特許第6987263号(P6987263)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6987263
(24)【登録日】2021年12月2日
(45)【発行日】2021年12月22日
(54)【発明の名称】車両座席
(51)【国際特許分類】
   B60R 21/207 20060101AFI20211213BHJP
   B60R 21/233 20060101ALI20211213BHJP
   B60N 2/42 20060101ALI20211213BHJP
【FI】
   B60R21/207
   B60R21/233
   B60N2/42
【請求項の数】19
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2020-545648(P2020-545648)
(86)(22)【出願日】2019年3月4日
(86)【国際出願番号】EP2019055295
(87)【国際公開番号】WO2019170596
(87)【国際公開日】20190912
【審査請求日】2020年10月22日
(31)【優先権主張番号】18160339.0
(32)【優先日】2018年3月6日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】503358097
【氏名又は名称】オートリブ ディベロップメント エービー
(74)【代理人】
【識別番号】100098143
【弁理士】
【氏名又は名称】飯塚 雄二
(72)【発明者】
【氏名】サンディング、パー
(72)【発明者】
【氏名】ハグ、ミカエラ
(72)【発明者】
【氏名】カールソン、ハンナ
(72)【発明者】
【氏名】レジェル、マリン
(72)【発明者】
【氏名】バーントソン、マッツ
(72)【発明者】
【氏名】ウィクステッド、ケビン
(72)【発明者】
【氏名】クジェル、フレデリック
(72)【発明者】
【氏名】スヴェンソン、カールヨハン
(72)【発明者】
【氏名】ハウソー、ジュールス
(72)【発明者】
【氏名】ヘンリクソン、オーラ
【審査官】 瀬戸 康平
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2017/0144622(US,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第1193141(EP,A2)
【文献】 韓国公開特許第10−2008−0080968(KR,A)
【文献】 特表平11−510765(JP,A)
【文献】 特開2017−019426(JP,A)
【文献】 独国特許出願公開第102009040641(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 21/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
着座位置にある乗員(42)を支持するように構成されている車両座席であって、前記座席が、クッション(27)と、背もたれ(28)と、エアバッグユニットと、を備え、前記エアバッグユニットが、最初に巻かれた及び/又は折り畳まれたエアバッグパッケージ(33)内に設けられた膨張可能なエアバッグ(1)と、膨張ガスを前記エアバッグ(1)内に方向付けて、前記エアバッグを膨張構成に膨張させるように作動可能なインフレータ(34)と、を備え、前記エアバッグ(1)が、一対の膨張可能なチャンバ(8、9)を備え、前記膨張可能なチャンバ(8、9)が、接続接合面(17)を介して互いに物理的に接続され、かつ互いに流体的に隔離されており、前記エアバッグユニットは、前記インフレータ(34)が作動して前記エアバッグ(1)を膨張させると、前記膨張可能なチャンバ(8、9)が、それぞれの展開位置へと膨張するように取り付けられ、構成されており、前記それぞれの展開位置では、前記膨張可能なチャンバ(8、9)は、i)前記背もたれ(28)のそれぞれの対向する横方向に離間した側面領域から前方に延在し、かつii)上向き、かつ前記座席の最上部領域にわたって前記接続接合面(17)に向かって横方向内側に延在し、それによって協働して、前記背もたれ(28)の少なくとも最上部領域の周りに、膨張したシュラウドを画定して、それによって前記着座位置にわたって延在し、前記着座位置にある前記座席の前記乗員(42)に横方向の保護を提供する、ことを特徴とする、車両座席。
【請求項2】
前記膨張可能なチャンバ(8、9)は、それぞれの展開位置にあるとき、前記接続接合面(17)を超えて互いに当接して、互いを圧迫するように構成されている、請求項1に記載の車両座席。
【請求項3】
前記膨張可能なチャンバ(8、9)の間の前記接続接合面(17)が、前記エアバッグの継ぎ目によって画定されている、請求項1又は2に記載の車両座席。
【請求項4】
前記膨張可能なチャンバ(8、9)が、それぞれの展開位置にあるとき、前記接続接合面(17)によって互いに離間されるように構成されている、請求項1に記載の車両座席。
【請求項5】
前記エアバッグ(1)が一体製織されており、前記接続接合面(17)が、前記エアバッグ(1)の2つの構成布地層(2、3)の前記糸が織り合わされた前記エアバッグ(1)の領域によって画定されている、請求項1、2、又は4のいずれか一項に記載の車両座席。
【請求項6】
前記膨張可能なチャンバ(8、9)の間の前記接続接合面(17)が、実質的に直線状である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両座席。
【請求項7】
前記エアバッグ(1)が、前記膨張可能なチャンバ(8、9)の間の前記接続接合面(17)に対して実質的に鏡対称である、請求項6に記載の車両座席。
【請求項8】
前記エアバッグ(1)が、前記膨張可能なチャンバ(8、9)の間の前記接続接合面(17)に対して非対称である、請求項6に記載の車両座席。
【請求項9】
各前記膨張可能なチャンバ(8、9)が、複数の流体相互接続された膨張可能なセル(21、22、37)を備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載の車両座席。
【請求項10】
各膨張可能なチャンバ(8、9)の前記膨張可能なセル(21、22、37)が、i)前記エアバッグ(1)の継ぎ目(18、19)、又はii)前記エアバッグ(1)の2つの構成布地層(2、3)の糸が織り合わされた前記エアバッグ(1)の領域によって画定されている、請求項9に記載の車両座席。
【請求項11】
各膨張可能なチャンバ(8、9)の上部領域が頭部セル(22)を備え、各膨張可能なチャンバ(8、9)の下部領域が胸部セル(21)を備える、請求項10に記載の車両座席。
【請求項12】
各膨張可能なチャンバ(8、9)の上部領域が、前記膨張可能なチャンバ(8、9)の前に位置する膨張位置に展開するように構成されており、かつ前記膨張可能なチャンバ(8、9)の後部膨張可能領域(22)によって前記背もたれ(28)から前方に離間されている、前部セル(37)を備え、前記エアバッグユニットが、一対のテザー(39)を更に備え、各テザー(39)が、それぞれの前記前部セル(37)に接続されており、かつ前記エアバッグパッケージ(33)から前記膨張構成へと前記エアバッグ(1)が膨張する間に教えられ、それによって前記エアバッグ(1)の膨張中に内方及び/又は下方に前記それぞれの前部セル(37)を引っ張って、それによって前記着座位置の周りで前記シュラウドの上部領域を少なくとも部分的に閉鎖するように構成されている、請求項9〜11のいずれか一項に記載の車両座席。
