(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
従来、臓器移植の分野において、移植後の臓器の生体への定着、患者の生存率及び移植臓器の機能の維持には、臓器の摘出から移植に至るまでの時間が大きく関係している。即ち、良好な保存状態かつ短時間で移植を完了させることが成績を向上させるための大きな要件となっている。
現在、臓器移植においては、提供者から臓器が採取された後、数時間以内に移植を完了する必要があることから、輸送にかかる時間を考慮し、航空機をチャーターする等、莫大な費用がかかっている。
【0003】
このような状況は、移植用の臓器だけでなく、労働災害等で切断された四肢等の生体組織についても同様で、短時間での移植及び接合が必要となる。
一方、摘出した移植用の臓器や切断された四肢等の生体組織を良好な状態で長時間保存する技術の検討も進められている。例えば、臓器等を浸漬させる保存液の開発が行われている。また、臓器等の温度を低下させることにより、代謝を低下させることで輸送される臓器等の摘出から移植までの時間(乏血時間ともいう)を延長することも行われている。
【0004】
しかしながら、上述した試みでは、移植用臓器及び四肢等の生体組織の酸素需要及び栄養上の要件が生理的な環境から大きく離れており、臓器等の劣化を阻止するには不十分である。
これに対して、摘出された臓器を生理的な環境に近づけるため、及び摘出された臓器の機能低下を抑制するために、酸素を添加した流体を臓器に灌流させる技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の臓器及び生体組織の輸送装置の好ましい各実施形態について、図面を参照しながら説明する。本発明の臓器及び生体組織の輸送装置(以下、単に輸送装置ともいう)は、臓器移植に用いられる心臓等の臓器、又は切断された手脚等の生体組織を輸送する場合に用いられる。
【0016】
まず、第1実施形態に係る輸送装置1につき、
図1及び
図2を参照しながら説明する。
第1実施形態の輸送装置1は、
図1及び
図2に示すように、内部に臓器等Hの保存に用いられる保存液が貯留される容器10と、容器10の内部に配置される支持部材20と、容器10の内部に酸素を供給する酸素供給装置70と、温度調節装置40と、換気部としての換気装置80と、表示部としてのモニタ13と、酸素ボンベ14と、制御部50と、バッテリ60と、キャスタ15と、ハンドル16と、を備える。
【0017】
容器10は、内部に摘出された臓器又は切断された四肢等の生体組織を収容し、また、この生体組織を良好な状態で保存するための保存液を貯留する。容器10は、直方体状に形成され、上面が開口した容器本体11と、この容器本体11に対して開閉可能に取り付けられた蓋部12と、を備える。容器本体11及び蓋部12は、いずれも保温性に優れた材料により構成される。
【0018】
また、容器本体11及び蓋部12は、それぞれ、臓器等Hが収容される内容器及び内蓋と、内容器及び内蓋を収容する外容器及び外蓋(いずれも図示せず)と、を含む、多重構造に構成されていてもよい。
以上の容器10は、飛行機、鉄道等の輸送機関を用いて輸送する場合の可搬性を高めるため、これら輸送機関の座席2席程度の空間に配置できるサイズに構成される。
【0019】
支持部材20は、容器10の内部に配置される。第1実施形態では、支持部材20は、容器本体11の内側面の2箇所に取り付けられる。より具体的には、2つの支持部材20それぞれの一端側は、向かい合う一対の側面(本実施形態では短辺側の一対の側面)に取り付けられ、他端側が内側に延びる。そして、支持部材20の他端側は、臓器等Hを側方から保持できるよう広がった形状となっている。
支持部材20の取り付け位置は、この支持部材20により支持される臓器等Hが容器本体11に貯留される保存液に浸漬される位置(例えば、高さ方向の中央付近)であることが好ましい。
【0020】
