【文献】
Huawei, HiSilicon,Analysis of LBT Operation for LAA Uplink[online], 3GPP TSG-RAN WG2#90 R2-152219,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_90/Docs/R2-152219.zip>,2015年05月29日
【文献】
CATT,DL/UL scheduling for LAA[online], 3GPP TSG-RAN WG1#80b R1-151360,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_80b/Docs/R1-151360.zip>,2015年04月24日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記アップリンクアクティブ化許可を受信する前記ステップが、前記アップリンクアクティブ化許可において、送信表示を特定するステップを含み、前記送信表示は、サービスされる複数のユーザ機器(UE)のうちどのUEが送信に関してスケジュールされるかを特定し、前記送信するステップが、前記送信表示を特定することに応答してトリガされる、請求項1に記載の方法。
前記アップリンクアクティブ化許可を受信する前記ステップが、前記競合ベースの共有キャリア上で、第1のシンボルにおいて、サービスする基地局の共通基準信号を検出するステップを含む、請求項1に記載の方法。
前記アップリンクアクティブ化許可を受信することを前記コンピュータに行わせるためのプログラムコードが、前記アップリンクアクティブ化許可において、送信表示を特定することを前記コンピュータに行わせるためのプログラムコードを含み、前記送信表示は、サービスされる複数のユーザ機器(UE)のうちどのUEが送信に関してスケジュールされるかを特定し、前記送信を前記コンピュータに行わせるための前記プログラムコードが、前記送信表示を特定することに応答してトリガされる、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
前記アップリンクアクティブ化許可を受信することを前記コンピュータに行わせるための前記プログラムコードが、前記競合ベースの共有キャリア上で、第1のシンボルにおいて、サービスする基地局の共通基準信号を検出することを前記コンピュータに行わせるためのプログラムコードを含む、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
前記アップリンクアクティブ化許可を受信するための前記少なくとも1つのプロセッサの構成が、前記アップリンクアクティブ化許可において、送信表示を特定するための前記少なくとも1つのプロセッサの構成を含み、
前記送信表示は、サービスされる複数のユーザ機器(UE)のうちどのUEが送信に関してスケジュールされるかを特定し、前記送信することを行うための構成が、前記送信表示を特定することに応答してトリガされる、請求項21に記載の装置。
前記アップリンクアクティブ化許可を受信するための前記少なくとも1つのプロセッサの構成が、前記競合ベースの共有キャリア上で、第1のシンボルにおいて、サービスする基地局の共通基準信号を検出するための前記少なくとも1つのプロセッサの構成を含む、請求項21に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0018】
添付の図面に関連して以下に記載される詳細な説明は、様々な構成の説明を目的としたものであり、本開示の範囲を制限することを意図したものではない。むしろ、詳細な説明は、本発明の主題を完全に理解してもらうために具体的な詳細を含む。これらの具体的な細部が必ずしもすべての場合に必要であるとは限らないこと、そして、場合によっては、提示を明確にするために、周知の構造および構成要素がブロック図の形で示されることは当業者には明らかになるであろう。
【0019】
無認可無線周波数スペクトル帯域がワイヤレス通信システムを介した競合ベースの通信の少なくとも一部分のために使用される技法が説明される。いくつかの例では、競合ベースの共有無線周波数スペクトル帯域は、ロングタームエボリューション(LTE)通信またはLTEアドバンスト(LTE-A)通信のために使用され得る。競合ベースの無線周波数スペクトル帯域は、非競合認可無線周波数スペクトル帯域と組み合わせて、またはそれとは独立に使用され得る。いくつかの例では、無線周波数スペクトル帯域は、WiFi使用などの無認可使用のために少なくとも部分的に利用可能であるので、競合ベースの無線周波数スペクトル帯域は、デバイスがアクセスを取り合うために同様に必要であり得る無線周波数スペクトル帯域であり得る。
【0020】
認可無線周波数スペクトル帯域を使用するセルラーネットワークにおけるデータトラフィックの増加に伴い、少なくとも一部のデータトラフィックを無認可帯域内など、競合ベースの共有無線周波数スペクトル帯域にオフロードすることで、セルラー事業者(たとえば、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)の事業者、またはLTE/LTE-Aネットワークなどのセルラーネットワークを定義する基地局の協調されたセット)に、データ送信容量を増強する機会を与え得る。上述のように、無認可スペクトルなどの競合ベースの共有無線周波数スペクトル帯域を介して通信する前に、デバイスは、共有無線周波数スペクトル帯域へのアクセスを得るためにLBT手順を実行し得る。そのようなLBT手順は、無認可無線周波数スペクトル帯域のチャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、CCA手順(または拡張CCA手順)を実行することを含み得る。競合ベースの無線周波数スペクトル帯域のチャネルが利用可能であると決定されたとき、チャネルを予約するために、チャネル予約信号(たとえば、CUBS)が送信され得る。チャネルが利用可能ではないと決定されるとき、CCA手順(または拡張CCA手順)が、後の時間に再びそのチャネルに対して実行され得る。
【0021】
基地局および/またはUEが、競合ベースの共有無線周波数スペクトル帯域を介して送信可能な複数のアンテナポートを含むとき、異なるアンテナポートからの送信は、送信された信号間の相関によって互いに干渉しあう場合がある。競合ベースの共有無線周波数スペクトル帯域のチャネルを予約するために使用されるチャネル予約信号に対して、送信された信号間の相関による干渉の低減は、チャネルを予約するために良好な検出能力をもたらすため、およびチャネルを不必要に予約することになる誤検出を防止して他のデバイスがチャネルを使用することを防止するために、重要であり得る。異なるアンテナからの信号の相互相関または単一のアンテナからの信号の自己相関によるそのような干渉を低減するために、基地局またはUEは、チャネル予約信号のシーケンスを送信するアンテナポートに関連付けられたアンテナポート識別子に少なくとも部分的に基づくシーケンスを生成し得る。このようにして、チャネル予約信号の相関が低減され得、それにより信号送信の検出能力が改善され、競合ベースの共有無線周波数スペクトル帯域のチャネルのより効率的で正確な予約がもたらされる。
【0022】
言い換えれば、無認可無線周波数スペクトル帯域のチャネルを予約するために使用されるチャネル予約信号に対して、チャネル予約信号は、誤警報を低減するために良好な検出可能性を伴って構成されるべきであり、それにより、チャネル予約は、共有無線周波数スペクトル帯域へのアクセスを試みる他のデバイスによって容易に検出され得る。したがって、チャネル予約信号シーケンスは、良好な自己相関特性と、近接基地局からのシーケンスとの良好な相互相関特性とを有するべきである。たとえば、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、および/またはチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)は、競合ベースの共有無線周波数スペクトル帯域において、良好な自己相関特性または異なる基地局間の良好な相互相関特性を持たない場合がある。したがって、チャネル予約信号シーケンスは、良好な自己相関および相互相関の特性をもたらすためにアンテナポート識別子に少なくとも部分的に基づいて構成されるべきである。
【0023】
以下の説明は例を提示するものであり、特許請求の範囲に記載される範囲、適用可能性、または例を限定するものではない。本開示の範囲から逸脱することなく、説明する要素の機能および構成が変更されてもよい。様々な例では、必要に応じて、様々な手順または構成要素を省略し、置換し、または追加することがある。たとえば、説明する方法は、それとは異なる順序で実行されてもよく、様々なステップが追加され、省略され、または組み合わされることがある。また、いくつかの例に関して説明する特徴が、他の例では組み合わされることがある。
【0024】
図1は、本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレス通信システム100の例である。ワイヤレス通信システム100は、基地局105、UE115、およびコアネットワーク130を含んでもよい。コアネットワーク130は、ユーザ認証、アクセス許可、追跡、インターネットプロトコル(IP)接続性、および他のアクセス機能、ルーティング機能、またはモビリティ機能を実現してもよい。基地局105は、バックホールリンク132(たとえば、S1など)を通じてコアネットワーク130とインターフェースしてもよく、UE115との通信のための無線構成およびスケジューリングを実行してもよく、あるいは基地局コントローラ(図示せず)の制御下で動作してもよい。様々な例では、基地局105は、有線通信リンクであってもまたはワイヤレス通信リンクであってもよいバックホールリンク134(たとえば、X2など)を介して直接または間接的に(たとえば、コアネットワーク130を通じて)に他の基地局105と通信してもよい。
