(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
介護施設の入居者から、前記介護施設への訪問者の指定を受け付ける訪問者指定部と、 前記訪問者指定部で受け付けられた前記訪問者による訪問の予約を受け付ける訪問予約部と、前記訪問予約部によって受け付けられた前記訪問者にポイントを付与するポイント付与部と、前記訪問者による前記介護施設に対する評価の入力を受け付ける評価受付部を備え、前記ポイント付与部は、前記評価受付部によって前記訪問者からの評価を受け付けた場合、前記訪問者に追加のポイントを付与することを特徴とする介護施設支援装置。
前記入居者が前記訪問者と面会した日時を記録する面会記録部をさらに備え、前記ポイント付与部は、前記面会記録部から前記訪問者が前記入居者と面会した通知を受けると所定のポイントを前記訪問者に付与することを特徴とする請求項1に記載の介護施設支援装置。
前記訪問者の面会は、前記入居者と共に外出する面会外出を含み、前記ポイント付与部は、面会記録部から前記訪問者が前記入居者と面会外出した通知を受けると前記入居者との前記面会よりも前記面会外出の場合により多くのポイントを付与することを特徴とする請求項1または2に記載の介護施設支援装置。
前記評価受付部は、前記訪問者による介護施設の評価を受け付ける介護施設評価受付部と、前記訪問者による介護施設職員の評価を受け付ける介護施設職員評価受付部とを含むことを特徴とする請求項1に記載の介護施設支援装置。
前記ポイント付与部は、前記訪問者が介護施設評価受付部および介護施設職員評価受付部に評価を入力するごとに前記訪問者にポイントを付与することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の介護施設支援装置。
前記入居者が前記訪問者と面会の日時を相談するユーザーインターフェース画面を提供する対話部をさらに備える請求項1〜6のいずれか1項に記載の介護施設支援装置。
前記入居者及び前記訪問者の個人情報を取得する個人情報取得部と、前記個人情報を広告主に提供する個人情報提供部と、前記広告主から広告及び当該広告に係る広告情報を取得する広告情報取得部と、前記個人情報と前記広告情報との適合度合いの評価を行う適合評価部と、前記評価によって適合した広告情報に対応する前記広告を、当該広告情報と適合した前記個人情報の持ち主のもとへ配信する広告配信部と、前記広告配信部によって配信された前記広告の広告主から広告料を取得する広告料取得部と、前記広告料を前記介護施設の運営者に分配する広告料分配部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の介護施設支援装置。
前記個人情報は、前記入居者及び前記訪問者に関する少なくとも性別、年齢、居住地域、家族構成、学歴、職歴、趣味、病歴、または障害に関する情報を含むことを特徴とする請求項13に記載の介護施設支援装置。
請求項1〜14のいずれか1項に記載の介護施設支援装置は、さらに、ロボットと、前記ロボットと通信可能な情報処理装置とを備えていて、前記ロボットは、モニターと、カメラと、スピーカと、マイクと、を有し、前記情報処理装置は、前記ロボットへの指令を受け付ける指令受付部と、前記モニターに表示する映像を撮影する撮影部と、前記カメラで撮影された映像を表示する表示部と、前記スピーカから出力するための音声を受け付ける音声受付部と、前記マイクが集音した音を出力する音出力部と、を有することを特徴とする介護施設支援装置。
前記ロボットは、当該ロボットを走行可能にする駆動部をさらに有し、前記情報処理装置は、前記駆動部を遠隔操作する走行制御部をさらに有することを特徴とする請求項15〜17のいずれか1項に記載の介護施設支援装置。
前記情報処理装置は、VR装置をさらに有し、前記VR装置に前記表示部及び前記音出力部が備えられることを特徴とする請求項15〜18のいずれか1項に記載の介護施設支援装置。
前記入居者と前記訪問者とが面会する際に前記カメラにより撮影される映像を保存する映像保存部がさらに備えられていることを特徴とする請求項15〜19のいずれか1項に記載の介護施設支援装置。
前記ロボットを用いた面会に対する前記入居者の評価を受け付ける面会評価受付部をさらに備え、前記ポイント付与部は、前記面会評価受付部が受け付けた前記入居者の評価が所定以上であることを条件に前記訪問者にポイントを付与することを特徴とする請求項15〜20のいずれか1項に記載の介護施設支援装置。
前記映像保存部に保存された前記映像の前記入居者による再生回数をカウントする再生回数カウント部をさらに備え、前記ポイント付与部は、前記入居者による前記映像の再生回数が所定回数以上であることを条件に前記訪問者にポイントを付与することを特徴とする請求項20に記載の介護施設支援装置。
ポイントが付与される対象者を選択するポイント割当選択部をさらに備え、前記ポイント付与部は、前記訪問者に代えて前記ポイント割当選択部により選択された対象者にポイントを付与することを特徴とする請求項1〜22のいずれか1項に記載の介護施設支援装置。
コンピュータに、介護施設の入居者から、前記介護施設への訪問者の指定を受け付ける訪問者指定機能と、前記訪問者指定機能により受け付けられた前記訪問者による訪問の予約を受け付ける訪問予約機能と、前記訪問予約機能により受け付けられた前記訪問者にポイントを付与するポイント付与機能と、前記訪問者による前記介護施設に対する評価の入力を受け付ける評価受付機能を実現させ、前記ポイント付与機能により、前記評価受付機能によって前記訪問者からの評価が受け付けられた場合、前記訪問者に追加のポイントが付与されることを特徴とする介護施設支援プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0036】
[第1実施形態]
[介護施設支援装置]
第1実施形態に係る介護施設支援装置1を含むシステムの全体構成を
図1に示す。介護施設支援装置1は、介護施設の訪問者にポイントを付与する装置である。介護施設支援装置1は、介護施設の入居者を訪問する訪問者の面会および介護施設の評価に基づいて、訪問者にポイントを付与する装置である。介護施設支援装置1は、一例として、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、サーバ装置などに代表される情報処理装置によって実現されるものである。
【0037】
図1に示すように、入居者3は、介護施設2に入居している。訪問者4は、介護施設2に入居している入居者3を訪問する。介護施設2とは、例えば、老人ホームなどのような老人を介護する有料施設であり、訪問者4とは、例えば、入居者3の子供、孫、親戚、友人などの所定の人間である。
【0038】
介護施設支援装置1はネットワーク5と接続されている。介護施設支援装置1は入居者3の端末および訪問者4の端末とも接続されており、入居者3の端末および訪問者4の端末の双方から面会情報を取得する。入居者3は介護施設支援装置1に入居者3が介護施設2に来てほしい訪問者4の情報を入力し、その入力結果を介護施設支援装置1が受信すると、訪問者4が介護施設2を訪問する日時を予約する。
【0039】
以下に、
図2を用いて、介護施設支援装置1の構成例を説明する。介護施設支援装置1は、訪問者指定部10、対話部20、訪問予約部30、面会記録部40、ポイント付与部50、評価受付部60、バイタルサイン測定結果表示部70、生活状況記録部80、ポイント対象回数表示部90、訪問指定者除外通知部100、時間記録部110を備える。以下、具体的に説明する。
【0040】
訪問者指定部10は、介護施設2に入居している入居者3が、介護施設2に入居している入居者3を訪問する訪問者4の指定を受け付ける。
図3は、この訪問者指定部10のユーザーインターフェース画面を示す図である。入居者3は、自分を訪問してほしい人物を訪問者指定部10に入力する。自分を訪問してほしい人物とは、例えば、子供、孫、配偶者、親戚、友人などである。入居者3は訪問してほしい人物のカテゴリーを選択し、その氏名をカテゴリー欄の下部の「氏名」の右側の空欄に入力する。訪問してほしい人物の人数は、例えば4名であるが、これに限られない。なお、訪問してほしい人物の選出登録者は、例えば3ヶ月に1回変更することができる。
【0041】
訪問者指定部10が介護施設2に入居している入居者3を訪問する訪問者4の指定を受け付けると、
