(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
換気扇において、ファンに空気を流通させる換気扇本体の開口部を覆うように配設される化粧パネルを、前記換気扇本体に対して着脱自在である被取り付け部材の第1の側に取り付ける取り付け構造であって、
前記取り付け構造は、
前記化粧パネルに設けられ、前記被取り付け部材に向かって突出するボス部と、前記ボス部の途中に設けられる爪部と、を有する第1の取り付け部と、
前記被取り付け部材に設けられ、前記第1の取り付け部の前記ボス部が挿入され前記爪部が前記被取り付け部材の前記第1の側とは逆側の第2の側に露出し掛止される貫通孔を有する、第2の取り付け部と、
を有し、
前記ボス部における前記爪部より先端側の部分をユーザによって摘まれる摘み部として機能させる
化粧パネルの取り付け構造。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また、図面において、装置の構成を示す図は、あくまで装置の概略構成を示す図である。各図面において図示される各部材の相対的な大きさ、及び相対的な位置は、必ずしも実際の部材間における大小関係及び位置関係を正確に表現するものではない。
【0014】
実施の形態1.
図1〜
図4を参照して、本発明の実施の形態1に係る換気扇10の構成について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る換気扇10の分解斜視図である。
図2は、本発明の実施の形態1に係る換気扇10の部分断面図であり、後述するオリフィス側取り付け部141の構造を示す図である。なお、
図2では、説明のため、換気扇10において後述する化粧パネル120が取り外された状態を示している。
図3は、本発明の実施の形態1に係る換気扇10における、後述するパネル側取り付け部151の構造を示す図である。
図4は、本発明の実施の形態1に係る換気扇10において、後述するオリフィス109に化粧パネル120が取り付けられた状態における取り付け構造130を示す部分断面図である。
【0015】
図1に示すように、実施の形態1に係る換気扇10は、換気扇本体101と、電動機105と、ファン107と、シャッター108と、化粧パネル120と、当該化粧パネル120が取り付けられる被取り付け部材として機能するオリフィス109と、を主に備える。換気扇10は、居室の壁に設けられた換気口穴に取り付けられ、室内空気と室外空気との換気を行う。なお、以下では、換気扇の構成について説明する際に、換気扇が取り付けられる壁の厚み方向をz軸方向とも記載する。z軸方向について、室外側から室内側に向かう方向を正方向とし、その逆方向を負方向とする。また、z軸方向と互いに直交する2方向を、それぞれ、x軸方向及びy軸方向とも記載する。換気扇が壁に取り付けられた状態において、上下方向をy軸方向、左右方向をx軸方向とする。
【0016】
換気扇本体101は、対向する2面に開口部(本体開口部102a、102b)が設けられた、略四角筒形状の部材である。換気扇本体101は、換気扇10全体を支持する強度を有するように、金属材料又は樹脂材料等によって形成される。金属材料が用いられる場合には、金属板を組み合わせて換気扇本体101が形成されてよい。換気扇本体101は、その本体開口部102a、102bが室内側空間及び室外側空間とそれぞれ対向するように、居室の壁に設けられた換気口穴に嵌め込まれる。換気扇本体101の室内側の本体開口部102aの縁部には、壁に沿って当該本体開口部102aの外側に向かって張り出すように、フランジ103が形成されている。フランジ103の一部領域には、後述するオリフィス109のオリフィス側掛止部112が掛止される、段差形状を有するフランジ側被掛止部104が設けられる。なお、図示する例では換気扇本体101は略四角筒形状であるが、実施の形態1はかかる例に限定されない。例えば、換気扇本体101は略円筒形状であってもよい。
【0017】
換気扇本体101の内部には、その回転軸106がz軸方向と略平行になるように、かつ室内側に向かって突出するように、電動機105が配設される。換気扇本体101の内部には、電動機105を支持する部材である電動機固定脚115が、略H字状に延設される。電動機固定脚115の略H字の中央に電動機105がねじ等によって固定される。略H字の縦棒に当たる部位は、その両端が換気扇本体101の対向する内壁にそれぞれ接続するように、換気扇本体101の内部に延設される。なお、電動機固定脚115の形状はかかる例に限定されない。電動機固定脚115は、換気扇本体101内に電動機105を所望の位置及び姿勢で固定し得るものであればよく、その形状は任意であってよい。例えば、電動機固定脚115は、略I字形状や放射状であってもよい。
