(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第2のフィルタ保持具であって、フィルタ保持部と、前記第2のフィルタ保持具の前記フィルタ保持部とは反対側にある接続部とを有する第2のフィルタ保持具をさらに備え、前記第2のフィルタ保持具の前記フィルタ保持部は、別のカメラフィルタを保持するように構成されている、第2のフィルタ保持具を用意するステップと、
前記第2のフィルタ保持具の前記フィルタ保持部への前記別のカメラフィルタの係合によって、前記別のカメラフィルタを前記第2のフィルタ保持具に取り付けるステップと、
前記レンズ係合具の前記第2の接続部から前記第1のフィルタ保持具の前記第1の接続部を係合解除して、前記第1のフィルタ保持具を前記レンズ係合具から係合解除するステップと、
前記レンズ係合具の前記第2の接続部への前記第2のフィルタ保持具の前記接続部の係合によって、前記第2のフィルタ保持具を前記レンズ係合具にロック係合させるステップであって、前記第2のフィルタ保持具と前記レンズ係合具との間の前記ロック係合のために、前記レンズ係合具への前記第1のフィルタ保持具の前記ロック係合のために規定される前記接続直径に等しい別の接続直径が規定される、ステップと
をさらに含み、
前記カメラフィルタのフィルタ直径は、前記別のカメラフィルタのフィルタ直径とは異なる、
請求項12に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0043]適切であると考えられる場合には、図を簡潔かつ明瞭にするために、対応するまたは類似の要素またはステップを示すために符号を図面間で繰り返すことができることが理解されよう。さらに、本明細書に記載される例示的な実施形態の完全な理解を提供するために、多数の特定の詳細が記載されている。しかしながら、当業者には、本明細書に記載された実施形態は、これらの特定の詳細なしで実施することができることが理解されよう。他の例では、周知の方法、手順、および構成要素は、本明細書に記載された実施形態を不明瞭にしないように、詳細には記載されていない。さらに、この説明は、本明細書に記載された実施形態の範囲を決して限定するものではなく、単に本明細書に記載の様々な実施形態の実施を説明するものとみなされるべきである。
【0012】
[0044]ここで
図1〜
図5を参照すると、例示的な実施形態によるカメラフィルタアダプタキット1の上面斜視図、底面斜視図、上面平面図、および底面平面図および立面図がそれぞれ示されている。カメラフィルタアダプタキット1は、レンズ係合具8およびフィルタ保持具16を含む。レンズ係合具8は、カメラレンズと係合してカメラレンズに取り付けられるように動作可能である。フィルタ保持具16は、カメラフィルタが取り付けられるように動作可能である。レンズ係合具8およびフィルタ保持具16は、それらの間に係合を形成するように互いに接続するようにさらに構成される。係合はロック係合であってもよい。ロック係合を形成した後に、レンズ係合具8およびフィルタ保持具16の一方または両方を操作することによって、レンズ係合具8およびフィルタ保持具16をさらに互いに解放することができる。
【0013】
[0045]ここで
図5を参照すると、フィルタ保持具16は、フィルタ保持部24と、アダプタキット1の第1の接続部であり得る接続部32と、を含む。レンズ係合具8は、レンズ結合部40と、アダプタキット1の第2の接続部であり得る接続部48と、を含む。
【0014】
[0046]例えば、図示するように、フィルタ保持部24は、フィルタ保持具16の上部に対応し、第1の接続部32は、上部とは反対側に位置するフィルタ保持具16の下部に対応する。フィルタ保持具16が略環状部材である場合に、フィルタ保持部24は第1の環状サブ部材を形成し、接続部32は第2の環状サブ部材を形成してもよい。フィルタ保持具16とフィルタ保持部24とは、一体的に形成されてもよい。
【0015】
