(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1指示手段は、前記購入者について設定された複数の金融機関に開設されている口座のうち、前記要求信号により特定される金融機関に開設されている口座から前記代金を送金する旨を指示する第1指示信号を生成する、請求項1から請求項6のいずれかに記載の処理装置。
前記要求信号により特定される前記購入者の口座が開設されている金融機関と、前記販売者により設定された前記販売者の口座が開設されている金融機関とは、同一であるか又は異なる、請求項1から請求項8のいずれかに記載の処理装置。
前記選択された金融機関は、前記販売者により設定された前記販売者の口座が開設されている金融機関と同一であるか又は異なる、請求項1から請求項9のいずれかに記載の処理装置。
購入者と販売者との間における実質的に定期的な代金の決済を代行する決済代行企業により運用される処理装置と、該処理装置に通信回線を介して接続された金融機関により運用される第2サーバ装置と、を具備する通信システムであって、
前記処理装置が、
前記販売者により運用される販売者サーバ装置から前記決済を代行する旨を要求する要求信号を、第1の頻度で通信回線を介して受信する受信手段と、
前記要求信号により特定される金融機関に開設されている前記購入者の口座から前記金融機関に開設されている前記決済代行企業の口座に対して前記代金を送金する旨を指示する第1指示信号を、第2の頻度で通信回線を介して前記金融機関により運用される第1サーバ装置に送信する第1指示手段と、
当該処理装置により選択された金融機関に開設されている前記決済代行企業の口座から前記販売者により設定された金融機関に開設されている前記販売者の口座に対して前記代金を送金する旨を指示する第2指示信号を、第3の頻度で通信回線を介して前記選択された金融機関により運用される前記第2サーバ装置に送信する第2指示手段と、
前記決済代行企業が保有する複数の金融機関の口座の残高を記憶する記憶手段と、
前記決済代行企業が保有する複数の金融機関の口座のうち、上限値を上回る残高を有するある金融機関の口座から下限値を下回る残高を有する別の金融機関の口座に送金を実行する残高調整手段と、
を具備し、
さらに、
前記第2サーバ装置が、
前記販売者により運用される前記販売者サーバ装置から前記決済を代行する旨を要求する要求信号を第1の頻度で通信回線を介して受信する前記処理装置から、通信回線を介して送金を指示する旨を示す前記第2指示信号を第3の頻度で受信する受信手段と、
前記第2指示信号に従って、前記第2サーバ装置を運用する金融機関に開設されている前記決済代行企業の口座から、前記金融機関又は該金融機関とは異なる金融機関により開設されている前記販売者の口座に対して前記代金を送金する送金手段と、
を具備し、
前記第1の頻度が、毎週1回又は複数回、毎月1回又は複数回、毎四半期1回又は複数回、毎年1回又は複数回、及び、その他一定の周期に1回又は複数回、を含む群から選択され、一定又は可変であり、
前記第3の頻度が、毎週1回又は複数回、毎月1回又は複数回、毎四半期1回又は複数回、毎年1回又は複数回、及び、その他一定の周期に1回又は複数回、を含む群から選択され、一定又は可変である、ことを特徴とする通信システム。
購入者と販売者との間における実質的に定期的な代金の決済を代行する決済代行企業により運用される処理装置と、該処理装置に通信回線を介して接続された金融機関により運用される第2サーバ装置と、を具備する通信システムの使用方法であって、
前記処理装置が、前記販売者により運用される販売者サーバ装置から前記決済を代行する旨を要求する要求信号を、第1の頻度で通信回線を介して受信する受信段階と、
前記処理装置が、前記要求信号により特定される金融機関に開設されている前記購入者の口座から前記金融機関に開設されている前記決済代行企業の口座に対して前記代金を送金する旨を指示する第1指示信号を、第2の頻度で通信回線を介して前記金融機関により運用される第1サーバ装置に送信する第1指示段階と、
前記処理装置が、該処理装置により選択された金融機関に開設されている前記決済代行企業の口座から前記販売者により設定された金融機関に開設されている前記販売者の口座に対して前記代金を送金する旨を指示する第2指示信号を、第3の頻度で通信回線を介して前記選択された金融機関により運用される前記第2サーバ装置に送信する第2指示段階と、
前記処理装置が、前記決済代行企業が保有する複数の金融機関の口座の残高を記憶する記憶段階と、
前記処理装置が、前記決済代行企業が保有する複数の金融機関の口座のうち、上限値を上回る残高を有するある金融機関の口座から下限値を下回る残高を有する別の金融機関の口座に送金を実行する残高調整段階と、
前記第2サーバ装置が、前記販売者により運用される前記販売者サーバ装置から前記決済を代行する旨を要求する要求信号を第1の頻度で通信回線を介して受信する前記処理装置から、通信回線を介して送金を指示する旨を示す前記第2指示信号を第3の頻度で受信する受信段階と、
前記第2サーバ装置が、前記第2指示信号に従って、該第2サーバ装置を運用する金融機関に開設されている前記決済代行企業の口座から、前記金融機関又は該金融機関とは異なる金融機関により開設されている前記販売者の口座に対して前記代金を送金する送金段階と、
を含み、
前記第1の頻度が、毎週1回又は複数回、毎月1回又は複数回、毎四半期1回又は複数回、毎年1回又は複数回、及び、その他一定の周期に1回又は複数回、を含む群から選択され、一定又は可変であり、
前記第3の頻度が、毎週1回又は複数回、毎月1回又は複数回、毎四半期1回又は複数回、毎年1回又は複数回、及び、その他一定の周期に1回又は複数回、を含む群から選択され、一定又は可変である、ことを特徴とする使用方法。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の様々な実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において共通する構成要素には同一の参照符号が付されていることに留意されたい。さらにまた、以下に述べる様々な実施形態は、「振替」という用語を「振込」という用語に読み替えても実現可能なものであり、また、「振込」という用語を「振替」という用語に読み替えても実現可能なものである。
【0019】
1.情報処理システムの概要
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、一実施形態に係る情報処理システム1は、インターネット等を含む通信網10に接続され、各購入者により操作可能な複数の端末装置20−1、20−2、・・・、20−N(以下「端末装置20」と総称することがある。)と、通信10に接続され、各販売者により運用される複数のサーバ装置30−1、30−2、・・・、30−N(以下「サーバ装置30」と総称することがある。)と、通信網10に接続され、決済代行企業により運用される1又はそれ以上のサーバ装置(処理装置)40と、通信網10に接続され、各金融機関により運用されるサーバ装置50−1、50−2、・・・、50−N(以下「サーバ装置50」と総称することがある。)と、を主に含む。
端末装置20、サーバ装置30、サーバ装置40及びサーバ装置50は、通信網10を介して、相互に通信することが可能なものである。
【0020】
通信網10は、それぞれのノード(端末装置20、サーバ装置30、サーバ装置40及びサーバ装置50)間における情報交換を可能にする連結構造を意味するものであって、インターネット、移動体通信網及び固定通信網等のうちの少なくとも1つを含み得るものである。
【0021】
各購入者により使用される端末装置20は、サーバ装置30、サーバ装置40及びサーバ装置50の各々から取得した情報を所定のアプリケーション又はウェブブラウザで表示することができる任意の情報処理装置であって、例えば、スマートフォン、タブレット端末、デスクトップ型コンピュータ、ノートブック型コンピュータ、携帯情報端末及び携帯電話機等を、これらに限定することなく含むものである。
【0022】
各販売者により運用されるサーバ装置30は、その販売者が運営又は加盟するECショップサイトやオークションサイト等を介したサービスを、各端末装置20にインストールされた所定のアプリケーション又はウェブブラウザ等により、通信網10を介して各端末装置20に対して提供するものである。各販売者により運用されるサーバ装置30は、購入者の端末装置20との間において通信網10を介して代金を決済するサービス全般を提供するものである。サーバ装置30は、一実施形態では、アプリケーションサーバとして機能し、インストールされた所定のアプリケーションを実行する端末装置20に対して、ECショップサイト及び/又はオークションサイト等を含む様々なサイトを介したサービスを提供することができる。別の実施形態では、階層構造を有する複数のウェブページからなるウェブサイトを管理するウェブサーバとして機能し、このようなウェブサイトとしてECショップサイト及び/又はオークションサイト等を含む様々なサイトを端末装置20に提供することができる。
【0023】
