特許第6987747号(P6987747)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ プレジス・イノベーティブ・パッケージング・エルエルシーの特許一覧

<>
  • 特許6987747-変換装置 図000002
  • 特許6987747-変換装置 図000003
  • 特許6987747-変換装置 図000004
  • 特許6987747-変換装置 図000005
  • 特許6987747-変換装置 図000006
  • 特許6987747-変換装置 図000007
  • 特許6987747-変換装置 図000008
  • 特許6987747-変換装置 図000009
  • 特許6987747-変換装置 図000010
  • 特許6987747-変換装置 図000011
  • 特許6987747-変換装置 図000012
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6987747
(24)【登録日】2021年12月3日
(45)【発行日】2022年1月5日
(54)【発明の名称】変換装置
(51)【国際特許分類】
   B31F 1/12 20060101AFI20211220BHJP
【FI】
   B31F1/12
【請求項の数】25
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2018-516707(P2018-516707)
(86)(22)【出願日】2016年9月30日
(65)【公表番号】特表2018-535118(P2018-535118A)
(43)【公表日】2018年11月29日
(86)【国際出願番号】US2016054976
(87)【国際公開番号】WO2017059348
(87)【国際公開日】20170406
【審査請求日】2019年9月27日
(31)【優先権主張番号】62/236,717
(32)【優先日】2015年10月2日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507365695
【氏名又は名称】プレジス・イノベーティブ・パッケージング・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ウェッシュ,トーマス ディー.
(72)【発明者】
【氏名】テゲル,ロバート
【審査官】 内田 茉李
(56)【参考文献】
【文献】 特表2014−530129(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0070773(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B31F 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
経路に沿ってダンネージ材料を処理するための変換装置であって、
前記ダンネージ材料を切断または引き裂くように構成された端部を有する切断部材と、
前記切断部材に隣接して配置される付勢部材と、を備え、
前記付勢部材が前記ダンネージ材料を切断するための切断位置にある時に、前記切断部材の前記端部の周りに前記ダンネージ材料の経路を偏向させるために、前記付勢部材が前記ダンネージ材料を曲げた状態で、前記ダンネージ材料が前記付勢部材と前記切断部材との間を通り、前記ダンネージ材料が前記変換装置内に戻されることに応答して、前記切断部材が前記ダンネージ材料を切断し始める、変換装置。
【請求項2】
前記切断部材が前記切断位置にあるとき、前記切断部材は前記ダンネージ材料を曲げて、前記ダンネージ材料が前記切断部材の周りに曲げられる前記ダンネージ材料の経路内にエルボーを備え、前記ダンネージ材料が供給方向に移動するとき、前記ダンネージ材料における前記エルボーは、前記切断部材から離れる方向に付勢され、逆方向では、前記エルボーは、前記ダンネージ材料の切断を開始するために前記切断部材に向かって付勢される、
請求項1に記載の変換装置。
【請求項3】
前記付勢部材は、前記切断位置と、前記切断部材を通過して前記ダンネージ材料が供給される供給位置との間で移動可能である、
請求項1に記載の変換装置。
【請求項4】
前記切断部材は、複数の鋭利な端部および前記複数の鋭利な端部の各々の間に凹みを有する歯を含み、
前記付勢部材は、複数のフィンガを含み、前記複数のフィンガは、前記切断部材に向かっ前記切断位置に移動することに応答して、各々のフィンガが前記切断部材の前記歯の前記複数の鋭利な端部の間の前記凹み内に嵌合するように配置される、
請求項3に記載の変換装置。
【請求項5】
駆動機構によって回転され、前記ダンネージ材料と接触して前記ダンネージ材料を第1の方向に前進させ、前記ダンネージ材料を第2の方向に装置内で後退させるドラムをさらに備え、前記ドラムは、付勢部材を作動させる付勢連結部を駆動させる、
請求項3に記載の変換装置。
【請求項6】
前記付勢連結部は、前記ダンネージ材料がアクチュエータホイールと前記ドラムとの間に案内されるように前記ドラムに隣接して配置されるアクチュエータホイールを備え、前記アクチュエータホイールは、前記付勢部材と機械的に接続され、前記アクチュエータホイールの回転は前記付勢連結部を駆動させる、
請求項5に記載の変換装置。
【請求項7】
前記付勢連結部は、前記アクチュエータホイールに関連するアクチュエータアームを備え、前記アクチュエータアームは、前記付勢部材の作動と共に回転する、
請求項6に記載の変換装置。
【請求項8】
前記アクチュエータアームは、前記アクチュエータホイールが連続的に回転するように動作可能である間に、一回転未満の回転角で回転する、
請求項7に記載の変換装置。
【請求項9】
前記アクチュエータアームは、前記アクチュエータアームの回転角を、前記付勢部材の回転角に相当させる前記アクチュエータアームにおける旋回連結部および前記付勢部材における旋回連結部を有するリンク部材を介して前記付勢部材に接続される、
請求項7に記載の変換装置。
【請求項10】
前記付勢連結部は、前記ダンネージ材料の前記経路の両側において連動し、前記ダンネージ材料の経路に対向して配置される、対向アクチュエータアームと、対向リンクと、対向付勢部材とを含む、
請求項5に記載の変換装置。
【請求項11】
前記アクチュエータアームは、スロットの端部が前記アクチュエータアームの回転角を制限する第1の位置および第2の位置を画定するスロットを含む、
請求項7に記載の変換装置。
【請求項12】
前記アクチュエータアームは、クラッチ機構を介してアクチュエータホイールに接続されることを特徴とする、
請求項11に記載の変換装置。
【請求項13】
前記クラッチ機構は、各端部で前記アクチュエータアームに取り付けられ、前記アクチュエータホイールの周りに90度以上巻き付くベルトを備える、
請求項12に記載の変換装置。
【請求項14】
前記クラッチ機構は、前記アクチュエータアームが前記第1の位置まで伸長すると、前記アクチュエータホイールを前記アクチュエータアームに対して回転させ、前記アクチュエータホイールを前記第1の位置と前記第2の位置との間で前記アクチュエータアームとともに回転させ、前記アクチュエータアームが第2の位置まで伸長すると、アクチュエータホイールをアクチュエータアームに対して回転させる、
請求項13に記載の変換装置。
【請求項15】
前記アクチュエータホイールと前記ドラムとが一緒に回転するように接続され、前記ド
ラムが前記駆動機構によって回転され、前記駆動機構は前記ダンネージ材料を前進させて前記アクチュエータホイールを回転させる、
請求項14に記載の変換装置。
【請求項16】
前記付勢部材は、前記切断部材の下流の前記ダンネージ材料に接触するように配置され、前記付勢部材は、逆方向に移動するときに、前記切断部材が前記ダンネージ材料を切断するように、前記切断部材の周りで曲がるように、前記ダンネージ材料の経路を変更する、
請求項1に記載の変換装置。
【請求項17】
前記ダンネージ材料を、前記変換装置を介して供給する前に、前記ダンネージ材料からダンネージを形成するように構成された変換ステーションをさらに備える、
請求項1に記載の変換装置。
【請求項18】