[0047]フィルタ保持部24は、カメラフィルタの保持を提供する。カメラフィルタの保持のためにフィルタ保持部24のフィルタ取付直径56が規定される。例えば、図示するように、カメラフィルタは、フィルタリング部(例えば、ガラスまたは同様の材料)を支持する円形リムを有する円形フィルタである。カメラフィルタは、フィルタ保持部24の雌ねじ部64に螺合している雄ねじ部を有していてもよく、円周方向のねじ係合が形成され、フィルタ保持部24によってカメラフィルタが保持される。このねじ係合は、標準円形カメラフィルタの雄ねじ部を受け入れる雌ねじ部を有する標準カメラレンズのねじ係合と同じであることが理解されるであろう。保持部24のフィルタ取付直径56は、カメラフィルタの雄ねじ部の直径と同じであり、カメラフィルタの直径をさらに規定する。
【0016】
[0048]円形カメラフィルタが図示されているが、フィルタ保持部24がガラス片(例えば、支持リムなし)であるカメラフィルタをクリップするような、カメラフィルタを保持する他の機構が適用されてもよいことが理解されよう。
【0017】
[0049]例示的な一実施形態によれば、図示するように、フィルタ保持部24は、フィルタ保持部24の上面66から上方に延在する円周リム65をさらに含む。少なくとも2つの係合タブ67が円周リム65から半径方向外向きに延在する。例えば、図示するように、係合タブ67は、互いに反対側に配置される。係合タブ67は、円周リム65の円弧に沿ってそれぞれ延びていてもよい。
図11Dおよび
図11Eに示すように、係合タブ67は、フィルタ保持部24の上面66に間隙68を規定する。第2のカメラフィルタまたはレンズフードなどのカメラ付属品は、係合タブ67との係合を介してフィルタ保持部24に取り付けられてもよい。例えば、カメラ付属品のロック要素を間隙68内に収容することができる。雌ねじ部64を介してカメラフィルタを取り付けることに加えて、カメラ付属品を取り付けることができる。
【0018】
[0050]レンズ結合部40は、カメラレンズの前面に結合するように構成されており、レンズ係合具8がカメラレンズに装着される。レンズ結合部40のカメラレンズへの結合のために、レンズ結合部40のレンズ結合直径72が規定される。例えば、カメラレンズは、その前部に雌ねじ部を有する円形であってもよい。レンズ結合部40は、カメラレンズに装着されるように雌ねじ部と係合するレンズ係合部材76を有する。例えば、レンズ結合部40は、カメラレンズの雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を有する。
【0019】
[0051]一例によれば、以下に図示され説明するように、レンズ結合部40は、カメラレンズの雌ねじ部に係合する半径方向に延在する係合タブ76を含む。
【0020】
[0052]レンズ結合直径72は、レンズ結合部40の係合部材によって規定され、カメラレンズの雌ねじ部の直径と同じであり、カメラレンズの直径をさらに規定する。
【0021】
[0053]フィルタ保持具16の第1の接続部32とレンズ係合具8の第2の接続部48とが協働して、フィルタ保持具16とレンズ係合具8とのロック係合を形成する。これらの間にロック係合を形成した後に、フィルタ保持具16の第1の接続部32とレンズ係合具8の第2の接続部48は、フィルタ保持具16とレンズ係合具8の一方または両方に力を加えることによって互いに解放することができる。本明細書の他の箇所に記載されているように、レンズ係合具8およびフィルタ保持具16を解放するための力は、回転(例えば、ねじり力)を含むことができる。
【0022】
[0054]フィルタ保持具16の第1の接続部32とレンズ係合具8の第2の接続部48とのロック係合のために、接続直径80が規定される。より具体的には、接続直径80は、相互ロック係合を提供するために第2の接続部48の一部と協働する第1の接続部32の一部によって規定される。
【0023】
[0055]例示的な一実施形態によれば、
図1〜
図6に示すように、第2の接続部48は略円形であり、半径方向外側に延在する複数の係合タブ88を含む。係合タブ88は、互いに正反対に配置されてもよい。断面図を示す
図9Eに示すように、半径方向に延在する係合タブ88は面取りされていてもよい。さらに、
図7および
図11B〜
