(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記画像取得手段により、前記n枚の画像のうち、m枚目の画像を取得以後、前記k枚の検出対象画像のうち、l枚目の検出対象画像に対する検出を前記検出手段が実施しているかを判定する検出処理判定手段を含み、
前記検出処理判定手段により、前記検出手段による検出が実施されていないと判定された場合、
前記検出手段は、前記m枚目の画像をl+1枚目の検出対象画像として、前記搬送物を検出する、請求項1記載の追跡装置。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態について説明する。なお、本発明は、下記の実施形態によって何ら限定および制限されない。なお、以下の
図1から
図16において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態および変形例の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用できる。さらに、各実施形態および変形例の構成は、特に言及がない限り、互いに組合せ可能である。
【0016】
[実施形態1]
実施形態1は、本発明の追跡装置および追跡方法に関する。
【0017】
図1に、本実施形態における追跡装置のブロック図を示す。
図1に示すように、本実施形態の追跡装置10は、画像取得手段111、検出手段112、および追跡手段113を含む。
図1に示すように、画像取得手段111、検出手段112、および追跡手段113は、ハードウェアであるデータ処理手段(データ処理装置)11に組み込まれてもよく、ソフトウェアまたは前記ソフトウェアが組み込まれたハードウェアでもよい。データ処理手段11は、CPU等を備えてもよい。また、データ処理手段11は、例えば、後述のROM、RAM等を備えてもよい。
【0018】
図2に、追跡装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。追跡装置10は、例えば、CPU(中央処理装置)201、メモリ202、バス203、記憶装置204、入力装置206、ディスプレイ207、通信デバイス208等を有する。追跡装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス203を介して接続されている。追跡装置10のハードウェア構成は、例えば、後述の計数装置および選別装置のハードウェア構成としても採用できる。
【0019】
CPU201は、例えば、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、追跡装置10の全体の制御を担う。追跡装置10において、CPU201により、例えば、本発明のプログラム205やその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、CPU201が、画像取得手段111、検出手段112、および追跡手段113として機能する。追跡装置10は、演算装置として、CPUを備えるが、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、CPUとこれらとの組合せを備えてもよい。なお、CPU201は、例えば、後述する実施形態2〜4および変形例1〜5における記憶手段以外の各手段として機能する。
【0020】
メモリ202は、例えば、メインメモリを含む。前記メインメモリは、主記憶装置ともいう。CPU201が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置204(補助記憶装置)に記憶されている本発明のプログラム205等の種々の動作プログラムを、メモリ202が読み込む。そして、CPU201は、メモリ202からデータを読み出し、解読し、前記プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。メモリ202は、例えば、さらに、ROM(読み出し専用メモリ)を含む。
【0021】
バス203は、例えば、外部機器とも接続できる。前記外部機器は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンター等があげられる。追跡装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス208により、通信回線網に接続でき、通信回線網を介して、前記外部機器と接続することもできる。また、追跡装置10は、通信デバイス208および通信回線網を介して、端末等にも接続できる。
【0022】
記憶装置204は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置204には、本発明のプログラム205を含む動作プログラムが格納されている。記憶装置204は、例えば、記憶媒体と、前記記憶媒体に読み書きするドライブとを含む。前記記憶媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、FD(フロッピー(登録商標)ディスク)、CD−ROM、CD−R、CD−RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等があげられ、前記ドライブは、特に制限されない。記憶装置204は、例えば、前記記憶媒体と前記ドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)であってもよい。
【0023】
追跡装置10は、例えば、さらに、入力装置206、ディスプレイ207を有する。入力装置206は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。ディスプレイ208は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置があげられる。本実施形態1において、入力装置206とディスプレイ207とは、別個に構成されているが、入力装置206とディスプレイ207とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0024】
画像取得手段111は、検出手段112および追跡手段113と電気的に接続されている。画像取得手段111は、搬送装置により搬送されている搬送物について、経時的にn枚の画像を取得する。画像取得手段111は、例えば、CPUがあげられる。画像取得手段111がCPUの場合、画像取得手段111は、例えば、装置内または装置外の撮像手段(撮像装置)、装置内または装置外の記憶手段等から前記n枚の画像を経時的に取得する。画像取得手段111は、例えば、n枚の画像について、撮像された順序に従って取得する。画像取得手段111は、例えば、前記n枚の画像を経時的に撮像してもよい。この場合、画像取得手段111は、例えば、前記画像を撮像する撮像手段(撮像装置)があげられる。前記撮像手段は、例えば、スチルカメラ、ビデオカメラ、カメラ付の携帯電話、カメラ付のスマートフォン、カメラ付のタブレット端末等のカメラ付の携帯端末、ウェブカメラ付きのコンピュータ、カメラ付きのヘッドマウントディスプレイ等があげられる。前記記憶手段は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリー、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。前記記憶手段は、装置内蔵型でもよいし、外部記憶装置のような外付け型でもよい。
【0025】
前記画像は、例えば、前記搬送装置が搬送物を搬送している際に、前記撮像手段で撮像することにより取得できる。このため、前記画像は、例えば、前記搬送物を含む画像および前記搬送物を含まない画像の一方を含んでもよいし、両方を含んでもよい。前記画像は、例えば、前記搬送装置の全体または一部を含む画像である。前記画像は、例えば、前記搬送物が搬送される搬送装置の一定箇所が撮像された画像でもよいし、異なる箇所が撮像された画像でもよい。すなわち、前記画像は、例えば、前記搬送物が搬送されるルート(搬送ルート)の一定箇所が撮像された画像でもよいし、異なる箇所が撮像された画像でもよい。前記画像が異なる箇所が撮像された画像である場合、各画像は、例えば、撮像された領域が部分的に重複するように撮像される。
【0026】
前記搬送装置は、例えば、接触型または非接触型の搬送装置があげられる。前記搬送装置は、例えば、ベルトコンベヤ等のコンベヤ、シューター、台車等があげられる。
【0027】
前記搬送物は、例えば、前記搬送装置により搬送される物である。前記搬送物は、特に制限されず、任意の物とできる。具体例として、前記搬送物は、例えば、原材料、仕掛品、半製品、製品、商品、貯蔵品等があげられる。本発明において、追跡される搬送物は、前記搬送物の全部でもよいし、一部でもよい。前記搬送物の一部を追跡する場合、前記追跡される搬送物は、例えば、対象物または追跡対象物ということもできる。前記搬送物が対象物を含む場合、前記対象物は、1種類でもよいし、複数種類でもよい。前記対象物は、例えば、良品、不良品等があげられる。
【0028】
前記画像を取得する頻度は、特に制限されず、その下限は、例えば、3FPS(Flames Per Second)であり、好ましくは、12FPSであり、より好ましくは、20FPSであり、その上限は、特に制限されない。前記頻度の範囲は、例えば、10〜100FPS、10〜20FPS、60〜100FPSである。
【0029】
前記「n」は、2以上の任意の正の整数であり、その上限は、特に制限されない。前記「n枚」は、例えば、2枚(フレーム)以上であり、好ましくは、3枚以上であり、より好ましくは、5枚以上である。
【0030】
