(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、
図1を参照して、粘着シートの一実施形態について説明する。
図1が示すように、粘着シートは、透明樹脂フィルム10と、繊維基材20と、粘着層30とを、粘着シートの表面側からこの順に備える。すなわち、粘着シートは、最表層として透明樹脂フィルム10を備え、透明樹脂フィルム10と粘着層30との間に繊維基材20を備える。透明樹脂フィルム10は、第1面の一例である接着面101と、第2面の一例である加工面102とを備える。接着面101は、加工面102よりも繊維基材20側(裏面側)に位置する。
【0013】
透明樹脂フィルム10は、フィルム基材10Aと加工層10Bとを備える。加工層10Bは、フィルム基材10Aの表面に加工が施されることによって形成される。フィルム基材10Aの表面に施される加工は、印刷に対する適性を付与するための加工である。加工面102は、加工層10Bの表面であり、粘着シートの表面を構成する。なお、透明樹脂フィルム10の接着面101と繊維基材20とは、例えば、接着層11によって接着されている。粘着層30の裏面側は、例えば、剥離層31を備える。
【0014】
透明樹脂フィルム10は、繊維基材20の質感を加工面102から視認可能とする透光性を有する。フィルム基材10Aを構成する材料は、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、シリコーンから選択されるいずれか1種類の樹脂である。透明樹脂フィルム10は、例えば、二軸延伸されたポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)、あるいは、ポリエチレンテレフタラートフィルム(PETフィルム)である。透明樹脂フィルム10は、無延伸フィルムであってもよいし、一軸あるいは二軸延伸されたフィルムであってもよい。
【0015】
透明樹脂フィルム10の厚さは、例えば、10μm以上50μm以下である。透明樹脂フィルム10の厚さが10μm以上であれば、透明樹脂フィルム10の形状が、繊維基材20の凹凸に追従することを抑えること、すなわち、繊維基材20の凹凸が加工面102に現れることを抑えることが可能である。透明樹脂フィルム10の厚さが50μm以下であれば、加工面102を通して、繊維基材20の質感を十分に視認させることが可能となる。
【0016】
加工層10Bは、印刷に対する適性を付与するための加工によって形成される層である。印刷に適性を有するとは、加工面102に版を押し付ける印刷である、凸版印刷、凹版印刷、平板印刷において、印刷物のにじみやかすみ、印刷物のなかのドットの抜けを抑える程度の平滑度を有することである。また、印刷に適性を有するとは、接着面101よりも高い着肉性を有することである。加工層10Bは、透明樹脂フィルム10における凹凸の数量や大きさを、接着面101よりも抑え、かつ、接着面101よりも高い平滑度を有する。加工層10Bを形成するための材料は、例えば、アクリル樹脂エマルジョンや酢酸ビニル樹脂エマルジョンなどの水性分散樹脂によるエマルジョン、水性ポリエステル樹脂や水性ポリオレフィン樹脂などの水性樹脂、アクリル、ウレタン、ポリエステル、塩化ビニル、酢酸ビニルなどから選ばれる単独重合または共重合の溶剤可溶性樹脂である。なお、水性エマルジョンとは、微小な樹脂粒子と、樹脂粒子の分散を安定させる助剤とからなる粒子を水中に分散させた疎水性ポリマーの懸濁水溶液である。
【0017】
接着層11は、透明樹脂フィルム10の接着面101と繊維基材20とを接着する。接着層11を構成する材料は、例えば、ポリエチレン樹脂などの熱硬化型接着材、ポリウレタン樹脂などの2液混合型接着材、光硬化型接着材などの各種の接着材である。
【0018】
繊維基材20は、不織布および和紙のいずれか一方である。不織布を構成する材料は、例えば、レーヨン繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、硝子繊維、綿、セルロースから選択される少なくとも1種類の繊維である。和紙は、こうぞ、みつまたなどの植物原料を用いた手漉き紙の他、これを模した機械抄紙和紙などを含む。
【0019】
粘着層30は、粘着シートを貼り付ける対象と、繊維基材20とに粘着性を有する。粘着層30を構成する材料は、例えば、溶剤揮発型粘着剤、エマルション型粘着剤、感圧型粘着剤、ホットメルト型粘着剤から選択されるいずれか1種類である。溶剤型粘着剤を構成する粘着剤は、例えば、アクリル系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ポリエーテル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリアミド系粘着剤、フッ素系粘着剤である。