【請求項13】
各前記前部セル(37)が、前記膨張可能なチャンバ(8、9)の間の前記接続接合面(17)に隣接して位置する流通ポート(38)によって、前記それぞれの膨張可能なチャンバ(8、9)の前記後部膨張可能領域(22)に流体接続されている、請求項12に記載の車両座席。
【請求項14】
各前記頭部セル(22)が、それぞれの前記前部セル(37)と前記背もたれ(28)との間の膨張位置に展開するように構成されており、各膨張可能なチャンバ(8、9)の前記前部セル(37)及び前記頭部セル(22)が、前記膨張可能なチャンバ(8、9)の間の前記接続接合面(17)に隣接して位置するそれぞれの流通ポート(38)によって流体相互接続されている、請求項11に従属する請求項12に記載の車両座席。
【請求項15】
各前記膨張可能なチャンバ(8、9)が、入口ポート(6、7)を備えるそれぞれの入口領域(4、5)を有し、それぞれの体積の膨張ガスが前記入口ポート(6、7)を通るように方向付けられる、請求項1〜14のいずれか一項に記載の車両座席。
【請求項16】
各前記膨張可能なチャンバ(8、9)が、その入口領域(4、5)内に配置されたそれぞれの内部ガスガイド(23)を備え、前記ガスガイド(23)が、膨張ガスを生成するように構成されているインフレータを受容するか、さもなければ前記ガスガイド(23)内に入る膨張ガスの流れを受容するように構成されている入口開口部(24)と、前記膨張可能なチャンバ(8、9)の下部領域(21)に向けて前記膨張ガスの一部を方向付けるように構成されている第1の出口開口部(25)と、前記膨張可能なチャンバ(8、9)の上部領域(22)に向けて前記膨張ガスの一部を方向付けるように構成されている第2の出口開口部(26)と、を備え、前記第1の出口開口部が、前記第2の出口開口部よりも大きい、請求項15に記載の車両座席。
【請求項17】
各膨張可能なチャンバ(8、9)の上部領域が頭部セル(22)を備え、各膨張可能なチャンバ(8、9)の下部領域が胸部セル(21)を備え、
前記第1の出口開口部(25)が、前記胸部セル(21)に向けて方向付けられているか、又は前記胸部セル(21)内に配置されており、前記第2の出口開口部(26)が、前記頭部セル(22)に向けて方向付けられているか、又は前記頭部セル(22)内に配置されている、請求項16に記載の車両座席。
【請求項18】
前記エアバッグユニットが、両方の前記入口ポート(6、7)に流体接続される単一の前記インフレータ(34)を備える、請求項15〜17のいずれか一項に記載の車両座席。
【請求項19】
前記エアバッグユニットが、2つの別個のインフレータ(34)を備え、各インフレータ(24)が、それぞれの前記入口ポート(6、7)に流体接続されている、請求項16〜17のいずれか一項に記載の車両座席。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両座席に関し、より詳細には、衝突の場合に座席の乗員に保護を提供するエアバッグユニットを備えた車両座席に関する。
【背景技術】
【0002】
側面衝撃、斜め衝撃、又は自動車車両の転倒を伴う事故から生じるモータ車両の乗員への怪我を防止又は低減するために、いわゆる膨張可能なカーテン(「IC」)を有する車両を提供することが、以前に提案されており、実際に現在でも一般的である。従来のICは、通常、車両構造の側面に沿って、側面窓の上方に取り付けられる。1つ以上の衝突センサ及び特別に構成されている電子制御ユニットによって判定される適切な事故状況では、膨張可能なカーテンは膨張を介して展開位置に展開され、その展開位置では、それらは、モータ車両の側面窓を実質的に覆うように、初期の保管位置及び取り付け位置から下方に延在し、それによって車両の乗員の胴体及び/又は頭部が、車両の側面構造との強制的影響を介して、及び/又は車両の側面窓を通過することによって、車両の乗員の胴体及び/又は頭部を怪我から保護する。
【0003】
ICは、乗員に近接して位置する車両の構造への影響を介して、モータ車両の乗員を怪我から保護するのに有効であることを証明したが、乗員の胴体が、モータ車両の中央に向かって、ひいては、(例えば、車両の右手側からの側面衝撃の場合に、モータ車両の左手座席に着座している乗員にとっては事実であろうように、)モータ車両の隣接する側面構造から離れるように付勢される場合の怪我を防止するのには、ICは概して有効ではない。明らかに、このような事故状況では、乗員の胴体の慣性は、乗員の胴体を車両の中心に向かって横方向に移動させることになり、それによって、車両の直近の隣接している左手ICから離れることになる。また、車両の右手ICは、乗員が着座している車両とは反対側に設けられているため、該当する座席乗員を保護する上で効果がないことになる。
【0004】
したがって、モータ車両の両側からの衝撃の場合に座席の乗員を保護するために、車両座席の両側にサイドエアバッグ(「SAB」)装置を取り付けることが提案されている。このようなSABは、1つ以上の衝突センサによって判定されるように、エアバッグが衝突の場合に座席の両側に展開することになるように、車両座席に取り付けられ得る。このようなSABは、近年一般的になっている。従来のSABは、座席の背もたれのそれぞれの側面領域から展開するように配設され、これにより、座席乗員の胴体のために有用な保護を提供することができるが、乗員の頭部が側面衝撃、斜め衝撃、又は転倒型事故において実質的に拘束されないままであるため、乗員の首部及び/又は頭部は、依然として怪我に対して脆弱であるままである。したがって、SABをICと組み合わせて設置することが一般的になっている。しかしながら、IC及びSABの両方を備えるこのような設備であっても、隣接するICが設置されている場合、モータ車両の中央に向かって、ひいてはモータ自動車の隣接する側面構造から離れて、自身の胴体及び頭部を付勢する衝撃の場合に、座席乗員が自身の頭部に対して不十分な保護を提供され得るという問題が依然として存在する。したがって、この残りの問題に対処するエアバッグ配置の必要性が存在する。
【0005】
更に、自動車技術は、極めて速い速度で、特にいわゆる「自律運転」の領域で前進している。モータ車両が完全に自律的に駆動することが可能になるとき、車両内部の設計者が従来の設計制約から解放されることになり、かつ今日一般的で長年の間一般的であったものとは非常に異なる車両座席を設計することを開始することができることが想定される。例えば、人間の運転者による入力又は管理なしに、自身のコンピュータシステムの管理下で駆動することができる完全自律的車両において、車両の前部座席は、それらの座席の乗員が車両の進行方向に対して後方に、又は更には斜め角度に面することができるように、垂直軸を中心に回転又は旋回するように構成され得ることが想定される。このような配置では、今日一般的な従来のIC及び/又はSABタイプのエアバッグは、車両座席が新たな位置にあるときに座席乗員に不十分な保護を提供し得る。例えば、車両の走行方向に対して斜めの方向に乗員が面するように車両座席が配置されている場合、車両の側面構造に設置されたICは、座席乗員に効果的な保護を提供するために、座席の位置に対して適切に配置されることはない。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、衝突の場合に座席の乗員に保護を提供するエアバッグユニットを備えた改善された車両座席を提供することを目的とする。
