特許第6987887号(P6987887)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6987887
(24)【登録日】2021年12月3日
(45)【発行日】2022年1月5日
(54)【発明の名称】改造自転車装置
(51)【国際特許分類】
   B62K 19/34 20060101AFI20211220BHJP
   B62K 19/40 20060101ALI20211220BHJP
   B62K 15/00 20060101ALI20211220BHJP
   B62M 3/00 20060101ALI20211220BHJP
   B62H 7/00 20060101ALI20211220BHJP
【FI】
   B62K19/34
   B62K19/40
   B62K15/00
   B62M3/00 Z
   B62H7/00
【請求項の数】31
【全頁数】36
(21)【出願番号】特願2019-565250(P2019-565250)
(86)(22)【出願日】2017年5月26日
(65)【公表番号】特表2020-520853(P2020-520853A)
(43)【公表日】2020年7月16日
(86)【国際出願番号】US2017034774
(87)【国際公開番号】WO2018217215
(87)【国際公開日】20181129
【審査請求日】2019年12月3日
(31)【優先権主張番号】15/605,694
(32)【優先日】2017年5月25日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517407497
【氏名又は名称】ストライダー・スポーツ・インターナショナル・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マクファーランド,ライアン
【審査官】 中島 昭浩
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2016/0375949(US,A1)
【文献】 実開平06−060591(JP,U)
【文献】 特開2011−207322(JP,A)
【文献】 中国実用新案第206171660(CN,U)
【文献】 特開2013−147199(JP,A)
【文献】 実開昭54−023457(JP,U)
【文献】 中国実用新案第200974581(CN,Y)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62K 3/02
B62K 9/00
B62K 13/00−13/08
B62K 15/00
B62K 19/34
B62K 19/40
B62M 3/00
B62H 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
改造自転車装置であって、
シャーシを備え、前記シャーシは、
メインチューブと、
ヘッドチューブと、
シートチューブと、
第1のフォークアームと第2のフォークアームとを含むリアフォークと、
アタッチメントレシーバとを含み、前記アタッチメントレシーバは、少なくとも前記メインチューブと前記リアフォークとの接合部に近接して位置し、
アタッチメントアセンブリが1つ以上の突起および前記1つ以上の突起に対応する1つ以上の開口部を介して前記アタッチメントレシーバに可逆的に結合可能であり、
前記アタッチメントアセンブリは1つ以上の留め具を介して前記シャーシに可逆的に結合可能であり、
前記アタッチメントアセンブリは、
ブラケットとブラケットマウントプレートとを含むブラケットアセンブリと、
少なくとも1つの改造構成要素とを含み、
前記ブラケットは、前記1つ以上の突起および前記1つ以上の開口部を介して前記シャーシの前記アタッチメントレシーバと可逆的に結合可能であり、
前記ブラケットは、第1面を有し、
前記アタッチメントレシーバは、前記ブラケットが前記アタッチメントレシーバに結合された時に前記第1面と対向する第2面を有し、
前記1つ以上の突起は、前記第1面および前記第2面のいずれか一方から突出するように配置されており、
前記1つ以上の開口部は、前記第1面および前記第2面のいずれか他方に形成されている、改造自転車装置。
【請求項2】
前記ブラケットマウントプレートは、1つ以上の留め具を介して前記シャーシ上のシャーシマウントプレートと可逆的に結合可能である請求項1に記載の改造自転車装置。
【請求項3】
前記ブラケットは、前記アタッチメントレシーバ上の前記1つ以上の突起に対応する前記1つ以上の開口部を含む請求項に記載の改造自転車装置。
【請求項4】
前記アタッチメントレシーバは、前記ブラケット上の前記1つ以上の突起に対応する前記1つ以上の開口部を含む、請求項に記載の改造自転車装置。
【請求項5】
前記アタッチメントアセンブリはフットレストアセンブリを含み、前記少なくとも1つの改造構成要素は1つ以上のフットレストを含む、請求項に記載の改造自転車装置。
【請求項6】
前記1つ以上のフットレストは前記ブラケットに固定される、請求項に記載の改造自転車装置。
【請求項7】
前記1つ以上のフットレストは、前記リアフォークの前記第1のフォークアームまたは前記第2のフォークアームの少なくとも1つに合わせて輪郭付けられる、請求項に記載の改造自転車装置。
【請求項8】
前記フットレストアセンブリは、前記ブラケットマウントプレートのブラケットマウントプレート開口部をシャーシプレートのシャーシプレート開口部と整列させるよう、前記アタッチメントレシーバにおいて可逆的に回転可能である、請求項に記載の改造自転車装置。
【請求項9】
前記フットレストアセンブリは、前記整列したブラケットマウントプレート開口部およびシャーシプレート開口部を介して1つ以上の留め具で前記シャーシプレートに可逆的に結合可能である、請求項に記載の改造自転車装置。
【請求項10】
前記アタッチメントアセンブリはペダルアセンブリを含み、前記少なくとも1つの改造構成要素はクランクセットを含む、請求項に記載の改造自転車装置。
【請求項11】
前記クランクセットは、
前記ブラケットに結合される少なくとも1つの軸受アセンブリと、
前記少なくとも1つの軸受アセンブリに結合されるシャフトとを含み、前記シャフトは第1の端部と第2の端部とを含み、前記クランクセットはさらに、
前記シャフトの前記第1の端部に結合される主伝動構成要素と、
前記シャフトの前記第1の端部に結合される第1のペダルクランクと、前記シャフトの前記第2の端部に結合される第2のペダルクランクと、
前記第1のペダルクランクに結合される第1のペダルと、前記第2のペダルクランクに結合される第2のペダルと、
前記主伝動構成要素に可逆的に結合可能な動力伝動構成要素とを含み、
前記動力伝動構成要素は、後輪上の後方伝動構成要素と可逆的に結合可能であり、
前記後輪は前記リアフォークに結合される、請求項10に記載の改造自転車装置。
【請求項12】
前記主伝動構成要素は、メインスプロケット、歯状突起付きメインプーリ、または滑らかなメインプーリを含む、請求項11に記載の改造自転車装置。
【請求項13】
前記動力伝動構成要素は、チェーン、歯状突起付きベルト、滑らかなベルト、または弾性バンドを含む、請求項11に記載の改造自転車装置。
【請求項14】
ガードをさらに備え、
前記ガードが、前記アタッチメントレシーバと可逆的に結合可能であり、前記ガードは、前記チェーン、前記歯状突起付きベルト、前記滑らかなベルト、または前記弾性バンドの少なくとも1つの少なくとも一部を覆い、前記ガードは、
前方リングと、
前記前方リングに可逆的に結合可能な後部カバーとを含む、請求項13に記載の改造自転車装置。
【請求項15】
前記後方伝動構成要素は、リアスプロケット、歯状突起付きリアプーリ、または滑らかなリアプーリを含む、請求項11に記載の改造自転車装置。
【請求項16】
前記ペダルアセンブリは、前記動力伝動構成要素を結合解除すること、前記動力伝動構成要素を切り離すこと、または前記後輪を取り除くことの少なくとも1つなしに、前記主伝動構成要素から前記動力伝動構成要素を介して前記後輪上の前記後方伝動構成要素に可逆的に結合可能である、請求項11に記載の改造自転車装置。
【請求項17】
前記ペダルアセンブリは、前記ブラケットマウントプレートのブラケットマウントプレート開口部をシャーシプレートのシャーシプレート開口部と整列させるよう、前記アタッチメントレシーバにおいて可逆的に回転可能である、請求項16に記載の改造自転車装置。
【請求項18】
前記ペダルアセンブリは、前記整列したブラケットマウントプレート開口部およびシャーシプレート開口部を介して前記シャーシプレートに可逆的に結合可能である、請求項17に記載の改造自転車装置。
【請求項19】
ブレーキアセンブリをさらに備え、
前記ブレーキアセンブリが前記シャーシに結合され、前記ブレーキアセンブリは、コースターブレーキアセンブリ、パッドブレーキアセンブリ、ディスクブレーキアセンブリ、または固定ギアアセンブリのうちの少なくとも1つを含む、請求項に記載の改造自転車装置。
【請求項20】
シートアセンブリをさらに備え、前記シートアセンブリは、
前記シートチューブに結合されたシートポストと、
前記シートポストに結合されたシートと、
前記シートポストを選択された高さに固定するように構成されるシートポストクランプとを含み、
前記シートポストは前記シートチューブを通過するように構成され、前記シートポストは、さらに、前記シートチューブの下側開口を通って出るように構成される、請求項に記載の改造自転車装置。
【請求項21】
前記シャーシは、ユーザが前記シャーシに跨がっている間にユーザが地面と接触することにより推進可能である、請求項1に記載の改造自転車装置。
【請求項22】
前記シャーシは、ユーザが前記シートチューブに結合されたシートアセンブリのシートに座っている間にユーザが地面と接触することにより推進可能である、請求項1に記載の改造自転車装置。
【請求項23】
前記リアフォークは、ユーザが惰走または滑走の少なくとも1つを行っているときにユーザの足を支えるように構成される、請求項1に記載の改造自転車装置。
【請求項24】
前記アタッチメントアセンブリは、ユーザが惰走または滑走の少なくとも一方を行っているときにユーザの足を支持するように構成され、前記シャーシは、前記アタッチメントアセンブリの作動を介して推進可能である、請求項1に記載の改造自転車装置。
【請求項25】
前記アタッチメントアセンブリは、フットレストアセンブリまたはペダルアセンブリのうちの少なくとも一方を含む、請求項24に記載の改造自転車装置。
【請求項26】
車両のシャーシのアタッチメントレシーバを備え、前記アタッチメントレシーバは、前記シャーシの少なくとも2つの他の構成要素の接合部に近接して位置し、
アタッチメントアセンブリが1つ以上の突起および前記1つ以上の突起に対応する1つ以上の開口部を介して前記アタッチメントレシーバに可逆的に結合可能であり、
前記アタッチメントアセンブリは1つ以上の留め具を介して前記シャーシに可逆的に結合可能であり、
前記アタッチメントアセンブリは、
ブラケットとブラケットマウントプレートとを有するブラケットアセンブリと、
少なくとも1つの改造構成要素とを含み、
前記ブラケットは、前記1つ以上の突起および前記1つ以上の開口部を介して前記シャーシの前記アタッチメントレシーバと可逆的に結合可能であり、
前記ブラケットは、第1面を有し、
前記アタッチメントレシーバは、前記ブラケットが前記アタッチメントレシーバに結合された時に前記第1面と対向する第2面を有し、
前記1つ以上の突起は、前記第1面および前記第2面のいずれか一方から突出するように配置されており、
前記1つ以上の開口部は、前記第1面および前記第2面のいずれか他方に形成されている、装置
【請求項27】
前記ブラケットマウントプレートは、1つ以上の留め具を介して前記シャーシ上のシャーシマウントプレートと可逆的に結合可能である、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
1つ以上の突起および前記1つ以上の突起に対応する1つ以上の開口部を介して、車両のシャーシのアタッチメントレシーバにアタッチメントアセンブリを可逆的に結合することと、
前記アタッチメントアセンブリのブラケットマウントプレートのブラケットマウントプレート開口部をシャーシプレートのシャーシプレート開口部と整列させるために、前記アタッチメントアセンブリを前記アタッチメントレシーバにおいて可逆的に回転させることと、