検出手段112は、画像取得手段111および追跡手段113と電気的に接続されている。検出手段112は、例えば、CPUがあげられる。検出手段112は、画像取得手段111により取得されたn枚の画像から選択されたk枚の検出対象画像について、前記搬送物を検出する。検出手段112は、例えば、画像取得手段111により取得された順序に従って、前記k枚の検出対象画像について、前記搬送物を検出する。
【0031】
前記検出対象画像は、例えば、前記搬送物を検出するための画像である。前記検出対象画像は、前記n枚の画像から選択することにより、取得することができる。前記検出対象画像の選択方法は、後述する。前記検出対象画像は、例えば、後述の追跡手段113による追跡に用いてもよい。
【0032】
前記「k」は、nより小さければよく、より具体的には、nより小さい任意の正の整数である。すなわち、kは、1≦k<nを満たす任意の整数である。前記「k枚」は、kが前述の数値範囲を満たせばよく、例えば、前記検出対象画像の選択方法に応じて適宜変更される。
【0033】
追跡手段113は、画像取得手段111および検出手段112と電気的に接続されている。検出手段113は、例えば、CPUがあげられる。追跡手段113は、画像取得手段111により取得されたn枚の画像のうち、各検出対象画像より後に取得された画像において、前記各検出対象画像で検出された搬送物(以下、「検出された搬送物」ともいう)を追跡する。追跡手段113は、例えば、画像取得手段111により取得された順序に従って、前記n枚の検出対象画像について、前記搬送物を検出する。
【0034】
つぎに、
図3に、本実施形態における追跡方法のフローチャートを示す。本実施形態の追跡方法は、例えば、
図1の追跡装置10を用いて、つぎのように実施する。
図3に示すように、本実施形態の追跡方法は、S1ステップ(画像取得)、S2ステップ(検出)、およびS3ステップ(追跡)を含む。本実施形態において、S2ステップおよびS3ステップは、並列に実施されてもよいし、直列に実施されてもよい。
【0035】
まず、S1ステップでは、画像取得手段111により、前記搬送装置により搬送されている搬送物について、経時的にn枚の画像を取得する。前記撮像手段を用いて前記画像を取得する場合、前記撮像手段により搬送ルートを撮像し、画像取得手段111は、撮像された画像を前記画像として取得する。画像取得手段111が撮像手段である場合、画像取得手段111は、前記搬送ルートを撮像し、前記画像として取得する。前記データ記憶手段を用いて前記画像を取得する場合、画像取得手段111は、前記データ記憶手段(図示せず)に記憶された前記画像を読み出し、取得する。
【0036】
つぎに、S2ステップでは、検出手段112により、前記n枚の画像から選択されたk枚の検出対象画像について、前記搬送物を検出する。すなわち、S2ステップでは、前記n枚の画像のうち、一部の画像について、前記搬送物の検出を行なう。具体的には、まず、S2ステップでは、前記検出対象画像を選択する。前記検出対象画像は、例えば、検出手段112により、選択されてもよいし、他の手段により選択されてもよい。前記検出対象画像の選択方法は、特に制限されず、例えば、n枚の画像において、所定枚数毎の画像を前記検出対象画像として選択してもよいし、所定時間毎の画像を前記検出対象画像として選択してもよい。前記所定枚数および前記所定時間は、例えば、検出手段112の前記検出対象画像の検出時間に応じて、適宜設定できる。つぎに、S2ステップでは、検出手段112により、例えば、前記検出対象画像における各搬送物の座標(例えば、中心座標)、大きさ(例えば、幅および長さ、または縦横サイズ(占める領域))等の搬送物の位置情報を検出する。そして、S2ステップでは、例えば、得られた搬送物の位置情報、確信度等の検出結果(検出情報)が、前記搬送物毎に対応する検出対象画像と関連付けられて出力される。前記検出結果は、例えば、各搬送物の検出回数を含んでもよい。前記確信度は、例えば、検出手段112により検出された搬送物が搬送物であることの確からしさ(可能性)である。また、S2ステップでは、検出手段112により、前記搬送物における対象物を検出してもよい。この場合、検出手段112は、例えば、前記搬送物において、前記対象物以外の搬送物を検出することにより、前記対象物を検出してもよい。S2ステップにおいて、検出手段112は、例えば、色に基づく識別、輪郭の抽出、テンプレートマッチング、前記搬送物または対象物を検出可能な学習モデル等を用いて、前記搬送物または対象物を検出できる。前記学習モデルは、例えば、前記搬送物または対象物について、機械学習または深層学習を実施することにより作製できる。また、前記対象物が2種類以上の場合、検出手段112は、例えば、いずれの対象物に該当するか分類してもよい。この場合、検出手段112は、例えば、検出された対象物の分類クラスを検出結果として出力してもよい。
【0037】
S3ステップでは、追跡手段113により、前記n枚の画像のうち、各検出対象画像より後に取得された画像において、前記各検出対象画像で検出された搬送物を追跡する。すなわち、S3ステップでは、追跡手段113が、前記k枚の検出対象画像のうち、p枚目の検出対象画像で搬送物が検出された場合、前記n枚の画像のうち、前記p枚目の検出対象画像より後に取得(撮像)された画像において、前記p枚目の検出対象画像で検出された搬送物を追跡する。追跡手段113は、例えば、前記p枚目の検出対象画像より後に取得された画像の全部または一部において、前記p枚目の検出対象画像で検出された搬送物を追跡する。前記「p」は、k以下の正の整数である。すなわち、pは、1≦p≦kを満たす整数である。前記搬送物の追跡は、例えば、LucasKanade法、Horn-Schunk法等のオプティカルフロー推定により、実施できる。具体的には、前記搬送物の追跡は、例えば、前記搬送物を追跡する画像と、前記追跡する画像の1つ前に取得された画像と、前記1つ前に取得された画像において検出された搬送物の座標(例えば、中心座標)等の位置情報とに基づき、オプティカルフロー推定により、前記追跡に用いる画像における前記検出された搬送物の座標(例えば、中心座標)等の位置情報を算出することで実施できる。この場合、追跡手段113は、例えば、前記追跡に用いる画像において検出された搬送物の位置情報を追跡結果(追跡情報)として出力してもよい。また、検出手段112が前記検出結果を出力している場合、S3ステップでは、追跡手段113は、前記対応する搬送物について、前記検出結果および前記追跡結果を関連付けてもよい。
【0038】
以上説明したように、実施形態1の追跡装置および追跡方法によれば、前記n枚の画像から選択されたk枚の検出対象画像において、前記搬送物を検出する。すなわち、実施形態1の追跡装置および追跡方法では、前記n枚の画像の全ての画像ではなく、一部の画像において、前記搬送物を検出する。このため、実施形態1の追跡装置および追跡方法は、全ての画像において、前記搬送物を検出する参考例の装置と比較して、処理時間を短縮できる。
【0039】
本実施形態において、追跡装置10は、データ処理手段11から構成されるが、他の構成を含んでもよい。
【0040】
図4に示すように、本発明の追跡装置は、データ記憶手段を含んでもよい。
図4は、実施形態1の追跡装置の他の例を示すブロック図である。
図4に示すように、追跡装置20は、追跡装置10の構成に加え、画像記憶部121、検出情報記憶部122、および追跡情報記憶部123を含む。画像記憶部121は、画像取得手段111、検出手段112、および追跡手段113と、検出情報記憶部122は、検出手段112および追跡手段113と、追跡情報記憶部123は、追跡手段113と、それぞれ電気的に接続されている。画像記憶部121、検出情報記憶部122、および追跡情報記憶部123は、例えば、
図4に示すようにハードウェアであるデータ記憶手段12に組み込まれてもよい。データ記憶手段12は、前述の記憶手段があげられ、具体例として、ROM、RAM等があげられる。追跡装置20は、例えば、画像取得手段111が取得したn枚の画像を画像記憶部121に記憶させ、記憶された画像を検出手段112および追跡手段113に出力する。また、検出手段112の検出結果および検出対象画像を検出情報記憶部122に記憶させ、記憶された検出結果を追跡手段113に出力する。さらに、追跡手段113の追跡結果を追跡情報記憶部123に記憶させる。これらの点を除き、追跡装置20は、追跡装置10と同様の構成を有し、その説明を援用できる。
【0041】
つぎに、
図5に示すように、本発明の追跡装置は、入力手段および出力手段の少なくとも一方を含んでもよい。
図5は、実施形態1の追跡装置の他の例を示すブロック図である。
図5に示すように、追跡装置30は、追跡装置10の構成に加え、入力手段13および出力手段14を含む。入力手段13は、画像取得手段111と、出力手段14は、画像取得手段111、検出手段112、および追跡手段113と、それぞれ、電気的に接続されている。入力手段13は、例えば、画像取得の開始、停止等の情報を入力する。入力手段13は、例えば、タッチパネル等のモニター、操作キー等の携帯端末に備わる通常の入力手段、キーボード、マウス等のコンピュータに備わる通常の入力手段、入力ファイルおよび他のコンピュータ等を用いることができる。出力手段14は、例えば、画像取得手段111により取得されたn枚の画像、検出手段112の検出結果、k枚の検出対象画像、追跡手段113の追跡結果等を出力する。出力手段14は、例えば、映像により出力するモニター(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、ブラウン管(CRT)ディスプレイ等の各種画像表示装置等)等の表示手段、印刷により出力するプリンター、音声により出力するスピーカー等があげられる。出力手段14が前記表示手段の場合、出力手段14は、前記n枚の画像、前記検出結果、前記検出対象画像、前記追跡結果を、前記表示手段に表示してもよい。入力手段13および出力手段14は、例えば、I/Oインターフェイスを介して、データ処理手段11と電気的に接続してもよい。また、本発明の追跡装置は、例えば、さらに、ビデオコーデック、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)を含んでもよい。これらの点を除き、追跡装置30は、追跡装置10と同様の構成を有し、その説明を援用できる。