【0007】
本発明によれば、着座位置にある乗員を支持するように構成されている車両座席であって、座席が、クッションと、背もたれと、エアバッグユニットと、を備える、車両座席であって、エアバッグユニットが、最初に巻かれた及び/又は折り畳まれたエアバッグパッケージ内に設けられた膨張可能なエアバッグと、膨張ガスをエアバッグ内に方向付けて、エアバッグを膨張構成に膨張させるように作動可能なインフレータと、を備え、エアバッグが、一対の膨張可能なチャンバを備え、上記膨張可能なチャンバが、接続接合面を介して互いに物理的に接続され、かつ互いに流体的に隔離されており、エアバッグユニットは、上記インフレータが作動してエアバッグを膨張させると、上記膨張可能なチャンバが、それぞれの展開位置へと膨張するように取り付けられ、構成されており、それぞれの展開位置では、膨張可能なチャンバは、i)上記背もたれのそれぞれの対向する横方向に離間した側面領域から前方に延在し、かつii)上向き、かつ座席の最上部領域にわたって上記接続接合面に向かって横方向内側に延在し、それによって協働して、背もたれの少なくとも最上部領域の周りに、膨張したシュラウドを画定して、それによって上記着座位置にわたって延在し、上記着座位置にある座席の上記乗員に横方向の保護を提供する、ことを特徴とする、車両座席が提供されている。
【0008】
任意選択的に、上記膨張可能なチャンバは、それぞれの展開位置にあるとき、上記接続接合面を超えて互いに当接して、互いを圧迫するように構成されている。
【0009】
好都合には、膨張可能なチャンバの間の上記接続接合面は、エアバッグの継ぎ目によって画定されている。
【0010】
任意選択的に、上記膨張可能なチャンバは、それぞれの展開位置にあるとき、上記接続接合面によって互いに離間されるように構成されている。
【0011】
有利には、上記エアバッグは一体製織され、上記接続接合面は、エアバッグの2つの構成布地層の糸が織り合わされたエアバッグの領域によって画定されている。
【0012】
任意選択的に、膨張可能なチャンバの間の上記接続接合面は、実質的に直線状である。
【0013】
好都合には、上記エアバッグは、膨張可能なチャンバの間の上記接続接合面に対して実質的に鏡対称である。
【0014】
代替的に、結果として得られたエアバッグは、膨張可能なチャンバ、の間の接続接合面に対して非対称である。
【0015】
任意選択的に、上記各膨張可能なチャンバは、複数の流体相互接続された膨張可能なセルを備える。
【0016】
各膨張可能なチャンバの膨張可能なセルは、i)エアバッグの継ぎ目、又はii)エアバッグの2つの構成布地層の糸が織り合わされたエアバッグの領域によって画定され得る。
【0017】
好都合には、各膨張可能なチャンバの上部領域は頭部セルを備え、各膨張可能なチャンバの下部領域は胸部セルを備える。
【0018】
有利には、各膨張可能なチャンバの上部領域は、膨張可能なチャンバの前に位置する膨張位置に展開するように構成されており、かつ膨張可能なチャンバの後部膨張可能領域によって背もたれから前方に離間される、前部セルを備え、エアバッグユニットは、一対のテザーを更に備え、各テザーは、それぞれの上記前部セルに接続され、かつ上記エアバッグパッケージから上記膨張構成へとエアバッグが膨張する間に教えられ、それによってエアバッグの膨張中に内方及び/又は下方にそれぞれの前部セルを引っ張って、それによって上記着座位置の周りで上記シュラウドの上部領域を少なくとも部分的に閉鎖するように構成されている。
【0019】
任意選択的に、各上記前部セルは、膨張可能なチャンバの間の上記接続接合面に隣接して位置する流通ポートによって、それぞれの膨張可能なチャンバの上記後部膨張可能領域に流体接続されている。
【0020】
好都合には、各上記頭部セルは、それぞれの上記前部セルと背もたれとの間の膨張位置に展開するように構成され、各膨張可能なチャンバの前部セル及び頭部セルは、膨張可能なチャンバの間の上記接続接合面に隣接して位置するそれぞれの流通ポートによって流体相互接続されている。
【0021】
有利には、各上記膨張可能なチャンバは、入口ポートを備えるそれぞれの入口領域を有し、それぞれの体積の膨張ガスは、入り口ポートを通るように方向付けられる。
【0022】
任意選択的に、各上記膨張可能なチャンバは、その入口領域内に配置されたそれぞれの内部ガスガイドを備え、ガスガイドは、膨張ガスを生成するように構成されているインフレータを受容するか、さもなければガスガイド内に入る膨張ガスの流れを受容するように構成されている入口開口部(と、膨張可能なチャンバの下部領域に向けて上記膨張ガスの一部を方向付けるように構成されている第1の出口開口部と、膨張可能なチャンバの上部領域に向けて上記膨張ガスの一部を方向付けるように構成されている第2の出口開口部と、を備え、上記第1の出口開口部は、上記第2の出口開口部よりも大きい。
好都合には、第1の出口開口部は、上記胸部セルに向けて方向付けられているか、又は上記胸部セル内に配置され、第2の出口開口部は、上記頭部セルに向けて方向付けられているか、又は上記頭部セル内に配置される。
【0023】
エアバッグユニットは、両方の上記入口ポートに流体接続される単一の上記インフレータを備え得る。
【0024】
代替的に、エアバッグユニットは、2つの別個のインフレータを備え、各インフレータが、それぞれの上記入口ポートに流体接続されている。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本発明がより容易に理解され得、その更なる特徴が理解され得るように、本発明の実施形態は、ここで、以下の添付図面を参照して例として説明される。
図1】本発明による車両座席内に設置するのに好適な、パッケージ化されていないエアバッグの平面図である。
図2】本発明による車両座席の概略等角図であり、エアバッグの膨張前の、通常の状態における後部及び片側からのシートを示す。
図3図2に図示される座席の後部からの立面図である。
図4図2のものに概ね対応するが、エアバッグが膨張によって展開された状態の車両座席を示す等角図である。
図5】展開構成にあるエアバッグを有するシートを示す、前部及び片側からの概略等角図である。
図6図5に図示される座席の前部からの立面図である。
図7図5及び図6に図示される座席の側面からの立面図である。
図8図5図7に図示される座席の上方からの平面図である。
図9図1のものに概ね対応するが、本発明による車両座席内に設置するのに好適なエアバッグの代替的な構成を示す平面図である。
図10図9のエアバッグを備えた車両座席を示す、前部及び片側の概略等角図であり、エアバッグは展開構成にある。
