【実施例】
【0159】
以下の実施例は、限定ではなく、実例として呈示される。化合物は、Chemdraw Ultra 9
.0 (Cambridgesoft社製)に提供される自動名称発生ツールを使用して命名されるが、それ
は、化学構造の組織的な名称を、立体化学のためのカーン・インゴルド・プレローグ規則
の支持により発生させる。当業者は、説明的な実施例に述べられる手順を改変して、所望
の生成物に到達できる。
【0160】
使用される略語:
【表1】
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【0161】
(化合物合成)
(実施例1.(1s,4s)-4-(8-((4-クロロ-2,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒド
ロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド)
【化56】
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シス-(4-カルバモイル-シクロヘキシル)-カルバミン酸tert-ブチルエステル。シス-4-t
ert-ブトキシカルボニルアミノ-シクロヘキサンカルボン酸(1当量)及びTEA(1.1当量)を0.
3M THFに溶解させ、該混合物を0℃に冷却した。クロロギ酸エチル(1.1当量)を滴加した。
0℃で30分間撹拌した後、THF中のNH
3を加えた。該混合物を、-78℃で2時間撹拌したまま
にした。該混合物を水で希釈し、水のみが残るまで溶媒を蒸発させた。生じた沈殿物を濾
過により回収し、真空下で乾燥させると、シス(4-カルバモイル-シクロヘキシル)-カルバ
ミン酸tert-ブチルエステル(45%)を白色の固体として与えた。
【化57】
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【0162】
シス-4-アミノ-シクロヘキサンカルボン酸アミド塩酸塩。1/1 DCM/TFA中のシス-(4-カ
ルバモイル-シクロヘキシル)-カルバミン酸tert-ブチルエステル(1当量)の溶液に。該混
合物を1時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。生じた残渣に、2M HCl/エーテルを加
えると、白色固体を与えた。溶媒を蒸発させた。生じた固体をエーテルにより処理し、濾
過すると、シス-4-アミノ-シクロヘキサンカルボン酸アミド塩酸塩(100%)を白色の固体と
して与えた。
【化58】
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【0163】
(1s,4s)-4-((2-クロロ-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサ
ミド。(1s,4s)-4-アミノシクロヘキサンカルボキサミド塩酸塩(0.56mol)及び2,4-ジクロ
ロ-5-ニトロピリミジン(1当量)をDCM(0.16M)に溶解させた。該混合物を-78℃に冷却した
。滴下漏斗にDIEA(3当量)及びDCM(1.0M)を入れた。該DIEA溶液を、滴下漏斗により滴加し
た。添加が完了した後、該反応物を-78℃でさらに2時間撹拌した。該反応物をLCMSにより
モニターした。反応が完了すると、該反応混合物を、DCMと水との間で分配し、有機層を
分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。該混合物を濾過し、次いで濾液を濃縮し、石
油エーテルと酢酸エチル(1:1)の混合物で洗浄すると、(1s,4s)-4-((2-クロロ-5-ニトロピ
リミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(65%)を黄色の固体として与えた
。
【化59】
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【0164】
5-クロロ-1,3-ジフルオロ-2-イソチオシアナトベンゼン。4-クロロ-2,6-ジフルオロア
ニリン(1当量)の無水DCM(0.24M)溶液に、DIEA(2.5当量)を一度に加えた。30分間室温で撹
拌した後、該混合物を0℃に冷却し、チオホスゲン(1.8当量)をこの温度で1時間かけて滴
加した。TLC(石油エーテル)は、反応が終了したことを示した。該混合物を濃縮し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製すると、5-クロロ-1,3-ジフルオロ-2-
イソチオシアナトベンゼン(97%)を無色の油として与えた。
【化60】
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【0165】
(1s,4s)-4-((5-ニトロ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イ
ル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド。(1s,4s)-4-((2-クロロ-5-ニトロピリミジン-
4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(1当量)及びテトラヒドロ-2H-ピラン-4-ア
ミン塩酸塩(1当量)をTHF(0.5M)に溶解させ、DIEA(2.5当量)を加えた。該反応物を70℃で3
時間撹拌し、水で希釈し、濾過すると、(1s,4s)-4-((5-ニトロ-2-((テトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(収率98%
)を黄色の固体として与えた。
【化61】
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【0166】
(1s,4s)-4-((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イ
ル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド。丸底フラスコに、(1s,4s)-4-((5-ニトロ-2-(
(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-カ
ルボキサミド(1当量)及びMeOH(0.15M)中のPd-C(0.1当量、10重量% Pd)を加えると、黒色
の懸濁液を与えた。該懸濁液を1気圧のH
2下で一晩撹拌した。反応は、LCMSにより示され
る通り完了した。該反応混合物を濾過し、追加のMeOHで洗浄した。濾液を真空中で濃縮す
ると、(1s,4s)-4-((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4
-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(87%)を与えた。MS(ESI) m/z=335.1 [M+1]
+
。
【0167】
(1s,4s)-4-((5-(3-(4-クロロ-2,6-ジフルオロフェニル)チオウレイド)-2-((テトラヒド
ロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド
。三つ口フラスコに、THF/DMF(3/1、0.5M)中の(1s,4s)-4-((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-
2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(1
当量)及び5-クロロ-1,3-ジフルオロ-2-イソチオシアナトベンゼン(1当量)を加えると、紫
色の懸濁液を与えた。該反応物を室温で72時間撹拌した。LCMSは、少量の出発物質が残っ
ていることを示した。該反応物を、DCMと水との間で分配した。有機層を分離し、Na
2SO
4
で乾燥させ、濾過し、真空中で蒸発させると、(1s,4s)-4-((5-(3-(4-クロロ-2,6-ジフル
オロフェニル)チオウレイド)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4
-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(収率79%)を与えた。MS(ESI) m/z 540=[M+1
]
+。
【0168】
(1s,4s)-4-(8-((4-クロロ-2,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド。丸底フラスコ
に、(1s,4s)-4-((5-(3-(4-クロロ-2,6-ジフルオロフェニル)チオウレイド)-2-((テトラヒ
ドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミ
ド(1当量)及びTHF(0.2M)中のEDC(2当量)を加えると、灰白色の懸濁液を与えた。該懸濁液
を1時間60℃に加熱した。標準的な後処理及び精製方法は、(1s,4s)-4-(8-((4-クロロ-2,6
-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-
9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド(収率57%)を与えた。
【化62】
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【0169】
(実施例2.(1s,4s)-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-8-((2,4,6-トリク
ロロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド)
【化63】
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(1s,4s)-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-8-((2,4,6-トリクロロフェ
ニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s)-4-((5-ア
ミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘ
キサンカルボキサミド(1当量)と1,3,5-トリクロロ-2-イソチオシアナトベンゼン(1当量)
との混合物を、室温で2時間撹拌した。THF(0.17M)中のEDC(2当量)を加え、該反応物を60
℃に加熱し、1時間撹拌した。該反応物を冷却し、有機溶媒を完全に濃縮した。生じた残
渣を水で希釈し、30分間撹拌し、濾過した。標準的な後処理及び精製方法は、(1s,4s)-4-
(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-8-((2,4,6-トリクロロフェニル)アミノ)-
9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド(収率79%)を与えた。
【化64】
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【0170】
(実施例3.(1s,4s)-4-(8-((2-クロロ-4,5-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒド
ロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド)
【化65】
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1-クロロ-4,5-ジフルオロ-2-イソチオシアナトベンゼン。2-クロロ-4,5-ジフルオロア
ニリン(1当量)と水酸化ナトリウム(3当量)のDCM(0.24M)と水(0.24M)中の混合物に、チオ
ホスゲン(3当量)を0℃で滴加した。該反応混合物を25℃で一晩撹拌した。TLCは、反応が
完了したことを示した。有機相を分離し、MgSO
4で乾燥させ、次いで濃縮すると、1-クロ
ロ-4,5-ジフルオロ-2-イソチオシアナトベンゼン(53%)を白色の固体として与えた。
【0171】
(1s,4s)-4-(8-((2-クロロ-4,5-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド。(1s,4s)-4-((5
-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロ
ヘキサンカルボキサミド(1当量)のDMF(0.24M)溶液に、1-クロロ-4,5-ジフルオロ-2-イソ
チオシアナトベンゼン(1.1当量)を一度に加えた。該混合物を室温で2時間撹拌した。EDC(
2.5当量)を、該反応溶液に加えた。生じた混合物を室温で一晩撹拌した。標準的な後処理
及び精製方法は、(1s,4s)-4-(8-((2-クロロ-4,5-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テト
ラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド(
35%)を与えた。
【化66】
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【0172】
(実施例4.(1s,4s)-4-(8-((2-クロロ-4-フルオロ-6-メチルフェニル)アミノ)-2-((テトラ
ヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド
)
【化67】
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2-クロロ-4-フルオロ-6-メチルアニリン。アセトニトリル(0.4M)中の4-フルオロ-2-メ
チルアニリン(1当量)の混合物に、NCS(1当量)を90℃で加えた。該混合物を90℃で1時間撹
拌した。該混合物を濃縮して残渣にし、該残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精
製すると、2-クロロ-4-フルオロ-6-メチルアニリン(24%)を黄色の油として与えた。
【化68】
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【0173】
1-クロロ-5-フルオロ-2-イソチオシアナト-3-メチルベンゼン。2-クロロ-4-フルオロ-6
-メチルアニリン2(0.3g、1.9mmol)のDCM/H
2O(1/2、0.15M)中の混合物に、NaOH(21当量)及
びSCCl
2(5当量)を0℃で加えた。添加後、該混合物を放置して室温に温め、16時間撹拌し
た。該混合物を濾過し、濾液をDCMで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃
縮して残渣にした。該残渣をシリカクロマトグラフィー(chromatograhpy)により精製す
ると、1-クロロ-5-フルオロ-2-イソチオシアナト-3-メチルベンゼン(52%)を黄色の油とし
て与えた。
【0174】
シス-4-(8-((2-クロロ-4-フルオロ-6-メチルフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-
ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド。(1s,4s)-4-(
(5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シク
ロヘキサンカルボキサミド(1当量)(本明細書に記載される通り製造)のDMF(0.12M)溶液に
、1-クロロ-5-フルオロ-2-イソチオシアナト-3-メチルベンゼン(1当量)を加えた。該反応
混合物を室温で1時間撹拌し、DIC(2当量)を加えた。該混合物を室温で16時間撹拌した。
標準的な後処理及び精製方法は、シス-4-(8-((2-クロロ-4-フルオロ-6-メチルフェニル)
アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサ
ンカルボキサミド(50%)を与えた。
【化69】
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【0175】
(実施例5.(1s,4s)-4-(8-((2,3-ジフルオロ-4-メチルフェニル)アミノ)-2-((テトラヒド
ロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド)
【化70】
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2,3-ジフルオロ-4-メチルアニリン。2-クロロ-6-フルオロ-3-メチル安息香酸(1当量)の
THF(0.45M)中の混合物に、DPPA(1.07当量)及びTEA(3当量)を25℃で加えた。該混合物を25
℃で2時間撹拌し、次いで、該混合物を2時間還流に加熱した。水を該反応物に加え、該混
合物を1時間還流した。該混合物を濃縮して残渣にし、それをシリカゲルクロマトグラフ
ィーにより精製すると、2-クロロ-6-フルオロ-3-メチルアニリン(46%)を黄色の油として
与えた。
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0176】
2,3-ジフルオロ-1-イソチオシアナト-4-メチルベンゼン。2-クロロ-6-フルオロ-3-メチ
ルアニリン(1当量)のDCM/水(1/2、0.1M)中の混合物に、NaOH(6当量)及びSCCl
2(3当量)を0
℃で加えた。添加後、該混合物を放置して室温に温め、16時間撹拌した。該混合物を濾過
し、濾液をDCMで抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して残渣にした。該
残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、2,3-ジフルオロ-1-イソチオシ
アナト-4-メチルベンゼン(63%)を黄色の油として与えた。
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
【0177】
(1s,4s)-4-(8-((2,3-ジフルオロ-4-メチルフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s)-4-
((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シ
クロヘキサンカルボキサミド(1当量)(本明細書に記載の通りに製造)のDMF(0.12M)溶液に
、2,3-ジフルオロ-1-イソチオシアナト-4-メチルベンゼン(1当量)を加えた。該反応混合
物を25℃で1時間撹拌した。DIC(2当量)を該混合物に加え、25℃での撹拌を16時間継続し
た。標準的な後処理及び精製方法は、シス-4-(8-((2-クロロ-6-フルオロ-3-メチルフェニ
ル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキ
サンカルボキサミド(42%)を与えた。
【化73】
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【0178】
(実施例6.(1s,4s)-4-(8-((2-クロロ-3-フルオロ-4-メチルフェニル)アミノ)-2-((テトラ
ヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド
)
【化74】
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2-クロロ-3-フルオロ-4-メチルアニリン。3-フルオロ-4-メチルアニリン(1当量)のDMF(
1.6M)中の冷却された(0℃)溶液に、NCS(1当量)を加えた。添加が終了した後、該反応物を
放置して室温に温め、18時間撹拌した。該反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和Na
2SO
3で洗
浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。生じた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにより精製すると、2-クロロ-3-フルオロ-4-メチルアニリン(8%)を黄色の固体と
して与えた。
【化75】
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【0179】
2-クロロ-3-フルオロ-1-イソチオシアナト-4-メチルベンゼン。2-クロロ-3-フルオロ-4
-メチルアニリン(1当量)のDCM/H
2O(1/1、0.3M)中の冷却された溶液に、NaOH(3当量)を加
え、それに続いてSCCl
2(3当量)を10分間滴加した。添加後、該混合物を室温で60分間撹拌
した。該反応物を石油エーテルで希釈し、シリカゲルのパッドに通して濾過した。濾液を
濃縮すると、2-クロロ-3-フルオロ-1-イソチオシアナト-4-メチルベンゼン(48%)を黄色の
油として与えた。
【0180】
(1s,4s)-4-(8-((2-クロロ-3-フルオロ-4-メチルフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2
H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s
)-4-((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ
)シクロヘキサンカルボキサミド(1当量)(本明細書に記載の通りに製造)の無水DMF(0.15M)
溶液に、2-クロロ-3-フルオロ-1-イソチオシアナト-4-メチルベンゼン(3当量)を加え、該
混合物を室温で90分間撹拌した。DIC(6当量)を加え、該混合物を室温で撹拌した。標準的
な後処理及び精製方法は、シス-4-(8-((2-クロロ-3-フルオロ-4-メチルフェニル)アミノ)
-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボ
キサミド(40%)を与えた。
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【0181】
(実施例7.(1s,4s)-4-(8-((4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒド
ロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド)
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
4-クロロ-2,5-ジフルオロアニリン。1-クロロ-2,5-ジフルオロ-4-ニトロベンゼン(1当
量)の酢酸(0.5M)中の混合物にFe(5当量)を加え、それを110℃で還流に3時間加熱した。該
混合物を濾過し、濾液を濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィ
ーにより精製すると、4-クロロ-2,5-ジフルオロアニリン(80%)を白色の固体として与えた
。
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【0182】
1-クロロ-2,5-ジフルオロ-4-イソチオシアナトベンゼン。4-クロロ-2,5-ジフルオロア
ニリン(1.0g、6.1mmol)のDCM/水(0.1M、1/2)中の混合物に、NaOH(6当量)及びSCCl
2(3当量
)を0℃で加えた。添加後、該混合物を放置して室温に温め16時間撹拌した。該混合物を濾
過し、濾液をDCMで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して残渣にした
。該残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、1-クロロ-2,5-ジフルオロ-
4-イソチオシアナトベンゼン(48%)を黄色の油として与えた。
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0183】
(1s,4s)-4-(8-((4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド。(1s,4s)-4-((5
-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロ
ヘキサン-カルボキサミド(1当量)(本明細書に記載の通りに製造)のDMF(0.37M)溶液に、1-
クロロ-2,5-ジフルオロ-4-イソチオシアナトベンゼン(1当量)を加えた。該反応混合物を2
5℃で1時間撹拌した。DIC(1当量)を加え、該混合物を25℃で16時間撹拌した。標準的な後
処理及び精製方法は、(1s,4s)-4-(8-((4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((
テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサ
ミド(32%)を与えた。
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
【0184】
(実施例8.(1s,4s)-4-(8-((4-クロロ-2,3-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒド
ロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド)
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
4-クロロ-2,3-ジフルオロアニリン。1-クロロ-2,3-ジフルオロ-4-ニトロベンゼン(1当
量)の酢酸(0.5M)中の混合物に、Fe(5当量)を加えた。添加後、該混合物を3時間還流した
。該混合物を濾過し、濾液を濃縮すると、残渣を与えた。該残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフィーにより精製すると、4-クロロ-2,3-ジフルオロアニリン(41%)を黄色の油として与
えた。
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0185】
1-クロロ-2,3-ジフルオロ-4-イソチオシアナトベンゼン。4-クロロ-2,3-ジフルオロア
ニリン(1当量)のDCM/水(0.3M、1/27)中の混合物に、NaOH(3当量)及びSCCl
2(3当量)を0℃
で加えた。添加後、該混合物を放置して25℃に温め、2時間撹拌した。該混合物を濾過し
、濾液をDCMで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮すると残渣を与えた
。該残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、1-クロロ-2,3-ジフルオロ-
4-イソチオシアナトベンゼン(68%)を黄色の油として与えた。
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【0186】
(1s,4s)-4-(8-((4-クロロ-2,3-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド。(1s,4s)-4-((5
-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロ
ヘキサンカルボキサミド(1当量)(本明細書に記載の通りに製造)のDMF(0.3M)溶液に、1-ク
ロロ-2,3-ジフルオロ-4-イソチオシアナトベンゼン2(1.2当量)を加えた。該反応混合物を
30℃で1時間撹拌した。DIC(2当量)を加え、該混合物を30℃で16時間撹拌した。標準的な
後処理及び精製方法は、(1s,4s)-4-(8-((4-クロロ-2,3-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(
(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサ
ミド(26%)を与えた。
【化84】
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【0187】
(実施例9.(1s,4s)-4-(8-((2,4-ジフルオロ-6-メチルフェニル)アミノ)-2-((テトラヒド
ロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド)
【化85】
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2,4-ジフルオロ-6-((メチルチオ)メチル)アニリン。2,4-ジフルオロアニリン(1当量)の
DCM(0.5M)中の混合物に、Me
2S(1当量)、NCS(1当量)、及びTEA(1当量)を-15℃で加えた。
添加後、該混合物を放置して室温に温めた。該混合物を16時間還流に加熱した。該混合物
を真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、2,4-ジフ
ルオロ-6-((メチルチオ)メチル)アニリン(40%)を茶色の油として与えた。
【化86】
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【0188】
2,4-ジフルオロ-6-メチルアニリン。2,4-ジフルオロ-6-((メチルチオ)メチル)アニリン
(1当量)のEtOH(0.32M)中の混合物に、ラネーニッケルをN
2下で加えた。該混合物をH
2(50p
si(0.34MPa))下で16時間撹拌した。該混合物を濾過し、濾液を濃縮すると、2,4-ジフルオ
ロ-6-メチルアニリン3(0.8g、収率:89%)を黄色の油として与えた。
【化87】
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【0189】
1,5-ジフルオロ-2-イソチオシアナト-3-メチルベンゼン。2,4-ジフルオロ-6-メチルア
ニリン(1当量)のDCM/水(1/2、0.2M)中の混合物に、NaOH(6当量)及びSCCl
2(3当量)を0℃で
加えた。添加後、該混合物を放置して室温に温め、16時間撹拌した。該混合物を濾過し、
濾液をDCMで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して残渣にした。該残
渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、1,5-ジフルオロ-2-イソチオシア
ナト-3-メチルベンゼン(48%)を黄色の油として与えた。
【化88】
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【0190】
(1s,4s)-4-(8-((2,4-ジフルオロ-6-メチルフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s)-4-
((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シ
クロヘキサンカルボキサミド(1当量)(本明細書に記載の通りに製造)のDMF(0.12M)溶液に
、1,5-ジフルオロ-2-イソチオシアナト-3-メチルベンゼン(1当量)を加えた。該反応混合
物を25℃で1時間撹拌した。該反応物にDIC(2当量)を加え、該混合物を25℃で16時間撹拌
した。標準的な後処理及び精製方法は、(1s,4s)-4-(8-((2,4-ジフルオロ-6-メチルフェニ
ル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキ
サン-1-カルボキサミド(54%)を与えた。
【化89】
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【0191】
(実施例10.(1s,4s)-4-(8-((2-クロロ-6-フルオロ-3-メチルフェニル)アミノ)-2-((テト
ラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミ
ド)
【化90】
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2-クロロ-6-フルオロ-3-メチルアニリン。2-クロロ-6-フルオロ-3-メチル安息香酸(1当
量)のTHF(0.3M)中の混合物に、DPPA(1.07当量)、及びTEA(3当量)を25℃で加えた。該混合
物を25℃で2時間撹拌し、次いで該混合物を2時間還流に加熱した。水を加え、該反応物を
1時間還流した。該混合物を濃縮して残渣にし、それをシリカゲルクロマトグラフィーに