決済代行企業により運用されるサーバ装置40は、購入者と販売者との間における代金の決済に関して、通信網10を介して、その販売者により運用されるサーバ装置30から決済を代行する旨を要求する要求信号を受信することにより、代金を送金する旨を指示する指示信号を、金融機関により運用されるサーバ装置50に送信するものである。
【0024】
各金融機関により運用されるサーバ装置50は、第1送金を行うサーバ装置50A−1、50A−2、・・・、50A−N(以下「サーバ装置50A」と総称することがある。)と、第2送金を行うサーバ装置50B−1、50B−2、・・・、50B−N(以下「サーバ装置50B」と総称することがある。)と、を含むことができる。
【0025】
購入者と販売者との間における代金の決済に関して、或る金融機関により運用されるサーバ装置50Aは、通信網10を介して、決済代行企業により運用されるサーバ装置40から、その金融機関に開設されているその購入者の口座からこの金融機関に開設されている決済代行企業の口座に対して代金を送金する旨を指示する第1指示信号を受信する。この第1指示信号に従って、サーバ装置50Aは、その金融機関に開設されているその購入者の口座からこの金融機関に開設されている決済代行企業の口座に対して代金を送金する(第1送金を実行する)。
【0026】
購入者と販売者との間における代金の決済に関して、或る金融機関により運用されるサーバ装置50Bは、通信網10を介して、決済代行企業により運用されるサーバ装置40から、その金融機関に開設されている決済代行企業の口座からこの金融機関又は他の金融機関により開設されているその販売者の口座に対して代金を送金する旨を指示する第2指示信号を受信する。この第2指示信号に従って、サーバ装置50Bは、その金融機関に開設されている決済代行企業の口座から、この金融機関又は他の金融機関により開設されているその販売者の口座に対して代金を送金する(第2送金を実行する)。
【0027】
各金融機関により運用されるサーバ装置50は、第1送金を行うサーバ装置50A及び第2送金を行うサーバ装置50Bのうちの一方又は両方になり得るものである。
【0028】
2.情報処理システム1を構成する各装置の構成
次に、上述した情報処理システム1を構成するサーバ装置40及びサーバ装置50のそれぞれの構成の一例を説明する。
【0029】
2−1.決済代行企業により運用されるサーバ装置(処理装置)40の構成
図2に示すように、サーバ装置40は、CPU(Central Processing Unit)41と、メインメモリ42と、ユーザインターフェイス(I/F)43と、通信インターフェイス(I/F)44と、外部メモリ45と、ディスクドライブ46と、を含み得るものであり、これらの各構成要素がバス47を介して互いに電気的に接続されている。
【0030】
CPU41は、外部メモリ45からオペレーティングシステム、及び、様々な機能を実現するためのプログラム等をメインメモリ42にロードし、ロードしたプログラムに含まれる命令を実行する。メインメモリ42は、CPU41が実行するプログラムを格納するために用いられ、例えばDRAMによって構成される。CPU41に代えて又はCPU41とともに、MPU(Micro Processing Unit)を用いることも可能である。
【0031】
CPU41は、端末装置20、サーバ装置30及びサーバ装置50のうちの少なくとも1つの装置から受信した情報に基づいて、様々な処理及び演算を実行する。
【0032】
ユーザI/F43は、例えば、オペレータの入力を受け付けるキーボードやマウス等の情報入力装置と、CPU41の演算結果を出力する液晶ディスプレイ等の情報出力装置と、を含む。通信I/F44は、ハードウェア、ファームウェア、TCP/IPドライバやPPPドライバ等の通信用ソフトウェア、又は、これらの組み合わせとして実装され得る。なお、サーバ装置40は、通信I/F44を用いて、端末装置20、サーバ装置30及びサーバ装置50と通信可能に接続される。
【0033】
外部メモリ45は、例えば磁気ディスクドライブで構成され、様々な機能を実現するためのプログラム等の様々なプログラムが記憶される。また、外部メモリ45には、これらのプログラムにおいて用いられる各種データも記憶されうる。
【0034】
ディスクドライブ46は、CD−ROM、DVD−ROM、DVD−R等の各種の記憶メディアに格納されたデータを読み込み、又は、これらの記憶メディアにデータを書き込む。
【0035】
このような構成を有するサーバ装置40は、メインメモリ42にロードしたプログラムに含まれる命令を実行して各要素を制御することにより、端末装置20、サーバ装置30及びサーバ装置50と通信し、サーバ装置50を制御する。これにより、サーバ装置40は、購入者と販売者との間における代金の決済を代行することができる。
【0036】
2−2.金融機関により運用されるサーバ装置50の構成
図3は、
図1に示した情報処理システム1に用いられるサーバ装置50の構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、サーバ装置50は、CPU51と、メインメモリ52と、ユーザインターフェイス(I/F)53と、通信インターフェイス(I/F)54と、外部メモリ55と、ディスクドライブ56と、を含み得るものであり、これらの各構成要素がバス57を介して互いに電気的に接続されている。
【0037】
CPU51は、外部メモリ55からオペレーティングシステム、及び、様々な機能を実現するためのプログラム等をメインメモリ52にロードし、ロードしたプログラムに含まれる命令を実行する。メインメモリ52は、CPU51が実行するプログラムを格納するために用いられ、例えばDRAMによって構成される。CPU51に代えて又はCPU51とともに、MPUを用いることも可能である。
【0038】
CPU51は、端末装置20、サーバ装置30及びサーバ装置40のうちの少なくとも1つの装置から受信した情報に基づいて、様々な処理及び演算を実行する。
【0039】
ユーザI/F53は、例えば、オペレータの入力を受け付けるキーボードやマウス等の情報入力装置と、CPU51の演算結果を出力する液晶ディスプレイ等の情報出力装置と、を含む。通信I/F54は、ハードウェア、ファームウェア、TCP/IPドライバやPPPドライバ等の通信用ソフトウェア、又は、これらの組み合わせとして実装され得る。なお、サーバ装置50は、通信I/F54を用いて、端末装置20、サーバ装置30及びサーバ装置40と通信可能に接続される。
【0040】
外部メモリ55は、例えば磁気ディスクドライブで構成され、様々な機能を実現するためのプログラム等の様々なプログラムが記憶される。また、外部メモリ55には、これらのプログラムにおいて用いられる各種データも記憶されうる。
【0041】
ディスクドライブ56は、CD−ROM、DVD−ROM、DVD−R等の各種の記憶メディアに格納されたデータを読み込み、又は、これらの記憶メディアにデータを書き込む。
【0042】
このような構成を有するサーバ装置50は、メインメモリ52にロードしたプログラムに含まれる命令を実行して各要素を制御することにより、端末装置20、サーバ装置30及びサーバ装置40と通信する。これにより、サーバ装置50は、サーバ装置50Aとして機能する場合には、サーバ装置40から第1指示信号を受信して第1送金を実行することができ、サーバ装置50Bとして機能する場合には、サーバ装置40から第2指示信号を受信して第2送金を実行することができる。
【0043】
3.情報処理システム1を構成する各装置が有する機能
次に、上述した情報処理システム1を構成するサーバ装置40及びサーバ装置50のそれぞれが有する機能の一例を説明する。
【0044】
3−1.決済代行企業により運用されるサーバ装置(処理装置)40の機能
図4は、
図1に示した情報処理システム1に用いられるサーバ装置40が有する機能の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、サーバ装置40は、主に、通信部100と、制御部110と、記憶部120と、を含む。
【0045】
通信部(送受信部)100は、通信網10に接続された装置、例えば、購入者により操作される端末装置20、販売者により運用されるサーバ装置30及び金融機関により運用されるサーバ装置50等と制御部110との間で通信を行うための通信インターフェイスである。通信部100は、
図2に例示した要素のうち主に通信I/F44及びCPU41により実現され得るものである。
【0046】
制御部110は、販売者と購入者との間における代金の決済を代行するための様々な機能(後述)を実行するものである。制御部110は、
図2に例示した要素のうち主にCPU41、メインメモリ42及び外部メモリ45により実現され得るものである。
【0047】
記憶部120は、販売者と購入者との間における代金の決済を代行するための様々な機能(後述)を実行するのに必要な情報を記憶するものである。記憶部120は、
図2に例示した要素のうち主にCPU41、メインメモリ42及び外部メモリ45により実現され得るものである。
【0048】
制御部110により実行される機能の具体例は、以下のとおりである。
(1)購入者管理部111
購入者管理部111は、購入者の情報(購入者情報)を管理するための機能を備える。購入者管理部111は、主に購入者の初回利用時の登録や購入者情報の更新等を行うことができる。なお、購入者情報は、記憶部120において購入者情報121として記憶され得る。
