特許第6987746号(P6987746)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6987746治療用化合物及びその使用方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6987746
(24)【登録日】2021年12月3日
(45)【発行日】2022年1月5日
(54)【発明の名称】治療用化合物及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
   C07D 405/14 20060101AFI20211220BHJP
   C07D 413/14 20060101ALI20211220BHJP
   C07D 417/12 20060101ALI20211220BHJP
   C07D 417/14 20060101ALI20211220BHJP
   A61K 31/438 20060101ALI20211220BHJP
   A61K 31/454 20060101ALI20211220BHJP
   A61K 31/4545 20060101ALI20211220BHJP
   A61K 31/496 20060101ALI20211220BHJP
   A61K 31/501 20060101ALI20211220BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20211220BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20211220BHJP
   A61P 1/00 20060101ALI20211220BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20211220BHJP
   A61P 25/04 20060101ALI20211220BHJP
   A61P 25/18 20060101ALI20211220BHJP
   A61P 25/22 20060101ALI20211220BHJP
   A61P 25/24 20060101ALI20211220BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20211220BHJP
【FI】
   C07D405/14CSP
   C07D413/14
   C07D417/12
   C07D417/14
   A61K31/438
   A61K31/454
   A61K31/4545
   A61K31/496
   A61K31/501
   A61K31/506
   A61K31/5377
   A61P1/00
   A61P9/00
   A61P25/04
   A61P25/18
   A61P25/22
   A61P25/24
   A61P29/00
【請求項の数】14
【全頁数】467
(21)【出願番号】特願2018-516052(P2018-516052)
(86)(22)【出願日】2016年9月27日
(65)【公表番号】特表2018-533551(P2018-533551A)
(43)【公表日】2018年11月15日
(86)【国際出願番号】US2016054011
(87)【国際公開番号】WO2017058821
(87)【国際公開日】20170406
【審査請求日】2019年9月25日
(31)【優先権主張番号】62/233,863
(32)【優先日】2015年9月28日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/298,817
(32)【優先日】2016年2月23日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2016/096659
(32)【優先日】2016年8月25日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】509012625
【氏名又は名称】ジェネンテック, インコーポレイテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】506030826
【氏名又は名称】ゼノン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】XENON PHARMACEUTICALS INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】バージェロン, フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】バーフォード, クリステン
(72)【発明者】
【氏名】チョウドリー, スルタン
(72)【発明者】
【氏名】デーンハルト, クリストフ マーティン
(72)【発明者】
【氏名】フォッケン, ティーロ
(72)【発明者】
【氏名】グリムウッド, マイケル エドワード
(72)【発明者】
【氏名】ハサン, アビド
(72)【発明者】
【氏名】ライ, クォン ワー
(72)【発明者】
【氏名】リウ, ジグオ
(72)【発明者】
【氏名】マッカーラル, スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】グエン, テレサ フォントラム
(72)【発明者】
【氏名】サフィナ, ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】サザーリン, ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】ワン, タオ
【審査官】 神谷 昌克
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/086229(WO,A1)
【文献】 特表2000−514060(JP,A)
【文献】 特表2011−513366(JP,A)
【文献】 特表2008−538574(JP,A)
【文献】 特開昭59−140445(JP,A)
【文献】 特表2011−507851(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(Ix)の化合物、
【化717】
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またはその薬学的に許容される塩であって、式中、
各RAAが、独立して、F、Cl、Br、I、−CN、
−C(=O)ORA1、−SOA1、−ORA1、−(XRA)−(3〜15員カルボシクリル)、−(XRA)−(6〜12員アリール)、−(XRA)−(5〜12員ヘテロアリール)、及び−RA2からなる群から選択され、式中、前記RAAの3〜15員カルボシクリル、6〜12員アリール、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4(ハロ)アルコキシ、及び−C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基Rで任意に置換され、RA1が、水素、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、C1−8ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、RA2が、オキソ(=O)、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたC1−8アルキルからなる群から選択され、XRAが、不在、−C(=O)−、及びC1−4アルキレンからなる群から選択され、XRAの任意のC1−4アルキレンが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノ、から選択される1〜5個の置換基で任意に置換されたC1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、及びフェニルからなる群から選択される1〜3個の置換基で任意に置換され、
環「A」が、5〜12員ヘテロアリールまたは3〜15員ヘテロシクリルであり、
環Bが、5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルであり、前記5、6、もしくは7員カルボシクリル及び5、6、もしくは7員ヘテロシクリルが、C1−4アルキル、ハロ、及びハロC1−4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
1bが、HまたはC1−4アルキルであり、
、R、及びRが、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、
が、Hであり、
が、5〜12員ヘテロアリールであり、そして
nが、0、1、2、3、4、5、または6である、前記化合物、またはその塩。
【請求項2】
式Ibの化合物である、請求項1に記載の化合物であって、
【化718】
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Xが、O、S、SO、またはSOである、前記化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
式Icの化合物である、請求項2に記載の化合物、
【化719】
[この文献は図面を表示できません]
またはその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
式Idの化合物である、請求項2に記載の化合物であって、
【化720】
[この文献は図面を表示できません]
式中、mが、0、1、2、3、4、または5であり、pが、0、1、2、3、4、または5である、前記化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
式Ihの化合物である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物、
【化721】
[この文献は図面を表示できません]
またはその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
式Ijの化合物である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物であって、
【化722】
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式中、mが、0、1、2、3、4、または5であり、pが、0、1、2、3、4、または5である、前記化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
式Irの化合物である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物であって、
【化723】
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Xが、O、S、SO、またはSOである、前記化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
前記基
【化724】
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が、以下からなる群から選択される、請求項1〜7に記載の化合物、
【化725】
[この文献は図面を表示できません]


【化726】
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【化727】
[この文献は図面を表示できません]


【化728】
[この文献は図面を表示できません]
またはその薬学的に許容される塩。
【請求項9】
前記基
【化729】
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が、以下からなる群から選択される、請求項1〜7に記載の化合物、
【化730】
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、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
式Inの化合物である、請求項1に記載の化合物、
【化731】
[この文献は図面を表示できません]
またはその薬学的に許容される塩。
【請求項11】
式Isの化合物である、請求項1に記載の化合物であって、
【化732】
[この文献は図面を表示できません]
式中、mが、0、1、2、3、4、または5であり、pが、0、1、2、3、4、または5である、前記化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項12】
以下からなる群から選択される化合物、
【化733】
[この文献は図面を表示できません]

【化734】
[この文献は図面を表示できません]


【化735】
[この文献は図面を表示できません]


【化736】
[この文献は図面を表示できません]


【化737】
[この文献は図面を表示できません]


【化738】
[この文献は図面を表示できません]


【化739】
[この文献は図面を表示できません]


【化740】
[この文献は図面を表示できません]


【化741】
[この文献は図面を表示できません]


【化742】
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またはその薬学的に許容される塩。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物。
【請求項14】
疼痛、うつ病、心血管疾患、消化器疾患、及び精神疾患、もしくはそれらの組み合わせからなる群から選択される疾患または障害の予防または治療処置のための、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権出願
本出願は、2016年8月25日に出願されたPCT出願第PCT/CN2016/096659号の優先権を主張し、本願はまた、2016年2月23日に出願された仮出願第62/298,817号及び2015年9月28日に出願された仮出願第62/233,863号の優先権を主張する。上記に参照された出願の内容全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、哺乳動物の治療に有用な有機化合物に関し、具体的には、疼痛等のナトリウムチャネル介在疾患または病態、ならびにナトリウムチャネルの調節に関連付けられる他の疾患及び病態の治療に有用なナトリウムチャネル(例えば、NaV1.7)の阻害剤に関する。
【背景技術】
【0003】
電位開口型ナトリウムチャネルは、神経、筋肉、及び他の電気的興奮性細胞において活動電位を開始する膜貫通タンパク質であり、正常な感覚、感情、思考、及び運動の必要な構成要素である(Catterall,W.A.,Nature(2001),Vol.409,pp.988−990)。これらのチャネルは、補助ベータサブユニットと関連付けられる高度に処理されたαサブユニットからなる。細孔形成アルファサブユニットは、チャネル機能にとって十分であるが、チャネル開閉の動力学及び電位依存性は、ベータサブユニットによって部分的に修飾される(Goldin et al.,Neuron(2000),Vol.28,pp.365−368)。電気生理学的記録、生化学的精製、及び分子クローニングは、10個の異なるナトリウムチャネルαサブユニット及び4個のβサブユニットを同定してきた(Yu,F.H.,et al.,Sci.STKE(2004),253、及びYu,F.H.,et al.,Neurosci.(2003),20:7577−85)。
【0004】
タンパク質のナトリウムチャネルファミリーは、広く研究されており、多くの生体機能に関与していることが示されている。この分野における研究は、チャネル機能及び活性の大きな変化をもたらし、最終的には主要な病態生理学的状態をもたらし得るαサブユニットの変異型を同定している。このタンパク質のファミリーのメンバーは、NaV1.1〜NaV1.9と呼ばれる。
【0005】
NaV1.7は、遺伝子SCN9Aによってコードされたテトロドトキシン感受性電位開口型ナトリウムチャネルである。ヒトNaV1.7は、神経内分泌細胞からクローン化され(Klugbauer,N.,et al.,1995EMBO J.,14(6):1084−90.)、ラットNaV1.7は、褐色細胞腫PC12細胞株(Toledo−Aral,J.J.,et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA(1997),94:1527−1532)及びラット後根神経節(Sangameswaran,L.,et al.,(1997),J.Biol.Chem.,272(23):14805−9)からクローン化された。NaV1.7は、主に末梢神経系、特に、ノシエプター(nocieptors)、及び嗅神経細胞、及び交感神経細胞において発現される。NaV1.7の阻害または遮断は、鎮痛作用をもたらすことが示されている。主に侵害受容性である感覚ニューロンのサブセットにおけるNaV1.7発現のノックアウトは、炎症性疼痛に対する耐性をもたらす(Nassar,et al.,op. cit.)。同様に、ヒトにおける機能欠失型変異は、個体が炎症性及び神経障害性疼痛の両方に対して耐性である先天性無痛症(CIP)をもたらす(Cox,J.J.,et al.,Nature(2006);444:894−898、Goldberg,Y.P.,et al.,Clin.Genet.(2007);71:311−319)。逆に、NaV1.7における機能獲得型変異は、2つのヒト遺伝性疼痛病態、原発性肢端紅痛症及び家族性直腸痛において確立されている(Yang,Y.,et al.,J.Med.Genet.(2004),41(3):171−4)。さらに、チャネル時間依存性及び電位依存性に非常にわずかな影響を及ぼす一塩基多型(R1150W)は、痛覚に大きな影響を有する(Estacion,M.,et al.,2009.Ann Neurol 66:862−6、Reimann,F.,et al.,Proc Natl Acad Sci U S A(2010),107:5148−53)。様々な疼痛病態を有する患者の約10%は、疼痛に対する感受性を高めるアレルを有し、したがってNaV1.7の遮断に応答する可能性がより高い場合がある。NaV1.7が感覚ニューロン及び交感神経ニューロンの両方において発現されるため、痛覚の強化が、高血圧等の心血管異常をもたらし得ることが予想され得るが、相関性は報告されていない。したがって、CIP変異及びSNP分析の療法は、ヒト疼痛反応が、自律神経機能の撹乱よりもNaV1.7電流の変化により敏感であることを示す。
ナトリウムチャネル遮断薬は、疼痛の治療に有用であることが示されている(例えば、Wood,J.N.,et al.,J.Neurobiol.(2004),61(1),55−71を参照されたい。遺伝子及び機能研究は、哺乳動物における疼痛シグナル伝達の主要な誘因としてのNaV1.7の活性を支持する証拠を提供している。(Hajj,et al.Nature Reviews Neuroscience;2013,vol14,49−62、及びLee,et al.Cell;2014,vol157;1−12を参照されたい)。現在のところ、現在臨床現場にある、有害な副作用が最小限にした疼痛の治療のための有効なナトリウムチャネル遮断薬は限られている。したがって、治療のためのより大きい治療指数を提供することができる選択的電位開口型ナトリウムチャネルモジュレーター(例えば、NaV1.7のモジュレーター)が依然として必要とされている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】Catterall,W.A.,Nature(2001),Vol.409,pp.988−990
【非特許文献2】Goldin et al.,Neuron(2000),Vol.28,pp.365−368
【非特許文献3】Yu,F.H.,et al.,Sci.STKE(2004),253
【非特許文献4】Yu,F.H.,et al.,Neurosci.(2003),20:7577−85
【非特許文献5】Klugbauer,N.,et al.,1995EMBO J.,14(6):1084−90.
【非特許文献6】Toledo−Aral,J.J.,et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA(1997),94:1527−1532
【非特許文献7】Sangameswaran,L.,et al.,(1997),J.Biol.Chem.,272(23):14805−9
【非特許文献8】Cox,J.J.,et al.,Nature(2006);444:894−898
【非特許文献9】Goldberg,Y.P.,et al.,Clin.Genet.(2007);71:311−319
【非特許文献10】Yang,Y.,et al.,J.Med.Genet.(2004),41(3):171−4
【非特許文献11】Estacion,M.,et al.,2009.Ann Neurol 66:862−6
【非特許文献12】Reimann,F.,et al.,Proc Natl Acad Sci U S A(2010),107:5148−53
【非特許文献13】Wood,J.N.,et al.,J.Neurobiol.(2004),61(1),55−71
【非特許文献14】Hajj,et al.Nature Reviews Neuroscience;2013,vol14,49−62
【非特許文献15】Lee,et al.Cell;2014,vol157;1−12
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様において、本発明は、疼痛の治療に有用なナトリウムチャネル遮断活性を有する新規の化合物を提供する。
【0008】
第1の実施形態(実施形態1、「E1」と略記する)では、本発明は、式(I)の化合物、
【化1】
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またはその塩であって、式中、
各RAAが、独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−C(=O)ORA1、−SOA1、−ORA1、−(XRA)−(3〜15員カルボシクリル)、−(XRA)−(6〜12員アリール)、−(XRA)−(5〜12員ヘテロアリール)、及び−RA2からなる群から選択され、式中、RAAの3〜15員カルボシクリル、6〜12員アリール、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、及びC1−4(ハロ)アルコキシからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基Rで任意に置換され、RA1が、水素、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、C1−8ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、RA2が、オキソ(=O)、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたC1−8アルキルからなる群から選択され、XRAが、不在、−C(=O)−、及びC1−4アルキレンからなる群から選択され、XRAの任意のC1−4アルキレンが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノから選択される1〜5個の置換基で任意に置換されたC1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、及びフェニルからなる群から選択される1〜3個の置換基で任意に置換され、
環「A」が、5〜12員ヘテロアリールまたは3〜15員ヘテロシクリルであり、
1aが、HまたはC1−4アルキルであり、
1bが、HまたはC1−4アルキルであり、
が、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、
、R、及びRが、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、かつRが、C1−8アルキル、3〜15員ヘテロシクリル、5〜12員ヘテロアリール、−C(O)N(R、及び−C(=NCN)N(Rからなる群から選択されるか、またはR及びRが、それらが結合している窒素と一緒になって3〜15員ヘテロシクリルまたは5〜12員ヘテロアリールを形成し、式中、任意のC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、アラルキル、3〜15員ヘテロシクリル、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の基Rで任意に置換され、各Rが、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から独立して選択され、
nが、0、1、2、3、4、5、または6である、化合物、またはその塩を提供する。
【0009】
第2の実施形態(実施形態2、「E2」と略記する)では、本発明は、式Ixの化合物、
【化2】
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またはその塩であって、式中、
各RAAが、独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−C(=O)ORA1、−SOA1、−ORA1、−(XRA)−(3〜15員カルボシクリル)、−(XRA)−(6〜12員アリール)、−(XRA)−(5〜12員ヘテロアリール)、及び−RA2からなる群から選択され、式中、RAAの3〜15員カルボシクリル、6〜12員アリール、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4(ハロ)アルコキシ、及び−C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基Rで任意に置換され、RA1が、水素、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、C1−8ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、RA2が、オキソ(=O)、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたC1−8アルキルからなる群から選択され、XRAが、不在、−C(=O)−、及びC1−4アルキレンからなる群から選択され、式中、XRAの任意のC1−4アルキレンが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノから選択される1〜5個の置換基で任意に置換されたC1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、及びフェニルからなる群から選択される1〜3個の置換基で任意に置換され、
環「A」が、5〜12員ヘテロアリールまたは3〜15員ヘテロシクリルであり、
環Bが、5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルであり、5、6、もしくは7員カルボシクリル及び5、6、もしくは7員ヘテロシクリルが、C1−4アルキル、ハロ、及びハロC1−4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
1bが、HまたはC1−4アルキルであり、
、R、及びRが、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、かつRが、C1−8アルキル、3〜15員ヘテロシクリル、5〜12員ヘテロアリール、−C(O)N(R、及び−C(=NCN)N(Rからなる群から選択されるか、またはR及びRが、それらが結合している窒素と一緒になって3〜15員ヘテロシクリルまたは5〜12員ヘテロアリールを形成し、式中、任意のC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、アラルキル、3〜15員ヘテロシクリル、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の基Rで任意に置換され、各Rが、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から独立して選択され、
nが、0、1、2、3、4、5、または6である、化合物、またはその塩を提供する。
【0010】
第3の実施形態(実施形態3、「E3」と略記する)では、本発明は、式(II)の化合物、
【化3】
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またはその塩であって、式中、
1aが、HまたはC1−4アルキルであるか、またはR1a及びRが、それらが結合している原子と一緒になって5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルを形成し、5、6、もしくは7員カルボシクリル及び5、6、もしくは7員ヘテロシクリルが、C1−4アルキル、ハロ、及びハロC1−4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
1bが、HまたはC1−4アルキルであり、
が、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択されるか、またはR及びR1aが、それらが結合している原子と一緒になって5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルを形成し、5、6、もしくは7員カルボシクリル及び5、6、もしくは7員ヘテロシクリルが、C1−4アルキル、ハロ、及びハロC1−4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
、R、及びRが、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、Rが、C1−8アルキル、3〜15員ヘテロシクリル、5〜12員ヘテロアリール、−C(O)N(R、及び−C(=NCN)N(Rからなる群から選択されるか、またはR及びRが、それらが結合している窒素と一緒になって3〜15員ヘテロシクリルまたは5〜12員ヘテロアリールを形成し、式中、任意のC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、アラルキル、3〜15員ヘテロシクリル、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の基Rで任意に置換され、各Rが、独立して、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、式中、任意のC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)が、1つ以上のハロで任意に置換される、化合物、またはその塩を提供する。
【0011】
本発明の化合物のさらなる実施形態は、以下に記載される。
【0012】
E4.E1の式(I)の化合物、
【化4】
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またはその塩であって、式中、
各RAAが、独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−ORA1、−(XRA)−(3〜15員カルボシクリル)、−(XRA)−(6〜12員アリール)、−(XRA)−(5〜12員ヘテロアリール)、及び−RA2からなる群から選択され、式中、RAAの(3〜15員カルボシクリル)、6〜12員アリール、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノ、及びC1−4(ハロ)アルコキシからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基Rで任意に置換され、RA1が、水素、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、C1−8ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、RA2が、オキソ(=O)、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたC1−8アルキルからなる群から選択され、XRAが、不在、−C(=O)−、及びC1−4アルキレンからなる群から選択され、式中、XRAの任意のC1−4アルキレンが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノから選択される1〜5個の置換基で任意に置換されたC1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、及びフェニルからなる群から選択される1〜3個の置換基で任意に置換され、
環「A」が、5〜12員ヘテロアリールまたは3〜15員ヘテロシクリルであり、
1aが、HまたはC1−4アルキルであり、
1bが、HまたはC1−4アルキルであり、
が、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、
、R、及びRが、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、かつRが、C1−8アルキル、3〜15員ヘテロシクリル、5〜12員ヘテロアリール、−C(O)N(R、及び−C(=NCN)N(Rからなる群から選択されるか、またはR及びRが、それらが結合している窒素と一緒になって3〜15員ヘテロシクリルまたは5〜12員ヘテロアリールを形成し、式中、任意のC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、アラルキル、3〜15員ヘテロシクリル、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の基Rで任意に置換され、各Rが、独立して、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、
nが、0、1、2、3、4、5、または6である、化合物、またはその塩。
【0013】
E5.E2の式Ixの化合物、
【化5】
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またはその塩であって、式中、
各RAAが、独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−ORA1、−(XRA)−(3〜15員カルボシクリル)、−(XRA)−(6〜12員アリール)、−(XRA)−(5〜12員ヘテロアリール)、及び−RA2からなる群から選択され、式中、RAAの(3〜15員カルボシクリル)、6〜12員アリール、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノ、及びC1−4(ハロ)アルコキシからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基Rで任意に置換され、RA1が、水素、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、C1−8ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、RA2が、オキソ(=O)、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたC1−8アルキルからなる群から選択され、XRAが、不在、−C(=O)−、及びC1−4アルキレンからなる群から選択され、式中、XRAの任意のC1−4アルキレンが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノから選択される1〜5個の置換基で任意に置換されたC1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、及びフェニルからなる群から選択される1〜3個の置換基で任意に置換され、
環「A」が、5〜12員ヘテロアリールまたは3〜15員ヘテロシクリルであり、
環Bが、5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルであり、5、6、もしくは7員カルボシクリル及び5、6、もしくは7員ヘテロシクリルが、C1−4アルキル、ハロ、及びハロC1−4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
1bが、HまたはC1−4アルキルであり、
、R、及びRが、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、かつRが、C1−8アルキル、3〜15員ヘテロシクリル、5〜12員ヘテロアリール、−C(O)N(R、及び−C(=NCN)N(Rからなる群から選択されるか、またはR及びRが、それらが結合している窒素と一緒になって3〜15員ヘテロシクリルまたは5〜12員ヘテロアリールを形成し、式中、任意のC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、アラルキル、3〜15員ヘテロシクリル、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の基Rで任意に置換され、各Rが、独立して、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、
nが、0、1、2、3、4、5、または6である、化合物、またはその塩。
【0014】
E6.E3の式(II)の化合物、
【化6】
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またはその塩であって、式中、
1aが、HまたはC1−4アルキルであるか、またはR1a及びRが、それらが結合している原子と一緒になって5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルを形成し、5、6、もしくは7員カルボシクリル及び5、6、もしくは7員ヘテロシクリルが、C1−4アルキル、ハロ、及びハロC1−4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
1bが、HまたはC1−4アルキルであり、
が、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択されるか、またはR及びR1aが、それらが結合している原子と一緒になって5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルを形成し、5、6、もしくは7員カルボシクリル及び5、6、もしくは7員ヘテロシクリルが、C1−4アルキル、ハロ、及びハロC1−4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
、R、及びRが、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、かつRが、C1−8アルキル、3〜15員ヘテロシクリル、5〜12員ヘテロアリール、−C(O)N(R、及び−C(=NCN)N(Rからなる群から選択されるか、またはR及びRが、それら結合している窒素と一緒になって3〜15員ヘテロシクリルまたは5〜12員ヘテロアリールを形成し、式中、任意のC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、アラルキル、3〜15員ヘテロシクリル、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の基Rで任意に置換され、各Rが、独立して、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択される、化合物、またはその塩。
【0015】
E7.式Iの化合物、
【化7】
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またはその塩であって、式中、
各RAAが、独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−ORA1、−(XRA)−(3〜15員カルボシクリル)、−(XRA)−(6〜12員アリール)、−(XRA)−(5〜12員ヘテロアリール)、及び−RA2からなる群から選択され、式中、RAAの(3〜15員カルボシクリル)、6〜12員アリール、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノ、及びC1−4(ハロ)アルコキシからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基Rで任意に置換され、RA1が、水素、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、C1−8ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、RA2が、オキソ(=O)、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたC1−8アルキルからなる群から選択され、XRAが、不在、−C(=O)−、及びC1−4アルキレンからなる群から選択され、式中、XRAの任意のC1−4アルキレンが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノから選択される1〜5個の置換基で任意に置換されたC1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、及びフェニルからなる群から選択される1〜3個の置換基で任意に置換され、
環「A」が、5〜12員ヘテロアリールまたは3〜15員ヘテロシクリルであり、
1aが、HまたはC1−4アルキルであるか、またはR1a及びRが、それらが結合している原子と一緒になって5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルを形成し、5、6、もしくは7員カルボシクリル及び5、6、もしくは7員ヘテロシクリルが、C1−4アルキル、ハロ、及びハロC1−4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
1bが、HまたはC1−4アルキルであり、
が、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択されるか、またはR及びR1aが、それらが結合している原子と一緒になって5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルを形成し、5、6、もしくは7員カルボシクリル及び5、6、もしくは7員ヘテロシクリルが、C1−4アルキル、ハロ、及びハロC1−4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
、R、及びRが、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、かつRが、C1−8アルキル、3〜15員ヘテロシクリル、5〜12員ヘテロアリール、−C(O)N(R、及び−C(=NCN)N(Rからなる群から選択されるか、またはR及びRが、それらが結合している窒素と一緒になって3〜15員ヘテロシクリルまたは5〜12員ヘテロアリールを形成し、式中、任意のC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、アラルキル、3〜15員ヘテロシクリル、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の基Rで任意に置換され、各Rが、独立して、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、
nが、0、1、2、3、4、5、または6である、化合物、またはその塩。
【0016】
E8.E7に記載の化合物またはその塩であって、式中、各RAAが、独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−ORA1、−(XRA)−(3〜15員カルボシクリル)、−(XRA)−(6〜12員アリール)、−(XRA)−(5〜12員ヘテロアリール)、及び−RA2からなる群から選択され、RAAの(3〜15員カルボシクリル)、6〜12員アリール、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノ、及びC1−4(ハロ)アルコキシからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基Rで任意に置換され、RA1が、水素、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、C1−8ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、RA2が、オキソ(=O)、フルオロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたC1−8アルキルからなる群から選択され、XRAが、不在、−C(=O)−、及びC1−4アルキレンからなる群から選択され、XRAの任意のC1−4アルキレンが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノから選択される1〜5個の置換基で任意に置換されたC1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、及びフェニルからなる群から選択される1〜3個の置換基で任意に置換され、
環「A」が、5〜12員ヘテロアリールまたは3〜15員ヘテロシクリルであり、
1aが、HまたはC1−4アルキルであるか、またはR1a及びRが、それらが結合している原子と一緒になって5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルを形成し、5、6、もしくは7員カルボシクリル及び5、6、もしくは7員ヘテロシクリルが、C1−4アルキル、ハロ、及びハロC1−4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
1bが、HまたはC1−4アルキルであり、
が、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択されるか、またはR及びR1aが、それらが結合している原子と一緒になって5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルを形成し、5、6、もしくは7員カルボシクリル及び5、6、もしくは7員ヘテロシクリルが、C1−4アルキル、ハロ、及びハロC1−4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
、R、及びRが、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、かつRが、C1−8アルキル、3〜15員ヘテロシクリル、5〜12員ヘテロアリール、−C(O)N(R、及び−C(=NCN)N(Rからなる群から選択されるか、またはR及びRが、それらが結合している窒素と一緒になって3〜15員ヘテロシクリルまたは5〜12員ヘテロアリールを形成し、式中、任意のC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、アラルキル、3〜15員ヘテロシクリル、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の基Rで任意に置換され、各Rが、独立して、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、
nが、0、1、2、3、4、5、または6である、化合物、またはその塩。
【0017】
E9.環「A」が、3〜15員ヘテロシクリルである、E7またはE8に記載の化合物、またはその塩。
【0018】
E10.式Ibの化合物である、E2、E5、またはE8に記載の化合物であって、
【化8】
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Xを含む環Bが、5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルである、化合物、またはその塩。
【0019】
E11.Xが、O、S、SO、またはSOである、E10に記載の化合物、またはその塩。
【0020】
E12.式Icの化合物である、E10に記載の化合物、
【化9】
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またはその塩。
【0021】
E13.式Idの化合物である、E10に記載の化合物であって、
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
Xが、O、S、SO、またはSOであり、mが、0、1、2、3、4、または5であり、pが、0、1、2、3、4、または5である、化合物、またはその塩。
【0022】
E14.式Ieの化合物である、E10に記載の化合物、
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
またはその塩。
【0023】
E15.R1aが、HまたはC1−4アルキルであり、R1bが、HまたはC1−4アルキルであり、Rが、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択される、E1、E4、E7、またはE8に記載の化合物、またはその塩。
【0024】
E16.式Ifの化合物である、E1、E4、E7、またはE8に記載の化合物、
【化12】
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またはその塩。
【0025】
E17.式Igの化合物である、E1、E4、E7、またはE8に記載の化合物であって、
【化13】
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mが、0、1、2、3、4、または5であり、pが、0、1、2、3、4、または5である、化合物、またはその塩。
【0026】
E18.式Ihの化合物である、E2、E5、E7、またはE8に記載の化合物、
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
またはその塩。
【0027】
E19.式Ijの化合物である、E2、E5、E7、またはE8に記載の化合物であって、
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
mが、0、1、2、3、4、または5であり、pが、0、1、2、3、4、または5である、化合物、またはその塩。
【0028】
E20.Rが、Fである、E1、E3、E4、E6、E7、E16、またはE17に記載の化合物、またはその塩。
【0029】
E21.Rが、Fである、E1〜E20のいずれか1つに記載の化合物、またはその塩。
【0030】
E22.Rが、Hである、E1〜E21のいずれか1つに記載の化合物、またはその塩。
【0031】
E23.Rが、5〜12員ヘテロアリールである、E1〜E22のいずれか1つに記載の化合物、またはその塩。
【0032】
E24.Rが、1,2,4−チアジアゾール−5−イルである、E1〜E23のいずれか1つに記載の化合物、またはその塩。
【0033】
E25.式Irの化合物である、E2、E5、またはE8に記載の化合物であって、
【化16】
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Xを含む環Bが、5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルである、化合物、またはその塩。
【0034】
E26.基
【化17】
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が、以下からなる群から選択される、E1、E2、E4、E5、E7〜E11、E16、E18、及びE20〜E25のいずれか1つに記載の化合物、
【化18】
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【化19】
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またはその塩。
【0035】
E27.基
【化20】
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が、以下からなる群から選択される、E1、E2、E4、E5、E7〜E11、E16、E18、及びE20〜E25のいずれか1つに記載の化合物、
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
またはその塩。
【0036】
E28.基
【化25】
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が、以下からなる群から選択される、E1、E2、E4、E5、E7〜E11、E16、E18、及びE20〜E25のいずれか1つに記載の化合物、
【化26】
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またはその塩。
【0037】
E29.式Ikの化合物である、E2またはE5に記載の化合物、
【化27】
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またはその塩であって、式中、
各RAAが、独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−ORA1、−(XRA)−(3〜15員カルボシクリル)、−(XRA)−(6〜12員アリール)、−(XRA)−(5〜12員ヘテロアリール)、及び−RA2からなる群から選択され、式中、RAAの(3〜15員カルボシクリル)、6〜12員アリール、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノ、及びC1−4(ハロ)アルコキシからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基Rで任意に置換され、RA1が、水素、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、C1−8ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、RA2が、オキソ(=O)、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたC1−8アルキルからなる群から選択され、XRAが、不在、−C(=O)−、及びC1−4アルキレンからなる群から選択され、式中、XRAの任意のC1−4アルキレンが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノから選択される1〜5個の置換基で任意に置換されたC1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、及びフェニルからなる群から選択される1〜3個の置換基で任意に置換され、
環「A」が、5〜12員ヘテロアリールまたは3〜15員ヘテロシクリルであり、
環Bが、5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルであり、5、6、もしくは7員カルボシクリル及び5、6、もしくは7員ヘテロシクリルが、C1−4アルキル、ハロ、及びハロC1−4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
1bが、HまたはC1−4アルキルであり、
、R、及びRが、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、かつRが、C1−8アルキル、3〜15員ヘテロシクリル、5〜12員ヘテロアリール、−C(O)N(R、及び−C(=NCN)N(Rからなる群から選択されるか、またはR及びRが、それら結合している窒素と一緒になって3〜15員ヘテロシクリルまたは5〜12員ヘテロアリールを形成し、式中、任意のC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、アラルキル、3〜15員ヘテロシクリル、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の基Rで任意に置換され、各Rが、独立して、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、
nが、0、1、2、3、4、5、または6であり、
Xが、CH、NRA2、S、またはOである、化合物、またはその塩。
【0038】
E30.式Imの化合物である、E2またはE5に記載の化合物、
【化28】
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またはその塩。
【0039】
E31.式Inの化合物である、E2またはE5に記載の化合物、
【化29】
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またはその塩。
【0040】
E32.式Ioの化合物である、E2またはE5に記載の化合物、
【化30】
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またはその塩。
【0041】
E33.式Inの化合物である、E2またはE5に記載の化合物、
【化31】
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またはその塩。
【0042】
E34.RAAが、フェニルである、E28〜E33のいずれか1つに記載の化合物。
【0043】
E35.RAAが、1−メチル−1H−ピラゾール−5−イルである、E28〜E33のいずれか1つに記載の化合物。
【0044】
E36.式Isの化合物である、E2、E5、またはE8に記載の化合物であって、
【化32】
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式中、mが、0、1、2、3、4、または5であり、pが、0、1、2、3、4、または5である、化合物、またはその塩。
【0045】
E37.Rが、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、Rが、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択される、E16またはE17に記載の化合物。
【0046】
E38.R1aが、Hであり、R1bが、Hである、E16、E17、またはE37に記載の化合物。
【0047】
E39.以下からなる群から選択される化合物、
【化33】
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【化34】
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【化35】
[この文献は図面を表示できません]
ならびにその塩。
【0048】
E40.以下からなる群から選択されるE1に記載の化合物、
【化36】
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【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
ならびにその塩。
【0049】
E41.以下からなる群から選択されるE2に記載の化合物、
【化39】
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ならびにその塩。
【0050】
E42.以下からなる群から選択されるE2に記載の化合物、
【化40】
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【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【化42】
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ならびにその塩。
【0051】
E43.以下からなる群から選択される化合物、
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
ならびにその塩。
【0052】
E44.以下からなる群から選択されるE1に記載の化合物、
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
ならびにその塩。
【0053】
E45.以下からなる群から選択されるE2に記載の化合物、
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
ならびにその塩。
【0054】
E46.以下からなる群から選択されるE3に記載の化合物、
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
ならびにその塩。
【0055】
E47.以下からなる群から選択される化合物、
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
ならびにその塩。
【0056】
E48.以下からなる群から選択されるE2に記載の化合物、
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
ならびにその塩。
【0057】
E49.以下である、E3に記載の化合物、
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
またはその塩。
【0058】
E50.以下を除く、E1、E2、E5、E6、E7、またはE8に記載の化合物、
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
ならびにその塩。
【0059】
別の態様では、本発明は、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される賦形剤とを含む薬学的組成物を提供する。
【0060】
別の態様では、本発明は、疼痛、うつ病、心血管疾患、呼吸器疾患、及び精神疾患、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される哺乳動物の疾患または病態の治療方法であって、治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む。本発明の別の態様では、該疾患または病態は、神経因性疼痛、炎症性疼痛、内臓痛、癌性疼痛、化学療法の疼痛、外傷の疼痛、手術の疼痛、手術後の疼痛、出産の疼痛、陣痛、神経因性膀胱、潰瘍性大腸炎、慢性疼痛、持続性の疼痛、末梢神経を介した疼痛、中枢神経を介した疼痛、慢性頭痛、片頭痛、副鼻腔炎性頭痛、緊張型頭痛、幻肢痛、歯痛、末梢神経損傷、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される。本発明の別の態様では、該疾患または病態は、HIVに伴う疼痛、HIV治療による神経障害、三叉神経痛、帯状疱疹後神経痛、急性痛(eudynia)、熱感受性、トサルコイドーシス(tosarcoidosis)、過敏性腸症候群、クローン病、多発性硬化症(MS)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、糖尿病性神経障害、末梢神経障害、関節炎、リウマチ性関節炎、変形性関節症、アテローム性動脈硬化症、発作性ジストニア、筋無力症候群、筋緊張症、悪性高熱症、嚢胞性線維症、偽性アルドステロン症、横紋筋融解症、甲状腺機能低下症、双極性うつ病、不安、統合失調症、ナトリウムチャネル毒素関連の病気、家族性肢端紅痛症、原発性肢端紅痛症、家族性直腸痛、癌、てんかん、部分的及び一般的な強直性発作、むずむず脚症候群、不整脈、線維筋痛症、脳卒中または神経外傷、頻拍性(tach)不整脈、心房細動、及び心室細動によって引き起こされる虚血性病態の下での神経保護からなる群から選択される。
【0061】
別の態様では、本発明は、哺乳動物における電位依存性ナトリウムチャネルを介したイオン流出の阻害による哺乳動物の疼痛の治療方法を提供し、該方法は、治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む。
【0062】
別の態様では、本発明は、哺乳動物における細胞内の電位依存性ナトリウムチャネルを介したイオン流出の減少方法を提供し、該方法は、細胞を、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩と接触させることを含む。
【0063】
別の態様では、本発明は、哺乳動物における掻痒症の治療方法を提供し、該方法は、治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む。
【0064】
別の態様では、本発明は、哺乳動物における癌の治療方法を提供し、該方法は、治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む。
【0065】
別の態様では、本発明は、哺乳動物における疼痛の治療方法(予防方法ではない)を提供し、該方法は、治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む。本発明の別の態様では、疼痛は、神経因性疼痛、炎症性疼痛、内臓痛、癌性疼痛、化学療法の疼痛、外傷の疼痛、手術の疼痛、手術後の疼痛、出産の疼痛、陣痛、神経因性膀胱、潰瘍性大腸炎、慢性疼痛、持続性の疼痛、末梢神経を介した疼痛、中枢神経を介した疼痛、慢性頭痛、片頭痛、副鼻腔炎性頭痛、緊張型頭痛、幻肢痛、歯痛、末梢神経損傷、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される。本発明の別の態様では、疼痛は、HIV、HIV治療による神経障害、三叉神経痛、帯状疱疹後神経痛、急性痛(eudynia)、熱感受性、トサルコイドーシス(tosarcoidosis)、過敏性腸症候群、クローン病、多発性硬化症(MS)に伴う疼痛、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、糖尿病性神経障害、末梢神経障害、関節炎、リウマチ性関節炎、変形性関節症、アテローム性動脈硬化症、発作性ジストニア、筋無力症候群、筋緊張症、悪性高熱症、嚢胞性線維症、偽性アルドステロン症、横紋筋融解症、甲状腺機能低下症、双極性うつ病、不安、統合失調症、ナトリウムチャネル毒素関連の病気、家族性肢端紅痛症、原発性肢端紅痛症、家族性直腸痛、癌、てんかん、部分的及び一般的な強直性発作、むずむず脚症候群、不整脈、線維筋痛症、脳卒中または神経外傷、頻拍性(tach)不整脈、心房細動、及び心室細動によって引き起こされる虚血性病態の下での神経保護からなる群から選択される疾患または病態と関連付けられている。
【0066】
別の態様では、本発明は、動物における疼痛、うつ病、心血管疾患、呼吸器疾患、もしくは精神疾患、またはそれらの組み合わせの治療方法であって、該方法は、有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む。
【0067】
別の態様では、本発明は、疼痛、うつ病、心血管疾患、消化器疾患、及び精神疾患、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される疾患及び障害の治療のための医薬品としての使用のための式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供する。
【0068】
別の態様では、本発明は、疼痛、うつ病、心血管疾患、消化器疾患、及び精神疾患、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される疾患及び障害の治療のための医薬品の製造のための式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
【0069】
別の態様では、本発明は、本明細書に記載される発明を提供する。
特定の実施形態では、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
式(I)の化合物、
【化647】
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またはその塩であって、式中、
各RAAが、独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−C(=O)ORA1、−SOA1、−ORA1、−(XRA)−(3〜15員カルボシクリル)、−(XRA)−(6〜12員アリール)、−(XRA)−(5〜12員ヘテロアリール)、及び−RA2からなる群から選択され、式中、前記RAAの3〜15員カルボシクリル、6〜12員アリール、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、及びC1−4(ハロ)アルコキシからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基Rで任意に置換され、RA1が、水素、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、C1−8ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、RA2が、オキソ(=O)、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたC1−8アルキルからなる群から選択され、XRAが、不在、−C(=O)−、及びC1−4アルキレンからなる群から選択され、XRAの任意のC1−4アルキレンが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノから選択される1〜5個の置換基で任意に置換されたC1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、及びフェニルからなる群から選択される1〜3個の置換基で任意に置換され、
環「A」が、5〜12員ヘテロアリールまたは3〜15員ヘテロシクリルであり、
1aが、HまたはC1−4アルキルであり、
1bが、HまたはC1−4アルキルであり、
が、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、
、R、及びRが、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、かつRが、C1−8アルキル、3〜15員ヘテロシクリル、5〜12員ヘテロアリール、−C(O)N(R、及び−C(=NCN)N(Rからなる群から選択されるか、またはR及びRが、それらが結合している窒素と一緒になって3〜15員ヘテロシクリルまたは5〜12員ヘテロアリールを形成し、式中、任意のC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、アラルキル、3〜15員ヘテロシクリル、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の基Rで任意に置換され、各Rが、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から独立して選択され、
nが、0、1、2、3、4、5、または6である、前記化合物、またはその塩。
(項目2)
式(Ix)の化合物、
【化648】
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またはその塩であって、式中、
各RAAが、独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−C(=O)ORA1、−SOA1、−ORA1、−(XRA)−(3〜15員カルボシクリル)、−(XRA)−(6〜12員アリール)、−(XRA)−(5〜12員ヘテロアリール)、及び−RA2からなる群から選択され、式中、前記RAAの3〜15員カルボシクリル、6〜12員アリール、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4(ハロ)アルコキシ、及び−C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基Rで任意に置換され、RA1が、水素、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、C1−8ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、RA2が、オキソ(=O)、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたC1−8アルキルからなる群から選択され、XRAが、不在、−C(=O)−、及びC1−4アルキレンからなる群から選択され、式中、XRAの任意のC1−4アルキレンが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノから選択される1〜5個の置換基で任意に置換されたC1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、及びフェニルからなる群から選択される1〜3個の置換基で任意に置換され、
環「A」が、5〜12員ヘテロアリールまたは3〜15員ヘテロシクリルであり、
環Bが、5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルであり、5、6、もしくは7員カルボシクリル及び5、6、もしくは7員ヘテロシクリルが、C1−4アルキル、ハロ、及びハロC1−4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
1bが、HまたはC1−4アルキルであり、
、R、及びRが、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、かつRが、C1−8アルキル、3〜15員ヘテロシクリル、5〜12員ヘテロアリール、−C(O)N(R、及び−C(=NCN)N(Rからなる群から選択されるか、またはR及びRが、それらが結合している窒素と一緒になって3〜15員ヘテロシクリルまたは5〜12員ヘテロアリールを形成し、式中、任意のC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、アラルキル、3〜15員ヘテロシクリル、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の基Rで任意に置換され、各Rが、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から独立して選択され、
nが、0、1、2、3、4、5、または6である、前記化合物、またはその塩。
(項目3)
式(II)の化合物、
【化649】
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またはその塩であって、式中、
1aが、HまたはC1−4アルキルであるか、またはR1a及びRが、それらが結合している原子と一緒になって5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルを形成し、5、6、もしくは7員カルボシクリル及び5、6、もしくは7員ヘテロシクリルが、C1−4アルキル、ハロ、及びハロC1−4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
1bが、HまたはC1−4アルキルであり、
が、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択されるか、またはR及びR1aが、それらが結合している原子と一緒になって5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルを形成し、5、6、もしくは7員カルボシクリル及び5、6、もしくは7員ヘテロシクリルが、C1−4アルキル、ハロ、及びハロC1−4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
、R、及びRが、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、Rが、C1−8アルキル、3〜15員ヘテロシクリル、5〜12員ヘテロアリール、−C(O)N(R、及び−C(=NCN)N(Rからなる群から選択されるか、またはR及びRが、それらが結合している窒素と一緒になって3〜15員ヘテロシクリルまたは5〜12員ヘテロアリールを形成し、式中、任意のC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、アラルキル、3〜15員ヘテロシクリル、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の基Rで任意に置換され、各Rが、独立して、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、式中、任意のC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)が、1つ以上のハロで任意に置換される、前記化合物、またはその塩。
(項目4)
項目1に記載の式(I)の化合物、[PV2からの項目1]
【化650】
[この文献は図面を表示できません]

またはその塩であって、式中、
各RAAが、独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−ORA1、−(XRA)−(3〜15員カルボシクリル)、−(XRA)−(6〜12員アリール)、−(XRA)−(5〜12員ヘテロアリール)、及び−RA2からなる群から選択され、式中、前記RAAの(3〜15員カルボシクリル)、6〜12員アリール、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノ、及びC1−4(ハロ)アルコキシからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基Rで任意に置換され、RA1が、水素、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、C1−8ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、RA2が、オキソ(=O)、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたC1−8アルキルからなる群から選択され、XRAが、不在、−C(=O)−、及びC1−4アルキレンからなる群から選択され、式中、XRAの任意のC1−4アルキレンが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノから選択される1〜5個の置換基で任意に置換されたC1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、及びフェニルからなる群から選択される1〜3個の置換基で任意に置換され、
環「A」が、5〜12員ヘテロアリールまたは3〜15員ヘテロシクリルであり、
1aが、HまたはC1−4アルキルであり、
1bが、HまたはC1−4アルキルであり、
が、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、
、R、及びRが、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、かつRが、C1−8アルキル、3〜15員ヘテロシクリル、5〜12員ヘテロアリール、−C(O)N(R、及び−C(=NCN)N(Rからなる群から選択されるか、またはR及びRが、それらが結合している窒素と一緒になって3〜15員ヘテロシクリルまたは5〜12員ヘテロアリールを形成し、式中、任意のC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、アラルキル、3〜15員ヘテロシクリル、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の基Rで任意に置換され、各Rが、独立して、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、
nが、0、1、2、3、4、5、または6である、前記化合物、またはその塩。
(項目5)
項目2に記載の式(Ix)の化合物、[PV2からの項目2]
【化651】
[この文献は図面を表示できません]

またはその塩であって、式中、
各RAAが、独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−ORA1、−(XRA)−(3〜15員カルボシクリル)、−(XRA)−(6〜12員アリール)、−(XRA)−(5〜12員ヘテロアリール)、及び−RA2からなる群から選択され、式中、前記RAAの(3〜15員カルボシクリル)、6〜12員アリール、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノ、及びC1−4(ハロ)アルコキシからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基Rで任意に置換され、RA1が、水素、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、C1−8ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、RA2が、オキソ(=O)、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたC1−8アルキルからなる群から選択され、XRAが、不在、−C(=O)−、及びC1−4アルキレンからなる群から選択され、式中、XRAの任意のC1−4アルキレンが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノから選択される1〜5個の置換基で任意に置換されたC1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、及びフェニルからなる群から選択される1〜3個の置換基で任意に置換され、
環「A」が、5〜12員ヘテロアリールまたは3〜15員ヘテロシクリルであり、
環Bが、5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルであり、5、6、もしくは7員カルボシクリル及び5、6、もしくは7員ヘテロシクリルが、C1−4アルキル、ハロ、及びハロC1−4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
1bが、HまたはC1−4アルキルであり、
、R、及びRが、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、かつRが、C1−8アルキル、3〜15員ヘテロシクリル、5〜12員ヘテロアリール、−C(O)N(R、及び−C(=NCN)N(Rからなる群から選択されるか、またはR及びRが、それらが結合している窒素と一緒になって3〜15員ヘテロシクリルまたは5〜12員ヘテロアリールを形成し、式中、任意のC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、アラルキル、3〜15員ヘテロシクリル、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の基Rで任意に置換され、各Rが、独立して、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、
nが、0、1、2、3、4、5、または6である、前記化合物、またはその塩。
(項目6)
項目3に記載の式(II)の化合物、[PV2からの項目3]
【化652】
[この文献は図面を表示できません]

またはその塩であって、式中、
1aが、HまたはC1−4アルキルであるか、またはR1a及びRが、それらが結合している原子と一緒になって5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルを形成し、5、6、もしくは7員カルボシクリル及び5、6、もしくは7員ヘテロシクリルが、C1−4アルキル、ハロ、及びハロC1−4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
1bが、HまたはC1−4アルキルであり、
が、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択されるか、またはR及びR1aが、それらが結合している原子と一緒になって5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルを形成し、5、6、もしくは7員カルボシクリル及び5、6、もしくは7員ヘテロシクリルが、C1−4アルキル、ハロ、及びハロC1−4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
、R、及びRが、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、かつRが、C1−8アルキル、3〜15員ヘテロシクリル、5〜12員ヘテロアリール、−C(O)N(R、及び−C(=NCN)N(Rからなる群から選択されるか、またはR及びRが、それら結合している窒素と一緒になって3〜15員ヘテロシクリルまたは5〜12員ヘテロアリールを形成し、式中、任意のC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、アラルキル、3〜15員ヘテロシクリル、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の基Rで任意に置換され、各Rが、独立して、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択される、前記化合物、またはその塩。
(項目7)
式Iの化合物、
【化653】
[この文献は図面を表示できません]

またはその塩であって、式中、
各RAAが、独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−ORA1、−(XRA)−(3〜15員カルボシクリル)、−(XRA)−(6〜12員アリール)、−(XRA)−(5〜12員ヘテロアリール)、及び−RA2からなる群から選択され、式中、前記RAAの(3〜15員カルボシクリル)、6〜12員アリール、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノ、及びC1−4(ハロ)アルコキシからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基Rで任意に置換され、RA1が、水素、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、C1−8ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、RA2が、オキソ(=O)、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたC1−8アルキルからなる群から選択され、XRAが、不在、−C(=O)−、及びC1−4アルキレンからなる群から選択され、式中、XRAの任意のC1−4アルキレンが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノから選択される1〜5個の置換基で任意に置換されたC1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、及びフェニルからなる群から選択される1〜3個の置換基で任意に置換され、
環「A」が、5〜12員ヘテロアリールまたは3〜15員ヘテロシクリルであり、
1aが、HまたはC1−4アルキルであるか、またはR1a及びRが、それらが結合している原子と一緒になって5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルを形成し、前記5、6、もしくは7員カルボシクリル及び5、6、もしくは7員ヘテロシクリルが、C1−4アルキル、ハロ、及びハロC1−4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
1bが、HまたはC1−4アルキルであり、
が、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択されるか、またはR及びR1aが、それらが結合している原子と一緒になって5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルを形成し、5、6、もしくは7員カルボシクリル及び5、6、もしくは7員ヘテロシクリルが、C1−4アルキル、ハロ、及びハロC1−4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
、R、及びRが、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、かつRが、C1−8アルキル、3〜15員ヘテロシクリル、5〜12員ヘテロアリール、−C(O)N(R、及び−C(=NCN)N(Rからなる群から選択されるか、またはR及びRが、それらが結合している窒素と一緒になって3〜15員ヘテロシクリルまたは5〜12員ヘテロアリールを形成し、式中、任意のC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、アラルキル、3〜15員ヘテロシクリル、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の基Rで任意に置換され、各Rが、独立して、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、
nが、0、1、2、3、4、5、または6である、前記化合物、またはその塩。
(項目8)
項目7に記載の化合物または塩であって、式中、
各RAAが、独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−ORA1、−(XRA)−(3〜15員カルボシクリル)、−(XRA)−(6〜12員アリール)、−(XRA)−(5〜12員ヘテロアリール)、及び−RA2からなる群から選択され、前記RAAの(3〜15員カルボシクリル)、6〜12員アリール、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノ、及びC1−4(ハロ)アルコキシからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基Rで任意に置換され、RA1が、水素、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、C1−8ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、RA2が、オキソ(=O)、フルオロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたC1−8アルキルからなる群から選択され、XRAが、不在、−C(=O)−、及びC1−4アルキレンからなる群から選択され、XRAの任意のC1−4アルキレンが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノから選択される1〜5個の置換基で任意に置換されたC1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、及びフェニルからなる群から選択される1〜3個の置換基で任意に置換され、
環「A」が、5〜12員ヘテロアリールまたは3〜15員ヘテロシクリルであり、
1aが、HまたはC1−4アルキルであるか、またはR1a及びRが、それらが結合している原子と一緒になって5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルを形成し、前記5、6、もしくは7員カルボシクリル及び5、6、もしくは7員ヘテロシクリルが、C1−4アルキル、ハロ、及びハロC1−4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
1bが、HまたはC1−4アルキルであり、
が、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択されるか、またはR及びR1aが、それらが結合している原子と一緒になって5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルを形成し、5、6、もしくは7員カルボシクリル及び5、6、もしくは7員ヘテロシクリルが、C1−4アルキル、ハロ、及びハロC1−4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
、R、及びRが、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、かつRが、C1−8アルキル、3〜15員ヘテロシクリル、5〜12員ヘテロアリール、−C(O)N(R、及び−C(=NCN)N(Rからなる群から選択されるか、またはR及びRが、それらが結合している窒素と一緒になって3〜15員ヘテロシクリルまたは5〜12員ヘテロアリールを形成し、式中、任意のC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、アラルキル、3〜15員ヘテロシクリル、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の基Rで任意に置換され、各Rが、独立して、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、
nが、0、1、2、3、4、5、または6である、前記化合物、またはその塩。
(項目9)
環「A」が、3〜15員ヘテロシクリルである、項目7または8に記載の化合物、またはその塩。
(項目10)
式Ibの化合物である、項目2、5、または8に記載の化合物であって、
【化654】
[この文献は図面を表示できません]

Xを含む環Bが、5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルである、前記化合物、またはその塩。
(項目11)
Xが、O、S、SO、またはSOである、項目10に記載の化合物、またはその塩。
(項目12)
式Icの化合物である、項目10に記載の化合物、
【化655】
[この文献は図面を表示できません]

またはその塩。
(項目13)
式Idの化合物である、項目10に記載の化合物であって、
【化656】
[この文献は図面を表示できません]

式中、Xが、O、S、SO、またはSOであり、mが、0、1、2、3、4、または5であり、pが、0、1、2、3、4、または5である、前記化合物、またはその塩。
(項目14)
式Ieの化合物である、項目10に記載の化合物、
【化657】
[この文献は図面を表示できません]

またはその塩。
(項目15)
1aが、HまたはC1−4アルキルであり、R1bが、HまたはC1−4アルキルであり、Rが、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択される、項目1、4、7、または8に記載の化合物、またはその塩。
(項目16)
式Ifの化合物である、項目1、4、5、7、または8のいずれか1項に記載の化合物、
【化658】
[この文献は図面を表示できません]

またはその塩。
(項目17)
式Igの化合物である、項目1、4、5、7、または8に記載の化合物であって、
【化659】
[この文献は図面を表示できません]

式中、mが、0、1、2、3、4、または5であり、pが、0、1、2、3、4、または5である、前記化合物、またはその塩。
(項目18)
式Ihの化合物である、項目2、5、7、または8に記載の化合物、
【化660】
[この文献は図面を表示できません]

またはその塩。
(項目19)
式Ijの化合物である、項目2、5、7、または8に記載の化合物であって、
【化661】
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式中、mが、0、1、2、3、4、または5であり、pが、0、1、2、3、4、または5である、前記化合物、またはその塩。
(項目20)
が、Fである、項目1、3、4、6、7、16、または17に記載の化合物、またはその塩。
(項目21)
が、Fである、項目1〜20のいずれか1項に記載の化合物、またはその塩。
(項目22)
が、Hである、項目1〜21のいずれか1項に記載の化合物、またはその塩。
(項目23)
が、5〜12員ヘテロアリールである、項目1〜22のいずれか1項に記載の化合物、またはその塩。
(項目24)
が、1,2,4−チアジアゾール−5−イルである、項目1〜23のいずれか1項に記載の化合物、またはその塩。
(項目25)
式Irの化合物である、項目2、5、または8に記載の化合物であって、
【化662】
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Xを含む環Bが、5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルである、前記化合物、またはその塩。
(項目26)

【化663】
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が、以下からなる群から選択される、項目1、2、4、5、7〜11、16、18、及び20〜25に記載の化合物、
【化664】
[この文献は図面を表示できません]

【化665】
[この文献は図面を表示できません]

【化666】
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またはその塩。
(項目27)

【化667】
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が、以下からなる群から選択される、項目1、2、4、5、7〜11、16、18、及び20〜25に記載の化合物、
【化668】
[この文献は図面を表示できません]

【化669】
[この文献は図面を表示できません]

【化670】
[この文献は図面を表示できません]

【化671】
[この文献は図面を表示できません]

またはその塩。
(項目28)

【化672】
[この文献は図面を表示できません]

が、以下からなる群から選択される、項目1、2、4、5、7〜11、16、18、及び20〜25に記載の化合物、
【化673】
[この文献は図面を表示できません]