前記ダンネージ材料の前記経路が前記切断部材の周りで少なくとも15°の屈曲を形成するように前記付勢部材が前記切断位置にあるときに、前記付勢部材は、前記ダンネージ材料の前記経路を偏向させる、
請求項1に記載の変換装置。
【請求項19】
前記ダンネージ材料の前記経路が前記切断部材の周りで少なくとも45°の前記屈曲を形成するように前記付勢部材が前記切断位置にあるときに、前記付勢部材は前記ダンネージ材料の前記経路を偏向させる、
請求項18に記載の変換装置。
【請求項20】
前記付勢部材が前記切断位置にあるときに、前記付勢部材が前記切断部材に前記ダンネージ材料を押し付ける、
請求項1に記載の変換装置。
【請求項21】
前記付勢部材と前記切断部材に接触する前記ダンネージ材料との間に接触はないが、前記付勢部材が前記切断位置にあるときに、前記切断部材の下流の前記付勢部材と前記ダンネージ材料との間に接触がある、
請求項1に記載の変換装置。
【請求項22】
前記付勢部材は、前記ダンネージ材料が前記変換装置から出ることを可能にするように構成された供給位置と、前記切断部材に前記ダンネージ材料を切断させる切断位置において、前記切断部材の前記端部の周りに前記ダンネージ材料を曲げる前記切断位置との間で切断機構に対して移動可能である、
請求項1に記載の変換装置。
【請求項23】
前記ダンネージ材料を前記ダンネージ材料が供給される第1の方向および前記ダンネージ材料を前記第1の方向とは反対の第2の方向に前記経路に沿って動かす駆動機構をさらに備え、前記駆動機構が、前記ダンネージ材料を前記第2の方向に移動させることに応答して、前記付勢部材が前記切断位置に移動され、前記ダンネージ材料を前記端部の周りに付勢し、前記駆動機構が前記ダンネージ材料を前記第1の方向に動かすことに応答して、前記付勢部材は前記ダンネージ材料が前記切断部材の前記端部の周りに付勢されないように前記切断部材から離れて前記供給位置に移動される、
請求項22に記載の変換装置。
【請求項24】
前記駆動機構によって回転され、前記ダンネージ材料と接触して前記ダンネージ材料を前記第1の方向に前進させ、前記ダンネージ材料を前記変換装置内で前記第2の方向に後
退させるドラムをさらに備え、
前記ドラムは前記付勢部材をアクチュエータアームを回転することによって前記付勢部材を作動させる付勢連結部を駆動させ、前記アクチュエータアームは、前記ドラムまたは前記ドラムと対向するピンチホイールの少なくとも一つによって駆動されるアクチュエータホイールと摩擦連結部を介して接続される、
請求項23に記載の変換装置。
【請求項25】
前記ダンネージ材料の前記経路が前記切断部材の周りで少なくとも90°の屈曲を形成するように前記付勢部材が前記切断位置にあるときに、前記付勢部材は前記ダンネージ材料の前記経路を偏向させる、
請求項1に記載の変換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、参照によりその内容が本明細書に援用される“Dunnage Cut−Assist Biasing Member”と題された仮米国特許出願公開第62/236,717号の優先権を主張する。
【0002】
ダンネージ材料を処理する装置が本願に開示されている。より具体的には、所定の位置でダンネージ材料を切断する上でユーザを補助する装置が本願に開示されている。
【背景技術】
【0003】
紙ベースの保護包装の分野では、紙シートは、ダンネージを製造するためにくしゃくしゃにされる。最も一般的には、この種類のダンネージは、一般的に連続した細長い紙きれを、ストック材料、例えばロール紙、ファンフォールド紙を低密度のダンネージ材料に変換するダンネージ変換機に通すことによって作製される。例えばファンフォールド紙の場合などのストック材料の供給は、連続的に形成されるか、または別々のセクションが一緒に接続されて形成されるスタックから、ダンネージ変換機に引き込まれる。連続したきれ状の圧搾されたシート材料は所望の長さに切断され、製品を保持する容器内の空隙を効果的に充填することができる。ダンネージ材料は、パッカーの必要に応じて製造することができる。ロールの最も内側の位置から紙シートを供給するクッション製造機の例は、米国特許出願公開2013/0092716号明細書,米国特許出願公開2008/0076653号明細書,米国特許出願公開2008/0261794号明細書に開示されている。クッション製造機の別の例は、米国特許出願公開第2009/0026306号明細書に記載されている。これらの出願のそれぞれは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0004】
処理に沿った選択されたポイントで、ユーザは、材料を2つ以上の部分に分離するように、ダンネージ材料を切断することを望む場合がある既存の処理システムは、ダンネージ材料を切断するために、切断処理において過度のユーザの作業を必要とする。したがって、切断装置を備えたダンネージ変換装置を使用することが望ましい。特に、所望のポイントでダンネージ材料を切断するための切断処理におけるユーザの作業を低減する装置を使用することが望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
様々な実施形態において、本明細書では変換装置が提供される。変換装置は、ダンネージ材料を切断するように構成された端部を有する切断部材を含む。また、変換装置は、切断部材に隣接して配置され、かつ、ダンネージ材料が付勢部材と切断部材との間を通過する切断位置を有する付勢部材を含み、付勢部材は、切断部材の端部の周りの経路に沿ってダンネージ材料が変換装置の中に引き戻されたことに応答して、切断部材は、ダンネージ材料を切断し始める。
【0006】
様々な実施形態によれば、経路は、ダンネージ材料が切断部材の周りで曲げられたところで規定されるエルボーを含み、供給方向において、エルボーは、ダンネージを切断部材から付勢させるが、逆方向において、エルボーはダンネージ材料を切断部材に向かって付勢させる。様々な実施形態において、付勢部材は、切断位置と供給位置との間で移動可能である。いくつかの実施形態では、切断部材は、その間に凹みを有する隣接する点を有する歯を含む。付勢部材は、複数のフィンガを含むことができる。複数の図形は、切断部材に向かって移動し切断位置に移動することに応じて、各フィンガが切断部材の歯の隣接する点の間の凹みに嵌合するように互いに対して位置決めすることができる。いくつかの実施形態では、変換装置はまた、駆動機構によって回転されて、ダンネージ材料と接触してダンネージ材料を第1の方向に前進させ、ダンネージ材料を装置内の第2の方向に引き込むドラムを含む。いくつかの実施形態では、ドラムは、付勢部材を作動させる付勢連結部を駆動する。付勢連結部は、ダンネージ材料がアクチュエータホイールとドラムとの間に案内されるように、ドラムに隣接して配置されたアクチュエータホイールを含むことができる。アクチュエータホイールは、付勢部材と機械的に連結して、アクチュエータホイールの回転が付勢連結部を駆動するようにすることができる。付勢連結部は、アクチュエータホイールに関連するアクチュエータアームを含むことができる。アクチュエータアームは、付勢部材の作動と共に回転する。アクチュエータホイールは、連続的に回転するように動作可能である間はアクチュエータホイールの回転角は、一回転未満で回転する。アクチュエータアームは、アクチュエータアームにおける旋回連結部と付勢部材における旋回連結部を有するリンク部材を介して付勢部材と接続され、付勢部材の回転角がアクチュエータアームの回転角に対応するようにする。付勢連結部は、対向するアクチュエータアームと、対向するリンクと、それぞれがダンネージ材料の経路の対向する側で動作する対向する付勢部材とを含む付勢連結部を含むことができる。いくつかの実施形態では、アクチュエータアームは、スロットの端部が第1の位置を規定するスロットと、アクチュエータアームの角回転の限界を形成する第2の位置とを含む。
【0007】