図4に示すように、訪問者4の端末に入居者3から面会に来てほしい旨のメールが届いていることが通知される。メール文の下には、「面会のご依頼を受けて施設に来て頂けますとポイントが付与されます。」、「面会のご依頼を受けますか?」というメッセージが表示され、その下に「はい」、「いいえ」のボタンが表示される。訪問者4はどちらかのボタンを押下することで入居者3を訪問するか否かを選択することができる。
【0042】
図4の画面で訪問者4が「はい」を選択すると、対話部20は、
図5に示すような入居者3と訪問者4とが面会の日時を相談するユーザーインターフェース画面を提供する。例えば、
図5に示すように、入居者3:「来週の土曜日来られる?」、訪問者4:「来週の土曜日は予定あり。来週の日曜日午後なら行ける。」、入居者3:「じゃあ来週の日曜日午後2時に来られる?」、訪問者4:「OK。では来週の日曜日午後2時に行くよ。」などのような対話が入居者3と訪問者4との間で行われる。このユーザーインターフェースはチャット画面でもよくメール画面でもよい。これにより、介護施設関係者間のコミュニケーション向上が見込まれる。
【0043】
訪問予約部30は、入居者3が訪問者4に介護施設2に面会に来てほしい日時の予約を受け付ける。
図6は、この訪問予約部30のユーザーインターフェース画面を示す図である。入居者3は、後述する対話部20での対話により決定した訪問者4に面会に来てほしい年月日および時間を、プルダウンメニューから選択する。また、年月日は
図6右側に示すようにカレンダーから選択することもできる。例えば、2020年2月3日午後3時0分などである。この日時は対話部20での対話により決定され、かつ面会可能時間であればいつでもよい。また、この訪問予約部30への入力は入居者3の携帯端末からだけに限られず訪問者4の携帯端末から行ってもよい。最終的に訪問の日時が合意された場合、介護施設2の入居者3及び訪問者4に対して予約が完了した旨の通知がされる。
【0044】
面会記録部40は、介護施設2の入居者3が訪問者4と面会すると、その面会したという事実、ならびに面会日時および面会時間(例えば、30分、1時間など)を記録し、後述するポイント付与部50に通知する。
【0045】
ポイント付与部50は、面会記録部40から入居者3が訪問者4と面会した通知を受信すると、介護施設2に入居している入居者3を訪問した訪問者4にポイントを付与する。
図7は、このポイント付与部50のユーザーインターフェース画面を示す図である。このポイントは、入居者3が介護施設2に入居する際に入居費用にアドオンして支払った金額に相当し、アドオンして支払った金額の返戻金とみなされる。例えば、アドオンして支払った金額が20000円であった場合、返戻金が1回10000円、月2回面会すれば20000円となる。また、このポイントは、訪問者4が入居者3と面会するごとに付与される。例えば、30分面会すれば2500ポイントが訪問者4に付与され、1時間面会すれば5000ポイントが訪問者4に付与される。このポイント数は一例であって訪問者4の資力に応じて変更することができる。
【0046】
ポイント付与部50は、訪問者4が介護施設2に来館して入居者3と面会する通常の面会に対し訪問者4にポイントを付与するのに加えて、訪問者4が入居者3とともに外出して面会すると、通常の面会時より多くのポイントを付与してもよい。例えば、通常の面会時にはポイント付与部50が訪問者4に2500ポイントを付与するとすれば、外出面会時にはその2倍の5000ポイントを付与することとしてもよい。入居者3は介護施設2に引きこもりがちであり、家族や親しい人と外出すれば刺激になり、認知症(MCI)の進行を防止することにつながる。
【0047】
ポイント付与部50が訪問者4に付与するポイントは、訪問者4が選定した任意のポイントカード(例えば、T−ポイントカード、楽天ポイントカード)のポイントとして付与される。ポイントが付与されると、
図5に示すように、「○○様 〇年〇月〇日〇時〇分〜〇時〇分にご訪問いただきましたので○○○○ポイント付与します!ご指定の○○○カードにポイント付与します」という表示がされる。これにより、訪問者4は入居者3または訪問者4がアドオンして支払った金額を取り戻そうとして積極的に入居者3を訪問するようになる。これにより、元気で生き生きとした入居者が増大し、入居者3と家族・親友間のコミュニケーションが向上し、要介護度の進行が防止され、認知症(MCI)の進行を防止し、罹患時の回復補助になる。
【0048】
評価受付部60は、訪問者4の評価の入力を受け付ける。評価受付部60は介護施設評価受付部61と介護施設職員評価受付部62とを含む。訪問者4は介護施設に対する評価を介護施設評価受付部61に、介護施設職員に対する評価を介護施設職員評価受付部62に記入する。
【0049】
図8は、介護施設評価受付部61のユーザーインターフェース画面を示す図である。介護施設の評価は、例えば、予め決められた評価項目について、「1:大変良い」、「2:良い」、「3:普通」、「4:悪い」、「5:大変悪い」の五段階評価として、一つを選択することで行われる。予め決められた評価項目は例えば、
図8に示すように、「館内の雰囲気」、「館内のきれいさ」、「館内の設備」などである。介護施設評価受付部61への入力は、介護施設の施設長のインセンティブになる。これにより、施設運営におけるレベルの向上が見込まれる。具体的には、介護施設2は、元気な入居者が多い介護施設になり、外部からの来館者が多く、賑わっている施設という評価が得られ、行き届いた清掃や高いホスピタリティが実現できる。
【0050】
図9は、介護施設職員評価受付部62のユーザーインターフェース画面を示す図である。介護施設職員の評価は、例えば、予め決められた評価項目について、「1:大変良い」、「2:良い」、「3:普通」、「4:悪い」、「5:大変悪い」の五段階評価として、一つを選択することで行われる。予め決められた評価項目は例えば、
図9に示すように、「職員のサービス」、「職員の態度」、「職員の言葉使い」などである。介護施設職員評価受付部62への入力は介護施設職員のインセンティブになる。ワーストの評価の場合は再教育の対象資料の基となる。これにより、介護職員のホスピタリティの向上が見込まれる。具体的には、介護職員は、来館者が多いため手が抜けず、スタッフの優劣が第三者の評価に基づき客観的に評価され、競争意識によるスキル向上が見込まれ、入居者および家族・親友とのコミュニケーションが円滑化し、ホスピタリティが向上する。
【0051】
バイタルサイン測定結果表示部70は、血圧計などで測定された入居者3のバイタルサイン測定結果を表示する。
図10は、このバイタルサイン測定結果表示部70のユーザーインターフェース画面を示す図である。
図10に示すように、バイタルサインには例えば、血圧や脈拍、心拍数、呼吸数などが含まれる。
図10に示す画面には、このような血圧や脈拍、心拍数、呼吸数などの測定値が表示される。これにより、入居者3が訪問者4と面会することにより入居者3のバイタルサインが改善されたかを判定でき、経過詳細の把握を介護職員や介護施設2の施設長にヒアリングすることにより訪問者4と介護職員や施設長との緊密なコミュニケ−ションが図られる。
【0052】
生活状況記録部80は、入居者3の生活状況を記録する。例えば、入居者3があるイベントに参加すればそのイベントに参加したことの申請入力を受け付け、その情報を記録して表示する。
図11は、この生活状況記録部80が記録した生活状況を表示するユーザーインターフェース画面を示す図である。生活状況とは、
図11に示すように、例えば介護施設内のイベントにどれぐらい参加できたかなどである。
図11に示す画面では、今月参加したイベントとして、〇日:○○○イベント、〇日:○○○イベント、・・・などのように表示される。又、事前にどういったイベントに参加し、参加しなかったという情報を訪問者4が把握することにより訪問時の話題作りや入居者3の趣味・友人関係の把握ができ、訪問者4と介護施設2の他の入居者とのコミュニケ−ションにもつながる。
【0053】
ポイント対象回数表示部90は、ポイント付与部50が付与するポイントの対象回数を表示する。
図12は、このポイント対象回数表示部90のユーザーインターフェース画面を示す図である。例えば、
