特許第6987315号(P6987315)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6987315
(24)【登録日】2021年12月2日
(45)【発行日】2021年12月22日
(54)【発明の名称】電力変換装置
(51)【国際特許分類】
   H02M 7/49 20070101AFI20211213BHJP
【FI】
   H02M7/49
【請求項の数】7
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2021-537144(P2021-537144)
(86)(22)【出願日】2021年3月29日
(86)【国際出願番号】JP2021013339
【審査請求日】2021年6月24日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊戸 靖則
【審査官】 東 昌秋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−60358(JP,A)
【文献】 特開2019−41556(JP,A)
【文献】 特許第6755436(JP,B1)
【文献】 国際公開第2019/142361(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 7/00−7/98
H02M 1/00−1/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力変換装置であって、
各々が単位変換器として用いられ互いにカスケード接続された複数のサブモジュールを含むアームと、
各々が第1の受信機および第1の送信機を含む複数の無線ノードとを備え、
前記複数の無線ノードの各々は、前記アームを構成する前記複数のサブモジュールのうちの対応する複数のサブモジュールと有線通信により接続され、
前記複数の無線ノードの各々は、前記第1の受信機を介して受信した制御保護指令に基づくゲート制御信号を前記対応する複数のサブモジュールの各々に送信し、前記対応する複数のサブモジュールから受信した個別情報を前記第1の送信機を介して送信し、
前記複数の無線ノードは、複数のグループに分割され、
前記複数のグループの各々には、第1の多元接続方式の複数のチャネルそれぞれ割り当てられ、前記複数のグループの各々に含まれる複数の無線ノードの各々には、前記第1の多元接続方式の対応するチャネルを分割した第2の多元接続方式の複数のサブチャネルそれぞれ割り当てられ、
前記複数の無線ノードの各々の前記第1の送信機は、割り当てられたチャネルおよびサブチャネルを介して前記個別情報を送信し、
前記電力変換装置は、制御保護装置をさらに備え、
前記制御保護装置は、
前記第1の多元接続方式の前記複数のチャネルと異なるチャネルを介して、前記複数の無線ノードの各々の前記第1の受信機に共通の前記制御保護指令を同時送信する第2の送信機と、
各々が前記複数のグループそれぞれ対応し、対応するグループに含まれる前記複数の無線ノードから前記対応するグループに割り当てられたチャネルを介して前記個別情報を受信する複数の第2の受信機とを含む、電力変換装置。
【請求項2】
前記第1の多元接続方式は周波数分割多元接続であり、前記第2の多元接続方式は時分割多元接続である、請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記複数のグループの各々に含まれる前記複数の無線ノードには、個別のタイムスロットが割り当てられ、前記複数の無線ノードの各々の前記第1の送信機は、割り当てられた前記タイムスロットにおいて前記個別情報を送信する、請求項2に記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記複数の無線ノードの各々は、前記制御保護装置から受信したタイミング信号に基づいて時刻同期を行う、請求項2または3に記載の電力変換装置。
【請求項5】
前記複数の無線ノードの各々は、前記制御保護指令に含まれる電圧指令値をキャリア信号と比較することによって位相シフトパルス幅変調方式による前記ゲート制御信号を生成する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
【請求項6】
前記複数の無線ノードの各々は、前記対応する複数のサブモジュールのうちで故障したサブモジュールが存在する場合には、前記対応する複数のサブモジュールから前記故障したサブモジュールを除いた残りの複数のサブモジュールに対応する位相シフト量が均等になるように、局所的に位相シフト量を調整する、請求項5に記載の電力変換装置。
【請求項7】
前記複数のグループの各々を構成する複数の無線ノードとこれらの無線ノードに接続された複数のサブモジュールは、前記複数の無線ノードにそれぞれ対応して設けられて上下方向に積み上げられた複数の絶縁性容器に収納され、
前記複数の絶縁性容器の各々には、対応する無線ノードと前記対応する無線ノードに接続された複数のサブモジュールとが収納される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電力変換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
モジュラーマルチレベル変換器(MMC:Modular Multilevel Converter)方式の電力変換装置では、従来から、制御保護装置と多数のサブモジュールとの間の通信に光ファイバ通信が用いられている。
【0003】
特許文献1(特開2017−60358号公報)は、コスト低減のために無線通信によって中央制御装置から各サブモジュールの子制御装置に電圧指令値を送信する方法を開示する。さらに、各サブモジュールの子制御装置は、コンデンサ電圧検出値を無線通信によって中央制御装置に送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017−60358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の特許文献1(特開2017−60358号公報)は、中央制御装置側の無線装置と複数の子制御装置側の無線通信装置とが、どのように通信信号の衝突を避けるかについて詳細に開示していない。もし、電波が到達する範囲内にある複数のサブモジュール側の無線装置が同時に送信を行うと、送信電波が衝突して通信データが破損する。これにより、破損した通信データを送り直すための再送処理が必要となり、通信効率が悪化し通信周期が長くなるという問題が生じる。
【0006】
また、衝突の回避策として、他の無線装置が発した電波を検出し通信終了を待って自らの無線装置の送信を開始する方法が考えられる。この場合、各無線装置の通信頻度が均一にならず、送信待ち時間が短い無線装置と、待ち時間が長い無線装置が存在することとなる。このため、全体の通信周期は、待ち時間が長いケースに合わせて設定する必要が生じるために長くなる。
【0007】
上記の特許文献1の第10の実施形態では、コンデンサ電圧の時定数が十分に大きいという前提でコンデンサ電圧の検出値を複数無線通信周期に一度のみ送信することを開示している。しかしながら、この方法ではコンデンサ電圧の制御を十分に行えず、通信周期を短縮するための本質的な解決策になっていない。
【0008】
本開示は、上記の課題を考慮してなされたものであり、その目的の1つは、MMC方式の電力変換装置において、制御保護装置と各サブモジュールとの間で短周期の双方向通信を行うことが可能な無線通信方式を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施形態の電力変換装置は、各々が単位変換器として用いられ互いにカスケード接続された複数のサブモジュールを含むアームと、各々が第1の受信機および第1の送信機を含む複数の無線ノードと、制御保護装置とを備える。複数の無線ノードの各々は、アームを構成する複数のサブモジュールのうちの対応する複数のサブモジュールと有線通信により接続される。複数の無線ノードの各々は、第1の受信機を介して受信した制御保護指令に基づくゲート制御信号を対応する複数のサブモジュールの各々に送信し、対応する複数のサブモジュールから受信した個別情報を第1の送信機を介して送信する。複数の無線ノードは、複数のグループに分割される。複数のグループには、第1の多元接続方式の複数のチャネルがそれぞれ割り当てられ、複数のグループの各々に含まれる複数の無線ノードには、第1の多元接続方式の対応するチャネルを分割した第2の多元接続方式の複数のサブチャネルがそれぞれ割り当てられる。複数の無線ノードの各々の第1の送信機は、割り当てられたチャネルおよびサブチャネルを介して個別情報を送信する。制御保護装置は、第2の送信機と複数の第2の受信機とを含む。第2の送信機は、第1の多元接続方式の複数のチャネルと異なるチャネルを介して、複数の無線ノードの各々の第1の受信機に共通の制御保護指令を同時送信する。複数の第2の受信機は、複数のグループにそれぞれ対応し、各第2の受信機は、対応するグループに含まれる複数の無線ノードから対応するグループに割り当てられたチャネルを介して個別情報を受信する。
【発明の効果】
【0010】
上記の実施形態によれば、第1の多元接続方式の複数のチャネルおよび第2の多元接続方式の複数のサブチャネルを利用することにより、制御保護装置と各サブモジュールとの間で短周期の双方向の無線通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施の形態に係る電力変換装置1の概略構成図である。
図2】制御保護装置の概略構成を示すブロック図である。
図3図2の指令生成部のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図4図2の指令生成部の機能構成例を示すブロック図である。
図5】サブモジュール側の複数の無線ノードの構成例を示すブロック図である。
図6】変換器バルブタワーの構成例を示す斜視図である。
図7図1の各レグ回路を構成するサブモジュールの一例を示す回路図である。
図8】周波数分割多元接続方式による周波数割り当て例を示す図である。
図9】無線通信フローを示すタイミング図である。
図10】無線ノードに設けられたPWM制御部の動作を説明するためのブロック図である。
図11】サブモジュールの故障時の位相シフト量の再調整について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、各実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰り返さない場合がある。
【0013】
実施の形態1.
