(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来技術は、例えば接触子同士が離間していることから皮膚を十分に刺激することができるものではなかった。
【0005】
そこで、本発明は従来の皮膚刺激ローラよりも優れた皮膚刺激ローラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、上記課題を解決する手段として本発明に係る皮膚刺激ローラは、柄とローラとを
備え、使用時に前記柄を把持して押し引きすることにより前記ローラが皮膚の上を転動する皮膚刺激ローラであって、前記柄は、把持部と、前記把持部の先端から二股に枝分かれて、互いに向かい合う先端部分のそれぞれに支持部が形成されてなるヘッド部とを有してなり、前記ローラは、前記支持部によって両端が支持されてなる軸部と、前記軸部の周囲に設けられてなるブラシ部とを有してなり、前記ブラシ部は、前記軸部が挿通される環体と該環体の全周に亘って該環体の径方向外方に向かって設けられてなる多数のブラシ毛とを有してなる円盤状の毛体が、軸方向に複数枚重ね合わされることによって形成されてなり、
重ね合わされた複数の前記毛体は、前記環体の内周面と前記軸部の外周面との間に、軸方向の全体に亘って同じ内径に形成された補強筒を介在させて前記軸部が挿通され、且つ、前記環体の内周面が前記補強筒の外周面に対して固定されており、前記補強筒は、軸方向の両端が前記環体の内径よりも大きい外径の抜け止めに形成されてなり、前記ブラシ部は、
前記軸部と相対的に前記補強筒が回転することで前記軸部の軸心を回転軸として回転可能に形成されてなり、前記支持部と対向する面以外の面が露出されてなることを特徴とする。
【0007】
前記軸部は、前記支持部に支持されていればよく、前記軸部が回転自在であるか否かを限定するものではない。
【0008】
前記ブラシ部は、前記軸部の軸心を回転軸として回転自在に形成されてなる。この回転は、前記軸部の軸心を回転軸とするものであればよく、前記毛体が前記軸部と一体となって回転するものであるか、前記毛体が前記軸部と相対的に回転するものであるかを限定するものではない。すなわち、前記軸部は、前記支持部に回転自在に支持されることを要しない。
【0009】
前記支持部と対向する面以外の面とは、重ね合わされた円盤状の毛体のそれぞれのブラシ毛の毛端によって形成された円柱形状の外周面をいう。
【0010】
上述した皮膚刺激ローラによれば、前記軸部が挿通される環体と該環体の全周に亘って該環体の径方向外方に向かって設けられてなる多数のブラシ毛とを有してなる円盤状の毛体が複数枚重ね合わされた前記ブラシ部が、皮膚の上を転動しながら皮膚と当接することで、従来よりもきめ細かく皮膚を刺激することができる。
さらに、前記ブラシ部は、前記支持部と対向する面以外の面が露出されてなることで、様々な角度から前記ブラシ部を皮膚へと当接させることができ、皮膚へと加える力の調節が容易となる。
これらにより、従来の皮膚刺激ローラよりも優れた皮膚刺激ローラを提供することができる。
【0011】
前記毛体は、その外周に隙間なく前記多数のブラシ毛の毛端が表れてなることとしてもよい。
【0012】
前記毛体が、その外周に隙間なく前記多数のブラシ毛の毛端が表れてなることとした場合にあっては、前記ブラシ部が皮膚の上を転動しながら皮膚と当接する際に、前記毛体の外周に隙間なく前記多数のブラシ毛の毛端が表れてなることから、ローラの進行方向に隙間なく皮膚を刺激することができる。
【0013】
前記把持部は、中間部において山なりに曲がった棒体に形成されてなることとしてもよい。
【0014】
山なりに曲がるとは、略弧状若しくは凸状に曲がっていればよく、角を形成して屈曲しているか、角が形成されることなく湾曲しているか等を限定するものではない。
【0015】
