(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記アクチュエータ(102)は、運転中、前記可撓性容器(106)内の前記組織サンプル(132)に圧縮負荷を加えるように構成されている、請求項1に記載のバイオリアクターシステム。
前記サンプル支持台(110)は、力測定センサ(104)上で、複数の前記組織サンプル(132)を順次移動させるように構成された回転台を備える、請求項1に記載のバイオリアクターシステム。
少なくとも1つの前記可撓性容器(106)は複数の個別の組織サンプル(132)を含み、前記バイオリアクターシステムは、前記個別の組織サンプル(132)を前記力測定センサ(104)上に別々に配置することができる、請求項1に記載のバイオリアクターシステム。
前記サンプル支持台(110)を回転させ、かつ前記サンプル支持台(110)、または前記サンプル支持台(110)に近接する前記バイオリアクターシステムの構成要素を、前記アクチュエータ(102)の動作軸に沿って直線的に押し上げたり、押し下げたりするように構成されたサンプル変位機構をさらに含む、請求項1に記載のバイオリアクターシステム。
前記可撓性容器(106)は、前記負荷装置(100)に対する前記可撓性容器(106)の自動押し上げおよび移動を容易にするように構成された、可撓性容器ホルダを備える、請求項9に記載の方法。
前記リニアアクチュエータ(102)は、変位データおよび力データを生成するためのコマンド入力に応答して、前記可撓性容器(106)と係合する、請求項9に記載の方法。
積層製造法を使用して、前記組織ホルダ(116)上に配置される前記組織サンプル(132)を生成するか、または前記組織サンプル(132)を前記組織ホルダ(116)上に直接生成するステップを含む、請求項9に記載の方法。
前記第1の力測定センサ(104)は、円筒形状を有する第1の力センサ(104A)を備え、前記第2の力測定センサ(104)は、円筒リング形状を有する第2の力センサ(104B)を備え、前記第1の力センサ(104A)が、前記第2の力センサ(104B)によって画定される前記円筒リング内に嵌合するようにしている、請求項15に記載のバイオリアクターシステム。
前記第1の測定モードにおいて、前記リニアアクチュエータ(102)は、少なくとも前記第1の力測定センサ(104)に対して前記組織サンプル(132)を圧縮して、圧縮力測定値を生成するように構成されている、請求項17に記載のバイオリアクターシステム。
前記バイオリアクターシステムは、各前記組織サンプル(132)に直接接触することなく、各前記組織サンプル(132)のヤング率(E)およびポアソン比(v)を非侵襲的に求めるように構成されている、請求項15に記載のバイオリアクターシステム。
【発明を実施するための形態】
【0011】
1または複数の具体的な実施形態を以下に記載する。これらの実施形態の簡潔な説明を提供しようと努力しても、実際の実施形態におけるすべての特徴を本明細書に記載できるわけではない。組織工学または設計プロジェクトなどの、かかる実際のあらゆる実施形態の開発においては、開発者らの特定の目的を達成するために、たとえばシステム関連および業務関連の制約条件への準拠など、実施形態ごとに異なり得る事項に対して、実施形態固有の決定を数多く下さなければならないことを理解すべきである。さらに、かかる開発努力は込み入っていて、多大な時間を必要とするものであるが、本開示の利点を得る当業者にとっては、設計、製作、および製造をこなすことは日常的な業務であり得ることを理解すべきである。
【0012】
本発明の様々な実施形態の要素を導入する場合、冠詞「1つの(a)、(an)」、「この(the)」、および「前記(said)」は、その要素が1または複数存在することを意味するものとする。「備える(comprising)」、「含む(including)」および「有する(having)」という用語は包括的なものであって、列挙した要素以外の追加の要素が存在し得ることを意味するものとする。さらに、以下の説明におけるあらゆる数値例は非限定的なものであり、したがって追加の数値、範囲および百分率は開示している実施形態の範囲内にあるものとする。
【0013】
軟骨培養に関連する技術が成熟し、培養から商品化へと移行するにつれて、より良好かつ迅速な組織再生のための、工程内軟骨構築物の非侵襲的検査を伴う、組織の自動閉鎖熟成に対する代替解決策が有用となる。本手法は、剛性測定機能を備える負荷プラットフォーム(すなわち、力または負荷を組織サンプルに加えるように構成されたプラットフォーム)上で軟骨組織を固定し、培養し、かつ熟成させるように設計された、閉鎖型または機能的閉鎖型バイオリアクターを取り入れることによって、既存の軟骨培養技術に対して様々な改良をもたらしている。本明細書で使用する場合、「機能的閉鎖」という用語は、本明細書で提供する特定の実施例でより詳細に示しているように、使用される使い捨てキットが明示的に密封されているわけではないことを意味していると理解すべきである。たとえば、キットに関連する容器および/または管は、液体物質または気体を移送するのに使用することができるポートを有していてもよい。液体物質の場合、これらのポートは、限定または最小限のリスクで(たとえば、無針かつ拭き取り可能な滅菌ポートまたは0.2μmフィルタの使用)物質の添加または採取を支援することができる。入口ガスまたは出口ガスの場合、0.2μmフィルタを使用することができる。しかしながら、本説明の用途においては、かかるポートまたは他の接続の場の存在は、機能的に閉鎖していると理解されるチャンバ、導管、バッグ、または他のキットにも矛盾しないものである。