様々な実施形態によれば、アクチュエータアームは、クラッチ機構を介してアクチュエータホイールに接続することができる。クラッチ機構は、各端部でアクチュエータアームに取り付けられたベルトを含むことができる。ベルトは、アクチュエータホイールの回りに90度以上巻きつけることができる。クラッチ機構は、アームが第1の位置まで伸長すると、アクチュエータホイールがアクチュエータアームに対して回転することを可能にする。これは、アクチュエータホイールが第1の位置と第2の位置との間でアクチュエータアームとともに回転することを可能にする。次いで、クラッチ機構は、アームが第2の位置まで伸長すると、アクチュエータホイールをアクチュエータアームに対して回転することを可能にする。いくつかの実施形態では、アクチュエータホイールとドラムは、それらが一緒に回転するように接続される。ドラムは、駆動機構によって回転させることができ、次に、ダンネージ材料を前進させ、アクチュエータホイールを回転させる。変換装置はまた、装置を介してダンネージ材料を供給する前に、ダンネージ材料からダンネージを形成するように構成された変換ステーションを含むことができる。
【0008】
様々な実施形態によれば、付勢部材は、材料経路が15°〜90°の屈曲を形成するように、付勢部材が切断位置にあるときに材料経路を偏向させる。例えば、付勢部材は、材料経路が約45°の屈曲を形成するように、付勢部材が切断位置にあるときに材料経路を偏向させる。いくつかの実施形態では、付勢部材は、ダンネージ材料を切断部材に直接押し付け、そこで、付勢部材が切断位置にあるときに、ダンネージ材料が切断部材に接触する。あるいは、切断部材に接触するダンネージ材料と付勢部材との間に接触はないが、付勢部材が切断位置にあるとき、付勢部材と切断部材の下流のダンネージ材料との間に接触がある。
【0009】
様々な実施形態によれば、本明細書では変換装置が提供される。例えば、経路に沿ったダンネージ材料を処理するための変換装置は、ダンネージ材料を切断または裂くのに適した端部を有する切断部材を含むことができる。変換装置はまた、ダンネージ材料が付勢部材と切断部材との間を通過するように、切断部材に隣接して配置された付勢部材を含むことができる。付勢部材は、切断位置において切断部材の端部の周りでぐらつき材料を曲げるように作用するように、切断機構に対して、供給位置と切断位置との間で移動可能である。切断部材は、ダンネージ材料を切断または破断するのに適した端部を含むことができる。ダンネージ材料が付勢部材と切断部材との間を通過するように、付勢部材は切断部材に隣接して配置することができる。付勢部材は、ダンネージ材料が装置から排出することを可能にするように構成された供給位置と、ダンネージ材料をその切断位置で切断部材の端部の周りに曲げる切断位置との間で移動可能であり、切断部材にダンネージ材料を切断させる。
【0010】
他の実施形態と同様に、変換装置は、ダンネージ材料を供給方向および経路に沿った供給方向とは反対の逆方向に動かし、ダンネージ材料を供給させる駆動機構と、ダンネージ材料を逆方向に駆動する駆動機構に応答して、付勢部材は切断位置に移動され、端部の周りにダンネージ材料を付勢し、駆動機構がストックを供給方向に動かすことに応じて、付勢部材はダンネージ材料が切断部材の端部の周りに付勢されないように、切断部材から離れる供給位置に移動される。
【0011】
変換装置は、また駆動機構によって回転されて、ダンネージ材料と接触して、ダンネージ材料を第1の方向に前進させ、ダンネージ材料を装置内の第2の方向に引き込むドラムを含むことができ、ドラムは、ドラムに対向するピンチホイールまたはドラムの少なくとも一方によって駆動されるアクチュエータホイールと摩擦連結部を介して連結されたアクチュエータアームを回転させることによって付勢部材を作動させる付勢連結部を駆動させる。
【0012】
前述の概要は例示的なものに過ぎず、決して限定することを意図するものではない。上記の例示的な態様、実施形態、および特徴に加えて、さらなる態様、実施形態、および特徴は、図面および以下の詳細な説明を参照することによって明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図面は、制限としてではなく、単なる一例として、本概念による1つまたは複数の実装形態を示している。図面において、同様の参照番号は同一または類似の要素を示す。
図1A】第1の位置にある変換装置および供給ステーションの実施形態の斜視図である。
図1B】第2の位置にある変換装置および供給ステーションの実施形態の斜視図である。
図2図1の変換装置に使用される切断装置の実施形態の部分分解図である。
図3図1に示す付勢部材の側面図である。
図4図1に示す切断部材の正面図である。
図5図4に示すアクチュエータアームの側面図である。
図6図1に示すアクチュエータホイールの側面図である。
図7】切断機構が第2の位置にある変換装置の断面側面図である。
図8A】切断機構が第1の位置にある変換装置の側面図である。
図8B】切断機構が第2の位置にある変換装置の側面図である。
図9】駆動および制御機構を示す変換装置の一実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
ストック材料をダンネージに変換するための装置が開示されている。より詳細には、所望の長さのダンネージ材料を切断する、または補助するための機構を含む変換装置が開示されている。本開示は、ストック材料のような供給材料が処理されるシステムおよび装置に一般に適用可能である。ストック材料は、ロール(ロールの内側または外側から引き出されているか否かにかかわらず)、ウィンド、ファンフォールドされた供給源、または他の任意の形態で貯蔵されてもよい。ストック材料は、連続的であってもよいし、孔が開けられていてもよい。変換装置は、ストック材料を第1の方向に駆動するように動作可能であり、第1の方向は、供給方向とすることができる。変換装置には倉庫から供給材料がドラムを介して供給方向に供給される。ストック材料は、他のダンネージおよびボイド充填材料、膨張可能なパッケージング枕などを含む、任意のタイプの保護パッケージ材料とすることができる。いくつかの実施形態は、シート状の他の紙または繊維ベースの材料の供給を使用し、いくつかの実施形態は、ロープまたは糸のような創傷繊維材料の供給源、および枕包装材料を形成するのに使用可能なプラスチック材料のウェブのような熱可塑性材料を使用する。
【0015】
変換装置は、ダンネージ材料を切断するように動作可能な切断機構と共に使用される。いくつかの実施形態では、切断機構は、ユーザとのやりとりがないか、または限られたやりとりしながら使用される。例えば、切断機構は、ユーザがダンネージ材料に触れることなく、またはユーザによるダンネージ材料のわずかな接触のみで、ダンネージ材料を穿孔、切断または分断する。具体的には、付勢部材は、ダンネージ材料を切断する機構の能力を向上させるために、ダンネージ材料を切断部材に対してまたはその周囲に付勢するために使用される。ダンネージ材料の付勢された位置は、ダンネージ材料の移動方向を逆転させるなどの他の切断機構とともに、または他の切断機構と別個に使用される。
【0016】
図1A図1B図7図8A及び図8Bを参照すると、ストック材料21を処理するためのダンネージ変換システム10が開示されている。カバー、ガード、外部要素などは、ここで説明する構造を明瞭にするために、示された様々な図から除去することができる。例えば、図1は、明確化のために他の図から省略されたドラムガイド233を示している。
【0017】
種々の実施形態によれば、ダンネージ変換システム10は、変換ステーション70および切断機構100を含む。切断機構100は、切断部材110に対してダンネージ材料21を付勢するように動作可能な付勢装置120を含む。切断機構100は、ユーザが所望の点で材料を切断または裁断するのを助ける。ダンネージ材料19は、ストック材料19から変換され、ストック材料19はそれ自体がバルク材料供給源61から供給され、ダンネージ材料21に変換するための変換ステーションに供給され、次いで切断機構に供給される。一例では、図1Aに示すように、バルク材料供給部は、扇状材料の積み重ねられた俵である。しかし、上記に示したように、他のタイプの供給材料またはストック材料を使用することもできる。ストック材料19は、変換ステーション70の供給側61から供給される。ストック材料19は、変換ステーション70によって変換された後、変換ステーション70の送り出し側62に送り出し方向Aに送り出される。ストック材料19は、ダンネージ材料21に変換される連続または半連続の長さのシート材料を含む。複数の長さのシート材料は一緒にデイジーチェーン接続することができる。