【0049】
(2)販売者管理部112
販売者管理部112は、販売者の情報(販売者情報)を管理するための機能を備える。販売者管理部112は、販売者情報や販売者との契約条件等の登録及び更新等を行うことができる。なお、販売者情報は、記憶部120において販売者情報122として記憶され得る。
【0050】
(3)金融機関管理部113
金融機関管理部113は、購入者、販売者及び決済代行企業の各々が保有する金融機関の口座情報(金融機関口座情報)等を管理する機能を備える。なお、金融機関口座情報は、記憶部120において金融機関口座情報123として記憶され得る。金融機関管理部113は、主に、金融機関の口座の登録、API(Application Programming Interface)の利用に必要なクレデンシャル情報(第1許可情報及び第2許可情報)の登録、並びに、金融機関が定める期間及び頻度におけるクレデンシャル情報の更新等を行うことができる。なお、クレデンシャル情報は、記憶部120において金融機関情報126として記憶され得る。
【0051】
(4)決済代金出金部114
決済代金出金部114は、購入者が保有する口座から決済代行企業が保有する口座に対する送金を管理する機能を備える。決済代金出金部114は、主に、サーバ装置30からの要求信号の受付、送金実施結果の確認及び通知、購入者が保有する口座から決済代行企業Cが保有する口座に(同行間又は同一支店間振込による)送金する旨を指示する指示信号(第1指示信号)の送信、並びに、送金実施結果の取引情報への記録等を行うことができる。なお、取引情報は、記憶部120において取引情報124として記憶され得る。また、決済代金出金部114は、購入者から決済代行企業への送金(第1送金)を、予め購入者及び/又は販売者と合意した頻度に従って実施することも可能である。
【0052】
(5)決済代金入金部115
決済代金入金部115は、決済代行企業から販売者に対する送金を管理する機能を備える。決済代金入金部115は、主に、決済代行企業が保有する口座から販売者が保有する口座に(同行間又は同一支店間振込による)送金する旨を指示する指示信号(第2指示信号)の送信、及び、送金実施結果の取引情報への記録等を行うことができる。なお、取引情報は、記憶部120において取引情報124として記憶され得る。また、決済代金入金部115は、決済代行企業から販売者への送金を、予め販売者と合意した頻度に従って実施することも可能である。
【0053】
さらに、決済代金入金部115は、決済代行企業から販売者に送金を行う際に、販売者と同一の金融機関に決済代行企業が保有する口座において十分な残高がない場合には、後述するように、他の金融機関において決済代行企業が保有する口座から販売者が保有する口座に送金(他行間振替)を行うことができる。
【0054】
(6)残高管理部116
残高管理部116は、決済代行企業が保有する複数の金融機関の口座の残高を管理する機能を備える。残高管理部116は、主に、後述するように各金融機関の口座間の残高調整にかかる資金移動、及び、各金融機関の口座と定期的に残高情報の突合等を行う。
【0055】
3−2.金融機関により運用されるサーバ装置50の機能
図5は、
図1に示した情報処理システム1に用いられるサーバ装置50が有する機能の一例を示すブロック図である。
図5に示すように、サーバ装置50は、主に、通信部200と、制御部210と、記憶部220と、を含む。
【0056】
通信部(送受信部)200は、通信網10に接続された装置、例えば、購入者により操作される端末装置20、販売者により運用されるサーバ装置30及び決済代行企業により運用されるサーバ装置40等と制御部210との間で通信を行うための通信インターフェイスである。通信部200は、
図3に例示した要素のうち主に通信I/F54及びCPU51により実現され得るものである。
【0057】
制御部210は、当該サーバ装置50がサーバ装置50Aとして機能する場合における第1送金を実現するための様々な機能(後述)、及び/又は、当該サーバ装置50がサーバ装置50Bとして機能する場合における第2送金を実現するための様々な機能(後述)を実行するものである。制御部210は、
図3に例示した要素のうち主にCPU51、メインメモリ52及び外部メモリ55により実現され得るものである。
【0058】
記憶部220は、第1送金及び/又は第2送金を実現するための様々な機能(後述)を実行するのに必要な情報を記憶するものである。制御部210は、
図3に例示した要素のうち主にCPU51、メインメモリ52及び外部メモリ55により実現され得るものである。
【0059】
制御部210は、主に、管理部211と、第1送金部212と、第2送金部213と、を含む。
管理部211は、購入者、販売者及び決済代行企業の各々が保有する金融機関の口座情報(金融機関口座情報)等を管理する機能を備える。なお、金融機関口座情報は、記憶部120に記憶され得る。また、管理部211は、金融機関の口座の登録、APIの利用に必要なクレデンシャル情報(第1許可情報及び第2許可情報)の登録等を行うことができる。なお、クレデンシャル情報もまた記憶部120に記憶され得る。
【0060】
第1送金部212は、通信部200が決済代行企業により運用されるサーバ装置40から第1指示信号を受信することを契機として、当該金融機関において購入者が保有する口座から当該金融機関において決済代行企業が保有する口座に代金を送金する(第1送金を実行する)。
【0061】
第2送金部213は、通信部200が決済代行企業により運用されるサーバ装置40から第2指示信号を受信することを契機として、当該金融機関(すなわちこのサーバ装置40を運用する金融機関)において決済代行企業が保有する口座から当該金融機関又は他の金融機関において販売者が保有する口座に代金を送金する(第2送金を実行する)。
【0062】
4.情報処理システム1の動作
4−1.基本的な動作
次に、上述した構成を有する情報処理システム1の動作について説明する。なお、一実施形態では、購入者は、決済代行企業により運用されるサーバ装置40に対して決済代金の支払いに用いるための金融機関の口座を複数設定し、決済の都度、決済代金の支払いに実際に用いる金融機関の口座を選択できるようにしてもよい。また、一実施形態では、販売者は、サーバ装置40に対して決済代金の被振込先となる金融機関の口座を複数設定し、これら複数の金融機関の口座のうち最も優先度の高い金融機関の口座を通常用いる口座としておき、最も優先度の高い金融機関の口座がその金融機関のシステム障害等に利用できないような場合には、次に優先度の高い金融機関の口座を被振込先の口座として利用することができる。
【0063】
図6は、
図1に示した情報処理システム1において決済代行企業により運用されるサーバ装置40が金融機関により運用されるサーバ装置50からAPIの利用に関するアクセストークンを取得するために行われる動作の一例を示すフロー図である。
図7は、
図1に示した情報処理システム1の動作の一例を示すフロー図である。
図8A〜
図8Lは、
図1に示した情報処理システム1における購入者の端末装置20において表示される画面の遷移例を示す模式図である。
以下、
図6及び
図7に示された動作と
図8A〜
図8Lに示された画面遷移とを対応付けて、情報処理システム1の動作を説明する。
【0064】
まず
図8Aを参照すると、購入者の端末装置20の画面には、ECショップのために用意された所定のアプリケーション又は通常のウェブブラウザを介して、販売者のサーバ装置30から受信したECショップのページが表示されている。購入者は、ECショップで商品(ここでは、「ミネラルウォーター500ml」及び「トイレットペーパー 12ロール」)を選択して、「確認」というボタン300をタップする。これにより、端末装置20の画面には、
図8Bに示すように、決済方法を選択するためのページが表示される。
【0065】
購入者は、決済方法として、本件出願により提案される新規な決済方法(以下「新決済方法」という。)を選択すべく、「新決済方法」というボタン301をタップする。これにより、
図8Cに示すように、端末装置20の画面には、新決済方法による代金の決済のために利用する金融機関(振込元金融機関)として既に登録された振込元金融機関が表示される(なお、振込元金融機関が1つも登録されていない場合には、
図8Cに示したページを飛ばして、後述する
図8Dに示すページが表示される。)。ここでは、一例として、登録済みの振込元金融機関として、「××銀行」が表示されている。さらに、端末装置20の画面には、
図8Cに示すように、振込元金融機関の追加を促す「振込元銀行の追加」というボタン302も表示される。
【0066】
図8Cに示した画面において、購入者が登録済みの振込元金融機関を選択した場合には、後述する
図8Hに示すページが表示される。
【0067】
一方、購入者が新たな振込元金融機関を登録すべくボタン302をタップした場合には、
図8Dに示すページが表示される。購入者は、このページに振込元金融機関の候補として表示された金融機関のうち、ここでは「△△銀行」を選択するものとする。これにより、
