(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記人工呼吸器は、前記圧縮ガス取入ポートが前記圧縮器ユニットの前記圧縮ガス排出ポートに接続される拡張範囲構成と、前記圧縮ガス取入ポートが圧縮ガスボンベに接続されるスタンドアロン構成との間で移行可能である、
請求項1に記載のモジュール式換気補助装置。
前記人工呼吸器はユーザーインターフェースを更に備え、前記無線送信機による前記信号の送信は、前記ユーザーインターフェースにおけるユーザー入力によって開始される、
請求項16に記載のモジュール式換気補助装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面及び発明を実施するための形態の全体を通じて、共通の参照番号を使用して同じ要素を示す。
本開示の種々の態様によれば、定置構成、拡張範囲構成、及びスタンドアロン構成間で移行し得るモジュール式換気補助システム、及びかかる移行を実施する方法が考案される。モジュール式換気補助システムのモジュール式構成要素は、少なくとも、圧縮器ユニットと、圧縮器ユニットとドッキングできる人工呼吸器と、圧縮器ユニット又は人工呼吸器部のどちらかに接続され得る患者インタフェースと、を備えるように考案される。モジュール性ゆえ、これらの構成要素は、少なくとも3つの異なる構成へと再配置することができ、かかる構成は、移動性及び予想使用期間に関連する異なる属性を有する。したがって、本明細書で考察されるモジュール式換気補助システム及び方法を使用することにより、ユーザは、モジュール式換気補助システムが任意の所定時期に自身の現在のニーズに適合するように最適な構成を選択することができ、その後、そのモジュール式換気補助システムをその構成へと移行させて、複数の異なる換気補助システムを使用することなく柔軟性上の便益を実現してもよい。たとえば、定置構成に移行すると、移動性は制限されるが、使用期間は最大化される。拡張範囲構成に移行すると、移動性は高まるが、人工呼吸器のバッテリ電力によって使用期間が制限される。スタンドアロン構成に移行すると、移動性は最大化されるが、人工呼吸器のバッテリ電力と外部ガス供給量によって使用期間が制限される。そのため、本開示のモジュール式人工呼吸システムにより、患者の生活の質が大幅に改善され得ることが理解され得る。
【0011】
次に
図1を参照すると、開示されたモジュール式人工呼吸システムの一実施形態に係る換気補助装置10の正面斜視図が示されている。換気補助装置10は、例えば、例示的実施形態において、本明細書の付録Aに記載されたBreathe Technologies Life2000(商標)人工呼吸システムの1つ以上の構成要素であってもよく、その開示は参照によって本明細書に援用される。ただし、換気補助装置10は、本明細書に記載された構成要素を有し、かつ/または本明細書に開示された方法に従って動作する任意の人工呼吸システムであってもよいものと理解され得る。例示的実施形態においては、換気補助装置10が、定置構成、拡張範囲構成、及びスタンドアロン構成の間で移行可能である。換気補助装置10は、少なくとも、人工呼吸器12、圧縮器ユニット14、及び患者インタフェース80を備える。
図1に示す構成、すなわち定置構成において、人工呼吸器12、圧縮器ユニット14、及び患者インタフェース80は一緒に使用される。ただし、後述するとおり、人工呼吸システムの移行先であり得る他の考察された構成においては、患者インタフェース80の人工呼吸器12及び換気補助装置10が圧縮器ユニット14から独立して使用されてもよい。
【0012】
人工呼吸器12は、換気ガスを提供するように動作し、例示的実施形態においては、付録Aに記載された、Breathe Technologies Life2000人工呼吸器であってもよい。この装置は、同じく付録Aに記載されているBreathe Technologies Life2000圧縮器と併用することができ、いくつかの実施形態においては、50PSIの圧力源であり得る外部圧縮ガス源と併用することができる。換気ガスは、例えば酸素又は空気など、患者が換気補助装置10を使用して呼吸できる任意のガスであり得る。
【0013】
人工呼吸器12は、圧縮ガスを受け取り、換気ガスを生成し、医療換気を必要とする患者に換気ガスを提供する既知の方法に従って動作し得る。ただし、例示的実施形態においては、人工呼吸器12が、人工呼吸器の特定の既知の構成、及び/又は治療的呼吸補助を提供するために換気ガスを制御及び配送する方法に従って構成され、且つ/又は動作し得るものと考えられる。その方法は、例えば、参照によってその内容が本明細書に援用される、「SYSTEMS,METHODS,ANDAPPARATUS FOR RESPIRATORY SUPPORT OF APATIENT」と第する、出願人の米国特許第7,533,670号と;参照によってその内容が本明細書に援用される、「METHODS AND DEVICES FOR MINIMALLY INVASIVE RESPIRATORY SUPPORT」と第する、出願人の米国特許第8,381,729号と;参照によってその内容が本明細書に援用される、「SYSTEMS,METHODS,ANDAPPARATUS FOR RESPIRATORY SUPPORT OF A PATIENT」と第する、出願人の米国特許第8,418,694号と;参照によってその内容が本明細書に援用される、「METHODS AND DEVICES FOR PROVIDING INSPIRATORY AND EXPIRATORY FLOW RELIEF DURING VENTILATION THERAPY」と第する、出願人の米国特許第8,567,399号と;参照によってその内容が本明細書に援用される、「METHODS AND DEVICES FOR CONTROLLING VENTILATOR FUNCTIONS」と第する、出願人の米国特許第8,770,193号と;参照によってその内容が本明細書に援用される、「METHODS AND DEVICES FOR SENSING RESPIRATION AND CONTROLLING VENTILATOR FUNCTIONS」と第する、出願人の米国特許第8,776,793号と;参照によってその内容が本明細書に援用される、「MECHANICAL VENTILATION MASK FIT STATUS INDICATION」と第する、出願人の米国特許第8,895,108号と;参照によってその内容が本明細書に援用される、「CONTINUOUS POSITIVE AIRWAY PRESSURE(CPAP)THERAPY USING MEASUREMENTS OF SPEED AND PRESSURE」と第する、出願人の米国特許第9,399,109号と;参照によってその内容が本明細書に援用される、「METHOD AND SYSTEM FOR OPERATING A PATIENT VENTILATION DEVICE」と題する、出願人による同時係属中の米国特許出願第13/524,983号(米国特許出願第2013/0333702号に対応)と;参照によってその内容が本明細書に援用される、「SELECTIVE RAMPING OF THERAPEUTIC PRESSURE IN A PATIENT BREATHING