酸素供給装置70は、容器10の内部に酸素を供給する。酸素供給装置70は、酸素ボンベ71と、一端が酸素ボンベ71に接続され他端が容器10の内部に配置されるチューブ72と、このチューブ72に配置されるバルブ73と、を含んで構成される。
【0021】
温度調節装置40は、容器10の内部の温度を調節する。第1実施形態では、温度調節装置40は、容器10に貯留された保存液を冷却する冷却器により構成される。
モニタ13は、酸素供給装置70及び温度調節装置40等の動作状態を表示する。第1実施形態では、モニタ13は、容器10の蓋部12の上面に配置される。
【0022】
換気装置80は、ファン及びこのファンを回転させるモータを含んで構成され、容器10の内部を換気する。第1実施形態では、換気装置80は、容器10の蓋部12に配置される。
【0023】
制御部50は、入力された条件に従って、酸素供給装置70、温度調節装置40及び換気装置80等の動作を制御することで、輸送装置1の動作を制御する。具体的には、制御部50は、良好な状態で臓器が輸送されるように、保存液の温度、容器10の内部の圧力等を制御する。制御部50による制御の詳細は、後述する。制御部50による各機器の動作状態は、モニタ13に表示される。
バッテリ60は、酸素供給装置70、温度調節装置40、及び制御部50等に電気を供給する。
【0024】
第1実施形態では、容器は多重構造に構成されており、内容器と外容器との間に制御部50、バッテリ60、及び酸素ボンベ71が収容される。これにより、輸送装置1をよりコンパクトに構成でき、可搬性を向上させられる。
【0025】
以上の輸送装置1には、複数のセンサが配置される。第1実施形態では、容器本体11に、温度センサT1、圧力センサP1及び酸素濃度センサS1が配置される。
温度センサT1は、容器本体11に貯留される保存液の温度を測定する。
圧力センサP1は、容器本体11の内部の圧力を測定する。
酸素濃度センサS1は、容器本体11の内部の酸素濃度を測定する。
【0026】
キャスタ15は、容器本体11の底面に配置される。第1実施形態では、キャスタ15は、容器本体11の矩形の底面のうち、一方の長辺の両端部に配置される。そして、底面のうちの他方の長辺の両端部には、足部17が配置される。
ハンドル16は、容器本体11のキャスタ15が取り付けられた長辺に対応する側面に配置される。ハンドル16は、容器本体11に収まるように収納された状態と、使用する場合に引き出された状態とを変更可能に、伸縮可能に構成される。
【0027】
次に、第1実施形態の輸送装置1に使用方法について説明する。
輸送装置1を使用する場合、容器本体11には、支持部材20が浸漬される高さまで保存液が収容される。そして、臓器等Hは、支持部材20に支持された状態で容器本体11の内部に収容され、容器本体11に貯留された保存液に浸漬された状態で容器10に収容される。
【0028】
次いで、制御部50には、臓器等Hの輸送状態における好適な輸送条件(保存液の温度、容器10の内部の圧力等)が入力される。制御部50は、入力された条件に従って、酸素供給装置70、温度調節装置40及び換気装置80等を制御する。
【0029】
具体的には、制御部50は、温度センサT1により測定される保存液の温度が設定された温度となるように、温度調節装置40を制御する。また、制御部50は、圧力センサP1で測定される容器10の内部の圧力が設定された圧力となるように、酸素供給装置70を制御する。ここで、第1実施形態では、容器10の内部の圧力は、大気圧よりも高い圧力(例えば、200kPa)に設定されており、制御部50は、圧力センサP1で測定される容器10の内部の圧力が設定された圧力となるように酸素供給装置70のバルブ73の開閉を制御する。これにより、容器10の内部は、酸素供給装置70から供給される酸素により、正圧に維持される。
【0030】
