(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6987290
(24)【登録日】2021年12月2日
(45)【発行日】2021年12月22日
(54)【発明の名称】危険予知訓練支援装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/00 20120101AFI20211213BHJP
【FI】
G06Q10/00
【請求項の数】9
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2021-116992(P2021-116992)
(22)【出願日】2021年7月15日
【審査請求日】2021年7月15日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000220262
【氏名又は名称】東京瓦斯株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】牧野 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】小林 万純
(72)【発明者】
【氏名】武田 英里
(72)【発明者】
【氏名】海沼 遼平
(72)【発明者】
【氏名】古戎 花奈子
【審査官】
梅岡 信幸
(56)【参考文献】
【文献】
特開平6−282222(JP,A)
【文献】
特開2020−004218(JP,A)
【文献】
特開2016−218772(JP,A)
【文献】
特開2007−264055(JP,A)
【文献】
特開2004−070796(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業場面を表す複数の作業場面画像、及び作業の安全性を低下させる要素である不安全要素を表す複数の不安全要素画像を記憶する画像データベースと、
前記複数の作業場面画像を選択可能に表示する作業場面画像選択受付部と、
選択された前記作業場面画像を用いて、最終コマ画像を作成する最終コマ作成部と、
前記複数の不安全要素画像を選択可能に表示する不安全要素画像選択受付部と、
選択された前記不安全要素画像を用いて、最終コマ以外の画像を作成するストーリーコマ作成部と、
作成された各コマの画像を並べて表示するコマ画像表示部と、
を含む危険予知訓練支援装置。
【請求項2】
前記不安全要素画像選択受付部は、不安全要素の種類毎に、前記複数の不安全要素画像を選択可能に表示する請求項1記載の危険予知訓練支援装置。
【請求項3】
前記不安全要素の種類は、アイテム、又は外乱を含む請求項2記載の危険予知訓練支援装置。
【請求項4】
前記外乱は、天気に関するもの、時間若しくは時期に関するもの、人の心境若しくは体調に関するもの、周囲の生き物に関するもの、又は作業環境に関するものを含む請求項3記載の危険予知訓練支援装置。
【請求項5】
作業場面の種類毎に、推奨される複数の不安全要素画像が予め定められており、
前記不安全要素画像選択受付部は、前記複数の不安全要素画像を選択可能に表示する際に、
選択された前記作業場面画像が表す作業場面の種類に対して推奨される複数の不安全要素画像を選択可能に表示する請求項1〜請求項4の何れか1項記載の危険予知訓練支援装置。
【請求項6】
前記作成された各コマの画像に基づいて、作業場面の種類毎に推奨される複数の不安全要素画像を更新する推奨画像更新部を更に含む請求項5記載の危険予知訓練支援装置。
【請求項7】
最終コマ以外のコマ毎に、推奨される複数の不安全要素画像が予め定められており、
前記不安全要素画像選択受付部は、前記複数の不安全要素画像を選択可能に表示する際に、最終コマ以外のコマ毎に、前記コマに対して推奨される複数の不安全要素画像を選択可能に表示する請求項1〜請求項5の何れか1項記載の危険予知訓練支援装置。
【請求項8】
前記作成された各コマの画像に基づいて、最終コマ以外のコマ毎に推奨される複数の不安全要素画像を更新する推奨画像更新部を更に含む請求項7記載の危険予知訓練支援装置。
【請求項9】
作業場面を表す複数の作業場面データ、及び作業の安全性を低下させる要素である不安全要素を表す複数の不安全要素データを記憶するデータベースと、
前記複数の作業場面データを選択可能に表示する作業場面データ選択受付部と、
選択された前記作業場面データを用いて、最終コマ画像の作成を依頼する最終コマ作成部と、
前記複数の不安全要素データを選択可能に表示する不安全要素データ選択受付部と、