またはその塩。
(項目29)
式Ikの化合物である、項目2または5に記載の化合物、
【化674】
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またはその塩であって、式中、
各RAAが、独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−ORA1、−(XRA)−(3〜15員カルボシクリル)、−(XRA)−(6〜12員アリール)、−(XRA)−(5〜12員ヘテロアリール)、及び−RA2からなる群から選択され、式中、前記RAAの(3〜15員カルボシクリル)、6〜12員アリール、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノ、及びC1−4(ハロ)アルコキシからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基Rで任意に置換され、RA1が、水素、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、C1−8ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、RA2が、オキソ(=O)、フルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、及びジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたC1−8アルキルからなる群から選択され、XRAが、不在、−C(=O)−、及びC1−4アルキレンからなる群から選択され、式中、XRAの任意のC1−4アルキレンが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノから選択される1〜5個の置換基で任意に置換されたC1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、及びフェニルからなる群から選択される1〜3個の置換基で任意に置換され、
環「A」が、5〜12員ヘテロアリールまたは3〜15員ヘテロシクリルであり、
環Bが、5、6、もしくは7員カルボシクリル、または5、6、もしくは7員ヘテロシクリルであり、5、6、もしくは7員カルボシクリル及び5、6、もしくは7員ヘテロシクリルが、C1−4アルキル、ハロ、及びハロC1−4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、
1bが、HまたはC1−4アルキルであり、
、R、及びRが、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、
が、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、及びアリール(C1−4アルキル)からなる群から選択され、かつRが、C1−8アルキル、3〜15員ヘテロシクリル、5〜12員ヘテロアリール、−C(O)N(R、及び−C(=NCN)N(Rからなる群から選択されるか、またはR及びRが、それら結合している窒素と一緒になって3〜15員ヘテロシクリルまたは5〜12員ヘテロアリールを形成し、式中、任意のC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、アラルキル、3〜15員ヘテロシクリル、及び5〜12員ヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、−NH、−OH、−CN、−NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4(ハロ)アルコキシ、C1−4アルキルアミノ、及びC1−4ジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の基Rで任意に置換され、各Rが、独立して、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から選択され、
nが、0、1、2、3、4、5、または6であり、
Xが、CH、NRA2、S、またはOである、前記化合物、またはその塩。
(項目30)
式Imの化合物である、項目2または5に記載の化合物、
【化675】
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またはその塩。
(項目31)
式Inの化合物である、項目2または5に記載の化合物、
【化676】
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またはその塩。
(項目32)
式Ioの化合物である、項目2または5に記載の化合物、
【化677】
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またはその塩。
(項目33)
式Inの化合物である、項目2または5に記載の化合物、
【化678】
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またはその塩。
(項目34)
AAが、フェニルである、項目29〜32のいずれか1項に記載の化合物。
(項目35)
AAが、1−メチル−1H−ピラゾール−5−イルである、項目29〜32のいずれか1項に記載の化合物。
(項目36)
式Isの化合物であって、項目2、5、8のいずれか1項に記載の化合物であって、
【化679】
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式中、mが、0、1、2、3、4、または5であり、pが、0、1、2、3、4、または5である、前記化合物、またはその塩。
(項目37)
が、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択され、Rが、F、Cl、Br、I、−CN、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8ハロアルキル、及びC1−8アルコキシからなる群から選択される、項目16または17に記載の化合物。
(項目38)
1aが、Hであり、R1bが、Hである、項目16、17、または37に記載の化合物。
(項目39)
以下からなる群から選択される化合物、
【化680】
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【化681】
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【化682】
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ならびにその塩。
(項目40)
以下からなる群から選択される、項目1に記載の化合物、
【化683】
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【化684】
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【化685】
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ならびにその塩。
(項目41)
以下からなる群から選択される、項目2に記載の化合物、
【化686】
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ならびにその塩。
(項目42)
以下からなる群から選択される、項目2に記載の化合物、
【化687】
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【化688】
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【化689】
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ならびにその塩。
(項目43)
以下からなる群から選択される化合物、
【化690】
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【化691】
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【化692】
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【化693】
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【化694】
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【化695】
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【化696】
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ならびにその塩。
(項目44)
以下からなる群から選択される、項目1に記載の化合物、
【化697】
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【化698】
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【化699】
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ならびにその塩。
(項目45)
以下からなる群から選択される、項目2に記載の化合物、
【化700】
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【化701】
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【化702】
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【化703】
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【化704】
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ならびにその塩。
(項目46)
以下からなる群から選択される、項目3に記載の化合物、
【化705】
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ならびにその塩。
(項目47)
以下からなる群から選択される化合物、
【化706】
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【化707】
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【化708】
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【化709】
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【化710】
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ならびにその塩。
(項目48)
以下からなる群から選択される、項目2に記載の化合物、
【化711】
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【化712】
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【化713】
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【化714】
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【化715】
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ならびにその塩。
(項目49)
以下である、項目3に記載の化合物、
【化716】
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またはその塩。
(項目50)
項目1〜49のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物。
(項目51)
疼痛、うつ病、心血管疾患、呼吸器疾患、及び精神疾患、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される哺乳動物の疾患または病態の治療方法であって、治療を必要とする前記哺乳動物に、治療有効量の項目1〜49のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、前記方法。
(項目52)
前記疾患または病態が、急性疼痛、慢性疼痛、神経因性疼痛、炎症性疼痛、急性疼痛、慢性疼痛、内臓痛、癌性疼痛、化学療法の疼痛、外傷の疼痛、手術の疼痛、手術後の疼痛、出産の疼痛、陣痛、神経因性膀胱、潰瘍性大腸炎、持続性の疼痛、末梢神経を介した疼痛、中枢神経を介した疼痛、慢性頭痛、片頭痛、副鼻腔炎性頭痛、緊張型頭痛、幻肢痛、歯痛、末梢神経損傷、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される、項目51に記載の方法。
(項目53)
前記疾患または病態が、HIVに伴う疼痛、HIV治療による神経障害、三叉神経痛、帯状疱疹後神経痛、急性痛(eudynia)、熱感受性、トサルコイドーシス(tosarcoidosis)、過敏性腸症候群、クローン病、多発性硬化症(MS)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、糖尿病性神経障害、末梢神経障害、関節炎、リウマチ性関節炎、変形性関節症、アテローム性動脈硬化症、発作性ジストニア、筋無力症候群、筋緊張症、悪性高熱症、嚢胞性線維症、偽性アルドステロン症、横紋筋融解症、甲状腺機能低下症、双極性うつ病、不安、統合失調症、ナトリウムチャネル毒素関連の病気、家族性肢端紅痛症、原発性肢端紅痛症、家族性直腸痛、癌、てんかん、部分的及び一般的な強直性発作、むずむず脚症候群、不整脈、線維筋痛症、脳卒中または神経外傷、頻拍性(tach)不整脈、心房細動、及び心室細動によって引き起こされる虚血性病態の下での神経保護からなる群から選択される、項目51に記載の方法。
(項目54)
哺乳動物における電位依存性ナトリウムチャネルを介したイオン流出の阻害による前記哺乳動物の疼痛の治療方法であって、治療を必要とする前記哺乳動物に、治療有効量の項目1〜49のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、前記方法。
(項目55)
哺乳動物における細胞内の電位依存性ナトリウムチャネルを介したイオン流出の減少方法であって、細胞を、項目1〜49のいずれか1項に記載の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩と接触させることを含む、前記方法。
(項目56)
哺乳動物の掻痒症の治療方法であって、治療を必要とする前記哺乳動物に、治療有効量の項目1〜49のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、前記方法。
(項目57)
疼痛、うつ病、心血管疾患、呼吸器疾患、及び精神疾患、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される疾患及び障害の治療のための医薬品を製造するための、項目1〜49のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用。
(項目58)
本明細書に前述の発明。
【発明を実施するための形態】
【0070】
定義
本明細書で使用される場合、別途明記されない限り、「アルキル」という用語は、それ自体でまたは別の置換基の一部として指定された数の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖炭化水素ラジカルを意味する(すなわち、C1−8は、1〜8個の炭素を意味する)。アルキル基の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル等が挙げられる。「アルケニル」という用語は、1つ以上の二重結合を有する不飽和アルキルラジカルを指す。同様に、「アルキニル」という用語は、1つ以上の三重結合を有する不飽和アルキルラジカルを指す。かかる不飽和アルキル基の例としては、ビニル、2−プロペニル、クロチル、2−イソペンテニル、2−(ブタジエニル)、2,4−ペンタジエニル、3−(1,4−ペンタジエニル)、アチニル、1−及び3−プロピニル、3−ブチニル、ならびに高級同族体及び異性体が挙げられる。
【0071】
別途明記されない限り、「ヘテロアルキル」という用語は、それ自体でまたは別の用語と組み合わせて、指定された数の炭素原子と、O、N、Si、及びSからなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子(窒素及び硫黄は任意に酸化されてもよく、窒素ヘテロ原子は任意に四級化されてもよい)とからなる安定した直鎖または分岐鎖炭化水素ラジカルを意味する。ヘテロ原子(複数可)O、N、及びSは、ヘテロアルキル基の任意の内部位置に位置付けられ得る。ヘテロ原子Siは、アルキル基が分子の残りの部分に結合されている位置を含む、ヘテロアルキル基の任意の位置に位置付けられ得る。「ヘテロアルキル」は、最大3つの不飽和ユニットを含有し得、モノ−及びポリ−ハロゲン化ハロゲン化変異型またはそれらの組み合わせも含む。例としては、−CH−CH−O−CH、−CH−CH−O−CF、−CH−CH−NH−CH、−CH−CH−N(CH)−CH、−CH−S−CH−CH、−S(O)−CH、−CH−CH−S(O)−CH、−CH=CH−O−CH、−Si(CH、−CH−CH=N−OCH、及び−CH=CH=N(CH)−CHが挙げられる。例えば、−CH−NH−OCH及び−CH−O−Si(CH等のように最大2個のヘテロ原子は連続的であってもよい。
【0072】
「アルキレン」という用語は、それ自体でまたは別の置換基の一部として、−CHCHCHCH−及び−CH(CH)CHCH−によって例示されるような、アルカン(分岐アルカンを含む)に由来する二価ラジカルを意味する。典型的には、アルキル(またはアルキレン)基は、1〜24個の炭素原子を有し、本発明において、これらの基が10個以下の炭素原子を有することが好ましい。「アルケニレン」及び「アルキニレン」は、それぞれ二重結合または三重結合を有する「アルキレン」の不飽和形態を指す。
【0073】
「ヘテロアルキレン」という用語は、それ自体でまたは別の置換基の一部として、−CH−CH−S−CHCH−、及び−CH−S−CH−CH−NH−CH−、−O−CH−CH=CH−、−CH−CH=C(H)CH−O−CH−、及び−S−CH−C≡C−によって例示されるような、ヘテロアルキルに由来する、飽和、または不飽和、または多価不飽和の二価ラジカルを意味する。ヘテロアルキレン基について、ヘテロ原子はまた、鎖末端のいずれかまたは両方を占有し得る(例えば、アルキレンオキシ、アルキレンジオキシ、アルキレンアミノ、アルキレンジアミノ等)。
【0074】
「アルコキシ」、「アルキルアミノ」、及び「アルキルチオ」という用語は、それらの従来の意味で使用され、酸素原子(「オキシ」)、アミノ基(「アミノ」)、またはチオ基を介して、分子の残りの部分に結合されるアルキル基を指す。さらに、ジアルキルアミノ基について、アルキル部分は、同じであっても異なっていてもよい。
【0075】
「アシル」という用語は、基(C1−6アルキル)−C(=O)−を意味する。
【0076】
「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、別途明記されない限り、それら自体でまたは別の置換基の一部としてフッ素、塩素、臭素、またはヨウ素原子を意味する。「(ハロ)アルキル」という用語は、「アルキル」及び「ハロアルキル」置換基の両方を含むことを意味する。さらに、「ハロアルキル」という用語は、モノハロアルキル及びポリハロアルキルを含むことを意味する。例えば、「C1−4ハロアルキル」という用語は、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、4−クロロブチル、3−ブロモプロピル、ジフルオロメチル等を含むことを意味する。
【0077】
本明細書で使用される場合、「アリール」という用語は、単一の全炭素芳香族環、または環のうちの少なくとも1つが芳香族である複数の縮合全炭素環系を指す。例えば、ある特定の実施形態では、アリール基は、6〜20個の炭素原子、6〜14個の炭素原子、6〜12個の炭素原子、または6〜10個の炭素原子を有する。アリールは、フェニルラジカルを含む。アリールはまた、9〜20個の炭素原子を有し、少なくとも1つの環が芳香族であり、他の環が芳香族であっても芳香族でもなくてもよい(すなわち、炭素環)、複数の縮合環系(例えば、2、3、または4個の環を含む環系)を含む。かかる複数の縮合環系は、複数の縮合環系の任意の炭素環部分で、1個以上(例えば、1、2、または3個)のオキソ基で任意に置換される。複数の縮合環系は、縮合、結合価要件によって許容される場合、縮合、スピロ、及び架橋結合を介して互いに結合し得る。上記に定義されるように、複数の縮合環系の結合点は、環の芳香族部分または炭素環部分を含む、環系の任意の位置であり得ることが理解される。アリール基の非限定的な例としては、フェニル、インデニル、ナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、アントラセニル等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0078】
「炭素環」または「カルボシクリル」という用語は、3〜7個の炭素原子(すなわち、(C−C)炭素環)を有する、単一の飽和(すなわち、シクロアルキル)または単一の部分不飽和(例えば、シクロアルケニル、シクロアルカジエニル等)の全炭素環を指す。「炭素環」または「カルボシクリル」という用語はまた、複数の縮合、飽和、または部分飽和の全炭素環系(例えば、2、3、または4個の炭素環を含む環系)を含む。したがって、炭素環は、二環式炭素環(例えば、約3〜15個の炭素原子、約6〜15個の炭素原子、または6〜12個の炭素原子を有する二環式炭素環、例えば、ビシクロ[3.1.0]ヘキサン及びビシクロ[2.1.1]ヘキサン)、及び多環式炭素環(例えば、最大約20個の炭素原子を有する三環式及び四環式炭素環)等の多環式炭素環を含む。複数の縮合環系は、縮合、結合価要件によって許容される場合、縮合、スピロ、及び架橋結合を介して互いに結合し得る。例えば、多環式炭素環は、単一の炭素原子を介して互いに結合してスピロ結合を形成し得るか(例えば、スピロペンタン、スピロ[4,5]デカン等)、2個の隣接する炭素原子を介して互いに結合して縮合結合を形成し得るか(例えば、デカヒドロナフタレン、ノルサビナン(norsabinane)、ノルカラン等の炭素環)、または2個の隣接していない炭素原子を介して互いに結合して架橋結合を形成し得る(例えば、ノルボルナン、ビシクロ[2.2.2]オクタン等)。「炭素環」または「カルボシクリル」はまた、1個以上(例えば、1、2、または3個)のオキソ基で任意に置換され得る。一実施形態では、炭素環という用語は、C3−15炭素環を含む。一実施形態では、炭素環という用語は、C6−15炭素環を含む。一実施形態では、炭素環という用語は、C3−8炭素環を含む。一実施形態では、炭素環という用語は、C3−6炭素環を含む。一実施形態では、炭素環という用語は、C3−5炭素環を含む。炭素環の非限定的な例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、1−シクロペント−1−エニル、1−シクロペント−2−エニル、1−シクロペント−3−エニル、シクロヘキシル、1−シクロヘキシ−1−エニル、1−シクロヘキシ−2−エニル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ピナン、アダマンタン、ノルボレン(norborene)、スピロ環C5−12アルカン、及び1−シクロヘキシ−3−エニルが挙げられる。
【0079】
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリール」という用語は、環において炭素以外の少なくとも1個の原子を有し、該原子が、酸素、窒素、及び硫黄からなる群から選択される、単一の芳香族環を指し、「ヘテロアリール」はまた、少なくとも1個のかかる芳香族環を有する複数の縮合環系を含み、この複数の縮合環系は、以下にさらに記載される。したがって、「ヘテロアリール」は、約1〜6この炭素原子、ならびに酸素、窒素、及び硫黄からなる群から選択される約1〜4個のヘテロ原子の単一の芳香族環を含む。硫黄及び窒素原子はまた、酸化形態で提供される場合もあるが、但し、環が芳香族であることを条件とする。例示的なヘテロアリール環系としては、ピリジル、ピリミジニル、オキサゾリル、またはフリルが挙げられるが、これらに限定されない。「ヘテロアリール」はまた、複数の縮合環系(例えば、2、3、または4個の環を含む環系)を含み、上記に定義されるように、ヘテロアリール基が、ヘテロアリール(例えば、1,8−ナフチリジニル等のナフチリジニルを形成する)、複素環(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジニル等の1,2,3,4−テトラヒドロナフチリジニルを形成する)、炭素環(例えば、5,6,7,8−テトラヒドロキノリルを形成する)、及びアリール(例えば、インダゾリルを形成する)から選択される1個以上の環と縮合して、複数の縮合環系を形成する。したがって、ヘテロアリール(単一の芳香族環または複数の縮合環系)は、ヘテロアリール環内に約1〜20個の炭素原子及び約1〜6個のヘテロ原子を有する。かかる複数の縮合環系は、縮合環の炭素環または複素環部分で、1個以上(例えば、1、2、3、または4個)のオキソ基で任意に置換され得る。複数の縮合環系は、縮合、結合価要件によって許容される場合、縮合、スピロ、及び架橋結合を介して互いに結合し得る。複数の縮合環系の個々の環は、互いに対して任意の順序で結合し得ることが理解される。複数の縮合環系の結合点(ヘテロアリールについて上記に定義されたように)は、複数の縮合環系のヘテロアリール、複素環、または炭素環部分を含む、複数の縮合環系の任意の位置であり得ることも理解される。ヘテロアリールまたはヘテロアリールの複数の縮合環系のための結合点は、炭素原子及びヘテロ原子(例えば、窒素)を含む、ヘテロアリールまたはヘテロアリールの複数の縮合環系の任意の好適な原子であり得ることも理解される。例示的なヘテロアリールには、ピリジル、ピロリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、チエニル、インドリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、フリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、キノリル、イソキノリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、インダゾリル、キノキサリル(quinoxalyl)、キナゾリル(quinazolyl)、5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリニルベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、チアナフテニル(thianaphthenyl)、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、キナゾリニル−4(3H)−オン、トリアゾリル,4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール、及び3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロ−ペンタ[1,2−c]ピラゾールが挙げられるが、これらに限定されない。
【0080】
本明細書で使用される場合、「ヘテロシクリル」または「複素環」という用語は、環において炭素以外の少なくとも1個の原子を有し、該原子が、酸素、窒素、及び硫黄からなる群から選択される、単一の飽和または部分不飽和環を指し、この用語はまた、少なくとも1個のかかる飽和または部分不飽和環を有する複数の縮合環系を含み、この複数の縮合環系は、以下にさらに記載される。したがって、この用語は、環の中に約1〜6個の原子、ならびに酸素、窒素、及び硫黄からなる群から選択される約1〜6個のヘテロ原子の単一の飽和または部分不飽和(例えば、3、4、5、6、または7員環)を含む。環は、1個以上(例えば、1、2、または3個)のオキソ基で置換されてもよく、硫黄及び窒素原子はまた、それらの酸化形態で存在してもよい。例示的な複素環には、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、及びピペリジニルが含まれるが、これらに限定されない。「複素環」という用語はまた、単一の複素環(上記に定義されるような)が、複素環(例えば、1,8−デカヒドロナフチリジニルを形成する)、炭素環(例えば、デカヒドロキノリル)、及びアリールから選択される1個以上の基と結合して複数の縮合環系を形成する、複数の縮合環系(例えば、2、3、または4個の環を含む環系)を含む。したがって、複素環(単一の飽和環、または単一の部分不飽和環、または複数の縮合環系)は、複素環内に約2〜20個の炭素原子及び約1〜6個のヘテロ原子を有する。かかる複数の縮合環系は、複数の縮合環の炭素環または複素環部分で、1個以上(例えば、1、2、3、または4個)のオキソ基で任意に置換され得る。複数の縮合環系は、縮合、結合価要件によって許容される場合、縮合、スピロ、及び架橋結合を介して互いに結合し得る。複数の縮合環系の個々の環は、互いに対して任意の順序で結合し得ることが理解される。複数の縮合環系の結合点(複素環について上記に定義されたように)は、環の複素環、アリール、及び炭素環部分を含む、複数の縮合環系の任意の位置であり得ることも理解される。複素環または複素環の複数の縮合環系のための結合点は、炭素原子及びヘテロ原子(例えば、窒素)を含む、複素環または複素環の複数の縮合環系の任意の好適な原子であり得ることも理解される。一実施形態では、複素環という用語は、C2−20複素環を含む。一実施形態では、複素環という用語は、C2−7複素環を含む。一実施形態では、複素環という用語は、C2−5複素環を含む。一実施形態では、複素環という用語は、C2−4複素環を含む。一実施形態では、複素環という用語は、3〜15員複素環を含む。一実施形態では、複素環という用語は、3〜8員複素環を含む。一実施形態では、複素環という用語は、3〜6員複素環を含む。一実施形態では、複素環という用語は、4〜6員複素環を含む。例示的な複素環には、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロオキサゾリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリル、ベンゾオキサジニル、ジヒドロオキサゾリル、クロマニル、1,2−ジヒドロピリジニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、1,3−ベンゾジオキソリル(benzodioxolyl)、1,4−ベンゾジオキサニル、スピロ[シクロプロパン−1,1’−イソインドリニル]−3’−オン、イソインドリニル−1−オン、2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタニル、イミダゾリジン−2−オンN−メチルピペリジン、イミダゾリジン、ピラゾリジンン、ブチロラクタム、バレロラクタム、イミダゾリジノン、ヒダントイン、ジオキソラン、フタルイミド、1,4−ジオキサン、チオモルホリン、チオモルホリン−S−オキシド、チオモルホリン−S,S−オキシド、ピラン、3−ピロリン、チオピラン、ピロン、テトラヒドロチオフェン、キヌクリジン、トロパン、2−アザスピロ[3.3]ヘプタン、(1R,5S)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、(1s,4s)−2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン、(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.2]オクタン、及びピロリジン−2−オンが含まれるが、これらに限定されない。
【0081】
本明細書で使用される場合、「ヘテロシクリルオキシ」という用語は、基(ヘテロシクリル)−O−を指し、ヘテロシクリルという用語は、本明細書に定義される意味を有する。
【0082】
本明細書で使用される場合、「アルコキシカルボニル」という用語は、基(アルキル)−O−C(=O)−を指し、アルキルという用語は、本明細書に定義される意味を有する。
【0083】
本明細書で使用される場合、「ヘテロ原子」という用語は、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、及びケイ素(Si)を含むことを意味する。
【0084】
本明細書で使用される場合、「キラル」という用語は、鏡像パートナーの非重畳可能性の特性を有する分子を指す一方、「アキラル」という用語は、それらの鏡像パートナーに重畳可能な分子を指す。
【0085】
本明細書で使用される場合、「立体異性体」という用語は、同一の化学構造を有するが、空間内の原子または基の配置が異なる化合物を指す。
【0086】
本明細書で使用される場合、化学構造内の結合と交差する波線「
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
」は、その化学構造において波線の結合が、分子の残りの部分と交差する結合の結合点を示す。
【0087】
本明細書で使用される場合、「C結合された」という用語は、その用語が説明する基が、環の炭素原子を介して分子の残りの部分と結合していることを意味する。
【0088】
本明細書で使用される場合、「N結合された」という用語は、その用語が説明する基が、環の窒素原子を介して分子の残りの部分と結合していることを意味する。
【0089】
「ジアステレオマー」とは、2つ以上のキラル中心を有し、その分子が互いの鏡像ではない立体異性体を指す。ジアステレオマーは、異なる物理特性、例えば、融点、沸点、スペクトル特性、及び反応性を有する。ジアステレオマーの混合物は、電気泳動法及びクロマトグラフィー等の高分解能分析手順の下で分離することができる。
【0090】
「エナンチオマー」とは、互いの非重畳鏡像である、化合物の2つの立体異性体を指す。
【0091】
本明細書に使用される立体化学的定義及び慣例は、S.P.Parker,Ed.,McGraw−Hill Dictionary of Chemical Terms(1984)McGraw−Hill Book Company,New York、及びEliel,E.and Wilen,S.,「Stereochemistry of Organic Compounds」,John Wiley&Sons,Inc.,New York,1994に従う。本発明の化合物は、不斉中心またはキラル中心を含有し得、したがって、異なる立体異性形態で存在する。ジアステレオマー、エナンチオマー、及びアトロプ異性体、ならびにラセミ混合物等のそれらの混合物を含むがこれらに限定されない、本発明の化合物の全ての立体異性形態が、本発明の一部を形成することが意図される。多くの有機化合物は、光学活性形態で存在し、すなわち、それらは、直線偏光の平面を回転する能力を有する。光学活性化合物について記載する際、接頭辞D及びL、またはR及びSは、そのキラル中心(複数可)を中心とした分子の絶対配置を表すために使用される。接頭辞d及びl、または(+)及び(−)は、化合物による直線偏光の回転の表示を示すために用いられ、(−)または1は、化合物が左旋性であることを意味する。接頭辞が(+)またはdの化合物は、右旋性である。所与の化学構造について、これらの立体異性体は、それらが互いの鏡像であることを除き、同一である。特定の立体異性体は、エナンチオマーとも呼ばれ、かかる異性体の混合物は、しばしばエナンチオマー混合物と呼ばれる。エナンチオマーの50:50の混合物は、ラセミ混合物またはラセミ体と呼ばれ、これは、化学反応またはプロセスにおいて鏡像選択または立体特異性がない場合に生じ得る。「ラセミ混合物」及び「ラセミ体」という用語は、光学活性を欠く2つのエナンチオマー種の等モル混合物を指す。
【0092】
本明細書における化合物式中の結合が、非立体化学的様式(例えば、平坦)で描かれる場合、その結合が取り付けられる原子は、全ての立体化学的可能性を含む。本明細書における化合物式中の結合が、定義された立体化学的様式(例えば、太字、太字−くさび形、破線、または破線−くさび形)で描かれる場合、立体化学的結合が取り付けられる原子は、別途明記されない限り、描かれた絶対立体異性体において強化されることが理解される。一実施形態では、化合物は、少なくとも51%が、描かれた絶対立体異性体であり得る。別の実施形態では、化合物は、少なくとも80%が、描かれた絶対立体異性体であり得る。別の実施形態では、化合物は、少なくとも90%が、描かれた絶対立体異性体であり得る。別の実施形態では、化合物は、少なくとも95%が、描かれた絶対立体異性体であり得る。別の実施形態では、化合物は、少なくとも97%が、描かれた絶対立体異性体であり得る。別の実施形態では、化合物は、少なくとも98%が、描かれた絶対立体異性体であり得る。別の実施形態では、化合物は、少なくとも99%が、描かれた絶対立体異性体であり得る。
【0093】
本明細書で使用される場合、「互変異性体」または「互変異性体形態」という用語は、低エネルギーの障壁を介して相互転換可能な異なるエネルギーの構造異性体を指す。例えば、プロトン互変異性体(別名、プロトトロピー互変異性体)は、ケト−エノール及びイミン−エナミン異性化等の、プロトンの移動を介した相互転換を含む。原子価互変異性体は、結合性電子のいくつかの再変性による相互転換を含む。
【0094】
本明細書で使用される場合、「溶媒和物」という用語は、1つ以上の溶媒分と本発明の化合物との会合体または複合体を指す。溶媒和物を形成する溶媒の例としては、水、イソプロパノール、エタノール、メタノール、DMSO、酢酸エチル、酢酸、及びエタノールアミンが挙げられるが、これらに限定されない。「水和物」という用語は、溶媒分子が水である複合体を指す。
【0095】
本明細書で使用される場合、「保護基」という用語は、化合物上の特定の官能基をブロックまたは保護するために一般に用いられる置換基を指す。例えば、「アミノ保護基」とは、化合物におけるアミノ官能性をブロックまたは保護する、アミノ基に結合した置換基である。好適なアミノ保護基には、アセチル、トリフルオロアセチル、t−ブトキシカルボニル(BOC)、ベンジルオキシカルボニル(CBZ)、及び9−フルオレニルメチルエノキシカルボニル(Fmoc)が含まれる。同様に、「ヒドロキシ保護基」とは、ヒドロキシ官能性をブロックまたは保護する、ヒドロキシ基の置換基を指す。好適な保護基には、アセチル及びシリルが含まれる。「カルボキシル保護基」とは、カルボキシ官能性をブロックまたは保護する、カルボキシ基の置換基を指す。一般的なカルボキシ保護基には、フェニルスルホニルエチル、シアノエチル、2−(トリメチルシリル)エチル、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル、2−(p−トルエンスルホニル)エチル、2−(p−ニトロフェニルスルフェニル)エチル、2−(ジフェニルホスフィノ)−エチル、ニトロエチル等が含まれる。保護基及びそれらの使用の一般的な説明については、P.G.M.Wuts and T.W.Greene,Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis 4th edition,Wiley−Interscience,New York,2006を参照されたい。
【0096】
本明細書で使用される場合、「哺乳動物」という用語には、ヒト、マウス、ラット、モルモット、サル、イヌ、ネコ、ウマ、ウシ、ブタ、及びヒツジが含まれるが、これらに限定されない。
【0097】
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」という用語は、本明細書に記載される化合物に見られる特定の置換基に応じて、比較的無毒の酸または塩基で調製された活性化合物の塩を含むことを意味する。本発明の化合物が比較的酸性の官能基を含有する場合、塩基付加塩は、かかる化合物の中性形態を、未希釈でまたは好適な不活性溶媒中のいずれかで、十分な量の所望の塩基と接触させることによって得ることができる。薬学的に許容される無機塩基に由来する塩の例としては、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、第2鉄、第1鉄、リチウム、マグネシウム、第2マンガン、第1マンガン、カリウム、ナトリウム、亜鉛等が挙げられる。薬学的に許容される有機塩基に由来する塩には、置換アミン、環状アミン、天然アミン等を含む一級、二級、及び三級アミンの塩、例えば、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリンN,N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミン等が含まれる。本発明の化合物が比較的塩基性の官能基を含有するとき、酸付加塩は、そのままでかまたは好適な不活性溶媒中かのいずれかで、かかる化合物の中性形態を十分な量の所望の酸と接触させることによって得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩の例としては、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、一水素炭酸、リン酸、一水素リン酸、二水素リン酸、硫酸、一水素硫酸、ヨウ化水素酸、または亜リン酸等の無機酸に由来するもの、ならびに酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸等の比較的無毒の有機酸に由来する塩が挙げられる。アルギニン酸等のアミノ酸の塩、及びグルクロン酸またはガラクツノロン酸(galactunoric acid)有機酸の塩も含まれる(例えば、Berge,S.M.,et al.,「Pharmaceutical Salts」,Journal of Pharmaceutical Science,1977,66,1−19を参照されたい)。本発明のある特定の具体的な化合物は、化合物が塩基付加塩または酸付加塩のいずれかに変換されることを可能にする、塩基性及び酸性の官能性の両方を含有する。
【0098】
化合物の中性形態は、塩を塩基または酸と接触させ、従来の方法で親化合物を単離することによって再生することができる。化合物の親形態は、極性溶媒中の可溶性等のその特定の物理的特性が様々な塩形態と異なるが、その他の点では、塩は、本発明の目的において化合物の親形態と同等である。
【0099】
塩形態に加え、本発明は、プロドラッグ形態の化合物を提供する。本明細書で使用される場合、「プロドラッグ」という用語は、生理学的条件下で容易に化学的変化を受けて、本発明の化合物を提供する化合物を指す。さらに、プロドラッグは、エクスビボ環境において化学的または生化学的方法によって本発明の化合物に変換され得る。例えば、プロドラッグは、好適な酵素または化学試薬と共に経皮パッチリザーバ内に置かれると、本発明の化合物にゆっくりと変換され得る。
【0100】
本発明のプロドラッグには、アミノ酸残基、または2個以上(例えば、2、3、または4個)のアミノ酸残基のポリペプチド鎖が、アミドまたはエステル結合を介して本発明の化合物の遊離アミノ基、ヒドロキシ、またはカルボン酸基に共有結合している化合物が含まれる。アミノ酸残基には、3文字の記号で一般的に表される20の天然アミノ酸が含まれるがそれらに限定されず、ホスホセリン、ホスホトレオニン、ホスホチロシン、4−ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリジン、デモシン(demosine)、イソデモシン、ガンマ−カルボキシグルタミン酸、馬尿酸、オクタヒドロインドール−2−カルボン酸、スタチン、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸、ペニシラミン、オルニチン、3−メチルヒスチジン、ノルバリン、ベータ−アラニン、ガンマ−アミノ酪酸、シトルリン、ホモシステイン、ホモセリン、メチル−アラニン、パラ−ベンゾイルフェニルアラニン、フェニルグリシン、プロパルギルグリシン、サルコシン、メチオニンスルホン、及びtert−ブチルグリシンも含まれる。
【0101】
追加の種類のプロドラッグも包含される。例えば、本発明の化合物の遊離カルボキシル基は、アミドまたはアルキルエステルとして誘導体化され得る。別の例として、遊離ヒドロキシ基を含む本発明の化合物は、Fleisher,D. et al.,(1996)Improved oral drug delivery:solubility limitations overcome by the use of prodrugs Advanced Drug Delivery Reviews,19:115に概説されるように、ヒドロキシ基を、限定するものではないがリン酸エステル、ヘミスクシネート、ジメチルアミノアセテート、またはホスホリルオキシメチルオキシカルボニル基等の基に変換することによって、プロドラッグとして誘導体化され得る。ヒドロキシ及びアミノ基のカルバメートプロドラッグも含まれ、ヒドロキシ基のカルボネートプロドラッグ、スルホネートエステル、及びスルフェートエステルも含まれる。アシル基が、エーテル、アミン、及びカルボン酸官能性を含むがこれらに限定されない基で任意に置換されたアルキルエステルであり得るか、またはアシル基が、上記のようなアミノ酸エステルである、(アシルオキシ)メチル及び(アシルオキシ)エチルエーテルとしてのヒドロキシ基の誘導体化も包含される。この種類のプロドラッグは、J.Med.Chem.,(1996),39:10に記載される。より具体的な例としては、(C1−6)アルカノイルオキシメチル、1−((C1−6)アルカノイルオキシ)エチル、1−メチル−1−((C1−6)アルカノイルオキシ)エチル、(C1−6)アルコキシカルボニルオキシメチル、N−(C1−6)アルコキシカルボニルアミノメチル、スクシノイル、(C1−6)アルカノイル、アルファ−アミノ(C1−4)アルカノイル、アリルアシル及びアルファ−アミノアシル、またはアルファ−アミノアシル−アルファ−アミノアシル(各アルファ−アミノアシル基は、天然L−アミノ酸、P(O)(OH)、−P(O)(O(C1−6)アルキル)、またはグリコシル(炭水化物ノヘミアセタール形態のヒドロキシル基の除去によって得られるラジカル)から選択される)等の基でのアルコール基の水素原子の置換が挙げられる。
【0102】
プロドラッグ誘導体のさらなる例については、例えば、a)Design of Prodrugs,H.Bundgaard編,(Elsevier,1985)、及びMethods in Enzymology,Vol.42,p.309−396,K.Widderら編(Academic Press,1985)、b)A Textbook of Drug Design and Development,Krogsgaard−Larsen及びH.Bundgaard編,Chapter 5,H.Bundgaardによる「Design and Application of Prodrugs」p.113−191(1991)、c)H.Bundgaard,Advanced Drug Delivery Reviews,8:1−38(1992)、d)H.Bundgaard,et al.,Journal of Pharmaceutical Sciences,77:285(1988)、ならびにe)N.Kakeya,et al.,Chem.Pharm.Bull.,32:692(1984)を参照されたく、これらは各々、参照により本明細書に具体的に組み込まれる。
【0103】
さらに、本発明は、本発明の化合物の代謝産物を提供する。本明細書で使用される場合、「代謝産物」という用語は、特定の化合物またはその塩の体内での代謝を介して産生される生成物を指す。かかる生成物は、例えば、投与された化合物の酸化、還元、加水分解、アミド化、脱アミド化、エステル化、脱エステル化、酵素切断等から生じ得る。
【0104】
代謝産物は、典型的には、本発明の化合物の放射標識(例えば、14CまたはH)同位体を調製し、検出可能な用量(例えば、約0.5mg/kg超)での、ラット、マウス、モルモット、サル、またはヒト等の動物にそれを非経口投与し、代謝が生じるまで十分な時間(典型的には、約30秒〜30時間)を与え、尿、血液、または他の生体試料から変換生成物を単離することによって識別される。これらの生成物は、それらが標識されているため、容易に単離される(その他は、代謝産物中で生存したエピトープに結合することができる抗体の使用によって単離される)。代謝産物構造は、従来の様式で、例えば、MS、LC/MS、またはNMR分析によって判定される。一般に、代謝産物の分析は、当業者に周知の従来の薬物代謝研究と同じ方法で行われる。代謝産物は、それらがインビボで見出されない限り、本発明の化合物の治療投薬のための診断アッセイに有用である。
【0105】
本発明のある特定の化合物は、非溶媒和形態、ならびに水和形態を含む溶媒和形態で存在し得る。一般に、溶媒和形態は非溶媒和形態と同等であり、本発明の範囲内に包含されることが意図される。本発明のある特定の化合物は、複数の結晶形態または非晶質形態で存在し得る。一般に、全ての物理的形態は、本発明によって企図される使用について同等であり、本発明の範囲内であることが意図される。
【0106】
本発明のある特定の化合物は、不斉炭素原子(光学的中心)または二重結合を保有し、ラセミ体、ジアステレオマー、幾何異性体、位置異性体、及び個々の異性体(例えば、別個のエナンチオマー)は全て、本発明の範囲内に包含されることが意図される。
【0107】
「治療する」及び「治療」という用語は、治療処置及び/または予防処置もしくは予防的手段の両方を指し、その目的は、例えば、癌の発症または拡がり等の望ましくない生理学的変化または障害を予防または緩徐化(軽減)させることである。本発明の目的のため、有益なまたは所望の臨床結果には、検出可能であるか検出不可能であるかにかかわらず、症状の軽減、疾患または障害の程度の減少、疾患または障害の安定(すなわち、悪化していない)状態、疾患進行の遅延または減速、疾患状態または障害の改善または緩和、及び寛解(部分的または完全な)が含まれるが、これらに限定されない。「治療」はまた、治療を受けない場合に予想される生存期間と比較して、生存期間を延長させることを意味する場合もある。治療を必要とするものには、既に疾患または障害を有するもの、ならびに疾患もしくは障害を有する傾向があるもの、または疾患もしくは障害が予防されるものが含まれる。
【0108】
「治療有効量」または「有効量」という語句は、(i)特定の疾患、病態、もしくは障害を治療もしくは予防するか、(ii)特定の疾患、病態、もしくは障害の1つ以上の症状を弱めるか、改善するか、もしくは取り除くか、または(iii)本明細書に記載される特定の疾患、病態、または障害の1つ以上の症状の発症を予防もしくは遅延させる、本発明の化合物の量を意味する。癌治療について、有効性は、例えば、無増悪期間(TTP)の評価及び/または奏功率(RR)の判定によって測定することができる。
【0109】
「生物学的利用能」という用語は、患者に投与された所与の量の薬物の全身の利用能(すなわち、血液/血漿レベル)を指す。生物学的利用能は、投与された投与剤形から全身循環に達する薬物の時間(速度)及び総量(程度)を示す絶対項である。
【0110】
化合物
一態様では、本発明は、本明細書に前述のように、式Iの化合物及びその実施形態を提供する。
【0111】
別の実施形態では、化合物は、本明細書の実施例に記載されるように、式Iの化合物及びその塩から選択される。
【0112】
化合物の合成
式(I)の化合物は、以下のスキームに示されるプロセスによって調製され得る。
スキーム1
【化73-1】
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スキーム2
【化73-2】
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【0113】
薬学的組成物及び投与
上記に提供される化合物(またはその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝産物、同位体、薬学的に許容される塩、またはプロドラッグ)のうちの1つ以上に加え、本発明はまた、式Iまたは及びその実施形態の化合物と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤とを含む組成物及び医薬品を提供する。本発明の組成物を使用して、患者(例えば、ヒト)におけるNaV1.7を選択的に阻害することができる。
【0114】
本明細書で使用される場合、「組成物」という用語は、特定の成分を特定の量で含む生成物、ならびに特定の成分を特定の量での組み合わせから直接的または間接的に得られる任意の生成物を包含することが意図される。「薬学的に許容される」とは、担体、希釈剤、または賦形剤が、製剤の他の成分と適合しなければならず、そのレシピエントに有害であってはならないことを意味する。
【0115】
一実施形態では、本発明は、式Iまたはその実施形態の化合物、及びその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝産物、同位体、薬学的に許容される塩、またはプロドラッグ)と、薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤とを含む薬学的組成物(または医薬品)を提供する。別の実施形態では、本発明は、本発明の化合物を含む組成物(または医薬品)を調製することを提供する。別の実施形態では、本発明は、式Iまたはその実施形態の化合物、及び式Iの化合物またはその実施形態の化合物を含む組成物を、それを必要とする患者(例えば、ヒト患者)に投与することを提供する。
【0116】
組成物は、良好な医療行為に合致した様式で製剤化、投薬、及び投与される。この文脈において考慮すべき要因には、治療される特定の障害、治療される特定の哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与方法、投与スケジュール、及び医師に既知である他の要因が含まれる。投与される化合物の有効量は、かかる考慮によって管理され、例えば疼痛等の望ましくない疾患または障害を予防または治療するために必要とされる、NaV1.7活性の阻害に必要な最小量である。例えば、かかる量は、正常細胞、または全体として哺乳動物に対して毒性である量を下回る場合がある。
【0117】
一例において、非経口投与される本発明の化合物の1回の投与当たりの治療有効量は、1日当たり患者の体重の約0.01〜100mg/kg、あるいは例えば、約0.1〜20mg/kgの範囲内であり、使用される化合物の典型的な初期範囲は、0.3〜15mg/kg/日である。ある特定の実施形態では、1日用量は、単一の1日用量として、または1日に2〜6回の分割された用量で、または持続放出形態で与えられる。70kgの成人の場合、総1日用量は、一般に、約7mg〜約1,400mgである。この投薬レジメンは、最適な治療応答を提供するように調節され得る。化合物は、1日当たり1〜4回、好ましくは1日当たり1回または2回のレジメンで投与され得る。
【0118】
本発明の化合物は、任意の好都合な投与形態、例えば、錠剤、粉末、カプセル剤、溶液、分散剤、懸濁液、シロップ、スプレー、坐薬、ゲル剤、エマルジョン剤、パッチ等で投与され得る。かかる組成物は、薬学的調製物中に従来の成分、例えば、希釈剤、担体、pH調整剤、甘味剤、増量剤、及びさらなる活性剤を含有し得る。
【0119】
本発明の化合物は、経口、局所(口腔及び舌下を含む)、直腸、膣内、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、髄腔内、及び硬膜外、及び鼻腔内、ならびに局所治療について所望される場合、病変内投与を含む任意の好適な手段によって投与され得る。非経口注入には、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内、脳内、眼内、病変内、または皮下投与が含まれる。
【0120】
式Iまたはその実施形態の化合物を含む組成物は、通常、薬学的組成物として標準的な薬務に従って製剤化される。典型的な製剤は、本発明の化合物、及び希釈剤、担体、または賦形剤を混合することによって調製される。好適な希釈剤、担体、及び賦形剤は、当業者に周知であり、例えば、Ansel,Howard C.,et al.,Ansel’s Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems.Philadelphia:Lippincott,Williams&Wilkins,2004、Gennaro,Alfonso R.,et al.Remington:The Science and Practice of Pharmacy.Philadelphia:Lippincott,Williams&Wilkins,2000、及びRowe,Raymond C.Handbook of Pharmaceutical Excipients.Chicago,Pharmaceutical Press,2005に詳細に記載される。製剤はまた、1つ以上の緩衝液、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、乳化剤、懸濁化剤、保存剤、抗酸化剤、不透明化剤、滑剤、加工助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、香味剤、希釈剤、及び他の既知の添加剤を含んで、薬物(すなわち、本発明の化合物、またはその薬学的組成物)のすっきりした表象を提供するか、または薬学的製品(すなわち、医薬品)の製造を補助することができる。
【0121】
好適な担体、希釈剤、及び賦形剤は、当業者には周知であり、炭水化物、ワックス、水溶性及び/または膨潤性ポリマー、親水性または疎水性材料、ゼラチン、油、溶媒、水等の材料が含まれる。使用される特定の担体、希釈剤、または賦形剤は、本発明の化合物が提供される手段及び目的に応じる。溶媒は、一般に、哺乳動物への投与が安全(GRAS)であると当業者によって認識されている溶媒に基づいて選択される。一般に、安全な溶媒は、水等の非毒性水性溶媒、及び水中に可溶性であるかまたは混和性である他の非毒性溶媒である。好適な水性溶媒には、水、エタノール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(例えば、PEG 400、PEG 300)等、及びそれらの混合物が含まれる。製剤はまた、1つ以上の緩衝液、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、乳化剤、懸濁化剤、保存剤、抗酸化剤、不透明化剤、滑剤、加工助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、香味剤、及び他の既知の添加剤を含んで、薬物(すなわち、本発明の化合物、またはその薬学的組成物)のすっきりした表象を提供するか、または薬学的製品(すなわち、医薬品)の製造を補助することができる。
【0122】
許容される希釈剤、担体、賦形剤、及び安定化剤は、用いられる投薬量及び濃度でレシピエントに対して非毒性であり、リン酸、クエン酸、及び他の有機酸等の緩衝液;アスコルビン酸及びメチオニンを含む抗酸化剤;保存剤(例えば、塩化オクタデシルジメチルベンジルアンモニウム;塩化ヘキサメトニウム;塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム;フェノール、ブチル、もしくはベンジルアルコール;メチルもしくはプロピルパラベン等のアルキルパラベン;カテコール;レゾルシノール;シクロヘキサノール;3−ペンタノール;及びm−クレゾール);低分子量(約10残基未満)ポリペプチド;タンパク質、例えば、血清アルブミン、ゼラチン、もしくは免疫グロブリン;ポリビニルピロリドン等の親水性ポリマー;グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン、もしくはリジン等のアミノ酸;単糖類、二糖類、及びグルコース、マンノース、もしくはデキストリンを含む他の炭水化物;EDTA等のキレート剤;スクロース、マンニトール、トレハロース、もしくはソルビトール等の糖;ナトリウム等の塩形成対イオン;金属錯体(例えば、Zn−タンパク質錯体);ならびに/またはTWEEN(商標)、PLURONICS(商標)、もしくはポリエチレングリコール(PEG)等の非イオン性界面活性剤が含まれる。本発明(例えば、式Iまたはその実施形態の化合物)の有効活性成分はまた、例えば、コアセルベーション技術または界面重合によって、それぞれコロイド上薬物送達系(例えば、リポソーム、アルブミンマイクロスフェア、マイクロエマルジョン、ナノ粒子、及びナノカプセル)中またはマクロエマルジョン中で調製されたマイクロカプセル、例えば、ヒドロキシメチルセルロースまたはゼラチン−マイクロカプセル及びポリ−(メチルメタシレート(methylmethacylate))マイクロカプセルの中にカプセル化され得る。かかる技術は、Remington:The Science and Practice of Pharmacy:Remington the Science and Practice of Pharmacy(2005) 21st Edition,Lippincott Williams&Wilkins,Philidelphia,PAに開示される。
【0123】
本発明の化合物(例えば、式Iまたはその実施形態の化合物)の持続性放調製物を調製することができる。持続性放出調製物の好適な例としては、式Iまたはその実施形態の化合物を含有する固体疎水性ポリマーの半透性マトリックスが挙げられ、このマトリックスは、成形品、例えば、フィルムまたはマイクロカプセルの形態である。持続性放出マトリックスの例としては、ポリエステル、ヒドロゲル(例えば、ポリ(2−ヒドロキシエチル−メタクリレート)またはポリ(ビニルアルコール))、ポリラクチド(米国特許第3,773,919号)、L−グルタミン酸とガンマ−エチル−L−グルタメートとのコポリマー(Sidman et al.,Biopolymers 22:547,1983)、非分解性エチレン−酢酸ビニル(Langer et al.,J.Biomed.Mater.Res.15:167,1981)、LUPRON DEPOT(商標)(酪酸−グルコース酸コポリマー及び酢酸ロイプロリドで構成された注入可能なマイクロスフェア)及びポリ−D−(−)−3−ヒドロキシ酪酸(EP133,988A)等の分解性酪酸−グリコール酸コポリマーが挙げられる。持続性放出組成物はまた、リポソームに捕捉された化合物を含み、これは、それ自体が既知である方法によって調製することができる(Epstein et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.82:3688,1985、Hwang et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.77:4030,1980、米国特許第4,485,045号及び同第4,544,545号、ならびにEP102,324A)。通常、リポソームは小さい(約200〜800オングストローム)単層型であり、その脂質含有量が、約30モル%超のコレステロールであり、選択された比率は、最適な治療のために調節される。
【0124】
製剤には、本明細書に詳述される投与経路に好適なものが含まれる。製剤は、単位剤形で好都合に提示されてもよく、薬学分野で公知の方法のいずれかによって調製することができる。技術及び製剤は、一般に、Remington:The Science and Practice of Pharmacy:Remington the Science and Practice of Pharmacy(2005) 21st Edition,Lippincott Williams&Wilkins,Philidelphia,PAに見出される。かかる方法は、活性製剤を、1つ以上の補助成分を構成する担体と会合させるステップを含む。
【0125】
一般に、製剤は、活性成分を、液体の担体、希釈剤、もしくは賦形剤、または細かく分割された固体の担体、希釈剤、もしくは賦形剤、またはその両方と均一かつ親密に会合させ、次いで、必要に応じて生成物を成形することによって調製される。典型的な製剤は、本発明の化合物、及び担体、希釈剤、または賦形剤を混合することによって調製される。製剤は、従来の溶解及び混合手順を使用して調製することができる。例えば、原薬(すなわち、本発明の化合物、または化合物の安定化形態(例えば、シクロデキストリン誘導体または他の既知の複合体形成剤との複合体)は、上記の賦形剤のうちの1つ以上の存在下で好適な溶媒中に溶解される。本発明の化合物は、典型的には、薬学的投与剤形に製剤化されて、容易に制御可能な薬物の投薬を提供し、処方されたレジメンへの患者のコンプライアンスを可能にする。
【0126】
一例では、式Iまたはその実施形態の化合物は、周囲温度で適切なpHで、かつ所望の程度の純度で、生薬投与形態になるまで、生理学的に許容される担体、すなわち、用いられる投薬量及び濃度でレシピエントに対して非毒性である担体と混合することによって製剤化され得る。製剤のpHは、主に、化合物の特定の使用及び濃度に依存するが、好ましくは、約3〜約8の範囲である。一例では、式I(またはその実施形態)の化合物は、pH5で酢酸緩衝液中で製剤化される。別の実施形態では、式Iまたはその実施形態の化合物は、無菌である。化合物は、例えば、固体または非晶質組成物として、凍結乾燥製剤として、または水溶液として保存することができる。
【0127】
経口投与に好適な本発明の化合物(例えば、式Iまたはその実施形態の化合物)の製剤は、所定量の本発明の化合物をそれぞれ含有する、丸剤、カプセル剤、カシェ剤、または錠剤等の別個の単位として調製することができる。
【0128】
ア秀句錠剤は、結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤、保存剤、界面活性剤、または分散剤と任意に混合された、粉末または顆粒等の流動性形態の活性成分を、好適な機械で圧縮することによって調製することができる。成形錠剤は、不活性液体希釈剤で湿らせた粉末活性成分の混合物を好適な機械で成形することによって作製することができる。錠剤は、任意にコーティングまたは刻み目をつけてもよく、任意に、そこから活性製剤の緩徐化または制御された放出を提供するように製剤化されてもよい。
【0129】
錠剤、トローチ剤、甘味入り錠剤、水性もしくは油性懸濁液、分散性粉末もしくは顆粒、エマルジョン、硬質もしくは軟質カプセル剤、例えば、ゼラチンカプセル、シロップ、またはエリキシル剤は、経口使用のために調製することができる。経口使用が意図される本発明の化合物(例えば、式Iまたはその実施形態の化合物)の製剤は、薬学的組成物の製造のための当該技術分野で既知の任意の方法に従って調製することができ、かかる組成物は、口当たりの良い調製物を提供するために、甘味剤、香味剤、着色剤、及び保存剤を含む1つ以上の薬剤を含有し得る。錠剤の製造に好適な非毒性の薬学的に許容される賦形剤と混和した活性成分を含有する錠剤は、許容される。これらの賦形剤は、例えば、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウムまたはリン酸ナトリウム等の不活性希釈剤;トウモロコシデンプンまたはアルギン酸等の造粒剤及び崩壊剤;デンプン、ゼラチン、またはアカシア等の結合剤;ならびにステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、またはタルク等の潤滑剤であり得る。錠剤は、コーティングされていなくてもよく、あるいは消化管内での崩壊及び吸収を遅延させ、それにより長時間の持続的な作用を提供するために、マイクロカプセル化を含む既知の技術によってコーティングされてもよい。例えば、モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリル等の時間遅延材料を、単独でまたはワックスと共に用いることができる。
【0130】
好適な経口投与形態の例は、約90〜30mgの無水ラクトース、約5〜40mgのクロスカルメロースナトリウム、約5〜30mgのポリビニルピロリドン(PVP)K30、及び約1〜10mgのステアリン酸マグネシウムと混合した、約1mg、5mg、10mg、25mg、30mg、50mg、80mg、100mg、150mg、250mg、300mg、及び500mgの本発明の化合物を含有する錠剤である。粉末成分をまず一緒に混合し、次いで、PVPの溶液と混合する。得られた組成物を乾燥させ、造粒し、ステアリン酸マグネシウムと混合し、従来の装置を使用して錠剤形態に圧縮することができる。エアロゾル製剤の例は、化合物、例えば、5〜400mgの本発明の化合物を、好適な緩衝溶液、例えば、リン酸緩衝液中に溶解し、所望の場合、等張化剤、例えば、塩化ナトリウム等の塩を添加することによって調製することができる。溶液は、不純物及び汚染物質を除去するために、例えば、0.2ミクロンのフィルターを使用して濾過してもよい。
【0131】
眼または他の外部組織、例えば、口及び皮膚の治療のために、製剤は、好ましくは、活性成分(複数可)を例えば0.075〜20%w/wの量で含有する局所軟膏またはクリームとして適用される。軟膏に製剤化される場合、活性成分は、パラフィン系または水混和性の軟膏基剤のいずれかと共に用いることができる。あるいは、活性成分は、水中油型クリーム基剤と共に製剤化され得る。所望の場合、クリーム基剤の水相は、多価アルコール、すなわち、プロピレングリコール、ブタン1,3−ジオール、マンニトール、ソルビトール、グリセロール、及びポリエチレングリコール(PEG 400を含む)、並びにそれらの混合物等の2つ以上のヒドロキシル基を有するアルコールを含んでもよい。局所製剤は、望ましくは、皮膚または他の患部を通した活性成分の吸収または浸透を高める化合物を含む。かかる皮膚浸透促進剤の例としては、ジメチルスルホキシド及び関連する類似体が挙げられる。
【0132】
本発明のエマルジョンの油相は、既知の方法で既知の成分で構成され得る。この相は、単に乳化剤を含み得る一方、望ましくは、脂肪もしくは油、または脂肪及び油の両方との少なくとも1つの乳化剤の混合物を含む。好ましくは、親水性乳化剤は、安定化剤として作用する親油性乳化剤と一緒に含まれる。また、油及び脂肪の両方を含むことが好ましい。一緒に、安定剤(複数可)を含むか含まない乳化剤(複数可)は、いわゆる乳化ワックスを構成し、このワックスは油及び脂肪と一緒になって、クリーム製剤の油性分散相を形成する、いわゆる乳化軟膏基剤を構成する。本発明の製剤における使用に好適な乳化剤及びエマルジョン安定剤には、Tween(登録商標)60、Span(登録商標)80、セトステアリルアルコール、ベンジルアルコール、ミリスチルアルコール、モノステアリン酸グリセリル、及びラウリル硫酸ナトリウムが含まれる。
【0133】
局所用途の一態様では、治療される末梢ニューロンに隣接する標的領域、例えば、皮膚表面、粘膜等に、有効量の本発明による薬学的組成物を投与することが所望される。この量は、治療される領域、使用が診断的、予防的、または治療的であるか、症状の重症度、及び用いられる局所ビヒクルの性質に応じて、概して、1回の適用当たり約0.0001mg〜約1gの本発明の化合物の範囲である。好ましい局所調製物は軟膏であり、軟膏基剤1cc当たり約0.001〜約50mgの活性成分が使用される。薬学的組成物は、経皮組成物または経皮送達デバイス(「パッチ」)として製剤化することができる。かかる組成物は、例えば、バッキング、活性化合物リザーバ、制御膜、ライナー、及び接触接着剤を含む。かかる経皮パッチを使用して、必要に応じて本発明の化合物の連続パルスまたは要求に応じた送達を提供することができる。
【0134】
本発明の化合物(例えば、式Iまたはその実施形態の化合物)の水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に好適な賦形剤と混合した活性材料を含有する。かかる賦形剤には、カルボキシメチルセルロースナトリウム、クロスカルメロース、ポビドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム、及びアカシアゴム等の懸濁化剤、天然ホスファチド(例えば、レシチン)等の分散剤または湿潤剤、アルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物(例えば、ステアリン酸ポリオキシエチレン)、エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物(例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール)、エチレンオキシドと脂肪酸及び無水ヘキシトールに由来する部分エステルとの縮合生成物(例えば、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン)が含まれる。水性懸濁液はまた、エチルまたはn−プロピルp−ヒドロキシベンゾエート等の1つ以上の保存剤、1つ以上の着色剤、1つ以上の香味剤、及びスクロースまたはサッカリン等の1つ以上の甘味剤を含有し得る。
【0135】
本発明の化合物(例えば、式Iまたはその実施形態の化合物)の製剤は、無菌注射用水性または油性懸濁液等の無菌注射用調製物の形態であってもよい。この懸濁液は、上記の好適な分散剤または湿潤剤及び懸濁化剤を使用して、既知の技術分野に従って調製することができる。無菌注射用調製物はまた、1,3−ブタンジオール中の溶液等の非毒性の非経口的に許容される希釈液または溶液中の無菌注射用溶液または懸濁液であってもよく、あるいは凍結乾燥粉末として調製されてもよい。用いることができる許容可能なビヒクル及び溶媒の中には、水、リンガー溶液、及び等張性塩化ナトリウム溶液がある。さらに、無菌の固定油を、従来のように溶媒または懸濁媒体として用いてもよい。この目的のために、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む、任意の無刺激固定油を用いてもよい。さらに、オレイン酸等の脂肪酸も、注射剤の調製において同様に使用することができる。
【0136】
単一の投与剤形を製造するために担体材料と組み合わせることができる活性成分の量は、治療される宿主及び特定の投与様式によって変化することになる。例えば、ヒトへの経口投与が意図される時限放出製剤は、総組成物の約5〜約95%(重量:重量)で変化し得る適切かつ好都合な量の担体材料と混合して、約1〜1000mgの活性材料を含有し得る。薬学的組成物は、投与のための容易に測定可能な量を提供するために調製することができる。例えば、静脈内注入が意図される水溶液は、30mL/時の流速での好適な量の注入が起こり得るように、溶液1ミリリットル当たり約3〜500μgの活性成分を含有し得る。
【0137】
非経口投与に好適な製剤には、抗酸化剤、緩衝液、静菌剤、及び製剤を意図されるレシピエントの血液と等張にする溶質を含有し得る水性及び非水性無菌注射用溶液;ならびに懸濁化剤及び増粘剤を含み得る水性及び非水性無菌懸濁液が含まれる。
【0138】
眼への局所投与に好適な製剤はまた、活性成分が、好適な担体、特に活性成分の水性溶媒中に溶解または懸濁されている点眼剤を含む。活性成分は、好ましくは、約0.5〜20%w/w、例えば、約0.5〜10%w/w、例えば、約1.5%w/wの濃度でかかる製剤中に存在する。
【0139】
口内への局所投与に好適な製剤には、通常、スクロース及びアカシアまたはトラガカントである風味付け基剤中の活性成分を含む甘味入り錠剤;ゼラチン及びグリセリン、またはスクロース及びアカシア等の不活性基剤中に活性成分を含む香錠;ならびに好適な液体担体中に活性成分を含む洗口剤が含まれる。
【0140】
直腸投与用の製剤は、例えば、カカオバターまたはサリチル酸塩を含む好適な基材を含む坐薬として提示され得る。
【0141】
肺内または鼻腔内投与に好適な製剤は、例えば、0.1〜500ミクロンの範囲の粒子サイズを有し(0.5、1、30ミクロン、35ミクロン等の増分ミクロンで、0.1〜500ミクロンの範囲の粒子サイズを含む)、これは、肺胞嚢に達するように、鼻腔を通した急速吸入によってまたは口を通した吸入によって投与される。好適な製剤には、活性成分の水性または油性溶液が含まれる。エアロゾルまたは乾燥粉末投与に好適な製剤は、従来の方法に従って調製することができ、以下に記載される障害の治療に従来より使用される化合物等の他の治療剤と共に送達され得る。
【0142】
製剤は、単位用量または複数用量の容器、例えば、密封アンプル及びバイアルに包装することができ、注射のために、使用直前に無菌液体担体、例えば水を添加することのみを必要とするフリーズドライ(凍結乾燥)状態で保存することができる。用時調製注射溶液及び懸濁液は、前述の種類の無菌粉末、顆粒、及び錠剤から調製される。好ましい単位用量製剤は、本明細書において上記に引用した1日用量または単位1日副用量、またはその適切な画分を含有するものである。
【0143】
結合標的が脳内に位置する場合、本発明のある特定の実施形態は、血液脳関門を横断する式I(またはその実施形態)を提供する。ある特定の神経変性疾患は血液脳関門の透過性の増大と関連し、それにより、式I(またはその実施形態)の化合物が脳に容易に導入され得る。血液脳関門が無傷のままである場合、それを横切って分子を輸送するためのいくつかの当該技術分野で既知の手法が存在し、これには、物理的方法、脂質に基づく方法、ならびに受容体及びチャネルに基づく方法が含まれるが、これらに限定されない。
【0144】
血液脳関門を横切って式I(またはその実施形態)の化合物を輸送する物理的方法には、血液脳関門全体を回避すること、または血液脳関門に開口部を作成することが含まれるが、これらに限定されない。
【0145】
回避法には、脳への直接注射(例えば、Papanastassiou et al.,Gene Therapy 9:398−406,2002を参照されたい)、組織内注入/対流増加送達(例えば、Bobo et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.91:2076−2080,1994を参照されたい)、及び脳内への送達デバイスを埋め込み(例えば、Gill et al.,Nature Med.9:589−595,2003、及びGliadel Wafers(商標),Guildford Pharmaceuticalを参照されたい)が含まれるが、これらに限定されない。関門に開口部を作成する方法には、超音波(例えば、米国特許公開第2002/0038086号を参照されたい)、浸透圧(例えば、高張性マンニトールの投与による(Neuwelt,E.A.,Implication of the Blood−Brain Barrier and its Manipulation,Volumes 1 and 2,Plenum Press,N.Y.,1989))、及び例えば、ブラジキニンまたは透過剤A−7による透過処理(例えば、米国特許第5,112,596号、同第5,268,164号、同第5,506,206号、及び同第5,686,416号を参照されたい)が含まれるが、これらに限定されない。
【0146】
血液脳関門を横切って式I(またはその実施形態)の化合物を輸送する、脂質に基づく方法には、血液脳関門の血管内皮上の受容体に結合する抗体結合断片に結合したリポソーム中式I(またはその実施形態)の化合物をカプセル化すること(例えば、米国特許出願公開第2002/0025313号を参照されたい)、及び式I(またはその実施形態)の化合物を低密度リポタンパク質粒子(例えば、米国特許出願公開第2004/0204354号を参照されたい)またはアポリポタンパク質E(例えば、米国特許出願公開第2004/0131692を参照されたい)にコーティングすることが含まれるが、これらに限定されない。
【0147】
血液脳関門を横切って式I(またはその実施形態)の化合物を輸送する、受容体及びチャネルに基づく方法には、グルココルチコイド遮断薬を使用して血液脳関門の透過性を増大させること(例えば、米国特許出願公開第2002/0065259号、同第2003/0162695号、及び同第2005/0124533号を参照されたい)、カリウムチャネルを活性化させること(例えば、米国特許出願公開第2005/0089473号)、ABC薬物輸送体を阻害すること(例えば、米国特許出願公開第2003/0073713号を参照されたい)、トランスフェリンで式I(またはその実施形態)の化合物をコーティングし、1つ以上のトランスフェリン受容体の活性を調節すること(例えば、米国特許出願公開第2003/0129186号を参照されたい)、ならびに抗体をカチオン化すること(例えば、米国特許第5,004,697号)が含まれるが、これらに限定されない。
【0148】
脳内使用の場合、ある特定の実施形態では、化合物は、CNSの流体リザーバへの注入によって連続的に投与され得るが、ボーラス注射が許容可能である場合もある。阻害剤は、脳室に投与され得るか、または他の様式でCNSまたは髄液内に導入され得る。投与は、留置カテーテルの使用及びポンプ等の連続投与手段によって行われ得るか、または埋め込み、例えば、持続放出ビヒクルの脳内埋込によって投与され得る。より具体的には、阻害剤は、慢性的に埋め込まれたカニューレを通して注入され得るか、または浸透圧ミニポンプの助けによって慢性的に注入され得る。小さなチューブを介して脳室にタンパク質を送達する皮下ポンプが利用可能である。高度に洗練されたポンプは、皮膚を通して補充することができ、外科的介入なしにそれらの送達速度を設定することができる。皮下ポンプデバイスまたは完全に埋め込まれた薬物送達系による脳室内持続注入を伴う好適な投与プロトコル及び送達系の例は、Harbaugh,J.Neural Transm.Suppl.24:271,1987、及びDeYebenes et al.,Mov.Disord.2:143,1987に記載されるように、アルツハイマー病の患者及びパーキンソン病の動物モデルへのドーパミン、ドーパミンアゴニスト、及びコリン作動性アゴニストの投与に使用されるものである。
【0149】
本発明に使用される式I(またはその実施形態)の化合物は、良好な医療行為に合致した様式で製剤化、投薬、及び投与される。この文脈において考慮すべき要因には、治療される特定の障害、治療される特定の哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与方法、投与スケジュール、及び医師に既知である他の要因が含まれる。式I(またはその実施形態)の化合物は、必ずしも必要ではないが、任意に、問題の障害を予防または治療するために現在使用されている1つ以上の薬剤と共に製剤化される。かかる他の薬剤の有効量は、製剤中に存在する本発明の化合物の量、障害または治療の種類、及び上記の他の要因に依存する。
【0150】
これらは一般に、本明細書に記載されるものと同じ投薬量及び投与経路で使用されるか、または本明細書に記載される投薬量の約1〜99%で使用されるか、または経験的/臨床的に適切と判断される任意の投薬量及び任意の経路によって使用される。
【0151】
疾患の予防及び治療のために、式I(またはその実施形態)の化合物の適切な投薬量(単独で、または他の薬剤と組み合わせて使用される場合)は、治療される疾患の種類、化合物の特性、疾患の重症度及び経過、化合物が予防目的で投与されるか治療目的で投与されるか、以前の治療、患者の病歴及び化合物に対する反応、ならびに主治医の裁量に依存する。化合物は、一回で、または一連の治療にわたって患者に好適に投与される。疾患の種類及び重症度に応じて、例えば、一回以上の別個の投与によるものであれ、持続注入によるものであれ、約1μg/kg〜15mg/kg(例えば、0.1mg/kg〜10mg/kg)の化合物が患者への初回候補投薬量であり得る。1つの典型的な1日の投薬量は、上記の要因に応じて、約1μg kg〜100mg/kg以上の範囲であり得る。数日以上の反復投与の場合、病態に応じて、治療は一般に、疾患症状の所望の抑制が生じるまで持続されることになる。式I(またはその実施形態)の化合物の1つの例示的な投薬量は、約0.05mg/kg〜約10mg/kgの範囲であろう。したがって、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、4.0mg/kg、または10mg/kg(またはそれらの任意の組み合わせ)の1つ以上の用量が患者に投与され得る。かかる用量は、間欠的に、例えば、毎週、または3週間毎に(例えば、患者が約2〜20回、または例えば、約6回用量の抗体を受けるように)投与され得る。より高い初回負荷量、続いてより低い1回以上の用量が投与され得る。例示的な投与レジメンは、約4mg/kgの初回負荷量、続いて約2mg kgの化合物の毎週の維持用量を投与することを含む。しかしながら、他の投薬レジメンが有用であり得る。この療法の進行は、従来の技術及びアッセイによって容易に監視される。
【0152】
他の典型的な一日用量は、上記の要因に応じて、例えば、約1g/kg〜最大100mg/kg以上(例えば、約1μg kg〜1mg/kg、約1μg/kg〜約5mg/kg、約1mg kg〜10mg/kg、約5mg/kg〜約200mg/kg、約50mg/kg〜約150mg/mg、約100mg/kg〜約500mg/kg、約100mg/kg〜約400mg/kg、及び約200mg/kg〜約400mg/kg)の範囲であり得る。典型的には、臨床医は、治療される疾患または病態の1つ以上の症状の改善または最適には除去をもたらす投薬量に達するまで、化合物を投与することになる。この療法の進行は、従来のアッセイによって容易に監視される。本明細書に提供される1つ以上の薬剤は、一緒に、または異なる時間(例えば、1つの薬剤が第2の薬剤の投与の前に投与される)に投与されてもよい。1つ以上の薬剤は、異なる技術を使用して対象に投与されてもよい(例えば、1つの薬剤が経口投与され、第2の薬剤が筋肉内注射または経鼻的に投与されてもよい)。1つ以上の薬剤は、対象において同時に1つ以上の薬剤が薬理学的効果を有するように投与されてもよい。あるいは、1つ以上の薬剤は、1つ以上の第2に投与された薬剤(例えば、1、2、3、または4つの第2に投与された薬剤)の投与前に、第1に投与された薬剤の薬理学的活性がなくなるように投与されてもよい。
【0153】
適応症及び治療方法
本発明の化合物は、哺乳動物(例えば、ヒト)における電位依存性ナトリウムチャネルを介したイオン流出を調節、好ましくは阻害する。任意のかかる調節は、それがイオン流出の部分的または完全な阻害または予防であるかにかかわらず、本明細書においてしばしば「遮断」と呼ばれ、対応する化合物は、「遮断薬」または「阻害剤」と呼ばれる。一般に、本発明の化合物は、ナトリウムチャネルの電位依存性活性を阻害することによってナトリウムチャネルを下方に調節し、かつ/またはイオン流出等のナトリウムチャネル活性を予防することによって細胞膜にわたるナトリウムイオン流出を低減または防止する。
【0154】
したがって、本発明の化合物は、ナトリウムチャネル遮断薬であり、したがって、異常な電位依存性ナトリウムチャネル生物活性の結果であるか、または電位依存性ナトリウムチャネル生物活性の調節によって改善され得る全ての疾患及び病態を含む、哺乳動物、例えばヒト、及び他の生物における疾患及び病態の治療に有用である。特に、本発明の化合物、すなわち、式(I)及び実施形態の化合物、ならびに(またはその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝産物、同位体、薬学的に許容される塩、もしくはプロドラッグ)は、異常な電位依存性NaV1.7生物活性の結果であるか、またはNaV1.7生物活性の調節、好ましくは阻害によって改善され得る、哺乳動物、例えばヒトにおける疾患及び病態の治療に有用である。ある特定の態様では、本発明の化合物は、NaV1.5よりもNaV1.7を選択的に阻害する。
【0155】
本明細書に定義されるように、ナトリウムチャネル介在疾患または病態とは、ナトリウムチャネルの調節時に改善される、哺乳動物、好ましくはヒトにおける疾患または病態を指し、これには、疼痛、中枢神経の病態、例えば、てんかん、不安、うつ病、及び双極性疾患;心血管の病態、例えば、不整脈、心房細動、及び心室細動;神経筋の病態、例えば、むずむず脚症候群及び筋麻痺または破傷風;脳卒中、神経外傷、及び多発性硬化症に対する神経保護;ならびにチャネル病、例えば、肢端紅痛症及び家族性直腸痛症候群が含まれるが、これらに限定されない。
【0156】
一態様では、本発明は、哺乳動物、好ましくはヒトにおけるナトリウムチャネル介在疾患、ならびに好ましくは、疼痛、中枢神経の病態、例えば、てんかん、不安、うつ病、及び双極性疾患;心血管の病態、例えば、不整脈、心房細動、及び心室細動;神経筋の病態、例えば、むずむず脚症候群及び筋麻痺または破傷風;脳卒中、神経外傷、及び多発性硬化症に対する神経保護;ならびにチャネル病、例えば、肢端紅痛症及び家族性直腸痛症候群に関連する疾患及び病態の、かかる治療を必要とする哺乳動物、例えばヒトへの有効量のナトリウムチャネル遮断薬調節剤、特に阻害剤の投与による治療のための、化合物、薬学的組成物、ならびに化合物及び薬学的組成物の使用方法に関する。
【0157】
ナトリウムチャネル介在疾患または病態には、HIVに伴う疼痛、HIV治療による神経障害、三叉神経痛、舌咽神経痛、転移浸潤に次ぐ神経障害、有痛性脂肪症、視床病変、高血圧症、自己免疫疾患、ぜんそく、薬物中毒(例えば、オピエート、ベンゾジアゼピン、アンフェタミン、コカイン、アルコール、ブタン吸入)、アルツハイマー、痴呆、老人性記憶障害、コルサコフ症候群、再狭窄、泌尿器機能不全、失禁、パーキンソン病、脳血管虚血、神経症、消化器疾患、鎌状赤血球貧血、移植拒絶反応、心不全、心筋梗塞、再潅流傷害、間欠性跛行、狭心症、痙攣、呼吸障害、脳または心筋虚血、QT延長症候群、カテコールアミン作動性多形性心室性頻拍、眼疾患、痙縮、痙性対麻痺、ミオパシー、重症筋無力症、先天性パラミオトニア、高カリウム血性周期性四肢麻痺、低カリウム血性周期性四肢麻痺、脱毛症、不安症、精神障害、躁病、妄想症、季節性感情障害、パニック障害、強迫性障害(OCD)、恐怖症、自閉症、アスペルガー症候群、レット症候群、崩壊性障害、注意欠陥障害、攻撃性、衝動制御障害、血栓症、子癇前症、うっ血性心不全、心停止、フリードライヒ運動失調症、脊髄小脳変性症、脊髄症、神経根症、全身性エリテマトーデス、肉芽腫症、オリーブ橋小脳萎縮症、脊髄小脳変性症、発作性運動失調症、ミオキミア、進行性淡蒼球萎縮症、進行性核上性麻痺及び痙縮、外傷性脳損傷、脳浮腫、水頭損傷、脊髄損傷、神経性食欲不振症、病的飢餓、プラダー・ウィリー症候群、肥満、視神経炎、白内障、網膜出血、虚血性網膜症、網膜色素変性症、急性及び慢性緑内障、黄斑変性症、網膜動脈閉塞症、舞踏病、ハンチントン舞踏病、脳浮腫、直腸炎、帯状疱疹後神経痛、急性痛、熱感受性、サルコイドーシス、過敏性腸症候群、トゥレット症候群、レッシュ・ナイハン症候群、ブルガド(Brugado)症候群、リドル症候群、クローン病、多発性硬化症及び多発性硬化症(MS)に伴う疼痛、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、散在性硬化症、糖尿病性神経障害、末梢神経障害、シャルコー・マリー・ツース症候群、関節炎、リウマチ性関節炎、変形性関節炎、軟骨石灰化症、アテローム性動脈硬化症、発作性ジストニア、筋無力症候群、筋緊張症、筋緊張性ジストロフィー、筋ジストロフィー、悪性高熱症、嚢胞性繊維症、偽性アルドステロン症、横紋筋融解症、精神的障害、甲状腺機能低下症、双極性うつ病、不安、統合失調症、ナトリウムチャネル毒素関連の病気、家族性肢端紅痛症、原発性肢端紅痛症、直腸痛、癌、てんかん、部分的及び一般的な強直性発作、熱性けいれん、欠神発作(小発作)、ミオクローヌス発作、脱力発作、間代性発作、レノックス・ガストー、ウエスト症候群(点頭てんかん)、多耐性発作、発作予防(抗てんかん)、家族性地中海熱症候群、痛風、むずむず脚症候群、不整脈、線維筋痛症、心不全または神経外傷、頻脈性不整脈、心房細動、及び心室細動によって引き起こされる虚血性病態下での神経保護、ならびに全身または局所麻酔としての神経保護も含まれる。
【0158】
本明細書で使用される場合、「疼痛」という用語は、全ての分類の疼痛を指し、神経障害性疼痛、炎症性疼痛、侵害受容性疼痛、特発性疼痛、神経痛性疼痛、口腔顔面痛(orofacial pain)、火傷痛、口腔灼熱症候群、体性疼痛、内臓痛、口腔顔面痛(myofacial pain)、歯痛、癌性疼痛、化学療法の疼痛、外傷の疼痛、手術の疼痛、手術後の疼痛、出産の疼痛、陣痛、慢性局所疼痛症候群(CRPS)、反射性交感神経性ジストロフィー、腕神経叢損傷、神経因性膀胱、急性疼痛(例えば、筋骨格痛及び術後疼痛)、慢性疼痛、持続性の疼痛、末梢神経を介した疼痛、中枢神経を介した疼痛、慢性頭痛、片頭痛、家族性片麻痺性片頭痛、頭部の疼痛を伴う病態、副鼻腔炎性頭痛、緊張型頭痛、幻肢痛、末梢神経損傷、心不全に続く疼痛、視床病変、神経根症、HIV疼痛、帯状疱疹後疼痛、非心臓性胸痛、過敏性腸症候群、ならびに腸障害及び消化不良に伴う疼痛、ならびにそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されないことが理解される。
【0159】
さらに、ナトリウムチャネル遮断薬は、疼痛に加えた臨床的使用を有する。したがって、本発明はまた、癌及び掻痒症(痒み)等の疾患または病態の治療のための化合物、薬学的組成物、ならびに化合物及び薬学的組成物の使用方法に関する。
【0160】
一般に痒みとして知られる掻痒症は、一般的な皮膚病態である。掻痒症の正確な原因は複雑であり、完全には理解されていないものの、長い間、痒みには、疼痛を伝えるものと類似した感覚ニューロン、特にC線維が関与している証拠があった(Schmelz,M.,et al.,J.Neurosci.(1997),17:8003−8)。特に、電位開口型ナトリウムチャネルを介したナトリウム流入が、皮膚からの掻痒感の伝播に必須であると考えられている。痒みの刺激の伝達は、掻きたい欲求または反射作用を誘発する不快な感覚をもたらす。
【0161】
痒みを誘発する複数の原因及び電気経路が既知である。ヒトの場合、総幼少は、C線維の異なる集団を活性化させるヒスタミンまたはPAR−2アゴニスト、例えばムクナイン(mucunain)によって誘発され得る(Namer,B.,et al.,J.Neurophysiol.(2008),100:2062−9)。多様な神経栄養性ペプチドが、動物モデルにおいて痒みを伝えることが既知である(Wang,H.,and Yosipovitch,G.,International Journal of Dermatology(2010),49:1−11)。痒みはまた、オピオイドによって誘発され得、これは疼痛反応のものとは異なる薬理学の証拠である。
【0162】
痒みと疼痛反応との間には、皮膚からの重複した感覚入力から部分的に生じ(Ikoma,A.,et al.,Arch.Dermatol.(2003),139:1475−8)、疼痛及び掻痒症の両方の異なる病因からも生じる、複雑な相互作用が存在する。疼痛反応は、中枢性感作を増強することによって痒みを悪化させる可能性があるか、または痛みを伴う引っ掻きの抑制につながり得る。帯状疱疹後の痒みの場合のように、疼痛反応が不在の場合に、特に重度な形態の慢性的な痒みが生じる(Oaklander,A.L.,et al.,Pain(2002),96:9−12)。
【0163】
本発明の化合物はまた、掻痒症の治療に有用であり得る。電位開口型ナトリウムチャネル、特に、NaV1.7の阻害剤で痒みを治療する理論的根拠は、以下の通りである。
掻痒作用性刺激薬を感知するC線維における電気的活動の伝播は、電位開口型ナトリウムチャネルを介したナトリウムの進入を必要とする。
【0164】
NaV1.7は、ヒトの皮膚においてC線維及びケロチノサイト(kerotinocyte)に発現する(Zhao,P.,et al.,Pain(2008),139:90−105)。
【0165】
肢端紅痛症を引き起こすNaV1.7(L858F)の機能獲得型変異は、慢性的な痒みも引き起こす(Li,Y.,et al.,Clinical and Experimental Dermatology(2009),34:e313−e4)。
【0166】
慢性的な痒みは、局所麻酔約リドカイン等のナトリウムチャネル遮断薬による治療で緩和することができる(Oaklander,A.L.,et al.,Pain(2002),96:9−12、Villamil,A.G.,et al.,The American Journal of Medicine(2005),118:1160−3)。これらの報告において、リドカインは、静脈内または局所(リドダームパッチ)のいずれかに投与された場合に有効であった。リドカインは、全身に投与された場合に達成される血漿濃度で複数の活性を有し得るが、局所投与された場合、結晶濃度は、約1μMのみである(Center for Drug Evaluation and Research NDA 20−612)。これらの濃度では、リドカインはナトリウムチャネル遮断に選択的であり、C線維における自発的電気活動及び動物モデルにおける疼痛反応を阻害する(Xiao,W.H.,and Bennett,G.J..Pain(2008),137:218−28)。痒み及び皮膚刺激の種類には、
乾癬性掻痒症、血液透析に起因する痒み、水原性掻痒症、及び皮膚障害(例えば、接触性皮膚炎)、全身性障害、神経障害、心因性の要因、またはそれらの混合によって引き起こされる痒み、
アレルギー反応、虫刺され、過敏症(例えば、乾燥肌、にきび、湿疹、乾癬)、炎症性病態、または傷害によって引き起こされる痒み、
外陰部前庭炎と関連した痒み、ならびに
例えば、抗生物質、抗ウイルス剤、及び抗ヒスタミン薬等の別の治療薬の投与からの皮膚刺激または炎症作用が含まれるが、これらに限定されない。
【0167】
本発明の化合物はまた、哺乳動物、好ましくはヒトにおける特定の癌、例えば、前立腺癌(腺癌)、乳癌、卵巣癌、精巣癌、及び甲状腺腫瘍等のホルモン感受性の癌の治療に有用である。電位開口型ナトリウムチャネルは、前立腺癌及び乳癌細胞において発現されることが実証されている。新生児NaV1.5の上方制御は、ヒト乳癌の転移プロセスの不可欠な部分として生じ、転移性表現型の新規のマーカー及び治療標的の両方として役立ち得る(Clin.Cancer Res.(2005),Aug.1;11(15):5381−9)。電位開口型ナトリウムチャネルα−サブユニット、具体的にはNaV1.7の機能的発現は、インビトロでの前立腺癌(CaP)の強力な転移能と関連付けられる。ナトリウムチャネルαサブユニットに特異的な抗体を使用した電位開口型ナトリウムチャネルα−サブユニットの免疫染色は、前立腺組織において明らかであり、非Cap患者に対し、CaP患者において顕著に強かった(Prostate Cancer Prostatic Dis.,2005;8(3):266−73)。Diss,J.K.J.,et al.,Mol.Cell.Neurosci.(2008),37:537−547、及びKis−Toth,K.,et al.,The Journal of Immunology(2011),187:1273−1280も参照されたい。
【0168】
一実施形態では、上記を考慮して、本発明は、ナトリウムチャネル介在疾患、特に、疼痛について哺乳動物を治療するか、それらの発症から哺乳動物を保護するための方法を提供し、それを必要とする哺乳動物、特にヒトに、治療有効量の本発明の化合物または治療有効量の本発明の化合物を含む薬学的組成物を投与することを含み、化合物は、1つ以上の電位依存性ナトリウムチャネルの活性を調節する。
【0169】
本発明の別の実施形態は、哺乳動物、好ましくはヒトにおける疾患または病態を治療する方法であり、疾患または病態は、疼痛、うつ病、心血管疾患、呼吸器疾患、及び精神疾患、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択され、該方法は、それを必要とする哺乳動物に、上記のようにその立体異性体、エナンチオマー、もしくは互変異性体、もしくはそれらの混合物等の治療有効量の本発明の化合物の実施形態、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ、または上記のようにその立体異性体、エナンチオマー、もしくは互変異性体、もしくはそれらの混合物等の治療有効量の本発明の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ、及び薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物を投与することを含む。
【0170】
本実施形態の1つの実施形態は、疾患または病態が、急性疼痛、慢性疼痛、神経因性疼痛、炎症性疼痛、内臓痛、癌性疼痛、化学療法の疼痛、外傷の疼痛、手術の疼痛、手術後の疼痛、出産の疼痛、陣痛、神経因性膀胱、潰瘍性大腸炎、持続性の疼痛、末梢神経を介した疼痛、中枢神経を介した疼痛、慢性頭痛、片頭痛、副鼻腔炎性頭痛、緊張型頭痛、幻肢痛、末梢神経損傷、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるものである。
【0171】
本実施形態の別の実施形態は、疾患または病態が、HIVに伴う疼痛、HIV治療による神経障害、三叉神経痛、帯状疱疹後神経痛、急性痛(eudynia)、熱感受性、トサルコイドーシス(tosarcoidosis)、過敏性腸症候群、クローン病、多発性硬化症(MS)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、糖尿病性神経障害、末梢神経障害、関節炎、リウマチ性関節炎、変形性関節症、アテローム性動脈硬化症、発作性ジストニア、筋無力症候群、筋緊張症、悪性高熱症、嚢胞性線維症、偽性アルドステロン症、横紋筋融解症、甲状腺機能低下症、双極性うつ病、不安、統合失調症、ナトリウムチャネル毒素関連の病気、家族性肢端紅痛症、原発性肢端紅痛症、家族性直腸痛、癌、てんかん、部分的及び一般的な強直性発作、むずむず脚症候群、不整脈、線維筋痛症、脳卒中または神経外傷、頻脈性不整脈、心房細動、及び心室細動によって引き起こされる虚血性病態の下での神経保護からなる群から選択されるものである。
【0172】
本発明の別の実施形態は、哺乳動物における疼痛を治療方法(予防方法ではない)であり、該方法は、それを必要とする哺乳動物に、上記のようにその立体異性体、エナンチオマー、もしくは互変異性体、もしくはそれらの混合物等の治療有効量の本発明の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ、または上記のようにその立体異性体、エナンチオマー、もしくは互変異性体、もしくはそれらの混合物等の治療有効量の本発明の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ、及び薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物を投与することを含む。
【0173】
本発明の一実施形態は、疼痛が、神経因性疼痛、炎症性疼痛、内臓痛、癌性疼痛、化学療法の疼痛、外傷の疼痛、手術の疼痛、手術後の疼痛、出産の疼痛、陣痛、歯痛、慢性疼痛、持続性の疼痛、末梢神経を介した疼痛、中枢神経を介した疼痛、慢性頭痛、片頭痛、副鼻腔炎性頭痛、緊張型頭痛、幻肢痛、末梢神経損傷、三叉神経痛、帯状疱疹後神経痛、急性痛(eudynia)、家族性肢端紅痛症、原発性肢端紅痛症、家族性直腸痛、または線維筋痛症、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、方法である。
【0174】
本発明の別の実施敬愛は、疼痛が、HIV、HIV治療による神経障害、熱感受性、トサルコイドーシス、過敏性腸症候群、クローン病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、糖尿病性神経障害、末梢神経障害、リウマチ性関節炎、変形性関節症、アテローム性動脈硬化症、発作性ジストニア、筋無力症候群、筋緊張症、悪性高熱症、嚢胞性繊維症、偽性アルドステロン症、横紋筋融解症、甲状腺機能低下症、双極性うつ病、不安、統合失調症、ナトリウムチャネル毒素関連の病気、神経因性膀胱、潰瘍性大腸炎、癌、てんかん、部分的及び一般的な強直性発作、むずむず脚症候群、不整脈、脳卒中または神経外傷、頻脈性不整脈、心房細動、及び心室細動によって引き起こされる虚血性病態から選択される疾患または病態に関連付けられる、方法である。
【0175】
本発明の別の実施形態は、哺乳動物における電位依存性ナトリウムチャネルを介したイオン流出の阻害による、哺乳動物、好ましくはヒトにおける疼痛の治療方法であり、該方法は、それを必要とする哺乳動物に、上記のようにその立体異性体、エナンチオマー、もしくは互変異性体、もしくはそれらの混合物等の治療有効量の本発明の化合物の実施形態、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ、または上記のようにその立体異性体、エナンチオマー、もしくは互変異性体、もしくはそれらの混合物等の治療有効量の本発明の化合物の実施形態、もしくはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ、及び薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物を投与することを含む。
【0176】
本発明の別の実施形態は、哺乳動物、好ましくはヒトにおける掻痒症の治療方法であり、該方法は、それを必要とする哺乳動物に、上記のようにその立体異性体、エナンチオマー、もしくは互変異性体、もしくはそれらの混合物等の治療有効量の本発明の化合物の実施形態、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ、または上記のようにその立体異性体、エナンチオマー、もしくは互変異性体、もしくはそれらの混合物等の治療有効量の本発明の化合物の実施形態、もしくはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ、及び薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物を投与することを含む。
【0177】
本発明の別の実施形態は、哺乳動物、好ましくはヒトにおける癌の治療方法であり、該方法は、それを必要とする哺乳動物に、上記のようにその立体異性体、エナンチオマー、もしくは互変異性体、もしくはそれらの混合物等の治療有効量の本発明の化合物の実施形態、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ、または上記のようにその立体異性体、エナンチオマー、もしくは互変異性体、もしくはそれらの混合物等の治療有効量の本発明の化合物の実施形態、もしくはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ、及び薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物を投与することを含む。
【0178】
本発明の別の実施形態は、哺乳動物における細胞内の電位依存性ナトリウムチャネルを介したイオン流出の減少方法であり、該方法は、上記のように、細胞を、上記のようにその立体異性体、エナンチオマー、もしくは互変異性体等の本発明の化合物の実施形態、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグと接触させることを含む。
【0179】
本発明の別の実施形態は、哺乳動物において第2の電位開口型ナトリウムチャネルよりも第1の電位開口型ナトリウムチャネルを選択的に阻害する方法であり、該方法は、哺乳動物に阻害量の式(I)の化合物または式(I)の化合物の実施形態を投与することを含む。
【0180】
本発明の別の実施形態は、哺乳動物または哺乳動物細胞において、NaV1.5と比較してNaV1.7を選択的に阻害する方法であり、該方法は、それを必要とする哺乳動物に、阻害量の式(I)の化合物またはその実施形態の実施形態を投与することを含む。
【0181】
哺乳動物における疾患及び病態の治療に関して記載される上記の実施形態のそれぞれについて、本発明はまた、関連して、かかる疾患及び病態の治療における医薬品としての使用のための式Iまたはその実施形態の化合物を企図する。
【0182】
哺乳動物における疾患及び病態の治療に関して記載される上記の実施形態のそれぞれについて、本発明はまた、関連して、かかる疾患及び病態の治療のための医薬品の製造のための、式Iまたはその実施形態の化合物の使用を企図する。
【0183】
本発明の別の実施形態は、電位依存性ナトリウムチャネルの調節における試験化合物の有効性を判定するインビトロまたはインビボアッセイにおいて標準または対照として式(I)の化合物を使用する方法である。
【0184】
本発明の別の実施形態では、式(I)の化合物は、異なる原子量または質量数を有する原子で置換された1個以上の原子を内部に有することによって同位体標識されている。そのように同位体標識(すなわち、放射標識)された式(I)の化合物は、本発明の範囲内にあると見なされる。式(I)の化合物に組み込まれ得る同位体の例としては、水素、窒素、酸素、亜リン酸、硫黄、フッ素、塩素、及びヨウ素の同位体、例えば、限定するものではないが、それぞれ、H、H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、31P、32P、35S、18F、36Cl、123I、及び125Iが挙げられる。これらの同位体標識された化合物は、例えば、ナトリウムチャネルの作用部位もしくは作用モード、またはナトリウムチャネル、特にNaV1.7上の作用の薬理学的に重要な作用部位への結合親和性を特徴付けることによって、化合物の有効性の判定または測定を助けるのに有用であり得る。特定の同位体標識された式(I)の化合物、例えば、放射標識同位体を組み込むものは、薬物及び/または基質組織分布研究に有用である。放射性同位体トリチウム、すなわち、H、及び炭素−14、すなわち、14Cは、それらの容易な組み込み及び容易な検出手段の観点から、この目的のためにとりわけ有用である。
【0185】
重水素、すなわち、H等のより重い同位体での置換は、より優れた代謝安定性から生じる特定の治療的利点、例えば、インビボ半減期の増加または投薬要件の減少を与える場合があり、いくつかの状況において好ましい場合がある。
【0186】
11C、18F、15O、及び13N等の陽電子放出同位体での置換は、基質受容体占有率を調べるための陽電子放出断層撮影(PET)研究において有用であり得る。同位体標識された式(I)の化合物は、一般に、当業者に既知である従来の技術によって、または以前に用いられた非標識試薬の代わりに同位体標識された適切な試薬を使用して、以下に示す実施例に記載されるものと類似したプロセスによって調製することができる。
【0187】
試験化合物
ナトリウムチャネルのイオン流出の媒介、特に阻害における本発明の化合物の評価は、以下に記載されるアッセイを使用して判定することができる。あるいは、ヒトにおける病態及び疾患の治療における化合物の評価は、疼痛の治療における化合物の有効性を実証するために、業界標準の動物モデルにおいて確立され得る。感覚検査によって評価することができる持続的な時間に及ぶ再生可能な感覚消失(アロディニア、痛覚過敏、及び自発痛)をもたらすヒト神経障害性疼痛病態の動物モデルが開発されている。存在する機械的、化学的、及び温度誘発性のアロディニア及び痛覚過敏の程度を確立することによって、ヒトにおいて認められるいくつかの生理病理学的病態をモデル化することができ、薬物療法の評価が可能となる。
【0188】
末梢神経損傷のラットモデルにおいて、損傷した神経の異所性活動は、疼痛の行動的兆候に対応する。これらのモデルにおいて、ナトリウムチャネル遮断薬及び局所麻酔リドカインの静脈内適用が、異所性滑動を抑制し、全身の挙動及び運動機能に影響を及ぼさない濃度で機械的アロディニアを逆転させることができる(Mao,J.and Chen,L.L,Pain(2000),87:7−17)。これらのラットモデルにおいて有効な用量の相対スケーリングは、ヒトにおいて有効であることが示されているものと類似する用量に変換される(Tanelian,D.L. and Brose,W.G.,Anesthesiology(1991),74(5):949−951)。さらに、皮膚パッチの形態で適用されるLidoderm(登録商標)は、現在、FDAによって認可された帯状疱疹後神経痛の治療である(Devers,A.and Glaler,B.S.,Clin.J.Pain(2000),16(3):205−8)。
【0189】
本発明は、治療剤として有用なナトリウムチャネル調節剤の識別のための多くの異なる手段を容易に与える。ナトリウムチャネルの調節剤の識別は、多様なインビトロ及びインビボアッセイ、例えば、電流の測定、膜電位の測定、イオン流出(例えば、ナトリウムまたはグアニジウム)の測定、ナトリウム濃度の測定、セカンドメッセンジャー及び転写レベルの測定、ならびに例えば、膜電位感受性色素、放射性トレーサー、及びパッチクランプ電気生理学の使用によって評価することができる。
【0190】
1つのかかるプロトコルは、ナトリウムチャネルの滑動を調節する能力についての化学薬剤のスクリーニングを伴い、それを調節剤として識別する。
【0191】
Bean et al.,J.General Physiology(1983),83:613−642及びLeuwer,M.,et al.,Br.J.Pharmacol(2004),141(1):47−54に記載される典型的なアッセイは、パッチクランプ技術を使用してチャネルの挙動を研究する。かかる技術は当業者には既知であり、現在の技術を使用して、ナトリウムチャネルの挙動を調節するそれらの能力について化合物を評価するための低スループットまたは中スループットのアッセイに発展され得る。
【0192】
試験化合物のスループットは、使用されるスクリーニングアッセイの選択において重要な考慮事項である。数十万の化合物が試験されるいくつかの戦略では、低スループット手段の使用は望ましくない。しかしながら、他の場合では、限られた数の化合物間の重要な差異を識別するために低スループットでも十分である。特定のナトリウムチャネル調節化合物を識別するために、いくつかのアッセイの種類を組み合わせることがしばしば必要となる。
【0193】
パッチクランプ技術を使用する電気生理学的アッセイは、Bean,et al.,(前掲書中)及びLeuwer,M.,et al.,(前掲書中)に記載されるように、ナトリウムチャネル化合物相互作用の詳細な特性評価のための至適基準として受け入れられている。1日当たり2〜10個の化合物を比較することができる手動の低スループットスクリーニング(LTS)法、1日当たり20〜50個のパッチ(すなわち、化合物)での自動化された中スループットスクリーニング(MTS)のための近年開発されたシステム、及び1日当たり1000〜3000個のパッチ(すなわち、化合物)での自動化された高スループットスクリーニング(HTS)を可能にするMolecular Devices Corporation(Sunnyvale,CA)の技術がある。
【0194】
1つの自動化されたパッチクランプシステムは、平板電極技術を利用して、創薬の速度を加速させる。平板電極は、高抵抗の細胞接着シールに続き、従来の記録に匹敵する安定した低ノイズホールセル記録を達成することができる。好適な機器は、PatchXpress 7000A(Axon Instruments Inc,Union City,CA)である。付着細胞ならびに懸濁液中で自発的に増殖する細胞を含む多様な細胞株及び培養技術が、シール成功率及び安定性についてランク付けされる。高レベルの関連するナトリウムイオンチャネルを安定的に発現する不死化細胞(例えば、HEK及びCHO)が高密度懸濁培養液中に適合され得る。
【0195】
研究者が、開状態、閉状態、もしくは静止状態等のチャネルの特定の状態を遮断するか、または開から閉、閉から静止、もしくは静止から開への移行を遮断する化合物を特定することを可能にする他のアッセイが選択され得る。当業者は、一般に、かかるアッセイに精通している。
【0196】
結合アッセイも利用可能である。設計には、従来の放射性フィルターに基づく結合アッセイ、またはEvotec OAIグループ(Hamburg,Germany)から利用可能な共焦点に基づく蛍光システムが含まれ、これらは両方、HTSである。
【0197】
放射性フラックスアッセイを使用することもできる。このアッセイでは、ベラトリジンまたはアコニチンを用いてチャネルが開くように刺激し、毒素によって安定した開状態で保持され、イオン流出を防ぐそれらの能力によってチャネル遮断薬を識別する。アッセイは、放射性22[Na]及び14[C]グアニジウムイオンをトレーサーとして使用する。生細胞内のFlashPlate&Cytostar−Tプレートは、分離ステップを回避し、HTSに好適である。シンチレーションプレート技術も、この方法をHTS適合性に進歩させた。アッセイの機能的側面のため、情報量は適度に良好である。
【0198】
なお別の形式は、Molecular Dynamics(Amersham Biosciences,Piscataway,NJの一部門)から入手可能なFLIPRシステム膜電位キット(HTS)を使用して、膜電位の再分布を測定する。この方法は、遅い膜電位変化に限定される。化合物の蛍光バックグラウンドからいくつかの問題が生じる場合がある。試験化合物はまた、細胞膜の流動性に直接影響を及ぼし、細胞内染料濃度の増加をもたらす場合がある。それでも、このアッセイの機能的側面のため、情報量は適度に良好である。
【0199】
ナトリウム染料を使用して、チャネルを介したナトリウムイオン流入の速度または量を測定することができる。この種類のアッセイは、潜在的なチャネル遮断薬に関して非常に高い情報量を提供する。アッセイは、機能的であり、Na+流入を直接測定する。CoroNa Red、SBFI、及び/またはナトリウムグリーン(Molecular Probes,Inc.Eugene OR)を使用してNa流入を測定することができ、これらは全て、Na反応性染料である。それらは、FLIPR機器と組み合わせて使用することができる。これらの染料のスクリーンへの使用は、以前の文献に記載されていない。カルシウム染料も、この形式において潜在性を有し得る。
【0200】
