じさせる(Table 30(表32)及びTable 31(表33);
図18A及び
図18B)。合成したpZB003.4ベクター(
図18C)を、配列番号26として提供する。
【0160】
【表31】
【0161】
【表32】
【0162】
以下の表により、pZB003.4の特徴を理解することができる。
【0163】
【表33】
【0164】
(実施例3)
抗体ライブラリーの生成及びファージミドから酵母接合ベクターへのライブラリーのトランスファー
健康なヒトドナー由来のナイーブレパートリーを表す二次PCRプール由来の5μgのカッパ及びラムダ軽鎖、並びにファージミドベクター(それぞれカッパpZB001及びラムダpZB001.1)を、HindIII-HF及びAscIにより約37℃にて一晩、約100μLの総容量で消化する。消化したサンプルをゲル溶出してから、約4℃にて一晩のライゲーションをセットアップした。25〜50ngのライゲーション混合物を、約25μLのTG1細胞中に電気穿孔法によって形質転換する。1.0mmキュベットを用い、最適な設定は1800ボルト、600オーム、及び10μFである。回収培地中への回収後、約200μLの形質転換細胞を、144mmプレート上に広げて、約37℃にて一晩インキュベートする。翌日に、合計で約6〜8プレートからコロニーをこすり取って、約20%グリセロールのストックを作製する。希釈プレーティングによって形質転換効率を算出し、約10
8〜約10
10の範囲にある、好ましくは約10
8であることが見出される。
【0165】
細胞の総数を、希釈プレーティングによりグリセロールストックのバイアルあたりで判定して、10
12個であることが見出される。コロニーを、約5mLのLB-Amp中に植菌して、プラスミドを単離する。単離したプラスミドを、制限消化分析についてチェックする。約300bpの挿入物放出により、プール中のカッパ及びラムダの双方の軽鎖の存在が確認された。
【0166】
軽鎖プール(カッパ及びラムダ双方)の1本のバイアルを、約100mLのLB-Amp中に植菌して、約37℃のシェーカー-インキュベーターにて約2〜3時間増殖させてから、プラスミドを、qiagen midi prepキットによって、メーカーのプロトコルに従って単離する。双方の軽鎖についてmidi prepしたDNAを、制限消化分析で確認してから、その中への重鎖の組込みを続行する。少数の代表的なクローンだけを、プラスミド単離に用いて、制限消化によって確認して、軽鎖挿入物の約100%の存在が示された。別々のMidi prepを行って、プール由来のカッパ及びラムダ双方の軽鎖ライブラリーDNAを単離する。Midi prepしたDNAを、ここでも、制限消化により確認してから、重鎖プールの更なる挿入に用いる。
【0167】
約5μgのカッパ及びラムダ軽鎖ライブラリーDNA、並びに重鎖の二次PCRプールを、NcoI及びXbaIにより約37℃にて一晩、約100μLの総容量で消化する。消化したサンプルをゲル溶出してから、約4℃にて一晩のライゲーションをセットアップした。25〜50ngのライゲーション混合物を、25μLのTG1細胞中に電気穿孔法によって形質転換する。1.0mmキュベットを用い、最適な設定は1800ボルト、600オーム、及び10μFである。回収培地中への回収後、約200μLの形質転換細胞を、144mmプレート上に広げて、約37℃にて一晩インキュベートする。翌日に、合計で約6〜8プレートからコロニーをこすり取って、約20%グリセロールのストックを作製し、-80℃のフリーザー内で保存する。希釈プレーティングによって形質転換効率を算出し、約10
8〜約10
10の範囲にある、好ましくは約10
8であることが見出される。
【0168】
細胞の総数を、希釈プレーティングによりグリセロールストックのバイアルあたりで判定して、10
12個であることが見出される。コロニーを、5mLのLB-Amp中に植菌して、プラスミドを単離する。単離したプラスミドを、重鎖についてNcoI及びXbaI、並びにカッパ軽鎖及びラムダ軽鎖についてHindIII及びAscIによる制限消化分析についてチェックする。約400bpの挿入物放出により、カッパプール中の(
図19A及び
図19B)、及びラムダプール中の(
図20A及び
図20B)重鎖の存在が確認された。
【0169】
重鎖、並びにカッパ及びラムダ軽鎖二次PCRプール含有DNAライブラリーを、個々に、NcoI及びXbaIで消化してからライゲーションして、高コンピテント大腸菌細胞TG1中に個々に形質転換する。
【0170】
約1mlのカッパ及びラムダ細菌グリセロールストックを、約200mlのLB-AMP培地中で37℃にて、600nmでのODが0.8に達するまで増殖させる。更に、細菌に対する感染多重性(MOI)が10であるM13KO7ヘルパーファージを加えて、約37℃にてもう30分間インキュベートする。感染後、感染した細菌を遠心分離して、ペレットを、100μg/mlアンピシリン及び25μg/mlカナマイシンを有する約200mlのLB中に再懸濁させてから、約30℃にて250rpmで一晩増殖させる。懸濁液を、約4℃にて約8000rpmで約15分間スピンダウンさせてから、ペレットを破棄する。分離した上清を、上清の1/4容量のPEG/NaCl溶液と混合して、混合物を氷上で約1時間インキュベートする。混合物を10000gで約15分間遠心分離して、ファージペレットを約20mlのPBS中に再懸濁させる。グリセロールをファージ懸濁液全体に、50%の最終濃度になるまで加えて、約1mlのアリコートのファージライブラリーストックとして-80℃にて凍結させる。