図11図10に図示される座席の側面からの立面図である。
図12図1及び図9のものに概ね対応するが、本発明による車両座席内に設置するのに好適なエアバッグの別の代替的構成を示す平面図である。
図13図12のものに概ね対応するが、本発明による車両座席内に設置するのに好適なエアバッグの更なる変形を示す別の平面図である。
図14】本発明による座席の概略正面図であり、座席は、典型的な着座位置にある座席乗員によって占有され、側面衝撃又は斜め衝撃に応答して、展開の初期段階中に図12又は図13に示されるタイプのエアバッグを示す。
図15図14のものに概ね対応するが、展開の次の段階の間のエアバッグを示す図である。
図16図15のものに概ね対応するが、展開の更なる次の段階のエアバッグを示す図である。
図17図16のものに概ね対応するが、実質的に完全に展開された状態のエアバッグを示す図であり、座席及び乗員は、側面衝撃又は斜め衝撃から生じる衝撃力を受けている。
図18】実質的に完全に展開された状態の座席、乗員、及びエアバッグを通して取られた水平断面図である。
図19図1に図示されるものと同様であるが、本発明の別の実施形態による、パッケージ化されていないエアバッグの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
最初に図1を参照すると、本発明による車両座席内に設置するのに好適な非膨張エアバッグ1が示されている。図示されるエアバッグ1は、本発明の態様を明確に図示するために、例示的かつ比較的単純な形態で示されている。しかしながら、以下でより詳細に説明するように、他のより複雑なエアバッグ構成が代わりに使用され得る。
【0027】
エアバッグ1は全体的な構成で細長いものであり、1つ以上のインフレータから膨張ガスを受容するための大きな内部膨張可能体積をそれらの間に画定するように、互いに重ね合わされ、多数の継ぎ目によって相互接続される、織布などの可撓性材料の2つの実質的に同一のシート2、3から形成され得る。図1に示されるように、シート2、3は細長い形状であり、全体的な形状で非常に概ね矩形であると考えることができる。図示される特定のエアバッグ1は、以下により詳細に記載されるように、2つの別個のインフレータから膨張ガスを受容するように構成され、したがって、それぞれのインフレータと協働するための2つの入口領域4、5を有するように構成されている。各入口領域4、5は、可撓性材料の2つの構成シート2、3の協働及び対応する形状の突出部から形成される、それぞれのネック6、7を備える。
【0028】
可撓性材料の2つのシート2、3を相互接続する継ぎ目は、シート2、3の間に画定された内部膨張可能体積が、図1に概ね8及び9で示される2つの別個の膨張可能なチャンバに分割されるように構成されている。膨張可能なチャンバ8、9は、実質的に等しい物理的サイズであり、実質的に等しい膨張可能体積を有し、各々がエアバッグ1のそれぞれの半分を表す。
【0029】
左手膨張可能なチャンバ8(図1に図示されるエアバッグ1の向き)は、左手継ぎ目10によって画定され、左手継ぎ目10は、左手ネック6の片側から、エアバッグ1の左手領域の周辺領域の周りで(一般に11で示される幾分曲がりくねった又は蛇行した経路で)、実質的にエアバッグの中央横軸12に沿って、直線状に、次いで、エアバッグ1の周辺に沿って走り、ついには、それは左手ネック6の反対側で終端する。ネック6の端部が開いたままであり、かつそれによって、それ自体が知られている様式で、インフレータを収容するための入口ポートを画定するように、2つのシート2、3は、周辺継ぎ目10の始点と終点との間に接続されていない。
【0030】
右手の膨張可能なチャンバ8(図1に図示されるエアバッグ1の向き)は、上述の左手周辺継ぎ目10と同様の構成の右手周辺継ぎ目13によって画定されている。したがって、示されるように、右手継ぎ目は、右手ネック7の片側から、エアバッグ1の右手領域の周辺領域の周りで(一般に14で示される幾分曲がりくねった又は蛇行した経路で)、実質的にエアバッグの中央軸12に沿って、直線状に、次いで、エアバッグ1の周辺に沿って走り、ついには、それは右手ネック7の反対側で終端する。ネック7の端部が開いたままであり、かつそれによって、それ自体が知られている様式で、インフレータを収容するための入口ポートを画定するように、2つのシート2、3は、周辺継ぎ目13の始点と終点との間に接続されていない。
【0031】
上記の構成では、2つの周辺継ぎ目10、13は両方とも、エアバッグ1の中心軸12に沿って実質的に延在することが理解されるであろう。いくつかの実施形態では、2つの周辺継ぎ目10、13が軸12に沿って重ね合わされて、その領域内に二重継ぎ目を生成することが想定される。しかしながら、他の実施形態では、2つの周辺継ぎ目10、13の各々は、軸12の両側に、かつ互いに概ね隣接して位置するように、軸12の正確な位置に沿って延在し得ることが想定される。周辺継ぎ目10、13のうちの1つのみが、軸12の領域内のエアバッグ1にわたって実際に延在し、他方の周辺継ぎ目が軸12を満たす点(例えば、図1の15)で停止し、次いで、軸12から離れる方向に(例えば、図1の16で)回転する点で開始する他の構成も想定される。したがって、このような配置では、軸12に沿って延在する継ぎ目10、13は、軸12の領域内の膨張可能なチャンバ8、9の両方を画定する役割を果たすことになる。
【0032】
したがって、エアバッグの軸12に沿って延在する各周辺継ぎ目10、13の領域は、エアバッグの全膨張可能体積を2つの膨張可能なチャンバ8、9に分割する役割を果たす。更に、軸12の領域において、周辺継ぎ目10、13又は各周辺継ぎ目10、13はまた、2つの膨張チャンバ8、9を物理的に相互接続しながら、チャンバ8、9を互いに流体的に隔離する役割を果たす接続接合面17を画定する。
【0033】
それらの対応する周辺継ぎ目10、13に加えて、各膨張可能なチャンバ8、9は、エアバッグ1の2つのシート2、3も相互接続する1つ以上の追加の継ぎ目を含み得る。図1の配置では、各チャンバ8、9の追加の継ぎ目は、それぞれの比較的短い前部継ぎ目18及び幾分長い中央継ぎ目19を含む。各前部継ぎ目18は、概ね中心軸12に近接するそれぞれの周辺継ぎ目10、13の前部領域から、それぞれのチャンバ8、9の中央領域に向かって、幾分S字形状の構成で延在し、それぞれの膨張可能なチャンバ8、9の周辺内に位置する端部20で終端する。各中央継ぎ目19は、両方がそれぞれの膨張可能なチャンバ8、9の周辺内に位置する2つの端部の間に延在し、図1の向きで見たときに概ねn字形の構成を有する。各中央継ぎ目19の一端19aは、周辺継ぎ目10、13から短い距離で離間されるように、エアバッグのそれぞれの周辺継ぎ目10、13の近位に配置され、それによって中央継ぎ目の端部19aと周辺継ぎ目10、13との間に間隙を画定する。図1に図示される特定の実施形態では、各中央継ぎ目19の端部19aは、隣接する周辺継ぎ目10、13の幾分内曲した領域に実際に近位である。
【0034】