APPARATUS」と題する、出願人による同時係属中の米国特許出願第13/566,902号(米国特許出願第2014/0034055号に対応)と;参照によってその内容が本明細書に援用される、「DUAL PRESSURE SENSOR PATIENT VENTILATOR」と題する、出願人による同時係属中の米国特許出願第13/841,189号(米国特許出願第2014/0261426号に対応)と;参照によってその内容が本明細書に援用される、「PORTABLE VENTILATOR SECRETION MANAGEMENT SYSTEM」と題する、出願人による同時係属中の米国特許出願第13/849,443号(米国特許出願第2014/0283834号に対応)と;参照によってその内容が本明細書に援用される、「VENTILATOR WITH INTEGRATED COOLING SYSTEM」と題する、出願人による同時係属中の米国特許出願第13/927,016)号(米国特許2014/0373842出願第号に対応)と;参照によってその内容が本明細書に援用される、「RESPIRATORY CYCLE PATIENT VENTILATION FLOW LIMITATION DETECTION」と題する、出願人による同時係属中の米国特許出願第13/935,362号(米国特許出願第2015/0011905号に対応)と;参照によってその内容が本明細書に援用される、「APNEA AND HYPOPNEA DETECTION」と題する、出願人による同時係属中の米国特許出願第14/020,729号(米国特許出願第2015/0073291号に対応)と;参照によってその内容が本明細書に援用される、「CONTINUOUS POSITIVE AIRWAY PRESSURE THERAPY AUTO-TITRATION」と題する、出願人による同時係属中の米国特許出願第14/104,842号(米国特許出願第2015/0165143号に対応)と;参照によってその内容が本明細書に援用される、「SLEEP DETECTION FOR CONTROLLING CONTINUOUS POSITIVE AIRWAY PRESSURE THERAPY」と題する、出願人による同時係属中の米国特許出願第14/181,431号(米国特許出願第2015/0231349号に対応)と;参照によってその内容が本明細書に援用される、「DETECTION OF PATIENT INTERFACE DISCONNECT FOR CONTROLLING CONTINUOUS POSITIVE AIRWAY PRESURE THERAPY」と題する、出願人による同時係属中の米国特許出願第14/181,435号(米国特許出願第2015/0231350号に対応)と;参照によってその内容が本明細書に援用される、「CONTINUOUS POSITIVE AIRWAY PRESSURE THERAPY TARGET PRESSURE COMFORT SIGNATURE」と題する、出願人による同時係属中の米国特許出願第14/482,444号(米国特許出願第2015/0068528号に対応)と;参照によってその内容が本明細書に援用される、「ZERO PRESSURE START CONTINUOUS POSITIVE AIRWAY PRESSURE THERAPY」と題する、出願人による同時係属中の米国特許出願第14/482,445号(米国特許出願第2015/0068529号に対応)と、に開示された方法を備え得る。
【0014】
圧縮器ユニット14は、例示的実施形態においては、添付の付録Aに記載されたBreathe Technologies Life2000圧縮器であり得る。この圧縮器は、継続的な圧縮ガス源を備えた人工呼吸器12を提供し、更には人工呼吸器12の充電ステーションとなり得る電空電源ユニットである。人工呼吸器12及び圧縮器ユニット14は、人工呼吸器12が、例えば、
図1に示すとおり、圧縮器ユニット14に人工呼吸器12を挿入することによって圧縮器ユニット14とドッキングされるように構成されてもよいものと考えられる。ただし、人工呼吸器12は、挿入以外の他の方法で圧縮器ユニット14とドッキングされてもよく、ドッキングによって人工呼吸器12と圧縮器ユニット14との間で必要な流体接続が確立される限り、厳密なドッキング方法は重要ではないものと理解され得る。かかる流体接続に関しては以下により詳細に述べる。ただし、当業者であれば、人工呼吸器12を圧縮器ユニット14に挿入することを含むドッキング方式を用いると想定した場合に、人工呼吸器12を収容する圧縮器ユニット14内の受容体又は他の開口部の形状又はフォームファクタが、
図1に示すとおり、人工呼吸器12自体の形状又はフォームファクタに対して相補的となり、これにより、この2つの構造的特徴部間での滑らかで幾分シームレスな統合による機能的及び視覚的効果の両方が提供されるということを認識するであろう。
【0015】
次に
図2を参照すると、例示的実施形態に係る人工呼吸器12の正面図が示されている。
図2の例に示すとおり、人工呼吸器12は、例えば、ディスプレイ16と、人工呼吸器電源ボタン20と、人工呼吸器の電源インジケータランプ22と、アラームスピーカ24と、バックアップアラームスピーカ26と、呼吸インジケータランプ28を含むユーザインタフェース18と、を備え得る。ユーザインタフェース18は、高活動量ボタン18a、中活動量ボタン18b、及び低活動量ボタン18cなどの処方指示設定ボタンを含んでもよく、他のボタン、ダイヤル、スライダ、スイッチ等を更に含んでもよい。ディスプレイ16はタッチスクリーンであってもよく、その場合、ユーザインタフェース18はディスプレイ16のタッチスクリーン機能を更に備えてもよい。したがって、人工呼吸器のユーザインタフェース18は、ユーザ入力を受け取るように構成される得るものと理解され得る。
【0016】
次に
図3を参照すると、人工呼吸器12の例示的実施形態の側面図が示されている。
図3に示された実施形態に示すとおり、人工呼吸器12は、圧縮器ユニット14とドッキングされていない場合に人又は物体への人工呼吸器12の取り付けを支援するために、ベルトクリップ又は他の取付具に取り付けるためのベルトクリップソケット30など、他の態様を更に備え得る。ベルトクリップソケット30は、人工呼吸器12の両側に備えられ得る(
図3では片側のみ図示)。また、人工呼吸器は、充電式バッテリ29と無線送信機31とを内蔵し得る。
【0017】
次に
図4を参照すると、人工呼吸器12の例示的実施形態の上面図が示されている。
図4の例に示すとおり、人工呼吸器12は、人工呼吸器用バッテリ充電器接続ポート32と、人工呼吸器側アラーム消音ボタン34と、追加ポート36と、を更に備え得る。人工呼吸器側アラーム消音ボタン34は、(例えば、付録Aの39及び49ページに記載されているように)アラームの音を消す目的で使用され得る。追加ポート36は、例えば、ファームウェアアップデート、既定の動作モード、又はエラーログなどのデータを送受信するなど、人工呼吸器12とインタフェースする目的でメーカーによって使用され得る。例示的実施形態において、追加ポート36はUSBポートである。ただし、他の実施形態においては、追加ポートが、デバイス間でのインタフェースを目的とした当該技術分野における既知の任意のポート又は将来開発される任意のポートであってもよく、あるいは完全に省略されてもよいものと理解され得る。
【0018】
次に
図5を参照すると、人工呼吸器12の例示的実施形態の底面図が示されている。