【0018】
電動機105の回転軸106には、ファン107が着脱自在に取り付けられる。換気扇10が壁に取り付けられた状態において、電動機105によりファン107が回転させられることで、換気扇本体101の本体開口部102a、102bを介して、室内側の空気が室外に流動され、換気が行われる。
【0019】
換気扇本体101の室外側の本体開口部102bには、当該本体開口部102bを開閉する複数の板形状のシャッター108が設けられる。シャッター108の各々は、その板形状の上辺に当たる一辺を回転軸として回動可能に構成されている。ファン107が回転すると、シャッター108の各々は、ファン107が発生させる換気流の風圧によって、当該回転軸を中心として回動し、横向き(すなわち、その板面がz軸方向と略平行な状態)となる。これにより、風路が開く。一方、ファン107が停止すると、シャッター108の各々は、自重により下方へ回動し(すなわち、その板面がz軸方向と略直交する状態となり)、風路が閉ざされる。
【0020】
シャッター108を備えることで、風による外気の侵入や雨水の侵入を防止することができる。なお、シャッター108の開閉方式は、上述した風圧式に限定されず、例えば機械式であってもよい。また、シャッター108の枚数も限定されず、任意に決定されてよい。
【0021】
換気扇本体101の室内側の面には、オリフィス109が着脱自在に設けられる。オリフィス109は、略正方形の面を有する板状の部材であるオリフィス本体部110と、オリフィス109を換気扇本体101に取り付けるためのオリフィス側掛止部112と、オリフィス109に対して化粧パネル120を取り付けるためのオリフィス側取り付け部141と、を有する。なお、オリフィス側取り付け部141の構造については後で詳細に説明する。
【0022】
オリフィス本体部110の四辺は、板面と略垂直な方向に折り曲げられている。
図2に示すように、オリフィス本体部110の当該折り曲げられた部位には、内側に向かって突出するオリフィス側掛止部112が設けられている。オリフィス本体部110がフランジ103ごと換気扇本体101の本体開口部102aを覆うように配設され、そのオリフィス側掛止部112が当該フランジ103のフランジ側被掛止部104に対して掛止されることにより(具体的には、凸部からなるオリフィス側掛止部112が、フランジ側被掛止部104の段差に掛止されることにより)、オリフィス109が、換気扇本体101に取り付けられる。
【0023】
オリフィス本体部110には、オリフィス109が換気扇本体101に取り付けられた状態においてファン107と対向する部位に、オリフィス開口部111が設けられる。オリフィス109が換気扇本体101に取り付けられた状態においては、オリフィス本体部110の板面により換気扇本体101とファン107との隙間が塞がれ、換気扇本体101のファン107に対向する部位だけがオリフィス開口部111によって開口されることとなる。かかる構成により、オリフィス開口部111は、空気をファン107に効率良く流通させる風洞として機能することとなる。なお、本明細書では、オリフィス109について、その室内側を第1の側と記載し、第1の側の逆側のことを第2の側と記載することがある。
【0024】
なお、以上説明した換気扇10の構成は、一般的な換気扇と同様であってよい。換言すれば、以上説明した換気扇10の構成としては、一般的な換気扇において用いられている各種の公知の構成が適用されてよい。
【0025】
オリフィス109の第1の側には、換気扇本体101の本体開口部102a及びオリフィス109のオリフィス開口部111を覆うように、化粧パネル120が取り付けられる。化粧パネル120は、略正方形の面を有する板状の部材であるパネル本体部121と、オリフィス109に対して化粧パネル120を取り付けるためのパネル側取り付け部151と、を有する。なお、パネル側取り付け部151の構造については後で詳細に説明する。
【0026】
パネル本体部121には、一面に一方向に延伸する縞状(図示する例では、y軸方向に延伸する縞状)の格子が設けられている。格子の隙間を空気が流通し、換気が行われる。化粧パネル120が設けられることにより、室内側から、オリフィス開口部111及び本体開口部102aを介して換気扇本体101の内部の部材(例えば、電動機105及びファン107)が視認され難くなるため、換気扇10の意匠性を向上させることが可能になる。