【0020】
剥離層31は、いわゆるセパレーターであり、未使用の粘着シートにおいて粘着層30を保護し、使用時の粘着シートにおいて粘着層30から剥がされる。剥離層31は、例えば、剥離基材の表面に剥離剤を塗布された構成を備える。剥離基材は、例えば、キャストコート紙、アート紙、コート紙、上質紙、クラフト紙、グラシン紙から選択されるいずれか1種類である。また、剥離基材は、例えば、PETフィルム、PVCフィルム、PPフィルム、PEフィルム、PSフィルムから選択されるいずれか1種類である。剥離剤は、例えば、シリコーン系樹脂、水溶性樹脂、親水性樹脂、フッ素系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂などから選択されるいずれか1種類である。
【0021】
上記粘着シートによれば、透明樹脂フィルム10を通した繊維基材20の視認によって、繊維基材20の質感を表示に活かすことが可能となる。そして、繊維基材20の質感を表示に与えながらも、屋外や水回りでの使用に対する耐水性を得ることが可能ともなる。そのうえ、印刷に適性を有した加工面102が、粘着シートの最表面を構成するため、加工面102に施された印刷において、繊維基材20の凹凸に起因した不鮮明さを抑え、印刷物の鮮明さを高めることが可能ともなる。
【0022】
上記粘着シートは、下記条件1から条件4の少なくとも1つを満たすことが好ましい。条件1が満たされる構成であれば、繊維基材20の凹凸が加工面102では認められない程度に、加工面102での王研式平滑度が高い。そのため、印刷物の鮮明さをさらに向上させることが可能ともなる。条件2が満たされる構成であれば、透明樹脂フィルム10の全光線透過率が80%未満である構成と比べて、繊維基材20の質感を視認させる効果を、さらに高めることが可能となる。また、条件3が満たされる構成であれば、透明樹脂フィルム10と繊維基材20との間に接着層11を備える構成であっても、繊維基材20の質感を視認させる効果を、さらに高めることが可能となる。そして、条件4が満たされる構成であれば、接着層11の厚さと透明樹脂フィルム10の厚さとの合計が15μm以上であるため、繊維基材20の凹凸に起因した印刷の不鮮明さを、より確実に抑えることが可能ともなる。
【0023】
[条件1]加工面102の王研式平滑度が100秒以上である。
[条件2]透明樹脂フィルム10の全光線透過率が80%以上である。
[条件3]透明樹脂フィルム10および接着層11の積層体での全光線透過率が80%以上である。
[条件4]透明樹脂フィルム10と接着層11との合計の厚さが15μm以上である。
【0024】
なお、条件1における王研式平滑度は、JAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法No.5-2に準じた方法での測定値である。条件2,3における全光線透過率は、JIS K 7361-1に準拠した方法での測定値である。
【0025】
次に、上記粘着シートの各実施例を以下に説明する。
[実施例1]
厚さが50μmであるOPPフィルム(製品名:50CL-01A,王子エフテックス株式会社製)を透明樹脂フィルム10として用い、OPPフィルムの片面に、乾燥質量が1.2g/m
2となるようにアクリル樹脂エマルジョン(製品名:A1105、DSM株式会社製)を塗布し、それによって、加工層10B(加工面102)を形成した。次に、OPPフィルムにおいて、加工面102とは反対側の接着面101に、乾燥質量が5.0g/m
2となるように接着剤(TM-320/CAT-13B,東洋モートン株式会社製)を塗布し、それによって、接着層11を形成した。そして、市販のレーヨン不織布(坪量20g/m
2)を繊維基材20として用い、レーヨン不織布と接着層11とを貼り合わせ、それによって、積層体を得た。次に、市販のセパレーターシートを剥離層31として用い、セパレーターシートに市販の粘着剤を塗工して乾燥し、それによって、粘着層30を形成した。そして、セパレーターシートの粘着層30と、積層体のレーヨン不織布(繊維基材20)とを貼り合わせ、それによって、実施例1の粘着シートを作成した。
【0026】
[実施例2]
実施例1におけるレーヨン不織布(坪量20g/m
2)を、和紙調不織布(坪量20g/m
2、製品名:レーヨン雲竜紙、三和製紙株式会社製)に変更し、それ以外は実施例1と同様にして、実施例2の粘着シートを作成した。
【0027】
[実施例3]
実施例1におけるOPPフィルムを、厚さが50μmのサンドマット表面処理PETフィルム(CM-#50-SG,中井工業株式会社製)に変更し、それ以外は実施例1と同様にして、実施例3の粘着シートを作成した。
【0028】
[実施例4]
厚さが25μmであるPETフィルム(製品名:エンブレットPET,ユニチカ株式会社製)を透明樹脂フィルム10として用い、PETフィルムの片面に、乾燥質量が1.2g/m
