(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記凸部は、先端に、前記第2固定金具と接触し、前記貫通穴から前記凸部が抜け出ることを防止するストッパーを備えている請求項1又は請求項3に記載の空気調和機の室内機。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係る空気調和機の室内機の一例について、図面等を参照しながら説明する。なお、以下の各図面において、同一の符号を付した構成は、同一又はこれに相当する構成である。なお、以下の実施の形態で記載されている各構成の形態は、あくまでも例示である。本発明に係る空気調和機の室内機は、以下の実施の形態で記載されている各構成に限定されるものではない。また、構成同士の組み合わせは、同一の実施の形態における組み合わせのみに限定するものではなく、異なる実施の形態に記載した構成同士を組み合わせてもよい。また、以下の各図面では、各構成部材の大きさの関係が本発明を実施した実物とは異なる場合がある。
【0013】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機を斜め上方から見た斜視図である。また、
図2は、本発明の形態1に係る空気調和機の室内機を斜め上方から見た分解斜視図である。
本実施の形態1に係る空気調和機の室内機100は、部屋等の空調対象空間の天井に埋め込まれて、あるいは空調対象空間の天井に吊り下げられて設置されるものである。この室内機100は、下面部に吸込口3a及び吹出口3bが形成された筐体1を備えている。なお、本実施の形態1では、4つの吹出口3bが形成された例を示している。筐体1は、例えば、内部が空洞となった略直方体形状の箱体である。吸込口3aは、例えば、筐体1の下面部の略中央部に形成されている。4つの吹出口3bは、吸込口3aの四方を囲むように形成されている。これら吹出口3bは、例えば長方形状をしており、長辺が筐体1の下面部の各辺に沿うように配置されている。
【0014】
本実施の形態1に係る筐体1は、室内機本体2及び化粧パネル3を備えている。
室内機本体2は、例えば、平面視において角部に面取り形状を有する、略直方体形状の箱体である。換言すると、室内機本体2は、平面視において略八角形状となっている。室内機本体2は、下面部が開口しており、内部に図示せぬ送風機及び熱交換器等が収納されている。化粧パネル3は、例えば略四角形状の板状体であり、筐体1の下面部を構成するものである。この化粧パネル3に、上述の吸込口3a及び吹出口3bが形成されている。すなわち、室内機本体2の内部で図示せぬ送風機が回転することによって、空調対象空間の空気は、化粧パネル3の吸込口3aから室内機本体2内に吸い込まれる。また、室内機本体2内に流入した空調対象空間の空気は、図示せぬ熱交換器を通る際に該熱交換器の冷媒流路内を流れる冷媒と熱交換して空調空気となり、化粧パネル3の吹出口3bから空調対象空間へ吹き出される。
【0015】
また、本実施の形態1に係る筐体1は、ケース4を備えている。ケース4は、室内機100に機能を追加したい場合に設けられる。ケース4には、追加機能を実現するための追加機構が設けられている。筐体1がケース4を備える場合、ケース4は、第1固定機構10により、室内機本体2の下部に取り付けられる。化粧パネル3は、第2固定機構20により、ケース4の下部に取り付けられる。また、筐体1がケース4を備えない場合、室内機本体2の下部に化粧パネル3が取り付けられることとなる。なお、第1固定機構10及び第2固定機構20については後述する。
【0016】
本実施の形態1では、追加機構として、ケース4に、吹出口3bから吹き出される空気の横方向の角度を調節する左右風向調節部5が設けられている。詳しくは、ケース4は、平面視において、室内機本体2と略同形状をしている。すなわち、ケース4は、平面視において、角部に面取り形状を有する略直方体形状をしている。このケース4には、吸込流路4aと、吹出流路4bとが形成されている。吸込流路4aは、化粧パネル3の吸込口3aから吸い込まれた空調対象空間の空気を室内機本体2内へ導く流路である。吹出流路4bは、室内機本体2内の空調空気を化粧パネル3の吹出口3bへ導く流路である。吹出流路4bは、吹出口3bと同数形成されている。左右風向調節部5は、各吹出流路4bに設けられている。
【0017】