図12に示すように、訪問者4が入居者3を1回訪問すれば、「今月付与されたポイント ○○○○ポイント(〇月〇日の面会につき)」という表示と、「今月残っているポイント ○○○○ポイント」という表示とがされる。これにより、訪問者4はその月もう一度入居者3を訪問すればまたポイントが付与されることが分かる。これにより、訪問者4が入居者3を訪問する機会が増える。
【0054】
訪問指定者除外通知部100は、指定された訪問者4を除外する通知を発する。
図13は、この訪問指定者除外通知部100のユーザーインターフェース画面を示す図である。この通知は、前述の3ヶ月に1回の訪問指定者見直しに対応していて、所定の訪問者4が他の訪問者に変更され、訪問指定者から除外された場合に発される。訪問指定者除外通知は、例えば、
図13に示すように、「入居者様の訪問指定者変更により、あなたは訪問指定者から除外されましたのでお知らせします。訪問指定者から除外されましたので、このアプリケーションから訪問予約をしてポイントをもらうことはできませんのでご承知おき下さい。これは訪問してポイントが付与される対象者から除外されたというだけで、入居者様を訪問していただくのは自由です。また訪問指定者に追加されました際にはご連絡差し上げます。」などのような通知が発される。通知方法は例えば、チャットでもよくメールでもよい。
【0055】
時間記録部110は、訪問者4が介護施設2に来館する際の入館時間および退館時間を記録する。例えば、介護施設の入口にICカードをタッチする部分がありそこに訪問者4がICカードをタッチすることにより介護施設のサーバ(図式せず)に訪問者4の入館時間および退館時間が記録され、時間記録部110がその入館時間および退館時間の情報を受信して記録する。
図14は、時間記録部110のユーザーインターフェース画面を示す図である。
図14に示すように、例えば、入館時間は、○○○○年○○月○○日○○時○○分、退館時間は○○○○年○○月○○日○○時○○分などの表示がされる。これにより、訪問者4が入居者3を訪問する時間が分かり、ポイント付与部50が訪問者4にポイントをいくら付与すればよいかを自動的に判定することが可能になる。
【0056】
第1実施形態に係る介護施設支援装置1によれば、元気で生き生きとした入居者の増大、入居者の家族・親友間の絆の持続、介護施設関係者間のコミュニケーション向上、要介護度の進行防止および罹患時の回復補助、認知症(MCI)の進行予防が実現され、所謂フレイル予防につながる。また、元気な入居者が多い介護施設、外部からの来館者が多く賑わっている施設という評価、行き届いた清掃および高いホスピタリティが実現される。また、介護施設職員としては、来館者が多いため手を抜けず、スタッフの優劣が第三者の評価に基づき客観的に評価されるため競争意識によるスキル向上、入居者および家族・親友とのコミュニケーション円滑化、ホスピタリティの向上が実現される。また、国・地域としては、固定化している金融資産の循環効果、要介護度の進行防止効果・病気低減による医療費の節減、介護施設地域周辺の商業施設に対する消費効果が実現される。
【0057】
また、第1実施形態に係る介護施設支援装置1によれば、介護施設の収入として、介護事業者と協業し、明確に差別化された施設を展開できるため、直営施設の運営収入が見込まれる。また、一定の商圏エリアを設け、1施設のみソフト利用を承諾し、同一商圏エリアにおける差別化を明確化することにより、ソフト利用収入を継続的に獲得できるため、介護事業者へのソフト利用収入が見込まれる。また、入居者の孤立防止による認知症の進行予防、要介護度の予防の関連したエビデンスの訴求、および施設の現状を開示し医療介護費の抑制に伴った助成金・補助金を獲得することで、要介護度の進行予防・認知症予防に基づく補助金収入が見込まれる。また、50代前後と20代前後が定期的に来館するため彼らをターゲットとしたマーケティング活動・セールスプロモーション活動、異業種とのアライアンス活動が期待できるため、周辺ビジネス企業のマーケティング、セールスプロモーション利用による収入が見込まれる。
【0058】
[介護施設支援方法]
以下、
図15を用いて、第1実施形態に係る介護施設支援方法について説明する。第1実施形態に係る介護施設支援方法は、介護施設2の入居者3への訪問者4の訪問に基づいて、訪問者4にポイントを付与するプロセスである。
【0059】
訪問者指定ステップS10で、訪問者指定部10が、介護施設2に入居している入居者3が介護施設2に入居している入居者3を訪問する訪問者4の指定を受け付ける。入居者3は、自分を訪問してほしい人物を訪問者指定部10に入力する。自分を訪問してほしい人物とは、例えば、子供、孫、配偶者、親戚、友人などである。入居者3は訪問してほしい人物のカテゴリーを選択し、その氏名をカテゴリー欄の下部の「氏名」の右側の空欄に入力する。訪問してほしい人物の人数は、例えば4名であるが、これに限られない。なお、訪問してほしい人物の選出登録者は、例えば3ヶ月に1回変更することができる。
【0060】
対話ステップS20では、対話部20が、入居者3と訪問者4とが面会の日時を相談するユーザーインターフェースを提供する。例えば、
図5に示すように、入居者3:「来週の土曜日来られる?」、訪問者4:「来週の土曜日は予定あり。来週の日曜日午後なら行ける。」、入居者3:「じゃあ来週の日曜日午後2時に来られる?」、訪問者4:「OK。では来週の日曜日午後2時に行くよ。」などのような対話が入居者3と訪問者4との間で行われる。このユーザーインターフェースはチャット画面でもよくメール画面でもよい。これにより、介護施設関係者間のコミュニケーション向上が見込まれる。
【0061】
訪問予約ステップS30では、訪問予約部30が、入居者3が訪問者4に介護施設2に面会に来てほしい日時の予約を受け付ける。入居者3は、後述する対話部20での対話により決定した訪問者4に面会に来てほしい年月日および時間を、プルダウンメニューから選択する。また、年月日は
図6右側に示すようにカレンダーから選択することもできる。例えば、2020年2月3日午後3時0分などである。この日時は後述する対話部20により入居者3が決定し、かつ面会可能時間であればいつでもよい。また、この訪問予約部30への入力は入居者3の携帯端末からだけに限られず訪問者4の携帯端末から行ってもよい。
【0062】
面会記録ステップS40では、介護施設2の入居者3が訪問者4と面会すると、その面会したという事実、ならびに訪問日時および訪問時間(例えば、30分、1時間など)を記録し、後述するポイント付与部50に通知する。
【0063】
ポイント付与ステップS50では、ポイント付与部50が、介護施設2に入居している入居者3を訪問した訪問者4にポイントを付与する。このポイントは、入居者3が介護施設2に入居する際に入居費用にアドオンして支払った金額に相当し、アドオンして支払った金額の返戻金とみなされる。例えば、アドオンして支払った金額が20000円であった場合、返戻金が1回10000円、月2回面会すれば20000円となる。また、このポイントは、訪問者4が入居者3と面会するごとに付与される。例えば、30分面会すれば2500ポイントが訪問者4に付与され、1時間面会すれば5000ポイントが訪問者4に付与される。このポイント数は一例であって訪問者4の資力に応じて変更することができる。
【0064】
ポイント付与ステップS50では、ポイント付与部50は、訪問者4が介護施設2に来館して入居者3と面会する通常の面会に対し訪問者4にポイントを付与するのに加えて、訪問者4が入居者3とともに外出して面会すると、通常の面会時より多くのポイントを付与してもよい。例えば、通常の面会時にはポイント付与部50が訪問者4に2500ポイントを付与するとすれば、外出面会時にはその2倍の5000ポイントを付与することとしてもよい。入居者3は介護施設2に引きこもりがちであり、家族や親しい人と外出すれば刺激になり、認知症(MCI)の進行を防止することにつながる。
【0065】
ポイント付与部50が訪問者4に付与するポイントは、訪問者4が選定した任意のポイントカード(例えば、公知の信販会社等の発行するポイントカード)のポイントとして付与される。ポイントが付与されると、
図7に示すように、「○○様 〇年〇月〇日〇時〇分〜〇時〇分にご訪問いただきましたので○○○○ポイント付与します!ご指定の○○○カードにポイント付与します」という表示がされる。これにより、訪問者4は入居者3または訪問者4アドオンして支払った金額を取り戻そうとして積極的に入居者3を訪問するようになる。これにより、元気で生き生きとした入居者が増大し、入居者3と家族・親友間のコミュニケーションが向上し、要介護度の進行が防止され、認知症(MCI)の進行を防止し、罹患時の回復補助になる。