図11Fに示すように、フィルタ保持具16の第1の接続部32は、軸方向104に延在する内側側壁96を有する。1つまたは複数のスロット112が、内側側壁96に形成され、外側方向に延在する。スロットは、直径方向で互いに反対側に配置されてもよい。スロット112は、レンズ係合具8の第2の接続部48の複数の半径方向に延在する係合タブ88を受け入れる大きさである。スロット112内に受け入れられる半径方向に延在する係合タブ88は、フィルタ保持具16の第1の接続部32とレンズ係合具8の第2の接続部48とのロック係合を形成する。レンズ係合具8とフィルタ保持具16の一方または両方に軸方向の力が加えられると、半径方向に延在する係合タブ88はスロット112を規定する側壁96の部分の上側リップ120に当接し、レンズ係合具8とフィルタ保持具16が互いに分離することを防止する。第1の接続部32の反対の位置のスロット112間の距離に一致する、第2の接続部48の反対に配置された係合タブ88間の距離は、接続直径80を規定する。
【0024】
[0056]図示された例では、フィルタ保持具16の第1の接続部32とレンズ係合具8の第2の接続部48との円周方向の係合から接続直径80が規定されているが、他の例示的な実施形態では、接続直径80は、その非円周方向の係合によって規定されてもよい。
【0025】
[0057]
図1〜
図6を参照すると、半径方向外向きに延在する係合タブ88のために、第2の接続部48は、わずかに長方形であってもよく、互いに反対側に位置する半径方向に延在する係合タブ88の外縁間の第1の距離が、(係合タブ88から90度ずれた部分のような)係合タブを有さない第2の接続部48の反対側の外縁間の第2の距離よりも大きい。
【0026】
[0058]同様に、
図4に戻って参照すると、フィルタ保持具16の接続部32の内側側壁96によって規定された円周は、わずかに長方形であってもよく、スロット112が形成されていない内側側壁96の互いに反対側にある内縁間の第3の距離は、互いに反対側に位置するスロット112の内縁間の第4の距離よりも大きい。さらに、スロット112が形成されていない内側側壁96の互いに反対側にある内縁間の距離は、第2の接続部48の半径方向に延在する互いに反対側にある係合タブ88の外縁間の距離に概ね一致してもよい。
【0027】
[0059]したがって、ロック係合を形成するために、第2の接続部48は、第1の接続部32内に受け入れられ、半径方向に延在する係合タブ88(第1の距離を規定する)が、スロット112が形成されていない反対側の内縁側壁96と最初に位置合わせされる(第3の距離を規定する)。この第1の位置合わせは、第1の接続部32の下側の第1の組の視覚マーキング128と、第2の接続部48の上側の視覚マーキング136の第2の組との位置合わせによって示される。視覚マーキング128の第1の組はまた、操作を容易にするためにフィルタ保持具16に設けられた突出タブ144に対応することができる。
【0028】
[0060]第1の位置合わせを形成した後に、レンズフィルタ保持具16およびレンズ係合具8の一方または両方を回転させて半径方向に延在する係合タブ88をスロット112内に案内してロック係合を形成し、これは第1および第2の接続部32、48の第2の位置合わせに対応する。反対方向への回転の適用は、第1の位置合わせに戻り、それによって第1の接続部32と第2の接続部48は、互いに係合解除され得る。
【0029】
[0061]例示的な実施形態によれば、図に示すように、第1の組の磁気要素158が第1の接続部32の周りに角度的に配分され、第2の組の磁気要素160が第2の接続部48の周りに角度的に配分される。第1および第2の組の磁気要素158、160は、半径方向に延在するタブ88がスロット112に受け入れられているときに相互磁気結合を形成するように配置される。この磁気結合は、レンズ係合具8からのフィルタ保持具116の偶発的な係合解除を低減することができる。フィルタ保持具16およびレンズ係合具8の一方または両方を第1の位置合わせまで回転させて互いに係合解除するために、第1および第2の組の磁石158、160の磁気吸引力に打ち勝つのに十分な角度の力が印加されなければならないことが理解されよう。