より精製すると、2-クロロ-6-フルオロ-3-メチルアニリン(46%)を黄色の油として与えた
。
【化91】
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【0192】
2-クロロ-4-フルオロ-3-イソチオシアナト-1-メチルベンゼン。2-クロロ-6-フルオロ-3
-メチルアニリン(1当量)のDCM/水(1/2、0.1M)中の混合物に、NaOH(6当量)及びSCCl
2(3当
量)を0℃で加えた。添加後、該混合物を放置して室温に温め、16時間撹拌した。該混合物
を濾過した。濾液をDCMで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して残渣
にした。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル)により精製すると、2-クロ
ロ-4-フルオロ-3-イソチオシアナト-1-メチルベンゼン(63%)を黄色の油として与えた。
【化92】
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【0193】
(1s,4s)-4-(8-((2-クロロ-6-フルオロ-3-メチルフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2
H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s
)-4-((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ
)シクロヘキサンカルボキサミド(1当量)(本明細書に記載の通りに製造)のDMF(0.1M)溶液
に、2-クロロ-4-フルオロ-3-イソチオシアナト-1-メチルベンゼン(1当量)を加えた。該反
応混合物を25℃で1時間撹拌した。該反応混合物にDIC(2当量)を加えた。該混合物を25℃
で16時間撹拌した。標準的な後処理及び精製方法は、シス-4-(8-((2-クロロ-6-フルオロ-
3-メチルフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-
イル)シクロヘキサンカルボキサミド(42%)を与えた。
【化93】
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【0194】
(実施例11.(1s,4s)-4-(8-((3,4-ジクロロ-2-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒド
ロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド)
【化94】
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1,2-ジクロロ-3-フルオロ-4-イソチオシアナトベンゼン。水酸化ナトリウム(3当量)の
水(0.5M)溶液に、3,4-ジクロロ-2-フルオロアニリン(1当量)のDCM(1M)溶液を加えた。該
混合物を0℃に冷却し、チオホスゲン(3当量)をシリンジにより滴加した。該反応混合物を
16時間放置して室温に温めた。該混合物をDCMで抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製すると、
1,2-ジクロロ-3-フルオロ-4-イソチオシアナトベンゼン(79%)を白色の固体として与えた
。
【化95】
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【0195】
(1s,4s)-4-(8-((3,4-ジクロロ-2-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド。(1s,4s)-4-((5
-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロ
ヘキサン-カルボキサミド(1当量)(本明細書に記載の通りに製造)及び1,2-ジクロロ-3-フ
ルオロ-4-イソチオシアナトベンゼン(1.2当量)のDMF(0.5M)溶液を室温で2時間撹拌した。
LCMSは、中間体チオウレアが形成したことを示した。次いで、EDC(2.5当量)を加え、該反
応物をさらに16時間撹拌した。標準的な後処理及び精製方法は、(1s,4s)-4-(8-((3,4-ジ
クロロ-2-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-
プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド(31%)を与えた。
【化96】
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【0196】
(実施例12.(1s,4s)-4-((5-(3-(2-クロロ-4-シアノ-6-フルオロフェニル)チオウレイド)-
2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン
カルボキサミド)
【化97】
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4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロベンゾニトリル。4-アミノ-3-フルオロベンゾニトリル(
1当量)及びN-クロロスクシンイミド(1.5当量)のアセトニトリル(0.24M)中の混合物を、85
℃で5時間撹拌した。溶媒を濃縮により除去し、残渣を酢酸エチルと5%NaOHとの間で分配
した。有機相を5%NaOH及びブラインで洗浄した。次いで、有機相をMgSO
4で乾燥させ、真
空中で乾燥させると、4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロベンゾニトリル(88%)を薄茶色の固
体として与えた。
【化98】
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【0197】
3-クロロ-5-フルオロ-4-イソチオシアナトベンゾニトリル。4-アミノ-3-クロロ-5-フル
オロベンゾニトリル(1当量)及びDIEA(3.5当量)のDCM(1M)中の混合物に、チオホスゲン(3.
5当量)を0℃で加えた。該反応物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除去し、残渣を分取TLCに
より精製すると、3-クロロ-5-フルオロ-4-イソチオシアナトベンゾニトリル(34%)を黄色
の固体として与えた。
【化99】
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【0198】
(1s,4s)-4-((5-(3-(2-クロロ-4-シアノ-6-フルオロフェニル)チオウレイド)-2-((テト
ラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキ
サミド。3-クロロ-5-フルオロ-4-イソチオシアナトベンゾニトリル(1当量)及び(1s,4s)-4
-((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シ
クロヘキサン-カルボキサミド(1当量)(本明細書に記載の通りに製造)のDMF中の混合物を
室温で一晩撹拌した。溶媒を除去し、残渣を分取TLCにより精製すると、(1s,4s)-4-((5-(
3-(2-クロロ-4-シアノ-6-フルオロフェニル)チオウレイド)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン
-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(33%)を黄色
の固体として与えた。MS(ESI) m/z=547.2 [M+1]
+。
【0199】
(1s,4s)-4-(8-((2-クロロ-4-シアノ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2
H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド。(1s,4s)-4
-((5-(3-(2-クロロ-4-シアノ-6-フルオロフェニル)チオウレイド)-2-((テトラヒドロ-2H-
ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(1当量
)のDMF溶液に、EDC(2.5当量)を一度に加えた。生じた混合物を室温で一晩撹拌した。標準
的な後処理及び精製方法は、(1s,4s)-4-(8-((2-クロロ-4-シアノ-6-フルオロフェニル)ア
ミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン
カルボキサミド(43%)を与えた。
【化100】
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【0200】
(実施例13.(1s,4s)-4-(8-((4-シアノ-2,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒド
ロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド)
【化101】
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3,5-ジフルオロ-4-イソチオシアナトベンゾニトリル。4-アミノ-3,5-ジフルオロベンゾ
ニトリル(1当量)の無水DCM(0.2M)中の冷却された(0℃)溶液に、DIEA(2.5当量)を一度に加
えた。次いで、塩化スルホニル(1.5当量)を20分かけて滴加した。添加後に、該反応混合
物を0℃で約3時間撹拌した。溶媒を蒸発させると茶色の固体を与え、それをカラムクロマ
トグラフィーにより精製すると、3,5-ジフルオロ-4-イソチオシアナトベンゾニトリル(67
%)を薄黄色の固体として与えた。
【0201】
(1s,4s)-4-(8-((4-シアノ-2,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s)-4-
((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シ
クロヘキサンカルボキサミド(本明細書に記載の通りに製造)の無水DMF(3.0mL)溶液に、3,
5-ジフルオロ-4-イソチオシアナトベンゾニトリル(1当量)を加えた。添加後、該反応混合
物を室温で1時間撹拌した。EDC(2.5当量)を一度に加えた。該反応混合物を室温で16時間
撹拌した。標準的な後処理及び精製方法は、(1s,4s)-4-(8-((4-シアノ-2,6-ジフルオロフ
ェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロ
ヘキサン-1-カルボキサミド(9%)を与えた。
【化102】
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【0202】
(実施例14.(1s,4s)-4-(8-((3-シアノ-2,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒド
ロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド)
【化103】
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3-シアノ-2,6-ジフルオロ安息香酸。ジイソプロピルアミン(1.15当量)の無水THF中の冷
却された(0℃)溶液に、n-BuLi(1.15当量)を10分の期間にわたり滴加した。添加後、該溶
液を0℃で約30分間撹拌した。該混合物を-78℃に冷却し、約30分間撹拌した。2,4-ジフル
オロベンゾニトリル(1当量)のTHF溶液を、20分の期間にわたり滴加した。該反応溶液を-7
8℃で10分間撹拌し、CO
2をシリンジにより15分間、該混合物にバブリングした。該反応物
を-78℃で2時間撹拌した。HCl(6M)を該反応物に加えpH=3〜4にした。水相をDCM/MeOHで抽
出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ
、濾過し、真空中で濃縮すると白色の残渣を与え、それをシリカゲルのカラムクロマトグ
ラフィーにより精製すると、3-シアノ-2,6-ジフルオロ安息香酸(53%)を白色の固体として
与えた。
【0203】
tert-ブチル(3-シアノ-2,6-ジフルオロフェニル)カルバマート。3-シアノ-2,6-ジフル
オロ安息香酸(1当量)の1:4 t-BuOH/ジオキサン溶液に、DPPA(1.1当量)、二炭酸ジ-t-ブチ
ル(1.2当量)、及びトリエタノールアミン(3.5当量)を加えた。添加後に、該反応物を100
℃に加熱し、約6時間撹拌した。溶媒を濃縮すると白色の残渣を与え、水を該残渣に加え
た。水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮すると、白色の残渣を与え、それをシ
リカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製すると、tert-ブチル(3-シアノ-2,6-ジ
フルオロフェニル)カルバマート(38%)を白色の固体として与えた。
【0204】
3-アミノ-2,4-ジフルオロベンゾニトリル。tert-ブチル(3-シアノ-2,6-ジフルオロフェ
ニル)カルバマート(1当量)を、4M HCl/1,4-ジオキサン(0.2M)に溶解させた。該反応混合
物を室温で4時間撹拌した。溶媒を濃縮すると、3-アミノ-2,4-ジフルオロベンゾニトリル
(93%)を黄色の固体として与えた。
【化104】
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【0205】
2,4-ジフルオロ-3-イソチオシアナトベンゾニトリル。3-アミノ-2,4-ジフルオロベンゾ
ニトリル(1当量)の無水DCM(1.0mL)中の冷却された(0℃)溶液に、DIEA(4当量)を一度に加
えた。塩化スルホニル(5当量)を10分かけて滴加した。添加後、該反応混合物を0℃で約0.
5時間撹拌した。該反応物を室温に温め、3時間撹拌した。溶媒を蒸発させると、茶色の固
体を与え、それをシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製すると、2,4-ジフル
オロ-3-イソチオシアナトベンゾニトリル(31%)を白色の固体として与えた。
【化105】
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【0206】
(1s,4s)-4-(8-((3-シアノ-2,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s)-4-
((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シ
クロヘキサンカルボキサミド(1当量)(本明細書に記載の通りに製造)の無水DMF溶液に、2,
4-ジフルオロ-3-イソチオシアナトベンゾニトリル(1.1当量)を加えた。添加後、該反応混
合物を室温で2時間撹拌した。DIC(1.1当量)を一度に加えた。該反応混合物を室温で16時
間撹拌した。標準的な後処理及び精製方法は、シス-4-(8-((3-シアノ-2,6-ジフルオロフ
ェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロ
ヘキサンカルボキサミド(15%)を与えた。
【化106】
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【0207】
(実施例15.(1s,4s)-4-(8-((2-クロロ-6-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)ア
ミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-
1-カルボキサミド)
【化107】
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2-クロロ-6-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)アニリン。2-フルオロ-4-(トリフルオロ
メチル)アニリン(1当量)のアセトニトリル(10mL)中の混合物に、N-クロロスクシンイミド
(1.15当量)を90℃で加えた。該反応混合物を90℃で5時間撹拌した。該混合物を濃縮する
と、残渣を与えた。該残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、所望の生
成物2-クロロ-6-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)アニリン(50%)を与えた。
【化108】
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【0208】
1-クロロ-3-フルオロ-2-イソチオシアナト-5-(トリフルオロメチル)ベンゼン。2-クロ
ロ-6-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)アニリン(1当量)のDCM(5mL)溶液に、DIEA(3当量)
及び二塩化チオカルボニル(3当量)を加えた。添加後、該混合物を50℃に加熱し、2時間撹
拌した。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=50:1)は、2-クロロ-6-フルオロ-4-(トリフルオロ
メチル)アニリンが完全に消費されたことを示した。該混合物を濃縮し、シリカゲルクロ
マトグラフィーにより精製すると、所望の生成物1-クロロ-3-フルオロ-2-イソチオシアナ
ト-5-(トリフルオロメチル)ベンゼン(67%)を黄色の固体として与えた。
【化109】
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【0209】
(1s,4s)-4-(8-((2-クロロ-6-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)-2-((
テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサ
ミド。(1s,4s)-4-((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4
-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(本明細書に記載の通りに製造)(1当量)のDM
F溶液に、1-クロロ-3-フルオロ-2-イソチオシアナト-5-(トリフルオロメチル)ベンゼン(1
当量)を加えた。該反応混合物を30℃で2時間撹拌した。該反応混合物にEDC(2当量)を加え
、該混合物を30℃で16時間撹拌した。標準的な後処理及び精製方法は、(1s,4s)-4-(8-((2
-クロロ-6-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド(32%)を与えた。
【化110】
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【0210】
(実施例16.(1s,4s)-4-(8-((3-クロロ-2-メチルフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-
ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド)
【化111】
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(1s,4s)-4-((2-クロロ-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボ
ン酸。2,4-ジクロロ-5-ニトロピリミジン(1当量)及び(1s,4s)-4-アミノシクロヘキサンカ
ルボン酸(1当量)をTHFに懸濁させ、-78℃に冷却した。DIEA(3当量)を滴加し、該反応物を
-78℃で45分間撹拌した。冷却浴を外し、該反応物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下
で除去すると、所望の生成物(1s,4s)-4-((2-クロロ-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)
シクロヘキサンカルボン酸(84%)を与え、それを濾過し、さらに精製せずに使用した。MS(
ESI) m/z 301.2 [M+1]
+。
【0211】
(1s,4s)-4-((5-ニトロ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イ
ル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボン酸。(1s,4s)-4-((2-クロロ-5-ニトロピリミジン-4
-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボン酸(1当量)及びテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン
塩酸塩(1当量)をTHFに懸濁させ、それに続いてDIEA(4当量)を加えた。該反応物を50℃で
一晩撹拌した。溶媒を真空中で除去すると、所望の生成物(1s,4s)-4-((5-ニトロ-2-((テ
トラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボ
ン酸(69%)を与えた。該生成物をさらに精製せずに使用した。MS(ESI) m/z 366.4 [M+1]
+
。
【0212】
樹脂結合-(1s,4s)-4-((5-ニトロ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミ
ジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s)-4-((5-ニトロ-2-((テ
トラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボ
ン酸(1当量)をDMFに溶解させ、それに続いてRink-H樹脂(1当量)及びHOBt(1.5当量)を加え
た。該反応混合物を一晩撹拌し、それに続いてEDC(2.3当量)を加え、該反応混合物を50℃
で1時間加熱した。該樹脂を、3回分のMeOH、3回分のDCM、3回分のMeOH、及び2回分のエー
テルで洗浄した。該樹脂を次の工程に進めた。MS(ESI) m/z 484.2 [M+1]
+。
【0213】
樹脂結合-(1s,4s)-4-((5-(3-(3-クロロ-2-メチルフェニル)チオウレイド)-2-((テトラ
ヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボ
キサミド。樹脂結合(1s,4s)-N-メチル-4-((5-ニトロ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イ
ル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(1当量)を、DMF:Me
OH(3:1)比により処理し、それに続いて塩化クロム(II)(3当量)を加えた。該反応混合物を
室温で一晩撹拌し、それに続いて1-クロロ-3-イソチオシアナト-2-メチルベンゼン(5当量
)を加えた。該樹脂を、3回分のMeOHで洗浄し、それに続いて3回分のDCMで洗浄し、次いで
EtOHですすいだ。いったん洗浄した樹脂を次の工程に進めた。MS(ESI) m/z 519.2 [M+1]
+
。
【0214】
(1s,4s)-4-(8-((3-クロロ-2-メチルフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-
イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。樹脂結合(1s,4s)-4
-((5-(3-(3-クロロ-2-メチルフェニル)チオウレイド)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イ
ル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキサミド(1当量)をEtOH
に懸濁させ、それに続いてEDC(5当量)を加えた。該反応混合物を3時間50℃に加熱した。
該樹脂を、3回分のMeOHで、それに続いて3回分のDCMで、次いで、MeOH/DCMで、それぞれ
洗液を3回交替して洗浄した。次いで、該樹脂をバイアルに移し、50% DCM/TFAを使用し
て、該化合物を該樹脂から切断した。該混合物を30分間撹拌したままにし、濾過し、該樹
脂をDCMですすぎ、濾液を減圧下で濃縮すると、(1s,4s)-4-(8-((3-クロロ-2-メチルフェ
ニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘ
キサン-1-カルボキサミドをTFA塩として与えた。標準的な後処理及び精製方法は、(1s,4s
)-4-(8-((3-クロロ-2-メチルフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ア
ミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド(7%)を与えた。
【化112】
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【0215】
(実施例17.(1s,4s)-4-(8-((2-クロロ-4-シアノフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-
ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド)
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
3-クロロ-4-イソチオシアナトベンゾニトリル。4-アミノ-3-クロロベンゾニトリル(1当
量)の無水DCM(0.65M)中の冷却された(0℃)溶液に、DIEA(3当量)を一度に加えた。次いで
、CSCl
2(3当量)を20分にわたり滴加した。添加後、該反応混合物を0℃で約2時間撹拌した
。溶媒を蒸発させると、茶色の固体を与え、それをシリカゲルのカラムクロマトグラフィ
ーにより精製すると、3-クロロ-4-イソチオシアナトベンゾニトリル(61%)を薄黄色の固体
として与えた。
【0216】
(1s,4s)-4-(8-((2-クロロ-4-シアノフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-
イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s)-4-((5-ア
ミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘ
キサンカルボキサミド(1当量)(本明細書に記載の通りに製造)の無水DMF(0.3M)溶液に、3-
クロロ-4-イソチオシアナトベンゾニトリル(1当量)を加えた。添加後、該反応混合物を室
温で1時間撹拌した。DIC(2当量)を一度に加えた。該反応混合物を室温で16時間撹拌した
。標準的な後処理及び精製方法は、(1s,4s)-4-(8-((2-クロロ-4-シアノフェニル)アミノ)
-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カ
ルボキサミド(14%)を与えた。
【化114】
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【0217】
(実施例18.(1s,4s)-4-(8-((2,3-ジフルオロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ
)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カ
ルボキサミド)
【化115】
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2,3-ジフルオロ-4-メトキシアニリン。2,3-ジフルオロ-1-メトキシ-4-ニトロベンゼン1
(1当量)のEtOH(0.5M)中の混合物にSnCl
2(5当量)を加えた。次いで、HCl(25mL)を加え、該
反応物を室温で16時間撹拌した。酢酸エチル及びH
2Oを加え、水層を酢酸エチルで抽出し
た。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、次いで濾液を真空中で濃縮すると、2,
3-ジフルオロ-4-メトキシアニリン(90%)を茶色の固体として与えた。
【0218】
2,3-ジフルオロ-1-イソチオシアナト-4-メトキシベンゼン。2,3-ジフルオロ-4-メトキ
シアニリン(1当量)のDCM(0.8M)溶液にDIEA(2.5当量)を0℃で加え、次いでSCCl
2(5当量)を
0℃で滴加した。該反応混合物を室温で2時間撹拌した。有機溶媒を真空中で濃縮し、シリ
カゲルにより精製すると、2,3-ジフルオロ-1-イソチオシアナト-4-メトキシベンゼン(94%
)を黄色の固体として与えた。
【化116】
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【0219】
(1s,4s)-4-(8-((2,3-ジフルオロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)-2-((テ
トラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサ
ミド。2,3-ジフルオロ-1-イソチオシアナト-4-メトキシベンゼン(1当量)のDMF(0.5M)溶液
に、(1s,4s)-4-((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-
イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(1当量)(本明細書に記載の通りに製造)を加
えた。該混合物を室温で1時間撹拌した。先の工程で得られた混合物に、DIC(2当量)を加
えた。該混合物を室温で12時間撹拌した。標準的な後処理及び精製方法は、(1s,4s)-4-(8
-((2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)
アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド(5%)を与えた。
【化117】
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【0220】
(実施例19.(1s,4s)-4-(8-((4-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-
4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド)
【化118】
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メチル(1s,4s)-4-アミノシクロヘキサン-1-カルボキシラート塩酸塩。シス-4-アミノシ
クロヘキサンカルボン酸(1当量)の乾燥メタノール(0.5M)溶液に、塩化チオニル(4当量)を
滴加した。該反応物を室温で2時間撹拌した。溶媒を真空中で除去すると、メチル(1s,4s)
-4-アミノシクロヘキサン-1-カルボキシラート塩酸塩(96%)を白色の固体として与えた。
【化119】
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【0221】
メチル(1s,4s)-4-((2-クロロ-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-
カルボキシラート。2,4-ジクロロ-5-ニトロピリミジン(1当量)及びメチル(1s,4s)-4-アミ
ノシクロヘキサン-1-カルボキシラート塩酸塩(1当量)をTHF(0.5M)に溶解させ、-78℃に冷
却した。DIEA(2.5当量)を滴加し、該反応物を-78℃で45分間撹拌した。冷却浴を外し、該
反応物を室温で4時間撹拌した。溶媒を真空中で除去すると、メチル(1s,4s)-4-((2-クロ
ロ-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキシラート(95%)を黄色
の固体として与え、それをさらに精製せずに次の工程に直接使用した。MS(ESI) m/z=315.