モータ車両エアバッグの当業者によって理解されるように、追加の継ぎ目18、19は、各膨張可能なチャンバ8、9を複数の流体的に相互接続された膨張可能なセルに細分化するのに有効である。図1に示されるエアバッグ構成では、各中央継ぎ目19は、エアバッグのそれぞれの端部に向かって位置する胸部セル21、及びエアバッグの中央領域に向かって位置する頭部セル22に分割する役割を果たす。各前部継ぎ目18は、エアバッグ1に所望の膨張特性を提供するために、それぞれの膨張可能なチャンバ8、9の頭部セル22を更に細分化する。様々なセルの機能及び展開は、以下に明らかになるであろう。追加として、各中央継ぎ目の末端部19aと、それぞれの隣接する周辺継ぎ目10、13とが協働して、それぞれの膨張可能なチャンバ8、9の胸部セル21と頭部セル22との間に小さな通気孔Vを画定し、それらの目的が以下に記載されることに留意されたい。
【0035】
エアバッグ1は、エアバッグのそれぞれの入口領域4、5内にそれぞれ設けられた一対の内部ガスガイド23を更に備える。ガスガイド23は、それぞれ、布地材料から形成され、概ねY字形状の構成を有する。各ガスガイドは、エアバッグ1のそれぞれの入口ポートと位置合わせされ、かつガス発生器などのそれぞれのインフレータを内部に受容するように構成されている入口開口部24を有する。各ガスガイド23は、エアバッグのそれぞれの端部領域に概ね向けて方向付けられた第1の出口開口部25と、それぞれの中央継ぎ目19に隣接して後部にあるエアバッグの中央横方向軸12に概ね向かって方向付けられる第2の出口開口部26と、を更に備える。したがって、各ガスガイドの2つの出口開口部25、26は、反対向きに方向付けられる。第1の出口開口部25は、第2の出口開口部26よりも寸法が大きいように構成されている。
【0036】
エアバッグ製造の当業者には理解されるように、エアバッグ1は、一連の(例えば、縫い合わされた)継ぎ目を介して相互接続された可撓性材料の2つの別個のシート2、3から形成されているものとして説明されているが、本発明の変形例では、2つのシート2、3は、それ自体知られているいわゆる「一体製織」技法を介して、同時に製織することができ、2つの層2、3を形成する経糸と緯糸とが選択された領域に織り合わされて、2つのシートの織布構造と一体である相互接続ウェブを形成する。このような配置では、織り合わされた経糸及び緯糸の結果として得られたウェブは、同様の領域に設けられ、上述の継ぎ目10、13、18、19と同様の構成を有し得、したがって、継ぎ目を効果的に置換することになることが想定される。このような一体製織エアバッグでは、2つの膨張可能なチャンバ8、9を互いに物理的に相互接続する役割を果たす接続接合面17は、エアバッグの2つの構成布地層の糸が織り合わされたエアバッグの領域によって画定されることになる。
【0037】
ここで図2及び図3を検討すると、上述し図1に図示されたタイプのエアバッグ1を備えるエアバッグユニットを備えた、本発明によるモータ車両座席が図示されている。従来のように、座席は、クッション27及び背もたれ28を含み、背もたれ28は、クッション27の後部領域から概ね上方に延在する。理解されるように、クッション27及び背もたれ28は協働して、従来の着座位置で乗員を支持する。クッション27及び背もたれ28は両方とも、金属フレームの形態をとり得る内部構造を備え、これは表皮で覆われている。図2は、その表皮を有さないクッションを示すが、従来の様式で、一対の横方向に対向する側方ボスターを備える表皮30を支持する背もたれフレーム29を備える背もたれを示す。
【0038】
図2及び図3に図示される座席の背もたれ28は、最下部腹部領域31とヘッドレスト32とを備え、ヘッドレスト32は、背もたれ28の最上部領域に位置付けられ、知られている様式で座席の乗員の頭部を拘束するように構成されている。図32に図示する実施形態では、ヘッドレスト32は、背もたれフレーム29が腹部領域31及びヘッドレスト32の両方を画定するように、背もたれ28の一体的に形成された部分として設けられる。
【0039】
座席は、図1に図示されるエアバッグ1を備えるエアバッグユニットを備えている。エアバッグ1は、最初に、巻かれた及び/又は折り畳まれたパッケージ33内に設けられ、背もたれ表皮30の内側の背もたれフレーム29に取り付けられる。より詳細には、別個のインフレータ34が、エアバッグの各ガスガイド23の入口開口部24内に挿入され、エアバッグが、細長いパッケージ33内に巻かれ及び/又は折り畳まれ(例えば、図1のエアバッグを長手方向軸を中心に巻くことによってなど)、その後、パッケージ33は、フレームの周りに、フレーム29の前方に面する側に延在するように、背もたれフレーム29に取り付けられることを理解されたい。重要なことに、エアバッグパッケージ33は、フレーム29の1つの側面から、ヘッドレスト32の周りに及びヘッドレスト32にわたって、フレーム29の反対側まで延在する。各インフレータ34が、エアバッグ1の入口領域4、5を背もたれフレーム29に対して固定するように、それ自体が知られている様式で、例えば、エアバッグの入口領域4、5に形成されたそれぞれの取り付け開口部(図示せず)を通って延在する1つ以上の取り付けスピガットを介して、背もたれフレーム29のそれぞれの横方向領域にしっかりと締結されることになることが提案される。更に、エアバッグ1が、背もたれフレーム29に追加の固定を提供するために、パッケージ33内に巻かれた及び/又は折り畳まれたときに背もたれフレーム29に取り付けられるための取り付けタブを備え得ることが更に提案されている。他の配置では、エアバッグパッケージ33が、巻かれた及び/又は折り畳まれたエアバッグ1の周りに提供された破裂可能な包装材又はカバーを追加的に備え得、包装材又はカバーがまた、背もたれフレーム29に(例えば、取り付けタブを介して)取り付けられて、エアバッグ1を背もたれフレーム29に更に固定し得ることが想定される。
【0040】
図1に関連して、1対のインフレータ34は、各々がそれぞれのガスガイド23の入口開口部24を通して挿入されたそれぞれのガスガイド23内の位置に図示されている。観察されるように、インフレータ34は、互いに実質的に同一の構成であり、それぞれが細長い略円筒形の形態を有する。各インフレータ34は、1つの端部の周りに円周方向に配設され、複数の半径方向外向きのガス出口ポート34aを含み、かつそれぞれのガスガイド23内に配置され、これによって、ガス出口ポート34aは、ガスガイド23の第1の出口開口部25と第2の出口開口部26との間に概ね配置される。
【0041】
図4図8は、エアバッグ1がインフレータ34の作動を介して展開された状態の車両座席を図示する。明確にするために、図4は、完全に膨張した展開構成にあり、かつ任意の表皮がない状態のエアバッグ1を示しているが、図5〜8は、定位置にあるクッション及び背もたれの表皮30を示す。
【0042】
モータ車両エアバッグの当業者には理解されるように、インフレータ34の作動は、エアバッグを非常に急速に膨張させるために、それぞれの内部ガスガイド23を介して、インフレータ34の出口ポート34aを通ってエアバッグ1の内部膨張可能体積内に入るように方向付けられる大量の膨張ガスを迅速に生成するのに有効である。膨張時に、エアバッグ1は、背もたれ28から離れてクッション27の前縁部に向かって概ね前方方向に、背もたれフレーム29から展開する。そのようにすると、エアバッグ1は、例えば、予め形成されたテア継ぎ目、又は表皮30内の相対的な機械的弱め部の他の領域を介して、背もたれ28の表皮30を裂くか、又は他の方法で破裂させることになる。