前記整列されたブラケットマウントプレート開口部およびシャーシプレート開口部を介して1つ以上の留め具で前記アタッチメントアセンブリを前記シャーシプレートに可逆的に結合することとを備え、
前記アタッチメントアセンブリは、ブラケットと前記ブラケットマウントプレートとを含み、
前記ブラケットは、前記1つ以上の突起および前記1つ以上の開口部を介して前記シャーシの前記アタッチメントレシーバと可逆的に結合可能であり、
前記ブラケットは、第1面を有し、
前記アタッチメントレシーバは、前記ブラケットが前記アタッチメントレシーバに結合された時に前記第1面と対向する第2面を有し、
前記1つ以上の突起は、前記第1面および前記第2面のいずれか一方から突出するように配置されており、
前記1つ以上の開口部は、前記第1面および前記第2面のいずれか他方に形成されている、方法。
【請求項29】
前記1つ以上の突起および前記1つ以上の対応する開口部を介して前記車両の前記シャーシの前記アタッチメントレシーバに前記アタッチメントアセンブリを可逆的に結合する前に、動力伝達構成要素を前記アタッチメントアセンブリ上の主伝動構成要素から結合解除することなく、前記動力伝達構成要素を介して前記車両の後輪上の後方伝動構成要素に前記アタッチメントアセンブリを可逆的に結合することをさらに備える、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
構成のセットを介してユーザによって操作可能な適応可能な自転車であって、前記構成のセットは、
第1の構成を含み、前記ユーザは前記適応可能な自転車のシャーシに跨がり、前記ユーザは地面との接触を介して前記シャーシを推進し、前記構成のセットはさらに、
第2の構成を含み、前記ユーザは前記適応可能な自転車のシートに座り、前記ユーザは地面との接触を介して前記シャーシを推進することを交互に行い、前記構成のセットはさらに、
第3の構成を含み、前記ユーザは前記適応可能な自転車のシートに座り、前記ユーザは、地面との接触によって前記シャーシを推進することと、惰走または滑走の少なくとも1つの間において前記シャーシのリアフォーク上に足の乗せることとを交互に行い、前記構成のセットはさらに、
第4の構成を含み、前記ユーザは、前記適応可能な自転車のシートに座って地面との接触を介して前記シャーシを推進することと、前記適応可能な自転車の前記リアフォーク上に立って前記シャーシを前方に推進することを地面との接触を介して前記シャーシを推進することにより生成される運動量を維持するように前記ユーザの体重を移動させることにより行うこととを交互に行い、前記構成のセットはさらに、
第5の構成を含み、前記ユーザは、前記適応可能な自転車のシートに座り、前記ユーザは、地面との接触により前記シャーシを推進することと、惰走または滑走の少なくとも1つの間において前記シャーシのアタッチメントレシーバに可逆的に結合可能なアタッチメントアセンブリ上に足を乗せることとを交互に行い、
前記アタッチメントアセンブリは、ブラケットとブラケットマウントプレートとを含むブラケットアセンブリと、少なくとも1つの改造構成要素とを含み、前記ブラケットは、1つ以上の突起および前記1つ以上の突起に対応する1つ以上の開口部を介して前記シャーシの前記アタッチメントレシーバと可逆的に結合可能であり、
前記構成のセットはさらに、
第6の構成を含み、前記ユーザは前記適応可能な自転車のシートに座り、前記ユーザは、地面との接触を介して前記シャーシを推進することと、前記アタッチメントアセンブリの作動を介して前記シャーシを推進することとを交互に行い、
前記ブラケットは、第1面を有し、
前記アタッチメントレシーバは、前記ブラケットが前記アタッチメントレシーバに結合された時に前記第1面と対向する第2面を有し、
前記1つ以上の突起は、前記第1面および前記第2面のいずれか一方から突出するように配置されており、
前記1つ以上の開口部は、前記第1面および前記第2面のいずれか他方に形成されている、適応可能な自転車。
【請求項31】
前記アタッチメントアセンブリは、フットレストアセンブリまたはペダルアセンブリのうちの少なくとも一方を含む、請求項30に記載の適応可能な自転車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、改造自転車装置に関し、より詳細には、改造自転車装置への1つ以上のアタッチメントアセンブリの取り付けまたは交換によって1つ以上の自転車モード間で改造する改造自転車装置に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
自転車の乗り方を学ぶプロセスには、自転車を操縦する方法、自転車のペダルをこぐ方法、自転車上で自己バランスを取る方法を学ぶことが含まれる。従来、ユーザは、自転車上で自己バランスをとる方法を学ぶ前に、最初に補助輪または自転車を直立させる人の助けを借りて、自転車を操縦およびペダルをこぐ方法を学ぶ。補助輪または自転車を直立に保持する他の人の支援は、ペダルをこぐ方法を学ぶのに最初は役立つが、一般に、ユーザが自転車を操縦する能力に有害であることがわかり、ユーザは、これらの支援ツールを操縦プロセスとともに組み込まない必要がある。
【0003】
さらに、ユーザが、自転車の自己バランスをとることを、新たに習得したペダルをこぐスキルおよび操縦のスキルとともに組み込む必要がある場合、追加の障害が発生する。シートの高さなどの自転車の構造上の制限の結果、自己バランスをとる際の快適性が欠如し、それは、一部は、自転車に座りながら地面に足がつかないことと、特定の年齢に達する前に一般に存在するバランスの欠如との組み合わせにより引き起こされる。さらに、ペダルクランクの長さなどの自転車の構造の制限により、ペダルストロークを通してデッドスポットが発生する場合がある。さらに、ペダル幅などの自転車の構造上の制限により、子供がペダルの付近で地面と相互に作用することが妨げられる場合がある。これらの追加の障害により、多くの場合、初期の(および場合によってはユーザにとって継続的な失敗)が発生し、学習プロセス中のユーザのフラストレーション、および学習プロセスを完了するのにかかる時間が増加し、ユーザを傷つける可能性がある。
【0004】
したがって、上記で特定された以前のアプローチの欠点を解消するシステムおよび方法を提供することが望ましいであろう。たとえば、自転車に乗ることを学ぶのにかかる時間を短縮するシステムおよび方法を提供することが望ましいであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
概要
本開示の1つ以上の実施形態に従って、改造自転車装置が開示される。一実施形態では、改造自転車装置はシャーシを含む。別の実施形態では、シャーシはメインチューブを含む。別の実施形態では、シャーシはヘッドチューブを含む。別の実施形態では、シャーシはシートチューブを含む。別の実施形態では、シャーシはリアフォークを含む。別の実施形態では、リアフォークは、第1のフォークアームと第2のフォークアームとを含む。別の実施形態では、シャーシはアタッチメントレシーバを含む。別の実施形態では、アタッチメントレシーバは、少なくともメインチューブとリアフォークとの接合部に近接して位置する。別の実施形態では、アタッチメントアセンブリは、1つ以上の突起および1つ以上の対応する開口部を介してアタッチメントレシーバに可逆的に結合可能である。別の実施形態では、アタッチメントアセンブリは、1つ以上のファスナを介してシャーシに可逆的に結合可能である。
【0006】
本開示の1つ以上の実施形態に従って、装置が開示される。一実施形態では、装置は、車両のシャーシのアタッチメントレシーバを含む。別の実施形態では、アタッチメントレシーバは、シャーシの少なくとも2つの追加の構成要素の接合部に近接して位置する。別の実施形態では、アタッチメントアセンブリは、1つ以上の突起および1つ以上の対応する開口部を介してアタッチメントレシーバに可逆的に結合可能である。別の実施形態では、アタッチメントアセンブリは、1つ以上のファスナを介してシャーシに可逆的に結合可能である。
【0007】
本開示の1つ以上の実施形態に従って、方法が開示される。一実施形態では、この方法は、1つ以上の突起および1つ以上の対応する開口部を介して、車両のシャーシのアタッチメントレシーバにアタッチメントアセンブリを可逆的に結合することを含む。別の実施形態では、方法は、アタッチメントアセンブリのブラケットマウントプレートのブラケットマウントプレート開口部をシャーシプレートのシャーシプレート開口部と整列させるために、アタッチメントアセンブリをアタッチメントレシーバにおいて可逆的に回転させることを含む。別の実施形態では、この方法は、整列されたブラケットマウントプレート開口部およびシャーシプレート開口部を介して1つ以上のファスナでアタッチメントアセンブリをシャーシプレートに可逆的に結合することを含む。
【0008】
別の実施形態では、この方法は、1つ以上の突起および1つ以上の対応する開口部を介して車両のシャーシのアタッチメントレシーバにアタッチメントアセンブリを可逆的に結合する前に、動力伝達構成要素をアタッチメントアセンブリ上の主伝動構成要素から結合解除することなく、動力伝達構成要素を介して車両の後輪上の後方伝動構成要素にアタッチメントアセンブリを可逆的に結合することを含む。
【0009】
本開示の1つ以上の実施形態によれば、構成のセットを介してユーザによって操作可能な適応可能な自転車が開示される。一実施形態では、適応可能な自転車は、第1の構成を介してユーザによって操作可能であり、ユーザは、適応可能な自転車のシャーシに跨がり、ユーザは地面との接触を介してシャーシを推進する。別の実施形態では、適応可能な自転車は、第2の構成を介してユーザによって操作可能であり、ユーザは適応可能な自転車のシートに座り、地面との接触を介してシャーシを推進することを交互に行う。別の実施形態では、適応可能な自転車は、第3の構成を介してユーザによって操作可能であり、ユーザは適応可能な自転車のシートに座り、ユーザは、地面との接触によってシャーシを推進することと、惰走または滑走の少なくとも1つの間においてシャーシのリアフォーク上に足の乗せることとを交互に行う。別の実施形態では、適応可能な自転車は、第4の構成を介してユーザによって操作可能であり、ユーザは、適応可能な自転車のシートに座って地面との接触を介してシャーシを推進することと、適応可能な自転車のリアフォーク上に立ってシャーシを前方に推進することを地面との接触を介してシャーシを推進することにより生成される運動量を維持するようにユーザの体重を移動させることにより行うこととを交互に行う。別の実施形態では、適応可能な自転車は、第5の構成を介してユーザによって操作可能であり、ユーザは適応可能な自転車のシートに座り、ユーザは、地面との接触によってシャーシを推進することと、惰走または滑走の少なくとも1つの間においてシャーシのアタッチメントレシーバに可逆的に結合可能なアタッチメントアセンブリ上に足を乗せることとを交互に行う。別の実施形態では、適応可能な自転車は、第6の構成を介してユーザによって操作可能であり、ユーザは適応可能な自転車のシートに座り、ユーザは、地面との接触によるシャーシの推進と、アタッチメントアセンブリの作動を介するシャーシの推進とを交互に行う。
【0010】
本開示の1つ以上の実施形態に従って、改造自転車装置が開示される。一実施形態では、改造自転車装置はシャーシを含む。別の実施形態では、改造自転車装置は、シャーシの上側開口に入り、シャーシの下側開口を通って出るように構成されたシートアセンブリを含む。別の実施形態では、改造自転車装置は、第1のフットレストおよび第2のフットレストを含むフットレストアセンブリを含む。別の実施形態では、改造自転車装置はペダルアセンブリを含む。別の実施形態では、ペダルアセンブリは、第1のペダルクランクに結合された第1のペダルを含む。別の実施形態では、ペダルアセンブリは、第2のペダルクランクに結合された第2のペダルを含む。別の実施形態では、シートアセンブリは、ユーザがシートアセンブリに座りながら地面との接触を介してシャーシを前方に推進できるように、選択された高さに設定される。別の実施形態では、第1のペダルクランクおよび第2のペダルクランクは、ユーザがシートアセンブリに座りながら地面との接触を介してシャーシを前方に推進できるように、選択された長さである。別の実施形態では、第1のフットレストおよび第2のフットレストは、ユーザが第1のフットレストおよび第2のフットレストと接触せずにシートアセンブリに座っているかまたはシャーシに跨がっているかの少なくとも1つの間に地面との接触を介してシャーシを前方に推進できるように、選択された幅である。別の実施形態では、第1のペダルおよび第2のペダルは、ユーザが第1のペダルおよび第2のペダルと接触せずにシートアセンブリに座っているかまたはシャーシに跨がっているかの少なくとも1つの間に地面との接触を介してシャーシを前方に推進できるように、選択された幅である。別の実施形態では、シャーシは、シートアセンブリの選択された高さ、第1のペダルクランクおよび第2のペダルクランクの選択された長さ、第1のフットレストおよび第2のフットレストの選択された幅、ならびに第1のペダルおよび第2のペダルの選択された幅の少なくとも1つに基づいて、選択されたリーン角度クリアランスを有するように構成される。