【0027】
換気扇10は、オリフィス109に対して化粧パネル120を取り付ける取り付け構造130を備える。以下、
図2〜
図4を参照しながら、かかる取り付け構造130について詳細に説明する。
【0028】
取り付け構造130は、化粧パネル120に設けられるパネル側取り付け部151(本発明の第1の取り付け部に対応する)と、オリフィス109に設けられるオリフィス側取り付け部141(本発明の第2の取り付け部に対応する)と、を有する。
【0029】
オリフィス側取り付け部141は、略正方形であるオリフィス本体部110の化粧パネル120と対向する面の4隅に対応する位置にそれぞれ設けられる。
図2は、換気扇10の、4つのオリフィス側取り付け部141のうちの1つを含む部分断面図を示している。
図2に示すように、オリフィス側取り付け部141は、オリフィス本体部110の第1の側の面から、当該第1の側に向かって突出するように(すなわち、化粧パネル120と対向する面から、当該化粧パネル120に向かって突出するように)設けられるボス部142と、当該ボス部142の内部を突出方向に貫きつつ、オリフィス109を貫通するように設けられる貫通孔143と、を有する。ボス部142は、内部に略円形の貫通孔143が設けられた、根元から先端まで略一定の太さの略円筒形状を有する。
【0030】
なお、オリフィス109は、樹脂材料を用いて射出成型により形成され得る。この場合、オリフィス側取り付け部141は、オリフィス109を形成する際にオリフィス本体部110と一体的に形成され得る。一体的に形成することにより、製造コストの低減を図ることができる。
【0031】
パネル側取り付け部151は、オリフィス側取り付け部141に対応して、略正方形のパネル本体部121のオリフィス109と対向する面の4隅に当たる位置にそれぞれ設けられる。つまり、実施の形態1では、略正方形であるパネル本体部121のオリフィス本体部110との対向面、及び略正方形であるオリフィス本体部110のパネル本体部121との対向面の、4隅に対応する位置に、取り付け構造130がそれぞれ設けられる。
【0032】
図3は、4つのパネル側取り付け部151の1つを、オリフィス109と対向する側から見た様子を示している。
図3に示すように、パネル側取り付け部151は、ボス部152と、当該ボス部152の先端に設けられる一対の爪部153と、を有する。なお、オリフィス側取り付け部141のボス部142と区別するために、本明細書では、パネル側取り付け部151のボス部152のことを第1のボス部と記載し、オリフィス側取り付け部141のボス部142のことを第2のボス部と記載することがある。
【0033】
ボス部152は、根元から先端まで略一定の太さを有する。ボス部152の内部には空間が設けられており、ボス部152は、根元側(すなわち、パネル本体部121の板面側)が有底の略円筒形状を有する。ボス部152の外径は、オリフィス側取り付け部141の貫通孔143の内径よりも僅かに小さくなるように調整されている。
【0034】
一対の爪部153は、ボス部152の先端において、略円筒形状の径方向において外側に突出するように形成されている。ボス部152の先端には、一対の爪部153が設けられる部位以外に切り欠きが設けられている。当該切り欠きにより、一対の爪部153は、当該一対の爪部153がボス部152の略円筒形状の径方向において互いに近付く方向に移動し得るように、弾性変形可能となっている。
【0035】
なお、化粧パネル120は、樹脂材料を用いて射出成型により形成され得る。この場合、パネル側取り付け部151は、化粧パネル120を形成する際にパネル本体部121と一体的に形成され得る。一体的に形成することにより、製造コストの低減を図ることができる。
【0036】
オリフィス109に対して化粧パネル120を取り付ける際には、パネル側取り付け部151のボス部152を、オリフィス側取り付け部141の貫通孔143に第1の側から挿入する。ボス部152の一対の爪部153が存在する部位の外径は、オリフィス側取り付け部141の貫通孔143の内径よりも大きいが、上記のように一対の爪部153は当該一対の爪部153が互いに近付く方向に移動し得るように弾性変形可能であるため、かかる弾性変形を生じながら、当該一対の爪部153が貫通孔143の内壁に摺動するようにして、ボス部152が貫通孔143に挿入される。