左右風向調節部5は、複数の左右風向調節板5aを備えている。複数の左右風向調節板5aは、吹出流路4b内において、吹出流路4bの長手方向(横方向)に、規定の間隔を空けて配置されている。左右風向調節板5aのそれぞれは、揺動自在に吹出流路4b内に配置されている。例えば、左右風向調節板5aのそれぞれは、下端部が左右方向に揺動する。そして、左右風向調節板5aの下端部が移動した方向に、吹出口3bから吹き出される空調空気は曲がって吹き出されることとなる。左右風向調節板5aの揺動は、左右風向調節部5の図示せぬ駆動モーターの動力によって行われる。
【0018】
続いて、第1固定機構10及び第2固定機構20について説明する。
【0019】
図3は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の分解斜視図であり、室内機の角部周辺を斜め上方から観察した図である。
室内機本体2とケース4とを固定する第1固定機構10は、例えば、筐体1の各角部に設けられている。ケース4と化粧パネル3とを固定する第2固定機構20も、例えば、筐体1の各角部に設けられている。
【0020】
第1固定機構10は、固定金具11及び固定金具12を備えている。固定金具11は、室内機本体2の側面部2aに取り付けられている。固定金具11には、雌ネジ11aが形成されている。雌ネジ11aは、雄ネジ13がねじ込まれる雌ネジである。固定金具12は、固定金具11の下方となる位置において、ケース4の側面部4cに取り付けられている。固定金具12には、貫通穴12aが形成されている。貫通穴12aは、雄ネジ13が貫通する貫通穴である。なお、本実施の形態1では、雄ネジ13は、可撓性を有する雄ネジ保持部材12bに保持されている。雄ネジ保持部材12bは、例えば、固定金具12に取り付けられている。
【0021】
固定金具12の貫通穴12aに貫通した雄ネジ13を下方から雌ネジ11aにねじ込んでいくことにより、雄ネジ13の頭部と固定金具11の下面との間に、固定金具12が挟み込まれる。これにより、ケース4は、室内機本体2に固定される。すなわち、雌ネジ11a及び雄ネジ13が、室内機本体2とケース4とを固定するネジ止め部となる。また、雌ネジ11aの位置が、室内機本体2とケース4とを固定するネジ止め部の位置となる。
【0022】
第2固定機構20は、第1固定金具21及び第2固定金具22を備えている。第1固定金具21は、固定金具12の下方となる位置において、ケース4の側面部4cに取り付けられている。第2固定金具22は、第1固定金具21に固定されている。この第2固定金具22は、化粧パネル3とも固定される。これにより、ケース4と化粧パネル3とが、第2固定機構20により固定されることとなる。すなわち、第2固定金具22は、第1固定金具21及び化粧パネル3に固定されるものである。詳しくは、第2固定金具22には、雌ネジ22dが形成されている。雌ネジ22dは、雄ネジ24がねじ込まれる雌ネジである。一方、化粧パネル3には、例えば各角部に、貫通穴3cが形成されている。貫通穴3cに貫通した雄ネジ24を下方から雌ネジ22dにねじ込んでいくことにより、雄ネジ24の頭部と第2固定金具22の下面との間に、化粧パネル3が挟み込まれる。これにより、化粧パネル3は、第2固定金具22に固定される。
【0023】
ここで、上述のように、筐体1がケース4を備えない場合、室内機本体2の下部に化粧パネル3が取り付けられることとなる。すなわち、筐体1がケース4を備えない場合、化粧パネル3の貫通穴3cに貫通した雄ネジ24を下方から固定金具11の雌ネジ11aにねじ込んでいくことにより、雄ネジ24の頭部と固定金具11の下面との間に、化粧パネル3が挟み込まれる。これにより、化粧パネル3は、室内機本体2に固定される。このように、化粧パネル3が室内機本体2及びケース4の双方に接続できるようにするためには、固定金具11の雌ネジ11aの位置と第2固定金具22の雌ネジ22dとを、平面視において同位置にしなければならない。
【0024】
しかしながら、固定金具11の雌ネジ11aの位置と第2固定金具22の雌ネジ22dとを平面視において同位置にした場合、次のような課題が発生する。本実施の形態1に係る室内機100は、部屋等の空調対象空間の天井に埋め込まれて、あるいは空調対象空間の天井に吊り下げられて設置されるものである。このような室内機100においては、据付作業者は、室内機100の下方から据付作業を行う。すなわち、ケース4を室内機本体2に固定する際、雌ネジ11aにねじ込まれる雄ネジ13に下方からドライバー等の工具を接続し、該雄ネジ13を回す必要がある。この際、第2固定機構20の第2固定金具22が雄ネジ13の下方を覆ってしまうため、雄ネジ13に工具を接続することが困難となる。そこで、本実施の形態1に係る第2固定機構20は、次のように構成されている。
【0025】
図4及び