また、制御部50は、所定のタイミングで換気装置80を動作させて容器10の内部を換気する。制御部50は、例えば、予め設定された時間間隔で換気装置80を動作させて容器10の内部を換気する。また、制御部50は、酸素濃度センサS1により測定される容器10の内部の酸素濃度を監視し、この測定される酸素濃度が所定の濃度を下回った場合に換気装置80を動作させて容器10の内部を換気してもよい。
【0031】
輸送中における輸送装置1の内部の状態(保存液の温度、容器10の内部の圧力、容器10の内部の酸素濃度等)は、モニタ13に表示される。
以上の輸送装置1によれば、容器10の内部が酸素供給装置70により供給される酸素により正圧に保たれるため、容器10の内部に貯留された保存液中に溶存する酸素濃度を高められる。これにより、容器10に収容され、保存液に浸漬された臓器等Hには、高濃度で酸素が溶存する保存液から酸素が供給される。また、容器10に収容された臓器等Hの呼吸により容器10の内部の酸素濃度が低下した場合であっても、容器10の内部を所定のタイミングで換気することにより、容器10の内部の酸素濃度を高く維持させられる。
【0032】
以上説明した第1実施形態の輸送装置1によれば、以下のような効果を奏する。
【0033】
(1)輸送装置1を内部に臓器又は生体組織を収容可能、かつ、保存液を貯留可能な容器10と、臓器等Hを支持する支持部材20と、容器10の内部の温度を調節する温度調節装置40と、容器10の内部に酸素を供給する酸素供給装置70と、容器10の内部の圧力が大気圧よりも高い所定の設定圧力となるように酸素供給装置70を制御する制御部50と、を含んで構成した。これにより、容器10の内部に貯留された保存液中に溶存する酸素濃度を高められるため、容器10に収容されて保存液に浸漬された臓器等Hに、高濃度で酸素が溶存する保存液から酸素を好適に供給できる。よって、臓器等Hの内部に流体を循環させられない場合でも臓器等Hを良好な状態に保てる。
【0034】
(2)容器10を内容器及び外容器を含んで多重構造に構成し、酸素ボンベ71、制御部50、及びバッテリ60を、外容器の内側に収容した。これにより、輸送装置1を一つの箱状に構成できるので、輸送装置1をコンパクト化できる。また、バッテリ60及び酸素ボンベ71を容器10の内部に収容して一体的に輸送装置1を構成することで、電源等のない状態においても、臓器等Hを良好な状態で輸送できる。
【0035】
(3)輸送装置1を、容器10の底面に取り付けられたキャスタ15と、容器10に取り付けられたハンドル16と、を含んで構成した。これにより、輸送装置1の可搬性を更に向上させられる。
【0036】
(4)輸送装置1を、換気装置80を含んで構成し、制御部50に、設定された時間間隔で容器10の内部を換気させた。これにより、容器10に収容された臓器等Hの呼吸により容器10の内部の酸素濃度が低下した場合であっても、容器10の内部を所定のタイミングで換気できるので、容器10の内部の酸素濃度を高く維持させられる。
【0037】
(5)輸送装置1を、換気装置80と、酸素濃度センサS1と、を含んで構成し、制御部50に、酸素濃度センサS1により測定される酸素濃度が設定濃度を下回った場合に容器10の内部を換気させた。これにより、容器10に収容された臓器等Hの呼吸により容器10の内部の酸素濃度が低下した場合に、容器10の内部を換気できるので、容器10の内部の酸素濃度を高く維持させられる。
【0038】
(6)臓器等Hを支持部材20により、容器10の側面の2方向から支持させた。これにより、支持部材20により、輸送中に生じる上下方向の振動を特に好適に吸収できるので臓器等Hに与えるダメージを低減できる。その結果、臓器等Hを良好な状態に保ちつつより好適に輸送できる。
【0039】
次に、第2実施形態の輸送装置1Aにつき、