【0018】
様々な実施形態において、ダンネージ変換システム10は、ストック材料19の流れを供給ステーション13から変換ステーション70に引き込むように構成され、変換ステーション70は、高密度のストック材料19の構造を低密度構造のダンネージ材料21に変換する。この材料は、高密度構成を低密度構成に変換する捲縮、折り畳み、平坦化または他の同様の方法によって変換することができる。さらに、変換ステーション70は、例えば、米国特許出願公開第2013/0092716号明細書,米国特許出願公開第2012/0165172号明細書,米国特許出願公開第2011/0052875号明細書,米国特許第8,016,735号明細書に開示されているような様々な構造の変換ステーションとして用いられることは理解される。
【0019】
1つの構成では、ダンネージ変換システム10は、変換ステーションを支持するための支持部12を含むことができる。一例では、支持部12は、シート材料をダンネージ変換システム10に案内する入口ガイドを含む。支持部12および入口ガイドは、支持棒または支柱を形成する単一のロール状または曲げられた細長い要素に組み合わせて示されている。この特定の実施形態では、細長い要素は、丸いパイプ状の断面を有するチューブである。他の断面が提供されてもよい。示された実施形態では、細長い要素は、約11/2インチの外径を有する。他の実施形態では、直径は約3/4インチ〜約3インチまたは約1インチ〜約2インチの範囲である。提供される範囲外の他の直径もまた使用されることがある。細長い要素は、横方向の安定性を提供するように構成された床ベースから変換ステーションまで延びる。1つの構成では、入口ガイド12は、システムのための支持部材としても機能する管状部材である。管が設けられている実施形態では、縦軸が約250°から約300°に曲げられてストック材料が供給されるループを形成するように、管はその中心軸の周りに曲げられることがある。スピンドルのような他の入口ガイドの設計も同様に使用される場合がある。
【0020】
ダンネージ変換システム10は、ストック材料およびダンネージ材料を動かすための前進機構を含む。様々な実施形態によれば、前進機構は、電気モータ11または類似の動力装置などの電気機械駆動装置である。モータ11は、電源コードを介してコンセントなどの電源に接続され、ダンネージ変換システム10を駆動するように構成されている。モータ11は、例えば、フットペダル、スイッチ、ボタン等により、システムの使用者によって操作が制御される電動モータである。(例えば、図9の制御部15を参照)。様々な実施形態において、モータ11は、駆動部の一部であり、駆動部は、モータ11から動力を伝達するトランスミッションを含む。あるいは、ダイレクトドライブが使用される。モータ11はハウジング内に配置され、中央ハウジングの第1の側に固定され、トランスミッションは中央ハウジング内に収容され、モータ11の駆動シャフトおよび駆動部に動作可能に接続され、それによってモータ11の動力を伝達する。他の適切な動力供給装置が使用されることがある。
【0021】
モータ11は、図1A図1B図7図8A及び図8Bに示すように、直接又は伝動装置を介してドラム17に機械的に接続され、ドラム17をモータ11と共に回転させる。動作中、モータ11は、ドラム17を供給方向または逆方向(すなわち、供給方向の反対方向)のいずれかに駆動し、ドラム17に、矢印で示す供給方向に駆動することによって、ダンネージ材料21を供給させる(図2の「A」)。図1A図1B図7図8Aおよび図8Bに示すように、ダンネージ材料21をAの反対方向に変換機に戻す。ストック材料19は、変換ステーション70の供給側61からドラム17の上に供給され、ドラム17はモータ11が作動しているときに供給方向「A」に運ばれダンネージ材料21を形成する。ドラムとして本明細書に記載されているが、駆動機構のこの要素はまた、ホイール、コンベヤ、ベルト、またはダンネージ変換システムを通してストック材料またはダンネージ材料を前進させるように動作可能な他の装置であってもよい。
【0022】
種々の実施形態によれば、ダンネージ変換システム10は、ピンチ部分を通過する際にストック材料19を押すように操作可能なピンチ部を含む。一例として、ピンチ部は、ホイール、ローラー、そり、ベルト、複数の要素、または他の同様の部材などのピンチ部材を含む。一例では、ピンチ部はピンチホイール14を含む。ピンチホイール14は、ピンチホイール14の軸に沿って配置された軸上に配置されたベアリングまたは他の低摩擦装置を介して支持されている。いくつかの実施形態では、ピンチホイールを駆動して駆動することができる。ピンチホイール14はドラムに隣接して配置され、材料はピンチホイール14とドラム17との間を通過する。様々な例では、ピンチホイール14は、ドラム17の表面に隣接して、またはドラム17の表面に対して接線方向に接して配置された周方向押圧面を有する。ピンチホイール14は、任意のサイズ、形状、または構成を有することができる。ピンチホイールのサイズ、形状、および構成の例として、米国特許出願公開2013/0092716号明細書に記載されたものを含む。図示した例では、ピンチホイール14はドラム17に付勢された位置に係合し、ピンチホイール14とドラム17との間を通過するストック材料19を係合して破砕し、ストック材料19をダンネージ材料21に変換する。ドラム17またはピンチホイール14は、トランスミッション(例えば、ベルト駆動装置など)を介してモータ11に接続されている。モータ11はドラムまたはピンチホイールを回転させる。
【0023】
切断機構は、ダンネージ材料19を変換装置から切断部材に前進させるために、任意の適切な態様で、入ってくるダンネージ材料19を制御する。例えば、ピンチホイール14は、入ってくるストック材料を制御するように構成されている。高速の流入するストック材料が長手方向から発散するとき、ストック材料の一部は、ピンチホイールの露出面に接触し、ピンチホイールの露出面は発散部分をドラム上に引き下げ、得られるバンチング材料を押しつぶしやすくする。ダンネージ材料は、本明細書または米国特許出願2013/0092716号明細書において言及されたものを含む任意の技術に従って形成することができる。
【0024】
様々な実施形態によれば、変換装置10は、変換装置10内で移動する際にストック材料19の方向を変更するように動作可能である。例えば、モータ11とドラム17との組み合わせにより、ストック材料は順方向(入口側から供給側)または逆方向(供給側から供給源61または供給方向とは反対の方向)に移動する。この方向転換能力により、切断機構100は、切断部材110の端部112に対してダンネージ材料19を直接引っ張ることにより、ダンネージ材料をより容易に切断することができる。ストック材料19が材料経路「B」に沿ってシステムを通って供給されると、ドラム17は変換方向(方向「C」として示される)で回転し、ダンネージ材料21は切断されることなく切断部材110の上または近傍を通過する。
【0025】
切断機構100の様々な実施形態は、図1A図1B図7図8A、および図8Bに示されるように、切断部材110に隣接して配置される付勢部材122を含む付勢装置120を含む。付勢部材122および切断部材110は、ダンネージ材料が供給されるダンネージ変換システム10の部分の下流に、好ましくはその近位の位置で互いに隣接して配置される。
【0026】
付勢部材122および切断部材110は、典型的には、経路において形成されたダンネージ19の反対側に配置される。従って、ダンネージ材料は、付勢部材122と切断部材110との間を通過することができる。示された付勢部材122は、ダンネージ材料21と接触することができ、それによって、ダンネージ材料21を切断部材110に向かって、好ましくは、切断部材110に対して付勢することができる。切断部材110に対する付勢部材122の位置は、好ましくは切断部材が、ダンネージ材料21が変換装置10に引き戻されるのに応答して、ダンネージ材料21を切断または完全に切断し始める位置である。種々の実施形態において、ダンネージ材料21は、供給方向「A」において切断部材110に対して位置決めされていないが、逆方向において、切断部材110または付勢部材122の相対位置の一方または両方により切断部材110に押し付けられる。他の実施形態では、ダンネージ材料21は、一般に、切断部材110に対して、または切断部材110に近接して配置される。