【0030】
[0062]例示的な一実施形態では、図示するように、追加の磁気要素は、第1の接続部32と第2の接続部48の一方または両方に角度をなして分布していてもよい。追加の磁気要素は、第1の位置合わせが形成されるときに磁気結合を提供するように配置され、レンズ係合具8およびフィルタ保持具16の一方または両方が回転して相互ロック係合を形成するように適切に配置されていることを示す触覚フィードバックをユーザに提供する。
【0031】
[0063]1つの例示的な実施形態によれば、
図1〜
図10Fに示すように、レンズ係合具8は、第1の円弧部材176と、第1の円弧部材176に旋回可能に取り付けられた第2の円弧部材184とを含む。少なくとも第1の係合部材76が第1の円弧部材176上に配置され、少なくとも第2の係合部材76が第2の円弧部材184上に配置される。第1の円弧部材176は、図示するように環状部材であってもよい。
【0032】
[0064]レンズ結合部40は、第2の接続部分を形成するレンズ係合具8の上部から軸方向に延在する環状壁192に対応する。図示するように、環状壁192の第1の部分は、第1の円弧部材176上に設けられ、環状壁192の第2の部分は、第2の円弧部材184上に設けられる。第1のレンズ係合部材76は、第1の円弧部材の環状壁192の部分から半径方向に延在する。第2のレンズ係合部材76は、第2の円弧部材184の環状壁192の部分から半径方向に延在する。
【0033】
[0065]レンズ係合具8は、第2の円弧部材184が第1の円弧部材176と略同一平面上にある位置に旋回されるとき、結合構成にある。例えば、
図1〜
図5は、レンズ係合具8の結合構成を示している。結合構成において、
図4および
図5に最もよく示されるように、第1の円弧部材176上に位置する第1のレンズ係合部材76は、第2の円弧部材184上に位置する第2のレンズ係合部材76から、レンズ結合直径72に一致する距離だけ離間している。
【0034】
[0066]レンズ係合具8は、第2の円弧部材184が第1の円弧部材176と非ゼロの角度をなす位置に旋回されると、解放形態にある。例えば、
図6〜
図8は、レンズ係合具8の解除形態を示している。結合構成では、
図8に最もよく示されているように、第1の円弧部材176上に配置された第1のレンズ係合部材76は、第2の円弧部材上に配置された第2のレンズ係合部材76から、結合直径72よりも小さい距離196だけ離間している。
【0035】
[0067]図示した例(
図9A〜9F)によれば、第1の円弧部材176は、より厚い半円形部分200と、より薄い半円形部分208とを有する。より厚い半円形部分200の上部は、レンズ係合具8の接続部48を形成し、半径方向に延在する係合タブ88を含む。より厚い半円形部分200の下部は、環状壁192の一部および係合部材76の1つを含む。より薄い半円形部分208は、半径方向に延在する係合タブ88の別のものを有し、第2の円弧部材184の旋回運動の境界を定めるように作用する。
【0036】
[0068]第2の円弧部材184(
図10A〜10E)は、より厚い半円形部分200とより薄い半円形部分208との間の境界に形成された第1の円弧部材176のポスト216に旋回可能に取り付けられる。第2の円弧部材184の回動範囲は、第2の円弧部材184のより薄い半円形部分208に対する当接から一方の境界で制限され、第1の円弧部材176および第2の円弧部材184の各々における環状壁192の接触から他方の境界で制限される。図示するように、第2の円弧部材184の下部は、環状壁192の一部と係合部材76の別の1つを含む。図示した例(
図10E)では、半径方向に延在する係合タブ88の1つの部分が第2の円弧部材184に形成されている。
【0037】
[0069]動作中、レンズ係合具8は、最初に、第2の円弧部材184を旋回させることによって、その解放構成にされる。係合部材76は、カメラレンズの前壁の間にさらに配置される。第2の円弧部材184は、係合部材76がカメラレンズの前壁に形成された雌ねじ部と接触するまで、反対側の係合部材76間の距離196が増加したレンズ係合具8の結合構造に向かってさらに枢動する。これにより、係合部材76がカメラレンズにロック係合する。カメラレンズの雌ねじ部は、通常、カメラフィルタを取り付けるために設けられることが理解されよう。さらに、レンズ結合部40のレンズ結合直径は、レンズ結合直径72に対応することが理解されよう。
