特許第6989230号(P6989230)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6989230
(24)【登録日】2021年12月6日
(45)【発行日】2022年1月5日
(54)【発明の名称】フォークリフト用荷役装置
(51)【国際特許分類】
   B66F 9/08 20060101AFI20211220BHJP
【FI】
   B66F9/08 N
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-129756(P2017-129756)
(22)【出願日】2017年6月30日
(65)【公開番号】特開2019-11184(P2019-11184A)
(43)【公開日】2019年1月24日
【審査請求日】2020年6月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000232807
【氏名又は名称】三菱ロジスネクスト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000475
【氏名又は名称】特許業務法人みのり特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮内 善範
【審査官】 須山 直紀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−067861(JP,A)
【文献】 実公平01−026720(JP,Y2)
【文献】 特開平06−032597(JP,A)
【文献】 特開平06−040699(JP,A)
【文献】 実開昭54−101781(JP,U)
【文献】 特開平10−338488(JP,A)
【文献】 特開平07−330297(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66F 9/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マストと、
リフトシリンダの下端から前記リフトシリンダの軸方向下方に向けて延伸する凸部を挿入するための挿入穴と、前記挿入穴と交差する方向に延伸する連結穴とを有し、前記マストの下部に配置される支持部材と、
前記挿入穴に挿入された前記凸部を前記支持部材に連結するために前記連結穴に挿入される連結部材と、を備え、
前記挿入穴の一部は、前記支持部材の内部で前記連結穴の一部と重複し、
前記凸部は、前記連結穴に挿入された前記連結部材が前記重複する部分を通過可能となるように、前記連結部材の形状に基づいた切欠きを有するフォークリフト用荷役装置。
【請求項2】
請求項に記載のフォークリフト用荷役装置において、
前記連結部材は柱状であり、前記切欠きは半円形の断面を有し、前記連結部材はフォークリフトの前後方向に延びる車軸方向に延伸するフォークリフト用荷役装置。
【請求項3】
マストと、
リフトシリンダの下端から前記リフトシリンダの軸方向下方に向けて延伸する凸部を挿入するための挿入穴と、前記挿入穴と交差する方向に延伸する連結穴とを有し、前記マストの下部に配置される支持部材と、
前記挿入穴に挿入された前記凸部を前記支持部材に連結するために前記連結穴に挿入される連結部材と、を備え、
前記挿入穴の一部は、前記支持部材の内部で前記連結穴の一部と重複し、
前記支持部材は、長辺と短辺とからなる面を有する板状部材であり、前記短辺は前記リフトシリンダの軸方向に沿って配置されるフォークリフト用荷役装置。
【請求項4】
請求項に記載のフォークリフト用荷役装置において、
前記連結穴は、前記支持部材の前記面に設けられるフォークリフト用荷役装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フォークリフト用荷役装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、フォークリフト用リフトシリンダの下端に下方に突出する凸部をマストサポートの嵌合穴に挿入し、下方よりボルト等を用いて凸部をマストサポートに連結することにより、リフトシリンダを支持するリフトシリンダの取付け機構が知られている(たとえば特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−32597号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、リフトシリンダの下方にてボルトによって支持されているので、メンテナンス等を行う際に、リフトシリンダの取り外しや取り付けの作業が容易ではない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様によるフォークリフト用荷役装置は、マストと、リフトシリンダの下端から前記リフトシリンダの軸方向下方に向けて延伸する凸部を挿入するための挿入穴と、前記挿入穴と交差する方向に延伸する連結穴とを有し、前記マストの下部に配置される支持部材と、前記挿入穴に挿入された前記凸部を前記支持部材に連結するために前記連結穴に挿
入される連結部材と、を備え、前記挿入穴の一部は、前記支持部材の内部で前記連結穴の一部と重複する。前記凸部は、前記連結穴に挿入された前記連結部材が前記重複する部分を通過可能となるように、前記連結部材の形状に基づいた切欠きを有する。