【0043】
より詳細には、膨張ガスは、それぞれのガスガイド23内のその出口ポート34aを介して各インフレータ34から排出される。ガスガイド23は、結果として生じるガスの流れを分割する役割を果たし、これによって、図1及び図4の両方において矢印で示されるように、膨張ガスの一部は、ガスガイドから第1の出口開口部25(図1を参照)を通って、それぞれの胸部セル21内に入るように方向付けられ、膨張ガスの一部は、ガスガイドから第2の開口部26を通ってそれぞれの頭部セル22内に入るように方向付けられる。各ガスガイド23の第1の出口開口部25が第2の出口26よりも大きいため、第2の出口開口部26を通るよりも大きい割合のガスが、第1の出口開口部25を通るように方向付けられ、これによって、胸部セル21は、頭部セル22よりも迅速に膨張することになる。したがって、この配置は、胸部セル21がヘッドセル22よりも迅速に実質的に完全な膨張を達成することを確実にするように構成されている。この膨張特性は、モータ車両の車両座席と、隣接する側面構造との間の非常に小さい空間と、座席乗員の胸部に非常に迅速に効果的な保護を提供する結果として得られる必要性とに起因して、側面衝撃の場合に特に望ましいと考えられる。それにもかかわらず、頭部セル22の急速な膨張もまた望ましい。したがって、理解されるように、胸部セル21が実質的に完全に膨張されると、ガスは、胸部セル21から、それらの間の通気孔Vを介して頭部セル22内に通気することを許容され、それによって、胸部セル21からの過剰なガスの小さな追加の流れを有するガスガイド23からの直接的なヘッドセル22内へのガスの流れを補助する。追加として、通気孔Vは、胸部セル21のいずれかが衝撃を受け、したがって、横力の構成要素を伴う事故の場合に座席乗員の身体によって圧縮される場合に、重要な機能を実行する。具体的には、通気孔Vは、胸部セルが乗員の身体の力下で圧縮される際に胸部セル21内の膨張ガスを前部セル22内に上向きに通気することを許容し、それによって胸部セル21が乗員に緩衝効果を提供することを可能にし、一方でまたそれによって更に頭部セル22の膨張速度を増加させる。
【0044】
図5に最も明確に図示されるように、エアバッグ1の2つの膨張可能なチャンバ8、9は、それぞれの展開位置へと膨張し、それぞれの展開位置では、膨張可能なチャンバは、i)上記背もたれ28のそれぞれの対向する横方向に離間した側面領域から前方に延在し、かつii)2つのチャンバ8、9の間の接続接合面17に向かってヘッドレスト32によって画定されるように、上向き、かつ座席の最上部領域にわたって横方向内側に延在する。より具体的には、それぞれの胸部セル21を画定する膨張可能なチャンバ8、9の領域は、上記背もたれ28のそれぞれの対向する横方向の離間した側面領域から前方に延在し、頭部セル22を画定する領域は、上向き、かつヘッドレスト32にわたって横方向内側に延在する。このようにして、2つの膨張可能なチャンバ8、9は協働して、背もたれ28及びそのヘッドレスト32の周りに、膨張したシュラウドを画定し、それによって、乗員の着座位置にわたって延在し、上記着座位置にある座席の乗員に横方向の保護を提供する。
【0045】
図6に最も明確に示されるように、エアバッグ1は、2つの膨張可能なチャンバ8、9の間の接続接合面17が座席の上方の実質的に中央に延在する展開位置へと膨張し、その結果、通常の着座位置にある、座席の中央に着座している乗員の矢状面内に少なくともほぼ位置する。更に、この実施形態では、接続接合面17が狭いため、エアバッグ1は、膨張可能なチャンバ8、9が、それぞれの展開位置で膨張されたときに、接続接合面を超えて互いに当接して、互いを圧迫するように構成されている。これにより、各膨張可能なチャンバ8、9の頭部セル領域は、膨張時に他方を支持することが可能になる。
【0046】
理解されるように、エアバッグ1がその完全に膨張して展開された構成にあるとき、それが画定するシュラウドは、衝突が発生する車両のどの側かにかかわらず、側面衝撃又は斜め衝撃衝突において、座席の乗員に横方向の保護を提供する役割を果たし、また、転倒事故の場合に乗員に保護を提供する役割を果たす。追加として、エアバッグ1が車両座席のみに取り付けられているため、結果として生じるシュラウドは、座席が位置する位置にかかわらず、常に座席に対して同じ位置に展開する。したがって、この配置は、モータ車両の運転室内の座席の位置にかかわらず、エアバッグの信頼可能な展開を確実にし、これは、座席乗員への効果的な保護を確実にしながら、モータ車両の運転室内での回転のために座席を取り付けることを許容にするであろうことから、上記に想定された完全自立的車両の種類において、非常に重要な利点を提供することができる。
【0047】
エアバッグ1の全膨張可能体積が、少なくともほぼ等しい物理的サイズ及び膨張可能体積の2つの膨張可能なチャンバ8、9に効果的に分割され、それぞれが実質的に同一のそれぞれのインフレータ34によって膨張されるので、膨張可能なチャンバ8、9の両方が実質的に同一であるため、エアバッグ1は、2つの膨張可能なチャンバ8、9のうちの1つのみ、したがって完全なエアバッグ1の半分のみを膨張させることによって、展開中に信頼可能に試験され得る。
【0048】
本発明は、特定の実施形態を具体的に参照して上述したが、本発明の範囲から逸脱することなく様々な修正を行うことができることを理解されたい。例えば、上述のエアバッグ1は、中央横軸12に対して実質的に鏡対称になるように構成され、したがって、2つの膨張可能なチャンバ8、9の間の接続接合面17に対して効果的に鏡対称になるように構成されているが、これは必須ではない。
【0049】
図9は、本発明で使用され得、上述され、図1に図示されたものとほとんどの点で同様のエアバッグ1の代替的な構成を図示する。したがって、同じ参照番号は、エアバッグの同一又は同等の特徴を示すために使用される。中央横軸12に対して対称である代わりに、図9のエアバッグ1は、その横軸12を中心として実際に非対称である。示されるように、この構成では、2つの膨張可能なチャンバ8、9の間の接続接合面17は、中心軸12と鋭角をなすように、エアバッグ1の中央領域にわたって斜めに延在する。それにもかかわらず、膨張可能なチャンバ8、9が依然として実質的に等しい膨張可能体積を有するようにチャンバ8、9及び接続接合面17を構成することが提案されており、それにより、エアバッグ1が、2つの膨張可能なチャンバ8、9のうちの1つのみを膨張させることによって、展開中にエアバッグ1を信頼可能に試験することを許容にする利点を維持する。したがって、結果として得られたエアバッグ1は、膨張可能なチャンバ8、9の間の接続接合面17に対して非対称である。
【0050】