【0038】
[0070]レンズ係合具8をカメラレンズから解放するために、第2の円弧部材184が解放構成に向かって枢動され、それによって係合部材76がカメラレンズの雌ねじ部から係合解除される。例えば、第1の円弧部材176の外縁には第1のノッチ224が形成され、第2の円弧部材184の外縁には第2のノッチ232が形成され、各ノッチは他方の円弧部材184、176へのアクセスを提供する。第1の円弧部材176および第2の円弧部材184は、第2の円弧部材184を解放構成に向けて回動させるノッチ224、232を介して、他から押し離されてもよい。
【0039】
[0071]例示的な実施形態によれば、係合部材76の位置における第1の円弧部材176の断面を示す
図9Eおよび別の係合部材76の位置における第2の円弧部材184の断面を示す
図10Eに示すように、各係合部材76は一組の雄ねじ部となる。したがって、レンズ結合部40は、結合形態であっても、係合部材76をカメラレンズの雌ねじ部にねじ込むことによって、カメラレンズに取り付けることができる。
【0040】
[0072]ここで
図12〜
図14を参照すると、レンズ係合具8およびフィルタ保持具16は、カメラレンズ240およびカメラフィルタ248と位置合わせされている。カメラフィルタ248は、本明細書に記載された様々な例に従って、フィルタ保持具16のフィルタ保持部24に取り付けられる。レンズ結合部40は、本明細書に記載された様々な例示的実施形態に従って、カメラレンズ240に取り付けられる。さらに、第1の保持具16の接続部32は、本明細書に記載の様々な例示的実施形態によるレンズ係合具8の接続部48にロック係合される。したがって、カメラフィルタ248は、フィルタ保持具16およびレンズ係合具8を介してカメラレンズ240に取り付けられる。
【0041】
[0073]
図17は、フィルタ保持具16とカメラフィルタ248が取り付けられ、カメラレンズ240に取り付けられているレンズ係合具8を示すF−F方向の断面図を示している。レンズ係合具8は、係合部材76がカメラレンズ240の雌ねじ部に係合することによって、カメラレンズ240に係合される。カメラフィルタ248は、フィルタ保持具16の雌ねじ部64とカメラフィルタ248の雄ねじ部との係合を介してフィルタ保持具16に取り付けられる。フィルタ保持具16とレンズ係合具8との間にロック係合が形成される。図示の例では、接続直径80がフィルタ直径56とレンズ結合直径72の両方よりも大きいことが理解されよう。さらに、フィルタ直径56とレンズ結合直径72は異なる(例えば、フィルタ直径56はレンズ結合直径72より大きい)。
【0042】
[0074]様々な実施形態によれば、フィルタ保持具16の第1の接続部32とレンズ係合具8の第2の接続部48との係合によって規定される接続直径80は、レンズ結合直径72より大きい。レンズ結合直径72より大きい接続直径80を設けることによって、カメラレンズ直径264とは異なるフィルタ直径256を有するカメラフィルタ248を、カメラフィルタアダプタキット1を介して取り付けることができる。例えば、フィルタ保持具16のフィルタ保持部24は、接続直径80に一致する、またはフィルタ取付直径56よりも小さいフィルタ取付直径56を有するように構成することができる。したがって、フィルタ取付直径56は、接続直径80より小さくてもよい。さらに、フィルタ取付直径56は、レンズ結合直径72より大きくてもよい。
【0043】
[0075]直径の差は、所与のレンズ直径264が所与のフィルタ直径256と一致することを必要とせずに(所与のレンズ直径264が所与のフィルタ直径256に等しい場合)、あるいは、レンズ直径264と所与のフィルタ直径256との間の特定の整合を提供する特定のサイズのアダプタの使用を必要とせずに(所与のレンズ直径264が所与のフィルタ直径256と異なる場合)、所与のレンズ直径264のカメラレンズ240と所与のフィルタ直径256のカメラフィルタ248との相互運用可能な使用を可能にする。カメラレンズ240のレンズ直径264より小さいフィルタ直径256を有するカメラフィルタ248が使用される場合には、捕捉された画像上に幾らかの口径食が現れることがある。