選択された前記不安全要素データを用いて、最終コマ以外の画像の作成を依頼するストーリーコマ作成部と、
を含む危険予知訓練支援装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、危険予知訓練支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、KYT(危険予知トレーニング)活動が、一般的に作業場面(マンガ絵)を見せ、潜んでいる危険の洗い出し、その対策及び注意事項等をサークルの中で議論する事によりメンバーの危険予知能力を高める事を目的として行われている。
【0003】
特許文献1に記載の危険予知管理サーバは、作業の作業場所を含む作業内容と、前記危険のポイントと、その危険度と、およびその対策とを関連付けた危険予知情報とともに、所定期間内の作業場所のヒヤリハットの実績回数であるヒヤリハット指数と、を記憶する記憶部と、危険予知入出力端末から、入力された情報を受信すると危険予知情報に登録するとともに、危険予知情報に基づいて作業内容に係る危険のポイントを抽出し、抽出された危険のポイントの危険度にヒヤリハット指数を乗算した値を実績危険度として算出し、該実績危険度の高い危険のポイントおよびその対策を記載した模範危険予知表を作成し、該作成した模範危険予知表を危険予知入出力端末に送信する処理部を有する。
【0004】
この特許文献1に記載の従来技術では、労働災害の発生を防止するための適切な情報を提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013-80304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に記載される従来技術は、マンガ絵に描かれていない危険状態も頭の中で想定した上で(例:突風が吹いたなど)、危険を洗い出すトレーニングを目的としているが、慣れとともにメンバーが受動的になり危険状態の想定が少なく、各サークルから提出されるKYT内容が同質化(マンネリ化)してしまうという課題がある。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、危険状態の想定を助け、効果的な危険予知訓練を支援することができる危険予知訓練支援装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために第1の発明に係る危険予知訓練支援装置は、作業場面を表す複数の作業場面画像、及び作業の安全性を低下させる要素である不安全要素を表す複数の不安全要素画像を記憶する画像データベースと、前記複数の作業場面画像を選択可能に表示する作業場面画像選択受付部と、選択された前記作業場面画像を用いて、最終コマ画像を作成する最終コマ作成部と、前記複数の不安全要素画像を選択可能に表示する不安全要素画像選択受付部と、選択された前記不安全要素画像を用いて、最終コマ以外の画像を作成するストーリーコマ作成部と、作成された各コマの画像を並べて表示するコマ画像表示部と、を含んで構成されている。
【0009】
第1の発明によれば、作業場面画像選択受付部によって、前記複数の作業場面画像を選択可能に表示する。最終コマ作成部によって、選択された前記作業場面画像を用いて、最終コマ画像を作成する。そして、不安全要素画像選択受付部によって、前記複数の不安全要素画像を選択可能に表示する。ストーリーコマ作成部によって、選択された前記不安全要素画像を用いて、最終コマ以外の画像を作成する。そして、コマ画像表示部によって、作成された各コマの画像を並べて表示する。
【0010】
このように、複数の作業場面画像を選択可能に表示して最終コマ画像を作成し、複数の不安全要素画像を選択可能に表示して最終コマ以外の画像を作成することにより、危険状態の想定を助け、効果的な危険予知訓練を支援することができる。
【0011】
第1の発明の不安全要素画像選択受付部は、不安全要素の種類毎に、前記複数の不安全要素画像を選択可能に表示することができる。
【0012】
第1の発明の不安全要素の種類は、アイテム、又は外乱を含むことができる。
【0013】
第1の発明の外乱は、天気に関するもの、時間若しくは時期に関するもの、人の心境若しくは体調に関するもの、周囲の生き物に関するもの、又は作業環境に関するものを含むことができる。
【0014】
第1の発明の危険予知訓練支援装置において、作業場面の種類毎に、推奨される複数の不安全要素画像が予め定められており、前記不安全要素画像選択受付部は、前記複数の不安全要素画像を選択可能に表示する際に、選択された前記作業場面画像が表す作業場面の種類に対して推奨される複数の不安全要素画像を選択可能に表示することができる。