【0042】
[変形例1]
変形例1は、本発明の追跡装置および追跡方法に関する。変形例1の追跡装置および追跡方法は、例えば、実施形態1の追跡装置および追跡方法の説明を援用できる。
【0043】
変形例1の追跡装置は、実施形態1の追跡装置に加えて、前記画像取得手段により、前記n枚の画像のうち、m枚目の画像を取得以後、前記k枚の検出対象画像のうち、l枚目の検出対象画像に対する検出を前記検出手段が実施しているかを判定する検出処理判定手段を含む。この場合、変形例1の追跡装置は、例えば、前記検出処理判定手段により、前記検出手段による検出が実施されていないと判定された場合、前記検出手段は、前記m枚目の画像をl+1枚目の検出対象画像として、前記搬送物を検出する。
【0044】
前記「m」は、n以下の正の整数である。すなわち、mは、1≦m≦nを満たす整数である。また、前記「l」は、k−1以下の正の整数である。すなわち、lは、1≦l≦k−1を満たす整数である。
【0045】
前記検出処理判定手段は、例えば、前記画像取得手段および前記検出手段と電気的に接続されている。前記検出処理判定手段は、例えば、CPUがあげられる。
【0046】
変形例1の追跡方法は、実施形態1の追跡方法に加えて、前記画像取得工程において、前記n枚の画像のうち、m枚目の画像を取得以後、前記k枚の検出対象画像のうち、l枚目の検出対象画像に対する検出を前記検出工程が実施しているかを判定する検出処理判定工程を含む。この場合、変形例1の追跡方法は、例えば、前記検出処理判定工程において、前記検出工程による検出が実施されていないと判定された場合、前記検出工程において、前記m枚目の画像をl+1枚目の検出対象画像として、前記搬送物を検出する。
【0047】
変形例1の追跡方法は、例えば、変形例1の追跡装置を用いて実施できる。具体的には、まず、前記画像取得手段により、m枚目の画像を取得する(画像取得工程)。つぎに、前記検出処理判定手段により、前記l枚目の検出対象画像に対する検出を前記検出手段が実施しているかを判定する(検出処理判定工程)。具体的には、前記検出処理判定手段は、例えば、前記検出手段による処理が稼働しているかを、検出処理を実施するCPUの稼働状況を確認することで判定する。そして、前記検出処理判定手段により、前記検出手段による検出が実施されていないと判定された場合、前記検出手段により、前記m枚目の画像をl+1枚目の検出対象画像として選択し、前記搬送物を検出する(検出工程)。他方、前記検出処理判定手段により、前記検出手段による検出が実施されていると判定された場合、前記検出手段による検出は実施しない。この場合、前記追跡手段により、前記m枚目の画像において、前記検出された搬送物を追跡してもよい。これにより、変形例1の追跡装置および追跡方法は、例えば、前記検出処理を実施しない画像についても、前記検出された搬送物を追跡できるため、追跡の精度をより向上できる。
【0048】
また、変形例1の追跡装置が後述の対応付け手段を含む場合、前記検出処理判定手段は、例えば、前記l枚目の検出対象画像の検出結果と、前記n枚の画像のうち、前記l枚目の検出対象画像のつぎの画像の追跡結果との対応付けを、前記対応付け手段が実施しているかを判定してもよい。この場合、前記検出処理判定手段により、前記検出手段による検出および前記対応付け手段による対応付けが実施されていないと判定された場合、前記検出手段は、前記m枚目の画像をl+1枚目の検出対象画像として、前記搬送物を検出することが好ましい。さらに、変形例1の追跡方法が後述の対応付け工程を含む場合、前記検出処理判定工程は、例えば、前記l枚目の検出対象画像の検出結果と、前記n枚の画像にうち、前記l枚目の検出対象画像のつぎの画像の追跡結果との対応付けを、前記対応付け工程が実施しているかを判定してもよい。この場合、前記検出処理判定工程により、前記検出工程による検出および前記対応付け工程による対応付けが実施されていないと判定された場合、前記検出工程は、前記m枚目の画像をl+1枚目の検出対象画像として、前記搬送物を検出することが好ましい。
【0049】
以上説明したように、変形例1の追跡装置および追跡方法によれば、前記検出手段または検出工程における検出処理が実施されているかを判定し、前記検出処理が実施されていない場合、新たに所得したm枚目の画像について、検出処理を実施できる。このため、新たに取得した画像が検出処理されずに、作業待ちとなることを防止できる。したがって、変形例1の追跡装置および追跡方法によれば、処理時間をより短縮できる。
【0050】
[変形例2]
変形例2は、本発明の追跡装置および追跡方法に関する。変形例2の追跡装置および追跡方法は、例えば、実施形態1の追跡装置および追跡方法の説明を援用できる。
【0051】
変形例2の追跡装置は、実施形態1の追跡装置に加えて、前記検出手段が、前記搬送物の位置情報を取得し、前記追跡手段は、前記n枚の画像のうち、j枚目の画像と、j−1枚目以前の画像と、前記j−1枚目以前の画像における搬送物の位置情報とに基づき、前記j枚目の画像における搬送物の位置情報を算出することにより、前記搬送物を追跡する。
【0052】
前記「j」は、2以上、n以下の正の整数である。すなわち、jは、2≦j≦nを満たす整数である。
【0053】
変形例2の追跡方法は、実施形態1の追跡方法に加えて、前記検出工程において、前記搬送物の位置情報を取得し、前記追跡工程において、前記n枚の画像のうち、j枚目の画像と、j−1枚目以前の画像と、前記j−1枚目以前の画像における搬送物の位置情報とに基づき、前記j枚目の画像における搬送物の位置情報を算出することにより、前記搬送物を追跡する。
【0054】
変形例2の追跡方法は、例えば、変形例2の追跡装置により実施できる。具体的には、まず、実施形態1と同様にして、1〜j−1枚目の画像について、追跡を行なう。この際に、変形例2では、前記検出対象画像について、前記検出手段により搬送物を検出する際に、前記搬送物の位置情報を取得する(検出工程)。つぎに、実施形態1と同様にして、j枚目の画像を取得する。前記j枚目の画像が前記検出対象画像でない場合、前記検出手段による検出は実施しない。他方、前記j枚目の画像が前記検出対象画像である場合、前記j枚目の画像をi枚目の検出対象画像として選択し、検出手段による検出を実施し、前記i枚目の検出対象画像における搬送物の位置情報を取得する(検出工程)。
【0055】
つぎに、前記j枚目の画像における前記検出された搬送物について、追跡する(追跡工程)。具体的には、前記追跡手段により、前記j枚目の画像と、前記j−1枚目以前の画像と、前記j−1枚目以前の画像における搬送物の位置情報とを取得する。そして、前記j枚目の画像と、前記j−1枚目以前の画像と、前記j−1枚目以前の画像における搬送物の位置情報とに基づき、例えば、前記オプティカルフロー推定により、前記j枚目の画像において検出された搬送物の位置情報を算出する。
【0056】
前記j枚目の画像がi枚目の検出対象画像の場合、前記追跡工程において、前記追跡手段により、前記j枚目の画像と、i−1枚目以前の検出対象画像と、前記i−1枚目以前の検出対象画像における搬送物の位置情報とに基づき、前記j枚目の画像における搬送物の位置情報を算出することにより、前記搬送物の位置を追跡することが好ましい。前記i−1枚目以前の検出対象画像は、i−1枚目の検出対象画像を含むことが好ましい。これにより、i−1枚目の検出対象画像において新たに検出された搬送物も追跡できるため、前記搬送物の追跡漏れを抑制でき、追跡の精度をより向上できる。前記検出工程および前記追跡工程における搬送物の位置情報は、前記搬送物の座標または中心座標が好ましい。
【0057】
前記「i」は、2以上、k以下の整数である。すなわち、iは、2≦i≦kを満たす整数である。
【0058】
以上説明したように、変形例2の追跡装置および追跡方法によれば、前記j枚目の画像と、前記j−1枚目以前の画像と、前記j−1枚目以前の画像における搬送物の位置情報とに基づき、前記j枚目の画像における搬送物の位置情報を算出するため、前記追跡時の処理を低減できる。したがって、変形例2の追跡装置および追跡方法によれば、処理時間をより短縮できる。
【0059】
[変形例3]
変形例3は、本発明の追跡装置および追跡方法に関する。変形例3の追跡装置および追跡方法は、例えば、実施形態1の追跡装置および追跡方法の説明を援用できる。
【0060】
変形例3の追跡装置は、実施形態1の追跡装置に加えて、前記追跡手段が、前記検出対象画像で検出された搬送物の位置情報を取得し、前記追跡手段で得られた搬送物の位置情報に基づき、前記搬送物が誤検出物であるかを判定する誤検出判定手段を含む。
【0061】
前記誤検出判定手段は、例えば、前記検出手段および前記追跡手段と電気的に接続されている。前記誤検出判定手段は、例えば、CPUがあげられる。
【0062】
前記検出された搬送物の位置情報は、例えば、前記搬送物の座標または中心座標が好ましい。また、前記追跡手段で得られた搬送物の位置情報は、前記搬送物の座標または中心座標が好ましい。
【0063】
変形例3の追跡方法は、実施形態1の追跡方法に加えて、前記追跡工程において、前記検出対象画像で検出された搬送物の位置情報を取得し、前記追跡工程で得られた搬送物の位置情報に基づき、前記搬送物が誤検出物であるかを判定する誤検出判定工程を含む。
【0064】