前記把持部が、中間部において山なりに曲がった棒体に形成されてなることとした場合にあっては、従来と比べて意匠的に優れており、顧客の購買意欲を増大させることができる。
【0016】
前記山なりの高さ方向と直角となる方向に沿って前記軸部が配設されてなることとしてもよい。
【0017】
前記山なりの高さ方向と直角となる方向に沿って前記軸部が配設されてなることとした場合にあっては、山なりに曲がってなる前記中間部が凹になっている方向の前記ブラシ部の面を皮膚に当接させる際に、手によって加えられる力がブラシ部と当接する皮膚に伝わり易い。
さらに、前記皮膚刺激ローラを使用して顎まわりの皮膚を刺激する際に、凹になっている前記中間部が顎まわりの骨格に沿うことから、皮膚刺激ローラの使用性が従来よりも優れたものとなる。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る皮膚刺激ローラによれば、従来の皮膚刺激ローラよりも優れた皮膚刺激ローラを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明に係る実施の形態を、図を参照しながら詳しく説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0021】
まず初めに、実施形態における皮膚刺激ローラ1の構成を説明する。なお、実施形態において、皮膚刺激ローラ1の説明に際しては、皮膚刺激ローラ1の把持部20が延在する方向を長さ方向として、長さ方向に対して先端・基端といった表現を用いることがあり、把持部20の山なりの頂点21が指し示す方向とその反対方向とを高さ方向とし、ローラ40の軸部50が延在する方向を幅方向とする。なお、ローラ40について具体的に述べる際には、ローラ40の延在方向がローラ40の長さ方向となる。
【0022】
図1から
図5に示すように、皮膚刺激ローラ1は、柄10とローラ40とを備える。さらに、柄10は、把持部20とヘッド部30とを有してなる。ローラ40は、軸部50とブラシ部60とを有してなる。
【0023】
柄10は、把持部20と、前記把持部20の先端から二股に枝分かれて、互いに向かい合う先端部分のそれぞれに支持部32が形成されてなるヘッド部30とを有してなる。
【0024】
把持部20は、人間が手で握る部分である。把持部20は、二股に枝分かれてなるヘッド部30の基端(枝分かれ節部33)から連続して延出してなる。把持部20は、棒体に形成されてなる。把持部20は、中間部において山なりに曲がってなる。すなわち、把持部20は、中間部において上側凸に湾曲してなる。また、把持部20は、弓状に湾曲してなる。特に本実施形態では、中間部において高さ方向上側に向かって湾曲してなる。換言すると、把持部20は、中間部において、棒体の長さ方向と直角で且つローラ40の軸部50の軸方向と直角となる方向に山なりに曲がってなる。把持部20は、ヘッド部30の基端から長さ方向基端側の斜め上方に向かって延びて、その後山なりの頂点21を経て、緩やかに長さ方向基端側の斜め下方へと延びる略への字状に形成されてなる。また、把持部20は、先端部において板状に形成されてなる。把持部20は、先端部から山なりの頂点21に向かうにつれて幅方向の長さが短くなって、断面横長楕円状となるように形成されてなる。把持部20は、山なりの頂点21から長さ方向基端側に向かうにつれて拡径して形成されてなる。把持部20は、基端部において基端に向うにつれて縮径する円錐形状に形成されてなる。
把持部20は、長さ方向の長さが約120mmに形成されてなる。また、把持部20は、把持部20の先端から基端に向かって約45mmのところで山なり部分の頂点21となり、頂点21から基端までが約75mmに形成されてなる。すなわち、把持部20は、「先端から頂点21の長さ:頂点21から基端の長さ」がおおよそ「3:5」に形成されてなる。
【0025】