【0015】
第1の発明の危険予知訓練支援装置は、前記作成された各コマの画像に基づいて、作業場面の種類毎に推奨される複数の不安全要素画像を更新する推奨画像更新部を更に含むことができる。
【0016】
第1の発明の危険予知訓練支援装置において、最終コマ以外のコマ毎に、推奨される複数の不安全要素画像が予め定められており、前記不安全要素画像選択受付部は、前記複数の不安全要素画像を選択可能に表示する際に、最終コマ以外のコマ毎に、前記コマに対して推奨される複数の不安全要素画像を選択可能に表示することができる。
【0017】
第1の発明の危険予知訓練支援装置は、前記作成された各コマの画像に基づいて、最終コマ以外のコマ毎に推奨される複数の不安全要素画像を更新する推奨画像更新部を更に含むことができる。
【0018】
第2の発明の危険予知訓練支援装置は、作業場面を表す複数の作業場面データ、及び作業の安全性を低下させる要素である不安全要素を表す複数の不安全要素データを記憶するデータベースと、前記複数の作業場面データを選択可能に表示する作業場面データ選択受付部と、選択された前記作業場面データを用いて、最終コマ画像の作成を依頼する最終コマ作成部と、前記複数の不安全要素データを選択可能に表示する不安全要素データ選択受付部と、選択された前記不安全要素データを用いて、最終コマ以外の画像の作成を依頼するストーリーコマ作成部と、を含んで構成されている。
【0019】
第2の発明によれば、作業場面データ選択受付部によって、前記複数の作業場面データを選択可能に表示する。最終コマ作成部によって、選択された前記作業場面データを用いて、最終コマ画像の作成を依頼する。そして、不安全要素データ選択受付部によって、前記複数の不安全要素データを選択可能に表示する。ストーリーコマ作成部によって、選択された前記不安全要素データを用いて、最終コマ以外の画像の作成を依頼する。
【0020】
このように、複数の作業場面データを選択可能に表示して最終コマ画像の作成を依頼し、複数の不安全要素データを選択可能に表示して最終コマ以外の画像の作成を依頼することにより、危険状態の想定を助け、効果的な危険予知訓練を支援することができる。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように、本発明の危険予知訓練支援装置によれば、危険状態の想定を助け、効果的な危険予知訓練を支援することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の実施の形態に係る危険予知訓練支援システムを示すブロック図である。
【
図2】本発明の実施の形態に係るサーバを示すブロック図である。
【
図3】作業場面画像を選択するための画面のイメージを示す図である。
【
図5】不安全要素画像を選択するための画面のイメージを示す図である。
【
図6】不安全要素である背景の項目の一例を示す図である。
【
図7】不安全要素であるアイテムの項目の一例を示す図である。
【
図8】不安全要素である外乱の項目の一例を示す図である。
【
図10】本発明の実施の形態に係るサーバにおける危険予知訓練支援処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0024】
<危険予知訓練支援システムのシステム構成>
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る危険予知訓練支援システム100は、ユーザが操作する情報処理端末10と、サーバ20とを備えている。情報処理端末10とサーバ20は、インターネットなどのネットワーク41を介して相互に接続されている。なお、サーバ20が、危険予知訓練支援装置の一例である。
【0025】
情報処理端末10は、ユーザの操作に応じて、サーバ20との間でデータをやりとりする。また、サーバ20で作成された危険予知訓練用の各コマの画像を、ユーザに対して表示する。
【0026】
サーバ20は、演算部22と、通信部24とを備えている(
図2)。演算部22は、画像データベース(DB)30と、作業場面画像選択受付部32と、最終コマ作成部34と、不安全要素画像選択受付部36と、ストーリーコマ作成部38と、コマ画像表示部40とを備えている。
【0027】
通信部24は、情報処理端末10との間でデータの送受信を行う。
【0028】
画像データベース30には、作業場面を表す複数の作業場面画像、及び作業の安全性を低下させる要素である不安全要素を示す複数の不安全要素画像が記憶されている。