変形例3の追跡方法は、例えば、変形例3の追跡装置により実施できる。具体的には、まず、実施形態1と同様にして、前記検出工程および前記追跡工程を実施する。この際に、変形例3では、前記検出対象画像で検出された搬送物について、前記追跡に用いる画像(例えば、変形例2におけるj枚目の画像)における搬送物の位置情報を算出することにより、取得する。つぎに、前記誤検出判定手段により、前記追跡工程において得られた搬送物の位置情報に基づき、前記搬送物が誤検出物であるかを判定する(誤検出判定工程)。具体的に、前記誤検出物の判定は、例えば、複数の画像間における前記検出された搬送物の位置の変化量に基づき、実施できる。具体例として、所定の画像数における、前記検出された搬送物の位置(例えば、座標または中心座標)の変化量が、所定の数値以下である場合、前記検出された搬送物は、誤検出物であると判定できる。また、各画像から算出された搬送物の平均移動ベクトルと、画像間(例えば、j−1枚目の画像と、j枚目の画像)の検出された搬送物の移動ベクトルとの乖離が、各画像から算出された搬送物の平均移動ベクトルの標準偏差以上の場合、前記検出された搬送物は、誤検出物であると判定してもよい。前記所定の数値は、例えば、10ピクセル、5ピクセル、1ピクセルがあげられる。また、このような条件に設定することにより、変形例3は、前記誤検出物をより精度よく、検出できる。前記所定の画像数は、例えば、1〜10フレーム、1〜5フレーム、1〜3フレームである。前記所定の数値は、例えば、前記画像により撮像される前記搬送装置の大きさ、前記搬送ルートの長さに応じて、適宜設定できる。前記誤検出物と判定された搬送物および前記搬送物に関連付けられた情報は、例えば、前記検出結果および追跡結果から削除することが好ましい。前記削除は、例えば、新たな検出対象画像(つぎの検出対象画像)における搬送物の検出に先立ち実施する。前記削除を、前記誤検出判定手段または誤検出判定工程とともに実施しない場合、前記誤検出判定手段または誤検出判定工程では、前記検出結果および追跡結果における搬送物および前記搬送物に関連付けられた情報に、削除フラグを付与する。
【0065】
以上説明したように、変形例3の追跡装置および追跡方法によれば、前記搬送物として誤検出された誤検出物かを判定できるため、不要な追跡処理の実施を低減できる。したがって、変形例3の追跡装置および追跡方法によれば、処理時間をより短縮できる。
【0066】
[変形例4]
変形例4は、本発明の追跡装置および追跡方法に関する。変形例4の追跡装置および追跡方法は、例えば、実施形態1の追跡装置および追跡方法の説明を援用できる。
【0067】
変形例4の追跡装置は、実施形態1の追跡装置に加えて、前記k枚の検出対象画像のうち、h枚目の検出対象画像における搬送物の検出結果と、前記n枚の画像のうち、前記h枚目の検出対象画像のつぎに取得された画像における搬送物の追跡結果に基づき、前記検出された搬送物と前記追跡された搬送物とのうち、同じ搬送物を対応づける対応付け手段を含む。
【0068】
前記対応付け手段は、例えば、前記検出手段および前記追跡手段と電気的に接続されている。前記対応付け手段は、例えば、CPUがあげられる。
【0069】
前記「h」は、k以下の正の整数である。すなわち、hは、1≦h≦kを満たす整数である。
【0070】
変形例4の追跡方法は、実施形態1の追跡方法に加えて、前記k枚の検出対象画像のうち、h枚目の検出対象画像における搬送物の検出結果と、前記n枚の画像のうち、前記h枚目の検出対象画像のつぎに取得された画像における搬送物の追跡結果に基づき、前記検出された搬送物と前記追跡された搬送物とのうち、同じ搬送物を対応づける対応付け工程を含む。
【0071】
変形例4の追跡方法は、例えば、変形例4の追跡装置により実施できる。具体的には、前記対応付け手段により、h枚目の検出対象画像における搬送物の検出結果を取得する。つぎに、前記対応付け手段により、前記n枚の画像のうち、前記h枚目の検出対象画像のつぎに取得された画像における搬送物の追跡結果を取得する。そして、前記対応付け手段は、例えば、前記検出結果における各搬送物の領域と、前記追跡結果における各搬送物の領域の重なりを算出することにより、同じ搬送物が存在するかを判定する。これにより、前記対応付け手段は、例えば、各搬送物の距離に基づき判定する場合と比較して、各画像における同じ搬送物をより正確に対応付けできる。そして、前記領域の重なりが存在する場合、前記重なりが生じている前記検出結果における搬送物と、前記追跡結果における搬送物とが、同じ搬送物であると判定し、同一の搬送物として関連付ける対応付けを実施する。また、前記検出結果および追跡結果において、複数の搬送物が存在する場合、前記対応付け手段は、例えば、下記のように対応付けする。具体的には、まず、前記検出結果における搬送物と、前記追跡結果における搬送物との全ての組合せについて、それぞれ、領域の重複率を算出する。前記追跡結果の搬送物の領域をAとし、前記検出結果の搬送物の領域をBとした場合、前記重複率は、例えば、前記追跡結果の搬送物の領域(A)において、前記検出結果の搬送物が重複する領域の割合(A∩B/A)、前記検出結果の搬送物の領域(B)において、前記追跡結果の搬送物が重複する領域の割合(A∩B/B)、前記追跡結果の搬送物の領域および前記検出結果の搬送物の領域の和集合(A∪B)において、前記追跡結果の搬送物の領域と前記検出結果の搬送物の領域とが重複する領域(A∩B)の割合(A∩B/A∪B)等があげられる。そして、算出された重複率において、重複率が高い組合せから順番に同一の搬送物として関連付ける対応付けを、繰り返し実施する。前記対応付け工程において、前記重複率に基づき対応付けを行なう場合、例えば、前記重複率が所定割合以下の搬送物については、対応付けを実施しなくてもよい。また、前記対応付け手段は、例えば、前記検出結果における各搬送物の座標(例えば、中心座標)と、前記追跡結果における各搬送物の座標(例えば、中心座標)との距離を算出することにより、同じ搬送物が存在するかを判定してもよい。この場合、前記対応付け手段は、例えば、前記距離が短い組合せから順番に同一の搬送物として関連付ける対応付けを、繰り返し実施する。
【0072】
以上説明したように、変形例4の追跡装置および追跡方法によれば、前記検出結果および前記追跡結果における同じ搬送物について、対応付けすることができる。このため、変形例4の追跡装置および追跡方法によれば、同じ搬送物について、別の搬送物であるとして、それぞれを追跡する必要がなくなり、処理時間をより短縮できる。
【0073】
[変形例5]
変形例5は、本発明の追跡装置および追跡方法に関する。変形例5の追跡装置および追跡方法は、例えば、実施形態1の追跡装置および追跡方法の説明を援用できる。
【0074】
変形例5の追跡装置は、実施形態1の追跡装置に加え、前記画像より前に取得された検出対象画像で検出された搬送物が存在するかを判定する搬送物判定手段を含み、前記搬送物判定手段が前記検出された搬送物が存在すると判定した場合、前記追跡手段は、追跡する。
【0075】
前記搬送物判定手段は、例えば、前記検出手段および前記追跡手段と電気的に接続されている。前記搬送物判定手段は、例えば、CPUがあげられる。
【0076】
変形例5の追跡方法は、実施形態1の追跡方法に加え、前記画像より前に取得された検出対象画像で検出された搬送物が存在するかを判定する搬送物判定工程を含み、前記搬送物判定工程において前記検出された搬送物が存在すると判定した場合、前記追跡工程は、追跡する。
【0077】
変形例5の追跡方法は、例えば、変形例5の追跡装置により実施できる。具体的には、前記搬送物判定手段により、q枚目の画像より前に取得された検出対象画像で検出された搬送物の検出結果を取得する。そして、取得された搬送物の検出結果において、前記搬送物判定手段により、前記検出された搬送物が存在するかを判定する。そして、前記検出された搬送物が存在する場合、前記追跡手段による追跡工程を実施する。また、前記搬送物の検出結果に前述の削除フラグが付与されている場合、前記搬送物判定手段は、例えば、前記削除フラグが付与された搬送物は、検出されていないと判定してもよい。これにより、例えば、前記誤検出物の追跡を回避できるため、処理時間をより短縮できる。前記「q」は、n以下の正の整数である。すなわち、qは、1≦q≦nを満たす整数である。
【0078】
以上説明したように、変形例5の追跡装置および追跡方法によれば、前記検出された搬送物が存在するかを判定する。このため、変形例5の追跡装置および追跡方法によれば前記検出された搬送物が存在しない場合、または追跡すべき搬送物が存在しない場合に、前記追跡工程を実施しなくてよいため、処理時間をより短縮できる。
【0079】
なお、変形例1〜5は、それぞれを単独で使用してもよいが、処理時間をより短縮、かつ追跡の精度をより向上できるため、複数を組合せて使用することが好ましく、全てを組合せ使用することがさらに好ましい。前記複数の組合せの場合、前記組合せは、特に制限されず、任意の組合せとできる。
【0080】
[実施形態2]
実施形態2は、本発明の追跡装置および追跡方法に関する。
【0081】
図6に、本実施形態における追跡装置のブロック図を示す。
図6に示すように、本実施形態の追跡装置40は、実施形態1の追跡装置10に加え、検出処理判定手段114、搬送物判定手段115、誤検出判定手段116、および対応付け手段117を含む。
図6に示すように、画像取得手段111、検出手段112、追跡手段113、検出処理判定手段114、搬送物判定手段115、誤検出判定手段116、および対応付け手段117は、例えば、ハードウェアであるデータ処理手段(データ処理装置)11に組み込まれてもよく、ソフトウェアまたは前記ソフトウェアが組み込まれたハードウェアでもよい。データ処理手段11は、CPU等を備えてもよい。また、データ処理手段11は、例えば、前述のROM、RAM等のデータ記憶手段を備えてもよい。この場合、各手段が、例えば、前記データ記憶手段における対応する記憶部と電気的に接続されている。
【0082】