図6に示したステップ(以下「ST」という。)400に示すように、端末装置20が販売者のサーバ装置30に対して、振込元金融機関の登録又は追加を要求する旨の信号を送信する。この信号を受信したサーバ装置30は、ST401において、決済代行企業のサーバ装置40に対して、振込元金融機関の登録又は追加に対する連携を要求する旨の信号を送信する。
【0068】
ST402において、サーバ装置40は、振込元金融機関として選択された金融機関のサーバ装置50Aに対してAPIを使用することについての承諾を要求すべく、購入者の端末装置20をリダイレクトする。これにより、端末装置20は、ST403において、振込元金融機関のために用意された所定のアプリケーション又は通常のウェブブラウザを利用して、振込元金融機関のサーバ装置50Aにより提供されるページにリダイレクト(ジャンプ)する。
【0069】
引き続いて、端末装置20の画面には、
図8Eに示すように、ログインを促すウェブページが表示される。購入者が所定の情報を入力すると、端末装置20の画面には、
図8Fに示すように、決済代行企業(又は販売者)が振込元金融機関に提供されるAPIを利用することについて承諾を要求する旨のページが表示される。この動作が
図6に示すST404に対応する。
【0070】
購入者が
図8Fに示す画面において「許可」というボタン303をタップすることにより、
図6のST405において端末装置20が決済代行企業(又は販売者)によるAPIの使用を承認する旨の信号をサーバ装置50Aに送信する。これにより、サーバ装置50Aは、ST406において、決済代行企業に対してクレデンシャル情報を取得するための認可コードを発行し、この認可コードをリダイレクトにより決済代行企業のサーバ装置40に対して送信する。次に、ST407において、購入者の端末装置20を介してリダイレクトが実行される。
【0071】
決済代行企業のサーバ装置40は、ST408において、受信した認可コードを設定してAPIの利用に関するクレデンシャル情報を要求する旨の信号を送信する。振込元金融機関のサーバ装置50Aは、ST409において、決済代行企業に対してAPIの利用に関するクレデンシャル情報(アクセストークン)を発行し、発行したクレデンシャル情報をサーバ装置40に送信する。これにより、以降、決済代行企業は、購入者の口座に対して、振込元金融機関に用意されたAPI(振込元金融機関に開設されている購入者の口座に対する残高照会及び送金指示等に関するAPI)を利用することが可能となる。なお、APIとは、アプリケーションからオペレーティングシステムへの命令の仕方を定めたものであって、アプリケーションから利用可能な様々な機能が関数の形で提供されたものである。
【0072】
このように決済代行企業に対して振込元金融機関に用意されたAPIが利用可能になると、端末装置20の画面は、
図8Fに示された振込元金融機関のために用意された所定のアプリケーション(又は通常のウェブブラウザ)により提供された画面から、
図8Gに示されたECショップのために用意された所定のアプリケーション(又は通常のウェブブラウザ)により提供された画面に遷移する。
【0073】
図8Gに示すように、端末装置20の画面には、新たに振込元金融機関として選択された△△銀行が、新決済方法による代金の決済に利用可能である旨が表示される。購入者が、△△銀行を選択すると、端末装置20の画面には、
図8Hに示すように、購入者に対して注文内容を確認することを促すページが表示される。
【0074】
購入者が
図8Hに例示されたページにおける「注文を確定する」というボタン304をタップすることにより注文内容を確定すると、端末装置20は、
図7に示すように、ST500において、新決済方法を選択した(新決済方法を要求する)旨の信号を販売者のサーバ装置30に送信する。
【0075】
引き続き
図7を参照すると、ST501において、新決済方法の要求を受けた販売者のサーバ装置30は、決済代行企業のサーバ装置40に対して決済代行要求を行う。具体的には、購入者と販売者との間における代金の決済に関して、販売者により運用されるサーバ装置30は、この決済を代行する旨を要求する要求信号を、決済代行企業のサーバ装置40に送信する。この要求信号は、購入者を識別する情報、購入者の金融機関口座(購入者により振込元金融機関として選択された金融機関において購入者が保有する口座)を識別する情報、当該決済を識別する情報(注文番号等)、決済代金を示す情報、販売者を識別する情報等を含むものとすることができる。
【0076】
サーバ装置30から要求信号を受信したサーバ装置40は、ST502において、要求信号により特定される金融機関に開設されている購入者の口座から上記金融機関に開設されている決済代行企業の口座に対して、要求信号により特定される代金を送金する旨を指示する第1指示信号(送金指示)を、上記金融機関により運用されるサーバ装置50Aに送信することができる。一実施形態では、サーバ装置40は、上記金融機関により提供されるAPIを実行することにより、第1指示信号をサーバ装置50Aに送信することができる。サーバ装置40によるこのAPIの利用は、サーバ装置40が上述したST409においてサーバ装置50Aから取得したクレデンシャル情報(アクセストークン/第1許可情報)を、第1指示信号又は別の信号を介してサーバ装置50Aに送信し、サーバ装置50Aがこのクレデンシャル情報を適切なものであることを確認することにより、可能となるようにしてもよい。ここで、サーバ装置40は、同行間振込又は同一支店間振込を実現するために、第1指示信号又は別の信号を介して、送金先には決済代行企業が要求信号により特定される金融機関に保有する口座を指定することができる。なお、別の実施形態では、サーバ装置40は、要求信号を受信した後、予め購入者及び/又は販売者と合意した頻度に従って第1指示信号(送金指示)をサーバ装置50Aに送信してもよい。
【0077】
第1指示信号を受信したサーバ装置50Aは、2要素認証(複数経路認証)を実行すべく、ST503において、購入者の端末装置20に対して例えばプッシュ通知(電子メール等による通知であってもよい)を行う。これにより、再度
図8を参照すると、端末装置20の画面には、
図8Iに示すように、振込元金融機関として選択された金融機関のために用意された所定のアプリケーションからのプッシュ通知が表示される(なお、端末装置20がプッシュ通知を受信することに代えて電子メール等を受信するようにしてもよい)。購入者がプッシュ通知をタップすると、
図8Jに示すように、端末装置20により上記所定のアプリケーションが起動される。購入者は、上記所定のアプリケーションを用いて振込金額(決済の代金)を確認して許可すると、端末装置20の画面には、
図8Kに示すように、上記所定のアプリケーションにより2要素認証(複数経路認証)が要求される。すなわち、ECショップのために用意された所定のアプリケーションを用いた購入者による認証(
図8Hに示した認証)に加えて、振込元金融機関として選択された金融機関のために用意された所定のアプリケーションを用いた購入者による認証(
図8Kに示した認証)が実行され得る(なお、
図8Kに例示された第2の認証を省くことも可能である)。
図8Kに示した認証が正常に実行されると、端末装置20は、
図8Lに示すように、ECショップのために用意された所定のアプリケーションに復帰して、注文が完了する。
【0078】
以上のような2要素認証が完了した後、再度
図7を参照すると、ST504において、第1指示信号を受信したサーバ装置50Aは、この第1指示信号に従って、購入者の口座から決済代行企業の口座に代金を送金する(第1送金を実行する)。なお、別の実施形態では、サーバ装置50Aは、第1指示信号を受信した後、2要素認証を実行することなく、第1送金を実行してもよい。
【0079】
決済代行企業により運用されるサーバ装置40は、APIを利用して、第1指示信号(送金指示)に対する応答をサーバ装置50Aから受信して、第1指示信号(送金指示)の結果を確認し(ST505)、そのように確認した結果(決済結果)を販売者のサーバ装置30に通知する(ST506)。
【0080】
決済結果の通知を受けた販売者のサーバ装置30は、決済結果を購入者に通知する(ST507)。通知の方法としては、販売者のサイトに表示すること及びメール送信等の方法を用いることが可能である。販売者は、通知された決済結果に基づいて、決済が成功した旨を認識した場合には、購入者に対して商品の発送又はサービスの提供を実行する(ST508)。なお、別の実施形態では、事前にサービスの提供を実行したものについて、新決済方法により事後徴収する形式を採用してもよい。
【0081】
決済代行企業のサーバ装置40は、予め販売者と合意した頻度で、このサーバ装置40により選択された金融機関のサーバ装置50Bに対して、この選択された金融機関により提供されるAPIの実行、ファイル伝送、又は、全銀TCP/IP手順等の方法により、この選択された金融機関に開設されている決済代行企業の口座から販売者により予め設定された金融機関に開設されている販売者の口座に対して代金を送金する旨を指示する第2指示信号を送信することができる(ST509)。なお、決済代行企業のサーバ装置40が、第2送金を実行するサーバ装置50Bにより提供されるAPIの利用に関するクレデンシャル情報(アクセストークン/第2許可情報)を取得する方法は、例えば、第1送金を実行するサーバ装置50Aにより提供されるAPIの利用に関するクレデンシャル情報(アクセストークン/第1許可情報)を取得する方法(