【0037】
オリフィス側取り付け部141のボス部142及びパネル側取り付け部151のボス部152の長さは、パネル側取り付け部151のボス部152がオリフィス側取り付け部141の貫通孔143に奥まで差し込まれた状態で、一対の爪部153がオリフィス109の第2の側に露出し得るように調整されている。
図4に示すように、一対の爪部153は、オリフィス109の第2の側に露出すると、弾性変形した状態から元の状態に戻り、オリフィス本体部110の当該第2の側の板面に掛止する。つまり、オリフィス側取り付け部141の貫通孔143の第2の側の開口縁部は、パネル側取り付け部151の一対の爪部153が掛止される被掛止部として機能する。このようにオリフィス側取り付け部141の被掛止部に、パネル側取り付け部151の一対の爪部153が掛止されることにより、オリフィス109に化粧パネル120が取り付けられる。
【0038】
オリフィス109から化粧パネル120を取り外す際には、まず、化粧パネル120が取り付けられた状態で、オリフィス109を換気扇本体101から取り外す。オリフィス109は、換気扇本体101のフランジ103のフランジ側被掛止部104に対してオリフィス側掛止部112が掛止されることによって取り付けられているだけであるため、容易に取り外すことができる。
【0039】
オリフィス109の第2の側には、化粧パネル120のパネル側取り付け部151の一対の爪部153が露出し、オリフィス本体部110の当該第2の側の板面に掛止している。ユーザは、当該一対の爪部153を摘むようにして、ボス部152の径方向において互いに近付くように当該一対の爪部153を弾性変形させながら、パネル側取り付け部151のボス部152をオリフィス側取り付け部141の貫通孔143から引き抜くように、化粧パネル120をオリフィス109に対して移動させる。これにより、オリフィス109から化粧パネル120が取り外される。
【0040】
以上説明したように、実施の形態1に係る換気扇10では、化粧パネル120をオリフィス109に取り付ける取り付け構造130が、化粧パネル120に設けられるパネル側取り付け部151(第1の取り付け部)と、オリフィス109に設けられるオリフィス側取り付け部141(第2の取り付け部)と、を有する。パネル側取り付け部151は、オリフィス109に向かって突出するボス部152(第1のボス部)と、当該ボス部152に設けられる爪部153と、を有する。オリフィス側取り付け部141は、オリフィス109の第1の側と第2の側とを連通させる貫通孔143を有する。そして、オリフィス109に対して化粧パネル120が取り付けられた状態では、パネル側取り付け部151のボス部152がオリフィス側取り付け部141の貫通孔143に第1の側から挿入され、オリフィス109の第2の側に、パネル側取り付け部151の爪部153が露出し掛止される。かかる取り付け構造130を有することにより、ユーザは、パネル側取り付け部151のボス部152をオリフィス側取り付け部141の貫通孔143に差し込むだけで、化粧パネル120をオリフィス109に取り付けることが可能になる。また、上述したように、ユーザは、オリフィス109の第2の側から一対の爪部153を摘みながら、パネル側取り付け部151のボス部152をオリフィス側取り付け部141の貫通孔143から引き抜くことにより、化粧パネル120をオリフィス109から取り外すことが可能になる。
【0041】
このように、実施の形態1によれば、工具を用いることなく、従来の一般的な換気扇における化粧パネルの取り付け構造(例えば、ねじによって取り付けるもの、及び嵌め殺しになっているもの)に比べて、容易に化粧パネル120の着脱を行うことが可能である。化粧パネル120を容易に着脱可能であることにより、例えば、多様なデザインの化粧パネル120が用意され、居室の内装に応じてユーザがそれらを適宜付け替える、といったより自由度の高い化粧パネル120の利用方法が可能となる。ユーザの好みに応じて化粧パネル120を交換可能であることにより、より意匠性に優れた換気扇10が実現され得る。また、オリフィス109から化粧パネル120を取り外し、両者を個別に清掃することが容易に可能となるため、換気扇10の、室内側に位置しユーザによって視認され得る部位を清潔な状態に維持することができる。よって、より美観に優れた換気扇10が実現され得る。
【0042】