図5は、本発明の実施の形態1に係る第1固定機構及び第2固定機構周辺を斜め下方から見た斜視図である。
図6は、本発明の実施の形態1に係る第2固定機構の第2固定金具を斜め上方から見た斜視図である。
図7は、本発明の実施の形態1に係る第2固定機構の第1固定金具を斜め下方から見た斜視図である。また、
図8は、本発明の実施の形態1に係る第2固定機構を斜め上方から見た斜視図であり、第2固定機構の動作を説明するための図である。なお、
図4及び
図5は、ケース4の下部に化粧パネル3が取り付けられていない状態を示している。また、
図4及び
図8(a)は、第2固定機構20の第2固定金具22が固定位置に配置されている状態を示している。また、
図5、
図8(b)及び
図8(c)は、第2固定機構20の第2固定金具22が待避位置に配置されている状態を示している。ここで、固定位置とは、第2固定金具22に化粧パネル3が取り付けられるときの、第2固定金具22の位置である。また、待避位置とは、雄ネジ13に工具31が接続可能となる第2固定金具22の位置である。
【0026】
第1固定金具21は、ケース4の側面部4cから離れる方向に突出する凸部21aを有している。本実施の形態1では、第1固定金具21は、2つの凸部21aを有している。凸部21aには、雌ネジ21bが形成されている。雌ネジ21bは、雄ネジ23がねじ込まれる雌ネジである。
【0027】
第2固定金具22は、第1固定金具21に固定されていない状態では待避位置と固定位置との間を往復動自在となるように、第1固定金具21に取り付けられている。具体的には、本実施の形態1に係る第2固定金具22は、次のような構成となっている。第2固定金具22は、上下方向に延びる上下方向配置部22eと、横方向に延びる横方向配置部22fと、を有している。すなわち、第2固定金具22は、上下方向配置部22e及び横方向配置部22fによって、断面L字状に形成されている。なお、化粧パネル3を固定する際に使用する雌ネジ22dは、横方向配置部22fに形成されている。
【0028】
また、第2固定金具22には、貫通穴22aが形成されている。貫通穴22aは、横方向に延びる貫通穴であり、上下方向配置部22eに形成されている。貫通穴22aには、第1固定金具21の凸部21aが摺動自在に挿入されている。すなわち、第2固定金具22は、第1固定金具21に固定されていない状態では、ケース4の側面部4cに近づく方向及びケース4の側面部4cから離れる方向に往復動自在となっている。なお、
図4、
図5及び
図8に示すように、最もケース4の側面部4cに近づいた第2固定金具22の位置が、固定位置となっている。また、第2固定金具22の待避位置は、固定位置よりも、ケース4の側面部4cから離れた位置となっている。
【0029】
また、第2固定金具22には、貫通穴22bが形成されている。貫通穴22bは、貫通穴22aと交差するように延びる貫通穴であり、横方向配置部22fから上下方向配置部22eに跨がって形成されている。貫通穴22bにおける横方向配置部22fに形成されている部分は、第2固定金具22が固定位置に配置されているとき、第1固定金具21の雌ネジ21bと対向する位置となる。このため、第2固定金具22は、次のように第1固定金具21に固定される。まず、第2固定金具22を固定位置に配置する。そして、貫通穴22bにおける横方向配置部22fに形成されている部分に雄ネジ23を貫通させ、該雄ネジ23を下方から雌ネジ21bにねじ込んでいく。これにより、雄ネジ23の頭部と第1固定金具21の下面との間に第2固定金具22が挟み込まれ、第2固定金具22は第1固定金具21に固定される。
【0030】
一方、第2固定金具22を待避位置に移動する場合、雄ネジ23を緩める。これにより、第2固定金具22は、第1固定金具21に対して往復動自在となる。したがって、
図8(b)に白抜き矢印で示すように第2固定金具22を動かすことにより、待避位置へ移動することができる。なお、
図5、
図8(b)及び
図8(c)では、雄ネジ23を第1固定金具21の雌ネジ21bから外し、第2固定金具22を第1固定金具21に対して往復動自在としている。しかしながら、第1固定金具21を第1固定金具21に対して往復動自在とする際、雄ネジ23を第1固定金具21の雌ネジ21bから外さなくてもよい。雄ネジ23をある程度緩めることにより、つまり雄ネジ23をある程度下方に移動させることにより、雄ネジ23における雌ネジ21bよりも上方に突出した部分は、貫通穴22bにおける上下方向配置部22eに形成されている部分を通過することができる。すなわち、雄ネジ23をある程度緩めることにより、固定位置と待避位置との間を第2固定金具22が移動する際、第2固定金具22と雄ネジ23との干渉を防止できる。