1 [M+1]
+。
【0222】
メチル(1s,4s)-4-((5-ニトロ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン
-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキシラート。メチル(1s,4s)-4-((2-クロロ-5-
ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキシラート(1当量)及びテト
ラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン(1.2当量)のTHF(0.3M)中の混合物に、DIEA(3当量)を加えた
。該混合物を70℃で一晩撹拌した。水及び酢酸エチルを該混合物に加え、層を分離した。
水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮すると
、メチル(1s,4s)-4-((5-ニトロ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン
-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキシラート(60%)を黄色の固体として与えた。
【化120】
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【0223】
メチル(1s,4s)-4-((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン
-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキシラート。MeOH(0.3M)中のメチル(1s,4s)-4-
((5-ニトロ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シ
クロヘキサン-1-カルボキシラート(1当量)に、Pd/C(0.1当量、10重量% Pd)を窒素雰囲気
下で加えた。該混合物を、一晩H
2(1気圧)下で水素化した。該反応物をセライトで濾過し
、MeOHで洗浄した。濾液を真空中で濃縮すると、メチル(1s,4s)-4-((5-アミノ-2-((テト
ラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カル
ボキシラートを与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。
【化121】
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【0224】
メチル(1s,4s)-4-(8-((4-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-
イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキシラート。DMF(0.2M)中のメ
チル(1s,4s)-4-((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-
イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキシラート(1当量)に、1-フルオロ-4-イソチオシ
アナトベンゼン(1当量)を加えた。該反応物を室温で2時間撹拌した。該反応溶液を、さら
に精製せずに、次の工程に直接使用した。上記の反応溶液に、DIC(1当量)を加えた。該反
応物を50℃で一晩撹拌した。水及び酢酸エチルを該溶液に加え、層を分離した。水層を酢
酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、真空中で
濃縮した。残渣を酢酸エチルで洗浄すると、メチル(1s,4s)-4-(8-((4-フルオロフェニル)
アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサ
ン-1-カルボキシラート(64%)を白色の固体として与えた。MS(ESI) m/z=469.3 [M+1]
+。
【0225】
(1s,4s)-4-(8-((4-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ア
ミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボン酸。メチル(1s,4s)-4-(8-((4-フル
オロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)
シクロヘキサン-1-カルボキシラート(1当量)と、LiOH(1当量)と、THF/H
2O(4/1、0.1M)と
の混合物を70℃で一晩撹拌した。水を残渣に加え、該混合物のpHを、1N HClにより6に調
整し、該溶液を濾過すると、(1s,4s)-4-(8-((4-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒ
ドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボン酸(88%)
を白色の固体として与えた。
【化122】
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【0226】
(1s,4s)-4-(8-((4-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ア
ミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s)-4-(8-((4-フルオ
ロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シ
クロヘキサン-1-カルボン酸(1当量)のDMF(0.2M)溶液に、NH
4Cl(3.3当量)、DIEA(4当量)、
及びHATU(1.2当量)を加えた。該反応物を室温で一晩撹拌した。標準的な後処理及び精製
方法は、(1s,4s)-4-(8-((4-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-
イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボン酸(36%)を与えた。
【化123】
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【0227】
(実施例20.(1s,4s)-4-(8-((2,6-ジクロロ-4-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒド
ロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド)
【化124】
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メチル(1s,4s)-4-((5-(3-(2,6-ジクロロ-4-フルオロフェニル)チオウレイド)-2-((テト
ラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カル
ボキシラート。(1s,4s)-メチル4-((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミ
ノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキシラート(1当量)(本明細書に記載
の通りに製造)のDMF(0.3M)溶液に、1,3-ジクロロ-5-フルオロ-2-イソチオシアナトベンゼ
ン(1当量)を加えた。該反応物を25℃で2時間撹拌した。該混合物を、さらに精製せずに次
の工程に直接使用した。MS(ESI) m/z=571.1 [M+H]
+。
【0228】
(1s,4s)-メチル4-(8-((2,6-ジクロロ-4-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-
2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキシラート。上記の
溶液にDIC(2当量)を加えた。該混合物を40℃で16時間撹拌した。該混合物をブラインで希
釈し、濾過した。フィルターケーキを酢酸エチルにより結晶化させると、(1s,4s)-メチル
4-(8-((2,6-ジクロロ-4-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル
)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキシラート(82%)を与えた。
【化125】
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【0229】
(1s,4s)-4-(8-((2,6-ジクロロ-4-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボン酸。(1s,4s)-メチル4-(
8-((2,6-ジクロロ-4-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ア
ミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキシラート(1当量)のTHF/水(5/1、0.12M)
中の混合物に、LiOH(5当量)を加えた。該反応物を60℃で16時間撹拌した。水を該混合物
に加え、1N HClによりpHを6に調整し、次いで該混合物を濃縮すると粗生成物を与え、そ
れをさらに精製せずに次の工程に直接使用した。MS(ESI) m/z=523.1 [M+H]
+。
【0230】
(1s,4s)-4-(8-((2,6-ジクロロ-4-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド。(1s,4s)-4-(8-
((2,6-ジクロロ-4-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミ
ノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボン酸(1当量)のDMF(0.2M)溶液に、DIEA(2当
量)、HATU(1.2当量)、及びNH
4Cl(2当量)を加えた。該反応物を室温で2時間撹拌した。標
準的な後処理及び精製方法は、(1s,4s)-4-(8-((2,6-ジクロロ-4-フルオロフェニル)アミ
ノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカ
ルボキサミド(30%)を与えた。
【化126】
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【0231】
(実施例21.(1s,4s)-4-(8-((2,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド)
【化127】
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シス-エチル4-(8-((2,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-
イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサンカルボキシラート。エチル(1s
,4s)-4-((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ア
ミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキシラート(本明細書に記載の通りに製造)(1当
量)の無水DMF(0.36M)溶液に、1,3-ジフルオロ-2-イソチオシアナトベンゼン(1当量)を加
えた。該混合物を室温で90分間撹拌した。DIC(2当量)を加え、撹拌を室温で継続した。該
反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物を蒸発させた。残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(chromatgraphy)により精製すると、シス-エチル4-(8-((2,6-ジ
フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-
イル)-1-メチルシクロヘキサンカルボキシラート(80%)を黄色の固体として与えた。MS(ES
I) m/z=515.3 [M+H]
+。
【0232】
(1s,4s)-4-(8-((2,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イ
ル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボン酸。MeOH/水(0.1 M
、3/1)中のシス-エチル4-(8-((2,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-
ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサンカルボキシラート(1
当量)にKOH(7当量)を与えた。該反応物を72時間還流した。該反応物を濃縮し、水で希釈
し、酢酸エチルで抽出した。6M HClにより水層をpH=3〜5に酸性化し、酢酸エチルで抽出
した。合わせた抽出物を蒸発させると、(1s,4s)-4-(8-((2,6-ジフルオロフェニル)アミノ
)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキ
サン-1-カルボン酸(67%)を黄色の固体として与え、それをさらに精製せずに次の工程に直
接使用した。
【0233】
(1s,4s)-4-(8-((2,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イ
ル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボン酸(1当量)のDMF(0.3
M)溶液に、HATU(2当量)、TEA(2当量)、及びNH
4Cl(2当量)を加えた。該反応物を室温で一
晩撹拌した。標準的な後処理及び精製方法は、(1s,4s)-4-(8-((2,6-ジフルオロフェニル)
アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシク
ロヘキサン-1-カルボキサミド(88%)を与えた。
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
【0234】
(実施例22.(1s,4s)-1-メチル-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-8-((2,4
,6-トリフルオロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド
)
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
エチル1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシラート。エチル4-オキソシクロヘ
キサンカルボキシラート(1当量)のDCM(0.6M)溶液に、エタン-1,2-ジオール(2当量)、トリ
エトキシメタン(2当量)、及びpTSA(0.05当量)を加えた。該反応物を室温で一晩撹拌した
。該反応物を真空中で濃縮した。生じた残渣を石油(petroleum)/酢酸エチルで希釈し、シ
リカゲルのパッドに通して濾過した。該濾液を濃縮すると、エチル1,4-ジオキサスピロ[4
.5]デカン-8-カルボキシラート(100%)を与えた。
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
【0235】
エチル8-メチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシラート。DIA(1.2当量)
の無水THF(1M)中の冷却された(0℃)溶液に、n-BuLi(1.6当量)を20分間滴加した。該混合
物を0℃で30分間撹拌し、次いで-78℃に冷却した。エチル1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカ
ン-8-カルボキシラート(1当量)のTHF(1M)溶液を30分間滴加し、それに続いてヨードメタ
ン(3当量)を滴加した。該反応混合物を室温で一晩撹拌した。該反応物をブラインで希釈
し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾
過した。濾液を濃縮すると、エチル8-メチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-カルボ
キシラート3(100%)を与えた。
【化131】
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【0236】
エチル1-メチル-4-オキソシクロヘキサン-1-カルボキシラート。エチル8-メチル-1,4-
ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシラート(1当量)のアセトン/H
2O(0.5M、1/1)溶液
に、pTSA.H
2O(1当量)を加えた。該混合物を一晩還流し、次いで濃縮してアセトンを除去
した。生じた溶液を酢酸エチルで希釈し、層を分離した。有機相を飽和NaHCO
3で洗浄し、
Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。該濾液を濃縮すると、エチル1-メチル-4-オキソシクロヘ
キサンカルボキシラート(67%)を与えた。
【化132】
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【0237】
エチル4-(ヒドロキシイミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキシラート。エチル1-
メチル-4-オキソシクロヘキサン-1-カルボキシラート(1.8g、9.78mmol)のCH
3OH/H
2O(0.3M
、4/1)溶液に、NH
2OH.HCl(1.1当量)及びNaOAc(1.1当量)を加えた。該反応物を一晩還流
し、蒸発させてMeOHを除去した。生じた残渣を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わ
せた抽出物を真空中で蒸発させた。シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによる残渣の
精製は、エチル4-(ヒドロキシイミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキシラート(72%
)を与えた。
【化133】
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【0238】
エチル4-アミノ-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキシラート塩酸塩。エチル4-(ヒド
ロキシイミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキシラート(1当量)のMeOH(0.3M)溶液に
、ラネーニッケルをN
2雰囲気下で加えた。該懸濁液を数回真空下で脱気してパージし、50
psi(0.34MPa)のH
2下で、50℃で一晩撹拌した。該反応物をセライトのパッドに通して濾過
し、MeOHで洗浄し、4M HCl/ジオキサンにより処理した。生じた溶液を減圧下で蒸発させ
ると、エチル4-アミノ-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキシラート塩酸塩(77%)を与え
た。
【0239】
エチル(1r,4r)-4-((2-クロロ-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘ
キサン-1-カルボキシラート及びエチル(1s,4s)-4-((2-クロロ-5-ニトロピリミジン-4-イ
ル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキシラート。2,4-ジクロロ-5-ニトロピリ
ミジン(1当量)及びエチル4-アミノ-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキシラート塩酸塩(
1当量)の無水THF(0.46M)中の冷却された(-78℃)溶液に、DIEA(3当量)を30分かけて滴加し
た。添加後、撹拌を、-78℃で45分間、次いで室温で2時間継続した。該混合物を酢酸エチ
ルで希釈し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を精製する
と、エチル(1r,4r)-4-((2-クロロ-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロ
ヘキサン-1-カルボキシラート(46%)、
【化134】
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及びエチル(1s,4s)-4-((2-クロロ-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロ
ヘキサン-1-カルボキシラート(27%)
【化135】
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を与えた。
【0240】
エチル(1s,4s)-1-メチル-4-((5-ニトロ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)
ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキシラート。エチル(1s,4s)-4-((2-
クロロ-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキシラー
トカルボキシラート(1.0当量)の無水DMF(0.4M)溶液に、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミ
ン塩酸塩(1.2当量)及びDIEA(3当量)を加えた。該混合物を室温で3時間撹拌した。該反応
物を酢酸エチルで希釈し、有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮
した。生じた残渣を酢酸エチルによりスラリー化し、濾過すると、エチル(1s,4s)-1-メチ
ル-4-((5-ニトロ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミ
ノ)シクロヘキサン-1-カルボキシラート(80%)を与えた。MS(ESI) m/z=408.1 [M+H]
+。
【0241】
エチル(1s,4s)-4-((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン
-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキシラート。エチル(1s,4s)-1-メチ
ル-4-((5-ニトロ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミ
ノ)シクロヘキサン-1-カルボキシラート(1当量)のMeOH(0.1M)溶液に、Pd/C(0.1g、10重量
% Pd)をN
2下で加えた。該懸濁液を真空下で脱気し、水素でパージした。該懸濁液を水素
バルーン下で、室温で3時間撹拌した。該反応物をセライトのパッドに通して濾過し、MeO
Hで洗浄した。該濾液を濃縮すると、エチル(1s,4s)-4-((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-
ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキ
シラート(100%)を与えた。
【0242】
エチル(1s,4s)-1-メチル-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-8-((2,4,6-
トリフルオロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキシラート
。エチル(1s,4s)-4-((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン
-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキシラート(1当量)の無水DMF(0.36M)
溶液に、1,3,5-トリフルオロ-2-イソチオシアナトベンゼン(1当量)を加え、該反応物を室
温で90分間撹拌した。DIC(2当量)を加え、撹拌を室温で継続した。該反応物を水で希釈し
、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物を蒸発させた。生じた残渣をカラムクロマトグ
ラフィーにより精製すると、エチル(1s,4s)-1-メチル-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4
-イル)アミノ)-8-((2,4,6-トリフルオロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキ
サン-1-カルボキシラート(49%)を与えた。MS(ESI) m/z=533.3 [M+H]
+。
【0243】
(1s,4s)-1-メチル-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-8-((2,4,6-トリフ
ルオロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボン酸。MeOH/H
2O(0.
