【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和2年8月20日に天馬株式会社にて自立支持装置及び簡易物干し器を公開 令和2年9月21日に下村企販株式会社にて自立支持装置及び簡易物干し器を公開 令和2年10月4日に株式会社サンエスフィッティングにて自立支持装置及び簡易物干し器を公開 令和2年10月29日に株式会社TERADA.WODにて自立支持装置及び簡易物干し器を公開 令和2年11月5日にGalleryえにしにて自立支持装置及び簡易物干し器を公開
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の自立支持装
置によれば、収納時に場所をとらず、簡単に組み立てや分解をすることができる。
【0012】
<第1実施形態及び変形例>
本発明の第1実施形態及びその変形例を
図1〜
図15により説明する。
【0013】
図1は本発明に係る第1実施形態の自立支持装置1の斜視図である。自立支持装置1は単独自立不可能な第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3を備える。また、第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3は接地面(図示なし)に対し接地する設置足部4をそれぞれ備える。
【0014】
第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3の上端部近傍にはそれぞれ第1貫通孔5及び第2貫通孔6が孔設されている。自立支持装置1は第1支持脚部材2の第1貫通孔5と第2支持脚部材3の第2貫通孔6とに遊嵌される棒部材7を有する。
【0015】
棒部材7が、第1支持脚部材2を第2支持脚部材3側に傾かせるとともに第2支持脚部材3を第1支持脚部材2側に傾かせた状態で第1貫通孔5及び第2貫通孔6に略水平な姿勢で挿抜自在に挿通されることにより、第1支持脚部材2と略水平な姿勢の棒部材7とが互いに係止されるとともに第2支持脚部材3と略水平な姿勢の棒部材7とが互いに係止されて、第1支持脚部材2、第2支持脚部材3、棒部材7による自立連設体8が構築されている。
【0016】
第1支持脚部材2、第2支持脚部材3、棒部材7による自立連設体8は、側面視で略等脚台形状となる支持構造を形成している。この図に示される方角は、それぞれ接地面に垂直に向かう下方向と、下方向と逆方向の上方向からなる上下方向、及び上下方向に直交する左右方向と前後方向である。この図では、前後方向から見た場合を側面視とする。棒部材7はこの図では左右方向に延在している。同様の方角が
図4〜5にも適宜適用される。
【0017】
この図では、第1支持脚部材2の第1貫通孔5の周辺及び第2支持脚部材3の第2貫通孔6の周辺に縁取り部材9が備えられているが、縁取り部材9が設けられていなくてもよい。
【0018】
自立支持装置1の各部材の材質は特に限定されるものではないが、例えば木材により構成されている。
【0019】
図2に、第1実施形態に係る自立支持装置1の別の斜視図を示す。この図では、第1支持脚部材2と第2支持脚部材3との間の間隔が
図1よりも狭くなっている。第1支持脚部材2と第2支持脚部材3との間の間隔は目的や用途に応じて変更することができる。
【0020】
図3は
図1の自立支持装置1の分解斜視図である。自立支持装置1は、第1支持脚部材2と第2支持脚部材3と棒部材7とに分解される。
【0021】
第1支持脚部材2と第2支持脚部材3とは互いに傾けられた状態で設置されるため、
図3の拡大図に示されるように、第1貫通孔5及び第2貫通孔6の内径は、棒部材7の外径よりも少し大きくなっている。具体的には、第1貫通孔5及び第2貫通孔6の内径は、棒部材7の外径の110%以上116%以下の大きさである。
【0022】
第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3は、略直線状に延びる基部10と、前記基部の下方から分岐した2つの設置足部4と、からなる分岐板形状を備えている。この図では、第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3は略逆T字形状を備えている。
【0023】
図4は
図1の自立支持装置1の組立手順の一例を示す概念図である。組立手順は工程(A)〜(D)を含む。
【0024】
工程(A)は第1支持脚部材2、第2支持脚部材3及び棒部材7がそれぞれ分解された状態である。
【0025】
次いで工程(B)において、設置足部4をそれぞれ床面Gに向け、第1支持脚部材2の第1貫通孔5、及び第2支持脚部材3の第2貫通孔6に棒部材7を挿通させる。
【0026】