【0011】
本開示の1つ以上の実施形態に従って、自転車用のガードが開示される。一実施形態では、ガードは前方リングを含む。別の実施形態において、前方リングは、1つ以上のマウントプレートを含む。別の実施形態では、1つ以上のマウントプレートは、自転車のシャーシに結合されるクランクセットに可逆的に結合可能である。別の実施形態では、前方リングは、1つ以上のマウントプレート内に1つ以上のマウントプレート開口部を含む。別の実施形態では、1つ以上のマウントプレート開口部は、1つ以上のファスナで自転車のシャーシの一部に可逆的に結合可能である。別の実施形態では、前方リングは1つ以上の突起を含む。別の実施形態では、チェーンガードは後部カバーを含む。別の実施形態では、後部カバーは隆起部分を含む。別の実施形態では、隆起部分は、1つ以上の突起に対応する1つ以上の開口部を含む。別の実施形態では、後部カバーは、1つ以上の突起および対応する1つ以上の開口部を介して前方リングに可逆的に結合可能である。別の実施形態において、後部カバーは、1つ以上のアクセス開口部を含む。別の実施形態において、1つ以上のアクセス開口部は、自転車の1つ以上の構成要素を収容する。
【0012】
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は両方とも例示および説明のためのものであるのみであり、必ずしも本開示を限定するものではないことを理解されたい。組み込まれ、特性の一部を構成する添付の図面は、本開示の主題を示す。記載および図面はともに、本開示の原理を説明するのに役立つ。
【0013】
本開示の多数の利点は、添付の図面を参照することにより、当業者によりよく理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1A】本開示の1つ以上の実施形態による改造自転車装置を示す。
図1B】本開示の1つ以上の実施形態による、フットレストアセンブリとともに構成される改造自転車装置を示す。
図1C】本開示の1つ以上の実施形態による、ペダルアセンブリともに構成される改造自転車装置を示す。
図2A】本開示の1つ以上の実施形態による、アタッチメントレシーバを示す。
図2B】本開示の1つ以上の実施形態による、アタッチメントアセンブリのブラケットを示す。
図2C】本開示の1つ以上の実施形態による、アタッチメントレシーバを示す。
図2D】本開示の1つ以上の実施形態による、アタッチメントアセンブリを示す。
図2E】本開示の1つ以上の実施形態による、アタッチメントレシーバを示す。
図2F】本開示の1つ以上の実施形態による、アタッチメントアセンブリを示す。
図2G】本開示の1つ以上の実施形態による、アタッチメントレシーバを示す。
図2H】本開示の1つ以上の実施形態によるアタッチメントアセンブリを示す。
図3A】本開示の1つ以上の実施形態によるフットレストアセンブリを示す。
図3B】本開示の1つ以上の実施形態によるフットレストアセンブリを示す。
図3C】本開示の1つ以上の実施形態によるフットレストアセンブリを示す。
図3D】本開示の1つ以上の実施形態による、フットレストアセンブリの結合の等角図を示す。
図3E】本開示の1つ以上の実施形態による、フットレストアセンブリの結合の等角図を示す。
図3F】本開示の1つ以上の実施形態による、フットレストアセンブリの結合の等角図を示す。
図3G】本開示の1つ以上の実施形態による、フットレストアセンブリの結合の側面図を示す。
図3H】本開示の1つ以上の実施形態による、フットレストアセンブリの結合の側面図を示す。
図3I】本開示の1つ以上の実施形態による、フットレストアセンブリの結合の側面図を示す。
図4A】本開示の1つ以上の実施形態によるペダルアセンブリを示す。
図4B】本開示の1つ以上の実施形態によるペダルアセンブリを示す。
図4C】本開示の1つ以上の実施形態によるペダルアセンブリを示す。
図4D】本開示の1つ以上の実施形態による、改造自転車装置に結合されたペダルアセンブリの図を示す。
図4E】本開示の1つ以上の実施形態による、ペダルアセンブリ用のチェーンガードを示す。
図4F】本開示の1つ以上の実施形態による、ペダルアセンブリ用のチェーンガードの後部カバーを示す。
図4G】本開示の1つ以上の実施形態による、ペダルアセンブリ用のチェーンガードの前方リングを示す。
図4H】本開示の1つ以上の実施形態による、改造自転車装置に結合されるチェーンガードアセンブリの側面図を示す。
図4I】本開示の1つ以上の実施形態による、改造自転車装置に結合されるチェーンガードアセンブリの側面図を示す。
図4J】本開示の1つ以上の実施形態による、ペダルアセンブリの結合の等角図を示す。
図4K】本開示の1つ以上の実施形態による、ペダルアセンブリの結合の等角図を示す。
図4L】本開示の1つ以上の実施形態による、フットレストアセンブリの結合の等角図を示す。
図4M】本開示の1つ以上の実施形態による、ペダルアセンブリの結合の等角図を示す。
図4N】本開示の1つ以上の実施形態による、ペダルアセンブリの結合の側面図を示す。
図4O】本開示の1つ以上の実施形態による、ペダルアセンブリの結合の側面図を示す。
図4P】本開示の1つ以上の実施形態による、フットレストアセンブリの結合の側面図を示す。
図4Q】本開示の1つ以上の実施形態による、ペダルアセンブリの結合の側面図を示す。
図5A】本開示の1つ以上の実施形態によるシートアセンブリを示す。
図5B】本開示の1つ以上の実施形態による、シートアセンブリの下部を示す。
図6】本開示の1つ以上の実施形態による操縦アセンブリを示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
発明の詳細な説明
ここで、添付の図面に示される開示された主題を詳細に参照する。
【0016】
一般的に図1A図6を参照して、本開示の1つ以上の実施形態による改造自転車100が記載されている。本開示の目的のために、用語「改造自転車」は、用語「自転車」、「自転車装置」、または「バランス自転車」と交換可能に用いられる。
【0017】
本開示の実施形態は、改造自転車に向けられる。本開示の実施形態は、改造自転車のアタッチメントレシーバに可逆的に結合可能な複数のタイプのアタッチメントアセンブリにも向けられる。本開示の実施形態は、特定のアタッチメントアセンブリの改造自転車への取り付けまたは特定のアタッチメントアセンブリの別のタイプのアタッチメントアセンブリとの交換による改造自転車の1つ以上の自転車モード間の改造にも向けられる。
【0018】
本開示の目的のために、「ユーザ」は、子供の乗り手、十代の乗り手、大人の乗り手、自転車の乗り方を学んだことのない乗り手(子供または大人)、特別なニーズのある乗り手(子供または大人)、または高齢の乗り手を指す場合がある。
【0019】
図1A図1Cは、本開示の1つ以上の実施形態による改造自転車100を示す。
一実施形態では、改造自転車100はシャーシ101を含む。別の実施形態では、シャーシ101はメインチューブ102を含む。別の実施形態では、メインチューブ102は、水平面(例えば、地面)から選択された角度だけずれている。別の実施形態では、メインチューブ102は水平面に実質的に平行である。別の実施形態では、メインチューブ102は、少なくとも2つのメインチューブのセットである。例えば、少なくとも2つのメインチューブのセットは、少なくともトップチューブとボトムチューブとを含んでもよい。たとえば、トップチューブおよびボトムチューブは、水平面から同じ角度でオフセットされていてもよい(たとえば、トップチューブとボトムチューブとは平行である)。代替的に、トップチューブとボトムチューブとは、水平面から異なる角度でオフセットされていてもよい。別の例として、少なくとも2つのメインチューブのセットは、少なくとも2つのチューブを並べて含むことができる。
【0020】
別の実施形態では、シャーシ101はヘッドチューブ104を含む。別の実施形態では、ヘッドチューブ104は、垂直面から選択された角度だけオフセットされている。別の実施形態では、ヘッドチューブ104は垂直面に実質的に平行である。本明細書では、メインチューブ102が少なくとも2つのメインチューブのセットである場合、少なくとも2つのメインチューブは、少なくとも2つのメインチューブのうちの1つだけがヘッドチューブ104に結合されるように接合されてもよいことに留意されたい。本明細書ではさらに、メインチューブ102が少なくとも2つのメインチューブのセットである場合、少なくとも2つのメインチューブの少なくともいくつかは、同じ位置でヘッドチューブ104に結合できることに留意されたい。本明細書ではさらに、メインチューブ102が少なくとも2つのメインチューブのセットである場合、少なくとも2つのメインチューブの少なくともいくつかは、異なる位置でヘッドチューブ104に結合できることに留意されたい。
【0021】
別の実施形態では、操縦アセンブリ103は、ヘッドチューブ104に結合される。別の実施形態では、操縦アセンブリ103は、ハンドルバーアセンブリ150とフロントフォークアセンブリ180とを含む。別の実施形態では、前輪105がフロントフォークアセンブリ160に結合される。ハンドルバーアセンブリ150およびフロントフォークアセンブリ160は、各々、本明細書でさらに詳細に説明される。
【0022】
別の実施形態では、シャーシ101は少なくとも1つの車輪を含む。例えば、シャーシ101は前輪105を含んでもよい。別の例として、シャーシ101は後輪107を含んでもよい。本明細書では、前輪105および後輪107は、タイヤ、リム、ハブ、または1つ以上のスポークを含むがこれらに限定されない1つ以上の構成要素を含むことができることに留意されたい。本明細書ではさらに、前輪105および後輪107は、各々、軸受アセンブリを通る、ねじ切りされたロッドを含むことができることに留意されたい。例えば、フラットワッシャー、ロックワッシャー、セイフティワッシャー(対応する開口部がリアフォークまたはフロントフォークアセンブリ160にある)のセットまたは当該技術分野において公知の任意の他のタイプのスペーサーハードウェアをねじ切りされたロッドに結合することができる。別の例として、六角ナット、どんぐりナット、ロックナットまたは他の任意のねじ切りされたハードウェアのセットをねじ切りされたロッドに結合してもよい。本明細書ではさらに、前輪105および後輪107をシャーシ101に固定するために、当該技術分野において公知の任意の他のタイプのファスナを組み込むことができることに留意されたい。
【0023】
別の実施形態では、シャーシ101はリアフォーク106を含む。別の実施形態では、リアフォーク106は、第1のリアフォークアームと第2のリアフォークアームとを含む。別の実施形態では、リアフォーク106は、水平面から選択された角度だけオフセットされる。別の実施形態では、リアフォーク106は水平面に実質的に平行である。
【0024】
別の実施形態では、後輪107は、ドロップアウト106bを介してリアフォーク106に結合される。例えば、第1のリアフォークアームおよび第2のリアフォークアームは、第1のリアフォークアームおよび第2のリアフォークアームの平坦部分106aに切り込まれたドロップアウト106bを含むことができる。別の例として、ドロップアウト106bは、1つ以上のタブ106aを第1のリアフォークアームおよび第2のリアフォークアームに取り付けることによって形成されてもよい。
【0025】
別の実施形態では、シャーシ101はシートチューブ108を含む。別の実施形態では、シートチューブ108は、垂直面から選択された角度だけオフセットされている。別の実施形態では、シートチューブ108は垂直面に実質的に平行である。