【0031】
図5、
図8(b)及び
図8(c)に示すように、第2固定金具22前記待避位置に移動した際、第1固定金具21と第1固定金具21との間に、空間が形成される。また、
図5からわかるように、この空間は、平面視において、室内機本体2とケース4とを固定するネジ止め部となる雌ネジ11a及び雄ネジ13と重なる位置となる。このため、この空間にドライバー等の工具31を挿入し、下方から雄ネジ13に工具31を接続することにより、雄ネジ13を回すことができ、室内機本体2とケース4とを固定することができる。ここで、ネジ止め部で室内機本体2とケース4とを固定する際に用いられる工具31が挿入自在な空間を、第1空間30と称することとする。すなわち、第2固定金具22が待避位置に移動した際、平面視においてネジ止め部と重なる位置に、ネジ止め部で室内機本体2とケース4とを固定する際に用いられる工具31が挿入自在な第1空間30が、配置される。
【0032】
なお、第2固定金具22が固定位置に配置されている状態においては、第2固定金具22の上下方向配置部22eは、雄ネジ23とケース4との間に配置される。そして、雄ネジ23が雌ネジ21bに規定長さ以上ねじ込まれた状態においては、貫通穴22bの上端22cは雄ネジ23の先端23aより低い位置となる。貫通穴22bの上端22cと雄ネジ23の先端23aとの高さ関係をこのようにすることで、雄ネジ23の締め付け不足及び振動等によって第2固定金具22を固定している雄ネジ23に緩みが生じた場合でも、雄ネジ23が上下方向配置部22eに引っ掛かる。このため、雄ネジ23に緩みが生じた場合でも、第2固定金具22が第1固定金具21から外れることを防止できる。
【0033】
また、本実施の形態1に係る第1固定金具21の凸部21aは、先端に、第2固定金具22と接触し、第2固定金具22の貫通穴22aから凸部21aが抜け出ることを防止するストッパー21cを備えている。本実施の形態1では、凸部21aの先端部を折り曲げ、ストッパー21cを形成している。ストッパー21cを設けることにより、第2固定金具22をケース4から遠ざかるように移動させた際、第2固定金具22の上下方向配置部22eがストッパー21cに接触し、第2固定金具22が第1固定金具21から外れることを防止できる。
【0034】
また、本実施の形態1に係る第1固定金具21の凸部21aは、第2固定金具22が待避位置に配置されている状態において貫通穴22aと対向する位置に、切り欠き部21dを有している。このため、切り欠き部21dに貫通穴22aの周縁をかみ合わせることにより、第2固定金具22が第1固定金具21に固定されることとなる。待避位置で第2固定金具22を固定することにより、室内機本体2とケース4との固定作業中に第2固定金具22が固定位置側に移動して当該固定作業の邪魔になることを防止できる。このため、室内機本体2とケース4との固定作業が容易となる。
【0035】
続いて、本実施の形態1に係る室内機100の据付動作について説明する。
室内機100を据え付ける際、まず、室内機本体2を空調対象空間の天井に固定する。そして、室内機本体2の下部に、ケース4を取り付ける。具体的には、
図5に示すように、雄ネジ13を下方から固定金具11の雌ネジ11aにねじ込んでいくことにより、雄ネジ13の頭部と固定金具11の下面との間に、ケース4に設けられた固定金具12を挟み込む。これにより、ケース4は、室内機本体2に固定される。
【0036】
なお、雄ネジ13を雌ネジ11aにねじ込んでいく際、第2固定金具22が
図4及び
図8(a)に示す固定位置にあると、工具31を雄ネジ13に接続することができない。このため、雄ネジ13を雌ネジ11aにねじ込む前に、雄ネジ23を緩めて、第2固定金具22を
図5に示す待避位置へ移動させる。具体的には、
図8(b)に白抜き矢印で示すように、第2固定金具22をケース4から遠ざかるように移動させる。そして、
図8(c)に白抜き矢印で示すように、第2固定金具22を切り欠き部21dの形成方向にスライドさせる。これにより、切り欠き部21dに貫通穴22aの周縁がかみ合い、待避位置にて第2固定金具22が第1固定金具21に固定される。
【0037】