【0027】
一例では、付勢部材122の端部24は、切断部材110の端部112の下流に延在する。ダンネージ材料19の後退は、ドラム17を逆方向(すなわち、「C」の反対方向)に操作することによって行われることが好ましいが、他の部材によって代替的に達成されてもよい。ダンネージ材料21に接触している端部228は、ダンネージ材料21を端部112の端部のまわりに曲げるかまたは包む。このようにして、ダンネージ材料21が変換装置10内に引き戻されると、ダンネージ材料21は端部112に直接引っ張られる。
【0028】
切断部材110に対する付勢部材122の位置は、好ましくは、供給方向に移動するダンネージ材料21に応答して、切断部材110がダンネージ材料を切断し始めるような位置である。一例では、付勢部材122は端部に対して位置決めされており、その結果、供給方向において、ダンネージ材料の切断を引き起こすために、ダンネージ材料21と端部112との間の相互作用が不十分である。いくつかの実施形態では、ダンネージ材料が供給方向に供給されるとき、付勢部材は、ブレードおよび材料から離れるように動く。
【0029】
図1Bおよび図8Bに示された実施形態では、付勢部材122は切断位置にあり、または切断部材110に対して移動し、ダンネージ材料21と端部112との間に十分な相互作用あり、逆方向において、ダンネージ材料に穿孔、切断、分断、引き裂き等を引き起こす。付勢部材122は、切断部材110の下流のダンネージ材料21と接触する。この接触点は、例えば遠位端228または中間部分を含む付勢部材の任意の部分とすることができる。種々の実施形態において、切断部材110の下流に付勢部材122が位置することは、経路A−Bに、切断部材に近接したエルボーを有するようにさせる。材料が供給方向に流れるにつれて、材料は自然にエルボーの切断部材から離れて押し出される。より具体的には、エルボーの凹面側が切断部材110に近接しており、材料が供給方向に供給されるとき、エルボーの凹面側が切断部材110から離れる方向に移動する。しかし、逆方向では、材料はそれ自身をエルボーの切断部材の中に引き戻す。より具体的には、エルボーの凹面側が引っ張られて切断部材110に接触する。様々な例において、エルボーは、ダンネージ材料が切断部材110の端部112の周りで曲がる場所である。付勢部材122と切断部材110との関係によって生じる屈曲は、材料が逆方向に移動されたときに材料を切断することを可能にする材料の撓みを含む。切断部材の周りの材料の重さにより、材料にいくらかの屈曲が形成されることが理解されるが、本明細書で論じられる角度は、付勢部材122によって生じる角度の変化または経路の変化に関する。例えば、まっすぐな経路またはダンネージ材料の中断されていない経路は、切断部材の接触部において0°の角度Y(図8A参照)を有する。僅かなたわみは、角度Yを0°より大きくする(図8B参照)。このようにして測定すると、一実施形態では、切断部材110のまわりのダンネージ材料21の屈曲は少なくとも約15°であり、好ましくは、屈曲は少なくとも約45°であり、より好ましくは、屈曲は、少なくとも約90°である。
【0030】
いくつかの実施形態では、付勢部材122は、切断部材110に対してダンネージ材料を直接的に押し付け、付勢部材が切断位置にあるときに、ダンネージ材料および切断部材が互いに接触する。あるいは、切断部材110と接触するダンネージ材料と付勢部材122との間には接触がないが、付勢部材が切断位置にある時に付勢部材122と切断部材110の下流のダンネージ材料との間で接触する。
【0031】
一実施形態によれば、付勢部材122および切断部材110の位置は、接触がダンネージ材料21を切断するのに十分ではなく、単にダンネージ材料21を引き裂くかまたは穿孔しはじめるように構成されている。他の実施形態では、配置は、接触が端部112をとらえ、材料の切断または引き裂きを開始させるのに十分であるように構成される。他の実施形態では、配置は、接触が端部112にダンネージ材料を完全に切断させるのに十分であるように構成される。これに加えて、またはこれに代えて、付勢部材122は、異なる位置間で選択的に移動可能であり、そのため、付勢部材は、湾曲(例えば、図1Aおよび図8Aに示すような供給位置)を回避するように配置可能であり、材料を切断または穿孔するのに十分である湾曲を回避するように配置可能である。付勢部材はまた、少なくとも材料を切断または穿孔し、おそらく材料を切断するのに十分な屈曲(すなわち、例えば図1Bおよび図8Bに示す切断位置)を引き起こすように再配置可能である。この切断位置は、付勢部材122とダンネージ材料21との間の係合が、穿刺、切断、または分断するのに十分であるものであってもよい。
【0032】
様々な実施形態によれば、付勢部材122は、ダンネージ材料が少なくとも長手方向に自由に動くことを可能にする。一方、いくつかの実施形態では、付勢部材122は、切断部材110に対して材料19に直接的な力を加える。直接的な力は、切断部材110上のダンネージ材料を穿刺するには十分であるが、付勢部材122と切断部材110との間に材料を挟み込まない。他の実施形態では、付勢部材122は、切断部材の下流のダンネージ材料に接触し、その結果、付勢部材122による切断部材110に対する直接的な力はないが、代わりに、付勢部材122と切断部材110の下流の材料19との間の接触によってそこに形成された屈曲のために材料19が切断部材110に対して付勢される。このように、様々な実施形態において、付勢部材122は、材料19を切断部材110に対して挟み込むことなく、切断部材110の周りを流れて切断部材110と係合するように、単に材料19の経路に付勢する。
【0033】
種々の例において、付勢部材122は、切断部材110と、ダンネージ材料21と、付勢部材122との間の相互作用を修正するように、切断部材110に対して様々な位置の間を移動可能である。例えば、付勢部材122は、切断位置(図1Bおよび図8B参照)または供給位置(図1Aおよび図8A参照)に配置することができる。相対的な移動は、いかなる方法でも起こり得る。例えば、付勢部材122は、2つの部材の間の空間および相対的な向きが変化するように、切断部材110に対して回転する。別の例では、付勢部材122全体が切断部材110に対して平行移動する。別の例では、可動部分は、多かれ少なかれ静止している付勢部材とともに切断部材110である。別の例では、これらの動作のいずれかの組み合わせが、付勢部材122と切断部材110との間の相互作用を形成する。図1A図3および図7,8Aおよび8Bに示すように、付勢部材122は、旋回軸の周りに配置された第1の端部226を含む。この旋回軸は、付勢部材122が第1の端部で旋回軸の周りを回転することを可能にする。この回転により、付勢部材122の第2の端部228が切断部材110に対して移動することが可能になる。付勢部材122の第2の端部は、切断部材110の端部112の近位に、またはそれを越えて延びる。
【0034】
様々な実施形態によれば、付勢部材122は、任意の形態をとることができる。一例では、付勢部材122は、いくつかの実施形態では指である1つ以上の構造部材を含む。いくつかの実施形態では、フィンガは、その長さに対して狭い幅を有する。当該幅は、十分に小さいため、切断部材110上の歯または鋸歯の連続点の間に嵌合することができる。様々な実施形態において、フィンガ122は、第1の端部226および第2の端部228を有する付勢部材122の構造を形成する。第1の端部226は、固定位置または可動位置で変換装置10に接続するように動作可能である。例えば、第1の端部226は、ハウジング130上の位置決め機構131を介して同じ軸の周りを回転する旋回軸123を有する。旋回軸123は、例えばハウジング130の壁から延在する突出部である位置決め機構131を受け入れる開口部の中心を画定する。付勢部材122は、付勢部材122を付勢装置120の1つ以上の他の要素と接続するように動作可能な付加的な位置決め機構を有することができる。例えば、付勢部材122は、その長さに沿って配置され、アクチュエータアーム124またはリンクアーム126と接続するように動作可能な複数のアパーチャ121を含む。複数のアパーチャは、旋回軸123から異なる長さで付勢部材を接続することによって、付勢部材に伸びる機械的利点を調整することを可能にする。