【0044】
[0076]例えば、異なるフィルタ直径256を有する複数のカメラフィルタ248は、レンズ直径264に適合するレンズ結合直径72を有するレンズ係合具8をカメラレンズ240に取り付けることによって、所与のレンズ直径264を有する単一のカメラレンズ240と共に使用することができる。さらに、カメラフィルタ248の各々は、そのカメラフィルタ248のフィルタ直径256と一致するフィルタ取付直径56と、レンズ係合具8の接続直径と一致する接続直径とを有するフィルタ保持具16にそれぞれ取り付けられる。レンズ係合具8およびフィルタ保持具16の各々は、同じ接続直径80を有することが理解されよう。したがって、フィルタ248のうちの1つは、フィルタ248のうちの1つのフィルタ保持部24をレンズ係合具8に選択的にロック係合することによって、単一のカメラレンズ240とともに使用することができる。
【0045】
[0077]同様に、所与のフィルタ直径256を有する所与の単一のカメラフィルタ248は、フィルタ直径256に一致するフィルタ取付直径56を有するフィルタ保持具16上にカメラフィルタ248を取り付けることによって、異なるレンズ直径264を有する複数のカメラレンズ240と共に使用することができる。さらに、カメラレンズ240の各々は、カメラレンズ240のレンズ直径264と一致するレンズ結合直径72と、フィルタ保持具16の接続直径に一致する接続直径とを有するレンズ係合具8をそれぞれその上に搭載する。レンズ係合具8およびフィルタ保持具16の各々は、同じ接続直径80を有することが理解されよう。したがって、使用するカメラレンズ240に装着されたレンズ係合具8にフィルタ保持部24を選択的にロック係合させることにより、カメラフィルタ248をカメラレンズ240のいずれか1つに使用することができる。
【0046】
[0078]異なる直径の複数のカメラレンズ240および複数のカメラフィルタ248が使用される場合、各カメラレンズ240には、そのカメラレンズ240のレンズ直径264と一致するレンズ結合直径72を有するレンズ係合具8が取り付けられ、すべてのレンズ係合具8は、同じ接続直径を有する。同様に、各カメラフィルタ248は、そのカメラフィルタ248と一致するフィルタ取付直径56を有するフィルタ保持具16に取り付けられ、すべてのフィルタ保持具16は同じ接続直径を有する。さらに、フィルタ保持具16の接続直径は、レンズ係合具8の接続直径と同じである。すべてのレンズ係合具8とすべてのフィルタ保持具16が接続直径80を有しているので、いずれかのフィルタ保持具16をいずれかのレンズ係合具8にロック係合させることができる。したがって、カメラフィルタ248のうちのいずれか1つは、フィルタ直径256およびレンズ直径264の違いにもかかわらず、それぞれのフィルタ保持具16およびレンズ係合具8によって形成されるロック係合を介してカメラレンズ240のいずれか1つに取り付けられ得る。様々な例示的実施形態による本明細書に記載されたカメラフィルタアダプタキット1は、レンズ直径264の範囲にわたってカメラレンズを用いて異なる直径256の範囲にわたってカメラフィルタを使用できる汎用キットであることが理解されよう。
【0047】
[0079]1つの例示的な実施形態によれば、接続直径80は、レンズ結合直径72より少なくとも5mm大きい。
【0048】
[0080]1つの例示的な実施形態によれば、接続直径80は、レンズ結合直径72より少なくとも15mm大きい。
【0049】
[0081]1つの例示的な実施形態によれば、接続直径80は、レンズ結合直径72の少なくとも10パーセントだけ、レンズ結合直径72より大きい。
【0050】
[0082]1つの例示的な実施形態によれば、接続直径80は、レンズ結合直径72の少なくとも25%だけ、レンズ結合直径72より大きい。