【0025】
基地局105は、1つまたは複数の基地局アンテナを介してUE115とワイヤレス通信し得る。基地局105のサイトの各々は、それぞれの地理的カバレージエリア110に関する通信カバレージを実現してもよい。いくつかの例では、基地局105は、トランシーバ基地局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、NodeB、eNodeB(eNB)、ホームNodeB、ホームeNodeB、または何らかの他の適切な用語で呼ばれることがある。基地局105の地理的カバレージエリア110は、カバレージエリアの一部分を構成するセクタ(図示せず)に分割されてもよい。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプの基地局105(たとえば、マクロセル基地局またはスモールセル基地局)を含んでもよい。様々な技術に対して地理的カバレージエリア110が重なってもよい。
【0026】
いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、LTEまたはLTE-Aネットワークを含んでもよい。LTE/LTE-Aネットワークでは、発展型ノードB(eNB)という用語は、基地局105を表すために使用される場合があるが、UEという用語は、UE115を表すために使用されることがある。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプのeNBが様々な地理的領域のためのカバレージを実現する異種LTE/LTE-Aネットワークであってもよい。たとえば、各eNBまたは基地局105は、マクロセル、スモールセル、または他のタイプのセルに関する通信カバレージを実現してもよい。「セル」という用語は、文脈に応じて、基地局、基地局と関連付けられるキャリアもしくはコンポーネントキャリア、またはキャリアもしくは基地局のカバレージエリア(たとえば、セクタなど)を表すために使用することができる3GPP用語である。
【0027】
マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーすることがあり、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にすることがある。スモールセルは、マクロセルと比較すると、マクロセルと同じまたはマクロセルとは異なる(たとえば、免許、共有などの)無線周波数スペクトル帯域において動作し得る低電力基地局であり得る。スモールセルには、様々な例に応じて、ピコセル、フェムトセル、およびマイクロセルを含めてもよい。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーすることがあり、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にすることがある。フェムトセルも、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることがあり、フェムトセルとの関連性を有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)の中のUE、自宅内のユーザのためのUEなど)による制限付きアクセスを可能にする場合がある。マクロセルのためのeNBは、マクロeNBと呼ばれることがある。スモールセルのためのeNBは、スモールセルeNB、ピコeNB、フェムトeNB、またはホームeNBと呼ばれることがある。eNBは、1つまたは複数の(たとえば、2つ、3つ、4つなどの)セル(たとえば、コンポーネントキャリア)をサポートしてもよい。
【0028】
ワイヤレス通信システム100は同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、基地局は、同様のフレームタイミングを有することがあり、異なる基地局からの送信は、概ね時間的に整合される場合がある。非同期動作の場合、各基地局は異なるフレームタイミングを有することがあり、それぞれに異なる基地局からの送信は時間的に整合されないことがある。本明細書において説明する技法は、同期動作または非同期動作のいずれに使用されてもよい。
【0029】
開示される様々な例のいくつかに適応する場合がある通信ネットワークは、階層化プロトコルスタックに従って動作するパケットベースネットワークであってもよい。ユーザプレーンでは、ベアラまたはパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤにおける通信は、IPベースであってもよい。無線リンク制御(RLC)レイヤは、論理チャネルを介して通信するためにパケットセグメンテーションおよび再アセンブリを実施してもよい。媒体アクセス制御(MAC)レイヤは、優先度処理および論理チャネルのトランスポートチャネルへの多重化を実施してもよい。MACレイヤはまた、リンク効率を改善するためにMACレイヤにおいて再送信を行うためにハイブリッドARQ(HARQ)を使用してもよい。制御プレーンでは、無線リソース制御(RRC)プロトコルレイヤが、ユーザプレーンデータのための無線ベアラをサポートする、UE115と基地局105またはコアネットワーク130との間のRRC接続の確立と構成と保守とを行い得る。物理(PHY)レイヤにおいて、トランスポートチャネルは物理チャネルにマッピングされてもよい。
【0030】
UE115は、ワイヤレス通信システム100全体にわたって分散され得、各UE115は固定またはモバイルであり得る。UE115は、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語をも含むか、あるいはそのように当業者によって呼ばれることもある。UE115は、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局などであり得る。UEは、マクロeNB、スモールセルeNB、リレー基地局などを含む、様々なタイプの基地局およびネットワーク機器と通信することが可能であり得る。
【0031】
ワイヤレス通信システム100に示されている通信リンク125は、基地局105からUE115へのダウンリンク(DL)送信を含んでも、あるいはUE115から基地局105へのアップリンク(UL)送信を含んでもよい。ダウンリンク送信は、順方向リンク送信と呼ばれることもあり、アップリンク送信は、逆方向リンク送信と呼ばれることもある。いくつかの例では、UL送信は、アップリンク制御情報の送信を含んでもよく、そのアップリンク制御情報は、アップリンク制御チャネル(たとえば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)または拡張PUCCH(ePUCCH))を介して送信され得る。アップリンク制御情報は、たとえば、ダウンリンク送信の肯定応答もしくは否定応答、またはチャネル状態情報を含み得る。アップリンク送信はまた、データの送信を含んでもよく、そのデータは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)または拡張PUSCH(ePUSCH)を介して送信され得る。アップリンク送信はまた、サウンディング基準信号(SRS)もしくは拡張SRS(eSRS)、(たとえば、
図2Aおよび
図2Bに関して説明したデュアル接続モードまたはスタンドアロンモードにおける)物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)もしくは拡張PRACH(ePRACH)、または(たとえば、
図2Aおよび
図2Bに関して説明したスタンドアロンモードにおける)スケジューリング要求(SR)もしくは拡張SR(eSR)の送信を含み得る。PUCCH、PUSCH、PRACH、SRS、またはSRに対する本開示における参照は、本質的に、ePUCCH、ePUSCH、ePRACH、eSRS、またはeSRそれぞれに対する参照を含むことを仮定されている。
【0032】
いくつかの例では、各通信リンク125は1つまたは複数のキャリアを含むことがあり、ここで、各キャリアは、上で説明された様々な無線技術に従って変調された複数のサブキャリア(たとえば、異なる周波数の波形信号)からなる信号であり得る。各々の変調された信号は、異なるサブキャリア上で送信されることがあり、制御情報(たとえば、参照信号、制御チャネルなど)、オーバーヘッド情報、ユーザデータなどを搬送し得る。通信リンク125は、周波数領域複信(FDD: Frequency Domain Duplex)動作を使用して(たとえば、対のスペクトルリソースを使用して)、または時間領域複信(TDD: Time Domain Duplex)動作を使用して(たとえば、不対のスペクトルリソースを使用して)双方向通信を送信し得る。FDD動作(たとえば、フレーム構造タイプ1)およびTDD動作(たとえば、フレーム構造タイプ2)のフレーム構造が定義され得る。
【0033】
ワイヤレス通信システム100のいくつかの態様では、基地局105またはUE115は、アンテナダイバーシティ方式を利用して基地局105とUE115との間の通信品質および信頼性を改善するための複数のアンテナを含み得る。追加または代替として、基地局105またはUE115は、同じまたは異なるコード化データを搬送する複数の空間レイヤを送信するために、マルチパス環境を利用し得る多入力多出力(MIMO)技法を採用し得る。
【0034】
ワイヤレス通信システム100は、複数のセルまたはキャリア上での動作、すなわち、キャリアアグリゲーション(CA)またはマルチキャリア動作と呼ばれることがある機能をサポートし得る。キャリアは、コンポーネントキャリア(CC)、レイヤ、チャネルなどと呼ばれることもある。「キャリア」、「コンポーネントキャリア」、「セル」、および「チャネル」という用語は、本明細書では互換的に使用されることがある。UE115は、キャリアアグリゲーションのために、複数のダウンリンクCCと1つまたは複数のアップリンクCCとで構成され得る。キャリアアグリゲーションは、FDDコンポーネントキャリアとTDDコンポーネントキャリアの両方とともに使用され得る。