別のアッセイでは、FRETに基づく電圧センサーを使用して、Na流入を直接遮断する試験化合物の能力を測定する。市販されているHTSシステムとしては、Aurora Biosciencesから入手可能なFRET染料と併せて使用され得る、VIPR(商標)II FRETシステム(Life TechnologiesまたはAurora Biosciences Corporation,San Diego,CA、Vertex Pharmaceuticals,Inc.の一部門)が挙げられる。このアッセイは、電圧変化に対する1秒未満の応答を測定する。チャネル機能の修飾因子は必要ない。アッセイは、脱分極及び過分極を測定し、定量化のためのレシオメトリック出力を提供する。このアッセイのいくらか安価なMTSバージョンは、Aurora Biosciencesから入手可能なFRET染料と併せて、FLEXstation(商標)(Molecular Devices Corporation)を用いる。本明細書に開示される化合物を試験する他の方法も、容易に既知であり、当業者に利用可能である。
【0201】
次いで、そのように識別された調節剤を、多様なインビボモデルにおいて試験して、それらが最小限の有害事象を伴って、疼痛、特に慢性疼痛、または癌及び掻痒症(痒み)等の他の病態を緩和するかどうかを判定する。生物学的アッセイの項目において以下に記載されるアッセイは、本化合物の生物活性の評価に有用である。
【0202】
典型的には、本発明の化合物の有効性は、そのIC50値(「阻害濃度−50%」)によって表され、これは、特定の期間にわたって標的ナトリウムチャネルの活性の50%阻害を達成するために必要とされる化合物の量の尺度である。例えば、本発明の代表的な化合物は、本明細書に記載されるパッチ電圧クランプNaV1.7電気生理学アッセイにおいて、100ナノモル未満〜10マイクロモル未満の範囲のIC50を示した。
【0203】
本発明の別の態様では、本発明の化合物を、比較目的のための例示的な薬剤としてインビトロまたはインビボ研究において使用して、本明細書に開示される様々な疾患の治療またはそれからの保護にも有用な別の化合物を見出すことができる。
【0204】
本発明の別の態様は、生体試料または哺乳動物、好ましくはヒトにおけるNaV1.1、NaV1.2、NaV1.3、NaV1.4、NaV1.5、NaV1.6、NaV1.7、NaV1.8、またはNaV1.9活性、好ましくはNaV1.7の阻害に関し、該方法は、式(I)の化合物または式(I)の化合物を含む薬学的組成物を、哺乳動物、好ましくはヒトに投与するか、または該生体試料をそれと接触させることを含む。本明細書で使用される場合、「生体試料」という用語は、限定されないが、細胞培養物またはその抽出物;哺乳動物から得られた生検材料またはその抽出物;及び血液、唾液、尿、糞便、精液、涙、もしくは他の体液、またはその抽出物を含む。
【0205】
生体試料におけるNaV1.1、NaV1.2、NaV1.3、NaV1.4、NaV1.5、NaV1.6、NaV1.7、NaV1.8、またはNaV1.9活性の阻害は、当業者に既知である多様な目的のために有用である。かかる目的の例としては、生物学的及び病理学的減少におけるナトリウムイオンチャネルの研究、ならびに新たなナトリウムイオンチャネル阻害剤の比較評価が挙げられるが、これらに限定されない。
【0206】
本発明の化合物(または、その立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝産物、同位体、薬学的に許容される塩、もしくはプロドラッグ)、及び/または薬学的に許容される賦形剤と本発明の1つ以上の化合物とを含む本明細書に記載される薬学的組成物は、哺乳動物におけるナトリウムチャネル介在疾患または病態の治療のための医薬品の調製に使用され得る。
【0207】
併用療法
本発明の化合物は、ナトリウムチャネル介在疾患及び病態の治療において、本発明の1つ以上の他の化合物もしくは1つ以上の他の治療剤と共に、またはそれらの任意の組み合わせとして有用に組み合わせることができる。例えば、本発明の化合物は、限定されないが以下を含む他の治療剤と組み合わせて、同時に、逐次的に、または別々に投与されてもよい。
オピエート鎮痛剤、例えば、モルヒネ、ヘロイン、コカイン、オキシモルフィン(oxymorphine)、レボルファノール、レバロルファン、オキシコドン、コデイン、ジヒドロコデイン、プロポキシフェン、ナルメフェン、フェンタニル、ヒドロコドン、ヒドロモルフォン、メリピジン(meripidine)、メタドン、ナロルフィン、ナロキソン、ナルトレキソン、ブプレノルフィン、ブトルファノール、ナルブフィン、及びペンタゾシン;
非オピエート鎮痛剤、例えば、アセトメニフェン(acetomeniphen)、サリチル酸塩(例えば、アスピリン);
非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、例えば、イブプロフェン、ナプロキセン、フェノプロフェン、ケトプロフェン、セレコキシブ、ジクロフェナク、ジフルシナル(diflusinal)、エトドラク、フェンブフェン、フェノプロフェン、フルフェニサール、フルルビプロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、ケトロラク、メクロフェナム酸、メフェナム酸、メロキシカム、ナブメトン、ナプロキセン、ニメスリド、ニトロフルルビプロフェン、オルサラジン、オキサプロジン、フェニルブタゾン、ピロキシカム、スルファサラジン、スリンダク、トルメティン、及びゾメピラク;
抗痙攣薬、例えば、カルバマゼピン、オクスカルバゼピン、ラモトリギン、バルプロ酸、トピラメート、ガバペンチン、プレガバリン;
三環系抗うつ薬等の抗うつ薬、例えば、アミトリプチリン、クロミプラミン、デスプラミン(despramine)、イミプラミン、及びノルトリプチリン;
COX−2選択的阻害剤、例えば、セレコキシブ、ロフェコキシブ、パレコキシブ、バルデコキシブ、デラコキシブ、エトリコキシブ、及びルミラコキシブ;
αアドレナリン作動薬、例えば、ドキサゾシン、タムスロシン、クロニジン、グアンファシン、デクスメタトミジン(dexmetatomidine)、モダフィニル、及び4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−(5−メタンスルホンアミド−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノール−2−イル)−5−(2−ピリジル)キナゾリン;
バルビツール酸系鎮静剤、例えば、アモバルビタール、アプロバルビタール、ブタバルビタール、ブタビタール(butabital)、メホバルビタール、メタルビタール、メトヘキシタール、ペントバルビタール、フェノバルチタール(phenobartital)、セコバルビタール、タルブタール、テアミラール(theamylal)、及びチオペンタール;
タキキニン(NK)アンタゴニスト、特に、NK−3、NK−2、またはNK−1アンタゴニスト、例えば、(αR,9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)]−8,9,10,11−テトラヒドロ−9−メチル− 5−(4−メチルフェニル)−7H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]−ナフチリジン−6−13−ジオン(TAK−637)、5−[[2R,3S)−2−[(1R)−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチルフェニル]エトキシ−3−(4−フルオロフェニル)−4−モルホリニル]−メチル]−1,2−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン(MK−869)、アプレピタント、ラネピタント、ダピタント(dapitant)、または3−[[2−メトキシ5−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−メチルアミノ]−2−フェニルピペリジン(2S,3S);
コールタール鎮痛剤、特に、パラセタモール;
セロトニン再取り込み阻害薬、例えば、パロキセチン、セルトラリン、ノルフルオキセチン(フルオキセチンデスメチル代謝産物)、代謝産物デメチルセルトラリン、’3フルボキサミン、パロキセチン、シタロプラム、シタロプラム代謝産物デスメチルシタロプラム、エスシタロプラム、d,l−フェンフルラミン、フェモキセチン、イフォキセチン、シアノドチエピン、リトキセチン、ダポキセチン、ネファゾドン、セリクラミン、トラゾドン、及びフルオキセチン;
ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)再取り込み阻害薬、例えば、マプロチリン、ロフェプラミン、ミルタゼピン(mirtazepine)、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、ミアンセリン、ブプロプリオン、ブプロプリオン代謝産物ヒドロキシブプロプリオン、ノミフェンシン、及びビロキサジン(Vivalan(登録商標)))、特に、レボキセチン、とりわけ(S,S)−レボキセチン等の選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬、及びベンラファキシンデュロキセチン神経遮断鎮静剤/抗不安薬;
二重セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬、例えば、ベンラファキシン、ベンラファキシン代謝産物O−デスメチルベンラファキシン、クロミプラミン、クロミプラミン代謝産物デスメチルクロミプラミン、デュロキセチン、ミルナシプラン、及びイミプラミン;
ドネペジル等のアセチルコリンエステラーゼ阻害剤;
オンダンセトロン等の5−HT3アンタゴニスト;
代謝型グルタミン酸受容体(mGluR)アンタゴニスト;
メキシレチン及びリドカイン等の局所麻酔薬;
デキサメタゾン等のコルチコステロイド;
抗不整脈薬、例えば、メキシレチン及びフェニトイン;
ムスカリンアンタゴニスト、例えば、トルテロジン、プロピベリン、塩化トロプシウムt、ダリフェナシン、ソリフェナシン、テミベリン、及びイプラトロピウム;
カンナビノイド;
バニロイド受容体アゴニスト(例えば、レシンフェラトキシン(resinferatoxin))またはアンタゴニスト(例えば、カプサゼピン);
鎮静剤、例えば、グルテチミド、メプロバメート、メタカロン、及びジクロラルフェナゾン;
ベンゾジアゼピン等の抗不安薬、
ミルタザピン等の抗うつ薬、
局所薬剤(例えば、リドカイン、カプサシン(capsacin)、及びレシニフェロトキシン(resiniferotoxin));
筋弛緩剤、例えば、ベンゾジアゼピン、バクロフェン、カリソプロドール、、クロルゾキサゾン、シクロベンザプリン、メトカルバモール、及びオルフレナジン(orphrenadine);
抗ヒスタミン薬またはH1アンタゴニスト;
NMDA受容体アンタゴニスト;
5−HT受容体アゴニスト/アンタゴニスト;
PDEV阻害剤;
Tramadol(登録商標);
コリン作動性(ニコチン性)鎮痛剤;
アルファ−2−デルタリガンド;
プロスタグランジンE2サブタイプアンタゴニスト;
ロイコトリエンB4アンタゴニスト;
5−リポキシゲナーゼ阻害剤;ならびに
5−HT3アンタゴニスト。
【0208】
かかる組み合わせを使用して治療及び/または予防され得るナトリウムチャネル介在疾患及び病態には、中枢及び末梢神経を介した、急性、慢性、神経因性の疼痛、ならびに疼痛を伴う他の疾患、及び他の中枢神経障害、例えば、てんかん、不安、うつ病、及び双極性疾患;または心血管障害、例えば、不整脈、心房細動、及び心室細動;神経筋障害、例えば、むずむず脚症候群、及び筋麻痺または破傷風;脳卒中、神経外傷、及び多発性硬化症に対する神経保護;ならびにチャネル病、例えば、肢端紅痛症及び家族性直腸痛症候群が含まれるが、これらに限定されない。
【0209】
本明細書で使用される場合、「組み合わせ」とは、本発明の1つ以上の化合物と、本発明の1つ以上の他の化合物または1つ以上の追加の治療剤との任意の混合物または順列を指す。別途文脈により明確にされない限り、「組み合わせ」には、1つ以上の治療剤との、本発明の化合物の同時または逐次送達が含まれ得る。別途文脈により明確にされない限り、「組み合わせ」には、別の治療剤との本発明の化合物の投与剤形が含まれ得る。別途文脈により明確にされない限り、「組み合わせ」には、別の治療剤との本発明の化合物の投与経路が含まれ得る。別途文脈により明確にされない限り、「組み合わせ」には、別の治療剤との本発明の化合物の製剤が含まれ得る。投与剤形、投与経路、及び薬学的組成物には、本明細書に記載されるものが含まれるが、これらに限定されない。
【0210】
本発明は、以下の実施例を参照してより十分に理解されるであろう。しかしながら、それらは、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
【実施例】
【0211】
これらの実施例は、本発明の化合物、組成物、及び方法を調製及び使用するための、当業者への指針を提供するのに役立つ。本発明の特定の実施形態が記載されているが、当業者であれば、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な変更及び修正を行うことができることを理解するであろう。
【0212】
記載される実施例中の化学反応は、多くの本発明の他の化合物に容易に適合することができ、本発明の化合物を調製するための代替的な方法は、本発明の範囲内であるものとする。例えば、本発明に従う例示されていない化合物の合成は、当業者に明らかな修正によって、例えば、干渉基を適切に保護することによって、当該技術分野で既知の他の好適な試薬を利用することによって、例えば、記載されるもの以外の当該技術分野で既知の他の好適な試薬を利用することによって干渉基を適切に保護することによって、かつ/または反応条件のルーチン修正を行うことによって、良好に実施することができる。
【0213】
以下の実施例において、別途指示がない限り、全ての温度は、摂氏の度数で記述される。市販の試薬は、Aldrich Chemical Company,Lancaster、TCI、またはMaybridge等の供給業者から購入し、別途指示がない限り、さらなる精製を伴わずに使用した。以下に記載される反応は、概して、窒素またはアルゴンの陽圧下で、または無水溶媒中で乾燥管を用いて(別途明記されない限り)行われ、反応フラスコには、典型的に、シリンジを介した基質及び試薬の導入のためのゴム隔壁を取り付けた。ガラス器は、炉乾燥及び/または熱乾燥した。H NMRスペクトルは、トリメチルシラン(TMS)または残留非重水素化溶媒ピークを参照標準として使用して、重水素化CDCl、d−DMSO、CHOD、またはd−アセトン溶媒溶液(ppmで報告される)中で得られた。ピーク多重性が報告される場合、以下の略記が使用される:s(一重項)、d(二重項)、t(三重項)、q(四重項)、m(多重項、br(幅広線)、dd(二重項の二重項)、dt(三重項の二重項)。結合定数は、与えられる場合、Hz(ヘルツ)で報告される。
【0214】
試薬、反応条件、または機器を記載するために使用される全ての略記は、「標準略語及び頭字語一覧」に記載される定義と一致することが意図される。本発明の個別の化合物の化学名は、ChemDraw命名プログラムの構造命名機能を使用して得た。
【0215】
LCMS分析法
3つの異なるLC/MS条件を使用し、214nm及び254nmでモニタリングするUV検出器、及びESI+イオン化モードで110〜800amuを走査する質量分析法法を用いて最終化合物を分析した。
LC/MS法A(8.0分LC−MS分析):XBridge C18カラム(4.6×50mm、3.5μm、40℃);移動相:A=水中の10mM炭酸水素アンモニウム、B=アセトニトリル;勾配:0.0〜8.0分、5%〜95%B;流量=1.2mL/分
LC/MS法B(8.0分LC−MS分析):XBridge C18カラム(4.6×50mm、3.5μm、40℃);移動相:A=水中の0.1%アンモニア、B=アセトニトリル;勾配:0.0〜8.0分、5%〜95%B;流量=1.2mL/分
LC/MS法C(8.0分LC−MS分析):XBridge C18カラム(4.6×50mm、3.5μm、40℃);移動相:A=水中の0.1%TFA、B=アセトニトリル;勾配:0.0〜8.0分、5%〜95%B;流量=1.2mL/分
LC/MS法D:Agilent SB C18、2.1x30mm、1.8μm;移動相:A 水(0.05%TFA)、B CHCN(0.05%TFA);勾配:3%B(0.3分)、続いて3〜95%B(6.5分)、95%B(1.5分);流量:0.4mL/分;オーブン温度25℃。
LC/MS法E:Acquity BEH C18、2.1x50mm、1.8μm;移動相:A 水(0.1%FA)、B CHCN(0.1%FA);勾配:3%B(0.4分)、続いて3−95%B(7.5分)、95%B(0.5分);流量:0.5mL/分;オーブン温度25℃。
略記
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0216】
実施例1
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
2,5−ジフルオロ−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
メチル4−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)−2,5−ジフルオロベンゾエート
MeOH(1.25mL)及び1,4−ジオキサン(25mL)中、4−ブロモ−N−[(2,4−ジメトキシフェニル)メチル]−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(500mg、0.99mmol)、オキシジ−2,1−フェニレン)ビス(ジフェニルホスフィン(125mg、0.23mmol)、炭酸セシウム(643mg、1.98mmol)、及び二酢酸パラジウム(25mg、0.11mmol)の混合物を、CO雰囲気下において80℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、濾過及び濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中50%EtOAcで溶出)によって残渣を精製して、所望の生成物(300mg、62.6%)を白色固体として得た。LCMS (ESI) m/z:508.1 [M+Na]
【0217】
ステップ2
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
メチル4−(N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)−2,5−ジフルオロベンゾエート
メチル4−[(2,4−ジメトキシフェニル)メチル−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル]−2,5−ジフルオロ−ベンゾエート(1.2g、2.47mmol)のDCM溶液(20mL)にトリフルオロ酢酸(5mL)を添加し、25℃で1時間撹拌した。反応混合物を乾燥するまで濃縮し、さらなる精製をせずに次のステップに使用した。LCMS (ESI) m/z:336.1 [M+H]
【0218】
ステップ3
【化78】
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2,5−ジフルオロ−4−(ヒドロキシメチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
メチル2,5−ジフルオロ−4−(1,2,4−チアジアゾール−5−イルスルファモイル)ベンゾエート(820mg、2.45mmol)のMeOH溶液(50mL)に、水素化ホウ素ナトリウム(929mg、24.5mmol)を添加した。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、乾燥するまで濃縮した。Combiflash(0.1%FA中、20〜50%MeCN)によって粗製物を精製して、所望の生成物(500mg、66.5%)を白色固体として得た。LCMS (ESI) m/z:308.0 [M+H]
【0219】
ステップ4
【化79】
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4−(クロロメチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
2,5−ジフルオロ−4−(ヒドロキシメチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(200mg、0.65mmol)の塩化チオニル溶液(15mL)を90℃で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮して白色固体(200mg、94%)を得、さらなる精製をせずに次のステップに使用した。LCMS (ESI) m/z:326.0 [M+H]
【0220】
ステップ5
【化80】
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2,5−ジフルオロ−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
MeCN(5mL)中、4−(クロロメチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(100mg、0.31mmol)、2−フェニルピペリジン塩酸塩(70mg、0.36mmol)、ヨウ化ナトリウム(70mg、0.46mmol)、及び炭酸カリウム(130mg、0.94mmol)の混合物を、N下で、80℃で2時間撹拌した。反応混合物を乾燥するまで濃縮し、DMF(4mL)で希釈し、濾過した。Prep−HPLC(0.05%FA中、30〜50%MeCN)によって濾液を精製して、所望の生成物(90mg、65.1%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)法C:RT = 4.09分,m/z:451.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ:8.10 (s,1H),7.48−7.28 (m,7H),3.67 (s,2H),3.15−3.09 (m,3H),1.78−1.43 (m,6H)。
【0221】
実施例2
【化81】
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(S)−4−((4,4−ジメチル−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
【化82】
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ステップ1
【化83】
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1−クロロ−4,4−ジメチルピペリジン
4,4−ジメチルピペリジン(2.2g、19.5mmol)の乾燥エーテル溶液(40mL)に、N−クロロスクシンイミド(3.4g、23.4mmol)を添加し、溶液を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、水(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶液を次のステップに直接使用した。
【0222】
ステップ2
【化84】
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(S)−4,4−ジメチル−2−フェニルピペリジン
上記の1−クロロ−4,4−ジメチルピペリジンのエチルエーテル溶液に、フェニルリチウム(11.7mL、23.4mmol)を室温で滴下した。添加が完了した後に、溶液を室温で16時間撹拌した。反応を水(40mL)でクエンチし、エチルエーテル(40mL)で抽出し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮した。Combiflash(4%NHHCO中、0〜8%MeCNで溶出)によって粗製物を精製して、標的生成物を黄色の油状物(280mg、2ステップで8%)を得た。キラルSFCによってラセミ体からエナンチオマーを分離した。(S)−4,4−ジメチル−2−フェニルピペリジン(40mg、0.21mmol)として第2の溶出画分を任意に割り当てた。キラルHPLC(カラム:AS−H、4.6×250mm、5μm;移動相:A:超臨界CO、B:MeOH(0.2%アンモニア)、A:B=85:15;流量:3.0mL/分;カラム温度:39.9℃;RT = 2.45分)。LCMS (ESI) m/z:190.1 [M+H]
【0223】
ステップ3
【化85】
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(S)−4−((4,4−ジメチル−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例1のステップ5と同様に化合物を合成した。LCMS(ESI)法C:RT = 5.23分,m/z 479.0 [M+H]H NMR(400 MHz,DMSO−d) δ 8.12 (s,1H),7.49−7.33 (m,7H),3.48−3.46 (m,1H),3.37−3.35 (m,2H),3.27−3.25 (m,2H),1.62−1.41 (m,4H),1.08 (s,3H),0.94 (s,3H)。
【0224】
実施例3
【化86】
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(R)−4−((4,4−ジメチル−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例2と同様に化合物を合成した。(R)−4−((4,4−ジメチル−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとしてエナンチオマーを任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 5.21分,m/z 479.0 [M+H]H NMR(400 MHz,DMSO−d) δ 8.12 (s,1H),7.49−7.33 (m,7H),3.48−3.46 (m,1H),3.37−3.35 (m,2H),3.27−3.25 (m,2H),1.62−1.41 (m,4H),1.08 (s,3H),0.94 (s,3H)。
【0225】
実施例4
【化87】
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2,5−ジフルオロ−4−(((2S,4R)−2−フェニル−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
【化88】
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ステップ1
【化89】
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2−フェニル−4−(トリフルオロメチル)ピリジン
エタノール(40mL)及び水(10mL)中の2−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(2.0g、8.85mmol)、フェニルボロン酸(1.1g、9.02mmol)の混合物に、二酢酸パラジウム(0.1g、0.45mmol)及び炭酸カリウム(3.66g、26.5mmol)をN雰囲気下で添加した。反応混合物を80℃で16時間撹拌し、次いで、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中、10%EtOAcで溶出)によって粗製物を精製して、黄色の油状物として所望の化合物を得た(1.38g、69.8%)。LCMS (ESI): m/z 224.1 [M+H]
【0226】
ステップ2
【化90】
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(2S,4R)−2−フェニル−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン
酢酸(20mL)中の2−フェニル−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(500mg、2.24mmol)及びPd/C(10%)(50mg、2.24mmol)の混合物を、水素雰囲気下で、25℃で48時間撹拌した。反応混合物を濾過し、EtOAc(20mL)で希釈し、真空中で濃縮した。Combiflashクロマトグラフィー(0.1%FA中、0〜20%MeCNで溶出)によって残渣を精製した。キラルSFCによってラセミ体からエナンチオマーを分離した。(2S,4R)−2−フェニル−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(70mg、0.29mmol、13.1%)として第2の溶出画分を任意に割り当てた。キラルHPLC(カラム:AD−H、4.6×250mm、5μm;移動相:A:超臨界CO、B:MeOH(0.2%アンモニア)、A:B=90:10;流量:3.0mL/分;カラム温度:40.3℃;RT = 1.97分)。LCMS (ESI) m/z:230.1 [M+H]
【0227】
ステップ3
【化91】
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2,5−ジフルオロ−4−(((2S,4R)−2−フェニル−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例1のステップ5と同様に化合物を合成した。LCMS(ESI)法A:RT = 4.77分,m/z 519.2 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.20 (s,1H),7.45−7.24 (m,7H),3.52−3.48 (m,2H),3.18−3.15 (m,1H),2.96−2.93 (m,1H),2.61−2.54 (m,1H),2.25−2.18 (m,1H),1.87−1.84 (m,2H),1.61−1.55 (m,2H)。
【0228】
実施例5
【化92】
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2,5−ジフルオロ−4−(((2R,4S)−2−フェニル−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例4と同様に化合物を合成した。2,5−ジフルオロ−4−(((2R,4S)−2−フェニル−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとしてエナンチオマーを任意に割り当てた。LCMS(ESI)法A:RT = 4.76分,m/z 519.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.44 (s,1H),7.53−7.27 (m,7H),3.56−3.51 (m,2H),3.14−3.12 (m,2H),2.58−2.57 (m,1H),2.45 (m,1H),1.90−1.84 (m,2H),1.64−1.62 (m,2H)。
【0229】
実施例6
【化93】
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2,5−ジフルオロ−4−(((2S,4R)−4−メチル−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例4と同様に化合物を合成した。2,5−ジフルオロ−4−(((2S,4R)−4−メチル−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとしてエナンチオマーを任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 4.17分,m/z 465.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.13 (s,1H),7.49−7.31 (m,7H),3.70−3.60 (m,3H),3.13 (m,2H),1.81−1.70 (m,3H),1.35−1.33 (m,2H),0.90 (d,J =6.0 Hz,3H)。
【0230】
実施例7
【化94】
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2,5−ジフルオロ−4−(((2R,4S)−4−メチル−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例4と同様に化合物を合成した。2,5−ジフルオロ−4−(((2R,4S)−4−メチル−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとしてエナンチオマーを任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 4.17分,m/z 465.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.13 (s,1H),7.49−7.31 (m,7H),3.70−3.50 (m,3H),3.13 (m,2H),1.81−1.70 (m,3H),1.35−1.33 (m,2H),0.91 (d,J =6.0 Hz,3H)。
【0231】
実施例8
【化95】
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(R)−2,5−ジフルオロ−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例1と同様に化合物を合成した。(R)−2,5−ジフルオロ−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとしてエナンチオマーを任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 3.84分,m/z 451.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 12.7 (brs,1H),7.95 (s,1H),7.48−7.24 (m,7H),3.51−3.47 (m,1H),3.23−3.15 (m,2H),2.95−2.86 (m,1H),2.33−2.31 (m,1H),1.75−1.56 (m,5H),1.44−1.35 (m,1H)。
【0232】
実施例9
【化96】
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(S)−2,5−ジフルオロ−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例1と同様に化合物を合成した。(S)−2,5−ジフルオロ−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとしてエナンチオマーを任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 3.87分,m/z 451.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 12.7 (brs,1H),7.90 (s,1H),7.40−7.19 (m,7H),3.47−3.43 (m,1H),3.25−3.20 (m,2H),3.08−3.04 (m,1H),2.84−2.81 (m,1H),1.74−1.39 (m,5H),1.36−1.33 (m,1H)。
【0233】
実施例10
【化97】
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(R)−2,5−ジフルオロ−4−((2−(ピリダジン−4−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
【化98】
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ステップ1
【化99】
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Tert−ブチル6−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート
tert−ブチル2−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(1.0g、5mmol)の乾燥THF溶液(20mL)に、THF(3mL、6mmol)中のカリウムビス(トリメチルシリルシリル)アミドを−78℃で滴下した。1時間後、乾燥THF(20mL)中の1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−(トリフルオロメチルスルホニル)メタンスルホンアミド(3.6g、10mmol)を−78℃でゆっくりと添加した。得られた混合物を1時間撹拌し、飽和塩化アンモニア(20mL)及びEtOAc(40mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中、0〜30%EtOAcで溶出)によって粗製物を精製して、淡黄色の固体として所望の生成物を得た(1.1g、66%)。LCMS m/z:276.0 [M−55]
【0234】
ステップ2
【化100】
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Tert−ブチル6−(ピリダジン−4−イル)−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート
乾燥DMR(20mL)中のtert−ブチル6−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(500mg、1.5mmol)、4−(トリブチルスタンニル)ピリダジン(666mg、1.8mmol)、フッ化セシウム(186mg、3.0mol)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(140mg、0.12mmol)の混合物を、60℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)でクエンチし、EtOAc(50mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。Combiflash(4%NHHCO中、0〜35%MeCNで溶出)で粗製物を精製して、黄色の油状物として所望の生成物を得た(160mg、40%)。LCMS m/z:262.0 [M+H]
【0235】
ステップ3
【化101】
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Tert−ブチル(R)−2−(ピリダジン−4−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート
EtOH(20mL)中のtert−ブチル6−(ピリダジン−4−イル)−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(160mg、0.6mmol)、ギ酸アンモニウム(380mg、6mmol、及びPd/C(30mg、10%)の混合物を、50℃で4時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮した。キラルSFCによって粗製ラセミ体からエナンチオマーを分離した。tert−ブチル(R)−2−(ピリダジン−4−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(60mg、37%)として第1の溶出画分を任意に割り当てた。キラルHPLC(カラム:OZ−H、4.6×250mm、5μm;移動相:A:超臨界CO、B:MeOH(0.2%アンモニア)、A:B=70:30;流量:3.0mL/分;カラム温度:40.1℃;RT = 2.43分)。LCMS m/z:264.0 [M+H]
【0236】
ステップ4
【化102】
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(R)−4−(ピペリジン−2−イル)ピリダジン
トリフルオロ酢酸(10mL)及びDCM(15mL)中のtert−ブチル(R)−2−(ピリダジン−4−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(60mg、0.23mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、さらなる精製をせずに粗製物を次のステップに使用した。LCMS m/z:164.0 [M+H]
【0237】
ステップ5
【化103】
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(R)−2,5−ジフルオロ−4−((2−(ピリダジン−4−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例1のステップ5と同様に化合物を合成した。LCMS(ESI)法A:RT = 4.06分,m/z 453.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 9.29 (s,1H),9.12 (brs,1H),8.03 (s,1H),7.82 (brs,1H),7.51−7.47 (m,1H),7.37−7.34 (m,1H),3.49−3.43 (m,2H),3.28−3.26 (m,1H),3.01−2.98 (m,1H),2.21−2.18 (m,1H),1.84−1.81 (m,2H),1.71−1.60 (m,4H)。
【0238】
実施例11
【化104】
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(S)−2,5−ジフルオロ−4−((2−(ピリダジン−4−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例10と同様に化合物を合成した。(S)−2,5−ジフルオロ−4−((2−(ピリダジン−4−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとしてエナンチオマーを任意に割り当てた。LCMS(ESI)法A:RT = 4.09分,m/z 453.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 9.30 (s,1H),9.12 (brs,1H),7.97 (s,1H),7.83 (brs,1H),7.52−7.49 (m,1H),7.34−7.32 (m,1H),3.49−3.43 (m,2H),3.27−3.26 (m,1H),2.99−2.96 (m,1H),2.19−2.16 (m,1H),1.84−1.81 (m,2H),1.70−1.55 (m,4H)。
【0239】
実施例12
【化105】
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(R)−4−((2−(2−アミノピリジン−4−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
【化106】
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【0240】
ステップ1
【化107】
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Tert−ブチル2’−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5,6−ジヒドロ−[2,4’−ビピリジン]−1(4H)−カルボキシレート
1,4−ジオキサン(20mL)及び水(1mL)中のtert−ブチル4−ブロモピリジン−2−イルカルバメート(1.0g、3.7mmol)、tert−ブチル6−(4,4,5,5−tetraメチル−1,3,2−dioxaborolan−2−イル)−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(1.1g、3.7mml)、酢酸パラジウム(66mg、0.3mmol)、トリフェニルホスフィン(94mg、0.36mmol)、及びリン酸カリウム(2.4g、11.1mmol)の混合物を、N下で、80℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)及びEtOAc(30mL)でクエンチし、EtOAc(20mL×2)で抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。Combiflash(4%NHHCO中、0〜35%MeCNで溶出)で粗製物を精製して、白色固体として所望の生成物を得た(320mg、24%)。LCMS m/z:376.0 [M+H]
【0241】
ステップ2
【化108】
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Tert−ブチル(R)−2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−4−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート
実施例10のステップ3と同様に化合物を合成した。キラルSFCによって粗製ラセミ体からエナンチオマーを分離した。tert−ブチル(R)−2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−4−イル)ピペリジン−1−カルボキシレートとして第1の溶出画分を任意に割り当てた。キラルHPLC(カラム:(R,R)−Whelk−O1、4.6×250mm、5μm;移動相:A:超臨界CO、B:MeOH(0.2%アンモニア)、A:B=85:15;流量:3.0mL/分;カラム温度:39.9℃;RT = 2.88分)。LCMS m/z:378.0 [M+H]
【0242】
ステップ3
【化109】
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(R)−4−(ピペリジン−2−イル)ピリジン−2−アミン
実施例10のステップ4と同様に化合物を合成した。LCMS m/z:178.0 [M+H]
【0243】
ステップ4
【化110】
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(R)−4−((2−(2−アミノピリジン−4−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例1のステップ5と同様に化合物を合成した。LCMS(ESI)法C:RT = 4.02分,m/z 467.0 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 7.90 (s,1H),7.83 (d,J = 5.6 Hz,1H),7.40−7.29 (m,2H),6.82−6.80 (m,2H),6.71−6.70 (m,2H),3.47−3.44 (m,1H),3.16−3.10 (m,2H),2.80−2.78 (m,1H),2.02−1.98 (m,1H),1.73−1.67 (m,2H),1.48−1.30 (m,4H)。
【0244】
実施例13
【化111】
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(S)−4−((2−(2−アミノピリジン−4−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例12と同様に化合物を合成した。(S)−4−((2−(2−アミノピリジン−4−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとしてエナンチオマーを任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 3.93分,m/z 467.0 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 7.90 (s,1H),7.83 (d,J = 6.0 Hz,1H),7.40−7.30 (m,2H),6.82−6.79 (m,2H),6.61−6.60 (m,2H),3.47−3.44 (m,1H),3.12−3.08 (m,2H),2.81−2.79 (m,1H),2.02−1.98 (m,1H),1.73−1.67 (m,2H),1.48−1.30 (m,4H)。
【0245】
実施例14
【化112】
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(R)−2,5−ジフルオロ−4−((2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例1と同様に化合物を合成した。(R)−2,5−ジフルオロ−4−((2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとしてエナンチオマーを任意に割り当てた。LCMS(ESI)法A:RT = 4.45分,m/z 455.0 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.25 (s,1H),7.53−7.50 (m,1H),7.37−7.29 (m,2H),6.32 (s,1H),3.86 (s,3H),3.60−3.44 (m,3H),3.00−2.95 (m,1H),1.85−1.38 (m,7H)。
【0246】
実施例15
【化113】
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(S)−2,5−ジフルオロ−4−((2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例1と同様に化合物を合成した。(S)−2,5−ジフルオロ−4−((2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとしてエナンチオマーを任意に割り当てた。LCMS(ESI)法A:RT = 4.40分,m/z 455.0 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.19 (s,1H),7.51−7.47 (m,1H),7.36 (s,1H),7.31−7.27 (s,1H),6.29 (s,1H),3.86 (s,3H),3.59−3.45 (m,3H),2.98−2.92 (m,1H),1.77−1.44 (m,7H)。
【0247】
実施例16
【化114】
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2,5−ジフルオロ−4−((R)−1−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
【化115】
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ステップ1
【化116】
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N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−(1−エトキシビニル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
1,4−ジオキサン(100mL)中の4−ブロモ−N−[(2,4−ジメトキシフェニル)メチル]−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(5.0g、9.87mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)(1.04g、1.48mmol)の混合物に、トリブチル(1−エトキシビニル)スズ(4.3g、11.8mmol)を添加した。反応混合物をN下で、90℃で4時間撹拌し、乾燥するまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中、50%EtOAcで溶出)によって残渣を精製して、淡黄色の固体として標的化合物を得た(4.0g、81.4%)。LCMS (ESI) m/z:520.1 [M+Na]
【0248】
ステップ2
【化117】
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4−アセチル−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
N−[(2,4−ジメトキシフェニル)メチル]−4−(1−エトキシビニル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(900mg、1.81mmol)のDCM溶液(20mL)に、トリフルオロ酢酸(5mL)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を乾燥するまで濃縮し、さらなる精製をせずに粗製物を次のステップに使用した。LCMS (ESI) m/z:320.1 [M+H]
【0249】
ステップ3
【化118】
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2,5−ジフルオロ−4−(1−ヒドロキシエチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
4−アセチル−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(500mg、1.57mmol)を、ボラン−テトラヒドロフラン錯体(10mL、10mmol)に0℃で溶解した。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、MeOH(10mL)によってクエンチし、乾燥するまで濃縮した。Combiflash(0.1%FA中、20〜50%MeCN)によって粗製物を精製して、白色固体として所望の生成物を得た(130mg、25.8%)。LCMS (ESI) m/z:322.0 [M+H]
【0250】
ステップ4
【化119】
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4−(1−クロロエチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
2,5−ジフルオロ−4−(1−ヒドロキシエチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(130mg、0.40mmol)の塩化チオニル溶液(5mL)を、90℃で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、さらなる精製をせずに粗生成物を次のステップに使用した。LCMS (ESI) m/z:340.1 [M+H]
【0251】
ステップ5
【化120】
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2,5−ジフルオロ−4−((R)−1−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例1のステップ5と同様に化合物を合成した。キラルSFCによって立体異性体をラセミ体から分離した。2,5−ジフルオロ−4−((R)−1−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとして第1の溶出画分を任意に割り当てた。キラルHPLC(カラム:OZ−H、4.6×250mm、5μm;移動相:A:超臨界CO、B:MeOH(0.2%アンモニア)、A:B=70:30;流量:3mL/分;カラム温度:40℃;RT = 3.89分)。LCMS(ESI)法C:RT = 4.41分,m/z:465.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ:8.17 (s,1H),7.51−7.31 (m,7H),4.33−4.34 (m,1H),3.48−3.23 (m,3H),1.74−1.34 (m,9H)。
【0252】
実施例17
【化121】
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2,5−ジフルオロ−4−((S)−1−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例16と同様に化合物を合成した。2,5−ジフルオロ−4−((S)−1−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとして立体異性体を任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 4.28分,m/z:465.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ:8.02 (s,1H),7.56−7.49 (m,7H),4.60−4.34 (m,2H),3.38−3.23 (m,2H),2.08−1.46 (m,9H)。
【0253】
実施例18
【化122】
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2,5−ジフルオロ−4−((R)−1−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例16と同様に化合物を合成した。2,5−ジフルオロ−4−((R)−1−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとして立体異性体を任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 4.28分,m/z:465.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ:7.89(s,1H),7.41−7.21 (m,7H),3.94−3.92(m,1H),3.45−3.23 (m,1H),2.58−2.56 (m,1H),2.34−2.27 (m,1H),1.70−1.51 (m,4H),1.37−1.14 (m,2H),1.13 (d,J = 6.8 Hz,3H)。
【0254】
実施例19
【化123】
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2,5−ジフルオロ−4−((S)−1−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例16と同様に化合物を合成した。2,5−ジフルオロ−4−((S)−1−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとして立体異性体を任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 4.32分,m/z:465.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ:7.89 (s,1H),7.38−7.10 (m,7H),4.05−4.04 (m,1H),3.44−3.34 (m,3H),1.63−1.56 (m,5H),1.28 (d,J = 6.8 Hz,3H),1.13−1.12 (m,1H)。
【0255】
実施例20
【化124】
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2,5−ジフルオロ−4−(((2R,5R)−5−メチル−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例4と同様に化合物を合成した。2,5−ジフルオロ−4−(((2R,5R)−5−メチル−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとしてエナンチオマーを任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 4.04分,m/z 465.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.14 (s,1H),7.47−7.30 (m,7H),3.64−3.60 (m,2H),3.17−3.10 (m,3H),1.78−1.76 (m,4H),1.14−1.13 (m,1H),0.86 (d,J = 6.0 Hz,3H)。
【0256】
実施例21
【化125】
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2,5−ジフルオロ−4−(((2S,5S)−5−メチル−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例4と同様に化合物を合成した。2,5−ジフルオロ−4−(((2S,5S)−5−メチル−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとしてエナンチオマーを任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 4.05分,m/z 465.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.17 (s,1H),7.50−7.31 (m,7H),3.69−3.67 (m,2H),3.17−3.16 (m,3H),1.80−1.77 (m,4H),1.20−1.15 (m,1H),0.86 (d,J = 6.4 Hz,3H)。
【0257】
実施例22
【化126】
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2,5−ジフルオロ−4−(((2R,3S)−3−メチル−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例4と同様に化合物を合成した。2,5−ジフルオロ−4−(((2R,3S)−3−メチル−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとしてエナンチオマーを任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 4.82分,m/z 465.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.18 (s,1H),7.51−7.28 (m,7H),3.75−3.68 (m,1H),3.45−3.38 (m,3H),3.07−2.95 (m,1H),2.00−1.91 (m,1H),1.81−1.42 (m,4H),0.79 (d,J= 6.8 Hz,3H)。
【0258】
実施例23
【化127】
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2,5−ジフルオロ−4−(((2S,3R)−3−メチル−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例4と同様に化合物を合成した。2,5−ジフルオロ−4−(((2S,3R)−3−メチル−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとしてエナンチオマーを任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 4.81分,m/z 465.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.24 (s,1H),7.55−7.31 (m,7H),3.79−3.71 (m,1H),3.49−3.39 (m,3H),3.09−3.01 (m,1H),2.05−1.95 (m,1H),1.80−1.47 (m,4H),0.79 (d,J= 6.8 Hz,3H)。
【0259】
実施例24
【化128】
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(R)−4−((2−(1H−ピラゾール−4−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例1と同様に化合物を合成した。(R)−4−((2−(1H−ピラゾール−4−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとしてエナンチオマーを任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 2.68分,m/z 441.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 12.63 (brs,1H),7.90 (s,1H),7.57−7.23 (m,4H),3.33−3.26 (m,3H),3.07−3.05 (m,2H),1.78−1.76 (m,6H)。
【0260】
実施例25
【化129】
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(S)−4−((2−(1H−ピラゾール−4−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例1と同様に化合物を合成した。(S)−4−((2−(1H−ピラゾール−4−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとしてエナンチオマーを任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 2.64分,m/z 441.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 12.70 (brs,1H),7.89 (s,1H),7.58−7.22 (m,4H),3.40−3.38 (m,3H),3.07−3.06 (m,2H),1.72−1.68 (m,6H)。
【0261】
実施例26
【化130】
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(R)−4−((2−(1H−ピラゾール−5−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例1と同様に化合物を合成した。(R)−4−((2−(1H−ピラゾール−5−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとしてエナンチオマーを任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 2.87分,m/z 441.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 13.04 (brs,1H),7.98 (s,1H),7.75 (s,1H),7.49−7.45 (m,1H),7.32−7.28 (m,1H),6.38 (s,1H),4.12−3.67 (m,3H),3.15−3.14 (m,1H),1.89−1.71 (m,6H),1.50−1.49 (m,1H)。
【0262】
実施例27
【化131】
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(S)−4−((2−(1H−ピラゾール−5−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例1と同様に化合物を合成した。(S)−4−((2−(1H−ピラゾール−5−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとしてエナンチオマーを任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 2.88分,m/z 441.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 13.13 (brs,1H),8.01 (s,1H),7.77 (s,1H),7.51−7.47 (m,1H),7.32−7.28 (m,1H),6.40 (s,1H),4.40−3.74 (m,3H),3.18−3.01 (m,1H),1.92−1.52 (m,7H)。
【0263】
実施例28
【化132】
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2,5−ジフルオロ−4−(((2S,4R)−4−フルオロ−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
【化133】
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ステップ1
【化134】
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ベンジル4−オキソ−2−フェニル−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート
4−メトキシピリジン(10.0g、91.6mmol)のTHF溶液(500mL)に、クロロギ酸ベンジル(15.6g、91.6mmol)を−78℃で滴下し、30分間撹拌した。次いで、THF中のフェニルマグネシウムブロミド(110mL、2M、110mmol)を−78℃で混合物にゆっくりと添加した。混合物を−78℃で30分間撹拌し、室温に加温し、30分間撹拌した。次いで、HCl(2M、400mL)によってクエンチし、有機溶媒を減圧下で除去した。残渣を濾過して、白色固体として所望の生成物(28g、99.4%)を得た。LCMS (ESI) m/z:330.1 [M+Na]
【0264】
ステップ2
【化135】
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ベンジル4−オキソ−2−フェニルピペリジン−1−カルボキシレート
ベンジル4−オキソ−2−フェニル−2,3−ジヒドロピリジン−1−カルボキシレート(4.0g、13.0mmol)の酢酸溶液(30mL)に、亜鉛粉末(21.1g、325.4mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物を90℃で2時間撹拌し、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中、10%EtOAcで溶出)によって粗製物を精製して、白色固体として所望の生成物(2.4g、59.6%)を得た。LCMS (ESI) m/z:310.0 [M+H]
【0265】
ステップ3
【化136】
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ベンジル4−ヒドロキシ−2−フェニルピペリジン−1−カルボキシレート
ベンジル4−オキソ−2−フェニル−ピペリジン−1−カルボキシレート(3.1g、10.0mmol)のMeOH溶液(15mL)に、水素化ホウ素ナトリウム(1.9g、50.1mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中、10%EtOAcで溶出)によって粗製物を精製して、白色固体として所望の生成物(3g、96.2%)を得た。LCMS (ESI) m/z:312.0 [M+H]
【0266】
ステップ4
【化137】
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ベンジル(2S,4R)−4−フルオロ−2−フェニルピペリジン−1−カルボキシレート
ビス(2−メトキシエチル)アミノサルファートリフルオリド(6.63g、30.0mmol)を、ベンジル4−ヒドロキシ−2−フェニルピペリジン−1−カルボキシレート(3.1g、10.0mmol)のDCM溶液(100mL)にアルゴン下で、0℃で滴下した。反応混合物を室温で18時間撹拌し、飽和重炭酸ナトリウム(1.0L)及びDCM(200mL)で0℃でクエンチした。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中、20〜30%EtOAcで溶出)によって残渣を精製して、シス−ベンジル4−フルオロ−2−フェニルピペリジン−1−カルボキシレート(360mg、11.5%)及びトランス−ベンジル4−フルオロ−2−フェニルピペリジン−1−カルボキシレート(300mg、9.6%)を得た。
【0267】
キラルSFCによってシス混合物からエナンチオマーを分離した。ベンジル(2S,4R)−4−フルオロ−2−フェニルピペリジン−1−カルボキシレート(160mg)として第1の溶出画分を任意に割り当てた。キラルHPLC(カラム:AD−H、4.6×250mm、5μm;移動相:A:超臨界CO、B:MeOH(0.2%アンモニア)、A:B = 80:20;流量:3.0mL/分;カラム温度:39.4℃;RT = 2.59分)。LCMS (ESI) m/z:314.1 [M+H]
【0268】
ステップ5
【化138】
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(2S,4R)−4−フルオロ−2−フェニルピペリジン
EtOH(5.0mL)中のベンジル(2S,4R)−4−フルオロ−2−フェニルピペリジン−1−カルボキシレート(160mg、0.51mmol)及びPd/C(10mg、10%)の混合物を、水素雰囲気下で、室温で18時間撹拌した。反応混合物を濾過し、真空中で濃縮して、黄色の油状物として所望の生成物(80mg、87%)を得た。LCMS (ESI) m/z:180.1 [M+H]
【0269】
ステップ6
【化139】
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2,5−ジフルオロ−4−(((2S,4R)−4−フルオロ−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例1のステップ5と同様に化合物を合成した。LCMS(ESI)法C:RT = 4.86分,m/z 469.0 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.34 (s,1H),7.47−7.26 (m,7H),4.71−4.62 (m,1H),3.47−3.45 (m,2H),3.20−3.10 (m,2H),2.12−2.04 (m,3H),1.76−1.75 (m,2H)。
【0270】
実施例29
【化140】
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2,5−ジフルオロ−4−(((2R,4S)−4−フルオロ−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例28と同様に化合物を合成した。2,5−ジフルオロ−4−(((2R,4S)−4−フルオロ−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとしてエナンチオマーを任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 4.90分,m/z 469.0 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.34 (s,1H),7.43−7.25 (m,7H),4.71−4.62 (m,1H),3.48−3.45 (m,2H),3.10−2.90 (m,2H),2.12−2.10 (m,3H),1.76−1.74 (m,2H)。
【0271】
実施例30
【化141】
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2,5−ジフルオロ−4−(((2R,4R)−4−フルオロ−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例28と同様に化合物を合成した。2,5−ジフルオロ−4−(((2R,4R)−4−フルオロ−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとしてエナンチオマーを任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 4.32分,m/z 469.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.30 (s,1H),7.49−7.27 (m,7H),5.02−4.97 (m,1H),3.79−3.73 (m,1H),3.59−3.55 (m,2H),2.80−2.78 (m,1H),2.59−2.50 (m,1H),2.02−1.90 (m,4H)。
【0272】
実施例31
【化142】
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2,5−ジフルオロ−4−(((2S,4S)−4−フルオロ−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例28と同様に化合物を合成した。2,5−ジフルオロ−4−(((2S,4S)−4−フルオロ−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとしてエナンチオマーを任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 4.32分,m/z 469.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.25 (s,1H),7.47−7.24 (m,7H),5.02−4.96 (m,1H),3.72−3.70 (m,1H),3.57−3.53 (m,2H),2.75−2.73 (m,1H),2.53−2.50 (m,1H),2.00−1.86 (m,4H)。
【0273】
実施例32
【化143】
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(S)−4−((4,4−ジフルオロ−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
【化144】
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ステップ1
【化145】
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ベンジル(S)−4,4−ジフルオロ−2−フェニルピペリジン−1−カルボキシレート
ビス(2−メトキシエチル)アミノサルファートリフルオリド(7.12g、32.2mmol)を、ベンジル4−オキソ−2−フェニルピペリジン−1−カルボキシレート(2.0g、6.45mmol)のDCM溶液(30mL)にアルゴン下で、0℃で滴下した。反応混合物を室温で18時間撹拌し、飽和重炭酸ナトリウム(1.0L)及びDCM(200mL)で0℃でクエンチした。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中、30%EtOAcで溶出)によって残渣を精製して、黄色の油状物としてラセミ体を得た。キラルSFCによってラセミ体からエナンチオマーを分離した。ベンジル(S)−4,4−ジフルオロ−2−フェニルピペリジン−1−カルボキシレート(320mg、14.9%)として第1の溶出画分を任意に割り当てた。キラルHPLC(カラム:AD−H、4.6×250mm、5μm;移動相:A:超臨界CO、B:MeOH(0.2%アンモニア)、A:B=65:35;流量:3.0mL/分;カラム温度:40.1℃;RT = 2.02分)。LCMS (ESI) m/z:332.1 [M+H]
【0274】
ステップ2
【化146】
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(S)−4,4−ジフルオロ−2−フェニルピペリジン
実施例28のステップ5と同様に化合物を合成した。LCMS (ESI) m/z 198.1 [M+H]
【0275】
ステップ3
【化147】
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(S)−4−((4,4−ジフルオロ−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例1のステップ5と同様に化合物を合成した。LCMS(ESI)法C:RT = 5.59分,m/z 487.0 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.27 (s,1H),7.51−7.40 (m,3H),7.31−7.28 (m,4H),3.72−3.70 (m,2H),3.58−3.47 (m,2H),3.26−3.22 (m,1H),2.97−2.85 (m,1H),2.40−2.36 (m,1H),2.14−2.08 (m,2H)。
【0276】
実施例33
【化148】
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(R)−4−((4,4−ジフルオロ−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例32と同様に化合物を合成した。(R)−4−((4,4−ジフルオロ−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとしてエナンチオマーを任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 5.63分,m/z 487.0 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.27 (s,1H),7.51−7.40 (m,3H),7.30−7.29 (m,4H),3.71−3.70 (m,2H),3.58−3.47 (m,2H),3.25−3.20 (m,1H),2.97−2.85 (m,1H),2.41−2.36 (m,1H),2.12−2.05 (m,2H)。
【0277】
実施例34
【化149】
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2,5−ジフルオロ−4−(((2S,4S)−2−フェニル−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
【化150】
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ステップ1
【化151】
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(S)−2−メチル−N−(1−フェニルエチリデン)プロパン−2−スルフィンアミド
THF中の(S)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(5.0g、41.3mmol)及びアセトフェノン(5.31mL、45.4mmol)の混合物に、チタンイソプロポキシド(21.9mL、82.5mmol)をN下でゆっくりと添加した。反応混合物を90℃で2時間撹拌し、真空中で濃縮した。クロマトグラフィー(石油エーテル中、10%EtOAcで溶出)によって粗製物を精製して、所望の生成物(6.9g、74.8%)を得た。LCMS (ESI) m/z:224.0 [M+H]
【0278】
ステップ2
【化152】
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エチル(R)−5−(((S)−tert−ブチルスルフィニル)イミノ)−5−フェニル−3−(トリフルオロメチル)ペンタノエート
(S)−2−メチル−N−(1−フェニルエチリデン)プロパン−2−スルフィンアミド(4.5g、20.2mmol)の乾燥THF溶液(50mL)に、THF中のリチウムジイソプロピルアミド(25.2mL、2M、50.5mmol)を−78℃でゆっくりと添加した。1時間後、エチル4,4,4−トリフルオロクロトネート(5.09g、30.3mmol)を添加した。反応混合物を−78℃で2時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム(50mL)でクエンチし、EtOAc(100mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。クロマトグラフィー(石油エーテル中、50%EtOAcで溶出)によって粗製物を精製して、所望の生成物(4.8g、60.6%)を得た。LCMS (ESI) m/z:392.0 [M+H]
【0279】
ステップ3
【化153】
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(S)−N−((1R,3R)−5−ヒドロキシ−1−フェニル−3−(トリフルオロメチル)ペンチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
エチル(R)−5−(((S)−tert−ブチルスルフィニル)イミノ)−5−フェニル−3−(トリフルオロメチル)ペンタノエート(2.2g、5.62mmol)の乾燥THF溶液(30mL)に、THF中の水素化トリエチルホウ素リチウム(14.1mL、1M、14.1mmol)をN下で、−78℃でゆっくりと添加した。反応混合物を−78℃で1.5時間撹拌し、水(15mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出し、濃縮した。クロマトグラフィー(石油エーテル中、10%EtOAcで溶出)によって粗製物を精製して、所望の生成物(1.6g、81%)を得た。LCMS (ESI) m/z:352 [M+H]
【0280】
ステップ4
【化154】
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(1R,3R)−5−クロロ−1−フェニル−3−(トリフルオロメチル)ペンタン−1−アミン
(S)−N−((1R,3R)−5−ヒドロキシ−1−フェニル−3−(トリフルオロメチル)ペンチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(150mg、0.43mmol)の塩化チオニル溶液(6mL、1.14mmol)を、90℃で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、さらなる精製をせずに粗製物を次のステップに直接使用した。LCMS (ESI) m/z:266 [M+H]
【0281】
ステップ5
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
(2S,4S)−2−フェニル−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン
MeCN(5mL)中の(1R,3R)−5−クロロ−1−フェニル−3−(トリフルオロメチル)ペンタン−1−アミン(150mg、粗製)及び炭酸カリウム(30.4mg、0.22mmol)の混合物を、60℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)及びEtOAc(25mL)でクエンチし、飽和ブライン溶液(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。Combiflash(0.05%TFA中、0〜40MeCNで溶出)によって粗製物を精製して、所望の生成物(31mg、2ステップで31%)を得た。LCMS (ESI) m/z:230 [M+H]
【0282】
ステップ5
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
2,5−ジフルオロ−4−(((2S,4S)−2−フェニル−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例1のステップ5と同様に化合物を合成した。LCMS(ESI)法C:RT = 5.50分,m/z 487.0 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.03 (s,1H),7.44−7.23 (m,7H),3.65−3.55(m,3H),2.77−2.74(m,1H),2.63−2.60(m,1H),2.43−2.40(m,1H)。1.99−1.80 (m,4H)。
【0283】
実施例35
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
2,5−ジフルオロ−4−(((2R,4S)−2−フェニル−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
【化158】
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ステップ1
【化159】
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ベンジル4−(((メチルチオ)カルボノチオイル)オキシ)−2−フェニルピペリジン−1−カルボキシレート
THF(5.0mL)中の水素化ナトリウム(585mg、14.64mmol)の氷冷した懸濁液に、ベンジル4−ヒドロキシ−2−フェニル−ピペリジン−1−カルボキシレート(2.28g、7.32mmol)のTHF溶液(10.0mL)を5分間で滴下した。添加後、混合物は濃くなった。二硫化炭素(836mg、10.98mmol)のTHF溶液(5.0mL)を5分間で滴下し、次いで、反応混合物を0〜5℃で15分間撹拌した。反応混合物は透明で暗黄色になり、そこにヨウ化メチル(1.35g、9.52mmol)のTHF溶液(5.0mL)を2分間で滴下した。次いで、反応混合物を0〜5℃で10分間撹拌し、水(5.0mL)で慎重にクエンチし、濃縮した。残渣をEtOAc(100mL)で希釈し、水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中、10%EtOAcで溶出)によって粗製油状物を精製して、黄色の油状物として所望の生成物(2.4g、81.6%)を得た。LCMS (ESI) m/z:424.0 [M+Na]
【0284】
ステップ2
【化160】
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ベンジル2−フェニル−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート
1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(3.4g、11.95mmol)のDCM溶液(80mL)に、フッ化水素酸ピリジン(12mL、133.2mmol)を−78℃で添加し、10分間撹拌した。次いで、DCM(10mL)中のベンジル4−メチルスルファニルカルボチオイルオキシ−2−フェニル−ピペリジン−1−カルボキシレート(1.6g、3.98mmol)を−78℃で添加し、室温で16時間撹拌した。反応混合物をDCM(50mL)で希釈し、炭酸ナトリウム(20×3mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。さらなる精製をせずに粗生成物を次のステップに使用した。LCMS (ESI) m/z:380.2 [M+H]
【0285】
ステップ3
【化161】
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2−フェニル−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン
臭化水素(5mL、38%、3.95mmol)及び酢酸(20mL)中のベンジル2−フェニル−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.5g、3.95mmol)を120℃で2時間撹拌した。反応物を乾燥するまで濃縮し、combiflash(0.1%FA中、30〜40%MeCNで溶出)によって粗製物を精製して、黄色の油状物として所望の生成物(180mg、18.6%)を得た。LCMS (ESI) m/z:246.2 [M+H]
【0286】
ステップ4
【化162】
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2,5−ジフルオロ−4−(((2R,4S)−2−フェニル−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例1のステップ5と同様に化合物を合成した。Prep−HPLC(0.5%FA中、30〜50%MeCNで溶出)によってシス−ジアステレオ異性体を精製した。2,5−ジフルオロ−4−(((2R,4S)−2−フェニル−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとして第2の溶出画分を任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 6.05分,m/z 535.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.16 (s,1H),7.44−7.23 (m,7H),4.53−4.51 (m,1H),3.50−3.47 (m,2H),3.13−3.10 (m,1H),2.89−2.87 (m,1H),2.25−2.22 (m,1H),2.07−2.01 (m,2H),1.83−1.75 (m,2H)。
【0287】
実施例36
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
2,5−ジフルオロ−4−(((2S,4S)−2−フェニル−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例35と同様に化合物を合成した。Prep−HPLC(0.5%FA中、30〜50%MeCNで溶出)によってトランス−ジアステレオ異性体を精製し、2,5−ジフルオロ−4−(((2S,4S)−2−フェニル−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドとして第1の溶出画分を任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 5.51分,m/z 535.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.22 (s,1H),7.46−7.23 (m,7H),4.78 (brs,1H),3.63−3.59 (m,3H),3.25−3.19 (m,1H),2.75−2.71 (m,1H),2.47−1.85 (m,4H)。
【0288】
実施例37
【化164】
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(S)−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1
【化166】
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7−ブロモクロマン−4−オール
NaBH(166mg、4.40mmol)を、7−ブロモクロマン−4−オン(2.00g、8.80mmol)のMeOH溶液(45mL)に室温で添加した。30分後、1%HCl水溶液(100mL)及びDCM(100mL)の添加によって反応をクエンチした。有機層を除去し、水層をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機画分をNaSOで乾燥させ、濃縮した。さらなる精製をせずに粗生成物を後続のステップに使用した。
【0289】
ステップ2
【化167】
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((7−ブロモクロマン−4−イル)オキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン
7−ブロモチャオマン(bromochaoman)−4−オール(8.80mmol、粗製)、TBSCl(1.64g、10.5mmol)、及びイミダゾール(1.80g、26.4mmol)を、DCM(17mL)中、室温で撹拌した。16時間後、水(100mL)及びDCM(100mL)の添加によって反応をクエンチした。有機層を除去し、水層をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機画分をNaSOで乾燥させ、濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって粗生成物を精製して、((7−ブロモクロマン−4−イル)オキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(2.9g、96%)を得た。m/z 375.0 [M+MeOH+H],1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.05 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.02 − 6.94 (m,2H),4.74 (t,J = 4.6 Hz,1H),4.31 (ddd,J = 10.9,9.6,3.0 Hz,1H),4.20 (ddd,J = 10.9,5.7,3.6 Hz,1H),2.11 − 1.88 (m,2H),0.90 (s,9H),0.15 (s,3H),0.13 (s,3H)。
【0290】
ステップ3
【化168】
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4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)クロマン−7−スルホニルクロリド
n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、4.0mL、6.4mmol)を、((7−ブロモクロマン−4−イル)オキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(2.0g、5.8mmol)のTHF溶液(30mL)に−50℃で滴下した。30分後、溶液をSOガスで5分間泡立たせた。反応物を−50℃でさらに15分間撹拌し、次いで、1時間にわたって室温に加温した。反応物を濃縮した。粗生成物混合物をヘプタン(20mL)に懸濁させ、SOCl(0.47mL、5.8mmol)のヘプタン溶液(20mL)を、0℃で滴下した。添加が完了した後、反応物を室温に加温し、1時間撹拌した。反応物を濃縮し、粗製混合物をベンゼン中に懸濁させた。濾過によって沈殿物を除去し、有機層を濃縮して、粗製4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)クロマン−7−スルホニルクロリドを得、これを、さらなる精製をせずに後続のステップに直ちに使用した。
【0291】
ステップ4
【化169-1】
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4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
LiHMDS(THF中1.0M、7.0mL、7.0mmol)を、N−(2,4−ジメトキシベンジル)−1,2,4−チアジアゾール−5−アミン(1.5g、5.8mmol)のTHF溶液(30mL)に室温で滴下した。30分後、4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)クロマン−7−スルホニルクロリド(5.8mmol、粗製)のTHF溶液(30mL)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。水(100mL)及びiPrOAc(100mL)を添加し、有機層を除去した。iPrOAc(2×100mL)で水層を抽出した。合わせた有機画分をNaSOで乾燥させ、濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって粗生成物を精製して、白色固体として4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(1.6g、48%)を得た。m/z 600.2 [M+Na],1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.12 (s,1H),7.29 − 7.28 (m,2H),7.18 − 7.16 (m,1H),7.08 (dq,J = 8.0,0.7 Hz,1H),6.36 − 6.32 (m,2H),5.26 − 5.14 (m,2H),4.76 (dd,J = 6.0,4.3 Hz,1H),4.32 (ddd,J = 11.5,8.4,3.3 Hz,1H),4.26 − 4.18 (m,1H),
【化169-2】
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3.75 (s,3H),3.72 (s,3H),2.12 − 1.91 (m,2H),0.91 (s,9H),0.16 (s,3H),0.15 (s,3H)。
【0292】
ステップ5
【化170】
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N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−ヒドロキシ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
TBAF(THF中1.0M、0.83mL、0.83mmol)を、(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(400mg、0.69mmol)のTHF溶液(1.4mL)に室温で滴下した。30分後、水(25mL)及びDCM(25mL)を添加した。有機層を除去し、DCM(2×25mL)で水層を抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。さらなる精製をせずに粗生成物を後続のステップに使用した。m/z 486.1 [M+Na],1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.13 (d,J = 1.1 Hz,1H),7.34 (d,J = 8.2 Hz,1H),7.28 (dd,J = 8.1,1.8 Hz,1H),7.21 (d,J = 1.8 Hz,1H),7.06 (d,J = 8.2 Hz,1H),6.34 − 6.28 (m,2H),5.22 (dd,J = 2.9,0.9 Hz,2H),4.76 (q,J = 4.9 Hz,1H),4.30 − 4.24 (m,2H),3.76 (s,3H),3.73 (s,3H),2.18 − 1.99 (m,2H),1.83 (d,J = 5.5 Hz,1H)。
【0293】
ステップ6
【化171】
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7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イルメタンスルホネート
MsCl(107μL、1.40mmol)を、N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−ヒドロキシ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(0.69mmol、粗製)及びTEA(290μL、2.00mmol)のDCM溶液(3.5mL)に室温で滴下した。30分後、水(25mL)及びDCM(25mL)の添加によって反応をクエンチした。有機層を除去し、DCM(2×25mL)で水層を抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。さらなる精製をせずに粗生成物を後続のステップに使用した。1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.15 (s,1H),7.43 (dt,J = 8.2,0.5 Hz,1H),7.32 (dd,J = 8.2,1.9 Hz,1H),7.25 (d,J = 1.9 Hz,1H),7.09 − 7.06 (m,1H),6.33 (dd,J = 8.3,2.5 Hz,1H),6.31 (d,J = 2.3 Hz,1H),5.78 − 5.74 (m,1H),5.24 (s,2H),4.37 (dtd,J = 11.5,4.1,1.1 Hz,1H),4.27 (td,J = 11.5,2.7 Hz,1H),3.77 (s,3H),3.72 (s,3H),3.06 (s,3H),2.45 − 2.36 (m,1H),2.34 − 2.22 (m,1H)。
【0294】
ステップ7
【化172】
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N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イルメタンスルホネート(0.69mmol、粗製)、(S)−2−フェニルピペリジン(170mg、1.04mmol)、及びKCO(287mg、2.07mmol)を、MeCN(3.5mL)中、70℃で撹拌した。4時間後、反応物をDCM(10mL)で希釈し、濾過し、濃縮した。ジアステレオマーの粗製混合物を後続のステップに進めた。
【0295】
ステップ8
【化173】
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(S)−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
粗製N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(0.69mmol、ジアステレオマーの混合物)をDCM(3.5mL)に溶解し、TFA(170μL、2.215mmol)を室温で滴下した。1時間後、反応物を乾燥するまで濃縮した。HPLCによって粗生成物を精製して、白色固体として(S)−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドを得た(12.6mg、4ステップで4%)。クロマン中心に立体化学を任意に割り当てた。m/z 457.1 [M+H],1H NMR (400 MHz,DMSO−d6,回転異性体による幅広ピーク) δ 8.24 (s,1H),7.49 (s,3H),7.40 − 7.22 (m,4H),7.04 (s,1H),4.20 (dt,J = 10.8,4.9 Hz,1H),4.09 − 3.86 (m,3H),2.77 (s br,2H),2.03 (s,1H),1.94 − 1.49 (m,6H),1.39 (s,1H)。
【0296】
実施例38
【化174】
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(R)−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例37と同じ順序でこの化合物を調製した。クロマン中心に立体化学を任意に割り当てた。m/z 457.1 [M+H],1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.31 (s,1H),7.78 (dd,J = 8.2,1.1 Hz,1H),7.45 (d,J = 7.4 Hz,2H),7.38 − 7.28 (m,3H),7.28 − 7.21 (m,1H),7.01 (d,J = 1.9 Hz,1H),4.24 (dt,J = 11.2,3.7 Hz,1H),3.82 − 3.55 (m,3H),2.24 (s,1H),1.99 (s,1H),1.77 (td,J = 20.6,20.2,11.1 Hz,3H),1.68 − 1.27 (m,5H)。
【0297】
実施例39
【化175】
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(S)−4−((S)−2−フェニルピロリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例37と同様にこの化合物を調製した。クロマン中心に立体化学を任意に割り当てた。m/z 443.1 [M+H],1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.28 (s,1H),7.69 (dd,J = 8.1,1.1 Hz,1H),7.49 − 7.41 (m,2H),7.34 − 7.28 (m,3H),7.25 − 7.18 (m,1H),7.01 (d,J = 1.9 Hz,1H),4.33 (dt,J = 11.2,3.8 Hz,1H),4.03 (td,J = 10.7,3.4 Hz,1H),3.97 − 3.85 (m,1H),3.84 − 3.69 (m,1H),2.72 (d,J = 8.1 Hz,1H),2.18 (ddt,J = 12.6,7.9,4.0 Hz,1H),2.10 − 1.91 (m,2H),1.92 − 1.50 (m,4H)。
【0298】
実施例40
【化176】
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(R)−4−((S)−2−フェニルピロリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例37と同様にこの化合物を調製した。クロマン中心に立体化学を任意に割り当てた。m/z 443.1 [M+H],1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.24 (s,1H),7.43 − 7.35 (m,3H),7.30 (t,J = 7.6 Hz,2H),7.22 (t,J = 7.4 Hz,1H),7.16 (dd,J = 8.1,1.9 Hz,1H),7.07 (d,J = 1.9 Hz,1H),4.28 (s,2H),4.11 (d,J = 11.7 Hz,1H),4.00 (dt,J = 10.7,4.6 Hz,1H),2.29 (s,1H),1.91 (s,5H),1.69 (s,1H)。
【0299】
実施例41
【化177】
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(S)−4−((S)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
【化178】
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ステップ1
【化179】
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(R)−7−ブロモクロマン−4−オール
7−ブロモクロマン−4−オン(9.92g、43.7mmol)のトルエン溶液(150mL)を、α,α−ジフェニル−L−プロリノールメチルボロン酸シクラミドエステル(S−2−メチル−CBS、トルエン中1.0M溶液、4.37mL、4.37mmol)及びボランジメチルスルフィド錯体(4.07mL、43.7mmol)のトルエン溶液(450mL)に室温で2時間かけて滴下した。さらに2時間の撹拌後、メタノール(100mL)の滴下によって反応をクエンチした。2M HCl(300mL)及びiPrOAc(300mL)を添加した。有機層を分離し、2M HCl(2×300mL)及びブライン(400mL)で洗浄した。粗生成物のエナンチオマー純度は、キラルSFC(ADカラム、20%イソクラティックMeOH)及びラセミ標準との比較によって99.55:0.45e.r.(99.1%e.e.)と判定された。さらなる精製をせずに粗製アルコールを後続のステップに使用した。
【0300】
ステップ2
【化180】
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(R)−((7−ブロモクロマン−4−イル)オキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン
(R)−7−ブロモクロマン−4−オール(43.7mmol、粗製)、TBSCl(8.83g、56.8mmol)、及びイミダゾール(8.92g、131mmol)を、ジクロロメタン(87.4mL)中、室温で撹拌した。16時間後、水(100mL)を添加し、有機層を除去した。水層をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって粗生成物を精製して、白色固体として(R)−((7−ブロモクロマン−4−イル)オキシ)(tert−ブチル)−ジメチルシランを得た(12.2g、2ステップで81%)。m/z 375.0 [M+MeOH+H],1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.05 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.02 − 6.94 (m,2H),4.74 (t,J = 4.6 Hz,1H),4.31 (ddd,J = 10.9,9.6,3.0 Hz,1H),4.20 (ddd,J = 10.9,5.7,3.6 Hz,1H),2.11 − 1.88 (m,2H),0.90 (s,9H),0.15 (s,3H),0.13 (s,3H)。
【0301】
ステップ3
【化181】
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(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)クロマン−7−スルホニルクロリド
n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、25mL、39.7mmol)を、(R)−((7−ブロモクロマン−4−イル)オキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(12.2g、36.1mmol)のTHF溶液(180mL)に−50℃で滴下した。30分後、溶液をSOガスで20分間泡立たせた。反応物を−50℃でさらに15分間撹拌し、次いで、1時間にわたって室温に加温した。反応物を濃縮した。粗生成物混合物をヘプタン(260mL)に懸濁させ、SOCl(4.37mL、54.2mmol)のヘプタン溶液(10mL)を0℃で滴下した。添加が完了した後、反応物を室温に加温し、1時間撹拌した。反応物を濃縮し、粗製混合物をベンゼン中に懸濁させた。濾過によって沈殿物を除去し、有機層を濃縮して、粗製(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)−オキシ)クロマン−7−スルホニルクロリドを得、これを、さらなる精製をせずに後続のステップに直ちに使用した。
【0302】
ステップ4
【化182-1】
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(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
LiHMDS(THF中1.0M、43.3mL、43.3mmol)を、N−(2,4−ジメトキシベンジル)−1,2,4−チアジアゾール−5−アミン(9.08g、43.3mmol)のTHF溶液(180mL)に室温で滴下した。30分後、(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)クロマン−7−スルホニルクロリド(36.1mmol、粗製)のTHF溶液(180mL)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。水(300mL)及びiPrOAc(300mL)を添加し、有機層を除去した。iPrOAc(2×300mL)で水層を抽出した。合わせた有機画分をNaSOで乾燥させ、濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって粗生成物を精製して、白色固体として(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(9.1g、44%)を得た。m/z 600.2 [M+Na],1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.12 (s,1H),7.29 − 7.28 (m,2H),7.18 − 7.16 (m,1H),7.08 (dq,J = 8.0,0.7 Hz,1H),6.36 − 6.32 (m,2H),5.26 − 5.14 (m,2H),4.76 (dd,J = 6.0,4.3 Hz,1H),4.32 (ddd,J = 11.5,8.4,3.3 Hz,1H),4.26 − 4.18 (m,1H),
【化182-2】
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3.75 (s,3H),3.72 (s,3H),2.12 − 1.91 (m,2H),0.91 (s,9H),0.16 (s,3H),0.15 (s,3H)。
【0303】
ステップ5
【化183】
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(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−ヒドロキシ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