図6を参照して説明した方法)と同様のものとすることができる。
【0082】
一実施形態では、同行間振込又は同一支店間振込を実現するために、サーバ装置40は、送金元には、販売者により予め定められた金融機関において決済代行企業が保有する口座を指定することができる(すなわち、サーバ装置50Bとして、販売者により予め設定された金融機関と同一の金融機関により運用されるサーバ装置50Bを選択することができる)。別の実施形態では、後に
図10A〜
図10Cを参照して説明するように、送金元となる金融機関の口座の残高(又は残高及び貸越極度額の合計)が送金に必要な額に満たない場合等には、サーバ装置40は、一時的に他の金融機関の口座からの送金も行うことも可能である(すなわち、サーバ装置50Bとして、販売者により予め設定された金融機関とは異なる金融機関により運用されるサーバ装置50Bを選択することも可能である)。
【0083】
また、さらに別の実施形態では、サーバ装置40は、上述したように、販売者により予め設定された複数の金融機関の口座のうち、通常用いる被振込先として設定された(最も優先度の高い)金融機関の口座が(この金融機関のシステムの障害等により)利用できない場合には、次に優先度の高い金融機関の口座を新たな被振込先として用いることが可能である。
【0084】
サーバ装置40から第2指示信号を受信したサーバ装置50B(すなわち、サーバ装置40により選択された金融機関のサーバ装置50B)は、ST510において、決済代行企業の口座から販売者の口座に代金を送金する(第2送金を実行する)。なお、上述したように、決済代行企業の口座が開設されている金融機関と販売者の口座が開設されている金融機関とは、同一である場合もあれば異なる場合もある。
【0085】
ST511において、販売者のサーバ装置30は、決済代行企業のサーバ装置40により提供される機能を用いて、
図9に例示するような購入者との間で実施された取引の明細に対する照会及び出力を実行することができる。
【0086】
4−2.サーバ装置40における決済代金入金部115の動作
次に、上述した決済代行企業から販売者に対する送金を実行する決済代金入金部115の具体的な動作の一例について、
図10A〜
図10Cを参照して説明する。
図10A〜
図10Cは、
図1に示した情報処理システム1に用いられるサーバ装置40における決済代金入金部115の動作を説明する模式図である。
【0087】
サーバ装置40の記憶部120には、残高情報125の一部として、
図10Aに示すように、決済代行企業が各金融機関(ここでは、一例として、金融機関D1〜金融機関D4)において保有する口座について、与信枠、口座残高及び送金可能額が記憶されている。送金可能額とは、与信枠(貸越限度額)と口座残高との合計額である。
さらに、サーバ装置40の記憶部120には、金融機関情報126の一部として、
図10Aに示すように、送金元となる金融機関から送金先への金融機関への送金に係る手数料が記憶されている。
【0088】
このような状態において、サーバ装置40の決済代金入金部115は、実行すべき送金として、
図10Aに示すように、送金1(送金額:300,000円/送金先:金融機関D1)及び送金2(送金額:2,000,000円/送金先:金融機関D2)を有する。
【0089】
決済代金入金部115は、各送金について、可能な限りにおいて同行間振替又は同一支店間振込を優先的に実行する。逆に、振込先の金融機関と同一の金融機関における決済代行企業の口座の送金可能額が送金額に満たない場合には、決済代金入金部115は、他の金融機関において決済代行企業が保有する口座から振込先の金融機関において決済代行企業が保有する口座に送金を実行する。ここで、決済代金入金部115は、複数の金融機関において決済代行企業が保有する口座の中から、当座貸越の利用率が低いという条件、及び、他行間振込手数料が低いという条件等を含む様々な条件を満たすものを、送金元となる金融機関の口座として選択することができる。
【0090】
まず送金1に着目すると、振込先である金融機関D1と同一の金融機関D1において決済代行企業が保有する口座の送金可能額(3,000,000円)は、送金額(300,000円)を上回っているため、決済代金入金部115は、
図10Bに示すように、金融機関D1において決済代行企業が保有する口座から金融機関D1において販売者が保有する口座に送金を行う。
【0091】
次に送金2に着目すると、振込先である金融機関D2と同一の金融機関D2において決済代行企業が保有する口座の送金可能額(1,500,000円)は、送金額(2,000,000円)に満たない。ここで、金融機関D1において決済代行企業が保有する口座の送金可能額と金融機関D3において決済代行企業が保有する口座の送金可能額とは等しいが、決済代金入金部115は、当座貸越の利用率がより小さい金融機関D1を優先的に選択する。また、金融機関D1において決済代行企業が保有する口座の送金可能額と金融機関D4において決済代行企業が保有する口座の送金可能額とは等しいが、振込手数料がより安い金融機関D1を優先的に選択する。この結果、決済代金入金部115は、
図10Cに示すように、金融機関D2において決済代行企業が保有する口座からではなく、金融機関D1において決済代行企業が保有する口座から金融機関D2において販売者が保有する口座に送金を行う。
【0092】
4−3.サーバ装置40における残高管理部116の動作
次に、決済代行企業が保有する複数の金融機関の口座の残高を調整する残高管理部116の具体的な動作の一例について、
図11A及び
図11Bを参照して説明する。
図11A及び
図11Bは、
図1に示した情報処理システム1に用いられるサーバ装置40における決済代金入金部115の動作を説明する模式図である。
【0093】
残高管理部116により実行される残高調整処理は、第2送金の実行時に他行間振込を極力発生させないようにすべく、複数の金融機関において決済代行企業が保有する口座の残高を適切に管理する処理である。この残高調整処理は、定期的に実行されるものとすることができる。
【0094】
サーバ装置40の記憶部120には、残高情報125の一部として、
図11Aに示すように、複数の金融機関において決済代行企業が保有する口座について送金可能額等が記憶されている。
【0095】
残高管理部116は、残高情報125を用いて、下限値を下回る送金可能額を有する口座及び上限値を上回る送金可能額を有する口座を認識する。
図11Aに示した例では、残高管理部116は、下限値を下回る送金可能額を有する口座として、金融機関D3及びD5の口座を認識し、上限値を上回る送金可能額を有する口座として、金融機関D2、D4及びDnの口座を認識する。
【0096】
残高管理部116は、一実施形態では、出金用の口座として、振込回数が最小となるように、送金可能額が上限値を上回る額が最も多い口座を優先的に選択することができる。例えば、
図11Aに示した例では、残高管理部116は、送金可能額が上限値を上回る額が最も多い金融機関D2の口座を、出金用の口座として優先的に選択し、送金可能額が下限値を下回る額がその次に最も多い金融機関D3を、入金用の口座として選択することができる。さらに、残高管理部116は、送金可能額が上限値を上回る額がその次に多い金融機関D4の口座を、出金用の口座として優先的に選択し、送金可能額が下回る額が最も多い金融機関D5を、入金用の口座として選択することができる。これにより、残高管理部116は、金融機関D2において決済代行企業が保有する口座から金融機関D3において決済代行企業が保有する口座に対して不足額(3,000,000円)を振り込み、金融機関D4において決済代行企業が保有する口座から金融機関D5において決済代行企業が保有する口座に対して不足額(200,000円)を振り込む。
【0097】
この後、残高管理部116は、振り込みの実行後、残高情報125に記憶される各金融機関の残高情報を更新する。
【0098】
なお、各金融機関において決済代行企業が保有する口座の残高に対する上限値及び下限値の設定は、購入者及び販売者が各金融機関を指定する比率及び日々の決済代金の統計情報等を勘案して、金融機関ごとに行われるものとすることができる。上限値及び下限値は、口座間の振込をできるだけ少ない回数に抑えるために適宜見直すことが可能なものである。また、上限値及び下限値は、機械学習等を用いて効率的な導き出されるようにしてもよい。
【0099】
以上説明したように、上述した実施形態によれば、購入者と販売者との間における代金の決済に関して、購入者にとっては、銀行振込に関わる手間が軽減されることに加え、購入者が負担する決済に関わる手数料も軽減される。また、クレジットカード等を保有していない購入者も、24時間365日ほぼ即時決済を行うことが可能となる。
【0100】
手数料の高さに起因してクレジットカード等による決済を嫌い、即時決済手段を持たなかった販売者においても、即時決済の手段を導入できることになる。また、購入者が決済画面から直接代金の支払いを行うことができるため、購入者の振込忘れに起因して商品販売機会が損失する事態も軽減される。さらに、販売者は、販売した商品等の代金をすぐに受け取ることができるため、従来の決済手段に比べてキャッシュフローが改善し、売れ行き商品の追加仕入れなども容易となる。さらにまた、注文を受け付けたらすぐに商品を届けなければならないフードデリバリーのようなサービスにおいても、銀行振込が利用できるようになる。さらにまた、購入者及び/又は販売者と予め合意した頻度で決済を行うことも可能であるため、販売者が従来高い手数料を支払う必要のある口座振替(口座振込)契約を利用して代金を徴収する保険料及び賃貸物件の賃料等についても、比較的安価な手数料で同等のサービスを提供することが可能となる。