工程(C)において、第1支持脚部材2を第2支持脚部材3側に傾かせるとともに第2支持脚部材3を第1支持脚部材2側に傾かせた状態で互いの間隔を左右方向に広げる。この時接地面に垂直な方向に対して第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3のなす角θが略10度となるように傾かせると安定性が向上し特に好ましい。
【0027】
第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3を左右方向にスライドさせて所望の間隔に広げれば自立支持装置1が構成される。
【0028】
図5は、自立支持装置1に働く力の作用について説明する概念図である。
【0029】
床面Gに設置された自立支持装置1は、第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3を支柱とし、棒部材7を支持する。第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3の下端近傍がハの字状に広がることにより、第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3の下端に力点による力Fが働き、第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3の上端に作用点による力Sが働く。棒部材7は力Sから床面Gに向かう下方向の力Tを受け、安定性を得る。
【0030】
また、棒部材7に物を吊り下げた時にはその加重による作用としての力Uが棒部材7に働き、及びその反作用による力P、Qが第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3に働く。
【0031】
また、第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3は上述の力の作用に加えて床面Gとの間に摩擦力が働くことにより自立している。床面Gが滑らかな素材である時などには摩擦力が働きにくくなるので、自立支持装置1の設置足部4を木製など摩擦を生じやすい素材とする等して調整することができる。
【0032】
図6は自立支持装置1を室内干し器11として使用した例を示す斜視図である。自立支持装置1の棒部材7は、衣装12を吊り下げるための第1支持領域13とすることができる。室内干し器11は、第1支持領域13として、洗濯済みの衣装12を架けたハンガー部材14の上部に設けられたフック部16を吊り下げる第1吊り下げ領域15を備える。フック部16は環状部であってもよい。
【0033】
室内干し器11は家庭用の洗濯物を干すものであって、洗濯済みの衣装12としては、通常家庭で洗濯をする衣服全般を含む。これらは洋服であっても和服であってもよく、その他にも、靴下やタオル等も干すことができる。
【0034】
図7は自立支持装置1を衣装展示什器17として使用した例を示す斜視図である。衣装展示什器17は、第1支持領域13として、展示用の衣装12を架けたハンガー部材14の上部に設けられたフック部16又は環状部を吊り下げる第2吊り下げ領域18を備える。フック部16は環状部であってもよい。衣装展示什器16は、店舗等において販売や展示用の衣類全般を展示用の衣装12として展示するものである。この図では、第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3に第1貫通孔5及び第2貫通孔6がそれぞれ2つずつ孔設されている。
【0035】
図8は自立支持装置1を衣装掛けラック19として使用した例を示す斜視図である。衣装掛けラック19は、第1支持領域13として、使用中の衣装12を架けたハンガー部材14の上部に設けられたフック部16を吊り下げる第3吊り下げ領域20を備える。衣装掛けラック19は一般家庭内においてユーザが例えばクロゼットがわりに使用する目的で、使用する衣装12としては日々使用する衣類の他、オフシーズンの衣類、例えば冬場のコートやジャケット等を含む。また衣装掛けラックにスカーフやマフラー、帽子などの装身具や鞄などを適宜吊り下げることもできる。
【0036】
図9は自立支持装置1を布団干し器21として使用した例を示す斜視図である。自立支持装置1は、棒部材7を、衣装12又は寝具22を掛置きするための第2支持領域23とすることができる。布団干し器21は、第2支持領域23として、寝具22を架け置きする寝具掛け領域24を備える。この図では寝具22として敷布団を掛けているが上掛け布団、毛布、シーツなども寝具22に含まれる。
【0037】
<第1実施形態の効果>
第1支持脚部材2と第2支持脚部材3と棒部材7とをネジやナット等で固定したり、はめこみ構造等により固定する構造ではなく、第1貫通孔5及び第2貫通孔6に棒部材7を通すだけの簡単な構造なので、収納時に場所をとらず、組み立て及び分解も簡単であり、かつ安価に製造することができる。