TBAF(THF中1.0M、17mL、17mmol)を、(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(9.1g、16mmol)のTHF溶液(31mL)に室温で滴下した。30分後、水(100mL)及びDCM(100mL)を添加した。有機層を除去し、水層をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって粗生成物を精製して、白色固体として(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−ヒドロキシ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(5.8g、79%)を得た。m/z 486.1 [M+Na],1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.13 (d,J = 1.1 Hz,1H),7.34 (d,J = 8.2 Hz,1H),7.28 (dd,J = 8.1,1.8 Hz,1H),7.21 (d,J = 1.8 Hz,1H),7.06 (d,J = 8.2 Hz,1H),6.34 − 6.28 (m,2H),5.22 (dd,J = 2.9,0.9 Hz,2H),4.76 (q,J = 4.9 Hz,1H),4.30 − 4.24 (m,2H),3.76 (s,3H),3.73 (s,3H),2.18 − 1.99 (m,2H),1.83 (d,J = 5.5 Hz,1H)。
【0304】
ステップ6
【化184】
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(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イルメタンスルホネート
(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−ヒドロキシ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(50mg、0.10mmol)をDCM(0.6mL)に溶解した。DIPEA(0.06mL、0.32mmol)及びMsO(39mg、0.21mmol)を室温で添加した。反応物を室温で2時間撹拌し、次いで、HO(1mL)及びDCM(1mL)の添加によってクエンチした。有機層を除去し、水層をDCM(2×1mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。さらなる精製をせずに粗製メシル酸塩を後続のステップに使用した。1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.15 (s,1H),7.43 (dt,J = 8.2,0.5 Hz,1H),7.32 (dd,J = 8.2,1.9 Hz,1H),7.25 (d,J = 1.9 Hz,1H),7.09 − 7.06 (m,1H),6.33 (dd,J = 8.3,2.5 Hz,1H),6.31 (d,J = 2.3 Hz,1H),5.78 − 5.74 (m,1H),5.24 (s,2H),4.37 (dtd,J = 11.5,4.1,1.1 Hz,1H),4.27 (td,J = 11.5,2.7 Hz,1H),3.77 (s,3H),3.72 (s,3H),3.06 (s,3H),2.45 − 2.36 (m,1H),2.34 − 2.22 (m,1H)。
【0305】
ステップ7
【化185】
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(4S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
粗製(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イルメタンスルホネート(0.10mmol)を2−ブタノン(0.6mL)に溶解した。2−(2−メチルピラゾール−3−イル)ピペリジン(36mg、0.22mmol)及びNaOH(HO中20%w/w溶液、0.04mL、0.22当量)を添加した。混合物を60℃に加熱した。1時間後、反応をiPrOAc(1mL)及びHO(1mL)で希釈した。有機層を除去し、水層をiPrOAc(2×1mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。さらなる精製をせずに粗生成物を後続のステップに使用した。
【化186】
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(S)−4−((S)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
TFA(0.08mL、1.0mmol)を、粗製(4S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドのDCM溶液(1mL)に滴下した。30分後、反応物をDCM(2mL)及びTEA(0.5mL)で希釈した。混合物を濃縮し、LCMSによって精製して、白色固体として所望の生成物を得た(2.1mg、3ステップで4.2%)。m/z 461.1 [M+H] 1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.26 (s,1H),7.70 (dd,J = 8.2,1.1 Hz,1H),7.32 (d,J = 1.8 Hz,1H),7.29 (dd,J = 8.1,1.9 Hz,1H),7.03 (d,J = 1.9 Hz,1H),6.24 (d,J = 1.9 Hz,1H),4.26 (dt,J = 11.2,3.7 Hz,1H),4.02 − 3.81 (m,5H),3.66 (d,J = 9.2 Hz,1H),2.47 (s,1H),2.21 (t,J = 11.3 Hz,1H),2.06 − 1.93 (m,1H),1.90 − 1.66 (m,4H),1.64 − 1.24 (m,3H)。
【0306】
実施例42
【化187】
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(S)−4−((R)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例40と同じ順序でこの化合物を調製した。m/z 461.1 [M+H],1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) 8.15 (d,J = 14.6 Hz,1H),7.44 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.34 (d,J = 1.8 Hz,1H),7.25 (dd,J = 7.8,1.7 Hz,1H),7.03 (d,J = 1.7 Hz,1H),6.36 (d,J = 1.9 Hz,1H),4.31 (s,1H),4.18 (dt,J = 11.2,4.2 Hz,1H),4.01 − 3.81 (m,5H),2.75 − 2.60 (m,1H),2.20 − 2.01 (m,1H),1.97 − 1.76 (m,2H),1.75 1.58 (m,2H),1.58 1.35 (m,4H)。
【0307】
実施例43
【化188】
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(S)−4−(ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例37と同様にこの化合物を調製した。m/z 381.1 [M+H],1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 7.94 (s,1H),7.55 (d,J = 8.1 Hz,1H),7.29 (dd,J = 8.0,1.8 Hz,1H),7.13 (s,1H),4.39 − 4.26 (m,1H),4.23 − 4.18 (m,1H),2.87 (s,4H),2.26 (s,1H),2.09 (s,1H),1.65 (s,4H),1.48 (s,2H),1.25 (q,J = 7.4,6.6 Hz,2H)。
【0308】
実施例44
【化189】
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(S)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−4−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例37と同様にこの化合物を調製した。m/z 449.1 [M+H],1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.08 (s,1H),7.54 (d,J = 8.1 Hz,1H),7.30 − 7.18 (m,1H),7.07 (d,J = 2.0 Hz,1H),6.51 (s,1H),4.38 − 4.28 (m,1H),4.19 − 4.08 (m,1H),4.06 − 4.00 (m,1H),2.95 (d,J = 11.7 Hz,1H),2.67 − 2.52 (m,2H),2.29 (s,1H),2.16 (s,1H),2.03 − 1.92 (m,3H),1.86 (dt,J = 12.7,3.2 Hz,1H),1.74 (d,J = 11.4 Hz,1H),1.67 − 1.50 (m,1H),1.47 − 1.32 (m,1H)。
【0309】
実施例45
【化190】
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(S)−3−クロロ−4−((2−メチルピロリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
ステップ1
【化191】
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4−ブロモ−3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
無水THF(100mL)中のN−(2,4−ジメトキシベンジル)−1,2,4−チアジアゾール−5−アミン(WO2010079443に従って調製、5.00g、19.90mmol)の混合物に、THF(20.0mL、20.0mmol)中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミドの1M溶液を0℃で添加し、反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を−78℃に冷却し、4−ブロモ−3−クロロベンゼンスルホニルクロリド(5.77g、19.90mmol)の無水THF溶液(20mL)を添加した。反応混合物を周囲温度に加温し、2時間撹拌し、EtOAc(200mL)で希釈した。混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(2×150mL)、ブライン(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。真空中での濾液の濃縮及びMeOH(50mL)中の残渣の粉砕によって、無色の固体として標記化合物を得た(9.00g、90%収率)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.22 (s,1H),7.66−7.63 (m,2H),7.47 (dd,J = 2.2,8.5 Hz,1H),7.07 (d,J = 8.4 Hz,1H),6.34 (dd,J = 2.4,8.4 Hz,1H),6.27 (d,J = 2.4 Hz,1H),5.31 (s,2H),3.79 (s,3H),3.67 (s,3H)。
【0310】
ステップ2
【化192】
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3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−ホルミル−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
4−ブロモ−3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(1.22g、2.42mmol)の無水THF溶液(25mL)に、0℃で、THF(2.4mL、3.15mmol)中のイソプロピルマグネシウムクロリド塩化リチウム錯体の1.3M溶液を添加した。得られた混合物をアルゴン雰囲気下で40分間撹拌し、DMF(0.47mL、6.05mmol)を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。混合物をEtOAc(80mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(2×60mL)、ブライン(2×60mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。真空中での濾液の濃縮及びカラムクロマトグラフィー(3:1ヘキサン:EtOAc中、R = 0.25)による精製によって、無色の油状物として標記化合物を得た(0.66g、60%収率)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 10.45 (s,1H),8.23 (s,1H),7.90 (d,J = 8.2 Hz,1H),7.74−7.69 (m,1H),7.67−7.63 (m,1H),7.11 (d,J = 8.4 Hz,1H),6.37−6.24 (m,1H),6.20 (d,J = 2.3 Hz,1H),5.33 (s,2H),3.76 (s,3H),3.63 (s,3H)。
【0311】
ステップ3
【化193】
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(S)−3−クロロ−4−((2−メチルピロリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
1,2−ジクロロエタン(10mL)中の3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−ホルミル−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(0.30g、0.66mmol)、(S)−2−メチルピロリジン4−メチルベンゼンスルホン酸塩(0.34g、1.32mmol)、及び酢酸カリウム(0.13g、1.32mmol)の混合物に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.28g、1.32mmol)を添加した。得られた混合物を24時間撹拌し、次いで、EtOAc(50mL)で希釈した。混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をDCM(20mL)に溶解し、TFA(5mL)を添加した。混合物40分間撹拌し、真空中で濃縮し、MeOH(10mL)でクエンチし、濾過し、真空中で濃縮した。逆相HPLC(Gemini NX、C−18、5μm、30×150mm;移動相:A水(0.1%TFA)、B CHCN(0.1%TFA);勾配:15%B(2分)、続いて15〜55%B(8分);流量:60mL/分)によって残渣を精製して、無色の固体として標記化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.11g、34%収率)。MS (ES+) m/z:373.0,375.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 9.51 (br s,1H),8.42 (s,1H),7.90−7.81 (m,3H),6.21 (br s,1H),4.67 (d,J = 13.5 Hz,1H),4.33 (d,J = 13.5 Hz,1H),3.67−3.48 (m,1H),3.39−3.15 (m,2H),2.28−2.12 (m,1H),2.01−1.73 (m,2H),1.68−1.50 (m,1H),1.37 (d,J = 6.5 Hz,3H)。
【0312】
実施例46
【化194】
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(R)−3−クロロ−4−((2−メチルピロリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例45、ステップ3について記載される手順に従い、(S)−2−メチルピロリジン4−メチルベンゼンスルホン酸塩を(R)−2−メチルピロリジン4−メチルベンゼンスルホン酸塩で置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.10g、31%収率)。MS (ES+) m/z:373.0,375.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 9.60 (br s,2H),8.43 (s,1H),7.89−7.80 (m,3H),4.67 (d,J = 13.0 Hz,1H),4.34 (d,J = 13.0 Hz,1H),3.69−3.47 (m,1H),3.40−3.14 (m,2H),2.28−2.11 (m,1H),2.00−1.72 (m,2H),1.68−1.49 (m,1H),1.37 (d,J = 6.2 Hz,3H)。
【0313】
実施例47
【化195】
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3−クロロ−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(チアゾール−4−イル)ベンゼンスルホンアミド
ステップ1
【化196】
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tert−ブチル((4−ブロモ−3−クロロフェニル)スルホニル)(チアゾール−4−イル)カルバメート
tert−ブチルチアゾール−4−イルカルバメート(26.50g、132.33mmol)のTHF溶液(300mL)に、窒素下、−78℃で、THF(185mL、185mmol)中のリチウムビス(トリメチルシリル)の1M溶液を滴下した。混合物を0℃に加温し、1時間撹拌した。混合物を、4−ブロモ−3−クロロベンゼンスルホニルクロリド(49.88g、172.03mmol)のTHF溶液(200mL)に−78℃で滴下した。得られた混合物を20℃で3時間撹拌し、次いで、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)及び水(300mL)でクエンチした。混合物をEtOAc(3×300mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣をMeOH(200mL)で粉砕して、無色の固体として標記化合物を得た(35.00g、58%収率)。MS (ES+) m/z:476.9 (M + 23)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.82 (d,J = 2.0 Hz,1H),8.25 (d,J = 4.0 Hz,1H),7.95−7.89 (m,1H),7.87−7.83 (m,1H),7.58 (d,J = 4.0 Hz,1H),1.38 (s,9H)。
【0314】
ステップ2
【化197】
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tert−ブチル((3−クロロ−4−ホルミルフェニル)スルホニル)(チアゾール−4−イル)カルバメート
実施例45、ステップ2に記載される手順に従い、4−ブロモ−3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドをtert−ブチル((4−ブロモ−3−クロロフェニル)スルホニル)(チアゾール−4−イル)カルバメートで置き換えるために必要な決定的でない改変を行って、無色の油状物として標記化合物を得た(0.58g、50%収率)。MS (ES+) m/z:303.0 (M − Boc + H),305.0 (M − Boc + H)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 10.55 (s,1H),8.83 (d,J = 2.3 Hz,1H),8.30 (d,J = 1.6 Hz,1H),8.20−8.16 (m,1H),8.10 (d,J = 8.2 Hz,1H),7.65−7.50 (m,1H),1.36 (s,9H)。
【0315】
ステップ3
【化198】
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3−クロロ−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(チアゾール−4−イル)ベンゼンスルホンアミド
1,2−ジクロロエタン(10mL)中のtert−ブチル((3−クロロ−4−ホルミルフェニル)スルホニル)(チアゾール−4−イル)カルバメート(0.20g、0.50mmol)、2−フェニルピペリジンヒドロクロリド(0.0.10g、0.50mmol)、及び酢酸カリウム(0.10g、1.00mmol)の混合物に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.21g、1.00mmol)を添加した。得られた混合物を24時間撹拌し、次いで、EtOAc(50mL)で希釈した。混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をDCM(10mL)に溶解し、TFA(2mL)を添加した。混合物を40分間撹拌し、真空中で濃縮した。逆相HPLC(Gemini NX、C−18、5μm、30×150mm;移動相:A水(0.1%TFA)、B CHCN(0.1%TFA);勾配:15%B(2分)、続いて15〜55%B(8分);流量:60mL/分)によって残渣を精製して、無色の固体として標記化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.12g、41%収率)。MS (ES+) m/z:448.0,450.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 11.28 (br s,1H),9.47 (br s,1H),8.86 (d,J = 2.1 Hz,1H),7.88−7.81 (m,1H),7.77 (dd,J = 1.6,7.9 Hz,1H),7.62−7.36 (m,6H),7.09 (d,J = 2.0 Hz,1H),4.54−4.39 (m,1H),4.24−3.97 (m,2H),3.42−3.10 (m,2H),2.08−1.88 (m,1H),1.86−1.68 (m,3H),1.65−1.46 (m,2H)。
【0316】
実施例48
【化199】
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(S)−3−クロロ−4−((2−フェニルピロリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例45、ステップ3について記載される手順に従い、(S)−2−メチルピロリジン4−メチルベンゼンスルホン酸塩を(S)−2−フェニルピロリジンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.10g、41%収率)。MS (ES+) m/z:435.1,437.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,MeOD−d) δ 8.20 (s,1H),7.85−7.84 (m,1H),7.79 (dd,J = 1.8,8.0 Hz,1H),7.63 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.52−7.48 (m,2H),7.46−7.41 (m,3H),4.63−4.57 (m,1H),4.49 (d,J = 13.4 Hz,1H),4.37 (d,J = 13.4 Hz,1H),3.70−3.62 (m,1H),3.57−3.48 (m,1H),2.63−2.52 (m,1H),2.38−2.17 (m,3H) (注:交換可能なプロトンは認められなかった)。
【0317】
実施例49
【化200】
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(R)−3−クロロ−4−((2−フェニルピロリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例45、ステップ3について記載される手順に従い、(S)−2−メチルピロリジン4−メチルベンゼンスルホン酸塩を(R)−2−フェニルピロリジンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物をリフルオロ酢酸塩として得た(0.05g、23%収率)。MS (ES+) m/z:435.0,437.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,MeOD−d) δ 8.23 (s,1H),7.85−7.84 (m,1H),7.79 (dd,J = 1.8,8.0 Hz,1H),7.64 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.52−7.48 (m,2H),7.46−7.41 (m,3H),4.62−4.59 (m,1H),4.50 (d,J = 13.4 Hz,1H),4.39 (d,J = 13.4 Hz,1H),3.71−3.65 (m,1H),3.58−3.49 (m,1H),2.64−2.54 (m,1H),2.36−2.18 (m,3H) (注:交換可能なプロトンは認められなかった)。
【0318】
実施例50
【化201】
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3−クロロ−4−((2−エチルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例45、ステップ3について記載される手順に従い、(S)−2−メチルピロリジン4−メチルベンゼンスルホン酸塩を2−エチルピペリジンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.02g、11%収率)。MS (ES+) m/z:401.1,403.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 9.51 (br s,1H),9.21 (br s,1H),8.41 (s,1H),7.87−7.83 (m,3H),4.82−4.77 (m,1H),4.46−4.24 (m,2H),3.07−2.96 (m,2H),2.21−1.66 (m,6H),1.57−1.41 (m,2H),0.93 (t,J = 7.2 Hz,3H)。
【0319】
実施例51
【化202】
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(±)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
ステップ1
【化203】
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6−(ベンジルチオ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン
6−ブロモ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(4.30g、19.11mmol)及びDIPEA(6.6mL、38.22mmol)の1,4−ジオキサン溶液(75mL)を脱気し、窒素を3回再充填した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.44g、0.48mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(XantPhos、0.55g、0.96mmol)、及びベンゼンチオール(2.2mL、19.11mmol)を添加し、混合物を脱気し、窒素で2回再充填し、17時間加熱還流した。次いで、周囲温度に冷却し、濾過によって固体を除去し、1,4−ジオキサン(50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、ヘキサン中5〜50%勾配の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、オレンジ色の固体として標記化合物を得た(4.65g、90%収率)。H NMR (300 MHz,MeOD−d): δ 7.88−7.87 (m,1H),7.81−7.78 (m,1H),7.60−7.55 (m,2H),7.29−7.22 (m,2H),7.12 (d,J = 4.6 Hz,1H),6.75−6.73 (m,1H),4.39 (s,2H),3.46−3.35 (m,2H),2.31−2.00 (m,4H)。
【0320】
ステップ2
【化204】
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6−(ベンジルチオ)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オール
THF(15mL)及びMeOH(15mL)中の6−(ベンジルチオ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(3.93g、14.54mmol)の溶液に、周囲温度で、水素化ホウ素ナトリウム(0.55g、14.5mmol)を少量ずつ添加した。混合物を18時間撹拌し、次いで、酢酸エチル(20mL)及び水(20mL)で希釈し、層を分離させた。水層を酢酸エチル(3×20mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮して、無色の油状物として標記化合物を得た(3.96g、定量的収率)。H NMR (300 MHz,CDCl): δ 7.34−7.26 (m,6H),7.15 (dd,J = 1.8,8.1 Hz,1H),7.04 (s,1H),4.74 (t,J = 4.8 Hz,1H),4.11 (s,2H),2.78−2.61 (m,2H),2.00−1.72 (m,4H)。
【0321】
ステップ3
【化205】
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((6−(ベンジルチオ)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)オキシ)(tert−ブチル)ジフェニルシラン
6−(ベンジルチオ)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オール(3.96g、14.5mmol)のDCM溶液(50mL)に、tert−ブチルジフェニルシリルクロリド(3.90mL、15.3mmol)、イミダゾール(1.48g、21.8mmol)、及びDMAP(0.177g、1.45mmol)を添加した。混合物を周囲温度で17時間撹拌した。溶液を水(50mL)及びDCM(50mL)で希釈し、層を分離させた。水層をDCM(3×30mL)で希釈し、次いで、合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。ヘキサン中6〜50%勾配の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製した。生成物を最少量のアセトニトリルに溶解し、真空中で3回濃縮して、無色の油状物として標記化合物を得た(7.94g、定量的収率、少量の酢酸エチルをなお含有する)。H NMR (300 MHz,CDCl): δ 7.73 (dt,J = 1.6,6.0 Hz,2H),7.67−7.63 (m,2H),7.45−7.35 (m,6H),7.31 (dd,J = 2.5,6.3 Hz,4H),7.10 (d,J = 8.7 Hz,1H),7.04−7.01 (m,2H),4.76−4.73 (m,1H),4.10 (s,2H),2.80−2.71 (m,1H),2.63−2.55 (m,1H),2.04−1.98 (m,1H),1.85−1.79 (m,1H),1.73−1.60 (m,2H),1.07 (s,9H)。
【0322】
ステップ4
【化206】
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5−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホニルクロリド
アセトニトリル(100mL)及び水(3.6mL)中の((6−(ベンジルチオ)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)オキシ)(tert−ブチル)ジフェニルシラン(7.94g、14.54mmol)の溶液に、0℃で、酢酸(4.5mL)、次いで1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン(5.73g、29.08mmol)を添加した。1時間後、混合物を氷水(100mL)及び酢酸エチル(50mL)で希釈した。得られた固体を濾過によって除去し、水(50mL)で洗浄して、無色の固体として標記化合物を得た(4.54g、64%収率)。濾液層を分離させ、水層を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。次いで、合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。ヘキサン中6〜50%勾配の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製した。真空中での濃縮後、油状物を得た。メタノール(10mL)の添加を呼び周囲温度での激しい撹拌によって、固体を沈殿させ、濾過によって回収して、追加量の標記化合物(1.32g、18%収率;合計82%収率)を得た。H NMR (300 MHz; CDCl): δ 7.74−7.69 (m,4H),7.65−7.62 (m,2H),7.47−7.35 (m,7H),4.81−4.77 (m,1H),2.93−2.86 (m,1H),2.79−2.71 (m,1H),2.05−2.00 (m,1H),1.88−1.74 (m,1H),1.69−1.67 (m,1H),1.08 (s,9H)。
【0323】
ステップ5
【化207】
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5−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド
実施例45、ステップ1に記載される手順に従い、4−ブロモ−3−クロロベンゼンスルホニルクロリドを5−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホニルクロリドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、ヘキサン中5〜50%勾配の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによる精製後に、無色の固体として標記化合物を得た(5.41g、83%収率)。H NMR (300 MHz,CDCl): δ 8.15 (s,1H),7.71 (dd,J = 1.6,7.9 Hz,2H),7.62 (dd,J = 1.4,8.0 Hz,2H),7.53 (dd,J = 2.0,8.2 Hz,1H),7.46−7.32 (m,8H),7.05 (d,J = 9.0 Hz,1H),6.34−6.30 (m,2H),5.24−5.13 (m,2H),4.74−4.70 (m,1H),3.73 (s,3H),3.71 (s,3H) 2.79−2.69 (m,1H),2.62−2.52 (m,1H),1.99−1.91 (m,1H),1.81−1.72 (m,2H),1.65−1.55 (m,1H),1.07 (s,9H)。
【0324】
ステップ6
【化208】
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N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−ヒドロキシ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド
実施例41、ステップ5に記載される手順に従い、(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドを5−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物を得た(3.07g、86%収率)。H NMR (300 MHz,CDCl): δ 8.13 (s,1H),7.60 (dd,J = 2.0,8.2 Hz,1H),7.52 (d,J = 8.2 Hz,1H),7.41 (d,J = 1.6 Hz,1H),7.03 (d,J = 8.2 Hz,1H),6.33−6.28 (m,2H),5.20 (s,2H),4.74−4.72 (m,1H),3.75 (s,3H),3.70 (s,3H),2.80−2.60 (m,2H),2.08−1.73 (m,4H)。
【0325】
ステップ7
【化209】
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(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド及び(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド
N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−ヒドロキシ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド(0.200g、0.434mmol)のテトラヒドロフラン溶液(2mL)に、−78℃で、トリエチルアミン(0.24mL、1.7mmol)及びメタンスルホニルクロリド(0.070mL、0.87mmol)を窒素雰囲気下で添加した。混合物を1時間撹拌し、その時点で2−フェニルピペリジン(0.21mL、1.3mmol)を添加した。懸濁液を17時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(10mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、及び水(10mL)で希釈し、層を分離させた。水層を酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。ヘキサン中6〜75%勾配の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製して、エナンチオマーの混合物として標記化合物の2つのジアステレオマーを得た。
【0326】
ジアステレオマー1:(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド(エナンチオマーの混合物、任意に割り当てられた立体化学)
【化210】
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無色の油状物(0.059g、22%収率)。MS (ES+) m/z 605.2 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl): δ 8.16 (d,J = 0.6 Hz,1H),8.01 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.63 (dd,J = 1.8,8.4 Hz,1H),7.42 (d,J = 7.6 Hz,2H),7.34−7.21 (m,4H),7.01 (d,J = 9.2 Hz,1H),6.28−6.26 (m,2H),5.23 (s,2H),3.89−3.78 (m,1H),3.73 (s,3H),3.67 (s,3H),3.59 (dd,J = 2.9,10.7 Hz,1H),2.54−2.48 (m,2H),2.34−2.25 (m,1H),1.88−1.33 (m,11H)。
【0327】
ジアステレオマー2:(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド(エナンチオマーの混合物、任意に割り当てられた立体化学)
【化211】
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無色の油状物(0.058g、22%収率)。MS (ES+) m/z 605.2 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl): δ 8.14 (s,1H),7.57 (dd,J = 1.9,8.3 Hz,1H),7.39 (d,J = 8.3 Hz,2H),7.34−7.32 (m,2H),7.28−7.16 (m,3H),7.02 (d,J = 8.0 Hz,1H),6.33−6.29 (m,2H),5.18 (d,J = 1.7 Hz,2H),3.86−3.75 (m,3H),3.73 (s,3H),3.72 (s,3H),3.49−3.46 (m,4H),2.69−2.63 (m,1H),2.49−2.44 (m,2H),1.87−1.66 (m,4H),1.62−1.53 (m,2H),1.39−1.21 (m,1H),1.05−1.00 (m,1H),0.90−0.83 (m,1H)。
【0328】
ステップ8
【化212】
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(±)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
ジクロロメタン(5mL)及びトリフルオロ酢酸(1mL)中の(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド(0.058g、0.097mmol)の溶液を、周囲温度で2時間撹拌した。メタノール(10mL)を添加し、懸濁液を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。0.1%のトリフルオロ酢酸を含有する水中、20〜80%勾配のアセトニトリルで溶出する逆相HPLCによって残渣を精製して、無色の固体として標記化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.017g、38%収率)。MS (ES+) m/z 455.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 9.22 (br s,1H),8.53 (s,1H),7.73 (d,J = 8.1 Hz,1H),7.69−7.64 (m,3H),7.52 (s,1H),7.40−7.36 (m,2H),7.33−7.27 (m,1H),4.76−4.63 (m,1H),4.63−4.49 (m,1H),3.33 (d,J = 11.1 Hz,1H),2.88−2.56 (m,3H),2.24−1.83 (m,6H),1.84−1.70 (m,2H),1.67−1.47 (m,2H) (注:交換可能なプロトンは認められなかった)。
【0329】
実施例52
【化213】
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(±)−5−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドを(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.011g、25%収率)。MS (ES+) m/z 455.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.10−7.90 (m,2H),7.50−7.39 (m,3H),7.28−7.17 (m,4H),4.69−4.55 (m,1H),4.11 (d,J = 12.0 Hz,1H),3.20−2.07 (m,2H),3.03−2.90 (m,2H),2.80−2.53 (m,4H),2.43−2.11 (m,2H),2.07−1.91 (m,3H),1.83−1.70 (m,1H),1.66−1.50 (m,2H)。
【0330】
実施例53
【化214】
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(R)−5−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドトリフルオロ酢酸塩、(S)−5−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドトリフルオロ酢酸塩、及び(S)−5−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−ヒドロキシ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド(0.500g、1.09mmol)のテトラヒドロフラン溶液(5mL)に、−78℃で、トリエチルアミン(0.60mL、4.3mmol)及びメタンスルホニルクロリド(0.17mL、2.2mmol)を窒素雰囲気下で添加した。混合物を1時間撹拌し、その時点で(S)−2−フェニルピペリジン(0.21mL、1.3mmol)を添加した。懸濁液を周囲温度で17時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(10mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、及び水(10mL)で希釈し、層を分離させた。水層を酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(1mL)を添加した。懸濁液を周囲温度で1.5時間撹拌した。メタノール(10mL)を添加し、混合物を濾過した。濾液を真空中で濃縮し、0.1%のトリフルオロ酢酸を含有する水中、20〜80%勾配のアセトニトリルで溶出する逆相HPLCによって残渣の一部を精製して、(S)−5−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドトリフルオロ酢酸塩及び(S)−5−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドトリフルオロ酢酸塩を得た。0.1%の水酸化アンモニウムを含有する水中、20〜80%勾配のアセトニトリルで溶出する逆相HPLCによって残りを精製して、(S)−5−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドを得た。
【0331】
(R)−5−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドトリフルオロ酢酸塩(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
【化215】
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無色の固体(0.025g、5%収率)。MS (ES+) m/z 455.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 8.08 (s,1H),7.59−7.43 (m,4H),7.40 (s,1H),7.37−7.27 (m,2H),7.27−7.18 (m,1H),4.36−3.95 (m,2H),3.55−3.11 (m,2H),3.00−2.83 (m,1H),2.75−2.56 (m,2H),2.27−2.08 (m,1H),1.88−1.56 (m,6H),1.47−1.28 (m,2H) (注:交換可能なプロトンは認められなかった)。
【0332】
実施例54
【化216】
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(S)−5−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
実施例53と同じ順序でこの化合物を調製した。無色の固体(0.017g、3%収率)。MS (ES+) m/z 455.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d + TFA) δ 9.32 (br s,1H),8.05 (s,1H),7.90 (d,J = 7.8 Hz,1H),7.55 (s,1H),7.47−7.36 (m,3H),7.31−7.22 (m,3H),4.61 (t,J = 7.2 Hz,1H),4.14 (d,J = 12.3 Hz,1H),3.17 (d,J = 12.9 Hz,1H),3.09−2.95 (m,1H),2.83−2.68 (m,2H),2.65−2.49 (m,1H),2.37−2.25 (m,1H),2.23−2.12 (m,1H),2.10−1.91 (m,4H),1.89−1.75 (m,1H),1.68−1.41 (m,2H) (注:交換可能なプロトンは認められなかった)。
【0333】
実施例55
【化217】
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(R)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド及び(S)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
実施例53に記載される手順に従い、(S)−2−フェニルピペリジンを(R)−2−フェニルピペリジンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、トリフルオロ酢酸塩として標記化合物を得た。
【0334】
(R)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
【化218】
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無色の固体(0.045g、9%収率)。MS (ES+) m/z 455.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl 2滴のTFA) δ 8.16 (s,1H),7.89−7.76 (m,1H),7.75−7.59 (m,3H),7.57−7.44 (m,4H),4.51−4.38 (m,1H),4.24−4.12 (m,1H),3.29−3.17 (m,1H),3.15−2.95 (m,1H),2.83−2.65 (m,2H),2.49−2.29 (m,1H),2.19−1.95 (m,6H),1.92−1.79 (m,1H),1.70−1.48 (m,2H) (注:交換可能なプロトンは認められなかった)。
【0335】
実施例56
【化219】
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(S)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
実施例55と同じ手順でこの化合物を調製した。無色の固体(0.027g、5%収率)。MS (ES+) m/z 455.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d +2滴のTFA) δ 9.19 (br s,1H),8.49 (s,1H),7.74−7.58 (m,4H),7.48 (s,1H),7.41−7.32 (m,2H),7.29−7.22 (m,1H),4.72−4.58 (m,1H),4.55−4.46 (m,1H),3.30 (d,J = 13.5 Hz,1H),2.83−2.51 (m,2H),2.17−1.65 (m,9H),1.59−1.41 (m,2H)。
【0336】
実施例57
【化220】
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(±)−3−クロロ−4−((S)−1−((S)−2−エチルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド及び(±)−3−クロロ−4−((R)−1−((S)−2−エチルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
ステップ1
【化221】
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3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−(1−ヒドロキシエチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例45、ステップ2に記載される手順に従い、DMFをアセトアルデヒドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、オフホワイト色の固体として標記化合物を得た(4.8g、57%収率)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.19 (s,1H),7.66−7.62 (m,2H),7.57−7.54 (m,1H),7.06 (d,J = 8.4 Hz,1H),6.31 (dd,J = 2.4,8.4 Hz,1H),6.21 (d,J = 2.4 Hz,1H),5.31−5.19 (m,3H),3.76 (s,3H),3.66 (s,3H),1.45 (d,J = 6.4 Hz,3H) (注:1つの交換可能なプロトンは認められなかった)。
【0337】
ステップ2
【化222】
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1−(2−クロロ−4−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)フェニル)エチルメタンスルホネート
3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−(1−ヒドロキシエチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(2.3g、4.9mmol)及びトリエチルアミン(1.0mL、7.3mmol)のジクロロメタン溶液(10mL)に、0℃で、メタンスルホニルクロリド(0.45mL、5.8mmol)を添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)でクエンチした。反応混合物をジクロロメタン(100mL)で希釈し、相を分離させ、有機層を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、オフホワイト色の固体として標記化合物を得た(2.5g、94%収率)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.23−8.19 (m,1H),7.70−7.64 (m,1H),7.58−7.50 (m,2H),7.07 (d,J = 8.4 Hz,1H),6.36−6.28 (m,1H),6.21−6.16 (m,1H),6.03 (q,J = 6.4 Hz,1H),5.33−5.28 (m,2H),3.77−3.74 (m,3H),3.61−3.58 (m,3H),3.02−2.98 (m,3H),1.66−1.57 (m,3H)。
【0338】
ステップ3
【化223】
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3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−(1−(2−エチルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
1−(2−クロロ−4−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)フェニル)エチルメタンスルホネート(0.30g、0.56mmol)のアセトニトリル溶液(6mL)に、2−エチルピペリジン(0.15mL、1.1mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.29mL、1.7mmol)を添加した。混合物を70℃で18時間撹拌し、周囲温度に冷却し、真空中で濃縮した。精製または特性評価をせずに粗製残渣を後続のステップに使用した。
【0339】
ステップ4
【化224】
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(±)−3−クロロ−4−((S)−1−((S)−2−エチルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド及び(±)−3−クロロ−4−((R)−1−((S)−2−エチルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドを3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−(1−(2−エチルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、標記化合物を得た。
【0340】
(±)−3−クロロ−4−((S)−1−((S)−2−エチルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
【化225】
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無色の固体(0.009g、2ステップで4%収率)。MS (ES+) m/z 415.0,416.9 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.98−7.83 (m,3H),7.46 (br s,1H),4.74 (br s,1H),3.41 (d,J = 12.3 Hz,1H),2.98−2.79 (m,2 H),2.01−1.41 (m,8H),0.93 (t,J = 7.2 Hz,3H),0.76 (t,J = 6.9 Hz,3H)。
【0341】
実施例58
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
(±)−3−クロロ−4−((R)−1−((S)−2−エチルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
実施例57と同じ順序でこの化合物を調製した。無色の固体(0.017g、2ステップで7%収率)。MS (ES+) m/z 415.0,416.9 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.90−7.83 (m,2H),7.79 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.57 (d,J = 7.8 Hz,1H),4.56−4.44 (m,1H),3.51 (d,J = 13.5 Hz,1H),3.25−3.08 (m,1H),3.03−2.85 (m,2H),2.69−2.51 (m,2H),2.02−1.32 (m,5H),0.96−0.88 (m,6H)。
【0342】
実施例59
【化227】
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3−クロロ−4−((S)−1−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド及び3−クロロ−4−((R)−1−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(任意に割り当てられたベンジル性メチルでの立体化学)
ステップ1
【化228】
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3−クロロ−4−(1−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例55、ステップ3に記載される手順に従い、2−エチルピペリジンを(R)−2−フェニルピペリジンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、精製または特性評価をせずに粗製残渣を後続のステップに使用した。
【0343】
ステップ2
【化229】
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3−クロロ−4−((S)−1−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド及び3−クロロ−4−((R)−1−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(任意に割り当てられたベンジル性メチルでの立体化学)
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドを3−クロロ−4−(1−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、標記化合物を得た。
【0344】
3−クロロ−4−((S)−1−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(任意に割り当てられたベンジル性メチルでの立体化学)
【化230】
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無色の固体(0.019g、2ステップで5%収率)。MS (ES+) m/z 463.0,465.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.02 (br s,1H),7.86 (br s,1H),7.81−7.73 (m,1H),7.70-7.61 (m,1H),7.51−7.42 (m,2H),7.39−7.29 (m,3H),4.89−4.74 (m,1H),4.11 (d,J = 9.0 Hz,1H),3.55 (d,J = 11.4 Hz,1H),2.71−2.52 (m,1H),2.30−2.09 (m,1H),2.06−1.71 (m,4H),1.59−1.46 (m,1H),1.39 (d,J = 6.3 Hz,3H)。
【0345】
実施例60
【化231】
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3−クロロ−4−((R)−1−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(任意に割り当てられたベンジル性メチルでの立体化学)
実施例59と同じ順序でこの化合物を調製した。無色の固体(0.020g、2ステップで6%収率)。MS (ES+) m/z 463.0,465.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.99 (br s,1H),7.85−7.76 (m,1H),7.72 (br s,1H),7.69−7.56 (m,3H),7.46−7.36 (m,3H),4.71−4.59 (m,1H),3.99 (d,J = 12.3 Hz,1H),3.51 (d,J = 7.5 Hz,1H),3.08−2.90 (m,1H),2.44−2.24 (m,1H),2.08−1.82 (m,4H),1.65−1.56 (m,1H),1.52 (d,J = 6.9 Hz,3H)。
【0346】
実施例61
【化232】
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3−クロロ−4−((R)−1−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド及び3−クロロ−4−((S)−1−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(任意に割り当てられたベンジル性メチルでの立体化学)
ステップ1
【化233】
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3−クロロ−4−(1−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例57、ステップ3について記載される手順に従い、2−エチルピペリジンを(S)−2−フェニルピペリジンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、精製または特性評価をせずに粗製残渣を後続のステップに使用した。
【0347】
ステップ2
【化234】
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3−クロロ−4−((R)−1−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド及び3−クロロ−4−((S)−1−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(任意に割り当てられたベンジル性メチルでの立体化学)
実施例51、ステップ8について記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドを3−クロロ−4−(1−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、標記化合物を得た。
【0348】
3−クロロ−4−((R)−1−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(任意に割り当てられたベンジル性メチルでの立体化学)
【化235】
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無色の固体(0.028g、2ステップで8%収率)。MS (ES+) m/z 463.0,465.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.02 (br s,1H),7.86 (br s,1H),7.79−7.74 (m,1H),7.72−7.63 (m,1H),7.47 (br s,2H),7.34 (br s,3H),4.87−4.75 (m,1H),4.10 (d,J = 9.3 Hz,1H),3.60−3.49 (m,1H),2.66−2.54 (m,1H),2.30−2.10 (m,1H),2.00−1.88 (m,4H),1.53−1.39 (m,1H),1.39 (d,J = 6.6 Hz,3H)。
【0349】
実施例62
【化236】
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3−クロロ−4−((S)−1−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(任意に割り当てられたベンジル性メチルでの立体化学)
実施例61と同じ順序でこの化合物を調製した。無色の固体(0.032g、2ステップで9%収率)。MS (ES+) m/z 463.0,465.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.99 (br s,1H),7.85−7.78 (m,1H),7.72 (br s,1H),7.69−7.57 (m,3H),7.46−7.38 (m,3H),4.71−4.61 (m,1H),3.98 (d,J = 11.1 Hz,1H),3.59−3.44 (m,1H),3.08−2.90 (m,1H),2.35 (q,J = 11.5 Hz,1H),2.09−1.83 (m,4H),1.52 (d,J = 6.6 Hz,3H),1.65−1.57 (m,1H)。
【0350】
実施例63
【化237】
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3−クロロ−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
ステップ1
【化238】
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4−クロロフェニル3−クロロ−4−メチルベンゼンスルホネート
3−クロロ−4−メチルベンゼンスルホニルクロリド(15g、67mmol)及びトリエチルアミン(18.6mL、133mmol)のTHF溶液(200mL)に、4−クロロフェノールを添加した。反応混合物を周囲温度で16時間撹拌し、酢酸エチル(300mL)及び1N塩酸(50mL)で希釈した。相を分離させ、有機層を水(50mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)、及びブライン(50mL)で洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。ヘキサン中、0〜30%勾配の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製して、オレンジ色の固体として標記化合物を得た(13.08g、62%収率)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ:7.84−7.82 (m,1H),7.58 (dd,J = 1.9,8.0 Hz,1H),7.39 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.31−7.26 (m,2H),6.98−6.92 (m,2H),2.48 (s,3H)。
【0351】
ステップ2
【化239】
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4−クロロフェニル4−(ブロモメチル)−3−クロロベンゼンスルホネート
4−クロロフェニル3−クロロ−4−メチルベンゼンスルホネート(3.2g、10mmol)及びN−ブロモスクシンイミド(2.0g、11mmol)の四塩化炭素溶液(20mL)に、過酸化ベンゾイル(0.12g、0.5mmol)を添加した。反応混合物を16時間加熱還流させ、次いで、反応混合物を冷却し、ジクロロメタン(100mL)で希釈した。反応混合物を水(2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。ヘキサン中、0〜30%勾配の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製して、オレンジ色の油状物として標記化合物を得た(2.4g、60%収率)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.89 (d,J = 1.7 Hz,1H),7.71−7.57 (m,2H),7.32−7.27 (m,2H),6.98−6.94 (m,2H),4.59 (s,2H)。
【0352】
ステップ3
【化240】
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4−クロロフェニル3−クロロ−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)ベンゼンスルホネート
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の4−クロロフェニル4−(ブロモメチル)−3−クロロベンゼンスルホネート(1.12g、2.84mmol)、2−フェニルピペリジン(0.48g、2.98mmol)、及び炭酸カリウム(0.41g、2.98mmol)の混合物を、周囲温度で18時間撹拌した。懸濁液を酢酸エチル(10mL)及び水(10mL)で希釈した。層を分離させ、水相を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。ヘキサン中、6〜50%勾配の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製して、無色の油状物として標記化合物を得た(0.77g、57%収率)。H NMR (300 MHz,CDCl): δ 7.89 (d,J = 8.2 Hz,1H),7.73 (d,J = 1.9 Hz,1H),7.68 (dd,J = 1.9,8.2 Hz,1H),7.40−7.36 (m,2H),7.32−7.22 (m,5H),6.96−6.93 (m,2H),3.61 (d,J = 16.2 Hz,1H),3.34−3.25 (m,2H),2.86−2.81 (m,1H),2.15−2.05 (m,1H),1.85−1.79 (m,2H),1.72−1.57 (m,2H),1.50−1.38 (m,2H)。
【0353】
ステップ4
【化241】
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3−クロロ−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の4−クロロフェニル3−クロロ−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)ベンゼンスルホネート(0.337g、0.706mmol)、1,2,4−チアジアゾール−5−アミン(0.143g、1.41mmol)、及び炭酸カリウム(0.411g、2.98mmol)の混合物を、70℃で72時間撹拌した。懸濁液を周囲温度に冷却し、酢酸エチル(10mL)及び水(10mL)で希釈した。層を分離させ、水相を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。0.1%のトリフルオロ酢酸を含有する水中、20〜80%勾配のアセトニトリルで溶出する逆相HPLCによって残渣を精製して、無色の固体として標記化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.027g、9%収率)。MS (ES+) m/z 449.0,451.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 8.04 (s,1H),7.69 (dd,J = 1.8,8.1 Hz,1H),7.65−7.61 (m,2H),7.46−7.39 (m,2H),7.37−7.29 (m,3H),3.72−2.96 (幅広m,5H),1.79−1.38 (幅広m,6H)。
【0354】
実施例64
【化242】
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(R)−3−クロロ−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
ステップ1
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−ホルミル−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(実施例45、ステップ2に従って調製、0.250g、0.552mmol)及び(R)−2−フェニルピペリジン(0.092g、0.55mmol)のテトラヒドロフラン溶液(10mL)を、周囲温度で30分間撹拌した。次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.234g、1.10mmol)を添加し、混合物を18時間撹拌した。懸濁液を酢酸エチル(10mL)、水(10mL)、及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で希釈した。層を分離させ、水相を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。ヘキサン中、12〜100%勾配の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製して、無色の固体として標記化合物を得た(0.185g、56%収率)。H NMR (300 MHz,CDCl): δ 8.18 (d,J = 0.2 Hz,1H),7.77 (d,J = 8.2 Hz,1H),7.65 (dd,J = 1.9,8.2 Hz,1H),7.50 (d,J = 1.9 Hz,1H),7.37−7.34 (m,2H),7.30−7.24 (m,2H),7.23−7.17 (m,1H),7.04 (d,J = 8.4 Hz,1H),6.28 (dd,J = 2.4,8.4 Hz,1H),6.22 (d,J = 2.3 Hz,1H),5.30−5.18 (m,2H),3.53 (d,J = 16.5 Hz,1H),3.28−3.21 (m,2H),2.84−2.79 (m,1H),2.11−2.03 (m,1H),1.85−1.78 (m,2H),1.69−1.56 (m,3H),1.49−1.37 (m,1H)。
【0355】
ステップ2
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−3−クロロ−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドを(R)−3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、精製をせずに無色の固体として標記化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.16g、94%収率)。MS (ES+) m/z 448.9,450.9 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 10.70 (br s,1H),7.94 (s,1H),7.62−7.55 (m,4H),7.41−7.28 (m,3H),7.18 (d,J = 7.5 Hz,1H),4.57 (d,J = 13.5 Hz,1H),4.04 (d,J = 13.8 Hz,1H),3.89 (d,J = 12.8 Hz,1H),3.41 (d,J = 12.3 Hz,1H),2.82 (t,J = 12.6 Hz,1H),2.40 (q,J = 12.6 Hz,1H),2.08−1.92 (m,3H),1.85 (d,J = 13.8 Hz,1H),1.72−1.51 (m,1H)。
【0356】
実施例65
【化245】
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(S)−3−クロロ−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
ステップ1
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例64、ステップ1について記載される手順に従い、(R)−2−フェニルピペリジンを(S)−2−フェニルピペリジンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の油状物として標記化合物を得た(0.21g、64%収率)。MS (ES+) m/z 599.1,601.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl): δ 8.18 (d,J = 0.9 Hz,1H),7.77 (dd,J = 0.4,7.8 Hz,1H),7.66−7.63 (m,1H),7.50 (t,J = 0.9 Hz,1H),7.36−7.32 (m,2H),7.29−7.24 (m,2H),7.21 (dd,J = 0.6,7.2 Hz,1H),7.03 (dd,J = 0.5,8.4 Hz,1H),6.30−6.26 (m,1H),6.22−6.22 (m,1H),5.24−5.23 (m,2H),3.67 (s,6H),3.56−3.51 (m,1H),3.28−3.20 (m,1H),2.85−2.79 (m,1H),2.23−2.04 (m,1H),1.86−1.77 (m,2H),1.68−1.59 (m,3H),1.49−1.38 (m,2H)。
【0357】
ステップ2
【化247】
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(S)−3−クロロ−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドを(S)−3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、精製をせずに無色の固体として標記化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.060g、31%収率)。MS (ES+) m/z 449.0,451.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 10.20 (br s,1H),7.98 (s,1H),7.74 (s,1H),7.62−7.58 (m,2H),7.51 (d,J = 8.1 Hz,1H),7.43−7.38 (m,4H),4.43 (d,J = 13.2 Hz,1H),4.03 (d,J = 13.5 Hz,1H),3.99−3.89 (m,1H),3.57 (d,J = 11.1 Hz,1H),2.95−2.87 (m,1H),2.47−2.31 (m,1H),2.12−2.01 (m,3H),1.95−1.83 (m,1H),1.70−1.62 (m,1H)。
【0358】
実施例66
【化248】
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1−(2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−スルホンアミド(2つの分離したジアステレオマー、エナンチオマーの混合物)
ステップ1
【化249】
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5−(ベンジルチオ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン
5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(13.3g、88.2mmol)及びフェニルメタンチオール(94mL、80mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(80mL)に、炭酸カリウム(18.3g、132mmol)を添加した。反応混合物を70℃に3時間加熱し、次いで、周囲温度に冷却し、酢酸エチル(300mL)で希釈した。混合物を水(3×80mL)及びブライン(2×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。ジエチルエーテル(50mL)中で残渣を粉砕し、濾過して、淡黄色の固体として標記化合物を得た(17.3g、85%収率)。MS (ES+) m/z 255.2 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.62 (d,J = 8.2 Hz,1H),7.42−7.20 (m,7H),4.24 (s,2H),3.11−3.02 (m,2H),2.71−2.62 (m,2H)。
【0359】
ステップ2
【化250】
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5−(ベンジルチオ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オール
実施例51、ステップ2に記載される手順に従い、6−(ベンジルチオ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンを5−(ベンジルチオ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の油状物として標記化合物を得た(8.8g、91%収率)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.35−7.16 (m,8H),5.25−5.16 (m,1H),4.12 (s,2H),3.08−2.93 (m,1H),2.83−2.69 (m,1H),2.55−2.40 (m,1H),2.01−1.87 (m,1H),1.68
(d,J = 7.0 Hz,1H)。
【0360】
ステップ3
【化251】
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((5−(ベンジルチオ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)オキシ)(tert−ブチル)ジフェニルシラン
実施例51、ステップ3に記載される手順に従い、6−(ベンジルチオ)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オールを5−(ベンジルチオ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オールで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、オレンジ色の油状物として標記化合物を得た(17g、定量的収率)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.78−7.70 (m,4H),7.50−7.21 (m,11H),7.19−7.06 (m,3H),5.26 (t,J = 6.7 Hz,1H),4.11 (s,2H),2.97−2.83 (m,1H),2.67−2.53 (m,1H),2.22−2.09 (m,1H),2.08−1.92 (m,1H),1.12 (s,9H)。
【0361】
ステップ4
【化252】
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1−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−スルホニルクロリド
実施例51、ステップ4に記載される手順に従い、((6−(ベンジルチオ)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)オキシ)(tert−ブチル)ジフェニルシランを((5−(ベンジルチオ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)オキシ)(tert−ブチル)ジフェニルシランで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物を得た(10.7g、64%収率)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.85−7.27 (m,13H),5.28 (t,J = 7.2 Hz,1H),3.08−2.93 (m,1H),2.79−2.64 (m,1H),2.31−2.18 (m,1H),2.14−2.03 (m,1H),1.10 (s,9H)。
【0362】
ステップ5
【化253】
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1−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−スルホンアミド
実施例45、ステップ1に記載される手順に従い、4−ブロモ−3−クロロベンゼンスルホニルクロリドを1−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−スルホニルクロリドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の油状物として標記化合物を得た(4.0g、50%収率)。MS (ES+) m/z 686.3 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.14 (s,1H),7.74−7.59 (m,5H),7.50−7.35 (m,7H),7.21 (d,J = 8.1 Hz,1H),7.06 (d,J = 8.1 Hz,1H),6.36−6.28 (m,2H),5.26−5.14 (m,3H),3.74 (s,3H),3.69 (s,3H),2.94−2.80 (m,1H),2.66−2.51 (m,1H),2.25−2.12 (m,1H),2.04−1.92 (m,1H),1.10 (s,9H)。
【0363】
ステップ6
【化254】
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N−(2,4−ジメトキシベンジル)−1−ヒドロキシ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−スルホンアミド
実施例41、ステップ5に記載される手順に従い、(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドを1−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、オフホワイト色の固体として標記化合物を得た(2.05g、79%収率)。MS (ES+) m/z 448.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.15 (s,1H),7.70 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.56 (s,1H),7.45 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.05 (d,J = 8.2 Hz,1H),6.37−6.26 (m,2H),5.23 (t,J = 6.6 Hz,1H),5.21 (s,2H),3.76 (s,3H),3.71 (s,3H),3.05−2.92 (m,1H),2.86−2.71 (m,1H),2.62−2.48 (m,1H),2.06−1.86 (m,1H) (注:1つの交換可能なプロトンは認められなかった)。
【0364】
ステップ7
【化255】
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1−(2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−スルホンアミド(ジアステレオマー1、エナンチオマーの混合物、任意に割り当てられた立体化学)
実施例51、ステップ7に記載される手順に従い、N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−ヒドロキシ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドをN−(2,4−ジメトキシベンジル)−1−ヒドロキシ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−スルホンアミドで置き換え、テトラヒドロフランをジクロロメタンで置き換え、かつ酢酸エチルをジクロロメタンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、標記化合物を得た。
ジアステレオマー1.無色の固体(0.037g、47%収率)。MS (ES+) m/z 441.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDOD) δ 7.96 (br s,1H),7.79 (s,2H),7.65−7.40 (m,6H),4.56 (dd,J = 3.4,8.6 Hz,1H),4.40 (dd,J = 2.0,11.9 Hz,1H),3.15−2.83 (m,4H),2.73−2.56 (m,1H),2.28−1.67 (m,7H) (注:1つの交換可能なプロトンは認められなかった)。
【0365】
実施例67
【化256】
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1−(2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−スルホンアミド(ジアステレオマー2、エナンチオマーの混合物、任意に割り当てられた立体化学)
実施例66と同じ順序でこの化合物を調製した。無色の固体(0.029g、11%収率)。MS (ES+) m/z 441.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 8.02 (s,1H),7.74−7.60 (m,4H),7.48 (t,J = 7.3 Hz,2H),7.38 (t,J = 7.2 Hz,1H),7.29−6.88 (m,1H),4.63−4.47 (m,1H),4.47−4.29 (m,1H),3.20−3.02 (m,2H),2.88−2.70 (m,1H),2.42−2.14 (m,3H),1.90−1.67 (m,4H),1.49 (br s,1H) (注:1つの交換可能なプロトンは認められず、1つの脂肪族プロトンはHOピーク下に隠れていた)
【0366】
実施例68
【化257】
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5−クロロ−2−フルオロ−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
ステップ1
【化258】
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メチル4−(ベンジルチオ)−2−クロロ−5−フルオロベンゾエート
実施例51、ステップ1に記載される手順に従い、6−ブロモ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンをメチル4−ブロモ−2−クロロ−5−フルオロベンゾエート(WO2013177224に従って調製)で置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物を得た(2.5g、41%収率)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.56 (d,J = 9.9 Hz,1H),7.38−7.27 (m,6H),4.19 (s,2H),3.91 (s,3H)。
【0367】
ステップ2
【化259】
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メチル2−クロロ−4−(クロロスルホニル)−5−フルオロベンゾエート
アセトニトリル(34mL)、酢酸(1.6mL)、及び水(1.2mL)中のメチル4−(ベンジルチオ)−2−クロロ−5−フルオロベンゾエート(1.48g、4.76mmol)の溶液に、0℃で、1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン(1.87g、9.49mmol)を添加した。反応混合物を0℃で5分間撹拌し、次いで、水(30mL)及び酢酸エチル(30mL)で希釈した。相を分離させ、水相を酢酸エチル(30mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2×30mL)で洗浄し、真空中で濃縮した。ヘキサン中、0〜50%勾配の酢酸エチルで溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって残渣を精製して、無色の固体として標記化合物を得た(1.3g、96%収率)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.06 (d,J = 6.0 Hz,1H),7.77 (d,J = 9.3 Hz,1H),4.00 (s,3H)。
【0368】
ステップ3
【化260】
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メチル2−クロロ−4−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)−5−フルオロベンゾエート
実施例45、ステップ1に記載される手順に従い、4−ブロモ−3−クロロベンゼンスルホニルクロリドをメチル2−クロロ−4−(クロロスルホニル)−5−フルオロベンゾエートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、ヘキサン中、10〜60%勾配の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによる精製後に、無色の固体として標記化合物を得た(2.15g、73%収率)。MS (ES+) m/z 501.9,504.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.23 (s,1H),7.68 (d,J = 6.0 Hz,1H),7.40 (d,J = 9.5 Hz,1H),7.20 (d,J = 8.5 Hz,1H),6.33 (dd,J = 2.3,8.5 Hz,1H),6.09 (d,J = 2.3 Hz,1H),5.37 (s,2H),3.94 (s,3H),3.73 (s,3H),3.64 (s,3H)。
【0369】
ステップ4
【化261】
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5−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−2−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
メチル2−クロロ−4−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)−5−フルオロベンゾエート(2.15g、4.28mmol)の無水テトラヒドロフラン溶液(15mL)に、0℃で、トルエン中の水素化ジイソブチルアルミニウムの1.0M溶液(8.6mL、8.6mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度に1.5時間加温し、次いで、水(50mL)の緩徐な添加によってクエンチし、酢酸エチル(50mL)で希釈した。相を分離させ、水相を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(2×35mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。ヘキサン中、0〜80%勾配の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製して、無色の油状物として標記化合物を得た(1.67g、82%収率)。MS (ES+) m/z 473.9,476.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 8.47 (s,1H),7.54 (d,J = 6.1 Hz,1H),7.44 (d,J = 11.0 Hz,1H),7.09 (d,J = 8.5 Hz,1H),6.40 (dd,J = 2.4,8.5 Hz,1H),6.23 (d,J = 2.4 Hz,1H),5.87−5.78 (m,1H),5.25 (s,2H),4.53 (d,J = 4.4 Hz,2H),3.69 (s,3H),3.60 (s,3H)。
【0370】
ステップ5
【化262】
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2−クロロ−4−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)−5−フルオロベンジルメタンスルホネート
実施例57、ステップ2に記載される手順に従い、3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−(1−ヒドロキシエチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドを5−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−2−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の油状物として標記化合物を得た(1.87g、96%収率)。MS (ES+) m/z 552.0,553.8 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.23 (s,1H),7.62 (d,J = 6.0 Hz,1H),7.25−7.17 (m,2H),6.34 (dd,J = 2.3,8.4 Hz,1H),6.10 (d,J = 2.3 Hz,1H),5.37 (s,2H),5.24 (s,2H),3.75 (s,3H),3.63 (s,3H),3.15 (s,3H)。
【0371】
ステップ6
【化263】
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5−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−2−フルオロ−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
2−クロロ−4−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)−5−フルオロベンジルメタンスルホネート(0.20g、0.36mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(2.4mL)に、2−フェニルピペリジン(0.091g、0.54mmol)、続いて炭酸カリウム(0.075g、0.54mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で16時間撹拌し、次いで、水(2.5mL)及び酢酸エチル(4mL)で希釈した。相を分離させ、水相を酢酸エチル(2×2mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(4mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。ヘキサン中、0〜50%勾配の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製して、無色の油状物として標記化合物を得た(0.070g、31%収率)。MS (ES+) m/z 617.1,619.1 (M + 1)。
【0372】
ステップ7
【化264】
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5−クロロ−2−フルオロ−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドを5−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−2−フルオロ−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物を得た(0.023g、43%収率)。MS (ES+) m/z 467.0,469.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.84 (s,1H),7.63 (d,J = 6.4 Hz,1H),7.36 (d,J = 10.7 Hz,1H),7.22−7.15 (m,2H),7.15−6.99 (m,3H),3.43 (d,J = 16.3 Hz,1H),3.13 (d,J = 16.3 Hz,1H),2.75 (d,J = 11.2 Hz,1H),2.09−1.94 (m,1H),1.77−1.40 (m,6H),1.29 (m,1H) (注:交換可能なプロトンは認められなかった)。
【0373】
実施例69
【化265】
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5−クロロ−2−フルオロ−4−((2−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
2−クロロ−4−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)−5−フルオロベンジルメタンスルホネート(0.20g、0.36mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(2.4mL)に、4−(ピペリジン−2−イル)ピリジン(0.092g、0.54mmol)、次いで炭酸カリウム(0.075g、0.54mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で16時間撹拌し、次いで、水(2.5mL)及び酢酸エチル(4mL)で希釈した。相を分離させ、水相を酢酸エチル(2×2mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(4mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をジクロロメタン(3.2mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(0.4mL)を添加した。反応混合物を周囲温度で1時間撹拌し、真空中で濃縮し、メタノール(3mL)中で粉砕した。得られた混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。0.1%のトリフルオロ酢酸を含有する水中、20〜80%勾配のアセトニトリルで溶出する逆相HPLCによって残渣を精製して、無色の固体として標記化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.017g、10%収率)。MS (ES+) m/z 468.0,470.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDOD) δ 8.68 (d,J = 5.8 Hz,2H),8.25 (s,1H),8.03 (d,J = 5.8 Hz,2H),7.81 (d,J = 5.8 Hz,1H),7.64 (d,J = 10.8 Hz,1H),3.77 (d,J = 10.8 Hz,1H),3.61−3.42 (m,2H),3.02 (d,J = 11.6 Hz,1H),2.41−2.24 (m,1H),1.90 (d,J = 10.3 Hz,2H),1.82−1.42 (m,4H) (注:交換可能なプロトンは認められなかった)。
【0374】
実施例70
【化266】
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(S)−5−クロロ−2−フルオロ−4−((2−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例69に記載される手順に従い、4−(ピペリジン−2−イル)ピリジンを(S)−3−(ピペリジン−2−イル)ピリジンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物を得た(0.057g、23%収率)。MS (ES+) m/z 468.1,470.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.86 (s,1H),8.60 (s,1H),8.01 (s,1H),7.91 (s,2H),7.63−7.32 (m,2H),3.68−3.35 (m,3H),3.02 (s,1H),2.23 (s,1H),1.98−1.67 (m,5H),1.49 (s,1H) (注:交換可能なプロトンは認められなかった)。
【0375】
実施例71
【化267】
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(S)−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
ステップ1
【化268】
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4−(ブロモメチル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例45、ステップ1に記載される手順に従い、4−ブロモ−3−クロロベンゼンスルホニルクロリドを4−(ブロモメチル)−ベンゼンスルホニルクロリドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、オフホワイト色として標記化合物を得た(2.2g、56%収率)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.16 (s,1H),7.76−7.71 (m,2H),7.46−7.41 (m,2H),7.04 (d,J = 8.2 Hz,1H),6.38−6.29 (m,2H),5.22 (s,2H),4.44 (s,2H),3.76 (s,3H),3.69 (s,3H)。
【0376】
ステップ2
【化269】
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(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例68、ステップ6に記載される手順に従い、2−クロロ−4−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)−5−フルオロベンジルメタンスルホネートを4−(ブロモメチル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドで置き換え、かつ2−フェニルピペリジンを(S)−2−フェニルピペリジンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の油状物として標記化合物を得た(0.35g、定量的収率)。MS (ES+) m/z 565.2 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.13 (s,1H),7.72−7.69 (m,2H),7.41−7.22 (m,7H),7.05−7.02 (m,1H),6.33−6.30 (m,2H),5.16 (s,2H),3.78−3.68 (m,6H),3.16−3.11 (m,1H),2.91−2.80 (m,2H),2.04−1.93 (m,1H),1.84−1.75 (m,2H),1.65−1.59 (m,2H),1.58−1.54 (m,2H),1.46−1.35 (m,1H)。
【0377】
ステップ3
【化270】
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(S)−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドを(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、精製をせずにオフホワイト色の固体として標記化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.30g、90%収率)。MS (ES+) m/z 415.2 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 9.75 (br s,1H),8.47 (s,1H),7.83 (d,J = 8.3 Hz,2H),7.63−7.57 (m,2H),7.56−7.39 (m,5H),4.38−4.26 (m,1H),4.09−3.91 (m,2H),3.35−3.26 (m,1H),3.12−2.99 (m,1H),2.02−1.91 (m,2H),1.88−1.73 (m,3H),1.66−1.53 (m,1H)。
【0378】
実施例72
【化271】
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(R)−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
ステップ1
【化272】
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(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例68、ステップ6に記載される手順に従い、2−クロロ−4−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)−5−フルオロベンジルメタンスルホネートを4−(ブロモメチル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドで置き換え、かつ2−フェニルピペリジンを(R)−2−フェニルピペリジンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の油状物として標記化合物を得た(0.35g、定量的収率)。MS (ES+) m/z 565.2 (M + 1)。
【0379】
ステップ2
【化273】
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(R)−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドを(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、精製をせずにオフホワイト色の固体として標記化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.30g、91%収率)。MS (ES+) m/z 415.2 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 9.75 (br s,1H),8.47 (s,1H),7.83 (d,J = 8.3 Hz,2H),7.63−7.57 (m,2H),7.56−7.39 (m,5H),4.38−4.26 (m,1H),4.09−3.91 (m,2H),3.35−3.26 (m,1H),3.12−2.99 (m,1H),2.02−1.91 (m,2H),1.88−1.73 (m,3H),1.66−1.53 (m,1H)。
【0380】
実施例73
【化274】
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(S)−3−クロロ−N−(6−フルオロピリジン−2−イル)−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−ベンゼンスルホンアミド
ステップ1
【化275】
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4−ブロモ−3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(6−フルオロピリジン−2−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例45、ステップ1に記載される手順に従い、N−(2,4−ジメトキシベンジル)−1,2,4−チアジアゾール−5−アミンをN−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロピリジン−2−アミン(WO2014066490に従って調製)で置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、黄色の油状物として標記化合物を得た(6.4g、72%収率)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.81 (d,J = 2.2 Hz,1H),7.76−7.68 (m,2H),7.50 (dd,J = 2.2,8.4 Hz,1H),7.22−7.14 (m,2H),6.73 (dd,J = 3.0,8.1 Hz,1H),6.38−6.33 (m,2H),4.93 (s,2H),3.76 (s,3H),3.65 (s,3H)。
【0381】
ステップ2
【化276】
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3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(6−フルオロピリジン−2−イル)−4−ホルミルベンゼンスルホンアミド
実施例45、ステップ2に記載される手順に従い、4−ブロモ−3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミドを4−ブロモ−3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(6−フルオロピリジン−2−イル)ベンゼンスルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、非晶体として標記化合物を得た(5.2g、86%収率)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 10.49 (s,1H),7.98 (dd,J = 1.4,8.2 Hz,1H),7.84−7.83 (m,1H),7.77−7.69 (m,2H),7.19−7.15 (m,2H),6.77−6.71 (m,1H),6.40−6.32 (m,2H),4.94 (s,2H),3.75 (s,3H),3.63 (s,3H)。
【0382】
ステップ3
【化277】
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(S)−3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(6−フルオロピリジン−2−イル)−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)ベンゼンスルホンアミド
