特許第6989218号(P6989218)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6989218角に面した電気コネクタポートを有する光起電力アセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6989218
(24)【登録日】2021年12月6日
(45)【発行日】2022年1月5日
(54)【発明の名称】角に面した電気コネクタポートを有する光起電力アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H02S 40/36 20140101AFI20211220BHJP
   H02S 40/32 20140101ALI20211220BHJP
   H02S 30/10 20140101ALI20211220BHJP
【FI】
   H02S40/36
   H02S40/32
   H02S30/10
【請求項の数】29
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2018-559981(P2018-559981)
(86)(22)【出願日】2017年6月16日
(65)【公表番号】特表2019-518404(P2019-518404A)
(43)【公表日】2019年6月27日
(86)【国際出願番号】US2017038046
(87)【国際公開番号】WO2017219005
(87)【国際公開日】20171221
【審査請求日】2020年6月1日
(31)【優先権主張番号】62/351,539
(32)【優先日】2016年6月17日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】15/624,219
(32)【優先日】2017年6月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505379467
【氏名又は名称】サンパワー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】フェルドマン、カイル ドナルド
(72)【発明者】
【氏名】ゴーニー、リー
(72)【発明者】
【氏名】デシャンボルト、マシュー
(72)【発明者】
【氏名】ロッシ、ゲイリー アラン
(72)【発明者】
【氏名】カプラ、ジョン ポール
【審査官】 桂城 厚
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2015/0287858(US,A1)
【文献】 国際公開第2013/086265(WO,A1)
【文献】 特開2001−144315(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0188486(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0144181(US,A1)
【文献】 特開2013−042130(JP,A)
【文献】 特開2005−072100(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02S 30/00−30/20
H02S 40/00−40/44
IEEE Xplore
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
交流光起電力(ACPV)アセンブリであって、
内側境界線と外側境界線との間の複数のフレーム部材を含むフレームと、
前記フレーム上に搭載されるACPVモジュールであって、前記ACPVモジュールは、複数の太陽電池を有するPVラミネートを含む、ACPVモジュールと、
前記複数のフレーム部材に結合するコーナーキーであって、前記PVラミネートの角部にて前記複数のフレーム部材を接合し、前記角部に前記内側境界線と前記外側境界線との間のフィードスルー開口部を含む、コーナーキーと
を備え
記ACPVモジュールは、前記複数の太陽電池に電気接続するインバータと、前記インバータに電気接続し、前記フィードスルー開口部に面するポート面を有する交流電流(AC)コネクタポートとをさらに含み、前記交流電流コネクタポートは前記外側境界線から前記フィードスルー開口部を介してアクセスすることが可能であり、
前記交流電流コネクタポートはプラグを含み、前記PVラミネートの側部に対して傾斜した角度を有する、交流光起電力(ACPV)アセンブリ。
【請求項2】
前記プラグは複数のスタックプラグを含み、前記複数のスタックプラグは、前記PVラミネートの面に沿った第1方向に延び、前記PVラミネートの前記面に交差する第2方向に沿って並んで配置される、請求項1に記載のACPVアセンブリ。
【請求項3】
前記インバータおよび前記交流電流コネクタポートは、前記角部にある、請求項1または2に記載のACPVアセンブリ。
【請求項4】
前記コーナーキーは、前記複数のフレーム部材の複数の係合スロット内に挿入する複数の係合機構を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のACPVアセンブリ。
【請求項5】
導電体の一端に、前記導電体の縦軸に対して傾斜して設けられた面を有するコネクタ端子を有する接続ケーブルをさらに備え、前記フィードスルー開口部は前記角部の頂点にあり、前記コネクタ端子は、前記交流電流コネクタポートに電気接続するために前記フィードスルー開口部を通って延在する、請求項1から4のいずれか一項に記載のACPVアセンブリ。
【請求項6】
導電体の一端に前記導電体の縦軸に対して傾斜して設けられた面を有するコネクタ端子を有する接続ケーブルをさらに備える、請求項1から4のいずれか一項に記載のACPVアセンブリ。
【請求項7】
前記傾斜の角度は45°〜90°の範囲内にある、請求項に記載のACPVアセンブリ。
【請求項8】
前記プラグは、第1AC電力ピンと、第2AC電力ピンと、ニュートラルアースピンとを有する、請求項1からのいずれか一項に記載のACPVアセンブリ。
【請求項9】
交流光起電力(ACPV)アセンブリであって、
内側境界線と外側境界線との間の複数のフレーム部材を含むフレームと、
前記フレーム上に搭載されるACPVモジュールであって、前記ACPVモジュールは、複数の太陽電池を有するPVラミネートを含む、ACPVモジュールと、
前記複数のフレーム部材に結合するコーナーキーであって、前記PVラミネートの角部にて前記複数のフレーム部材を接合し、前記角部に前記内側境界線と前記外側境界線との間のフィードスルー開口部を含む、コーナーキーと、を備え、
前記ACPVモジュールは、前記複数の太陽電池に電気接続するインバータと、前記インバータに電気接続し、前記フィードスルー開口部に面するポート面を有する交流電流(AC)コネクタポートとをさらに含み、前記交流電流コネクタポートは前記外側境界線から前記フィードスルー開口部を介してアクセスすることが可能であり、
前記ACPVアセンブリは、導電体の一端に、前記導電体の縦軸に対して傾斜して設けられた面を有するコネクタ端子を有する接続ケーブルをさらに備え、前記フィードスルー開口部は前記角部の頂点にあり、前記コネクタ端子は、前記交流電流コネクタポートに電気接続するために前記フィードスルー開口部を通って延在する、
交流光起電力(ACPV)アセンブリ。
【請求項10】
前記フレームは前記外側境界線に沿ったチャネルを含み、前記チャネル内には接続ケーブルの導電体が搭載される、請求項1からのいずれか一項に記載のACPVアセンブリ。
【請求項11】
交流光起電力(ACPV)アセンブリであって、
内側境界線と外側境界線との間の複数のフレーム部材を含むフレームと、
前記フレーム上に搭載されるACPVモジュールであって、前記ACPVモジュールは、複数の太陽電池を有するPVラミネートを含む、ACPVモジュールと、