また、第2の態様によるフォークリフト用荷役装置は、マストと、リフトシリンダの下端から前記リフトシリンダの軸方向下方に向けて延伸する凸部を挿入するための挿入穴と、前記挿入穴と交差する方向に延伸する連結穴とを有し、前記マストの下部に配置される支持部材と、前記挿入穴に挿入された前記凸部を前記支持部材に連結するために前記連結穴に挿入される連結部材と、を備え、前記挿入穴の一部は、前記支持部材の内部で前記連結穴の一部と重複し、前記支持部材は、長辺と短辺とからなる面を有する板状部材であり、前記短辺は前記リフトシリンダの軸方向に沿って配置される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、リフトシリンダの支持部材への取り付けや取り外しが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】一実施の形態によるフォークリフトの側面図である。
図2】荷役装置を構成する外マストと周辺構造の外観斜視図である。
図3】リフトシリンダとリフトシリンダの外マストへの取り付け構造とを拡大して示す外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態によるフォークリフトについて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態によるフォークリフトの側面図である。フォークリフト1は、走行用車輪2および運転席3が設けられた車両本体4と、車両本体4の前部に設けられた荷役装置5とを備えている。荷役装置5は、車両本体4の前部に固定される左右一対の外マスト6と、外マスト6に支持案内されて昇降自在な左右一対の内マスト7と、内マスト7に昇降可能に配置された昇降体であるキャリッジ8とを備える。キャリッジ8には、アクチュエータを備えた各種のアタッチメント9(たとえばサイドシフト、フォークシフト、サイドクランプ、スタビライザ等)が設けられる。なお、荷役装置5については、詳細を後述する。また、外マスト6と車両本体4との間には、外マスト6を前後方向に傾動させるチルトシリンダ13が設けられている。
【0009】
本実施の形態においては、荷役装置5として2段式フルフリーマストを例に挙げて説明する。なお、荷役装置5は2段式フルフリーマストに限定されず、3段以上の多段式フルフリーマストでもよい。荷役装置5は、一対の外マスト6と、一対の内マスト7と、外マスト6に案内される内マスト7を昇降する一対のリフトシリンダ10と、キャリッジ8を昇降させるためのセンタシリンダ11と、を備える。
【0010】
図2も参照して、本実施の形態の荷役装置5について説明する。図2は、荷役装置5のうち、リフトシリンダ10と、リフトシリンダ10を支持するための構造20(以後、リフトシリンダ取り付け構造20と呼ぶ)との外観斜視図である。図2は荷役装置5を前方から見た場合を表す。すなわち、図2においては、紙面左奥がフォークリフト1の後方、紙面右手前がフォークリフト1の前方、紙面右奥がフォークリフト1の前方に対して左、紙面左手前がフォークリフト1の前方に対して右である。図2では省略しているが、キャリッジ8に対して図2の紙面右手前側にアタッチメント9が取り付けられる。
【0011】
外マスト6は内マスト7のガイドレールとして機能する。外マスト6は、右外マスト6Rと左外マスト6Lとから構成される。一対の外マスト6の上端部どうし、すなわち右外マスト6Rの上端部と左外マスト6Lの上端部が外マスト連結部61により連結されている。一対の外マスト6の下端部同士は、シリンダサポート62により連結されている。このシリンダサポート62により一対のリフトシリンダ10が支持される。また、外マスト連結部61とシリンダサポート62との間にて、一対の外マスト6はチルトビーム63により連結される。
【0012】
リフトシリンダ10は、ラム式またはピストン式の油圧シリンダであり、上述したようにシリンダサポート62によって支持される。リフトシリンダ10の先端、すなわちリフトシリンダ10の上端部に設けられたピストンロッド101の先端は内マスト7の上端に接続される。
【0013】
内マスト7は、外マスト6の内側(フォークリフト1の左右方向の内側)に設けられ、キャリッジ8のガイドレールとして機能する。一対の内マスト7の上端部どうしが内マスト連結部(不図示)により連結されている。内マスト連結部には、上述したリフトシリンダ10のピストンロッド101の先端が接続される。一対の内マスト7の下部は内マストビーム(不図示)によって連結される。内マスト7は、リフトシリンダ10のピストンロッド101の伸縮動作に合わせて、外マスト6に沿って昇降する。
【0014】
センタシリンダ11は、ラム式またはピストン式の油圧シリンダであり、内マスト7の内マストビームの左右方向の略中央にて、フォークリフト1の前面側から取り付けられる。センタシリンダ11のピストンロッド111の先端には、チェーンホイール部(不図示)が設けられる。チェーンホイール部には、一端がキャリッジ8に固定され、他端がセンタシリンダ11の後方(運転席3側)に固定されたチェーンが巻き掛けられる。キャリッジ8は、センタシリンダ11のピストンロッド111の伸縮動作に合わせて、内マスト7に沿って昇降する。
【0015】
2段式フルフリーマストである荷役装置5は上記のように構成され、まず、センタシリンダ11のピストンロッド111が伸長してキャリッジ8およびアタッチメント9が上昇する。そして、センタシリンダ11のピストンロッド111が最大長まで伸長すると、リフトシリンダ10のピストンロッド101が伸長して内マスト7が上昇し、これによりキャリッジ8およびアタッチメント9がさらに上昇する。