また、本実施形態において、検出処理判定手段114は、画像取得手段111および検出手段112と、搬送物判定手段115は、検出手段112および追跡手段113と、誤検出判定手段116は、検出手段112および追跡手段113と、対応付け手段117は、検出手段112および追跡手段113と、それぞれ、電気的に接続されている。これらの点を除き、実施形態2の追跡装置40の構成は、実施形態1の追跡装置10の構成と同様であり、その説明を援用できる。また、検出処理判定手段114、搬送物判定手段115、誤検出判定手段116、および対応付け手段117の説明は、変形例1〜5の説明を援用できる。
【0083】
つぎに、
図7および8に、本実施形態における追跡方法のフローチャートを示す。本実施形態の追跡方法は、例えば、
図6の追跡装置40を用いて、つぎのように実施する。
図7に示すように、本実施形態の追跡方法は、S1ステップ(画像取得)、S4ステップ(検出処理判定)、S6ステップ(追跡データの更新)、S2’ステップ(検出/対応付け)、S7ステップ(搬送物判定)、S3ステップ(追跡)、S8ステップ(追跡データの追加)、およびS9ステップ(誤検出判定)から構成されるメインスレッドを含む。また、
図8に示すように、S2’ステップは、S2ステップ(検出)、S10ステップ(対応付け、同期)、およびS11ステップ(検出結果の出力)から構成されるサブスレッドを含む。
【0084】
図9および10を用いて、本実施形態の追跡方法についてより具体的に説明する。
図9は、追跡装置40により取得される画像を示す図である。また、
図10は、S2ステップ(検出)およびS10ステップ(対応付け、同期)を含むS2’ステップと、S3ステップ(追跡)との処理のタイムラインを示す図である。
【0085】
(フレーム1)
まず、S1ステップにおいて、画像取得手段111により、フレーム1(1枚目の画像)を取得する。つぎに、検出処理判定手段114により、検出処理が実施されているかを判定する(S4)。フレーム1では、検出処理は実施されていないため、Noである場合に進む。つぎに、例えば、検出手段112により、検出結果および追跡結果が関連付けられた追跡データを更新する(S6)。フレーム1では、前記検出結果および前記追跡結果は存在しないため、追跡データの更新は行なわずに、S2’ステップに進み、サブスレッドを開始する。
【0086】
サブスレッドの開始後、S2ステップにおいて、検出手段112により、フレーム1を検出対象画像として選択し、フレーム1における対象物1aおよび対象物2aを検出する。検出手段112は、第1の対象物1および第2の対象物2を検出可能な学習モデルを用いて、第1の対象物1aおよび第2の対象物2aを検出する。そして、検出手段112による検出により、第1の対象物1aについて、その中心座標、縦横サイズ(占める領域)、および確信度(第1の対象物1である可能性)が、フレーム1と関連付けられた検出結果として出力される。また、第2の対象物2aについて、その中心座標、縦横サイズ(占める領域)等の位置情報、および確信度(第2の対象物2である可能性)が、フレーム1と関連付けられた検出結果として出力される。
【0087】
つぎに、S10ステップでは、対応付け手段117により、検出された第1の対象物1aおよび第2の対象物2aと、フレーム1のつぎの画像の追跡結果における対象物とのうち、同じ搬送物を対応づける。フレーム1では、検出された第1の対象物1aおよび第2の対象物2aと比較可能な追跡データが存在しないため、対応付けは行なわず、S11ステップに進む。S11ステップでは、第1の対象物1aおよび第2の対象物2aの検出結果ならびにフレーム1を出力する。そして、サブスレッドを終了する。
【0088】
他方、S2’ステップにおけるS2ステップ、S10ステップおよびS11ステップと並行して、S7ステップを実施する。S7ステップでは、搬送物判定手段115により、前記検出された搬送物が存在するかを判定する。フレーム1では、フレーム1より前に検出された搬送物は存在しないため、Noである場合、すなわち、S1ステップに進む。
【0089】
(フレーム2−4)
つぎに、S1ステップにおいて、画像取得手段111により、フレーム2を取得する。そして、検出処理判定手段114により、検出処理が実施されているかを判定する(S4)。フレーム2では、
図10に示すように、フレーム1の検出処理が終了し、検出処理は実施されていないため、Noである場合に進む。つぎに、例えば、検出手段112により、追跡データを更新する(S6)。フレーム1において、第1の対象物1aおよび第2の対象物2aが検出され、第1の対象物1aおよび第2の対象物2aの検出結果が出力されている。そこで、S6ステップでは、これらを検出された対象物とし、フレーム1における第1の対象物1aおよび第2の対象物2aの位置情報および確信度を追跡データとして記録する。また、第1の対象物1aについて、第1の対象物1としての検出回数を1回として記録し、第2の対象物2aについて、第2の対象物2としての検出回数を1回として記録する。なお、前記確信度および検出回数は、対象物の種類毎にリスト化し、保持する。そして、S2’ステップに進み、サブスレッドを開始する。
【0090】
サブスレッドの開始後、まず、S2ステップにおいて、検出手段112により、フレーム2を検出対象画像として選択し、フレーム1で検出された第1の対象物1aおよび第2の対象物2aとともに、フレーム2における第1の対象物1bを検出する。これにより、検出手段112による検出により、第1の対象物1a、1bについて、その中心座標、縦横サイズ(占める領域)、および確信度(対象物1である可能性)が、フレーム2と関連付けられた検出結果として出力される。また、第2の対象物2aについて、その中心座標、縦横サイズ(占める領域)等の位置情報、および確信度(対象物2である可能性)が、フレーム2と関連付けられた検出結果として出力される。
【0091】
つぎに、S10ステップでは、対応付け手段117により、検出された第1の対象物1a、1bおよび第2の対象物2aと、フレーム2のつぎの画像、すなわち、後述するフレーム3の追跡結果における対象物とのうち、同じ対象物について、同一の対象物として対応づける。具体的には、フレーム2において、実線または破線で示す第1の対象物1aおよび第2の対象物2aの各領域と、フレーム3において実線または破線で示す第1の対象物1aおよび第2の対象物2aの各領域との重複率を、全ての対象物の組合せで算出する。前記各領域は、各対象物の中心座標および縦横サイズから算出する。そして、算出された重複率において、重複率が高いものから順番に同一の対象物として関連付ける対応付けを繰り返し、実施する。まず、フレーム2における第2の対象物2aとフレーム3における第2の対象物2aとの重複率は、他の対象物の組合せの重複率より高いため、同じ対象物として関連付けすることにより、対応づける。また、フレーム2における第1の対象物1aについても、同様にして、フレーム3における第1の対象物1aと対応付けする。
【0092】
そして、S11ステップでは、第1の対象物1a、1bおよび第2の対象物2aの検出結果、フレーム2および3における第1の対象物1aおよび第2の対象物2aの対応関係ならびにフレーム2を出力する。そして、サブスレッドを終了する。
【0093】
他方、S2’ステップにおけるS2ステップ、S10ステップおよびS11ステップと並行して、S7ステップを実施する。S7ステップでは、搬送物判定手段115により、前記検出された搬送物が存在するかを判定する。前記検出された第1の対象物1aおよび第2の対象物2aが存在するため、Yesである場合に進む。
【0094】
つぎに、S3ステップを実施する。ここで、フレーム2は、検出対象画像であるため、追跡手段113により、1つ前の検出対象画像であるフレーム1に基づき、第1の対象物1aおよび第2の対象物2aを追跡する。具体的には、S3ステップでは、第1の対象物1aおよび第2の対象物2aについて、フレーム1における第1の対象物1aおよび第2の対象物2aの中心座標ならびにフレーム1および2に基づき、オプティカルフロー推定により、フレーム2における第1の対象物1aおよび第2の対象物2aの中心座標を、それぞれ算出する。そして、S8ステップにおいて、例えば、追跡手段113により、算出された第1の対象物1aおよび第2の対象物2aの中心座標をフレーム2における対象物1a、2aの位置情報として、第1の対象物1aおよび第2の対象物2aの位置情報に追加する。
【0095】
S9ステップでは、誤検出判定手段116により、第1の対象物1aおよび第2の対象物2aが誤検出物であるかを判定する。具体的には、第1の対象物1aおよび第2の対象物2aのそれぞれについて、所定のフレーム数における中心座標の変化量が、所定の数値以下であるかを判定する。第1の対象物1aおよび第2の対象物2aが前記条件を満たす場合、誤検出判定手段116により、該当する第1の対象物1aおよび第2の対象物2aの追跡データに、削除フラグが付与される。そして、削除フラグが付与された追跡データは、つぎのS6ステップ時に削除される。なお、本実施形態では、第1の対象物1aおよび第2の対象物2aは、前記条件を満たさないため、削除フラグを付与しない。
【0096】
S9ステップの終了後、S1ステップに進み、画像取得手段111によりフレーム3を取得する。そして、検出処理判定手段114により、検出処理が実施されているかを判定する(S4)。フレーム3では、
図10に示すように、フレーム2の検出処理が終了しておらず、検出処理は実施されているため、Yesである場合に進む。そして、S3工程において、1つ前の検出対象画像に代えて、1つ前の画像であるフレーム2を用いる以外はフレーム2と同様にして、フレーム3に対して、S7、S3、S8およびS9ステップを実施する。
【0097】
フレーム3に対するS9ステップの終了後、S1ステップに進み、画像取得手段111によりフレーム4を取得する。そして、フレーム4に対して、フレーム3と同様にして、S4、S7、S3、S8およびS9ステップを実施する。S9ステップ後、S1ステップに進む。
【0098】
フレーム5以降の画像についても、フレーム2−4の追跡方法と同様にして、追跡を行ない、画像取得手段111による画像の取得が終了するまで繰り返す。これにより、対象物を含む搬送物を追跡することができる。