[電力変換装置の全体構成]
図1は、本実施の形態に係る電力変換装置1の概略構成図である。図1を参照して、電力変換装置1は、互いに直列接続された複数のサブモジュール(SM)7を含むモジュラーマルチレベル変換器によって構成されている。「サブモジュール」は、「変換器セル」または「単位変換器」とも呼ばれる。
【0014】
サブモジュール7の構成例については、図7を参照して後述するが、ここで簡単に述べる。サブモジュール7は、入出力端子86P,86Nと、蓄電素子としての直流コンデンサ84と、直流コンデンサ84と入出力端子86P,86Nとを接続するブリッジ回路80HBとを含む。ブリッジ回路80HBを制御することにより、入出力端子86Pと入出力端子86Nとの間に、直流コンデンサ84の電圧または零電圧を出力できる。直流コンデンサ84の電圧をキャパシタ電圧とも称する。
【0015】
電力変換装置1は、直流回路14と交流回路12との間で電力変換を行なう。電力変換装置1は、電力変換器2と、制御保護装置3とを含む。
【0016】
電力変換器2は、正極直流端子(すなわち、高電位側直流端子)Npと、負極直流端子(すなわち、低電位側直流端子)Nnとの間に互いに並列に接続された複数のレグ回路4u,4v,4w(総称する場合または任意のものを示す場合、レグ回路4と記載する)を含む。
【0017】
レグ回路4は、交流を構成する複数相の各々に設けられる。レグ回路4は、交流回路12と直流回路14との間に接続され、両回路間で電力変換を行なう。図1には、交流回路12が3相交流系統の場合が示され、U相、V相、W相にそれぞれ対応して3個のレグ回路4u,4v,4wが設けられている。
【0018】
レグ回路4u,4v,4wにそれぞれ設けられた交流入力端子Nu,Nv,Nwは、変圧器13を介して交流回路12に接続される。交流回路12は、たとえば、交流電源などを含む交流電力系統である。図1では、図解を容易にするために、交流入力端子Nv,Nwと変圧器13との接続は図示していない。
【0019】
各レグ回路4に共通に接続された高電位側直流端子Npおよび低電位側直流端子Nnは、直流回路14に接続される。直流回路14は、たとえば、直流送電網などを含む直流電力系統または他の電力変換装置の直流端子である。後者の場合、2台の電力変換装置を連結することによって定格周波数などが異なる交流電力系統間を接続するためのBTB(Back To Back)システムが構成される。
【0020】
図1の変圧器13を用いる代わりに、連系リアクトルを介して交流回路12に接続する構成としてもよい。さらに、交流入力端子Nu,Nv,Nwに代えてレグ回路4u,4v,4wにそれぞれ一次巻線を設け、この一次巻線と磁気結合する二次巻線を介してレグ回路4u,4v,4wが変圧器13または連系リアクトルに交流的に接続するようにしてもよい。この場合、一次巻線を下記のリアクトル8A,8Bとしてもよい。すなわち、レグ回路4は、交流入力端子Nu,Nv,Nwまたは上記の一次巻線など、各レグ回路4u,4v,4wに設けられた接続部を介して電気的に(すなわち直流的または交流的に)交流回路12と接続される。
【0021】
レグ回路4uは、高電位側直流端子Npから交流入力端子Nuまでの上アーム5と、低電位側直流端子Nnから交流入力端子Nuまでの下アーム6とを含む。上アーム5および下アーム6の接続点である交流入力端子Nuは、変圧器13と接続される。高電位側直流端子Npおよび低電位側直流端子Nnは、直流回路14に接続される。レグ回路4v,4wについても同様の構成を有するので、以下、レグ回路4uの構成について代表的に説明する。
【0022】
上アーム5は、カスケード接続された複数のサブモジュール7と、リアクトル8Aとを含む。複数のサブモジュール7およびリアクトル8Aは、直列に接続されている。同様に、下アーム6は、カスケード接続された複数のサブモジュール7と、リアクトル8Bとを含む。複数のサブモジュール7およびリアクトル8Bは、直列に接続されている。以下の説明では、上アーム5および下アーム6の各々に含まれるサブモジュール7の数をNcellとする。但し、Ncell≧2とする。
【0023】
リアクトル8Aが挿入される位置は、レグ回路4uの上アーム5のいずれの位置であってもよく、リアクトル8Bが挿入される位置は、レグ回路4uの下アーム6のいずれの位置であってもよい。リアクトル8A,8Bはそれぞれ複数個設けられてもよい。各リアクトルのインダクタンス値は互いに異なっていてもよい。さらに、上アーム5のリアクトル8Aのみ、もしくは、下アーム6のリアクトル8Bのみを設けてもよい。また、変圧器結線を工夫して、直流分電流の磁束を打ち消すとともに、交流分電流に対して変圧器の漏れリアクタンスが作用することでリアクトルの代替としてもよい。リアクトル8A,8Bを設けることにより、交流回路12または直流回路14等の事故時における事故電流の急激な増大を抑制することができる。
【0024】
電力変換装置1は、さらに、制御に使用される電気量(電流、電圧など)を計測する各検出器として、交流電圧検出器10と、交流電流検出器16と、直流電圧検出器11A,11Bと、各レグ回路4に設けられたアーム電流検出器9A,9Bと、直流電流検出器17とを含む。これらの検出器によって検出された信号は、制御保護装置3に入力される。
【0025】
なお、図1では図解を容易にするために、各検出器から制御保護装置3に入力される信号の信号線は、一部まとめて記載されているが、実際には検出器ごとに設けられている。信号線は、たとえば光ファイバによって構成される。
【0026】
次に、各検出器について具体的に説明する。
交流電圧検出器10は、交流回路12のU相の交流電圧Vacu、V相の交流電圧Vacv、および、W相の交流電圧Vacwを検出する。以下の説明では、Vacu、Vacv、および、Vacwを総称してVacとも記載する。
【0027】
交流電流検出器16は、交流回路12のU相の交流電流Iacu、V相の交流電流Iacv、および、W相の交流電流Iacwを検出する。以下の説明では、Iacu、Iacv、およびIacwを総称してIacとも記載する。
【0028】
直流電圧検出器11Aは、直流回路14に接続された高電位側直流端子Npの直流電圧Vdcpを検出する。直流電圧検出器11Bは、直流回路14に接続された低電位側直流端子Nnの直流電圧Vdcnを検出する。直流電圧Vdcpと直流電圧Vdcnとの差を直流電圧Vdcとする。直流電流検出器17は、高電位側直流端子Npまたは低電位側直流端子Nnを流れる直流電流Idcを検出する。
【0029】