【0035】
ワイヤレス通信システム100は、同様にまたは代替的に、非競合の認可無線周波数スペクトル帯域(たとえば、LTE/LTE-A通信のために使用可能な認可無線周波数スペクトル帯域など、無線周波数スペクトル帯域が特定の使用のために特定のユーザに認可されているので、送信装置がアクセスを取り合うことのない無線周波数スペクトル帯域)を介して、または競合ベースの共有無線周波数スペクトル帯域(たとえば、無線周波数スペクトル帯域がWiFi(登録商標)使用などの無認可使用のために利用可能であるので、送信装置がアクセスを取り合う必要があり得る無認可無線周波数スペクトル帯域)を介して動作をサポートし得る。競合ベースの共有無線周波数スペクトル帯域へのアクセスの取り合いに勝つと、送信装置(たとえば、基地局105またはUE115)は、無認可無線周波数スペクトル帯域を介して1つまたは複数のチャネル予約信号(たとえば、1つまたは複数のCUBS)を送信し得る。チャネル予約信号は、無認可無線周波数スペクトル帯域上で検出可能なエネルギーを提供することによって、無認可無線周波数スペクトルを予約する役割を果たし得る。チャネル予約信号はまた、送信している装置および/または送信しているアンテナを特定する役割を果たす場合があり、あるいは送信している装置と受信している装置とを同期させる役割を果たす場合がある。いくつかの例では、チャネル予約信号送信は、シンボル期間境界(たとえば、OFDMシンボル期間境界)において開始し得る。他の例では、CUBS送信は、シンボル期間境界の間に開始し得る。
【0036】
図1に示す構成要素の数および配置は、一例として提供される。実際には、ワイヤレス通信システム100は、
図1に示すデバイスに対して追加のデバイス、より少ないデバイス、異なるデバイス、または異なって配置されたデバイスを含み得る。追加または代替として、ワイヤレス通信システム100のデバイスのセット(たとえば、1つまたは複数のデバイス)は、ワイヤレス通信システム100のデバイスの別のセットによって実行されているとして記述される1つまたは複数の機能を実行し得る。
【0037】
次に
図2Aを参照すると、
図200は、競合ベースの共有スペクトルに拡張されたLTE/LTE-AをサポートするLTEネットワークのための補足ダウンリンクモード(たとえば、ライセンス補助アクセス(LAA)モード)およびキャリアアグリゲーションモードの例を示す。
図200は、
図1のシステム100の一部の一例であり得る。その上、基地局105-aは、
図1の基地局105の一例であり得る一方で、UE115-aは、
図1のUE115の例であり得る。
【0038】
図200の補足ダウンリンクモード(たとえば、LAAモード)の例では、基地局105-aは、ダウンリンク205を使用して通信信号をUE115-aに送信し得る。ダウンリンク205は、無認可スペクトル内の周波数F1と関連付けられる。基地局105-aは、双方向リンク210を使用して通信信号を同じUE115-aに送信し得、双方向リンク210を使用して通信信号をそのUE115-aから受信し得る。双方向リンク210は、認可スペクトル内の周波数F4と関連付けられる。無認可スペクトル内のダウンリンク205と認可スペクトル内の双方向リンク210は、同時に動作してもよい。ダウンリンク205は、基地局105-aのためのダウンリンク容量のオフロードを行ってもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク205は、ユニキャストサービス(たとえば、1つのUEにアドレス指定される)サービスまたはマルチキャストサービス(たとえば、いくつかのUEにアドレス指定される)用に使用されてもよい。このシナリオは、認可スペクトルを使用し、トラフィックおよび/またはシグナリングの輻輳をある程度軽減する必要がある、任意のサービスプロバイダ(たとえば、従来のモバイルネットワーク事業者すなわちMNO)の場合に生じることがある。
【0039】
図200内のキャリアアグリゲーションモードの一例では、基地局105-aは、双方向リンク215を用いて通信信号をUE115-aに送信してもよく、双方向リンク215を用いて通信信号を同じUE115-aから受信してもよい。双方向リンク215は、無認可スペクトル内の周波数F1と関連付けられる。基地局105-aはまた、双方向リンク220を使用して通信信号を同じUE115-aに送信してもよく、双方向リンク220を使用して通信信号を同じUE115-aから受信してもよい。双方向リンク220は、認可スペクトル内の周波数F2と関連付けられる。双方向リンク215は、基地局105-aのためのダウンリンク容量とアップリンク容量のオフロードを行ってもよい。上述の補足ダウンリンク(たとえば、LAAモード)のように、このシナリオは、認可スペクトルを使用しトラフィックおよび/またはシグナリング輻輳をある程度軽減する必要がある任意のサービスプロバイダ(たとえば、MNO)の場合に生じる場合がある。
【0040】
図200内のキャリアアグリゲーションモードの別の例では、基地局105-aは、双方向リンク225を用いて通信信号をUE115-aに送信してもよく、双方向リンク225を用いて通信信号を同じUE115-aから受信してもよい。双方向リンク225は、無認可スペクトル内の周波数F3と関連付けられる。基地局105-aはまた、双方向リンク230を使用して通信信号を同じUE115-aに送信してもよく、双方向リンク230を使用して通信信号を同じUE115-aから受信してもよい。双方向リンク230は、認可スペクトル内の周波数F2と関連付けられる。双方向リンク225は、基地局105-aのためのダウンリンク容量およびアップリンク容量のオフロードを行ってもよい。この例、および上述の例は、例示を目的に提示されており、容量オフロードを可能にするために競合ベースの共有スペクトルを含むかまたは含まないLTE/LTE-Aの各動作を組み合わせる他の同様の動作モードまたは展開シナリオが存在してもよい。
【0041】
上述のように、競合ベースのスペクトルに拡張されたLTE/LTE-Aを使用することによって行われる容量オフロードから利益を得る場合がある典型的なサービスプロバイダは、LTEスペクトルを用いる従来のMNOである。これらのサービスプロバイダの場合、動作構成は、非競合のスペクトル上のLTE1次コンポーネントキャリア(PCC)と競合ベースのスペクトル上のLTE2次コンポーネントキャリア(SCC)とを使用する、ブートストラップモード(たとえば、補足ダウンリンク(たとえば、LAAモード)、キャリアアグリゲーション)を含んでもよい。
【0042】
補足ダウンリンクモードでは、競合ベースのスペクトルに拡張されたLTE/LTE-Aに対する制御は、LTEアップリンク(たとえば、双方向リンク210のアップリンク部分)を介してトランスポートされてもよい。ダウンリンク容量オフロードを行う理由の1つは、データ需要が、主としてダウンリンク消費が要因になって生じることである。さらに、このモードでは、UEが無認可スペクトルでは送信しないので、規制上の影響はない場合がある。UEに関するリッスンビフォアトーク(LBT)またはキャリアセンス多元接続(CSMA: Carrier Sense Multiple Access)の要件を実現する必要はない。しかしながら、LBTは、たとえば、周期的な(たとえば、10ミリ秒ごとの)クリアチャネルアセスメント(CCA)および/または無線フレーム境界に揃えられるグラブアンドリリンキッシュ機構を使用することによって、基地局(たとえば、eNB)上で実施されてもよい。
【0043】
キャリアアグリゲーションモードでは、データおよび制御はLTE(たとえば、双方向リンク210、220、および230)において通信することができ、一方、データは競合ベースの共有スペクトルに拡張されたLTE/LTE-A(たとえば、双方向リンク215および225)において通信され得る。競合ベースの共有スペクトルに拡張されたLTE/LTE-Aを使用するときにサポートされるキャリアアグリゲーション機構は、ハイブリッド周波数分割二重-時分割二重(FDD-TDD)キャリアアグリゲーション、または、複数のコンポーネントキャリアにわたって異なる対称性を伴うTDD-TDDキャリアアグリゲーションに分類されてもよい。
【0044】
図2Bは、競合ベースの共有スペクトルに拡張されたLTE/LTE-Aの場合のスタンドアロンモードの一例を示す
図200-aを示す。
図200-aは、
図1のシステム100の一部の一例とされてもよい。さらに、基地局105-bは、
図1の基地局105および
図2Aの基地局105-aの一例とされてもよく、一方、UE115-bは、
図1のUE115および
図2AのUE115-aの一例とされてもよい。
【0045】
図200-a内のスタンドアロンモードの例では、基地局105-bは、双方向リンク240を用いて通信信号をUE115-bに送信してもよく、双方向リンク240を用いて通信信号をUE115-bから受信してもよい。双方向リンク240は、
図2Aを参照して上記において説明した競合ベースの共有スペクトル内の周波数F3に関連付けられる。スタンドアロンモードは、競技場の中のアクセス(たとえば、ユニキャスト、マルチキャスト)などの、非従来型のワイヤレスアクセスのシナリオにおいて使用され得る。この動作モードの通常のサービスプロバイダの一例は、認可スペクトルを有しない、競技場の所有者、ケーブルテレビ会社、イベント主催者、ホテル、企業および大企業であってもよい。これらのサービスプロバイダの場合、スタンドアロンモードのための動作構成は、競合ベースのスペクトル上のPCCを使用してもよい。さらに、基地局とUEの両方においてLBTが実施されてもよい。
【0046】
いくつかの例では、
図1、
図2Aもしくは
図2Bに関して説明する基地局105もしくは105-aのうちの1つ、または
図1、
図2Aもしくは