【0099】
なお、本実施形態の追跡方法では、S7ステップにおいて、Noの場合、および/またはS9ステップ後において、新たな画像が取得されているか判定してもよい。そして、Yesの場合、すなわち、新たな画像が取得されている場合、S1ステップに進む。他方、Noの場合、すなわち、新たな画像が取得されていない場合、本実施形態の追跡方法を終了する。
【0100】
以上説明したように、実施形態2の追跡装置および追跡方法によれば、検出処理および追跡処理を並行して処理する。このため、実施形態2の追跡装置および追跡方法では、検出処理の実施時に、追跡処理を待機させる必要がない。このため、実施形態2の追跡装置および追跡方法は、変形例1〜5を組合せた装置と比較して、さらに処理時間を短縮できる。
【0101】
[実施形態3]
実施形態3は、本発明の計数装置および計数方法に関する。本実施形態の計数装置および計数方法は、例えば、前記追跡装置および追跡方法の説明を援用できる。
【0102】
図11に、本実施形態における計数装置のブロック図を示す。
図11に示すように、本実施形態の計数装置50は、実施形態1の追跡装置10に加え、計数手段118を含む。
図11に示すように、画像取得手段111、検出手段112、追跡手段113、および計数手段118は、例えば、ハードウェアであるデータ処理手段(データ処理装置)11に組み込まれてもよく、ソフトウェアまたは前記ソフトウェアが組み込まれたハードウェアでもよい。データ処理手段11は、CPU等を備えてもよい。また、データ処理手段11は、例えば、前述のROM、RAM等のデータ記憶手段を備えてもよい。この場合、各手段が、例えば、前記データ記憶手段における対応する記憶部と電気的に接続されている。
【0103】
計数手段118は、追跡手段113と電気的に接続されている。計数手段118は、例えば、CPUがあげられる。計数手段118は、前記追跡された搬送物をカウントする。具体的には、追跡手段113が前記検出された搬送物の位置情報を取得している場合、計数手段118は、例えば、前記搬送物の位置情報に基づき、前記搬送物をカウントする。カウントに利用する搬送物の位置情報は、例えば、1以上の画像における搬送物の座標(例えば、中心座標)、2以上の画像における搬送物の座標を連結した軌跡等があげられる。
【0104】
つぎに、
図12に、本実施形態における計数方法のフローチャートを示す。本実施形態の計数方法は、例えば、
図11の計数装置50を用いて、つぎのように実施する。
図12に示すように、本実施形態の計数方法は、実施形態1の追跡方法であるS1ステップ(画像取得)、S2ステップ(検出)、およびS3ステップ(追跡)に加え、S12ステップ(計数)を含む。本実施形態において、S2ステップおよびS3ステップは、並列に実施されてもよいし、直列に実施されてもよい。
【0105】
まず、実施形態1の追跡方法と同様にして、S1−S3ステップを実施する。
【0106】
つぎに、S12ステップでは、計数手段118により、追跡された搬送物をカウントする。具体的には、S12ステップでは、計数手段118により、追跡された搬送物の位置情報が、前記搬送物をカウントする条件である計数条件を満たすかを判定する。前記計数条件は、例えば、前記搬送物の画像外への移動、前記搬送物の所定領域への移動、前記搬送物の軌跡の距離が所定距離を超える等があげられる。そして、計数手段118により、前記計数条件を満たしていると判定された搬送物について、カウントする。S12ステップでは、前記カウント後、カウント済の搬送物の検出結果および追跡結果を、削除してもよい。また、前記実施形態2の追跡方法のように、追跡データを更新する工程を有する場合、カウント済の搬送物の検出結果および追跡結果に削除フラグを付与し、追跡データを更新する工程において、削除してもよい。これにより、同じ搬送物について、複数回カウントすることを防止できる。
【0107】
S12ステップにおいて、前記搬送物が対象物を含む場合、前記対象物のみをカウントしてもよいし、前記対象物および対象物以外の搬送物をカウントしてもよい。また、前記搬送物が複数種類の対象物を含む場合、対象物毎にカウントしてもよい。前記対象物毎のカウントは、例えば、実施形態2の追跡方法における各対象物としての検出回数に基づき、実施できる。例えば、
図9の第1の対象物1aの第1の対象物1としての検出回数が7回、第2の対象物2としての検出回数が3回であり、対象物毎に検出回数が異なる場合、S12ステップでは、第1の対象物1aは、第1の対象物1であるとして、カウントする。また、例えば、
図9の第1の対象物1aの第1の対象物1としての検出回数が5回、第2の対象物2としての検出回数が5回であり、対象物毎の検出回数が同じ場合、例えば、さらに、前記追跡データにおける確信度に基づき、判断する。具体的には、第1の対象物1aの前記追跡データに記録された確信度のうち、第1の対象物1の確信度および第2の対象物2の確信度の最高値を検出し、いずれが高いかを判定する。そして、第1の対象物1の確信度が、第2の対象物の確信度より高い場合、第1の対象物1aは、第1の対象物1であるとして、カウントする。他方、第2の対象物2の確信度が、第1の対象物1の確信度より高い場合、第1の対象物1aは、第2の対象物2であるとして、カウントする。本実施形態の計数装置が誤検出判定手段を含む場合、前記計数手段は、前記誤検出判定手段と電気的に接続されていることが好ましい。また、本実施形態の計数方法が誤検出判定工程を含む場合、前記計数工程は、前記誤検出判定工程の後に実施することが好ましい。
【0108】
以上説明したように、実施形態3の計数装置および計数方法は、それぞれ、実施形態1の追跡装置および追跡方法を含む。このため、実施形態3の計数装置および計数方法によれば、全ての画像において、前記搬送物を検出する参考例の装置を含む計数装置および計数方法と比較して、処理時間を短縮できる。
【0109】
本実施形態の計数装置において、例えば、同じ搬送物の検出回数を測定する検出回数測定手段を含み、前記搬送物の検出回数が所定回数以下の場合、前記計数手段は、前記検出回数が所定回数以下の搬送物をカウントしなくてもよい。また、本実施形態の計数方法において、例えば、同じ搬送物の検出回数を測定する検出回数測定工程を含み、前記搬送物の検出回数が所定回数以下の場合、前記計数工程は、前記検出回数が所定回数以下の搬送物をカウントしない。このような構成を採用することにより、例えば、前記検出工程において、検出手段112により、搬送物として誤検出された誤検出物のカウントを防止できるため、より正確に搬送物をカウントできる。また、前記検出回数測定手段または検出回数測定工程は、前述の誤検出判定手段または誤検出判定工程と組合せることが好ましい。これにより、誤検出物のカウントをより効果的に防止できるため、さらに正確に搬送物をカウントできる。
【0110】
[実施形態4]
実施形態4は、本発明の選別装置および選別方法に関する。本実施形態の選別装置および選別方法は、例えば、前記追跡装置および追跡方法の説明を援用できる。
【0111】
図13に、本実施形態における選別装置のブロック図を示す。
図13に示すように、本実施形態の選別装置60は、実施形態1の追跡装置10に加え、選別手段119を含む。
図13に示すように、画像取得手段111、検出手段112、追跡手段113、および選別手段119は、例えば、ハードウェアであるデータ処理手段(データ処理装置)11に組み込まれてもよく、ソフトウェアまたは前記ソフトウェアが組み込まれたハードウェアでもよい。データ処理手段11は、CPU等を備えてもよい。また、データ処理手段11は、例えば、前述のROM、RAM等のデータ記憶手段を備えてもよい。この場合、各手段が、例えば、前記データ記憶手段における対応する記憶部と電気的に接続されている。
【0112】
選別手段119は、追跡手段113と電気的に接続されている。選別手段119は、例えば、CPUがあげられる。選別手段119は、前記追跡された搬送物における対象物を直接または間接的に選別する。前記間接的な選別であり、追跡手段113が前記検出された対象物の位置情報を取得している場合、選別手段119は、例えば、前記対象物の位置情報に基づき、装置内または装置外の選別装置により、前記対象物を選別する。前記選別に利用する搬送物の位置情報は、例えば、1以上の画像における搬送物の座標(例えば、中心座標)、2以上の画像における搬送物の座標を連結した軌跡等があげられる。前記選別装置は、例えば、複数種類の物を仕分け可能な仕分け装置、ロボットアーム等があげられる。前記直接的な選別であり、追跡手段113が前記検出された対象物の位置情報を取得している場合、選別手段119は、例えば、前記対象物の位置情報に基づき、前記追跡された搬送物における対象物を直接的に選別する。この場合、選別手段119は、例えば、前述の選別装置があげられる。
【0113】
つぎに、
図14に、本実施形態における選別方法のフローチャートを示す。本実施形態の選別方法は、例えば、
図13の選別装置60を用いて、つぎのように実施する。
図14に示すように、本実施形態の選別方法は、実施形態1の追跡方法であるS1ステップ(画像取得)、S2ステップ(検出)、およびS3ステップ(追跡)に加え、S13ステップ(選別)を含む。本実施形態において、S2ステップおよびS3ステップは、並列に実施されてもよいし、直列に実施されてもよい。
【0114】
まず、実施形態1の追跡方法と同様にして、S1−S3ステップを実施する。
【0115】