U相用のレグ回路4uに設けられたアーム電流検出器9Aおよび9Bは、上アーム5に流れる上アーム電流Ipu、および、下アーム6に流れる下アーム電流Inuをそれぞれ検出する。V相用のレグ回路4vに設けられたアーム電流検出器9Aおよび9Bは、上アーム電流Ipvおよび下アーム電流Invをそれぞれ検出する。W相用のレグ回路4wに設けられたアーム電流検出器9Aおよび9Bは、上アーム電流Ipwおよび下アーム電流Inwをそれぞれ検出する。以下の説明では、上アーム電流Ipu、Ipv、Ipwを総称して上アーム電流Iarmpとも記載し、下アーム電流Inu、Inv、Inwを総称して下アーム電流Iarmnとも記載し、上アーム電流Iarmpと下アーム電流Iarmnとを総称してIarmとも記載する。
【0030】
「制御保護装置の概略構成]
図2は、制御保護装置の概略構成を示すブロック図である。図2を参照して、制御保護装置3は、指令生成部20と、無線通信モジュール21〜27とを含む。双方向通信(デュープレックス)および多元接続のために、各無線通信モジュールには複数のチャネルが割り当てられる。
【0031】
指令生成部20は、図1の各検出器によって検出された電圧値および電流値と、各サブモジュール7から収集したキャパシタ電圧とに基づいて、各アームの電圧指令値を生成する。さらに、指令生成部20は、電力変換器2を保護するためのゲートブロックなどの保護指令を生成する。指令生成部20のハードウェア構成例および機能構成例については、図3および図4を参照して後述する。
【0032】
無線通信モジュール21は、サブモジュール側の各無線ノードに電圧指令値を同時送信(ブロードキャスト)する。図2の場合には、無線通信モジュール21は、アンテナ28を介して無線通信を行う3台の送信機30〜32を含む。送信機30、31,32には、第1の多元接続方式のチャネルBC_U,BC_V,BC_Wがそれぞれ割り当てられる。ここで、第1の多元接続方式は、周波数分割多元接続、時分割多元接続、符号分割多元接続などのうちの1つであるが、典型的には周波数分割多元接続が用いられる。
【0033】
具体的に、制御保護装置3の無線通信モジュール21に設けられた送信機30は、チャネルBC_Uを介して、U相上アームのサブモジュール側に配置されたn×m個の無線ノードにU相上アーム電圧指令値VprefuおよびU相下アーム電圧指令値Vnrefuを同時送信する。送信機31は、チャネルBC_Vを介して、V相サブモジュール側に配置された複数の無線ノード62にV相上アーム電圧指令値VprefvおよびV相下アーム電圧指令値Vnrefvを同時送信する。送信機32は、チャネルBC_Wを介して、W相サブモジュール側に配置された複数の無線ノード62にW相上アーム電圧指令値VprefwおよびW相下アーム電圧指令値Vnrefwを同時送信する。送信機30〜32は、さらに、対応するアームの各サブモジュール7を保護するための保護指令を送信する。
【0034】
なお、上アーム電圧指令値と下アーム電圧指令値とに別個のチャネルを割り当てるために全部で6個の送信機を設けてもよく、ブロードキャスト用のチャネルの割り当て方は特に限定されない。
【0035】
無線通信モジュール22〜27は、サブモジュール側に設けられた複数の無線ノードから個別の情報を受信する。この通信には、第1の多元接続方式による複数のチャネルと、各チャネルをさらに分割した第2の多元接続方式の複数のサブチャネルとが用いられる。無線通信モジュール22〜27に用いられる第1の多元接続方式は、上記の無線通信モジュール21の場合と同じ多元接続方式であるが、割り当てられるチャネルが異なる。
【0036】
典型的には、第1の多元接続方式には周波数分割多元接続が用いられ、第2の多元接続方式には時分割多元接続が用いられる。時分割多元接続を用いることにより、サブモジュール7側の各無線ノード62ではタイムスロット管理が必要になる。一方、制御保護装置3の無線通信モジュール22〜27の各々では、タイムスロット管理が必要でなく、第1の多元接続方式の周波数チャネルの管理のみでよいというメリットがある。
【0037】
具体的に、無線通信モジュール22は、U相上アーム用に設けられ、アンテナ28を介して無線通信を行うn個の受信機33_1〜33_nを含む。n個の受信機33_1〜33_nには、第1の多元接続方式のn個のチャネルU1_1〜U1_nがそれぞれ割り当てられる。無線通信モジュール23は、U相下アーム用に設けられ、n個の受信機34_1〜34_nを含む。n個の受信機34_1〜34_nには、第1の多元接続方式のn個のチャネルU2_1〜U2_nがそれぞれ割り当てられる。
【0038】
以下同様に、V相上アーム用の無線通信モジュール24は、第1の多元接続方式のn個のチャネルV1_1〜V1_nがそれぞれ割り当てられたn個の受信機を含む。V相下アーム用の無線通信モジュール25は、第1の多元接続方式のn個のチャネルV2_1〜V2_nがそれぞれ割り当てられたn個の受信機を含む。W相上アーム用の無線通信モジュール26は、第1の多元接続方式のn個のチャネルW1_1〜W1_nがそれぞれ割り当てられたn個の受信機を含む。W相下アーム用の無線通信モジュール27は、第1の多元接続方式のn個のチャネルW2_1〜W2_nがそれぞれ割り当てられたn個の受信機を含む。
【0039】
したがって、図2に示す無線通信モジュール21〜27には、第1の多元接続方式の6×n+3[個]のチャネルが割り当てられる。制御保護装置3側のより詳細な通信方式ならびにサブモジュール7側の通信方式およびハードウェア構成については、図5および図6を参照して後述する。
【0040】
[指令生成部のハードウェア構成例]
図3は、図2の指令生成部のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3には、コンピュータによって指令生成部20を構成する例が示される。
【0041】
図3を参照して、指令生成部20は、1つ以上の入力変換器40と、1つ以上のサンプルホールド(S/H)回路41と、マルチプレクサ(MUX)42と、A/D(Analog to Digital)変換器43とを含む。さらに、指令生成部20は、1つ以上のCPU(Central Processing Unit)44と、RAM(Random Access Memory)45と、ROM(Read Only Memory)46とを含む。さらに、指令生成部20は、1つ以上の入出力インターフェイス(I/F)47と、補助記憶装置48と、上記の構成要素間を相互に接続するバス49を含む。
【0042】
入力変換器40は、入力チャンネルごとに補助変成器(図示せず)を有する。各補助変成器は、図1の各電気量検出器による検出信号を、後続する信号処理に適した電圧レベルの信号に変換する。
【0043】
サンプルホールド回路41は、入力変換器40ごとに設けられる。サンプルホールド回路41は、対応の入力変換器40から受けた電気量を表す信号を規定のサンプリング周波数でサンプリングして保持する。
【0044】
マルチプレクサ42は、複数のサンプルホールド回路41に保持された信号を順次選択する。A/D変換器43は、マルチプレクサ42によって選択された信号をデジタル値に変換する。なお、複数のA/D変換器43を設けることによって、複数の入力チャンネルの検出信号に対して並列的にA/D変換を実行するようにしてもよい。