【0026】
別の実施形態では、シートチューブ108はメインチューブ102を通過する。例えば、シートチューブ108は、メインチューブ102の下側から突出するセクション108aを有してもよい。別の実施形態では、シートチューブ108は、メインチューブ102の下側から突出するセクション108aがないようにメインチューブ102に結合される。
【0027】
別の実施形態では、シートチューブ108およびメインチューブ102は、セットプレート109を介して互いに結合される。たとえば、セットプレート109は、シートチューブ108に追加のサポートを与える。ただし、本明細書では、改造自転車100はセットプレートを含まなくてもよく、シートチューブ108とメインチューブ102とは、シートチューブ108がメインチューブ102を通過する接合部でのみ結合されてもよいことに留意されたい。
【0028】
別の実施形態では、シートアセンブリ140がシートチューブ108内に設置される。シートアセンブリ140は、本明細書でさらに詳細に説明される。
【0029】
別の実施形態(図示せず)では、シャーシ101は、シートチューブ108とリアフォーク106との間に結合された1つ以上のシートステーを含む。別の実施形態では、シートステーは1つ以上の取り付け点を含む。たとえば、取り付け点は、少なくともリアブレーキアセンブリ用に構成できる。別の例として、取り付け点は少なくともフェンダーアセンブリ用に構成されてもよい。本明細書では、ここでさらに詳細に説明するように、1つ以上の取り付け点を含む1つ以上のシートステーは、動力伝達構成要素(例えば、チェーン、歯状突起付きベルト、または弾性バンド)を破損または結合解除することなく後輪の取り外しを可能にするように形成され得ることに留意されたい。
【0030】
別の実施形態では、シャーシ101は、アタッチメントレシーバ110を含む。別の実施形態では、アタッチメントレシーバ110は、少なくともメインチューブ102とリアフォーク106との接合部に近接して位置する。別の実施形態では、アタッチメントレシーバ110は、少なくともメインチューブ102とシートチューブ108との接合部に近接して位置する。別の実施形態では、アタッチメントレシーバ110は、少なくともメインチューブ102、リアフォーク106、およびシートチューブ108の接合部に近接して位置する。本明細書では、近接という用語は、上記で規定されたシャーシ接合部のいずれかに触れることを指す場合があることに留意されたい。本明細書では、近接という用語は、選択された距離で、上に規定されたシャーシ接合部のいずれかの後ろ、前、上、または下にあることを指し得ることに留意されたい。たとえば、選択された距離は、0インチから18インチまでの範囲になり得るが、それに限定はされない。
【0031】
別の実施形態では、アタッチメントレシーバ110は、メインチューブ102に結合される。例えば、レシーバ110は、シートチューブ108のセクション108aの後ろでメインチューブ102に結合されてもよい。別の例として、レシーバ110は、シートチューブ108のセクション108aの前でメインチューブ102に結合されてもよい。別の例として、レシーバ110は、シートチューブ108の下でメインチューブ102に結合され、メインチューブ102の下側から突出するシートチューブ108のセクション108aがないようにする。
【0032】
別の例として、レシーバ110は、リアフォーク106の前でメインチューブ102に結合される。別の例として、レシーバ110は、リアフォーク106の下でメインチューブ102に結合される(例えば、リアフォーク106は、メインチューブ102の頂部に結合される)。
【0033】
別の実施形態では、アタッチメントアセンブリが、レシーバ110に可逆的に結合するように構成される。例えば、アタッチメントアセンブリは、フットレストアセンブリ120、ペダルアセンブリ130、および/またはモータアセンブリを含むことができ、それらの各々についてはさらにここで詳細に説明する。
【0034】
一実施形態では、ユーザは、最初に、アタッチメントアセンブリがアタッチメントレシーバ110結合されない状態で改造自転車100を使用し、シートに座わりながら(および/またはメインチューブ102を跨いで立って)、大股で歩きながら地面との接触を介して自分の足で自分を推進する。この点に関して、ユーザは、アタッチメントアセンブリのどの構成要素にも邪魔されず、改造自転車100を下に中心に保つことに集中することができる。
【0035】
別の実施形態では、ユーザは、惰走または滑走の少なくとも一方を行いながら足をリアフォーク106に載せることと、足を地面に当てて自分自身を推進することとを交互に行う。
【0036】
別の実施形態では、ユーザは、足を地面に当てて自分自身を推進することと、リアフォーク106上に立って自身の運動量を調整するよう前方、背景、上および/または下の少なくとも1つで体重を移動させながら自分自身を推進することとを交互に行ってもよい。これに関して、ユーザは、地面との接触を介して自分自身を推進することによって最小運動量が達成された後、リアフォーク106の上に立って自身の体重を移動させて自身の運動量を調整することによって、自分自身を推進することができる。
【0037】
ユーザがリアフォーク106で休んでいるかまたは立っている間にユーザの足が滑らないようにするために、リアフォーク106は、ユーザの足がリアフォーク106から滑り落ちないようにするためにグリップを高める粗面スティッカーまたは粗面スプレーコーティングを含んでもよい。これに関して、ユーザは、ペダルをこぐことを心配することなく、代わりに、リアフォーク106上に足を載せて惰走しながら地面との接触を介して自分自身を推進して、改造自転車100上で自己バランスを練習することができる。
【0038】
別の実施形態では、フットレストアセンブリ120は、ユーザの自信が高まると、アタッチメントレシーバ110に可逆的に結合される。別の実施形態では、ユーザは、フットレストアセンブリ120上に足を載せた状態での改造自転車100上での惰走または滑走の少なくとも一方と、足で地面との接触を介して自身を推進することとを、交互に行う。これに関して、ユーザは、ペダルをこぐことを心配することなく、代わりに、フットレストアセンブリ120上に足を載せて惰走しながら地面との接触を介して自分自身を推進して、改造自転車100上で自己バランスを練習することができる。
【0039】
別の実施形態では、フットレストアセンブリ120は、ユーザの自信が高まり続けると、ペダルアセンブリ130と置き換えられる。別の実施形態では、ユーザは、ペダルアセンブリ130上に足を載せた状態での改造自転車100上での惰走または滑走の少なくとも一方と、足で地面との接触を介して自身を推進することとを、交互に行う。これに関して、ユーザは、ペダルをこぐことを心配することなく、代わりに、フットレストアセンブリ120上に足を載せて惰走しながら地面との接触を介して自分自身を推進して、改造自転車100上で自己バランスを練習することができる。
【0040】
別の実施形態では、ユーザは、ペダルアセンブリ130をこぐことと、足で地面との接触を介して自分自身を推進することとを、交互に行う。この点で、ユーザは、必要に応じて、依然として地面と接触しながら、改造自転車のペダリング、操縦、および自己バランスを同時に練習することができる。
【0041】
図2A図2Hは、本開示の1つ以上の実施形態による、アタッチメントレシーバ110およびアタッチメントアセンブリのブラケットアセンブリ201を示す。
【0042】
一実施形態では、アタッチメントアセンブリはブラケットアセンブリ201を含む。別の実施形態では、アタッチメントアセンブリは少なくとも1つの改造構成要素を含む。例えば、少なくとも1つの改造構成要素は、1つ以上のフットレスト、クランクセット、またはモータのいずれでも含むことができ、それらの各々は本明細書でさらに詳細に説明される。
【0043】
別の実施形態では、図2Aおよび図2Bに示されるように、ブラケットアセンブリ201は、ブラケット206を含む。例えば、ブラケット206は丸い管であってもよい。別の例として、ブラケット206は正方形の管であってもよい。別の例として、ブラケット206は、当該技術分野において公知の任意の形状の管とすることができる。別の例として、ブラケット206は、アタッチメントレシーバ110の少なくとも一部に適合するプレートであってもよい。別の実施形態では、ブラケットアセンブリ201は、ブラケット206に結合されたブラケットマウントプレート208を含む。別の実施形態では、ブラケットマウントプレート208は、1つ以上のブラケットマウントプレート開口部210を含む。
【0044】
別の実施形態では、ブラケット206およびレシーバ110は、1つ以上の突起および1つ以上の対応する開口部を含む。別の実施形態では、図2Aおよび図2Bに示されるように、レシーバ110は、1つ以上の丸い突起202を含み得、ブラケット206は、1つ以上の対応する開口部204を含み得る。別の実施形態では、図2Cおよび図2Dに示されるように、レシーバ110は、1つ以上の成形突起222を含み得、ブラケット206は、1つ以上の対応する開口部224を含み得る。
【0045】
別の実施形態では、図2Eおよび図2Fに示されるように、ブラケット206は、1つ以上の棒状突起234を含み得、レシーバ110は、1つ以上の対応する切り欠き232を含み得る。別の実施形態では、図2Gおよび図2Hに示されるように、レシーバ110は、1つ以上のタブ形状の突起242を含み得、ブラケット206は、1つ以上の対応するスロット244を含み得る。
【0046】
本明細書では、突起および対応する開口部のセットは必要ではなく、ブラケットアセンブリ201は、代わりに、1つ以上のファスナアセンブリを介してレシーバ110に結合されてもよいことに留意されたい。例えば、1つ以上のファスナアセンブリは、2つ以上のボルトを含み得る。したがって、上記の説明は、本開示の範囲に対する限定としてではなく、単なる例示として解釈されるべきである。
【0047】
図2C図2Hに具体化された突起または対応する開口部のセットは、ペダルアセンブリ130とともに実施されるが、本明細書では、突起および対応する開口部のセットは、代わりに、フットレストアセンブリ120とともに実施されてもよいことに留意されたい。したがって、上記の説明は、本開示の範囲に対する限定としてではなく、単なる例示として解釈されるべきである。
【0048】
別の実施形態では、図2Aおよび図2Bに示されるように、シャーシプレート111が、改造自転車100に結合されている。例えば、シャーシプレート111は、レシーバ110の外部およびリアフォーク106の下に結合されてもよい。別の例として、シャーシプレート111は、レシーバ110の外部およびリアフォーク106のリアフォークアーム間に結合されてもよい。別の実施形態では、シャーシプレート111は、1つ以上のシャーシプレート開口部111aを含む。例えば、シャーシプレート開口部111aはねじ切りされていてもよい。別の例として、シャーシプレート開口部111aは、ナットまたはボルトを含むがそれらに限定されないねじ切りされたファスナに結合されてもよい。
【0049】
本明細書では、シャーシプレート111は、代わりに、図2C図2Hに示すように、リアフォーク106に直接結合されるナットまたはボルトを含むがこれらに限定されないファスナであり得ることに留意されたい。したがって、上記の説明は、本開示の範囲に対する限定としてではなく、単なる例示として解釈されるべきである。
【0050】
別の実施形態では、ブラケットアセンブリ201がレシーバ110に結合されると、ブラケットマウントプレート開口部210とシャーシプレート開口部111aとが整列される。別の実施形態では、1つ以上のファスナが、ブラケットマウントプレート208とシャーシプレート111とを結合する。例えば、1つ以上のボルト212が、開口部210および111aに通され、シャーシプレート111に結合されたナットにねじ筋を介して通されてもよい。別の例(図示せず)により、1つ以上のナットを、シャーシプレート111に結合された1つ以上のねじ切りされたロッド上にねじ筋係合して、開口部210および111aに通してもよい。
【0051】