つぎに、S13ステップでは、選別手段119により、追跡された搬送物における対象物を直接または間接的に選別する。具体的には、S13ステップでは、選別手段119により、追跡された対象物および対象物以外の搬送物少なくとも一方の位置情報を取得する。そして、前記位置情報が前記対象物の位置情報の場合、S13ステップでは、選別手段119により、例えば、前記対象物をより分けることにより、前記対象物を選別する。他方、前記位置情報が前記対象物以外の搬送物の位置情報の場合、S13ステップでは、選別手段119により、例えば、前記対象物以外の搬送物を除去することにより、前記対象物を選別する。前記搬送物が複数種類の対象物を含む場合、複数種類の対象物と、前記対象物以外の搬送物とを選別してもよいし、さらに、複数種類の対象物について、それぞれ、選別してもよい。本実施形態の選別装置が誤検出判定手段を含む場合、前記選別手段は、前記誤検出判定手段と電気的に接続されていることが好ましい。また、本実施形態の選別方法が誤検出判定工程を含む場合、前記選別工程は、前記誤検出判定工程の後に実施することが好ましい。
【0116】
以上説明したように、実施形態4の選別装置および選別方法は、それぞれ、実施形態1の追跡装置および追跡方法を含む。このため、実施形態4の選別装置および選別方法によれば、全ての画像において、前記搬送物を検出する参考例の装置を含む選別装置および選別方法と比較して、処理時間を短縮できる。
【0117】
[実施形態5]
本実施形態のプログラムは、前述の追跡方法、計数方法、または選別方法を、コンピュータ上で実行可能なプログラムである。または、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。
【0118】
[実施形態6]
実施形態6は、本発明の追跡システムに関する。本発明の追跡システムは、例えば、前記追跡装置および追跡方法等の説明を援用できる。
【0119】
図15に、本発明の追跡装置を用いた追跡システムの一例の構成を示す。
図15に示すように、本実施形態の追跡システムは、撮像装置31a、31b、31cと、通信インターフェイス32a、32b、32cと、サーバ34とを備える。撮像装置31aは、通信インターフェイス32aに接続されている。撮像装置31aおよび通信インターフェイス32aは、場所Xに設置されている。撮像装置31bは、通信インターフェイス32bに接続されている。撮像装置31bおよび通信インターフェイス32bは、場所Yに設置されている。撮像装置31cは、通信インターフェイス32cに接続されている。撮像装置31cおよび通信インターフェイス32cは、場所Zに設置されている。そして、通信インターフェイス32a、32b、32cと、サーバ34とが、通信回線網33を介して接続されている。
【0120】
この追跡システムでは、サーバ34側に、画像取得手段、検出手段、および追跡手段が格納される。また、前記追跡システムは、例えば、場所Xで撮像装置31aを用いて取得されたn枚の画像を、サーバ34に送信し、サーバ34側で、搬送物を追跡する。
【0121】
なお、本実施形態の追跡システムは、前述の実施形態および変形例の組合せに対応したものであってもよい。また、本実施形態の追跡システムは、例えば、クラウドコンピューティングに対応したものであってもよい。さらに、本実施形態の追跡システムは、通信インターフェイス32a、32b、32cと、サーバ34とが、無線通信回線により接続されていてもよい。
【0122】
本実施形態の追跡システムによれば、搬送物を追跡する際のサーバでの処理時間を短縮できる。本実施形態の追跡システムによれば、撮像装置を現場に設置し、サーバ等は他の場所に設置して、オンラインにより搬送物を追跡できる。そのため、装置の設置に場所を取ることがなく、メンテナンスも容易である。また、各設置場所が離れている場合であっても、一箇所での集中管理や遠隔操作が可能となる。
【0123】
[実施形態7]
実施形態7は、本発明の計数システムに関する。本発明の計数システムは、例えば、前記追跡装置、追跡方法、計数装置、計数方法、および追跡システム等の説明を援用できる。
【0124】
本実施形態の計数システムは、実施形態6の追跡システムにおいて、サーバ34内に、さらに計数手段が格納されている。そして、前記計数システムは、例えば、場所Xで計測画像取得手段311aを用いて取得されたn枚の計測画像を、サーバ34に送信し、サーバ34側で、搬送物をカウントする。これらの点を除き、実施形態7の計数システムは、実施形態6の追跡システムの説明を援用できる。
【0125】
本実施形態の計数システムによれば、例えば、搬送物を追跡する際のサーバでの処理時間を短縮できる。このため、本実施形態の計数システムによれば、例えば、より短時間に搬送物を計数できる。本実施形態の計数システムによれば、撮像装置を現場に設置し、サーバ等は他の場所に設置して、オンラインにより搬送物をカウントできる。そのため、装置の設置に場所を取ることがなく、メンテナンスも容易である。また、各設置場所が離れている場合であっても、一箇所での集中管理や遠隔操作が可能となる。
【0126】
[実施形態8]
実施形態8は、本発明の選別システムに関する。本発明の選別システムは、例えば、前記追跡装置、追跡方法、選別装置、選別方法、および追跡システム等の説明を援用できる。
【0127】
図16に、本発明の選別装置を用いた選別システムの一例の構成を示す。
図16に示すように、本実施形態の選別システムは、撮像装置31a、31b、31cと、選別装置35a、35b、35cと、通信インターフェイス32a、32b、32cと、サーバ34とを備える。撮像装置31aおよび選別装置35aは、通信インターフェイス32aに接続されている。撮像装置31a、選別装置35a、および通信インターフェイス32aは、場所Xに設置されている。撮像装置31bおよび選別装置35bは、通信インターフェイス32bに接続されている。撮像装置31b、選別装置35b、および通信インターフェイス32bは、場所Yに設置されている。撮像装置31cおよび選別装置35cは、通信インターフェイス32cに接続されている。撮像装置31c、選別装置35c、および通信インターフェイス32cは、場所Zに設置されている。そして、通信インターフェイス32a、32b、32cと、サーバ34とが、通信回線網33を介して接続されている。
【0128】
この選別システムでは、サーバ34側に、画像取得手段、検出手段、追跡手段、および選別手段が格納される。また、前記選別システムは、例えば、場所Xで撮像装置31aを用いて取得されたn枚の画像を、サーバ34に送信し、サーバ34側で、搬送物における対象物を追跡および選別する。また、サーバ34が、例えば、選別される対象物の位置情報等を選別装置35aに送信し、選別装置35aが、前記選別される対象物を選別する。これらの点を除き、実施形態8の選別システムは、実施形態6の追跡システムの説明を援用できる。
【0129】
本実施形態の選別システムによれば、例えば、搬送物を追跡する際のサーバでの処理時間を短縮できる。このため、本実施形態の選別システムによれば、例えば、より短時間に搬送物における対象物を選別できる。また、本実施形態の選別システムによれば、撮像装置および選別装置を現場に設置し、サーバ等は他の場所に設置して、オンラインにより対象物を選別できる。そのため、装置の設置に場所を取ることがなく、メンテナンスも容易である。また、各設置場所が離れている場合であっても、一箇所での集中管理や遠隔操作が可能となる。
【0130】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0131】
<付記>
上記の実施形態および実施例の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
搬送装置により搬送されている搬送物について、経時的にn枚の画像を取得する画像取得手段と、
前記n枚の画像から選択されたk枚の検出対象画像について、前記搬送物を検出する検出手段と、
前記n枚の画像のうち、k枚目の検出対象画像より後に取得された画像において、前記k枚目の検出対象画像で検出された搬送物を追跡する追跡手段とを含み、
前記検出手段におけるkは、nより小さいことを特徴とする、搬送物の追跡装置。
(付記2)
前記画像取得手段により、前記n枚の画像のうち、m枚目の画像を取得以後、前記k枚の検出対象画像のうち、l枚目の検出対象画像に対する検出を前記検出手段が実施しているかを判定する検出処理判定手段を含み、
前記検出処理判定手段により、前記検出手段による検出が実施されていないと判定された場合、
前記検出手段は、前記m枚目の画像をl+1枚目の検出対象画像として、前記搬送物を検出する、付記1記載の追跡装置。
(付記3)
前記検出手段は、前記搬送物の位置情報を取得し、
前記追跡手段は、前記n枚の画像のうち、j枚目の画像と、j−1枚目以前の画像と、前記j−1枚目以前の画像における搬送物の位置情報とに基づき、前記j枚目の画像における搬送物の位置情報を算出することにより、前記搬送物を追跡する、付記1または2記載の追跡装置。
(付記4)
前記j枚目の画像がi枚目の検出対象画像の場合、前記追跡手段は、j枚目の画像と、i−1枚目以前の検出対象画像と、前記i−1枚目以前の検出対象画像における搬送物の位置情報とに基づき、前記j枚目の画像における搬送物の位置情報を算出することにより、前記搬送物の位置を追跡する、付記3記載の追跡装置。
(付記5)
前記追跡手段は、前記検出対象画像で検出された搬送物の位置情報を取得し、
前記追跡手段で得られた搬送物の位置情報に基づき、前記搬送物が誤検出物であるかを判定する誤検出判定手段を含む、付記1から4のいずれかに記載の追跡装置。
(付記6)
前記誤判定検出手段は、複数の画像間における前記検出された搬送物の位置の変化量に基づき、前記搬送物が誤検出物であるかを判定する、付記5記載の追跡装置。
(付記7)
前記k枚の検出対象画像のうち、h枚目の検出対象画像における搬送物の検出結果と、前記n枚の画像のうち、前記h枚目の検出対象画像のつぎに取得された画像における搬送物の追跡結果に基づき、前記検出された搬送物と前記追跡された搬送物とのうち、同じ搬送物を対応づける対応付け手段を含む、付記1から6のいずれかに記載の追跡装置。
(付記8)
前記画像より前に取得された検出対象画像で検出された搬送物が存在するかを判定する搬送物判定手段を含み、