図2Bに関して説明するUE115、115-aもしくは115-bのうちの1つなどの送信装置は、競合ベースの共有無線周波数スペクトル帯域のチャネルへの(たとえば、無認可無線周波数スペクトル帯域の物理チャネルへの)アクセスを得るために、ゲーティング間隔を使用し得る。いくつかの例では、ゲーティング間隔は周期的であり得る。たとえば、周期的なゲーティング間隔は、LTE/LTE-A無線間隔の少なくとも1つの境界と同期され得る。ゲーティング間隔は、欧州電気通信標準化機構(ETSI)において規定されるLBTプロトコル(EN301893)に少なくとも部分的に基づくLBTプロトコルなどの、競合ベースのプロトコルの適用を定義し得る。LBTプロトコルの適用を定義するゲーティング間隔を使用するとき、ゲーティング間隔は、送信装置がいつクリアチャネルアセスメント(CCA)手順などの競合手順(たとえば、LBT手順)を実行する必要があるかを示し得る。CCA手順の結果は、競合ベースの共有無線周波数スペクトル帯域のチャネルがゲーティング間隔(LBT無線フレームとも呼ばれる)のために利用可能もしくは使用中であるかどうかを、送信装置に示し得る。チャネルが対応するLBT無線フレームのために利用可能である(たとえば、使用のために「空いている」)ことをCCA手順が示すとき、送信装置は、LBT無線フレームの一部もしくはすべての間に、競合ベースの共有無線周波数スペクトル帯域のチャネルを予約または使用し得る。チャネルが利用可能ではないこと(たとえば、チャネルが別の送信装置により使用中である、または予約されていること)をCCA手順が示すとき、送信装置は、LBT無線フレームの間にチャネルを使用することを防がれ得る。
【0047】
図2Aおよび
図2Bに示す構成要素の数および配置は、一例として提供される。実際には、ワイヤレス通信システム200は、
図2Aおよび
図2Bに示すデバイスに対して追加のデバイス、より少ないデバイス、異なるデバイス、または異なって配置されたデバイスを含み得る。
【0048】
図3は、本開示の様々な態様による、無認可無線周波数スペクトル帯域を介するワイヤレス通信310の一例300の図である。いくつかの例では、LBT無線フレーム315は、10ミリ秒の持続時間を有し得、いくつかのダウンリンク(D)サブフレーム320と、いくつかのアップリンク(U)サブフレーム325と、2つのタイプの特殊サブフレームであるSサブフレーム330およびS'サブフレーム335とを含み得る。Sサブフレーム330は、ダウンリンクサブフレーム320とアップリンクサブフレーム325との間の遷移を提供し得るが、S'サブフレーム335は、アップリンクサブフレーム325とダウンリンクサブフレーム320との間の遷移を提供し得、いくつかの例では、LBT無線フレーム間の遷移を提供し得る。
【0049】
S'サブフレーム335の間、ダウンリンククリアチャネルアセスメント(CCA)手順345は、ワイヤレス通信310が発生する競合ベースの共有無線周波数スペクトル帯域のチャネルをある時間期間の間予約するために、
図1または
図2に関して説明した基地局105または105-aのうちの1つまたは複数など、1つまたは複数の基地局によって実行され得る。基地局による成功したダウンリンクCCA手順345に続いて、基地局は、基地局がチャネルを予約したことの表示を他の基地局または装置(たとえば、UE、WiFiアクセスポイントなど)に提供するためにチャネル使用ビーコン信号(CUBS)(たとえば、ダウンリンクCUBS(D-CUBS 350))などのプリアンブルを送信し得る。いくつかの例では、D-CUBS 350は、複数のインターリーブされたリソースブロックを使用して送信され得る。このようにしてD-CUBS 350を送信することで、D-CUBS 350が、競合ベースの共有無線周波数スペクトル帯域の利用可能な周波数帯域幅の少なくとも一定のパーセンテージを占有すること、および1つまたは複数の規制要件(たとえば、無認可無線周波数スペクトル帯域を介する送信が利用可能な周波数帯域幅の少なくとも80%を占有するという要件)を満足することが可能になり得る。いくつかの例では、D-CUBS 350は、LTE/LTE-Aセル固有基準信号(CRS)またはチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)の形態に類似した形態を取り得る。ダウンリンクCCA手順345が失敗したとき、D-CUBS 350は送信されない。
【0050】
S'サブフレーム335は、複数のOFDMシンボル期間(たとえば、14OFDMシンボル期間)を含み得る。S'サブフレーム335の第1の部分は、短縮されたアップリンク(U)期間340としていくつかのUEによって使用され得る。S'サブフレーム335の第2の部分は、ダウンリンクCCA手順345のために使用され得る。S'サブフレーム335の第3の部分は、D-CUBS 350を送信するために競合ベースの共有無線周波数スペクトル帯域のチャネルへのアクセスを取ることに成功した1つまたは複数の基地局によって使用され得る。
【0051】
Sサブフレーム330の間、アップリンクCCA手順365は、ワイヤレス通信310が発生するチャネルをある時間期間の間予約するために、
図1、
図2Aまたは
図2Bに関して上記で説明したUE115、215、215-a、215-bまたは215-cのうちの1つまたは複数など、1つまたは複数のUEによって実行され得る。UEによる成功したアップリンクCCA手順365に続いて、UEは、UEがチャネルを予約したことの表示を他のUEまたは装置(たとえば、基地局、WiFiアクセスポイントなど)に提供するためにアップリンクCUBS(U-CUBS 370))などのプリアンブルを送信し得る。いくつかの例では、U-CUBS 370は、複数のインターリーブされたリソースブロックを使用して送信され得る。このようにしてU-CUBS 370を送信することで、U-CUBS 370が、競合ベースの無線周波数スペクトル帯域の利用可能な周波数帯域幅の少なくとも一定のパーセンテージを占有すること、および1つまたは複数の規制要件(たとえば、競合ベースの無線周波数スペクトル帯域を介する送信が利用可能な周波数帯域幅の少なくとも80%を占有するという要件)を満足することが可能になり得る。いくつかの例では、U-CUBS 370は、LTE/LTE-A CRSまたはCSI-RSの形態に類似した形態を取り得る。アップリンクCCA手順365が失敗したとき、U-CUBS 370は送信されない。
【0052】
Sサブフレーム330は、複数のOFDMシンボル期間(たとえば、14OFDMシンボル期間)を含み得る。Sサブフレーム330の第1の部分は、短縮されたダウンリンク(D)期間355としていくつかの基地局によって使用され得る。Sサブフレーム330の第2の部分は、ガード期間(GP)360として使用され得る。Sサブフレーム330の第3の部分はアップリンクCCA手順365のために使用され得る。Sサブフレーム330の第4の部分は、アップリンクパイロットタイムスロット(UpPTS)としてまたはU-CUBS 370を送信するために、競合ベースの無線周波数スペクトル帯域のチャネルへのアクセスを取ることに成功した1つまたは複数のUEによって使用され得る。
【0053】
いくつかの例では、ダウンリンクCCA手順345またはアップリンクCCA手順365は、単一のCCA手順の実行を含み得る。他の例では、ダウンリンクCCA手順345またはアップリンクCCA手順365は、拡張されたCCA手順の実行を含み得る。拡張されたCCA手順は、ランダムな数のCCA手順を含んでもよく、いくつかの例では、複数のCCA手順を含んでもよい。
【0054】
上記のように、
図3は一例として提供される。他の例が可能であり、
図3に関して説明したことと異なる場合がある。
【0055】
図4は、本開示の様々な態様による、競合ベースの共有無線周波数スペクトル帯域へのアクセスを取り合うとき、送信装置によって実行されるCCA手順415の一例400の図である。いくつかの例では、CCA手順415は、
図3に関して説明したダウンリンクCCA手順345またはアップリンクCCA手順365の一例であり得る。CCA手順415は、固定された持続時間を有し得る。いくつかの例では、CCA手順415は、LBTフレームベースの機器(LBT-FBE)プロトコル(たとえば、EN 301 893によって記述されるLBT-FBEプロトコル)に従って実行され得る。CCA手順415に続いて、CUBS420などのチャネル予約信号が送信され、続いてデータ送信(たとえば、アップリンク送信またはダウンリンク送信)が送信され得る。例として、データ送信は、3サブフレームの所期の持続時間405と3サブフレームの実際の持続時間410とを有し得る。
【0056】
上記のように、
図4は一例として提供される。他の例が可能であり、
図4に関して説明したことと異なる場合がある。
【0057】
図5は、本開示の様々な態様による、競合ベースの共有無線周波数スペクトル帯域へのアクセスを取り合うとき、送信装置によって実行される拡張CCA(ECCA)手順515の一例500の図である。いくつかの例では、ECCA手順515は、
図3に関して説明したダウンリンクCCA手順345またはアップリンクCCA手順365の一例であり得る。ECCA手順515は、ランダムな数のCCA手順を含んでもよく、いくつかの例では、複数のCCA手順を含んでもよい。それゆえ、ECCA手順515は、可変の持続時間を有し得る。いくつかの例では、ECCA手順515は、LBTロードベースの機器(LBT-LBE)プロトコル(たとえば、EN 301 893によって記述されるLBT-LBEプロトコル)に従って実行され得る。ECCA手順515は、競合ベースの共有無線周波数スペクトル帯域へのアクセスに対する競争に勝つことについてより大きい尤度を提供し得るが、より短いデータ送信という潜在的な犠牲を伴う。ECCA手順515に続いて、CUBS520などのチャネル予約信号が送信され、続いてデータ送信が送信され得る。例として、データ送信は、3サブフレームの所期の持続時間505と2サブフレームの実際の持続時間510とを有し得る。
【0058】
上記のように、
図5は一例として提供される。他の例が可能であり、
図5に関して説明したことと異なる場合がある。
【0059】
図6は、