【0014】
また、本バイオリアクターを、標準的な組織培養インキュベータ内で機能するように構成することもでき、あるいはベンチトップ培養用の「独立型」システムとして設計することもできる。したがって、組織の熟成を完全に自動化して、労力や、開放式処理に起因する混入の可能性を低減することができる。さらに、本バイオリアクターに組織モニタリング用のセンサを設けることができ、このセンサは剛性データと共に、組織の熟成に対する自動または半自動制御を付与することができる。軟骨剛性の現場での(in situ)検知を、細胞試験、生化学的試験、および画像化などのためにサンプルを採取することによって、組織の成熟度と相関させてもよい。軟骨剛性と組織の成熟度との関係性に基づいて、剛性測定値を取得して軟骨の成熟度の代用値として使用することができ、これによって侵襲的検査の必要性が排除される。この点を考慮すると、本手法の態様は、in situ剛性の測定機能を備える一軸負荷バイオリアクターにおける軟骨組織の閉鎖系培養に関する。
【0015】
一例として、特定の実施形態によれば、関節または背部再建、修復、または治療に関連する手術などの移植手術のために作製した軟骨組織を培養し、かつ熟成するために設計された、機能的閉鎖型の一軸負荷バイオリアクターシステムを提供する。システム自体は、2つの構成要素、すなわち一軸負荷の一部である回転台上に載置される機能的閉鎖型可撓性容器(たとえば、少なくとも可撓性側壁を有する容器またはバッグ)と、測定装置(本明細書では「負荷装置」と呼び、一軸方向に沿って負荷または負荷力を加えるように構成されている)とからなる。一実施形態では、機能的閉鎖型滅菌容器は、培地およびガス交換ポート、ならびにpHセンサ、酸素センサ、および温度センサなどの、内部生育環境の閉鎖ループ制御を容易にするための様々なセンサを有する。培養中の軟骨組織を固定できるように、可撓性容器をさらに設計してもよい。用途に応じて、可撓性容器が自家細胞療法のために1人(またはそれ以上)の患者サンプルを保持するか、または同種細胞療法用途で複数のサンプルを保持するような可撓性をもたらすように、これを設計してもよい。
【0016】
一実施形態では、負荷装置は軟骨組織に一軸圧縮負荷を加えることができるだけでなく、組織剛性を測定することもできる。このようにして、培養中の組織の非侵襲的モニタリングを、機能的閉鎖型可撓性容器内にサンプルが依然としてある状態で実行することができる。これは、組織に機械的負荷を加えている間は現場での剛性測定を行うことができない、現行の軟骨バイオリアクターとは異なっている。このようにして、サンプルの熟成中に、個々のサンプルの剛性データを取得することができる。力センサがリニアアクチュエータの変位端部と連結されていない状態の、リニアアクチュエータと力センサとが切り離された構成では、作製された使い捨て可撓性容器と共に、可撓性容器の撓み、およびそのフィルム剛性の影響を最小限に抑えることによって、確実に正確な剛性測定が行われるようにしている。標準的な組織培養インキュベータ内に収まる程度に十分コンパクトになるようにバイオリアクターシステムを設計することができるが、使い捨て可撓性容器内の温度とガスの供給とを調節する独立型ベンチトップシステムとしてもこれを構成できる。
【0017】
以下でより詳細に述べているように、本手法の特定の実施形態では、ユーザは組織サンプルを可撓性容器内に固定している。一実施形態では、組織サンプル(複数可)を容器内に、(1)サンプル(複数可)を三次元印刷し、かつ前記サンプル(複数可)を個々の組織ホルダに配置するか、または(2)組織を個々の組織ホルダに直接三次元印刷することによって設置してもよい。本明細書で使用する場合、三次元印刷は、加法的にサンプルを生成する(多層サンプルまたは三次元サンプルの生成など)のに適した、任意の積層製造法または蒸着法を包含していることを理解すべきである。他の実施形態では、圧縮成形脱細胞化マトリックスまたは他の適切な手法を含むが、これらに限定されない他の手段によって、組織サンプルを容器内に設置してもよい。
【0018】