図3を参照しながら説明する。第2実施形態の輸送装置1Aは、酸素が添加された流体を潅流させられる臓器等H等の輸送に用いられる。第2実施形態の輸送装置1Aは、第1実施形態の構成に加えて、保存液を循環させる回路30、この回路30に配置されるポンプ31、人工肺32及びカニューレ33、第2圧力センサP2及び第3圧力センサP3を更に備える。尚、第2実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
【0040】
回路30は、一端側及び他端側が容器本体11の内部に配置され、容器10に貯留された保存液を循環させる。この回路30は、液体が流通可能な可撓性を有する軟質のチューブを主体として構成される。回路30には、ポンプ31、人工肺32及びカニューレ33が取り付けられる。
【0041】
ポンプ31は、例えばローラーポンプにより構成され、回路30を構成するチューブをローラーでしごくことにより、チューブの内部の保存液を送出する。これにより、回路30には、容器本体11に貯留された保存液が流通する。
【0042】
人工肺32は、回路30におけるポンプ31よりも下流側に配置される。人工肺32は、回路30を流通する保存液に酸素を添加する。具体的には、人工肺32は、多数の多孔質中空糸により構成される中空糸膜(図示せず)を含んで構成される。そして、中空糸膜を構成する多孔質中空糸の内側に所定濃度の酸素ガスを流すことにより、多孔質中空糸の外側を流れる保存液とガス交換が行われる。人工肺32には、チューブ321を介して酸素ボンベ71が接続される。この酸素ボンベ71は、酸素供給装置70に酸素を供給する酸素ボンベ71と共用される。
【0043】
カニューレ33は、回路30における下流側の端部に配置される。カニューレ33は、輸送装置1を使用する場合に、容器10に収容される臓器等H等の所定の血管に接続される回路30と臓器等H等との接続部となる。
第2圧力センサP2は、回路30におけるポンプ31と人工肺32との間に配置され、回路30におけるポンプ31と人工肺32との間の圧力を測定する。
第3圧力センサP3は、回路30における人工肺32とカニューレ33との間に配置され、回路30における人工肺32の下流側の圧力を測定する。
【0044】
次に、第2実施形態の輸送装置1Aに使用方法について説明する。
第2実施形態の輸送装置1Aを使用する場合、容器本体11には、支持部材20が浸漬される高さまで保存液が収容される。また、輸送される臓器等H等における所定の血管には、カニューレ33が挿入される。そして、臓器等H等は、支持部材20に支持された状態で容器本体11の内部に収容される。また、臓器等H等は、容器本体11に貯留された保存液に浸漬された状態で容器10に収容される。
【0045】
ここで、回路30におけるカニューレ33が接続されていない側の端部(一端部)は、容器本体11の下部に配置される。この状態で、蓋部12が閉じられ、容器10は密閉される。
第2実施形態では、制御部50は、第1実施形態の制御に加えて、保存液が設定された循環量で回路30を流通するようにポンプ31を制御する。また、制御部50は、人工肺32における酸素の添加量を制御する。また、制御部50は、第2圧力センサP2で測定される圧力と第3圧力センサP3で測定される圧力との差圧を監視し、当該差圧が所定値を超えた場合に人工肺32が詰まったと判定する。更に、制御部50は、第3圧力センサP3で測定される圧力に基づいて、臓器等Hにおける流路の閉塞又は回路30の臓器等Hからの抜去を判定する。
【0046】
以上の輸送装置1Aによれば、容器10に収容され、保存液に浸漬された臓器等H等には、回路30を通じて酸素が添加された保存液が血管(例えば、動脈)に供給される。この血管に供給された保存液は、臓器等H等の内部を流通(灌流)した後、他の血管(例えば静脈)を通じて臓器等H等の外部(臓器が浸漬される保存液中)に排出される。このようにして、容器10に貯留された保存液は、臓器等H等を浸漬しつつ、回路30を通じて酸素が添加されながら循環され、臓器等H等の内部に潅流される。
【0047】
第2実施形態の輸送装置1Aによれば、上述の(1)〜(6)の効果を奏する他、以下のような効果を奏する。