【0045】
CPU44は、指令生成部20の全体を制御し、プログラムに従って演算処理を実行する。揮発性メモリとしてのRAM45および不揮発性メモリとしてのROM46は、CPU44の主記憶として用いられる。ROM46は、プログラムおよび信号処理用の設定値などを収納する。補助記憶装置48は、ROM46に比べて大容量の不揮発性メモリであり、プログラムおよび電気量検出値のデータなどを格納する。
【0046】
入出力インターフェイス47は、CPU44と図2の無線通信モジュール21〜27との間およびCPU44と外部装置との間で通信する際のインターフェイス回路である。
【0047】
なお、図3の例とは異なり、指令生成部20の少なくとも一部をFPGA(Field Programmable Gate Array)および、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の回路を用いて構成することも可能である。すなわち、図3に記載された各機能ブロックの機能は、図3に例示されたコンピュータをベースに構成することもできるし、その少なくとも一部をFPGAおよびASICなどの回路を用いて構成することができる。また、各機能ブロックの機能の少なくとも一部は、アナログ回路によって構成することも可能である。
【0048】
[指令生成部の機能構成例]
図4は、図2の指令生成部の機能構成例を示すブロック図である。図4を参照して、指令生成部20は、直流電圧指令生成部50と、交流電圧指令生成部51と、循環電流指令生成部52と、コンデンサ電圧指令生成部53と、アーム電圧指令生成部54とを含む。
【0049】
直流電圧指令生成部50は、アーム電流検出器9Aで検出された各相の上アーム電流Ipu,Ipv,Ipwと、アーム電流検出器9Bで検出された各相の下アーム電流Inu,Inv,Inwと、直流電圧検出器11A,11Bで検出された直流電圧値Vdcp,Vdcnと、直流電流検出器17で検出された直流電流値Idcとに基づいて、直流電圧指令値を生成する。直流電圧指令生成部50は、たとえば、PID制御器(Proportional-Integral-Differential Controller)などのフィードバック制御器によって構成される。
【0050】
交流電圧指令生成部51は、交流電圧検出器10によって検出された各相の交流電圧値Vacu,Vacv,Vacwと、交流電流検出器16によって検出されたU相、V相、W相の交流電流値Iacu,Iacv,Iacwとに基づいて、各相の交流電圧指令値を生成する。交流電圧指令生成部51は、たとえば、PID制御器などのフィードバック制御器によって構成される。
【0051】
循環電流指令生成部52は、まず、レグ回路4u,4v,4wにそれぞれ流れる循環電流Iccu,Iccv,Iccwを各相の上アーム電流Ipu,Ipv,Ipwおよび下アーム電流Inu,Inv,Inwに基づいて計算する。循環電流は、複数のレグ回路4の間を循環する電流である。たとえば、U相レグ回路4uを流れる循環電流Iccuは、
Iccu=(Ipu+Inu)/2−Idc/3 …(1)
によって計算できる。循環電流Iccv,Iccwについても同様に計算できる。
【0052】
循環電流指令生成部52は、算出された各相の循環電流Iccu,Iccv,Iccwと、アーム回路ごとに平均化されたキャパシタ電圧Vcapとに基づいて各相の循環電流の指令値を算出する。ここで、キャパシタ電圧とは、各サブモジュール7に設けられている直流コンデンサ(蓄電素子とも称する)の電圧である(詳細は、図7を参照して後述する)。循環電流指令生成部52は、たとえば、PID制御器などのフィードバック制御器によって構成される。
【0053】
コンデンサ電圧指令生成部53は、アーム回路ごとに平均化されたキャパシタ電圧Vcapと、各相の上アーム電流Ipu,Ipv,Ipwおよび下アーム電流Inu,Inv,Inwに基づいて、各サブモジュール7の直流コンデンサの電圧指令値を生成する。コンデンサ電圧指令生成部53は、たとえば、PID制御器などのフィードバック制御器によって構成される。
【0054】
アーム電圧指令生成部54は、上記の各指令生成部を合成することによって、各相の上アーム5用のアーム電圧指令値Vprefu,Vnrefu,Vprefvおよび各相の下アーム6用のアーム電圧指令値Vnrefv,Vprefw,Vnrefwを生成する。各相のアーム電圧指令値Vprefu,Vnrefu,Vprefv,Vnrefv,Vprefw,Vnrefwは、電圧指令としてブロードキャスト用の無線通信モジュール21に伝送される。以下の説明において、いずれの相であるかを特定しない場合には、単にアーム電圧指令値Vpref,Vnrefと記載する場合がある。
【0055】
なお、上記で説明した指令生成部20の機能構成は一例であって、他の構成の指令生成部を本実施の形態に適用することができる。
【0056】
[サブモジュール側の無線ノードの構成例]
図5は、サブモジュール側の複数の無線ノードの構成例を示すブロック図である。図5には、U相上アーム側の無線ノードの構成と、対応する制御保護装置3側の無線通信モジュール21,22とが示されている。他のアーム用の無線ノードの構成も同様である。
【0057】
図2を参照して説明したように、制御保護装置3とサブモジュール7側の複数の無線ノードとの間の通信に用いられる無線周波数帯域は、第1の多元接続方式により3+6n個のチャネルに分割される。3個のチャネルは、制御保護装置3からサブモジュール7側に電圧指令値を含む制御保護指令を同時送信するのに用いられる。アームごとのn個のチャネルは、各アームのサブモジュール7側から制御保護装置3にサブモジュール7の個別情報を送信するのに用いられる。
【0058】
アームごとに割り当てられた第1の多元接続方式のn個のチャネルの各々は、第1の多元接続方式と異なる第2の多元接続方式によりm個のサブチャネルにさらに分割される。第1の多元接続方式および第2の多元接続方式は、周波数分割多元接続、時分割多元接続、符号分割多元接続などのうちの異なる2つである。典型的には、第1の多元接続方式として周波数分割多元接続が用いられ、第2の多元接続方式として時分割多元接続が用いられる。
【0059】
各サブチャネルに1つの無線ノード62が対応する。各無線ノード62は、p個のサブモジュール7と光ファイバ68を介して接続される。1個の無線ノード62とp個のサブモジュール7とによって変換器モジュール61が構成される。したがって、電力変換器2の各アームは、n×m個の変換器モジュール61(すなわち、n×m個の無線ノード62)を含み、n×m×p個のサブモジュール7を含む。第1の多元接続方式の1つのチャネルにm個の変換器モジュール61(すなわち、m個の無線ノード62)が対応する。