図5の例に示すとおり、人工呼吸器12は、人工呼吸器の換気ガス排出ポート38と人工呼吸器の圧縮ガス取入ポート40とを更に備え得る。人工呼吸器の換気ガス排出ポート38は、例示的実施形態において、例えば、「JET PUMP ADAPTOR FOR VENTILATION SYSTEM」と題する出願人の同時係属中米国特許出願第14/020,032号(米国特許出願公開第2015/0068519号に対応)に記載された患者インタフェース80の複数管腔患者インタフェースガス取入ポート81を受容するように構成されてもよく、その内容が参照によって本明細書に援用される。更に、患者インタフェースは、例えば、出願人の米国特許第8,839,791号、第8,844,533号、第9,038,634号、第9,038,635号、第9,132,250号、第9,180,270号、第9,227,034号、及び第9,327,092号などに記載されたインタフェースであってもよく、これらの内容は参照によって本明細書に援用される。ただし、他の実施形態においては、人工呼吸器の換気ガス排出ポート38が、患者に呼吸ガスを届けるための、患者インタフェース80の患者インタフェースガス取入ポート81を受容するか、又は他の方法で患者インタフェースガス取入ポート81に流体接続するように構成されてもよく、患者インタフェース80は、ネーザルインタフェース、ネーザルマスク、呼吸マスク、又は鼻腔マスク、又は挿管デバイスを含むが、これらに限定されないものと理解され得る。
【0019】
次に
図6を参照すると、換気補助装置10の例示的実施形態の圧縮器ユニット14の正面斜視図が示されている。
図6の例に示すとおり、圧縮器ユニット14は、人工呼吸器ドック42と、圧縮器電源インジケータランプ44と、圧縮器電源ボタン46と、係止ノブ48と、係止アイコン50と、係止解除アイコン52と、バッテリ充電ステータスボタン54と、バッテリ充電インジケータ56と、圧縮器ユニットの圧縮ガス排出ポート58と、圧縮器ユニットの換気ガス排出ポート60と、を備え得る。人工呼吸器ドック42は、人工呼吸器ドックの圧縮ガス排出ポート43と人工呼吸器ドックの換気ガス取入ポート45とを有してもよく、人工呼吸器12に給電するため、及び人工呼吸器12が人工呼吸器ドック42にドッキングされているときに人工呼吸器12の充電式バッテリ29を再充電するための電力を人工呼吸器12に提供するように構成され得る。人工呼吸器ドックの圧縮ガス排出ポート43は、人工呼吸器12がドッキングポート42にドッキングされているときに人工呼吸器の圧縮ガス取入ポート40とインタフェースして2つのポート間に概ね密閉された流体接続を形成するように構成され得る。同様に、人工呼吸器ドックの換気ガス取入ポート45は、人工呼吸器12がドッキングポート42にドッキングされているときに人工呼吸器の換気ガス排出ポート38とインタフェースして、2つのポート間に概ね密閉された流体接続を形成するように構成され得る。更に、ドッキングポート42は、人工呼吸器12に給電するため、及び充電式バッテリ29を充電するためのドッキングポート42にドッキングされたときに人工呼吸器12に電力を提供するように、人工呼吸器12の人工呼吸器用バッテリ充電器接続ポート32とインタフェースするための電力導管を更に備え得るものと理解され得る。この電力導管は、特定の実施形態において、係止ノブ48が作動したときなどに人工呼吸器用バッテリ充電器接続ポート32への引込み及びその後の挿入又は他の形態の接続を許可するように構成され得る。これにより、ドッキングポート42内への人工呼吸器12の挿入が容易になるということが理解され得る。当業者であれば、
図2〜
図5に示すような、相補的で概ね四角形(すなわち長方形)の人工呼吸器12の構成、ならびに圧縮器ユニット14内の対応ドッキングポート42が例示的なものに過ぎず、本発明の精神及び範囲から逸脱しない限り、代替的な相補的形状で代用され得るということを認識するであろう。
【0020】
係止アイコン46は更に、人工呼吸器充電インジケータランプとしても機能し得る。圧縮器ユニットの圧縮ガス排出ポート58は、例示的実施形態において、Diameter Index Safety System(DISS)連結器であってよく、例えば、DISS1240出力接続ポートであってよい。ただし、他の実施形態においては、圧縮ガス排出ポート58が、圧縮ガスを送出するのに適した任意のポートであってもよいものと理解され得る。
【0021】
次に
図7を参照すると、圧縮器ユニット14の例示的実施形態の背面斜視図が示されている。例示的実施形態においては、圧縮器ユニット14が、圧縮ガスを提供するための圧縮器83(内蔵)に加えて、ハンドル62と、低流量ガス(例えば酸素)吸入ポート64と、内蔵バッテリ66と、外気フィルタカバー68と、1つ以上の外気口70と、水トレイ72と、電源接続ポート74と、アラームスピーカ76(内蔵)と、圧縮器側アラーム消音ボタン78と、無線受信機79(内蔵)と、を更に備える。ハンドル62は、圧縮器ユニット14が持ち運ばれても直立位置に確実に留まるように配置され得る。1つ以上の外気口70は、粒子状物質が圧縮器ユニット内に入るのを防ぐための外気フィルタ71を備え得る。電源接続ポート74は、着脱可能又は変位可能なカバーを備え得る。圧縮器側アラーム消音ボタン78は、(例えば、付録Aの24ページに記載されているように)アラームの音を消す目的で使用され得る。AC電源コード(例えば付録Aの17ページに記載)を用いて外部電源を電源接続ポート74に接続することにより、圧縮器ユニット14にAC電力が供給される。圧縮器83は、外気及び/又は低圧ガスを圧縮するように、かつ圧縮ガスを生成し、その後人工呼吸器12に届けるように構成され得る。例示的実施形態においては、1つ以上の外気口70により、外気が外気フィルタ71を通じて圧縮器83に導入され、(例えば、付録Aの142ページに記載されているような)圧縮器83によって加圧される。例えば、低圧ガスが低流量ガス吸入ポート64を介して圧縮器83に導入されてもよく、かかる低圧ガスは外気を代替又は補完し得るということも理解され得る。
【0022】
次に
図8を参照すると、定置構成における換気補助装置10の概略図が示されている。換気補助装置10が定置構成のときには、圧縮器ユニット14が平坦な水平面上に好ましくは直立配置されている状態のときに、人工呼吸器12が圧縮器ユニット14とドッキングされる。
【0023】
次に
図9A〜
図9Dを参照すると、例示的実施形態において、4ステップを有するプロセスで定置構成へと移行する換気補助装置10の正面図(
図9A及び
図9D)及び拡大切欠正面斜視図(
図9B及び
図9C)が示されている。ただし、他の実施形態においては、人工呼吸器12をドッキングポート42にドッキングするプロセスが異なり得るということも理解され得る。ドッキングプロセスの例示的実施形態によれば、まず、人工呼吸器12の電源を確実に切った(人工呼吸器12の電源は人工呼吸器電源ボタン20を使用して切られ得る)後、圧縮器ユニット14上の係止ノブ48が、
図9Aに示す係止解除位置、例えば、係止ノブ48の適切なインジケータマークが係止解除アイコン52と対向する位置にあることが確認される。次に、
図9Bに示すとおり、人工呼吸器12が、一端(例えば下端)が最初に図示のように挿入された圧縮器ユニット14の人工呼吸器ドック42内に位置決めされ、定位置に収まるまでその一端の方向(例えば、