ここで、本実施の形態1に係る第1固定機構10では、上述のように、雄ネジ13は、可撓性を有する雄ネジ保持部材12bに保持されている。雄ネジ13が雄ネジ保持部材12bに保持されていない場合、工具31の先端に雄ネジ13を取り付け、この状態で工具31及び雄ネジ13を第1空間30に通し、雄ネジ13を雌ネジ11aにねじ込むこととなる。このような作業では、雄ネジ13を雌ネジ11aにねじ込む前に、雄ネジ13を落下させてしまう場合がある。しかしながら、雄ネジ13が雄ネジ保持部材12bに保持されている場合、雄ネジ13を雌ネジ11aにねじ込む作業において、雄ネジ13が落下することはない。このため、雄ネジ13を雄ネジ保持部材12bに保持することにより、据付作業性を向上させることができる。
【0038】
ケース4を室内機本体2の下部へ取り付けた後、化粧パネル3をケース4の下部に取り付ける。具体的には、まず、第2固定金具22を、
図4及び
図8(a)に示す固定位置に移動させる。そして、雄ネジ23を下方から雌ネジ21bにねじ込んでいくことにより、雄ネジ23の頭部と第1固定金具21の下面との間に、第2固定金具22を挟み込む。これにより、第2固定金具22は、第1固定金具21に固定される。
【0039】
第2固定金具22を固定位置で固定した後、雄ネジ24を下方から雌ネジ22dにねじ込んでいくことにより、雄ネジ24の頭部と第2固定金具22の下面との間に、化粧パネル3が挟み込まれる。これにより、化粧パネル3は、ケース4に固定される。
【0040】
以上、本実施の形態1に係る空気調和機の室内機100は、室内機本体2と、室内機本体2の下部に取り付けられたケース4と、ケース4の下部に取り付けられた化粧パネル3と、を備えている。また、室内機100は、室内機本体2とケース4とを固定するネジ止め部を有する第1固定機構10と、ケース4と化粧パネル3とを固定する第2固定機構20と、を備えている。第2固定機構20は、ケース4の側面部4cに取り付けられた第1固定金具21と、第1固定金具21及び化粧パネル3に固定される第2固定金具22と、を備えている。第2固定金具22は、第1固定金具21に固定されていない状態では待避位置と化粧パネル3が固定される位置である固定位置との間を往復動自在となるように、第1固定金具21に取り付けられている。そして、本実施の形態1に係る室内機100においては、第2固定金具22が待避位置に移動した際、平面視において第1固定機構10のネジ止め部と重なる位置に、ネジ止め部で室内機本体2とケース4とを固定する際に用いられる工具31が挿入自在な第1空間30が配置される構成となっている。
【0041】
本実施の形態1に係る空気調和機の室内機100においては、ケース4を室内機本体2に固定する際、第2固定機構20の構成部品を取り外す必要がなく、第2固定機構20の構成部品を仮置きする必要がない。したがって、本実施の形態1に係る空気調和機の室内機100は、従来よりも据付作業性を向上させることが出来る。
【0042】
実施の形態2.
第2固定機構20の構成は、実施の形態1で示した構成に限定されない。第2固定金具22が待避位置に移動した際、平面視において第1固定機構10のネジ止め部と重なる位置に工具31が挿入自在な第1空間30が配置される構成となっていれば、第2固定機構20の構成を適宜変更することができる。例えば、第2固定機構20を、本実施の形態2のように構成してもよい。なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、実施の形態1と同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
【0043】
図9は、本発明の実施の形態2に係る第1固定機構及び第2固定機構周辺を斜め下方から見た斜視図である。
図10は、本発明の実施の形態2に係る第2固定機構の第2固定金具を斜め上方から見た斜視図である。
図11は、本発明の実施の形態2に係る第2固定機構の第1固定金具を斜め下方から見た斜視図である。また、
図12は、本発明の実施の形態2に係る第2固定機構を斜め上方から見た斜視図であり、第2固定機構の動作を説明するための図である。なお、
図9は、ケース4の下部に化粧パネル3が取り付けられていない状態を示している。また、
図12(a)は、第2固定機構20の第2固定金具22が固定位置に配置されている状態を示している。また、
図9及び
図12(b)は、第2固定機構20の第2固定金具22が待避位置に配置されている状態を示している。
【0044】
本実施の形態2に係る第2固定金具22には、横方向配置部22fに、上下方向に貫通する開口22gが形成されている。そして、第2固定金具22が待避位置に移動した際、開口22gは、平面視において第1固定機構10のネジ止め部と重なる位置に配置される。すなわち、第2固定金具22が待避位置に移動した際、開口22gは、工具31が挿入自在な第1空間30となる。
【0045】