前記搬送物判定手段が前記検出された搬送物が存在すると判定した場合、前記追跡手段は、追跡する、付記1から7のいずれかに記載の追跡装置。
(付記9)
前記検出手段による検出と、前記追跡手段による追跡とが、並列して実施される、付記1から8のいずれか一項に記載の追跡装置。
(付記10)
前記検出手段は、前記搬送物を検出可能な学習モデルを用いて、前記搬送物を検出する、付記1から9のいずれかに記載の追跡装置。
(付記11)
搬送装置により搬送されている搬送物について追跡する追跡手段と、
前記追跡された搬送物をカウントする計数手段とを含み、
前記追跡手段は、付記1から10のいずれかに記載の搬送物の追跡装置であることを特徴とする、搬送物の計数装置。
(付記12)
前記追跡手段は、前記検出対象画像で検出された搬送物の位置情報を取得し、
前記計数手段は、前記搬送物の位置情報に基づき、前記搬送物をカウントする、付記11記載の計数装置。
(付記13)
同じ搬送物の検出回数を測定する検出回数測定手段を含み、
前記搬送物の検出回数が所定回数以下の場合、前記計数手段は、前記検出回数が所定回数以下の搬送物をカウントしない、付記11または12記載の計数装置。
(付記14)
搬送装置により搬送されている、対象物を含む搬送物について追跡する追跡手段と、
前記追跡された搬送物における対象物を選別する選別手段とを含み、
前記追跡手段は、付記1から10のいずれかに記載の搬送物の追跡装置であることを特徴とする、搬送物の選別装置。
(付記15)
搬送装置により搬送されている搬送物について、経時的にn枚の画像を取得する画像取得工程と、
前記n枚の画像から選択されたk枚の検出対象画像について、前記搬送物を検出する検出工程と、
前記n枚の画像のうち、k枚目の検出対象画像より後に取得された画像において、前記k枚目の検出対象画像で検出された搬送物を追跡する追跡工程とを含み、
前記検出工程におけるkは、nより小さいことを特徴とする、搬送物の追跡方法。
(付記16)
前記画像取得工程において、前記n枚の画像のうち、m枚目の画像を取得以後、前記k枚の検出対象画像のうち、l枚目の検出対象画像に対する検出を前記検出工程が実施しているかを判定する検出処理判定工程を含み、
前記検出処理判定工程において、前記検出工程による検出が実施されていないと判定された場合、
前記検出工程において、前記m枚目の画像をl+1枚目の検出対象画像として、前記搬送物を検出する、付記15記載の追跡方法。
(付記17)
前記検出工程において、前記搬送物の位置情報を取得し、
前記追跡工程において、前記n枚の画像のうち、j枚目の画像と、j−1枚目以前の画像と、前記j−1枚目以前の画像における搬送物の位置情報とに基づき、前記j枚目の画像における搬送物の位置情報を算出することにより、前記搬送物を追跡する、付記15または16記載の追跡方法。
(付記18)
前記j枚目の画像がi枚目の検出対象画像の場合、前記追跡工程において、j枚目の画像と、i−1枚目以前の検出対象画像と、前記i−1枚目以前の検出対象画像における搬送物の位置情報とに基づき、前記j枚目の画像における搬送物の位置情報を算出することにより、前記搬送物の位置を追跡する、付記17記載の追跡方法。
(付記19)
前記追跡工程において、前記検出対象画像で検出された搬送物の位置情報を取得し、
前記追跡工程で得られた搬送物の位置情報に基づき、前記搬送物が誤検出物であるかを判定する誤検出判定工程を含む、付記15から18のいずれかに記載の追跡方法。
(付記20)
前記誤判定検出工程において、複数の画像間における前記検出された搬送物の位置の変化量に基づき、前記搬送物が誤検出物であるかを判定する、付記19記載の追跡方法。
(付記21)
前記k枚の検出対象画像のうち、h枚目の検出対象画像における搬送物の検出結果と、前記n枚の画像のうち、前記h枚目の検出対象画像のつぎに取得された画像における搬送物の追跡結果に基づき、前記検出された搬送物と前記追跡された搬送物とのうち、同じ搬送物を対応づける対応付け工程を含む、付記15から20のいずれかに記載の追跡方法。
(付記22)
前記画像より前に取得された検出対象画像で検出された搬送物が存在するかを判定する搬送物判定工程を含み、
前記搬送物判定工程において前記検出された搬送物が存在すると判定された場合、前記追跡工程は、追跡する、付記15から21のいずれかに記載の追跡方法。
(付記23)
前記検出工程と、前記追跡工程とが、並列して実施される、付記15から22のいずれかに記載の追跡方法。
(付記24)
前記検出工程において、前記搬送物を検出可能な学習モデルを用いて、前記搬送物を検出する、付記15から23のいずれかに記載の追跡方法。
(付記25)
搬送装置により搬送されている搬送物について追跡する追跡工程と、
前記追跡された搬送物をカウントする計数工程とを含み、
前記追跡工程は、付記15から24のいずれかに記載の搬送物の追跡方法であることを特徴とする、搬送物の計数方法。
(付記26)
前記追跡工程は、前記検出対象画像で検出された搬送物の位置情報を取得し、
前記計数工程は、前記搬送物の位置情報に基づき、前記搬送物をカウントする、付記25記載の計数方法。
(付記27)
同じ搬送物の検出回数を測定する検出回数測定工程を含み、
前記搬送物の検出回数が所定回数以下の場合、前記計数工程は、前記検出回数が所定回数以下の搬送物をカウントしない、付記25または26記載の計数方法。
(付記28)
搬送装置により搬送されている、対象物を含む搬送物について追跡する追跡工程と、
前記追跡された搬送物における対象物を選別する選別工程とを含み、
前記追跡工程は、付記15から24のいずれかに記載の搬送物の追跡方法であることを特徴とする、搬送物の選別方法。
(付記29)
搬送装置により搬送されている搬送物について、経時的にn枚の画像を取得する画像取得処理と、
前記n枚の画像から選択されたk枚の検出対象画像について、前記搬送物を検出する検出処理と、
前記n枚の画像のうち、k枚目の検出対象画像より後に取得された画像において、前記k枚目の検出対象画像で検出された搬送物を追跡する追跡処理とをコンピュータ上で実行可能であり、
前記検出処理におけるkは、nより小さいことを特徴とする、プログラム。
(付記30)
搬送装置により搬送されている搬送物について、経時的にn枚の画像を取得する画像取得処理と、
前記n枚の画像から選択されたk枚の検出対象画像について、前記搬送物を検出する検出処理と、
前記n枚の画像のうち、k枚目の検出対象画像より後に取得された画像において、前記k枚目の検出対象画像で検出された搬送物を追跡する追跡処理と、
前記追跡された搬送物の数をカウントする計数処理とをコンピュータ上で実行可能であり、
前記検出処理におけるkは、nより小さいことを特徴とする、プログラム。
(付記31)
搬送装置により搬送されている、対象物を含む搬送物について経時的にn枚の画像を取得する画像取得処理と、
前記n枚の画像から選択されたk枚の検出対象画像について、前記搬送物を検出する検出処理と、
前記n枚の画像のうち、k枚目の検出対象画像より後に取得された画像において、前記k枚目の検出対象画像で検出された搬送物を追跡する追跡処理と、
前記追跡された搬送物における対象物を選別する選別処理とをコンピュータ上で実行可能であり、
前記検出処理におけるkは、nより小さいことを特徴とする、プログラム。
(付記32)
付記29から31のいずれかに記載のプログラムを記録していることを特徴とする、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記33)
端末とサーバとを含み、
前記端末と前記サーバとは、システム外の通信回線網を介して、接続可能であり、
前記端末は、撮像装置を含み、
前記撮像装置は、搬送装置により搬送されている搬送物について、経時的にn枚の画像を撮像し、
前記サーバは、画像取得手段、検出手段、および追跡手段を含み、
前記画像取得手段は、前記搬送装置により搬送されている搬送物について、経時的にn枚の画像を取得し、
前記検出手段は、n枚の画像のうち、k枚の検出対象画像について、搬送物を検出し、
前記追跡手段は、n枚の画像について、検出された搬送物を追跡し、
前記検出手段におけるkは、nより小さいことを特徴とする、搬送物の追跡システム。
(付記34)
端末とサーバとを含み、
前記端末と前記サーバとは、システム外の通信回線網を介して、接続可能であり、
前記端末は、撮像装置を含み、
前記撮像装置は、搬送装置により搬送されている搬送物について、経時的にn枚の画像を撮像し、
前記サーバは、画像取得手段、検出手段、追跡手段、および計数手段を含み、
前記画像取得手段は、前記搬送装置により搬送されている搬送物について、経時的にn枚の画像を取得し、
前記検出手段は、n枚の画像のうち、k枚の検出対象画像について、搬送物を検出し、
前記追跡手段は、前記n枚の画像のうち、各検出対象画像より後に取得された画像において、前記各検出対象画像で検出された搬送物を追跡し、
前記計数手段は、前記追跡された搬送物の数を計数し、
前記検出手段におけるkは、nより小さいことを特徴とする、搬送物の計数システム。
(付記35)
端末とサーバとを含み、
前記端末と前記サーバとは、システム外の通信回線網を介して、接続可能であり、
前記端末は、撮像装置と選別装置とを含み、
前記撮像装置は、搬送装置により搬送されている、対象物を含む搬送物について、経時的にn枚の画像を撮像し、
前記選別手段は、追跡された搬送物における選別対象物を選別し、
前記サーバは、画像取得手段、検出手段、追跡手段、および選別手段を含み、
前記画像取得手段は、前記搬送装置により搬送されている、対象物を含む搬送物について、経時的にn枚の画像を取得し、
前記検出手段は、n枚の画像のうち、k枚の検出対象画像について、搬送物を検出し、
前記追跡手段は、前記n枚の画像のうち、各検出対象画像より後に取得された画像において、前記各検出対象画像で検出された搬送物を追跡し、
前記検出手段におけるkは、nより小さいことを特徴とする、搬送物の選別システム。