【0038】
また、
図2に示すように、第1支持脚部材2と第2支持脚部材3の間隔を変更することで、第1支持領域13又は第2支持領域23の左右方向の長さを変えることができるので様々の用途やユーザの好みに対応することができ便利である。経年劣化したときにも棒部材7を第1貫通孔5及び第2貫通孔6に通し直すことで、2つの設置足部4による平面性を復帰でき、自立支持装置1の安定性を復活させることができる。
【0039】
また、本実施形態では特に、第1支持脚部材2、第2支持脚部材3、棒部材7による自立連設体8が側面視で略等脚台形状となる支持構造を形成するように組み上がることで、左右のバランスを整えることができ、確実に安定させることができる。
【0040】
このため、第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3のように、単独では自立不可能な、平板状などのシンプルな構造の支柱であっても、ネジやナットなどの工具も必要なく安定的に自立させることができるので、自立支持装置1の組立分解が簡単であり、製造コストが低減でき、分解時にも場所を取りにくい。
【0041】
また、本実施形態では特に、自立支持装置1の第1貫通孔5及び第2貫通孔6の内径が棒部材7の外径の110%以上116%以下の大きさであることで、緩すぎずきつすぎない適正な遊嵌状態を確実に実現することができる。また、特に、第1貫通孔5及び第2貫通孔6の内径が棒部材7の外径の110%以上116%以下の大きさであることにより、第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3の接地面に垂直な方向に対する傾きθを略10度となるように調整しやすく、安定性を向上させることができる。
【0042】
また、本実施形態では特に、第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3が略直線状に延びる基部10と、基部10の下方から分岐した2つの設置足部4とからなる分岐板形状を備える場合には、分岐した2つの設置足部4によって、第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3が略L字状の場合に比べて安定性がより高い。
【0043】
また、本実施形態では特に、第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3が略逆T字形状、若しくは、略逆Y字形状を備えている場合には、前記分岐板形状を安価に実現することができる。
【0044】
また、本実施形態では特に、自立支持装置1を通常家庭で洗濯をする衣類全般を室内干しする、家庭用室内干し器11として利用することができる。
【0045】
また、本実施形態では特に、自立支持装置1を店舗における販売や展示用の衣類全般を展示する、店舗用の衣装展示什器17として利用することができる。
【0046】
また、本実施形態では特に、自立支持装置1を冬場のコートやダウンジャケット類、日々使用する洋服等を吊り下げる、家庭用の衣装掛けラック19として利用することができる。
【0047】
また、本実施形態では特に、自立支持装置1を上掛け布団、敷布団、毛布、シーツ等を架け置きする布団干し器21として利用することができる。
【0048】
<第1実施形態の変形例>
なお、上記第1実施形態は、上記の態様に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例について順次説明する。
【0049】
(1)棒部材7が複数本ある場合
図10は棒部材7が複数本ある変形例に係る自立支持装置1の斜視図である。この図では、第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3はそれぞれ2つずつの第1貫通孔5及び第2貫通孔6を備えており、2本の棒部材7が第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3に挿通されている。棒部材7は3本以上であってもよい。
【0050】
図11は
図10の自立支持装置1を衣紋掛け具25として使用した例を示す斜視図である。衣紋掛け具25は、衣装12を掛置きするための第2支持領域23として、和服である衣装12を架け置きする和服掛け領域26を備える。和服は和装の着物等である。衣紋掛け具25は家庭または店舗において使用することができる。
【0051】
この変形例の自立支持装置1を用いれば、第1支持領域13及び第2支持領域23を増やすことができ、また自立支持装置1のデザインを変更することができるので、様々の目的や用途に自立支持装置1を用いることができる。