【0051】
[0083]1つの例示的な実施形態によれば、接続直径80は、フィルタ取付直径56より少なくとも5mm大きい。
【0052】
[0084]1つの例示的な実施形態によれば、接続直径80は、フィルタ取付直径56より少なくとも15mm大きい。
【0053】
[0085]1つの例示的な実施形態によれば、接続直径80は、フィルタ取付直径56の少なくとも10%だけ、フィルタ取付直径56よりも大きい。
【0054】
[0086]1つの例示的な実施形態によれば、接続直径80は、フィルタ取付直径56の少なくとも25%だけ、フィルタ取付直径56よりも大きい。
【0055】
[0087]1つの例示的な実施形態によれば、フィルタ取付直径56は、レンズ結合直径72より少なくとも5mm大きい。
【0056】
[0088]1つの例示的な実施形態によれば、フィルタ取付直径56は、レンズ結合直径72よりも少なくとも15mm大きい。
【0057】
[0089]1つの例示的な実施形態によれば、フィルタ取付直径56は、レンズ結合直径72の少なくとも10%だけ、レンズ結合直径72より大きい。
【0058】
[0090]1つの例示的な実施形態によれば、フィルタ取付直径56は、レンズ結合直径72の少なくとも25%だけ、レンズ結合直径72より大きい。
【0059】
[0091]1つの例示的な実施形態によれば、カメラフィルタアダプタキット1は、一般的なカメラ直径およびフィルタ直径の範囲にわたって消費者グレードまたは専門グレードのカメラレンズおよびカメラフィルタ用に提供することができる。レンズ係合具8およびフィルタ保持具16の各々は、約101mmの接続直径80を有する。レンズ係合具8は、49mm、52mm、55mm、58mm、60mm、62mm、67mm、72mm、77mm、82mm、86mmおよび95mmから選択されるレンズ結合直径72を有することができる。同様に、フィルタ保持具16は、49mm、52mm、55mm、58mm、60mm、62mm、67mm、72mm、77mm、82mm、86mmおよび95mmから選択されるフィルタ取付直径56を有することができる。上に列挙した共通サイズのいずれか1つのレンズ直径を有するカメラレンズを、上に列挙した共通サイズのいずれか1つのフィルタと共に使用することができることが理解されよう。接続直径80は、フィルタおよびレンズの最大直径よりも少なくとも5mm大きく、フィルタおよびレンズの最小直径の2倍より大きいことが理解されよう。
【0060】
[0092]別の例示的な実施形態によれば、カメラフィルタアダプタキット1は、一般的なカメラ直径およびフィルタ直径の範囲にわたる専門グレードまたは特殊カメラレンズおよびカメラフィルタ用に提供されてもよい。レンズ係合具8およびフィルタ保持具16の各々は、約150mmの接続直径80を有する。レンズ係合具8は、67mm、72mm、77mm、82mm、86mm、105mm、107mm、112mm、122mm、125mm、127mmおよび138mmから選択されるレンズ結合直径72を有することができる。同様に、フィルタ保持具16は、67mm、72mm、77mm、82mm、86mm、105mm、107mm、112mm、122mm、125mm、127mmおよび138mmから選択されるフィルタ取付直径56を有することができる。
【0061】
[0093]さらに別の例示的な実施形態によれば、カメラフィルタアダプタキット1は、一般的な直径およびフィルタ直径の範囲にわたって消費者グレードまたはレクリエーショングレードのカメラレンズおよびフィルタ用に提供されてもよい。レンズ係合具8およびフィルタ保持具16の各々は、約84mmの接続直径80を有する。レンズ係合具8は、37mm、43mm、46mm、49mm、52mm、55mm、58mm、60mm、62mm、67mm、72mmおよび77mmのレンズ結合直径を有することができる。同様に、フィルタ保持具16は、37mm、43mm、46mm、49mm、52mm、55mm、58mm、60mm、62mm、67mm、72mmおよび77mmから選択されるフィルタ直径56を有することができる。
【0062】