【0035】
様々な実施形態において、付勢部材122は、材料19と接触するように構成された領域を支持するための支持構造である。接触領域は、付勢部材122の第2の端部に配置される。一例では、接触領域は、材料19に接触するローラ119であり、材料19が付勢部材122を容易に通過して滑ることを可能にする。様々な実施形態では、付勢部材122の他の部分もまた、材料19と接触し得る。
【0036】
一実施形態では、付勢部材122を構成する各フィンガは、湾曲した側壁222,224を収束させることによって画定される湾曲したプレートである。このようにして、付勢部材の第1端部は第2端部よりも広い。付勢部材122は、その長さに沿って付勢部材122が第2の端部とは反対に付勢部材122と接触するように、切断部材110まで又はそれを通過するのに十分に長い。いくつかの実施形態では、第2の端部228はローラ119も含み、ローラ119は隣接するフィンガを互いに接続することができる。ローラは、ダンネージ材料21がより低い摩擦でフィンガ122の端部を通過して流れることを可能にし、ダンネージ材料21がフィンガ122間に詰まる可能性を低減する。フィンガは、切断部材110の近位の材料に接触してもよく、またはローラ119が切断部材110の下流の材料に接触してもよい。ローラ119のための調整可能なピボット223は、付勢部材122の長さに沿って設けられている。
【0037】
好ましくは、切断部材110は、切断部材110および潜在的に端部112の周りを超えてシステムを出るように経路の外部供給セグメント26内の材料を偏向させるガイドを提供するように、湾曲しているか又は下方に向けられている。好ましくは、切断部材110は、ドラム17の湾曲と同様の角度で湾曲しているが、他の湾曲角度を使用することもできる。切断部材110は、鋭利な刃を用いて材料を切断することに限定されず、破損、破断、スライシング、または他のダンネージ材料21を切断する方法を引き起こす部材を含むことができることに留意すべきである。切断部材110は、ダンネージ材料21を完全にまたは部分的に切断するように構成することもできる。
【0038】
引き裂き機構は、ダンネージ材料21と係合する単一の切断部材110を含むことが好ましい。切断部材110は、材料経路の単一の側面に配置することができる。好ましい実施形態では、ドラム17の下に、実質的に材料経路に沿って配置される。図2に示すように、切断部材110の横幅は、ドラム17の幅程度であることが好ましい。他の実施形態では、切断部材110は、ドラム17の幅よりも小さいか、またはドラム17の幅よりも大きい幅を有することができる。一実施形態では、切断部材110は固定されている。しかしながら、他の実施形態では、切断部材110は、移動可能または旋回可能であり得ることが理解される。
【0039】
図4に示すように、端部112は、駆動部から遠ざかる向きの切断部材110の先端に位置している。端部112は、以下に説明するように、ダンネージ材料21が逆に引き出されたときに、ダンネージ材料21に係合するのに十分に構成されることが好ましい。端部112は、歯状または滑らかな構成を有する鋭利なまたは鈍い端部を含むことができ、他の実施形態では、端部112は、多くの歯を有する鋸歯状の端部、浅い歯を有する端部、または他の有用な構成を有することができる。複数の歯は、それらの間に配置された凹みによって分離された点を有することによって画定される。
【0040】
様々な実施形態において、端部112は、切断端部プロファイルを定義する形状を有する。そのプロファイルはダンネージ材料21との接触が切断部材110の端部を横切って均一には発生せず、代わりに端部112の先導部分212で最初に生じ、次いで先導部分がダンネージ材料を通って切断するときに端部112のトレーリング部分214で生じるように形成される。一例では、端部は直線状であり、切断部材の側端部への変換機械に向かって先細りになる先端部を有する。別の例では、端部112は、ダンネージ材料と接触する切断部材の端部に曲線経路を形成することができる。一実施形態では、湾曲形状は、先導部分として中央部分を有する凸形状である。あるいは、湾曲形状は、側方部分を先頭部分とする凹形状である。様々な実施形態において、端部112の湾曲形状は、同様に上述の歯も含む。歯の各々の分離は、付勢装置120のそれぞれの部分(例えば、フィンガ)の間の距離の倍数であるようなものである。このような関係により、付勢装置120の付勢フィンガ122は、切断部材110を別々の歯の間の凹み内に係合することができる。このようにして、付勢フィンガ122は、歯がダンネージ材料21を切り開くように強いられるように、ダンネージ材料21を歯に押し込んで歯を通過させる。部材がフィンガではない付勢部材122の他の実施形態は、同様に、ダンネージ材料21を切断部材110の輪郭端部112に押し付けることができる。例えば、付勢部材122は、切断部材110を受け入れる溝を含む。あるいは、付勢部材122は、切断部材110と係合する軟質材料で形成され、それによって、ダンネージ材料を端部112の周りに押し進めて通過させる。
【0041】
切断部材110の他の実施形態では、部材は、切断装置の典型的な特性を有さないバーであってもよい。バーは、使用者が一方向に引っ張る力と、バーでダンネージ材料を挟む力の両方が部分的または完全にダンネージ材料21を引裂くように、ダンネージ材料21を付勢部材と十分に係合させることができる。従って、切断部材は存在する必要はない。例えば、ダンネージ材料が穿孔されている場合、または付勢部材が静止部材(例えば、バー)でダンネージ材料を挟むのに十分な力を提供する場合、切断機構は、穿孔位置または挟み込まれた位置でダンネージを切断するように作用する引き裂き機構として機能することができる。
【0042】
付勢部材122は、様々な方法のいずれかに従って位置決めされ、または作動されてもよい。一例では、付勢部材122は、ハウジング130によって支持される。様々な実施形態では、ハウジングは、ピボット132などの付勢部材122を移動可能に支持する。他の実施形態では、ハウジング130は、切断部材110に対して一定の位置を維持するように付勢部材122をしっかりと支持する。様々な例では、駆動機構がダンネージ材料21をシステムを通って前進させるときに、付勢装置120が駆動機構によって作動される。別の例では、付勢装置120は、付勢モータ、リニアドライブ、または駆動モータ11から分離された他の機械的または電気機械的アクチュエータなどのそれ自体の専用アクチュエータによって作動される。
【0043】
図2は、いくつかの要素の実施形態および関係を示すが、そのような実施形態では反対側に存在する対応する要素の一部を除いた変換機構10の部分分解図を示す。図2の実施形態に示すように、付勢部材122は、付勢装置120を介して駆動機構11に接続されている。駆動機構11は、モータからのトルクをドラム17を介してアクチュエータアーム124に伝達する。これはピンチホイール14を介して伝達されてもよい。アクチュエータアーム124は、アクチュエータホイール150を介してドラム17および/またはピンチホイール14に接続されている。図2および図5に示すように、アクチュエータアーム124は、軸128,129などの複数の旋回軸を含む。これらの旋回軸(例えば、128,129)の各々は、付勢装置120の他の要素に接続するように動作可能なアパーチャまたはスタッドのような接続機構と関連付けられている。例えば、アクチュエータアームは、旋回軸129に配置されたアパーチャ125を含む。このアパーチャ125は、アクチュエータホイール150、様々な支持ベアリング170、および/またはピンチホイール14を通過する軸129に沿って整列する。アクチュエータアーム124は、アクチュエータアームの回転運動の範囲を画定するように動作可能な別のアパーチャ123を含む。アパーチャ123は、アクチュエータアーム124が回転すると、位置決め機構133がアパーチャ123の端部に接触し、アクチュエータアームのさらなる回転を防止または制限するように、位置決め機構133をハウジング130から受ける。例えば、図5に示すように、アパーチャ123は円弧状のスロットである。スロット123は、軸を有する2つの半径方向端部によって画定されてもよい。半径方向の端部は、次に、直線状または湾曲した壁223A、223Bによって接続することができる。いくつかの実施形態では、スロット123の経路は、軸129と同心であり得る。スロットの端部は、アクチュエータアーム124が回転することができる範囲を画定する。様々な実施形態において、アクチュエータアーム124は、付勢部材122に直接接続する。例えば、ピボット軸128は、リンクアーム126のアパーチャ142と整列する装着具185を取り付けるための各装着位置127の中心を画定する。