【0029】
作業場面画像選択受付部32は、情報処理端末10に対して、複数の作業場面画像を選択可能に表示させる(
図3、
図4)。
【0030】
図3では、設備課の高所作業を表す作業場面画像と、製造課のロール作業を表す作業場面画像とを、選択可能に表示する例を示している。この例では、高所作業を表す作業場面画像のオプションとして、アウトリガーの有無、作業指揮者の有無を選択可能に表示しており、ロール作業を表す作業場面画像のオプションとして、操作盤に人がいるか否か、作業指揮者の有無を選択可能に表示している。
【0031】
また、
図4では、設備課用の作業場面画像が表す作業場面の項目として、高所作業、火気工事、吊り作業、組み作業、溶接作業、電気配線工事、入槽作業、熱中症、重量物運搬、旋盤作業、フォークリフト運搬、ナイフ作業、グラインダー作業、清掃作業、脚立作業、台車運搬が含まれる例を示している。また、製造課用の作業場面画像が表す作業場面の項目として、組み作業、入槽作業、熱中症、重量物運搬、ロール作業、フォークリフト運搬、ナイフ作業、化合物合成、清掃作業、脚立作業、台車運搬が含まれる例を示している。ラボ用の作業場面画像が表す作業場面の項目として、熱中症、重量物運搬、フォークリフト運搬、ナイフ作業、グラインダー作業、薬品器具洗浄、清掃作業、脚立作業、台車運搬が含まれる例を示している。オフィス用の作業場面画像が表す作業場面の項目として、熱中症、重量物運搬、ナイフ作業、化合物合成、清掃作業、机の配置換え、配線作業、階段昇降(運搬)、脚立作業、台車運搬が含まれる例を示している。
【0032】
情報処理端末10では、上記
図3に示すような画面から、最終コマ画像の素材として作業場面画像を選択したり、テキストを入力したりする。例えば、情報処理端末10では、ユーザのドラッグ操作により、選択した作業場面画像を含む素材や入力したテキストを含む素材を、最終コマ画像に配置する。
【0033】
最終コマ作成部34は、選択された作業場面画像を用いて、最終コマ画像を作成する(
図9D)。
図9Dでは、高所作業を表す作業場面画像と、入力されたテキスト「足場解体」、「どこに危険が潜んでいるか?」とを用いて最終コマ画像を作成した例を示している。
【0034】
例えば、最終コマ作成部34は、ユーザのドラッグ操作により配置された作業場面画像を含む素材やテキストを含む素材を含む最終コマ画像を作成する。
【0035】
不安全要素画像選択受付部36は、情報処理端末10に対して、複数の不安全要素画像を選択可能に表示させる(
図5)。
【0036】
このとき、不安全要素の種類毎に、複数の不安全要素画像を選択可能に表示する。不安全要素の種類は、アイテム、又は外乱を含む。また、外乱は、天気に関するもの、時間若しくは時期に関するもの、人の心境若しくは体調に関するもの、周囲の生き物に関するもの、又は作業環境に関するものを含む(
図5〜
図7)。
【0037】
図5では、背景として、背景なしと、建設現場を表す不安全要素画像と、朝礼を表す不安全要素画像とを、選択可能に表示する例を示している。また、アイテムとして、高所作業者を表す不安全要素画像と、フォークを表す不安全要素画像と、工具箱を表す不安全要素画像とを、選択可能に表示する例を示している。また、外乱として、雨雲を表す不安全要素画像と、体調不良を表す不安全要素画像と、ノー残業デーを表す不安全要素画像とを、選択可能に表示する例を示している。また、解説欄として、項目毎の解説の入力を受け付ける例を示している。
【0038】
図6では、背景の項目として、背景なし、朝礼・夕礼、足場、工場建屋、工場内、オフィス内、ラボ内、階段が含まれる例を示している。
【0039】
図7では、アイテムの項目として、クレーン車、フォークリフト、脚立、梯子、計器、工具、立ち姿勢の人、しゃがみ姿勢の人、覗き込む人、喜怒哀楽の何れかの状態である人、体調不良の人、慌てている人が含まれる例を示している。
【0040】
図8では、外乱の区分として、天気、時間・時期、人・生き物、環境が含まれ、区分「天気」の項目として、積乱雲、木枯らし、カンカン照り、杉が含まれる例を示している。区分「時間・時期」の項目として、春のカレンダー、夏のカレンダー、秋のカレンダー、冬のカレンダー、早出、夜勤、ノー残業デー、残業時間帯、作業中断(納期タイト)、定修初日、定修最終日が含まれる例を示している。区分「人・生き物」の項目として、声をかけられた人、上司に怒られた人、転勤を命じられた人、二日酔いの人、初めて構内に入る外注の人、新入社員、飛んでいる昆虫、ネズミ(ネズミの糞)が含まれる例を示している。区分「環境」の項目として、横行するフォークリフト、トラブルでの生産停止、非常ベルが含まれる例を示している。