【0101】
購入者及び販売者の双方において24時間365日決済が可能になることから、着金確認が即時に行われるため、クレジットカードによる決済と同様に商品を迅速に発送することができる(発送してもらえる)。また、振込間違いが発生しにくくなるため、組戻等の不要な手続きやコストが抑えられる。さらに、決済代行企業が第三者となることにより、エスクローサービスを提供できるようになり、購入者及び販売者の双方にとって安全な取引が可能となる。
【0102】
したがって、上述した実施形態によれば、利便性を向上させた決済を実行する処理装置を提供することができる。
【0103】
なお、上述した実施形態では、第2送金を行うサーバ装置50Bは、決済代行企業の口座から販売者の口座に送金を行う場合について説明したが、入金先である販売者の口座は、ECショップ及びオークションサイト等を運営する販売者の口座であってもよいし、ECショップ及びオークションサイト等に出店する販売者の口座であってもよい。
【0104】
5.変形例
上記実施形態は、情報処理システム1が購入者と販売者との間における商品又はサービスの代金の決済を1回だけ実行する態様と、情報処理システム1が購入者と販売者との間における商品又はサービスの代金の決済を複数回すなわち定期的に実行する態様と、を含み得るものであることは、これまでの説明から当業者にとっては自明である。
【0105】
以下、情報処理システム1が購入者と販売者との間における商品又はサービスに係る代金の決済を複数回すなわち定期的に実行する態様についてさらに具体的に説明する。なお、上述した内容と共通する部分については、その具体的な説明を省略する。
【0106】
情報処理システム1は、例えば、購入者と販売者との間における以下に例示する事項に係る代金の決済をこれらに限定することなく実行することができる。
(例1)物理的な又は電子的な新聞・雑誌・メール等の定期的な提供
(例2)電気・ガス・水道等、
(例3)電話(固定電話、携帯電話、スマートフォン、タブレット、無線LAN、ポケットWiFi等)
(例4)税金等(住民税、所得税等)及び年金等(国民年金、私的年金等)
(例5)保険(国民健康保険、自動車保険、生命保険等)
(例6)商品又はサービスに関する分割払い(ローンの支払い)
(例7)ウェブサイトにおいて定期的に提供される商品又はサービスについて例えば月締めでの料金の支払い
(例8)店舗(飲食店、インターネットカフェ、銭湯、スポーツジム、ゴルフ練習場、英会話教室等)で提供される商品又はサービスについて例えば月締めでの料金の支払い
(例9)定期的に又は継続的に提供されるその他の任意の商品又はサービス
(例10)賃貸物件の賃料
(例11)上記(例1)〜(例10)の任意の組み合わせ
【0107】
図12は、
図1に示した情報処理システム1の動作の別の例を示すフロー図である。
図13は、
図1に示した情報処理システム1における購入者の端末装置20において表示される画面の別の例に関する状態を示す模式図である。ここでは、一例として、情報処理システム1が購入者と販売者(すなわち通信事業者)との間における携帯電話利用料金の決済を定期的に実行する場合を挙げて説明する。以下の説明は、情報処理システム1が上記(例1)〜(例11)のいずれかに示した事項に関する決済を定期的に実行する場合にも同様に妥当するものであることはいうまでもない。
【0108】
図12に示すように、まず、ST600において、購入者の端末装置20が、携帯電話の利用料金の決済を本件出願により提案される新規な決済方法(新決済方法)により定期的に実行するように、販売者のサーバ装置30に申し込む。その際に購入者の端末装置20に表示される画面の遷移が、
図13A〜
図13Gに例示されている。
【0109】
図13Aに示すように、購入者の端末装置20の画面には、通信事業者(
図13Aでは○○モバイル)のために用意された所定のアプリケーション又は通常のウェブブラウザを介して、通信事業者(販売者)のサーバ装置30から受信したページが表示されている。購入者の携帯電話利用料金は、現時点では、○○銀行の口座から毎月引き落とされるように設定されている。購入者が「変更」ボタンをタップ又はクリックすることにより、端末装置20には
図13Bに示すページが表示される。
図13Bに示すページにおいて、購入者は「新決済方法」を選択して「確認」ボタンをタップ又はクリックすることにより、端末装置20には
図13Cに示すページが表示される。
【0110】
図13Cに示すページにおいて、新決済方法による代金の決済のために利用する金融機関として既に登録された振込元金融機関(振替元金融機関)が表示されている。ここでは、一例として、購入者は、△△銀行を選択する。なお、この△△銀行は、
図8D等を参照して説明したように、購入者により振込元金融機関として登録されたものである。購入者が「確認」ボタンをタップ又はクリックすることにより、端末装置20には
図13Dに示すページが表示される。
【0111】
図13Dに示すページにおいて、購入者は、利用料金の支払日(△△銀行に開設されている購入者に口座から、同銀行に開設されている決済代行企業の口座に送金される日)として例えば「毎月10日」を入力することができる。なお、購入者は、そのように指定した支払日が△△銀行の休業日に該当する場合には実際の支払日を前営業日又は翌営業日に設定することもできる。
【0112】
図13Dに示すページにおいて、購入者が「確認」ボタンをタップ又はクリックすると、端末装置20は、
図13B〜
図13Dに示したページを介して購入者により入力された情報等を含む信号を、通信事業者のサーバ装置30に対して送信する(上述した
図6のST400を参照)。この信号を受信したサーバ装置30は、決済代行企業のサーバ装置40に対して、購入者の利用料金を新決済方法により定期的に決済することに対する連携を要求する旨の信号を送信する(上述した
図6のST401を参照)。
【0113】
サーバ装置40は、振込元金融機関(振替元金融機関)として選択された金融機関(ここでは△△銀行)のサーバ装置50Aに対してAPIを使用することについての承諾を要求すべく、購入者の端末装置20をリダイレクトする(上述した
図6のST402を参照)。これにより、端末装置20は、△△銀行のために用意された所定のアプリケーション又は通常のウェブブラウザを利用して、△△銀行のサーバ装置50Aにより提供されるページにリダイレクトする(上述した
図6のST403を参照)。
【0114】
引き続いて、端末装置20の画面には、
図13Eに示すように、ログインを促すページが表示される。購入者が所定の情報を入力すると、端末装置20の画面には、
図13Fに示すように、決済代行企業(又は通信事業者)が△△銀行に提供されるAPIを利用することについて承諾を要求する旨のページが表示される(上述した
図6のST404を参照)。
【0115】
購入者が
図13Fに示す画面において「許可」ボタンをタップすることにより、端末装置20が決済代行企業(又は通信事業者)によるAPIの使用を承諾する旨の信号をサーバ装置50Aに送信する(上述した
図6のST405を参照)。これにより、サーバ装置50Aは、決済代行企業に対してクレデンシャル情報を取得するための認可コードを発行し、この認可コードをリダイレクトにより決済代行企業のサーバ装置40に対して送信する(上述した
図6のST406を参照)。次に、購入者の端末装置20を介してリダイレクトが実行される(上述した
図6のST407を参照)。
【0116】
決済代行企業のサーバ装置40は、受信した認可コードを設定してAPIの利用に関するクレデンシャル情報を要求する旨の信号をサーバ装置50Aに送信する(上述した
図6のST408)。サーバ装置50Aは、決済代行企業に対してAPIの利用に関するクレデンシャル情報(アクセストークン)を発行し、発行したクレデンシャル情報をサーバ装置40に送信する(上述した
図6のST409を参照)。これにより、以降、決済代行企業は、購入者の口座に対して、△△銀行に用意されたAPI(△△銀行に開設されている購入者の口座に対する残高照会及び「定期的な」送金指示等に関するAPI)を利用することが可能となる。
【0117】
一方、端末装置20には、
図13Gに示すように、携帯電話の利用料金の支払い方法が新決済方法に変更された旨等が表示される。ここでは、例えば、定期的な利用料金の決済のために用いられる金融機関として△△銀行が登録されたこと、利用料金の請求の締め日が例えば毎月末日であること、及び、利用料金の支払日が例えば毎月10日であること等が表示され得る。
【0118】
再度