図9Bの矢印の方向)に押し込まれて、人工呼吸器の圧縮ガス取入ポート40が、人工呼吸器ドックの圧縮ガス排出ポート43と概ね密閉された流体接続を形成するようにインタフェースされ、人工呼吸器の換気ガス排出ポート38が、人工呼吸器ドックの換気ガス取入ポート45と概ね密閉された流体接続を形成するようにインタフェースされたことを示す。続いて、
図9Cに示すとおり、人工呼吸器12の前部が圧縮器ユニット14の前部と面一になり、人工呼吸器12が定位置に収まるまで、人工呼吸器12の中心が圧縮器ユニット14の方向に押される(例えば、
図9Cの「ここを押す」で押される)。最後に、
図9Dに示すとおり、圧縮器ユニット14上の係止ノブ48が、係止位置、例えば、係止ノブ48の適切なインジケータマークが係止アイコン50と対向する位置まで回される。このようにして、人工呼吸器12は圧縮器ユニット14とドッキングされ得る。上記のとおり、係止アイコン50は、人工呼吸器充電インジケータランプとして機能し得る。こうして、圧縮器ユニット14の電源が入れられ、人工呼吸器12が正しくドッキングされると、係止アイコン50が点灯して、人工呼吸器12が圧縮器ユニット14によって充電されていることを表し得る。
【0024】
次に
図10を参照すると、患者インタフェース80を含む、定置構成における換気補助装置10の正面斜視図が示されている。患者インタフェース80は、換気ガスを受け取り、患者に届けるためのものであり、非侵襲的マスク(例えば、フルフェイスマスク、ネーザルマスク、ピローマスク)又は気管切開チューブを換気補助装置10又は人工呼吸器12に接続する目的で使用される任意の専用又はユニバーサルインタフェースであり得る。患者インタフェース80は、例えば、例示的実施形態において、Breath Technologies Universal Circuit(商標)インタフェースであり得る。患者インタフェース80は、圧縮器ユニット14の圧縮器ユニットの圧縮ガス排出ポート58と流体連通する配置と人工呼吸器12の人工呼吸器の換気ガス排出ポート38との流体連通状態との間で移行可能な患者インタフェースガス取入ポート81を有する。
図10に示すとおり、換気補助装置10が定置構成のときには、患者インタフェース80が圧縮器ユニットの圧縮ガス排出ポート58に差し込まれ得る。
【0025】
次に
図11を参照すると、低流量ガスチューブ82と、定置構成における換気補助装置10の拡大切欠背面斜視図が示されている。酸素を原料ガスとして使用する処方指示設定を用いるときには、固定酸素濃縮装置などの低流量補助酸素源(非図示)が圧縮器ユニット14に接続され得る。
図11に示すとおり、酸素接続チューブ82の一端は、例えば、完全に、かつしっかりと装着されるまで押し回すことによって低流量ガス吸入ポート64に装着され得る。酸素接続チューブ82の他端は、低流量補助酸素源に接続されてもよく、その後で電源が入れられ得る。換気補助装置10が定置構成の場合には、圧縮器電源ボタン46を押して圧縮器ユニット14の電源を入れてもよい。電源が入れられると、圧縮器の電源インジケータランプ44が点灯して電源を表し得る。例えば、圧縮器の電源インジケータランプ44の緑色点灯は、圧縮器が(例えば、電源接続ポート74及びAC電源コードを介して外部電源に接続することによって)AC電源に接続されていることを表し得るのに対し、圧縮器の電源インジケータランプ44の橙色点灯は、圧縮器が、以下に記載する内蔵バッテリ電力を使用していることを表し得る。例示的実施形態の電源投入順序によれば、人工呼吸器電源ボタン20を押すことによって人工呼吸器12の電源が入れられると、人工呼吸器の電源インジケータランプ22が点灯し得る。圧縮器ユニット14及び人工呼吸器12の電源投入後、種々のテスト(例えば、アラームスピーカのテスト)が実施されてもよく、ディスプレイ16に起動画面が表示されて、ディスプレイ16が最終的に「ホーム」画面(例えば、付録Aの21ページに記載)を表示してもよい。
【0026】
圧縮器ユニット14は、一時的な電力中断を緩和するための内蔵バッテリ66を備え得る。圧縮器ユニット14の内蔵バッテリ66は、圧縮器ユニット14が(例えば、電源接続ポート74及びAC電源コードを介した外部電源への接続によって)AC電源に接続されたときに充電され得る。圧縮器ユニット14の内蔵バッテリ66は、例えば2時間分の最大充電量を有し得る。バッテリ充電インジケータ56は、例えばバッテリ充電ステータスボタン54を囲むなど、バッテリ充電計として配置された一連のインジケータランプを備えてもよく、このバッテリ充電計は、圧縮器ユニット14の現在のバッテリ充電レベルを示す(例えば、付録Aの22〜23ページに記載)。バッテリ充電ステータスボタン54は、例えば、圧縮器ユニット14の電源が切られたときにバッテリ充電インジケータ56を点灯する目的で使用され得る。
【0027】
換気補助装置10が定置構成に移行すると、人工呼吸器12が圧縮器ユニット14の人工呼吸器ドック42でドッキングされ、人工呼吸器の圧縮ガス取入ポート40が人工呼吸器ドックの圧縮ガス排出ポート43と流体連通し、人工呼吸器の換気ガス排出ポート38が人工呼吸器ドックの換気ガス取入ポート45と流体連通し、患者インタフェース80の患者インタフェースガス取入ポート81が圧縮器ユニットの換気ガス排出ポート60と流体連通し、その結果、圧縮ガスが圧縮器ユニット14によって人工呼吸器12に提供され、換気ガスが、圧縮器ユニット14に戻された後、例えば圧縮器ユニットの換気ガス排出ポート60を介して圧縮器ユニット14から患者インタフェース80に出力される。
【0028】
換気補助装置10が定置構成だと、圧縮器電源ボタン46を押すことによって圧縮器ユニット14の電源が切られ得る。好適な電源切断順序によれば、人工呼吸器12の電源はその後、例えば、人工呼吸器電源ボタン20を3秒間押し、ディスプレイ16を使用して電源の切断を確認するなど、人工呼吸器電源ボタン20を使用して切られ得る(例えば、付録Aの25ページに記載)。
【0029】
次に
図12を参照すると、拡張範囲構成における換気補助装置10の概略図が示されている。上述のとおり、換気補助装置10は、患者のニーズが変わるのに応じて、異なる動作構成で使用され得る。拡張範囲構成においては、人工呼吸器12が、日常生活の活動を可能にするために、圧縮ガスホース84を用いて圧縮器ユニット14に接続されている。圧縮ガスホース84は、例えば6フィートや50フィートなど、任意の長さの高圧ホースであり得る。例示的実施形態においては、圧縮ガスホース84が、DISS固定具を介して、圧縮器ユニット14の圧縮器ユニットの圧縮ガス排出ポート58及び人工呼吸器12の人工呼吸器の圧縮ガス取入ポート40に接続する。ただし、拡張範囲構成における換気補助装置10の他の実施形態においては、圧縮ガスホース84が、公知の方法又は将来開発される方法に従って圧縮器ユニットの圧縮ガス排出ポート58を人工呼吸器の圧縮ガス取入ポート40に接続してもよい。
【0030】
次に
図13A及び
図13Bを参照すると、例示的実施形態に係る、定置構成から移行している換気補助装置10の正面図及び拡大切断正面斜視図が2ステップで示されている。まず、人工呼吸器12の電源を確実に切断した(人工呼吸器12の電源は人工呼吸器電源ボタン20を使用して切られ得る)後、圧縮器ユニット14上の係止ノブ48が、
図13Aに示す係止解除位置、例えば、係止ノブ48の適切なインジケータマークが係止解除アイコン52と対向する位置まで回され、その時点で圧縮器ユニット14が人工呼吸器12を押し出す。最後に、