前記複数のフレーム部材に結合するコーナーキーであって、前記PVラミネートの角部にて前記複数のフレーム部材を接合し、前記角部に前記内側境界線と前記外側境界線との間のフィードスルー開口部を含む、コーナーキーと、を備え、
前記ACPVモジュールは、前記複数の太陽電池に電気接続するインバータと、前記インバータに電気接続し、前記フィードスルー開口部に面するポート面を有する交流電流(AC)コネクタポートとをさらに含み、前記交流電流コネクタポートは前記外側境界線から前記フィードスルー開口部を介してアクセスすることが可能であり、
前記フレームは前記外側境界線に沿ったチャネルを含み、前記チャネル内には接続ケーブルの導電体が搭載される、ACPVアセンブリ。
【請求項12】
前記接続ケーブルの導電体は、前記チャネル内に設けられた据え付けクリップによって前記チャネル内に据え付けられる、請求項10または11に記載のACPVアセンブリ。
【請求項13】
前記ACPVモジュールは前記PVラミネート内に貫通する複数のバスバーを有する接続ボックスを含み、前記複数のバスバーは前記複数の太陽電池に電気接続される、請求項1から12のいずれか一項に記載のACPVアセンブリ。
【請求項14】
光起電力(PV)アセンブリであって、
内側境界線と外側境界線との間のフレーム部材を含むフレームであって、前記内側境界線から前記外側境界線まで前記フレーム部材を貫通するフィードスルー開口部を含む、フレームと、
前記フレーム上に搭載されるPVモジュールとを備え、前記PVモジュールは
前面と裏面との間に封入される複数の太陽電池を有するPVラミネートと、
前記PVラミネートの前記裏面に結合される電子構成要素であって、前記複数の太陽電池により生成される電力を調整するものであり、前記複数の太陽電池に電気結合されるDCコネクタポートと、前記フィードスルー開口部に面するポート面を有する調整済み電力用コネクタポートとを含む、電子構成要素とを含み、
前記調整済み電力用コネクタポートはプラグを含み、前記PVラミネートの側部に対して傾斜した角度を有する、光起電力(PV)アセンブリ。
【請求項15】
前記フレーム部材は複数のフレーム部材であり、前記PVアセンブリは、前記複数のフレーム部材に結合するコーナーキーであって、前記PVラミネートの角部にて前記複数のフレーム部材を接合するコーナーキーをさらに備え、
前記コーナーキーは、前記複数のフレーム部材の複数の係合スロット内に挿入する複数の係合機構を含む、請求項14に記載のPVアセンブリ。
【請求項16】
前記電子構成要素は、前記複数の太陽電池により生成される直流電流を交流電流に変換するインバータを含む、請求項14または15に記載のPVアセンブリ。
【請求項17】
前記電子構成要素は電子DC‐DCオプティマイザを含む、請求項14から16のいずれか一項に記載のPVアセンブリ。
【請求項18】
前記調整済み電力用コネクタポートは調整済み電力を外部負荷へ出力するためのものである、請求項14から17のいずれか一項に記載のPVアセンブリ。
【請求項19】
前記プラグはピンを有し、前記ピンは前記フィードスルー開口部を通って延在するピン軸を含む、請求項14から18のいずれか一項に記載のPVアセンブリ。
【請求項20】
前記PVモジュールに電気接続され、第2PVモジュールに電気接続されるケーブルをさらに備え、前記ケーブルは、
第1端部及び第2端部を有する導電体と、
前記第1端部における前記導電体の縦軸に対して第1の角度で傾斜して設けられた面を有するコネクタ端子と、前記第2端部における前記導電体の縦軸に対して第2の角度で傾斜して設けられた面を有するコネクタ端子とを含み、
前記第1の角度で傾斜して設けられた面を有するコネクタ端子は前記PVモジュールの前記調整済み電力用コネクタポートに電気接続され、前記第2の角度で傾斜して設けられた面を有するコネクタ端子は前記第2PVモジュールの第2の調整済み電力用コネクタポートに電気接続される、請求項14から19のいずれか一項に記載のPVアセンブリ。
【請求項21】
前記プラグは複数のスタックプラグを含み、前記複数のスタックプラグの各々は複数のコネクタピンを含み、前記第1の角度で傾斜して設けられた面を有するコネクタ端子は、前記複数のコネクタピンと係合するための複数の穴を有するソケットを含む、請求項20に記載のPVアセンブリ。
【請求項22】
前記複数のスタックプラグは、前記PVラミネートの面に沿った第1方向に延び、前記PVラミネートの前記面に交差する第2方向に沿って並んで配置される、請求項21に記載のPVアセンブリ。
【請求項23】
光起電力(PV)アセンブリであって、
内側境界線と外側境界線との間のフレーム部材を含むフレームであって、前記内側境界線から前記外側境界線まで前記フレーム部材を貫通するフィードスルー開口部を含む、フレームと、
前記フレーム上に搭載されるPVモジュールとを備え、前記PVモジュールは
前面と裏面との間に封入される複数の太陽電池を有するPVラミネートと、
前記PVラミネートの前記裏面に結合される電子構成要素であって、前記複数の太陽電池により生成される電力を調整するものであり、前記複数の太陽電池に電気結合されるDCコネクタポートと、前記フィードスルー開口部に面するポート面を有する調整済み電力用コネクタポートとを含む、電子構成要素とを含み、
前記PVアセンブリは、前記PVモジュールに電気接続され、第2PVモジュールに電気接続されるケーブルをさらに備え、前記ケーブルは、
第1端部及び第2端部を有する導電体と、
前記第1端部における前記導電体の縦軸に対して第1の角度で傾斜して設けられた面を有するコネクタ端子と、前記第2端部における前記導電体の縦軸に対して第2の角度で傾斜して設けられた面を有するコネクタ端子とを含み、
前記第1の角度で傾斜して設けられた面を有するコネクタ端子は前記PVモジュールの前記調整済み電力用コネクタポートに電気接続され、前記第2の角度で傾斜して設けられた面を有するコネクタ端子は前記第2PVモジュールの第2の調整済み電力用コネクタポートに電気接続される、PVアセンブリ。
【請求項24】
前記導電体は前記フレームの前記外側境界線に沿って配索される、請求項20から23のいずれか一項に記載のPVアセンブリ。
【請求項25】
光起電力(PV)モジュールであって、
前面と裏面との間に封入される複数の太陽電池を有するPVラミネートであって、前記裏面は前記PVラミネートの角部にて接合される複数の縁部を含む、PVラミネートと、
前記PVラミネートの前記裏面に結合される電子構成要素とを備え、前記電子構成要素は前記複数の太陽電池により生成される電力を調整するためのものであり、前記電子構成要素は前記複数の太陽電池に電気結合されるDCコネクタポートと、前記角部に面するポート面を有する調整済み電力用コネクタポートとを含み、
前記調整済み電力用コネクタポートはプラグを含み、前記PVラミネートの側部に対して傾斜した角度を有する、光起電力(PV)モジュール。
【請求項26】
前記プラグは複数のスタックプラグを含み、前記複数のスタックプラグは、前記PVラミネートの面に沿った第1方向に延び、前記PVラミネートの前記面に交差する第2方向に沿って並んで配置される、請求項25に記載のPVモジュール。
【請求項27】
前記電子構成要素は、前記複数の太陽電池により生成される直流電流を交流電流に変換するインバータを含む、請求項25または26に記載のPVモジュール。
【請求項28】
複数の縁部上に搭載されるフレームをさらに備え、前記電子構成要素は前記フレーム上に搭載される、請求項25から27のいずれか一項に記載のPVモジュール。
【請求項29】
前記フレームは複数のフレーム部材を含み、前記PVモジュールは、前記複数のフレーム部材に結合するコーナーキーであって、前記PVラミネートの角部にて前記複数のフレーム部材を接合するコーナーキーをさらに備え、
前記コーナーキーは、前記複数のフレーム部材の複数の係合スロット内に挿入する複数の係合機構を含む、請求項28に記載のPVモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2017年6月15日に出願された先行の同時係属中の米国非仮特許出願第15/624,219号の優先権の利益を主張し、この非仮特許出願は、2016年6月17日に出願された先行の同時係属中の米国仮特許出願第62/351,539号の優先権の利益を主張し、これらの出願の開示全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