ヘッド部30は、支持部32によってローラ40の軸部50を支持する。ヘッド部30は、把持部20の先端から二股に枝分かれて、互いに向かい合う先端部分のそれぞれに支持部32が形成されてなる。ヘッド部30は、把持部20の先端と連続して形成されてなる。ヘッド部30は、把持部20の先端から、長さ方向先端側の斜め下方へと延出してなる。ヘッド部30は、二つの枝31を有してなる。それぞれの枝31は、ヘッド部30の基端からそれぞれ幅方向外方へと突出してなる。換言すると、それぞれの枝31は、把持部20の先端(若しくは枝分かれ節部33ともいう。)から幅方向外方へと突出してなる。ヘッド部30は、二股に枝分かれした枝31の連続する内側面によって、長さ方向基端側に切り欠かれた半球状の切欠き34を形成してなる。切欠き34の最も深い位置に枝分かれ節部33が形成されてなる。ヘッド部30は、二股に枝分かれしたそれぞれの枝31の先端部分に支持部32が形成されてなる。
ヘッド部30は、長さ方向の長さが約35mmに形成されてなる。また、ヘッド部30の幅方向の長さは、把持部20の幅方向の長さよりも長く形成されてなる。なお、ヘッド部30の長さ方向の長さは、把持部20の長さ方向の長さのおおよそ1/3に形成されてなる。
また、ヘッド部30と把持部20とは一体として略Y字状に形成されてなる。
【0026】
支持部32は、ローラ40の軸部50の両端を支持する。支持部32は、ヘッド部30の互いに向かい合う先端部分のそれぞれに形成されてなる。支持部32は、ヘッド部30を構成する二つの枝31のそれぞれに形成されてなる。特に、支持部32は、二つの枝31の先端部分において互いに対向するように形成されてなる。支持部32は、ローラ40の軸部50の端部が挿嵌される挿嵌穴に形成されてなる(図示せず)。該挿嵌穴は、二つのそれぞれの枝31に、それぞれの該挿嵌穴が対向するように設けられてなる。該挿嵌穴は、円形に開いてなる。また、それぞれの該挿嵌穴は、一方の挿嵌穴の中心軸線を仮想的に延長した場合、他方の挿嵌穴の軸線と一致するように配設されてなる。また、二つの支持部32は、互いに約50mm離間して配設されてなる。
【0027】
ローラ40は、支持部32によって両端が支持されてなる軸部50と、軸部50の周囲に設けられてなるブラシ部60とを有してなる。
【0028】
軸部50は、支持部32によって両端が支持されてなる。また、軸部50は、ブラシ部60を構成する毛体61の環体62に挿通されてなる。
軸部50は、円柱状に形成されてなる。また、軸部50の直径は短く形成されてなる。すなわち、軸部50は細い円柱状に形成されてなる。軸部50は、直径約1mmに形成されてなる。
軸部50は、軸方向の長さ(すなわち、皮膚刺激ローラ1における幅方向の長さ)が、支持部32同士の離間する距離よりも僅かに長く形成されてなる。軸部50の軸方向の長さは、約53mmに形成されてなる。
軸部50は、ヘッド部30の二つの枝31の先端部分に橋設されてなる。また、軸部50は、山なりの高さ方向と直角となる方向に沿って配設されてなる。さらに、軸部50は、皮膚刺激ローラ1の長さ方向と直角となる方向に沿って配設されてなる。軸部50は、ヘッド部30の二つの枝31に対して幅方向外方に力を加えて撓ませて、支持部32に設けられた挿嵌穴に両端を挿嵌することによって設けられてなる。なお、本実施形態においては、軸部50は固定的に支持部32によって挟持されてなる。特に、軸部50は、回転しないように固定されてなる。よって、軸部50は周方向に回転しない。
【0029】
ブラシ部60は、軸部50の周囲に設けられてなる。ブラシ部60は、軸部50の外周面を内包するように設けられてなる。また、ブラシ部60は、軸部50が挿通される環体62と環体62の全周に亘って環体62の径方向外方に向かって設けられてなる多数のブラシ毛63とを有してなる円盤状の毛体61が、軸方向に複数枚重ね合わされることによって形成されてなる。ブラシ部60は、複数枚の円盤状の毛体61が軸方向に重ね合されてなる。より具体的には、毛体61の環体62の中心を軸として、各環体62の軸が軸方向に一致するように、複数枚の円盤状の毛体61が重ね合されてなる。ブラシ部60は、重ね合された複数の環体62の内周によって形成される内周面の内側に、円筒状に形成されてなる補強筒64を有してなる。