本開示の実施形態は、シートチューブ108のセクション108aの近くに位置する突起および対応する開口部のセット、ならびに改造自転車100の後輪107端の近くに位置するシャーシプレート111に向けられているが、本明細書では、これらの位置を切り替えることができることに留意されたい。これに関して、突起および対応する開口部のセットならびにシャーシプレート111を通るファスナシステムは、ブラケットアセンブリ201をレシーバ110に結合するときに、平衡力結合点を与える。したがって、上記の説明は、本開示の範囲に対する限定としてではなく、単なる例示として解釈されるべきである。
【0052】
図3A図3Cは、本開示の1つ以上の実施形態によるフットレストアセンブリ120を示す。
【0053】
一実施形態では、アタッチメントアセンブリはフットレストアセンブリ120を含む。別の実施形態において、フットレストアセンブリ120の少なくとも1つの改造構成要素は、1つ以上のフットレスト301(例えば、左フットレスト301および右フットレスト301)を含む。別の実施形態では、1つ以上のフットレスト301はブラケット206に結合される。例えば、フットレスト301は、ブラケット206に永続的に固定される。別の例として、フットレストは、ブラケット206に結合される1つ以上の構成要素に可逆的に結合される。別の実施形態では、各フットレスト301はフットレストフレーム302を含む。例えば、フットレストフレーム302は、リアフォーク106の第1のリアフォークアームまたは第2のリアフォークアームの少なくとも一方にマッピングするように輪郭付けられてもよい。別の例として、フットレストフレーム302の形状は、リアフォーク106の第1のリアフォークアームまたは第2のリアフォークアームから独立していてもよい。別の実施形態では、フットレストフレーム302は、1つ以上のフットレスト支持部材304を含む。例えば、1つ以上のフットレスト支持部材304は、フットレストフレーム302の側面にマッピングするように輪郭付けられてもよい。別の例として、1つ以上のフットレスト部材304は、フットレストフレーム302から独立していてもよい。
【0054】
フットレストフレーム302の幅により、ユーザは、ユーザのふくらはぎ、すね、または足首の打撲などの怪我をすることなく、フットレスト301の外側の周囲を大股で歩くことができることに注目されたい。例えば、フットレストフレーム302の幅は、0.5インチから5インチまでの範囲であり得るが、これらに限定されるものではない。例えば、フットレストフレーム302の幅は、1.5インチであってもよいが、これに限定されるものではない。
【0055】
別の実施形態では、改造自転車100の幅は、左フットレスト301の外縁と右フットレスト301の外縁との間の距離によって規定される。例えば、改造自転車100の幅は、3インチから15インチまでの範囲であり得るが、これらに限定されるものではない。例えば、改造自転車100の幅は、5.6インチであり得るが、これに限定されるものではない。
【0056】
別の実施形態において、フットレスト301は、水平面(例えば、地面)から選択された角度だけオフセットされるようにブラケット206に結合される。別の実施形態では、フットレスト301はフットレスト301が水平面に実質的に平行になるように、ブラケット206に結合される。
【0057】
本開示の実施形態は、フットレスト301の選択された設計に向けられているが、本明細書では、改造自転車100は代わりにいくつかの追加および/または代替フットレスト設計を含み得ることに留意されたい。例えば、フットレスト301は、本明細書でさらに詳細に説明されるペダル408のような形状とすることができる。別の例として、フットレスト301は、いくつかの追加および/または代替の自転車ペダル設計を含むことができる。別の例として、フットレスト301は、クリップのないペダルハードウェアを含んでもよい。別の例として、フットレスト301は、つま先クリップ(またはつま先ケージ)ペダルハードウェアを含んでもよい。したがって、上記の説明は、本開示の範囲に対する限定としてではなく、単なる例示として解釈されるべきである。
【0058】
図3D図3Fは、本開示の1つ以上の実施形態による、フットレストアセンブリ120のレシーバ110への結合の等角図を示す。図310において、フットレストアセンブリ120は、レシーバ110上の1つ以上の突起202をブラケット206内の1つ以上の対応する開口部204と連結することにより、レシーバ110に結合される。図320において、フットレストアセンブリ120を、レシーバ110内で回転させて、ブラケットマウントプレート開口部210をシャーシプレート開口部111aと整列させる。図330において、フットレストアセンブリ120は、整列されたブラケットマウントプレート開口部210およびシャーシプレート開口部111aを介してシャーシプレート111に結合される。
【0059】
図3G図3Iは、本開示の1つ以上の実施形態による、フットレストアセンブリ120のレシーバ110への結合の側面図を示す。図340において、フットレストアセンブリ120は、レシーバ110上の1つ以上の突起202をブラケット206内の1つ以上の対応する開口部204と連結することにより、レシーバ110に結合される。図350において、フットレストアセンブリ120を、レシーバ110内で回転させて、ブラケットマウントプレート開口部210をシャーシプレート開口部111aと整列させる。図380において、フットレストアセンブリ120は、整列されたブラケットマウントプレート開口部210およびシャーシプレート開口部111aを介してシャーシプレート111に結合される。
【0060】
ステップ330および360のように、整列されたブラケットマウントプレート開口部210およびシャーシプレート開口部111aを介してフットレストアセンブリ120をシャーシプレート111に結合するとき、ボルト212を、開口部210および111aに通し、シャーシプレート111に結合されたナットにねじ筋を介して通してもよい。別の例(図示せず)により、シャーシプレート111に結合され、開口部210および111aに通される1つ以上のねじ切りされたロッド上に、ナットをねじ筋係合してもよい。本明細書では、ボルト212および対応するナットは、代わりに、当該技術分野において公知の任意のファスナであってもよいことに留意されたい。
【0061】
本開示の実施形態は、突起202を含むレシーバ110と、対応する開口部204を含むフットレストアセンブリ120のブラケット206とに向けられているが、本明細書では、図2C図2Hに示す突起および対応する開口部のセットのいずれか(例えば、222/224、232/234、242/244)は、代わりに、レシーバ110およびフットレストアセンブリ120に組み込まれてもよいことが注記される。したがって、上記の説明は、本開示の範囲に対する限定としてではなく、単なる例示として解釈されるべきである。
【0062】
図4A図4Dは、本開示の1つ以上の実施形態によるペダルアセンブリ130を示す。
【0063】
一実施形態では、アタッチメントアセンブリはペダルアセンブリ130を含む。別の実施形態では、ペダルアセンブリ130の少なくとも1つの改造構成要素は、クランクセット401を含む。別の実施形態では、クランクセット401は軸受アセンブリ402を含む。別の実施形態では、クランクセット401の軸受アセンブリ402は、ブラケットアセンブリ201のブラケット206に結合される。別の実施形態では、軸受アセンブリ402は、中央シャフトに結合された1つ以上の軸受を含み、中央シャフトはブラケット206の両端から突き出ている。
【0064】
別の実施形態では、クランクセット401は伝動アセンブリを含む。別の実施形態では、伝動アセンブリは、中央シャフトの一端に結合された主伝動構成要素を含む。例えば、主伝動構成要素は、メインスプロケット404(例えば、単一のギア)を含んでもよい。別の例として、伝動構成要素は、1つ以上のギアを含むチェーンセットを含んでもよい。別の例として、主伝動構成要素は歯状突起付きメインプーリを含んでもよい。別の例として、主伝動構成要素は滑らかなメインプーリを含んでもよい。
【0065】
別の実施形態では、伝動アセンブリは、後輪107に結合された後方伝動構成要素を含む。例えば、後方伝動構成要素は、リアスプロケット410(例えば、単一のギア)を含んでもよい。別の例として、後方伝動構成要素は、1つ以上のギアを含むカセットであってもよい。別の例として、後方伝動構成要素は歯状突起付きリアプーリを含んでもよい。別の例として、後方伝動構成要素は、滑らかなリアプーリを含んでもよい。
【0066】
別の実施形態では、伝動アセンブリは、主伝動構成要素および後方伝動構成要素に結合される動力伝達構成要素を含む。例えば、動力伝達構成要素はチェーン412を含んでもよい。別の例として、動力伝達構成要素は歯状突起付きベルトを含んでもよい。別の例として、動力伝達構成要素は弾性バンドを含んでもよい。
【0067】
ユーザが自転車に乗ることを習得しやすくするためには、選択された寸法を改造自転車100の設計に組み込む必要があることに留意されたい。
【0068】
例えば、設計は、シートアセンブリ140の選択された高さを組み込んでもよい。例えば、地面に対してより低い(例えばより近い)座面を有するシートアセンブリ140は、ユーザが地面に触れて自転車を直立状態に保持することを可能にし得る。さらに、座面が地面に対してより低い(例えばより近い)シートアセンブリ140は、ユーザが、ペダルアセンブリ130のクランクセット401を介して自転車に動力を供給する前に、少なくとも最小量のバランスおよび運動量を維持しながら、選択した速度まで自転車を前進させることを可能にし得る。シートアセンブリ140は、本明細書でさらに詳細に説明されることに留意されたい。
【0069】
別の例として、設計は、クランクセット401の軸受アセンブリ402に結合される選択された長さのペダルクランク408を組み込むことができる。例えば、より短いペダルクランク406は、シートアセンブリ140からペダルクランク408に結合されたペダル408までの、ある選択された距離を可能にし得、その選択された距離は、ペダルアセンブリ130の作動中のダウンストロークの底部およびアップストロークの頂部の両方においてユーザによる好ましい脚伸展量を促進する。加えて、より短いペダルクランク406は、ブラケットアセンブリ201を、地面に対してより低い(例えば、より近くにある)シャーシ101に結合されたアタッチメントレシーバ110に取り付けることを可能にし得る。しかしながら、本明細書では、アタッチメントレシーバ110の地面からの距離は、地勢の不均一性および政府規制により設定されたリーン角度クリアランスにも依存することに留意されたい。
【0070】
別の例として、設計は、ペダルクランク406に結合されたペダル408に対する選択された幅を組み込んでもよい。幅の狭いペダルにより、政府の規制に必要なリーン角度クリアランスを満たしながら、ブラケットアセンブリ201を、地面対してより低い(例えば、より近い)シャーシ101に取り付けられ得ることに注目されたい。
【0071】
別の例として、設計は、改造自転車100の任意の構成要素について、本明細書で先に挙げられていない選択された寸法を組み込む必要がある場合がある。例えば、設計は、シャーシ101内のメインチューブ102、リアフォーク108、およびアタッチメントレシーバ110の配置に関して選択された寸法を組み込む必要がある場合があり、選択された寸法により、改造自転車100の重心が低くなり得、加えて、選択された寸法により、従来の自転車よりも改造自転車100のシートの高さが低くなる可能性がある。したがって、上記の説明は、本開示の範囲に対する限定としてではなく、単なる例示として解釈されるべきである。
【0072】
別の実施形態では、クランクセット401は、軸受アセンブリ402を介して中央シャフトの各端部に結合されたペダルクランク406(例えば、左ペダルクランク406および右ペダルクランク406)を含む。別の実施形態では、ペダルクランク406は、従来のペダルクランクよりも長さが短く、ペダルクランク406の長さは、軸受アセンブリ402における中央シャフトの中心点からペダル408スピンドルの中心点まで測定される。ペダル408については本明細書でさらに詳細に説明する。例えば、ペダルクランク406の長さは、60mmから200mm(2.36インチから7.87インチ)の範囲であり得るが、これらに限定されない。例えば、ペダルクランク406の長さは76mm(2.99インチ)であってもよいが、これに限定されない。
【0073】