典型的な光起電力(PV)モジュールは、受け取った太陽エネルギーに基づいて直流電流(DC)電力を生成してよい。PVモジュールは、PV電池がPVモジュールのために合わされた出力電力を生成できるようにするために互いに電気結合された数個の太陽電池又はPV電池を含んでよい。典型的なPVモジュールは、概して、太陽電池を封入したPVラミネートを包囲する矩形フレームと、接続ボックスとを含む。接続ボックスは、PVラミネートのバックシートから突出し、PVモジュールの太陽電池と電気接続する電気接続部を封入する。
【0003】
特定の用途では、光起電力モジュールにより生成されたDC電力は、電力インバータを用いてAC電力に変換されてよい。電力インバータはPVモジュールの出力部に電気結合されてよい。典型的に、PVモジュールと、接続ボックスと、電力インバータとの間に介在配線(例えば、DC‐4コネクタ)を使用してよい。電力インバータはPVモジュールのDC出力部(例えば、PVケーブル)に電気結合してよい。電力インバータは、介在配線及び関連するハードウェアのみがPVモジュールを電力インバータに物理的に結合した状態にて、PVモジュールから物理的に離間して配置されてよい。
【図面の簡単な説明】
【0004】
以下の図面は、限定ではなく例として示される。
簡潔性及び明瞭性の目的から、所与の構造の各特徴は、その構造が出現する全ての図面に常に表示されているわけではない。同一の参照符号は必ずしも同一の構造を示すものではない。むしろ、同一の参照符号は、類似の特徴又は類似の機能を持つ特徴を示すために、非同一の参照符号として用いられてよい。図面は、一定の縮尺で描かれてはいない。
【0005】
図1】本開示の一実施形態による光起電力モジュールの前面を示す。
【0006】
図2】本開示の一実施形態による光起電力モジュールの裏面を示す。
【0007】
図3】本開示の一実施形態による光起電力モジュールの裏面角部の拡大図を示す。
【0008】
図4】本開示の一実施形態による、フレームを備えた光起電力モジュールの前面を示す。
【0009】
図5】本開示の一実施形態による、フレームを備えた光起電力モジュールの一部の裏面の分解図を示す。
【0010】
図6】本開示の一実施形態による、フレームを備えた光起電力モジュールの一部の分解側面図を示す。
【0011】
図7】本開示の一実施形態による光起電力アレイの裏面を示す。
【0012】
図8】本開示の一実施形態による角度付けされたコネクタ端子を示す。
【0013】
図9】本開示の一実施形態によるフレームを備えた光起電力モジュールの一部の側面斜視図を示す。
【0014】
図10】本開示の一実施形態による角度付けされたコネクタ端子を示す。
【0015】
図11】本開示の一実施形態による光起電力モジュールの裏面角部を示す。
【0016】
図12】本開示の一実施形態による光起電力モジュールの裏面角部を示す。
【0017】
図13】本開示の一実施形態による角度付けされたコネクタ端子を示す。
【0018】
図14】本開示の一実施形態による、フレームを設けた光起電力モジュールの裏面角部を示す。
【0019】
図15】本開示の一実施形態による、フレームを設けた光起電力モジュールの裏面角部を示す。
【0020】
図16】本開示の一実施形態による光起電力アレイの前面を示す。
【0021】
図17】本開示の一実施形態による光起電力アレイの前面を示す。
【0022】
図18】本開示の一実施形態による光起電力アレイの前面を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下の発明を実施するための形態は、本質的には、単なる例示に過ぎず、本出願の主題の実施形態、又はそのような実施形態の使用を限定するものではない。本明細書で用いられるように、「例示的(exemplary)」という語は、「実施例、実例、又は例示としての役割を果たすこと」を意味する。本明細書で例示的として説明される実装はいずれも、必ずしも他の実施形態よりも好ましいか又は有利なものとして解釈されるべきではない。さらには、前述の「技術分野」、「背景技術」、「発明の概要」、又は以下の「発明を実施するための形態」で提示される、明示又は暗示されるいずれの理論によっても、限定されることを意図するものではない。
【0024】
特定の用語は、参照目的のためだけに以下の説明に用いることがあり、したがって、限定的であることを意図しない。 例えば、「上部」、「下部」、「上方」、及び「下方」などの用語は、参照された図面内での方向を指す。 「前部」、「後方」、「後部」、「側部」、「軸方向」、及び「横方向」などの用語は、説明中の構成要素について説明する本文及び関連図面の参照によって明らかにされる、一貫性はあるが基準枠内における、構成要素の部分の向き及び/又は位置を説明するものである。そのような用語法は、具体的に上述された語、それらの派生語、及び類似の意味の語を含み得る。同様に、用語「第1」、「第2」、及び構造について言及する他のかかる数的用語は、明確にコンテキストで示されない限り、順序又は序列を意味しない。
【0025】
用語‐以下のパラグラフは、本開示(添付の特許請求の範囲を含む)で見出される用語に関する、定義及び/又はコンテキストを提供する。
【0026】
本明細書は、「一実施形態(one embodiment)」又は「一実施形態(an embodiment)」への言及を含む。「一実施形態では(in one embodiment)」又は「一実施形態では(in an embodiment)」という語句の出現は、必ずしも、同一の実施形態を指すものではない。特定の特徴、構造、又は特性を、本開示と矛盾しない任意の適切な方式で組み合わせることができる。
【0027】
用語「備える」はオープンエンド型である。添付の特許請求の範囲で使用されるとき、この用語は、付加的な構造又はステップを排除するものではない。
【0028】
様々なユニット又は構成要素が、タスクを実行する「ように構成される」として説明又は特許請求の範囲に記載されることがある。そのようなコンテキストでは、「ように構成される」は、それらのユニット/構成要素が、動作中にそれらのタスクを実行する構造を含むことを示すことによって、その構造を含意するために使用される。それゆえ、ユニット/構成要素は、指定のユニット/構成要素が現時点で動作可能ではない(例えば、オン/アクティブではない)場合であっても、そのタスクを実行するように構成されていると言うことができる。ユニット/回路/構成要素が、1つ又はそれより多くのタスクを実行する「ように構成される」と記載することは、そのユニット/構成要素に関して、米国特許法第112条第6項が適用されないことを、明示的に意図するものである。
【0029】
本明細書で用いられるように、「第1の」、「第2の」などの用語は、それらが前に置かれる名詞に関する指標として使用されるものであり、いかなる種類の(例えば、空間的、時間的、論理的などの)順序付けも暗示するものではない。例えば、「第1の」封入層という言及は、この封入層が、順序として第1の封入層であることを必ずしも暗示するものではなく、むしろ、「第1の」という用語は、この封入を別の封入(例えば、「第2の」封入)と区別するために使用される。
【0030】
用語「a」及び「an」は、本開示で明白に他の意味に解釈すべき場合を除き、1つ又はそれより多くとして定義される。
【0031】
以下の説明は、要素又はノード又は特徴が共に「結合された」ことについて言及する。本明細書で用いられるように、明示的に別段の定めがある場合を除き、「結合される」とは、1つの要素/ノード/特徴が、別の要素/ノード/特徴に、直接的又は間接的に連結される(又は、それと直接的又は間接的に連通する)ことを意味するものであり、これは、必ずしも機械的なものではない。