【0171】
カッパ及びラムダ双方の細菌ライブラリーのグリセロールストックを混合して、植菌して、ファージライブラリー生成に用いる。ヘルパーファージの付加により、多様性をディスプレイするファージ粒子を析出させて精製して、今後用いるグリセロールストックとして保存する。プラーク形成アッセイに由来するファージライブラリーの推定数は、約10
10〜約10
11、好ましくは約10
11pfu/mLであると見出される。プラークの形成は、Her2抗原に対してスクリーニングされることとなるFabフラグメントをディスプレイするファージミドライブラリーの機能性を示す。パンニング実験を実行して、ナイーブプールから非結合物質を除去してから、プラーク形成アッセイを続けて、結合物質の数を推定した。結合物質の評価は、約10
7であると見出された。これは、パンニングの成功を示す初期のファージ数よりも40低い。
【0172】
ストラテジー全体の計画は、ファージから酵母発現ベクターに特定の結合物質をトランスファーして、酵母システム中でスクリーニング及びソーティングを行うことである。適合性がある方法、すなわちFACSを用いた親和性ベースの方法を使用して、最良の結合物質を更に選択して順位付けする。パンニングしたファージを増幅して、ssDNAを単離してからPCR増幅して、酵母接合型ベクター中に組み込んだ(重鎖及び軽鎖の組込みについて)。異なる酵母発現ベクター中で軽鎖ライブラリー及び重鎖ライブラリーをクローニングする接合システムを利用することによって、Fabライブラリーを開発する。しかしながら、パンニングした分子のカッパ及びラムダ軽鎖PCRプール、並びに軽鎖用に排他的に設計して生成した自社の酵母発現ベクター(pZB003.1及びpZB003.2)を、HindIII及びAscIで消化してからライゲーションして、個々に、高コンピテント細胞TG1中に形質転換する。同様に、HC鎖プール及び各ベクター(pZB002)を、NcoI及びNotIで消化してからライゲーションして、高コンピテント細胞TG1中に形質転換する。重鎖及び軽鎖双方のパンニングしたライブラリーについて得られた形質転換効率は、>10
7cfuである。重鎖ライブラリー及び軽鎖ライブラリーの双方について得た形質転換されたコロニーを、挿入物放出について、軽鎖についてHindIII/AscIを(
図21A)、及び重鎖についてNcoI/NotI(
図21B)を用いてチェックしてから、グリセロールストック調製用にこすり取る。双方の鎖についての挿入物放出により、パンニングした分子の存在が確認された。グリセロールストックを、今後に用いるために-80℃にて保存する。
【0173】
確認して直ぐに、約1μgの各DNAをとって、電気穿孔法によって酵母細胞中に、約5×10
6〜2×10
7細胞/mlにて形質転換する。形質転換用の株に関して、重鎖ライブラリーの細胞表面ディスプレイ用の宿主としてEBY100を用いる一方、軽鎖ライブラリーを発現させるのにYVH10を用いる。形質転換後、プレートを約30℃にて2〜4日間インキュベートして、形質転換体を増殖させる。重鎖及び軽鎖双方のパンニングしたライブラリーを、酵母株(EBY100-ura3Δ及びYVH10)中に首尾よく形質転換する。効率は>10
6である。
【0174】
ライブラリーのFabフォーマットを表面上にディスプレイするために、重鎖ライブラリー及び軽鎖ライブラリーを表す2つの増殖した一倍体細胞の接合を、等しい数の一倍体細胞を混合することによって実行する。接合効率を、単選択プレートにおける総コロニーの数で割った、二重選択プレートにおける二倍体コロニーの数として算出し、算出された接合パーセンテージは約40%である。更に、二倍体細胞を、あらゆる増殖及び発現分析の前に、二重脱落培地(ura
-、Trp
-)中で富化する。
【0175】
重鎖プール及び軽鎖カッパプールを発現するプラスミドを有する出芽酵母2Nライブラリーを、10mlのSDCAA二重脱落培地中に植菌して、約30℃にて一晩(16〜20時間)増殖させる。一晩増殖させた培養体の600nmでのODを測定して、約10mlのSDCAA二重脱落グルコース培地(非誘導培養)、及び約10mlの2XSGCAA培地(誘導培養)中に、600nmでの最終ODが0.2〜0.3になるように然るべく植菌する。非誘導細胞及び誘導細胞を、約20℃にて24から48時間に及ぶ異なる時間、増殖させる。
【0176】
軽鎖及び重鎖の発現が、かなりのパーセンテージで観察される。抗His抗体によって軽鎖発現を探索して、>7%であることが見出される(