1M、4/1)中のエチル(1s,4s)-1-メチル-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-
8-((2,4,6-トリフルオロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボ
キシラート(1当量)にKOH(8当量)を加えた。該反応物を72時間還流した。該反応物を濃縮
し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。6M HClにより水層をpH=3〜5に酸性化し、酢酸
エチルで抽出した。合わせた抽出物を減圧下で蒸発させると、(1s,4s)-1-メチル-4-(2-((
テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-8-((2,4,6-トリフルオロフェニル)アミノ)-9H-
プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボン酸(70%)を与えた。
【0244】
(1s,4s)-1-メチル-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-8-((2,4,6-トリフ
ルオロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s)
-1-メチル-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-8-((2,4,6-トリフルオロフ
ェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボン酸(1当量)のDMF(0.2M)溶
液に、HATU(2当量)、TEA(2当量)、及びNH
4Cl(2当量)を加えた。該反応物を室温で一晩撹
拌した。標準的な後処理及び精製方法は、(1s,4s)-1-メチル-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-イル)アミノ)-8-((2,4,6-トリフルオロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シク
ロヘキサン-1-カルボキサミド(56%)を与えた。
【化136】
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【0245】
(実施例23.(1s,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒド
ロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド)
【化137】
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2,4-ジクロロ-6-フルオロ-アニリン。2-フルオロアニリン(1当量)のMeOH(0.9M)溶液に
、NCS(1当量)を少量ずつ65℃でN
2下で加えた。該混合物をこの温度で60分間撹拌した。該
混合物を蒸発させてMeOHを除去し、酢酸エチルで希釈し、濾過すると粗生成物を与えた。
シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると生成物を与えた。該物質を石油エーテル
により0℃でトリチュレートすると、2,4-ジクロロ-6-フルオロ-アニリン(36%)が生じた。
【化138】
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【0246】
1,5-ジクロロ-3-フルオロ-2-イソチオシアナトベンゼン。2,4-ジクロロ-6-フルオロ-ア
ニリン(1当量)の無水トルエン(0.76M)溶液に、触媒量のDMF(0.05当量)及び二塩化チオカ
ルボニル(2.5当量)を10分にわたり窒素下で滴加した。該混合物をゆっくりと90〜100℃で
2時間加熱した。2時間後、反応が完了した。該混合物を濾過し、濾液を濃縮すると粗生成
物を与え、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製すると、1,5-ジクロロ
-3-フルオロ-2-イソチオシアナト-ベンゼン(66%)を与えた。
【化139】
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【0247】
メチル(1s,4s)-4-((5-(3-(2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)チオウレイド)-2-((テト
ラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カル
ボキシラート。エチル(1s,4s)-4-((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミ
ノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキシラート(1当量)(本
明細書に記載の通りに製造)のDMF(0.28M)溶液に、1,5-ジクロロ-3-フルオロ-2-イソチオ
シアナトベンゼン(1.1当量)を加えた。該反応物を25℃で2時間撹拌した。該混合物をさら
に精製せずに、次の工程に直接使用した。DIC(2当量)を該反応混合物に加え、撹拌を40℃
で16時間継続した。LCMSは、反応が完了したことを示した。該混合物にブラインを加え、
沈殿物を濾過した。フィルターケーキを酢酸エチルにより結晶化させると、(1s,4s)-メチ
ル4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イ
ル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキシラート(65%)を白色の固体とし
て与えた。
【化140】
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【0248】
(1s,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボン酸。(1s,4s)-メチル4-(
8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ア
ミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキシラート(1当量)のTHF/水(5/1、0.5M)
中の混合物に、LiOH(5当量)を加えた。該反応物を60℃で16時間撹拌した。水を該混合物
に加え、1N HClの添加によりpHを6に調整し、次いで該混合物を濃縮すると粗生成物を与
え、それをさらに精製せずに次の工程に直接使用した。MS(ESI) m/z=523.1 [M+H]
+。
【0249】
(1s,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド。(1s,4s)-4-(8-
((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミ
ノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボン酸(1当量)のDMF(1.2M)溶液に、DIEA(2当
量)、HATU(436mg、1.15mmol)、及びNH
4Cl(1.2当量)を加えた。該反応物を室温で2時間撹
拌した。標準的な後処理及び精製方法は、(1s,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェ
ニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘ
キサンカルボキサミド(16%)を与えた。
【化141】
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【0250】
(実施例24.(1s,4s)-4-(8-((2-クロロ-3-メチルフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-
ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド)
【化142】
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2-クロロ-3-メチルアニリン。酢酸(0.5M)中の2-クロロ-1-メチル-3-ニトロベンゼン(1
当量)に、Fe(4当量)を加えた。該反応物を100℃で2時間加熱した。溶媒を除去し、MeOHを
残渣に加えた。該混合物を室温で12時間撹拌し、次いで濾過した。濾液を濃縮し、シリカ
ゲルクロマトグラフィーにより精製すると、2-クロロ-3-メチルアニリン(60%)を赤色の油
として与えた。
【化143】
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【0251】
2-クロロ-1-イソチオシアナト-3-メチルベンゼン。0℃のDCM/水(0.5M、1/2)中の2-クロ
ロ-3-メチルアニリン(1当量)にNaOH(3当量)を加え、該溶液を0℃で5分間撹拌し、次いでC
SCl
2(3当量)を加えた。該反応物を室温で一晩撹拌した。該反応物をDCMで抽出した。合わ
せた有機層を濃縮乾固させると、粗製の2-クロロ-1-イソチオシアナト-3-メチルベンゼン
を与えた。該粗生成物を、石油エーテルを使用してシリカゲルのカラムクロマトグラフィ
ーにより精製すると、2-クロロ-1-イソチオシアナト-3-メチルベンゼン(61%)を無色の油
として与えた。
【化144】
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【0252】
シス-4-(8-((2-クロロ-3-メチルフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イ
ル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド。(1s,4s)-4-((5-アミノ-2
-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-
1-カルボキサミド(1当量)(本明細書に記載の通りに製造)のDMF(0.3M)溶液に、2-クロロ-1
-イソチオシアナト-3-メチルベンゼン(1.1当量)を加えた。該反応物を室温で2時間撹拌し
、次いでDIC(3当量)を加え、該反応物を室温で一晩撹拌した。標準的な後処理及び精製方
法は、(1s,4s)-4-(8-((2-クロロ-3-メチルフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラ
ン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド(58%)を与えた
。
【化145】
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【0253】
(実施例25.(1s,4s)-4-(8-((4-クロロ-2-フルオロ-5-メチルフェニル)アミノ)-2-((テト
ラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミ
ド)
【化146】
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1-クロロ-5-フルオロ-2-メチル-4-ニトロベンゼン。2-フルオロ-5-メチルアニリン(1当
量)の濃H
2SO
4(0.7M)中の冷却された(-5℃)溶液に、KNO
3(1.3当量)を数回に分けて1時間以
内に加えた。該反応物を放置して室温に温め、一晩撹拌した。該反応混合物をゆっくりと
氷-水に注ぎ、MTBEで抽出し、飽和NaHCO
3及びブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾
過し、濃縮した。生じた残渣を酢酸エチル及び石油エーテルから再結晶化すると、1-クロ
ロ-5-フルオロ-2-メチル-4-ニトロベンゼン(61%)を黄色の固体として与えた。
【化147】
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【0254】
4-クロロ-2-フルオロ-5-メチルアニリン。1-クロロ-5-フルオロ-2-メチル-4-ニトロベ
ンゼン(1当量)のEtOH(2M)中の懸濁液にFe(5当量)を加え、それに続いて濃HCl(2M)を加え
た。該反応物を3時間還流した。該反応物をセライトのパッドに通して濾過した。濾液を
濃縮した。生じた残渣をカラム(colum)クロマトグラフィーにより精製すると、4-クロ
ロ-2-フルオロ-5-メチルアニリン(32%)を紫色の固体として与えた。
【化148】
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【0255】
1-クロロ-5-フルオロ-4-イソチオシアナト-2-メチルベンゼン。4-クロロ-2-フルオロ-5
-メチルアニリン3(1.0g、6.3mmol)のDCM/H
2O(0.6 M、1/1)中の冷却された溶液にNaOH(3当
量)を加え、それに続いてSCCl
2(3当量)を10分間滴加した。添加後、該混合物を室温で60
分間撹拌した。該濾液を濃縮すると、1-クロロ-5-フルオロ-4-イソチオシアナト-2-メチ
ルベンゼン(75%)を無色の油として与えた。
【0256】
シス-4-(8-((5-クロロ-2-フルオロ-4-メチルフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-
ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド。シス-4-((5-
アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロ
ヘキサンカルボキサミド(1当量)(本明細書に記載の通りに製造)の無水DMF(0.3M)溶液に、
1-クロロ-5-フルオロ-4-イソチオシアナト-2-メチルベンゼン(1当量)を加え、該溶液を室
温で90分間撹拌した。DIC(3当量)を加え、撹拌を室温で12時間継続した。標準的な後処理
及び精製方法は、シス-4-(8-((5-クロロ-2-フルオロ-4-メチルフェニル)アミノ)-2-((テ
トラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミ
ド(58%)を与えた。
【化149】
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【0257】
(実施例26.(1s,4s)-4-(8-((4-クロロ-2-フルオロ-6-メチルフェニル)アミノ)-2-((テト
ラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミ
ド)
【化150】
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4-クロロ-2-フルオロ-6-メチルアニリン。2-フルオロ-6-メチルアニリン(1当量)のDMF(
0.8M)溶液に、NCS(1.2当量)を加えた。該反応物を室温で撹拌した。水及び酢酸エチルを
該溶液に加え、層を分離した。有機層をH
2Oで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。生
じた残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製すると、4-クロロ-2-フル
オロ-6-メチルアニリン(58%)を茶色の油として与えた。
【化151】
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【0258】
5-クロロ-1-フルオロ-2-イソチオシアナト-3-メチルベンゼン。4-クロロ-2-フルオロ-6
-メチルアニリン(1当量)の0℃のDCM/水(0.8M、1/2)溶液に、NaOH(3当量)を加えた。該溶
液を0℃で5分間撹拌し、CSCl
2(2当量)を加えた。該反応物を室温で3時間撹拌した。該混
合物をシリカゲルのパッドに通して濾過し、パッドをDCMで洗浄した。合わせた濾液を濃
縮乾固させると、5-クロロ-1-フルオロ-2-イソチオシアナト-3-メチルベンゼン(43%)を茶
色の油として与えた。
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
【0259】
(1s,4s)-4-(8-((4-クロロ-2-フルオロ-6-メチルフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2
H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s
)-4-((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ
)シクロヘキサン-1-カルボキサミド(1当量)(本明細書に記載の通りに製造)のDMF(0.3M)溶
液に、5-クロロ-1-フルオロ-2-イソチオシアナト-3-メチルベンゼン(1.1当量)を加えた。
該反応物を部屋で(at room)2時間撹拌し、次いでDIC(3当量)を加えた。該反応物を室温
で一晩撹拌した。標準的な後処理及び精製方法は、シス-4-(8-((4-クロロ-2-フルオロ-6-
メチルフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イ
ル)シクロヘキサンカルボキサミド(30%)を与えた。
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
【0260】
(実施例27.(1s,4s)-4-(8-((2,3-ジクロロ-4-メチルフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ
-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド)
【化154】
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2,3-ジクロロ-4-メチルアニリン。3-クロロ-4-メチルアニリン(1当量)の0℃のDMF(0.7M
)溶液に、DMF中のNCS(1当量)を滴加した。該反応物を室温で一晩撹拌した。水及び酢酸エ
チルを該溶液に加え、層を分離した。有機層をH
2Oで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し
た。生じた残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製すると、2,3-ジクロ
ロ-4-メチルアニリン(26%)を与えた。
【化155】
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【0261】
2,3-ジクロロ-1-イソチオシアナト-4-メチルベンゼン。2,3-ジクロロ-4-メチルアニリ
ン(500mg、2.86mmol)の0℃のDCM/水(0.4M、1/2)溶液に、NaOH(3当量)及びH
2O(4mL)を加え
た。該溶液を0℃で5分間撹拌し、次いでCSCl
2(3当量)を加えた。該溶液を室温で3時間撹
拌した。該混合物をセライトのパッドに通して濾過し、パッドをDCMで洗浄した。合わせ
た濾液を濃縮乾固させると、粗製の2,3-ジクロロ-1-イソチオシアナト-4-メチルベンゼン
を与えた。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、2,3-ジクロロ-1
-イソチオシアナト-4-メチルベンゼン(66%)を無色の油として与えた。
【化156】
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【0262】
(1s,4s)-4-(8-((2,3-ジクロロ-4-メチルフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラ
ン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s)-4-((
5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シク
ロヘキサン-1-カルボキサミド(1当量)(本明細書に記載の通りに製造)のDMF(0.3M)溶液に
、2,3-ジクロロ-1-イソチオシアナト-4-メチルベンゼン(1.1当量)を加えた。該反応物を
室温で2時間撹拌した。DIC(2当量)を加え、該反応物を室温で一晩撹拌した。標準的な後
処理及び精製方法は、(1s,4s)-4-(8-((2,3-ジクロロ-4-メチルフェニル)アミノ)-2-((テ
トラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサ
ミド(38%)を与えた。
【化157】
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【0263】
(実施例28.(1s,4s)-4-(8-((4-クロロ-2-フルオロ-3-メチルフェニル)アミノ)-2-((テト
ラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミ
ド)
【化158】
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4-クロロ-2-フルオロ-3-メチルアニリン。2-フルオロ-3-メチルアニリン(1当量)のDMF(
0.8M)溶液にNCS(1当量)を加えた。該反応物を室温で一晩撹拌した。水及び酢酸エチルを
該溶液に加え、層を分離した。有機層をH
2Oで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。生
じた残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製すると、4-クロロ-2-フル
オロ-3-メチルアニリン(22%)を黄色の油として与えた。
【化159】
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【0264】
1-クロロ-2-フルオロ-4-イソチオシアナト-3-メチルベンゼン。4-クロロ-2-フルオロ-3
-メチルアニリン(1当量)の0℃のDCM/水(0.3M、1/2)溶液にNaOH(7当量)を加えた。該溶液
を0℃で5分間撹拌した。CSCl
2(7当量)を加えた。該反応物を室温で3時間撹拌した。該混
合物をシリカゲルのパッドに通して濾過し、パッドをDCMで洗浄した。合わせた濾液を濃
縮乾固させると、1-クロロ-2-フルオロ-4-イソチオシアナト-3-メチルベンゼン(91%)を茶
色の油として与えた。
【化160】
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【0265】
(1s,4s)-4-(8-((4-クロロ-2-フルオロ-3-メチルフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2
H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s
)-4-((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ
)シクロヘキサン-1-カルボキサミド(1当量)(本明細書に記載の通りに製造)のDMF(0.4M)溶
液に、1-クロロ-2-フルオロ-4-イソチオシアナト-3-メチルベンゼン(1.1当量)を加えた。
該反応物を室温で2時間撹拌し、次いでDIC(3当量)を加えた。該反応物を室温で一晩撹拌
した。標準的な後処理及び精製方法は、(1s,4s)-4-(8-((4-クロロ-2-フルオロ-3-メチル
フェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シク
ロヘキサン-1-カルボキサミド(40%)を与えた。
【化161】
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【0266】
(実施例29.(1s,4s)-4-(8-((2,3-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒド
ロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド)
【化162】
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4-ブロモ-5-クロロ-2-フルオロアニリン。5-クロロ-2-フルオロアニリン(1当量)のアセ
トニトリル(0.5M)中の混合物に、N-ブロモスクシンイミド(1当量)を25℃で加えた。該混
合物を25℃で1時間撹拌した。該混合物を濃縮して残渣にし、該残渣をシリカゲルクロマ
トグラフィーにより精製すると、4-ブロモ-5-クロロ-2-フルオロアニリン(91%)を黄色の
油として与えた。
【化163】
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【0267】
4-ブロモ-2,3-ジクロロ-6-フルオロアニリン。4-ブロモ-5-クロロ-2-フルオロアニリン
(1当量)のアセトニトリル(0.36M)中の混合物に、NCS(1当量)を少しずつ90℃で30分かけて
加えた。該混合物を90℃で1時間撹拌した。残渣をクロマトグラフィーにより精製すると
、4-ブロモ-2,3-ジクロロ-6-フルオロアニリン(76%)を茶色の固体として与えた。
【化164】
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【0268】
2,3-ジクロロ-6-フルオロアニリン。4-ブロモ-2,3-ジクロロ-6-フルオロアニリン(1当
量)のTHF(0.28M)中の混合物に、n-BuLi(2当量)を-78℃で10分かけて滴加した。添加後、
該混合物を-30℃に温め、1時間撹拌し、次いで該混合物を-78℃に冷却した。該混合物にH
2Oを加えた。該混合物を25℃に温め、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で
乾燥させ、濾過し、濃縮すると残渣を与えた。該残渣をクロマトグラフィーにより精製す
ると、2,3-ジクロロ-6-フルオロアニリン(43%)を黄色の固体として与えた。
【化165】
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【0269】
1,2-ジクロロ-4-フルオロ-3-イソチオシアナトベンゼン。2,3-ジクロロ-6-フルオロア
ニリン(1当量)のDCM(0.1M、1/2)中の混合物に、NaOH(5当量)及びSCCl
2(3当量)を0℃で加
えた。添加後、該混合物を放置して室温に温め、16時間撹拌した。該混合物を濾過し、濾
液をDCMで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して残渣にした。残渣を
クロマトグラフィーにより精製すると、1,2-ジクロロ-4-フルオロ-3-イソチオシアナトベ
ンゼン(59%)を黄色の固体として与えた。
【化166】
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【0270】
シス-4-(8-((2,3-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン
-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド。(1s,4s)-4-((5-ア
ミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘ
キサン-1-カルボキサミド(1当量)(本明細書に記載の通りに製造)のDMF(0.8M)溶液に、1,2
-ジクロロ-4-フルオロ-3-イソチオシアナトベンゼン(1当量)を加えた。該反応混合物を25
℃で1時間撹拌した。DIC(2当量)を加え、撹拌を25℃で16時間継続した。標準的な後処理
及び精製方法は、(1s,4s)-4-(8-((2,3-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-((テト
ラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミ
ド(38%)を与えた。
【化167】
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【0271】
(実施例30.(1s,4s)-4-(8-((4-クロロ-3-フルオロ-2-メチルフェニル)アミノ)-2-((テト
ラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミ
ド)
【化168】
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4-クロロ-3-フルオロ-2-メチルアニリン。3-フルオロ-2-メチルアニリン(1当量)のDMF(
0.8M)溶液にNCS(1当量)を加えた。該反応物を室温で一晩撹拌した。水及び酢酸エチルを
該溶液に加え、層を分離した。有機層をH
2Oで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。生
じた残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製すると、4-クロロ-3-フル
オロ-2-メチルアニリン(12%)を茶色の油として与えた。
【化169】
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【0272】
1-クロロ-2-フルオロ-4-イソチオシアナト-3-メチルベンゼン。4-クロロ-3-フルオロ-2
-メチルアニリン(1当量)の0℃のDCM/水(0.3M、1/2)中の溶液に、NaOH(2当量)を加えた。
該溶液を0℃で5分間撹拌し、次いでCSCl
2(2当量)を加えた。該溶液を室温で3時間撹拌し
た。該混合物をシリカゲルのパッドに通して濾過し、パッドをDCMで洗浄した。合わせた
濾液を濃縮乾固させると、1-クロロ-2-フルオロ-4-イソチオシアナト-3-メチルベンゼン(
75%)を茶色の油として与えた。
【化170】
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【0273】
(1s,4s)-4-(8-((4-クロロ-3-フルオロ-2-メチルフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2
H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s
)-4-((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ
)シクロヘキサン-1-カルボキサミド(1当量)(本明細書に記載の通りに製造)のDMF(0.4M)溶
液に、1-クロロ-2-フルオロ-4-イソチオシアナト-3-メチルベンゼン(1.1当量)を加えた。
該反応物を室温で2時間撹拌し、次いでDIC(3当量)を加えた。該反応物を室温で一晩撹拌
した。標準的な後処理及び精製方法は、(1s,4s)-4-(8-((4-クロロ-3-フルオロ-2-メチル
フェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シク
ロヘキサン-1-カルボキサミド(31%)を与えた。
【化171】
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【0274】
(実施例31.(1s,4s)-4-(8-((6-クロロ-2,3-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒド
ロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド)
【化172】
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4-ブロモ-2,3-ジフルオロアニリン。2,3-ジフルオロアニリン(1当量)、N-ブロモスクシ
ンイミド(1当量)のアセトニトリル(1M)中の溶液に。該混合物を35℃で2時間撹拌し、次い