2となるように水溶性ポリエステル樹脂(製品名:プラスコートZ-730,互応化学株式会社製)を塗布し、それによって、加工層10B(加工面102)を形成した。次に、PETフィルムにおいて、加工層10Bとは反対側の接着面101に、乾燥質量が5.0g/m
2となるように接着剤(TM-320/CAT-13B,東洋モートン株式会社製)を塗布し、それによって、接着層11を形成した。そして、市販のレーヨン不織布(坪量20g/m
2)を繊維基材20として用い、レーヨン不織布と接着層11とを貼り合わせ、それによって、積層体を得た。次に、市販のセパレーターシートを剥離層31として用い、セパレーターシートに市販の粘着剤を塗工して乾燥し、それによって、粘着層30を形成した。そして、セパレーターシートの粘着層30と、積層体のレーヨン不織布(繊維基材20)とを貼り合わせ、それによって、実施例4の粘着シートを作成した。
【0029】
[実施例5]
実施例4におけるPETフィルムを、厚さが12μmのPETフィルム(製品名:エンブレットPET,ユニチカ株式会社製)に変更し、それ以外は実施例4と同様にして、実施例5の粘着シートを作成した。
【0030】
[実施例6]
厚さが50μmであるOPPフィルム(製品名:50CL-01A,王子エフテックス株式会社製)を透明樹脂フィルム10として用い、OPPフィルムの片面に、乾燥質量が1.2g/m
2となるようにアクリル樹脂エマルジョン(製品名:A1105、DSM株式会社製)を塗布し、それによって、加工層10B(加工面102)を形成した。次に、市販のレーヨン不織布(坪量20g/m
2)を繊維基材20として用い、OPPフィルムにおいて加工面102とは反対側の接着面101と、レーヨン不織布の片面との間に、加熱溶融したポリエチレン樹脂(製品名:ペトロセン203、東ソー株式会社製)を押出し、ニップロールの加圧によって貼り合わせ、それによって、積層体を得た。この際、接着層11の厚さであるポリエチレン樹脂層の厚さを、15μmに調整した。次に、市販のセパレーターシートを剥離層31として用い、セパレーターシートに市販の粘着剤を塗工して乾燥し、それによって、粘着層30を形成した。そして、セパレーターシートの粘着層30と、積層体のレーヨン不織布とを貼り合わせ、それによって、実施例6の粘着シートを作成した。
【0031】
[実施例7]
実施例6におけるポリエチレン樹脂層の厚さを30μmに変更し、それ以外は実施例6と同様にして、実施例7の粘着シートを作成した。
【0032】
[実施例8]
厚さが25μmであるPETフィルム(製品名:エンブレットPET,ユニチカ株式会社製)を透明樹脂フィルム10として用い、PETフィルムの片面に、乾燥質量が1.2g/m
2となるように水溶性ポリエステル樹脂(製品名:プラスコートZ-730,互応化学株式会社製)を塗布し、それによって、加工層10B(加工面102)を形成した。次に、PETフィルムにおいて、加工層10Bとは反対側の接着面101に、乾燥質量が20g/m
2となるように市販の粘着剤を塗工して乾燥し、それによって、接着層11を形成した。そして、市販のレーヨン不織布(坪量20g/m
2)を繊維基材20として用い、レーヨン不織布と接着層11とを貼り合わせ、それによって、積層体を得た。次に、市販のセパレーターシートを剥離層31として用い、セパレーターシートに市販の粘着剤を塗工し乾燥し、それによって、粘着層30を形成した。そして、セパレーターシートの粘着層30と、積層体のレーヨン不織布(繊維基材20)とを貼り合わせ、それによって、実施例8の粘着シートを作成した。
【0033】
[比較例1]
市販のセパレーターシートに市販の粘着剤を塗工して乾燥し、それによって、粘着層30を形成した。そして、市販のレーヨン不織布を繊維基材として用い、セパレーターシートの粘着層30と、レーヨン不織布とを貼り合わせ、それによって、比較例1の粘着シートを作成した。
【0034】
各実施例1〜8、および、比較例1の粘着シートを用い、各粘着シートの表面における王研平滑度を、JAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法No.5-2に準じた方法で測定した。また、各粘着シートにおける透明樹脂フィルムの全光線透過率A、および、各粘着シートにおける透明樹脂フィルムと接着層との積層体の全光線透過率Bを、JIS K 7361-1に準拠した方法で測定した。そして、各粘着シートの加工面に凸版印刷を施し、印刷物の鮮明さを評価した。王研平滑度、全光線透過率A、全光線透過率B、および、印刷物の画質評価を表1、および、表2に示す。
【0035】