次いで可撓性容器を密封し、ポートを介して必要量の培地を充填し、かつ回転台上にこれを配置する。一実施形態では、組織サンプル(複数可)を一組の半径方向位置の間で移動または回転させてもよく、そのうちの1つは直線力測定値および力測定値が取得される測定位置(すなわち、測定のためにサンプルに負荷する位置)を構成している。かかる実施例では、以下でより詳細に述べているように、ソレノイドを使用して関連する支持台を位置決め高さまで押し上げ、前記台を測定高さまで押し下げることができる次に続くサンプル位置まで回転させることによって、組織サンプル(複数可)を当該位置間で順次移動または回転させてもよい。つまり、台を押し下げたときに、台の下に位置する力センサ(たとえば、ロードセル)上に組織サンプルが載置される一方で、組織バッグが前記台上に載置されることを可能にしている。理解されるように、他の位置および移動方式を代わりに採用してもよい。とりわけ当業者であれば、力センサ上に、かつリニアアクチュエータおよび前記力センサ間の作用線上に、サンプルを配置するのに必要な自由度を達成するための複数の手法が、本明細書で述べているものに加えて存在することを理解するであろう。
【0019】
一実施形態では、次いでリニアアクチュエータは下方に移動する。実施形態に応じて、リニアアクチュエータはピエゾウォーカーまたは積層型リニアモータ、ボイスコイル型リニアモータ、油圧アクチュエータ、送りねじ駆動システム、およびラック・アンド・ピニオンなどであってもよい。リニアアクチュエータが組織と接触する前は、力センサ(たとえば、ロードセル)読取り値は同じままである。したがって、力センサ読取り値の変化は、リニアアクチュエータを使用した組織への負荷が開始されたことを示す。この位置は初期負荷位置として記録される。次いでリニアアクチュエータは、ユーザ入力に従って(たとえば、負荷時間、周波数、振幅、およびオフセット)、組織に周期的に負荷する。負荷中の変位および力をログとして記録し、リアルタイム剛性を計算するためにこれらを使用してもよい。次のサンプルに移行する前に、当該サンプルに指定した時間(ユーザ入力またはコンピュータ入力)負荷する。その後、本プロセスが繰り返される。
【0020】
上記の要約を念頭に置いて、以下の項では、本手法において関連する特定の態様について、さらに詳細な説明を提供する。
【0021】
負荷装置−負荷装置に関して、一実施形態では、負荷装置100はリニアアクチュエータ102と力センサ104とを有しており、これらは負荷前(
図1)および負荷後(
図2)の可撓性容器106に関連して
図1および
図2に示すように、互いから切り離され、かつ対向側に配置されている。
図1および
図2に示した例では、リニアアクチュエータ102は使い捨て可撓性容器106の上部ローダキャップ109と係合し、次いで可撓性容器106を圧縮して組織サンプルに負荷を加えている。
図1および
図2(または後述する
図3および
図4)には示していないが、コントローラ(プロセッサベースかつ/または1または複数の特定用途向け集積回路の形態のいずれか)を設けてリニアアクチュエータ102および力センサ104の一方または両方と通信させ、かつ/または台110と通信させて、本明細書で述べているこれらの構成要素を操作させ、なおかつリニアアクチュエータ102および力センサ104によって生成されたデータを処理させて、本明細書で述べている測定値および/または派生値を計算させてもよい。
【0022】
一実施形態では、組織および培地を収容する使い捨て可撓性容器106は、可撓性エチレン−酢酸ビニル(EVA)またはポリエチレンフィルム材料で構成されている。他の適切な容器材料には、EVAのみならず、他の可撓性生体適合性フィルム材料が含まれるが、これらに限定されない。また、本実施例ではフィルムベースの材料を使用して形成された容器106を記載しているが、他の実施形態では、代わりに可撓性容器106をブロー成形法、熱成形法または圧縮成形法を使用して形成してもよい。
図2に示すように、可撓性容器106の構造は、これがリニアアクチュエータ102による圧縮下にあるときに変形し得る。可撓性容器106の上面の変形は、その反力をその4つの側面に伝達し、これは
図2の下向きの矢印によって示しているように、台110上にさらに伝達される。このように、可撓性容器106の剛性は力センサ読取り値に影響を及ぼさない。力センサ104は、上部ローダ108が組織サンプル132と接触し、これによって組織が圧縮下で変形した場合にのみ反応する。結果として、力センサ読取り値は組織に対する真の負荷力となる。
【0023】
リニアアクチュエータ102と力センサ104(たとえば、ロードセル)とを切り離した構成を有する、負荷装置100の実施形態を
図3に示しており、ここにはリニアアクチュエータ102、力センサ104、および可撓性容器106(図示せず)内で組織サンプルを保持するように構成された組織ホルダ116の拡大図を示す差し込み図が含まれている。
図3に示す例では、力センサ104(たとえば、ロードセル)を、組織ホルダ116に加えられた力を力センサに伝達するように構成された、力センサ剛性延長ロッド118と関連付けている。さらに
図3では、本明細書で述べているように、運転中に台110を押し上げ、回転させ、かつ押し下げるために使用される回転モータ120(たとえば、ステッピングモータ)およびソレノイド122のアセンブリを示している。
【0024】