で真空中で体積を減らすと、残渣を与えた。該残渣を水に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出し
、次いで濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィーにより精製す
ると、所望の生成物4-ブロモ-2,3-ジフルオロアニリン(68%)を与えた。
【0275】
4-ブロモ-6-クロロ-2,3-ジフルオロアニリン。4-ブロモ-2,3-ジフルオロアニリン(1当
量)のアセトニトリル(3M)溶液に。該溶液を還流まで温め、次いでNCS(1.1当量)を少量ず
つ加えた。該反応物を70℃で撹拌した。該溶液を真空中で濃縮すると残渣を与え、それを
水に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した。有機液を回収し、濃縮すると粗生成物を与えた。
該粗生成物をシリカゲルカラムにより精製すると、所望の生成物4-ブロモ-6-クロロ-2,3-
ジフルオロアニリン(78%)を与えた。
【化173】
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【0276】
6-クロロ-2,3-ジフルオロアニリン。4-ブロモ-6-クロロ-2,3-ジフルオロアニリン(1当
量)のTHF(1.6M)溶液に。該溶液を-78℃に冷却し、次いでn-BuLi(2当量)を滴加した。該反
応物を-78℃で1.5時間撹拌し、次いで水でクエンチした。該溶液を酢酸エチルで抽出した
。有機層を真空中で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルカラムにより精製する
と、所望の生成物6-クロロ-2,3-ジフルオロアニリン(55%)を与えた。
【化174】
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【0277】
(1s,4s)-4-(8-((6-クロロ-2,3-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド。6-クロロ-2,3-
ジフルオロアニリン(1当量)、KOH(6当量)のDCM/H
2O(1.2M、1/2)溶液に。該溶液を0℃に冷
却し、20分間撹拌し、次いでSCCl
2(6当量)を滴加した。該反応物を36℃〜40℃で10時間撹
拌した。該溶液を酢酸エチルで抽出した。有機層を真空中で濃縮すると粗生成物が得られ
、それをさらに精製せずに次の工程に直接使用した。1-クロロ-3,4-ジフルオロ-2-イソチ
オシアナトベンゼン(1当量)及び(1s,4s)-4-((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-
イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキサミド(1当量)(本明
細書に記載の通りに製造)のDMF(1.2M)溶液に、DIC(2当量)を滴加した。該反応物を31℃〜
35℃で12時間撹拌した。標準的な後処理及び精製方法は、(1s,4s)-4-(8-((6-クロロ-2,3-
ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9
-イル)シクロヘキサンカルボキサミド(23%)を与えた。
【化175】
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【0278】
(実施例32.(1S,4s)-4-(2-(((3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ
)-8-((2,4,6-トリクロロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボ
キサミド)
【化176】
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4,4-ジメトキシテトラヒドロ-2H-ピラン。CH(OMe)
3(1.2当量)を、ジヒドロ-2H-ピラン-
4(3H)-オン(1当量)及びpTSA(0.03当量)の無水MeOH(8M)溶液に、反応物を穏やかな還流に
保ったまま20分の期間にわたり滴加した。15分後、生成物をナトリウムメトキシド/MeOH(
1M)で中和し、蒸留すると、4,4-ジメトキシテトラヒドロ-2H-ピラン(41%)を無色の油とし
て与えた。
【化177】
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【0279】
4-メトキシ-3,6-ジヒドロ-2H-ピラン。4,4-ジメトキシテトラヒドロ-2H-ピラン(1当量)
及びpTSA(0.01当量)を共に蒸留装置に入れた。該反応物を大気圧で加熱した(浴温度:160
℃)。理論量のMeOHを回収した時、該反応物を減圧下で(水ポンプ)蒸留すると、4-メトキ
シ-3,6-ジヒドロ-2H-ピラン(21%)を無色の油として与えた。
【化178】
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【0280】
3-フルオロジヒドロ-2H-ピラン-4(3H)-オン。セレクトフルオル(0.85当量)のアセトニ
トリル/H
2O(1/1、0.4M)溶液に、温度を0〜5℃に保ちながら、4-メトキシ-3,6-ジヒドロ-2
H-ピラン(1当量)のアセトニトリル溶液を滴加した。添加後、該反応物を0℃で30分間撹拌
し、該反応物を室温で24時間撹拌した。固体のNaCl(40.0g)を加え、該混合物をMTBEで抽
出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、3-フルオロジヒドロ-2H-ピラン-4(3H)-
オン(42%)を無色の油として与えた。
【化179】
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【0281】
トランス-N-ベンジル-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン及びシス-N-ベンジ
ル-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン。3-フルオロジヒドロ-2H-ピラン-4(3H)
-オン(1当量)のMeOH(0.3M)中の冷却された(0℃)溶液に、ベンジルアミン(1.05当量)、NaB
H
3CN(1.4当量)、及び酢酸(1当量)を加えた。該反応物を室温で一晩撹拌した。該反応物を
濃縮し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。生じ
た残渣を分取HPLCにより精製すると、トランス-N-ベンジル-3-フルオロテトラヒドロ-2H-
ピラン-4-アミン及びシス-N-ベンジル-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミンを無
色の油として与えた。
【化180】
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【化181】
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【0282】
(3R,4S)-N-ベンジル-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン及び(3S,4R)-N-ベン
ジル-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン。トランス-N-ベンジル-3-フルオロテ
トラヒドロ-2H-ピラン-4-アミンを、キラル-HPLC(AD-3S_3_5_40_3MLカラム:Chiralpak AD
-3 100×4.6 mm I.D. 3μm移動相:CO
2中5%〜40%のMeOH(0.05% DEA)流量: 3 mL/分 波長:
220 nm)により分離すると、(3R,4S)-N-ベンジル-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-
アミン及び(3S,4R)-N-ベンジル-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミンを無色の油
として与えた。
【0283】
(3R,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン塩酸塩。(3R,4S)-N-ベンジル-3-
フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン(1当量)の無水MeOH(0.3M)溶液に、Pd/C(0.1当
量、10重量% Pd)をN
2雰囲気下で加えた。該懸濁液を、数回、真空下で脱気し水素でパー
ジした。該反応混合物を水素バルーン下3時間室温で撹拌した。次いで、該反応物をセラ
イトのパッドに通して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を4M HClにより処理し、濃縮すると
、(3R,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン塩酸塩を白色の固体として(100%
)与えた。
【0284】
(3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン塩酸塩。(3S,4R)-N-ベンジル-3-
フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン(1当量)の無水MeOH(0.3M)溶液に、Pd/C(0.1当
量、10重量% Pd)をN
2雰囲気下で加えた。該懸濁液を、数回、真空下で脱気し、水素でパ
ージした。該反応混合物を水素バルーン下で3時間室温で撹拌した。該反応物をセライト
のパッドに通して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を4M HClにより処理し、濃縮すると、(3
S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン塩酸塩を白色の固体として(100%)与
えた。
【0285】
(3R,4R)-N-ベンジル-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン及び(3S,4S)-N-ベン
ジル-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン。シス-N-ベンジル-3-フルオロテトラ
ヒドロ-2H-ピラン-4-アミンを、キラル-HPLC(AS-3S_5_5_40_3MLカラム:Chiralpak AS-3 1
50×4.6 mm I.D. 3μm移動相: CO
2中5%〜40%のEtOH(0.05% DEA)流量: 3 mL/分 波長: 220
nm)により分離すると、(3R,4R)-N-ベンジル-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミ
ン及び(3S,4S)-N-ベンジル-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミンを無色の油とし
て与えた。
【0286】
(3R,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン塩酸塩。(3R,4R)-N-ベンジル-3-
フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン(1当量)の無水MeOH(0.2M)溶液に、Pd/C(0.1当
量、10%Pd/C)をN
2雰囲気下で加えた。該懸濁液を、数回、真空下で脱気し、水素でパージ
した。該反応混合物を水素バルーン下で3時間室温で撹拌した。該反応物をセライトのパ
ッドに通して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を4M HClにより処理し、濃縮すると、(3R,4R
)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン塩酸塩を白色の固体として(100%)与えた
。
【0287】
(3S,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン塩酸塩。(3S,4S)-N-ベンジル-3-
フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン(1当量)の無水MeOH(0.2M)溶液に、Pd/C(0.1当
量、10%Pd/C)をN
2雰囲気下で加えた。該懸濁液を、数回、真空下で脱気し、水素でパージ
した。該反応混合物を水素バルーン下で3時間室温で撹拌した。該反応物をセライトのパ
ッドに通して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を4M HClにより処理し、濃縮すると、(3S,4S
)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン塩酸塩を白色固体として(100%)与えた。
【0288】
(1S,4R)-4-((2-(((3R,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-5-ニト
ロピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド。(1s,4s)-4-((2-クロロ-5-
ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキサミド(1当量)(本明細書に
記載の通りに製造)の無水DMF(0.3M)溶液に、(3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン
-4-アミン塩酸塩(1当量)及びDIEA(3当量)を加えた。形成された沈殿した固体を濾過によ
り回収すると、(1S,4R)-4-((2-(((3R,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ア
ミノ)-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(38%)を与えた
。
【化182】
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【0289】
(1S,4r)-4-((5-アミノ-2-(((3R,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミ
ノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1S,4R)-4-((2-(((3R
,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-5-ニトロピリミジン-4-イル)
アミノ)シクロヘキサンカルボキサミドのMeOH(0.1M)溶液にPd/C(0.1当量、10%Pd/C)を窒
素雰囲気下で加えた。該懸濁液を、数回、真空下で脱気し、水素でパージした。該反応混
合物を水素バルーン下で16時間室温で撹拌した。該反応物をセライトのパッドに通して濾
過し、MeOHで洗浄した。濾液を真空中で濃縮すると、(1S,4r)-4-((5-アミノ-2-(((3R,4S)
-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロ
ヘキサン-1-カルボキサミドを紫色の固体として(88%)与えた。MS(ESI) m/z=353.1 [M+H]
+
。
【0290】
(1S,4s)-4-(2-(((3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-8-((2,4
,6-トリクロロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。
(1S,4r)-4-((5-アミノ-2-(((3R,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)
ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキサミド(1当量)の無水DMF(0.2M)溶
液に、1,3,5-トリクロロ-2-イソチオシアナトベンゼン(1当量)を加えた。該反応物を90分
間室温で撹拌した。次いでDIC(1当量)を加え、撹拌を室温で一晩継続した。標準的な後処
理及び精製方法は、(1S,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S
,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキ
サン-1-カルボキサミドを与えた。
【化183】
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【0291】
(実施例33.(1S,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-
フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-
カルボキサミド)
【化184】
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(1S,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-フルオロ
テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサ
ミド。(1S,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)
アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(1当量)のDMF(0.2M)中
の混合物に、1,5-ジクロロ-3-フルオロ-2-イソチオシアナトベンゼン(1.1当量、本明細書
に記載の通りに製造)を加えた。該混合物を室温で撹拌し、DIC(2当量)を加えた。該混合
物を室温で16時間撹拌した。標準的な後処理及び精製方法は、(1S,4s)-4-(8-((2,4-ジク
ロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-
イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド(34%)を与えた。
【化185】
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【0292】
(実施例34.(1S,4s)-4-(8-((2-クロロ-4,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-
フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘ
キサン-1-カルボキサミド)
【化186】
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(1S,4s)-4-(8-((2-クロロ-4,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-フルオロ
テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1
-カルボキサミド。(1S,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラ
ン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(1当量、本
明細書に記載の通りに製造)のDMF(0.24M)中の混合物に、1-クロロ-3,5-ジフルオロ-2-イ
ソチオシアナトベンゼン(1当量)を一度に加えた。該混合物を室温で3時間撹拌した。DIC(
2当量)を加えた。該混合物を室温で16時間撹拌し、撹拌を30℃で14時間継続した。標準的
な後処理及び精製条件は、(1S,4s)-4-(8-((2-クロロ-4,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2
-(((3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シク
ロヘキサンカルボキサミド(36%)を白色の固体として与えた。
【化187】
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【0293】
(実施例35.(1R,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4S)-3-
フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-
カルボキサミド)
【化188】
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(1R,4s)-4-((2-(((3S,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-5-ニト
ロピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s)-4-((2-クロロ
-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキサミド(1当量)(本明細
書に記載の通りに製造)の無水DMF(0.3M)溶液に、(3S,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-アミン塩酸塩(本明細書に記載の通りに製造)(1.1当量)及びDIEA(3当量)を加えた
。形成された沈殿した固体を濾過により回収すると、(1R,4s)-4-((2-(((3S,4S)-3-フルオ
ロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)シクロ
ヘキサン-1-カルボキサミド(100%)を与えた。MS(ESI) m/z=383.1 [M+H]
+。
【0294】
(1R,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミ
ノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1R,4s)-4-((2-(((3S
,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-5-ニトロピリミジン-4-イル)
アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキサミド(1当量)のMeOH(0.18M)溶液に、Pd/C(0.1当量、
10重量%Pd)を窒素雰囲気下で加えた。該懸濁液を、数回、真空下で脱気し、水素でパージ
した。該反応混合物を水素バルーン下で3時間室温で撹拌した。該反応物をセライトのパ
ッドに通して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を真空中で濃縮すると、(1R,4s)-4-((5-アミ
ノ-2-(((3S,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)
アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキサミドを紫色の固体として(100%)与えた。
【0295】
(1R,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4S)-3-フルオロ
テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキ
サミド。(1R,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル
)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキサミド(1当量)の無水DMF
(0.2M)溶液に、1,5-ジクロロ-3-フルオロ-2-イソチオシアナトベンゼン(本明細書に記載
の通りに製造)(1当量)を加えた。該反応物を室温で1時間撹拌した。DIC(1当量)を加え、
撹拌を18時間室温で継続した。標準的な後処理及び精製方法は、(1R,4s)-4-(8-((2,4-ジ
クロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4
-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド(21%)を与えた。
【化189】
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【0296】
(実施例36.(1R,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4S)-3-
フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘ
キサン-1-カルボキサミド)
【化190】
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(1R,4s)-4-((2-(((3S,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-5-ニト
ロピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサンカルボキサミド。(1s,4s)-4-((2-
クロロ-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド
(1当量、本明細書に記載の通りに製造)及び(3S,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-
4-アミン塩酸塩(1.1当量、本明細書に記載の通りに製造)のDMF(0.3M)中の混合物に、DIEA
(3当量)を一度に20℃でN
2下で加えた。該混合物を20℃で18時間撹拌した。該混合物を酢
酸エチルで希釈し、有機層を分離し(separted)、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ
、濾過し、濃縮した。残渣を酢酸エチルから再結晶化すると、(1R,4s)-4-((2-(((3S,4S)-
3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ
)-1-メチルシクロヘキサンカルボキサミド(95%)を与えた。
【化191】
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【0297】
(1R,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミ
ノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサンカルボキサミド。(1R,4s)-4-((2
-(((3S,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-5-ニトロピリミジン-4-
イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサンカルボキサミド(1当量)のMeOH(0.13M)溶液に、Pd/
C(0.1当量、10重量%Pd)をN
2下で加えた。該懸濁液を、数回、真空下で脱気し、H
2でパー
ジした。該混合物をH
2(20psi(0.14MPa))下20℃で3時間撹拌した。該反応混合物を濾過し
、濾液を濃縮すると、(1R,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-
ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサンカルボキサ
ミド(98%)を与えた。
【化192】
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【0298】
(1R,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4S)-3-フルオロ
テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1
-カルボキサミド。(1R,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラ
ン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサンカルボキサミド(
1当量)の無水DMF(0.25M)溶液に、1,5-ジクロロ-3-フルオロ-2-イソチオシアナトベンゼン
(本明細書に記載の通りに製造)(1.1当量)を加え、該混合物を20℃で90分間撹拌した。DIC
(2当量)を加え、撹拌を20℃で18時間継続した。標準的な後処理及び精製方法は、(1R,4s)
-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4S)-3-フルオロテトラヒド
ロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサンカルボキサミ
ド(41%)を与えた。
【化193】
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【0299】
(実施例37.(1R,4s)-4-(2-(((3S,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ
)-8-((2,4,6-トリクロロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボ
キサミド)
【化194】
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(1R,4s)-4-(2-(((3S,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-8-((2,4
,6-トリクロロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。
シス-4-((5-アミノ-2-(((3S,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピ
リミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(1当量)(本明細書に記載の通り
に製造)の無水DMF(0.2M)溶液に、1,3,5-トリクロロ-2-イソチオシアナトベンゼン(1当量)
を加えた。該反応物を室温で1時間撹拌した。DIC(1当量)を加え、撹拌を18時間室温で継
続した。標準的な後処理及び精製方法は、シス-4-(2-(((3S,4S)-3-フルオロテトラヒドロ
-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-8-((2,4,6-トリクロロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)
シクロヘキサンカルボキサミド(21%)を与えた。
【化195】
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【0300】
(実施例38.(1s,4s)-4-(8-((2,6-ジクロロ-4-シアノフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ
-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド)
【化196】
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3,5-ジクロロ-4-イソチオシアナトベンゾニトリル。4-アミノ-3,5-ジクロロベンゾニト
リル(1当量)の無水DCM(0.5M)中の冷却された(0℃)溶液に、DIEA(3当量)を一度に加えた。
SCCl
2(3当量)を20分にわたり滴加した。添加後、該反応混合物を約5時間0℃で撹拌した。
溶媒を蒸発させると、茶色の固体を与え、それをシリカゲルのカラムクロマトグラフィー