【0048】
(7)輸送装置1Aを、容器10の内部に貯留された保存液を循環させる回路30と、回路30に取り付けられるポンプ31と、保存液に酸素を添加する人工肺32と、一端が臓器等Hの血管に接続され他端が回路30の一端に接続されるカニューレ33と、を含んで構成した。これにより、臓器等Hを、容器10に貯留された保存液に浸漬した状態で、かつ、回路30を通じて臓器等Hの血管に保存液を連続的に供給した状態で輸送できるので、臓器等Hの外側だけでなく、血管を通じて臓器等Hの内部にも保存液を供給できる。また、回路30に人工肺32を配置して回路30を流通する保存液に酸素を添加できるので、臓器等Hの内部に酸素を好適に供給できる。
【0049】
次に、第3実施形態の輸送装置1Bにつき、
図4を参照しながら説明する。第3実施形態の輸送装置1Bは、臓器等Hを保持する手段において第1実施形態と異なる。
第3実施形態では、容器10の内部には、支持部材20に代えて複数の粒状体21が収容されており、これら複数の粒状体21に臓器等Hを埋没させることで、臓器等Hを安定的に保持している。
粒状体21は、シリコーンゴム等の柔軟性を有し、かつ、水に不溶性の材料により形成される。また、粒状体21は、容器10の内部に収容した状態で保存液の流動性を好適に保つ観点から、表面に凹凸が形成された形状に形成されることが好ましい。更に、粒状体21の大きさは、臓器等Hの血管に侵入しない程度の大きさに形成される。具体的には、粒状体21は、短径部分の径が10mm〜30mm程度の大きさに形成されることが好ましい。
【0050】
第3実施形態の輸送装置1Bでは、粒状体21は、臓器等Hを十分に埋没させることができる程度の高さ(例えば、容器10の高さの4分の3程度)まで容器10の内部に収容される。そして、容器10の内部に収容された粒状体21に臓器等Hを埋没させるように配置することで、臓器等Hを容器10の内部に安定的に支持させる。
【0051】
第3実施形態の輸送装置1Bによれば、上述した(1)〜(5)の効果を奏する他、以下のような効果を奏する。
【0052】
(8)輸送装置1Bを、容器10の内部に収容され臓器等Hを容器10の内部で支持する複数の粒状体21を含んで構成した。これにより、複数の粒状体21の緩衝作用により、輸送中に生じる振動を好適に吸収できるので臓器等Hに与えるダメージを低減できる。その結果、臓器等Hを良好な状態に保ちつつより好適に輸送できる。また、臓器等Hの大きさや形状にかかわらず、臓器等Hを好適に支持させられる。
【0053】
以上、本発明の臓器及び生体組織の輸送装置の好ましい一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態では、支持部材20を、容器本体11の向かい合う2つの内側面に配置して臓器等Hを支持させたが、これに限らない。即ち、支持部材を、容器本体の3つの内側面又は4つの内側面に配置して臓器等を支持させてもよい。また、支持部材を、容器本体の隣り合う2つの内側面に配置して臓器等を支持させてもよい。
【0054】
また、第1実施形態及び第2実施形態では、酸素ボンベ71を容器10に対して一体的に取り付けて構成したが、これに限らない。即ち、酸素ボンベを輸送装置とは別部材として準備し、この酸素ボンベから人工肺に酸素を供給してもよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、バッテリ60から各機器に電気を供給したが、これに限らなし。即ち、輸送装置を、外部電源を用いて動作させてもよい。
【0055】
また、第3実施形態では、支持部材20に代えて複数の粒状体21を容器10の内部に収容したが、これに限らない。即ち、輸送装置を、支持部材を含むと共に、更に容器の内部に複数の粒状体を収容して構成してもよい。これにより、第1実施形態の輸送装置の効果に加え、更に第3実施形態の輸送装置の効果を奏する輸送装置を実現できる。