一実施形態では、リニアアクチュエータ102は、たとえば0.2μmの分解能など、0.1μm〜5μmの範囲の分解能を有する。力センサ104は、たとえば90.9mV/Nの感度など、18.0〜200mV/Nの範囲の感度を有していてもよい。一例として、90.9mV/Nの感度を有する力センサ104と共に、0.2μmの分解能を有するリニアアクチュエータ102を使用すると、10kPaから200kPaまでの範囲の組織剛性を正確に測定することができ、これは典型的な用途においてこれらの熟成過程に使用される各種タイプの組織の範囲をカバーするものである。本明細書で述べているように、負荷装置100は、たとえば負荷時間および非負荷時間、周波数、振幅、およびオフセットなどの設定された目標剛性を実現するために、実時間剛性データを使用して負荷パターンを変えることができる。
【0025】
軟骨組織用の組織ホルダアセンブリを有する使い捨て可撓性容器の設計−上記では負荷装置100に関して述べたが、ここでは可撓性容器106についてより詳細に述べるものとする。本明細書で述べているように、特定の実施形態では、個々の組織ホルダは1または複数の組織サンプルを収容することができる。特定の構成によれば、各サンプルは、
図4および
図5の分解図に示しているように、共通プレートホルダ130上に載置される組織ホルダ116を有し、この共通プレートホルダ130は共通プレートホルダキャップ131上に配置されている。
【0026】
可撓性容器106(
図6のプロセスフローに示す)は、組織ホルダ116を挿入するために1つの側面を開放したままの状態で、3つの側面を密封している。実際には、使い捨て可撓性容器106とこれに対応する組織ホルダ116との両方を、事前にガンマ線滅菌してある。かかる滅菌実施形態では、ユーザは通常、バイオセーフティーキャビネット内でガンマ線滅菌された可撓性容器および組織ホルダを開封する。次いでユーザは、軟骨組織132を組織ホルダ116上に配置し、その角を組織クランプ134によって固定する。細胞と直接接触している可撓性容器106および/または組織ホルダ116のすべての構成要素は、通常、生体適合性材料を使用して製造されている。ひとたび組織132を組織ホルダ116上に固定すると、ユーザは組織ホルダ116を使い捨て可撓性容器106内に挿入することになり、そのステップについては
図6のプロセスフローに示している。
【0027】
一実施形態では、
図4および
図5に示すように、共通プレートホルダ130のステンレス鋼(たとえば、ステンレス鋼316)製ダウエルピン140は、組織ホルダ116の対応する穴と位置合わせされている。組織ホルダ116内に埋め込まれた磁石を使用して、共通プレートホルダ130上のスチールピンに装着させ、組織ホルダ116をプレートホルダ130に対して固定してもよい。一実施形態では、埋め込まれた磁石とスチールピンとの両方をエポキシ(たとえば、ロックタイトM−21HPエポキシ)で被覆して、スチールピンと磁石とに対して培養物が曝露されるのを防止している。
【0028】
一実施形態では、底部フィルム材料は、共通プレートホルダキャップ131が底部フィルム材料を貫通することを可能にするために、対応する穴を有する。共通プレートホルダキャップ131は、共通プレートホルダ130の穴と嵌合する。共通プレートホルダ130、フィルム、および共通プレートホルダキャップ131を接合するために、エポキシ(たとえば、M−21HPエポキシ)を塗布してもよい。また、エポキシを塗布する場合、フィルムと共通プレートホルダキャップ131との間に適切なシールをもたらす。上部ローダキャップ109、上部フィルム、および上部ローダ108を、同一のまたは同等の手法を使用して互いに接合してもよい。
【0029】
組織アセンブリを使い捨て可撓性容器106内に配置した後、ユーザは可撓性容器106の開口側面をバー(熱)シーラーで密封し、
図6の最終ステップに示しているように、密封端部142を形成する。特定の実施形態では、各使い捨て可撓性容器106は、少なくとも1つのガス交換ポートと、1つの培地交換ポートとを有する。細胞の増殖を可能にするために、組織132を培地に浸す(負荷するかどうかにかかわらず)。
【0030】
本明細書で述べているように、使い捨て可撓性容器106は、可撓性容器106の底面に装着される1または複数の磁石を有する。これらの磁石は、可撓性容器を台110上に保持するのを補助している。可撓性容器の底板は台110の穴と位置合わせされている。これにより、リニアアクチュエータ102および力センサ104に対して、組織132が確実に正しい位置に配置されるようになる。リニアアクチュエータ102および力センサ104の固定軸方向位置に対して複数の組織に順次負荷することができるように、台110を回転させる。
【0031】