【0032】
本明細書で用いられるように、「抑制する」とは、効果を低減又は最小化することを説明するために使用される。構成要素又は機能が、作用、動き、又は条件を抑制するものとして説明される場合、それは、完全に、その結果又は成果又は将来の状態を完全に阻止し得るものである。さらに、「抑制する」はまた、さもなければ生じ得るであろう成果、性能、及び/又は効果を低減又は減少させることに言及することができる。したがって、構成要素、要素、又は機能が、結果又は状態を抑制するとして言及される場合、これらの構成要素、要素、又は機能は、その結果又は状態を完全に阻止又は排除する必要はない。
【0033】
本明細書で用いられるように、「実質的に」という用語は、当業者により理解されるように、指定されたものの必ずしも全てではない大部分として定義される(及び、指定されたものを含む;例えば、実質的に90度とは90度を含み、実質的に平行とは平行を含む)。開示されるどの実施形態においても、「実質的に」、「ほぼ」、「約」という用語は、「指定されたものの「或る比率」以内」と言い換えることができ、この比率は0.1、1、5、10パーセントを含む。
【0034】
本明細書で用いられるように、「領域」とは、定義可能な特性を有するが、境界が必ずしも固定されていない物体又は材料の孤立した領域、容量、区画、場所を説明するために用いられ得る。
【0035】
以下の説明では、本開示の実施形態の完全な理解を提供するために、具体的な動作などの、多数の特定の詳細が記載される。これらの特定の詳細なしに、本開示の実施形態を実践することができる点が、当業者には明らかとなるであろう。他の例において、本発明の実施形態を不必要に不明瞭にしないために、周知の技術は、詳細には説明されない。一実施形態の1つ又はそれより多くの特徴は、本開示により又は実施形態の本質により明白に禁じられていない限り、説明や例示がなくても他の実施形態に適用することが可能である。
【0036】
本明細書では、太陽放射を電気エネルギーに変換する光起電力(PV)アセンブリ及びモジュールを開示する。本明細書では数個のPVモジュールを設けたPVアレイについても説明する。PVアセンブリは、前面と、前面の反対側の裏面とを有する少なくとも1個のPVモジュールを有することができる。PVモジュールは、PVラミネート内に封入された数個の太陽電池を設けることができる。いくつかの実施形態では、PVモジュールはPVラミネートを少なくとも部分的に包囲するフレームを含む。そのような実施形態では、フレームは、PVラミネート及び/又はフレームの第1角部に少なくとも1つのフィードスルー開口部を設けることができる。一実施形態では、PVモジュールは、数個の太陽電池により生成された電力を調整する電子構成要素を有する。いくつかの実施形態では、PVモジュールは交流光起電力(ACPV)モジュールであり、電子構成要素は、直流電流(DC)を交流電流(AC)に変換する、一般に「マイクロインバータ」と呼ばれる電力インバータ又はDC‐ACインバータを有する。電子構成要素は電子DC‐DCオプティマイザを含んでよい。電子構成要素は、PVラミネート及び/又はフレーム(ある場合)の第1角部においてその付近で、又はそこに向かってPVラミネート裏面に結合することができる。電子構成要素は、数個の太陽電池に電気結合したDCコネクタポートを有することができる。電子構成要素は、PVラミネート及び/又はフレーム(ある場合)の第1角部の頂点に面した調整済み電力用コネクタポートをさらに有することができる。角におけるフィードスルー開口部を有するフレームを設けた実施形態では、調整済み電力用コネクタポートは、少なくとも1つのフィードスルー開口部に面してよく、これにより、電気コネクタはそこを通して延在することができる。
【0037】
本明細書では、PVアレイを形成するべく数個のPVモジュールを相互接続させるための、電気コネクタ、電気配索構造、及び関連のPVアセンブリについても説明する。一実施形態では、PVアレイ又はアセンブリは、外部負荷(例えば、外部グリッド、現場のトランジションボックス、現場のコンバイナボックス、現場の電気サービスパネル、これらの組み合わせ、など)に接続するための電気コネクタ又はケーブルを有してよい。PVアレイ又はアセンブリは、PVアレイのPVモジュールを相互接続するために、モジュール‐モジュール相互接続ケーブル又は「ジャンパ」ケーブルもしくはコネクタをさらに有してよい。電気コネクタ又はケーブルは、第1端部、第2端部、及びこれらの間の導電体を有してよい。第1端部は第1の角度付けされたコネクタ端子を有し、第2端部は第2の角度付けされたコネクタ端子を有する。第1の角度付けされたコネクタ端子は、第1PVモジュールの調整済み電力用コネクタポートと電気接続するように構成され、第2の角度付けされたコネクタ端子は、第2PVモジュールの調整済み電力用コネクタポートと電気接続するように構成される。
【0038】
PVアセンブリ及びアレイのためのケーブルの設置及び管理は、特定の現場では、扱い難いケーブル長さ、コネクタポートの位置決め、コネクタの形状、モジュールの形態及び/又はアレイ配置により困難となり得る。PVアセンブリ及びアレイの設置は、環境の悪化を最小化し、美観を改善し、及び/又は設置規制を満たすために、ワイヤとケーブルをアクセスし易さが制限された場所(例えばモジュールの裏面)で扱わなければならない場合が多いことから、困難となり得る。他のケーブル管理アプローチには、ケーブルをフレームにクリップ留めするためのクリップ、取り付けレール、又はこれらの組み合わせの使用が含まれる。さらに、モジュールは、アレイ配設における柔軟性と設置の容易性とに関して困難を呈する特定の形態(例えば、「縦向き」又は「横向き」)での設置についてしばしば最適化される。本明細書で説明されるPVアセンブリ及び電気接続は、ケーブル管理を簡素化し、PVモジュール及びアレイの配設及び相互接続の柔軟性を促進する。
【0039】
本明細書で説明される実施例の多くはACPVモジュールであるが、その技術及び構造は他の(例えば、DC)PVモジュールにも同等に適用される。
【0040】
図1は、通常動作の間に太陽に面する前面102と、前面102の反対側に裏面104とを有するモジュール100の上面図を示す。モジュール100は、数個の太陽電池108を封入したラミネート106を有する。いくつかの実施形態では、モジュール100は図1に示すような「フレームレス」であってよい。太陽電池108は前面102に面してよく、又、数本の太陽電池ストリング109にて配列される。各太陽電池ストリング109は、直列に電気接続した太陽電池108の列(又は行)であってよい。太陽電池ストリング109は、互いに直列又は並列に電気接続されてもよい。ラミネート106は、太陽電池108を包囲して封入する1つ又はそれより多くの封入層を含むことができる。様々な実施形態において、ラミネート106は、前面102上のガラスや他の透明な材料から成るトップカバー103を有する。特定の実施形態では、カバー103の製造に選ぶ材料は、反射を最小化する特性のために選択することができ、これにより、最大量の太陽光線が太陽電池108に当たるようにすることが可能である。トップカバー103はラミネート106に構造的剛性を提供することができる。ラミネート106は裏面104上のバックシート105をさらに有してよい。バックシート105はラミネート106の下面を保護する耐候性の電気絶縁層であってよい。バックシート105はポリマシートであってよく、ラミネート106の封入層にラミネートされるか、又は封入層のうちの1層に一体化して形成されてよい。
【0041】