【0060】
以下、第1の多元接続方式の1つのチャネルに対応するm個の変換器モジュール61をグループと称する。電力変換器2の各アームは、n個のグループを含む。図6を参照して後述するように、各グループは変換器バルブタワーに対応する。
【0061】
図5に示すように、各無線ノード62は、受信機63と、PWM(Pulse Width Modulation)制御部66と、収集部67と、送信機65とを含む。これらは、専用回路によって構成してもよいし、FPGAなどを利用して構成してもよい。受信機63および送信機65の各々はアンテナ64を介して無線通信を行う。
【0062】
受信機63は、制御保護装置3のブロードキャスト用の無線通信モジュール21の対応する相の送信機(30または31または32)から、当該送信機に対応する第1の多元接続方式のチャネルを介して電圧指令値を受信する。
【0063】
PWM制御部66は、受信機63によって受信した電圧指令値をキャリア信号と比較することにより、位相シフトPWM制御に従うゲート制御信号(ゲート制御パルスとも称する)をサブモジュール7ごとに生成する。生成されたゲート制御信号は、対応するサブモジュール7に光ファイバ68を介して転送される。
【0064】
収集部67は、p個のサブモジュール7の各々から蓄電素子の電圧値(すなわち、キャパシタ電圧)および装置状態などの個別情報を取得する。装置状態は、たとえば、各サブモジュール7の正常または異常の状態および異常要因を示すフラグ値である。
【0065】
送信機65は、取得した個別情報を、制御保護装置3の対応する無線通信モジュールに設けられた対応する受信機に送信する。この情報送信には、当該送信機65の属する無線ノード62に割り当てられた第1の多元接続方式のチャネルおよび第2の多元接続方式のサブチャネルが用いられる。
【0066】
以下、図5を参照して、制御保護装置3の無線通信モジュール21および22とU相上アーム側の無線ノード62との間のデータ転送について具体的に説明する。
【0067】
制御保護装置3の無線通信モジュール21に設けられた送信機30は、第1の多元接続方式のチャネル("ch"とも記載する)BC_Uを介して、U相上アームのサブモジュール側に配置されたn×m個の無線ノードにU相上アーム電圧指令値VprefuおよびU相下アーム電圧指令値Vnrefuを同時送信する。
【0068】
グループ#i(i=1〜n)に設けられたm個の無線ノード62_1〜62_mの各受信機63は、第1の多元接続方式のチャネルBC_Uを介して無線通信モジュール21に設けられた送信機30から、U相上アーム電圧指令値VprefuおよびU相下アーム電圧指令値Vnrefuを受信する。
【0069】
グループ#i(i=1〜n)に設けられたm個の無線ノード62_1〜62_mの各送信機65は、無線通信モジュール22に設けられた第i番目の受信機33_iにキャパシタ電圧およびサブモジュール7の故障情報などの個別情報を送信する。この送信には、第1の多元接続方式のチャネルU1_iおよび第2の多元接続方式の各無線ノード62に対応するサブチャネルが用いられる。
【0070】
U相下アーム側、V相上アーム側、V相下アーム側、W相上アーム側、W相下アーム側のそれぞれの無線ノード62についても同様である。以下、簡単に説明する。
【0071】
U相下アームのグループ#i(i=1〜n)に設けられたm個の無線ノード62_1〜62_mの各々には、受信機63および送信機65が設けられる。各無線ノード62の受信機63は、第1の多元接続方式のチャネルBC_Uを介して無線通信モジュール21に設けられた送信機30から、U相上アーム電圧指令値VprefuおよびU相下アーム電圧指令値Vnrefuを受信する。各無線ノード62の送信機65は、第1の多元接続方式のチャネルU2_iおよび第2の多元接続方式の各無線ノード62に対応するサブチャネルを介して、無線通信モジュール23に設けられた第i番目の受信機33_iにサブモジュール7の個別情報を送信する。
【0072】
V相上アームのグループ#i(i=1〜n)に設けられたm個の無線ノード62_1〜62_mの各々には、受信機63および送信機65が設けられる。各無線ノード62の受信機63は、第1の多元接続方式のチャネルBC_Vを介して無線通信モジュール21に設けられた送信機31から、V相上アーム電圧指令値VprefvおよびV相下アーム電圧指令値Vnrefvを受信する。各無線ノード62の送信機65は、第1の多元接続方式のチャネルV1_iおよび第2の多元接続方式の各無線ノード62に対応するサブチャネルを介して、無線通信モジュール24に設けられた第i番目の受信機にサブモジュール7の個別情報を送信する。
【0073】
V相下アームのグループ#i(i=1〜n)に設けられたm個の無線ノード62_1〜62_mの各々には、受信機63および送信機65が設けられる。各無線ノード62の受信機63は、第1の多元接続方式のチャネルBC_Vを介して無線通信モジュール21に設けられた送信機31から、V相上アーム電圧指令値VprefvおよびV相下アーム電圧指令値Vnrefvを受信する。各無線ノード62の送信機65は、第1の多元接続方式のチャネルV2_iおよび第2の多元接続方式の各無線ノード62に対応するサブチャネルを介して、無線通信モジュール25に設けられた第i番目の受信機にサブモジュール7の個別情報を送信する。
【0074】
W相上アームのグループ#i(i=1〜n)に設けられたm個の無線ノード62_1〜62_mの各々には、受信機63および送信機65が設けられる。各無線ノード62の受信機63は、第1の多元接続方式のチャネルBC_Wを介して無線通信モジュール21に設けられた送信機32から、W相上アーム電圧指令値WprefwおよびW相下アーム電圧指令値Wnrefwを受信する。各無線ノード62の送信機65は、第1の多元接続方式のチャネルW1_iおよび第2の多元接続方式の各無線ノード62に対応するサブチャネルを介して、無線通信モジュール26に設けられた第i番目の受信機にサブモジュール7の個別情報を送信する。
【0075】
W相下アームのグループ#i(i=1〜n)に設けられたm個の無線ノード62_1〜62_mの各々には、受信機63および送信機65が設けられる。各無線ノード62の受信機63は、第1の多元接続方式のチャネルBC_Wを介して無線通信モジュール21に設けられた送信機32から、W相上アーム電圧指令値WprefwおよびW相下アーム電圧指令値Wnrefwを受信する。各無線ノード62の送信機65は、第1の多元接続方式のチャネルW2_iおよび第2の多元接続方式の各無線ノード62に対応するサブチャネルを介して、無線通信モジュール27に設けられた第i番目の受信機にサブモジュール7の個別情報を送信する。
【0076】