図3に示すように、一実施形態では、台110の上下運動を制御するソレノイドアクチュエータ122によって、台110を押し上げている。負荷位置などに対して回転位置間で台110(およびその内部に組織が載置される、使い捨て可撓性容器106)を回転させる回転モータ(たとえば、ステッピングモータ)120によって、台110を回転させている。負荷位置にあるとき、示しているように台110が押し下げられ、これによって使い捨て可撓性容器の底板が力センサ延長ロッド118を介して力センサ104上に載置されることを可能にしている。(組織の熟成のための)負荷時間中、リニアアクチュエータ102は下降し、上部ローダ108に接合されている組織上部ローダキャップ109と係合している。リニアアクチュエータ102は、組織上部ローダ108が組織132と接触して周期的負荷を加えるまで、組織上部ローダ108を動かし続ける。上部ローダ108は、非負荷時間中に組織132から切り離される。
【0032】
一例として、特定の実施形態の一実施形態をより詳細に説明する。本実施例では、本来高いソレノイド122の加減速を平滑化するために使用する、少なくとも2つのエアダンパを設けている。これにより、台110が緩やかに押し上げられたり押し下げられたりするので、可撓性容器106および内部の組織132への機械的衝撃が確実に最小化される。台110を定位置に押し下げる前に、ホールセンサを使用して、台110が力センサおよびリニアアクチュエータ作用線に対して正しい回転位置にあることを確認してもよい。一例として、一実施形態では、組織132を配置している位置の数と同数の磁石が台110の下に埋め込まれている。台固定ベース124に固定され得るホールセンサの隣に所与の磁石を配置している場合、これによって台110が正しい位置に移動したのか、あるいは正しい位置への到達が妨げられたのかを判定することができる。台110の正しい位置への到達が妨げられた場合には、
(1)ホールセンサ出力が予期されない状態となり、(2)プログラムが停止し、かつ(3)プログラムがエラーメッセージを出力してユーザに通知する、というイベントが順次発生することになる。スリップリングコネクタを使用して、ソレノイド122(台110に固定された)と台固定ベース124とを電気的に接続してもよい。
【0033】
上記のホールセンサに関する実施形態は、運転中に台110を回転させるための手法の一実施例であるが、他の手法も同様に実施可能である。たとえば、各位置でホールセンサを使用する代わりに、回転ステージ(すなわち、台110)に連結されたアブソリュートエンコーダを有する回転モータ120を代用してもよい。このようにして、動作が妨げられたり、台110の最終位置への到達が妨げられたりした場合でも、コントローラはこれを認識することになる。
【0034】
一実施形態では、ソレノイドドライバはピーク・アンド・ホールドドライバ電流方式を実施してその電力消費を低減し、したがってソレノイドアクチュエータ122を励磁したときの過度の発熱を回避している。リニアアクチュエータ102に対しては、このアクチュエータを、たとえば半球体107、および上部ローダキャップ109内でこれと嵌合する凹みなどの自己整合機能を使用して、可撓性容器106の上部ローダキャップ109に連結することができ、これによって、アクチュエータ102と可撓性容器106との不整合をわずかにすることができる。
【0035】
組織ローダ100の開始位置を複数の方法によって決定してもよく、そのうちの2つの実施例を本明細書で述べているが、他の手法も同様に適切であり得る。一例として、1つの方法を本明細書では「接点」方式と呼んでいる。「接点」方式に関連するステップは次のとおりである。まず、ユーザは力センサ104の出力の閾値電圧を指定する。リニアアクチュエータ102は、上部ローダ108を一定の低速で駆動する。閾値電圧を適切に選択した状態では、ローダが可撓性容器と係合すると可撓性容器106は変形するが、上部ローダが組織と接触しない限り、その変形によって力センサ読取り値が閾値を超えることはない。上部ローダ108が組織132と接触するとすぐに、力センサ104の電圧は上昇し始める。力センサ104の出力(または出力の変化)がユーザ指定の閾値に達すると、リニアアクチュエータ102は停止し、当該位置が、この特定の組織サンプルの負荷開始位置として記憶される。「接点」方式は、力センサ104の読取り値が閾値を超える時点とリニアアクチュエータ102の位置が登録される時点との間の遅延時間に起因して、特定の誤差の影響を受ける可能性がある。
【0036】
本明細書に記載の第2の方法は「回帰」方式と呼ばれている。本方式では、「接点」方式で説明したように、リニアアクチュエータ102によって駆動される上部ローダ108が、組織132に対して駆動される。次いで、力センサ104の出力がユーザ指定の閾値を超えたとしても、リニアアクチュエータ102は組織サンプル132を圧縮し続ける。各組織サンプルに対してわずかな変位に及ぶ、リニアアクチュエータ102の位置および力センサ104の出力が記憶され、力センサ104の出力が指定された上限(前記閾値よりも高く設定することができる)に達すると、リニアアクチュエータ102は停止する。