3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(6−フルオロピリジン−2−イル)−4−ホルミルベンゼンスルホンアミド(0.46g、1.00mmol)のTHF溶液(5mL)に、(S)−2−フェニルピペリジン(0.24g、1.50mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で1時間撹拌し、次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.42g、2.00mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で48時間撹拌し、次いで、CHCl(150mL)で希釈した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中、0〜50%の酢酸エチルで溶出)によって残渣を精製して、非晶体として所望の化合物を得た(0.37g、61%収率)。MS (ES+) m/z 610.2,612.2 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.80−7.60 (m,4H),7.41−7.34 (m,2H),7.31−7.19 (m,5H),6.70 (dd,J = 3.0,8.1 Hz,1H),6.38−6.33 (m,2H),4.95 (s,2H),3.74 (s,3H),3.67 (s,3H),3.63−3.55 (m,1H),3.30−3.23 (m,2H),2.91−2.86 (m,1H),2.12−2.06 (m,1H),1.86−1.77 (m,2H),1.71−1.59 (m,3H),1.50−1.38 (m,1H)。
【0383】
ステップ4
【化278】
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(S)−3−クロロ−N−(6−フルオロピリジン−2−イル)−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−ベンゼンスルホンアミド
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドを(S)−3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(6−フルオロピリジン−2−イル)−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)ベンゼンスルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、オフホワイト色の固体として標記化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.24g、69%収率)。MS (ES+) m/z 460.2,462.2 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 11.67 (br s,1H),9.69 (br s,1H),7.99 (br s,1H),7.93−7.87 (m,1H),7.84 (d,J = 8.2 Hz,1H),7.75−7.52 (m,3H),7.52−7.35 (m,3H),6.93 (dd,J = 2.0,7.9 Hz,1H),6.77 (dd,J = 2.4,8.0 Hz,1H),4.61−4.41 (m,1H),4.32−4.01 (m,2H),3.46−3.17 (m,2H),2.05−1.48 (m,6H)。
【0384】
実施例74
【化279】
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(R)−3−クロロ−N−(6−フルオロピリジン−2−イル)−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−ベンゼンスルホンアミド
ステップ1
【化280】
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(R)−3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(6−フルオロピリジン−2−イル)−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)ベンゼンスルホンアミド
実施例73、ステップ3に記載される手順に従い、(S)−2−フェニルピペリジンを(R)−2−フェニルピペリジンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、オフホワイト色の非晶体として標記化合物を得た(0.34g、55%収率)。MS (ES+) m/z 610.2,612.2 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.80−7.60 (m,4H),7.39−7.37 (m,2H),7.31−7.19 (m,5H),6.70 (dd,J = 2.9,8.0 Hz,1H),6.38−6.33 (m,2H),4.95 (s,2H),3.74 (s,3H),3.67 (s,3H),3.62−3.57 (m,1H),3.30−3.23 (m,2H),2.91−2.86 (m,1H),2.12−2.03 (m,1H),1.86−1.78 (m,2H),1.67−1.61 (m,3H),1.51−1.31 (m,1H)。
ステップ2
【化281】
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(R)−3−クロロ−N−(6−フルオロピリジン−2−イル)−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−ベンゼンスルホンアミド
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドを(R)−3−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(6−フルオロピリジン−2−イル)−4−((2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)ベンゼンスルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、オフホワイト色の固体として標記化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.25g、80%収率)。MS (ES+) m/z 460.0,462.2 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 11.66 (br s,1H),9.65 (br s,1H),8.04−7.81 (m,3H),7.74−7.23 (m,6H),6.93 (dd,J = 2.0,7.9 Hz,1H),6.77 (dd,J = 2.3,8.0 Hz,1H),4.61−4.41 (m,1H),4.31−4.02 (m,2H),3.49−3.17 (m,2H),2.18−1.40 (m,6H)。
【0385】
実施例75
【化282】
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4−((R)−3−フェニルモルホリノ)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イルメタンスルホネート(実施例41、ステップ6に従って調製、1.00g、1.84mmol)の酢酸エチル溶液(10.0mL)に、(R)−3−フェニルモルホリン(0.60g、3.7mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.99mL、5.5mmol)を添加した。混合物を80℃に加熱した。20時間後、反応物をジクロロメタン(20mL)及び水(20mL)で希釈した。有機層を除去し、水層をジクロロメタン(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で乾燥するまで濃縮した。ヘキサン中、10%2−プロパノール及び10%トリエチルアミンを含有する30%酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって残渣を部分的に精製して、油状物を得た。油状物をジクロロメタン(15mL)に溶解し、0℃に冷却した。トリフルオロ酢酸(0.68mL、8.9mmol)のジクロロメタン溶液(2mL)を冷却した溶液にゆっくりと添加した。90分後、反応物を真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をメタノール(10mL)中に懸濁させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。0.1%ギ酸を含有する水中、20〜80%勾配のアセトニトリルで溶出する逆相HPLCによって残渣を精製して、黄色の固体として標記化合物を得た(0.022g、3%収率)。MS (ES+) m/z 459.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d + 1% DO) δ 8.33 (s,1H),7.85−7.82 (m,1H),7.49−7.46 (m,2H),7.36−7.24 (m,4H),7.01−7.00 (m,1H),4.28−4.22 (m,1H),3.79−3.54 (m,6H),3.38 (t,J = 10.6 Hz,1H),2.27−2.22 (m,1H),2.03−1.97 (m,1H),1.88−1.80 (m,1H),1.21−1.18 (m,1H) (注:酸性プロトンは認められなかった)。
【0386】
実施例76
【化283】
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(S)−4−((S)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(R)−4−((S)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イルメタンスルホネート(実施例41、ステップ6に従って調製、0.15g、0.28mmol)の酢酸エチル溶液(3.0mL)に、(S)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン(0.10g、0.56mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.15mL、0.84mmol)を添加した。混合物を80℃に加熱した。20時間後、反応物をジクロロメタン(10mL)及び水(10mL)で希釈した。有機層を除去し、水層をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(8mL)に溶解し、0℃に冷却した。トリフルオロ酢酸(0.13mL、1.67mmol)を冷却した溶液にゆっくりと添加した。2時間後、反応物を真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をメタノール(5mL)中に懸濁させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。0.1%トリフルオロ酢酸を含有する水中、20〜80%勾配のアセトニトリルで溶出する逆相HPLCによって残渣を精製して、2つの油状物を得た。油状物を別個にジクロロメタン(10mL)に溶解し、水(2×10mL)及びブライン(2×10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、トリフルオロ酢酸塩として標記化合物を得た。
【0387】
【化284】
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(S)−4−((S)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
無色の固体(0.016g、12%収率)。MS (ES+) m/z 475.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.00 (s,1H),7.40−7.31 (m,4H),7.24−7.20 (m,1H),6.96 (t,J = 8.7 Hz,2H),4.33−4.09 (m,2H),3.96−3.81 (m,2H),2.73−2.65 (m,1H),2.37−2.28 (m,1H),1.87−1.43 (m,9H)。
【0388】
実施例77
【化285】
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(R)−4−((S)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
実施例76と同じ順序でこの化合物を調製した。無色の固体(0.010g、7%収率)。MS (ES+) m/z 475.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.00 (s,1H),7.85−7.82 (m,1H),7.41−7.32 (m,3H),7.20−7.19 (m,1H),6.98 (t,J = 8.7 Hz,2H),4.30−4.25 (m,1H),3.87−3.76 (m,2H),3.55−3.51 (m,1H),2.64−2.54 (m,1H),2.29−2.17 (m,1H),1.86−1.30 (m,9H)。
【0389】
実施例78
【化286】
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(S)−4−((R)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
実施例76に記載される手順に従い、(S)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジンを(R)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、トリフルオロ酢酸塩として標記化合物を得た。無色の固体(0.008g、6%収率)。MS (ES+) m/z 475.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.99 (s,1H),7.38−7.32 (m,4H),7.24−7.20 (m,1H),7.02−6.93 (m,2H),4.27−4.09 (m,1H),3.95−3.81 (m,3H),2.74−2.61 (m,1H),2.19−1.48 (m,10H)。
【0390】
実施例79
【化287】
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(R)−4−((R)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
実施例78と同じ順序でこの化合物を調製した。無色の固体(0.010g、10%収率)。MS (ES+) m/z 475.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.99 (s,1H),7.84−7.81 (m,1H),7.42−7.31 (m,3H),7.19 (t,J = 1.8 Hz,1H),7.00−6.95 (m,2H),4.30−4.24 (m,1H),3.85−3.74 (m,2H),3.54−3.50 (m,1H),2.62−2.55 (m,1H),2.27−2.18 (m,1H),1.85−1.31 (m,9H)。
【0391】
実施例80
【化288】
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(S)−4−((R)−1−フェニル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
ステップ1
【化289】
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(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((R)−1−フェニル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((R)−1−フェニル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イルメタンスルホネート(実施例41、ステップ6に従って調製、0.32g、0.60mmol)のテトラヒドロフラン溶液(6.0mL)に、(R)−1−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(0.25g、1.2mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.31mL、1.8mmol)を添加した。混合物を80℃に加熱した。16時間後、反応物をジクロロメタン(10mL)及び水(10mL)で希釈した。有機層を除去し、水層をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で乾燥するまで濃縮した。ヘキサン中、30%酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製して、標記化合物を得た。
【0392】
ジアステレオマー1:
(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((R)−1−フェニル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
【化290】
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無色の固体(0.100g、26%収率)。MS (ES+) m/z 655.1 (M + 1)。
【0393】
ジアステレオマー2:
【化291】
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(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((R)−1−フェニル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
黄色の固体(0.070g、18%収率)。MS (ES+) m/z 655.1 (M + 1)。
【0394】
ステップ2
【化292】
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(S)−4−((R)−1−フェニル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドを(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((R)−1−フェニル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.016g、21%収率)。MS (ES+) m/z 505.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 8.49 (s,1H),7.73−7.70 (m,1H),7.31−7.26 (m,6H),7.22−7.15 (m,2H),7.10−7.07 (m,2H),6.83−6.81 (m,1H),5.32 (br s,1H),4.32−3.98 (m,5H),3.02−2.79 (m,3H),1.70−1.55 (m,1H),1.06−0.93 (m,1H)。
【0395】
実施例81
【化293】
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(R)−4−((R)−1−フェニル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドを(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((R)−1−フェニル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.005g、9%収率)。MS (ES+) m/z 505.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 8.47 (s,1H),7.76−7.74 (m,1H),7.50−7.47 (m,2H),7.36−7.22 (m,4H),7.13−6.96 (m,4H),6.64−6.62 (m,1H),5.09 (s,1H),4.39−3.76 (m,4H),3.11−3.01 (m,1H),2.70−2.61 (m,2H),2.28−2.18 (m,1H),2.06−1.94 (m,1H),1.23−1.15 (m,1H)。
【0396】
実施例82
【化294】
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(S)−4−((R)−2−フェニル−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(R)−4−((R)−2−フェニル−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
ステップ1
【化295】
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tert−ブチル(R)−2−フェニル−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル(R)−2−フェニルピペラジン−1−カルボキシレート(0.30g、1.14mmol)のアセトニトリル溶液(6.0mL)に、2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(0.33mL、2.29mmol)及び炭酸カリウム(0.32g、2.29mmol)を添加した。周囲温度で16時間撹拌した後、反応物を酢酸エチル(20mL)及び水(20mL)で希釈した。水層を除去し、有機層を水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で乾燥するまで濃縮して、無色の油状物として標記化合物を得た(0.389g、99%収率)。MS (ES+) m/z 345.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.53−7.50 (m,2H),7.36−7.27 (m,3H),5.27−5.26 (m,1H),3.92−3.87 (m,1H),3.48−3.42 (m,1H),3.06−2.96 (m,3H),2.90−2.81 (m,2H),2.58−2.50 (m,1H),1.48 (s,9H); 19F NMR (282 MHz,CDCl): δ −68.6 (s,3F)。
【0397】
ステップ2
【化296】
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(R)−3−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン
tert−ブチル(R)−2−フェニル−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−カルボキシレート(0.39g、1.1mmol)のジクロロメタン溶液(1.9mL)に、トリフルオロ酢酸(0.94mL、12.3mmol)を添加した。周囲温度で1時間撹拌した後、反応物を真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(10mL)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、黄色の油状物として標記化合物を得た(0.249g、90%収率)。MS (ES+) m/z 245.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.41−7.27 (m,5H),3.89 (dd,J = 2.7,10.1 Hz,1H),3.10−2.92 (m,6H),2.60−2.51 (m,1H),2.44−2.36 (m,1H),1.86 (br s,1H); 19F NMR (282 MHz,CDCl): δ −68.8 (s,3F)。
【0398】
ステップ3
【化297】
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N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((R)−2−フェニル−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例80、ステップ1に記載される手順に従い、(R)−1−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンを(R)−3−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物を得た(0.185g、35%収率)。MS (ES+) m/z 690.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.14−8.13 (m,1H),7.78−7.74 (m,0.5H),7.46−7.27 (m,5H),7.14−7.02 (m,2H),6.97−6.94 (m,0.5H),6.41−6.28 (m,3H),5.96−5.90 (m,1H),5.18−5.17 (m,2H),4.90−4.88 (m,1H),3.94−3.81 (m,3H),3.76−3.74 (m,6H),3.03−2.84 (m,5H),2.65−2.52 (m,4H)。
【0399】
ステップ4
【化298】
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(S)−4−((R)−2−フェニル−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(R)−4−((R)−2−フェニル−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドをN−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((R)−2−フェニル−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、トリフルオロ酢酸塩として標記化合物を得た。
【0400】
【化299】
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(S)−4−((R)−2−フェニル−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
無色の固体(0.032g、22%収率)。MS (ES+) m/z 540.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 8.49 (s,1H),7.61−7.56 (m,3H),7.36−7.25 (m,4H),7.04−7.03 (m,1H),4.26−4.18 (m,3H),3.27−3.05 (m,4H),2.88−2.83 (m,2H),2.75−2.60 (m,2H),2.04−1.69 (m,2H),1.27−1.22 (m,2H)。
【0401】
実施例83
【化300】
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(R)−4−((R)−2−フェニル−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
実施例82と同じ順序でこの化合物を生成した。無色の固体(0.038g、26%収率)。MS (ES+) m/z 540.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 8.48 (s,1H),7.82−7.79 (m,1H),7.52−7.50 (m,2H),7.38−7.26 (m,4H),7.04−7.03 (m,1H),4.29−4.23 (m,2H),3.87−3.71 (m,4H),3.27−3.15 (m,2H),2.89−2.86 (m,2H),2.38−2.31 (m,2H),2.05−1.81 (m,3H)。
【0402】
実施例84
【化301】
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(S)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(R)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
ステップ1
【化302】
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3−ブロモ−4−フルオロフェニル3−クロロプロパノエート
3−ブロモ−4−フルオロフェノール(4.00g、20.9mmol)の無水ジクロロメタン溶液(75mL)に、−50℃で、塩化アルミニウム(4.20g、31.4mmol)を添加した。3−クロロプロパノイルクロリド(3.00mL、31.4mmol)を滴下し、反応混合物を周囲温度に加温しながら一晩撹拌した。反応物をブライン(50mL)でクエンチし、ジクロロメタン(3×75mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。ヘキサン中、0〜50%勾配の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製して、淡黄色の油状物として標記化合物を得た(4.3g、71%収率)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.37 (dd,J = 2.7,5.7 Hz,1H),7.14 (q,J = 8.7 Hz,1H),7.07 (dq,J = 2.1,6.8 Hz,1H),3.88 (t,J = 6.5 Hz,2H),3.06 (t,J = 6.5 Hz,2H)。
【0403】
ステップ2
【化303】
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7−ブロモ−6−フルオロクロマン−4−オン
3−ブロモ−4−フルオロフェニル3−クロロプロパノエート(2.30g、8.1mmol)を含有するフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸(4.50mL、50.9mmol)を添加した。反応物を85℃に1時間加熱した。反応混合物を0℃に冷却し、水(50mL)をゆっくりと添加し、溶液をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、黄褐色の固体を得た(1.8g、90%収率)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 7.59 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.54 (d,J = 5.6 Hz,1H),4.57 (t,J = 6.5 Hz,2H),2.82 (t,J = 6.5 Hz,2H)。
【0404】
ステップ3
【化304】
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(R)−7−ブロモ−6−フルオロクロマン−4−オール
(S)−1−メチル−3,3−ジフェニル−テトラヒドロ−ピロロ[1,2c][1,3,2]オキサザボロール(トルエン中1M、0.73mL、0.73mmol)の無水テトラヒドロフラン溶液(15mL)に、ボランジメチルスルフィド錯体(0.76mL、8.04mmol)を添加した。得られた溶液を室温で30分間撹拌し、その後、7−ブロモ−6−フルオロクロマン−4−オン(1.79g、7.31mmol)の無水テトラヒドロフラン溶液(15mL)を滴下した。30分後、メタノール(20mL)の添加によって反応をクエンチし、真空中で半量になるまで濃縮した。得られた溶液を水(50mL)で希釈し、DCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を1M塩酸(50mL)、ブライン(50mL)、及び水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過及び真空中での濃縮の後、ヘキサン中、0〜10%勾配の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製して、無色の固体として標記化合物を得た(1.34g、74%収率)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.09 (d,J = 8.5 Hz,1H),7.03 (d,J = 5.9 Hz,1H),4.78−4.68 (m,1H),4.24−4.21 (m,2H),2.13−1.97 (m,2H),1.87−1.80 (m,1H)。
【0405】
ステップ4
【化305】
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(R)−((7−ブロモ−6−フルオロクロマン−4−イル)オキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン
実施例37、ステップ2に記載される手順に従い、7−ブロモチャオマン−4−オールを(R)−7−ブロモ−6−フルオロクロマン−4−オールで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の油状物として標記化合物を得た(1.78g、91%収率)。H NMR (300 MHz,CDCl): δ 7.02−6.97 (m,2H),4.73 (t,J = 5.0 Hz,1H),4.34−4.17 (m,2H),2.11−1.92 (m,2H),0.93 (s,9H),0.18 (s,6H)。
【0406】
ステップ5
【化306】
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(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
(R)−((7−ブロモ−6−フルオロクロマン−4−イル)オキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(4.40g、12.20mmol)の無水テトラヒドロフラン溶液(24mL)に、−78℃で、n−ブチルリチウム溶液(ヘキサン中1.6M、9.20mL、14.60mmol)を10分かけて滴下した。次いで、反応混合物を凝縮した液体二酸化硫黄(1.5mL、37mmol)で処理し、15分間撹拌し、その後、周囲温度に30分間加温した。次いで、混合物を真空中で濃縮した。残渣をヘプタン(53mL)に溶解し、0℃に冷却し、塩化スルフリル(1.20mL、14.6mmol)を滴下した。0℃で1時間撹拌したのち、混合物を真空中で濃縮して、淡黄色の固体として粗製(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−6−フルオロクロマン−7−スルホニルクロリドを得た。次いで、リチウム(2,4−ジメトキシベンジル)(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アミド(リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M、14.6mL、14.6mmol)を用いてN−(2,4−ジメトキシベンジル)−1,2,4−チアジアゾール−5−アミン(3.36g、13.40mmol)のTHF溶液(40mL)を0℃で1時間処理することによって合成)を、(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−6−フルオロクロマン−7−スルホニルクロリドのTHF溶液(40mL)に−78℃で添加した。反応混合物を周囲温度で16時間撹拌し、次いで、飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。ヘキサン中、10〜65%勾配の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製して、無色の固体として標記化合物を得た(3.46g、48%収率)。MS (ES+) m/z 596.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.18 (s,1H),7.18 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.13 (d,J = 5.7 Hz,1H),6.95 (d,J = 10.1 Hz,1H),6.35 (dd,J = 2.4,8.4 Hz,1H),6.20 (d,J = 2.3 Hz,1H),5.30 (q,J = 18.6 Hz,2H),4.70 (t,J = 5.7 Hz,1H),4.32−4.19 (m,2H),3.75 (s,3H),3.69 (s,3H),2.07−1.96 (m,2H),0.92 (s,9H),0.15 (s,6H)。
【0407】
ステップ6
【化307】
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(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−ヒドロキシ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例41、ステップ5に記載される手順に従い、(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドを(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物を得た(4.71g、90%収率)。MS (ES+) m/z 482.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.22 (s,1H),7.22 (t,J = 7.5 Hz,2H),7.00 (d,J = 9.8 Hz,1H),6.34 (dd,J = 2.4,8.4 Hz,1H),6.16 (d,J = 2.4 Hz,1H),5.36 (q,J = 20.3 Hz,2H),4.72 (q,J = 5.4 Hz,1H),4.30−4.26 (m,2H),3.78 (s,3H),3.71 (s,3H),2.21−2.13 (m,2H),2.06−2.00 (m,1H)。
【0408】
ステップ7
【化308】
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(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)−6−フルオロクロマン−4−イルメタンスルホネート
実施例41、ステップ6に記載される手順に従い、(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−ヒドロキシ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドを(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−ヒドロキシ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、標記化合物を得、任意の精製またはさらなる特性評価をせずに後続のステップに使用した。
【0409】
ステップ8
【化309】
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N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例80、ステップ1に記載される手順に従い、(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イルメタンスルホネートを(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)−6−フルオロクロマン−4−イルメタンスルホネートで置き換え、かつ(R)−1−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンを(S)−2−フェニルピペリジンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、黄色のシロップ状物として標記化合物を得た(0.49g、36%収率)。MS (ES+) m/z 625.2 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.20 (s,1H),7.38−7.31 (m,4H),7.27−7.24 (m,1H),7.19−7.01 (m,3H),6.44−6.28 (m,1H),6.23 (dd,J = 2.3,10.7 Hz,1H),5.37−5.24 (m,2H),4.25−4.20 (m,1H),3.87−3.85 (m,2H),3.75 (s,3H),3.70 (s,3H),2.75−2.54 (m,1H),2.16−2.09 (m,1H),1.86−1.74 (m,3H),1.67−1.65 (m,2H),1.52−1.25 (m,4H)。
【0410】
ステップ9
【化310】
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(S)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(R)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドをN−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、標記化合物を得た。
【0411】
(S)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
【化311】
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無色の固体(0.15g、37%収率)。MS (ES+) m/z 475.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 8.29 (s,1H),7.48 (d,J = 7.3 Hz,2H),7.31 (t,J = 6.9 Hz,3H),7.26−7.18 (m,1H),7.03 (d,J = 6.1 Hz,1H),4.24−4.11 (m,2H),4.11−4.00 (m,1H),3.95−3.85 (m,1H),2.90−2.83 (m,1H),2.42−2.29 (m,1H),2.09−1.94 (m,1H),1.88−1.80 (m,1H),1.74−1.57 (m,5H),1.50−1.35 (m,1H) (注:交換可能なプロトンは認められなかった);19F NMR (282 MHz,DMSO−d) δ −120.6 (s,1F)。
【0412】
実施例85
【化312】
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(R)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
実施例84と同じ順序でこの化合物を調製した。無色の固体(0.107g、25%収率)。MS (ES+) m/z 475.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.09 (s,1H),7.39 (d,J = 7.3 Hz,2H),7.34−7.21 (m,4H),7.06 (d,J = 10.6 Hz,1H),4.26−4.19 (m,1H),3.95−3.77 (m,4H),2.75 (d,J = 11.7 Hz,1H),2.19−2.09 (m,2H),1.84−1.75 (m,3H),1.70−1.55 (m,3H) (注:交換可能なプロトンは認められなかった);19F NMR (282 MHz,CDCl) δ −120.93 (s,1F)。
【0413】
実施例86
【化313】
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(±)−(S)−6−フルオロ−4−((R)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(±)−(S)−6−フルオロ−4−((S)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(エナンチオマーの混合物;任意に割り当てられた立体化学)
ステップ1
【化314】
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N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−(2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例80、ステップ1に記載される手順に従い、(R)−1−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンを2−(4−フルオロフェニル)ピペリジンで置き換え、かつ(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イルメタンスルホネートを(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)−6−フルオロクロマン−4−イルメタンスルホネートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物を得た(0.15g、27%収率)。MS (ES+) m/z 643.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.19 (s,1H),7.40−7.34 (m,2H),7.19−7.11 (m,2H),7.07−6.97 (m,3H),6.38−6.32 (m,1H),6.24 (dd,J = 2.3,5.2 Hz,1H),5.32−5.30 (m,2H),4.29−4.20 (m,1H),3.84−3.80 (m,2H),3.74 (s,3H),3.72 (s,3H),2.72−2.54 (m,1H),2.14−2.07 (m,1H),1.85−1.77 (m,3H),1.70−1.48 (m,5H),1.44−1.37 (m,1H)。
【0414】
ステップ2
【化315】
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(±)−(S)−6−フルオロ−4−((R)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(±)−(S)−6−フルオロ−4−((S)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(エナンチオマーの混合物;任意に割り当てられた立体化学)
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドをN−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−(2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、部分ギ酸塩として標記化合物を得た。
【0415】
【化316】
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(±)−(S)−6−フルオロ−4−((R)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学;エナンチオマーの混合物)
無色の固体(0.020g、24%収率)。MS (ES+) m/z 493.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 8.26 (s,1H),8.14 (s,0.2H),7.51 (t,J = 6.9 Hz,2H),7.29−7.26 (m,1H),7.13 (t,J = 8.8 Hz,2H),7.02 (d,J = 6.1 Hz,1H),6.56 (br s,1H),4.14 (m,2H),3.97−3.85 (m,2H),2.82−2.75 (m,1H),2.29−2.24 (m,1H),2.02−1.93 (m,1H),1.82−1.57 (m,6H),1.41−1.35 (m,1H) (注:交換可能なプロトンは認められなかった); 19F NMR (282 MHz,CDCl) δ −120.7 (s,1F)。
【0416】
実施例87
【化317】
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(±)−(S)−6−フルオロ−4−((S)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学;エナンチオマーの混合物)
実施例86と同じ順序でこの化合物を調製した。無色の固体(0.022g、26%収率)。MS (ES+) m/z 493.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.31 (s,1H),8.17 (s,0.4H),7.49 (t,J = 7.7 Hz,3H),7.15 (t,J = 8.8 Hz,2H),7.03 (d,J = 5.9 Hz,2H),6.57 (br s,1H),4.26−4.20 (m,1H),3.78 (t,J = 10.7 Hz,1H),3.65−3.60 (m,2H),2.45−2.40 (m,1H),2.35−2.19 (m,1H),1.97 (q,J = 10.9 Hz,1H),1.82−1.23 (m,6H) (注:交換可能なプロトンは認められなかった); 19F NMR (282 MHz,CDCl) δ −121.3 (s,1F)。
【0417】
実施例88
【化318】
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6−フルオロ−4−(シス−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(2組のエナンチオマーの混合物;4−F−Ph及びCFはシスである)
ステップ1
【化319】
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N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−(シス−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例80、ステップ1に記載される手順に従い、(R)−1−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンを(シス)−2−(4−フルオロフェニル)−4−トリフルオロメチルピペリジンで置き換え、かつ(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イルメタンスルホネートを(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)−6−フルオロクロマン−4−イルメタンスルホネートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、(シス)−2−(4−フルオロフェニル)−4−トリフルオロメチル−ピペリジンが混入した無色の固体として標記化合物を得た(0.80g粗製)。MS (ES+) m/z 711.1 (M + 1)。
【0418】
ステップ2
【化320】
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6−フルオロ−4−(シス−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(2つのラセミジアステレオマーの混合物;Ph及びCFはシスである)
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドをN−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−(シス−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、トリフルオロ酢酸塩として標記化合物を得た(0.35g、46%収率)。MS (ES+) m/z 561.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 8.55 (s,1H),7.58−7.57 (m,2H),7.45−7.40 (m,1H),7.13 (t,J = 8.4 Hz,2H),7.03 (d,J = 6.0 Hz,1H),4.42−4.39 (m,1H),4.26−4.23 (m,1H),4.17−4.12 (m,1H),3.95 (t,J = 9.2 Hz,1H),3.11−3.07 (m,1H),2.65−2.62 (m,2H),2.13−2.10 (m,1H),1.94−1.85 (m,6H) (注:交換可能なプロトンは認められなかった); 19F NMR (282 MHz,DMSO−d) δ −72.5 (s,3F)、−74.7 (s,3F)、−120.6 (s,1F)。
【0419】
実施例89
【化321】
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(S)−4−(ベンジル(メチル)アミノ)−6−フルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
ステップ1
【化322】
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(S)−4−(ベンジル(メチル)アミノ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例80、ステップ1に記載される手順に従い、(R)−1−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンをN−メチルベンジルアミンで置き換え、かつ(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イルメタンスルホネートを(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)−6−フルオロクロマン−4−イルメタンスルホネートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物を得た(0.15g、60%収率)。MS (ES+) m/z 585.2 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.19 (s,1H),7.48 (d,J = 10.8 Hz,1H),7.40−7.28 (m,5H),7.20−7.15 (m,2H),6.33 (dd,J = 2.0,8.4 Hz,1H),6.19 (d,J = 2.3 Hz,1H),5.33 (q,J = 13.4 Hz,2H),4.44−4.38 (m,1H),4.09−4.04 (m,1H),3.96−3.93 (m,1H),3.71 (d,J = 0.5 Hz,3H),3.67 (s,3H),3.57 (d,J = 13.4 Hz,1H),2.20 (s,3H),2.07−2.03 (m,3H)。
【0420】
ステップ2
【化323】
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(S)−4−(ベンジル(メチル)アミノ)−6−フルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドを(S)−4−(ベンジル(メチル)アミノ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、トリフルオロ酢酸塩として標記化合物を得た(0.058g、41%収率)。MS (ES+) m/z 435.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 8.53 (s,1H),7.71 (d,J = 10.8 Hz,1H),7.47−7.41 (m,5H),7.24 (d,J = 6.1 Hz,1H),4.73−4.69 (m,1H),4.44−4.38 (m,1H),4.25−4.20 (m,1H),4.17−4.12 (m,2H),2.46 (s,3H),2.43−2.36 (m,1H),2.33−2.27 (m,1H) (注:交換可能なプロトンは認められなかった)。
【0421】
実施例90
【化324】
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(S)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(R)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
ステップ1
【化325】
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(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例37、ステップ4に記載される手順に従い、N−(2,4−ジメトキシベンジル)−1,2,4−チアジアゾール−5−アミンをN−(2,4−ジメトキシベンジル)チアゾール−2−アミンで置き換え、かつ4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)クロマン−7−スルホニルクロリドを4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−6−フルオロクロマン−7−スルホニルクロリド(実施例75、ステップ5に記載されるように調製)で置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物を得た(4.60g、27%収率)。MS (ES+) m/z 595.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.41 (d,J = 3.6 Hz,1H),7.31 (d,J = 5.8 Hz,1H),7.23 (d,J = 8.2 Hz,1H),7.04 (d,J = 10.1 Hz,1H),6.99 (d,J = 3.6 Hz,1H),6.41−6.37 (m,2H),5.23 (s,2H),4.76 (t,J = 5.6 Hz,1H),4.37−4.19 (m,2H),3.78 (s,3H),3.75 (s,3H),2.09−1.99 (m,2H),0.94 (s,9H),0.18 (s,6H)。
【0422】
ステップ2
【化326】
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(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−ヒドロキシ−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例37、ステップ5に記載される手順に従い、(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドを(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物を得た(3.19g、93%収率)。MS (ES+) m/z 481.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.41 (d,J = 3.6 Hz,1H),7.34 (d,J = 5.7 Hz,1H),7.24 (d,J = 8.3 Hz,1H),7.14 (d,J = 9.8 Hz,1H),7.00 (d,J = 3.6 Hz,1H),6.40−6.34 (m,2H),5.23 (s,2H),4.77 (q,J = 4.6 Hz,1H),4.30−4.26 (m,2H),3.78 (s,3H),3.75 (s,3H),2.22−2.00 (m,3H)。
【0423】
ステップ3
【化327】
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N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例41、ステップ6、続いて実施例80、ステップ1に記載される手順に従い、(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−ヒドロキシ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドを(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−ヒドロキシ−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換え、かつ(R)−1−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンを(S)−2−フェニルピペリジンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物を得た(0.382g、34%収率)。MS (ES+) m/z 624.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.56−7.52 (m,1H),7.40−7.28 (m,7H),7.23−7.18 (m,2H),7.07−7.03 (m,1H),6.96−6.94 (m,1H),6.38−6.34 (m,2H),5.23−5.22 (m,2H),4.25−4.16 (m,1H),3.91−3.76 (m,2H),3.75 (s,3H),3.74 (s,3H),3.54−3.49 (m,1H),2.73−2.53 (m,1H),2.29−2.06 (m,2H),1.87−1.57 (m,5H)。
【0424】
ステップ4
【化328】
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(S)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(R)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドを6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、ギ酸塩として標記化合物を得た。
【0425】
【化329】
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(S)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
無色の固体(0.123g、44%収率)。MS (ES+) m/z 474.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 7.82−7.15 (m,7H),7.03−6.97 (m,1H),6.89−6.88 (m,1H),4.19−4.14 (m,1H),3.91−3.79 (m,2H),3.15−3.04 (m,1H),2.73−2.63 (m,1H),2.18−1.98 (m,2H),1.78−1.45 (m,6H),1.35−1.22 (m,2H)。
【0426】
実施例91
【化330】
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(R)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
実施例90と同じ順序でこの化合物を調製した。無色の固体(0.080g、29%収率)。MS (ES+) m/z 474.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 7.52−7.43 (m,3H),7.35−7.21 (m,4H),7.05−7.03 (m,1H),6.87−6.85 (m,1H),4.26−4.20 (m,1H),3.78−3.45 (m,3H),3.16−3.05 (m,1H),2.28−2.21 (m,1H),2.05−1.92 (m,1H),1.82−1.25 (m,8H)。
【0427】
実施例92
【化331】
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(±)−(S)−6−フルオロ−4−(シス−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
ステップ1
【化332】
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(±)−(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−((シス)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(±)−(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−((シス)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
実施例41、ステップ6、続いて実施例80、ステップ1に記載される手順に従い、(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−ヒドロキシ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドを(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−ヒドロキシ−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換え、かつ(R)−1−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンを(シス)−2−(4−フルオロフェニル)−4−トリフルオロメチルピペリジンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、標記化合物を得た。
【0428】
ジアステレオマー1.(±)−(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−((シス)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
【化333】
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無色の泡状の固体(0.48g、19%収率)。MS (ES+) m/z 710.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 7.46 (d,J = 10.8 Hz,1H),7.41−7.32 (m,3H),7.26−7.21 (m,1H),7.12−7.01 (m,3H),6.98 (dd,J = 1.0,3.6 Hz,1H),6.40−6.35 (m,2H),5.25−5.22 (m,2H),4.31−4.25 (m,1H),3.86−3.74 (m,8H),3.62−3.58 (m,1H),3.10−2.93 (m,1H),2.78−2.72 (m,1H),2.37−2.20 (m,1H),2.08−1.84 (m,3H),1.80−1.56 (m,3H)。
【0429】
ジアステレオマー2.(±)−(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−((シス)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
【化334】
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(シス)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジンが多量に混入した黄色のシロップ状物(1.85g粗製)。MS (ES+) m/z 710.1 (M + 1)。
【0430】
ステップ2
【化335】
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(±)−(S)−6−フルオロ−4−(シス−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドを(±)−(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−((シス)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物を得た(0.18g、47%収率)。MS (ES+) m/z 560.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 12.93 (s,1H),7.57−7.53 (m,3H),7.30 (dd,J = 2.1,4.6 Hz,1H),7.20−7.14 (m,2H),7.05 (d,J = 6.0 Hz,1H),6.87 (d,J = 4.5 Hz,1H),4.27−4.21 (m,1H),3.85−3.62 (m,4H),2.59−2.54 (m,1H),2.40−2.31 (m,1H),2.03−1.47 (m,6H)。
【0431】
実施例93
【化336】
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(±)−(R)−6−フルオロ−4−(シス−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドで粗製(±)−(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−((シス)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物を得た(0.25g、2ステップで13%収率)。MS (ES+) m/z 560.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 12.96 (s,1H),7.53 (br s,2H),7.32 (d,J = 4.6 Hz,1H),7.20−7.13 (m,3H),7.05 (d,J = 5.9 Hz,1H),6.89 (d,J = 4.6 Hz,1H),4.25−4.10 (m,2H),3.98−3.82 (m,2H),2.84−2.72 (m,1H),2.64−2.55 (m,1H),2.35−2.22 (m,1H),2.08−1.45 (m,6H)。
【0432】
実施例94
【化337】
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(S)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(ピリミジン−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(R)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(ピリミジン−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
ステップ1
【化338】
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(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−N−(ピリミジン−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例37、ステップ4に記載される手順に従い、N−(2,4−ジメトキシベンジル)−1,2,4−チアジアゾール−5−アミンをN−(2,4−ジメトキシベンジル)ピリミジン−2−アミンで置き換え、かつ4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)クロマン−7−スルホニルクロリドを4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−6−フルオロクロマン−7−スルホニルクロリド(実施例75、ステップ5に記載されるように調製)で置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物を得た(5.56g、32%収率)。MS (ES+) m/z 590.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.57 (d,J = 4.8 Hz,1H),8.42 (d,J = 4.8 Hz,2H),7.60 (d,J = 5.9 Hz,1H),7.01−6.98 (m,1H),6.86 (t,J = 4.8 Hz,1H),6.48−6.45 (m,2H),5.44 (s,2H),4.79−4.76 (m,1H),4.39−4.23 (m,2H),3.85 (s,3H),3.81 (s,3H),2.40−2.31 (m,1H),2.06−1.96 (m,1H),0.93 (s,9H),0.17 (s,6H)。
【0433】
ステップ2
【化339】
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(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−ヒドロキシ−N−(ピリミジン−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例37、ステップ5に記載される手順に従い、(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドを(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−N−(ピリミジン−2−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物を得た(2.46g、55%収率)。MS (ES+) m/z 476.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 8.54 (d,J = 4.8 Hz,2H),7.40−7.28 (m,2H),7.12 (t,J = 4.8 Hz,1H),7.00 (d,J = 8.4 Hz,1H),6.58 (d,J = 2.3 Hz,1H),6.47 (dd,J = 2.3,8.4 Hz,1H),5.73 (d,J = 5.6 Hz,1H),5.26 (s,2H),4.67 (q,J = 5.4 Hz,1H),4.32−4.18 (m,2H),3.81 (s,3H),3.73 (s,3H),2.07−2.01 (m,1H),1.95−1.80 (m,1H); 19F−NMR (282 MHz,DMSO−d): δ −123.7 (s,1F)。
【0434】
ステップ3
【化340】
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(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(ピリミジン−2−イル)スルファモイル)−6−フルオロクロマン−4−イルメタンスルホネート
実施例41、ステップ6に記載される手順に従い、(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−ヒドロキシ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドを(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−ヒドロキシ−N−(ピリミジン−2−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、黄色のシロップ状物として標記化合物を得た。さらなる精製または特性評価をせずに中間体を直接使用した。
【0435】
ステップ4
【化341】
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N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(ピリミジン−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例80、ステップ1に記載される手順に従い、(R)−1−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンを(S)−2−フェニルピペリジンで置き換え、かつ(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イルメタンスルホネートを(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(ピリミジン−2−イル)スルファモイル)−6−フルオロクロマン−4−イルメタンスルホネートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物を得た(0.17g、21%収率)。MS (ES+) m/z 619.2 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.40 (d,J = 4.8 Hz,2H),7.54−7.50 (m,1H),7.41−7.25 (m,7H),6.92−6.80 (m,1H),6.51−6.48 (m,1H),6.46−6.41 (dd,J = 2.3,8.3 Hz,1H),5.46 (s,2H),4.30−4.22 (m,1H),3.93 (t,J = 8.1 Hz,1H),3.86 (s,3H),3.79 (s,3H),2.74−2.58 (m,1H),2.31−2.09 (m,2H),1.88−1.57 (m,8H),1.48−1.32 (m,1H)。
【0436】
ステップ5
【化342】
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(S)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(ピリミジン−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(R)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(ピリミジン−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドをN−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(ピリミジン−2−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、トリフルオロ酢酸塩として標記化合物を得た。
【0437】
【化343】
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(S)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(ピリミジン−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
無色の固体(0.053g、33%収率)。MS (ES+) m/z 469.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 9.87−9.56 (br s,1H),8.51 (d,J = 5.0 Hz,2H),7.63 (s,3H),7.36 (t,J = 7.1 Hz,2H),7.28 (d,J = 7.3 Hz,1H),7.21 (d,J = 6.3 Hz,1H),7.05 (t,J = 5.0 Hz,1H),4.80−4.50 (m,2H),4.32−4.28 (m,1H),4.15−4.10 (m,1H),2.20−1.74 (m,9H),1.65−1.50 (m,1H) (注:交換可能なプロトンは認められなかった)。
【0438】
実施例95
【化344】
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(R)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(ピリミジン−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
実施例96と同じ順序でこの化合物を調製した。無色の固体(0.036g、22%収率)。MS (ES+) m/z 469.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d): δ 8.49 (d,J = 4.9 Hz,2H),7.80−7.20 (m,7H),7.03 (t,J = 4.9 Hz,1H),4.29−4.23 (m,1H),3.85−3.53 (m,2H),2.47−2.38 (m,2H),2.32−2.20 (m,1H),1.86−1.84 (m,2H),1.86−1.29 (m,6H) (注:交換可能なプロトンは認められなかった)。
【0439】
実施例96
【化345】
[この文献は図面を表示できません]
(±)−(R)−6−フルオロ−4−((シス)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(ピリミジン−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
ステップ1
【化346】
[この文献は図面を表示できません]
(±)−(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−((シス)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(ピリミジン−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(±)−(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−((シス)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−ピペリジン−1−イル)−N−(ピリミジン−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
実施例80、ステップ1に記載される手順に従い、(R)-1-フェニル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリンを(シス)-2-(4-フルオロフェニル)-4-トリフルオロメチルピペリジンで置き換え、かつ(R)-7-(N-(2,4-ジメトキシベンジル)-N-(1,2,4-チアジアゾール-5-イル)スルファモイル)クロマン-4-イルメタンスルホネートを(R)-7-(N-(2,4-ジメトキシベンジル)-N-(ピリミジン-2-イル)スルファモイル)-6-フルオロクロマン-4-イルメタンスルホネートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、標記化合物を得た。
【0440】
ジアステレオマー1.(±)−(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−((シス)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(ピリミジン−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
【化347】
[この文献は図面を表示できません]
N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−N−(ピリミジン−2−イル)−2H−クロメン−7−スルホンアミドが混入した黄色のシロップ状物(0.55g粗収率)。MS (ES+) m/z 705.2 (M + 1)。
【0441】
ジステレオマー2.(±)−(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−((シス)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(ピリミジン−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
【化348】
[この文献は図面を表示できません]
(シス)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジンが多量に混入した黄色のシロップ状物(0.68g粗収率)。MS (ES+) m/z 705.2 (M + 1)。
【0442】
ステップ2
【化349】
[この文献は図面を表示できません]
(±)−(R)−6−フルオロ−4−((シス)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(ピリミジン−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドを(±)−(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−((シス)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(ピリミジン−2−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.17g、32%収率)。MS (ES+) m/z 555.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 8.49 (d,J = 4.9 Hz,2H),7.60−7.53 (m,3H),7.22−7.12 (m,3H),7.04 (t,J = 4.9 Hz,1H),4.29−4.23 (m,1H),3.88−3.81 (m,1H),3.73−3.61 (m,2H),2.59−2.56 (m,1H),2.42−2.32 (m,2H),2.02−1.96 (m,1H),1.88−1.78 (m,3H),1.69−1.53 (m,2H) (注:交換可能なプロトンは認められなかった)。
【0443】
実施例97
【化350】
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(±)−(S)−6−フルオロ−4−((シス)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(ピリミジン−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドを(±)−(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−((シス)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(ピリミジン−2−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.12g、19%収率)。MS (ES+) m/z 555.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 8.48 (d,J = 4.9 Hz,2H),7.57 (dd,J = 5.5,8.1 Hz,2H),7.35 (d,J = 10.5 Hz,1H),7.25−7.11 (m,3H),7.04 (t,J = 4.9 Hz,1H),4.50−4.37 (m,1H),4.26−4.13 (m,2H),4.01−3.96 (m,2H),3.15−2.97 (m,1H),2.66−2.56 (m,2H),1.93−1.83 (m,3H),1.83−1.69 (m,2H) (注:交換可能なプロトンは認められなかった)。
【0444】
実施例98
【化351】
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(R)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−4−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(S)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−4−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
ステップ1
【化352】
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tert−ブチル(R)−((4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−6−フルオロクロマン−7−イル)スルホニル)(チアゾール−4−イル)カルバメート
実施例37、ステップ4に記載される手順に従い、N−(2,4−ジメトキシベンジル)−1,2,4−チアジアゾール−5−アミンをN−(tert−ブトキシカルボニル)(チアゾール−4−イル)アミンで置き換え、かつ4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)クロマン−7−スルホニルクロリドを4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−6−フルオロクロマン−7−スルホニルクロリド(実施例75、ステップ5に記載されるように調製)で置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、黄色のシロップ状物として標記化合物を得た(1.23g、43%収率)。MS (ES+) m/z 545.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.82 (d,J = 2.3 Hz,1H),7.56−7.54 (m,2H),7.13−7.09 (m,1H),4.81 (t,J = 5.4 Hz,1H),4.41−4.23 (m,2H),2.12−2.01 (m,2H),1.36 (s,9H),0.93 (s,9H),0.20 (s,3H),0.19 (s,3H)。
【0445】
ステップ2
【化353】
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tert−ブチル(R)−((6−フルオロ−4−ヒドロキシクロマン−7−イル)スルホニル)(チアゾール−4−イル)カルバメート
実施例37、ステップ5に記載される手順に従い、(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドをtert−ブチル(R)−((4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−6−フルオロクロマン−7−イル)スルホニル)(チアゾール−4−イル)カルバメートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物を得た(0.84g、87%収率)。MS (ES+) m/z 431.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.82 (d,J = 2.2 Hz,1H),7.61−7.55 (m,2H),7.27 (d,J = 9.0 Hz,1H),4.85 (q,J = 5.2 Hz,1H),4.35−4.30 (m,2H),2.25−2.10 (m,3H),1.38 (s,9H)。
【0446】
ステップ3
【化354】
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(R)−7−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−(チアゾール−4−イル)スルファモイル)−6−フルオロクロマン−4−イルメタンスルホネート
実施例41、ステップ6に記載される手順に従い、(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−ヒドロキシ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドをtert−ブチル(R)−((6−フルオロ−4−ヒドロキシクロマン−7−イル)スルホニル)(チアゾール−4−イル)カルバメートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、黄色のシロップ状物として標記化合物を得た。さらなる精製または特性評価をせずに中間体を直接使用した。
【0447】
ステップ4
【化355】
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tert−ブチル((6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)クロマン−7−イル)スルホニル)(チアゾール−4−イル)カルバメート
実施例80、ステップ1に記載される手順に従い、(R)−1−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンを(S)−2−フェニルピペリジンで置き換え、かつ(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イルメタンスルホネートを(R)−7−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−(チアゾール−4−イル)スルファモイル)−6−フルオロクロマン−4−イルメタンスルホネートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物を得た(0.30g、27%収率)。MS (ES+) m/z 574.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 8.85−8.80 (m,1H),7.64−7.34 (m,7H),7.11 (d,J = 10.5 Hz,1H),4.31−4.21 (m,1H),3.88−3.81 (m,2H),3.57−3.46 (m,1H),2.76−2.55 (m,1H),2.13−2.09 (m,1H),1.89−1.59 (m,8H),1.35 (s,9H)。
【0448】
ステップ5
【化356】
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(R)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−4−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(S)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−4−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
tert−ブチル((6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)クロマン−7−イル)スルホニル)(チアゾール−4−イル)カルバメート(0.30g、0.52mmol)のDCM溶液(5.2mL)に、TFA(1.20mL、15.68mmol)を滴下した。3時間後、溶液を真空中で濃縮し、0.1%トリフルオロ酢酸を含有する水中20〜80%勾配のアセトニトリルで溶出する逆相HPLCによって精製して、標記化合物を得た。
【0449】
【化357】
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(R)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−4−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
部分ギ酸塩として得られた無色の固体(0.070g、28%収率)。MS (ES+) m/z 474.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 8.87 (d,J = 2.2 Hz,1H),8.16 (s,0.2H),7.54 (d,J = 10.9 Hz,1H),7.45 (d,J = 7.0 Hz,2H),7.39 (d,J = 4.4 Hz,1H),7.32 (t,J = 7.4 Hz,2H),7.27−7.20 (m,1H),7.06 (d,J = 6.0 Hz,1H),6.95 (d,J = 2.1 Hz,1H),4.26−4.19 (m,1H),3.77−3.56 (m,3H),2.45−2.39 (m,1H),2.28−2.20 (m,1H),2.00−1.91 (m,1H),1.83−1.72 (m,2H),1.69−1.49 (m,4H),1.35−1.31 (m,1H) (注:交換可能なプロトンは認められなかった); 19 F NMR (282 MHz,DMSO−d) δ −121.4 (s,1F)。
【0450】
実施例99
【化358】
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(S)−6−フルオロ−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−4−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
実施例98と同じ順序でこの化合物を調製した。酢酸エチル中、0〜10%勾配のメタノールで溶出するカラムクロマトグラフィーによってこのジアステレオマーを再精製して、無色の固体として標記化合物を得た(0.043g、17%収率)。MS (ES+) m/z 474.1 (M + 1)。H NMR (300 MHz,CDCl) δ 11.17 (br s,1H),8.80 (d,J = 2.3 Hz,1H),7.41−7.34 (m,2H),7.32−7.27 (m,3H),7.25−7.20 (m,1H),7.05 (d,J = 10.5 Hz,1H),6.92 (d,J = 2.3 Hz,1H),4.23−4.18 (m,1H),3.95−3.85 (m,1H),3.85−3.76 (m,2H),2.70 (d,J = 11.6 Hz,1H),2.17−2.09 (m,2H),1.84−1.74 (m,3H),1.63−1.58 (m,3H),1.47−1.32 (m,1H); 19F NMR (282 MHz,CDCl) δ −121.1 (s,1F)。
【0451】
実施例100
【化359】
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(±)−(S)−4−((R)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(±)−(S)−4−((S)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
ステップ1
【化360】
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(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例37、ステップ4に記載される手順に従い、N−(2,4−ジメトキシベンジル)−1,2,4−チアジアゾール−5−アミンをN−(2,4−ジメトキシベンジル)チアゾール−2−アミンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物を得た(3.7g、26%収率)。MS (ES+) m/z 578.1 (M + 1)。
【0452】
ステップ2
【化361】
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(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−ヒドロキシ−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例37、ステップ5に記載される手順に従い、(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドを(R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の固体として標記化合物を得た(0.75g、25%収率)。MS (ES+) m/z 464.0 (M + 1)。
【0453】
ステップ3
【化362】
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(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(チアゾール−2−イル)スルファモイル)クロマン−4−イルメタンスルホネート
実施例41、ステップ6に記載される手順に従い、(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−ヒドロキシ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドを(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−ヒドロキシ−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、黄色のシロップ状物として標記化合物を得た。さらなる精製または特性評価をせずに中間体を直接使用した。
【0454】
ステップ4
【化363】
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N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−(2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例80、ステップ1に記載される手順に従い、(R)−1−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンを2−(4−フルオロフェニル)ピペリジンで置き換え、かつ(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イルメタンスルホネートを(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(チアゾール−2−イル)スルファモイル)クロマン−4−イルメタンスルホネートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(チアゾール−2−イル)−2H−クロメン−7−スルホンアミドが混入した標記化合物を無色の固体として得た(0.057g粗収率)。MS (ES+) m/z 624.2 (M + 1)。
【0455】
ステップ5
【化364】
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(±)−(S)−4−((R)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(±)−(S)−4−((S)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドをN−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−(2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、トリフルオロ酢酸塩として標記化合物を得た。
(S)−4−((R)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
【化365】
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無色の固体(0.013g、28%収率)。MS (ES+) m/z 474.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 12.85 (s,1H),7.71−7.66 (m,3H),7.34 (dd,J = 1.4,8.1 Hz,1H),7.29−7.22 (m,3H),7.11 (d,J = 1.1 Hz,1H),6.86 (d,J = 4.6 Hz,1H),4.31−4.24 (m,1H),4.13−4.08 (m,1H),2.15−1.74 (m,7H),1.54−1.47 (m,1H),1.23−1.14 (m,1H) (注:2つのプロトンがおそらく水シグナル下に現れ、交換可能なプロトンは認められなかった)。
【0456】
実施例101
【化366】
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(S)−4−((S)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられた立体化学)
実施例100と同じ順序でこの化合物を調製した。無色の固体(0.007g、15%収率)。MS (ES+) m/z 474.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 12.75 (s,1H),7.80−7.77 (m,1H),7.51−7.47 (m,1H),7.35−7.33 (m,2H),7.26 (d,J = 4.8 Hz,1H),7.17−7.15 (m,2H),7.04−7.01 (m,1H),6.83 (d,J = 4.2 Hz,1H),4.27−4.21 (m,1H),2.47−2.38 (m,1H),2.28−2.18 (m,1H),1.98 (d,J = 13.2 Hz,1H),1.87−1.23 (m,7H) (注:2つのプロトンがおそらく水シグナル下に現れ、交換可能なプロトンは認められなかった)。
【0457】
実施例102
【化367】
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(S)−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(R)−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
ステップ1
【化368】
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N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(チアゾール−2−イル)スルファモイル)クロマン−4−イルメタンスルホネート(0.58g、1.08mmol)の無水テトラヒドロフラン溶液(8mL)に、(S)−2−フェニルピペリジン塩酸塩(0.43g、2.18mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.94mL、5.4mmol)を添加した。混合物を窒素雰囲気下で17時間加熱還流させ、次いで、周囲温度に冷却し、1,8−ジアザビシクロウンデカ−7−エン(0.65mL、4.3mmol)、及びさらに少量の(S)−2−フェニルピペリジン塩酸塩(0.43g、2.18mmol)を添加した。混合物を3日間加熱還流させ、次いで、周囲温度に冷却した。反応物を真空中で濃縮し、ヘキサン中0〜50%勾配の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製して、黄色のシロップ状物として標記化合物を得た(0.091g、14%収率)。MS (ES+) m/z:606.1 (M + 1)。
【0458】
ステップ2
【化369】
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(S)−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(R)−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
実施例51、ステップ8に記載される手順に従い、(±)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−((R)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミドをN−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、トリフルオロ酢酸塩として標記化合物を得た。
【0459】
【化370】
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(S)−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
無色の固体(0.018g、21%収率)。MS (ES+) m/z 456.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 12.87 (br s,1H),9.45 (br s,1H),7.68 (br s,2H),7.42−7.29 (m,6H),7.10 (s,1H),6.88 (d,J = 4.6 Hz,1H),4.79−4.70 (m,1H),4.57−4.49 (m,1H),4.34−4.12 (m,2H),3.41−3.31 (m,1H),2.78−2.69 (m,1H),2.28−1.71 (m,6H),1.63−1.50 (m,1H) (注:水ピーク下におそらく1つのプロトン); 19F NMR (282 MHz,DMSO−d) δ −73.8 (s,3F)。
【0460】
実施例103
【化371】
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(R)−4−((S)−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(任意に割り当てられたクロマンでの立体化学)
実施例102と同じ順序でこの化合物を調製した。無色の固体(0.007g、8%収率)。MS (ES+) m/z 456.0 (M + 1)。H NMR (300 MHz,DMSO−d) δ 12.75 (br s,1H),9.22 (br s,1H),7.80−7.77 (m,2H),7.50−7.42 (m,3H),7.35−7.24 (m,3H),7.02 (s,1H),6.83 (br s,1H),4.79−4.68 (m,1H),4.28−4.21 (m,2H),3.81−3.67 (m,2H),3.63−3.57 (m,1H),2.45−2.42 (m,1H),2.29−2.18 (m,1H),2.06−1.53 (m,6H); 19F NMR (282 MHz,DMSO−d) δ −74.1 (s,3F)。
【0461】
実施例104
【化372】
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(S)−4−((2S,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
【化373】
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ステップ1
【化374】
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(S)−4−アジド−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イルメタンスルホネート(3g、3.36mmol)のTHF溶液(100mL)に、テトラ−N−ブチルアンモニウムアジド(1.91g,6.71mmol)を−30℃下で添加した。得られたスラリーを周囲温度に一晩ゆっくりと加温させ、水(50mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出し、ブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、油状物を得た。クロマトグラフィー(石油エーテル中、10〜30%EtOAcで溶出)によって残渣を精製して、黄色の固体として所望の生成物(1.8g、97.3%)を得た。LCMS (ESI) m/z:511.1 [M+Na]
【0462】
ステップ2
【化375】
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(S)−4−アミノ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
MeOH(150mL)及びTHF(60mL)中の(S)−4−アジド−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(1.8g、3.29mmol)及びPd/C(10%、180mg)の混合物を、水素雰囲気下で、25℃で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮して、油状物を得た。クロマトグラフィー(DCM中、1〜10%MeOHで溶出)によって残渣を精製して、淡黄色の固体として標記生成物(1g、65.8%)を得た。LCMS (ESI) m/z:485.0 [M+Na]
【0463】
キラルSFCによってラセミ体からエナンチオマーを精製した、キラルHPLC(カラム:AY−H、4.6×250mm、5μm;移動相:A:n−ヘキサン(0.1%DEA)、B:EtOH(0.1%DEA)、A:B = 50:50;カラム温度:40℃;RT = 10.44分)。
【0464】
【化376】
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ステップ1
【化377】
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(R)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
トルエン(50mL)中の1−(4−フルオロフェニル)エタノン(1.0g、7.24mmol)及びチタンテトライソプロパノレート(4.41g、14.48mmol)の混合物を、110℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、飽和重炭酸ナトリウム(50mL)でクエンチし、0.5時間激しく撹拌し、濾過し、EtOAc(200mL)で希釈した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中、20%EtOAcで溶出)によって残渣を精製して、黄色の油状物として所望の化合物(1.14g、65.3%)を得た。LCMS (ESI) m/z:242.1 [M+H]
【0465】
ステップ2
【化378】
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エチル(S)−5−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)イミノ)−5−(4−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ペンタノエート
(R)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.14g、4.73mmol)及びエチル4,4,4−トリフルオロブト−2−エノエート(1.19g、7.1mmol)の乾燥THF溶液(10.0mL)に、リチウムジイソプロピルアミド(2.0M、4.73mL、9.46mmol)を−78℃で添加した。反応混合物を−78℃で1時間撹拌し、次いで、20分かけて0℃まで加温し、0℃で0.5時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム(10mL)でクエンチし、EtOAc(25mL×3)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中、20%EtOAcで溶出)によって残渣を精製して、黄色の油状物として所望の化合物(0.81g、41%)を得た。LCMS (ESI) m/z:410.1[M+H]
【0466】
ステップ3
【化379】
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エチル(S)−5−(4−フルオロフェニル)−5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)ペンタノエート
MeOH(5.0mL)及び酢酸(1.0M、5.0mL)中のエチル(S)−5−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)イミノ)−5−(4−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−ペンタノエート(0.81g、1.98mmol)の溶液を、40℃で24時間撹拌した。減圧下で溶媒を半量まで減らし、ブライン(5mL)を添加し、EtOAc(10mL×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中、15%EtOAcで溶出)によって残渣を精製して、黄色の油状物として所望の化合物(560mg、93%)を得た。LCMS (ESI) m/z:307.1[M+H]
【0467】
ステップ4
【化380】
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(3R)−1−(4−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ペンタン−1,5−ジオール