図5では、制御保護装置3の無線通信モジュール21に設けられた送信機30は、第1の多元接続方式のチャネルBC_Uを介して、U相の全ての無線ノードに対してU相上アーム電圧指令値VprefuおよびU相下アーム電圧指令値Vnrefuを同時送信しているが、BC_Uを2つのチャネルに分け、1方をU相上アーム用チャネル、他方をU相下アーム用チャネルとしてもよい。この場合、U相上アーム用チャネルはU相上アーム電圧指令値Vprefuのみを、U相下アーム用チャネルはU相下アーム電圧指令値Vnrefuのみを送信する。
【0077】
[変換器バブルタワーの構成例]
図6は、変換器バルブタワーの構成例を示す斜視図である。図6の斜視図は、図5のU相上アーム用の第1番目のグループ60_U1_1に対応する変換器バブルタワーの物理的な構成例を示す。図6では、第1番目のグループ60_U1_1に属する変換器モジュール61の個数mを5とし、各変換器モジュール61に属するサブモジュール7の個数pを8としている。
【0078】
図6に示すように、1つの変換器モジュール61を構成するp個(p=8)のサブモジュール7は、Y方向に一列に並べられ、トレイ(tray)状の絶縁性容器70内に配置される。一例として示した図6の絶縁性容器70は、略長方形状の底板71と、底板71の周縁部から起立する側板72とによって構成される。手前側(−Y方向側)の側板72には、変換器モジュール61を構成する無線ノード62が取り付けられる。そして、m個(m=5)の絶縁性容器70が、支柱73によって支持されて上下方向(Z方向)に積み上げられることによって、変換器バブルタワーが構成される。上下方向に隣接する絶縁性容器70の端部に配置されたサブモジュール7は、ブスバーなどの配線(不図示)によって相互に接続される。
【0079】
上記のように、同一の変換器モジュール61を構成するp個のサブモジュール7と無線ノード62とは同一の絶縁性容器70に取り付けられる。これによって、無線ノード62と各サブモジュール7との光ファイバ68(図6では不図示)による接続を簡単化できる。
【0080】
[サブモジュールの構成例]
図7は、図1の各レグ回路を構成するサブモジュールの一例を示す回路図である。図7に示すサブモジュール7は、ハーフブリッジ型のブリッジ回路80HBと、ゲート駆動部81と、蓄電素子としての直流コンデンサ84と、電圧検出部87と、通信部88とを含む。
【0081】
ハーフブリッジ型のブリッジ回路80HBは、互いに直列接続されたスイッチング素子82A,82Bと、ダイオード83A,83Bとを含む。ダイオード83A,83Bは、スイッチング素子82A,82Bとそれぞれ逆並列(すなわち、並列かつ逆バイアス方向)に接続される。直流コンデンサ84は、スイッチング素子82A,82Bの直列接続回路と並列に接続され、直流電圧を保持する。スイッチング素子82A,82Bの接続ノードは高電位側の入出力端子86Pと接続される。スイッチング素子82Bと直流コンデンサ84の接続ノードは低電位側の入出力端子86Nと接続される。
【0082】
典型的には、入出力端子86Pは、正極側に隣接するサブモジュール7の入出力端子86Nと接続される。入出力端子86Nは、負極側に隣接するサブモジュール7の入出力端子86Pと接続される。
【0083】
各スイッチング素子82A,82Bには、オン動作とオフ動作の両方を制御可能な自己消弧型のスイッチング素子が用いられる。スイッチング素子82A,82Bは、たとえば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)またはGCT(Gate Commutated Turn-off thyristor)である。
【0084】
バイパススイッチSWは、入出力端子86P,86N間に接続される。バイパススイッチSWは、接点を閉じることによりスイッチング素子82Bの両端を短絡可能に構成されるスイッチであり、事故電流の通電が可能である。すなわち、バイパススイッチSWは、サブモジュール7を短絡することにより、サブモジュール7に含まれる各素子(スイッチング素子82A,82B、ダイオード83A,83Bおよび直流コンデンサ84)を事故時に発生する過電流から保護する。
【0085】
また、バイパススイッチSWは、サブモジュール7の各素子が故障した場合に、当該サブモジュール7を短絡させる際にも利用される。これにより、複数のサブモジュール7のうちの任意のサブモジュール7が故障しても、他のサブモジュール7を利用することにより電力変換装置1の運転継続が可能となる。
【0086】
電圧検出部87は、直流コンデンサ84の両端84P,84Nの間の電圧(すなわち、キャパシタ電圧)を検出する。
【0087】
通信部88は、対応する無線ノード62のPWM制御部66から受信したスイッチング素子82A,82Bのオン/オフ指令をゲート駆動部81に伝達する。通信部88は、さらに、サブモジュール7の異常判定情報と、電圧検出部87によって検出されたキャパシタ電圧の情報とを、対応する無線ノード62の収集部67に送信する。
【0088】
ゲート駆動部81は、通信部88から受信したオン/オフ指令に従って、各スイッチング素子82A,82Bのゲート電圧を制御する。スイッチング素子82Aがオン状態であり、スイッチング素子82Bがオフ状態のとき、入出力端子86P,86N間には直流コンデンサ84の両端間の電圧が印加される。逆に、スイッチング素子82Aがオフ状態であり、スイッチング素子82Bがオン状態のとき、入出力端子86P,86N間は0Vとなる。
【0089】
ダイオード83A,83Bは、スイッチング素子82A,82Bに逆方向電圧が印加されたときの保護のために設けられている。
【0090】
上記のゲート駆動部81、電圧検出部87、および通信部88は、専用回路によって構成してもよいし、FPGAなどを利用して構成してもよい。
【0091】
上記では、サブモジュール7のブリッジ回路がハーフブリッジ型のブリッジ回路である構成について説明したが、当該構成に限られない。たとえば、サブモジュール7は、フルブリッジ型のブリッジ回路、またはスリークオーターブリッジ型のブリッジ回路を用いて構成されていてもよい。
【0092】
[実施の形態1の効果]
以下、実施の形態1の電力変換装置において、通信接続形態の特徴および効果についてまとめる。
【0093】
電力変換器2の各アーム側に複数台のサブモジュール7を接続可能な無線ノード62が複数設けられる。各無線ノード62は、複数のサブモジュール7のPWM制御機能を有するPWM制御部66を含む。これにより、制御保護装置3側に各サブモジュールのPWM制御機能を持たせる場合よりも、制御保護装置3から各サブモジュール側への通信量を減らすことができる。
【0094】
各無線ノード62は、制御保護装置3からの制御保護指令のブロードキャスト送信を受信するための受信機63と、対応するサブモジュール7の個別情報(たとえば、キャパシタ電圧および装置状態など)を送信するための送信機65とを独立して搭載する。受信機63および送信機65には、第1の多元接続方式の異なるチャネルが割り当てられる。これによって、双方向の同時通信(デュープレックス)が可能になる。