図13Bに示すとおり、人工呼吸器12が、圧縮器ユニット14の人工呼吸器ドック42から離れるまで、圧縮器ユニット14のドック42から人工呼吸器12の残りの挿入端(例えば下端)を取り外す方向に引っ張られる(例えば
図13Bの矢印の方向に引っ張られる)。このようにして、人工呼吸器12は圧縮器ユニット14からドッキング解除され得る。
【0031】
次に
図14を参照すると、例示的実施形態に係る、拡張範囲構成における、圧縮ガスホース84を介した圧縮器ユニット14への人工呼吸器12の接続の概略図が示されている。圧縮ガスホース84を介して圧縮器ユニット14に人工呼吸器12を接続することにより、人工呼吸器12を、圧縮器ユニット14とドッキングせずに使用することが可能となる。好適な接続順序によれば、まず、人工呼吸器12の電源が確実に切られる。圧縮器ユニット14の電源は切られても入れられてもよい。次に、人工呼吸器12が、例えば
図13と関連付けて記載されている例示的方法によって圧縮器ユニット14からドッキング解除される。圧縮ガスホース84はその後、圧縮器ユニットの圧縮ガス排出ポート58に取り付けられる。例えば、圧縮器ユニットの圧縮ガス排出ポート58がDISS1240出力接続ポートである例示的実施形態においては、圧縮ガスホースが、圧縮ガスホース84のDISS接続を介して圧縮器ユニットの圧縮ガス排出ポート58に接続され得る。最後に、小型のクイック接続端を定位置に収まるまで人工呼吸器の圧縮ガス取入ポート40に押し込むなどして、圧縮ガスホース84の他端が人工呼吸器12の人工呼吸器の圧縮ガス取入ポート40に接続される。
【0032】
次に
図15を参照すると、人工呼吸器12の正面斜視図が示されており、患者インタフェース80と人工呼吸器12の底部とが図示されている。
図15に示すとおり、拡張範囲構成においては、患者インタフェース80が人工呼吸器の換気ガス排出ポート38に差し込まれてもよい。
【0033】
例示的実施形態においては、換気補助装置10が拡張範囲構成にあるとき、圧縮器電源ボタン46を押すことによって圧縮器ユニット14の電源を入れることができ、電源が入れられると、圧縮器電源インジケータランプ44が点灯して、換気補助装置10が定置構成にあるときと同じように電源を表し得る。例えば、圧縮器の電源インジケータランプ44の緑色点灯は、圧縮器が(例えば、電源接続ポート74及びAC電源コードを介して外部電源に接続することによって)AC電源に接続されていることを表し得るのに対し、圧縮器の電源インジケータランプ44の橙色点灯は、圧縮器が、以下に記載する内蔵バッテリ電力を使用していることを表し得る。例示的な電源投入順序を続けた後、換気補助装置10が定置構成にあるときと同じようにして人工呼吸器電源ボタン20を押すことにより、人工呼吸器12の電源が入れられ得る。電源が入れられると、人工呼吸器の電源インジケータランプ22が点灯し得る。圧縮器ユニット14及び人工呼吸器12の電源投入後、種々のテスト(例えば、アラームスピーカのテスト)が実施されてもよく、ディスプレイ16に起動画面が表示されて、ディスプレイ16が最終的に「ホーム」画面(例えば、付録Aの33ページに記載)を表示してもよい。上記のとおり、圧縮器ユニット14は、一時的な電力中断に備えた内蔵バッテリ66を備え得る。圧縮器ユニット14の内蔵バッテリ66、バッテリ充電インジケータ56、バッテリ充電ステータスボタン54の動作は、拡張範囲構成においても、定置構成の場合と同じであり得る。ただし、圧縮器ユニット14は、例えば人工呼吸器12のユーザインタフェース18におけるユーザ入力など、代替的な方法で電源を投入又は切断してもよく、人工呼吸器12の無線送信機31が圧縮器ユニット14の無線受信機79と通信し得るということが理解され得る。
【0034】
人工呼吸器12はまた、換気補助装置10が拡張範囲構成された範囲内にあるときなど、圧縮器ユニット14からドッキング解除されているときに使用する充電式バッテリ29を備え得る。人工呼吸器12の充電式バッテリ29は、人工呼吸器12が圧縮器ユニット14とドッキングされているときに充電し得る。圧縮器ユニット14は、上記のとおり、人工呼吸器12用の充電ステーションとして機能し得る。人工呼吸器12の充電式バッテリ29は、人工呼吸器用バッテリ充電器接続ポート32を壁面コンセントや発電装置などの電源に接続する人工呼吸器用バッテリ充電器86を介してなど、他の方法で充電してもよい。人工呼吸器12の充電式バッテリ29は、例えば、4時間分の最大充電量を有し得る。そして、人工呼吸器12がオフかオンかに関係なく、フル充電するのに約3〜4時間かかり得る。(例えば、人工呼吸器電源インジケータランプ22が点灯している人工呼吸器電源ボタン20を介して)人工呼吸器12の電源が入れられると、ディスプレイ16上の人工呼吸器用バッテリ充電アイコンが、人工呼吸器12の充電式バッテリ29の現在のバッテリ充電レベルを示し得る(例えば、付録Aの36ページに記載)。次に
図16を参照すると、人工呼吸器用バッテリ充電器コード88を介して人工呼吸器12と人工呼吸器用バッテリ充電器86との接続の概略図が示されている。人工呼吸器用バッテリ充電器コード88は、人工呼吸器用バッテリ充電器86に一体的又は着脱可能に接続され得る。人工呼吸器12を人工呼吸器用バッテリ充電器86に接続することにより、人工呼吸器12を圧縮器ユニット14とドッキングしなくても、人工呼吸器12の内蔵バッテリを充電することができる。好適な接続順序によれば、人工呼吸器のAC電源コード90は、まず人工呼吸器用バッテリ充電器86に接続され、その後AC電源に差し込まれる。次に、人工呼吸器用バッテリ充電器コード88(人工呼吸器用バッテリ充電器86に接続済み)は、人工呼吸器12の人工呼吸器用バッテリ充電器接続ポート32に接続される(例えば、付録Aの37ページに記載)。
【0035】
次に
図17A及び17Bを参照すると、2ステップを有する例示的プロセスで人工呼吸器12がベルトクリップ92に取り付けられる様子を示す斜視図が示されている。ベルトクリップ92は、ベルト又はウェストバンド上に装着可能となるように人工呼吸器12を固定する目的で使用してもよく、例えば、人工呼吸器12上のベルトクリップソケット30に対応する突起部を備えてもよい。まず、
図17Aに示すとおり、ベルトクリップ92は、ベルトクリップ92をベルト又はウェストバンド上に位置付け、ベルトクリップ92が動かなくなるまで押し下げる(例えば、
図17Aに示す矢印の方向に)ことによってベルト又はウェストバンドにしっかりと固定される。最後に、
図17Bに示すとおり、ベルトクリップ92は、人工呼吸器12上のベルトクリップソケット30と整列し得る、そして人工呼吸器12は、例えば、ベルトクリップ92の突起部が人工呼吸器12上のベルトクリップソケット30に入るなど、接続するまでベルトクリップ92の方に押し込まれ、カッチという可聴音を出す。このようにして、人工呼吸器12は、換気補助装置10が拡張範囲構成にあるときに装着可能となり得る。代替として、人工呼吸器12は、拡張範囲構成において、スタンドアロン構成に関する以下の記載のようにポールマウント94に取り付けてもよい。ただし、圧縮器ユニット14とドッキングされていない構成においては、人工呼吸器12を取り付け又は他の方法で使用するためのスキームが多数存在し得ることから、例示された具体的な方法が本開示の範囲を限定するものと解釈されるべきではないものと理解され得る。