図12に戻り、ST601において、通信事業者(販売者)のサーバ装置30は、毎月の締め日に(又はその締め日から所定の日数後に)、決済代行企業のサーバ装置40に対して決済代行要求を行う。具体的には、購入者と通信事業者(販売者)との間における当月の利用料金の決済に関して、通信事業者により運用されるサーバ装置30は、この決済を代行する旨を要求する要求信号を、決済代行企業のサーバ装置40に送信する。この要求信号は、例えば、購入者を識別する情報、通信事業者を識別する情報、当月の請求金額を識別する情報、及び、当該定期的な決済を識別する情報等をこれらに限定することなく含むことができる。
【0119】
この要求信号は、サーバ装置30からサーバ装置40に対して「第1の頻度」で送信される。ここで示す例では、利用料金の請求が毎月末日に締められるため、「第1の頻度」は、毎月1回である。別の実施形態では、「第1の頻度」は、例えば、毎週1回又は複数回、毎月複数回、毎四半期1回又は複数回、毎年1回又は複数回、及び、その他一定の周期に1回又は複数回、を含む群から選択可能なものである。
【0120】
また、「第1の頻度」は、常に一定であってもよいし、購入者、通信事業者、金融機関、及び/又は、決済代行企業等からの要求又はその他の要因に応じて任意のタイミングで変化させることが可能なものである。
【0121】
次に、ST602において、決済代行企業のサーバ装置40は、各購入者により指定された振込実行日(振替実行日)(例えば
図13Dにおいて指定された支払日)を契機にして、第1バッチ処理を実行することができる。すなわち、サーバ装置40は、予め指定された振込実行日(振替実行日)を契機として、その振込実行日(振替実行日)が設定されている複数の利用者について以下に述べる処理(ST603に対応する処理)を例えば一括して実行することができる。
【0122】
ST603において、サーバ装置40は、各購入者について、要求信号により特定される金融機関に開設されている購入者の口座から上記金融機関に開設されている決済代行企業の口座に対して、要求信号により特定される代金を送金する旨を指示する第1指示信号(送金指示)を、上記金融機関により運用されるサーバ装置50Aに送信することができる。一実施形態では、サーバ装置40は、上記金融機関により提供されるAPIを実行することにより、第1指示信号をサーバ装置50Aに送信することができる。サーバ装置40によるこのAPIの利用は、サーバ装置40がサーバ装置50Aから取得したクレデンシャル情報(アクセストークン/第1許可情報)を、第1指示信号又は別の信号を介してサーバ装置50Aに送信し、サーバ装置50Aがこのクレデンシャル情報を適切なものであることを確認することにより、可能となるようにしてもよい。ここで、サーバ装置40は、同行間振込(同行間振替)又は同一支店間振込(同一支店間振替)を実現するために、第1指示信号又は別の信号を介して、送金先には決済代行企業が要求信号により特定される金融機関に保有する口座を指定することができる。
【0123】
なお、サーバ装置40は、例えば以下の手法により、要求信号を用いて上記金融機関及びこの金融機関においてに開設されている各購入者の口座を特定することができる。
(1)サーバ装置40は、サーバ装置50Aからクレデンシャル情報(アクセストークン)を取得した際に(又は、購入者、通信事業者、決済代行企業及び金融機関の間において、定期的な決済を実行することについて同意が取れた時点において)、購入者を識別する情報に対応付けて、金融機関を識別する情報、金融機関において開設された購入者の口座を識別する情報、新決済方法による定期的な決済を識別する情報、通信事業者を識別する情報等を記憶しておき、要求信号を受信した際に、その要求信号に含まれた、購入者を識別する情報、及び、当該定期的な決済を識別する情報のうちの少なくとも一方の情報を検索キーとし、上記記憶された情報から上記検索キーに対応する、金融機関を識別する情報、金融機関において開設された購入者の口座を識別する情報を取得する。
(2)サーバ装置40は、上記(1)に代えて、サーバ装置30から、購入者を識別する情報と、金融機関を識別する情報と、金融機関に開設されている購入者の口座を識別する情報と、当月の請求金額を識別する情報と、を少なくとも含む要求信号を受信する。
【0124】
第1指示信号は、サーバ装置40からサーバ装置50Aに対して「第2の頻度」で送信される。ここで示す例では、各購入者の利用料金が例えば毎月10日に支払われるため、「第2の頻度」は、毎月1回である。別の実施形態では、「第2の頻度」は、例えば、毎週1回又は複数回、毎月複数回、毎四半期1回又は複数回、毎年1回又は複数回、及び、その他一定の周期に1回又は複数回、を含む群から選択可能なものである。
【0125】
また、「第2の頻度」は、常に一定であってもよいし、購入者、通信事業者、金融機関、及び/又は、決済代行企業等からの要求又はその他の要因に応じて任意のタイミングで変化させることが可能なものである。さらに、「第2の頻度」は、
図13Dに例示されるとおり、購入者により指定されるが、販売者(通信事業者)により指定されるようにしてもよい。
【0126】
オプションとして、第1指示信号を受信したサーバ装置50Aは、2要素認証(複数経路認証)を実行すべく、ST604において、購入者の端末装置20に対して例えばプッシュ通知(電子メール等による通知であってもよい)を行う。これにより、再度
図13を参照すると、端末装置20の画面には、
図13Hに示すように、振込元金融機関(振替元金融機関)として選択された△△銀行のために用意された所定のアプリケーションからのプッシュ通知が表示される(なお、端末装置20がプッシュ通知を受信することに代えて電子メール等を受信するようにしてもよい)。購入者がプッシュ通知をタップすると、
図13Iに示すように、端末装置20により上記所定のアプリケーションが起動される。購入者は、上記所定のアプリケーションを用いて当月の利用料金として例えば7,900円の振込金額(振替金額)を確認して許可すると、端末装置20の画面には、
図13Jに示すように、上記所定のアプリケーションにより2要素認証(複数経路認証)が要求される。すなわち、通信事業者(○○モバイル)のために用意された所定のアプリケーションを用いた購入者による認証(
図13Gに示した認証)に加えて、振込元金融機関(振替元金融機関)として選択された△△銀行のために用意された所定のアプリケーションを用いた購入者による認証(
図13Jに示した認証)が実行され得る(なお、ST604に例示された第2の認証を省くことも可能である。この場合、ST603の後、後述するST605が実行される)。
【0127】
以上のような2要素認証が完了した後、再度
図12を参照すると、ST605において、第1指示信号を受信したサーバ装置50Aは、この第1指示信号に従って、購入者の口座から決済代行企業の口座に代金を送金する(第1送金を実行する)。なお、別の実施形態では、上述したように、サーバ装置50Aは、第1指示信号を受信した後、2要素認証を実行することなく、第1送金を実行してもよい。
【0128】
次に、ST606において、サーバ装置50Aは、購入者の口座から決済代行企業の口座への振込(振替)(すなわち第1送金)が実行された旨をサーバ装置40に送信する。一実施形態では、サーバ装置50Aは、サーバ装置40によりST603において実行されたAPIに対する応答として、第1送金が実行された旨をサーバ装置40に通知することができる。
【0129】
ST607において、サーバ装置40は第1送金が実行された旨を販売者のサーバ装置30に対して通知する。このような通知を受けたサーバ装置30は、ST608において、第1送金が実行された旨を、例えば
図13Kに例示されたページに示すように、購入者の端末装置20に対して通知する。
【0130】
ST609において、決済代行企業のサーバ装置40は、通信事業者(販売者)により予め指定された振込実行日(振替実行日)を契機にして、第2バッチ処理を実行することができる。すなわち、サーバ装置40は、予め販売者により指定された振込実行日(振替実行日)を契機として、各購入者すべてについて実行された第1送金に関して以下に述べる処理(ST610に対応する処理)を例えば一括して実行することができる。
【0131】
ST610において、決済代行企業のサーバ装置40は、このサーバ装置40により選択された金融機関のサーバ装置50Bに対して、この選択された金融機関に開設されている決済代行企業の口座から販売者により予め設定された金融機関に開設されている販売者の口座に対して、代金を送金する旨を指示する第2指示信号を送信することができる。ここでいう代金とは、例えば当月において各購入者から通信事業者(販売者)に送金された代金の合計である。この代金は、ST601においてサーバ装置30からサーバ装置40に送信された要求信号に含まれた、購入者を識別する情報、通信事業者を識別する情報、当月の請求金額を識別する情報、当該定期的な決済を識別する情報等から特定することが可能なものである。
【0132】
なお、サーバ装置40からサーバ装置50Bに対する第2指示信号の送信は、サーバ装置50Bを運用する金融機関により提供されるAPIの実行、ファイル伝送、又は、全銀TCP/IP手順等の方法により、実行可能なものである。決済代行企業のサーバ装置40が、第2送金を実行するサーバ装置50Bにより提供されるAPIの利用に関するクレデンシャル情報(アクセストークン/第2許可情報)を取得する方法は、例えば、第1送金を実行するサーバ装置50Aにより提供されるAPIの利用に関するクレデンシャル情報(アクセストークン/第1許可情報)を取得する方法(