ブラシ部60は、円筒状に形成されてなる。ブラシ部60の外周面は、複数の円盤状の毛体61の毛端によって形成されてなる。ブラシ部60の内周面は、補強筒64の内周面によって形成されてなる。
ブラシ部60は、軸方向の長さが軸部50の軸方向の長さよりも短く形成されてなる。ブラシ部60は、軸方向の長さが支持部32同士の離間する距離よりも僅かに短く形成されてなる。ブラシ部60は、軸方向の長さが約48mmに形成されてなる。また、ブラシ部60は、直径方向の長さが約18mmに形成されてなる。ブラシ部60は、内周の直径が軸部50の外周の直径よりも大きく形成されてなる。なお、本実施形態においては、ブラシ部60は、補強筒64を介在させた状態で、環体62に軸部50が挿通されてなる。
【0030】
図6及び
図7に示すように、毛体61は、円盤状に形成されてなる。毛体61は、軸部50が挿通される環体62と環体62の全周に亘って環体62の径方向外方に向かって設けられてなる多数のブラシ毛63とを有してなる。
毛体61の円盤形状は、多数のブラシ毛63の毛端によって形成されてなる。毛体61は、多数のブラシ毛63を有してなる。より具体的には、毛体61は、その外周に隙間なくブラシ毛63の毛端が表れる程度の数のブラシ毛63を有してなる。毛体61は、約650本のブラシ毛63を有してなる。また、それぞれのブラシ毛63は略同じ長さに形成されてなる。毛体61は、直径が約18mmに形成されてなる。
【0031】
ブラシ毛63は、環体62の軸心から外方に向けて放射状に配設されてなる。ブラシ毛63は、細いナイロンによって形成されてなる。ブラシ毛63は、直径が約0.1mmの円柱状に形成されてなる。換言すると、ブラシ毛63は、太さが約0.1mmの線状体に形成されてなる。ブラシ毛63は長さが約6mmに形成されてなる。
【0032】
環体62は、中心から放射状に広げられた多数のブラシ毛63の基端同士が、円形を形成するように環状に溶着されることで形成されてなる。例えば、加工部が環状に形成された溶着機を、放射状に広げられた多数のブラシ毛63の中心に対して押付けることでブラシ毛63の基端同士を溶着して環状の溶着部(環体62)を形成することができる。この場合には、溶着により形成された環状の溶着部(環体62)の内側を円形に切断することで、環体62の孔を形成する。また、環体62の孔の内径は、軸部50の直径よりも大きく形成されてなる。
【0033】
図7に示すように、補強筒64は、軸部50の外周と環体62の内周との間に介在させられてなる。補強筒64は、環体62の内周と固定されてなる。補強筒64は、円筒状に形成されてなる。さらに、補強筒64は、長さ方向の全体に亘って同じ内径の内周面が形成されてなる。補強筒64は、一端部から他端部まで同じ外径の外周面が形成されてなり、一端と他端とが外径の大きい抜け止めに形成されてなる。また、抜け止め部分は、毛体61の環体62の内径よりも大きい外径に形成されてなる。また、補強筒64の内径は、軸部50の外径よりも大きく形成されてなる。補強筒64の軸方向の長さは、支持部32同士の離間する距離よりも僅かに短く形成されてなる。
【0034】
ブラシ部60は、軸部50の軸心を回転軸として回転自在に形成されてなり、支持部32と対向する面以外の面が露出されてなる。
ブラシ部60は、軸部50が挿通される環体62内部の補強筒64の内径が、軸部50の外径よりも大きく形成されてなることで、回転自在に形成されてなる。
また、ブラシ部60は、支持部32と対向する面以外の面である円柱形状の円周面が露出されてなる。具体的には、円柱形状の円周面は、皮膚を刺激可能に露出されてなる。
【0035】