図1の基地局/eNBのうちの1つおよびUEのうちの1つであってもよい、基地局/eNB105およびUE115の設計のブロック図を示す。eNB105は、アンテナ634a〜634tを備えることができ、UE 115は、アンテナ652a〜652rを備えることができる。eNB105において、送信プロセッサ620は、データソース612からデータを受信し、コントローラ/プロセッサ640から制御情報を受信してもよい。制御情報は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)、物理ハイブリッド自動再送要求インジケータチャネル(PHICH)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)などのための情報であってもよい。データは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に関するデータなどであってもよい。送信プロセッサ620は、データと制御情報とを処理(たとえば、符号化およびシンボルマッピング)して、それぞれデータシンボルと制御シンボルとを得てもよい。また、送信プロセッサ620は、たとえば、プライマリ同期信号(PSS)、セカンダリ同期信号(SSS)、およびセル固有基準信号に関する基準シンボルなどを生成してもよい。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ630が、適用可能な場合に、データシンボル、制御シンボル、および/または基準シンボルに対する空間処理(たとえば、プリコーディング)を実施してもよく、変調器(MOD)632a〜632tに出力シンボルストリームを供給してもよい。各変調器632は、(たとえば、OFDMなどのための)それぞれの出力シンボルストリームを処理し、出力サンプルストリームを取得してもよい。各変調器632はさらに、ダウンリンク信号を取得するために、出力サンプルストリームを処理(たとえば、アナログへの変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)をすることができる。変調器632a〜632tからのダウンリンク信号は、それぞれアンテナ634a〜634tを介して送信され得る。
【0060】
UE 115において、アンテナ652a〜652rは、eNB105からダウンリンク信号を受信することができ、受信信号を復調器(DEMOD)654a〜654rにそれぞれ与えることができる。各復調器654は、それぞれの受信した信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)し、入力サンプルを取得してもよい。各復調器654は、(たとえば、OFDMなどのために)入力サンプルをさらに処理し、受信シンボルを取得してもよい。MIMO検出器656は、すべての復調器654a〜654rから、受信されたシンボルを得て、可能な場合には受信されたシンボルに対してMIMO検出を実行し、検出されたシンボルを提供することができる。受信プロセッサ658は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)し、UE 115のための復号されたデータをデータシンク660に提供し、かつ復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ680に提供することができる。
【0061】
アップリンクでは、UE115において、送信プロセッサ664が、データソース662のうちの(たとえば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH: Physical Uplink Shared Channel)のための)データと、コントローラ/プロセッサ680のうちの(たとえば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH: Physical Uplink Control Channel)のための)制御情報とを受信し、処理してもよい。また、送信プロセッサ664は、基準信号に関する基準シンボルを生成してもよい。送信プロセッサ664からのシンボルは、該当する場合、TX MIMOプロセッサ666によってプリコーディングされ、(たとえばSC-FDMなどのために)復調器654a〜654rによってさらに処理され、eNB105に送信される場合がある。eNB105において、UE115のうちのアップリンク信号は、アンテナ634によって受信され、復調器632によって処理され、適用可能な場合には、MIMO検出器636によって検出され、さらに受信プロセッサ638によって処理されて、UE115によって送られた復号されたデータと制御情報とを取得してもよい。プロセッサ638は、復号されたデータをデータシンク646に供給してもよく、かつ復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ640に供給してもよい。
【0062】
コントローラ/プロセッサ640および680は、それぞれ、eNB105およびUE115における動作を指示することができる。eNB105におけるコントローラ/プロセッサ640ならびに/または他のプロセッサおよびモジュールは、本明細書で説明する技法のための様々なプロセスを実行するか、またはそれらの実行を指示することができる。UE115におけるコントローラ/プロセッサ680ならびに/または他のプロセッサおよびモジュールも、
図7に示す機能ブロック、および/または本明細書で説明する技法のための他のプロセスを実行するか、またはそれらの実行を指示することができる。メモリ642および682は、それぞれ、eNB105およびUE115のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。スケジューラ644は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でのデータ送信のためにUEをスケジュールし得る。
【0063】
UEのようなデバイスが、信号を受信し、および/または送信するために使用する複数のアンテナ(N)を有することができる。そのデバイスは、LTE、WiFiなどの特定の無線アクセス技術(RAT)のために、または特定のキャリア周波数のために、またはその両方のために使用するアンテナの使用および割当てを配分することができる。たとえば、CAシナリオでは、デバイスは、1つのキャリアに対して固定数のアンテナを使用し得る。反対に、デバイスが、WiFiと、LTEなどの他の技術の両方をサポートするとき、デバイスは、WiFiに対して固定数のアンテナを使用し得る。一例では、UEが、4つのアンテナを有し、WiFi通信のためにアンテナのうちの2つを割り当て、LTE通信のために2つのアンテナを割り当てることができる。また、UEのようなデバイスが、1つの技術、または1つのキャリアのためのアンテナの数を動的に、または半静的に選択することができる(アンテナ選択)。そのような動的または半静的方式では、共有または選択は、チャネル品質インジケータ(CQI)、基準信号受信電力(RSRP)などの特定の測定結果によってトリガすることができる。
【0064】
LTEのような通信ネットワークは、周波数分割多重(FDM)実施態様および時分割多重(TDM)実施態様を有することができる。FDM実施態様における共有オプションは、異なるアンテナを本当に共有しているのではなく、アンテナを介して受信される周波数スペクトルを共有している。たとえば、異なるエアーインターフェースのためにすべてのアンテナを同時に使用するために、UEがダイプレクサ/スイッチを使用することができる。ダイプレクサ/スイッチは、不要な周波数をフィルタリングして除去することによって、フィルタとしての役割を果たす。しかしながら、そのようなFDM共有方式では、信号がフィルタリングされるにつれて、通常、信号強度に著しい損失を生じる。また、そのような損失は、周波数帯域が高いほど増加する可能性がある。TDM実施態様は、エアーインターフェース/技術ごとに実際に別々のアンテナを使用するか、または割り当てることができる。したがって、そのようなエアーインターフェース/技術を介しての通信が使用中でないとき、使用されていない通信のために割り当てられたか、または指定されたアンテナを他のエアーインターフェース/技術と共有することができる。本開示の様々な態様は、TDM実施態様を使用する通信システムに向けられる。
【0065】
レガシーLTEシステムでは、アップリンク送信のスケジューリングは、n+4の許可タイムラインを追従し、ここでnは、許可が送信されるサブフレームを表す。したがって、アップリンク許可がサブフレームn内でUEにおいて受信されると、UEは、許可から4サブフレーム後に(n+4)そのアップリンクデータを送信することになる。このアップリンクスケジューリングはレガシーLTEシステムに対して十分であるが、頻繁なアップリンクトラフィックを有するか、または競合ベースの共有キャリアを介する通信と同様に送信機会が比較的短い(たとえば、10ms未満)場合のいずれかのセルフキャリアスケジューリングに対して適切でない。その上、競合ベースの共有キャリア内のLBT要件のため、UEは、n+4においてそのアップリンクデータを送信するためのチャネルを確保することができない場合がある。
【0066】
LAAモードシステムにおけるアップリンクスケジューリングを伴うこれらの問題に対処するために、いくつかの解決策が提案されている。たとえば、第1に提案された解決策では、競合ベースのチャネルの競争に勝った後、eNBはアップリンク許可を送信し、そのチャネル上の送信を停止する。次いで、UEはシングルCCA検査を実行し、次いで、許可に基づいてアップリンク送信を開始する。この解決策は、中断された送信機会と呼ばれることがある。しかしながら、中断された送信の間に、別のノードが送信を開始してそのチャネルを確保する機会が存在する。それゆえ、n+4において、他のノードの送信が共有チャネルを占有するので、UEは送信できなくなる場合がある。
【0067】