【0036】
換気補助装置10が拡張範囲構成に移行すると、人工呼吸器12が人工呼吸器ドック42にドッキングされず、人工呼吸器の圧縮ガス取入ポート40が圧縮器ユニットの圧縮ガス排出ポート58と流体連通し、患者インタフェース80の患者インタフェースガス取入ポート81が人工呼吸器の換気ガス排出ポート38と流体連通するため、圧縮ガスが圧縮器ユニット14によって人工呼吸器12に提供され、換気ガスが、圧縮器ユニット14に戻されることなく、人工呼吸器12によって患者インタフェース80に提供される。
【0037】
換気補助装置10が拡張範囲構成にある場合、例示的実施形態においては、人工呼吸器電源ボタン20を押すことにより、例示的実施形態の人工呼吸器12の電源が切られ得る。例示的実施形態において、この操作は、人工呼吸器電源ボタン20を3秒間押し、ディスプレイ16を使用して電源の切断を確認する(例えば、付録Aの40ページに記載)ことによって実施され得る。例示的な電源切断順序によれば、その後、圧縮器電源ボタン46を使用して圧縮器ユニット14の電源が切られ得る。人工呼吸器12の電源が切られた状態だと、圧縮ガスホース84を人工呼吸器12及び圧縮器ユニット14から取り外す(例えば付録Aの41ページに記載)ことにより、拡張範囲構成を終了させることができる。
【0038】
次に
図18を参照すると、スタンドアロン構成の換気補助装置10の概略図が示されている。上述のとおり、換気補助装置10は、患者のニーズが変わるのに応じて、異なる動作構成で使用され得る。スタンドアロン構成の例示的実施形態においては、人工呼吸器12が、圧縮ガスホース84を介して、空気又は酸素ガスボンベ(50PSI、及び/又は41PSIにおいて40LPM未満)又は壁面接続部などの外部圧縮ガス源100に接続される。ただし、他の実施形態においては、外部圧縮ガス源100が、人工呼吸器12での使用に適した任意の圧縮ガス提供源を含み得るものと理解され得る。例示的実施形態においては、人工呼吸器12が、医療用の圧縮空気又は酸素と互換的であり得る。ただし、特定の実施形態においては、人工呼吸器12が、一方又は他方での使用、又は他の圧縮ガス又は圧縮ガスの混合物での使用にのみ適し得るものと理解され得る。
【0039】
換気補助装置10が定置構成からスタンドアロン構成に移行するとき、人工呼吸器12を、拡張範囲構成への移行に関して
図13A及び13Bと関連付けて上述した方法で圧縮器ユニット14からドッキング解除してもよい。スタンドアロン構成の例示的実施形態においては、人工呼吸器12がこのようにしてドッキング解除された後に、圧縮器電源ボタン46を使用して圧縮器ユニット14の電源が切られ得る。
【0040】
換気補助装置10がスタンドアロン構成の場合には、例示的実施形態において、例示的な換気補助装置10が定置構成又は拡張範囲構成のときと同じようにして人工呼吸器電源ボタン20を押すことにより、人工呼吸器12の電源が入れられ得る。電源を入れると、人工呼吸器電源インジケータランプ22が点灯し得る。圧縮器ユニット14及び人工呼吸器12の電源投入後、種々のテスト(例えば、アラームスピーカのテスト)が実施されてもよく、ディスプレイ16に起動画面が表示されて、ディスプレイ16が最終的に「ホーム」画面(例えば、付録Aの44ページに記載)を表示してもよい。上記のとおり、人工呼吸器12は、例えば、換気補助装置10が拡張範囲構成又はスタンドアロン構成のときなど、圧縮器ユニット14からドッキング解除されているときに使用する内蔵バッテリ66を備え得る。人工呼吸器12の内蔵バッテリ66及びディスプレイ16上の人工呼吸器用バッテリ充電アイコンの動作、ならびに人工呼吸器用バッテリ充電器接続ポート32、人工呼吸器用バッテリ充電器86、人工呼吸器用バッテリ充電器コード88、及び人工呼吸器AC電源コード90の使い方は、スタンドアロン構成であっても、拡張範囲構成(例えば、付録Aの45〜46ページに記載)と同じであり得る。更に、スタンドアロン構成においては、患者インタフェース80が、
図15に示され、拡張範囲構成に関して記載されている方法で人工呼吸器の換気ガス排出ポート38に差し込まれ得る。
【0041】
換気補助装置10がスタンドアロン構成の場合には、人工呼吸器12が、
図17A及び
図17Bと関連付けて上述した方法で、ベルトクリップ92を介してベルト又はウェストバンドに装着可能であり得る。代替として、スタンドアロン構成又は拡張範囲構成のどちらにおいても、ベルトクリップ92は、下記のとおり、ポールマウント94を介して人工呼吸器12をポールに固定する目的で使用され得る。ただし、本開示の範囲から逸脱しない限り、人工呼吸器12を固定する他の方法、及び固定され得る他の位置が実現され得るということも理解され得る。
【0042】
次に
図19A〜
図19Cを参照すると、3ステップを有するプロセスで人工呼吸器12がベルトクリップ92及びポールマウント94を介してポールに固定されている様子の例示的実施形態を示す斜視図が示されている。まず、
図19Aに示すとおり、ポールマウント94が所望の配向でポールの周囲に位置付けされ、ポールに固定される。
図19A〜
図19Cに示す例においては、ポールマウント94が、ノブ98を回すことによってポールの周りに締め付けることができ、それによってポールマウント94をポールに固定できるバイスクランプ96を備える。次に、
図19Bに示すとおり、ベルトクリップ92が、ポールマウント94の最上部の穴に、固定されるまで摺入され、(例えば、
図19Bに示す矢印の方向に)押し下げられる。最後に、ベルトクリップ92が人工呼吸器12上のベルトクリップソケット30と整列し、人工呼吸器12が、接続されるまで、例えば、ベルトクリップ92の突起部が人工呼吸器12上のベルトクリップソケット30に入るまで、ベルトクリップ92の方に押し込まれ、カッチという可聴音を出す。
【0043】
次に
図20A〜
図20Cを参照すると、3ステップを有する例示的プロセスで人工呼吸器12を外部圧縮ガス源100に接続することによって換気補助装置10がスタンドアロン構成に移行する様子の例示的実施形態の斜視図(
図20A及び
図20B)及び上面図(
図20C)が示されている。まず、人工呼吸器12の電源を切った状態(人工呼吸器電源ボタン20を使用して人工呼吸器12の電源が切られ得る)で、例えば、酸素調節器102を酸素ボンベの頸部(外部圧縮ガス源100)の上に摺動させ、頸部に穴のある酸素調節器102上でピンを整列させ、ハンドルを回すことによって酸素調節器102上のTネジを締め付けるなどして、酸素調節器102が、
図20Aに示すとおり、外部圧縮ガス源100に接続される。次に、
図20Bに示すとおり、圧縮ガスホース84が酸素調節器102、例えば、酸素調節器102のDISSコネクタ端に接続される。最後に、
図20Cに示すとおり、外部圧縮ガス源100及び酸素調節器102の好適な使用方法に従ってガス供給をオンにした後、小型のクイック接続端を所定位置に収まるまで人工呼吸器の圧縮ガス取入ポート40上に押すなどの方法で、圧縮ガスホース84の他端が人工呼吸器12に接続される。外部圧縮ガス源100はその後、例えば付録Aの53ページの記載に従って交換され得る。
【0044】
図20A〜