【0044】
他の実施形態によれば、付勢部材122は、単一ピボットによってより簡単に作動される。あるいは、付勢部材122は、複雑な連結システムにおいて複数のピボットを作動させることもできる。別の変形例では、付勢部材122はまったく回転せず、直線的なまたは変化した経路に従う付勢部材122を備えたリニアアクチュエータの一部である。本明細書に示す例は、付勢部材122がモータ11によって作動される例であるが、任意の位置に配置された任意のアクチュエータが、付勢部材122を同様に作動させることができることが理解される。例えば、付勢部材122は、ダンネージ材料21を前進させるアクチュエータとは異なるシステムの下に、またはそれとは異なるシステムで延在するアクチュエータを有する。上述したように、いくつかの実施形態では、付勢部材は全く動かず、代わりに固定され、材料19が供給されるときに切断、穿孔、分断されないように一定の圧力を提供するが、当該装置に逆戻りした時には分断のみされる。
【0045】
様々な実施形態によれば、アクチュエータアーム124は、ドラム17とは半ば独立に移動する。ドラム17がアクチュエータアーム124を動かす力を提供する間、この力は、アクチュエータアーム124とドラム17および/またはピンチホイール14との動きの間に直接比例関係が生じないように制御される生じる。例えば、ドラム17および/またはピンチホイール14がいずれかの方向に連続的に回転すると、アクチュエータアーム124はピンチホイール14および/またはドラム17と同じ方向に、その移動範囲の終点に達するまで回転するアクチュエータアーム124は、ドラム17および/またはピンチホイール14に対して滑っている。図2に例示されるように、アクチュエータアームは、アクチュエータホイール150を介してピンチホイール14に接続される。この接続は、アクチュエータアーム124がその移動の終点に達すると滑るように動作可能である。例えば、接続部は、アクチュエータアーム124およびピンチホイール14を移動範囲全体に亘って係合させるが、移動の終わりに達すると接続部が離脱または滑ることを可能にするインターフェースを含む。アクチュエータアーム124は、図2に示すように、アクチュエータアーム124とアクチュエータホイール150との間にクラッチ180を設けることによって達成される。このように、図5に示すように、アクチュエータアーム124は、クラッチのための装着機能185,187を含む。この実施形態では、1つの装着機能185が、複数の装着位置127の間で調整可能である。取り付け位置は、スタンドオフ185を受け入れるアパーチャとすることができる。他の装着部187は固定することができる。この装着部は、他の適切な方法でクラッチに接続される。例えば、一方または両方が、クラッチ180から締結具を受け入れるように設計された開口部、または一方または両方がクラッチ180を直接受け入れるように設計された突起部である。装着機能185,187はまた、クラッチ180に直接接触するための突起部および開口部の両方を含み、図2に示すように、それぞれの開口部を介して締め付け金具を受け入れる。
【0046】
図6の実施形態に示すように、アクチュエータホイール160は、その周囲164の周りに延びる摩擦面162を有する円筒形である。摩擦面162はクラッチ180と接触する。クラッチ180は、一例として、図2に示すようなベルト式クラッチである。ベルトの摩擦面182は、アクチュエータホイール160の摩擦面162に接触する。ベルトは、アクチュエータホイール160の周りを180度以上巻く。一例では、ベルトはアクチュエータホイールの周りを約270度で巻く。クラッチ180は、この例では、アクチュエータアーム124に取り付けることによって各端部に固定されている。クラッチ180の一端にはバネ機構190で係止されている。バネは、ピンチホイールが回転してダンネージ材料21を装置から前進させ、バネ機構190が長くなる傾向となるように配置され、これによりクラッチ180の摩擦面162に対する力が減少し、クラッチ180とアクチュエータホイール160との間でスリップする。クラッチがアクチュエータアーム124に取り付けられた状態で、このより大きいスリップは、アクチュエータアーム124の力の減少につながり、アクチュエータホイールおよび/またはピンチホイール14が回転し続けている間に、その動作範囲の終わりに停止することを可能にする。反対方向、すなわちピンチホイール14を回転させて、ダンネージ材料21が装置内に引き戻されるようにすると、バネ機構190が短くなり、クラッチベルト180を短くし、ベルトと摩擦面162との間の摩擦力を増大させる。この力の増加は、アクチュエータアーム124を駆動して、反対方向よりも滑り(およびアクチュエータアームからの大きな力)が少ない状態で、付勢部材122を切断部材110に係合する。この動作は、ダンネージ材料21を穿孔、切断または分断することができる。ハブ部分166は、アクチュエータホイールの側面から延びている。ハブ部分166は、ベアリング170、ピンチホイール14、アクチュエータアーム124、および/またはハウジング130の部分と係合するように動作可能である。
【0047】
様々な実施形態に従って、図7,8Aおよび8Bを参照すると、動作中に、使用者は、変換ステーション70の供給側60で所望の長さのダンネージ材料21を送り、次いでモータ11の動作によって供給方向に移動され、送り出し側62で供給される。ドラム17はそれと協働して回転し、ダンネージ材料21は機械から送り出される。この供給方向にモータを動かすことにより、アクチュエータアーム124が供給位置に付勢され、付勢部材122が切断部材110から外れる。この状態は、所望の長さに達するまで維持される。この時点で、モータ11が逆転されて、ダンネージ材料21の供給動作が停止し、ダンネージ材料21の引き込みが開始される。モータを逆方向に動かすと、アクチュエータアーム124が切断位置に回転し、付勢部材122がダンネージ材料21に係合する。同時に、ダンネージ材料21は、切断部材110と付勢部材122との相対位置を介して切断部材110の周りに曲げられて、装置内に引き込まれている。これは、ダンネージ材料21を穿孔、切断または分断し、ユーザがダンネージ材料21をより容易に除去することを可能にする。
【0048】
一般に、ダンネージ材料21は、図1B図8Aおよび図8Bに示されるように、材料経路A−Bに従う。上述のように、材料経路A−Bは、材料19がシステムを通って移動する方向を有する。材料経路A−Bは、供給源61からの供給セグメント、送り出しセグメント26、および切断可能セグメント24などの様々なセグメントを有する。アウトフィード側62のダンネージ材料21は、それが端部112に達するまで、経路Aを実質的にたどる。端部112は、ダンネージ材料21が切断される切断位置を提供する。材料経路Bは、端部112の上で曲げることができる。変換ステーション70のアウトフィード側のダンネージ材料21は、変換ステーション70の送り出し側のダンネージ材料21は、材料経路Bが端部112で曲がっている点で2つの部分(ドラム17と切断部材110との間に配置されたアウトフィード・セグメント26と、切断部材110を超えて配置された切断可能なセグメント24)に分割される。
【0049】
上記のように、モータは、所望の長さに達するまで、ダンネージを供給する第1の方向に走行する。そのような点で、モータは逆転される。いくつかの実施形態では、付勢装置120は、上述のようにモータの方向の変化に直接応答して機械的に作動される。他の実施形態では、付勢装置120は、別個の信号を介して付勢装置用の専用の駆動機構に作動される。いずれの実施形態においても、ユーザは、様々な方法で付勢装置(例えば、逆駆動モータ11を作動させるか、専用モータに信号を送る)を作動させる。