図10及び図11は、2つのインフレータ34の作動時に、車両座席に対してその展開され、実質的に完全に膨張した状態の図1の修正エアバッグを図示する。理解されるように、図9のエアバッグ1は、図1のエアバッグに対して実質的に同一の様式で膨張及び展開する。エアバッグ1の2つの膨張可能なチャンバ8、9は、このようにまた、それぞれの展開位置へと膨張し、それぞれの展開位置では、膨張可能なチャンバは、i)上記背もたれ28のそれぞれの対向する横方向に離間した側面領域から前方に延在し、かつii)上向き、かつヘッドレスト32によって画定される座席の最上部領域にわたって2つのチャンバ8、9の間の接続接合面17に向かって横方向内側に延在する。より具体的には、それぞれの胸部セル21を画定する膨張可能なチャンバ8、9の領域は、上記背もたれ28のそれぞれの対向する横方向の離間した側面領域から前方に延在し、頭部セル22を画定する領域は、上向きかつヘッドレスト32にわたって横方向内側に延在する。このようにして、2つの膨張可能なチャンバ8、9は協働して、背もたれ28及びそのヘッドレスト32の周りに、膨張したシュラウドを画定し、それによって、乗員の着座位置にわたって延在し、上記着座位置にある座席の乗員に横方向の保護を提供する。
【0051】
図10に最も明確に図示されるように、図9の修正エアバッグ1は、2つの膨張可能なチャンバ8、9の間の接続接合面17が座席の頂部にわたって斜めに延在する展開位置へと膨張するが、それでもなお、座席の横幅に対して概ね中央に位置している。更に、接続接合面17が依然として狭いため、エアバッグは、膨張可能なチャンバ8、9が、それぞれの展開位置にあるときに、接続接合面を超えて互いに当接して、互いを圧迫するように構成されているままである。これにより、各膨張可能なチャンバ8、9の頭部セル領域は、膨張時に、図1のエアバッグと実質的に同じ様式で、他方を支持することが可能になる。
【0052】
ここで図12を考慮すると、また図1に図示されるエアバッグと多くの点で類似するエアバッグ1の別の変形例が図示されている。したがって、同じ参照番号は、エアバッグの同一又は同等の特徴を示すためにもう一度使用されるが、図1に示される内部ガスガイド23は、明確にするために単に図12から省略されていることに留意されたい。実質的に同一のガスガイド23が図12のエアバッグと共に使用されることも提案されている。
【0053】
図12のエアバッグと図1に示されるものとの主な違いのうちの1つは、その2つの膨張可能なチャンバ8、9(類似形態の接続接合面17によって再び分離されており、エアバッグ1の鏡映対称12の横軸と実質的に一致する)が、概ねL字形であり、背中合わせの関係で配設されており、それらの短いリムが、接続接合面17を超えて互いに隣接して配設され、それらの長いリムが、互いに離れて、かつ横軸12から反対方向に離れるように延在するように、図12の修正エアバッグが形作られ、かつ構成されていることである。更に、各膨張可能なチャンバ8、9の前部継ぎ目18は、それぞれの膨張可能なチャンバ8、9の短いリムとその長リムとの間に形成される角部35の一般的な領域から、中央接続接合面17に向かって延在し、接続接合面17から短い距離だけ離間した端部36で終端するように配設されることに留意されたい。各膨張可能なチャンバ8、9の中央継ぎ目19は、図1に図示されるエアバッグと実質的に同一の形態である。
【0054】
図12に図示されるエアバッグの前部継ぎ目18は、それぞれの各膨張可能なチャンバ8、9のそれぞれの前部セル37を画定する役割を果たす。各前部セル37は、それぞれの頭部セル22の後側領域に、接続接合面17とそれぞれの前部継ぎ目18の端部36との間に画定されるそれぞれの流通ポート38によって流体接続される。したがって、流通ポート38は両方とも、2つの膨張可能なチャンバ8、9の間の接続接合面17に隣接して位置する。
【0055】
図12に図示されるエアバッグと図1に図示されるエアバッグとの間の別の主な違いは、図12のエアバッグが一対の可撓性テザー39を備えていることである。各テザー39は、それぞれの膨張可能なチャンバ8、9と関連付けられ、細長い形状であり、例えば、薄長の織布ウェビングなどから形成され得る。各テザー39は、接続接合面17の遠位側のそれぞれの前部セル37の前部角部にその前端部40において、及び角部35に概ね隣接するそれぞれの膨張可能なチャンバ8、9の長リムにその後端41において固定される。
【0056】
図13は、わずかに異なるテザー構成を有するエアバッグを図示し、各膨張可能なチャンバ8、9は、それぞれの一対のテザー39と関連付けられている。この配置では、テザーの各対は、内側テザー39a及び外側テザー39bを備える。各内側テザー39aは、接続接合面17に近接した位置においてそれぞれの頭部セル37の前部領域にその前端40aにおいて、及び接続接合面17に近接するそれぞれの中央継ぎ目19の領域にその後端41aにおいて固定される。各外側テザー39bは、接続接合面17の遠位側のそれぞれの前部セル37の前部角部にその前端40bにおいて、及び接続接合面17の遠位側の中央継ぎ目の領域にその後端41bにおいて固定される。
【0057】
図12及び図13のつなぎエアバッグ配置は、両方とも、図14図18を参照してここで説明されるように、エアバッグ1に修正された膨張特性を付与するように設計されている。
【0058】
図14は、図面の左側からの側面衝撃又は斜め衝撃に応答した、展開の初期段階中のエアバッグ1を図示する。エアバッグ1を備える座席は、実質的に同一の構成であり得、かつ同様のエアバッグを備え得る別の車両座席に沿って示されている。座席はまた、概ね従来の着座位置に着座乗員42を支持し、シートベルト43を着用することも図示されている。理解されるように、エアバッグ1は、上で詳細に説明したようにシュラウド構成に展開して図示されており、これにより、座席乗員42の着座位置の周りにシュラウドが展開することを見ることができる。
【0059】
図15は、展開の次の段階の間のエアバッグ1を図示し、したがって、膨張のより完全な段階にあるエアバッグ1を示す。膨張可能なチャンバ8、9が、それぞれの展開位置へと膨張し、それぞれの展開位置では、膨張可能なチャンバは、i)上記背もたれ28のそれぞれの対向する横方向に離間した側面領域から前方に延在し、かつii)上向き、かつヘッドレスト32によって画定される座席の最上部領域にわたって2つのチャンバ8、9の間の接続接合面17に向かって横方向内側に延在することに留意されたい。より具体的には、前部セル37は、ヘッドレスト32の側面の周りでエアバッグ1の前部でそれぞれの膨張位置に向かって展開しているのを見ることができる。
【0060】
エアバッグ1が膨張し続けると、図16に図示されるように、前部セル37は、それらの実質的に完全に膨張した状態に近づき、それらは、それぞれの膨張可能なチャンバ8、9の前部に配置され、前部セル22の後部領域によって座席の背もたれ28から前方に離間される。頭部セル22及び前部セル37がこれらの位置に向かって膨張すると、テザー39は教えられ、したがって、前部セル37を内側に、また幾分下側に引っ張り始め、そのため、それらは、乗員の着座位置の周りで、より具体的には乗員の頭部の前部の周りで、展開したエアバッグシュラウドの上部領域を少なくとも部分的に閉鎖するように移動するようになっている。これは、図18に最も明確に図示されており、矢印は、テザー39によって付与されるように、着座位置の周りでの前部セル37の内側への移動を示す。エアバッグ1の実質的に完全な膨張の後、及び側面又は斜め衝撃衝突後の時点で、座席、乗員42、及びエアバッグ1を示す図17を参照すると、前部セル37の内向きに回転された位置は、乗員の頭部が、膨張したエアバッグによって画定されたシュラウドから実際に移動し得るように、前部セル22にわたって前方に摺動する可能性を防止する又は少なくとも低減する役割を果たすことが理解されるであろう。これは、特に前部斜め衝撃で座席乗員42に与えられる保護の程度を最大化するのを補助し、この場合、乗員の頭部の慣性は、座席の背もたれ28及びヘッドレスト32に対しそれを前方に投げる可能性が特に高い。