図20Cに図示された例示的実施形態においては、外部圧縮ガス源100が酸素ボンベであり、圧縮ガスホース84及び酸素調節器102が使用されている。ただし、他の実施形態においては、外部圧縮ガス源100が、例えば、別のガスもしくは酸素以外のガス混合物、携帯用ガス圧縮器、又は酸素濃縮装置といった別の酸素源など、異なり得るものと理解され得る。外部圧縮ガス源100がエアボンベである場合には、圧縮ガスホース84の代わりにエアホースなど別のホースを使用してもよく、酸素調節器102の代わりに別の適切な調節器を使用してもよい。
【0045】
換気補助装置10がスタンドアロン構成に移行すると、人工呼吸器12は人工呼吸器ドック42にドッキングされず、人工呼吸器の圧縮ガス取入ポート40が外部圧縮ガス源100と流体連通し、患者インタフェースガス取入ポート81が人工呼吸器の換気ガス排出ポート38と流体連通し、その結果、圧縮ガスが外部圧縮ガス源100によって人工呼吸器12に提供され、換気ガスが、人工呼吸器12により、圧縮器ユニット14を通過せずに患者インタフェース80に提供される。
【0046】
典型的な実施形態の換気補助装置10がスタンドアロン構成の場合、例えば、人工呼吸器電源ボタン20を3秒間押し、ディスプレイ16を使用して電源の切断を確認する(例えば、付録Aの40ページに記載)など、拡張範囲構成のときと同じ方法で人工呼吸器電源ボタン20を押すことにより、人工呼吸器12の電源が切られ得る。人工呼吸器12の電源が切られたら圧縮ガスホース84を人工呼吸器12及び外部圧縮ガス源100から取り外すことにより、スタンドアロン範囲構成を終了することができる。
【0047】
上記のとおり、人工呼吸器12は無線送信機31を備えてもよく、圧縮器ユニット14は無線受信機79を備えてもよい。上記の構成(例えば、定置構成、拡張範囲構成、又はスタンドアロン構成)のいずれにおいても、圧縮器ユニット14の圧縮器83は、ユーザインタフェース18でのユーザ入力によって開始される無線送信機31から無線受信機83への信号伝送によって制御可能であり得る。このようにして、人工呼吸器12の患者又は他のユーザは、人工呼吸器12が圧縮器ユニット14とドッキングされているかどうかに関係なく、換気補助装置10を無線制御することができる。無線送信機31と無線受信機83との間での信号伝送は、当該技術分野で公知である任意の無線通信規格に従い得る。代替として、人工呼吸器12は、有線接続によって圧縮器ユニット14と通信してもよく、その場合には、無線送信機31及び無線受信機79を省いてよい。ただし、無線通信は、人工呼吸器12がすべての構成において換気補助装置10の電子的に制御可能な全側面を制御するように構成することができ、圧縮器ユニット上に別のコントロール群を必要とせず、有線信号リンクの存在も必要としないという点で有利であり得るものと理解され得る。
【0048】
上記の構成のいずれかで換気補助装置10を使用できる理由の一部が、マイクロプロセッサの制御下にあるその電気機械的空気圧システムの構造的及び機能的特徴である。このシステムの空気回路図が付録Aの142ページに記載されている。また、付録Aの142ページには、前述の各構成おける用途に対応する換気補助装置10の性能仕様全般も示されている。
【0049】
上記の説明は、例として提示されており、制限ではない。当業者であれば、上記開示を踏まえ、本明細書に開示される本発明の範囲及び精神から逸脱しない変形例を考案でき得る。更に、本明細書に開示される実施形態の種々の特徴は、単独で使用すること、又は互いに異なる組み合わせで使用することができ、本明細書に記載される特定の組み合わせに制限することを意図しない。したがって、特許請求の範囲は、例示的実施形態によって制限されない。
【0050】
一例として、定置及び拡張範囲構成でのみ使用されるように適合させてあり、必ずしもスタンドアロン構成で使用するようには適合させていない換気補助装置10の代替版が提供され得るものと考えられる。かかる変形例においては、かかるスタンドアロン構成における機能に対応する構造及びオンボード制御アルゴリズム/ソフトウェアを換気補助装置10において排除でき得る。また、圧縮器ユニット14における低流量ガス吸入ポート64などの特徴を、その補助的な構造的及び機能的/制御上の特徴と併せて取り除いた換気補助装置10の代替版が提供され得ることも考えられる。この場合には、低流量ガス吸入ポート64を取り除き、結果的に低流量ガス吸入ポート64を介して酸素などを圧縮器ユニット14に直接導入できないようにすると、換気補助装置10のかかる変形例が、適切な源からかかる患者インタフェース内に直接酸素などを導入できるように構成された患者インタフェースと併用され得るものと更に考えられる。
【0051】
(例1)
定置構成と、拡張範囲構成と、スタンドアロン構成と、の間で移行可能な換気補助装置であって、
圧縮器ユニットと、
換気ガスを提供するための人工呼吸器と、
換気ガスを受け取り、換気ガスを患者に届けるための患者インタフェースと、
を備え、
前記圧縮器ユニットは、
圧縮ガスを提供するための圧縮器と、
人工呼吸器ドックの圧縮ガス排出ポート及び人工呼吸器ドックの換気ガス取入ポートを備える人工呼吸器ドックと、
圧縮器ユニットの換気ガス排出ポートと、
圧縮器ユニットの圧縮ガス排出ポートと、
を有し、
前記人工呼吸器は、前記人工呼吸器ドックで着脱可能なドッキング用に構成されて、
人工呼吸器の換気ガス排出ポートと、
人工呼吸器の圧縮ガス取入ポートと、
を有し、
前記患者インタフェースは、前記圧縮器ユニットの換気ガス排出ポートと流体連通する配置と、前記人工呼吸器の換気ガス排出ポートと流体連通する配置と、の間で移行可能な患者インタフェースガス取入ポートを有し、
前記換気補助装置が前記定置構成に移行すると、前記人工呼吸器が前記人工呼吸器ドックでドッキングされ、前記人工呼吸器の圧縮ガス取入ポートが前記人工呼吸器ドックの圧縮ガス排出ポートと流体連通し、前記人工呼吸器の換気ガス排出ポートが前記人工呼吸器ドックの換気ガス取入ポートと流体連通し、前記患者インタフェースガス取入ポートが前記圧縮器の換気ガス排出ポートと流体連通し、その結果、圧縮ガスが前記圧縮器ユニットによって前記人工呼吸器に提供され、換気ガスが前記圧縮器ユニットに戻され、その後前記圧縮器ユニットから前記患者インタフェースに出力され、
前記換気補助装置が前記拡張範囲構成に移行すると、前記人工呼吸器が前記人工呼吸器ドックでドッキングされず、前記人工呼吸器の圧縮ガス取入ポートが前記圧縮器ユニットの圧縮ガス排出ポートと流体連通し、前記患者インタフェースガス取入ポートが前記人工呼吸器の換気ガス排出ポートと流体連通し、その結果、圧縮ガスが前記圧縮器ユニットによって前記人工呼吸器に提供され、換気ガスが、圧縮器ユニットに戻されることなく、前記人工呼吸器によって前記患者インタフェースに提供され、
前記換気補助装置が前記スタンドアロン構成に移行すると、前記人工呼吸器が前記人工呼吸器ドックでドッキングされず、前記人工呼吸器の圧縮ガス取入ポートが外部圧縮ガス源と流体連通し、前記患者インタフェースガス取入ポートが前記人工呼吸器の換気ガス排出ポートと流体連通し、その結果、圧縮ガスが前記外部圧縮ガス源によって前記人工呼吸器に提供され、換気ガスが、前記人工呼吸器により、前記圧縮器ユニットを通過せずに前記患者インタフェースに提供される、換気補助装置。
【0052】
(例2)
前記圧縮器ユニットが低流量ガス吸入ポートを更に備える、例1に記載の換気補助装置。
【0053】
(例3)
前記低流量ガス吸入ポートが低流量酸素吸入ポートを備える、例2に記載の換気補助装置。
【0054】
(例4)
前記圧縮器が外気を圧縮するように構成されている、例1に記載の換気補助装置。