別の実施形態では、自転車100が粗い地勢および/または不整地で用いられる場合にダウンストローク中にペダルクランク406が地面に当たらないように、ダウンストローク位置のペダルクランク406の端部は地面に2インチ以上接近してはならない。
【0074】
別の実施形態では、ペダルクランク406により、シートアセンブリ140を、従来のペダルクランクを備えた自転車よりも地面に対して低い(例えば、地面により近い)高さに調整することができ、これにより、ユーザは、ペダルアセンブリ130のみに依存しなければならない代わりに大股で改造自転車100を推進することができる。加えて、ペダルクランク406は、シートの高さとペダルアセンブリ130との間の相対距離を増大させて、ほぼ完全な脚の伸展および最大のペダル効率を可能にし、ペダルをこぐ練習の、より容易なプロセスを促進する。ここで、ユーザの最大ペダル効率は、ペダルクランク406の長さ対乗り手の身長の比の影響を受け、ペダルクランク406が子供の身長の約9.5%のときに子供の最大ペダル効率が生じ、または、ペダルクランク406が大人の身長の約10%のときに大人の最大ペダル効率が生じることに留意されたい。さらに、長さが短いペダルクランク406は、アップストロークの頂点およびダウンストロークの底点のデッドスポットを低減する。デッドスポットは改造自転車100を推進するためにより大きな力を必要とするので、ペダルをこぐことを学ぶためのより容易なプロセスが促進される。
【0075】
本明細書では、最大ペダル効率は、Qファクタによっても影響を受けることに留意されたい。Qファクタは、左ペダルクランク406のペダル408取り付け面と右ペダルクランク406のペダル408取り付け面との間の自転車100の幅であり、上記で規定された幅は、少なくとも、シャーシ101の幅、アタッチメントレシーバ110およびブラケットアセンブリ201の幅、ペダルクランク406の曲がりの浅さ、およびペダル408の幅(ここにさらに詳細に記載される)を含む。ここでは、大人よりも子供に、より小さいQファクタが望ましいことにも注目されたく、これにより、子供の乗り手の足の外側縁部を、子供の乗り手の腰の最も外側の寸法と同じかそれより狭くすることができる。
【0076】
別の実施形態では、クランクセット401は、各ペダルクランク406に結合されたペダル408(例えば、左ペダル408および右ペダル408)を含む。
【0077】
ペダル408の幅により、ユーザは、ユーザのふくらはぎ、すね、または足首の打撲などの怪我をすることなく、ペダル408の外側の周囲を大股で歩くことができることに注目されたい。例えば、ペダル408の幅は、1インチから5インチまでの範囲であり得るが、これらに限定されない。例えば、ペダル408の幅は、2インチであり得るが、これに限定されない。
【0078】
別の実施形態では、改造自転車100の幅は、左ペダル408の外縁部と右ペダル408の外縁部との間の距離によって規定される。例えば、改造自転車100の幅は、4インチから20インチまでの範囲であり得るが、これらに限定されない。例えば、改造自転車100の幅は、10インチであってもよいが、これに限定されない。
【0079】
別の実施形態では、図4Cに示すように、ペダル408は従来の自転車ペダルよりも幅が狭い。対照的に、より幅が広い従来の自転車ペダルは、ユーザの大股で歩く動きを妨げ得る。さらに、より幅が広い従来の自転車ペダルはユーザを傷つけ、ユーザのふくらはぎ、すね、または足首を打撲する可能性がある。
【0080】
ここでは、政府の規制により、自転車のペダルが地面に接触する前に一定のリーン角度が必要であり、リーン角度はペダルがダウンストロークの底部にある状態で測定されることに注意されたい。たとえば、米国政府は25度のリーン角度を要求している。従来の幅の自転車ペダルおよび従来の長さの自転車ペダルクランクでは、自転車のシャーシ上における自転車クランクセットの取り付け位置を上げることで、規制された角度を達成することができる。次いで、上げられたクランクセットに対応するようシートを上げる必要があり、これにより、ユーザがクランクセット401を用いる代わりに大股で歩いて改造自転車100を推進したいときに地面に触れるのがより困難になる。対照的に、より狭い幅のペダルを備えたより短い長さのペダルクランク406は、規制された角度を満たしながら、ペダルアセンブリ130を地面に対してより低い距離(例えば、より近い距離)で改造自転車100に取り付けることを可能にする。加えて、より狭い幅のペダル408も、規制された角度を満たしつつ、ペダルアセンブリ130を地面に対してより低い(例えば、より近い)距離で改造自転車100に取り付けることを可能にする。
【0081】
別の実施形態では、シートアセンブリ140のシート502の高さ、ペダルクランク406の長さ、およびペダル408(またはフットレスト302)の幅の組み合わせにより、シャーシ101は選択されたリーン角度を有することができる。例えば、選択されたリーン角度は、0度から35度までの範囲であるが、これらに限定されない。例えば、選択されたリーン角度は、25°であり得るが、これに限定されない。
【0082】
本開示の実施形態は、短い長さのペダルクランク406を使用することを対象とするが、本明細書では、改造自転車100は代わりにいくつかの追加および/または代替ペダルクランク設計を含むことができることに注目されたい。さらに、本開示の実施形態は、幅の狭いペダル408の使用を対象としているが、本明細書では、改造自転車100は代わりにいくつかの追加および/または代替のペダル設計を含むことができることに注目されたい。例えば、ペダル408は、図4Cの点線で示されるように、従来の自転車ペダルのような形状であってもよい。別の例として、ペダル408は、クリップのないペダルハードウェアを含んでもよい。別の例として、ペダル408は、つま先クリップ(またはつま先ケージ)ペダルハードウェアを含んでもよい。したがって、上記の説明は、本開示の範囲に対する限定としてではなく、単なる例示として解釈されるべきである。
【0083】
図4E図4Iは、本開示の1つ以上の実施形態による、ペダルアセンブリ130用のチェーンガード414を示す。
【0084】
一実施形態では、自転車100はチェーンガード414を含む。別の実施形態では、チェーンガード414は、ユーザまたはユーザが着用する衣服を、メインスプロケット404およびチェーン412の少なくとも一方に絡まることに対して保護する。別の実施形態では、チェーンガード414は前方リング415を含む。別の実施形態では、チェーンガード414は後部カバー417を含む。
【0085】
別の実施形態では、前方リング415はリング本体を含む。別の実施形態では、リング本体は、1つ以上のマウントプレート415aを含む。別の実施形態では、マウントプレート415aは、メインスプロケット404とブラケット201内の軸受アセンブリ402との間のオフセット間隙に位置決めされる。別の実施形態では、前方リング415は、アタッチメントレシーバ110に、1つ以上のファスナを介して、1つ以上のマウントプレート415a内の1つ以上のマウントプレート開口部415bを通って、アタッチメントレシーバ110に固定された1つ以上のタブ状突起に、可逆的に結合可能である。本明細書では、ファスナが必要とされないように、前方リング415が自己取り付け式に設計されてもよいことに留意されたい。したがって、上記の説明は、本開示の範囲に対する限定としてではなく、単なる例示として解釈されるべきである。
【0086】
別の実施形態では、前方リング415は、リング本体の表面上に1つ以上の突起416を含む。別の実施形態では、後部カバー417は後部カバー本体を含む。別の実施形態では、後部カバー本体は、隆起部分417aを含む。別の実施形態では、隆起部分417aは、リング本体の表面上の突起416と連結する1つ以上の開口部418を含む。別の実施形態では、後部カバー417は、突起416および連結開口部418を介して前方リング415に可逆的に結合可能である。
【0087】
別の実施形態では、後部カバー417(およびその後のチェーンガード414)は、後部カバー本体内の1つ以上のアクセス開口部を介して改造自転車100の1つ以上の構成要素を収容する。例えば、後部カバー417は、第1のアクセス開口部419aを含むことができ、第1のアクセス開口部419aは、リアフォーク106の第1のリアフォークアームおよび/または第2のリアフォークアームの少なくとも1つを収容する。別の例として、後部カバー417は、第2アクセス開口部419bを含むことができ、第2アクセス開口419bは、後輪107をリアフォーク106に保持するナットを収容する。別の例として、後部カバー419は、少なくとも第3のアクセス開口部を含むことができる。
【0088】
一実施形態では、図4Hに示されるように、チェーンガード414は、改造自転車100に可逆的に結合可能であり、前方リング415のみを含む。例えば、前方リング415は、工場追加物として改造自転車100に可逆的に結合可能であってもよい。別の例として、前方リング415は、追加付属品として改造自転車100とともに出荷されてもよい。別の例として、前方リング415は、改造自転車100用の購入可能な追加付属品であってもよい。
【0089】
別の実施形態では、図4Iに示されるように、チェーンガード414は、改造自転車100に可逆的に結合可能であり、前方リング415および後部カバー417を含む。例えば、前方リング415が工場追加物として改造自転車100に可逆的に結合可能である場合、後部カバー417は、工場追加物として改造自転車100に結合されてもよい。別の例として、後部カバー417は、前方リングが追加付属品として出荷される場合、改造自転車100とともに追加付属品として出荷されてもよい。別の例として、前方リング415が改造自転車100とともに追加付属品として出荷されるかまたは改造自転車100用に購入可能な追加付属品である場合、後部カバーは改造自転車100用の購入可能な追加付属品であってもよい。
【0090】
一実施形態では、ペダルアセンブリ130は、本明細書でさらに詳細に説明する一連のステップを介してシャーシ101に結合される。別の実施形態では、前方リング415のマウントプレート415aは、オフセット間隙においてメインスプロケット404とブラケット201内の軸受アセンブリ402との間でクランクセット401上を摺動する。別の実施形態では、前方リング415は、マウント415bを介してアタッチメントレシーバ110に結合される。別の実施形態では、後部カバー417は、前部リング415の突起416が後部カバー417の対応する開口部418と連結するように、前部リング415の少なくとも一部の上を摺動する。別の実施形態では、アクセス開口部419a、419bが改造自転車100の1つ以上の構成要素を収容するように、後部カバー417が調整される。
【0091】
本開示の実施形態は、前方リング415および後部カバー417を有するチェーンガード414に向けられているが、本明細書では、チェーンガード414は単一部品であってもよいことに留意されたい。したがって、上記の説明は、本開示の範囲に対する限定としてではなく、単なる例示として解釈されるべきである。
【0092】
本開示の実施形態は、チェーンガード414に向けられているが、本明細書では、チェーンガード414は、代わりに、歯状突起付きベルトガード414、滑らかなベルトガード414、または弾性バンドガード414になるように修正され得ることに留意されたい。したがって、上記の説明は、本開示の範囲に対する限定としてではなく、単なる例示として解釈されるべきである。
【0093】
本開示の実施形態は、改造自転車100に可逆的に結合可能なチェーンガード414を対象としているが、本明細書では、チェーンガード414は任意の自転車に可逆的に結合可能であることに留意されたい。例えば、チェーンガード414は、工場追加物として任意の自転車に可逆的に結合可能であってもよい。別の例として、チェーンガード414は、追加付属品として任意の自転車とともに出荷されてもよい。別の例として、チェーンガード414は、購入可能な追加付属品として、任意の自転車に可逆的に結合可能であってもよい。したがって、上記の説明は、本開示の範囲に対する限定としてではなく、単なる例示として解釈されるべきである。
【0094】