また、ヘッド部30の枝分かれ節部33と枝分かれ節部33と対向するブラシ部60の面との間は十分に離間してなる。特に、ヘッド部30の枝分かれ節部33と枝分かれ節部33と対向するブラシ部60の面との間は、皮膚を刺激可能に離間してなる。また、例えば、ヘッド部30の枝分かれ節部33とブラシ部60の枝分かれ節部33と対向する面との間は、20mm程度離間していることが好ましい。この場合ローラ40と枝分かれ節部33との間で身体の先端部を挟みながら皮膚を刺激することができる。
【0036】
以下では、上述した構成を備える実施形態における皮膚刺激ローラ1の作用及び効果について説明する。
【0037】
皮膚刺激ローラ1は、軸部50が挿通される環体62と環体62の全周に亘って環体62の径方向外方に向かって設けられてなる多数のブラシ毛63とを有してなる円盤状の毛体61が、複数枚重ね合されたブラシ部60を有する。また、ブラシ部60は、軸部50の軸心を回転軸として回転自在に形成されてなる。
このため、把持部20を握って皮膚刺激ローラ1を前後に移動させることで、毛体61を備えるブラシ部60が皮膚の上で転動する。
これにより、毛体61に設けられた多数のブラシ毛63が転動しながら皮膚と当接することで、従来よりもきめ細かく皮膚を刺激し、マッサージ効果を得ることができる。
【0038】
さらに、毛体61は、その外周に隙間なくブラシ毛63の毛端が表れる程度の数のブラシ毛63を有してなる。また、ブラシ毛63は、細く形成されてなる。
このため、細いブラシ毛63が密集してなる毛体61を備えるブラシ部60が、皮膚の上で転動する。
これにより、さらにきめ細かく皮膚の神経や細胞を刺激し、優れたマッサージ効果を得ることができる。
【0039】
皮膚刺激ローラ1は、円盤状の毛体61が軸方向に複数枚重ね合されることによって形成されてなる。
このため、皮膚刺激ローラ1の幅方向に複数枚の毛体61が配設されることとなる。
これにより、皮膚刺激ローラ1は、皮膚の上で転動する際に、複数の毛体61が同時に皮膚と当接することとなり、複数の毛体61で同時に皮膚を刺激することができる。
【0040】
さらに、毛体61は、毛体61の環体62の中心を軸として、各環体62の軸が軸方向に一致するように、複数枚の円盤状の毛体61が重ね合されてなる。また、毛体61に設けられたそれぞれのブラシ毛63は略同じ長さに形成されてなる。
このため、ブラシ部60は、軸心に軸部50が挿通された円柱体となる。
これにより、ブラシ部60が皮膚の上を転動する際に、滑らかに皮膚の上を転動して、皮膚を刺激することができる。
【0041】
皮膚刺激ローラ1は、ブラシ部60の内周面が補強筒64の内周面によって形成されてなる。さらに、補強筒64は、長さ方向の全体に亘って同じ内径の内周面が形成された円筒状に形成されてなる。またさらに、軸部50は、円柱状に形成されてなる。
このため、軸部50の外周面とブラシ部60の内周面との間には抵抗が小さい。
これにより、皮膚刺激ローラ1は滑らかな転動が可能となる。
【0042】
皮膚刺激ローラ1の補強筒64は、一端部から他端部まで同じ外径の外周面が形成されてなり、一端と他端とが外径の大きい抜け止めに形成されてなる。また、抜け止め部分は、毛体61の環体62の内径よりも大きい外径に形成されてなる。
このため、抜け止めによって、毛体61が軸方向に移動することが抑制される。
これにより、毛体61が補強筒64から抜けてしまうことが抑制される。
【0043】
皮膚刺激ローラ1のブラシ部60は、支持部32と対向する面以外の面が露出されてなる。
このため、様々な角度からブラシ部60を皮膚へと当接させることができる。
これにより、皮膚刺激ローラ1は、柄10を握る際の腕の角度を容易に調節することができ、皮膚へと加える力の調節が容易となる。
【0044】
さらに、皮膚刺激ローラ1のブラシ部60は、枝分かれ節部33と対向する面が、枝分かれ節部33と十分に離間してなる。