図2は、数個の太陽電池108により生成された電力を調整するための電子構成要素120を有するモジュール100の裏面104を示す図である。電子構成要素120はラミネート106の裏面104に結合される。特に、電子構成要素120は、ラミネート106の第1角部112に向かってバックシート105に結合される。角部112は、裏面104の縁部が交わる場所であってよい。例えば、裏面104を画定している縁部は角部112にて互いに直交する形で延在してよい。一実施形態では、電子構成要素120は、接着剤、又は他の固定デバイスや機構(例えば、クリップ、フックなど)によってラミネート106に結合される。いくつかの実施形態では、電子構成要素120は、太陽電池108が生成したDCをACに変換するインバータ又は「マイクロインバータ」を有する。電気構成要素120がACを生成する場合には、モジュール100をACPVモジュールとみなすことができる。
【0042】
一実施形態では、モジュール100はバスバー又は導体リボン(図示せず)を有してよく、これらは、数個の太陽電池108に電気結合され、又、ラミネート106内に封入されてよい。バスバー又は導体リボンは、電子構成要素120と電気接続するためにラミネート106のバックシート105を貫通してよい。一実施形態では、電子構成要素は、バスバー又は導体リボンが接続できるDCコネクタポート、あるいは、バスバー又は導体リボンが貫通できる開口部を有しており、これにより太陽電池108を電子構成要素120に直接電気結合できる。例えば、電子構成要素120のDCコネクタポート又は開口部(図2では可視でない)は、バスバー又は導体リボンがラミネート106のバックシート105を貫通する場所又はその付近にてバックシート105と面するように構成されることができる。バスバー又は導体リボンは太陽電池108と電気接触していてよい。
【0043】
他の実施形態では、モジュール100は、ラミネート106内に封入された数個の太陽電池108への電気的アクセスを提供するための接続ボックス(図示せず)を有する。接続ボックスは、モジュール100の太陽電池108のうち1個及び/又は太陽電池ストリング109の1本が損傷した、日陰になった、又は動作不能となった場合にモジュール100を通る交流経路を提供するためのバイパスダイオードを含んでよい。一実施形態では、接続ボックスは、数個の太陽電池108により生成されたDCを電子構成要素120のDCコネクタポート(又は、DC入力コネクタポート)へ出力するDC出力コネクタポートを有してよい。いくつかの実施形態では、電子構成要素120は接続ボックス(ある場合)に取り外し可能に結合されるように構成される。
【0044】
図3は、電子構成要素120を有するモジュール100の角部分の裏面104の拡大図を示す。電子構成要素120はハウジング又は筐体122を有する。ハウジング122は、モジュール100の裏面104と対向する、又はモジュール100の裏面104の上に搭載されるように構成される底面を有してよい。電子構成要素ハウジング122は、部品のアセンブリと一体化して形成されるか、又は部品のアセンブリから形成されてよい。一実施形態では、電子構成要素ハウジング122はアルミニウムのような金属材料から成る。別の実施形態では、電子構成要素ハウジング122は放熱ポリマから成る。電子構成要素ハウジング122は内部の電気構成要素及び回路を水分、埃、及びその他の汚染物質から封止し、またあらゆる生成された熱を放熱することができる。
【0045】
一実施形態では、電子構成要素120は、ラミネート106の第1角部112の頂点に面した調整済み電力用コネクタポート124を有する。モジュール100がACPVモジュールである実施形態では、調整済み電力用コネクタポート124はACコネクタポートであってよい。いくつかの実施形態では、電子構成要素120の調整済み電力用コネクタポート124はいくつかのスタックプラグ126を有する。「スタック」という用語は、互いに対して縦方向に配設されたプラグ126を言及してよい。例えば、第1プラグ126はラミネート106の下の第1の縦方向高さに位置してよく、第2のプラグ126はラミネート106に対して第1の縦方向高さよりも高い第2の縦方向高さに位置してよい。さらに、プラグ126は横方向に整列してよく、例えば、縦軸が両プラグを通過してよい。図3に示す例示的な実施形態では、2個のスタックプラグ126が設けられているが、あらゆる所望数のプラグを設けることが可能である。例えば、いくつかの実施形態では、第1角部112に面した単一のプラグが設けられる。他の実施形態では、3個又はそれより多くのスタックプラグが第1角部112に面していてよい。各プラグ126は1本又はそれより多くのピン128を含んでよい。ピン128は、第1角部112へ外方に向いたそれぞれのピン軸を含むことができる。例えば、以下で説明するように、各ピン軸は、PVモジュールアセンブリのフレームのフィードスルー開口部を通って延在してよい。一実施形態では、プラグ126は電子構成要素120の外面にプラグ面を含む。プラグ面は各ピン128のそれぞれの軸と直交してよい。さらに、プラグ面は角部112と面してよい。
【0046】
図3に示す実施形態では、調整済み電力用コネクタポート124は、(例えば、ラミネート106の頂点と交わる1つ又はそれより多くの縁部から45°で)角度付けされ、これにより、ラミネート106の第1角部112の頂点に面する。他の実施形態では、調整済み電力用コネクタポート124の1つの面はラミネートの1つの縁部と平行であってよい。さらに他の実施形態では、調整済み電力用コネクタポート124の1つの面はラミネート106の1つの縁部から、又はラミネート106の平面から45°よりも大きい若しくは45°より小さい角度で角度付けされてよい。
【0047】
一実施形態では、調整済み電力用コネクタポート124は調整された電力(例えば、ACPVモジュールのAC電力)を外部負荷に出力する。調整済み電力用コネクタポート124は別のPVモジュールに接続され、PVアレイを形成することができる。図3に示す実施形態では、各プラグ126は数本のピン128を有する。調整済み電力用コネクタポート124のピン128は3個の導体として設けられる(例えば、AC電力伝送用のライン1、ライン2、及びアース)。しかし、1本又はそれより多くのピンを用いた他の適切な配設も設けることができる。例えば、4本のピン128(例えば、ライン1、ライン2、ニュートラル、アース)が設けることができる。さらに別の実施例として、DC電流を流すために、2本のピンが2個の導体(プラス及びマイナス)として設けることができる。
【0048】
図1図3は、一実施形態によるPVモジュール及びアセンブリを示す。特に明記されていない限り、図4図6の構成要素は、図4図6中の対応する符号が順番に100ずつ増分されていることを除き同様である。
【0049】
図4は、通常動作の間に太陽に面する前面202、及び前面202の反対側の裏面204を有するモジュール200を上面図を示す。図4に示すように、モジュール200はラミネート206を包囲する支持部材又はフレーム210を有する。ラミネート206の外周を囲むフレーム210は、内側境界線216と外側境界線218とを画定する。フレーム210は金属(例えば、アルミニウム)材料、ポリマ材料、又はこれらの組み合わせにより形成されることができる。他の実施形態では、支持部材又はフレームはラミネートを部分的に包囲することができる。
【0050】
一実施形態では、フレーム210は一体化して形成するか、又は単体として形成されることができる。別の実施形態では、フレームは、例えば図5に示すもののように部品のアセンブリから形成されることができる。
【0051】
図5は、数個の太陽電池208により生成された電力を調整する電子構成要素220を有するモジュール200の角部分の裏面204の分解図を示す。フレーム210は、ラミネート206の上面と下面とにかけて延在しこれらを捕捉するリップ部211を有することができる。電子構成要素220は、ラミネート206及びフレーム210の第1角部212の頂点に面した調整済み電力用コネクタポート224を有する。この頂点は、フレーム210のフレーム部材が交わる角部212の場所であってよい。例えば、フレーム210のフレーム部材は、それぞれのフレーム軸に沿って縦方向に延在してよく、フレーム軸は頂点にて互いに直交するように延在してよい。したがって、頂点はフレーム軸によって画定された幾何学的場所であってよい。あるいは、頂点はモジュール構成要素上の物理的な場所、例えばラミネート206の角部であってよい。モジュール200がACPVモジュールである実施形態では、調整済み電力用コネクタポート224はACコネクタポート224であってよい。