なお、本明細書において「爪部153がオリフィス109の第2の側に露出する」とは、爪部153が、第2の側からユーザが手で摘むことができる程度に露出している状態を意味する。実施の形態1では、爪部153がオリフィス109の第2の側に露出した状態で、当該第2の側に掛止されることにより、上記のように、ユーザは、工具を用いることなく、容易に化粧パネル120を取り外すことが可能になる。
【0043】
ここで、実施の形態1では、換気扇10において、略正方形であるパネル本体部121のオリフィス本体部110との対向面、及び略正方形であるオリフィス本体部110のパネル本体部121との対向面の、4隅に対応する位置に、取り付け構造130がそれぞれ設けられる。従って、z軸回りに化粧パネル120を90度回転させた状態であっても、元の状態と同様に、オリフィス109に対して化粧パネル120を取り付けることが可能である。これにより、化粧パネル120のデザインがx−y平面内において方向性を有する場合(すなわち、z軸回りに回転させた場合に、化粧パネル120のデザインが変化する場合)には、ユーザは、自身の好み及び機能性等に応じて、化粧パネル120の向きを適宜選択することが可能となる。
【0044】
例えば、上述した構成例のように、一方向に延伸する縞状の格子を有する化粧パネル120であれば、当該化粧パネル120をz軸回りに90度回転させることにより、格子の延伸方向が変化し得る。例えば、換気扇10が比較的上方に設置されており、ユーザが化粧パネル120を見上げることとなる場合には、格子の延伸方向がx軸方向と略平行となるように化粧パネル120を取り付けることにより、ユーザの視線が格子によって遮られやすくなるため、内部の部材を見え難くする効果がより奏されることとなる。つまり、意匠性がより向上し得る。一方で、格子の延伸方向がx軸方向と略平行となるように化粧パネル120を取り付ける場合には、格子の延伸方向が上下方向と略直交することとなるため、格子の延伸方向がy軸方向と略平行となるように化粧パネル120を取り付ける場合に比べて、格子に塵埃等のごみが付着しやすくなる。つまり、化粧パネル120が汚れやすくなる。このように、上述した構成例であれば、化粧パネル120のx−y平面内における向きによって、意匠性、及び汚れやすさが変化し得る。従って、実施の形態1のように、化粧パネル120のx−y平面内における向きを90度変更可能であることにより、ユーザは、自身の好みや、居室の環境等に応じて化粧パネル120の向きを適宜変更することが可能となり、ユーザにとってより利便性の高い換気扇10が実現され得る。
【0045】
以下、本発明の他の実施の形態について説明する。なお、以下の各実施の形態についての説明では、上述した実施の形態1と重複する事項についてはその説明を省略し、実施の形態1と相違する事項について主に説明する。
【0046】
実施の形態2.
図5を参照して、本発明の実施の形態2に係る換気扇の構成について説明する。
図5は、本発明の実施の形態2に係る換気扇におけるパネル側取り付け部151aの構造を示す図である。
図5では、実施の形態2における化粧パネル120aのパネル側取り付け部151aを、オリフィスと対向する側から見た様子を示している。
【0047】
上述したように、実施の形態1では、パネル側取り付け部151の爪部153は、ボス部152の先端に設けられていた。一方、
図5に示すように、実施の形態2では、パネル側取り付け部151aの爪部153aは、ボス部152aの途中に設けられる。なお、実施の形態2に係る換気扇の構成は、その取り付け構造における、化粧パネル120aのパネル側取り付け部151aの形状が異なる点以外は、実施の形態1に係る換気扇10と同様であるため、その説明を省略する。
【0048】
実施の形態2のように、爪部153aがボス部152aの途中に設けられることにより、化粧パネル120aがオリフィスに取り付けられ、爪部153aがオリフィス本体部の第2の側の面に掛止した状態において、ボス部152aの爪部153aよりも先端側の部位が、当該第2の側に突出することとなる。実施の形態2では、当該部位は、ユーザによって摘まれる摘み部154aとして機能する。つまり、ユーザは、化粧パネル120aをオリフィスから取り外す際に、ボス部152aの先端の摘み部154aを摘むことができる。摘み部154aが設けられることにより、例えば実施の形態1のように摘み部154aが設けられない場合に比べて、ユーザは、ボス部152aの先端を摘む動作をより容易に行うことが可能になる。つまり、実施の形態2によれば、化粧パネル120aの取り外しをより容易に行うことが可能になる。
【0049】
実施の形態3.