【0061】
テザー39がエアバッグ1の前部セル37とエアバッグ1上の後部位置との間に延在する図12及び図13を参照して実施形態を上述したが、いくつかの他の実施形態では、テザー39は代わりに、前部セル37と背もたれ28などの座席の構造との間に延在することが想定されることが理解される。このような実施形態では、各テザー39の後端41が、背もたれフレーム29上に設けられたそれぞれのアンカー点に固定されることになることが想定される。
【0062】
膨張可能なチャンバ8、9の間の接続接合面17が、膨張可能なチャンバ8、9は、それぞれの展開位置で膨張されたときに、接続接合面を超えて互いに当接して、互いを圧迫するものである実施形態を参照して、本発明は上記に説明されたが、これは必須であるとは考えられず、他の実施形態が、これが真実ではないと想定される。このような実施形態の例は、図1を参照して上述した実施形態と多くの点で類似している図19に図示されている。したがって、同じ参照番号は、エアバッグの同一又は同等の特徴を示すために使用される。
【0063】
示されるように、図19に図示されるエアバッグ1は、それぞれの膨張可能なチャンバ8、9を画定する2つの周辺継ぎ目10、13が互いに完全に分離するように構成されている。実際に、図1に図示される実施形態の場合のように、2つの継ぎ目10、13がエアバッグの中心軸12に沿って重ね合わされるのではなく、この実施形態では、継ぎ目10、13は、中心軸12に対して実質的に平行であるが、中心軸12の両側で中心軸12からかなり著しく実際に離間している領域を含むことに留意されたい。したがって、エアバッグは、2つの膨張可能なチャンバ間の接続接合面17が図1の配置よりも大幅に広いように構成されている。実際に、接続接合面17は、いくつかの実施形態では、図1に図示されるものよりも更に広くてもよいことが想定される。
【0064】
エアバッグ1が、布地などの可撓性材料の2つの相互接続されたシート2、3から形成される場合、接続接合面は、2つの膨張可能なチャンバ8、9の間に延在する上記材料の二重厚さによって画定され得る。代替的に、2つのシート2、3は、追加の継ぎ目若しくは縫い目によって、又は更には接着剤若しくは熱融着などの他の手段によって、接続接合面17の領域内で相互接続され得、更には、エアバッグが、2つのシート2、3が同時に織られるいわゆる「一体製織」技術を介して製造される実施形態において想定され、次いで、2つの層の経糸及び緯糸が、接続接合面17が布地の織布ウェブの形態を取るように、接続接合面17の領域内で織り合わされ得ることが想定される。
【0065】
したがって、理解されるように、図19の代替エアバッグ構成が展開位置へと膨張すると、2つの膨張可能なチャンバ8、9の間の接続接合面17は、2つの膨張可能なチャンバ8、9を物理的に相互接続し、かつそれらを互いに流体的に隔離するように依然として役割を果たし、また、座席の中央に着座する乗員の矢状位置に概ね沿って延在するように、座席の上方の概ね中央に延在することになる。しかしながら、結果として生じる膨張したエアバッグは、結果として生じるシュラウドの頂部で、概ね座席乗員の頭部よりも上方で、薄い厚さを有することになる。これは、頭部の頂部への衝撃による座席乗員への怪我の危険性が、危険性が比較的低いために、許容可能であると考えられる。このタイプの配置は、エアバッグ1が、座席乗員の頭部と車両の屋根との間に遮られることなく、結果として生じる囲い板構成に膨張し、展開することを許容するので、このタイプの配置は、典型的な大きさの座席乗員の頂部と車両の屋根との間のヘッドルームが特に小さい車両の設置において有利であり得る。理解されるように、ヘッドルームが特に限定されている場合、エアバッグが膨張中に乗員の頭部と車両の屋根との間に展開するのに十分な空間を有さない場合、座席乗員の首部に怪我の重要な危険性があるであろう。
【0066】
本明細書及び特許請求の範囲で使用される場合、「含む(comprises)」及び「含む(comprising)」という用語、並びにそれらの変形は、指定された特徴、工程、又は整数が含まれることを意味する。それらの用語は、他の特徴、工程、又は整数の存在を除外するように解釈されるべきではない。
【0067】
前述の説明、若しくは以下の特許請求の範囲において、若しくは添付図面において開示され、それらの特定の形態で、若しくは開示された機能を実行するための手段の観点から表現される特徴、又は開示された結果を得るための方法又はプロセスは、適宜、別々に、又はそのような特徴の任意の組み合わせで、本発明をその多様な形態で実現するために利用され得る。
【0068】
本発明を上記の例示的な実施形態と併せて説明してきたが、本開示を考慮すると、当業者には多くの等価な修正及び変形が明らかとなるであろう。したがって、上述の本発明の例示的な実施形態は、例示的であり、限定的ではないと考えられる。説明される実施形態に対する様々な変更は、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく行われ得る。
【要約】
着座位置にある乗員(42)を支持するように構成されている車両座席であって、座席が、クッション(27)と、背もたれ(28)と、エアバッグユニットと、を備える、車両座席が提案されている。エアバッグユニットは、最初に巻かれた及び/又は折り畳まれたエアバッグパッケージ(33)内に設けられた膨張可能なエアバッグ(1)と、膨張ガスを前記エアバッグ(1)内に方向付けて、エアバッグを膨張構成に膨張させるように作動可能なインフレータ(34)と、を備える。エアバッグ(1)は、接続接合面(17)を介して互いに物理的に接続され、かつ互いに流体的に隔離されている、一対の膨張可能なチャンバ(8、9)を備える。エアバッグユニットは、インフレータ(34)が作動してエアバッグ(1)を膨張させると、上記膨張可能なチャンバ(8、9)が、それぞれの展開位置へと膨張するように取り付けられ、構成されており、それぞれの展開位置では、膨張可能なチャンバ(8、9)は、i)上記背もたれ(28)のそれぞれの対向する横方向に離間した側面領域から前方に延在し、かつii)上向き、かつ前記座席の最上部領域にわたって前記接続接合面(17)に向かって横方向内側に延在し、それによって協働して、前記背もたれ(28)の少なくとも最上部領域の周りに、膨張したシュラウドを画定して、それによって前記着座位置にわたって延在し、前記着座位置において前記座席の前記乗員(42)に横方向の保護を提供する。
【選択図】図5
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