図7の線形回帰の例において示しているように、線形適合の傾斜およびy交差については、リニアアクチュエータの位置(x)およびこれらに対応する力センサの出力(y)を使用して計算している。負荷開始時に組織が一定の剛性を有すると仮定して、この傾斜とy交差とを用いて組織サンプル132のゼロ負荷位置を計算し、当該位置がこの特定の組織サンプルの負荷開始位置として記憶される。「接点」方式と比較してこの「回帰」方式は、複数の力センサ読取り値と、これらに対応するリニアアクチュエータの位置とを取得し、かつ組織の初期撓みにおける線形剛性を想定することにより、誤差を低減できる可能性がある。したがって、時間遅延によるランダム誤差発生の可能性を低減することができる。
【0037】
組織負荷スケジューラ−上記では本手法の様々な機械的、構造的、かつ動作上の態様について述べたが、さらに別の態様として説明するのはスケジューリング構成要素についてである。一実施形態では、ユーザは、コンピュータに格納され、かつ実行される負荷アプリケーションの形態で設けている組織負荷スケジューラを使用して、負荷シーケンスおよび負荷パターンをスケジュールしている。かかるアプリケーションにおけるサンプル画面の実施例を、
図8および
図9に提供している。本実施例では、第1のウィンドウ150(
図8に示す)が最初に表示され、プログラムが実行されるとユーザ入力を促す。これらの画面とウィンドウとを介して、ユーザは任意の特定のサンプルに特定の時刻に負荷するようにスケジュールすることができる。図示の例では、その時刻は順次スケジュールされている。つまり、早い時刻は遅い時刻の前にスケジュールされ得る。スケジューリングアプリケーションの制御下で、台110は、指定された時刻に達すると、対応する組織サンプル132を、リニアアクチュエータ102および力センサ104が位置する軸(すなわち、負荷位置)に移動させる。次いで、負荷がスケジュールされている場合、本プログラムは、ユーザ入力(周波数、振幅、およびオフセット)が提供されている場合にはこれを使用し、対応する正弦関数加振を組織132に負荷するように、リニアアクチュエータ102に命じる。負荷が停止し、リニアアクチュエータ102が後退する。時間が次の予定時刻に達すると、台110は次のサンプルを負荷位置に移動させ、本プロセスが繰り返される。
【0038】
図9は、メインプログラムのディスプレイ152(たとえば、プログラムされた装置か、または専用の装置のフロント・パネル・ディスプレイ)の別実施例を示す。一実装形態では、プログラムの実行中にユーザはプログラムを中断して、測定を実施することができる。一実施形態では、ユーザは、組織の周期的負荷(たとえば、正弦波負荷)から導出される組織剛性の計算値を取得するように、本システムに指示することができる。他の負荷方式の採用により特定数の測定値を取得するために、付加的または代替的な方式をさらに採用してもよく、本プログラムは、順次スケジュールされた負荷時間中のリニアアクチュエータ102の位置および力センサ104の出力に関するデータの少なくとも一部を自動的に格納する。他の測定方式の例としては、応力緩和と周波数掃引とが挙げられる。たとえば、応力緩和測定を実施する状況では、ユーザは応力緩和測定の度に、所定数のステップ(たとえば、3つのステップ)、それらの各位置、および保持時間を指定することができる。一実施例では、その測定全体を通して位置データおよび力データが自動的に記録される。同様にユーザは、周波数掃引測定の度に、ある周波数の最大数(たとえば、3)、それらの各振幅、掃引時間、およびオフセットを指定できる可能性がある。ここでも、その測定全体を通して位置データおよび力データが自動的に記録され得る。
【0039】
軟骨組織の弾性率の非侵襲的な測定−上記のことを念頭に置いて、組織の弾性率の非侵襲的な測定に関するさらに別の態様について説明する。
【0040】
材料の弾性率を求める従来の方法には、既知の形状サンプルを切断するステップと、前記既知の形状サンプルの応力−歪み特性を検査するステップとが含まれる。これには特定のサンプルサイズが必要とされ、このため、通常サンプルの残りからこれを分離する必要があるということから、典型的には侵襲的である。本手法によれば、特定のサンプル寸法を用意することなく、サンプルの局所的ヤング率およびポアソン比を代わりに測定し、これによってサンプルの大部分から検査用のサンプルを物理的に分離することが回避される。本手法によれば、接触弾性率測定およびせん断弾性率測定の両方を使用して、ヤング率およびポアソン比を求めている。一実施形態では、
図10に示すように、同軸円筒として設けられた力センサ104A、104Bを使用して、これら2つの測定値を取得することができる。図示の例では具体的に、環状構成である第2の円筒形状力センサ104B、すなわち円筒リング内に嵌め込まれた円筒セル104として、第1の力センサ104Aを設けている。
【0041】
図10を参照すると、接触弾性率を測定するために、第1の力センサ104Aの上面(すなわち、測定面)は、第2の力センサ104Bの上面と同一平面上に依然としてある。リニアアクチュエータ102はサンプル132を変形させ、第1の力センサ104Aは圧縮力を測定する。