図6〜
図8を参照して、本発明の実施の形態3に係る換気扇の構成について説明する。
図6は、本発明の実施の形態3に係る換気扇におけるオリフィス109b及び化粧パネル120を室内側から見た様子を示す図である。
図7は、本発明の実施の形態3に係る換気扇におけるオリフィス側取り付け部141bの構造を示す図である。
図7は、実施の形態3に係る換気扇におけるオリフィス109bを、化粧パネル120と対向する側から見た様子を示している。
図8は、本発明の実施の形態3に係る換気扇におけるオリフィス109b及び化粧パネル120をオリフィス109bの第2の側から見た様子を示す図である。
【0050】
上述したように、実施の形態1では、オリフィス側取り付け部141のボス部142は、略円筒形状を有していた。一方、
図6〜
図8に示すように、実施の形態3では、オリフィス側取り付け部141bの貫通孔143bは略四角形であり、ボス部142bは略四角筒形状を有する。なお、実施の形態3に係る換気扇の構成は、その取り付け構造130bにおける、オリフィス109bのオリフィス側取り付け部141bの形状が異なる点以外は、実施の形態1に係る換気扇10と同様であるため、その説明を省略する。
【0051】
このように、オリフィス側取り付け部141bのボス部142bが略四角筒形状であっても、略円筒形状であるパネル側取り付け部151のボス部152を、当該ボス部152の外壁が貫通孔143bの内壁に接するように(すなわち、ボス部152の略円筒形状の外壁が貫通孔143bの四角形の内壁に内接するように)形成することにより、取り付け構造130bにおいて、実施の形態1に係る取り付け構造130と同様の機能を実現することが可能である。なお、オリフィス側取り付け部141bのボス部142bの形状は、上述した略四角筒形状の構成例に限定されず、例えば六角形や八角形等、他の筒形状であってもよい。
【0052】
実施の形態4.
図9及び
図10を参照して、本発明の実施の形態4に係る換気扇の構成について説明する。
図9は、本発明の実施の形態4に係る換気扇のオリフィス109c及び化粧パネル120cの側面図である。また、
図10は、実施の形態4に係る換気扇のオリフィス109c及び化粧パネル120cの縦断面図である。上述したように、実施の形態1では、オリフィス側取り付け部141のボス部142は、根元から先端まで略一定の太さを有していた。一方、
図9及び
図10に示すように、実施の形態4では、オリフィス側取り付け部141cのボス部142cは、その途中に段差を有し、根元側が太く、先端側が細い形状を有する。そして、その内部に設けられる貫通孔143cも、ボス部142cの形状に倣って、根元側が大きく、先端側が小さくなるように、途中に径が変化する段差部144cを有している。
【0053】
更に、実施の形態4では、パネル側取り付け部151cのボス部152cの長さが、実施の形態1のボス部152よりも短く形成される。そして、
図10に示すように、化粧パネル120cがオリフィス109cに取り付けられた際に、パネル側取り付け部151cの爪部153cが、オリフィス本体部110の第2の側の板面ではなく、オリフィス側取り付け部141cの貫通孔143cの段差部144cに掛止される(つまり、段差部144cが、爪部153cが掛止される被掛止部として機能する)。換言すれば、化粧パネル120cがオリフィス109cに取り付けられた際に、パネル側取り付け部151cの爪部153cが、オリフィス側取り付け部141cの貫通孔143cの段差部144cに掛止されるように、パネル側取り付け部151cのボス部152cの長さが調整されている。なお、化粧パネル120cを取り外す際の容易性を確保するために、貫通孔143cの根元側の内径がより大きい部位は、その内径が、少なくともユーザの指が容易に挿入でき、一対の爪部153cを摘み得るような大きさとなるように構成されている。つまり、貫通孔143cの根元側の内径がより大きい部位は、一対の爪部153cがその段差部144cにおいてオリフィス109cの第2の側に露出し得るように、構成されている。
【0054】
なお、実施の形態4に係る換気扇の構成は、その取り付け構造130cにおける、オリフィス109cのオリフィス側取り付け部141c及び化粧パネル120cのパネル側取り付け部151cの形状が異なる点以外は、実施の形態1に係る換気扇10と同様であるため、その説明を省略する。
【0055】
ここで、実施の形態1と同様に、パネル側取り付け部151cは、例えば樹脂材料を用いて射出成型によりパネル本体部121と一体的に形成され得る。この場合、パネル側取り付け部151cのボス部152cの長さが長いと、パネル本体部121のボス部152cが突出する側とは逆側の面(すなわち、パネル本体部121の室内側空間に対向する面)に窪みが生じてしまう(いわゆるヒケが生じてしまう)恐れがある。かかるヒケの発生は、美観を損ねる恐れがあり、意匠性の低下を招き得る。これに対して、実施の形態4によれば、オリフィス側取り付け部141cのボス部142c及び貫通孔143cが段差を有し、その段差部144cにパネル側取り付け部151cの爪部153cが掛止される構造とすることにより、かかる段差が設けられない場合に比べて、パネル側取り付け部151cのボス部152cの長さを短くすることができる。従って、上記のようなヒケの発生を抑制し、より高品質な換気扇を提供することが可能になる。
【0056】
なお、上述した構成例では、オリフィス側取り付け部141cのボス部142c及び貫通孔143cが、ともに途中に段差を有していたが、実施の形態4はかかる例に限定されない。貫通孔143cに段差部144cが存在すれば、当該段差部144cが被掛止部として機能し、上記構成例と同様の効果を奏し得る。従って、例えば、ボス部142cには段差部が設けられず(すなわち、ボス部142cはその太さが略一定であり)、内部に設けられる貫通孔143cにのみ、途中に段差部144cが設けられてもよい。
【0057】
実施の形態5.