(石油/酢酸エチル=25/1)により精製すると、3,5-ジクロロ-4-イソチオシアナトベンゾニ
トリルを薄黄色の固体として(75%)与えた。
【0301】
(1s,4s)-4-(8-((2,6-ジクロロ-4-シアノフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラ
ン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。3,5-ジクロロ
-4-イソチオシアナトベンゾニトリル(1当量)の無水DMF(0.3M)溶液に、シス-4-((5-アミノ
-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサ
ンカルボキサミド(1当量)(本明細書に記載の通りに製造)を加えた。添加後、該反応混合
物を室温で1時間撹拌した。DIC(1当量)を一度に加えた。該反応混合物を16時間室温で撹
拌した。標準的な後処理及び精製方法は、(1s,4s)-4-(8-((2,6-ジクロロ-4-シアノフェニ
ル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキ
サン-1-カルボキサミド(18%)を与えた。
【化197】
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【0302】
(実施例39.(1R,4s)-4-(8-((2,6-ジクロロ-4-シアノフェニル)アミノ)-2-(((S)-1-ヒドロ
キシプロパン-2-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド)
【化198】
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(1R,4s)-4-((2-(((S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)-5-ニトロピリミジン-4-
イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s)-4-((2-クロロ-5-ニトロピリミ
ジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(1当量)(本明細書に記載の通りに製
造)のDMF(0.3M)中の混合物に、(S)-2-アミノプロパン-1-オール(1当量)、DIEA(1当量)を2
5℃で加えた。該混合物を室温で12時間撹拌した。該混合物を水に注ぎ入れ、酢酸エチル
で抽出した。有機溶媒を濃縮すると、粗生成物を与えた。該固体をカラムクロマトグラフ
ィーにより精製すると、(1R,4s)-4-((2-(((S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)-5-
ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキサミド(69%)を茶色の固体
として与えた。MS(ESI) m/z=339.1 [M+H]
+。
【0303】
(1R,4s)-4-((5-アミノ-2-(((S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)ピリミジン-4-
イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1R,4s)-4-((2-(((S)-1-ヒドロキシプ
ロパン-2-イル)アミノ)-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサ
ミド(1当量)のMeOH(0.05M)中の混合物に、Pd/C(0.1当量、10重量%Pd)を加えた。該混合物
を、H
2バルーン下25℃で12時間撹拌した。該混合物を濾過し、有機溶媒を濃縮すると、(1
R,4s)-4-((5-アミノ-2-(((S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)
アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキサミド(81%)を与えた。
【0304】
(1R,4s)-4-(8-((2,6-ジクロロ-4-シアノフェニル)アミノ)-2-(((S)-1-ヒドロキシプロ
パン-2-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド。(1R,4s)-4-((5
-アミノ-2-(((S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シク
ロヘキサン-1-カルボキサミド(1当量)のDMF(0.4M)溶液に、3,5-ジクロロ-4-イソチオシア
ナトベンゾニトリル(1.1当量)(本明細書に記載の通りに製造)を加えた。該反応混合物を3
0℃で2時間撹拌した。該反応混合物に、DIC(2当量)を加え、該混合物を30℃で16時間撹拌
した。標準的な後処理及び精製方法は、(1R,4s)-4-(8-((2,6-ジクロロ-4-シアノフェニル
)アミノ)-2-(((S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキ
サンカルボキサミド(31%)を与えた。
【化199】
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【0305】
(実施例40.(1S,4s)-4-(8-((4-クロロ-2,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((R)-3,3-ジ
フルオロシクロペンチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド
)
【化200】
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3-アジドシクロペンタノン。TMSN
3(5当量)及び酢酸(5当量)のDCM(1M)中の混合物に、シ
クロペンタ-2-エノン(1当量)及びTEA(0.20当量)を一度に室温でN
2下で加えた。該混合物
を室温で18時間撹拌した。該混合物に飽和NaHCO
3を加え、撹拌を20分間継続し、次いで水
相をDCMで抽出した。合わせた有機相を飽和ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、
濾過し、真空中で濃縮すると、3-アジドシクロペンタノンを粗生成物として与えた。該粗
生成物を、精製せずに次の工程に直接使用した。
【0306】
tert-ブチル(3-オキソシクロペンチル)カルバマート。3-アジドシクロペンタノン(1.00
当量)の酢酸エチル(1.2M)溶液に、二炭酸ジ-tert-ブチル(1.20当量)及びPd/C(0.1当量 10
重量%)をN
2下で加えた。該懸濁液を、数回、真空下で脱気し、H
2でパージした。該混合物
を、H
2(50psi(0.34MPa))下で、15℃で5時間撹拌した。該反応混合物を濾過し、濾液を濃
縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより(29%)白色の固体として精製し
た。
【化201】
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【0307】
tert-ブチル(3,3-ジフルオロシクロペンチル)カルバマート。tert-ブチル(3-オキソシ
クロペンチル)カルバマート(1当量)のDCM(0.2M)中の混合物に、DAST(5.00当量)を一度に
室温でN
2下で加えた。該混合物を室温で20時間撹拌した。該混合物を氷-水(w/w=1/1)に注
ぎ入れ、20分間撹拌した。水相をDCMで抽出した。合わせた有機相を飽和ブラインで洗浄
し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮すると、残渣を与えた。該残渣をシリ
カゲルクロマトグラフィーにより精製すると、tert-ブチル(3,3-ジフルオロシクロペンチ
ル)カルバマート(36%)を白色の固体として与えた。
【化202】
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【0308】
3,3-ジフルオロシクロペンタンアミン塩酸塩。tert-ブチル(3,3-ジフルオロシクロペン
チル)カルバマート(1当量)のHCl/酢酸エチル(2.00当量)中の該混合物を、室温で1時間撹
拌した。固体が沈殿した。該混合物を濾過し、フィルターケーキを真空中で乾燥させると
、3,3-ジフルオロシクロペンタンアミン塩酸塩(73%)を白色の固体として与えた。
【0309】
(R)-ベンジル(3,3-ジフルオロシクロペンチル)カルバマート及び(S)-ベンジル(3,3-ジ
フルオロシクロペンチル)カルバマート。3,3-ジフルオロシクロペンタンアミン塩酸塩(1
当量)及びCbzCl(1.5当量)のDCM(1.3M)中の混合物に、TEA(3当量)を一度に加えた。該混合
物を室温で2時間撹拌した。該混合物に水を加え、撹拌を20分間継続し、水相をDCMで抽出
した。合わせた有機相を飽和ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し
、真空中で濃縮すると、ベンジル(3,3-ジフルオロシクロペンチル)カルバマート(収率:62
%)を白色の固体として与えた。OD-3S_4_5%-40%_3MLカラム:Chiralcel OD-3 100×4.6 mm
I.D. 3μm移動相: CO
2中5%〜40%のイソプロパノール(0.05% DEA) 流量: 3 mL/分 波長: 2
20 nm)による該混合物のSFC分離は、(R)-ベンジル(3,3-ジフルオロシクロペンチル)カル
バマート及び(S)-ベンジル(3,3-ジフルオロシクロペンチル)カルバマートを与えた。
【化203】
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【0310】
(R)-3,3-ジフルオロシクロペンタンアミン。(R)-ベンジル(3,3-ジフルオロシクロペン
チル)カルバマート(1当量)のMeOH(0.15M)溶液に、Pd/C(0.1当量、10重量%Pd)をN
2下で加
えた。該懸濁液を、数回、真空下で脱気し、H
2でパージした。該混合物を、H
2(20psi(0.1
4MPa))下で、室温で18時間撹拌した。該反応混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮すると
、(R)-3,3-ジフルオロシクロペンタンアミン(57%)を黄色の油として与えた。
【化204】
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【0311】
シス-4-((2-(((R)-3,3-ジフルオロシクロペンチル)アミノ)-5-ニトロピリミジン-4-イ
ル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド。(R)-3,3-ジフルオロシクロペンタンアミン(1
.00当量)及びシス-4-((2-クロロ-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカ
ルボキサミド(1.50当量)(本明細書に記載の通りに製造)のDMF(0.5M)中の混合物に、DIEA(
2当量)を一度に室温で加えた。該混合物を室温で18時間撹拌した。該混合物を分取HPLCに
より精製すると、シス-4-((2-(((R)-3,3-ジフルオロシクロペンチル)アミノ)-5-ニトロピ
リミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(60%)を黄色の固体として与えた
。
【化205】
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【0312】
シス-4-((5-アミノ-2-(((R)-3,3-ジフルオロシクロペンチル)アミノ)ピリミジン-4-イ
ル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド。シス-4-((2-(((R)-3,3-ジフルオロシクロペ
ンチル)アミノ)-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(1.0
0当量)のMeOH(0.02M)溶液に、Pd/C(0.1当量、10重量%Pd)をN
2下で加えた。該懸濁液を、
数回、真空下で脱気し、H
2でパージした。該混合物をH
2(20psi(0.14MPa))下で室温で18時
間撹拌した。該反応混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮すると、シス-4-((5-アミノ-2-
(((R)-3,3-ジフルオロシクロペンチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサ
ンカルボキサミド(94%)を青紫色の固体として与えた。MS(ESI) m/z=355.2 [M+H]
+。
【0313】
シス-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((R)-3,3-ジフルオロシク
ロペンチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド。シス-4-((5-ア
ミノ-2-(((R)-3,3-ジフルオロシクロペンチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロ
ヘキサンカルボキサミド(1当量)のDMF(0.35M)中の混合物に、1,5-ジクロロ-3-フルオロ-2
-イソチオシアナトベンゼン(1当量、本明細書に記載の通りに製造)を加えた。該混合物を
室温で1.5時間撹拌した。該混合物にDIC(2当量)を加え、該混合物を室温で18時間撹拌し
た。標準的な後処理及び精製は、シス-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ
)-2-(((R)-3,3-ジフルオロシクロペンチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカ
ルボキサミド(30%)を与えた。
【化206】
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【0314】
(実施例41.(1S,4s)-4-(8-((2,6-ジクロロ-4-シアノフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-メ
チルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カル
ボキサミド)
【化207】
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3-メチルテトラヒドロピラン-4-オン。DIA(1.1当量)の無水THF(0.6M)中の冷却された(0
℃)溶液に、n-BuLi(1.2当量、ヘキサン中2.5M)を40分かけて滴加した。添加後、該混合物
を0℃で30分間撹拌し、次いで-78℃に冷却した。テトラヒドロピラン-4-オン(1当量)及び
HMPA(1当量)のTHF(6M)溶液を、2時間かけて滴加した。ヨウ化メチル(3当量)を-78℃で滴
加した。該反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いでクエン酸の添加によりクエンチし、酢
酸エチルで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、3-メチルテトラヒドロピラン-4-オンを
黄色の油として(15%)与えた。
【化208】
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【0315】
トランス-N-ベンジル-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン4トランス及びシス-N
-ベンジル-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン。3-メチルテトラヒドロピラン-4-
オン(1.1当量)及びフェニルメタンアミン(1当量)のMeOH(0.9M)中の混合物に、酢酸(1当量
)及びNaBH
3CN(1.5当量)を0℃で加えた。該反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を真空
中で除去し、DCMと炭酸カリウム水溶液との間で分配した。分離した有機相をNa
2SO
4で乾
燥させ、濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製すると、トランス-N-ベンジル-3-メチルテ
トラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン(12%)及びシス-N-ベンジル-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-アミンを白色の固体として(13%)与えた。
【化209】
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【化210】
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【0316】
(3R,4S)-N-ベンジル-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン及び(3S,4R)-N-ベンジ
ル-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン。トランス-N-ベンジル-3-メチルテトラヒ
ドロ-2H-ピラン-4-アミン5Aトランス(2.6g 12.6mmol)を、キラル-HPLC(AD-3S_3_5_40_3ML
カラム:Chiralpak AD-3 100×4.6 mm I.D. 3μm移動相: CO
2中5%〜40%のMeOH(0.05% DEA)
流量: 3 mL/分 波長: 220 nm)により分離すると、(3R,4S)-N-ベンジル-3-メチルテトラヒ
ドロ-2H-ピラン-4-アミンを無色の油として、及び(3S,4R)-N-ベンジル-3-メチルテトラヒ
ドロ-2H-ピラン-4-アミンを白色の固体として与えた。
【0317】
(3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン塩酸塩。(3S,4R)-N-ベンジル-3-メ
チルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン(1当量)の無水MeOH(0.12M)溶液に、Pd/C(0.1当量
、10重量%Pd/C)をN
2雰囲気下で加えた。該懸濁液を、数回、真空下で脱気し、水素でパー
ジした。該反応混合物を水素バルーン下で3時間室温で撹拌した。該反応物をセライトの
パッドに通して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を4M HCl/MeOHにより処理し、濃縮すると
、(3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン塩酸塩を白色の固体として(86%)与
えた。
【0318】
(1S,4s)-4-((2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-5-ニトロ
ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s)-4-((2-クロロ-5
-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキサミド(1当量)(本明細書
に記載の通りに製造)の無水DMF(0.5M)溶液に、(3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン
-4-アミン塩酸塩(1当量)及びDIEA(3当量)を加えた。該反応溶液をブラインで希釈した。
形成された沈殿した固体を濾過により回収すると、(1S,4s)-4-((2-(((3S,4R)-3-メチルテ
トラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキ
サン-1-カルボキサミド(63%)を与えた。
【0319】
(1S,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)
ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s)-4-((2-クロロ-5
-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキサミド(1当量)のMeOH(0.1
M)溶液に、Pd/C(0.1当量、10重量%Pd)を窒素雰囲気下で加えた。該懸濁液を、数回、真空
下で脱気し、水素でパージした。該反応混合物を水素バルーン下で16時間室温で撹拌した
。該反応物をセライトのパッドに通して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を真空中で濃縮す
ると、(1S,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ア
ミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキサミド(82%)を与えた。
【化211】
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【0320】
(1S,4s)-4-(8-((2,6-ジクロロ-4-シアノフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-メチルテト
ラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミ
ド。(1S,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミ
ノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキサミド(1当量)の無水DMF(0.17
M)溶液に、3,5-ジクロロ-4-イソチオシアナトベンゾニトリル(1当量)(本明細書に記載の
通りに製造)を加えた。該反応物を90分間室温で撹拌した。次いで、DIC(2当量)を加え、
撹拌を室温で一晩継続した。標準的な後処理及び精製方法は、(1S,4s)-4-(8-((2,6-ジク
ロロ-4-シアノフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)
アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド(59%)を与えた。
【化212】
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【0321】
(実施例42.(1S,4s)-1-メチル-4-(2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル
)アミノ)-8-((2,4,6-トリクロロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-
カルボキサミド)
【化213】
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エチル(1S,4s)-1-メチル-4-(2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ア
ミノ)-8-((2,4,6-トリクロロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カ
ルボキシラート。エチル(1S,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-
ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキ
シラート(1当量、本明細書に記載の通りに製造)のDMF(0.35M)中の混合物に、1,3,5-トリ
クロロ-2-イソチオシアナトベンゼン(1当量)を加えた。該混合物を15〜20℃で1.5時間撹
拌した。DIC(1当量)を該反応物に一度に加えた。該混合物を15〜20℃で16時間撹拌した。
該反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残
渣をカラムクロマトグラフィー(石油/酢酸エチル=5:1〜1:1)により精製すると、(1S,4s)-
エチル1-メチル-4-(2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-8-((
2,4,6-トリクロロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキシラート
(88%)を黄色の固体として与えた。
【0322】
(1S,4s)-1-メチル-4-(2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-
8-((2,4,6-トリクロロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボン
酸。(1S,4s)-エチル1-メチル-4-(2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)
アミノ)-8-((2,4,6-トリクロロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカル
ボキシラート(1当量)のMeOH/水(4/1、0.1M)溶液に、NaOH(6当量)を加えた。該反応物を30
時間還流した。該反応物を濃縮し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。水相を3M HClに
よりpH=3〜5に酸性化し、DCMで抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、(1S,4s
)-1-メチル-4-(2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-8-((2,4,
6-トリクロロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボン酸を(53%)
黄色の固体として与えた。MS(ESI) m/z=567.1 [M+H]
+。
【0323】
(1S,4s)-1-メチル-4-(2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-
8-((2,4,6-トリクロロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキ
サミド。シス-1-メチル-4-(2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミ
ノ)-8-((2,4,6-トリクロロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボン
酸(1当量)のDMF(0.4M)中の混合物に、HATU(1当量)、DIEA(2当量)、及びNH
4Cl(3当量)を一
度に室温で加えた。該混合物を室温で24時間撹拌した。標準的な後処理及び精製方法は、
(1S,4s)-1-メチル-4-(2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-8-
((2,4,6-トリクロロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド
(19%)を与えた。
【化214】
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【0324】
(実施例43.(1S,4s)-4-(2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-
8-((2,4,6-トリフルオロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボ
キサミド)
【化215】
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(1s,4s)-4-(2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-8-((2,4,6
-トリフルオロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド。(1S
,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリ
ミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(本明細書に記載の通りに製造)(1
当量)のDMF(0.2M)中の混合物に、1,3,5-トリフルオロ-2-イソチオシアナトベンゼン(1.2
当量)を一度に加えた。該混合物を室温で3時間撹拌した。DIC(2当量)を加え、撹拌を室温
で20時間継続した。LCMSは、反応が完了したことを示した。標準的な後処理及び精製方法
は、(1s,4s)-4-(2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-8-((2,4
,6-トリフルオロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミド(47
%)を与えた。
【化216】
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【0325】
(実施例44.(1S,4s)-4-(8-((4-クロロ-2,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-
メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カ
ルボキサミド)
【化217】
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(1S,4s)-4-(8-((4-クロロ-2,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-メチルテ
トラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボキサミ
ド。(1S,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミ
ノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(本明細書に記載の通りに
製造(1当量)のDMF(0.09M)中の混合物に、5-クロロ-1,3-ジフルオロ-2-イソチオシアナト
ベンゼン(本明細書に記載の通りに製造)(1.2当量)を一度に加えた。該混合物を室温で8時
間撹拌した。DIC(2当量)を加え、撹拌を室温で20時間継続した。標準的な後処理及び精製
方法は、(1S,4s)-4-(8-((4-クロロ-2,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-メ
チルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサンカルボ
キサミド(44%)を与えた。
【化218】
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【0326】
(実施例45.(1S,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-
メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カ
ルボキサミド)
【化219】
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(1S,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-メチルテ
トラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサ
ミド。(1S,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ア
ミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(本明細書に記載の通り
に製造(1当量)の無水DMF(0.2M)溶液に、1,5-ジクロロ-3-フルオロ-2-イソチオシアナトベ
ンゼン(1当量、本明細書に記載の通りに製造)を加えた。該反応物を90分間室温で撹拌し
た。DIC(2当量)を加え、撹拌を室温で一晩継続した。標準的な後処理及び精製方法は、(1
S,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-メチルテトラ
ヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド
(40%)を与えた。
【化220】
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【0327】
(実施例46.(1s,4s)-4-(8-((4-クロロ-2,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒド
ロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキ
サミド)
【化221】
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1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-カルボニトリル。1,4ジオキサスピロ[4.5]デカン-8
-オン(1当量)、エタノール(1.78当量)、及びトルエンスルホニルメチルイソシアニド(1.3
当量)のDME(0.3M)中の-10℃の溶液に、カリウム2-メチルプロパン-2-オラート(2.3当量)
を少しずつ加えた。該反応物を-10℃で1時間撹拌し、15時間室温で撹拌した。該反応混合
物を濃縮して薄茶色の固体にし、水に溶解させて、エーテルで抽出した。合わせた抽出物
をブラインで洗浄し、乾燥させた。減圧下での濃縮は、橙色の油を与えた。この物質を蒸
留[(約2〜3ミリバールで103℃(油浴150℃)]により精製すると、1,4-ジオキサスピロ[4.5]
デカン-8-オンを無色の油として(収率87%)与えた。
【化222】
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【0328】
メチル-4-オキソ-シクロヘキサンカルボニトリル。1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-
カルボニトリル(1当量)のTHF(0.5M)中の0℃の溶液に、THF中の1Mリチウムビス(トリメチ
ルシリル)アミド(1.25当量)を滴加した。ヨードメタン(1.5当量)を加える前に、生じた溶
液を1時間0℃で撹拌した。0℃で1時間撹拌した後、該反応物を室温で15時間撹拌した。
該反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機
相を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水MgSO
4で乾燥させ、濾
過し、濃縮した。粗生成物を、塩化水素酸(2当量)と共にアセトン(0.3M)中で25℃で5時間
撹拌した。該反応混合物を0℃に冷却し、3N水酸化ナトリウムによりpHを8に調整した。該
混合物をエーテルで抽出した。有機部分を合わせ、MgSO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製すると、1-メチル-4-オキソ-シクロ
ヘキサンカルボニトリルを白色の固体として(収率56%)与えた。
【化223】
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【0329】
(1s,4s)-4-(ベンジルアミノ)-1-メチルシクロヘキサンカルボニトリル。1-メチル-4-オ
キソシクロヘキサンカルボニトリル(1当量)のMeOH(0.5M)溶液に、フェニルメタンアミン(
3当量)を加えた。生じた溶液を室温で2時間撹拌した。該溶液を-78℃に冷却し、水素化ホ
ウ素リチウム(THF中2M、1.1当量)を滴加した。該溶液を一晩放置して、ゆっくりと室温に
温めた。12時間後、該反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチし、酢酸エ
チルで抽出した。有機相を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を
MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を精製すると標記化合物((1s,4s)-4-(ベ
ンジルアミノ)-1-メチルシクロヘキサンカルボニトリルを白色の固体として(8:1シス:ト
ランス)与えた。
【化224】
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【0330】
(1s,4s)-4-(ベンジルアミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s)-4-
(ベンジルアミノ)-1-メチルシクロヘキサンカルボニトリル(1当量)の1,4-ジオキサン(4.7
5M)溶液に、硫酸95〜98%(5当量)を加えた。該反応物を100℃で2時間撹拌した。該反応混
合物を室温に冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチし、炭酸ナトリウムによ
りpHを8に調整した。該溶液をDCM/MeOHで抽出した。有機相を合わせ、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製すると、(1s,4s)-4-(ベンジルア
ミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミドのジアステレオマーの8/1混合物を、白
色の固体として(収率83%)与えた。
【化225】
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【0331】
(1s,4s)-4-アミノ-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s)-4-(ベンジル
アミノ)-1-メチルシクロヘキサンカルボキサミド(1当量)のMeOH(0.5M)溶液に、Pd/C(0.01
5当量、10重量%)を加えた。該溶液を水素(1気圧)下で室温で15時間撹拌した。該反応混合
物をセライトに通して濾過し、濃縮すると、(1s,4s)-4-アミノ-1-メチルシクロヘキサン-
1-カルボキサミドを白色の固体として(100%)与えた。
【化226】
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【0332】
(1s,4s)-4-((2-クロロ-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-
1-カルボキサミド。(1s,4s)-4-アミノ-1-メチルシクロヘキサンカルボキサミド(1当量)、
DIEA(1.5当量)のDCM(0.5M)中の-78℃の溶液に、2,4-ジクロロ-5-ニトロピリミジン(1.0当
量)のTHF(1.5M)中の懸濁液を滴加した。該反応物を-78℃で1時間撹拌し、放置して2時間
かけて室温に温めた。該反応物をさらに1時間室温で撹拌した。該反応混合物を濃縮した
。粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。生じた固体を、酢酸エ
チル中で数回トリチュレートすると、(1s,4s)-4-((2-クロロ-5-ニトロピリミジン-4-イル
)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミドを黄色の固体として(収率65%)与え
た。
【化227】
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【0333】
(1s,4s)-1-メチル-4-((5-ニトロ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミ
ジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s)-4-((2-クロロ-5-ニト
ロピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド(1当量)とテト
ラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン塩酸塩(1当量)を、THF(0.06M)中で室温でスラリー化した。
DIEA(4当量)を加え、該反応物を50℃で一晩撹拌した。該反応混合物体積を真空中で減ら
し、次の工程で直接使用した。
【0334】
(1s,4s)-4-((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イ
ル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s)-1-メチル-4-((5-ニト
ロ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキ
サン-1-カルボキサミド(1当量)のMeOH溶液(0.05M)に、Pd/C(0.1当量、10重量%Pd)を加え
た。該反応物を1気圧のH
2下で一晩撹拌した。該反応物をセライトに通して濾過し、濾液
を真空中で濃くすると、(1s,4s)-4-((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ア
ミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサンカルボキサミド(収率91%)を与
えた。MS(ESI) m/z=349.3[M+1]
+。
【0335】
(1s,4s)-4-(8-((4-クロロ-2,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド。(
1s,4s)-4-((5-アミノ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)
アミノ)-1-メチルシクロヘキサンカルボキサミド(1当量)のDMF溶液(0.15M)に、5-クロロ-
1,3-ジフルオロ-2-イソチオシアナトベンゼン(本明細書に記載の通りに製造)(1.09当量)
を加えると、黄色い溶液を与えた。該溶液を室温で1時間撹拌した。該反応混合物にEDC(1
.09当量)を加え、該混合物を50℃で1.5時間加熱した。標準的な後処理及び精製方法は、(
1s,4s)-4-(8-((4-クロロ-2,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン
-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサンカルボキサミド(38%)を与
えた。
【化228】
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【0336】
(実施例47.(1R,4s)-4-(2-(((S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)-8-((2,4,6-トリ
クロロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド
)
【化229】
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(1R,4s)-4-((2-(((S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)-5-ニトロピリミジン-4-
イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s)-4-((2-クロロ-5-ニ
トロピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド(1当量)と(S
)-2-アミノプロパン-1-オール(1.03当量)をTHF(0.3M)中でスラリー化し、DIEA(4当量)を
加えた。該反応物を50℃で一晩撹拌した。該反応混合物を濃縮し、さらに精製せずに使用
した。
【0337】
(1R,4s)-4-((5-アミノ-2-(((S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)ピリミジン-4-
イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1R,4s)-4-((2-(((S)-1-ヒド
ロキシプロパン-2-イル)アミノ)-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘ
キサン-1-カルボキサミド(1当量)のMeOH(0.1M)溶液に、Pd/C(0.1当量、10重量%Pd)を加え
、該反応物を、真空中で、それに続いてH
2でパージした。該反応物を、室温でH
2下で撹拌
した。該反応物をセライトに通して濾過し、濃縮すると(1R,4s)-4-((5-アミノ-2-(((S)-1
-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサ
ン-1-カルボキサミド(99%)を与えた。MS(ESI) m/z=323.4[M+1]
+。
【0338】
(1R,4s)-4-(2-(((S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)-8-((2,4,6-トリクロロフ
ェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド。DMF(0.
15M)中の(1R,4s)-4-((5-アミノ-2-(((S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)ピリミジ
ン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド(1当量)及び1,3,5-トリク
ロロ-2-イソチオシアナトベンゼン(1.1当量)を室温で1時間撹拌した。この反応物に、EDC
(2当量)を加え、該混合物を1.5時間50℃に加熱した。標準的な後処理及び精製方法は、(1
R,4s)-4-(2-(((S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)-8-((2,4,6-トリクロロフェニ
ル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド(28%)を与え
た。
【化230】
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【0339】
(実施例48.(1R,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((S)-1-ヒド
ロキシプロパン-2-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボ
キサミド)
【化231】
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(1R,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((S)-1-ヒドロキシプ
ロパン-2-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド
。((1R,4s)-4-((5-アミノ-2-(((S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)ピリミジン-4-
イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド1当量、本明細書に開示される
通りに製造)及び1,5-ジクロロ-3-フルオロ-2-イソチオシアナトベンゼン(本明細書に記載
の通りに製造)(1.1当量)を、DMF(0.15M)中で1時間撹拌した。EDC(2当量)を該反応混合物
に加え、撹拌を50℃で1.5時間継続した。標準的な後処理及び精製方法は、(1R,4s)-4-(8-
((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)ア
ミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド(22%)を与えた。
【化232】
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【0340】
(実施例49.(1R,4s)-4-(8-((2,6-ジクロロ-4-シアノフェニル)アミノ)-2-(((S)-1-ヒドロ
キシプロパン-2-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキ
サミド)
【化233】
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(1R,4s)-4-(8-((2,6-ジクロロ-4-シアノフェニル)アミノ)-2-(((S)-1-ヒドロキシプロ
パン-2-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド。(
(1R,4s)-4-((5-アミノ-2-(((S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)ピリミジン-4-イ
ル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド(1当量、本明細書に開示の通りに
製造)及び3,5-ジクロロ-4-イソチオシアナトベンゾニトリル(1.1当量)をDMF(0.15M)中で
撹拌した。該溶液を室温で1時間撹拌した。EDC(2当量)を該反応混合物に加え、該反応物
を50℃で1.5時間撹拌した。標準的な後処理及び精製方法は、(1R,4s)-4-(8-((2,6-ジクロ
ロ-4-シアノフェニル)アミノ)-2-(((S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ)-9H-プリ
ン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド(6%)を与えた。
【化234】
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【0341】
(実施例50.(1S,4s)-4-(8-((2,6-ジクロロ-4-シアノフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-フ
ルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキ
サン-1-カルボキサミド)
【化235】
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(1S,4s)-4-((2-(((3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-5-ニト
ロピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s)-4-(
(2-クロロ-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサ
ミド(1.00当量)及び(3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン塩酸塩(1.02当
量)のDMF(0.3M)中の混合物にDIEA(2.2当量)を加えた。該混合物を30℃で16時間撹拌した
。該混合物をH
2Oで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を飽和ブラインで洗
浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮すると、(1S,4s)-4-((2-(((3S,4R)-
3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ
)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド(収率99%)を黄色の固体として与えた。該粗
生成物をさらに精製せずに使用した。MS(ESI) m/z=397.1 [M+H]
+。
【0342】
(1S,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミ
ノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1S,4s)-4-
((2-(((3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-5-ニトロピリミジン
-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド(1.0当量)のMeOH(0.25M)溶
液に、Pd/C(0.1当量、10重量%Pd)を加えた。該懸濁液を、数回、真空下で脱気し、H
2でパ
ージした。該反応物を、H
2バルーン下(15psi(0.10MPa))30℃で2時間撹拌した。該混合物
を濾過し、真空中で濃縮すると、(1S,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4R)-3-フルオロテトラ
ヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-
1-カルボキサミド(90%)を青紫色の固体として与えた。該粗生成物をさらに精製せずに、
次の工程に直接使用した。MS(ESI) m/z=367.2 [M+H]
+。
【0343】
(1S,4s)-4-(8-((2,6-ジクロロ-4-シアノフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-フルオロテ
トラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-
カルボキサミド。(1S,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラ
ン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミ
ド(1当量)のDMF(0.14M)溶液に、3,5-ジクロロ-4-イソチオシアナトベンゾニトリル(1.00
当量)(本明細書に記載の通りに製造)を加えた。該混合物を30℃で2時間撹拌した。DIC(2
当量)を加え、該混合物を30℃で16時間撹拌した。該混合物をH
2Oで希釈し、酢酸エチルで
抽出した。合わせた有機相を飽和ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真
空中で濃縮した。標準的な後処理及び精製方法は、(1S,4s)-4-(8-((2,6-ジクロロ-4-シア
ノフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9
H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド(64%)を与えた。
【化236】
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【0344】
(実施例51.(1S,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-
メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキ
サン-1-カルボキサミド)
【化237】
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エチル(1S,4s)-1-メチル-4-((2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)
アミノ)-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキシラート。エチ
ル(1s,4s)-4-((2-クロロ-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-
1-カルボキシラート(1当量)及び(3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン塩酸
塩(1.05当量)のDMF(0.4M)中の混合物に、DIEA(2.3当量)を一度に室温でN
2下で加えた。該
混合物を室温で16時間撹拌した。該反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせ
た有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、エチル(1S,4s)-1-メチル-4-((2-(((
3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-5-ニトロピリミジン-4-イル)
アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキシラート(98%)を与えた。MS(ESI) m/z 422.2 [M+1]
+
。
【0345】
エチル(1S,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)
アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキシラート。エチ
ル(1S,4s)-1-メチル-4-((2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)
-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボキシラート(1当量)のMeOH
(0.2M)溶液に、N
2下でPd/C(0.1当量、10重量%Pd)を加えた。該懸濁液を、数回、真空下で
脱気し、H
2でパージした。該混合物を、H
2下で室温で一晩撹拌した。該反応混合物をセラ
イトのパッドに通して濾過し、濾液を濃縮すると、エチル(1S,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S
,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メ
チルシクロヘキサン-1-カルボキシラート(99%)を与えた。
【0346】
エチル(1S,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-メ
チルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサ
ン-1-カルボキシラート。エチル(1S,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒド
ロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カ
ルボキシラート(1当量)のDMF(0.1M)中の混合物に、1,5-ジクロロ-3-フルオロ-2-イソチオ
シアナトベンゼン(本明細書に記載の通りに製造)(1当量)を加えた。該混合物を15〜20℃
で1.5時間撹拌した。DIC(2当量)を該反応物に一度に加えた。該混合物を室温で16時間撹
拌した。該反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮
した。生じた残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製すると、エチル(1S,4s)-4-(8-(
(2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキシラート(
90%)を黄色の固体として与えた。
【0347】
(1S,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-メチルテ
トラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-
カルボン酸。エチル(1S,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S
,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシ
クロヘキサン-1-カルボキシラート(1当量)のMeOH/水(0.2M. 4/1)溶液に、NaOH(3当量)を
加えた。該反応物を48時間還流した。該反応物を濃縮し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出
した。水相を3M HClによりpH=3〜5に酸性化し、DCMで抽出し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ
、濾過し、濃縮すると、(1S,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(
((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチ
ルシクロヘキサン-1-カルボン酸(53%)を黄色の固体として与えた。
【化238】
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【0348】
(1S,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-メチルテ
トラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-
カルボキサミド。(1S,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4
R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシク
ロヘキサンカルボン酸(1当量)のDMF(0.19M)中の混合物に、HATU(1.1当量)、TEA(1.1当量)
、及びNH
4Cl(1.1当量)を一度に室温で加えた。該混合物を室温で24時間撹拌した。標準的
な後処理及び精製方法は、(1S,4s)-4-(8-((2,4-ジクロロ-6-フルオロフェニル)アミノ)-2
-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メ
チルシクロヘキサン-1-カルボキサミド(37%)を与えた。
【化239】
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【0349】
(実施例52.(1R,4s)-4-(8-((2-クロロ-4,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4S)-3-
フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘ
キサン-1-カルボキサミド)
【化240】
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エチル(1R,4s)-4-((2-(((3S,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-
5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキシラート。エ
チル(1s,4s)-4-((2-クロロ-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサ
ン-1-カルボキシラート(1当量、本明細書に記載の通りに製造)及び(3S,4S)-3-フルオロテ
トラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン塩酸塩(1.1当量、本明細書に記載の通りに製造)のDMF(0.