提案されている別の解決策は、クロスキャリアアップリンク許可を使用することである。たとえば、競合ベースのキャリアに対するアップリンク許可が、非競合ベースのキャリアである1次セル(PCell)を介してUEに送信される。UEは、送信の前にECCAを実行する。中断された送信機会の解決策と同様に、ECCAを失敗させることがある他のノードの存在によって、性能に対する懸念が生じる場合がある。加えて、UEはECCAを完了することに成功するので、UEは、サブフレームの中央で送信を開始する場合がある。UEのスケジュールされた通信に関して、同期が、アップリンクスループットを最大化するために重要である。UEがサブフレームの中央で競合ベースの共有キャリアを取り込んでいるとき、それらのチャネル予約信号は、他のサービスされているUEがECCAを渡すのを妨げる場合がある。そのシステムは同期外れになる。
【0068】
図7は、本開示の一態様を実施するように実行される例示的なブロックを示すブロック図である。ブロック700において、UEは、アップリンク送信のための送信構成を含む条件付き許可を受信する。本開示の様々な態様は、n+4以上(≧n+4)の許可タイムラインを有する条件付きアップリンク送信をスケジュールすることを対象とする。条件付きアップリンク許可は、PCell(非競合ベースのキャリア)またはSCell(競合ベースのキャリア)のいずれかの上で送信され得る。条件付きアップリンク許可はまた、変調およびコーディング方式(MCS)、リソース割振り表示、インターレースの数、トランスポートブロックサイズ、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)識別子(ID)、冗長レベルなどのアップリンク通信を実行するためにUEによって使用される送信構成情報を含み得る。PCell上で送信されるとき、条件付き許可がアップリンク送信プロセスを自動的にトリガしないので、UEは、ECCAを実行する必要はない。UEは単に、送信がトリガされるときに送信するための、UEが使用し得る構成情報を提供する。PCellまたはSCell上の条件付きアップリンク許可の送信は、サブフレーム当たり単一の許可送信を使用して実行されてもよく、または任意のアップリンク送信より十分前に、半永続的スケジューリング(SPS)スケジューリングを使用して送信されてもよい。その上、SCell上で送信されたとき、条件付き許可はまた、複数の送信時間間隔(TTI)を介して送信されてもよい。UEは、ダウンリンク許可が搬送される競合ベースの共有キャリア上の他のどんな制御チャネルにも関係なく、PDCCHまたはEPDCCHのいずれかを介して条件付き許可を受信し得る。
【0069】
ブロック701において、UEは、アップリンク送信機会を示すアップリンクアクティブ化許可を競合ベースの共有キャリアを介して受信する。アップリンクアクティブ化許可は、アップリンク送信機会の開始を示すためにSCellによって使用される。SCellは、競合ベースのチャネルを確保するためにECCAを実行し、成功したECCAによってチャネルが確保されると、SCellはアップリンクアクティブ化許可を送信し得る。一態様では、アップリンクアクティブ化許可は、SCellによって送信される共通基準信号(CRS)の形態をとり得る。そのような場合、SCellによってサービスされる任意のUEがシンボル0内のCRSを検出し、CRSは送信機会を暗示的に示し、アップリンク送信のためにUEをアクティブ化する。UEがアップリンクアクティブ化許可を検出または受信すると、UEは、伝達された条件付きアップリンク許可内で受信された送信構成情報を、n+4以上のタイムラインを有するUEに適用する。
【0070】
追加の態様では、アップリンクアクティブ化許可は、2つ以上のUEに対する「共通の」アップリンクアクティブ化許可であり得る。そのような場合、共通のアップリンクアクティブ化許可は、複数のUEに対するシグナリングを含むダウンリンク制御インジケータ(DCI)メッセージ(たとえば、DCIフォーマット1C、3など)を使用し得る。たとえば、共通のアップリンクアクティブ化許可内の表示は、DCIメッセージ内のビットマップとして構成され得る。ビットマップ内の位置は、特定のUEに対応する。UEは、RRCシグナリングを介するなど、上位層シグナリングを介して、その対応するビットマップ位置に関するそのような情報を受信し得る。したがって、ビットマップ内の位置は、送信のための所与のUEを示し、共通のアップリンクアクティブ化許可上に複数のUEを多重化することを可能にする。
【0071】
ブロック702において、UEは、送信構成に従って競合ベースの共有キャリア上でアップリンク送信を送信する。たとえば、特定のUEに対応するビットが設定される場合、対応するUEは、条件付きアップリンク許可内で与えられた送信構成情報を適用し、送信構成に従ってそのアップリンク送信を実行する。そうではなく、UEに対応するビットが設定されない場合、対応するUEはPUSCH上で送信しない。
【0072】
本開示の追加の態様では、アップリンクアクティブ化許可はまた、1つまたは複数のUEあるいはUEのグループに対する送信期間の開始および終了を示し得る。たとえば、アップリンクアクティブ化許可は、1つまたは複数のUEに対して、それらのUEは特定の数のサブフレームに対してのみ送信すること、または送信を開始する前に特定の数のサブフレームに対して遅延することを暗示的に特定し得る。代替的に、アップリンクアクティブ化許可は、UEのうちの1つまたは1グループに対して、次の送信機会内のどこでそのUEが送信することを予期されているかを正確に特定する明示的シグナリングを含み得る。
【0073】
図8Aは、UE800をサービスするPCell eNB801およびSCell eNB802を有する本開示の一態様に従って構成されたLAA通信システム80を示すブロック図である。Pcell eNB801は、各サブフレーム内の単一の送信内で条件付きアップリンク許可803を送信する。条件付きアップリンク許可は、MCS、トランスポートブロックサイズ、リソース割振りなどの送信構成情報を含む。UE800は条件付きアップリンク許可803を受信し、そのアップリンク通信に対する送信構成を記憶する。並行して、SCell eNB802は、競合ベースの共有キャリア上でECCA検査を実行する。804においてECCA検査をクリアした後、SCell eNB802は、競合ベースの共有キャリア上でアップリンクアクティブ化許可805を送信する。SCell eNB802のカバレージエリア内の、SCell eNB802によってサービスされるUEの各々は、アップリンクアクティブ化許可805を受信する。説明する態様では、アップリンクアクティブ化許可805は、次のアップリンク送信機会内でアップリンク送信のためにアクティブ化されるSCell eNB802によってサービスされるUEのグループ内で特定のUEを特定するビットマップを含む。
【0074】
UE800はアップリンクアクティブ化許可805を受信し、そのビットがアクティブ化ビットマップ内に設定されることを特定する。次のサブフレームでは、UE800は、対応する条件付きアップリンク許可803内のPCell eNB801から受信された送信構成に従って、送信せず(DTX)からアップリンク送信開始(TX)に遷移する。UE800は、競合ベースの共有キャリア上のそのアップリンク送信の実行において送信構成のMCS、トランスポートブロックサイズなどを使用することになる。SCell eNB802は、804において成功したECCAを有し、アップリンクアクティブ化許可805をシグナリングし、次いでUE800とアップリンクアクティブ化許可805内のアップリンク送信に対してアクティブ化されている任意の他のUEとが送信を開始することを可能にするために送信を直ちに停止するので、UE800はCCA検査を最初に実行する必要はない。
【0075】
一代替態様では、アップリンクアクティブ化許可805は、UE800がサブフレーム808においてアップリンク送信に対してアクティブ化されることの、UE800に対する明示的信号を含む。したがって、アップリンクアクティブ化許可805を受信した後、UE800は、条件付きアップリンク許可803からの対応する送信構成を使用し、次いでサブフレーム808の中だけでそのアップリンク送信を実行する。SCell eNB802によってサービスされる他のUEは、アップリンクアクティブ化許可805によって特定されたアップリンク送信機会の他のサブフレームの間のアップリンク送信に対して割り当てられ得る。
【0076】
UE800は、送信機会の後で再び送信(DTX)を停止する。806において、SCell eNB802は、別の成功したECCAを実行する。次いで、SCell eNB802は、次のサブフレーム内で再びアップリンク送信を開始するためにUE800をアクティブ化し得るアップリンクアクティブ化許可807を送信することになる。したがって、
図8Aに示すクロスキャリアスケジューリングは、n+4以上のタイムラインに続くアップリンク送信スケジューリングをUE800に与える。
【0077】
図8Bは、UE800をサービスするPCell eNB801およびSCell eNB802を有する本開示の一態様に従って構成されたLAA通信システム81を示すブロック図である。LAA通信システム81内で、PCell eNB801は、UE800を含む、サービスされるUEに送信構成を与えるために、半永続的スケジューリング(SPS)条件付きアップリンク許可809を使用する。したがって、MCS、トランスポートブロックサイズ、リソース割振りなどの送信構成情報は、潜在的アップリンク送信機会に十分に先立って送信される。
【0078】