【0066】
評価受付ステップS60では、評価受付部60が、訪問者4の評価の入力を受け付ける。評価受付ステップS60は、介護施設評価受付ステップS61と介護施設職員評価受付ステップS62とを含む。訪問者4は介護施設に対する評価を介護施設評価受付部61に、介護施設職員に対する評価を介護施設職員評価受付部62に入力する。
【0067】
介護施設評価受付ステップS61では、評価方法は例えば、予め決められた評価項目について、「1:大変良い」、「2:良い」、「3:普通」、「4:悪い」、「5:大変悪い」の五段階評価として、一つを選択する。予め決められた評価項目は例えば、
図8に示すように、「館内の雰囲気」、「館内のきれいさ」、「館内の設備」などである。介護施設評価受付部61への入力は、介護施設の施設長のインセンティブになる。これにより、施設運営におけるレベルの向上が見込まれる。具体的には、介護施設2は、元気な入居者が多い介護施設になり、外部からの来館者が多く、賑わっている施設という評価が得られ、行き届いた清掃や高いホスピタリティが実現できる。
【0068】
介護施設職員評価受付ステップS62では、評価方法は例えば、予め決められた評価項目について、「1:大変良い」、「2:良い」、「3:普通」、「4:悪い」、「5:大変悪い」の五段階評価として、一つを選択する。予め決められた評価項目は例えば、
図9に示すように、「職員のサービス」、「職員の態度」、「職員の言葉使い」などである。介護施設職員評価受付部62への入力は介護施設職員のインセンティブになる。ワーストの評価の場合は再教育の対象資料の基となる。これにより、介護職員のホスピタリティの向上が見込まれる。具体的には、介護職員は、来館者が多いため手が抜けず、スタッフの優劣が第三者の評価に基づき客観的に評価され、競争意識によるスキル向上が見込まれ、入居者および家族・親友とのコミュニケーションが円滑化し、ホスピタリティが向上する。
【0069】
バイタルサイン測定結果表示ステップS70では、バイタルサイン測定結果表示部70が、入居者3のバイタルサインを測定する。
図10に示すように、バイタルサインには例えば、血圧や脈拍、心拍数、呼吸数などが含まれる。
図10に示す画面には、このような血圧や脈拍、心拍数、呼吸数などの測定値が表示される。これにより、入居者3が訪問者4と面会することにより入居者3のバイタルサインが改善されたかを判定することができる。
【0070】
生活状況記録ステップS80では、生活状況記録部80が、入居者3の生活状況を記録する。生活状況とは、
図11に示すように、例えば介護施設内のイベントにどれぐらい参加できたかなどである。
図11に示す画面では、今月参加したイベントとして、〇日:○○○イベント、〇日:○○○イベント、・・・などのように表示される。イベントに参加できた回数が多いと訪問者4が入居者3を訪問した効果があったことになる。
【0071】
ポイント対象回数表示ステップS90では、ポイント対象回数表示部90が、ポイント付与部50が付与するポイントの対象回数を表示する。例えば、
図12に示すように、訪問者4が入居者3を1回訪問すれば、「今月付与されたポイント ○○○○ポイント(〇月〇日の面会につき)」という表示と、「今月残っているポイント ○○○○ポイント」という表示とがされる。これにより、訪問者4はその月もう一度入居者3を訪問すればまたポイントが付与されることが分かる。これにより、訪問者4が入居者3を訪問する機会が増える。
【0072】
訪問者指定除外通知ステップS100では、訪問指定者除外通知部100は、指定された訪問者4を除外する通知を発する。この通知は、前述の3ヶ月に1回の訪問指定者見直しに対応していて、所定の訪問者4が他の訪問者に変更され、訪問指定者から除外された場合に発される。訪問指定者除外通知は、例えば、
図13に示すように、「入居者様の訪問指定者変更により、あなたは訪問指定者から除外されましたのでお知らせします。訪問指定者から除外されましたので、このアプリケーションから訪問予約をしてポイントをもらうことはできませんのでご承知おき下さい。これは訪問してポイントが付与される対象者から除外されたというだけで、入居者様を訪問していただくのは自由です。また訪問指定者に追加されました際にはご連絡差し上げます。」などのような通知が発される。通知方法は例えば、チャットでもよくメールでもよい。
【0073】
時間記録ステップS110では、時間記録部110は、訪問者4が介護施設2に来館する際の入館時間および退館時間を記録する。
図14に示すように、例えば、入館時間は、○○○○年○○月○○日○○時○○分、退館時間は○○○○年○○月○○日○○時○○分などの表示がされる。これにより、訪問者4が入居者3を訪問する時間が分かり、ポイント付与部50が訪問者4にポイントをいくら付与すればよいかを自動的に判定することが可能になる。
【0074】
第1実施形態に係る介護施設支援方法によれば、元気で生き生きとした入居者の増大、入居者の家族・親友間の絆の持続、介護施設関係者間のコミュニケーション向上、要介護度の進行防止および罹患時の回復補助、認知症(MCI)の進行予防が実現される。また、元気な入居者が多い介護施設、外部からの来館者が多く賑わっている施設という評価、行き届いた清掃および高いホスピタリティが実現される。また、介護施設職員としては、来館者が多いため手を抜けず、スタッフの優劣が第三者の評価に基づき客観的に評価されるため競争意識によるスキル向上、入居者および家族・親友とのコミュニケーション円滑化、ホスピタリティの向上が実現される。また、国・地域としては、固定化している金融資産の循環効果、要介護度の進行防止効果・病気低減による医療費の節減、介護施設地域周辺の商業施設に対する消費効果が実現される。
【0075】
また、第1実施形態に係る介護施設支援方法によれば、明確に差別化された施設を展開できるため、入居率の向上が見込まれ施設の運営収入が期待できる。また、一定の商圏エリアを設け、1施設のみソフト利用を承諾し、同一商圏エリアにおける差別化を明確化することにより、ソフト利用収入を継続的に獲得できるため、介護事業者へのソフト利用収入が見込まれる。また、入居者の孤立防止による認知症の進行予防、要介護度の予防の関連したエビデンスの訴求、および施設の現状を開示し医療介護費の抑制に伴った助成金・補助金を獲得することで、要介護度の進行予防・認知症予防に基づく補助金収入が見込まれる。また、主として入居者の子及び孫の年齢層である50代前後と20代前後が定期的に来館するため彼らをターゲットとしたマーケティング活動・セールスプロモーション活動、異業種とのアライアンス活動が期待できるため、周辺ビジネス企業のマーケティング、セールスプロモーション利用による収入が見込まれる。
【0076】
[介護施設支援プログラム]
第1実施形態に係る介護施設支援プログラムでは、第1実施形態の介護施設支援装置1が有する機能をコンピュータに実現させる。
【0077】
第1実施形態では、介護施設における介護施設支援装置1について説明したが、これに限られるものではなく、例えば、総合病院、中小病院、診療所などの医療機関にも適用できる。
【0078】
また、第1実施形態では面会には外出面会が含まれることを説明したが、外出面会した際に、撮像部(図示せず)を設けて入居者3と訪問者4との写真を撮影してもよい。この写真撮影は、入居者3が訪問者4と一緒に外出したことを示す証拠としても用いることができるし、入居者3が死去した後も思い出のアルバムとして残すこともできる。また、スチール写真として葬儀の際のエンドロールで流すこともできる。
【0079】
また、第1実施形態ではバイタルサイン測定結果表示部70が入居者3のバイタルサインを測定する構成としたが、これとともにまたはこれに代えて、入居者3の食事状況を記録する食事情報記録部を有する構成としてもよい。これにより、入居者3の食欲が増進し、要介護度の進行防止につながる。
【0080】
また、第1実施形態では介護施設支援装置1がアプリケーションで利用される場合について述べたが、これに限られるものではなく、クラウドコンピューティングシステムを利用する環境で利用される場合にも適用できる。
【0081】