このため、ローラ40と枝分かれ節部33との間に形成される隙間に指や耳回り等の身体の先端部を挿入することができる。
これにより、ローラ40と枝分かれ節部33との間で身体の先端部を挟みながら皮膚を刺激することができる。また、この場合にはブラシ部60の外周面の360度全てで皮膚の刺激が可能となる。
【0045】
皮膚刺激ローラ1は、ブラシ毛63が長さ約6mm、太さ約0.1mmに形成されてなる。さらに、毛体61は、毛体61の外周面に隙間なく多数のブラシ毛63の毛端が表れてなるように、ブラシ毛63が密集して設けられてなる。
このため、ブラシ毛63の太さが細いにも関わらず、ブラシ毛63の長さが短く且つ密集して設けられてなることによって、皮膚に当接した際にブラシ毛63が倒れにくい。
これにより、ブラシ毛63の毛端が略直角に皮膚に対して当接することとなり、優れたマッサージ効果を得ることができる。
【0046】
皮膚刺激ローラ1は、把持部20が中間部において山なりに曲がった棒体に形成されてなる。
これにより、把持部が中間部において山なりに曲がった棒体に形成されていない皮膚刺激ローラと比べて、意匠的に優れており、顧客の購買意欲を増大させることができる。
また、使用者は、山なりに曲がった形状によって、山なりの頂点21よりも基端側の把持部20を握ることで、山なり部に手が引っ掛かって滑りが抑制されて、皮膚刺激ローラ1を握り易くなる。
【0047】
皮膚刺激ローラ1は、山なりの高さ方向と直角となる方向に沿って軸部50が配設されてなる。
これにより、山なりに曲がってなる中間部が凹になっている方向のブラシ部60の面を皮膚に当接させる際に、手によって加えられる力がブラシ部60と当接する皮膚に伝わり易い。
その一方で、曲がってなる前記中間部が凸になっている方向の前記ブラシ部60を皮膚に当接させる際には、手によって加えられる力がブラシ部60と当接する皮膚に伝わりにくい。
これにより、皮膚刺激ローラ1の力の調節が、ブラシ部60を当接させる面を変更するだけでできることとなる。
またさらに、皮膚刺激ローラ1を使用して顎まわりの皮膚を刺激する際に、凹になっている中間部が顎まわりの骨格に沿うことから、皮膚刺激ローラ1の使用性がよい。
【0048】
皮膚刺激ローラ1は、軸部50が、皮膚刺激ローラ1の長さ方向と直角となる方向に沿って配設されてなる。
これにより、皮膚刺激ローラ1の使用者は、軸の長さ方向に沿って前後に皮膚刺激ローラ1を動かすことで、容易に皮膚を刺激することができる。
【0049】
また、皮膚刺激ローラ1は、ヘッド部30の基端と把持部20の先端とが連続して形成されてなる。
このため、ヘッド部30と把持部20との間には、部品同士の繋ぎ目がない。
これによって、皮膚刺激ローラ1の使用者は、繋ぎ目を視認することがないため、優れた意匠的美感を感得することができる。また、繋ぎ目がないことから、ヘッド部30と把持部20との境界における破損を抑制することができる。
【0050】
皮膚刺激ローラ1は、軸部50が、ヘッド部30の二つの枝31に対して幅方向外方に力を加えて撓ませて、支持部32に設けられた挿嵌穴に両端を挿嵌することによって設けられてなる。
このため、軸部50を装着した後に、再度二つの枝31に対して幅方向外方に力を加えて二つの枝31を撓ませることで、装着した軸部50を取り外すことができる。
これにより、皮膚刺激ローラ1は、ブラシ部60が傷んだ際に、ブラシ部60を新しいブラシ部60と交換することができる。
【0051】
皮膚刺激ローラ1は、浴室等で使用することができる。
このため、ブラシ毛63に水を含ませた状態で皮膚を刺激することができる。
これによって、皮膚刺激ローラ1は、ブラシ毛63が乾燥した状態での皮膚の刺激のみならず、水を含ませた状態でも皮膚を刺激することができる。
また、水に加えて石鹸等をブラシ毛63に含ませた際には、皮膚刺激ローラ1の細い毛が、毛穴やシワの隙間に入り込み、身体を綺麗に洗うことができる。