【0042】
せん断弾性率を測定するために、第1の円筒形状力センサ104Aを、台110の表面および第2の力センサ104Bに対して下方に移動させる。このようにして、第2の力センサ104Bの測定面に対して凹部が形成され、したがってこれを使用してせん断力を測定することができる。これらの2つの力測定値から、ヤング率とポアソン比とを導出することができる。一実施形態では、これらの測定を、たとえばフィルム材料を介して、サンプル132と直接接触することなく実行することができる。
【0043】
これらの値および当該計算に関連して、記載した状況の図解図として
図11を参照しながら、接触弾性率を以下のパラメータによって定義することができる。ここでは、dは凹部と関連する垂直方向の変位または距離であり、aは第1の力センサ104Aの半径であり、vはポアソン比である。定義により、軸力F
aは
(1)F
a=2aE*dとなる
ここでは、E*は接触弾性率であり、
(2)
【0045】
鋼(ここでは、リニアアクチュエータの接点102を表す)については、E
1=200GPa、ν
1=0.3であり、一方、組織サンプル132については、E
2=10〜200kPa、ν
2≒0.4である。項
【0047】
【数3】
よりも数桁低い。したがって、式(2)を
【0048】
【数4】
として近似展開することができる。(1)に
【0051】
ここで、E
2をE、v
2をvとして記述すると、
(4)
【0053】
せん断弾性率については、定義により、かつ
図12を参照すると、
(5)
【0055】
ここでは、Gはせん断弾性率であり、F
sはせん断力であり、残りのパラメータは
図12に示している測定基準および概念に相当しており、ここではAはサンプル132の表面積に相当し、F
sはせん断力に相当し、Δxは変形に相当し、lはサンプルの高さに相当する。
【0056】
これを念頭に置いて、
図13に示すように、標準せん断構成を、x軸を中心に360°回転させることについて考察する。本実施例では、
図13において、x軸上の固定長(またはx軸上の変形ゼロ)を想定し、変換したせん断弾性率を示している。固定軸が半径aの固定円筒である場合、せん断弾性率の定義は
図14に示すように構成することができる。次いでこの構成によって、せん断弾性率Gを求めることができる。
【0057】
定義により、
(6)E=2G(1+v)となる。
【0058】
式(5)を式(6)に代入し、A=2πa・hを与えることによって、
(7)
【0060】
ポアソン比νについて式(4)および式(7)を解くと、
(8)
【0062】
式(8)を式(7)に代入すると、
(9)
【0064】
上記を念頭に置き、構成が既知である場合(すなわち、l、d、およびhが既知である場合)、軸力F
a、せん断力F
s、および変形Δxを測定することにより、ポアソン比νおよびヤング率Eを式(8)および式(9)から計算することができる。これに配慮し、かつ上述したことから、軸力F
aおよびせん断力F
sを、第1の円筒形状力センサ104Aおよび第2の円筒形状力センサ104Bそれぞれから読み取ることができると理解する。
【0065】
さらに、特定の実施形態によれば、サンプル132と直接接触することなく、フィルム材料(すなわち、可撓性容器106)を介して弾性率を測定してもよい。たとえば、
図15は、使い捨て可撓性容器106内の組織サンプル132における通常負荷の構成を示している。上記の実施例と同様に、組織サンプル132は組織ホルダ116上に載置されている。図示の例では、上部ローダ108は上部プランジャ170と共に、両方ともカプラ103Aによって係合されている状態で下降し、組織ホルダ116の下での力測定に影響を及ぼすことなく組織132に負荷する。第1の力センサ104Aおよび第2の力センサ104Bの読取りを合わせたものが総負荷力であり、上述したように、組織剛性を求めるためにこれを使用することができる。特定の実施形態では、使い捨て可撓性容器106内の構成要素を生体適合性材料で作製している。図示の例から理解することができるように、かかる実施形態では、フィルム(すなわち、可撓性容器106)が依然としてシールをもたらすことができる一方で、これを組織ホルダ116および上部ローダ108の外側に配置している。
【0066】
組織弾性率を測定するためには、軸力(F
a)およびせん断力(F
s)の両方を、上記のように、圧縮構成およびせん断構成において測定する必要がある。既知の構成での軸力およびせん断力の測定により、2つの式(8)と(9)とを生成し、かつ2つの未知数である組織弾性率とポアソン比とに関して、これらを解くことができる。また、既知の面積または長さにわたって軸力およびせん断力をそれぞれ加えるために、負荷部および測定部を移動可能にするべきである。これを実現するために、一実施形態では、上部ローダ108の一部(すなわち、上部伸縮プランジャ170)を上部ローダ108の残余部分から取り外している。同様に、かかる一実施形態では、組織ホルダ116の一部(すなわち、底部伸縮プランジャ172)を組織ホルダ116の残余部分から取り外している。かかる一実施形態では、上部伸縮プランジャ170はリニアアクチュエータ102のカプラ103Bと係合し、プランジャ170を上部ローダ108とは別に移動させることができる。このようにして、カプラの変動により、上記のように軸力(F