【0052】
電子構成要素220は第1角部212において、又は第1角部212に向かってラミネート206の裏面204に結合される。電子構成要素220は、接着剤、固定具(例えば、ねじ、ボルト、リベットなど)、スナップイン式、圧縮性、接着剤、あるいはその他のリバーシブル又は永久的な取り付けのための所望のシステム、のうちの1つ又はそれより多くを非限定的に含むあらゆる所望の結合デバイス、機構、又はメカニズムにより、ラミネート106及び/又はフレーム110(ある場合)に結合されることができる。電子構成要素220は、フレーム210の対応する嵌合機構と機械的に結合するための嵌合機構を有してよい。電子構成要素220は1つ又はそれより多くの固定具を介してフレーム210に結合されることができる。例えば、電子構成要素220は、フレーム210の対応する開口部を通って延在するねじを受容できるタブ、穴、または空洞221を有してよい。
【0053】
図6は、第1角部212におけるモジュール200の一部の分解側面図を示す。フレーム210は数個のフレーム部材232を有する。フレーム210は、ラミネート206の第1角部212におけるコーナーキー234をさらに有する。コーナーキー234は数個のフレーム部材232を堅固に接続することができる。一実施形態では、フレーム部材232は互いに対して実質的に直角に配設され、コーナーキー234がフレーム部材232を堅固に接続して、図4図6に示すような四角形形態を作る。
【0054】
一実施形態では、コーナーキー234は隣接するフレーム部材232と係合してフレーム210の角継手を形成する。角継手はフレーム部材が物理的に結合される場所であってよい。角継手はフレーム部材が堅固に結合される場所であってよい(図9)。コーナーキー234は、隣接するフレーム部材232の対応する係合スロット内に挿入されるように構成される係合機構を有してよく、これにより、隣接するフレーム部材232を堅固に接続してフレーム210の角継手230を形成する。図5図6に示す例示的な実施形態では、コーナーキー234は、フレーム部材232の対応する係合スロット238内に挿入されるように構成される係合タブ236を有する。フレーム部材及び/又はコーナーキーを接続するあらゆる所望の係合又は嵌合機構を採用することができる。一実施形態では、角継手又はフィードスルー継手は、相互接続されたフレーム部材から形成される。しかし、他の実施形態では、角継手又はフィードスルー継手は一体化して形成するか単体フレームとして形成されることができ、例えば、単体フレームの切り抜き部又は孔は1個又はそれより多くのフィードスルー開口部として設けられることができる。
【0055】
一実施形態では、フレーム又はコーナーキーは、第1角部又はその付近に少なくとも1個のフィードスルー開口部を有する。図5図6に示すように、フィードスルー開口部240は、角部212にて内側境界線216と外側境界線218との間にオープンスペース又は間隙を作る。例えば、フィードスルー開口部は、コーナーキー234の壁を貫通する横方向に形成された穴であってよい。壁は、例えばラミネート206の面と直交する方向に垂直であってよく、開口部は、例えばラミネート206の面と平行する方向に横方向に延在してよい。穴は、コーナーキー234の壁を通って外側境界線218から内側境界線216へアクセスできるようにするための、矩形、円形、又はあらゆるその他の成形された形状であってよい。電子構成要素220はフィードスルー開口部240に面した調整済み電力用コネクタポート224を有し、これにより、フレーム210の外側境界線218から調整済み電力用コネクタポート224にアクセスできる。図6に示す例示的な実施形態では、電子構成要素220の調整済み電力用コネクタポート224は数個のスタックプラグ226を有する。各スタックプラグ226へは、コーナーキー234を貫通して延在しているフィードスルー開口部240を通ってアクセスできる。
【0056】
一実施形態では、ワイヤ又はケーブルにより数個のモジュールを電気接続してPVアレイを形成することができる。図7は、第1モジュール100と第2モジュール100'とを有するPVアレイ101の裏面104を示す。第1接続ケーブル又は「ジャンパ」ケーブル150は第1端部151、第2端部153、及び両端部の間の導電体152を有する。一実施形態では、導電体152は全長にかけて電気絶縁された電気伝導コアを有する。接続又はジャンパケーブルはフレキシブル、セミフレキシブル、又はリジッドであってよい。例えば、図7に示すケーブル150は、導電体152がセミフレキシブルであり、これにより、若干撓むことができる。しかし、他の実施形態では、導電体は実質的にリジッドで、真っ直ぐ及び/又は直線状であってよい。
【0057】
第1ジャンパケーブル150は、第1端部151に第1の角度付けされたコネクタ端子156を、第2端部153に第2コネクタ端子158をさらに有する。第1の角度付けされたコネクタ端子156は、第1モジュール100の調整済み電力用コネクタポート124に電気接続するように構成される。第2の角度付けされたコネクタ端子158は、第2モジュール100'の調整済み電力用コネクタポート124'に電気接続するように構成される。ケーブル150は、第1モジュール100の調整済み電力用コネクタポート124と第2モジュール100'の調整済み電力用コネクタポート124'とを介して、第1モジュール100と第2モジュール100'とを電気接続する。同様に、ケーブル150'は、第2モジュール100'の調整済み電力用コネクタポート124'を第3モジュール(図7には不図示)に接続し、ケーブル150''は第1モジュール100の調整済み電力用コネクタポート124を第4モジュール(図7には不図示)に接続する。図示のとおり、ケーブル150は隣接するモジュール100/100'を接続するが、様々な実施形態では、接続ケーブル又はジャンパケーブルはアレイ内のより離間したモジュールや隣接していないモジュールを電気接続することが可能である。
【0058】
一実施形態では、角度付けされたコネクタ端子、及び/又はその各面が、所定のオフセット角で配置され、これにより、調整済み電力用コネクタポートと面する又は整列する。一実施形態では、コネクタ端子156/158の所定のオフセット角は導電体152に対して、及び/又はラミネート106の1つの縁部に対して90°以下であってよい。例えば、図8に示すケーブル150の角度付けされたコネクタ端子156は面162を有し、この面162は、導電体152に対して角度θ(ほぼ45°)を形成して設けられ、これにより、モジュール100の角部112に面している角度付けされた調整済み電力用コネクタポート124に接続する。角度付けされたコネクタ端子156は、調整済み電力用コネクタポート124のプラグ126の対応するピン128と係合するように構成される数個の穴166を有するソケット164を有する。図8に示す例示的な実施形態では、ソケット164は、コネクタポート124と嵌合するように構成される3個の穴166を有するが、あらゆる所望の数の穴又は接続機構が設けられることができる。 ソケット164は、調整済み電力用コネクタポート124のプラグ126にしっかりと接続するためのガスケット168及び整列テーブル169をさらに有するが、あらゆるその他の所望の嵌合又は接続機構を設けることができる。
【0059】
図7図8は、一実施形態によるワイヤ又はケーブルを有するPVモジュール及びアセンブリを示す。特に明記されていない限り、図9図10の構成要素は、図9図10の対応する符号が順番に100ずつ増分されていることを除き同様である。
【0060】