【0095】
1台の無線ノード62で複数のサブモジュール7のPWM制御が可能である。無線ノード62と複数のサブモジュール7とは光ファイバで接続される。無線ノード62は、対応する複数のサブモジュール7にPWM制御に基づくゲート制御信号(ゲート制御パルスとも称する)を送信する。これにより、電力変換器2全体として搭載する無線ノード62の個数を少なくできる。
【0096】
各無線ノード62の収集部67は、接続されたサブモジュール7のキャパシタ電圧および装置状態などの個別情報を収集する。各無線ノード62の送信機65に割り当てられた第1の多元接続方式のチャネルは、第2の多元接続方式の複数のサブチャネルにさらに分割される。各無線ノード62は、第1の多元接続方式の対応するチャネルおよび第2の多元接続方式の対応するサブチャネルを用いて送信信号を生成する。このように第1の多元接続方式および第2の多元接続方式を用いて通信に用いる周波数帯域を分割することにより、時間ロスの少ない低遅延通信を実現できる。
【0097】
制御保護装置3は、サブモジュール7側の複数の無線ノード62との通信用に複数の無線通信モジュール21〜27を搭載する。制御保護装置3は、制御保護指令の配信用にブロードキャスト通信用の無線通信モジュール21を搭載する。無線通信モジュール21は、相ごと又はアームごとに設けられ、第1の多元接続方式の異なるチャネルが割り当てられる。さらに、アーム毎に設けられた無線通信モジュール22〜27の各々にも、第1の多元接続方式の異なる複数のチャネルが割り当てられる。
【0098】
図2および図5の例では、各アームの複数のサブモジュールおよび複数の無線ノード62は、n個の変換器バブルタワー60に分割して搭載される。変換器バブルタワー60は、上下方向にm段の絶縁性容器70を有し、各絶縁性容器70に1個の無線ノード62とp個のサブモジュール7とが収納される。変換器バブルタワー60に第1の多元接続方式の1チャネルが割り当てられ、各々の絶縁性容器70の無線ノード62に第2の多元接続方式の1つのサブチャネルが割り当てられる。このような構成により、無線ノード62と各サブモジュール7との光ファイバ68による接続を簡単化できる。また、制御保護装置3と各変換器バブルタワー60との通信を無線化することにより、光ファイバ敷設コストを削減できる。
【0099】
実施の形態2.
実施の形態2では、実施の形態1で示した第1の多元接続方式として周波数分割多元接続を用い、第2の多元接続方式として時分割多元接続方式を用いる例について説明する。
【0100】
[無線周波数の割り当て例]
図8は、周波数分割多元接続方式による周波数割り当て例を示す図である。図8では、ブロードキャスト通信用に3個の周波数チャネルが割り当てられ、各アームの個別情報の通信用にn個の周波数チャネルを割り当てられる。これにより、通信の衝突を避け、多数チャネルの双方向の同時通信が可能になる。
【0101】
具体的に図8に示すように、U相、V相、W相の制御保護指令のブロードキャスト通信用に周波数チャネルBC_U,BC_V,BC_Wがそれぞれ割り当てられる。U相上アームの個別情報の通信用にn個の周波数チャネルU1_1〜U1_nが割り当てられる。U相下アームの個別情報の通信用にn個の周波数チャネルU2_1〜U2_nが割り当てられる。V相上アームの個別情報の通信用にn個の周波数チャネルV1_1〜V1_nが割り当てられる。V相下アームの個別情報の通信用にn個の周波数チャネルV2_1〜V2_nが割り当てられる。W相上アームの個別情報の通信用にn個の周波数チャネルW1_1〜W1_nが割り当てられる。W相下アームの個別情報の通信用にn個の周波数チャネルW2_1〜W2_nが割り当てられる。
【0102】
[無線通信フロー]
図9は、無線通信フローを示すタイミング図である。図9には、制御保護周期の1周期分のタイミングチャートが示されている。
【0103】
まず、制御保護装置3から各サブモジュール側への下り方向の通信には、電圧指令値などの制御指令値およびゲートブロック指令などの保護指令値が、ブロードキャスト通信用の周波数チャネル(BC_U,BC_V,BC_W)を用いて、全サブモジュールに同時通知される。
【0104】
次に、各サブモジュールから制御保護装置3への上り方向の通信には、サブモジュール7の個別情報(キャパシタ電圧および装置状態など)が、周波数分割多元接続と時分割多元接続とを併用することにより伝達される。
【0105】
具体的に、周波数チャネルごとに、複数台(図9ではm台)の無線ノード62が接続される。接続される複数の無線ノード62ごとに個別のタイムスロットが割り当てられる。すなわち、U相上アーム用の周波数チャネルU1_1〜U1_n、U相下アーム用の周波数チャネルU2_1〜U2_n、V相上アーム用の周波数チャネルV1_1〜V1_n、V相下アーム用の周波数チャネルV2_1〜V2_n、W相上アーム用の周波数チャネルW1_1〜W1_n、W相下アーム用の周波数チャネルW2_1〜W2_nの各々ごとに、複数個(図9ではm個)のタイムスロットが割り当てられる。
【0106】
各無線ノード62は、時計機能を有する。無線ノード62は、制御保護装置3から定期的にタイミング信号を受信することにより、時刻同期を行う。
【0107】
各無線ノード62と制御保護装置3の無線通信モジュール22〜27との間の通信には、TSN(Time-Sensitive Networking)など、時刻同期性が保証されたネットワーク技術が用いられ、これによりタイムスロット管理が行われる。具体的に、各無線ノード62は、ノード番号と時計機能により、自身に割り当てられたタイムスロットを認識し、当該タイムスロットでサブモジュール7の個別情報を送信する。これにより、通信の優先順位の調停または通信衝突後の再送信による時間ロスを回避でき、無駄時間の少ない低遅延通信を実現できる。
【0108】
なお、各無線ノード62にp台のサブモジュール7を接続する場合、1アームあたりのサブモジュール7の総台数は、n×m×pとなる。
【0109】
[実施の形態2の効果]
上記のとおり実施の形態2の電力変換装置によれば、実施の形態1で示した第1の多元接続方式として周波数分割多元接続が用いられ、第2の多元接続方式として時分割多元接続方式が用いられる。具体的に、サブモジュール7側から制御保護装置3への上り方向の通信では、アームごとに複数(n個)の周波数チャネルが割り当てられ、各周波数チャネルに複数台(m台)の無線ノード62が割り当てられる。さらに、各周波数チャネルに割り当てられた無線ノード62ごとに個別のタイムスロットが割り当てられる。これにより、通信の調停または通信衝突後の再送信による時間ロスを回避でき、無駄時間の少ない低遅延通信を実現できる。
【0110】
実施の形態3.