【0041】
図8では、各項目に、暗示しているものが対応付けられている例を示している。
【0042】
情報処理端末10では、上記
図5に示すような画面から、1コマ目〜3コマ目の各コマについて、当該コマ画像の素材として不安全要素画像を選択したり、テキストを入力したりする。例えば、情報処理端末10では、ユーザのドラッグ操作により、選択した不安全要素画像を含む素材や入力したテキストを含む素材を、当該コマ画像に配置する。
【0043】
ストーリーコマ作成部38は、選択された不安全要素画像を用いて、最終コマ以外の1コマ目〜3コマ目の画像を作成する(
図9A〜
図9C)。
【0044】
図9Aでは、朝礼を表す背景画像と、二日酔いの人を表す外乱画像と、入力されたテキスト「安全に!」、吹き出し付きテキスト「本日、2時よりxxxxxxxxxxx工事はxxxxxxxxxでxxxxに終わらせるように!」とを用いて1コマ目の画像を作成した例を示している。
【0045】
図9Bでは、足場を表す背景画像と、クレーン車を表すアイテム画像と、フォークリフトを表すアイテム画像と、初めて構内に入る外注の人を表す外乱画像、入力されたテキスト「高所作業車搬入」、吹き出し付きテキスト「え!今日、高所作業するの?」、「オーライ、オーライ!」とを用いて2コマ目の画像を作成した例を示している。
【0046】
図9Cでは、足場を表す背景画像と、クレーン車を表すアイテム画像と、フォークリフトを表すアイテム画像と、立ち姿勢の人を表すアイテム画像、積乱雲を表す外乱画像、入力されたテキスト「作業準備完了」、吹き出し付きテキスト「よし、準備完了!」、「これ、何時に終わり?」とを用いて3コマ目の画像を作成した例を示している。
【0047】
例えば、ストーリーコマ作成部38は、1コマ目〜3コマ目の各コマについて、ユーザのドラッグ操作により配置された不安全要素画像を含む素材やテキストを含む素材を含む当該コマ画像を作成する。
【0048】
コマ画像表示部40は、情報処理端末10に対して、作成された各コマの画像を並べて表示させる。例えば、
図9A〜
図9Dの各コマの画像を並べた画面を、情報処理端末10に表示させる。
【0049】
<危険予知訓練支援システム100の動作>
次に、本実施の形態に係る危険予知訓練支援システム100の動作について説明する。
【0050】
まず、情報処理端末10は、ユーザより、危険予知訓練用の4コマ画像の作成指示を受け付けて、4コマ画像作成要求をサーバ20へ送信する。
【0051】
そして、サーバ20により、
図10に示す危険予知訓練支援処理ルーチンが実行される。
【0052】
まず、ステップS100において、作業場面画像選択受付部32は、画像データベース30から、複数の作業場面画像を取得し、情報処理端末10に対して、複数の作業場面画像を選択可能に表示させる。そして、作業場面画像選択受付部32は、情報処理端末10から、作業場面画像を含む素材の選択及びテキストを含む素材の入力を受け付ける。
【0053】
ステップS101において、最終コマ作成部34は、選択された作業場面画像を含む素材に基づいて、最終コマ画像を作成するか否かを判定する。選択された作業場面画像が、一般的な危険予知訓練のための画像である場合には、その画像をそのまま最終コマ画像とすればよいため、ステップS103へ移行する。一方、選択された作業場面画像が、一般的な危険予知訓練のための画像でない場合には、ステップS102へ移行する。
【0054】
ステップS102において、最終コマ作成部34は、選択された作業場面画像を含む素材、及び入力されたテキストを含む素材を用いて、最終コマ画像を作成する。
【0055】
ステップS103において、最終コマ作成部34は、選択された作業場面画像をそのまま最終コマ画像として取り込む。
【0056】
ステップS104において、不安全要素画像選択受付部36は、画像データベース30から、複数の不安全要素画像を取得し、情報処理端末10に対して、複数の不安全要素画像を選択可能に表示させる。そして、不安全要素画像選択受付部36は、1コマ目の画像〜3コマ目の画像の各々について、情報処理端末10から、不安全要素画像を含む素材の選択及びテキストを含む素材の入力を受け付ける。
【0057】
ステップS106において、ストーリーコマ作成部38は、1コマ目の画像〜3コマ目の画像の各々について選択された不安全要素画像を含む素材及び入力されたテキストを含む素材を用いて、最終コマ以外の1コマ目〜3コマ目の画像を作成する。
【0058】