図4J図4Mは、本開示の1つ以上の実施形態による、ペダルアセンブリ130のレシーバ110への結合の等角図を示す。図420において、チェーン412は、チェーン412をメインスプロケット404から切り離すことなく、または後輪を取り外すことなく、後輪107上のリアスプロケット410に巻き付けられる。図430では、レシーバ110上の1つ以上の突起202をブラケット206内の1つ以上の対応する開口部204と連結することにより、ペダルアセンブリ130がレシーバ110に結合される。図440において、ペダルアセンブリ130を、レシーバ110内で回転させて、ブラケットマウントプレート開口部210をシャーシプレート開口部111aと整列させる。図450において、ペダルアセンブリ130は、整列されたブラケットマウントプレート開口部210およびシャーシプレート開口部111aを介してシャーシプレート111に結合される。
【0095】
図4N図4IQは、本開示の1つ以上の実施形態による、ペダルアセンブリ130のレシーバ110への結合の側面図を示す。図460において、チェーン412は、チェーン412をメインスプロケット404から切り離すことなく、または後輪を取り外すことなく、後輪107上のリアスプロケット410に巻き付けられる。図470では、レシーバ110上の1つ以上の突起202をブラケット206内の1つ以上の対応する開口部204と連結することにより、ペダルアセンブリ130がレシーバ110に結合される。図480において、ペダルアセンブリ130を、レシーバ110内で回転させて、ブラケットマウントプレート開口部210をシャーシプレート開口部111aと整列させる。図490において、ペダルアセンブリ130は、整列されたブラケットマウントプレート開口部210およびシャーシプレート開口部111aを介してシャーシプレート111に結合される。
【0096】
ステップ450および490のように、整列されたブラケットマウントプレート開口部210およびシャーシプレート開口部111aを介してペダルアセンブリ130をシャーシプレート111に結合するとき、ボルト212を、開口部210および111aに通し、シャーシプレート111に結合されたナットにねじ筋を介して通してもよい。別の例(図示せず)により、シャーシプレート111に結合され、開口部210および111aに通される1つ以上のねじ切りされたロッド上に、ナットをねじ筋係合してもよい。本明細書では、ボルト212および対応するナットは、代わりに、当該技術分野において任意の公知のファスナであってもよいことに留意されたい。
【0097】
本明細書では、チェーン412およびリアスプロケット410を含む後輪107は、ペダルアセンブリ130がアタッチメントレシーバ110にどのように結合するかについての視覚化を高めるためだけに、図4J図4Mおよび4N〜図4Q4から取り除かれていることに注意されたい。ペダルアセンブリ130がアタッチメントレシーバ110に結合される間、チェーン412はメインスプロケット404およびリアスプロケット410に結合されたままであり、ペダルアセンブリ130を改造自転車100に取り付けるのにチェーン412をメインスプロケット404から結合解除または切り離したり、後輪を取り外したりする必要がないことを当業者は理解するはずである。したがって、上記の説明は、本開示の範囲に対する限定としてではなく、単なる例示として解釈されるべきである。
【0098】
本開示の実施形態は、突起202を含むレシーバ110と、対応する開口部204を含むペダルアセンブリ130のブラケット208とに向けられているが、本明細書では、図2C図2Hに示す突起および対応する開口部のセットのいずれか(例えば、222/224、232/234、242/244)は、代わりに、レシーバ110およびペダルアセンブリ130に組み込まれてもよいことが注記される。したがって、上記の説明は、本開示の範囲に対する限定としてではなく、単なる例示として解釈されるべきである。
【0099】
本開示の実施形態、および図4A図4Qの記載は、メインスプロケット404、リアスプロケット410、およびチェーン412を含むペダルアセンブリを対象としているが、本明細書では、主伝動構成要素、後方伝動構成要素、および動力伝達構成要素は、ここにおいて先に記載された任意の構成要素でよいことが注記される。例えば、伝動アセンブリは、代わりに、歯状突起付きメインプーリ404、歯状突起付きリアプーリ410、および歯状突起付きベルト412を含むことができる。別の例として、伝動アセンブリは、代わりに、滑らかなメインプーリ404、滑らかなリアプーリ410、および弾性バンド412を含むことができる。したがって、上記の説明は、本開示の範囲に対する限定としてではなく、単なる例示として解釈されるべきである。
【0100】
一実施形態では、自転車100はブレーキアセンブリを含まない。別の実施形態では、改造自転車100はブレーキアセンブリを含む。例えば、ブレーキアセンブリは、コースターブレーキアセンブリを含んでもよい。例えば、コースターブレーキアセンブリは、クランクセット401およびチェーン412によって作動される内部摩擦シューを含んでもよい。別の例として、ブレーキアセンブリは、パッドブレーキアセンブリを含んでもよい。別の例として、ブレーキアセンブリはディスクブレーキアセンブリを含んでもよい。別の例として、ブレーキアセンブリは、ペダルアセンブリ130を作動させることが後輪107をよりゆっくりと作動させるように、直接駆動伝動アセンブリを含んでもよい(例えば、自転車100は固定ギア伝動アセンブリを有するか、または「フィクシー」である)。別の例として、ブレーキアセンブリは、代わりに、いくつかの追加および/または代替のブレーキアセンブリ設計を含んでもよい。
【0101】
別の実施形態では、改造自転車100は、リアブレーキアセンブリを含む。例えば、リアブレーキアセンブリは、ペダルアセンブリ130が選択された回転方向に作動されたときに後輪107が回転するのを防ぐことができる。別の実施形態では、改造自転車100は、フロントブレーキアセンブリを含む。例えば、フロントブレーキアセンブリは、前輪105が回転するのを防ぐことができる。
【0102】
本明細書では、リアブレーキアセンブリに結合するのに必要な任意のシャーシ構成要素を、フェンダーアセンブリに結合するように実施してもよいことに注目されたい。
【0103】
図5Aおよび図5Bは、本開示の1つ以上の実施形態によるシートアセンブリ140を示す。
【0104】
一実施形態では、シートアセンブリ140はシート502を含む。別の実施形態では、シート502はシートポスト504に結合される。例えば、シート502は、クランプを介してシートポスト504に結合されてもよい。別の例として、シート502は、ファスナアセンブリを介してシートポスト504に結合されてもよい。別の例として、シート502はシートポスト504にプレスばめされてもよい。
【0105】
別の実施形態では、シートポストクランプ506は、シートチューブ108の切り欠き部分に結合される。例えば、シートポストクランプ506は、シートチューブ108をシートポスト504に対して圧縮することにより、選択された高さでシートポスト504を固定するように構成される。これに関して、シート502は、異なる身長のユーザに適合するように調整されてもよい。
【0106】
別の実施形態において、シートポスト504は、シートチューブ108を通過する。別の実施形態では、シートポスト504は、アタッチメントレシーバ110の前でシートチューブ108のセクション108aを出る。別の実施形態では、シートポスト504はキャップ504aを有し、シートポスト504の潜在的に鋭利な縁部による怪我を防止する。これに関して、シート502の高さは、他の態様ではユーザが成長するにつれて切り替えなければならないシートポスト504のセット(例えば、より短いシートポストおよびより長いシートポスト)でのみ達成される範囲を含む。例えば、シート502の高さは、10インチから33インチまでの範囲であり得るが、これらに限定されない。例えば、シート502の高さは、15インチから22インチまでの範囲であり得るが、これらに限定されない。
【0107】
しかしながら、本明細書では、シートポスト504はセクション108aを出る必要がないことに留意されたい。例えば、ユーザは、シートポスト504がセクション108aから出ることを可能にしないシート502の高さを必要とし得る。別の例として、レシーバ110は、シートポスト504が出るためのセクション108aがないように、シートチューブ108の下でメインチューブ102に結合されてもよい。
【0108】
図6は、本開示の1つ以上の実施形態による操縦アセンブリ103を示す。
一実施形態では、操縦アセンブリ103は、ヘッドセット601を含む。別の実施形態では、操縦アセンブリ103は、ヘッドセット601に結合されたフロントフォークアセンブリ160を含む。別の実施形態では、操縦アセンブリ103は、ヘッドセット601内でフロントフォークアセンブリ160に結合されたハンドルバーアセンブリ150を含む。
【0109】
別の実施形態では、ヘッドセット601は、ヘッドチューブ104にプレスばめされるブッシングである。例えば、ブッシングは、プラスチック、熱可塑性樹脂、樹脂、セラミック、金属、ゴム、複合材、または当該技術分野において公知の任意の製造プロセスに適した他の材料から製造することができる。別の実施形態では、ヘッドセット601は、ヘッドチューブ104にプレスばめされる1つ以上の軸受アセンブリを含む。
【0110】
別の実施形態では、1つ以上のスペーサが、ヘッドセット601の露出部分およびハンドルバーアセンブリ150の1つ以上の構成要素に結合されてもよい。別の実施形態では、1つ以上のスペーサ624は、ヘッドセット601の露出部分およびフロントフォークアセンブリ160の1つ以上の構成要素に結合されてもよい。これに関して、スペーサ624は、ヘッドセット601の露出部分(またはヘッドセット601のどの部分も露出しない場合はヘッドチューブ104)、およびハンドルバーアセンブリ150またはフロントフォークアセンブリ160の1つ以上の構成要素の不必要な摩耗を防止し得る。別の実施形態では、スペーサ624は、プラスチック、熱可塑性樹脂、セラミック、金属、ゴム、複合材料、または当該技術分野において公知の任意の製造プロセスに適した他の材料から製造されてもよい。
【0111】
一実施形態では、ハンドルバーアセンブリ150は、ハンドルバー602を含む。例えば、ハンドルバー602は、1つ以上の湾曲したセクションを含んでもよい。別の例として、ハンドルバー602は真っ直ぐであってもよい。別の実施形態では、ハンドルバー602は、1つ以上のハンドルバーグリップ604を含む。別の実施形態(図示せず)では、ハンドルバー602は、1つ以上の安全パッドを含む。
【0112】
別の実施形態では、ハンドルバー602は、ハンドルバークランプ608に結合される。別の実施形態では、ハンドルバークランプ608は、垂直面から、ある選択された角度で、ハンドルバーを固定するように構成される。これに関して、ハンドルバー602は、異なる身長のユーザに適合するように調整されてもよい。
【0113】
別の実施形態では、ハンドルバーアセンブリはステム606を含む。別の実施形態では、ハンドルバークランプ608およびステム606は単一の構成要素である。別の実施形態(図示せず)では、ハンドルバークランプ608とステム606とは別個の構成要素である。例えば、ハンドルバークランプ608は、二次クランプでチューブに結合されてもよく、二次クランプはステム606に結合する。
【0114】
別の実施形態では、ステム806はヘッドセット601に結合される。別の実施形態では、ステム606は、本明細書でさらに詳細に説明される、ヘッドセット601に結合されるフロントフォークチューブ620に結合される。別の実施形態では、ステムクランプ610が、ヘッドセット601から延びるフロントフォークチューブ620の切り欠き部分に結合される。例えば、ステムクランプ610は、ステム606に対してヘッドセット601から延びているフロントフォークチューブ620部分を圧縮することにより、選択された高さでステム606を固定するように構成される。別の実施形態(図示せず)では、エキスパンダーコアアセンブリがステムに結合される。別の実施形態では、エキスパンダーコアアセンブリは、選択された高さでステム606を固定するように構成される。これに関して、ステム606(およびその後のハンドルバーアセンブリ150)は、異なる身長のユーザに適合するように調整されてもよい。
【0115】
一実施形態では、フロントフォークアセンブリ160は、フロントフォークチューブ620を含む。別の実施形態では、フロントフォークチューブ620は、ヘッドセット601に結合される。別の実施形態では、フロントフォークチューブ620は取り付け点620aを含む。例えば、取り付け点620aは、フロントブレーキアセンブリに結合してもよい。別の例として、取り付け点620aはフェンダーアセンブリに結合してもよい。