エチル(S)−5−(4−フルオロフェニル)−5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)ペンタノエート(560mg、1.84mmol)の乾燥THF溶液(10.0mL)を、乾燥THF(10.0mL)中の水素化アルミニウムリチウム(200mg、5.50mmol)の撹拌混合物に窒素雰囲気下で、0℃で滴下した。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、飽和塩化アンモニウム(5mL)でクエンチし、EtOAc(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して、粗生成物(510mg、91%)を得、さらなる精製をせずにこれを次のステップに使用した。LCMS (ESI) m/z:267.1[M+H]
【0468】
ステップ5
【化381】
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(R)−5−(4−フルオロフェニル)−5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)ペンタナール
ジメチルスルホキシド(520mg、6.68mmol)のDCM溶液(5mL)に、塩化オキサリル(640mg、5.00mmol)を−65℃で添加した。次いで、(3R)−1−(4−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ペンタン−1,5−ジオール(510mg、1.67mmol)のDCM溶液(5mL)を添加した。反応混合物を−65℃で20分間撹拌し、トリエチルアミン(1mL)及び水(1mL)でクエンチし、DCM(10mL×3)で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル中、20%EtOAcで溶出)によって残渣を精製して、淡黄色の油状物として所望の化合物(250mg、49%)を得た。LCMS (ESI) m/z:263.1[M+H]
【0469】
ステップ6
【化382】
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(4S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−(((3R)−5−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ペンチル)アミノ)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
チタン(IV)イソプロポキシド(570mg、2.0mmol)を、乾燥THF(8mL)中の(R)−5−(4−フルオロフェニル)−5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)ペンタナール(250mg、0.95mmol)及び(S)−4−アミノ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(482mg、1.05mmol)の混合物に添加した。反応混合物を窒素下で、室温で16時間撹拌した。MeOH(5mL)を添加し、続いて水素化ホウ素ナトリウム(180mg、5.0mmol)を慎重に添加した。TLCによって反応をモニタリングした。5分後、NaOH(0.1N、5mL)によって反応をクエンチした。得られた混合物をセライトを通して濾過し、DCM(50mL)で希釈し、無水MgSO上で乾燥させ、濃縮した。クロマトグラフィー(石油エーテル中、50%EtOAcで溶出)によって残渣を精製して、無色の油状物として所望の化合物(310mg、46%)を得た。LCMS (ESI) m/z:711.2[M+H]
【0470】
ステップ7
【化383】
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(4S)−4−(((3R)−5−クロロ−5−(4−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ペンチル)アミノ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
(4S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−(((3R)−5−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ペンチル)アミノ)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(310mg、0.44mmol)、ピリジン(0.5mL)のエチルエーテル溶液(10mL)に、塩化チオニル(0.2mL)を0℃で添加した。0℃で30分間撹拌した後、反応混合物を水(10mL)でクエンチし、エチルエーテル(10mL×3)で抽出し、ブライン(10mL)で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濃縮した。さらなる精製をせずに残渣(250mg)を次のステップに使用した。LCMS (ESI) m/z:729.1[M+H]
【0471】
ステップ8
【化384】
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(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
CHCN(10mL)中の(4S)−4−(((3R)−5−クロロ−5−(4−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ペンチル)−アミノ)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(250mg、0.34mmol)及び炭酸カリウム(140mg、1.02mmol)の混合物を、60℃で16時間撹拌した。混合物を水(10mL)及びEtOAc(30mL)でクエンチし、ブラインで洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濃縮した。クロマトグラフィー(石油エーテル中、10〜20%EtOAcで溶出)によって粗製物を精製し、第2の溶出画分を(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(89mg、38%)として識別した、LCMS(ESI) m/z:693.2[M+H]
【0472】
ステップ9
【化385】
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(S)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
ジオキサン(4M、0.5mL)中の(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(80mg、0.11mmol)及びHClの混合物を0℃で30分間撹拌し、反応混合物を濃縮し、分取HPLC(0.5%NH4HCO中、0〜50%勾配のCHCNで溶出)によって残渣を精製して、白色固体として標記化合物(41mg、66%)を得た。LCMS(ESI)法A:RT = 5.84分,m/z 543.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.23 (s,1H),7.78 (d,J = 8 Hz,1H),7.55−7.52 (m,2H),7.33−7.16 (m,3H),7.03 (s,1H),4.22−4.20 (m,1H),3.78−3.76 (m,2H),3.68−3.65 (m,2H),2.54−2.50 (m,2H),2.01−1.73 (m,4H),1.76−1.744 (m,2H)。
【0473】
実施例105
【化386】
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(S)−4−((2R,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例104と同様に化合物を合成した。ステップ8における第1の溶出画分は、(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2R,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドとして識別され、標的化合物の合成に使用した。LCMS(ESI)法A:RT = 5.65分,m/z 543.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 7.83 (s,1H),7.54−7.50 (m,2H),7.34−7.15 (m,3H),7.04 (s,1H),6.67 (d,J = 16 Hz,1H),6.06−6.00 (m,1H),4.24−4.10 (m,2H),3.67−3.65 (m,3H),3.33−3.30 (m,1H),2.65−2.58 (m,2H),1.88−1.68 (m,4H)。
【0474】
実施例106
【化387】
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(S)−4−((2S,4R)−2−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例104と同様に化合物を合成した。LCMS(ESI)法A:RT = 5.85分,m/z:561.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.13 (s,1H),7.77 (d,J = 7.9 Hz,1H),7.64−7.49 (m,1H),7.45−7.31 (m,2H),7.29 (d,J = 7.9 Hz,1H),7.01 (d,J = 1.6 Hz,1H),4.32−4.16 (m,1H),3.96−3.61 (m,4H),2.55 (s,1H),2.39- 2.28 (m,1H),2.01−1.74 (m,4H),1.66−1.40 (m,2H)。
【0475】
実施例107
【化388】
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(S)−4−((2R,4R)−2−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例104と同様に化合物を合成した。LCMS(ESI)法A:RT = 5.83分,m/z:561.1 [M+H]。1H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.28 (s,1H),7.84 (s,1H),7.68−7.59 (m,1H),7.46−7.27 (m,3H),7.17 (d,J = 7.1 Hz,1H),7.04 (s,1H),6.67 (d,J = 15.8 Hz,1H),6.20−6.03 (m,1H),4.29− 4.18 (m,1H),4.16−4.04 (m,1H),3.68 (s,3H),3.46−3.19 (m,1H),2.70−2.58 (m,2H),1.96−1.76 (m,3H),1.75−1.62 (m,1H)。
【0476】
実施例108
【化389】
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2,5−ジフルオロ−4−(((2R,4R)−2−フェニル−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例34と同様に化合物を合成した。LCMS(ESI)法C:RT = 5.68分,m/z 519.0 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.07 (s,1H),7.44−7.23 (m,7H),3.64−3.55(m,3H),2.75−2.72(m,1H),2.66−2.61(m,1H),2.43−2.40(m,1H)。1.99−1.81 (m,4H)。
【0477】
実施例109
【化390】
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(R)−2,5−ジフルオロ−4−((5−フェニル−6−アザスピロ[2.5]オクタン−6−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
【化391】
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ステップ1
【化392】
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ベンジル4−メチレン−2−フェニルピペリジン−1−カルボキシレート
テトラヒドロフラン(50mL)中のメチルトリフェニルホスホニウムブロミド(2.31g、6.49mmol)の懸濁液に、ヘキサン中のn−ブチルリチウム(4.0mL、2.5M、10.0mmol)を−78℃で添加し、−78℃で30分間撹拌した。次いで、ベンジル4−オキソ−2−フェニル−ピペリジン−1−カルボキシレート(1.0g、3.23mmol)のテトラヒドロフラン溶液(10mL)をゆっくりと添加した。反応混合物を−78℃で2時間、次いで室温で一晩撹拌した。反応を水によってクエンチし、乾燥するまで濃縮した。残渣をEtOAc(30mL)に溶解し、水(2×10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。クロマトグラフィー(石油エーテル中、10%EtOAcで溶出)によって粗製物を精製して、所望の生成物を得た(300mg、30.2%)。LCMS (ESI) m/z:330.1 [M+Na]
【0478】
ステップ2
【化393】
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(R)−ベンジル5−フェニル−6−アザスピロ[2.5]オクタン−6−カルボキシレート
ヘキサン(60mL、1M、60mmol)中のベンジル4−メチレン−2−フェニルピペリジン−1−カルボキシレート(600mg、1.95mmol)及びジエチル亜鉛の混合物を、0℃で30分間撹拌した。次いで、ジヨードメタン(6.0mL、73.9mmol)を添加し、0℃で2時間、及び室温で一晩撹拌した。セライトを通して反応混合物を濾過し、EtOAc(20mL)で洗浄し、濃縮し、クロマトグラフィー(石油エーテル中、10%EtOAcで溶出)によって精製して、無色の油状物として所望の生成物(380mg)を得た。キラルSFCによってラセミ体からエナンチオマーを分離した。(R)−ベンジル5−フェニル−6−アザスピロ[2.5]オクタン−6−カルボキシレート(160mg、25.5%)として第1の溶出画分を任意に割り当てた。キラルHPLC(カラム:OZ−H、4.6×250mm、5μm;移動相:A:超臨界CO、B:MeOH(0.2%アンモニア)、A:B = 75:25;流量:3.0mL/分;カラム温度:40℃;RT = 2.41分)。LCMS (ESI) m/z:322.2 [M+H]
【0479】
ステップ3
【化394】
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(R)−5−フェニル−6−アザスピロ[2.5]オクタン
酢酸(2mL)中の(R)−ベンジル5−フェニル−6−アザスピロ[2.5]オクタン−6−カルボキシレート(90mg、0.28mmol)及び臭化水素(40%、0.5mL)の混合物を、60℃で2時間撹拌した。反応物を乾燥するまで濃縮し、Combiflash(4%FA中、0〜8%MeCNで溶出)によって粗製物を精製して、無色の油状物として所望の生成物を得た(30mg、57.2%)。LCMS (ESI) m/z:188.1 [M+H]
【0480】
ステップ4
【化395】
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(R)−2,5−ジフルオロ−4−((5−フェニル−6−アザスピロ[2.5]オクタン−6−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例1のステップ5と同様に化合物を合成した。LCMS(ESI)法C:RT = 5.72分,m/z 477.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ:8.17 (s,1H),7.50−7.47 (m,3H),7.38−7.29 (m,4H),3.72−3.70 (m,3H),3.23−3.17 (m,2H),2.16−2.13 (m,2H),1.07−0.94 (m,2H),0.44−0.38 (m,4H)。
【0481】
実施例110
【化396】
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(S)−2,5−ジフルオロ−4−((5−フェニル−6−アザスピロ[2.5]オクタン−6−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例109と同様に化合物を合成した。LCMS(ESI)法C:RT = 5.72分,m/z 477.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ:8.16 (s,1H),7.50−7.47 (m,3H),7.38−7.30 (m,4H),3.73−3.71 (m,3H),3.32−3.27 (m,2H),2.16−2.13 (m,2H),1.07−0.94 (m,2H),0.44−0.38 (m,4H)。
【0482】
実施例111
【化397】
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2,5−ジフルオロ−4−(((2S,4R)−2−フェニル−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
【化398】
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ステップ1
【化399】
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ベンジル4−(メチルチオカルボノチオイルオキシ)−2−フェニルピペリジン−1−カルボキシレート
ベンジル4−ヒドロキシ−2−フェニル−ピペリジン−1−カルボキシレート(2.2g、7.07mmol)のTHF溶液(10.0mL)を、THF中の水素化ナトリウム(565mg、14.13mmol)の懸濁液に0℃で5分間で滴下した。完全な添加によって混合物は濃くなった。二硫化炭素(806mg、10.6mmol)のTHF溶液(5.0mL)を5分間で滴下し、次いで、反応混合物を0〜5℃で15分間撹拌した。次いで、ヨードメタン(1.3g、9.19mmol)のTHF溶液(5.0mL)を2分間で滴下した。反応混合物を0〜5℃で10分間撹拌し、蒸留水(5.0mL)でクエンチし、濃縮した。残渣をEtOAc(100mL)で希釈し、水(3×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル中、10%EtOAcで溶出)によって粗生成物を精製して、所望の生成物を得た(2.0g、70.5%)。LCMS (ESI) m/z:424.1 [M+Na]
【0483】
ステップ2
【化400】
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ベンジル2−フェニル−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート
1 1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(2.13g、7.47mmol)のDCM溶液(50mL)に、フッ化水素酸ピリジン(10mL、77.69mmol)を−78℃で添加し、10分間撹拌し、次いで、DCM(10mL)中のベンジル−4−メチルスルファニルカルボチオイルオキシ−2−フェニル−ピペリジン−1−カルボキシレート(1.0g、2.49mmol)を−78℃で添加した。反応物を室温で一晩撹拌し、DCM(50mL)で希釈し、炭酸ナトリウム水溶液(3×30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。さらなる精製をせずに粗生成物を次のステップに使用した。
【0484】
ステップ3
【化401】
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2−フェニル−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン
実施例93のステップ3と同様に化合物を合成した。LCMS (ESI) m/z:246.1 [M+H]
【0485】
ステップ4
【化402】
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(2S,4R)−tert−ブチル2−フェニル−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート
2−フェニル−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン(150mg、0.61mmol)のDCM溶液(20mL)に、トリエチルアミン(0.5mL、0.61mmol)及び二炭酸ジ−tert−ブチル(300mg、1.37mmol)を添加した。反応混合物を25℃で16時間撹拌し、次いで、乾燥するまで濃縮した。クロマトグラフィー(石油エーテル中、10%EtOAcで溶出)によって残渣を精製した。キラルSFCによってラセミ体からエナンチオマーを分離した。(2S,4R)−tert−ブチル2−フェニル−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(50mg、23.7%)として第2の溶出画分を任意に割り当てた。キラルHPLC(カラム:(R,R)−Whelk−O1、4.6×250mm、5μm;移動相:A:超臨界CO、B:MeOH(0.2%アンモニア)、A:B=90:10;流量:3.0mL/分;カラム温度:40.2℃;RT = 2.62分)。LCMS (ESI) m/z:290.0 [M−55]
【0486】
ステップ5
【化403】
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(2S,4R)−2−フェニル−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン
ジオキサン(5mL、1M)中の(2S,4R)−tert−ブチル2−フェニル−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(40mg、0.12mmol)及び塩化水素の混合物を、25℃で2時間撹拌した。反応物を乾燥するまで濃縮し、さらなる精製をせずに次のステップに使用した。LCMS (ESI) m/z:246.1 [M+H]
【0487】
ステップ6
【化404】
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2,5−ジフルオロ−4−(((2S,4R)−2−フェニル−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例1のステップ5と同様に化合物を合成した。LCMS(ESI)法C:RT = 6.05分,m/z 535.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ:8.51 (s,1H),7.55−7.28 (m,7H),4.59−4.57 (m,1H),4.08−3.88 (m,3H),3.58−3.50 (m,1H),2.42−2.33 (m,1H),2.11−2.06 (m,2H),1.87−1.82 (m,2H)。
【0488】
実施例112
【化405】
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2,5−ジフルオロ−4−(((2R,4S)−2−フェニル−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例111と同様に化合物を合成した。LCMS(ESI)法C:RT = 6.05分,m/z 535.0 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ:8.52 (s,1H),7.56−7.29 (m,7H),4.59−4.54 (m,1H),4.08−3.88 (m,3H),3.61−3.51 (m,1H),2.42−2.33 (m,1H),2.11−2.06 (m,2H),1.92−1.82 (m,2H)。
【0489】
実施例113
【化406】
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2,5−ジフルオロ−4−(((2R,4S)−4−ヒドロキシ−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
【化407】
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ステップ1
【化408】
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(2R,4S)−ベンジル4−(3,5−ジクロロベンゾイルオキシ)−2−フェニルピペリジン−1−カルボキシレート
DCM(30mL)中のベンジル4−ヒドロキシ−2−フェニル−ピペリジン−1−カルボキシレート(1.0g、3.21mmol)、3,5−ジクロロ安息香酸(1.23g、6.42mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.23g、6.42mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(392mg、3.21mmol)の混合物を、25℃で16時間撹拌した。反応物を乾燥するまで濃縮し、クロマトグラフィー(石油エーテル中、50%EtOAcの溶出)によって精製して、所望の化合物を得た(1.1g)。キラルSFCによってラセミ体からエナンチオマーを分離させ、(2R,4S)−ベンジル4−(3,5−ジクロロベンゾイルオキシ)−2−フェニルピペリジン−1−カルボキシレート(500mg、32.1%)として第2の溶出画分を任意に割り当てた。キラルHPLC(カラム:AS−H、4.6×250mm、5μm;移動相:A:超臨界CO、B:MeOH(0.2%アンモニア)、A:B=65:35;流量:3.0mL/分;カラム温度:40.2℃;RT = 4.16分)。LCMS (ESI) m/z:506.1,508.1 [M+23]
【0490】
ステップ2
【化409】
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(2R,4S)−2−フェニルピペリジン−4−イル3,5−ジクロロベンゾエート
実施例109のステップ3と同様に化合物を合成した。LCMS (ESI) m/z:350.1 [M+H]
【0491】
ステップ3
【化410】
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(2R,4S)−1−(4−(N−1,2,4−チアジアゾール−5−イルスルファモイル)−2,5−ジフルオロベンジル)−2−フェニルピペリジン−4−イル3,5−ジクロロベンゾエート
実施例1のステップ5と同様に化合物を合成した。LCMS (ESI) m/z:639.1 [M+H]
【0492】
ステップ4
【化411】
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2,5−ジフルオロ−4−(((2R,4S)−4−ヒドロキシ−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
MeOH(10mL)及び水(2mL)中の(2R,4S)−1−[[2,5−ジフルオロ−4−(1,2,4−チアジアゾール−5−イルスルファモイル)フェニル]メチル]−2−フェニル−4−ピペリジル]3,5−ジクロロベンゾエート(40mg、0.06mmol)、水酸化リチウム(10mg、0.42mmol)の混合物を、50℃で1時間撹拌した。分取HPLC(0.05%FA中、30〜50%MeCNで溶出)によって反応混合物を精製して、白色固体として所望の生成物(5mg、17.1%)を得た。LCMS(ESI)法C:RT = 3.58分,m/z:467.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ:8.00 (s,1H),7.39−7.24 (m,7H),7.46−7.43 (m,1H),3.54−3.43 (m,2H),3.16−3.08 (m,1H),2.85−2.80 (m,1H),2.14−2.08 (m,1H),1.88−1.82 (m,2H),1.47−1.46 (m,2H)。
【0493】
実施例114
【化412】
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2,5−ジフルオロ−4−(((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例113と同様に化合物を合成した。LCMS(ESI)法C:RT = 3.63分,m/z:467.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ:8.00 (s,1H),7.39−7.24 (m,7H),4.74−4.76 (m,1H),3.54−3.51 (m,2H),3.16−3.13 (m,1H),2.82−2.85 (m,1H),2.14−2.08 (m,1H),1.88−1.80 (m,2H),1.48−1.45 (m,2H)。
【0494】
実施例115
【化413】
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(S)−4−((2R,4R)−2−フェニル−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例104と同様に化合物を合成した。LCMS(ESI)法C:RT = 4.83分,m/z:525.2 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ:8.85 (s,1H),8.36 (s,1H),7.63 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.49 (m,2H),7.39−7.29 (m,4H),7.21 (s,1H),6.76 (d,J = 16 Hz,1H),6.14−6.08 (m,1H),4.59 (brs,1H),4.30−4.28 (m,2H),3.44−3.39 (m ,2H),3.24−3.20 (m,1H),3.06−3.03 (m,1H),2.24−2.22 (m,2H),2.09−2.05 (m,1H),2.00−1.97 (m,1H)。
【0495】
実施例116
【化414】
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(S)−4−((2R,4S)−2−フェニル−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例104と同様に化合物を合成した。LCMS(ESI)法C:RT = 5.59分,m/z:525.2 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ:8.49 (S,1H),7.64−7.62 (m,1H),7.52−7.50 (m,2H),7.38−7.34 (m,2H),7.28−7.27 (m,2H),7.05 (s,1H),4.36−4.32 (m,1H),4.23−4.14 (m,2H),4.03−3.96 (m,2H),2.97−2.91 (m,1H),2.67−2.63 (m,1H),2.11−1.79 (m,4H),1.60−1.56 (m,1H),1.38−1.35 (m,1H)。
【0496】
実施例117
【化415】
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(S)−4−((2S,4R)−2−フェニル−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例104と同様に化合物を合成した。LCMS(ESI)法C:RT = 6.50分,m/z:525.2 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ:8.47 (s,1H),7.84−7.82 (m,1H),7.49−7.47 (m,2H),7.38−7.28 (m,4H),7.03 (s,1H),4.27−4.25 (m,1H),3.82−3.73 (m,4H),2.58−2.50 (m,1H),2.41−2.31 (m,1H),2.03−1.80 (m,4H),1.67−1.46 (m,2H)。
【0497】
実施例118
【化416】
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4−((2−(5−アミノ−1H−ピラゾール−4−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
【化417】
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ステップ1
【化418】
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4−ブロモ−5−ニトロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール
トルエン(80mL)中の4−ブロモ−5−ニトロ−1H−ピラゾール(5g、26.0mmol)及びジヒドロピラン(3.32g、39.1mmol)の混合物に、トリフルオロ酢酸(0.5mL)を添加した。反応混合物を100℃で16時間撹拌し、冷却し、濃縮した。クロマトグラフィー(石油エーテル中、0〜30%EtOAcで溶出)によって残渣を精製して、白色固体として所望の化合物を得た(6.5g、81%)。
【0498】
ステップ2
【化419】
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Tert−ブチル6−(5−ニトロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート
ジオキサン(50mL)中の4−ブロモ−5−ニトロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール(700mg、2.54mmol)、tert−ブチル6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(942mg、3.05mmol)、水酸化セシウム一水和物(853mg、5.08mmol)、及びトリス(4−フルオロフェニル)ホスフィン(160mg、0.5mmol)の混合物に、酢酸パラジウム(55mg、0.25mmol)を添加した。反応混合物を100℃で16時間撹拌し、水(50mL)でクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。クロマトグラフィー(石油エーテル中、0〜35%EtOAcで溶出)によって粗製物を精製して、淡黄色の固体として所望の化合物を得た(600mg、62%)。LCMS (ESI) m/z:323.1 [M−55]
【0499】
ステップ3
【化420】
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Tert−ブチル2−(5−アミノ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート
MeOH(20mL)中のPd/C(10%、65mg)及びtert−ブチル6−(5−ニトロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(650mg、1.72mmol)の混合物を、水素下で、50℃で16時間撹拌し、濾過し、濃縮した。さらなる精製をせずに残渣を次のステップに使用した。LCMS (ESI) m/z:295.1 [M−55]
【0500】
ステップ4
【化421】
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4−(ピペリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン
ジオキサン(4M、10mL)中のtert−ブチル2−(5−アミノ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(600mg、1.58mmol)及びHClの混合物を、50で2時間撹拌した。溶媒を真空下で除去して、灰色の固体として所望の化合物を得た(240mg、91%)。LCMS (ESI) m/z:167.1 [M+H]
【0501】
ステップ5
【化422】
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4−((2−(5−アミノ−1H−ピラゾール−4−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−2,5−ジフルオロ−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例1のステップ5と同様に化合物を合成した。LCMS(ESI)法C:RT = 3.18分,m/z 456.2 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ:8.14 (s,1H),7.90 (s,1H),7.30−7.26 (m,3H),3.45 (brs,2H),1.76−1.55 (m,8H)。
【0502】
実施例119
【化423】
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3−シアノ−4−(((2S,4R)−2−フェニル−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
【化424】
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ステップ1
【化425】
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メチル2−ブロモ−4−(クロロスルホニル)ベンゾエート
(A)塩化銅(I)(50mg、0.51mmol)の水溶液(15mL)に、塩化チオニル(2.5mL、34.4mmol)を氷冷下で滴下した。次いで、反応温度を徐々に上げ、混合物を室温で一晩撹拌した。
【0503】
(B)濃塩酸(16mL、517.4mmol)及び水(60mL)中のメチル4−アミノ−2−ブロモ−ベンゾエート(1.0g、4.35mmol)の溶液に、亜硝酸ナトリウム(330mg、4.78mmol)の水溶液(15mL)を−5℃で滴下し、混合物を−5℃で30分間撹拌した。反応混合物に、(A)で調製した溶液を−5℃で滴下し、反応温度を徐々に上げ、混合物を室温で2時間撹拌した。得られた粘性物質を濾過によって回収し、DCMに再溶解し、減圧下で濃縮した。さらなる精製をせずに粗製物を直接使用した。
【0504】
ステップ2
【化426】
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メチル2−ブロモ−4−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)ベンゾエート
THF(25mL)中のN−[(2,4−ジメトキシフェニル)メチル]−1,2,4−チアジアゾール−5−アミン(400mg、1.59mmol)の冷たい(−78℃)溶液に、THF中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(2.5mL、1M、2.5mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度に加温させ、4時間以上撹拌した。反応溶液を再度−78℃に冷却し、メチル2−ブロモ−4−クロロスルホニル−ベンゾエート(500mg、1.59mmol)のTHF溶液(5mL)を添加した。反応混合物を周囲温度に一晩加温させ、続いて、飽和塩化アンモニウム溶液(30mL)を添加し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。クロマトグラフィー(石油エーテル中、30%EtOAcで溶出)によって粗製物を精製して、所望の生成物を得た(445mg、45.5%)。LCMS (ESI) m/z:550.0 [M+Na]
【0505】
ステップ3
【化427】
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メチル4−(N−1,2,4−チアジアゾール−5−イルスルファモイル)−2−ブロモベンゾエート
メチル2−ブロモ−4−[(2,4−ジメトキシフェニル)メチル−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル]ベンゾエート(440mg、0.83mmol)のDCM溶液(5mL)に、トリフルオロ酢酸(1mL)を添加し、反応物を25℃で3時間撹拌した。反応物を乾燥するまで濃縮し、さらなる精製をせずに粗製物を直接使用した。LCMS (ESI) m/z:377.9 [M+H]
【0506】
ステップ4
【化428】
[この文献は図面を表示できません]
3−ブロモ−4−(ヒドロキシメチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
水素化ホウ素ナトリウム(200mg、5.26mmol)を、メチル2−ブロモ−4−(1,2,4−チアジアゾール−5−イルスルファモイル)ベンゾエート(400mg、1.06mmol)のMeOH溶液(30mL)に25℃で添加した。48時間後、反応を水(30mL)でクエンチし、EtOAc(3×30mL)で抽出し、飽和ブライン溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。クロマトグラフィー(0.01%FA中、20%MeCNで溶出)によって粗製物を精製して、所望の生成物を得た(190mg、49.8%。LCMS (ESI) m/z:350.0 [M+H]
【0507】
ステップ5
【化429】
[この文献は図面を表示できません]
3−ブロモ−4−(クロロメチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例1のステップ4と同様に化合物を合成した。LCMS (ESI) m/z:367.9 [M+H]
【0508】
ステップ6
【化430】
[この文献は図面を表示できません]
3−ブロモ−4−(((2S,4R)−2−フェニル−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例1のステップ5と同様に化合物を合成した。LCMS (ESI) m/z:561.0 [M+H]
【0509】
ステップ7
【化431】
[この文献は図面を表示できません]
3−シアノ−4−(((2S,4R)−2−フェニル−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
1−メチル−2−ピロリジノン(3mL)中のシアン化銅(I)(100mg、1.12mmol)及び3−ブロモ−4−(((2S,4R)−2−フェニル−4−(トリフルオロメチル)−1−ピペリジル)メチル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド(50mg、0.09mmol)の混合物を、密封し、マイクロ波下で、180℃で3時間撹拌した。クロマトグラフィー(水中の10mM炭酸水素アンモニウム中、40〜60%MeCNで溶出)によって混合物を直接精製して、白色固体として所望の生成物(10mg、22.1%)を得た。LCMS(ESI)法C:RT = 6.00分,m/z:508.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ:8.33 (s,1H),8.03−8.01 (m,2H),7.76−7.73 (m,1H),7.43−7.40 (m,2H),7.30−7.18 (m,3H),3.76−3.72 (m,2H),3..51−3.47 (m,1H),3.39−3.35 (m,1H),2.93−2.89 (m,1H),2.36−2.29 (m,1H),1.89−1.85 (m,2H),1.66−1.56 (m,2H)。
【0510】
実施例120
【化432】
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(S)−4−(ベンジル(メチル)アミノ)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例37と同様に化合物を合成した。LCMS(ESI)法C:RT = 3.38分,m/z:417.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ:8.27 (s,1H),7.75 (d,J = 8 Hz,1H),7.41−7.27 (m,6H),7.10 (d,J = 1.6 Hz,1H),4.40−4.37 (m,1H),4.18−4.13 (m,2H),3.70−3.68 (m,2H),2.17 (s,3H),2.10−2.07 (m,2H)。
実施例121
【化433】
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(R)−4−((S)−2−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
市販の(S)−2−(ピリジン−3−イル)ピペリジンを使用して、実施例37と同様に化合物を合成した。立体化学を任意に割り当てた。m/z 458.2 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.66 (s,1H),8.41 (s,1H),8.21 (s,1H),7.82 (d,J = 7.8 Hz,1H),7.47 (d,J = 8.1 Hz,1H),7.32 − 7.23 (m,2H),6.98 (d,J = 1.9 Hz,1H),4.26 − 4.12 (m,1H),4.02 (s,1H),3.88 (t,J = 10.8 Hz,2H),2.78 − 2.61 (m,1H),2.13 (s,1H),2.06 − 1.92 (m,1H),1.88 − 1.42 (m,6H),1.35 (s,1H)。
【0511】
実施例122
【化434】
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(R)−4−((S)−2−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
市販の(S)−2−(ピリジン−3−イル)ピペリジンを使用して、実施例37と同様に化合物を合成した。立体化学を任意に割り当てた。m/z 458.2 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.64 (d,J = 2.1 Hz,1H),8.46 (dd,J = 4.7,1.7 Hz,1H),8.08 (s,1H),7.88 (dt,J = 7.8,2.0 Hz,1H),7.78 − 7.69 (m,1H),7.37 (dd,J = 7.9,4.7 Hz,1H),7.27 (dd,J = 8.1,1.9 Hz,1H),6.99 (d,J = 1.8 Hz,1H),4.22 (dt,J = 11.2,3.6 Hz,1H),3.85 − 3.57 (m,4H),2.23 (t,J = 11.3 Hz,1H),2.06 − 1.93 (m,1H),1.89 − 1.68 (m,3H),1.59 (s,2H),1.41 (dd,J = 54.0,11.8 Hz,2H)。
【0512】
実施例123
【化435】
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(S)−4−((2S,4R)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
【化436】
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ステップ1
【化437】
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2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン
加熱乾燥したフラスコに、(2−メチルピラゾール−3−イル)ボロン酸(2g、1.2当量、15.9mmol)、炭酸セシウム(8.65g、2当量、26.550mmol)、及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−ジクロロパラジウム(ii)DCM錯体(0.558g、0.05当量、0.66375mmol)を添加した。フラスコを密封し、真空排気し、窒素を3回再充填した。1,4−ジオキサン(66.4mL、0.2M)及び水(22.1mL、0.6M)、続いて2−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(3g、13.275mmol)を添加し、反応物を100℃に加熱した。反応を48時間行い、完全な転化が見られた。反応を室温に冷却し、シリカゲルを通して濾過した(酢酸イソプロピル溶出)。粗製反応物を濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色の油状物を得た(2.59g、86%収率)。H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.85 (d,J = 5.2 Hz,1H),7.81 − 7.75 (m,1H),7.54 (d,J = 2.0 Hz,1H),7.45 (dd,J = 5.2,1.5 Hz,1H),6.68 (d,J = 2.0 Hz,1H),4.25 (s,3H)。
【0513】
ステップ2
【化438】
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シス−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン
Parrシェーカー中の2−(2−メチルピラゾール−3−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(6.6614g、29.321mmol)の酢酸溶液(146.6mL、0.2M)に、酸化白金(IV)(0.666g、0.1当量)を添加した。反応をParrシェーカー中、50psiで一晩行った。完全な転化が見られ、セライトのプラグを通してDCM及び酢酸イソプロピルで酸化白金を濾過した。回収した溶液を濃縮し、飽和NaOH溶液(2×100mL)で抽出し、有機層を回収した。溶液を濃縮して、非常に淡い黄色の油状物を得た(6.7615g、98.8%収率)。1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.40 (q,J = 3.1 Hz,1H),6.20 − 6.11 (m,1H),3.91 (d,J = 4.2 Hz,3H),3.76 (tt,J = 11.6,3.8 Hz,1H),3.35 − 3.25 (m,1H),2.88 − 2.72 (m,1H),2.31 (dqq,J = 16.4,8.4,3.9 Hz,1H),2.09 (ddd,J = 13.5,6.0,3.1 Hz,1H),2.05 − 1.79 (m,1H),1.66 − 1.43 (m,3H)。
【0514】
【化439】
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ステップ3
【化440】
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N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−(シス)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)−ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
粗製(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イルメタンスルホネート(1.052g、1.942mmol)を酢酸エチル(9.712mL、0.2M)中に懸濁させ、(+/−)シス−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(0.906g、2当量、3.885mmol)の密封バイアルに窒素下で添加した。N,n−ジイソプロピルエチルアミン(1.02mL、3当量、5.827mmol)を反応バイアルに直ちに添加し、反応物を80℃に加熱し、一晩撹拌した。メシル酸塩の完全な転化が見られ、生成物の大部分が所望の生成物であり、15%が加水分解メシル酸塩であった。反応物を室温に冷却し、濃縮した。さらなる精製をせずに粗生成物を後続のステップに使用した。
【0515】
ステップ4
【化441】
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(S)−4−((2S,4R)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
粗製N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(0.25g、0.3684mmol)のジクロロメタン溶液(3.684mL、0.1M、57.46mmol)を、0℃で、トリフルオロ酢酸(0.028mL、1当量、0.3684mmol、100質量%)で1当量ずつ連続して滴定し、所望の生成物への完全な転化が見られるまで、LCMSにより10分間隔で結果を確認した。反応をトリメチルアミン(1mL)でクエンチし、ジクロロメタン(1ml)及び水(3mL)で希釈した。有機層を除去し、水層をDCM(2×2mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮し、DCM中、0〜100%勾配のDCM/10%MeOHのカラムクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を回収し、濃縮し、キラルSFCによって精製して、白色の粉末として所望の生成物(反応の4つの生成物のうちの1つとして)を得た(6.3mg、13%収率)。立体化学を任意に割り当てた。m/z 529.1 [M+H],1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.37 (s,1H),7.78 − 7.70 (m,1H),7.36 (d,J = 1.8 Hz,1H),7.31 (dd,J = 8.2,1.9 Hz,1H),7.04 (d,J = 1.8 Hz,4H),6.31 (d,J = 1.9 Hz,1H),4.27 (dt,J = 11.0,3.6 Hz,1H),4.08 (dd,J = 10.9,2.9 Hz,1H),3.93 (s,3H),2.57 (d,J = 10.6 Hz,1H),2.33 (s,1H),1.97 (s,2H),1.83 (dd,J = 17.5,9.9 Hz,2H),1.49 (d,J = 12.7 Hz,1H)。
【0516】
実施例124
【化442】
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(R)−4−((2S,4R)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例123と同じ順序でこの化合物を調製し、実施例123で生成した生成物からSFCによって精製した(4.2mg、8.6%収率)。立体化学を任意に割り当てた。m/z 529.1[M+H],1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.34 (s,1H),7.42 (d,J = 8.2 Hz,1H),7.38 (d,J = 1.8 Hz,1H),7.28 (dd,J = 8.0,1.9 Hz,1H),7.09 − 7.03 (m,1H),6.35 (d,J = 1.9 Hz,1H),4.40 (d,J = 10.8 Hz,1H),4.22 (dt,J = 11.2,4.3 Hz,1H),3.93 (s,4H),3.78 − 3.69 (m,1H),2.71 (d,J = 12.5 Hz,1H),2.53 (d,J = 7.6 Hz,1H),2.22 (t,J = 12.3 Hz,1H),2.05 − 1.83 (m,3H),1.77 (d,J = 12.6 Hz,1H),1.64 (q,J = 12.1 Hz,1H),1.46 (td,J = 13.5,9.5 Hz,1H)。
【0517】
実施例125
【化443】
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(S)−4−((2R,4S)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例123と同じ順序でこの化合物を調製し、実施例123で生成した生成物からSFCによって精製した(8.3mg、17%収率)。立体化学を任意に割り当てた。m/z 529.1[M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.36 (s,1H),7.46 − 7.33 (m,2H),7.32 − 7.17 (m,2H),7.09 − 7.03 (m,1H),6.35 (d,J = 1.9 Hz,1H),4.40 (d,J = 10.8 Hz,1H),4.22 (dt,J = 11.3,4.3 Hz,1H),3.93 (s,3H),3.78 − 3.69 (m,1H),2.72 (d,J = 12.4 Hz,1H),2.22 (t,J = 12.2 Hz,1H),2.03 − 1.92 (m,1H),1.95 − 1.84 (m,2H),1.77 (d,J = 12.6 Hz,1H),1.64 (q,J = 12.1 Hz,1H),1.53 − 1.41 (m,1H),1.24 (s,1H)。
【0518】
実施例126
【化444】
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(R)−4−((2R,4S)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例123と同じ順序でこの化合物を調製し、実施例123で生成した生成物からSFCによって精製した(3.4mg、7%収率)。立体化学を任意に割り当てた。m/z 529.1[M+H],1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.29 (s,1H),7.72 (d,J = 8.1 Hz,1H),7.36 (d,J = 1.8 Hz,1H),7.29 (dd,J = 8.1,1.9 Hz,1H),7.09 − 7.01 (m,1H),6.31 (s,1H),4.26 (dt,J = 11.1,3.7 Hz,1H),4.07 (dd,J = 11.0,2.9 Hz,1H),3.93 (s,4H),3.69 (s,1H),2.62 − 2.51 (m,2H),2.33 (s,1H),1.97 (s,2H),1.82 (t,J = 13.0 Hz,2H),1.50 (s,1H)。
【0519】
実施例127
【化445】
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(S)−4−((2S,4R)−4−イソプロピル−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
【化446】
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ステップ1
【化447】
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4−イソプロピル−2−フェニルピリジン
加熱乾燥したフラスコに、フェニルボロン酸(319.9mg、1.05当量、2.624mmol)、炭酸カリウム(1.036g、3当量、7.5mmol)、及び酢酸パラジウム(ii)(56mg、0.1当量、0.24990mmol%)を添加した。フラスコを密封し、真空排気し、窒素を3回再充填した。脱気したエタノール(11.3mL、0.221M)及び水(2.8mL、0.885M)、続いて2−ブロモ−4−イソプロピル−ピリジン(500mg、2.4990mmol)を添加し、反応物を80℃に加熱した。反応を一晩行い、次いで、室温に冷却し、シリカゲルを通して濾過した(酢酸イソプロピル溶出)。粗製反応物を濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色の油状物を得た(118.4mg、24%収率)。1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.58 (d,J = 5.2 Hz,1H),8.02 − 7.90 (m,2H),7.59 − 7.54 (m,1H),7.50 − 7.34 (m,4H),7.08 (dd,J = 5.2,1.6 Hz,1H),2.94 (hept,J = 6.9 Hz,1H),1.29 (d,J = 7.0 Hz,6H)。
【0520】
ステップ2
【化448】
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(+/−)シス−4−イソプロピル−2−フェニルピペリジン
Pd/Cカラムを使用して、4−イソプロピル−2−フェニル−ピリジン(118.4mg、0.6001mmol)の酢酸溶液(12mL、0.05M)を85℃及び90psiで流通水素化反応器に通した。溶液の1回の分析を行った後、完全な転化が見られた。粗製反応物を乾燥するまで濃縮した。次いで、MP−カルボネート(1.5g、4.802mmol、8当量)を用いて粗製物をメタノール(6mL、0.1M)に3時間溶解した。MP−カルボネートを濾過し、残りの溶液を濃縮して、透明な油状物を得た(80mg、66%収率)。H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.47 − 7.28 (m,5H),3.98 (dt,J = 12.3,2.5 Hz,1H),3.54 − 3.43 (m,1H),2.95 (dd,J = 12.8,3.2 Hz,1H),1.90 − 1.71 (m,3H),1.64 − 1.49 (m,1H),1.46 (tdd,J = 11.7,6.1,3.0 Hz,1H),1.25 (q,J = 6.8,6.1 Hz,1H),0.92 (t,J = 6.6 Hz,6H)。
【0521】
ステップ3
【化449】
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(S)−4−((2S,4R)−4−イソプロピル−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
(シス)−4−イソプロピル−2−フェニルピペリジンを使用し、実施例123と同じ反応順序を使用してこの化合物を調製し、SFCによって精製した(5.8mg、2ステップで21.8%収率)。立体化学を任意に割り当てた。m/z 499.2 [M+H],1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 7.93 (s,1H),7.68 (dd,J = 8.1,1.2 Hz,1H),7.53 − 7.40 (m,3H),7.37 − 7.17 (m,4H),6.97 (d,J = 1.8 Hz,1H),6.51 (s,1H),4.26 − 4.15 (m,1H),3.71 (ddt,J = 16.6,6.9,4.3 Hz,2H),3.58 (d,J = 10.3 Hz,1H),3.10 (d,J = 8.1 Hz,1H),2.54 (s,1H),2.22 (t,J = 10.7 Hz,1H),1.98 (q,J = 11.8,10.8 Hz,1H),1.80 − 1.68 (m,2H),1.58 (dd,J = 22.0,8.9 Hz,1H),1.45 − 1.13 (m,4H),0.83 (t,J = 6.4 Hz,7H)
【0522】
実施例128
【化450】
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(R)−4−((2S,4R)−4−イソプロピル−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例127と同じ反応順序を使用してこの化合物を調製し、実施例127で生成された生成物からSFCによって精製した(4.1mg、2ステップで15.2%収率)。立体化学を任意に割り当てた。m/z 499.2 [M+H],1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.12 (d,J = 7.1 Hz,1H),7.48 (s,2H),7.43 − 7.23 (m,5H),7.02 (d,J = 1.9 Hz,1H),6.51 (s,1H),4.18 (dd,J = 11.4,5.5 Hz,1H),3.89 (s,2H),2.76 − 2.70 (m,1H),2.01 (s,2H),1.83 (s,1H),1.66 (s,2H),1.38 (p,J = 6.7 Hz,1H),1.30 − 1.17 (m,4H),0.81 (t,J = 6.6 Hz,6H)。
【0523】
実施例129
【化451】
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(S)−4−((2R,4S)−4−イソプロピル−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例127と同じ反応順序を使用してこの化合物を調製し、実施例127で生成した生成物からSFCによって精製した(6.6mg、2ステップで24.4%収率)。立体化学を任意に割り当てた。m/z 499.2 [M+H],1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.08 (s,1H),7.48 (s,2H),7.34 (t,J = 7.4 Hz,3H),7.30 − 7.17 (m,2H),7.10 − 6.99 (m,1H),6.51 (s,1H),4.18 (dt,J = 10.5,4.7 Hz,1H),3.87 (s,3H),2.00 (s,2H),1.82 (s,1H),1.66 (s,2H),1.38 (q,J = 6.5 Hz,1H),1.26 − 1.13 (m,4H),0.81 (t,J = 6.6 Hz,6H)。
【0524】
実施例130
【化452】
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(R)−4−((2R,4S)−4−イソプロピル−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例127と同じ反応順序を使用してこの化合物を調製し、実施例127で生成した生成物からSFCによって精製した(5.7mg、2ステップで21.1%収率)。立体化学を任意に割り当てた。m/z 499.2 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.10 (s,1H),7.72 (dd,J = 8.1,1.1 Hz,1H),7.45 (d,J = 7.4 Hz,2H),7.28 (ddt,J = 24.3,14.6,7.4 Hz,4H),6.99 (d,J = 1.8 Hz,1H),6.51 (s,1H),4.22 (dt,J = 11.3,3.7 Hz,1H),3.74 (dq,J = 16.0,8.7 Hz,2H),3.59 (d,J = 10.1 Hz,1H),3.10 (dd,J = 7.3,4.1 Hz,1H),2.22 (s,1H),1.99 (d,J = 12.5 Hz,1H),1.75 (dd,J = 20.9,14.4 Hz,2H),1.61 (d,J = 8.6 Hz,1H),1.46 − 1.13 (m,4H),0.83 (t,J = 6.4 Hz,6H)。
【0525】
実施例131
【化453】
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(S)−4−((R)−4,4−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
【化454】
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(R)−4,4−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン
実施例32と同様に化合物を合成した。キラルSFCによって粗製ラセミ体からエナンチオマーを分離した。(R)−4,4−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジンとして第1の溶出画分を任意に割り当てた。キラルHPLC(カラム:AD−H、4.6×250mm、5μm;移動相:A:超臨界CO、B:MeOH(0.2%アンモニア)、A:B=65:35;流量:3.0mL/分;カラム温度:40.1℃;RT = 1.81分)。LCMS(ESI)法A:RT = 3.03分,m/z:216.1 [M+H]H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.68 (d,J = 5.2 Hz,2H),7.37−7.32 (m,2H),4.63−4.60 (m,1H),3.55 (m,1H),3.25−3.23(m,1H),2.59−2.54(m,2H),2.41−2.37 (m,2H)。
【0526】
【化455】
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(S)−4−((R)−4,4−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
(R)−4,4−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジンを用いて実施例123と同じ順序を使用してこの化合物を調製して、反応順序において2つのジアステレオマーを得た。HPLCによってこの化合物を精製して、白色固体を得た(8.5mg、2ステップで48.5%収率)。立体化学を任意に割り当てた。m/z 511.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.89 (s,1H),8.26 (s,1H),7.63 − 7.51 (m,2H),7.41 (d,J = 8.1 Hz,1H),7.27 (dd,J = 8.0,1.9 Hz,1H),7.21 − 7.12 (m,2H),7.02 (d,J = 1.9 Hz,1H),6.51 (s,1H),4.19 (dt,J = 11.9,4.5 Hz,2H),3.92 − 3.78 (m,2H),2.76 − 2.67 (m,1H),2.03 (dtdd,J = 22.4,13.1,8.6,3.5 Hz,6H),1.79 (dddd,J = 14.1,7.0,4.5,2.6 Hz,1H)。
【0527】
実施例132
【化456】
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(R)−4−((R)−4,4−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例131と同じ順序でこの化合物を調製し、HPLCによって精製して、白色固体を得た(3.7mg、2ステップで21%収率)。立体化学を任意に割り当てた。m/z 511.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.27 (s,1H),7.80 (dd,J = 8.1,1.0 Hz,1H),7.58 (dd,J = 8.4,5.5 Hz,2H),7.29 (dd,J = 8.1,1.9 Hz,1H),7.19 (t,J = 8.9 Hz,2H),7.01 (d,J = 1.9 Hz,1H),4.23 (dt,J = 11.4,3.6 Hz,1H),3.91 − 3.74 (m,2H),3.65 (dd,J = 10.5,5.8 Hz,1H),2.43 (dd,J = 13.1,9.1 Hz,2H),2.28 − 2.09 (m,2H),2.07 − 1.88 (m,3H),1.88 − 1.73 (m,1H)。
【0528】
実施例133
【化457】
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(R)−4−((S)−4,4−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
【化458】
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(S)−4,4−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン
実施例32と同様に化合物を合成した。キラルSFCによって粗製ラセミ体からエナンチオマーを分離した。(S)−4,4−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジンとして第2の溶出画分を任意に割り当てた。キラルHPLC(カラム:AD−H、4.6×250mm、5μm;移動相:A:超臨界CO、B:MeOH(0.2%アンモニア)、A:B=65:35;流量:3.0mL/分;カラム温度:40.1℃;RT = 2.62分)。LCMS(ESI)法A:RT=3.06分,m/z:216.1 [M+H]H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.68 (m,2H),7.37−7.32 (m,2H),4.63−4.60 (m,1H),3.55 (m,1H),3.25−3.23(m,1H),2.63−2.59(m,2H),2.42−2.38 (m,2H)。
【0529】
【化459】
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(R)−4−((S)−4,4−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
(S)−4,4−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジンをピペリジンとして使用し、実施例131と同じ反応順序を使用してこの化合物を調製し、HPLCによって精製して、白色固体を得た(4.1mg、2ステップで24%収率)。立体化学を任意に割り当てた。m/z 511.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.26 (s,1H),7.60 − 7.51 (m,2H),7.41 (d,J = 8.1 Hz,1H),7.27 (dd,J = 8.1,1.9 Hz,1H),7.17 (t,J = 8.8 Hz,2H),7.02 (d,J = 1.9 Hz,1H),6.51 (s,1H),4.19 (dt,J = 12.2,4.5 Hz,2H),3.92 − 3.78 (m,2H),2.76 − 2.67 (m,1H),2.50 − 2.44 (m,1H),2.25 − 1.91 (m,6H),1.85 − 1.73 (m,1H)。
【0530】
実施例134
【化460】
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(S)−4−((S)−4,4−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例133と同じ順序でこの化合物を調製し、HPLCによって精製して、白色固体を得た(2.5mg、14.7%)。立体化学を任意に割り当てた。m/z 511.1 [M+H]。NMRに十分な材料は得られなかった。
【0531】
実施例135
【化461】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−4−((2R,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
【化462】
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ステップ1
【化463】
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2−(2−クロロピリジン−4−イル)プロパン−2−オール
エーテル中の臭化メチルマグネシウム(3M、4.3mL、12.9mmol)を、窒素雰囲気下で撹拌しながら乾燥THF(20mL)で希釈し、混合物を約−15℃に冷却した。反応温度を−10℃未満に保ちながら、1−(2−クロロピリジン−4−イル)エタノン(1.0g、6.43mmol)のTHF溶液(6mL)を滴下した。混合物を冷たい中で20分間撹拌した。HCl(1N、10mL)をゆっくりと添加し、混合物をさらに1時間撹拌した。混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出し、ブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。クロマトグラフィー(石油エーテル中、10〜25%EtOAcで溶出)によって残渣を精製して、所望の生成物を得た(925mg、83.9%)。LCMS (ESI): m/z 172.1 [M+H]
【0532】
ステップ2
【化464】
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2−(2−(4−フルオロフェニル)ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール
トルエン(10mL)及びエタノール(3mL)中の2−(2−クロロ−4−ピリジル)プロパン−2−オール(300mg、1.75mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(367mg、2.62mmol)、炭酸カリウム(555mg、5.24mmol)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(101mg、0.09mmol)の混合物を、N雰囲気下で、100℃で一晩加熱した。次いで、シリカゲルのパッドを通して反応混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。クロマトグラフィー(石油エーテル中、10〜50%EtOAcで溶出)によって粗生成物を精製して、白色固体として所望の生成物(400mg、98%)を得た。LCMS (ESI): m/z 232.2 [M+H]
【0533】
ステップ3
【化465】
[この文献は図面を表示できません]
2−(2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル)プロパン−2−オール
酢酸(30mL)中の2−(2−(4−フルオロフェニル)−4−ピリジル)プロパン−2−オール(350mg、1.51mmol)の混合物に、二酸化白金(35mg、1.51mmol)を添加した。反応混合物を水素雰囲気下で、25℃で一晩撹拌し、濾過し、濃縮して、さらなる精製をせずに粗生成物を得た。LCMS (ESI): m/z 238.2 [M+H]
【0534】
ステップ4
【化466】
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Tert−ブチル2−(4−フルオロフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート
DCM(20mL)中の2−(2−(4−フルオロフェニル)−4−ピペリジル)プロパン−2−オール(350mg、1.47mmol)、二炭酸ジ−tert−ブチル(676mg、3.1mmol)、トリエチルアミン(1.01mL、7.32mmol)の混合物を、25℃で4時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、CombiFlash(0.01%FA中、0〜30%MeCNで溶出)によって残渣を精製して、所望の化合物を得た。キラルSFCによってラセミ体からエナンチオマーを分離した。(2R,4S)−tert−ブチル2−(4−フルオロフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシレートとして第1の溶出画分を任意に割り当てた。キラルHPLC(カラム:(R,R)−Whelk−O1、4.6×250mm、5μm;移動相:A:超臨界CO、B:MeOH(0.2%アンモニア)、A:B=85:15;流量:3.0mL/分;カラム温度:40℃;RT = 2.67分)。LCMS (ESI),m/z:238.1 [M−Boc+H]
【0535】
ステップ5
【化467】
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2−((2R,4S)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル)プロパン−2−オール
DCM(10mL)及びトリフルオロ酢酸(1.5mL)中の(2R)−tert−ブチル2−(4−フルオロフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(360mg、1.07mmol)の溶液を、25℃で2時間撹拌した。反応混合物を乾燥するまで濃縮し、CombiFlash(0.01%FA中、5%MeCNで溶出)によって粗製物を精製して、所望の化合物を得た(220mg、85.5%)。LCMS(ESI)法C:RT = 2.68分,m/z 238.3 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 7.57−7.53 (m,2H),7.30−7.25 (m,2H),4.19−4.15 (m,1H),3.40−3.36 (m,1H),3.01−2.95 (m,1H),1.95-1.85 (m,2H),1.65−1.47 (m,3H),1.07 (s,6H)。
【0536】
【化468】
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(R)−4−((2R,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
2−((2R,4S)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル)プロパン−2−オールを使用し、実施例123と同じ反応順序を使用してこの化合物を調製し、HPLCによって精製して、白色固体を得た(0.4mg、2ステップで2.25%収率)。立体化学を任意に割り当てた。m/z 533.2 [M+H]。NMRに十分な材料は得られなかった。
【0537】
実施例136
【化469】
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(S)−4−((2R,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例135と同じ反応順序を使用してこの化合物を調製し、HPLCによって精製して、白色固体を得た(4.4mg、2ステップで24.8%収率)。立体化学を任意に割り当てた。m/z 533.2 [M+H]。1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 12.70 (s,1H),7.87 (s,1H),7.49 (dd,J = 8.4,5.5 Hz,2H),7.32 (d,J = 8.2 Hz,1H),7.22 (dd,J = 8.0,1.9 Hz,1H),7.15 (t,J = 8.7 Hz,2H),7.00 (d,J = 1.8 Hz,1H),4.15 (dt,J = 11.2,4.3 Hz,1H),4.01 (s,1H),3.95 (s,1H),3.81 (dd,J = 21.4,10.2 Hz,2H),2.64 (d,J = 10.1 Hz,1H),1.95 (dtd,J = 13.6,9.2,3.9 Hz,2H),1.68 (dd,J = 19.0,10.5 Hz,2H),0.98 (s,6H)。
【0538】
実施例137
【化470】
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(R)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
【化471】
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2−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル)プロパン−2−オール
実施例135と同様に化合物を合成した。2−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル)プロパン−2−オールとしてエナンチオマーを任意に割り当てた。LCMS(ESI)法C:RT = 2.69分,m/z 238.3 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 7.57−7.53 (m,2H),7.31−7.26 (m,2H),4.23−4.18 (m,1H),3.41−3.29 (m,1H),3.03−2.97 (m,1H),1.97−1.86 (m,2H),1.66−1.49 (m,3H),1.07 (s,6H)。
【0539】
【化472】
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(R)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
ステップ1におけるピペリジンとして2−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル)プロパン−2−オールを使用し、実施例123と同じ反応順序を使用してこの化合物を調製し、HPLCによって精製して、白色固体を得た(1.6mg、2ステップで8.5%収率)。立体化学を任意に割り当てた。m/z 533.2 [M+H]。NMRに十分な材料は得られなかった。
【0540】
実施例138
【化473】
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(S)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例137と同じ反応順序を使用してこの化合物を調製し、HPLCによって精製して、白色固体を得た(1mg、5.3%収率)。立体化学を任意に割り当てた。m/z 533.2 [M+H]。NMRに十分な材料は得られなかった。
【0541】
実施例139
【化474】
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(R)−4−((S)−4,4−ジフルオロ−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
(S)−4,4−ジフルオロ−2−フェニルピペリジン(実施例32)を使用し、実施例123と同じ反応順序を使用してこの化合物を調製し、HPLCによって精製して、白色固体を得た(4.6mg、2ステップで7.9%収率)。立体化学を任意に割り当てた。m/z 493.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.31 (s,1H),7.51 (d,J = 7.5 Hz,2H),7.45 − 7.24 (m,5H),7.02 (d,J = 1.8 Hz,1H),6.51 (s,1H),4.24 − 4.10 (m,2H),3.85 (td,J = 9.5,8.6,3.1 Hz,2H),2.76 − 2.67 (m,1H),2.24 − 1.88 (m,6H),1.80 (dtd,J = 15.6,9.2,7.9,4.5 Hz,1H)。
【0542】
実施例140
【化475】
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(S)−4−((S)−4,4−ジフルオロ−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例139と同じ反応順序でこの化合物を調製し、HPLCによって精製して、白色固体を得た(4.6mg、2ステップで9.3%収率)。立体化学を任意に割り当てた。m/z 493.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.31 (s,1H),7.82 (d,J = 8.1 Hz,1H),7.53 (d,J = 7.4 Hz,2H),7.42 − 7.26 (m,4H),7.02 (d,J = 1.8 Hz,1H),6.51 (s,1H),4.24 (dt,J = 11.3,3.6 Hz,1H),3.88 − 3.64 (m,3H),2.55 (d,J = 11.1 Hz,1H),2.42 (dd,J = 12.0,4.2 Hz,1H),2.30 − 1.88 (m,6H),1.87 − 1.73 (m,1H)。
【0543】
実施例141
【化476】
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(R)−4−((R)−4,4−ジフルオロ−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
(R)−4,4−ジフルオロ−2−フェニルピペリジン(実施例32)を使用し、実施例123と同じ反応順序を使用してこの化合物を調製し、HPLCによって精製して、白色固体を得た(3mg、2ステップで5.2%収率)。立体化学を任意に割り当てた。m/z 493.1 [M+H]。1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.34 (s,1H),7.83 (d,J = 8.1 Hz,1H),7.53 (d,J = 7.4 Hz,2H),7.44 − 7.26 (m,4H),7.09 − 6.99 (m,1H),4.24 (dt,J = 11.3,3.6 Hz,1H),3.88 − 3.64 (m,3H),2.58 −2.50 (m,1H),2.44 (td,J = 11.9,11.2,3.5 Hz,1H),2.30 − 1.91 (m,8H),1.88 − 1.73 (m,1H)。
実施例142
【化477】
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(S)−4−((R)−4,4−ジフルオロ−2−フェニルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例141と同じ反応順序を使用してこの化合物を調製し、HPLCによって精製して、白色固体を得た(4.6mg、2ステップで10.2%収率)。立体化学を任意に割り当てた。m/z 493.1 [M+H]。1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.20 (s,1H),7.51 (d,J = 7.5 Hz,2H),7.42 − 7.24 (m,5H),7.02 (d,J = 1.8 Hz,1H),6.51 (s,1H),4.17 (ddd,J = 16.0,11.5,4.4 Hz,2H),3.84 (td,J = 9.5,8.4,3.1 Hz,2H),2.74 − 2.66 (m,1H),2.23 − 1.91 (m,7H),1.86 − 1.73 (m,1H)。
【0544】
実施例143
【化478】
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(S)−4−((2S,4R)−2−(1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
【化479】
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ステップ1
【化480】
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2−(2−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール−3−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン
2−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(2.0g、8.85mmol)を、エタノール(10mL)及びトルエン(10mL)中の1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(2.85g、9.73mmol、)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(511mg、0.44mmol、)、及び炭酸カリウム(3.67g 26.55mmol、)の混合物に添加した。混合物を100℃で2時間撹拌した。反応物を冷却し、水を添加した。水層を3×50mLのジクロロメタンで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(100%ヘプタン〜100%酢酸エチル勾配、40gカラム)による精製によって、黄色の油状物として2.34g(89%)の2−(2−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール−3−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピリジンを得た。LCMS (島津法):RT = 1.45分,m+H = 298.1。H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.87 (d,J = 5.0 Hz,1H),7.86 (d,J = 1.5 Hz,1H),7.63 (dd,J = 14.6,2.2 Hz,1H),7.48 (dd,J = 5.2,1.6 Hz,1H),6.70 (d,J = 1.9 Hz,1H),6.14 (dd,J = 10.0,2.5 Hz,1H),4.04 (ddt,J = 11.5,4.3,2.1 Hz,1H),3.61 (td,J = 11.4,2.6 Hz,1H),2.63 − 2.48 (m,1H),2.17 − 1.99 (m,2H),1.83 − 1.62 (m,2H),1.58 (s,1H)。
【0545】
ステップ2
【化481】
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2−(1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン塩酸塩
1,4−ジオキサン(9.7mL、39mmol)中の塩酸(4mol/L)を、2−(2−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール−3−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(2.3g、7.7mmol)のジクロロメタン溶液(10mL)に添加し、混合物を室温で5時間撹拌した。得られた固体を濾過によって回収し、ジクロロメタンで洗浄して、黄色の固体として1.62g(84%)の2−(1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン塩酸塩を得た。さらなる精製をせずに化合物を次のステップに使用した。LCMS (島津法):RT = 1.45分,m+H = 214.1。H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.87 (d,J = 5.1 Hz,1H),8.21 (d,J = 1.7 Hz,1H),7.85 (d,J = 2.3 Hz,1H),7.69 (dd,J = 5.2,1.7 Hz,1H),6.97 (d,J = 2.2 Hz,1H)。
【0546】
ステップ3
【化482】
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Tert−ブチル5−[4−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−1−カルボキシレート
二炭酸ジ−tert−ブチル(4.4g、19.4mmol)を、2−(1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン塩酸塩(1.62g、6.49mmol)及びトリエチルアミン(3.6mL、26.0mmol)のジクロロメタン溶液(30mL)に添加し、混合物を45℃で48時間撹拌した。次いで、反応物を冷却し、水を添加した。層を分離させ、水層を2×25mLのジクロロメタンで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(100%ヘプタン〜100%酢酸エチル勾配、40gカラム)によって、白色固体として1.14g(56%)のtert−ブチル5−[4−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−1−カルボキシレートを得た。LCMS (島津法):RT = 1.48分,m+H = 314.1。H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.81 (d,J = 5.2 Hz,1H),8.44 (s,1H),8.15 (d,J = 2.8 Hz,1H),7.48 (dd,J = 5.1,1.7 Hz,1H),7.11 (d,J = 2.8 Hz,1H),1.69 (s,9H)。
【0547】
ステップ4
【化483】
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(±)−Tert−ブチル5−[シス−4−(トリフルオロメチル)−2−ピペリジル]ピラゾール−1−カルボキシレート
酢酸(18mL)中のtert−ブチル5−[4−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−1−カルボキシレート(1.1g、3.5mmol)及び酸化白金(IV)(80mg、0.35mmol)の混合物を、真空下に2分間置き、次いで、雰囲気を水素で置換した。このプロセスを2回繰り返した。次いで、混合物を水素下で、室温で16時間撹拌した。混合物をジクロロメタンで希釈し、セライトで濾過した。濾液を真空下で濃縮して、白色固体として1.1g(98%)の(±)−tert−ブチル5−[シス−4−(トリフルオロメチル)−2−ピペリジル]ピラゾール−1−カルボキシレートを得た。LCMS (島津法):RT = 1.0分,m+H = 320.1。H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.01 (dd,J = 6.8,2.8 Hz,1H),6.36 (dd,J = 21.7,2.8 Hz,1H),3.86 (dd,J = 11.5,2.7 Hz,1H),3.28 (d,J = 12.0 Hz,1H),2.79 (td,J = 12.2,2.8 Hz,1H),2.20 − 2.11 (m,1H),1.94 − 1.84 (m,1H),1.64 (s,1H),1.64 (s,9H),1.62 − 1.41 (m,2H)。
【0548】
【化484】
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(S)−4−((2S,4R)−2−(1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
tert−ブチル5−[シス−4−(トリフルオロメチル)−2−ピペリジル]ピラゾール−1−カルボキシレートを使用して実施例123の順序で化合物を合成し、SFCによって精製した。立体化学を任意に割り当てた。m/z 515.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 12.66 (s,1H),8.08 (s,1H),7.65 (d,J = 8.1 Hz,1H),7.29 − 7.18 (m,1H),7.00 (d,J = 1.8 Hz,1H),6.51 (s,1H),6.32 (d,J = 2.2 Hz,1H),4.26 (dt,J = 11.2,3.7 Hz,1H),3.91 − 3.76 (m,2H),3.65 (s,1H),2.29 (d,J = 11.4 Hz,1H),2.03 − 1.73 (m,4H),1.52 − 1.37 (m,1H)。
【0549】
実施例144
【化485】
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(R)−4−((2S,4R)−2−(1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例143と同じ順序でこの化合物を合成し、実施例143で生成した生成物からSFCによって精製した。立体化学を任意に割り当てた。m/z 515.1 [M+H]H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 12.62 (s,1H),8.07 (s,1H),7.59 (s,1H),7.42 (s,1H),7.27 − 7.17 (m,1H),7.07 (s,1H),7.01 (d,J = 1.8 Hz,1H),6.94 (s,1H),6.25 (s,1H),4.18 (dt,J = 11.2,4.5 Hz,1H),3.92 − 3.82 (m,2H),3.44 (q,J = 7.0 Hz,1H),2.13 (s,1H),1.96 (s,1H),1.78 (d,J = 10.7 Hz,3H),1.49 (s,1H),1.06 (t,J = 7.0 Hz,1H)。
【0550】
実施例145
【化486】
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(S)−4−((2R,4S)−2−(1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例143と同じ順序でこの化合物を合成し、実施例143で生成した生成物からSFCによって精製した。立体化学を任意に割り当てた。m/z 515.1 [M+H],1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 12.68 (s,1H),8.28 (d,J = 10.4 Hz,1H),7.60 − 7.55 (m,1H),7.48 (d,J = 8.1 Hz,1H),7.31 − 7.17 (m,1H),7.05 (d,J = 19.1 Hz,1H),6.25 (s,1H),4.20 (dt,J = 10.0,4.6 Hz,1H),4.14 (s,1H),3.92 (d,J = 12.2 Hz,2H),2.73 (s,1H),2.17 (s,1H),2.00 (s,1H),1.80 (s,3H),1.53 (s,1H)。
【0551】
実施例146
【化487】
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(R)−4−((2R,4S)−2−(1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例143と同じ順序でこの化合物を合成し、実施例143で生成した生成物からSFCによって精製した。立体化学を任意に割り当てた。m/z 515.1 [M+H],1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 12.63 (s,1H),8.26 (s,1H),7.69 (d,J = 8.2 Hz,1H),7.62 (s,1H),7.28 (dd,J = 8.2,1.8 Hz,1H),7.01 (d,J = 1.8 Hz,1H),6.32 (d,J = 2.2 Hz,1H),4.27 (dt,J = 11.3,3.7 Hz,1H),3.91 − 3.77 (m,2H),3.66 (s,1H),2.31 (t,J = 11.5 Hz,1H),2.04 − 1.85 (m,3H),1.79 (t,J = 10.8 Hz,2H),1.52 − 1.38 (m,1H)。
【0552】
実施例147
【化488】
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(S)−4−(4−シアノピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例37と同様に化合物を合成した。m/z 406.1 [M+H]。1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.20 (s,1H),7.56 (d,J = 8.1 Hz,1H),7.26 (dd,J = 8.1,1.9 Hz,1H),7.07 (d,J = 1.9 Hz,1H),4.33 (dt,J = 11.0,4.4 Hz,1H),4.14 (dt,J = 11.7,6.2 Hz,1H),3.99 (t,J = 7.4 Hz,1H),2.90 (dd,J = 9.0,4.7 Hz,1H),2.62 (s,2H),2.40 (s,1H),1.97 (s,1H),2.01 − 1.92 (m,1H),1.89 (s,1H),1.81 − 1.66 (m,2H)。
【0553】
実施例148
【化489】
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(S)−4−(4−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例37と同様に化合物を合成した。m/z 463.1 [M+H]
【0554】
実施例149
【化490】
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(S)−4−(4−シアノ−4−メチルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例37と同様に化合物を合成した。m/z 420.1 [M+H],1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.29 (s,1H),7.57 (d,J = 8.1 Hz,1H),7.27 (dd,J = 8.1,1.9 Hz,1H),7.08 (d,J = 1.8 Hz,1H),4.40 − 4.31 (m,1H),4.16 (dt,J = 11.6,6.3 Hz,1H),4.02 (t,J = 7.1 Hz,1H),3.62 − 3.53 (m,1H),2.95 − 2.79 (m,2H),2.71 (t,J = 11.2 Hz,1H),2.29 (s,1H),2.10 − 1.88 (m,3H),1.86 − 1.73 (m,1H),1.69 − 1.32 (m,6H)。
【0555】
実施例150
【化491】
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(S)−4−(4−(ジフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例37と同様に化合物を合成した。m/z 431.1 [M+H],1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.07 (s,1H),7.54 (d,J = 8.2 Hz,1H),7.27 (dd,J = 8.1,1.9 Hz,1H),7.12 − 7.03 (m,1H),6.51 (s,1H),6.03 − 5.90 (m,1H),4.37 − 4.25 (m,1H),4.16 (ddd,J = 11.6,8.7,3.3 Hz,1H),3.01 (s,1H),2.76 − 2.69 (m,1H),2.07 (s,1H),2.02 (s,2H),1.89 − 1.73 (m,2H),1.67 (d,J = 12.9 Hz,1H),1.51 (tt,J = 13.2,6.6 Hz,1H),1.35 (d,J = 12.9 Hz,1H),1.25 (q,J = 7.3,6.6 Hz,1H)。
【0556】
実施例151
【化492】
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(S)−4−((S)−2−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例37と同様に化合物を合成した。立体化学を任意に割り当てた。m/z 425.1 [M+H]
【0557】
実施例152
【化493】
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(S)−4−((R)−2−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例37と同様に化合物を合成した。立体化学を任意に割り当てた。m/z 425.1 [M+H],1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.13 (s,1H),7.83 (s,1H),7.49 (t,J = 8.3 Hz,1H),7.25 − 7.14 (m,1H),7.02 (d,J = 10.4 Hz,1H),6.51 (s,1H),4.30 (d,J = 7.8 Hz,1H),4.12 (s,1H),3.52 (t,J = 7.5 Hz,2H),2.88 (d,J = 6.6 Hz,1H),1.98 (s,3H),1.79 − 1.69 (m,1H),1.67 (s,5H),1.41 (s,5H),1.24 (dd,J = 9.4,6.9 Hz,1H)。
【0558】
実施例153
【化494】
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(S)−4−(2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例37と同様に化合物を合成した。m/z 423.1 [M+H],1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.23 (s,1H),7.43 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.27 (dd,J = 8.0,1.9 Hz,1H),7.08 (d,J = 1.9 Hz,1H),6.51 (s,1H),5.50 (s,1H),4.62 (t,J = 5.1 Hz,1H),4.21 (dd,J = 6.7,4.2 Hz,2H),3.23 − 3.01 (m,2H),2.94 − 2.79 (m,1H),2.10 − 1.94 (m,1H),1.92 − 1.80 (m,1H),1.53 (s,1H)。
【0559】
実施例154
【化495】
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(S)−4−(2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(ジアステレオマーの混合物)
実施例37と同様に化合物を合成した。m/z 432.1
【0560】
実施例155
【化496】
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(S)−4−((S)−2−シクロヘキシルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例37と同様に化合物を合成し、HPLCによって精製した。立体化学を任意に割り当てた。m/z 463.2 [M+H]
【0561】
実施例156
【化497】
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(S)−4−((R)−2−シクロヘキシルピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例37と同様に化合物を合成し、HPLCによって精製した。立体化学を任意に割り当てた。m/z 463.2 [M+H]
【0562】
実施例157
【化498】
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シス−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(実施例123)を使用し、実施例92と同じ順序を使用してこの化合物を合成し、SFCによって精製した。m/z 546.1[M+H],1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 12.94 (s,1H),7.47 (d,J = 10.6 Hz,1H),7.36 (d,J = 1.8 Hz,1H),7.29 (d,J = 4.6 Hz,1H),7.07 (d,J = 5.8 Hz,1H),6.86 (d,J = 4.6 Hz,1H),6.36 (s,1H),4.26 (dt,J = 11.5,3.6 Hz,1H),4.06 (dd,J = 10.9,3.0 Hz,1H),3.90 (s,5H),3.67 (s,1H),2.56 (s,1H),1.97 (s,2H),1.82 (dd,J = 15.2,8.6 Hz,2H),1.54 (s,2H)。
【0563】
実施例158
【化499】
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実施例157と同じ順序でこの化合物を合成し、実施例157で生成した生成物からSFCによって精製した。m/z 546.1[M+H],1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 12.95 (s,1H),7.36 (s,1H),7.29 (d,J = 4.5 Hz,1H),7.18 (d,J = 10.4 Hz,1H),7.07 (d,J = 6.0 Hz,1H),6.86 (d,J = 4.5 Hz,1H),6.33 (d,J = 2.0 Hz,1H),4.48 − 4.34 (m,1H),4.20 (dt,J = 11.5,3.8 Hz,1H),3.92 (s,3H),3.71 (t,J = 7.9 Hz,1H),3.61 (s,1H),3.50 − 3.38 (m,2H),2.74 (d,J = 12.4 Hz,1H),2.35 (t,J = 11.7 Hz,1H),2.08 (s,2H),1.78 (d,J = 12.1 Hz,1H),1.65 (t,J = 12.0 Hz,1H),1.52 − 1.38 (m,1H)。
【0564】
実施例159
【化500】
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実施例157と同じ順序でこの化合物を合成し、実施例157で生成した生成物からSFCによって精製した。m/z 546.1[M+H],1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 12.94 (s,1H),7.36 (d,J = 1.8 Hz,1H),7.29 (d,J = 4.6 Hz,1H),7.18 (d,J = 10.4 Hz,1H),7.07 (d,J = 6.0 Hz,1H),6.86 (d,J = 4.5 Hz,1H),6.33 (d,J = 1.9 Hz,1H),4.44 (dd,J = 11.2,2.7 Hz,1H),4.20 (dt,J = 11.2,4.0 Hz,1H),3.92 (s,4H),3.71 (dd,J = 9.2,6.6 Hz,1H),2.78 − 2.69 (m,1H),2.59 (td,J = 9.1,4.8 Hz,1H),2.41 − 2.29 (m,1H),2.04 − 1.73 (m,4H),1.63 (q,J = 12.1 Hz,1H),1.45 (qd,J = 12.5,4.0 Hz,1H)。
【0565】
実施例160
【化501】
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実施例157と同じ順序でこの化合物を合成し、実施例157で生成した生成物からSFCによって精製した。m/z 546.1[M+H],1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 12.94 (s,1H),7.46 (d,J = 10.6 Hz,1H),7.41 − 7.33 (m,1H),7.28 (d,J = 4.5 Hz,1H),7.12 − 7.03 (m,1H),6.84 (d,J = 4.5 Hz,1H),6.36 (s,1H),4.26 (dd,J = 11.2,4.1 Hz,1H),4.06 (d,J = 12.0 Hz,1H),3.91 (d,J = 7.4 Hz,4H),3.71 (d,J = 37.9 Hz,1H),2.67 (p,J = 1.9 Hz,1H),2.59 − 2.53 (m,1H),1.96 (s,2H),1.81 (d,J = 12.9 Hz,3H),1.55 (s,3H)。
【0566】
実施例161
【化502】
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(S)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
【化503】
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【化504】