【0052】
(2)第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3が略L字状の場合
図12は第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3が略L字状である変形例に係る斜視図である。この図では、自立支持装置1の第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3は、略直線状に延びる基部10と、基部10の下方にて曲折した1つの設置足部4とからなる略L字形状を備える。
【0053】
この変形例の自立支持装置1によれば、第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3が逆T字型の場合に比べて、足元が邪魔になりにくいので、家庭または店舗における設置場所、例えば壁際に自立支持装置1を置きたい等の都合に適宜対応することが可能である。
【0054】
(3)第1支持脚部材2がその他の構造の場合
図13に第1支持脚部材2の形状のその他のバリエーションを示す。この図では、第1支持脚部材2を第1貫通孔5が孔設された側から見た側面図で示している。この図では第1支持脚部材2についてのみ図示しているが、第2支持脚部材3についても同様の形状となっている。
【0055】
図13の(a)では設置足部4は内側が空洞の半球形状である。
図13の(b)では設置足部4は内側が空洞の長方形状である。
図13の(c)では設置足部4は内側が空洞の台形状である。
図13の(d)では設置足部4は内側が空洞の三角形状である。
図13の(e)では基部10に2枚の略台形状の板片が取り付けられて設置足部4を構成している。
図13の(f)は略T字形状の第1支持脚部材2の設置足部4の一部が切り欠かれた形状である。これに限らず略L字形状の第1支持脚部材2の設置足部4の一部を切り欠いた形状であってもよい。
【0056】
図13の(d)、(e)では、第1支持脚部材2は、略直線状に延びる基部10と、基部10の下方から分岐した設置足部4とからなる略逆Y字形状の分岐板形状を備えている。
【0057】
このような変形例の自立支持装置1を用いれば自立支持装置の安定性を向上させることができたり、自立支持装置1のデザインを適宜変更することが可能である。また、第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3が略逆Y字形状の場合には、分岐板形状を安価に実現できる。
【0058】
(4)支持脚部材が3本以上ある場合
図14は支持脚部材が3本ある変形例に係る斜視図である。この図の自立支持装置1は、第1支持脚部材2と第2支持脚部材3との間に第3支持脚部材27を備える。また棒部材7が3本あり、上端の棒部材7は第1支持脚部材2と第2支持脚部材3と第3支持脚部材27とにそれぞれ挿通され、中間と下端の棒部材7は第1支持脚部材2と第3支持脚部材27とにそれぞれ挿通されている。
【0059】
図15は
図14の自立支持装置1の使用例を示す斜視図である。この自立支持装置1は棒部材7のうち第3支持脚部材27と第2支持脚部材3の間の領域を衣装12を吊り下げるための第1支持領域13として使用し、さらには普段使用する衣装12をクロゼットかわりに吊り下げる第3吊り下げ領域20として使用している。また棒部材7のうち第1支持脚部材2と第3支持脚部材27の間の領域に、板28を乗せて雑貨などを置く棚領域29として使用している。
【0060】
この変形例の自立支持装置1によれば、様々の用途や目的に応じて自立支持装置1の各領域のレイアウトやデザインの変更を行うことができる。
【0061】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を
図16〜18により説明する。
【0062】
[第2実施形態の属する技術の分野]
本発明は、どこにでも干せ、収納にもかさばらず、安価に提供できる簡易物干し器に関する。
【0063】
[第2実施形態に係わる技術]
太古より、洗濯は人類が衣服を発明してから連綿と続く人類永遠のテーマでありました。古代の人類は、自然に生えている木と木の間に、これまた自然に生えている葛蔓を渡して、蔓が乾燥してしっかりしてから、洗濯物を干したと考えられています。時代が下ると、棒きれを土に刺して棒きれの先端同士に紐を張り、洗濯物を干しました。更に、竹が移入されると、物干し台の上に竹製の物干し竿を載せ、洗濯物を天日干しするようになりました。
最近では、外に洗濯物を干すと、下着泥棒ではないが、盗難される危険性が増してきたことから、室内干しが多く見受けられる。あるいは、コインランドリーで、洗濯乾燥まで一気にやってしまうことも流行っていると聞きます。