また、第1実施形態では介護施設2に入居している入居者3を訪問する訪問者4の訪問や介護施設2および介護施設職員への評価に対して訪問者4にポイントを付与する構成としたが、ポイント付与に代わり、仮想通貨等電子デ−タのみでやり取りできる通貨でも付与することができる。
【0082】
また、第1実施形態では介護施設2に入居している入居者3を訪問する訪問者4の訪問や介護施設2および介護施設職員への評価に対して訪問者4にポイントを付与する構成としたが、ポイント付与に代わり、入居者3が死去した後にパスワードなどで入居者3のデジタル遺品を管理する構成とすることもできる。
【0083】
[第2実施形態]
図16ないし
図26を参照して、第2実施形態に係る介護施設支援装置301について説明する。第2実施形態に係る介護施設支援装置301では、後述する新たな機能が追加され、ロボット302を介して入居者3と訪問者4とが面会する点で、第1実施形態に係る介護施設支援装置1と異なる。そのため、第2実施形態の説明では、第1実施形態と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、第1実施形態と重複する説明は省略する。
【0084】
先ず
図16を参照して、第2実施形態に係る介護施設支援装置301の概要について説明する。
図16は第2実施形態に係る介護施設支援装置301の概要を示す図である。介護施設支援装置301は、ロボット302と情報処理装置303とを備える。介護施設支援装置301、ロボット302、及び情報処理装置303は、インターネットを含むネットワーク5に有線通信又は無線通信によって接続されている。ロボット302は、ネットワーク5を介して情報処理装置303によって遠隔操作される。
【0085】
介護施設支援装置301は、入居者3の端末および訪問者4の端末と、有線接続又は無線接続により接続されている。介護施設支援装置301は、入居者3の端末及び訪問者4の端末と、ネットワーク5を介して接続してもよいし、ネットワーク5を介さずに直接接続してもよい。
【0086】
図17は、第2実施形態に係る介護施設支援装置301の機械的構成を示す図である。同
図17を参照して介護施設支援装置301の機械的構成を説明する。
【0087】
介護施設支援装置301は、通信インターフェース304、Read Only Memory(ROM)305、Random Access Memory(RAM)306、記憶部307、Central Processing Unit(CPU)308、入出力インターフェース309などを備える。
【0088】
介護施設支援装置301は、外部装置として入力装置310及び出力装置311を備える。介護施設支援装置301は、入力装置310として図示しないキーボード、マウス、スキャナなどを備え、出力装置311として図示しないモニター、プリンタ、スピーカなどを備えており、いわゆる周辺機器が外部装置として用いられる。
【0089】
通信インターフェース304は、主にデータをネットワーク5に対して入出力を行う機能を備える。ロボット302及び情報処理装置303との通信は通信インターフェース304を介して行う。
【0090】
記憶部307は、記憶装置として利用でき、介護施設支援装置301が動作する上で必要となる後述の介護施設支援プログラム及び当該介護施設支援プログラムによって利用される各種データなどが記録される。
【0091】
入出力インターフェース309は、介護施設支援装置301の外部装置となる入力装置310及び出力装置311に対してデータなどの送受信を行う。入力装置310とは、キーボード、マウス、スキャナなど介護施設支援装置301に情報を入力するものである。出力装置311とは、モニター、プリンタ、スピーカなど介護施設支援装置301の情報を出力するものである。
【0092】
介護施設支援装置301は、後述する介護施設支援プログラム(
図25、26参照)をROM305若しくは記憶部307に保存し、RAM306などで構成されるメインメモリに介護施設支援プログラムを取り込む。CPU308は、介護施設支援プログラムを取り込んだメインメモリにアクセスして、当該プログラムを実行する。
【0093】
図18は、第2実施形態に係る介護施設支援装置の機能的構成を示す図である。同
図18を参照して、第2実施形態に係る介護施設支援装置301の機能的構成について説明する。介護施設支援装置301は、後述する介護施設支援プログラムを実行することでCPU308に訪問者指定部10、対話部20、訪問予約部30、面会記録部40、ポイント付与部50、評価受付部60、介護施設評価受付部61、介護施設職員評価受付部62、バイタルサイン測定結果表示部70、生活状況記録部80、ポイント対象回数表示部90、訪問指定者除外通知部100、時間記録部110、個人情報取得部120、個人情報提供部130、広告情報取得部140、適合評価部150、広告配信部160、広告料取得部170、広告料分配部180、映像保存部190、面会評価受付部200、再生回数カウント部210、及びポイント割当選択部220などを備える。
【0094】
訪問者指定部10は、介護施設2の入居者3から、介護施設2への訪問者4の指定を受け付ける。
対話部20は、入居者3が訪問者4と面会の日時を相談するユーザーインターフェース画面を提供する。
【0095】
訪問予約部30は、訪問者指定部10で受け付けられた訪問者4による訪問の予約を受け付ける。
面会記録部40は、入居者3が訪問者4と面会した日時を記録する。
ポイント付与部50は、訪問予約部30によって受け付けられた訪問者4にポイントを付与する。
【0096】
評価受付部60は、訪問者による介護施設に対する評価の入力を受け付ける。
ポイント付与部50は、評価受付部60によって訪問者4からの評価を受け付けた場合、訪問者4に追加のポイントを付与する。
訪問者4の面会は、入居者3と共に外出する面会外出を含み、ポイント付与部50は、面会記録部40から訪問者4が入居者3と面会外出した通知を受けると入居者3との面会よりも面会外出の場合により多くのポイントを付与する。
【0097】
評価受付部60は、介護施設評価受付部61と介護施設職員評価受付部62とを含む。
介護施設評価受付部61は、訪問者4による介護施設2の評価を受け付ける。
介護施設職員評価受付部62は、訪問者4による介護施設職員の評価を受け付ける。
【0098】
ポイント付与部50は、訪問者4が介護施設評価受付部61および介護施設職員評価受付部62に評価を入力するごとに訪問者4にポイントを付与する。
ポイント付与部50は、訪問者4が選定した任意のポイントカードにポイントを付与する。
【0099】
バイタルサイン測定結果表示部70は、入居者3のバイタルサインの測定結果を表示する。
生活状況記録部80は、入居者3の生活状況を記録する。
【0100】
ポイント対象回数表示部90は、ポイント付与部50が付与するポイントの対象回数を表示する。
訪問指定者除外通知部100は、指定された訪問者4を除外する通知を発する。
時間記録部110は、訪問者4が来館する際の入館時間および退館時間を記録する。
【0101】
個人情報取得部120は、入居者3及び訪問者4の個人情報を取得する。
個人情報は、入居者3及び訪問者4に関する少なくとも性別、年齢、居住地域、家族構成、学歴、職歴、趣味、病歴、または障害に関する情報を含む。
【0102】
個人情報提供部130は、個人情報を広告主に提供する。
広告主は、介護施設支援プログラムの利用者を顧客の対象とする企業などであり、例えば、入居者3及び訪問者4を対象とした消費財に関する業種の企業、葬儀及び墓石墓地を扱う業者、遺産等の運用及び生前贈与に対するサポートを行う企業などである。さらに、将来の介護施設利用者へのアプローチを目的とした関連企業なども広告主になりうる。
【0103】
広告情報取得部140は、広告主から広告及び当該広告に係る広告情報を取得する。
広告とは、対象となる入居者3及び訪問者4などの元へ直接郵送される商品若しくはサービスのチラシなどの案内及びカタログなどのことである。なお、商品若しくはサービスの案内及びカタログなどの広告は、電子データとして電子メールに添付して対象となる入居者3及び訪問者4などの元へ配信してもよい。
【0104】