図9は、PVアレイを形成するために他のモジュールに電気接続するためのワイヤ又はケーブルを有するモジュール200の一部の側面斜視図を示す。第1接続ケーブル又は「ジャンパ」ケーブル250は、第1端部251を有する導電体252を有する。図9はPVモジュール200の組み立てられた角領域を示す。より具体的には、コーナーキー234は隣接するフレーム部材と係合して角継手を形成する。図9に示す実施形態では、ケーブル250の導電体252はフレーム210の外側境界線218へ案内されるか、これに沿って配索される。フレーム210は、ケーブル250の導電体252を保持する寸法及び形状のチャネル233を有する。一実施形態では、ケーブル250の導電体252は実質的にリジッドで直線状である。 いくつかの実施形態では、導電体252をチャネル233内に据え付ける又は維持するために据え付けクリップ235が設けられる。他の実施形態では、据え付け機構をフレーム部材232に一体化して形成することができる。同様に、ケーブル250'の導電体252'はチャネル233内でフレーム210の外側境界線218に沿って案内又は配索される。
【0061】
図9に示す実施形態では、ケーブル250の第1の角度付けされたコネクタ端子256は、モジュール200の調整済み電力用コネクタポート224と電気接続される。ケーブル250'の第2の角度付けされたコネクタ端子258'は、モジュール200の調整済み電力用コネクタポート224と積み重ね構成にて電気接続するように構成される。ケーブル250/250'は、モジュール200を調整済み電力用コネクタポート224を介して他の隣接するモジュール、隣接していないモジュール、及び/又は外部負荷に電気接続する。
【0062】
図10に示すように、ケーブル250の角度付けされたコネクタ端子256は、導電体252の縦軸270に対して角度θ(ほぼ45°)で設けられた面262を有し、これにより、角度付けされた調整済み電力用コネクタポート224に接続する。角度付けされたコネクタ端子256は、調整済み電力用コネクタポート224の対応するプラグ226(図6にて可視)と係合するように構成される数個の穴266を有するソケット264を有する。
【0063】
角度付けされたコネクタと角部の電力調整ポートをモジュール角部に採用することで、ソーラーアレイの構成及び設置における柔軟性を促進できる。角度付けされたコネクタにより、本明細書で説明する角度付けされたコネクタ及びコーナーポートを用いて、多様なアレイのセットについてケーブル及びワイヤを再案内できる。言い換えれば、角度付けされたコネクタのアプローチにより、モジュールコーナーポートからのワイヤの配索方向における複数の変更が可能になる。
【0064】
図1図10は、様々な実施形態によるPVモジュール及びアセンブリを示す。特に明記されていない限り、図11図14の構成要素は、図11図14の対応する符号が順番に100ずつ増分されていることを除き同様である。
【0065】
図11は電子構成要素320を有するモジュール300の一部の裏面304を示す。電子構成要素320はラミネート306の角部312付近に位置している。電子構成要素320は、ラミネート306の角部312に隣接した第1縁部314に面した第1の調整済み電力用コネクタポート324を有する。電子構成要素320は、ラミネート306の角部312に隣接した第2縁部314'に面した第2の調整済み電力用コネクタポート324'をさらに有する。各々の調整済み電力用コネクタポート324/324'は単一のプラグ326を有し、各プラグ326は複数本のピン328を有する。図に示すように、1つ又はそれより多くの調整済み電力用コネクタポート324/324'の1つの面はラミネート306の1つの縁部と平行している。図11に示す例示的な実施形態では、単一のプラグ326は角部312の第1縁部314に向かって設けられ、単一のプラグ326'は角部312付近の第2縁部314'に向かって設けられる。しかし、他の実施形態では、あらゆる所望の数のあらゆる形態(例えばスタックタイプ)のプラグを、ラミネート306の角部312付近のいずれの縁部(1つの縁部、又は両方の縁部)へ向けても設けることができる。
【0066】
図12は、ジャンパケーブル350/350'を有するモジュール300の裏面304を示す。第1接続ケーブル又は「ジャンパ」ケーブル350は第1の角度付けされたコネクタ端子356を有し、電子構成要素320の調整済み電力用コネクタポート324と電気接続するように構成される。第2接続ケーブル又は「ジャンパ」ケーブル350'は第2の角度付けされたコネクタ端子358'を有し、電子構成要素320の調整済み電力用コネクタポート324'と電気接続するように構成される。
【0067】
図13に示すように、ケーブル350の角度付けされたコネクタ端子356は、導電体352の縦軸370に対してほぼ90°に角度付けされ、これにより、角度付けされた調整済み電力用コネクタポート324と接続される。図に示すように、角度付けされたコネクタ端子356は、導電体352の縦軸370と実質的に平行な面362を有する。角度付けされたコネクタ端子356は、調整済み電力用コネクタポート324の対応するプラグ326(図11にて可視)と係合するように構成される数個の穴366を有するソケット364を有する。
【0068】
図14は、単体フレーム410を有するモジュール400の一部の裏面404を示す。フレーム410は角部412付近の縁部414/414'にフィードスルー開口部440を有するため、電気コネクタ456/458'がこれを通って延在でき、これにより、ケーブル450/450'が調整済み電力用コネクタポート424/424'に接続される。フィードスルー開口部はフレーム410の背後に隠れているが、これらの開口部はそれぞれのフレーム部材を通って横方向に(例えば、ラミネート406の1つの面と平行する方向に)延在できることが理解されるだろう。例えば、第1フィードスルー開口部440は、縁部414を有するフレーム部材を通って横方向に延在してよく、第2フィードスルー開口部440は縁部414'を有するフレーム部材を通って延在してよい。 フィードスルー開口部はそれぞれの穴形状を有する穴であってよい。あるいは、フィードスルー開口部は、角部412周囲に延在する大型の開口部の部分であってよく、例えば、穴は角部412における縁部414、414'からラミネート406へ垂直に延在してよい。他の実施形態では、単体フレームの角部に1つ又はそれより多くのフィードスルー開口部を設けることができる。電子構成要素420は、角部412に隣接する第1縁部414に面した第1の調整済み電力用コネクタポート424と、角部412に隣接する第2縁部414'に面した第2の調整済み電力用コネクタポート424'とを有する。いくつかの実施形態では、電子構成要素420は、フレーム410及び/又は反対側の角部412の内側部分416(フレーム410の横方向内側)に面した第3の調整済み電力用コネクタポート424''をさらに有する。例えば、内側向きの調整済み電力用コネクタポート424''は調整済み電力(例えば、ACPVモジュールのAC電力)を外部負荷に出力できる。一実施形態では、アレイの端子モジュール400の内側向きの調整済み電力用コネクタポート424''は外部負荷、トランジションボックス及び/又はコンバイナボックスに接続でき、一方、同一アレイ内の他のモジュールは未接続のままの内側向きの調整済み電力用コネクタポートを有することができる。一実施形態では、内側向きの調整済み電力用コネクタポート424''は数本のピン428''を設けたプラグ426''を有することができる。一実施形態では、内側向きの調整済み電力用コネクタポートは、あらゆる所望の数のあらゆる構成(例えば、スタックタイプ)のプラグをラミネート406の中心又は縁部に向かって有することができる。
【0069】
図1図15は、様々な実施形態によるPVモジュール及びアセンブリを示す。特に明記されていない限り、図15図18の構成要素は、図15図18の対応する符号が順番に100ずつ増分されていることを除き同様である。
【0070】