a)およびせん断力(F
s)を加えること、または組織を熟成させるためにこれに通常負荷を加えることができる。上部伸縮プランジャ170とカプラ103Bとの係合は、磁石(図で北(N)極および南(S)極表示によって示しているように)によって制御することができる。カプラ103Bと上部伸縮プランジャ170とにおける磁石間の引力により、上部伸縮プランジャ170が、リニアアクチュエータ102によって生じる動きに合わせて確実に移動するようになる。上部フィルム106の可撓性により、上部ローダ108と上部伸縮プランジャ170との間の相対運動が可能となる。
【0067】
図16に示すように、圧縮力測定値を取得するために、第1のリニアアクチュエータ102は通常負荷時(カプラ103A)とは異なるツール(カプラ103B)と係合し、これにより、第1のリニアアクチュエータ102は上部伸縮プランジャ170のみを押圧することができる。かかる構成における第1の力センサ104Aおよび第2の力センサ104Bの読取り値の変化は、軸力F
aと等しいとみなすことができる。したがって、上部プランジャ170の面積およびリニアアクチュエータ102の変位を、軸力F
aと共に使用して、組織弾性率とポアソン比とを未知としたままで、ここで式(8)を部分的に完成させる。
【0068】
図17に示すように、せん断測定のために、第2のリニアアクチュエータ102Bに連結されている第1の力センサ104Aの後退によって、底部伸縮プランジャ172が下方へと引っ張られる。この構成により、第2の力センサ104Bはせん断力F
sを測定することができる。この場合も、せん断線の長さ(すなわち、底部伸縮プランジャ172が嵌合する組織ホルダ116の開口部の周囲長)、第1のリニアアクチュエータ102の変位、およびせん断力F
sを使用して、組織弾性率とポアソン比とを未知としたままで、ここで式(9)を部分的に完成させる。
【0069】
両方の力測定値を他の幾何学的寸法と共に取得した後、式(8)および式(9)を使用して、上述したポアソン比とヤング率とを計算することができる。
図15から
図17には示していないが、コントローラ(プロセッサベースかつ/または1または複数の特定用途向け集積回路の形態のいずれか)を設けてリニアアクチュエータ(複数可)102および力センサ(複数可)104の一方または両方と通信させ、かつ/または台110と通信させて、本明細書で述べているこれらの構成要素を操作させ、なおかつ力センサ(複数可)104によって生成されたデータを処理させて、本明細書で述べている測定値および/または派生値を計算させてもよい。なお、本明細書に記載しているのと同様の方法で多くの実験を行い、種々の測定データ一式を取得することができる。平均化アルゴリズムを適用して、単一測定誤差を低減し、統計的に有意な値を取得することができる。
【0070】
本発明の技術的効果には、リアルタイム剛性の測定機能を備える負荷プラットフォーム(すなわち、力または負荷を組織サンプルに加えるように構成されたプラットフォーム)上で軟骨組織を固定し、培養し、かつ熟成させるように設計された、機能的閉鎖型バイオリアクターが含まれる。本バイオリアクターを、標準的な組織培養インキュベータ内で機能するように構成することもでき、あるいはベンチトップ培養用の「独立型」システムとして設計することもできる。組織の熟成を完全に自動化して、労力や、開放式処理に起因する混入の可能性を低減することができる。さらに、本バイオリアクターに組織モニタリング用のセンサを設けることができ、このセンサはリアルタイム剛性データと共に、組織の熟成に対する閉鎖ループ制御や、非侵襲的な方法での組織の成熟度のモニタリングまたは測定を付与することができる。軟骨剛性のインライン検知を、細胞試験、生化学的試験、および画像化などのためにサンプルを採取することによって、組織の成熟度と相関させてもよい。軟骨剛性と組織の成熟度との関係性に基づいて、剛性測定値を取得して軟骨の成熟度の代用値として使用することができ、これによって侵襲的検査の必要性が排除される。本手法の態様は、リアルタイム剛性の測定機能を備える一軸負荷バイオリアクターにおける軟骨組織の閉鎖系培養に関する。
【0071】
本明細書は、最良の形態を含む実施例を使用して本発明を開示し、また、任意の装置またはシステムの製造および使用と、取り入れた任意の方法の実行とを含む本発明の実施が、当業者に可能となるようにしている。本発明の特許可能な範囲は特許請求の範囲によって定義され、かつ当業者が想到する他の実施例を含むことができる。かかる他の実施例は、それらが、特許請求の範囲の字義通りの文言と異ならない構造要素を有する場合、または、それらが特許請求の範囲の字義通りの文言と実質的な差異がない等価な構造要素を含む場合には、特許請求の範囲内にあるものとする。