ステップS108において、コマ画像表示部40は、情報処理端末10に対して、作成された各コマの画像を並べて表示させる。
【0059】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る危険予知訓練支援システムによれば、複数の作業場面画像を選択可能に表示して最終コマ画像を作成し、複数の不安全要素画像を選択可能に表示して最終コマ以外の画像を作成することにより、危険状態の想定を助け、効果的な危険予知訓練を行うための4コマ画像を作成することを支援することができる。
【0060】
<変形例>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
【0061】
例えば、不安全要素画像選択受付部36が不安全要素画像を選択可能に表示する際に、作業場面の種類毎に、不安全要素画像を推奨してもよい。具体的には、作業場面の種類毎に、推奨する複数の不安全要素画像を予め定めておく。そして、不安全要素画像選択受付部36が複数の不安全要素画像を選択可能に表示する際に、選択された作業場面画像が表す作業場面の種類に対して予め定められた、推奨する不安全要素画像を選択可能に表示する。また、4コマ画像の作成結果を、フィードバックして、作業場面の種類毎に推奨される複数の不安全要素画像を更新してもよい。例えば、サーバ20により4コマ画像を作成する毎に、作成された最終コマ画像が表す作業場面の種類に対して、作成された1コマ目〜3コマ目の画像に含まれる不安全要素画像が推奨されるように更新すればよい。
【0062】
また、不安全要素画像選択受付部36が不安全要素画像を選択可能に表示する際に、コマ毎に、不安全要素画像を推奨してもよい。具体的には、最終コマ以外の1コマ目〜3コマ目の各々に対して、推奨する複数の不安全要素画像を予め定めておく。そして、不安全要素画像選択受付部36が、複数の不安全要素画像を選択可能に表示する際に、最終コマ以外の1コマ目〜3コマ目のコマ毎に、当該コマに対して予め定められた、推奨する複数の不安全要素画像を選択可能に表示する。また、4コマ画像の作成結果をフィードバックして、最終コマ以外のコマ毎に推奨される複数の不安全要素画像を更新してもよい。例えば、サーバ20により4コマ画像を作成する毎に、1コマ目〜3コマ目の各コマに対して、作成された当該コマに含まれる不安全要素画像が推奨されるように更新すればよい。
【0063】
また、サーバ20が4コマ画像を自動的に作成するのではなく、イラストレーターなどの第三者へ4コマ画像の作成を依頼するための仕様書を作成するようにしてもよい。この場合には、サーバ20は、作業場面画像や不安全要素画像を選択可能に情報処理端末10に表示するのではなく、
図4〜
図8のような項目名のリストをそのまま表示することにより、複数の作業場面データや複数の不安全要素データを選択可能に情報処理端末10に表示し、各コマ画像の素材の項目を選択させてもよい。そして、選択された作業場面データを用いて、最終コマ画像の作成を依頼するための仕様書を作成し、選択された不安全要素データを用いて、最終コマ以外の画像の作成を依頼するための仕様書を作成すればよい。
【0064】
また、危険予知訓練を行うための4コマ画像を作成する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。2コマ画像、3コマ画像、又は5コマ以上の画像を作成するようにしてもよい。例えば、不安全要素としての天気を表すコマ画像と、最終コマ画像とからなる2コマ画像を作成するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0065】
10 情報処理端末
20 サーバ
22 演算部
24 通信部
30 画像データベース
32 作業場面画像選択受付部
34 最終コマ作成部
36 不安全要素画像選択受付部
38 ストーリーコマ作成部
40 コマ画像表示部
41 ネットワーク
100 危険予知訓練支援システム
【要約】
【課題】危険状態の想定を助け、効果的な危険予知訓練を支援することができるようにする。
【解決手段】作業場面画像選択受付部32によって、複数の作業場面画像を選択可能に表示する。最終コマ作成部34によって、選択された作業場面画像を用いて、最終コマ画像を作成する。そして、不安全要素画像選択受付部36によって、複数の不安全要素画像を選択可能に表示する。ストーリーコマ作成部38によって、選択された前記不安全要素画像を用いて、最終コマ以外の画像を作成する。そして、コマ画像表示部40によって、作成された各コマの画像を並べて表示する。
【選択図】
図2