詳しくは、本実施の形態2に係る第2固定金具22は、貫通穴22aの横方向の幅が第1固定金具21の凸部21aの横方向の幅よりも広くなっている。このため、第2固定金具22が第1固定金具21に固定されていない状態では、第2固定金具22は、貫通穴22aの横幅方向に往復動自在となる。換言すると、第2固定金具22が第1固定金具21に固定されていない状態では、第2固定金具22は、ケース4の側面部4cに沿って往復動自在となる。なお、本実施の形態2に係る第2固定金具22は、凸部21aの根本付近において、ケース4の側面部4cに沿って往復動する。このため、本実施の形態2に係る第1固定金具21では、待避位置にて第2固定金具22を固定する切り欠き部21dは、凸部21aの根元付近に設けられている。
【0046】
このように構成された第2固定機構20を備えた室内機100においては、第1固定機構10で室内機本体2及びケース4を固定する前に、雄ネジ23を緩めて、第2固定金具22を
図9に示す待避位置へ移動させる。具体的には、
図12(b)に白抜き矢印で示すように、第2固定金具22をケース4の側面部4cに沿って移動させる。そして、切り欠き部21dに貫通穴22aの周縁をかみ合せ、第2固定金具22を第1固定金具21に固定する。そして、
図9に示すように、雄ネジ13を下方から固定金具11の雌ネジ11aにねじ込んでいくことにより、雄ネジ13の頭部と固定金具11の下面との間に、ケース4に設けられた固定金具12を挟み込む。これにより、ケース4は、室内機本体2に固定される。
【0047】
以上、本実施の形態2に係る空気調和機の室内機100においても、実施の形態1と同様に、第2固定金具22が待避位置に移動した際、平面視において第1固定機構10のネジ止め部と重なる位置に、ネジ止め部で室内機本体2とケース4とを固定する際に用いられる工具31が挿入自在な第1空間30が配置される構成となっている。このため、本実施の形態2に係る空気調和機の室内機100においても、実施の形態1と同様に、従来よりも据付作業性を向上させることが出来る。
【0048】
実施の形態3.
本実施の形態3では、実施の形態1又は実施の形態2で示した室内機100を備えた空気調和機の一例について説明する。なお、本実施の形態3において、特に記述しない項目については実施の形態1又は実施の形態2と同様とし、実施の形態1又は実施の形態2と同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
【0049】
図13は、本発明の実施の形態3に係る空気調和機の一例を示す冷媒回路図である。なお、
図13に示す実線の矢印は、冷房運転時の冷媒の流れ方向を示している。また、
図13に示す破線の矢印は、暖房運転時の冷媒の流れを示している。
本実施の形態3に係る空気調和機500は、実施の形態1又は実施の形態2で示した室内機100と、室外機200とを備えている。室内機100と室外機200とは、ガス冷媒配管300及び液冷媒配管400により配管接続されている。室内機100は、室内熱交換器110を有している。室外機200は、圧縮機210、四方弁220、室外熱交換器230及び膨張弁240を有している。
【0050】
圧縮機210は、吸入した冷媒を圧縮して吐出する。ここで、特に限定するものではないが、圧縮機210は、例えばインバータ回路等によって運転周波数を任意に変化させることにより、圧縮機210の容量を変化させることができるようにしてもよい。なお、圧縮機210の容量とは、単位時間あたりの冷媒を送り出す量を表すものである。四方弁220は、例えば冷房運転時と暖房運転時とによって冷媒の流れを切り換える弁である。
【0051】
室外熱交換器230は、冷媒と室外空気との熱交換を行う。室外熱交換器230は、暖房運転時においては蒸発器として機能し、冷媒を蒸発させて気化させる。また、室外熱交換器230は、冷房運転時においては凝縮器として機能し、冷媒を凝縮して液化させる。
【0052】
膨張弁240は、例えば絞り装置等であり、冷媒を減圧して膨張させる。例えば、電子式膨張弁等で膨張弁240を構成した場合には、膨張弁240は、図示せぬ制御装置等の指示に基づいて開度調整が行われる。室内熱交換器110は、空調対象空間の空気と冷媒との熱交換を行う。室内熱交換器110は、暖房運転時においては凝縮器として機能し、冷媒を凝縮して液化させる。また、室内熱交換器110は、冷房運転時においては蒸発器として機能し、冷媒を蒸発させて気化させる。
【0053】
以上のように空気調和機500を構成することで、室外機200の四方弁220により冷媒の流れを切り換えることで、暖房運転及び冷房運転を実現することができる。