1M)中の混合物にDIEA(3当量)を加え、該反応物を室温で16時間撹拌した。該反応物を水で
希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機溶媒をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮す
ると、エチル(1R,4s)-4-((2-(((3S,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミ
ノ)-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキシラート(
96%)を与えた。MS(ESI) m/z=426.2 [M+H]
+。
【0350】
エチル(1R,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル
)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキシラート。エ
チル(1R,4s)-4-((2-(((3S,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-5-ニ
トロピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキシラート(1当量)の
MeOH(0.2M)溶液に、Pd/C(0.1当量、10重量%Pd)をN
2雰囲気下で加えた。該懸濁液を、数回
、真空下で脱気し、H
2でパージした。該反応物をH
2バルーン下で室温で16時間撹拌した。
該反応物をセライトのパッドに通して濾過し、濃縮すると、エチル(1R,4s)-4-((5-アミノ
-2-(((3S,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ア
ミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキシラート(95%)を紫色の固体として与えた。MS
(ESI) m/z=396.2 [M+H]
+。
【0351】
エチル(1R,4s)-4-(8-((2-クロロ-4,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4S)-3-フ
ルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキ
サン-1-カルボキシラート。エチル(1R,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4S)-3-フルオロテトラ
ヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-
1-カルボキシラート(1当量)のDMF(0.4M)溶液に、1-クロロ-3,5-ジフルオロ-2-イソチオシ
アナトベンゼン(1当量)を与えた。該溶液を室温で90分間撹拌した。DIC(2当量)を室温で
加え、該反応混合物を18時間撹拌した。該反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。生じた残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製
すると、エチル(1R,4s)-4-(8-((2-クロロ-4,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4S)
-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシク
ロヘキサン-1-カルボキシラート(86%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI) m/z=567.2 [M
+H]
+。
【0352】
(1R,4s)-4-(8-((2-クロロ-4,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4S)-3-フルオロ
テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1
-カルボン酸。エチル(1R,4s)-4-(8-((2-クロロ-4,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((3
S,4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチル
シクロヘキサン-1-カルボキシラート(1当量)のMeOH/水(0.1M、4/1)溶液にNaOH(5当量)を
加えた。該反応物を48時間還流した。該反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。水
相を3M HClによりpH=3〜5に調整し、DCMで抽出し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、
濃縮すると、(1R,4s)-4-(8-((2-クロロ-4,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4S)-3
-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロ
ヘキサン-1-カルボン酸(51%)を黄色の固体として与えた。
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
【0353】
(1R,4s)-4-(8-((2-クロロ-4,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4S)-3-フルオロ
テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1
-カルボキサミド。(1R,4s)-4-(8-((2-クロロ-4,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,
4S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシ
クロヘキサン-1-カルボン酸(1当量)のDMF(0.1M)中の混合物に、HATU(1.1当量)、TEA(2当
量)、及びNH
4Cl(2当量)を一度に室温で加えた。該混合物を24時間撹拌した。標準的な後
処理及び精製方法(1R,4s)-4-(8-((2-クロロ-4,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4
S)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシ
クロヘキサン-1-カルボキサミド(15%)。
【化242】
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【0354】
(実施例53.(1S,4s)-4-(2-(((3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ
)-8-((2,4,6-トリクロロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-
1-カルボキサミド)
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
(1S,4s)-4-((2-(((3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-5-ニト
ロピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1s,4s)-4-(
(2-クロロ-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサ
ミド(1当量、本明細書に記載の通りに製造)及び(3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-アミン塩酸塩(1.02当量、本明細書に記載の通りに製造)のDMF(0.3M)中の混合物に
DIEA(2.20当量)を加え、該混合物を30℃で16時間撹拌した。該混合物をH
2Oで希釈し、酢
酸エチルで抽出した。合わせた有機相を飽和ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、
濾過し、真空中で濃縮すると、(1S,4s)-4-((2-(((3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピ
ラン-4-イル)アミノ)-5-ニトロピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-
カルボキサミド(99%)を与えた。該粗生成物をさらに精製せずに次の工程に使用した。MS(
ESI) m/z=397.1 [M+H]
+。
【0355】
(1S,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミ
ノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド。(1S,4s)-4-
((2-(((3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-5-ニトロピリミジン
-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド(1.0当量)のMeOH(0.1M)溶液
に、Pd/C(0.1当量、10重量%Pd)を加えた。該懸濁液を、数回、真空下で脱気し、H
2でパー
ジした。該反応物をH
2下室温で2時間撹拌した。該混合物を濾過し、真空中で濃縮すると
、(1S,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミ
ノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド(90%)を与え
た。該粗生成物をさらに精製せずに、次の工程に直接使用した。MS(ESI) m/z=367.2 [M+H
]
+。
【0356】
(1S,4s)-4-(2-(((3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-8-((2,4
,6-トリクロロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボ
キサミド。(1S,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イ
ル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド(1.0
当量)の該DMF(0.4M)溶液に、1,3,5-トリクロロ-2-イソチオシアナトベンゼン(1.0当量)を
加えた。該混合物を30℃で2時間撹拌した。DIC(2.0当量)を加え、該反応物を室温で16時
間撹拌した。該混合物をH
2Oで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を飽和ブ
ラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。標準的な後処理及
び精製方法は、(1S,4s)-4-(2-(((3S,4R)-3-フルオロテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ア
ミノ)-8-((2,4,6-トリクロロフェニル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキ
サン-1-カルボキサミド(40%)を与えた。
【化244】
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【0357】
(実施例54.(1S,4s)-4-(8-((2-クロロ-4,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-
メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキ
サン-1-カルボキサミド)
【化245】
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(1S,4s)-エチル4-(8-((2-クロロ-4,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-メ
チルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサ
ンカルボキシラート。エチル(1S,4s)-4-((5-アミノ-2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-
2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-1-メチルシクロヘキサン-1-カル
ボキシラート(1当量、本明細書に記載の通りに製造)のDMF(0.03M)中の混合物に、1-クロ
ロ-3,5-ジフルオロ-2-イソチオシアナトベンゼン(1当量)を加えた。該混合物を室温で1.5
時間撹拌した。DIC(2当量)を該反応物に一度に加えた。該混合物を室温で16時間撹拌した
。該反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。
生じた残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製すると、エチル(1S,4s)-4-(8-((2-ク
ロロ-4,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4
-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-カルボキシラート(97%)を
黄色の固体として与えた。MS(ESI) m/z=563.3 [M+H]
+。
【0358】
(1S,4s)-4-(8-((2-クロロ-4,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-メチルテ
トラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-
カルボン酸。エチル(1S,4s)-4-(8-((2-クロロ-4,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S
,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシ
クロヘキサン-1-カルボキシラート(1当量)のMeOH/水(0.1M、4/1)溶液に、NaOH(5当量)を
加えた。該反応物を48時間還流した。該反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。水
相を3M HClによりpH=3〜5に調整し、DCMで抽出し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、
濃縮すると、(1S,4s)-4-(8-((2-クロロ-4,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3
-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘ
キサン-1-カルボン酸(51%)を黄色の固体として与えた。
【0359】
(1S,4s)-4-(8-((2-クロロ-4,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4R)-3-メチルテ
トラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシクロヘキサン-1-
カルボキサミド。(1S,4s)-4-(8-((2-クロロ-4,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4
R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシク
ロヘキサン-1-カルボン酸(1当量)のDMF(0.3M)溶液に、HATU(1.2当量)、TEA(3当量)、及び
NH
4Cl(3当量)を一度に室温で加えた。該反応物を室温で24時間撹拌した。標準的な後処理
及び精製方法は、(1S,4s)-4-(8-((2-クロロ-4,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-(((3S,4
R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-1-メチルシク
ロヘキサン-1-カルボキサミド(15%)を与えた。
【化246】
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【0360】
(アッセイ)
(細胞アッセイ)
アミノプリン化合物の成長阻害作用の決定。Lox-IMVIメラノーマ細胞株(入手源:NCI-DC
TD、カタログ番号0507283)をRPMI+10% FBS中で維持し、試験した。細胞株の播種密度を最
適化して、384-ウェルプレートにおけるアッセイの直線性を確実にした。
【0361】
増加する濃度のアミノプリン化合物(0.5nMから10μM)を、10点段階希釈方式(3倍希釈)
で、プレート内に二連で、アコースティックディスペンサー(acoustic dispenser)(EDC
ATS-100)により、空の384-ウェルプレートにスポッティングした。ジメチルスルホキシド
(DMSO)濃度を、0.2% DMSOの最終アッセイ濃度に一定に保った。試験の前に、細胞を、培
養フラスコ中で成長させ、増殖させ、充分な量の出発物質を与えた。次いで、細胞をその
所望の密度に希釈し、化合物をスポッティングした384-ウェルプレートに直接加えた。細
胞を、5% CO
2中で、37℃で72時間成長させた。細胞の化合物への曝露が始まった時点で(t
0)、最初の細胞数を、生細胞中に存在するアデノシン-5'-三リン酸(ATP)により発生した
ルミネセンスのレベルを定量化することにより、生存率アッセイ(Cell Titer-Glo)により
評価した。72時間後、化合物により処理された細胞の細胞生存率をCell Titer-Glo Lumin
escent Cell Viability Assay(Promega Corporation, Madison, WI)により評価し、ルミ
ネセンスを読み取った。
【0362】
全データを規格化し、72時間後のDMSO処理対照細胞のパーセンテージとして表した。結
果をIC
50値として表したが、これは、72時間の処理の間に未処理の対照細胞の50%を阻害
するのに要する化合物濃度である。
【0363】
4パラメーターロジスティックモデル(S字状用量-応答モデル)を利用して、化合物のIC
5
0を決定した。
y=(A+((B-A)/(1+((C/x)^D))))
式中
A=Y
Min
B=Y
Max
C=EC
50
D=ヒル勾配
IC
50は、Y=DMSO対照の50%である場合の化合物濃度である
Y=蛍光単位
【0364】
全阻害曲線は、XLFit及びActivity Base(IDBS)を利用して加工し、評価した。
【0365】
(動物モデル)
(異種移植片モデル)。異種移植片モデル試験のために、ヒトメラノーマ癌細胞株を、
SCID(重症複合型免疫不全症)マウスに注射した。癌細胞株を、インビトロで培養して増殖
させた。精密に決定された数の細胞をマウスに注射することにより、担癌動物を発生させ
た。動物の接種後に、腫瘍を、無作為化の前に特定の大きさまで成長させた。所定の大き
さの範囲である異種移植片腫瘍を有するマウスを共に集め、種々の治療群に無作為化した
。典型的な有効性試験設計は、種々の用量段階の1種以上の化合物を坦癌マウスに投与す
ることを含む。さらに、基準化学療法剤(陽性対照)及び陰性対照を同様に投与し、維持し
た。腫瘍測定値及び体重を、試験の期間にわたり測定した。
【0366】
マウスを、吸入されたイソフルランにより麻酔し、次いで、右後脚の上部に、0.1mLのP
BS中の単一の細胞懸濁液により、26ゲージのニードルを付けた滅菌1mLシリンジを使用し
て、LOX-IMVI腫瘍細胞を皮下に接種した。動物の接種後に、腫瘍を、マウスの無作為化の
前に、およそ75〜125mm
3まで、又はいくつかの例では250〜400mm
3まで成長させた。各動
物の腫瘍を測定し、適切な範囲にある腫瘍を有する動物を試験に含めた。次いで、試験プ
ール(study pool)からの動物を無作為に種々のケージに分配し、該ケージを、ビヒクル、
陽性対照、又は試験物品群に無作為に割り付けた。全てのマウスを、右耳で、金属のイヤ
ータグにより標識した。典型的な群は8〜10匹の動物からなっていた。典型的な異種移植
片試験では、腫瘍を有するSCIDマウスを無作為化し、例えば、100mg/kg〜0.1mg/kgの範囲
の化合物を、毎日、隔日、3日毎、5日毎、7日毎、及び1日2回を含むがこれらに限定され
ない異なる投与スケジュールで投薬した。マウスに、1〜4週間投薬した。カリパスを使用
して腫瘍を週に2回測定し、腫瘍体積を、W
2×L/2の式を利用して計算した。
【0367】
このメラノーマモデルにおいて、アミノプリン化合物は、100mg/kg未満のED
50値を有す
るか、又は有すると期待され、いくつかの化合物は、10mg/kg未満のED
50を、他の化合物
は1mg/kg未満のED
50を有する。
【0368】
(活性の表)
表1中の化合物のそれぞれを、アッセイの1つ以上で試験し、その中で活性を有すること
が見出されたが、細胞系アッセイにおいて全ての化合物が10μM未満のIC
50を有し、いく
つかの化合物は1μMを超えるIC
50を(活性レベルA)、いくつかの化合物は500nMから1μMの
IC
50を(活性レベルB)、いくつかの化合物を250nMから500nMのIC
50を(活性レベルC)、及び
他の化合物は250nM未満のIC
50を(活性レベルD)有する。
【0369】
【表2】
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【0370】
いくつかの参考文献が引用されたが、その開示は引用により本明細書にその全体として
組み込まれる。
本件出願は、以下の構成の発明を提供する。
(構成1)
式(I)の化合物:
(化1)
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並びにその医薬として許容し得る塩、互変異性体、立体異性体、エナンチオマー、及びアイソトポログ
(式中、
R1は、置換若しくは非置換のC1-8アルキル、置換若しくは非置換のシクロアルキル、置換若しくは非置換のシクロアルキルアルキル、又は置換若しくは非置換の非芳香族ヘテロシクリルであり;
R2は、H又は置換若しくは非置換のC1-3アルキルであり;
R3は、1つ以上のハロゲンにより置換され、置換又は非置換のC1-3アルキル、CN、及び-OR'から独立に選択される1つ以上の置換基により任意にさらに置換されたフェニルであり(式中、各R'は、独立に、置換又は非置換のC1-3アルキルである);
但し、該化合物が
4-[2-[(1-メチルエチル)アミノ]-8-[(2,4,6-トリフルオロフェニル)アミノ]-9H-プリン-9-イル]-シス-シクロヘキサンカルボキサミド、又は
4-[8-[(2,4-ジフルオロフェニル)アミノ]-2-[(トランス-4-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]-9H-プリン-9-イル]-シス-シクロヘキサンカルボキサミド
でないことを条件とする)。
(構成2)
R1が置換又は非置換のC1-8アルキルである、構成1記載の化合物。
(構成3)
R1が、置換若しくは非置換のメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、イソペンチル、又はネオペンチルである、構成2記載の化合物。
(構成4)
R1が、ハロゲン及びORから独立に選択される1つ以上の置換基により置換されており、各Rが、独立に、H又は置換若しくは非置換のC1-3アルキルである、構成2記載の化合物。
(構成5)
R1が、F、OH、及びOCH3から独立に選択される1つ以上の置換基により置換されている、構成2記載の化合物。
(構成6)
R1が、エチル、イソプロピル、イソブチル、tert-ブチル、CH2CH2F、CH2CHF2、CH2CF3、CH2CH(CH3)OH、CH2CH(CH3)OCH3、CH(CH3)CH2OH、CH(CH3)CH2OCH3、CH2C(F2)CH2OH、CH2C(F2)CH2OCH3、CH(CF3)CH2OH、CH(CF3)CH2OCH3、CH(CH2OH)CH2CH3、CH(CH2OCH3)CH2CH3、CH2C(CH3)2CH2OH、又はCH2C(CH3)2CH2OCH3である、構成2記載の化合物。
(構成7)
R1が、イソプロピル、イソブチル、tert-ブチル、CH2CF3、CH2CH(CH3)OH、CH(CH3)CH2OH、CH(CH3)CH2OCH3、CH2C(F2)CH2OH、CH(CF3)CH2OH、CH(CH2OH)CH2CH3、又はCH2C(CH3)2CH2OHである、構成2記載の化合物。
(構成8)
R1が、置換又は非置換のシクロアルキルである、構成1記載の化合物。
(構成9)
R1が、置換若しくは非置換のシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、又はシクロヘプチルである、構成8記載の化合物。
(構成10)
R1が、ハロゲン、OR、SO2R'、置換又は非置換のC1-3アルキル、及び置換又は非置換のヘテロシクリルから独立に選択される1つ以上の置換基により置換されており、各Rが、独立に、H又は置換若しくは非置換のC1-3アルキルであり、各R'が、独立に、置換又は非置換のC1-3アルキルである、構成8記載の化合物。
(構成11)
R1が、F、OH、OCH3、SO2CH3、メチル、及び置換又は非置換の5員ヘテロシクリルから独立に選択される1つ以上の置換基により置換されている、構成8記載の化合物。
(構成12)
前記5員ヘテロシクリル(heterocylyl)が、ピロリジンジオニル、又はオキサジアゾリ
ルである、構成11記載の化合物。
(構成13)
R1が、F、OH、OCH3、SO2CH3、メチル、ピロリジンジオニル、及びオキサジアゾリルから独立に選択される1つ以上の置換基により任意に置換されているシクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、又はシクロヘプチルである、構成8記載の化合物。
(構成14)
R1が、置換又は非置換のシクロアルキルアルキルである、構成1記載の化合物。
(構成15)
R1が、置換又は非置換の(C1-3アルキル)-(C1-8シクロアルキル)である、構成14記載の化合物。
(構成16)
R1が、置換若しくは非置換のCH2-シクロプロピル、CH2-シクロブチル、CH2-シクロペンチル、CH2-シクロヘキシル、又はCH2-シクロヘプチルである、構成14記載の化合物。
(構成17)
R1が、(C1-3アルキル)OR又はORから独立に選択される1つ以上の置換基により置換されており、各Rが、独立に、H又は置換若しくは非置換のC1-3アルキルである、構成14記載の化合物。
(構成18)
R1が、1つ以上のCH2OH又はOHにより任意に置換されているCH2-シクロプロピル、CH2-シクロブチル、CH2-シクロペンチル、又はCH2-シクロヘキシルである、構成14記載の化合物。
(構成19)
R1が、置換又は非置換の非芳香族ヘテロシクリルである、構成1記載の化合物。
(構成20)
R1が、置換若しくは非置換のオキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロ-チオピランジオキシド、ピペリジル、オキセパニル、又はオキサスピロヘプチルである、構成19記載の化合物。
(構成21)
R1が、ハロゲン、OR、SO2R4、C(=O)R5、C(=O)OR6、C(=O)NRR7、置換又は非置換のC1-3アルキル、置換又は非置換のアリール、置換又は非置換のヘテロアリール、置換又は非置換の又はアルキルアリールから独立に選択される1つ以上の置換基により置換されており(式中、各Rは、独立に、H又は置換若しくは非置換のC1-3アルキルである);R4が、置換若しくは非置換のC1-3アルキル、又は置換若しくは非置換のアリールであり;R5が、置換又は非置換のC1-3アルキルであり;R6が、置換又は非置換のC1-6アルキルであり;且つ、R7が、置換若しくは非置換のC1-3アルキル、又は置換若しくは非置換のアリールである、構成19記載の化合物。
(構成22)
R1が、F、OH、SO2CH3、SO2-トシル、C(=O)CH3、C(=O)OCH3、C(=O)O-tert-ブチル、C(=O)O-イソプロピル、C(=O)NHCH3、C(=O)NH-フェニル、メチル、エチル、イソプロピル、CH2OH、フェニル、ピリジル、又はベンジルから独立に選択される1つ以上の置換基により任意に置換されているオキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロ-チオピランジオキシド、ピペリジル、オキセパニル、又はオキサスピロヘプチルである、構成19記載の化合物。
(構成23)
R2がHである、構成1記載の化合物。
(構成24)
R2がCH3である、構成1記載の化合物。
(構成25)
R3が、オルト-ハロゲン置換フェニルである、構成1記載の化合物。
(構成26)
R3が、パラ-ハロゲン置換フェニルである、構成1記載の化合物。
(構成27)
R3が、パラ-CN置換フェニルである、構成1記載の化合物。
(構成28)
R3が、オルト、オルト-ジハロゲン置換フェニルである、構成1記載の化合物。
(構成29)
R3が、オルト、パラ-ジハロゲン置換フェニルである、構成1記載の化合物。
(構成30)
R3が、2,4,6-トリハロゲン置換フェニルである、構成1記載の化合物。
(構成31)
R3が、オルト-ハロゲン、パラ-CN置換フェニルである、構成1記載の化合物。
(構成32)
R3が
(化2)
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である、構成1記載の化合物
(式中、
各Halは、独立に、ハロゲンであり;
各R8は、独立に、置換又は非置換のC1-3アルキル、CN、又はOR'であり;
各R'は、独立に、置換又は非置換のC1-3アルキルであり;
mは、1〜3であり;
且つ、pは0〜2である)。
(構成33)
各Halが、独立に、Cl又はFである、構成32記載の化合物。
(構成34)
各R8が、独立に、CH3、CF3、CN、又はOCH3である、構成32記載の化合物。
(構成35)
mが2又は3である、構成32記載の化合物。
(構成36)
pが0又は1である、構成32記載の化合物。
(構成37)
R3が
(化3)
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であり、各Halが、独立に、ハロゲンである、構成32記載の化合物。
(構成38)
各Halが、独立に、F又はClである、構成37記載の化合物。
(構成39)
前記化合物が、表1、並びにその医薬として許容し得る塩、互変異性体、立体異性体、エナンチオマー、及びアイソトポログから選択される、構成1記載の化合物。
(構成40)
10μMの濃度の前記化合物が、メラノーマ細胞増殖を、少なくとも約50%阻害する、構成1記載の化合物。
(構成41)
有効量の構成1又は構成39記載の化合物及び医薬として許容し得る担体、賦形剤又はビヒクルを含む医薬組成物。
(構成42)
キナーゼを発現している細胞中の該キナーゼを阻害する方法であって、該細胞を、有効量の構成1又は構成39記載の化合物と接触させることを含む方法。
(構成43)
キナーゼを発現している細胞中の該キナーゼを阻害するインビトロ方法であって、該細胞を、有効量の構成1又は構成39記載の化合物と接触させることを含む方法。
(構成44)
キナーゼを発現している細胞中の該キナーゼを阻害するエクスビボ方法であって、該細胞を、有効量の構成1又は構成39記載の化合物と接触させることを含む方法。
(構成45)
キナーゼを発現している細胞中の該キナーゼを阻害する方法であって、該細胞を、有効量の前記化合物と接触させることを含む方法に使用するための構成1〜39のいずれか一項記載の化合物。
(構成46)
メラノーマの治療又は予防の方法であって、それを必要とする対象に、有効量の構成1又は構成39記載の化合物を投与することを含む方法。
(構成47)
メラノーマの治療又は予防の方法であって、それを必要とする対象に、有効量の前記化合物を投与することを含む方法に使用するための、構成1〜39のいずれか一項記載の化合物。