図6及び
図13を参照して説明した方法)と同様のものとすることができる。
【0133】
第2指示信号は、サーバ装置40からサーバ装置50Bに対して「第3の頻度」で送信される。ここで示す例では、各購入者の利用料金が例えば毎月10日に支払われるため、「第3の頻度」は、毎月1回である。別の実施形態では、「第3の頻度」は、例えば、毎週1回又は複数回、毎月複数回、毎四半期1回又は複数回、毎年1回又は複数回、及び、その他一定の周期に1回又は複数回、を含む群から選択可能なものである。さらにまた、別の実施形態では、第2指示信号は、ST603においてサーバ装置40からサーバ装置50Aに送信される第1指示信号と同日に送信されるようにしてもよいし、又は、第1指示信号から所定の日数が経過した後に送信されるようにしてもよい。
【0134】
また、「第3の頻度」は、常に一定であってもよいし、通信事業者、金融機関、及び/又は、決済代行企業等からの要求又はその他の要因に応じて任意のタイミングで変化させることが可能なものである。
【0135】
一実施形態では、同行間振込(同行間振替)又は同一支店間振込(同一支店間振替)を実現するために、サーバ装置40は、送金元には、販売者により予め定められた金融機関において決済代行企業が保有する口座を指定することができる(すなわち、サーバ装置50Bとして、販売者により予め設定された金融機関と同一の金融機関により運用されるサーバ装置50Bを選択することができる)。別の実施形態では、
図10A〜
図10Cを参照して上述したように、送金元となる金融機関の口座の残高(又は残高及び貸越極度額の合計)が送金に必要な額に満たない場合等には、サーバ装置40は、一時的に他の金融機関の口座からの送金も行うことも可能である(すなわち、サーバ装置50Bとして、販売者により予め設定された金融機関とは異なる金融機関により運用されるサーバ装置50Bを選択することも可能である)。
【0136】
また、さらに別の実施形態では、サーバ装置40は、上述したように、販売者により予め設定された複数の金融機関の口座のうち、通常用いる被振込先(被振替先)として設定された(最も優先度の高い)金融機関の口座が(この金融機関のシステムの障害等により)利用できない場合には、次に優先度の高い金融機関の口座を新たな被振込先(被振替先)として用いることが可能である。
【0137】
サーバ装置40から第2指示信号を受信したサーバ装置50B(すなわち、サーバ装置40により選択された金融機関のサーバ装置50B)は、ST611において、決済代行企業の口座から販売者の口座に代金を送金する(第2送金を実行する)。なお、上述したように、決済代行企業の口座が開設されている金融機関と販売者の口座が開設されている金融機関とは、同一である場合もあれば異なる場合もある。
【0138】
次に、ST612において、サーバ装置50Bは、購入者の口座から決済代行企業の口座への振込(振替)(すなわち第2送金)が実行された旨を任意の手法によりサーバ装置40に送信する。上述したST610において第2指示信号の送信がサーバ装置40によりAPIを介して実行されていた場合には、ST612では、サーバ装置50Bは、サーバ装置40によりST610において実行されたAPIに対する応答として、第2送金が実行された旨をサーバ装置40に通知することができる。この後、ST613において、サーバ装置40は第2送金が実行された旨を販売者のサーバ装置30に対して通知する。
【0139】
この後、上述したST601〜ST613が繰り返されることにより、情報処理システム1は、購入者と販売者(通信事業者)との間における携帯電話利用料金の決済を定期的に実行することができる。
【0140】
なお、上記(例1)〜(例11)に例示した事項について購入者と販売者との間の決済が、例えば毎月行われる場合、1月〜12月の各々に含まれる総日数は各月間において必ずしも同一ではないため、かかる決済は、厳密には「定期的に」実行されるとはいえない可能性があるが、少なくとも「実質的に定期的に」実行されるものであるということができる。したがって、本明細書において、上記(例1)〜(例11)に例示した事項について購入者と販売者との間において、毎週1回又は複数回、毎月1回又は複数回、毎四半期1回又は複数回、毎年1回又は複数回、及び、その他一定の周期に1回又は複数回、を含む群から選択された頻度で実行される決済は、実質的に定期的に実行される決済であると解される。
【0141】
以上のように、
図12及び
図13を参照して説明した情報処理システム1によれば、新決済方法は、購入者と販売者(さらには必要に応じて金融機関及び決済代行企業)との間において申し込み時に同意を行うだけで、購入者と販売者との間における実質的に定期的な決済にも適用することができる。このような新決済方法は、購入者にとっては、既存の口座振替(口座振込)と同様の感覚で利用することが可能なものである。かかる新決済方法は、既存の口座振替(口座振込)とは異なり、購入者にとっては、申し込み時に必要な書面に記載をする必要がなくなるため、手間が軽減されたものである。
【0142】
販売者にとっては、購入者からの申し込み時に購入者(さらには必要に応じて金融機関及び決済代行企業)との間において同意を行うだけで、購入者から販売者に対する定期的な支払いにも新決済方法を適用することができる。これにより、販売者にとっては、定期的な支払いが必要とされる料金についての購入者による支払い漏れを抑えることができ、また、定期的な支払いの手間を購入者が敬遠することに起因する、新規契約の減少及び解約の増加を抑えることができる。さらには、販売者にとっては、既存の口座振替(口座振込)に必要とされる購入者(必要に応じて金融機関)との間における書面のやりとりを不要とすることができるので、コスト及び手間を抑えることができる。
【0143】
さらには、新決済方法は、クレジットカード及び口座振替(口座振込)に代わる決済手段として利用可能であるため、クレジットカードによる決済及び口座振替(口座振込)により生ずる手数料を削減することができる。
【0144】
さらにまた、既存の口座振替(口座振込)を利用する場合には、販売者は、金融機関に開設されている購入者の口座と金融機関に開設されている販売者の口座との間において口座振替(口座振込)を実行するためには、販売者と金融機関との間に介在する収納機関に対して、トランザクション毎に所定の手数料を支払わなくてはならない。これに対して、新決済方法によれば、販売者は、収納機関に対して何らの手数料を支払う必要もないため、例えばその手数料の分だけ価格を抑えたサービス又は商品を購入者に対して提供することができる。
【0145】
上述した様々な実施形態は、矛盾の生じない限りにおいて、相互に組み合わせて実装することが可能なものである。
【0146】
以上、決済代行企業により運用されるサーバ装置(処理装置)が、或る金融機関により運用されるサーバ装置に第1送金(購入者の口座から決済代行企業の口座への送金)を指示して実行させ、この金融機関と同一の金融機関又はこの金融機関とは異なる別の金融機関により運用されるサーバ装置に第2送金(決済代行企業の口座から販売者の口座への送金)を指示して実行させるという技術的思想について、この技術的思想を実現するのに必須ではない様々な技術的特徴が組み込まれた様々な実施形態を例に挙げて説明した。しかし、特許請求の範囲に記載された発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載に基づいて定められるものであり、発明の詳細な説明に単に例示されているに過ぎない技術的特徴を有するものに限定されるものではないことはいうまでもない。
【0147】
本明細書で説明される処理及び手順は、実施形態において明示的に説明されたものによってのみならず、ソフトウェア、ハードウェア又はこれらの組み合わせによっても実現可能なものである。具体的には、本明細書で説明された処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ストレージ等の媒体に、当該処理に相当するロジックを実装することによって実現される。また、本明細書で説明される処理及び手順は、それらの処理・手順をコンピュータプログラムとして実装し、各種のコンピュータに実行させることが可能である。
【0148】
本明細書中で説明される処理及び手順が単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールによって実行される旨が説明されたとしても、そのような処理又は手順は、複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は、複数のモジュールによって実行されるものとすることができる。また、本明細書中で説明されるデータ、テーブル又はデータベースが単一のメモリに格納される旨説明されたとしても、そのようなデータ、テーブル又はデータベースは、単一の装置に備えられた複数のメモリ又は複数の装置に分散して配置された複数のメモリに分散して格納されるものとすることができる。さらに、本明細書において説明されるソフトウェア及びハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、又は、より多い構成要素に分解することによって実現されるものとすることができる。