(例5)
前記圧縮器ユニットが前記圧縮器に外気を導入するための1つ以上の外気口を更に備える、例4に記載の換気補助装置。
【0055】
(例6)
前記1つ以上の外気口がフィルタを更に備える、例5に記載の換気補助装置。
(例7)
前記圧縮器ユニットの圧縮ガス排出ポートがDiameter Index Safety System連結器を備える、例1に記載の換気補助装置。
【0056】
(例8)
前記人工呼吸器が電動式であり、充電式バッテリを含む、例1に記載の換気補助装置。
(例9)
前記人工呼吸器ドックが、前記人工呼吸器に給電するため、及び前記人工呼吸器が前記人工呼吸器ドックにドッキングされたときに前記充電式バッテリを再充電するための電力を提供するように構成されている、例8に記載の換気補助装置。
【0057】
(例10)
前記人工呼吸器がユーザインタフェースと無線送信機とを更に備え、前記圧縮器ユニットが無線受信機を更に備え、前記圧縮器が前記ユーザインタフェースにおけるユーザ入力によって開始される、無線送信機から前記無線受信機への信号伝送によって制御可能である、例1に記載の換気補助装置。
【0058】
(例11)
定置構成と、拡張範囲構成と、の間で移行可能な換気補助装置であって、
圧縮器ユニットと、
換気ガスを提供するための人工呼吸器と、
換気ガスを受け取り、換気ガスを患者に届けるための患者インタフェースと、
を備え、
前記圧縮器ユニットは、
圧縮ガスを提供するための圧縮器と、
人工呼吸器ドックの圧縮ガス排出ポート及び人工呼吸器ドックの換気ガス取入ポートを備える人工呼吸器ドックと、
圧縮器ユニットの換気ガス排出ポートと、
圧縮器ユニットの圧縮ガス排出ポートと、
を有し、
前記人工呼吸器は、前記人工呼吸器ドックで着脱可能なドッキング用に構成されて、
人工呼吸器の換気ガス排出ポートと、
人工呼吸器の圧縮ガス取入ポートと、
を有し、
前記患者インタフェースは、前記圧縮器ユニットの換気ガス排出ポートと流体連通する配置と、前記人工呼吸器の換気ガス排出ポートと流体連通する配置と、の間で移行可能な患者インタフェースガス取入ポートを有し、
前記換気補助装置が前記定置構成に移行すると、前記人工呼吸器が前記人工呼吸器ドックでドッキングされ、前記人工呼吸器の圧縮ガス取入ポートが前記人工呼吸器ドックの圧縮ガス排出ポートと流体連通し、前記人工呼吸器の換気ガス排出ポートが前記人工呼吸器ドックの換気ガス取入ポートと流体連通し、前記患者インタフェースガス取入ポートが前記圧縮器の換気ガス排出ポートと流体連通し、その結果、圧縮ガスが前記圧縮器ユニットによって前記人工呼吸器に提供され、換気ガスが前記圧縮器ユニットに戻され、その後前記圧縮器ユニットから前記患者インタフェースに出力され、
前記換気補助装置が前記拡張範囲構成に移行すると、前記人工呼吸器が前記人工呼吸器ドックでドッキングされず、前記人工呼吸器の圧縮ガス取入ポートが前記圧縮器ユニットの圧縮ガス排出ポートと流体連通し、前記患者インタフェースガス取入ポートが前記人工呼吸器の換気ガス排出ポートと流体連通し、その結果、圧縮ガスが前記圧縮器ユニットによって前記人工呼吸器に提供され、換気ガスが、圧縮器ユニットに戻されることなく、前記人工呼吸器によって前記患者インタフェースに提供される、換気補助装置。
【0059】
(例12)
前記圧縮器が外気を圧縮するように構成されている、例11に記載の換気補助装置。
(例13)
前記圧縮器ユニットが前記圧縮器に外気を導入するための1つ以上の外気口を更に備える、例12に記載の換気補助装置。
【0060】
(例14)
前記1つ以上の外気口がフィルタを更に備える、例13に記載の換気補助装置。
(例15)
前記圧縮器ユニットの圧縮ガス排出ポートがDiameter Index Safety System連結器を備える、例11に記載の換気補助装置。
【0061】
(例16)
前記人工呼吸器が電動式であり、充電式バッテリを含む、例11に記載の換気補助装置。
【0062】
(例17)
前記人工呼吸器ドックが前記人工呼吸器に給電するため、及び前記人工呼吸器が前記人工呼吸器ドックにドッキングされたときに前記充電式バッテリを再充電するための電力を提供するように構成されている、例16に記載の換気補助装置。
【0063】
(例18)
前記人工呼吸器がユーザインタフェースと無線送信機とを更に備え、
前記圧縮器ユニットが無線受信機を更に備え、
前記圧縮器が前記ユーザインタフェースにおけるユーザ入力によって開始される、無線送信機から前記無線受信機への信号伝送によって制御可能である、例11に記載の換気補助装置。
【0064】
(例19)
モジュール式換気補助装置を、定置構成、拡張範囲構成、及びスタンドアロン構成のうちの1つから別の1つに移行させる方法であって、
圧縮ガスを提供するための圧縮器と、低流量酸素吸入ポートと、圧縮器ユニットの換気ガス排出ポートと、圧縮器ユニットの圧縮ガス排出ポートと、人工呼吸器ドックであって、人工呼吸器ドックの圧縮ガス排出ポート及び人工呼吸器ドックの換気ガス取入ポートを有する人工呼吸器ドックと、を備える圧縮器ユニットと、
人工呼吸器ドックでの着脱可能なドッキング用に構成された人工呼吸器であって、ユーザインタフェースと、人工呼吸器の換気ガス排出ポートと、人工呼吸器の圧縮ガス取入ポートと、を備える人工呼吸器と、
圧縮器ユニットの換気ガス排出ポートと流体連通している配置と、人工呼吸器の換気ガス排出ポートと流体連通している配置と、の間で移行可能な患者インタフェースガス取入ポートを有する患者インタフェースと、
を備えるモジュール式人工呼吸器を提供することと、
前記モジュール式換気補助装置を定置構成、拡張範囲構成、及びスタンドアロン構成のうちの1つから別の1つへと移行させることと、
を含み、
前記モジュール式換気補助装置が前記人工呼吸器ドックでドッキングされると前記定置構成へと移行し、前記人工呼吸器の圧縮ガス取入ポートが前記人工呼吸器ドックの圧縮ガス排出ポートと流体連通し、前記人工呼吸器の換気ガス排出ポートが前記人工呼吸器ドックの換気ガス取入ポートと流体連通し、前記患者インタフェースガス取入ポートが前記圧縮器の換気ガス排出ポートと流体連通し、その結果、前記圧縮器ユニットによって圧縮ガスが人工呼吸器に提供され、換気ガスが前記圧縮器ユニットに戻され、その後前記圧縮器ユニットから前記患者インタフェースに出力され、
前記人工呼吸器がドッキングされていないと、前記モジュール式換気補助装置が前記拡張範囲構成に移行し、前記人工呼吸器の圧縮ガス取入ポートが前記圧縮器ユニットの圧縮ガス排出ポートと流体連通し、前記患者インタフェースガス取入ポートが前記人工呼吸器の換気ガス排出ポートと流体連通し、その結果、圧縮ガスが前記圧縮器ユニットによって前記人工呼吸器に提供され、換気ガスが、前記人工呼吸器により、前記圧縮器ユニットに戻されることなく前記患者インタフェースに提供され、
前記人工呼吸器がドッキングされていないと、前記モジュール式換気補助装置がスタンドアロン構成に移行し、前記人工呼吸器の圧縮ガス取入ポートが外部圧縮ガス源と流体連通し、前記患者インタフェースガス取入ポートが前記人工呼吸器の換気ガス排出ポートと流体連通し、その結果、圧縮ガスが前記外部圧縮ガス源によって前記人工呼吸器に提供され、換気ガスが、前記人工呼吸器により、圧縮器ユニットを通過せずに前記患者インタフェースに提供される、方法。
【0065】
(例20)
前記圧縮器が外気を圧縮するように構成されている、例19に記載の方法。
(付録A)