【0116】
別の実施形態では、フロントフォークアセンブリ160は、フロントフォークチューブ620に結合された第1のフロントフォークアーム622および第2のフロントフォークアーム622を含む。別の実施形態では、前輪105は、第1のフロントフォークアーム622および第2のフロントフォークアーム622のドロップアウト622bを介してフロントフォークアセンブリ160に結合される。例えば、第1のフロントフォークアーム622および第2のフロントフォークアーム622は、第1のフロントフォークアーム622および第2のフロントフォークアーム822の平坦部分822aに切り込まれたドロップアウト622bを含むことができる。別の例として、ドロップアウト622bは、1つ以上のタブ622aを第1のフロントフォークアーム822および第2のフロントフォークアーム622に取り付けることによって形成されてもよい。
【0117】
追加の実施形態では、アタッチメントアセンブリはモータアセンブリを含む。別の実施形態では、モータアセンブリはモータを含む。例えば、モータは電動でもよい。別の例として、モータはガス動力でもよい。モータアセンブリが電動である別の実施形態では、モータアセンブリは、1つ以上のバッテリを備えたバッテリパックを含む。例えば、電気モータアセンブリは、バッテリパックおよび電気モータの少なくとも1つに結合された1つ以上のモータアセンブリ構成要素を含むことができ、モータアセンブリ構成要素は、バッテリ充電インジケータ、電源スイッチ、スロットルコントローラ、緊急遮断スイッチなどを含むがこれらに限定されない。モータアセンブリがガス動力による別の実施形態では、モータアセンブリは、ガスタンク、オイルリザーバ、および/またはエアフィルターのうちの1つ以上を含み得る。例えば、ガス動力によるモータアセンブリは、ガスタンク、オイルリザーバ、およびガス動力によるモータの少なくとも1つに結合された1つ以上のモータアセンブリ構成要素を含むことができ、モータアセンブリ構成要素は、ガスゲージ、オイルゲージ、電源スイッチ、スロットルコントローラ、緊急遮断スイッチなどを含むがこれらに限定されない。
【0118】
別の実施形態において、モータアセンブリは、伝動アセンブリを含む。例えば、伝動アセンブリは、本明細書で前述したように、主伝動構成要素、後方伝動構成要素、および/または動力伝達構成要素のいずれかを含んでもよい。別の実施形態では、モータアセンブリは、フットペグおよび/またはフットレストのセットを含む。例えば、ユーザは、改造自転車100を操作している間、フットペグのセットに足を載せてもよい。別の実施形態では、モータアセンブリは、当該技術分野において公知の任意の追加のモータアセンブリ構成要素を含む。
【0119】
本明細書では、モータ、バッテリパック、伝動アセンブリ、フロントペグ、または任意の追加のモータアセンブリ構成要素のうちの1つ以上をブラケットアセンブリ201に結合できることに留意されたい。本明細書では、モータ、バッテリパック、伝動装置、フロントペグ、または任意の追加のモータアセンブリ構成要素のうちの1つ以上を、メインチューブ102、ヘッドチューブ104、リアフォーク106、シートチューブ108、またはアタッチメントレシーバ110を含むがこれらに限定されないシャーシ101の構成要素に結合できることにさらに留意されたい。
【0120】
追加の実施形態では、改造自転車100の任意の構成要素は、子供に対応する寸法のセットから大人に対応する寸法のセットまで拡張可能である。例えば、前輪105および後輪107は、直径が10〜32インチの範囲であってもよいが、これに限定されない。別の例として、前輪105および後輪107は、350〜750の範囲の任意の標準サイズの範囲であってもよいが、それに限定されない。別の例として、大人に対応する寸法のセットを有するとして先に説明されていない自転車100の任意の構成要素を、大人に対応する寸法のセットを含むように拡張可能であると見なしてもよい。
【0121】
追加の実施形態では、改造自転車100は、フットレストアセンブリ120およびペダルアセンブリ130の両方とともに予めパッケージされてもよく、フットレストアセンブリ120およびペダルアセンブリ130は別々に包装される。フットレストアセンブリ120およびペダルアセンブリ130が別々に包装されるため、ユーザが改造自転車100に設置される、より難しい構成要素を必要とするよう、前のステップに十分習熟するまで、フットレストアセンブリ120およびペダルアセンブリ130へのアクセスを防ぐことができる。
【0122】
当業者は、本明細書に記載の構成要素(例えば、動作)、デバイス、オブジェクト、およびそれらに付随する議論が、概念の明確化のために例として用いられ、さまざまな構成変更が企図されることを認識する。結果として、本明細書で用いられるように、示された特定の例および付随する議論は、それらのより一般的な分類を代表することを意図している。一般に、任意の特定の見本の使用は、その分類を代表することを意図しており、特定の構成要素(動作など)、デバイス、およびオブジェクトの非包含は、限定として解釈されるべきではない。
【0123】
本明細書における実質的に任意の複数形および/または単数形の語の使用に関して、当業者は、文脈および/または用途に適切なように、複数から単数へ、および/または単数から複数へと変換することができる。さまざまな単数形/複数形の置換は、明確にするため、本明細書では明示的に示されていない。
【0124】
本明細書で記載される主題は、時として、異なる他の構成要素内に含まれる、または接続される、異なる構成要素を示す。そのような図示されたアーキテクチャは単なる例示であり、実際、同じ機能を達成する他の多くのアーキテクチャを実現できることを理解されたい。概念的な意味では、同じ機能を達成するための構成要素の任意の構成は、望ましい機能が達成されるように効果的に「関連付け」られる。したがって、特定の機能を実現するためにここで組み合わされる任意の2つの構成要素は、アーキテクチャまたは中間構成要素に関係なく、所望の機能が達成されるように、互いに「関連付けられている」、と見なすことができる。同様に、そのように関連付けられた任意の2つの構成要素は、所望の機能を達成するよう互いに「動作可能に接続」または「動作可能に結合」されると見られることもでき、そのように関連付けられることができる任意の2つの構成要素は、所望の機能を達成するよう「動作可能に」互いに「結合可能」とみられることもできる。動作可能に結合可能の特定の例には、物理的に係合可能および/または物理的に相互作用する構成要素、および/または無線で対話可能および/または無線で対話する構成要素、および/または論理的に対話および/または論理的に対話可能な構成要素が含まれるが、これらに限定されない。
【0125】
場合によっては、本明細書では、1つ以上の構成要素は、「〜するよう構成される」、「〜するよう構成可能」、「〜するよう動作可能/動作を与える」、「適応される/適応可能」、「可能」、「適合可能/適合される」などと称される場合がある。当業者は、そのような用語(例えば、「〜するよう構成される」)は、文脈が他の態様を必要とするのでなければ、一般に、活性状態構成要素および/または非活性状態構成要素および/またはスタンバイ状態構成要素を包含できることを認識する。
【0126】
本明細書に記載される本主題の特定の局面を示して説明したが、本明細書での教示に基づいて、本明細書に記載される主題およびそのより広い局面から逸脱することなく変更および修正を行ってもよいことが当業者には明らかであり、したがって、特許請求の範囲は、本明細書に記載の主題の真の精神および範囲内にあるような変更および修正のすべてをその範囲内に包含するものとする。一般に、本明細書および特に特許請求の範囲(例えば、特許請求の範囲の本文)で用いられる用語は、一般に「開いている」用語として意図されることが当業者には理解される(例えば、「含み」という用語は「〜を含むがそれに限定されず」と解釈されるべきであり、「有し」という用語は「少なくとも〜を有し」と解釈されるべきであり、「含む」という用語は「〜を含むがそれに限定されない」などと解釈されるべきである)。さらに、導入された請求項記載の特定の数が意図される場合、そのような意図は請求項に明示的に記載され、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しないことを、当業者は理解する。たとえば、理解を助けるために、特許請求の範囲には、請求項の記載を導入するために「少なくとも1つ」および「1つ以上」の導入句の使用が含まれる場合がある。しかしながら、そのような句の使用は、同じ請求項に「1つ以上」または「少なくとも1つ」の導入句および「a」または「an」などの不定冠詞が含まれる場合であっても、不定冠詞「a」または「an」による請求項記載の導入が、そのような導入された請求項記載を含む任意の特定の請求項を、そのような記載を1つだけ含む請求項に限定することを暗示すると解釈されるべきではなく(たとえば、「a」および/または「an」は通常、「少なくとも1つ」または「1つ以上」を意味するよう解釈されるはずである);請求項の記載を導入するために用いられる定冠詞の使用についても同じことが当てはまる。さらに、導入された請求項記載の特定の数が明示的に記載されている場合でも、当業者は、そのような記載は通常、少なくとも記載された数を意味すると解釈されるべきであることを認識するであろう(例えば、「2つの記載」ただそれだけの記載は、他の修飾子なしで、通常、少なくとも2つの記載、または2つ以上の記載を意味する。)さらに、「A、BおよびCなどの少なくとも1つ」に類似した慣用表現が用いられる例では、一般的に、そのような構成は、当業者がその慣用表現を理解するであろうという意味で意図されている(例えば、「A、BおよびCの少なくとも1つを有するシステム」には、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBとを一緒に、AとCとを一緒に、BとCとを一緒に、ならびに/またはA、BおよびCを一緒になど有するシステムが含まれるがそれらに限定されないだろう。)。「A、BまたはCなどの少なくとも1つ」に類似した慣用表現が用いられる例では、一般的に、そのような構成は、当業者がその慣用表現を理解するであろうという意味で意図されている(例えば、「A、BまたはCの少なくとも1つを有するシステム」には、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBとを一緒に、AとCとを一緒に、BとCとを一緒に、ならびに/またはA、BおよびCを一緒になど有するシステムが含まれるがそれらに限定されないだろう。)。さらに、典型的には、明細書、特許請求の範囲、図面のいずれにせよ、2つ以上の代替用語を提示する選言的な単語および/または句は、文脈で別段の指示がない限り、それら用語の1つ、いずれか、または両方を含む可能性を企図すると理解されるべきであることを、当業者はさらに理解するであろう。例えば、句「AまたはB」は、通常、「A」または「B」または「AおよびBの可能性を含むと理解されるだろう。
【0127】
特許請求の範囲に関して、当業者は、そこに記載される動作は一般に任意の順序で実行され得ることを理解するであろう。また、さまざまな動作フローがシーケンスで提示されているが、さまざまな動作は、示されている順序以外の順序で実行されても、同時に実行されてもよいことを理解されたい。そのような代替順序の例には、文脈で別段の指示がない限り、重複、交互配置、割り込み、再順序付け、増分、予備、補足、同時、逆、または他の変形順序が含まれる。さらに、「〜に応答して」、「〜に関連する」、または他の過去形の形容詞などの用語は、文脈が別段の指示をしない限り、一般にそのような変形を除外することを意図しない。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図2H
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図3H
図3I
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図4H
図4I
図4J
図4K
図4L
図4M
図4N
図4O
図4P
図4Q
図5A
図5B
図6