図8Aに示す例示的態様と同様に、SCell eNB802は、810および813において成功したECCA検査を有し、UEが次の送信機会の間の送信に対してアクティブ化されるかどうかをUE800などのUEに示すために、アップリンクアクティブ化許可811および814を送信する。UE800が、アップリンクアクティブ化許可811および814内で送信に対する表示を検出するかどうかに応じて、UE800は、条件付きアップリンク許可809内の送信構成に従ってアップリンク送信を実行することになる。たとえば、UE800を特定する表示ビットは、アップリンクアクティブ化許可811内でアクティブ化されるが、アップリンクアクティブ化許可814内ではアクティブ化されない。したがって、UE800は、アップリンクアクティブ化許可811によって特定された第1の送信機会内でアップリンク送信を実行するが、アップリンクアクティブ化許可814によって特定された次の送信機会内では実行しない。
【0079】
一代替態様では、UE800は、SCell eNB802からアップリンクアクティブ化許可を受信したときに、アップリンク送信を開始する前に3つのサブフレームを待つように、以前に構成されている。したがって、UE800がSCell eNB802からアップリンクアクティブ化許可811を受信すると、UE800は、送信構成に従ってサブフレーム812上のアップリンク送信を開始する前に3つのサブフレームを待つ。したがって、アップリンクアクティブ化許可811および814内に含まれる情報は、次の送信機会に対するアップリンク送信スケジュールを暗示的にトリガし得る。
【0080】
UEは、条件付きアップリンク許可が有効であるとき、時間関係の観点からアップリンク許可に厳密に従う。条件付きアップリンク許可は、得られた送信がn+4以上のタイムラインを満足するときに有効である。しかしながら、本開示の様々な態様は、条件付き個々のまたはSPSアップリンク許可におけるプロセス識別子(ID)の包含を提供し得る。いくつかの態様では、プロセスIDは、IDに関連付けられた特定のサブフレームを特定するハイブリッド自動再送要求(HARQ)IDであり得る。本出願では、UEは、条件付き許可においてプロセスIDを受信し、PUSCH送信においてシンボルのパンクチャリングによってアップリンク送信上でプロセスID、冗長バージョン、新規データインジケータなどを再送し得る。SCellは、最初に、アップリンク送信が期待するものを知るためにこのパンクチャリングされた情報を検出し、次いで送信の残りを復号する。このようにして、複数のUEが、異なるサブフレームに関連付けられた許可によって同じPUSCH上で送信し得る。組込みプロセスIDは、適切な復号のために、関連するアップリンク送信がどのサブフレームに関連付けられるかをeNBが特定することを可能にする。
【0081】
図9は、UE800をサービスするPCell eNB801およびSCell eNB802を有する本開示の一態様に従って構成されたLAA通信システム90を示すブロック図である。Pcell eNB801は、各サブフレーム内の条件付きアップリンク許可900をUE800に送信する。条件付きアップリンク許可900とともに送信された送信構成情報は、MCS、トランスポートブロックサイズ、リソース割当てなどの情報を含むばかりでなく、送信サブフレームに関連付けられたプロセスIDも含む。したがって、アップリンク送信が条件付きアップリンク許可1に対して発生するサブフレームは、それ自体のプロセスID(たとえば、PID-1)などに関連付けられる。プロセスIDの包含はまた、UE800などのUEが、所与のアップリンク送信に対する送信の優先順位付けにおいて何らかの自律性を行使することを可能にする。たとえば、SCell eNB802は、901において、成功したECCAを検出し、次のアップリンク送信機会においてUE800に対するアップリンクアクティブ化を含むアップリンクアクティブ化許可902を送信する。明示的または暗示的シグナリングに基づいて、UE800は、サブフレーム903においてそのアップリンク送信を実行する。
【0082】
サブフレーム903のうちの第1のサブフレームにおいて、UE800は、条件付きアップリンク許可1に従ってアップリンク送信を準備する。したがって、UE800は第1のアップリンクデータ(UL-1)を送信し、条件付きアップリンク許可1からプロセスID(PID-1)を含める。サブフレーム903のうちの第2のサブフレームにおいて、UE800は、条件付きアップリンク許可2に従ってアップリンク送信を準備する。UE800は第2のアップリンクデータ(UL-2)を送信し、PID-2を含める。UE800は、第1のアップリンクデータ(UL-1)を再送信することが必要になることを決定する。サブフレーム903のうちの第3のサブフレームにおいて、UE800は、条件付きアップリンク許可3に従ってアップリンク送信に対してスケジュールされる。しかしながら、UE800'の再送信バッファ内の第1のアップリンクデータの再送信に伴って、UE800は、最初に、条件付きアップリンク許可1からの第1のアップリンクデータに関連付けられたトランスポートブロックサイズが、条件付きアップリンク許可3からの第3のアップリンク送信に関連付けられたトランスポートブロックサイズと同じであるかどうかを決定する。トランスポートブロックサイズが同じであるとき、UE800は、新しいデータ送信よりも再送信を優先する。したがって、第3のサブフレームにおいて、UE800は、再び、第1のアップリンクデータを第1のプロセスID(PID-1)とともに再送信する。条件付きアップリンク許可1および3に関連付けられたトランスポートブロックサイズは同じであるので、SCell eNB802は、それが条件付きアップリンク許可3に従ってアップリンク送信を予期しているとき、第1のアップリンクデータの再送信を首尾よく復号することができることになる。送信はまた、新しいデータインジケータを持たないことになり、したがって、SCell eNB802は、それが再送信であることを知ることになる。PID-1が存在するため、SCell eNB802はまた、送信をどのように復号するかを知ることになる。
【0083】
第1のアップリンク機会が終了した後、SCell eNB802は、904において別の成功したECCA検査を検出し、アップリンクアクティブ化許可905をUE800に送信する。アップリンクアクティブ化許可905は、次の送信機会の第1のサブフレーム内のアップリンク送信を開始するためにUE800に対するアップリンクアクティブ化を含む。UE800は、それが、前回の送信機会において送信された第2のアップリンクデータを再送信することが必要となると決定する。しかしながら、条件付きアップリンク許可2に関連付けられたトランスポートブロックサイズと、条件付きアップリンク許可3に関連付けられたトランスポートブロックサイズとを比較すると、2つのサイズは同じではない。したがって、UE800は、第3のアップリンクデータにおいて送信のための新しいデータよりも第2のアップリンクデータの再送信を優先することはない。それゆえ、UE800は、条件付きアップリンク許可3とともに受信されたプロセスID(PID-3)とともに第3のアップリンクデータを送信する。
【0084】
2つの異なるアップリンク送信構成割当ての間のトランスポートブロックサイズを比較することに加えて、本開示の様々な態様はまた、そのような優先順位付けを選択する前に、MCSおよびリソースブロック割当てもまた同じであることをUEが確認することを提供し得る。
【0085】
図10は、本開示の追加の態様に従って構成されたLAAモードシステム内のUE115-a〜115-nおよびeNB105を示すブロック図である。LAAモード内のワイヤレス通信システムはまた、サウンディング基準信号(SRS)の通信および送信に対する様々な追加の特徴を含み得る。LAAモードシステムでは、アップリンクPUSCHおよびPUCCH送信は、インターレース構造1000に基づき得る。RBが周波数において均等に間隔を開けるそのようなインターレース構造1000は、UE115a〜115-nの各々が、ほぼピーク電力において送信すること、および規則によって課せられる電力スペクトル密度制約を依然として満足することを可能にする。たとえば、インターレース構造1000のリソースブロック1001は、UE115bが、拡張PUSCH(EPUSCH)に対するデータREと、EPUSCHに対する復調基準信号(DM-RS)REとを送信することを提供する。
【0086】
インターレース構造1000では、最小送信ユニットは1つのインターレースであり、RBのセットが、周波数において均等に間隔を開けられて全帯域幅に及ぶ。たとえば、100個のRBを有する20MHzシステムでは、i番目のインターレースは、RB{i、i+10、i+20、...、i+90}からなる。したがって、20MHzシステムは、ユーザ間で共有され得る合計で10個のインターレースをアップリンク内に有する。異なるシステム帯域幅を有するLAAシステムは、ユーザ間で共有され得る異なる数のインターレースをアップリンクに対して有し得る。
【0087】
そのようなインターリーブされた構造1000は、UEが、少なくとも1つのRBを有するスペクトルの各MHzを占有し、電力ブースティングを使用して競合ベースの共有スペクトルにおいて全電力で送信し、それによりカバレージを改善することを可能にする。全電力で送信する能力はまた、低電力での送信より多くの干渉を静める利益を有し、eNB受信機における受信を改善し、同様に、数μsec程度で80%帯域幅占有要件を自動的に満足する。これはまた、共存を改善する。なぜならば、無認可チャネル上の狭帯域送信は共存に影響を及ぼし得るからである。各インターレースのRBは周波数において均一に間隔を開けられるので、インターレースのうちの1つまたは複数の上の送信は、アップリンクチャネルをサウンディングするための効率的なメカニズムを提供し得る。
【0088】
本開示の追加の態様は、インターレースの所与のRB内のあらゆる代替トーンが所与のUEによって占有される、インターレース+コムベース送信に関する。そのような態様では、複数のUEは、同じインターレース上で周波数において多重化され得、したがって、SRSの能力が増大する。
【0089】