図11及び
図12を参照して、本発明の実施の形態5に係る換気扇の構成について説明する。
図11は、本発明の実施の形態5に係る換気扇におけるオリフィス109及び化粧パネル120dをオリフィス109の第2の側から見た様子を示す図である。
図12は、本発明の実施の形態5に係る換気扇のパネル側取り付け部151dの構造を示す図である。なお、
図12では、
図11に示す化粧パネル120dのパネル側取り付け部151dの1つを抜き出して示している。
【0058】
上述したように、実施の形態1では、パネル側取り付け部151において、1つのボス部152に対して一対の爪部153が設けられていた。一方、
図11及び
図12に示すように、実施の形態5では、パネル側取り付け部151dにおいて、1つのボス部152dに対して1つの爪部153dが設けられる。なお、実施の形態5に係る換気扇の構成は、その取り付け構造130dにおけるパネル側取り付け部151dの形状が異なる点以外は、実施の形態1に係る換気扇10と同様であるため、その説明を省略する。
【0059】
実施の形態5に係る取り付け構造130dのように、1つのボス部152dに対して1つの爪部153dが設けられる場合であっても、当該爪部153dがオリフィス側取り付け部141を介してオリフィス本体部110の第2の側の面に掛止されることにより、実施の形態1に係る取り付け構造130と同様の機能が実現され得る。
【0060】
なお、パネル側取り付け部151dは、パネル本体部121の略正方形の板面の4隅に対応する位置にそれぞれ設けられるが、各パネル側取り付け部151dにおいて爪部153dが設けられる方向は、
図11に示すように、4箇所のパネル側取り付け部151dのそれぞれにおいて異なることが好ましい。例えば、4箇所のパネル側取り付け部151dにおける爪部153dが全て同じ方向(例えば、
図11におけるy軸の負方向)に設けられている場合には、その爪部153dが掛止されている方向とは逆方向(例えば、
図11におけるy軸の正方向)に化粧パネル120dをずらすように動かすことにより、4箇所の爪部153dの全てがその掛止されている部位から外れる方向に動くこととなり、化粧パネル120dが取り外されてしまうこととなる。つまり、4箇所の爪部153dが全て同じ方向に設けられている場合には、意図せず化粧パネル120dが取り外されてしまうリスクが増加する恐れがある。これに対して、実施の形態5のように、4箇所のパネル側取り付け部151dについて、爪部153dが設けられる方向をそれぞれ異なるものとすることにより、x−y平面と平行などの方向に化粧パネル120dが動かされそうになっても、4箇所の爪部153dのうちのいずれかは、当該爪部153dが掛止されている方向に力が加えられることとなるため、化粧パネル120dが取り外されることがない。このように、実施の形態
5によれば、意図せず化粧パネル120dが取り外されてしまうリスクをより低減することができ、ユーザにとってより利便性が高い換気扇を提供することが可能になる。
【0061】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変形例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。例えば、本発明は、以上説明した実施の形態以外にも、以下のような形態を取り得る。
【0062】
例えば、上述した各実施の形態では、化粧パネルが取り付けられる被取り付け部材がオリフィスであったが、本発明はかかる例に限定されない。オリフィス以外の部材であっても、上述したオリフィス側取り付け部と同様の構成を設けることにより、化粧パネルが取り付けられる被取り付け部材として機能し得る。化粧パネルが取り付けられる被取り付け部材は、換気扇に備えられる任意の部材であってよい。
【0063】
また、上述した各実施の形態では、化粧パネル及びオリフィスの板面の形状は、略正方形であったが、本発明はかかる例に限定されない。これらの板面の形状は、例えば円形、長方形等、他の形状であってもよい。ただし、上述した化粧パネルをz軸回りに回転させて取り付ける使用方法を採用する場合には、当該使用方法が実現され得るように、z軸回りの回転対称性を考慮して化粧パネル及びオリフィスの板面の形状が決定されることが好ましい。