図22A)一方、抗c-Myc抗体で探索される重鎖が、ビオチン化したHer2による二重陽性クォードラントで、7.2のパーセンテージにて出現することが見出される(
図22B)。この結果は、Fab形成、及び同じ標的抗原との結合の成功を示している。この結果は、二重栄養要求性マーカー選択二倍体が、重鎖を伴う軽鎖を発現していることを示している。ファージから酵母システムへのクローンのトランスファーに続く、Fabの発現及びその、Her2抗原への結合の成功により、本開示のファージミドベクター及び酵母ベクターの機能性及び有効性が実証される。
【0177】
同様に、先のアプローチを、合成抗体/レパートリーから得た可変軽鎖(カッパ軽鎖及びラムダ軽鎖)領域及び重鎖領域を用いて使用することもできる。
【0178】
(実施例4)
抗体ライブラリーの生成及び酵母scFvベクターを用いたスクリーニング
別の酵母発現構築体、すなわち酵母ScFv発現構築体(pZB004.4)を、抗Her2 ScFv遺伝子配列の発現及びHer2抗原との結合について試験した。抗Her2遺伝子、V
H及びV
Lを、pZB004.4ベクター中に、NdeI/AscI酵素間とNcoI/NotI酵素間のそれぞれMCS IとMCS II内にてクローニングした。先に記載するように、クローンを酵母EBY100中に形質転換してから、発現を誘導して結合研究を行った。誘導した酵母細胞のフローサイトメトリ分析により、Her2抗原との相互作用が明らかとなった。フローサイトメトリを、ビオチン化したHer2抗原で実行した。当該抗原は、ストレプトアビジンAlexa 633結合体で検出される。加えて、抗c-myc抗体(alexa flour 488、結合体)を用いて、C末端c-mycタグの発現を検出した。結果は、識別可能な二重陽性蛍光シグナルを明らかにした。これにより、酵母細胞表面上での抗Her2 ScFv分子の発現が示される(
図23)。
【0179】
まとめると、本開示は、タンパク質ディスプレイ技術における本ファージミド及び酵母発現プラスミドの、ナイーブライブラリー及び/又は合成ライブラリーからタンパク質/抗体遺伝子を発現させるための使用に関する。第1に、ファージディスプレイ技術を用いて、特定の抗原に対する親和性が高〜中程度の潜在的抗体遺伝子をクローニングしてスクリーニングする。次に、当該遺伝子を、酵母ディスプレイプラスミドにトランスファーして、更にリード分子をスクリーニングして同定する。これらの2つの補完的な技術を組み合わせることで、高度に多様な抗体ライブラリーがスクリーニングされ、かつ特定の抗原に対する新しい/リード抗体分子が開発される。ファージベクターから酵母ベクターへのクローン集団の円滑なトランスファーが有効である。というのも、MCS I及びMCS II中に用いられる制限酵素が、2つの発現システムに関して同一であるからである。これらの制限酵素を注意深く選択することで、可変軽鎖の選択集団を、ファージミドのMCS Iから、あらゆる酵母ベクターのMCS Iにトランスファーすることができる一方、重鎖を、あらゆる酵母ベクターのMCS IIに再配置することができる。
【0180】
更に、ナイーブ抗体及び/又は合成抗体からの可変重鎖及び軽鎖レパートリーを、本開示のファージミドベクター及び酵母ベクター中に直接クローニングすることもできて、所望の結果を得ることができる。
【0181】
intersystem transferの他に、intra-system trasfer、すなわちFabからScFvへの、若しくはその逆のディスプレイフォーマットの変更、又はフォーマットは同じであるが発現ベクターが異なる変更、例えば接合型ベクターから双シストロン性ベクターへのトランスファーが、MCS酵素の各セットを介して可能である。また、考えられる全てのシステム及びフォーマットを横断する自由な移行が、重鎖及び軽鎖のランダム化をもたらして、2つのディスプレイシステム間の差異を補うことができ、特定の組合せがシステムを横断して保存されるようなシステムを利用できることは、明らかに利点がある。
【0182】
したがって、本ベクターは、タンパク質ディスプレイ技術において、以下が挙げられるがこれらに限定されない多数の利点を提供する:
・2つの補完的な技術(ファージディスプレイ及び酵母ディスプレイ)により、高度に多様な抗体ライブラリーがスクリーニングされ、かつ特定の抗原に対する新しい/リード抗体分子が開発される、inter-transferアプローチ。
・ファージベクターから酵母ベクターへのクローン集団の効率的かつ円滑なトランスファーをもたらすことで、抗体分子/フラグメントの多様性を維持するように一意的に設計された挿入/発現カセット。
・ファージディスプレイ等の原核ディスプレイシステムを用いた、ライブラリーの小ささ及び真核生物タンパク質の発現/ディスプレイの限界に対処する、酵母ディスプレイ技術の欠点の克服。
・ディスプレイフォーマットが、FabからScFvに、若しくはその逆に変更され得、又は同じフォーマットが、MCS酵素の各セットを介して、一酵母ベクターから別の酵母ベクターにトランスファー、例えば接合型ベクターから双シストロン性ベクターにトランスファーされ得る、intra-transferアプローチ。