図11は、本開示の一態様に従って構成されたUE115bおよびeNB105を有するLAAモードシステム内で構成されるインターレースリソースブロック1001を示すブロック図である。一般に、PUSCHおよびPUCCHが所与のサブフレーム内でスケジュールされ得るいくつかのタイプのUE、すなわち(1)PUSCHとともにSRSを送信するUE、(2)SRSのみを送信し、PUSCHおよびPUCCHを送信しないUE、(3)SRSなしにPUSCHのみを送信するUE、(4)PUCCHのみを送信するUE、および(5)PUCCHとSRSとを送信し得るUE、が存在する。これらのタイプのUEの各々の動作を満足するために、SRSは、第1のシンボルの後の1つのシンボル内でコム構造において送信され得、その第1のシンボルについて、CCA検査などのLBT処置が、サブフレーム内で実行される。
【0090】
図11に示すように、UE115bは、インターレースリソースブロック1001のシンボル0内でCCA検査を実行し、合格した場合、シンボル1上のコム構造においてSRSトーンを送信する。コム構造は、SRSトーン1100を送信する一方で、別のUEに対してスケジュールされたSRSトーン1101に対するシンボル1の他の代替のトーンをそのままにする。残りのシンボル2〜13において、UE115bは、E/PUSCHまたはE/PUCCHのアップリンク情報を送信する。SRS送信に対するこのインターレースされたコム構造は、全インターレース構造1000(
図10)にわたって続けられる。
【0091】
図12は、本開示の一態様を実施するために実行される例示的なブロックを示すブロック図である。ブロック1200において、UEは、競合ベースの共有キャリア上のアップリンク送信に対するインターレースロケーションを割り当てるアップリンクリソース割当てを受信する。ブロック1201において、UEは、インターレースロケーションのリソースブロックの第1のシンボル内でCCA検査を実行する。ブロック1202において、成功したCCA検査を検出したことに応答して、UEは、リソースブロックの後続のシンボル内でコム構造に従ってSRSを送信し、コム構造は、後続のシンボルの複数のトーンのうちの代替のトーンにおいてSRSのSRSトーンを送信する。ブロック1203において、UEは、リソースブロックの1つまたは複数の他の残りのシンボル内でアップリンク情報を送信する。
【0092】
UEが、PUSCHまたはPUCCHのみを送信し、SRSを送信する必要がない場合、そのようなUEは、他のUEがそれらのスケジュールされたSRSを送信し得るOFDMシンボル内でチャネルを占有するように割り当てられ得る。この機能を可能にするために、インターレース構造1000(
図10)内のインターレースのうちの1つは、SRSを送信しないそのようなUEによって媒体を占有することに専用され得る。このようにして、LBTプロセスを実行した後、送信内にブレークは存在しない。それゆえ、SRSを送信することになる各UEは、シンボル0内でLBTプロセスを実行し、LBTが成功するとサブフレームのシンボル1内のこの指定されたインターレース上でSRS様の信号を送信し、次いで、サブフレームのシンボル2から開始するPUCCHまたはPUSCHのいずれかを送信することを継続する。次いで、eNB105は、SRS処理に対するこのインターレースをまったく無視し得る。
【0093】
本開示の追加の態様では、LAAモードシステムが、ダウンリンク部分サブフレームの後にLBT手順に対するギャップが続き、さらにアップリンク特殊サブフレームが続く構成をサポートする場合、アップリンク特殊サブフレームは、同様に、様々なUEによってSRS送信のために使用され得る。
【0094】
情報および信号は多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表される場合があることを、当業者は理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって参照される場合があるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは粒子、光場もしくは光粒子、またはそれらの任意の組合せによって表されてもよい。
【0095】
図7における機能ブロックおよびモジュールは、プロセッサ、電子デバイス、ハードウェアデバイス、電子構成要素、論理回路、メモリ、ソフトウェアコード、ファームウェアコードなど、またはそれらの任意の組合せを備え得る。
【0096】
本明細書の本開示に関して説明する様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者はさらに諒解されよう。この、ハードウェアとソフトウェアの交換可能性をはっきりと示すために、様々な例証的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、上記では概してそれらの機能の点から述べた。そのような機能が、ハードウェアとして実現されるか、ソフトウェアとして実現されるかは、特定の適用例と、システム全体に課される設計制約とによって決まる。当業者は説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきでない。当業者はまた、本明細書で説明する構成要素、方法、または相互作用の順序または組合せは例にすぎないこと、および、本開示の様々な態様の構成要素、方法、または相互作用は、本明細書で図示および説明する方法とは異なる方法において組み合わされるか、または実行される場合があることを容易に認識されよう。
【0097】
本明細書の開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、本明細書で説明する機能を実行するように設計された、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せを用いて、実装または実行される場合がある。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよいが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装してもよい。
【0098】
本明細書の本開示に関して説明する方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、またはその2つの組合せにおいて具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野において知られている任意の他の形態の記憶媒体に存在する場合がある。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ること、および記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替形態では、記憶媒体はプロセッサと一体である場合がある。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICの中に存在する場合がある。ASICはユーザ端末に存在する場合がある。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、個別の構成要素としてユーザ端末に存在する場合がある。
【0099】
1つまたは複数の例示的な設計では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実装され得る。ソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの伝達を容易にする任意の媒体を含む通信媒体の両方を含む。コンピュータ可読記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送もしくは記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータ、または汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができる。また、接続は、コンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる場合がある。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、またはデジタル加入者回線(DSL)を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、またはDSLは、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0100】
特許請求の範囲内を含む、本明細書で使用する「および/または」という用語は、2つ以上の項目の列挙において使用されるとき、列挙される項目のうちのいずれか1つが単独で採用され得ること、または列挙される項目のうちの2つ以上の任意の組合せが採用され得ることを意味する。たとえば、組成物が、構成要素A、B、および/またはCを含むものとして説明される場合、その組成物は、A単体、B単体、C単体、AおよびBを組み合わせて、AおよびCを組み合わせて、BおよびCを組み合わせて、またはA、B、およびCを組み合わせて含むことができる。また、特許請求の範囲を含めて本明細書で使用する場合、「のうちの少なくとも1つ」で始まる項目のリストにおいて使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」のリストが、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)、あるいはそれらの任意の組合せにおけるこれらのいずれかを意味するような、選言的リストを示す。
【0101】
本開示のこれまでの説明は、任意の当業者が本開示を実施できるようにするか、または使用できるようにするために提供される。本開示に対する様々な変更が、当業者に容易に明らかになり、本明細書において規定される一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用される場合がある。したがって、本開示は、本明細書において説明される例および設計に限定されるものでなく、本明細書において開示される原理および新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。