広告情報とは、商品若しくはサービスの名称、価格、広告主、配信期間、配信エリア、及び対象の人物の属性条件などのことである。ここでの対象となる人物の属性条件とは、広告主が想定している商品若しくはサービスの購買層の性別、年齢、居住地域、家族構成、学歴、職歴、趣味、病歴、及び障害のことである。
【0105】
適合評価部150は、個人情報と広告情報との適合度合いの評価を行う。
適合評価部150は、個人情報と広告情報とのそれぞれの項目の中で、所定個数以上、例えば3個以上適合しているか否かの評価を行う。例えば、広告情報の年齢が50代から60代であった場合、53歳の入居者3は適合しているとし、49歳の訪問者4は適合しないとする。
【0106】
広告配信部160は、評価によって適合した広告情報に対応する広告を、当該広告情報と適合した個人情報の持ち主のもとへ配信する。
広告配信部160は、広告情報と個人情報とが所定個数以上の適合が有った場合に、当該広告情報に係る広告を当該個人情報の元に配信する。
広告料取得部170は、広告配信部160によって配信された広告の広告主から広告料を取得する。
【0107】
広告料分配部180は、広告料を介護施設2の運営者に分配する。
広告料分配部180は、広告料取得部170が取得した広告料の全部若しくは一部について、ポイント付与部50が付与するポイントの原資に充当するために、介護施設2の運営者に分配する。
【0108】
映像保存部190は、入居者3と訪問者4とが面会する際にカメラ315により撮影される映像を保存する。
カメラ315は、後述するロボット302が有するカメラである。入居者3と訪問者4との面会の様子をカメラ315によって撮影し、静止画若しくは動画の映像として映像保存部190に保存する。なお、映像保存部190に保存される映像は、カメラ315で撮影した映像に限定されるものではなく、入居者3及び訪問者4などが所有するカメラによって撮影された映像であってもよい。
【0109】
カメラ315は、360度カメラを用いることができる。
360度カメラとは、魚眼レンズを用いて当該カメラを中心とした水平方向360度の風景が撮影可能である。360度カメラで撮影された画像は、超広角画像に変換することで、水平方向360度で切れ目のない画像が撮影できる。
また、360度カメラは、魚眼レンズ2個を前後に配置することで、上下左右全方位の360度パノラマ写真を撮影することができる。
【0110】
360度カメラで撮影された映像は、専用のアプリケーションによって仮想現実(VR)映像に変換することができ、後述するVR装置を用いて臨場感あふれるVR映像として見ることが可能となる。ここでいうVR装置とは、仮想現実を体験するための映像、若しくは360度カメラで撮影された映像を視聴するための機器であり、ゴーグルタイプ、メガネタイプ、コンタクトレンズなどがある。
【0111】
面会評価受付部200は、ロボット302を用いた面会に対する入居者3の評価を受け付ける。
ポイント付与部50は、面会評価受付部200が受け付けた入居者3の評価が所定以上であることを条件に訪問者4にポイントを付与する。
入居者3がロボット302を操作して訪問者4と面会した場合、或いは訪問者4がロボット302を操作して入居者3と面会した場合、入居者3が当該面会を快く思わないときなど訪問者4へのポイントの付与を排除することができる。ロボット302を用いた面会では、入居者3への配慮がより重要であると考えられるので、ポイント付与に際して入居者の評価を考慮ものとする。
【0112】
再生回数カウント部210は、映像保存部190に保存された映像の入居者3による再生回数をカウントする。
ポイント付与部50は、入居者3による映像の再生回数が所定回数以上であることを条件に訪問者4にポイントを付与する。
映像保存部190に保存された映像が、入居者3によって、例えば、3回以上視聴された場合に、その映像に映る面会相手の訪問者4に対してポイントが付与される。
【0113】
ポイント割当選択部220は、ポイントが付与される対象者を選択する。
ポイント付与部50は、訪問者4に代えてポイント割当選択部220により選択された対象者にポイントを付与する。
【0114】
訪問者4の意思により、訪問者4に付与されるべきポイントを、訪問者4に代えて他者、例えば、入居者3、入居者3の家族、親族等、又は介護施設2若しくはその職員などにポイントを付与することができる。この場合、ポイント割当選択部220によって、ポイントを付与する対象者を選択する。
【0115】
こうすることで、訪問者の親切心、満足度を充足させることができる。さらに、介護施設2にポイントが付与される場合は、介護施設2の設備などの充実を図ることが出来、介護施設2の職員にポイントが付与される場合は、当該職員のモチベーションの向上を図ることができ、入居者3、入居者3の家族、親族等にポイントが付与される場合は、入居者3、入居者3の家族、親族等との間の更なる親近感の醸成を図ることができる。
【0116】
図19は第2実施形態に係るロボット302の外観を示す図であり、
図20は第2実施形態に係るロボット302の機械的構成を示す図である。同
図19、20を参照して、ロボット302の構成について説明する。
【0117】
ロボット302は、ロボット本体312にモニター313、駆動部314、カメラ315、マイク316、及びスピーカ317を備える。ロボット302は、情報処理装置303を操作することで遠隔操作されるものである。
【0118】
ロボット302の使用例としては、入居者3が情報処理装置303を操作し、ロボット302を遠隔操作して訪問者4と面会する。若しくは、訪問者4が情報処理装置303を操作し、ロボット302を遠隔操作して入居者3と面会する。若しくは、入居者3と訪問者4との双方がそれぞれの情報処理装置303を操作し、ロボット302を遠隔操作して入居者3と訪問者4とはロボット302を通して相手と面会する。
【0119】
次に、
図20を参照して、ロボット302の機械的構成について説明する。
図20に示す様に、ロボット302は、カメラ315、マイク316、スピーカ317、モニター313、駆動部314、通信インターフェース324、ROM(Read Only Memory)325、RAM(Random Access Memory)326、記憶部327、及び入出力インターフェース329などを備えている。
【0120】
ロボット302は、外部装置として入力装置330及び出力装置331を備える。ロボット302は、入力装置330として図示しないキーボード、マウス、プッシュスイッチなどを備え、出力装置331として図示しないプリンタ、LEDランプなどを備え、いわゆる周辺機器が外部装置として用いられる。
【0121】
記憶部327は、記憶装置として利用でき、ロボット302が動作する上で必要となるファームウエア及び当該ファームウエアによって利用される各種データなどが記録される。ロボット302のファームウエアは、ROM325若しくは記憶部327に予め記憶されている。
【0122】
入出力インターフェース329は、ロボット302の外部装置となる入力装置330及び出力装置331に対してデータ及び信号などの送受信を行う。
ロボット302は、通信インターフェース324を介して情報処理装置303及び介護施設支援装置301と有線通信若しくは無線通信を行う。
【0123】
ロボット302は、ROM325若しくは記憶部327に保存されたファームウエアをRAM326などで構成されるメインメモリに取り込む。CPU328は、ロボット302を制御するためのファームウエアを取り込んだメインメモリにアクセスして、当該ファームウエアを実行する。
【0124】
ロボット302は、CPU328にファームウエアを実行させることで、モニター313、駆動部314、カメラ315、マイク316、スピーカ317、入力装置330、及び出力装置331の機能を制御する。
【0125】
モニター313は、情報処理装置303の撮影部335によって撮影された映像を表示する。
入居者3が情報処理装置303を操作してロボット302を遠隔操作する場合は、撮影部335によって撮影された入居者3の顔、姿などがモニター313に表示される。
訪問者4が情報処理装置303を操作してロボット302を遠隔操作する場合は、撮影部335によって撮影された訪問者4の顔、姿などがモニター313に表示される。
【0126】
駆動部314は、情報処理装置303の走行制御部338によって遠隔操作されることで、ロボット302を走行可能にする。
入居者3が走行制御部338を操作する場合は、入居者3は駆動部314を遠隔操作することによってロボット302の操縦することができる。