【0064】
また、上述した各実施の形態では、化粧パネルの取り付け構造は、換気扇の4箇所に設けられていたが、本発明はかかる例に限定されない。換気扇における取り付け構造の数は、化粧パネルが確実に取り付けられ得る範囲で、任意に決定されてよい。例えば、取り付け構造は、2箇所、又は3箇所に設けられてもよい。この場合、例えば、取り付け構造は、略正方形である化粧パネルとオリフィスとの対向面の4隅のうちの2つまたは3つに対応する位置に設けられてよい。換気扇において取り付け構造が設けられる位置も、化粧パネルとオリフィスとの対向面の4隅に対応する位置に限定されず、化粧パネルが確実に取り付けられ得る範囲で、任意に決定されてよい。
【0065】
また、上述した各実施の形態では、オリフィス側取り付け部は、ボス部を有していたが、本発明はかかる例に限定されない。オリフィス側取り付け部が貫通孔を有すれば、かかる貫通孔にパネル側取り付け部のボス部が挿通され、その爪部がオリフィスの第2の側に掛止されれば、上述した各実施の形態における取り付け構造と同様の機能が実現され得る。つまり、オリフィス側取り付け部は、ボス部を有さず、貫通孔のみを有してもよい。
【0066】
あるいは、オリフィス側取り付け部は、貫通孔を有さなくてもよい。この場合、オリフィス側取り付け部は、根元側(オリフィスの板面側)が有底で(つまり貫通孔を有さず)筒形状のボス部を有し、当該ボス部の側壁の一部に穴が設けられており、パネル側取り付け部のボス部が当該ボス部の開口側から挿入されるとともに爪部が当該穴に掛止される構成を有する、取り付け構造が設けられ得る。かかる取り付け構造においては、爪部の一部が上記ボス部の上記穴から露出することとなるため、ユーザは当該爪部を当該穴の中に押し込むように押圧することにより、化粧パネルを
オリフィスから取り外すことができる。つまり、当該取り付け構造においても、上述した各実施の形態における取り付け構造と同様に、化粧パネルの着脱を容易にする効果を得ることができる。
【0067】
また、上述した各実施の形態では、パネル側取り付け部のボス部は、片側有底の略円筒形状を有していたが、本発明はかかる例に限定されない。ボス部は、取り付け時及び取り外し時に爪部が径方向に移動し得るように、少なくともその先端部分が弾性変形可能であればよい。従って、ボス部は、その爪部が設けられる部位のみ中空であり、その他の部位は中実であってもよい。
【0068】
また、上述した各実施の形態における取り付け構造は、換気扇において、化粧パネルをオリフィスに取り付けるための取り付け構造であったが、本発明はかかる例に限定されない。上記の各実施の形態における取り付け構造が、換気扇における他の部材の取り付けに対して適用されてもよい。また、換気扇の種類及び構造は限定されず、当該取り付け構造は、各種の公知の換気扇に対して適用されてよい。更には、当該取り付け構造が、換気扇以外の機器における部材の取り付けに対して適用されてもよい。つまり、本発明に係る取り付け構造が適用される部材及び機器は限定されず、任意であってよい。本発明に係る取り付け構造を適用することにより、その該当する部材の取り外しが容易に可能となる効果が奏されるため、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
【0069】
なお、上述した各実施の形態に記載した事項は、可能な範囲で互いに組み合わされてもよい。例えば、実施の形態3、4、5におけるパネル側取り付け部に対して、実施の形態2に係るパネル側取り付け部と同様に、摘み部が設けられてもよい。また、例えば、実施の形態4、5における取り付け構造において、実施の形態3と同様に、オリフィス側取り付け部の形状が略四角筒形状(又は他の多角形の筒形状)であってもよい。また、例えば、実施の形態5における取り付け構造において、実施の形態4と同様に、オリフィス側取り付け部に、パネル側取り付け部の爪部が掛止される被掛止部として機能する段差部が設けられてもよい。