実施の形態3では、各無線ノード62のPWM制御部66の動作について説明する。特に、位相シフトPWM制御において、サブモジュール7が故障した場合の位相シフト量の再調整について説明する。
【0111】
[PWM制御部の動作]
図10は、無線ノードに設けられたPWM制御部の動作を説明するためのブロック図である。図10を参照して、PWM制御部66は、キャリア信号生成器90と比較器91とを含む。
【0112】
キャリア信号生成器90は、サブモジュール7ごとに異なる位相シフト量のキャリア信号を出力する。キャリア信号は、たとえば三角波である。より詳細には、キャリア信号生成器90は、グループ番号x、無線ノード番号y、サブモジュール番号z、および故障したサブモジュール7の個数qに応じた位相シフト量を有するキャリア信号を生成する。ただし、x=1〜n、y=1〜m、z=1〜pであり、1アームあたりのサブモジュールの総数はn×m×pである。
【0113】
比較器91は、電圧指令値とキャリア信号とを比較する。比較器91は、電圧指令値のほうがキャリア信号よりも大きい場合にハイレベルとなり、電圧指令値がキャリア信号以下の場合にローレベルとなるようなゲートパルス信号を生成する。
【0114】
ここで、キャリア信号の周期をTとすると、1サブモジュールごとのキャリア信号の位相シフト量Δは、
Δ=T/(n×m×p) …(2)
で与えられる。
【0115】
同一の無線ノード62に接続されるp個のサブモジュール7に対応するキャリア信号の位相は、上記の位相シフト量Δずつずれているとする。さらに、グループ番号xおよび無線ノード番号yが小さいほどキャリア信号の位相シフトが小さいとする。この場合、1つの無線ノード62ごとの位相シフト量Dは、
D=T/(n×m) …(3)
で与えられる。さらに、第x番目のグループの第y番目の無線ノード62に接続されたz=1番目のキャリア信号の位相シフト量は、
[m(x−1)+y−1]・D …(4)
のように表される。
【0116】
[サブモジュールの故障時の位相シフト量の再調整]
図7を参照して説明したように、サブモジュール7が故障した場合には、バイパススイッチSWの接点が閉じられることにより、当該サブモジュール7が短絡される。この場合、残りのサブモジュール7に用いられるキャリア信号の位相シフト量が不均一にならないように、位相シフト量を再調整する必要がある。
【0117】
位相シフト量を再調整する場合には、故障したサブモジュール7を除いて各アームを構成する全てのサブモジュール7で均等に位相シフト量を割り振るのが望ましい。しかし、本開示の電力変換装置1の場合には、制御保護装置3とサブモジュール7側との間で無線通信する必要があるので、位相シフト量の調整に手間と時間がかかる。
【0118】
そこで、本開示の電力変換装置1では、変換器モジュール61ごとに局所的に位相シフト量の再調整が行われる。たとえば、ある変換器モジュール61において、p個のサブモジュール7のうちq個のサブモジュール7が故障したとする。この場合、当該変換器モジュール61のPWM制御部66は、1つのサブモジュール7ごとの位相シフト量Δを、
Δ=D/(p−q) …(5)
に設定する。故障したサブモジュール7が含まれていない他の変換器モジュール61では、位相シフト量の再調整は行われない。
【0119】
図11は、サブモジュールの故障時の位相シフト量の再調整について説明するための図である。図11では、変換器モジュール61ごとに8個(p=8)のサブモジュール7が設けられている。第x番目のグループの第y番目の無線ノード62に接続された8個のサブモジュール(#1〜#8)のうち2個(q=2)のサブモジュール(#3,#6)が故障したとする。
【0120】
図11(A)は、当該無線ノード62の8個全てのサブモジュール7が正常な場合を示す。この場合、[m(x−1)+y−1]・Dから[m(x−1)+y]・Dまでの位相範囲が8等分されることによって、各サブモジュール7ごとの位相シフト量が決定される。
【0121】
図11(B)は、#3と#6のサブモジュール7が故障した場合を示す。この場合、[m(x−1)+y−1]・Dから[m(x−1)+y]・Dまでの位相範囲が6等分されることによって、各サブモジュール7ごとの位相シフト量が決定される。
【0122】
[実施の形態3の効果]
実施の形態3の電力変換装置1によれば、ある変換器モジュール61においてサブモジュール7が故障した場合には、当該変換器モジュール61の正常なサブモジュール7について位相シフト量が均等になるように局所的に再調整される。これによって、アーム全体のサブモジュール7ごとの位相シフト量を再調整する必要がないので、制御保護装置3と各サブモジュール7側の無線ノード62との間の無線通信量を削減できる。
【0123】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この出願の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0124】
1 電力変換装置、2 電力変換器、3 制御保護装置、4 レグ回路、5 上アーム、6 下アーム、7 サブモジュール、12 交流回路、13 変圧器、14 直流回路、20 指令生成部、21〜27 無線通信モジュール、30,31,32,65 送信機、33,34,63 受信機、50 直流電圧指令生成部、51 交流電圧指令生成部、52 循環電流指令生成部、53 コンデンサ電圧指令生成部、54 アーム電圧指令生成部、60 グループ(変換器バブルタワー)、61 変換器モジュール、62 無線ノード、66 制御部、67 収集部、68 光ファイバ、70 絶縁性容器、71 底板、72 側板、73 支柱、80HB ブリッジ回路、81 ゲート駆動部、82A,82B スイッチング素子、83A,83B ダイオード、84 直流コンデンサ(蓄電素子)、86N,86P 入出力端子、87 電圧検出部、88 通信部、90 キャリア信号生成器、91 比較器。
【要約】
電力変換装置において、複数のグループ(60)には、第1の多元接続方式の複数のチャネルがそれぞれ割り当てられる。複数のグループ(60)の各々に含まれる複数の無線ノード(62)には、第1の多元接続方式の対応するチャネルを分割した第2の多元接続方式の複数のサブチャネルがそれぞれ割り当てられる。各無線ノード(62)の第1の送信機(65)は、割り当てられたチャネルおよびサブチャネルを介して、接続されたサブモジュール(7)から受信した個別情報を制御保護装置(3)の第2の受信機(33)に送信する。制御保護装置(3)の第2の送信機(30)は、第1の多元接続方式の複数のチャネルと異なるチャネルを介して、複数の無線ノード(62)の各々の第1の受信機(63)に共通の制御保護指令を同時送信する。
図1
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図9
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図11