【0050】
様々な実施形態によれば、材料19は、モーターの逆転によって切断、穿孔、または分断される。動作可能な付勢装置120を有する実施形態では、これにより、装置120も同様に移動する。モータの逆転は、様々な方法で作動される。例えば、モーターは、一定の長さの時間、または設定された長さのダンネージ材料に対応する一定の回転数で動作するようにプログラムされる。一定期間の後、モータは付勢装置120を作動させて逆転させる。ダンネージの長さを決定し、モータを逆転させるために、他の測定装置および/またはセンサを使用することもできる。センサは、所定の穿孔または付着点などのダンネージ材料21の部分を検出することができる。他の実施形態では、センサは、システムを通じたダンネージ材料21の長さを検出し、システムは、所定の入力に基づいてダンネージ材料21を切断する所望の点を計算する。様々な実施形態では、これらの検出技術の複数またはすべてが、単一の装置上で択一的に選択される。モーターは、係合している間に装置にダンネージを供給させるトリガー(例えば、フットペダル)によって作動される。トリガーが解除されたことに応答して、モータが逆転して、ダンネージが切断され、穿孔され、または分断される。いくつかの実施形態では、切断機構は、モータを逆転させるスイッチを押すだけで作動される。スイッチからの適切なトリガー力(フットペダル、ボタン、ハンドトリガなど)を受信すると、感知ユニットは、駆動部に信号を送り、供給方向と反対の方向に短い回転運動を開始し、ダンネージ材料21を逆方向に引っ張る。上述したように、例えば動作可能な付勢機構を組み込む場合、これにより、付勢部材が材料19に係合する。この逆動作は、部分的または完全に、ダンネージ材料21を裂くかまたは剪断する。フットペダルのようなスイッチの解放は、短い回転運動を開始するために信号を駆動部に送ることもできる。
【0051】
いくつかの実施形態では、モータ11によって開始される逆回転パルスは、1ミリ秒未満の持続時間、または10ミリ秒未満の持続時間、または100秒未満の持続時間である。上述したように、予めプログラムされた間隔、ボタン作動、供給トリガーの解放、または引っ張りのようなダンネージ材料21の何らかの操作を含む、様々な機構がモータ11に逆回転を引き起こす可能性がある。これらまたは他の作動方法のいずれかの持続時間は、逆のシステムを作動させるように動作可能である。作動方法の例は上記で議論されており、材料を引っ張ることによる作動の例は、米国特許出願公開2013/0092716号明細書に開示されている。
【0052】
上記のように、任意のストック材料を使用することができる。例えば、ストック材料は、約20ポンド〜約100ポンドの坪量を有することができる。ストック材料19は、後で低密度構成に変換される第1の長手方向端部および第2の長手方向端部を有する高密度構成で保管された紙ストックを含む。ストック材料19は、図1Aに示すように、扇形に格納されたシート材料のリボンである。または米国特許123456号明細書に開示されているようなコアレスロールである。ストック材料は、単層または複数の材料の層として形成または貯蔵される。多層材料が使用される場合、層は複数の層を含むことができる。また、適切な厚さ、重量および寸法のパルプをベースとした処女紙および再生紙、新聞用紙、セルロースおよびデンプン組成物、およびポリまたは合成材料などの他のタイプの材料も使用できることも理解されよう。
【0053】
様々な実施形態では、ストック材料は、ストック材料の隣接する部分の間の接続部材として操作可能な接着部分などの取り付け機構を含む。好ましくは、接着部は、ロールを一緒にデイジーチェーン接続して、変換ステーション70に供給することができるシート材料の連続流を形成することを容易にする。
【0054】
前述のシステムおよび装置は、様々な方法および制御システムのいずれかに従って利用される。例えば、コントローラは、コンピュータアクセス可能な媒体(例えば、上記のように、ハードディスク、フロッピーディスク、メモリスティック、CD−ROM、RAM、ROMなどの記憶装置、またはそれらのコレクション)を提供することができる(例えば、処理装置と通信する)。コンピュータアクセス可能媒体は、その上に実行可能命令を含むことができる。これに加えて又はこれに代えて、記憶装置をコンピュータアクセス可能な媒体とは別個に設けることができ、コンピュータがアクセス可能な媒体は、処理装置に命令を提供して、上述したような特定の例示的な手順、プロセスおよび方法を実行するように処理構成を構成することができる。このような制御システムおよび方法には、米国特許出願公開2013/0092716号明細書に開示されたものを含む。しかしながら、他のシステムも同様に使用することができる。
【0055】
本明細書で使用される「約」という用語は、一般に、対応する数およびある範囲の数の両方を指すと理解すべきである。さらに、本明細書におけるすべての数値範囲は、範囲内の各整数全体を含むと理解すべきである。導入された請求項の特定の数が意図される場合、そのような意図は請求項に明示的に記載され、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しない。例えば、理解を助けるために、以下の添付の特許請求の範囲は、「少なくとも1つ」および「1つまたは複数」の導入句の使用を含み、請求項の説明を導入することができる。しかしながら、そのような語句の使用は、同じ請求項が導入句「1つ以上」または「少なくとも1つ」および不定冠詞「a」または「an」を含む場合でも、不定冠詞「a」または「an」による請求項の記載の導入が、そのような請求項を含む特定の請求項を、そのような記載を1つだけ含む例に限定することを意味すると解釈されるべきではない。(例えば、「a」および/または「an」は、「1つ以上」または「少なくとも1つ」を意味すると解釈されるべきである。)。請求項の記載を導入するために使用される明確な事項の使用についても同様である。さらに、導入された請求項の特定の数が明示的に列挙されていても、そのような記載は、少なくとも列挙された数を意味すると解釈されるべきである(例えば、他の修飾語なし「2つの列挙」の最低限の記載は、少なくとも2つの列挙、または2つ以上の列挙を意味する)。
【0056】
さらに、「A、B、およびCなどの少なくとも1つ」に類似した慣習が用いられる例では、一般に、そのような構成は、当業者が慣習を理解するであろうという意味で意図されている(例えば、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、A単独、B単独、C単独、AとBを一緒に、AとCを一緒に、BとCを一緒に、および/またはA、BとCを一緒になどを有するシステムを含むが、それに限定されない)。「A、B、またはCなどの少なくとも1つ」に類似した慣習が用いられる例では、一般に、そのような構成は、当業者が慣習を理解するであろうという意味で意図されている(例えば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、A単独、B単独、C単独、AとBを一緒に、AとCを一緒に、BとCを一緒に、および/またはA、BとCを一緒になどを有するシステムを含むが、それに限定されない)。明細書、特許請求の範囲、または図面のいずれにおいても、2つ以上の代替用語を提示する実質的に任意の離接語および/または句は、用語の一つ、用語のいずれかまたは両方を含む可能性を意図すると理解されるべきである。例えば、「AまたはB」という語句は、「A」または「B」または「AおよびB」の可能性を含むと理解される。
【0057】
本発明の例示的な実施形態が本明細書に開示されているが、多くの改変および他の実施形態が当業者によって考案され得ることが理解されるであろう。例えば、様々な実施形態の特徴を他の実施形態で使用することができる。したがって、添付の特許請求の範囲は、本発明の精神および範囲内に入るそのような変更および実施形態のすべてをカバーすることが意図されていることが理解されよう。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9