[0094]共通のカメラレンズおよびフィルタサイズのリストが上記で提供されているが、他のサイズの接続直径80、フィルタ取付直径56およびレンズ結合直径72がキット1内で使用されてもよいことが理解される。
【0063】
[0095]様々な例示的な実施形態によれば、カメラフィルタアダプタキット1は、2つ以上のレンズ係合具8および/または1つより多くのフィルタ保持具16を含むことができる。レンズ係合具8およびフィルタ保持具16は、すべて同じ接続直径80を有するが、異なるフィルタ取付直径56および/またはレンズ結合直径72を有することができる。したがって、カメラフィルタアダプタキット1は、異なるサイズの複数のカメラレンズ240および/または異なるサイズの複数のカメラフィルタ248と共に使用するために準備される。
【0064】
[0096]カメラフィルタをカメラレンズに取り付ける方法によれば、本明細書に記載のフィルタ保持具16が提供され、本明細書に記載のレンズ係合具8が提供される。カメラフィルタは、フィルタ保持具16に取り付けられている。レンズ係合具8はカメラレンズに取り付けられている。次いで、フィルタ保持具16は、それぞれの接続部32、48の接続を介してレンズ係合具8にロック係合される。使用中のカメラフィルタを交換するために、フィルタ保持具16をレンズ係合具8から係合解除し、使用する他のフィルタを有するフィルタ保持具16をカメラのレンズにまだ取り付けられているレンズ係合具8にロック係合させる。他のフィルタは、異なるフィルタ直径256を有することができる。使用されるカメラフィルタは、レンズに取り付けられた構成要素を変更することなく交換することができることが理解されよう。具体的には、レンズ係合具8のカメラレンズ240への装着を維持したまま、カメラフィルタを交換する。
【0065】
[0097]好適には、カメラフィルタアダプタキット1の様々な例は、プロジェクトのために取得または運ばれる必要があるフィルタの数を減らすことを可能にする。カメラフィルタのフィルタ直径をレンズ直径に合わせなければならず、カメラレンズの直径ごとに異なるタイプの組のフィルタを取得/運搬しなければならない、一般的な状況では、必要な構成要素の数は、レンズの直径の数とフィルタのタイプの数との積である。例えば、異なる直径の3つのレンズが使用され、4つの異なるタイプのフィルタが必要とされる場合、合計3×4=12のフィルタが必要とされる。対照的に、本明細書に記載の様々なカメラフィルタアダプタキットによれば、異なるタイプのフィルタの単一のセットがすべてのレンズに使用されてもよい。
【0066】
[0098]好適には、カメラフィルタアダプタキット1の様々な例は、使用中にカメラフィルタの交換を容易にする。フィルタの直径をレンズの直径に合わせなければならない状況では、使用者は選択されたフィルタの直径がカメラレンズのレンズ直径と一致することを確認しなければならない。対照的に、本明細書に記載の様々なカメラフィルタアダプタキットによれば、この識別は、レンズ係合具の接続直径と一致する接続直径を有するすべてのフィルタ保持具では必要ない。
【0067】
[0099]さらに、ユーザに対する不満の共通原因は、例えばカメラフィルタのねじ込みおよびねじ緩めを適用することによって、カメラレンズに直接取り付けられたカメラフィルタを操作する必要があることが観察された。好適には、カメラフィルタアダプタキット1の様々な例は、フィルタ保持具とレンズ係合具のそれぞれの接続部を係合および係合解除するだけで、カメラレンズに取り付けられたレンズ係合具を取り外すことなくカメラフィルタを交換する作業を単純化することができる。
【0068】
[0100] 上記の説明は、実施形態の例を提供しているが、記載された実施形態のいくつかの特徴および/または機能は、記載された実施形態の動作の精神および原理から逸脱することなく変更可能であることを理解されたい。したがって、上述したものは、例示的かつ非限定的であるように意図されており、当業者には、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲から逸脱することなく、他の変形および修正を行うことができることが理解されよう。