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ステップ1:
【化505】
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ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート
4−メトキシピリジン(10.0g、91.63mmol)の無水THF溶液(250mL)に、−20℃で、カルボノクロリデート(17.01mL、119mmol)を窒素雰囲気下でゆっくりと添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。THF(1.0M、146.61mL、146.61mmol)中の(4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミドを、−20℃で混合物に添加し、同じ温度でさらない1時間撹拌した。混合物を3%の塩化水素水溶液(40mL)でクエンチし、トルエン(40mL)で抽出した。有機層を4.5%のNaHCO水溶液(40mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。イソプロピルアルコール(15mL)を混合物に添加し、室温で1時間撹拌した。濾過により固体を単離した。濾過ケーキをイソプロピルアルコール(5mL×3)で洗浄し、真空中で乾燥させて、白色固体として標記化合物(14g、47%)を得た。H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 8.06 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.42 − 7.30 (m,5H),7.27 − 7.22 (m,2H),7.20 − 7.12 (m,2H),5.74 (d,J = 7.2 Hz,1H),5.36 − 5.17 (m,3H),3.32 − 3.20 (m,1H),2.62 (d,J = 16.8 Hz,1H)。LCMS M/Z (M+H) 326。
【0567】
ステップ2:
【化506】
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ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート
酢酸(100mL)中のベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(14.0g、43.03mmol)及び亜鉛粉末(28.14g、430.33mmol)の混合物を、室温で24時間撹拌した。混合物を濾過し、濾過ケーキを酢酸(30mL×3)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc = 3:1)によって粗残渣を精製して、無色の油状物として標記化合物(14g、99%)を得た。LCMS M/Z (M+H) 328。
【0568】
ステップ3:
【化507】
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ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート
THF(25mL)及びMeOH(5mL)中のベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(2.6g、7.94mmol)の溶液に、0℃で、水素化ホウ素ナトリウム(331mg、8.74mmol)を添加した。反応混合物を0℃で0.5時間撹拌した。反応を塩化水素水溶液(1.0M、15mL)でクエンチし、水(50mL)で希釈し、EtOAc(200mL)で抽出した。有機層をブライン(100mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc = 1:1)によって粗残渣を精製して、無色の油状物として標記化合物(2.3g、88%)を得た。LCMS M/Z (M+H) 330。
【0569】
ステップ4:
【化508】
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ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−((メチルスルホニル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート
ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(2.3g、6.98mmol)及びトリエチルアミン(1.95mL、13.97mmol)のDCM溶液(25mL)に、0℃で、メタンスルホニルクロリド(8.92mL、115.23mmol)を滴下した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。DCM(200mL)を添加し、10%のクエン酸水溶液(100mL)、飽和NaHCO水溶液(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、さらなる精製を必要としない無色の油状物として標記化合物(2.81g、粗製)を得た。
【0570】
ステップ5:
【化509】
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(トランス)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルチオ)ピペリジン−1−カルボキシレート&(シス)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルチオ)ピペリジン−1−カルボキシレート
ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−((メチルスルホニル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(2.81g、6.9mmol)のMeOH溶液(50mL)に、ナトリウムチオメトキシド(0.9g、12.84mmol)を添加した。反応混合物を70℃に5時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を真空中で濃縮した。EtOAc(200mL)を添加し、水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc = 10:1)によって粗残渣を精製して、無色の油状物として(トランス)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルチオ)ピペリジン−1−カルボキシレート(750mg、TLCでより低い極性)、及び無色の油状物として(シス)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルチオ)ピペリジン−1−カルボキシレート(810mg、TLCでより高い極性)を得た。トランス異性体:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.42 − 7.29 (m,5H),7.20 − 7.12 (m,2H),7.08 − 7.00 (m,2H),5.60 (s,1H),5.20 (s,2H),4.30 − 4.17 (m,1H),2.90 − 2.80 (m,1H),2.73 − 2.56 (m,2H),2.10 (s,3H),1.97 − 1.87 (m,2H),1.57 − 1.48 (m,1H)。LCMS M/Z (M+H) 360。シス異性体:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.35 − 7.26 (m,3H),7.23 − 7.13 (m,4H),7.04 − 6.96 (m,2H),5.14 − 5.04 (m,3H),4.22 − 4.09 (m,1H),3.53 − 3.39 (m,1H),3.00 − 2.89 (m,1H),2.39 − 2.29 (m,1H),2.23 − 2.06 (m,2H),2.03 (s,3H),1.71 − 1.62 (m,1H)。LCMS M/Z (M+H) 360。
【0571】
ステップ6:
【化510】
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(シス)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
(シス)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルチオ)ピペリジン−1−カルボキシレート(810mg、2.25mmol)のアセトン溶液(12mL)に、水(12mL)中のペルオキシ一硫酸カリウム(2.91g、4.73mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。EtOAc(150mL)を添加し、飽和NaHCO水溶液(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(DCM/EtOAc = 1:2)によって粗残渣を精製して、白色固体として標記化合物(0.8g、91%)を得た。LCMS M/Z (M+H) 392。
【0572】
ステップ7:
【化511】
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(2R,4S)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−カルボキシレート&(2S,4R)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
キラルSFC(Chiralpak OD(250mm30mm、5um)、超臨界CO/EtOH+0.05%DEA = 70/30;60mL/分)を使用して(シス)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.0g)を分離させて、白色固体として(2R,4S)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.45g、第1のピーク)、及び白色固体として(2S,4R)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.46g、第2のピーク)を得た。第1のピーク:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.32 − 7.27 (m,3H),7.26 − 7.16 (m,2H),7.15 − 7.08 (m,2H),7.05 − 6.97 (m,2H),5.12 − 4.98 (m,2H),4.97 − 4.89 (m,1H),4.36 − 4.26 (m,1H),3.48 − 3.36 (m,1H),3.29 − 3.16 (m,1H),2.87 (s,3H),2.56 − 2.46 (m,1H),2.38 − 2.24 (m,1H),2.18 − 2.01 (m,2H)。LCMS M/Z (M+H) 392。第2のピーク:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.32 − 7.27 (m,3H),7.26 − 7.16 (m,2H),7.15 − 7.08 (m,2H),7.04 − 6.97 (m,2H),5.12 − 4.98 (m,2H),4.97 − 4.89 (m,1H),4.36 − 4.26 (m,1H),3.48 − 3.36 (m,1H),3.29 − 3.16 (m,1H),2.87 (s,3H),2.56 − 2.46 (m,1H),2.38 − 2.24 (m,1H),2.18 − 2.01 (m,2H)。LCMS M/Z (M+H) 392。
【0573】
ステップ8:
(2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン
【化512】
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(2S,4R)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(350mg、0.89mmol)のMeOH溶液(10mL)に、20%水酸化パラジウム(350mg)を添加した。混合物を水素雰囲気(15psi)下で、室温で1時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮して、さらなる精製を必要としない白色固体として標記化合物(220mg、粗製)を得た。LCMS M/Z (M+H) 258。
【0574】
ステップ9:
(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
【化513】
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(2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン(220mg、0.85mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.71mL、4.27mmol)のEtOAc溶液(12mL)に、(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イルメタンスルホネート(926mg、1.71mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下で、80℃で16時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を真空中で濃縮した。分取TLC(石油エーテル/EtOAc = 1:2)によって粗残渣を精製して、無色の油状物として(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(150mg、TLCでより低い極性)、及び無色の油状物として(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(150mg、TLCでより高い極性)を得た。LCMS M/Z (M+H) 703。
【0575】
ステップ10:
【化514】
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(S)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(1.0M、6mL)中の(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(180mg、0.26mmol)及びトリフルオロ酢酸の混合物を、15℃で1時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮した。逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル28〜58%/水中0.225%ギ酸)によって粗残渣を精製して、白色固体として標記化合物(59mg、42%)を得た。H NMR (400 MHz,CDOD) δ 8.17 (s,1H),7.85 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.59 − 7.49 (m,2H),7.41 − 7.38 (m,1H),7.17 − 7.07 (m,3H),4.32 − 4.24 (m,1H),3.90 − 3.74 (m,3H),3.28 − 3.18 (m,1H),2.91 (s,3H),2.81 − 2.72 (m,1H),2.48 − 2.37 (m,1H),2.24 − 2.16 (m,1H),2.15 − 2.03 (m,2H),1.97 − 1.74 (m,3H)。LCMS M/Z (M+H) 553。
【0576】
実施例162
【化515】
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(R)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例161、ステップ10に記載される手順に従い、(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドを(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として標記化合物を得た(37mg、26%)。H NMR (400 MHz,CDOD) δ 8.17 (s,1H),7.51 − 7.48 (m,2H),7.44 − 7.34 (m,2H),7.14 (d,J = 1.6 Hz,1H),7.09 − 7.01 (m,2H),4.29 − 4.21 (m,1H),4.10 − 4.03 (m,1H),4.02 − 3.95 (m,1H),3.92 − 3.83 (m,1H),3.24 − 3.14 (m,1H),2.94 − 2.89 (m,1H),2.88 (s,3H),2.33 − 2.21 (m,1H),2.20 − 2.04 (m,3H),1.97 − 1.75 (m,3H)。LCMS M/Z (M+H) 553。
【0577】
実施例163&実施例164
【化516】
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(S)−4−((2R,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(R)−4−((2R,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例161に記載される手順に従い、(2S,4R)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−カルボキシレートを(2R,4S)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−カルボキシレートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として(S)−4−((2R,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(53mg、TLCでより低い極性)及び(R)−4−((2R,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(46mg、TLCでより高い極性)を得た。実施例163:H NMR (400 MHz,CDOD) δ 8.18 (s,1H),7.51 − 7.49 (m,2H),7.45 − 7.34 (m,2H),7.14 (d,J = 2.0 Hz,1H),7.09 − 7.01 (m,2H),4.29 − 4.21 (m,1H),4.11 − 4.04 (m,1H),4.03 − 3.95 (m,1H),3.93 − 3.84 (m,1H),3.25 − 3.15 (m,1H),2.96 − 2.90 (m,1H),2.88 (s,3H),2.33 − 2.22 (m,1H),2.19 − 2.06 (m,3H),1.97 − 1.78 (m,3H)。LCMS M/Z (M+H) 553。実施例164:H NMR (400 MHz,CDOD) δ 8.16 (s,1H),7.84 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.59 − 7.48 (m,2H),7.41 − 7.38 (m,1H),7.17 − 7.05 (m,3H),4.31 − 4.22 (m,1H),3.89 − 3.74 (m,3H),3.27 − 3.18 (m,1H),2.90 (s,3H),2.81 − 2.72 (m,1H),2.47 − 2.37 (m,1H),2.25 − 2.16 (m,1H),2.14 − 2.01 (m,2H),1.98 − 1.73 (m,3H)。LCMS M/Z (M+H) 553。
【0578】
実施例165&実施例166
【化517】
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(R)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(S)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例161に記載される手順に従い、(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イルメタンスルホネートを(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(チアゾール−2−イル)スルファモイル)−6−フルオロクロマン−4−イルメタンスルホネートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として(R)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(72mg、TLCでより低い極性)及び(S)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(145mg、TLCでより高い極性)を得た。実施例165:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 12.91 (s,1H),7.45 − 7.30 (m,3H),7.20 (d,J = 4.4 Hz,1H),7.06 − 7.01 (m,1H),6.87 (d,J = 10.0 Hz,1H),6.55 (d,J = 4.4 Hz,1H),4.27 − 4.19 (m,1H),3.97 − 3.79 (m,3H),3.05 − 2.87 (m,2H),2.82 (s,3H),2.30 − 2.03 (m,4H),1.98 − 1.81 (m,3H)。LCMS M/Z (M+H) 570。実施例166:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.45 − 7.30 (m,4H),7.21 (d,J = 4.8 Hz,1H),7.06 − 7.01 (m,2H),6.54 (d,J = 4.4 Hz,1H),4.32 − 4.27 (m,1H),3.87 − 3.76 (m,2H),3.65 − 3.62 (m,1H),3.03 − 2.83 (m,1H),2.87 − 2.85 (m,1H),2.84 (s,3H),2.41 − 2.22 (m,2H),2.18 − 2.12 (m,1H),2.08 − 1.83 (m,3H),1.78 − 1.65 (m,1H)。LCMS M/Z (M+H) 570。
【0579】
実施例167&実施例168
【化518】
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(R)−4−((2S,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(S)−4−((2S,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
ステップ1:
【化519】
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(トランス)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート&(シス)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(12.0g、36.66mmol)の無水THF溶液(200mL)に、0℃で、(トリフルオロメチル)トリメチルシラン(19.06mL、47.66mmol)及びTHF中のテトラブチルアンモニウムフルオリド(1.0M、3.67mL、3.67mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。水(50mL)を添加し、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc = 10:1)によって粗残渣を精製して、白色固体として(トランス)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(3.4g、TLCでより低い極性)、及び白色固体として(シス)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.88g、TLCでより高い極性)を得た。トランス異性体:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.31 − 7.25 (m,3H),7.22 − 7.16 (m,2H),7.11 − 7.05 (m,2H),7.03 − 6.96 (m,2H),5.15 − 4.97 (m,3H),4.33 − 4.25 (m,1H),3.42 − 3.28 (m,1H),2.55 (s,1H),2.27 − 2.12 (m,2H),2.06 − 1.99 (m,1H),1.97 − 1.86 (m,1H)。LCMS M/Z (M+H) 398。シス異性体:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.30 − 7.24 (m,3H),7.22 − 7.15 (m,2H),7.11 − 7.05 (m,2H),7.03 − 6.95 (m,2H),5.15 − 4.97 (m,3H),4.35 − 4.22 (m,1H),3.41 − 3.29 (m,1H),2.57 (s,1H),2.28 − 2.12 (m,2H),2.08 − 1.98 (m,1H),1.97 − 1.84 (m,1H)。LCMS M/Z (M+H) 398。
【0580】
ステップ2:
【化520】
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(2S,4S)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート&(2R,4R)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
キラルSFC(Whelk−01 250mm30mm、10UM、超臨界 CO2/MeOH+DEA=70/30;70ml/分)を使用して(シス)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.88g)を懸濁させて、白色固体として(2S,4S)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.37g、第1のピーク)、及び白色固体として(2R,4R)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.38g、第2のピーク)を得た。
【0581】
ステップ3:
【化521】
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(2S,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−4−オール
実施例161、ステップ8に記載される手順に従い、(2S,4R)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−カルボキシレートを(2S,4S)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として標記化合物を得た(210mg、86%)。H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.37 − 7.35 (m,2H),7.04 − 7.00 (m,2H),4.02 − 3.98 (m,1H),3.19 − 3.12 (m,2H),1.90 − 1.65 (m,4H)。
【0582】
ステップ4:
【化522】
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(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例161、ステップ9に記載される手順に従い、(2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジンを(2S,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−4−オールで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(130mg、TLCでより低い極性)及び(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(170mg、TLCでより高い極性)を得た。LCMS M/Z (M+H) 709。
【0583】
ステップ5:
【化523】
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(R)−4−((2S,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(S)−4−((2S,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例161、ステップ10に記載される手順に従い、(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドを(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として(R)−4−((2S,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(30mg、TLCでより低い極性)及び(S)−4−((2S,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(42mg、TLCでより高い極性)を得た。実施例167:H NMR (400 MHz,CDOD) δ 7.90 (s,1 H),7.50 − 7.47 (m,2 H),7.38 − 7.35 (m,2 H),7.20 (s,1 H),7.10 − 7.07 (m,2 H),4.32 − 4.29 (m,1 H),4.23 − 4.20 (m,1 H),3.95 − 3.90 (m,1 H),3.86 − 3.85 (m,1 H),2.57 − 2.49 (m,2 H),2.14 − 2.02 (m,1 H),1.95 − 1.84 (m,2 H),1.81 − 1.68 (m,3H)。LCMS M/Z (M+H) 559。実施例168:H NMR (400 MHz,CDOD) δ 7.90 (s,1H),7.76 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.57 − 7.46 (m,2H),7.42 − 7.39 (m,1H),7.18 (d,J = 1.2 Hz,1H),7.11 − 7.06 (m,2H),4.29 − 4.21 (m,1H),4.01 − 3.98 (m,1H),3.87 − 3.74 (m,2H),2.76 − 2.67 (m,1H),2.49 − 2.46 (m,1H),2.18 − 2.06 (m,1H),1.92 − 1.79 (m,4H),1.73 − 1.69 (m,1H)。LCMS M/Z (M+H) 559。
【0584】
実施例169&実施例170
【化524】
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(S)−4−((2R,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(R)−4−((2R,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例167に記載される手順に従い、(2S,4S)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを(2R,4R)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として(S)−4−((2R,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(46mg、TLCでより低い極性)及び(R)−4−((2R,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(25mg、TLCでより高い極性)を得た。実施例169:H NMR (400 MHz,CDOD) δ 7.80 (s,1H),7.41 − 7.34 (m,2H),7.31 − 7.20 (m,3H),7.10 (s,1H),7.01 − 6.94 (m,1H),4.25 − 4.05 (m,2H),3.87 − 3.69 (m,2H),2.48 − 2.34 (m,2H),2.05 − 1.92 (m,1H),1.78 − 1.59 (m,5H)。LCMS M/Z (M+H) 559。実施例170:H NMR (400 MHz,CDOD) δ 7.90 (s,H),7.76 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.55 − 7.46 (m,2H),7.40 (d,J = 8.0,1H),7.18 (s,1H),7.11 − 7.06 (m,2H),4.30 − 4.20 (m,1H),4.00 − 3.98 (m,1H),3.88 − 3.71 (m,2H),2.72 − 2.68 (m,1H),2.49 − 2.45 (m,1H),2.18 − 2.05 (m,1H),1.93 − 1.79 (m,4H),1.75 − 1.66 (m,1H)。LCMS M/Z (M+H) 559。
【0585】
実施例171&実施例172
【化525】
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(R)−6−フルオロ−4−((2S,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(S)−6−フルオロ−4−((2S,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例167に記載される手順に従い、(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イルメタンスルホネートを(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)−6−フルオロクロマン−4−イルメタンスルホネートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として(R)−6−フルオロ−4−((2S,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(37mg、TLCでより低い極性)及び(S)−6−フルオロ−4−((2S,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(113mg、TLCでより高い極性)を得た。実施例171:H NMR (400 MHz,CDOD) δ 8.20 (s,1H),7.46 − 7.37 (m,2H),7.20 − 7.07 (m,2H),7.06 − 6.96 (m,2H),4.28 − 4.20 (m,2H),4.02 − 3.94 (m,1H),3.90 − 3.81 (m,1H),2.75 − 2.64 (m,2H),2.22 − 2.12 (m,1H),1.99 − 1.89 (m,2H),1.87 − 1.71 (m,3H)。LCMS M/Z (M+H) 577。実施例172:H NMR (400 MHz,CDOD) δ 8.20 (s,1H),7.59 − 7.45 (m,3H),7.17 (d,J = 5.6 Hz,1H),7.13 − 7.06 (m,2H),4.32 − 4.24 (m,1H),4.03 − 3.97 (m,1H),3.85 − 3.75 (m,2H),2.81 − 2.72 (m,1H),2.51 − 2.43 (m,1H),2.18 − 2.07 (m,1H),1.98 − 1.82 (m,4H),1.79 − 1.71 (m,1H)。LCMS M/Z (M+H) 577。
【0586】
実施例173&実施例174
【化526】
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(R)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(S)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
ステップ1:
【化527】
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(トランス)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート&(シス)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート
トリフルオロメタンスルホン酸銀(9.36g、36.43mmol)、1−クロロメチル−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンビス(テトラフルオロホウ酸塩)(6.45g、18.22mmol)、フッ化カリウム(2.82g、48.58mmol)、及びベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(4.0g、12.14mmol)のEtOAc溶液(40mL)に、2−フルオロピリジン(3.54g、36.43mmol)及び(トリフルオロメチル)トリメチルシラン(5.18g、36.43mmol)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。シリカのプラグ(EtOAcで溶出)を通して反応混合物を濾過した。濾液を真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc = 3:1)によって粗残渣を精製して、無色の油状物として(トランス)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.87g、TLCでより低い極性)、及び無色の油状物として(シス)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.15g、TLCでより高い極性)を得た。トランス異性体:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.41 − 7.32 (m,5H),7.21 − 7.15 (m,2H),7.09 − 7.03 (m,2H),5.75 − 5.65 (m,1H),5.22 (s,2H),4.38 − 4.25 (m,2H),2.88 − 2.71 (m,2H),2.08 − 1.98 (m,2H),1.79 − 1.69 (m,1H)。LCMS M/Z (M+H) 398。シス異性体:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.38 − 7.23 (m,5H),7.18 − 7.15 (m,2H),7.03 − 6.98 (m,2H),5.43 (s,1H),5.17 (s,2H),4.68 − 4.60 (m,1H),4.27 − 4.11 (m,1H),3.35 − 3.29 (m,1H),2.61 − 2.57 (m,1H),2.29 − 2.13 (m,1H),2.00 − 1.86 (m,2H)。LCMS M/Z (M+H) 398。
【0587】
ステップ2:
【化528】
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(2S,4R)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート&(2R,4S)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート
キラルSFC(Chiralpak OD(250mm30mm、5um)、超臨界CO2/MeOH+DEA=85/15;60ml/分)を使用して(シス)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.95g)を分離して、無色の油状物として(2S,4R)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.46g、第1のピーク)、及び無色の油状物として(2R,4S)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.45g、第2のピーク)を得た。LCMS M/Z (M+H) 398。
【0588】
ステップ3:
【化529】
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(2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン
実施例161、ステップ8に記載される手順に従い、(2S,4R)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−カルボキシレートを(2S,4R)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の油状物として標記化合物を得た(110mg、83%)。
【0589】
ステップ4:
【化530】
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(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例161、ステップ9に記載される手順に従い、(2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジンを(2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の油状物として(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(45mg、TLCでより低い極性)及び(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(45mg、TLCでより高い極性)を得た。LCMS M/Z (M+H) 709。
【0590】
ステップ5:
【化531】
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(R)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(S)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例161、ステップ10に記載される手順に従い、(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドを(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として(R)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(14mg、TLCでより低い極性)及び(S)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(12mg、TLCでより高い極性)を得た。実施例173:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 8.02 (s,1H),7.78 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.44 − 7.34 (m,3H),7.23 (d,J = 1.6 Hz,1H),7.05 − 7.01 (m,2H),4.31 − 4.21 (m,2H),3.87 − 3.78 (m,2H),3.68 − 3.64 (m,1H),2.74 − 2.66 (m,1H),2.35 − 2.26 (m,1H),2.25 − 2.15 (m,1H),2.12 − 1.97 (m,3H),1.95 − 1.87 (m,1H),1.81 − 1.73 (m,2H)。LCMS M/Z (M+H) 559。実施例174:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 8.03 (s,1H),7.41 − 7.33 (m,3H),7.26 − 7.24 (m,2H),7.03 − 6.99 (m,2H),4.27 − 4.15 (m,2H),3.97 − 3.84 (m,3H),2.75 − 2.71 (m,1H),2.32 − 1.95 (m,5H),1.89 − 1.76 (m,3H)。LCMS M/Z (M+H) 559。
【0591】
実施例175&実施例176
【化532】
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(S)−4−((2R,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(R)−4−((2R,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例173に記載される手順に従い、(2S,4R)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートを(2R,4S)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として(S)−4−((2R,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(12mg、TLCでより低い極性)及び(R)−4−((2R,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメトキシ)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(3mg、TLCでより高い極性)を得た。実施例175:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 8.02 (s,1H),7.78 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.45 − 7.34 (m,3H),7.23 (d,J = 2.0 Hz,1H),7.06 − 7.01 (m,2H),4.33 − 4.19 (m,2H),3.90 − 3.78 (m,2H),3.73 − 3.63 (m,1H),2.72 − 2.66 (m,1H),2.35 − 2.27 (m,1H),2.25 − 2.18 (m,1H),2.11 − 2.04 (m,2H),2.04 − 1.98 (m,1H),1.96 − 1.88 (m,1H),1.82 − 1.72 (m,2H)。LCMS M/Z (M+H) 559。実施例176:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 8.02 (s,1H),7.43 − 7.30 (m,3H),7.28 − 7.21 (m,2H),7.06 − 6.97 (m,2H),3.97 − 3.87 (m,5H),2.75 − 2.71 (m,1H),2.19 − 2.12 (m,3H),2.11 − 2.00 (m,3H),1.88 − 1.76 (m,2H)。LCMS M/Z (M+H) 559。
【0592】
実施例177
【化533】
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(S)−4−((2S,4R)−4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
【化534】
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ステップ1:
【化535】
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ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−メチレンピペリジン−1−カルボキシレート
メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(9.93g、27.8mmol)の無水THF溶液(80mL)に、0℃で、THF中のカリウムtert−ブトキシド(1.0M、27.8mL、27.8mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物を窒素雰囲気下で40℃に0.5時間加熱した。室温に冷却した後、無水THF(20mL)中のベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−オキソ−ピペリジン−1−カルボキシレート(7.0g、21.38mmol)を混合物に添加し、40℃にさらに16時間加熱した。混合物を水(200mL)でクエンチし、EtOAc(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc = 30:1)によって粗残渣を精製して、無色の油状物として標記化合物(6.8g、98%)を得た。LCMS M/Z (M+H) 326。
【0593】
ステップ2:
【化536】
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ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−メチレンピペリジン−1−カルボキシレート(6.8g、20.9mmol)の無水THF溶液(100mL)に、0℃で、ボラン−テトラヒドロフラン錯体(1.0M、31.35mL、31.35mmol)を添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、室温にさらに2時間加温した。0℃に冷却した後、NaOH水溶液(2.0M、20.9mL、41.8mmol)及び30%過酸化水素水溶液(12.92mL、125.39mmol)を混合物に滴下し、室温でさらに1.5時間撹拌した。水(70mL)を添加し、EtOAc(80mL)で抽出した。有機層をチオ硫酸ナトリウム水溶液(2.0M、60mL)、ブライン(60mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc = 2:1)によって粗残渣を精製して、無色の油状物として標記化合物(6.3g、88%)を得た。LCMS M/Z (M+H) 344。
【0594】
ステップ3:
【化537】
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ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−ホルミルピペリジン−1−カルボキシレート
ジメチルスルホキシド(1.71g、21.84mmol)の無水DCM溶液(20mL)に、−78℃で、エタンジオイルジクロリド(2.31g、18.2mmol)を添加した。混合物を−78℃で10分間撹拌した後、ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(2.50g、7.28mmol)の無水DCM溶液(20mL)をゆっくりと添加した。混合物を−78℃で40分間撹拌した後、トリエチルアミン(5.07mL、36.4mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物を−78℃で5分間撹拌し、室温にさらに20分間加温した。水(30mL)を添加し、DCM(30mL×2)で抽出した。有機層を飽和NaHCO水溶液(60mL)、ブライン(60mL)で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、さらなる精製を必要としない茶色の油状物として標記化合物(2.7g、97%)を得た。
【0595】
ステップ4:
【化538】
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(トランス)−ベンジル4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート&(シス)−ベンジル4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−ホルミルピペリジン−1−カルボキシレート(2.7g、7.91mmol)の無水THF溶液(20mL)に、水酸化アンモニウム(28.73mL、791mmol)を添加した。混合物を室温で10分間撹拌した後、ヨウ素(2.21g、8.7mmol)をゆっくりと添加した。混合物を室温で2時間撹拌した後、5%Na(30mL)を添加した。混合物を室温でさらに2時間撹拌した。水(50mL)を添加し、混合物を濃HClでpH3に酸性化し、次いで、EtOAc(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc = 3:1)によって粗残渣を精製して、無色の油状物として(トランス)−ベンジル4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(2g、TLCでより低い極性)、及び無色の油状物として(シス)−ベンジル4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.4g、TLCでより高い極性)を得た。トランス異性体:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.42 − 7.30 (m,5H),7.17 − 7.02 (m,4H),5.64 − 5.62 (m,1H),5.21 (s,2H),4.27 − 4.22 (m,1H),2.88 − 2.76 (m,1H),2.74 − 2.58 (m,2H),2.25 − 2.10 (m,1H),2.05 − 1.93 (m,1H),1.90 − 1.75 (m,1H)。LCMS M/Z (M+H) 339。シス異性体:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.39 − 7.30 (m,3H),7.27 − 7.23 (m,2H),7.22 − 7.15 (m,2H),7.09 − 7.00 (m,2H),5.46 − 5.39 (m,1H),5.16 (s,2H),4.34 − 4.23 (m,1H),3.41 − 3.29 (m,1H),3.00 − 2.91 (m,1H),2.58 − 2.44 (m,1H),2.28 − 2.17 (m,1H),2.02 − 1.89 (m,2H)。LCMS M/Z (M+H) 339。
【0596】
ステップ5:
【化539】
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(2R,4S)−ベンジル4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート&(2S,4R)−ベンジル4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
キラルSFC(Chiralpak OD(250mm30mm、5um)、超臨界CO/MeOH+0.05%DEA = 55/45;65mL/分)を使用して(シス)−ベンジル4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.4g)を分離して、無色の油状物として(2R,4S)−ベンジル4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.15g、第1のピーク)、及び無色の油状物として(2S,4R)−ベンジル4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.15g、第2のピーク)を得た。
【0597】
ステップ6:
【化540】
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(2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−カルボニトリル
実施例161、ステップ8に記載される手順に従い、(2S,4R)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−カルボキシレートを(2S,4R)−ベンジル4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として標記化合物を得た(90mg、99%)。
【0598】
ステップ7:
【化541】
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(R)−4−((2S,4R)−4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(S)−4−((2S,4R)−4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例161、ステップ9に記載される手順に従い、(2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジンを(2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−カルボニトリルで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、薄黄色の固体として(R)−4−((2S,4R)−4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(50mg、TLCでより低い極性)及び(S)−4−((2S,4R)−4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(75mg、TLCでより高い極性)を得た。
【0599】
ステップ8:
【化542】
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(S)−4−((2S,4R)−4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例161、ステップ10に記載される手順に従い、(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドを(S)−4−((2S,4R)−4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として標記化合物を得た(12mg、21%)。H NMR (400 MHz,CDOD) δ 8.08 (s,1H),7.80 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.56 − 7.45 (m,2H),7.46 − 7.32 (m,1H),7.15 (d,J = 2.0 Hz,1H),7.13 − 7.05 (m,2H),4.30 − 4.20 (m,1H),3.85 − 3.66 (m,3H),2.85 − 2.73 (m,1H),2.67 − 2.57 (m,1H),2.40 − 2.28 (m,1H),2.15 − 1.74 (m,6H)。LCMS M/Z (M+H) 500。
【0600】
実施例178
【化543】
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(R)−4−((2S,4R)−4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例177、ステップ8に記載される手順に従い、(S)−4−((2S,4R)−4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドを(R)−4−((2S,4R)−4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として標記化合物を得た(10mg、26%)。H NMR (400 MHz,CDOD) δ 8.13 (s,1H),7.51 − 7.43 (m,2H),7.42 − 7.32 (m,2H),7.14 (s,1H),7.12 − 6.97 (m,2H),4.27 − 4.18 (m,1H),4.03 − 3.79 (m,3H),2.82 − 2.68 (m,2H),2.24 − 1.96 (m,4H),1.95 − 1.76 (m,3H)。LCMS M/Z (M+H) 500。
【0601】
実施例179&実施例180
【化544】
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(S)−4−((2R,4S)−4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(R)−4−((2R,4S)−4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例177に記載される手順に従い、(2S,4R)−ベンジル4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレートを(2R,4S)−ベンジル4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として(S)−4−((2R,4S)−4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(15mg、TLCでより低い極性)及び(R)−4−((2R,4S)−4−シアノ−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(11mg、TLCでより高い極性)を得た。実施例179:H NMR (400 MHz,CDOD) δ 8.02 (s,1H),7.52 − 7.42 (m,2H),7.41 − 7.29 (m,2H),7.16 (s,1H),7.12 − 6.98 (m,2H),4.24 − 4.16 (m,1H),3.98 (d,J = 10.0 Hz,1H),3.93 − 3.77 (m,2H),2.80 − 2.67 (m,2H),2.20 − 1.95 (m,4H),1.91 − 1.75 (m,3H)。LCMS M/Z (M+H) 500。実施例180:H NMR (400 MHz,CDOD) δ 8.05 (s,1H),7.79 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.56 − 7.46 (m,2H),7.45 − 7.33 (m,1H),7.15 (d,J = 1.6 Hz,1H),7.15 − 7.02 (m,2H),4.28 − 4.18 (m,1H),3.84 − 3.65 (m,3H),2.84 − 2.73 (m,1H),2.67 − 2.57 (m,1H),2.38 − 2.27 (m,1H),2.14 − 1.89 (m,4H),1.86 − 1.74 (m,2H)。LCMS M/Z (M+H) 500。
【0602】
実施例181&実施例182
【化545】
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(R)−4−((2S,4R)−4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(S)−4−((2S,4R)−4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
ステップ1:
【化546】
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(シス)−ベンジル4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(2.0g、5.82mmol)の無水DCM溶液(20mL)に、0℃で、ジエチルアミノサルファートリフルオリド(2.82g、17.47mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応を5%NaHCO水溶液(20mL)でクエンチした。有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc = 3:1)によって粗残渣を精製して、無色の油状物として標記化合物(0.84g、42%)を得た。
【0603】
ステップ2:
【化547】
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(2S,4R)−ベンジル4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート&(2R,4S)−ベンジル4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
キラルSFC(Whelk−01 250mm30mm、10UM;移動相:CO2中、45%のエタノール(0.05%DEA);流量:60mL/分)を使用して(シス)−ベンジル4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.90g)を分離して、無色の油状物として(2S,4R)−ベンジル4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.3g、第1のピーク)、及び無色の油状物として(2R,4S)−ベンジル4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.29g、第2のピーク)を得た。第1のピーク:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.29 − 7.27 (m,3H),7.20 − 7.16 (m,4H),7.06 − 6.98 (m,2H),5.21 − 4.98 (m,3H),4.33 − 4.13 (m,3H),3.33 − 3.25 (m,1H),2.15 − 2.11 (m,2H) ,2.01 − 1.99 (m,1H),1.79 − 1.76 (m,1H),1.48 − 1.44 (m,1H)。第2のピーク:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.29 − 7.27 (m,3H),7.20 − 7.16 (m,4H),7.06 − 6.98 (m,2H),5.21 − 4.98 (m,3H),4.33 − 4.13 (m,3H),3.33 − 3.25 (m,1H),2.15 − 2.11 (m,2H),2.01 − 1.99 (m,1H),1.79 − 1.76 (m,1H),1.48 − 1.44 (m,1H)。
【0604】
ステップ3:
【化548】
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(2S,4R)−4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン
実施例161、ステップ8に記載される手順に従い、(2S,4R)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−カルボキシレートを(2S,4R)−ベンジル4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の油状物として標記化合物を得た(122mg、99%)。
【0605】
ステップ4:
【化549】
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(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例161、ステップ9に記載される手順に従い、(2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジンを(2S,4R)−4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(40mg、TLCでより低い極性)及び(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(40mg、TLCでより高い極性)を得た。LCMS M/Z (M+H) 657。
【0606】
ステップ5:
【化550】
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(R)−4−((2S,4R)−4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(S)−4−((2S,4R)−4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例161、ステップ10に記載される手順に従い、(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドを(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド及び(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として(R)−4−((2S,4R)−4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(12mg、TLCでより低い極性)及び(S)−4−((2S,4R)−4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(15mg、TLCでより高い極性)を得た。実施例181:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.97 (s,1H),7.39 − 7.35 (m,3H),7.27 − 7.24 (m,2H),7.01 − 6.97 (m,2H),4.30 − 4.19 (m,3H),3.91 − 3.85 (m,3H),2.72 − 2.69 (m,1H) ,2.14 − 2.04 (m,2H),1.90 − 1.75 (m,3H),1.73 − 1.64 (m,3H),1.42 − 1.36 (m,2H)。LCMS M/Z (M+H) 507。実施例182:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.95 (s,1H),7.76 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.40 − 7.36 (m,3H),7.20 (s,1H),7.02 − 6.97 (m,2H),4.37 − 4.30 (m,1H),4.29 − 4.22 (m,2H),3.82 − 3.78 (m,2H),3.61 − 3.57 (m,1H),2.67 − 2.63 (m,1H),2.28 − 2.27 (m,1H),2.05 − 2.23 (m,1H),1.89 − 1.66 (m,4H),1.47 − 1.32 (m,2H)。LCMS M/Z (M+H) 507。
【0607】
実施例183&実施例184
【化551】
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(S)−4−((2R,4S)−4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(R)−4−((2R,4S)−4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例181に記載される手順に従い、(2S,4R)−ベンジル4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレートを(2R,4S)−ベンジル4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として(S)−4−((2R,4S)−4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(33mg、TLCでより低い極性)及び(R)−4−((2R,4S)−4−(フルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(20mg、TLCでより高い極性)を得た。実施例183:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 8.01 (s,1H),7.40 − 7.25 (m,5H),7.02 − 6.98 (m,2H),4.31 − 4.19 (m,3H),3.92 − 3.86 (m,3H),2.76 − 2.72 (m,1H) ,2.17 − 2.04 (m,2H),1.83 − 1.70 (m,4H),1.41 − 1.38 (m,2H)。LCMS M/Z (M+H) 507。実施例184:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.99 (s,1H),7.82 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.44 − 7.37 (m,3H),7.25 − 7.23 (m,1H),7.03 − 6.99 (m,2H),4.34 − 4.22 (m,3H),3.85 − 3.82 (m,2H),3.63 − 3.60 (m,1H),2.71 − 2.68 (m,3H),2.35 − 2.29 (m,1H),2.10 − 2.07 (m,1H),1.91 − 1.70 (m,3H),1.49 − 1.26 (m,1H)。LCMS M/Z (M+H) 507。
【0608】
実施例185&実施例186
【化552】
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(R)−4−((2S,4R)−4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(S)−4−((2S,4R)−4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
ステップ1:
【化553】
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(シス)−ベンジル4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−ホルミルピペリジン−1−カルボキシレート(1.6g、4.69mmol)の無水DCM溶液(25mL)に、0℃で、ジエチルアミノサルファートリフルオリド(2.27g、14.06mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応を5%NaHCO水溶液(40mL)でクエンチした。有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、さらなる精製を必要としない茶色の油状物として標記化合物(1.7g、粗製)を得た。LCMS M/Z (M+H) 364。
【0609】
ステップ2:
【化554】
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(2S,4R)−ベンジル4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート&(2R,4S)−ベンジル4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
キラルSFC(Chiralpak AD(250mm30mm、5um)、CO2中、45%のメタノール(0.05%DEA);流量:60mL/分)を使用して(シス)−ベンジル4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.0g)を分離して、無色の油状物として(2S,4R)−ベンジル4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.47g、第1のピーク)、及び無色の油状物として(2R,4S)−ベンジル4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.42g、第2のピーク)を得た。第1のピーク:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.29 − 7.27 (m,3H),7.20 − 7.15 (m,4H),7.03 − 6.98 (m,2H),5.76 − 5.47 (m,1H),5.12 − 4.96 (m,3H),4.21 − 4.16 (m,1H),3.36 -3.28 (m,1H),2.19 − 2.12 (m,2H),2.10 − 1.96 (m,1H),1.85 − 1.81 (m,1H),1.69 − 1.66 (m,1H)。第2のピーク:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.29 − 7.27 (m,3H),7.20 − 7.15 (m,4H),7.03 − 6.98 (m,2H),5.76 − 5.47 (m,1H),5.12 − 4.96 (m,3H),4.21 − 4.16 (m,1H),3.36 − 3.28 (m,1H),2.19 − 2.12 (m,2H),2.10 − 1.96 (m,1H),1.85 − 1.81 (m,1H),1.69 − 1.66(m,1H)。
【0610】
ステップ3:
【化555】
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(2S,4R)−4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン
実施例161、ステップ8に記載される手順に従い、(2S,4R)−ベンジル2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−カルボキシレートを(2S,4R)−ベンジル4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の油状物として標記化合物を得た(200mg、86%)。
【0611】
ステップ4:
【化556】
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(R)−4−((2S,4R)−4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(S)−4−((2S,4R)−4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例161、ステップ9に記載される手順に従い、(2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジンを(2S,4R)−4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として(R)−4−((2S,4R)−4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(40mg、TLCでより低い極性)及び(S)−4−((2S,4R)−4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(40mg、TLCでより高い極性)を得た。LCMS M/Z (M+H) 675。
【0612】
ステップ5:
【化557】
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(R)−4−((2S,4R)−4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(S)−4−((2S,4R)−4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例161、ステップ10に記載される手順に従い、(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドを(R)−4−((2S,4R)−4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(S)−4−((2S,4R)−4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として(R)−4−((2S,4R)−4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(7mg、TLCでより低い極性)及び(S)−4−((2S,4R)−4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(13mg、TLCでより高い極性)を得た。実施例185:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 8.02 (s,1H),7.40 − 7.30 (m,4H),7.27 − 7.24 (m,1H),7.02 − 7.00 (m,2H),5.71 − 5.41 (m,1H),4.26 − 4.23 (m,1H),3.95 − 3.85 (m,3H),2.77 − 2.74 (m,1H),2.17 − 2.10 (m,2H),1.88 − 1.75 (m,4H),1.54 − 1.49 (m,2H)。LCMS M/Z (M+H) 525。実施例186:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.90 (s,1H),7.69 (d,J = 7.2 Hz,1H),7.36 −7.34 (m,3H),7.18 − 7.16 (m,1H),7.01 − 6.97 (m,2H),5.57 (t,J = 57.6 Hz,1H),4.20 − 4.17 (m,1H),3.77 − 3.74 (m,2H),3.57 − 3.54 (m,1H),2.64 − 2.62 (m,1H),2.21 − 2.15 (m,1H),1.99 − 1.88 (m,3H),1.76 − 1.62 (m,2H),1.61 − 1.51 (m,1H),1.50 − 1.35(m,1H)。LCMS M/Z (M+H) 525。
【0613】
実施例187&実施例188
【化558】
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(S)−4−((2R,4S)−4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(R)−4−((2R,4S)−4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例185に記載される手順に従い、(2S,4R)−ベンジル4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレートを(2R,4S)−ベンジル4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として(S)−4−((2R,4S)−4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(26mg、TLCでより低い極性)及び(R)−4−((2R,4S)−4−(ジフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(4mg、TLCでより高い極性)を得た。実施例187:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 8.01 (s,1H),7.40 − 7.30 (m,4H),7.27 − 7.25 (m,1H),7.02 − 7.00 (m,2H),5.71 − 5.42 (m,1H),4.26 − 4.22 (m,1H),3.96 − 3.86 (m,3H),2.78 − 2.75 (m,1H),2.18 − 2.11 (m,2H),1.90 − 1.83 (m,4H),1.53 − 1.49 (m,2H)。LCMS M/Z (M+H) 525。実施例188:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 8.00 (s,1H),7.80 (d,J = 7.2 Hz,1H),7.43 -7.37 (m,3H),7.25 − 7.23 (m,1H),7.04 − 7.00 (m,2H),5.60 (t,J = 55.2 Hz,1H),4.31 − 4.27 (m,1H),3.86 − 3.83 (m,2H),3.62 − 3.59 (m,1H),2.74 − 2.71 (m,1H),2.33 − 2.27 (m,1H),2.15 − 1.87 (m,3H),1.85 − 1.62 (m,2H),1.66 − 1.42 (m,2H)。LCMS M/Z (M+H) 525。
【0614】
実施例189
【化559】
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(S)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
【化560】
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ステップ1:
(R,Z)−2−メチル−N−(1−(ピリジン−2−イル)エチリデン)プロパン−2−スルフィンアミド
【化561】
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DCM(300mL)中の(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(11.01g、90.8mmol)及び1−(ピリジン−2−イル)エタノン(10.0g、82.55mmol)の混合物に、チタン(IV)エトキシド(33.93mL、165.1mmol)を窒素雰囲気下でゆっくりと添加した。反応混合物を40℃に16時間加熱した。飽和NaHCO水溶液(40mL)を添加し、無水NaSOの短いパッドを通して濾過し、DCM(500mL)で洗浄した。有機層を真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc = 5:1)によって粗残渣を精製して、黄色の固体として標記化合物(8.2g、44%)を得た。H NMR (400 MHz,CDCl) δ 8.66 (d,J = 4.4 Hz,1H),8.14 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.81 − 7.73 (m,1H),7.43 − 7.33 (m,1H),2.88 (s,3H),1.34 (s,9H)。
【0615】
ステップ2:
(S,Z)−エチル5−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)イミノ)−5−(ピリジン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ペンタノエート
【化562】
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(R,Z)−2−メチル−N−(1−(ピリジン−2−イル)エチリデン)プロパン−2−スルフィンアミド(5.7g、25.41mmol)の無水THF溶液(60mL)に、−78℃で、リチウムジイソプロピルアミド(2.0M、31.76mL、63.53mmol)を添加した。反応混合物を−78℃で1時間撹拌し、無水THF(10.0mL)中のエチル4,4,4−トリフルオロブト−2−エノエート(8.54g、50.82mmol)を添加した。反応混合物を20分かけて0℃に加温し、0℃で3時間撹拌した。反応を飽和塩化アンモニウム水溶液(150mL)でクエンチし、EtOAc(150mL×2)で抽出し、ブライン(150mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc = 5:1)によって粗残渣を精製して、黄色の油状物として標記化合物(2.9g、29%)を得た。H NMR (400 MHz,CDCl) δ 8.67 (d,J = 4.8 Hz,1H),8.00 (s,1H),7.81 − 7.74 (m,1H),7.43 − 7.35 (m,1H),4.09 − 3.92 (m,3H),3.64 − 3.46 (m,2H),2.68 (d,J = 6.0 Hz,2H),1.36 (s,9H),1.17 (t,J = 7.2 Hz,3H)。
【0616】
ステップ3:
(S)−エチル5−オキソ−5−(ピリジン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ペンタノエート
【化563】
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(S,Z)−エチル5−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)イミノ)−5−(ピリジン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ペンタノエート(2.2g、5.61mmol)のMeOH溶液(22.0mL)に、HCl水溶液(4.0M、7.0mL、28.03mmol)を添加した。反応混合物を40℃で3時間撹拌した。EtOAc(200mL)を添加し、飽和NaCO水溶液(150mL)、ブライン(150mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc = 10:1)によって粗残渣を精製して、黄色の油状物として標記化合物(1.25g、77%)を得た。LCMS M/Z (M+H) 290。
【0617】
ステップ4:
(3R)−1−(ピリジン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ペンタン−1,5−ジオール
【化564】
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水素化アルミニウムリチウム(0.49g、12.96mmol)の無水THF溶液(20.0mL)に、0℃で、無水THF(10.0mL)中の(S)−エチル5−オキソ−5−(ピリジン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ペンタノエート(1.25g、4.32mmol)を窒素雰囲気下で滴下した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応を水(0.5mL)及び15%NaOH水溶液(0.5mL)でクエンチし、無水MgSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、さらなる精製を必要としない薄黄色の油状物として標記化合物(0.95g、粗製)を得た。LCMS M/Z (M+H) 250。
【0618】
ステップ5:
(3R)−1−(ピリジン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ペンタン−1,5−ジイルジメタンスルホネート
【化565】
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メタンスルホニルクロリド(1.03mL、13.34mmol)のDCM溶液(15mL)に、−20℃で、DCM(5mL)中のトリエチルアミン(2.66mL、19.06mmol)及び(3R)−1−(ピリジン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ペンタン−1,5−ジオール(0.95g、3.81mmol)を滴下した。反応混合物を−20℃で3時間撹拌した。DCM(100mL)を添加し、飽和NaHCO水溶液(50mL)、水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、さらなる精製を必要としない無色の油状物として標記化合物(1.5g、粗製)を得た。H NMR (400 MHz,CDCl) δ 8.65 (d,J = 4.4 Hz,1H),7.82 − 7.78 (m,1H),7.53 − 7.46 (m,1H),7.38 − 7.30 (m,1H),5.81 − 5.73 (m,1H),4.44 − 4.33 (m,2H),3.08 (s,3H),2.91 (s,3H),2.55 − 2.44 (m,1H),2.34 − 2.18 (m,4H)。
【0619】
ステップ6:
2−((2R,4R)−1−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−2−イル)ピリジン&2−((2S,4R)−1−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−2−イル)ピリジン
【化566】
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(3R)−1−(ピリジン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ペンタン−1,5−ジイルジメタンスルホネート(1.5g、3.7mmol)及び2,4−ジメトキシベンジルアミン(15.mL、99.58mmol)の混合物を、15℃で16時間撹拌した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc = 5:1)によって混合物を精製して、無色の油状物として2−((2R,4R)−1−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−2−イル)ピリジン(260mg、TLCでより低い極性)、及び無色の油状物として2−((2S,4R)−1−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−2−イル)ピリジン(550mg、TLCでより高い極性)を得た。トランス異性体:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 8.57 (d,J = 4.0 Hz,1H),7.68 − 7.61 (m,1H),7.52 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.31 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.18 − 7.11 (m,1H),6.48 (d,J = 8.4 Hz,1H),6.44 (s,2H),4.00 − 3.94 (m,1H),3.81 (s,3H),3.76 (s,3H),3.69 − 3.52 (m,2H),3.03 − 2.92 (m,1H),2.72 − 2.58 (m,2H),2.31 − 2.22 (m,1H),2.13 − 2.04 (m,1H),1.91 − 1.81 (m,1H),1.80 − 1.71 (m,1H)。LCMS M/Z (M+H) 381。シス異性体:H NMR (400 MHz,CDCl) δ 8.56 (d,J = 4.4 Hz,1H),7.72 − 7.65 (m,1H),7.65 − 7.59 (m,1H),7.25 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.21 − 7.15 (m,1H),6.52 − 6.42 (m,1H),6.40 (d,J = 2.0 Hz,1H),3.80 (s,3H),3.72 (s,3H),3.55 − 3.48 (m,1H),3.47 − 3.41 (m,1H),3.21 − 3.11 (m,2H),2.31 − 2.15 (m,1H),2.13 − 2.02 (m,2H),1.91 − 1.80 (m,1H),1.76 − 1.64 (m,2H)。LCMS M/Z (M+H) 381。
【0620】
ステップ7:
2−((2S,4R)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−2−イル)ピリジン
【化567】
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2−((2S,4R)−1−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−2−イル)ピリジン(550mg、1.45mmol)のトルエン溶液(10mL)に、トリフルオロ酢酸(3.22mL、43.38mmol)を添加した。混合物を110℃で16時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を真空中で濃縮した。EtOAc(150mL)を添加し、NaOH水溶液(1.0M、100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH = 20:1)によって粗残渣を精製して、茶色の油状物として標記化合物(320mg、96%)を得た。H NMR (400 MHz,CDCl) δ 8.57 (d,J = 3.6 Hz,1H),7.73 − 7.64 (m,1H),7.36 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.23 − 7.16 (m,1H),3.83 − 3.76 (m,2H),3.42 − 3.33 (m,1H),2.91 − 2.80 (m,1H),2.45 − 2.29 (m,1H),2.23 − 2.15 (m,1H),1.97 − 1.88 (m,1H),1.65 − 1.52 (m,2H)。
【0621】
ステップ8:
(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
【化568】
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2−((2S,4R)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−2−イル)ピリジン(130mg、0.56mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.49mL、2.82mmol)のEtOAc溶液(10mL)に、(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(チアゾール−2−イル)スルファモイル)−6−フルオロクロマン−4−イルメタンスルホネート(473mg、0.85mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下で、80℃で16時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を真空中で濃縮した。分取TLC(石油エーテル/EtOAc = 1:1)によって粗残渣を精製して、無色の油状物として(R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(120mg、TLCでより低い極性)、及び無色の油状物として(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(150mg、TLCでより高い極性)を得た。LCMS M/Z (M+H) 693。
【0622】
ステップ9:
(S)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
【化569】
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1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(1.0M、5mL)中の(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(150mg、0.22mmol)及びトリフルオロ酢酸の混合物を、15℃で1時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮した。逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル35〜65%/水中0.225%ギ酸)によって粗残渣を精製して、白色固体として標記化合物(53mg、45%)を得た。H NMR (400 MHz,CDOD) δ 8.51 (d,J = 4.4 Hz,1H),7.91 − 7.83 (m,1H),7.70 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.60 (d,J = 10.4 Hz,1H),7.42 − 7.30 (m,1H),7.18 (d,J = 5.6 Hz,1H),7.12 (d,J = 4.4 Hz,1H),6.74 (d,J = 4.8 Hz,1H),4.31 − 4.22 (m,1H),3.94 − 3.85 (m,1H),3.84 − 3.74 (m,1H),3.69 − 3.59 (m,1H),2.76 − 2.68 (m,1H),2.49 − 2.33 (m,2H),2.18 − 2.06 (m,1H),2.03 − 1.96 (m,1H),1.94 − 1.78 (m,3H),1.72 − 1.58 (m,1H)。LCMS M/Z (M+H) 543。
【0623】
実施例190
【化570】
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(R)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例189、ステップ9に記載される手順に従い、(S)-N-(2,4-ジメトキシベンジル)-6-フルオロ-4-((2S,4R)-2-(ピリジン-2-イル)-4-(トリフルオロメチル)ピペリジン-1-イル)-N-(チアゾール-2-イル)クロマン-7-スルホンアミドを(R)-N-(2,4-ジメトキシベンジル)-6-フルオロ-4-((2S,4R)-2-(ピリジン-2-イル)-4-(トリフルオロメチル)ピペリジン-1-イル)-N-(チアゾール-2-イル)クロマン-7-スルホンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として標記化合物を得た(37mg、39%)。H NMR (400 MHz,CDOD) δ 8.38 (d,J = 4.4 Hz,1H),7.66 − 7.56 (m,1H),7.43 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.26 (d,J = 10.4 Hz,1H),7.15 (d,J = 4.8 Hz,1H),7.14 − 7.08 (m,1H),7.02 (d,J = 5.6 Hz,1H),6.78 (d,J = 4.4 Hz,1H),4.30 − 4.21 (m,1H),4.05 − 3.97 (m,1H),3.93 − 3.80 (m,2H),3.07 − 2.97 (m,1H),2.55 − 2.43 (m,1H),2.42 − 2.25 (m,2H),2.04 − 1.72 (m,5H)。LCMS M/Z (M+H) 543。
【0624】
実施例191&実施例192
【化571】
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(R)−4−((2S,4R)−2−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(S)−4−((2S,4R)−2−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例189に記載される手順に従い、(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(チアゾール−2−イル)スルファモイル)−6−フルオロクロマン−4−イルメタンスルホネートを(R)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イルメタンスルホネートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として(R)−4−((2S,4R)−2−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(33mg、TLCでより低い極性)及び(S)−4−((2S,4R)−2−(ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(52mg、TLCでより高い極性)を得た。実施例191:H NMR (400 MHz,CDOD) δ 8.44 (d,J = 4.4 Hz,1H),8.16 (s,1H),7.75 − 7.64 (m,1H),7.53 − 7.47 (m,2H),7.40 − 7.30 (m,1H),7.26 − 7.19 (m,1H),7.08 (s,1H),4.32 − 4.24 (m,1H),4.23 − 4.15 (m,1H),4.01 − 3.87 (m,2H),3.06 − 2.98 (m,1H),2.47 − 2.25 (m,3H),2.03 − 1.90 (m,3H),1.86 − 1.72 (m,2H)。LCMS M/Z (M+H) 526。実施例192:H NMR (400 MHz,CDOD) δ 8.52 (d,J = 4.8 Hz,1H),8.16 (s,1H),7.91 − 7.85 (m,2H),7.73 (d,J = 7.6 Hz,1H),7.43 − 7.33 (m,2H),7.14 (d,J = 1.6 Hz,1H),4.33 − 4.25 (m,1H),3.98 − 3.90 (m,1H),3.87 − 3.78 (m,1H),3.76 − 3.68 (m,1H),2.79 − 2.69 (m,1H),2.50 − 2.35 (m,2H),2.21 − 2.09 (m,1H),2.05 − 1.98 (m,1H),1.97 − 1.77 (m,3H),1.71 − 1.60 (m,1H)。LCMS M/Z (M+H) 526。
【0625】
実施例193&実施例194
【化572】
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(R)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(ピリジン−3−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(S)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(ピリジン−3−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例189に記載される手順に従い、1−(ピリジン−2−イル)エタノンを1−(ピリジン−3−イル)エタノンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として(R)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(ピリジン−3−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(13mg、TLCでより低い極性)及び(S)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(ピリジン−3−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(22mg、TLCでより高い極性)を得た。実施例193:H NMR (400 MHz,CDOD) δ 8.55 (s,1H),8.25 (s,1H),7.79 (d,J = 6.8 Hz,1H),7.30 − 7.10 (m,3H),7.20 (d,J = 5.6 Hz,1H),6.78 (d,J = 4.8 Hz,1H),4.30 − 4.20 (m,1H),4.05 − 3.90 (m,2H),3.90 − 3.80 (m,1H),3.02 − 2.97 (m,1H),2.60 − 2.15 (m,3H),2.05 −1.60 (m,5H)。LCMS M/Z (M+H) 543。実施例194:H NMR (400 MHz,CDOD) δ 8.64 (s,1H),8.48 (d,J = 3.2 Hz,1H),8.04 (d,J = 7.2 Hz,1H),7.58 − 7.40 (m,2H),7.25 − 7.10 (m,2H),6.74 (d,J = 4.4 Hz,1H),4.35 − 4.20 (m,1H),3.90 − 3.65 (m,3H),2.73 − 2.70 (m,1H),2.50 − 2.30 (m,2H),2.20 − 1.55 (m,6H)。LCMS M/Z (M+H) 543。
【0626】
実施例195&実施例196
【化573】
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(R)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(ピリジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(S)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(ピリジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例189に記載される手順に従い、1−(ピリジン−2−イル)エタノンを1−(ピリジン−4−イル)エタノンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として(R)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(ピリジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(4mg、TLCでより低い極性)及び(S)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(ピリジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(6mg、TLCでより高い極性)を得た。実施例195:H NMR (400 MHz,CDOD) δ 8.44 (d,J = 5.2 Hz,2H),7.50 (d,J = 5.6 Hz,2H),7.25 − 7.10 (m,3H),6.75 (d,J = 4.4 Hz,1H),4.30 − 4.15 (m,1H),4.05 (d,J = 9.2 Hz,1H),3.95 − 3.60 (m,2H),2.94 − 2.89 (m,1H),2.45 − 2.30 (m,2H),2.25 − 2.10 (m,1H),2.05 − 1.80 (m,3H),1.75 − 1.50 (m,2H)。LCMS M/Z (M+H) 543。実施例196:H NMR (400 MHz,CDOD) δ 8.52 (d,J = 5.6 Hz,2H),7.59 (d,J = 5.6 Hz,2H),7.54 (d,J = 10.8 Hz,1H),7.18 (d,J = 5.6 Hz,1H),7.12 (d,J = 4.8 Hz,1H),6.74 (d,J = 4.4 Hz,1H),4.35 − 4.20 (m,1H),3.90 − 3.70 (m,3H),2.73 − 2.68 (m,1H),2.50 − 2.35 (m,2H),2.20 − 1.80 (m,4H),1.75 − 1.55 (m,2H)。LCMS M/Z (M+H) 543。
【0627】
実施例197&実施例198
【化574】
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(R)−4−((2S,4R)−2−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−6−フルオロ−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(S)−4−((2S,4R)−2−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−6−フルオロ−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例189に記載される手順に従い、1−(ピリジン−2−イル)エタノンを1−(3,4−ジフルオロフェニル)エタノンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として(R)−4−((2S,4R)−2−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−6−フルオロ−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(50mg、TLCでより低い極性)及び(S)−4−((2S,4R)−2−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−6−フルオロ−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(53mg、TLCでより高い極性)を得た。実施例197:H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 12.90 (s,1 H),7.53 − 7.51 (m,1H),7.35 − 7.29 (m,3H),7.23 (d,J = 10.4 Hz,1H),7.04 (d,J = 6.0 Hz,1H),6.87 (d,J = 4.8 Hz,1H),4.20 − 4.16 (m,2H),3.90 − 3.83 (m,2H),2.77 − 2.74 (m,1H),2.25 − 2.24 (m,1H),1.99 − 1.98 (m,1H),1.84 − 1.77 (m,3H),1.53 − 1.48 (m,2H)。LCMS M/Z (M+H) 578。実施例198:H NMR (400 MHz,DMSO−d) δ 12.90 (s,1 H),7.63 − 7.58 (m,2H),7.39 − 7.36 (m,2H),7.29 (d,J = 4.4 Hz,1H),7.05 (d,J = 6.0 Hz,1H),6.86 (d,J = 4.8 Hz,1H),4.25 − 4.22 (m,1H),3.89 − 3.81 (m,1H),3.76 − 3.65 (m,2H),2.34 − 2.33 (m,1H),1.84 − 1.79 (m,4H),1.66 − 1.63 (m,2H)。LCMS M/Z (M+H) 578。
【0628】
実施例199&実施例200
【化575】
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(R)−4−((2S,4R)−2−(1H−ピラゾール−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−6−フルオロ−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド&(S)−4−((2S,4R)−2−(1H−ピラゾール−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−6−フルオロ−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例189に記載される手順に従い、1−(ピリジン−2−イル)エタノンを1−(1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−4−イル)エタノンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として(R)−4−((2S,4R)−2−(1H−ピラゾール−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−6−フルオロ−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(6mg、TLCでより低い極性)及び(S)−4−((2S,4R)−2−(1H−ピラゾール−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−6−フルオロ−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド(16mg、TLCでより高い極性)を得た。実施例199:H NMR (400 MHz,CDOD) δ 7.80 − 7.60 (m,2H),7.28 − 7.16 (m,2H),7.13 (d,J = 4.8 Hz,1H),6.76 (d,J = 4.4 Hz,1H),4.41 − 4.08 (m,3H),4.05 − 3.92 (m,1H),3.10 − 2.94 (m,1H),2.61 − 2.33 (m,2H),2.21 − 1.67 (m,6H)。LCMS M/Z (M+H) 532。実施例200:H NMR (400 MHz,CDOD) δ 7.80 − 7.65 (m,2H),7.45 (d,J = 10.4 Hz,1H),7.19 (d,J = 6.0 Hz,1H),7.12 (d,J = 4.4 Hz,1H),6.75 (d,J = 4.4 Hz,1H),4.36 − 4.20 (m,1H),4.10 − 3.69 (m,3H),2.78 − 2.60 (m,1H),2.50 − 2.25 (m,2H),2.15 − 1.73 (m,5H),1.66 − 1.50 (m,1H)。LCMS M/Z (M+H) 532。
【0629】
実施例201
【化576】
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(S)−4−((2S,4R)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