訪問者4が走行制御部338を操作する場合は、訪問者4は駆動部314を遠隔操作することによってロボット302を操縦することができる。
【0127】
カメラ315は、情報処理装置303の表示部336に表示する映像を撮影する。
さらに、カメラ315は、介護施設支援装置301の映像保存部190に保存する映像を撮影する。
【0128】
マイク316は、集音した音を情報処理装置303の音出力部340から出力する。
入居者3が情報処理装置303を操作してロボット302を遠隔操作する場合は、ロボット302のマイク316によって集音された訪問者4の声は情報処理装置303の音出力部340から出力され入居者3に届く。
訪問者4が情報処理装置303を操作してロボット302を遠隔操作する場合は、ロボット302のマイク316によって集音された入居者3の声は情報処理装置303の音出力部340から出力され訪問者4に届く。
【0129】
スピーカ317は、情報処理装置303の音声受付部337によって集音された音声を出力する。
入居者3が情報処理装置303を操作してロボット302を遠隔操作する場合は、情報処理装置303の音声受付部337によって集音された入居者3の声は、ロボット302のスピーカ317から出力されて訪問者4に届く。
訪問者4が情報処理装置303を操作してロボット302を遠隔操作する場合は、情報処理装置303の音声受付部337によって集音された訪問者4の声は、ロボット302のスピーカ317から出力されて入居者3に届く。
【0130】
図21は第2実施形態に係る情報処理装置303の構成を示す図である。同
図21を参照して、情報処理装置303の構成について説明する。
図21に示す様に、情報処理装置303は、指令受付部334、撮影部335、表示部336、音声受付部337、走行制御部338、VR装置339、音出力部340、通信インターフェース344、ROM(Read Only Memory)345、RAM(Random Access Memory)346、記憶部347、及び入出力インターフェース349などを備えている。
【0131】
情報処理装置303は、外部装置として入力装置352及び出力装置353を備える。情報処理装置303は、入力装置352として図示しないキーボード、マウス、スキャナなどを備え、出力装置353として図示しないプリンタなどを備えており、いわゆる周辺機器が外部装置として用いられる。
【0132】
記憶部347は、記憶装置として利用でき、情報処理装置303が動作する上で必要となるアプリケーションソフト及び当該アプリケーションソフトによって利用される各種データなどが記録される。情報処理装置303のアプリケーションソフトは、ROM345若しくは記憶部347に予め記憶されている。
【0133】
入出力インターフェース349は、情報処理装置303の外部装置となる入力装置352及び出力装置353に対してデータ及び信号などの送受信を行う。
情報処理装置303は、通信インターフェース344を介してロボット302及び介護施設支援装置301と有線通信若しくは無線通信を行う。
【0134】
情報処理装置303は、ROM345若しくは記憶部347に保存されたアプリケーションソフトをRAM346などで構成されるメインメモリに取り込む。CPU348は、情報処理装置303を制御するためのアプリケーションソフトを取り込んだメインメモリにアクセスして、当該アプリケーションソフトを実行する。
【0135】
情報処理装置303は、CPU348にアプリケーションソフトを実行させることで、指令受付部334、撮影部335、表示部336、音声受付部337、走行制御部338、VR装置339、音出力部340、通信インターフェース344、ROM(Read Only Memory)345、RAM(Random Access Memory)346、記憶部347、及び入出力インターフェース349、入力装置352及び出力装置353の機能を制御する。
【0136】
指令受付部334は、ロボット302への指令を受け付ける。
指令受付部334は、ロボット302のカメラ315、マイク316、スピーカ317、モニター313、及び駆動部314の各機能を制御するための指令を受け付ける。
【0137】
撮影部335は、ロボット302のモニター313に表示する映像を撮影する。
表示部336は、ロボット302のカメラ315で撮影された映像を表示する。
音声受付部337は、ロボット302のスピーカ317から出力するための音声を受け付ける。
【0138】
走行制御部338は、ロボット302の駆動部314を遠隔操作する。
音出力部340は、ロボット302のマイク316が集音した音を出力する。
VR装置339は、ロボット302の表示部336及び音出力部340が備えられる。
【0139】
360度カメラで撮影された映像について専用のアプリケーションで加工し、VR装置339を装着して当該映像を視聴することにより、360度全方位に立体空間が広がり、まるでその世界に入り込んだような体験ができる。入居者3がVR装置339を装着することにより、訪問者4と離れた場所に居ながら、入居者3は訪問者4と同じ空間にいるような疑似体験をすることができる。また、訪問者4がVR装置339を装着することで、入居者3と離れた場所にいながら、訪問者4は入居者3と同じ空間にいるような疑似体験をすることができる。
【0140】
図22から
図24は第2実施形態に係るロボット302の使用例1から3を示す図である。同
図22から
図24を参照してロボット302の使用例について説明する。
【0141】
図22を参照して、第2実施形態に係るロボット302の使用例1について説明する。
図22は、入居者3がロボット302を操作し、訪問者4の家族350と一緒に外出する様子を示している。外出先は、例えば、旅行先、コンサート、動物園、遊園地、映画などが挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
【0142】
入居者3は介護施設2に居ながら情報処理装置303を操作してロボット302を遠隔操作する。入居者3はロボット302を介して訪問者4の家族350とコミュニケーションを即時に取ることができる。入居者3が外出困難な状況である場合に、ロボット302を介護施設2から遠隔操作することで、家族350と供に外出する疑似体験をすることができる。使用例1では訪問者4を家族350としたが、これに限るものでは無く、ボランティアの人、介護の実習中の学生、介護施設2の職員などでもよい。
【0143】
ロボット302のカメラ315に360度カメラを用い、入居者3がVR装置339を装着した場合、入居者3はカメラ315によって撮影された映像を、臨場感を持って視聴することができる。
【0144】
また、入居者3はロボット302のカメラ315を使って外出先の風景などを撮影し映像保存部190に保存することができる。入居者3は、映像保存部190に保存された映像を後日繰り返し視聴することができる。
【0145】
次に、
図23を参照して、第2実施形態に係るロボット302の使用例2について説明する。
図23は、訪問者4がロボット302を操作し、入居者3の老人351と一緒に外出する様子を示している。
【0146】
訪問者4はロボット302を操作し遠隔地から入居者3の老人351とコミュニケーションを取ることができる。入居者3の老人351はロボット302のモニター313に映し出される訪問者4の顔を見ながら会話をする。ロボット302のモニター313に高精細のものを用いることで、入居者3の老人351は訪問者4との面会について現実に近い感覚を得ることができる
【0147】
第2実施形態に係るロボット302の使用例2について外出を例にして説明したが、これに限定されるものでは無く、入居者3は訪問者4が遠隔操作するロボット302と一緒に食事、風呂、ゲーム、散歩などを一緒にすることで、訪問者4と一緒にしている疑似体験が即時にできる。ゲームなら入居者3と訪問者4との対戦も可能である。寝たきりの入居者3に対しては、更に専用のロボットを使ってお茶を出すなど給仕などをすることができる。
【0148】
次に、
図24を参照して、第2実施形態に係るロボット302の使用例3について説明する。使用例3では、入居者3は情報処理装置303を操作してロボット302aを遠隔操作する。訪問者4は、入居者3が操作する情報処理装置303とは異なる情報処理装置303を操作してロボット302bを遠隔操作する。