ここでは、多くの主婦は全自動の洗濯機を持っているのに、電気乾燥まではしないで、室内干しをするというエコノミーな選択をしていることに着目した従来品の検討をしてみます。代表的な室内干しの物干し器の構造は、キャスター付きの台の上に、支柱となる金属あるいはプラスチックのポールをボルトとナットで固定し、向こう側とこちら側の2つの支柱となるポールの先端に、ハンガーを掛けるポールを渡し、これもネジでしっかり締めあげて、真っ平らな床の上に、垂直に立つ物干し器というイメージでした。
床の上を簡単に移動できるように、キャスターがついているのもあります。支柱が傾いたら、「ドライバーでネジを締めなおしてください。そうすれば、いつまでも使い続けられます」、というコンセプトの製品でした。
その他にも、傘が開閉するように、洗濯物を干すときは広げ、仕舞うときには閉じるようにする物干し器がありますが、収納時には背が高く、圧迫感が否めない代物でした。
【0064】
[第2実施形態に係わる技術課題]
究極の物干し器とは、どの要素があれば可能なのかを追求したところ、二つの支柱と一本の棒があれば、ハンガーなどを吊るすことができ、機能することに気が付きました。従って、ネジやボルト、ナットでギュウギュウ締め上げる必要もなく、収納時は、棒を支柱の穴から抜いて、部屋の片隅に立てかければ、それで済んでしまうという、力も使わなければ場所も取らない簡易な物干し器です。
[第2実施形態に係わる技術手段]
本発明者は、これらの課題を解決するために、支柱となる板に空ける穴の直径を棒の直径よりも20パーセント前後大きくして、二本の支柱となる板を垂直に立てたときに、グラグラする状態になるようにしました。この状態から二本の支柱となる板を片仮名のハの字の形に裾を拡げてやり、物干し器を安定させてからハンガーを掛けるようにします。因みに、この時、垂直に対して10度程の傾きを与えて、安定性を得ます。
【0065】
[第2実施形態に係わる技術形態]
以下、 本発明について詳細に説明します。支柱となる板は厚さが20mm、 幅が90mm、高さが1500mmで、その額に直径36mmの穴を空け、その裏側に補強の板を貼り付け、市販の直径30mmのステンレスの伸縮型の物干し竿を通して完了します。
ただし、座りをよくするために、支柱板の下に、厚さが 20mm、幅が600mm、高さが90mmの台をボルト、ナットで留めるようにしました。
【0066】
[第2実施形態に係わる実施例]
以下に実施例を示し、本発明を詳細に説明します。ここでは、支柱がハの字に広がった状態なので、物干しができます。そして、洗濯物が棒に掛かる度に重さが増して、物干し器がより安定します。
また、棒が支柱に固定されていないので、床面が多少凸凹していても、支柱が床面をしっかり捉えるので、建付けの悪い家のフローリングでも使用できます。
【0067】
[第2実施形態に係わる効果]
本発明の簡易物干し器は、接地面の悪い床でもしっかりと床面を捉え、安定して洗濯物を干せ、干し終わったら簡単に分解でき、コンパクトに収納できます。また、価格も低く抑えることも可能です。
また、アウトドアのときにも、二組の物干し器を体の前後に設置して、蚊帳を張ることもできます。
また、玄関に置いて、コート掛けにも使えます。
【0068】
<各実施形態に共通の付記>
なお、以上の説明において、「垂直」「平行」「平面」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」「平面」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」「実質的に平面」という意味である。
【0069】
なお、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
【0070】
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
【0071】
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
【解決手段】設置足部4をそれぞれ備えた第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3と、第1支持脚部材2及び第2支持脚部材3に孔設された第1貫通孔5及び第2貫通孔6と、棒部材7とを有し、棒部材7が、第1支持脚部材2を第2支持脚部材3側に傾かせるとともに第2支持脚部材3を第1支持脚部材2側に傾かせた状態で第1貫通孔5及び第2貫通孔6に略水平な姿勢で挿通されることにより、第1支持脚部材2と棒部材7とが互いに係止されるとともに第2支持脚部材3と棒部材7とが互いに係止されて、第1支持脚部材2、第2支持脚部材3、棒部材7による自立連設体8が構築され、自立連設体8に備えられる棒部材7を、第1支持領域、若しくは、第2支持領域とした、自立支持装置1。