【化577】
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ステップ1:
(R,Z)−2−メチル−N−(1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチリデン)プロパン−2−スルフィンアミド
【化578】
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トルエン(35mL)中の(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.58g、21.27mmol)及び1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エタノン(2.2g、17.72mmol)の混合物に、チタン(IV)イソプロポキシド(10.49mL、35.44mmol)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を110℃に16時間加熱した。飽和NaHCO水溶液(10mL)を添加し、無水NaSOの短いパッドを通して濾過し、EtOAc(20mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc = 2:3)によって粗残渣を精製して、黄色の固体として標記化合物(2.5g、62%)を得た。H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.85 (s,1H),7.81 (s,1H),3.93 (s,3H),2.61 (s,3H),1.27 (s,9H)。
【0630】
ステップ2:
(S,Z)−エチル5−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)イミノ)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(トリフルオロメチル)ペンタノエート
【化579】
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(R,Z)−2−メチル−N−(1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチリデン)プロパン−2−スルフィンアミド(2.4g、10.56mmol)及びエチル4,4,4−トリフルオロブト−2−エノエート(2.66g、15.84mmol)の無水THF溶液(50mL)に、−78℃で、リチウムジイソプロピルアミド(2.0M、10.56mL、21.12mmol)を添加した。反応混合物を−78℃で2時間撹拌した。反応を飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc = 1:1)によって粗残渣を精製して、赤色の油状物として標記化合物(2.85g、68%)を得た。H NMR (400 MHz,CDCl) δ 8.50 −7.88 (m,2H),4.19 − 4.09 (m,2H),3.96 (s,3H),3.71 − 3.51 (m,1H),3.39 − 2.88 (m,2H),2.79 − 2.55 (m,2H),1.34 − 1.20 (m,12H)。
ステップ3:
(S)−エチル5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)ペンタノエート
【化580】
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(S,Z)−エチル5−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)イミノ)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(トリフルオロメチル)ペンタノエート(2.85g、7.21mmol)のEtOH溶液(8.0mL)に、HCl水溶液(4.0M、9.01mL、36.04mmol)を添加した。反応混合物を40℃で4時間撹拌した。混合物を飽和NaCOでpH8まで塩基性にし、次いで、EtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc = 1:1)によって粗残渣を精製して、黄色の油状物として標記化合物(1.4g、67%)を得た。H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.93 (s,1H),7.92 (s,1H),4.15 (q,J = 7.2 Hz,2H),3.96 (s,3H),3.61 − 3.42 (m,1H),3.12 − 2.95 (m,2H),2.71 − 2.48 (m,2H),1.25 (t,J = 7.2 Hz,3H)。
【0631】
ステップ4:
(3R)−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(トリフルオロメチル)ペンタン−1,5−ジオール
【化581】
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水素化アルミニウムリチウム(0.83g、21.76mmol)の無水THF溶液(20.0mL)に、0℃で、無水THF(5.0mL)中の(S)−エチル5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)ペンタノエート(2.12g、7.25mmol)を窒素雰囲気下で滴下した。反応混合物を0℃で0.5時間撹拌した。反応を水(0.9mL)及び15%NaOH水溶液(0.9mL)でクエンチし、無水MgSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH = 10:1)によって粗残渣を精製して、黄色の油状物として標記化合物(1.0g、55%)を得た。H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.44 (s,1H),7.35 (s,1H),4.93 − 4.77 (m,1H),3.87 (s,3H),3.85 − 3.67 (m,2H),2.75 − 2.45 (m,2H),2.18 − 2.06 (m,1H),2.04 − 1.85 (m,2H),1.85 − 1.58 (m,2H)。
【0632】
ステップ5:
(R)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)ペンタナール
【化582】
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(3R)−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(トリフルオロメチル)ペンタン−1,5−ジオール(500mg、1.98mmol)のDCM溶液(10mL)にデス・マーチンペルヨージナン(5.04g、11.89mmol)を添加した。反応混合物を15℃で16時間撹拌した。反応混合物を飽和NaCO水溶液(50mL×2)、ブライン(50mL)で洗浄した。有機層を無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=1:1)によって粗残渣を生成して、黄色の固体として標記化合物(400mg、81%)を得た。LCMS M/Z (M+H) 249。
【0633】
ステップ6:
(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
【化583】
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(R)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)ペンタナール(161mg、0.65mmol)及び(S)−4−アミノ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(200mg、0.43mmol)のトルエン溶液(10mL)に、チタン(IV)イソプロポキシド(0.32mL、1.08mmol)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(916mg、4.32mmol)を混合物に添加し、室温でさらに16時間撹拌した。EtOAc(30mL)を添加し、水(20mL×2)、ブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc = 1:1)によって粗残渣を精製して、無色の油状物として標記化合物(150mg、51%)を得た。LCMS M/Z (M+H) 679。
【0634】
ステップ7:
(S)−4−((2S,4R)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
【化584】
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1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(1.0M、10mL)中の(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(150mg、0.22mmol)及びトリフルオロ酢酸の混合物を、15℃で1時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮した。逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル40〜70%/水中0.225%ギ酸)によって粗残渣を精製して、白色固体として標記化合物(83mg、69%)を得た。H NMR (400 MHz,CDCl) δ 8.16 (s,1H),7.76 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.69 (s,1H),7.54 (s,1H),7.36 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.15 (s,1H),4.29 (d,J = 10.8 Hz,1H),4.15 − 4.05 (m,1H),3.95 − 3.85 (m,1H),3.86 (s,3H),3.76 (d,J = 10.8 Hz,1H),2.66 (d,J = 11.2 Hz,1H),2.45 − 2.25 (m,2H),2.15 − 1.96 (m,2H),1.95 − 1.73 (m,3H),1.65 − 1.50 (m,1H)。LCMS M/Z (M+H) 529。
【0635】
実施例202
【化585】
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(S)−4−((2S,4R)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例201に記載される手順に従い、1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エタノンを1−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)エタノンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として標記化合物を得た(21mg)。H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.98 (s,1H),7.77 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.37 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.29 (d,J = 6.0 Hz,1H),7.22 (d,J = 6.0 Hz,1H),6.25 (d,J = 2.0 Hz,1H),4.40 − 4.25 (m,1H),3.95 − 3.86 (m,2H),3.84 (s,3H),3.82 − 3.78 (m,1H),2.69 (d,J = 11.6 Hz,1H),2.32 − 2.25 (m,1H),2.24 − 2.14 (m,1H),2.12 − 1.95 (m,3H),1.93 − 1.75 (m,2H),1.70 − 1.50 (m,1H)。LCMS M/Z (M+H) 529。
【0636】
実施例203
【化586】
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(S)−4−((2S,4R)−2−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例201に記載される手順に従い、1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エタノンを1−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)エタノンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として標記化合物を得た(8mg)。H NMR (400 MHz,アセトン−d) δ 7.98 (s,1H),7.77 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.37 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.16 (s,1H),6.25 (s,1H),4.40 − 4.25 (m,1H),3.95 − 3.75 (m,6H),2.69 (d,J = 11.6 Hz,1H),2.55 − 2.35 (m,2H),2.18- 2.00 (m,6H),1.99 − 1.91 (m,1H),1.90 − 1.80 (m,1H),1.70 − 1.55 (m,1H)。LCMS M/Z (M+H) 543。
【0637】
実施例204
【化587】
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(S)−4−((2S,4R)−2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例201に記載される手順に従い、1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エタノンを1−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)エタノンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として標記化合物を得た(126mg)。H NMR (400 MHz,CDOD) δ 8.16 (s,1H),7.82 (d,J = 8.0,1H),7.60 (d,J = 6.4,1H),7.50 (s,1H),7.38 (d,J = 6.4,1H),7.24 − 7.14 (m,1H),7.13 (s,1H),4.27 − 4.24 (m,1H),3.83 − 3.72 (m,3H),2.68 − 2.65 (m,1H),2.40 − 2.15 (m,2H),2.08 − 2.01 (m,1H),2.00 − 1.93 (m,1H),1.85 − 1.81 (m,2H),1.67−1.61 (m,2H)。LCMS M/Z (M+H) 577。
【0638】
実施例205
【化588】
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3−((2S,4R)−1−((S)−7−(N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−2−イル)ベンズアミド
ステップ1:
【化589】
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(S)−4−((2S,4R)−2−(3−ブロモフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例201に記載される手順に従い、1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エタノンを1−(3−ブロモフェニル)エタノンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として標記化合物を得た(600mg)。H NMR (400 MHz,CDCl) δ 8.15 (s,1H),7.73 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.59 − 7.51 (m,1H),7.44 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.43 − 7.30 (m,2H),7.26 − 7.21 (m,1H),7.13 (d,J = 1.6 Hz,1H),7.08 − 7.03 (m,1H),6.34 − 6.28 (m,2H),5.21 (s,2H),4.32 − 4.25 (m,1H),3.88 − 3.80 (m,2H),3.76 (s,3H),3.72 (s,3H),3.61 − 3.54 (m,1H),2.74 − 2.67 (m,1H),2.34 − 2.25 (m,1H),2.08 − 1.98 (m,2H),1.93 − 1.85 (m,1H),1.82 − 1.59 (m,3H)。
【0639】
ステップ2:
【化590】
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3−((2S,4R)−1−((S)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−2−イル)ベンズアミド
(S)−4−((2S,4R)−2−(3−ブロモフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(100mg、0.13mmol)、ビス(トリメチルシリル)アミン(0.42mL、1.99mmol)、及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.043mL、0.26mmol)のDMF溶液(2mL)に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(12mg、0.01mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(15mg、0.03mmol)を添加した。混合物を一酸化炭素雰囲気(15psi)下で100℃に2時間加熱した。反応物を室温に冷却した後、EtOAc(20mL)を添加し、NaOH水溶液(1.0M、15mL×2)、水(15mL×2)で洗浄した。有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。分取TLC(DCM/MeOH = 20:1)によって粗残渣を精製して、黄色の固体として標記化合物(7mg、7%)を得た。H NMR (400 MHz,CDOD) δ 8.25 (s,1H),8.02 (s,1H),7.86 − 7.77 (m,2H),7.76 − 7.67 (m,1H),7.53 − 7.42 (m,1H),7.30 − 7.23 (m,1H),7.22 − 7.15 (m,1H),7.01 (d,J = 1.6 Hz,1H),6.44 (d,J = 1.2 Hz,1H),6.35 − 6.27 (m,1H),5.02 (s,2H),4.30 − 4.21 (m,1H),3.85 − 3.76 (m,3H),3.73 (s,3H),3.67 (s,3H),2.71 − 2.62 (m,1H),2.46 − 2.32 (m,2H),2.14 − 1.95 (m,3H),1.91 − 1.82 (m,2H),1.70 − 1.58 (m,1H)。LCMS M/Z (M+H) 718。
【0640】
ステップ3:
【化591】
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3−((2S,4R)−1−((S)−7−(N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−2−イル)ベンズアミド
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(1.0M、2mL)中の3−((2S,4R)−1−((S)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−2−イル)ベンズアミド(7mg、0.01mmol)及びトリフルオロ酢酸の混合物を、15℃で1時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮した。逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル45〜75%/水中0.225%ギ酸)によって粗残渣を精製して、白色固体として標記化合物(2.4mg、43%)を得た。H NMR (400 MHz,CDOD) δ 8.16 (s,1H),8.02 (s,1H),7.88 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.82 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.73 (s,1H),7.55 − 7.45 (m,1H),7.44 − 7.37 (m,1H),7.16 (s,1H),4.33 − 4.24 (m,1H),3.88 − 3.76 (m,3H),2.78 − 2.69 (m,1H),2.49 − 2.33 (m,2H),2.19 − 2.06 (m,1H),2.04 − 1.95 (m,1H),1.93 − 1.74 (m,3H),1.72 − 1.59 (m,1H)。LCMS M/Z (M+H) 568。
【0641】
実施例206
【化592】
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(S)−4−((2S,4R)−2−(6−アミノピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−6−フルオロ−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
【化593】
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ステップ1:
(R,Z)−N−(1−(6−ブロモピリジン−2−イル)エチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化594】
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実施例201、ステップ1に記載される手順に従い、1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エタノンを1−(6−ブロモピリジン−2−イル)エタノンで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、茶色の油状物として標記化合物を得た(8.7g、64%)。H NMR (400 MHz,CDCl) δ 8.05 (d,J = 7.6 Hz,1H),7.65 − 7.57 (m,2H),2.84 (s,3H),1.32 (s,9H)。
【0642】
ステップ2:
(S,Z)−エチル5−(6−ブロモピリジン−2−イル)−5−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)イミノ)−3−(トリフルオロメチル)ペンタノエート
【化595】
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実施例201、ステップ2に記載される手順に従い、(R,Z)−2−メチル−N−(1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチリデン)プロパン−2−スルフィンアミドを(R,Z)−N−(1−(6−ブロモピリジン−2−イル)エチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、茶色の油状物として標記化合物を得た(6.0g、45%)。
【0643】
ステップ3:
(S)−エチル5−(6−ブロモピリジン−2−イル)−5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)ペンタノエート
【化596】
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実施例201、ステップ3に記載される手順に従い、(S,Z)−エチル5−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)イミノ)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(トリフルオロメチル)ペンタノエートを(S,Z)−エチル5−(6−ブロモピリジン−2−イル)−5−(((R)−tert−ブチルスルフィニル)イミノ)−3−(トリフルオロメチル)ペンタノエートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、黄色の油状物として標記化合物を得た(4.4g、94%)。
【0644】
ステップ4:
【化597】
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(S)−エチル5−(6−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)ペンタノエート
(S)−エチル5−(6−ブロモピリジン−2−イル)−5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)ペンタノエート(3.4g、9.24mmol)、tert−ブチルカルバメート(1.62g、13.85mmol)、及びCsCO(9.08g、27.71mmol)の1,4−ジオキサン溶液(50mL)に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(846mg、0.92mmol)及び4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(1.07g、1.85mmol)を添加した。混合物を窒素雰囲気下で110℃に2時間加熱した。反応物を室温に冷却した後、混合物を濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc = 10:1)によって粗残渣を精製して、黄色の油状物として標記化合物(1.6g、43%)を得た。
【0645】
ステップ5:
tert−ブチル(6−((3R)−1,5−ジヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ペンチル)ピリジン−2−イル)カルバメート
【化598】
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実施例201、ステップ4に記載される手順に従い、(S)−エチル5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)ペンタノエートを(S)−エチル5−(6−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)ペンタノエートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、無色の油状物として標記化合物を得た(0.6g、51%)。
【0646】
ステップ6:
(R)−tert−ブチル(6−(5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)ペンタノイル)ピリジン−2−イル)カルバメート
【化599】
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tert−ブチル(6−((3R)−1,5−ジヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ペンチル)ピリジン−2−イル)カルバメート(300mg、0.82mmol)のDMF溶液(10mL)に、デス・マーチンペルヨージナン(698mg、1.65mmol)を添加した。反応混合物を15℃で1時間撹拌した。反応を飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を水(15mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc = 2:1)によって粗残渣を精製して、黄色の油状物として標記化合物(70mg、24%)を得た。H NMR (400 MHz,CDCl) δ 9.78 (s,1H),8.18 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.87 − 7.78 (m,1H),7.72 − 7.68 (m,1H),3.64 − 3.51 (m,2H),3.38 − 3.25 (m,1H),2.84 − 2.59 (m,2H),1.55 (s,9H)。
【0647】
ステップ7:
tert−ブチル(6−((2S,4R)−1−((S)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(チアゾール−2−イル)スルファモイル)−6−フルオロクロマン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−2−イル)ピリジン−2−イル)カルバメート
【化600】
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実施例201、ステップ6に記載される手順に従い、(R)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)ペンタナールを(R)−tert−ブチル(6−(5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)ペンタノイル)ピリジン−2−イル)カルバメートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として標記化合物を得た(90mg、58%)。H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.86 (d,J = 8.4 Hz,1H),7.72 − 7.63 (m,1H),7.51 (d,J = 10.4 Hz,1H),7.39 (d,J = 3.6 Hz,1H),7.26 − 7.09 (m,4H),6.97 (d,J = 3.6 Hz,1H),6.41 − 6.35 (m,2H),5.30 − 5.16 (m,2H),4.27 (d,J = 10.4 Hz,1H),3.86 − 3.72 (m,2H),3.75 (s,6H),3.67 − 3.57 (m,1H),2.73 (d,J = 10.8 Hz,1H),2.37 − 2.14 (m,2H),2.11 − 1.72 (m,6H),1.54 (s,9H)。
【0648】
ステップ8:
【化601】
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(S)−4−((2S,4R)−2−(6−アミノピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−6−フルオロ−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例201、ステップ7に記載される手順に従い、(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−((2S,4R)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドをtert−ブチル(6−((2S,4R)−1−((S)−7−(N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(チアゾール−2−イル)スルファモイル)−6−フルオロクロマン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−2−イル)ピリジン−2−イル)カルバメートで置き換えるために必要な決定的ではない改変を行って、白色固体として標記化合物を得た(6mg、10%)。H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.52 (d,J = 10.4 Hz,1H),7.46 − 7.41 (m,1H),7.36 (d,J = 6.0 Hz,1H),7.19 (d,J = 4.8 Hz,1H),6.82 (d,J = 7.2 Hz,1H),6.53 (d,J = 4.4 Hz,1H),6.42 (d,J = 7.6 Hz,1H),4.68 (s,2H),4.31 (d,J = 11.2 Hz,1H),4.02 − 3.84 (m,2H),3.63 (d,J = 10.4 Hz,1H),2.76 (d,J = 10.8 Hz,1H),2.39 − 2.27 (m,1H),2.26 − 2.16 (m,1H),2.15 − 2.01 (m,2H),2.00 − 1.85 (m,2H),1.83 − 1.62 (m,2H)。LCMS M/Z (M+H) 558。
【0649】
実施例207
【化602】
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(4S)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−4−((4,4,4−トリフルオロ−1−フェニルブチル)アミノ)クロマン−7−スルホンアミド
【化603】
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ステップ1:
4,4,4−トリフルオロ−1−フェニルブタン−1−オン
【化604】
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ベンズアルデヒド(10.0g、9.42mmol)のDMF溶液(95mL)に、(E)−トリメチル(3,3,3−トリフルオロプロプ−1−エン−1−イル)シラン(3.17g、18.85mmol)及びフッ化セシウム(5.73g、37.69mmol)を添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃に2時間加熱した。反応物を室温に冷却した後、DCM(50mL)を添加し、水(30mL×3)で洗浄した。有機層を真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc = 60:1)によって粗残渣を精製して、黄色の固体として標記化合物(1.41g、68%)を得た。H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.99 (d,J = 7.6 Hz,2H),7.64 − 7.58 (m,1H),7.53 − 7.46 (m,2H),3.32 − 3.23 (m,2H),2.68 − 2.54 (m,2H)。
【0650】
ステップ2:
4,4,4−トリフルオロ−1−フェニルブタン−1−オール
【化605】
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THF(10.0mL)及びMeOH(1.0mL)中の4,4,4−トリフルオロ−1−フェニルブタン−1−オン(1.2g、5.94mmol)の溶液に、0℃で、水素化ホウ素ナトリウム(561mg、14.84mmol)を添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応を飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)でクエンチし、EtOAc(20mL)で希釈し、ブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH = 50:1)によって粗残渣を精製して、黄色の油状物として標記化合物(0.58g、48%)を得た。H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.42 − 7.29 (m,5H),4.77 (t,J = 6.4 Hz,1H),2.37 − 2.10 (m,2H),2.10 − 1.94 (m,2H),1.93 − 1.88 (m,1H)。
【0651】
ステップ3:
4,4,4−トリフルオロ−1−フェニルブチルメタンスルホネート
【化606】
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4,4,4−トリフルオロ−1−フェニルブタン−1−オール(460mg、2.25mmol)及びトリエチルアミン(0.94mL、6.76mmol)のDCM溶液(9mL)に、0℃で、メタンスルホニルクロリド(1.55mL、20.08mmol)を滴下した。反応混合物を0℃で2時間撹拌した。DCM(15mL)を添加し、10%クエン酸水溶液(10mL)、飽和NaHCO水溶液(10mL×2)で洗浄した。有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、さらなる精製を必要としない黄色の固体として標記化合物(535mg、粗製)を得た。H NMR (400 MHz,CDCl) δ 7.48 − 7.33 (m,5H),5.59 − 5.51 (m,1H),2.68 (s,3H),2.41 − 2.26 (m,2H),2.24 − 2.08 (m,2H)。
【0652】
ステップ4:
(4S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−4−((4,4,4−トリフルオロ−1−フェニルブチル)アミノ)クロマン−7−スルホンアミド
【化607】
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(S)−4−アミノ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド(877mg、1.9mmol)及びトリエチルアミン(0.53mL、3.79mmol)のDMF溶液(16mL)に、4,4,4−トリフルオロ−1−フェニルブチルメタンスルホネート(535mg、1.9mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下で、室温で16時間撹拌した。EtOAc(20mL)を添加し、水(10mL×3)で洗浄した。有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。分取TLC(石油エーテル/EtOAc = 4:1)によって粗残渣を精製して、白色固体として標記化合物(40mg、3%)を得た。
【0653】
ステップ5:
【化608】
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(4S)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−4−((4,4,4−トリフルオロ−1−フェニルブチル)アミノ)クロマン−7−スルホンアミド
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(1.0M、2mL)中の(4S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−4−((4,4,4−トリフルオロ−1−フェニルブチル)アミノ)クロマン−7−スルホンアミド(40mg、0.06mmol)及びトリフルオロ酢酸を、15℃で1時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮した。逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル20〜50%/水中0.75%塩化水素)によって粗残渣を精製して、白色固体として標記化合物(2mg、6%)を得た。H NMR (400 MHz,CDOD) δ 8.22 − 8.18 (m,1H),7.70 − 7.51 (m,6H),7.42 − 7.27 (m,2H),4.73 − 4.57 (m,1H),4.51 − 4.20 (m,3H),2.49 − 2.19 (m,5H),1.87 − 1.69 (m,1H)。LCMS M/Z (M+H) 499。
【0654】
実施例208
【化609】
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(S)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例76における手順に従って調製した。MS (ES+) m/z 560.1 (M + 1)。H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 12.93 (s,1H),7.58 − 7.50 (m,3H),7.30 (d,J = 4.6 Hz,1H),7.22 − 7.13 (m,2H),7.05 (d,J = 6.0 Hz,1H),6.86 (d,J = 4.6 Hz,1H),4.29 − 4.19 (m,1H),3.86 − 3.75 (m,1H),3.74 (dd,J = 11.0,2.7 Hz,1H),3.65 (dd,J = 10.7,5.9 Hz,1H),2.56 (d,J = 11.6 Hz,1H),2.35 (dd,J = 13.4,11.2 Hz,1H),2.03 − 1.84 (m,1H),1.81 (d,J = 13.3 Hz,3H),1.71 − 1.47 (m,2H)。
【0655】
実施例209
【化610】
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(R)−6−フルオロ−4−((2R,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例76における手順に従って調製した。MS (ES+) m/z 560.1 (M + 1)。H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 12.93 (s,1H),7.58 − 7.50 (m,3H),7.30 (d,J = 4.6 Hz,1H),7.22 − 7.13 (m,2H),7.05 (d,J = 6.0 Hz,1H),6.86 (d,J = 4.6 Hz,1H),4.29 − 4.19 (m,1H),3.86 − 3.75 (m,1H),3.74 (dd,J = 11.0,2.7 Hz,1H),3.65 (dd,J = 10.7,5.9 Hz,1H),2.56 (d,J = 11.6 Hz,1H),2.35 (dd,J = 13.4,11.2 Hz,1H),2.03 − 1.84 (m,1H),1.81 (d,J = 13.3 Hz,3H),1.71 − 1.47 (m,2H)。
【0656】
実施例210
【化611】
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(R)−4−((2S,4R)−2−(1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−6−フルオロ−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例76における手順に従って調製した。MS (ES+) m/z 532.1 (M + 1)。H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 12.88 (s,1H),12.55 (s,1H),7.47 (s,1H),7.28 (d,J = 4.5 Hz,2H),7.01 (d,J = 6.0 Hz,1H),6.85 (d,J = 4.6 Hz,1H),6.16 (s,1H),4.20 (dt,J = 11.1,4.1 Hz,1H),4.02 (s,1H),3.87 (d,J = 10.8 Hz,2H),3.32 − 3.25 (m,1H),2.79 (s,1H),2.25 (s,1H),2.14 (s,1H),1.79 (s,3H),1.79 − 1.66 (m,1H),1.59 − 1.45 (m,1H)。
【0657】
実施例211
【化612】
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(S)−4−((2S,4R)−2−(1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−6−フルオロ−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例76における手順に従って調製した。MS (ES+) m/z 532.1 (M + 1)。H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 12.92 (s,2H),12.62 (s,1H),7.67 (s,1H),7.44 (s,2H),7.26 (d,J = 4.6 Hz,1H),7.05 (d,J = 5.9 Hz,1H),6.83 (d,J = 4.5 Hz,1H),6.35 (s,1H),4.25 (dd,J = 9.3,5.7 Hz,1H),3.86 (s,2H),3.63 (s,2H),2.54 (s,5H),2.34 (t,J = 11.7 Hz,1H),2.03 − 1.91 (m,1H),1.91 − 1.73 (m,5H),1.54 − 1.40 (m,1H)。
【0658】
実施例212
【化613】
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(S)−4−((2R,4S)−2−(1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−6−フルオロ−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例76における手順に従って調製した。MS (ES+) m/z 532.1 (M + 1)。H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 12.88 (s,1H),12.55 (s,1H),7.47 (s,1H),7.29 (d,J = 4.6 Hz,2H),7.01 (d,J = 6.0 Hz,1H),6.85 (d,J = 4.6 Hz,1H),6.16 (s,1H),4.20 (dt,J = 11.2,4.1 Hz,1H),4.02 (d,J = 10.4 Hz,1H),3.87 (d,J = 10.6 Hz,2H),3.38 − 3.24 (m,0H),2.79 (s,1H),2.25 (s,1H),2.14 (s,1H),1.79 (t,J = 11.4 Hz,3H),1.70 (d,J = 11.7 Hz,0H),1.52 (q,J = 12.2 Hz,1H)。
【0659】
実施例213
【化614】
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(R)−4−((2R,4S)−2−(1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−6−フルオロ−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例76における手順に従って調製した。MS (ES+) m/z 532.1 (M + 1)。H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 12.89 (s,2H),12.60 (s,1H),7.67 (s,1H),7.57 (s,1H),7.41 (d,J = 11.1 Hz,1H),7.27 (d,J = 4.6 Hz,1H),7.05 (d,J = 6.0 Hz,1H),6.84 (d,J = 4.6 Hz,1H),6.36 (s,1H),4.26 (dt,J = 11.3,3.7 Hz,1H),3.85 (s,3H),3.80 (d,J = 10.7 Hz,0H),3.65 (s,1H),3.42 − 3.32 (m,1H),3.30 (s,2H),3.31 − 3.21 (m,1H),2.53 (d,J = 6.5 Hz,0H),2.34 (t,J = 11.6 Hz,1H),2.03 − 1.91 (m,1H),1.90 − 1.76 (m,2H),1.54 − 1.40 (m,1H)。
【0660】
実施例214
【化615】
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(R)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例76における手順に従って調製した。MS (ES+) m/z 560.1 (M + 1)。H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 12.68 (s,1H),7.48 (dd,J = 8.6,5.7 Hz,2H),7.28 (d,J = 4.6 Hz,1H),7.21 − 7.08 (m,3H),7.03 (d,J = 6.1 Hz,1H),6.85 (d,J = 4.5 Hz,1H),4.17 (dt,J = 11.3,4.2 Hz,1H),4.09 (d,J = 10.5 Hz,1H),3.90 − 3.77 (m,2H),2.75 (d,J = 11.8 Hz,1H),2.24 (t,J = 11.9 Hz,1H),2.13 − 1.92 (m,1H),1.84 − 1.73 (m,3H),1.59 − 1.42 (m,2H)。
【0661】
実施例215
【化616】
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(S)−6−フルオロ−4−((2R,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
実施例76における手順に従って調製した。MS (ES+) m/z 560.1 (M + 1)。H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 12.87 (s,1H),7.52 − 7.44 (m,2H),7.29 (d,J = 4.6 Hz,1H),7.22 − 7.08 (m,3H),7.03 (d,J = 6.0 Hz,1H),6.85 (d,J = 4.6 Hz,1H),4.17 (dt,J = 11.3,4.2 Hz,1H),4.09 (d,J = 10.5 Hz,1H),3.90 − 3.78 (m,2H),3.30 (s,1H),2.76 (d,J = 12.0 Hz,1H),2.24 (t,J = 11.8 Hz,1H),2.06 − 1.92 (m,1H),1.84 − 1.73 (m,3H),1.59 − 1.42 (m,2H)。
【0662】
実施例216
【化617】
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Tert−ブチル(R)−4−((R)−7−(N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イル)−3−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート
実施例82のステップ3及び4における手順に従って調製した。MS (ES+) m/z 576.1 (M + 1)。H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.26 (s,1H),7.77 (d,J = 8.3 Hz,1H),7.62 − 7.53 (m,2H),7.30 (dd,J = 8.1,1.8 Hz,1H),7.25 − 7.15 (m,2H),7.09 − 6.99 (m,1H),4.27 − 4.19 (m,1H),3.89 − 3.78 (m,3H),3.70 (dq,J = 10.5,6.0,4.8 Hz,2H),2.42 (d,J = 11.5 Hz,1H),2.32 − 2.24 (m,1H),2.04 − 1.88 (m,1H),1.83 (s,1H),1.38 (s,9H)。
【0663】
実施例217
【化618】
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tert−ブチル(R)−4−((S)−7−(N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル)クロマン−4−イル)−3−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート
実施例82のステップ3及び4における手順に従って調製した。MS (ES+) m/z 576.1 (M + 1)。H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.35 (s,1H),7.56 − 7.46 (m,3H),7.26 (dd,J = 8.1,1.9 Hz,1H),7.22 − 7.11 (m,2H),7.02 (d,J = 1.9 Hz,1H),4.18 (dt,J = 11.2,4.4 Hz,1H),4.04 − 3.97 (m,1H),3.97 − 3.86 (m,2H),3.69 (d,J = 12.6 Hz,2H),3.07 (t,J = 11.3 Hz,1H),2.07 (s,2H),2.00 − 1.87 (m,1H),1.71 (s,1H),1.36 (s,9H)。
【0664】
実施例218
【化619】
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(S)−4−((R)−2−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
tert−ブチル(3R)−4−[(4S)−7−[(2,4−ジメトキシフェニル)メチル−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)スルファモイル]クロマン−4−イル]−3−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(500mg、0.69mmol)のジクロロメタン溶液(2mL)に、トリフルオロ酢酸(0.26mL、3.4mmol)を添加し、溶液を室温で1時間撹拌した。次いで、混合物を濃縮して、白色固体を得た。分取HPLC(0.2%アンモニア中、30〜50%MeCN)によって20mgの粗製物質を精製して、白色固体として10.2mgの(S)−4−((R)−2−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドを得た。未精製のTFA塩として残りの物質を次のステップに使用した。MS (ES+) m/z 476.1 (M + 1)。H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 7.95 (s,1H),7.60 (dt,J = 8.7,4.9 Hz,2H),7.35 − 7.14 (m,4H),7.15 − 6.98 (m,2H),4.31 − 4.13 (m,2H),3.94 − 3.77 (m,2H),3.27 − 3.14 (m,2H),3.03 (s,2H),2.73 (d,J = 13.3 Hz,1H),2.54 (s,1H),1.95 (dtd,J = 13.6,9.0,8.6,4.1 Hz,1H),1.82 (s,1H)。
【0665】
実施例219
【化620】
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(S)−4−((R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(29mg、0.12mmol)を、(4S)−4−[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド;2,2,2−トリフルオロ酢酸(65mg、0.11mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(5当量、0.5512mmol,71.24mg)のジクロロメタン溶液(2mL、31mmol)に添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。次いで、反応物を濃縮し、分取HPLC(0.2%アンモニア中、30〜50%MeCN)によってジアステレオマーを分離して、白色固体として5.9mgの(S)−4−((R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミドを得た。MS (ES+) m/z 558.1 (M + 1)。H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 7.98 (s,1H),7.59 (dd,J = 8.4,5.6 Hz,2H),7.44 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.25 (dd,J = 8.0,1.8 Hz,1H),7.15 (t,J = 8.7 Hz,2H),7.00 (d,J = 1.8 Hz,1H),6.51 (s,2H),4.19 − 4.09 (m,2H),3.87 (ddd,J = 14.7,9.7,4.6 Hz,2H),3.15 (qd,J = 10.1,3.2 Hz,2H),2.79 (t,J = 13.4 Hz,2H),2.64 − 2.51 (m,2H),2.22 − 2.11 (m,1H),1.85 (dtd,J = 13.3,9.4,3.9 Hz,1H),1.60 (dd,J = 12.8,6.7 Hz,1H)。
【0666】
実施例220
【化621】
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(R)−4−((R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
MS (ES+) m/z 558.1 (M + 1)。H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.27 (s,1H),7.74 (d,J = 8.1 Hz,1H),7.59 − 7.44 (m,2H),7.30 (dd,J = 8.1,1.9 Hz,1H),7.30 − 7.04 (m,2H),7.02 (d,J = 1.8 Hz,1H),6.51 (s,1H),4.29 − 4.12 (m,1H),3.85 (ddd,J = 13.4,10.6,2.4 Hz,2H),3.69 (dd,J = 10.5,5.8 Hz,1H),3.19 (qd,J = 10.3,4.9 Hz,2H),2.92 − 2.80 (m,2H),2.46 (d,J = 9.3 Hz,1H),2.37 (d,J = 7.5 Hz,1H),2.05 − 1.90 (m,1H),1.89 − 1.79 (m,1H),1.35 (s,1H)。
【0667】
実施例221
【化622】
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(S)−4−((R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
ヨードメタンを使用して、実施例219に従って調製した。MS (ES+) m/z 490.1 (M + 1)。H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 9.54 (s,1H),7.84 (d,J = 4.7 Hz,1H),7.67 − 7.55 (m,2H),7.34 − 7.20 (m,3H),7.02 (dd,J = 12.9,1.6 Hz,1H),6.51 (s,1H),4.25 (s,1H),4.17 (dt,J = 11.2,4.6 Hz,1H),3.94 − 3.78 (m,2H),3.30 (s,2H),2.93 (s,3H),2.75 (d,J = 12.7 Hz,1H),2.64 (s,2H),2.54 (s,2H),2.28 (s,1H),1.96 − 1.87 (m,1H)。
【0668】
実施例222
【化623】
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(S)−4−((R)−4−(2,2−ジフルオロエチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
1,1−ジフルオロ−2−ヨードエタンを使用して、実施例219に従って調製した。MS (ES+) m/z 540.1 (M + 1)。
【0669】
実施例223
【化624】
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(S)−4−((R)−4−(2−フルオロエチル)−2−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
1−フルオロ−2−ヨードエタンを使用して、実施例219に従って調製した。MS (ES+) m/z 522.1 (M + 1)。
【0670】
実施例224
【化625】
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(S)−4−((R)−4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
ヨードエタンを使用して、実施例219に従って調製した。MS (ES+) m/z 504.1 (M + 1)。H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 9.25 (s,1H),7.84 (d,J = 4.9 Hz,1H),7.68 − 7.55 (m,2H),7.31 − 7.22 (m,4H),7.04 (s,1H),4.18 (dt,J = 11.3,4.7 Hz,1H),3.94 − 3.78 (m,2H),3.28 (s,1H),2.78 (s,1H),2.59 (s,1H),2.27 (d,J = 12.8 Hz,1H),1.94 (s,1H),1.81 (s,1H),1.25 (q,J = 7.4,6.6 Hz,1H),1.13 (s,3H)。
【0671】
実施例225
【化626】
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(S)−4−((R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−((トリフルオロメチル)スルホニル)ピペラジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
トリフルオロメタンスルホニルクロリドを使用して、実施例219に従って調製した。MS (ES+) m/z 607.6 (M + 1)。H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 7.84 (s,1H),7.65 − 7.55 (m,2H),7.39 (d,J = 8.1 Hz,1H),7.28 − 7.17 (m,3H),7.03 − 6.92 (m,1H),6.51 (s,2H),4.23 (dd,J = 8.8,3.2 Hz,1H),4.14 (dd,J = 10.5,5.3 Hz,1H),3.88 (td,J = 11.5,10.8,3.6 Hz,2H),3.67 (d,J = 12.7 Hz,1H),3.57 (d,J = 12.3 Hz,1H),2.79 (d,J = 12.7 Hz,1H),2.21 (t,J = 11.4 Hz,1H),1.89 (s,1H),1.67 (s,1H)。
【0672】
実施例226
【化627】
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(S)−4−((R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)クロマン−7−スルホンアミド
メタンスルホニルクロリドを使用して、実施例219に従って調製した。MS (ES+) m/z 554.1 (M + 1)。H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.19 (s,1H),7.86 (s,1H),7.71 − 7.56 (m,2H),7.43 (d,J = 8.1 Hz,1H),7.29 − 7.15 (m,3H),7.00 (t,J = 2.3 Hz,1H),4.27 − 4.10 (m,2H),3.97 − 3.76 (m,2H),3.76 − 3.56 (m,2H),3.50 − 3.33 (m,1H),3.14 (qd,J = 7.3,4.1 Hz,2H),3.03 − 2.81 (m,3H),2.72 (d,J = 8.4 Hz,1H),2.54 (s,1H),2.22 (t,J = 10.6 Hz,1H),1.61 (d,J = 12.6 Hz,1H)。
【0673】
実施例227及び実施例228
【化628】
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(S)−8,8−ジフルオロ−5−((S)−2−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド及び(R)−8,8−ジフルオロ−5−((S)−2−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド
【化629】
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ステップ1
【化630】
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4,7-ジブロモ-1,1-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン
NaBH(166mg、4.40mmol)を、7−ブロモクロマン−4−オン(2.00g、8.80mmol)のMeOH溶液(45mL)に室温で添加した。30分後、1%HCl水溶液(100mL)及びDCM(100mL)の添加によって反応をクエンチした。有機層を除去し、水層をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機画分をNaSOで乾燥させ、濃縮した。さらなる精製をせずに粗生成物を後続のステップに使用した。四塩化炭素(18mL)中の7−ブロモ−1,1−ジフルオロ−テトラリン(1200mg、4.85mmol)、N−ブロモスクシンイミド(864mg、4.85mmol)、及び2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)(40mg、0.24mmol)の混合物を、密封したバイアル中、80℃で24時間加熱した。混合物を濾過し、濃縮し、12gのシリカゲルカラム内に残渣を乾燥充填した。生成物をヘプタンで溶出して、黄色がかった泡状物として4,7−ジブロモ−1,1−ジフルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン(1414mg、89%)を得た。H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.81 (t,J = 1.9 Hz,1H),7.55 (dt,J = 8.4,1.8 Hz,1H),7.29 (dd,J= 8.5,1.3 Hz,1H),5.53 − 5.37 (m,1H),2.84 − 2.58 (m,1H),2.55 − 2.33 (m,3H)。
【0674】
ステップ2
【化631】
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3−((2S)−1−(6−ブロモ−4,4−ジフルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)ピペリジン−2−イル)ピリジン
20mlの酢酸エチル中の4,7−ジブロモ−1,1−ジフルオロ−テトラリン(1249mg、3.83mmol)及び3−[(2S)−2−ピペリジル]ピリジン(1865mg、11.5mmol)の混合物を、密封チューブ中、65℃で24時間加熱した。混合物を酢酸エチルと1MNa2CO3とに分配した。有機抽出物をNa2SO4上で乾燥させ、濃縮した。DCM中、メタノール勾配(0〜10%)で溶出する24gシリカゲルカラムで残渣を精製して、ジアステレオマーの混合物として3−((2S)−1−(6−ブロモ−4,4−ジフルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)ピペリジン−2−イル)ピリジン(770mg、49%)を得た。m/z 407 [M+H]
【0675】
ステップ3
【化632】
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3−((2S)−1−(6−(ベンジルチオ)−4,4−ジフルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)ピペリジン−2−イル)ピリジン
3−[(2S)−1−(6−ブロモ−4,4−ジフルオロ−テトラリン−1−イル)−2−ピペリジル]ピリジン(770mg、1.89mmol)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(55mg、0.095mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(109mg、0.1890mmol)、及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.32ml、7.56mmol)の混合物を脱気し、フェニルメタンチオール(567mg、4.537mmol)を添加した。混合物を密封バイアル中、130℃で24時間加熱し、冷却した後、水と1MのNa2CO3とに分配した。有機抽出物をさらに1MのNa2CO3、水、ブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、濃縮した。DCM中、メタノール勾配(0〜10%)で溶出する24gシリカゲルカラムで残渣を精製して、ジアステレオマーの混合物として3−((2S)−1−(6−(ベンジルチオ)−4,4−ジフルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)ピペリジン−2−イル)ピリジン(772mg、91%)を得た。m/z 451.1 [M+H]
【0676】
ステップ4
【化633】
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8,8−ジフルオロ−5−((S)−2−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホニルクロリド
3−[(2S)−1−(6−ベンジルスルファニル−4,4−ジフルオロ−テトラリン−1−イル)−2−ピペリジル]ピリジン(160mg、0.355mmol)を、水(26mg、1.42mmol)及び酢酸(85mg、1.42mmol)を含有するジクロロメタン(4ml)に溶解した。2mlのDCM中の塩化スルフリル(192mg、0.115ml、1.42mmol)を0℃で滴下した。室温で1時間撹拌した後、混合物を真空中で濃縮し、酢酸エチルとブラインとに分配し、5%NaHCO3を慎重に添加してpHを中性に調節した。エチル有機抽出物をMgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。さらなる精製をせずに粗製8,8−ジフルオロ−5−((S)−2−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホニルクロリド(141mg、93%)を次のステップに使用した。m/z 427 [M+H]
【0677】
ステップ5
N−(2,4−ジメトキシベンジル)−8,8−ジフルオロ−5−((S)−2−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド
テトラヒドロフラン(1.1ml、1mol/L)中のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドを、N−[(2,4−ジメトキシフェニル)メチル]−1,2,4−チアジアゾール−5−アミン(250mg、1.0mmol)のTHF溶液に−20℃で添加した。20分間撹拌した後、8,8−ジフルオロ−5−((S)−2−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホニルクロリド(140mg、0.33mmol)のTHF溶液を、上記の混合物に−20℃で滴下した。得られた混合物を−20℃で1時間、次いで0℃で2時間撹拌した。混合物を飽和NHCl水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濃縮した。DCM中、0〜6%MeOH勾配で溶出する12gシリカゲルカラムで残渣を精製して、ジアステレオマーの混合物としてN−(2,4−ジメトキシベンジル)−8,8−ジフルオロ−5−((S)−2−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド(88mg、41%)を得た。m/z 642 [M+H]
【0678】
ステップ6.
【化634】
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(S)−8,8−ジフルオロ−5−((S)−2−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド及び(R)−8,8−ジフルオロ−5−((S)−2−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−スルホンアミド
6mlのDCM中のN−[(2,4−ジメトキシフェニル)メチル]−4,4−ジフルオロ−1−[(2S)−2−(3−ピリジル)−1−ピペリジル]−N−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)テトラリン−6−スルホンアミド(88mg、0.137mmol)の混合物を2mlのTFAで処理した。混合物を1時間撹拌し、真空中で濃縮し、残渣をエチルエーテルで粉砕した。沈殿物を回収し、エーテルで洗浄し、真空中で乾燥させた。上記の残渣を水及びアセトニトリルの混合物に溶解し、凍結乾燥させて、32mgのジアステレオマーの混合物を得、これをキラルHPLCによって分離した。
ジアステレオマー1(7.3mg、29%) m/z 642 [M+H]。1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.69 (d,J = 2.2 Hz,1H),8.53 − 8.46 (m,1H),8.30 (s,1H),8.15 − 8.06 (m,1H),7.99 − 7.90 (m,2H),7.87 (t,J = 1.7 Hz,1H),7.41 (dd,J = 7.9,4.8 Hz,1H),6.51 (s,1H),3.73 (dd,J = 10.9,2.8 Hz,1H),3.66 − 3.58 (m,1H),2.42 − 2.24 (m,3H),1.92 (dt,J = 12.8,7.2 Hz,3H),1.76 (dd,J = 15.9,11.5 Hz,2H),1.70 − 1.45 (m,2H),1.42 − 1.28 (m,1H)。
ジアステレオマー2(10.6mg、42%) m/z 642 [M+H]。1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.62 (s,1H),8.34−8.30 (m,2H),7.89 − 7.73 (m,4H),7.20 (dd,J =8.1,4.7 Hz,1H),6.51 (br.s,1H),4.03-3.99 (m,1H),3.94 − 3.85 (m,1H),2.72 − 2.62 (m,1H),2.48 − 2.39 (m,1H),2.26−2.22 (m,1H),2.06 − 1.88 (m,2H),1.82 − 1.49 (m,5H),1.36 (s,1H)。
【0679】
実施例229
【化635】
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(S)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(ピリミジン−4−イル)クロマン−7−スルホンアミド
【化636】
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ステップ1.
【化637】
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(2S,4R)−1−((S)−7−ブロモ−6−フルオロクロマン−4−イル)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン
窒素下の脱気したトルエン(326.6mL、0.0465M)中、(4S)−7−ブロモ−6−フルオロ−クロマン−4−アミン(3.3737g、15.19mmol)及び(3R)−5−(4−フルオロフェニル)−5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)ペンタナール(3.982g、15.19mmol、1当量)の溶液に、0℃で、チタン(iv)イソプロポキシド(11.3mL、2.5当量、37.97mmol)を添加した。反応物を氷浴中で20分間撹拌し、次いで、室温に加温した。反応を室温で2時間行い、0℃に下げ、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(25.75g、8当量、121.5mmol)を添加した。反応物を室温に戻し、窒素下で一晩撹拌した。次いで、反応物を酢酸イソプロピル(200mL)で希釈し、重炭酸ナトリウム(400mL、2x)及びブライン(400mL)で洗浄した。有機層を回収し、合わせ、NaSOで乾燥させ、濃縮した。次いで、ヘプタン/iPrOAcの0〜50%勾配でのカラムクロマトグラフィーによって粗製混合物を精製して、透明な油状物として所望のものを得た(3.096g、43%収率)。1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.39 (ddd,J = 10.5,7.6,3.8 Hz,3H),7.03 (t,J = 8.7 Hz,2H),6.90 (d,J = 5.9 Hz,1H),4.20 (dt,J = 11.2,3.7 Hz,1H),3.82 − 3.70 (m,2H),3.58 (dd,J = 11.1,2.8 Hz,1H),2.79 (dt,J = 11.7,3.4 Hz,1H),2.34 − 2.10 (m,2H),2.09 − 1.94 (m,2H),1.86 (dp,J = 11.9,2.8 Hz,1H),1.79 − 1.58 (m,3H),1.36 − 1.17 (m,2H),0.99 − 0.75 (m,1H)。M+1:477.95
【0680】
ステップ2.
【化638】
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(2S,4R)−1−((S)−7−(ベンジルチオ)−6−フルオロクロマン−4−イル)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン
密封したバイアル中の(2s,4r)-1-[(4s)-7-ブロモ-6-フルオロ-クロマン-4-イル]-2-(4-フルオロフェニル)-4-(トリフルオロメチル)ピペリジン(334.8mg、0.7029mmol)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(20.1mg、0.05当量、0.03515mmol)、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(40.7mg、0.100当量、0.07029mmol)の混合物を窒素で脱気し、窒素下に置いた。脱気した1,4−ジオキサン(4.68mL、0.15M)、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.49mL、4.00当量、2.812mmol)及びフェニルメタンチオール(209.5mg、2.40当量、1.687mmol)をバイアルに添加した。混合物を加熱還流させ、N下で一晩続けた。次いで、反応物を室温に冷却し、iPrOAc(5mL)で希釈し、水(10mL、3x)で抽出した。有機層を回収し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。0〜50%ヘプタン/iPrOAc勾配のカラムクロマトグラフィーによって粗製物を精製して、黄色の泡状物として所望のものを得た(310.3mg、85%収率)。1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.50 − 7.15 (m,7h),7.03 (t,j = 8.8 hz,2h),6.66 (d,j = 6.3 hz,1h),4.15 (dt,j = 11.1,3.7 hz,1h),4.06 (s,2h),3.82 − 3.67 (m,2h),3.55 (dd,j = 11.1,2.7 hz,1h),2.77 (dt,j = 11.7,3.4 hz,1h),2.31 − 2.09 (m,2h),2.06 − 1.92 (m,2h),1.86 (dt,j = 12.7,3.2 hz,1h),1.73 − 1.54 (m,2h)。M−1:519
【0681】
ステップ3.
【化639】
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(S)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)クロマン−7−スルホニルクロリド
(2S,4R)−1−[(4S)−7−ベンジルスルファニル−6−フルオロ−クロマン−4−イル]−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(310.3mg、0.5972mmol)を、水(0.43mL、4.0当量、2.389mmol)及び酢酸(0.137mL、4.0当量、2.389mmol)を含有するジクロロメタン(5.97mL、0.1M)に溶解した。2mLのジクロロメタン中の塩化スルフリル(0.193mL、4.0当量、2.389mmol)を0℃で滴下し、反応物を室温に加温した。室温で2時間後、完全な転化が見られた。次いで、混合物を真空中で濃縮し、pHを中性に調節しながら、iPrOAc(5mL)とブライン(5mL)とに分配した。有機抽出物を回収し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、黄色の泡状物として所望の生成物を得た(296mg、99%収率)。生成物を組成物として次のステップに進めた。NMR:1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 14.51 (s,1H),7.90 (s,1H),7.55 (s,1H),7.51 − 7.14 (m,4H),7.09 (d,J = 6.2 Hz,1H),4.86 (t,J = 8.4 Hz,1H),4.44 (t,J = 7.2 Hz,1H),4.20 (dt,J = 11.6,4.8 Hz,1H),3.95 (t,J = 9.9 Hz,1H),3.47 − 3.36 (m,1H),3.18 − 3.10 (m,1H),2.91 (s,1H),2.59 (s,1H),2.46 (t,J = 9.8 Hz,1H),2.37 − 2.29 (m,1H),2.13 − 1.92 (m,3H)。M+1 = 496
【0682】
ステップ4.
【化640】
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(S)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(ピリミジン−4−イル)クロマン−7−スルホンアミド
6−フルオロ−4−[(1S,2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−1−ピペリジル]クロマン−7−スルホニルクロリド(165mg、0.3327mmol)のアセトニトリル溶液(0.2M、31.7mmol)に、ピリミジン−4−アミン(34.81mg、1.1当量、0.3660mmol)、続いて1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(74.65mg、2当量、0.6655mmol)を室温で添加した。反応物を50℃に加熱し、1時間後に完全な転化が見られた。反応物を室温に冷却し、濃縮し、精製に供して、白色固体として所望の化合物を得た(31.6mg、17%収率)。H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 8.56 (s,1H),8.25 (s,1H),7.55 (dd,J = 8.9,5.2 Hz,3H),7.21 − 7.10 (m,3H),7.00 (d,J = 4.5 Hz,1H),4.25 (dt,J = 11.3,3.6 Hz,1H),3.82 (td,J = 11.2,2.1 Hz,1H),3.74 (dd,J = 10.9,2.8 Hz,1H),3.66 (dd,J = 10.6,5.9 Hz,1H),2.61 − 2.50 (m,1H),2.42 − 2.33 (m,2H),2.05 − 1.88 (m,1H),1.82 (tdd,J = 13.7,6.7,4.4 Hz,3H),1.71 − 1.46 (m,2H)。M+1 = 555.1
【0683】
実施例230
【化641】
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(S)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(ピリダジン−3−イル)クロマン−7−スルホンアミド
ピリダジン−3−アミンをアミンとして使用して実施例229と同様に化合物を作製して、白色固体として所望の化合物を得た(25.1mg、14%収率)。1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 14.59 (s,1H),8.34 (s,1H),7.89 (s,1H),7.69 (dd,J = 9.6,4.2 Hz,1H),7.53 (td,J = 7.9,6.9,3.4 Hz,3H),7.21 − 7.14 (m,2H),7.12 (d,J = 6.0 Hz,1H),4.24 (dt,J = 11.3,3.6 Hz,1H),3.86 − 3.78 (m,1H),3.74 (dd,J = 10.9,2.7 Hz,1H),3.65 (dd,J = 10.5,5.9 Hz,1H),2.62 − 2.52 (m,1H),2.41 − 2.33 (m,1H),2.04 − 1.91 (m,1H),1.88 − 1.76 (m,4H),1.70 − 1.46 (m,2H)。M+1 =555.1
【0684】
実施例231
【化642】
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(S)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
ピリジン(3.3mL、0.8M)中の6−フルオロ−4−[(1S,2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−1−ピペリジル]クロマン−7−スルホニルクロリド(107.4mg、0.2166mmol)を、1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(27.38mg、1.25当量、0.2707mmol)のピリジン溶液(3.3mL、0.8M)に添加した。反応物を60℃に加熱した。1時間後、完全な転化が見られた。反応物を室温に冷却し、濃縮し、精製に供して、白色固体として所望の化合物を得た(18.6mg、15%収率)。1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 14.48 (s,1H),8.75 (s,1H),7.59 − 7.50 (m,3H),7.22 − 7.12 (m,2H),7.04 (d,J = 5.9 Hz,1H),4.24 (dt,J = 11.3,3.6 Hz,1H),3.82 (dd,J = 11.5,2.2 Hz,1H),3.79 − 3.71 (m,1H),3.66 (dd,J = 10.6,5.9 Hz,1H),2.62 − 2.42 (m,2H),2.41 − 2.33 (m,1H),2.04 − 1.73 (m,4H),1.71 − 1.46 (m,2H)。M+1 = 561
【0685】
実施例232
【化643】
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(S)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(5−フルオロピリジン−2−イル)クロマン−7−スルホンアミド
5−フルオロピリジン−2−アミンをアミンとして、ピリジンの代わりにジクロロメタンを溶媒として、かつ2.6当量のピリジンを使用して実施例229と同様に化合物を作製し、反応物を30度に加熱して、白色固体として所望の化合物を得た(50.8mg、30%収率)。
1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 11.42 (s,1H),8.14 (d,J = 3.0 Hz,1H),7.65 (td,J = 8.6,3.1 Hz,1H),7.59 − 7.50 (m,3H),7.21 − 7.11 (m,3H),7.07 (dd,J = 9.0,3.8 Hz,1H),4.25 (dt,J = 11.3,3.6 Hz,1H),3.82 (td,J = 11.3,2.1 Hz,1H),3.74 (dd,J = 11.1,2.7 Hz,1H),3.65 (dd,J = 10.6,5.9 Hz,1H),3.42 − 3.16 (m,2H),2.41 − 2.33 (m,1H),1.96 (qd,J = 10.9,5.6 Hz,1H),1.88 − 1.75 (m,3H),1.71 − 1.46 (m,2H)。M+1 = 572.1
【0686】
実施例233
【化644】
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(S)−6−フルオロ−4−((2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−N−(イソキサゾール−3−イル)クロマン−7−スルホンアミド
イソキサゾール−3−アミンをアミンとして使用して実施例229と同様に化合物を作製して、白色固体として所望の化合物を得た(55.8mg、45%収率)。1H NMR (400 MHz,DMSO−d6) δ 11.92 (s,1H),8.68 (s,1H),7.62 (d,J = 10.8 Hz,1H),7.55 (dd,J = 8.2,5.5 Hz,2H),7.21 − 7.12 (m,2H),7.09 (d,J = 5.9 Hz,1H),6.35 (d,J = 2.0 Hz,1H),4.25 (dt,J = 11.3,3.5 Hz,1H),3.83 (td,J = 11.4,2.1 Hz,1H),3.74 (dd,J = 11.0,2.7 Hz,1H),3.67 (dd,J = 10.6,5.8 Hz,1H),2.37 (dd,J = 11.6,2.0 Hz,3H),2.03 − 1.90 (m,2H),1.83 (dd,J = 16.7,12.8 Hz,4H),1.72 − 1.48 (m,2H)。M+1 =544。
【0687】
実施例234
本明細書に記載されるものと同様の手順を使用して、以下の化合物も調製することができる。
【化645】
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【化646】
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【0688】
実施例235 hNav1.7及びβ1サブユニットを異種的に発現する細胞から単離された膜に結合するトリチウム標識化合物
組換え発現したナトリウムチャネルを含有する膜の調製:凍結した組換え細胞ペレットを氷上で解凍し、氷冷した50mMのトリスHCl、pH7.4緩衝液で細胞ペレットの重量の4倍に希釈した。ガラス製ダウンス型電動ホモジナイザーを使用して、細胞懸濁液を氷上でホモジナイズした。ホモジネートを氷冷した50mMのトリスHCl、pH7.4緩衝液で8.4倍にさらに希釈し、次いで4℃で15分間、200×gで遠心分離した。上清を回収し、4℃で50分間、10000×gで遠心分離した。次いで、ペレットを100mM NaCl、20mMトリスHCl、pH7.4緩衝液(1%v/vプロテアーゼ阻害剤(Calbiochem)を含有する)に再懸濁させ、氷上で再度ホモジナイズした。次いで、ホモジナイズした膜を26ゲージ針を備えたシリンジで処理した。ブラッドフォードアッセイによってタンパク質濃度を判定し、膜を−80℃で保存した。
【0689】
放射性リガンド結合研究:飽和実験。メチル基を有する競合NaV1.7阻害剤をトリチウム標識した。メチル水素の代わりに3つのトリチウムを組み込み、[H]化合物を生成した。この放射性リガンドの結合を、室温で5mLのホウケイ酸ガラス試験管中で行った。100mM NaCl、20mMのトリスHCl、pH7.4緩衝液(0.01%w/vのウシ血清アルブミン(BSA)を含有する)中で18時間、漸増濃度の[H]化合物に膜を加えることによって結合を開始した。1μMの非標識化合物の存在下で非特異的結合を判定した。18時間後、0.5%w/vポリエチレンイミンに予浸したGF/Cガラス繊維フィルターを通して濾過した。15mLの氷冷した100mM NaCl、20mMトリスHCl、pH7.4緩衝液(0.25%BSAを含有する)でフィルターを洗浄して、遊離リガンドから結合を分離した。フィルターに結合した[H]化合物を液体シンチレーション計数によって定量した。
【0690】
競合結合実験:結合反応を96ウェルポリプロピレンプレート中、室温で18時間行った。360μL中、膜を100pM[H]化合物及び漸増濃度の試験化合物と共にインキュベートした。1μMの非標識化合物の存在下で、非特異的結合を判定した。反応物を移し、0.5%ポリエチレンイミンで予浸した96ウェルガラス繊維/Cフィルタープレートを通して濾過した。0.25%BSAを含有する200μLの氷冷した緩衝液で濾過した反応物を5回洗浄した。液体シンチレーション計数によって結合した放射能を判定した。
【0691】
データ分析:飽和実験の場合、非特異的結合を全結合から差し引いて、特異的結合を提供し、これらの値を、タンパク質1mg当たりのリガンド結合のpmolとして再計算した。飽和曲線を構築し、単一部位リガンド結合モデル:Beq = (BmaxX)/(X+Kd)(式中、Beqは、平衡状態でのリガンド結合の量であり、Bmaxは、最大受容体密度であり、Kdは、リガンドの解離定数であり、Xは、遊離リガンド濃度である)を使用して解離定数を計算した。競合研究の場合、阻害パーセントを判定し、XLfitを使用する4パラメータロジスティックモデル(阻害% = (A+((B−A)/(1+((x/C)^D))))(式中、A及びBは、それぞれ最大及び最小の阻害であり、Cは、IC50濃度であり、Dは、(Hill)勾配である)を使用してIC50値を計算した。
【0692】
代表的な化合物は、このモデルで試験した場合、表1に記載される親和性を示した。
【表1-1】
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【表1-2】
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【表1-3】
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【表1-4】
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【表1-5】
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【表1-6】
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【表1-7】
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【表1-8】
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【表1-9】
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【表1-10】
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【表1-11】
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【表1-12】
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【表1-13】
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【表1-14】
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【表1-15】
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【表1-16】
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【表1-17】
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【表1-18】
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【表1-19】
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【表1-20】
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【表1-21】
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【表1-22】
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【表1-23】
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【表1-24】
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【表1-25】
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【表1-26】
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【表1-27】
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【表1-28】
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【表1-29】
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【表1-30】
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【表1-31】
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【表1-32】
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【表1-33】
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【表1-34】
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【表1-35】
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【表1-36】
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【表1-37】
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【表1-38】
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【表1-39】
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【0693】
実施例236
ナトリウムチャネル遮断薬によって誘導される鎮痛
熱誘導されたテールフリック潜時試験
この試験では、本発明の化合物の投与によって生まれる鎮痛効果は、熱誘導されたテールフリックによって観察することができる。試験は、試験されるマウスの尾の一点に集束し、向けられた光ビームを伴うプロジェクターランプからなる熱源を含む。薬物治療の前、及び有害な熱刺激に反応したときに評価されるテールフリック潜時、すなわち、尾の背側表面に放射熱を当ててから、テールフリックが発生するまでの応答時間を測定し、40、80、120、及び160分に記録する。
【0694】
この研究の最初の部分では、65例の動物に、連続した2日にわたって、1日1回、テールフリック潜時のベースラインの評価を行う。次いで、これらの動物を、ビヒクル対照、モルヒネ対照を含む11の異なる治療群のうちの1つに無作為に割り当て、30mg/Kgの9個の化合物を筋肉内に投与する。用量投与後、震えまたは発作、多動性、浅い、急速な、または抑圧された呼吸、及びグルーミングの失敗を含む毒性の徴候について、動物を注視する。各化合物の最適なインキュベーション時間は、回帰分析によって決定される。試験化合物の鎮痛作用は、最大可能効果のパーセンテージ(MPE%)として表され、以下の式を使用して計算される:
【数1】
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式中、
投与後潜時 = 薬物を投与された後、各個々の動物が熱源から尾を遠ざける(フリックする)までにかかった潜時。
投与前潜時 = 薬物を投与される前に、各個々の動物が熱源から尾を遠ざける(フリックする)までにかかった潜時。
カットオフ時間(10秒) = 熱源に曝される最大時間。
【0695】
急性疼痛(ホルマリン試験)
ホルマリン試験は、急性疼痛の動物モデルとして使用される。ホルマリン試験では、実験日の前日に、動物を20分間、プレキシガラス試験件室に一時的に慣れさせる。試験日に、動物に試験品を無作為に注射する。薬物投与の30分後、ラットの左後肢の足底表面に50μLの10%ホルマリンを皮下注射する。ホルマリン投与の直後に、90分間のビデオデータの取得を開始する。
【0696】
Actimetrix Limelightソフトウェアを使用して画像を取り込み、.llii拡張子でファイルを保存し、次いで、それをMPEG−4コーディングに変換する。次いで、挙動解析ソフトウェア「The Observer 5.1」(バージョン5.0、Noldus Information Technology,Wageningen,The Netherlands)を使用してビデオを分析する。動物行動を観察し、種類に応じてそれぞれをスコアリングし、行動の長さを定めることによって、ビデオ分析を実施する(Dubuisson and Dennis,1977)。スコアリングされた行動には以下が含まれる:(1)正常な行動、(2)肢に体重をかけない、(3)肢を持ち上げる、(4)肢を舐める/噛む、または引っ掻く。注射した肢を持ち上げること、いたわること、または過剰に舐めること、噛むこと、及び引っ掻くことは、疼痛応答を示す。注射した肢を明らかにいたわること、過剰に舐めること、噛むこと、または引っ掻くことを伴わずに両肢を床に置いている場合、化合物からの鎮痛応答または保護が示されている。
【0697】
以下の2つの要因に応じて、ホルマリン試験データの分析を行う:(1)最大潜在的阻害効果パーセント(MPIE%)及び(2)疼痛スコア。MPIE%は、一連のステップによって計算され、最初に各動物の非正常行動(行動1、2、3)の長さを合計する。ビヒクル群のための単一の値は、ビヒクル治療群内の全てのスコアを平均することによって得られる。以下のケイ酸は、各動物のためのMPIE値をもたらす:
MPIE(%) = 100−[(治療合計/ビヒクル平均値)×100%]
疼痛スコアは、上記のように加重尺度から計算される。行動の持続時間を、重み(反応の重症度の評価)で乗じ、観察の全長で割り、各動物の疼痛の格付けを決定する。計算は、以下の式で表される:
疼痛の格付け = [0(To)+1(T1)+2(T2)+3(T3)]/(To+T1+T2+T3)
【0698】
CFA誘発性慢性炎症性疼痛
この試験では、較正したフォン・フライフィラメントを用いて機械的アロディニアを評価する。1週間の飼育施設への順化後、イソフルラン浅麻酔下で、150μLの「フロイント完全アジュバント」(CFA)エマルジョン(0.5mg/mLの濃度の油/食塩水(1:1)エマルジョンに懸濁されたCFA)をラットの左後肢の足底表面に皮下注射する。動物を麻酔から回復させ、CFA投与の1週間後に、全動物のベースラインの熱的及び機械的侵害受容閾値を評価する。全動物を実験開始の前日に20分間実験装置に慣れさせる。試験及び対照物品を動物に投与し、薬物投与後の所定の時点に侵害受容閾値を測定して、6つの利用可能な治療のそれぞれの鎮痛応答を決定する。使用される時点は、各試験化合物について最も高い鎮痛効果を示すように予め決定される。
【0699】
ハーグリーブス試験を使用して、動物の熱的侵害受容閾値を評価する。動物を、加熱ユニットを備えた高いガラスプラットフォームの上部に設定されたプレキシガラスの囲いの中に配置する。ガラスプラットフォームは、全試験試行についてサーモスタットで約30℃に制御される。エンクロージャ内に置いた後、全ての探索行動が完全に停止するまで、20分間動物を適応させる。Model 226 Plantar/Tail Stimulator Analgesia Meter(IITC,Woodland Hills,CA)を使用して、ガラスプラットフォームの下から放射熱ビームを後肢の足底表面に当てる。全ての試験試行中、熱源のアイドリング強度及び活性強度をそれぞれ1及び45に設定し、組織損傷を防止するために20秒のカットオフ時間を用いる。
【0700】
触覚刺激に対する動物の応答閾値は、ハーグリーブス試験後に、Model 2290 Electrovonfrey麻酔計(IITC Life Science,Woodland Hills,CA)を使用して測定する。動物を、mireメッシュ面上に設定された高いプレキシガラスの囲いの中に配置する。10分間の適応後、予め較正されたフォン・フライの毛を、毛が肢に対してわずかに折れ曲がるのに十分な力で、0.1gの毛から始まる昇順で、動物の両肢の足底表面に対して垂直に当てる。肢の急速なフリッキングを誘発する最も低い力の毛が判定されるまで、または約20gのカットオフ力に達するまで、試験を継続する。このカットオフ力は、それが動物の体重の約10%に相当するために使用され、刺激の性質を変え得るより硬い毛の使用による肢全体の持ち上げを防止するために役立つ。
【0701】
痛覚の術後モデル
このモデルでは、動物が適用した刺激から肢を引っ込めるまで肢に増加した触覚刺激を適用することによって、肢の平面内切開によって引き起こされる痛覚過敏を測定する。ノーズコーンを介して送達される3.5%イソフルラン下で動物に麻酔をかけ、左後肢の足底側面に、No.10外科用メスを使用して、皮膚及び筋膜を通って、かかとの近位縁から0.5cmからつま先に向かって延びて縦に1cm切開する。切開後、2,3−0滅菌絹縫合糸を使用して皮膚を並置する。損傷部位をポリスポリン及びべタジンで覆う。一晩回復させるために、動物をホームケージに戻す。
【0702】
手術をした肢(同側)と手術をしていない肢(反対側)の両方について、触覚刺激に対する動物の逃避反射閾値は、Model 2290 Electrovonfrey anesthesiometer(IITC Life Science,Woodland Hills,CA)を使用して測定することができる。動物を、mireメッシュ面上に設定された高いプレキシガラスの囲いの中に配置する。少なくとも10分間の順応後、予め較正されたフォン・フライの毛を、毛が肢に対してわずかに折れ曲がるのに十分な力で、10gの毛から始まる昇順で、動物の両肢の足底表面に対して垂直に当てる。肢の急速なフリッキングを誘発する最も低い力の毛が判定されるまで、または約20gのカットオフ力に達するまで、試験を継続する。このカットオフ力は、それが動物の体重の約10%に相当するために使用され、刺激の性質を変え得るより硬い毛の使用による肢全体の持ち上げを防止するために役立つ。
【0703】
神経障害性疼痛モデル:慢性絞扼損傷
簡潔には、no.10外科用メスを使用して、動物の左後肢の大腿中央部に、皮膚及び筋膜を通して約3cmの切開を作る。出血を最小限に抑えるために、大腿二頭筋を通る鈍的解剖によって左坐骨神経を慎重に露出する。4−0非分解性滅菌絹縫合糸を使用して、1〜2mmの間隔で坐骨神経に沿って4つの緩い結紮糸で結ぶ。緩い結紮糸の張力は、4倍の倍率で解剖顕微鏡下で見たときに、坐骨神経のわずかな収縮を誘発するのに十分に堅い。偽手術された動物では、左坐骨神経は、さらに操作されることなく露出している。抗菌軟膏を創傷に直接塗布し、滅菌縫合糸を使用して筋肉を閉じる。筋肉及びその周囲にべタジンを塗布し、続いて外科用クリップで皮膚を閉じる。
【0704】
触覚刺激に対する動物の応答閾値は、Model 2290 Electrovonfrey麻酔計(IITC Life Science,Woodland Hills,CA)を使用して測定する。動物を、mireメッシュ面上に設定された高いプレキシガラスの囲いの中に配置する。10分間の適応後、予め較正されたフォン・フライの毛を、毛が肢に対してわずかに折れ曲がるのに十分な力で、0.1gの毛から始まる昇順で、動物の両肢の足底表面に対して垂直に当てる。肢の急速なフリッキングを誘発する最も低い力の毛が判定されるまで、または約20gのカットオフ力に達するまで、試験を継続する。このカットオフ力は、それが動物の体重の約10%に相当するために使用され、刺激の性質を変え得るより硬い毛の使用による肢全体の持ち上げを防止するために役立つ。
【0705】
ハーグリーブス試験を使用して、動物の熱的侵害受容閾値を評価する。触覚閾値の測定後、動物を、加熱ユニットを備えた高いガラスプラットフォームの上部に設定されたプレキシガラスの囲いの中に配置する。ガラスプラットフォームは、全試験試行についてサーモスタットで約24〜26℃に制御される。エンクロージャ内に置いた後、全ての探索行動が完全に停止するまで、10分間動物を適応させる。Model 226 Plantar/Tail Stimulator Analgesia Meter(IITC,Woodland Hills,CA)を使用して、ガラスプラットフォームの下から放射熱ビームを後肢の足底表面に当てる。全ての試験試行中、熱源のアイドリング強度及び活性強度をそれぞれ1及び55に設定し、組織損傷を防止するために20秒のカットオフ時間を使用する。
【0706】
神経障害性疼痛モデル:脊髄神経結紮
脊髄神経結紮(SNL)神経障害性疼痛モデルは、神経障害性疼痛の動物(すなわち、ラット)として使用される。SNL試験では、脊髄神経L5及びL6の腰椎根をしっかりと結紮して、神経損傷を引き起こし、機械的痛覚過敏、機械的アロディニア、及び熱過敏症をもたらす。動物において疼痛状態を完全に発生させるために、試験日の2週間前に手術を行う。本発明の化合物の鎮痛特性を特徴付けるために、いくつかの脊髄神経結紮の変形が使用される。
L5脊髄神経の結紮;
L5及びL6脊髄神経の結紮;
L5脊髄神経の結紮及び離断;
L5及びL6脊髄神経の結紮及び離断;または
上記(1)〜(4)のうちのいずれか1つと組み合わせて、L4脊髄神経の軽度の炎症。
【0707】
ノーズコーンを介して送達される3.5%イソフルラン下で動物に麻酔をかけ、切開の中間点として後部腸骨稜のレベルを使用して、背側正中線のすぐ横の皮膚に、No.10外科用メスを使用して縦に約2.5cm切開する。切開後、イソフルランは、維持レベル(1.5%〜2.5%)に再調整される。中央仙骨部では、外科用メスで、刃が仙骨に当たるまで(矢状面で)脊柱の側面に沿って刃をスライドさせて切開する。はさみの先端を、切開部を通って導入し、筋肉及び靭帯を脊柱から切り離し、脊柱を2〜3cm露出させる。神経が椎骨から出るポイントを見つけるために、筋肉及び筋膜を脊椎の椎骨から切り離す。小さなガラスフックを脊髄神経に対して内側に配置し、脊髄神経を周囲組織から穏やかに上昇させる。脊髄神経が単離されたら、短い長さの非分解性6−0滅菌絹糸を、ガラスフックの先端のボールの周りに2回巻き、神経の下に戻す。次いで、結び目を作ることによって脊髄神経を堅く結紮し、神経が結紮糸の両側に突き出るようにする。必要に応じて手順を繰り返してもよい。いくつかの動物では、神経因性疼痛の発症を最大にするために、L4脊髄神経を小さなガラスフックで(最大20回)軽く擦ってもよい。抗菌軟膏を切開部に直接塗布し、滅菌縫合糸を使用して筋肉を閉じる。ベタジンを、筋肉及びその周辺に塗布し、外科用ステープルまたは滅菌非吸収性モノフィラメント5−0ナイロン縫合糸で、皮膚を閉じる。
【0708】
次いで、本発明の化合物を動物に局所投与することによって生じる鎮痛効果は、機械的触覚刺激に対する動物の肢の逃避閾値を測定することによって観察することができる。これらは、機械的アロディニアの手順または以下に記載される機械的痛覚過敏の手順のいずれかを用いて測定することができる。いずれかの方法により、適切なベースライン測定値を確立した後、本発明の化合物の局所製剤を、同側の足首及び足に塗布する。次いで、治療領域を舐める及び化合物を除去するのを防ぐために、動物をプラスチックトンネル内に15分間配置する。以下に記載される方法のうちのいずれかによって同側の足を試験する前に15分間、動物をアクリルの囲いに配置し、治療から0.5、1.0、及び2.0時間後に反応を記録する。
【0709】
機械的アロディニアの方法
手術を受けた動物及び対照動物の両方について、以下のように手動で較正されたフォン・フライフィラメントを使用して、機械的アロディニアに対する動物の痛覚閾値を、手術後約14日間、測定することができる。動物を、mireメッシュ面上に設定された高いプレキシガラスの囲いの中に配置する。動物を20〜30分間順応させる。予め較正されたフォン・フライの毛を、ベースライン測定値を確立するために、肢に対して毛髪のわずかに折れ曲がるのに十分な力で、2.0gの毛から開始して、動物の同側の肢の足底表面に対して垂直に当てる。反応の最初の変化が認められるまで、刺激を昇順または降順のいずれかで、連続した方法で表し、全部で6つの反応について、4つの追加の反応を記録する。グラムで測定される6つの反応を、Chaplan,S.R.et al.,J.Neurosci.Methods,1994 Jul;53(1):55−63によって記載される式に入力し、50%の逃避閾値を計算する。これが、機械的アロディニアの値を構成する。
【0710】
機械的痛覚過敏の方法
触覚刺激に対する動物の応答閾値は、Model 2290 Electrovonfrey麻酔計(IITC Life Science,Woodland Hills,CA)を使用して測定する。動物をワイヤメッシュ面上に設定された高いプレキシガラスの囲いの中に配置する。この囲いの中で15分間の適応後、フォン・フライの毛を、十分な力で動物の同側後肢の足底表面に垂直に当て、グラムで測定して、肢の鮮明な反応を引き出す。反応は、痛みを伴う刺激からの逃避を示し、有効性エンドポイントを構成した。データは、グラムで測定されたベースライン閾値からのパーセント変化として表した。
【0711】
実施例237 掻痒症の治療のためのインビボアッセイ
本発明の化合物は、齧歯類モデルを使用したインビボ試験によって、止痒剤としての活性について評価することができる。末梢的に誘発された掻痒症の1つの確立されたモデルは、無毛ラットの吻側背面領域(首)にセロトニンを注射することによる。セロトニン注射(例えば、2mg/mL、50μL)の前に、ある用量の本発明の化合物を、経口、静脈内、もしくは腹腔内経路を介して全身に投与するか、または円形領域の固定直径(例えば、18mm)に局所的に投与することができる。投与後、セロトニン注射を局所投与の領域に行う。セロトニン注射後、動物の行動を20分〜1.5時間ビデオ録画することによってモニタリングし、この時点の引っ掻き回数を、ビヒクル治療した動物と比較する。したがって、本発明の化合物の適用は、ラットにおけるセロトニン誘導性の引っ掻きを抑制することができた。
【0712】
本明細書で言及した米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願、及び非特許刊行物の全ては、それら全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0713】
前述の発明は、理解を容易にするために、ある程度詳細に説明してきたが、特定の変更及び改変が、添付の特許請求の範囲内で実施され得ることは明らかであろう。したがって、記載された実施形態は例示であり、限定するものではないと考えられるべきであり、本発明は、本明細書に与えられた詳細に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲及び均等物内で改変することができる。