一実施形態では、調整済み電力用コネクタポートは、ラミネートの1つの縁部から、ラミネートの平面から、又はこれらの組み合わせから、45°よりも大きい若しくはこれより小さい角度で角度付けされてよい。図15を参照すると、モジュール500は、ラミネート506の平面から(例えば、ラミネート506の平面からほぼ45°で)角度付けされた調整済み電力用コネクタポート524を有する。例えば、調整済み電力用コネクタポート524は、ラミネート506の平面に対して傾斜したポート面を有してよく、ポート面とラミネート506の平面との間の角度は30°〜60°の範囲内であってよい。モジュール500はフレーム510をさらに有するが、他の実施形態ではモジュール500はフレームレスであってよい。所与の角度付けされた調整済み電力用コネクタポートの構成を考慮すると、フレーム510は電気コネクタが通って延在できるフィードスルー開口部を設けない。様々な実施形態では、調整済み電力用コネクタポートは、ラミネート縁部及び/又は平面からのオフセットの組み合わせによって角度付けできる。
【0071】
図16は、数個のモジュール600(それぞれのモジュールを600、600'、600''で示す)を有するPVアレイ601の上面図を示す。各モジュール600は、通常動作の間に太陽に面する前面602と、数個の太陽電池608を有するラミネート606とを有する。PVアレイ601は、図16に示すように「縦」向きに構成されてよい。図17は、「縦」向きに構成される、PVモジュール600を有するPVアレイの裏面604を示す。アレイ601の各モジュール600は、数個の太陽電池608で生成された電力を調整するための電子構成要素を有し、これを620にて破線で示す。各電子構成要素620は、角部612に調整済み電力用コネクタポート624を有する。
【0072】
第1の長さを有する第1タイプの数本の接続ケーブル又は「ジャンパ」ケーブル650aは、モジュール600の幅に沿ってモジュール600を接続する。同様に、第1の長さよりも長い第2の長さを有する第2タイプの接続ケーブル又は「ジャンパ」ケーブル650bは、モジュール600の高さに沿ってモジュール600を接続する。第1タイプの接続ケーブル650aは、第1の角度付けされたコネクタ端子656aと第2の角度付けされたコネクタ端子658aとをそれぞれ有する。第2タイプの接続ケーブル650bは、第1の角度付けされたコネクタ端子656bと第2の角度付けされたコネクタ端子658bとをそれぞれ有する。一実施形態では、第1の角度付けされたコネクタ端子656aは、第1モジュール600の調整済み電力用コネクタポート624と電気接続するように構成される。第2の角度付けされたコネクタ端子658aは、第2モジュール600'の調整済み電力用コネクタポートと電気接続するように構成される。同様に、第1の角度付けされたコネクタ端子656bは、第3モジュール600''の調整済み電力用コネクタポートと電気接続するように構成され、第2の角度付けされたコネクタ端子658bは、第1モジュール600の調整済み電力用コネクタポート624と電気接続するように構成される。図に示すように、第1の角度付けされたコネクタ656aは内側に角度付けされ(例えば、導電体652へ内側に向いている)、第2の角度付けされたコネクタ658aは外方に角度付けされている(例えば、導電体652から外方に向いている)。しかし、他の実施形態では、両方の角度付けされたコネクタが内側に向いてよく、両方の角度付けされたコネクタが外方に向いてよく、又は、電子構成要素の調整済み電力用コネクタポートに接続するためのあらゆるその他の所望の構成であってよい。
【0073】
ケーブル650aは、角部の調整済み電力用コネクタポート624を介し、第1モジュール600をアレイ601の行内で隣接するモジュールに電気接続する。同様に、ケーブル650bは、角部の調整済み電力用コネクタポート624を介し、第1モジュール600をアレイ601の列内で隣接するモジュールに接続できる。図に示すように、ケーブル650a/650bは隣接する又は近隣のモジュール600を接続するが、しかし、様々な実施形態では、接続ケーブル又はジャンパケーブルはアレイのさらに離れた、若しくは近隣にないモジュールを電気接続することができる。
【0074】
図18は、「横」向きに構成される、PVモジュール700(それぞれ700、700'、700''として示す)を有するPVアレイ701の裏面704を示す。アレイ701の各モジュール700は電子構成要素を有し、これを720にて破線で示す。各電子構成要素720は、角部712にて調整済み電力用コネクタポート724を有する。第1の長さを有する第1タイプの数本の接続ケーブル750aは、モジュール幅に沿ってモジュール700を接続する。同様に、第1の長さよりも長い第2の長さを有する接続ケーブル750bは、モジュール高さに沿ってモジュール700を接続する。第1タイプの接続ケーブル750aは、第1の角度付けされたコネクタ端子756aと第2の角度付けされたコネクタ端子758aをそれぞれ有する。第2タイプの接続ケーブル750bは、第1の角度付けされたコネクタ端子756bと第2の角度付けされたコネクタ端子758bをそれぞれ有する。一実施形態では、第1の角度付けされたコネクタ端子756aは、第1モジュール700の調整済み電力用コネクタポート724に電気接続するように構成される。第2の角度付けされたコネクタ端子758aは、第2モジュール700'の調整済み電力用コネクタポートに電気接続するように構成される。同様に、第1の角度付けされたコネクタ端子756bは、第3モジュール700''の調整済み電力用コネクタポートに電気接続するように構成され、第2の角度付けされたコネクタ端子758bは、第1モジュール700の調整済み電力用コネクタポート724に電気接続するように構成される。
【0075】
ケーブル750aは、角部の調整済み電力用コネクタポート724を介して、第1モジュール700をアレイ701の列内で隣接するモジュールに電気接続する。同様に、ケーブル750bは、角部の調整済み電力用コネクタポート724を介して、第1モジュール700をアレイ701の行内で隣接するモジュールに接続できる。図に示すように、ケーブル750a/750bは隣接する又は近隣のモジュール700を接続するが、しかし、様々な実施形態では、接続ケーブル又はジャンパケーブルは、アレイのさらに離れた、若しくは近隣にないモジュールを電気接続できる。
【0076】
上述の明細書及び実施例は、例示的な実施形態の構造並びに使用の完全な説明を提供する。上述の記載において、特定の実施形態はある程度の具体性と共に、又は1つ又はそれより多くのそれぞれの実施形態を参照して説明されているが、当業者は、本発明の範囲から逸脱せずに開示された実施形態に多くの変更を加えることができる。因って、方法及びシステムの様々な例示的な実施形態は、開示された特定の形態に限定されることを意図しない。むしろ、これらの実施形態は特許請求の範囲内に収まる全ての修正及び代替を含み、ここで示したもの以外の実施形態は、描写された実施形態の特徴のいくつか又は全てを含むことができる。例えば、要素を省略し、又は単体構造として組み合わせることができ、及び/又は、接続を代替することができる。さらに、適切な場合には、上述した任意の実施例の態様を説明した任意の他の実施例の態様と組み合わせて、比較可能な又は異なる特性及び/又は機能を有するさらなる実施例を形成し、同一若しくは異なる課題に対処することができる。同様に、上述した利益及び利点は一実施形態に関連する、又はいくつかの実施形態に関連し得ることが理解されよう。例えば、本方法及びシステムの実施形態は、異なる構造形態、材料、及び/又は制御製造ステップを用いて実践及び/又は実施することが可能である。ミーンズプラスファンクション又はステッププラスファンクションが、「〜の手段」や「〜のステップ」という語句をそれぞれ用いて所与の請求項において限定が明確に記載されていない限り、特許請求の範囲は、ミーンズプラスファンクション又はステッププラスファンクションの限定を含むことを意図せず、又、これらを含むように解釈されるべきではない。
図1
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図18