なお、表1、および、表2における画質評価では、印刷物の細部まで正確に印刷されており極めて高画質の印刷物が得られた水準に「◎」を付す。また、印刷物の細部にかすみが認められたものの、印刷物のなかにドットの抜けが認められなかった水準に「○」を付す。また、印刷物のなかにドットの抜けが殆ど認められず実用に耐え得ることが認められた水準に「△」を付す。そして、印刷物のなかにドットの抜けが目立つ水準に「×」を付す。
【0038】
表1、2が示すように、実施例1〜8のいずれの水準においても、印刷物の画質評価において、比較例1よりも優れた結果が認められた。比較例1の平滑度は、100秒に満たない10秒である一方、実施例1〜8の平滑度は、120秒以上の高い値である。それゆえに、平滑度を100秒以上とする[条件1]を満たすことによって、より好ましい画質を得られることが認められた。そして、いずれの実施例においても、透明樹脂フィルム10の全光線透過率が80%以上であり、さらには、透明樹脂フィルム10および接着層11の全光線透過率が80%以上であるから、透明樹脂フィルム10を通して、繊維基材20の質感を得ることも可能であることが認められた。
【0039】
また、透明樹脂フィルム10の厚さが12μmである実施例5と比べて、他の実施例の印刷物の画質評価は優れており、透明樹脂フィルム10の厚さが厚いほど、良好な印刷物を得られることが認められた。また、接着層11の厚さが5μmである実施例1〜5と比べて、実施例6、7の印刷物の画質評価は優れており、接着層11の厚さが厚いほど、良好な印刷物が得られることも認められた。それゆえに、透明樹脂フィルム10と接着層11との合計の厚さを15μm以上とする[条件4]を満たすことによって、より好ましい画質を得られることが認められた。
【0040】
以上、上記実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
(1)透明樹脂フィルム10を通じて繊維基材20の質感を視認させることが可能であり、かつ、透明樹脂フィルム10の加工面102に対する印刷によって、印刷物の鮮明さを向上させることが可能でもある。
【0041】
(2)王研式平滑度が100秒以上である構成によれば、繊維基材20の凹凸が加工面102では認められない程度に、加工面102での王研式平滑度が高いため、印刷物の鮮明さをさらに向上させることが可能ともなる。
【0042】
(3)透明樹脂フィルム10の全光線透過率が80%以上である構成、さらには、透明樹脂フィルム10と接着層11との全光線透過率が80%以上である構成であれば、繊維基材20の質感を視認させる効果を、さらに高めることが可能となる。
【0043】
(4)透明樹脂フィルム10の厚さと、接着層11の厚さとの合計が、15μm以上である構成であれば、繊維基材20の凹凸に起因した印刷の不鮮明さを、より確実に抑えることが可能ともなる。
【0044】
(5)透明樹脂フィルム10の厚さが50μm以上、王研式平滑度が9000秒以上、および、接着層11の厚さが15μm以上を満たす構成、すなわち、実施例6、7であれば、印刷物の鮮明さを一層に高めることが可能ともなる。
【0045】
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
[接着層11]
・透明樹脂フィルム10と繊維基材20とが加熱溶融された接着剤によって接着される構成においては、繊維基材20を埋める接着剤が接着機能を備え、接着層11を割愛することが可能でもある。
【0046】
・接着層11の厚さは、透明樹脂フィルム10の厚さよりも大きくてもよい。この接着層11を備える構成であっても、上記(1)〜(4)に準じた効果を得ることは可能である。この際、接着層11の厚さと、透明樹脂フィルム10の厚さとは、[条件4]を満たすことが好ましい。
【0047】
[層構造]
・粘着シートは、繊維基材20と粘着層30の間に裏面層を備えることも可能である。裏面層は、粘着層30の粘着剤が繊維基材20のなかに過度に染み込むことを抑える機能を備える。裏面層を構成する材料は、例えば、PP、PET、PVC、PE、PS、アクリル樹脂、ポリウレタン、ポリエステル、ブタジエン樹脂、シリコーンからなる群から選択される1種以上の単独重合樹脂、または、共重合樹脂である。裏面層の形成方法は、(a)繊維基材20の裏面に、裏面層を形成するための樹脂を溶融押出しによってラミネートする方法、(b)裏面層を形成するための樹脂を主成分とするフィルムを、接着剤を介して繊維基材20の裏面に貼り合せる方法、(c)裏面層を形成するための樹脂を溶媒に分散または溶解した塗布液を繊維基材20の表面に塗布乾燥する方法などが挙げられる。なかでも、溶融押出しによってラミネートされたPEからなる裏面層は、PEの押出し量によって、粘着シートのカールを制御することができるため好ましい。このように、裏面層を備えることによって、粘着層30の粘着剤が繊維基材20に過度に染み込み、和紙調の風合いを損なうことを抑えることができる。