【0149】
入居者3と訪問者4とは、それぞれロボット302aとロボット302bとを遠隔操作して、相手に対してコミュニケーションを取ることができる。入居者3は介護施設2に居ながらにして訪問者4と外出するなどの擬似体験をすることができる。訪問者4は遠隔地から入居者3を見舞うことができる。
【0150】
次に、
図25及び
図26を参照して、第2実施形態に係る介護施設支援方法について、第2実施形態に係る介護施設支援プログラムとともに説明する。
図25及び
図26は、第2実施形態に係る介護施設支援方法の流れを示すフローチャートである。
【0151】
図25及び
図26に示す様に、第2実施形態に係る介護施設支援方法は、訪問者指定ステップS10、対話ステップS20、訪問予約ステップS30、面会記録ステップS40、ポイント付与ステップS50、評価受付ステップS60、介護施設評価受付ステップS61、介護施設職員評価受付ステップS62、バイタルサイン測定結果表示ステップS70、生活状況記録ステップS80、ポイント対象回数表示ステップS90、訪問者指定除外通知ステップS100、時間記録ステップS110、個人情報取得ステップS120、個人情報提供ステップS130、広告情報取得ステップS140、適合評価ステップS150、広告配信ステップS160、広告料取得ステップS170、広告料分配ステップS180、映像保存ステップS190、面会評価受付ステップS200、再生回数カウントステップS210、及びポイント割当選択ステップS220などを備える。
【0152】
介護施設支援装置301は、ROM305若しくは記憶部307に保存された第2実施形態に係る介護施設支援プログラムをメインメモリに取り込み、CPU308により当該介護施設支援プログラムを実行する。
【0153】
CPU308は、第2実施形態に係る介護施設支援プログラムを実行することで、訪問者指定機能、対話機能、訪問予約機能、面会記録機能、ポイント付与機能、評価受付機能、介護施設評価受付機能、介護施設職員評価受付機能、バイタルサイン測定結果表示機能、生活状況記録機能、ポイント対象回数表示機能、訪問指定者除外通知機能、時間記録機能、個人情報取得機能、個人情報提供機能、広告情報取得機能、適合評価機能、広告配信機能、広告料取得機能、広告料分配機能、映像保存機能、面会評価受付機能、再生回数カウント機能、及びポイント割当選択機能を実現させる。
【0154】
これらの機能は
図25及び
図26に示す順序で処理を行う場合を例示したが、これに限らず、これらの順番を適宜入れ替えてCPU308は当該介護施設支援プログラムを実行しても良い。なお、上記した各機能は、前述の第2実施形態に係る介護施設支援装置301のCPU308の訪問者指定部10、対話部20、訪問予約部30、面会記録部40、ポイント付与部50、評価受付部60、介護施設評価受付部61、介護施設職員評価受付部62、バイタルサイン測定結果表示部70、生活状況記録部80、ポイント対象回数表示部90、訪問指定者除外通知部100、時間記録部110、個人情報取得部120、個人情報提供部130、広告情報取得部140、適合評価部150、広告配信部160、広告料取得部170、広告料分配部180、映像保存部190、面会評価受付部200、再生回数カウント部210、及びポイント割当選択部220の説明と重複するため、その詳細な説明は省略する。
【0155】
訪問者指定機能は、介護施設2の入居者3から、介護施設2への訪問者4の指定を受け付ける(S10:訪問者指定ステップ)。
対話機能は、入居者3が訪問者4と面会の日時を相談するユーザーインターフェース画面を提供する(S20:対話ステップ)。
【0156】
訪問予約機能は、訪問者指定部10で受け付けられた訪問者4による訪問の予約を受け付ける(S30:訪問予約ステップ)。
面会記録機能は、入居者3が訪問者4と面会した日時を記録する(S40:面会記録ステップ)。
【0157】
ポイント付与機能は、訪問予約部30によって受け付けられた訪問者4にポイントを付与する(S50:ポイント付与ステップ)。
評価受付機能は、訪問者による介護施設に対する評価の入力を受け付ける(S60:評価受付ステップ)。
【0158】
介護施設評価受付機能は、訪問者4による介護施設2の評価を受け付ける(S61:介護施設評価受付ステップ)。
介護施設職員評価受付機能は、訪問者4による介護施設職員の評価を受け付ける(S62:介護施設職員評価受付ステップ)。
【0159】
バイタルサイン測定結果表示機能は、入居者3のバイタルサインの測定結果を表示する(S70:バイタルサイン測定結果表示ステップ)。
生活状況記録機能は、入居者3の生活状況を記録する(S80:生活状況記録ステップ)。
【0160】
ポイント対象回数表示機能は、ポイント付与部50が付与するポイントの対象回数を表示する(S90:ポイント対象回数表示ステップ)。
訪問指定者除外通知機能は、指定された訪問者4を除外する通知を発する(S100:訪問指定者除外通知ステップ)。
【0161】
時間記録機能は、訪問者4が来館する際の入館時間および退館時間を記録する(S110:時間記録ステップ)。
個人情報取得機能は、入居者3及び訪問者4の個人情報を取得する(S120:個人情報取得ステップ)。
【0162】
個人情報提供機能は、個人情報を広告主に提供する(S130:個人情報提供ステップ)。
広告情報取得機能は、広告主から広告及び当該広告に係る広告情報を取得する(S140:広告情報取得ステップ)。
【0163】
適合評価機能は、個人情報と広告情報との適合度合いの評価を行う(S150:適合評価ステップ)。
広告配信機能は、評価によって適合した広告情報に対応する広告を、当該広告情報と適合した個人情報の持ち主のもとへ配信する(S160:広告配信ステップ)。
【0164】
広告料取得機能は、広告配信部160によって配信された広告の広告主から広告料を取得する(S170:広告料取得ステップ)。
広告料分配機能は、広告料を介護施設2の運営者に分配する(S180:広告料分配ステップ)。
【0165】
映像保存機能は、入居者3と訪問者4とが面会する際にカメラ315により撮影される映像を保存する(S190:映像保存ステップ)。
面会評価受付機能は、ロボット302を用いた面会に対する入居者3の評価を受け付ける(S200:面会評価受付ステップ)。
【0166】
再生回数カウント機能は、映像保存部190に保存された映像の入居者3による再生回数をカウントする(S210:再生回数カウントステップ)。
ポイント割当選択機能は、ポイントが付与される対象者を選択する(S220:ポイント割当選択ステップ)。
【0167】
上記した第2実施形態によれば、遠隔操作されるロボット302を介して面談を行うことができるため、入居者3若しくは訪問者4のいずれかが遠隔地にいる場合であっても面会をおこなうことができる。
【0168】
さらに、第2実施形態によれば、広告主から得た広告料はポイントの原資にすることができるので、入居者3の経済的負担を軽減させることができる。
【0169】
さらに、第2実施形態によれば、広告主は入居者3及び訪問者4の個人情報を取得することができるので、入居者3及び訪問者4の属性に応じた商品及びサービスを提供し、購買に結び付けることが出来る。
【0170】
本発明は上記した第2実施形態に係る介護施設支援装置301に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本開示の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の変形例、若しくは応用例により実施可能である。
介護施設への訪問者にポイントを付与することで介護施設への訪問者を増やし、同時に介護施設および介護施設職員を訪問者が評価することにより介護施設および介護施設職員の能力向上に寄与する介護施設支援装置であって、介護施設の入居者から、介護施設への訪問者の指定を受け付ける訪問者指定部と、訪問者指定部で受け付けられた訪問者による訪問の予約を受け付ける訪問予約部と、訪問予約部によって受け付けられた訪問者にポイントを付与するポイント付与部と、訪問者による介護施設に対する評価の入力を受け付ける評価受付部を備え、ポイント付与部は、評価受付部によって訪問者からの評価を受け付けた場合、訪問者に追加のポイントを付与する。