【0052】
以下では、本実施形態における皮膚刺激ローラ1の適宜変更可能な構成の一例を示す。
なお、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって定められるべきであり、以下で変形例として述べていないことを理由としては、所定の構成が本発明の技術的範囲に属しないと判断することはできない。
【0053】
実施形態においては、把持部20がヘッド部30の基端から連続して延出し、ヘッド部30が把持部20の先端と連続して形成されてなることとした。しかしながら、把持部20及びヘッド部30はその境界が連続して延出若しくは形成される構成に限られるものではない。例えば、把持部20とヘッド部30とは、それぞれが別個の部品によって形成されてなり、それを互いに接着等の手段によって結合されるものであってもよい。
【0054】
実施形態においては、支持部32を挿嵌穴によって構成することとした。しかしながら、支持部32は、軸部50を支持するという機能を発揮するものであれば、挿嵌穴に限定されるものではない。例えば、一方の柄10に軸部50を挿通可能な大きさの貫通孔を穿設し、他方の柄10に挿通された軸部50の先端部を受ける受け穴が形成されてなる構成としてもよい。
この場合であっても、軸部50を前記貫通孔から引き抜くことで、傷んだブラシ部60の交換が可能となる。
【0055】
実施形態においては、補強筒64を備え、ブラシ部60の内周面は補強筒64の内周面によって形成されてなることとした。しかしながら、補強筒64は必須の構成ではなく、適宜省略することができる。例えば、ブラシ部60の内周面は、軸方向に重ね合された複数の環体62の内周が積層されることで形成されることとしてもよい。
この場合であっても、複数の環体62によって形成されるブラシ部60の孔に軸部50を挿通することで、ブラシ部60の回転が可能となる。
【0056】
実施形態においては、軸部50は、支持部32によって回転しないように固定されてなることとした。しかしながら、軸部50はこのような構成に限定されるものではない。例えば、軸部50が支持部32によって回転可能に支持されてなることとしてもよい。
この場合であっても、軸部50とブラシ部60とが一体となって、若しくは、軸部50とブラシ部60とが相対的に回転しながら、ブラシ部60は皮膚の上で転動することができる。
【0057】
実施形態においては、環体62は、中心から放射状に広げられた多数のブラシ毛63の基端同士が、円形を形成するように環状に溶着されることで形成されてなることとした。しかしながら、環体62はこのような環状の溶着部に限定されるものではない。例えば、環体62は、樹脂若しくは木材等の素材によって成形されてなる円筒状のリングであってもよい。この場合には、該リングに多数のブラシ毛63を植設、若しくは一体成型によって設けることができる。
【0058】
実施形態においては、ブラシ毛63は、ナイロンによって形成されてなることとした。しかしながら、ブラシ毛63の素材はナイロンに限定されるものではない。例えば、ナイロン以外のポリエステル等の合成繊維、獣毛等によって形成することもできる。
【0059】
実施形態においては、皮膚刺激ローラ1は、ブラシ毛63が長さ約6mm、太さ約0.1mmに形成されてなることとした。しかしながら、ブラシ毛63の長さ及び太さはこれに限定されるものではない。例えば、ブラシ毛63の太さを太くする場合には、ブラシ毛63の長さを長くすることができ、ブラシ毛63の太さを細くする場合には、ブラシ毛63の長さを短くすることが好ましい。
この場合には、適宜ブラシ毛63の長さ及び太さ、これに加えて適宜ブラシ毛63の密集度を調節することで、容易に皮膚と当接した際にブラシ毛63が倒れにくいブラシ部60を構成することができる。
また、例えば、ブラシ毛63の長さは3mmから10mm、太さは0.05mmから0.3mm程度が好ましい。