【0016】
荷役装置5を構成する外マスト6とその周辺構造について詳細な説明を行う。
図2に示すように、リフトシリンダ取り付け構造20は、上述した一対の外マスト6(右外マスト6Rと左外マスト6L)と、外マスト連結部61と、シリンダサポート62と、チルトビーム63とからなる。
【0017】
シリンダサポート62は、詳細を後述するリフトシリンダ10を取り付けるための構造と、外マスト6を車両本体4に揺動自在に取り付ける本体連結部50とを備える。シリンダサポート62は、面210と、後述する面211とを有する板状部材である。シリンダサポート62の右側端部で右外マスト6Rに取り付けられ、左側端部で左外マスト6Lに取り付けられる。シリンダサポート62の面210は、左右方向の辺とリフトシリンダ10の軸方向である上下方向の辺とで形成される。面210の左右方向の辺の長さは一対の外マスト6間の距離に略等しく、上下方向の辺の長さはその距離よりも短い。すなわち、シリンダサポート62の面210は、長辺と短辺とからなる面210であり、その短辺側にて外マスト6に取り付けられる。シリンダサポート62の面211は、面210と交差する方向の面であり、シリンダサポート62と対向して、後述するようにリフトシリンダ10を支持する。
本体連結部50は、シリンダサポート62の面210と対向する面、すなわち図3の紙面奥側の車両本体4側の面に設けられる。
【0018】
シリンダサポート62は、リフトシリンダ10の軸方向と交差する面である上部側の面211の左右端部にて、一対のリフトシリンダ10を支持する。以下、シリンダサポート62によりリフトシリンダ10を支持するための構造について説明を行う。なお、リフトシリンダ10を支持するための構造は、シリンダサポート62の左右端部にて同一の構造を有するため、一方(左側端部)の構造を代表させて説明を行うこととする。
【0019】
図3は、図2の破線で囲む領域R1を拡大して示した図である。なお、図3は、リフトシリンダ10をその軸方向(上下方向)に沿ってシリンダサポート62から取り外した状態を示している。リフトシリンダ10の下部には、軸方向に沿って下向きに突設された凸部121が設けられる。図3に示す例では、凸部121は、円柱状を有し、その円柱の一部に切欠き122が設けられる場合を示す。切欠き122は、凸部121の形状をなす円柱の側面に設けられる。なお、凸部121が円柱状である例に限定されず、角柱であっても良い。また、凸部121に形成された切欠き122については、説明を後述する。
【0020】
シリンダサポート62は、リフトシリンダ10を取り付けるための構造として、挿入穴212と、連結部40と、連結部40を挿入するための連結穴41とを有する。
挿入穴212は、シリンダサポート62の面211に設けられ、リフトシリンダ10の凸部121を挿入するための縦穴である。挿入穴212はリフトシリンダ10の軸方向に沿って設けられる。挿入穴212は、リフトシリンダ10の凸部121の断面形状に応じた開口形状を有する。本実施の形態では、上述したように凸部121はリフトシリンダ10の軸方向に沿って円柱状に形成されるので、挿入穴212は、リフトシリンダ10の軸方向に垂直な平面上にて、円形の開口形状を有する。
【0021】
連結穴41は、シリンダサポート62の面210に設けられ、リフトシリンダ10の軸方向と交差する方向、すなわち車軸Cの方向に沿って延伸し、シリンダサポート62を貫通するように形成される。この連結穴41にはタップが形成され、面210から連結部40が挿入される。連結部40は、たとえばボルトである。連結穴41は、連結部40であるボルトのネジ部の形状に応じて、円形の開口を有する。連結穴41は、その一部が挿入穴212と交差する位置に形成される。このため、連結穴41の一部と挿入穴212の一部とが重複する。換言すると、連結穴41に挿入された連結部40の一部は、挿入穴212の一部を通過する。
【0022】
リフトシリンダ10の凸部121は、挿入穴212に挿入された状態において、連結穴41に挿入された連結部40との干渉を避けるために、連結部40の断面形状に応じた上記の切欠き122を有している。本実施の形態では、図示のように、凸部121が有する切欠き122は、フォークリフト1の左右方向に平行な平面上にて、半円形の境界形状となるように形成される。
【0023】
上述したリフトシリンダ10のシリンダサポート62への取り付け構造について説明する。リフトシリンダ10はシリンダサポート62の上部から面211に向けて降下され、凸部121が面211に形成された挿入穴212に挿入する。リフトシリンダ10の凸部121によって連結穴41が塞がれないように、すなわち凸部121の切欠き122の境界と連結穴41の開口とによって連結部40のネジ部の断面に応じた円形の空間が形成されるように、リフトシリンダ10を軸周りに回転させる。面210の側(すなわちフォークリフト1の前方)からタップが形成された連結穴41に連結部40を挿入し、連結部40をシリンダサポート62に固定する。これにより、連結部40は、連結穴41と凸部121の切欠き122とを通過して、シリンダサポート62をフォークリフト1の前後方向に貫通する。
【0024】
このようにしてシリンダサポート62に取り付けられたリフトシリンダ10は、凸部121の切欠き122を通過する連結部40によって、軸方向、すなわち上下方向に動くことが規制される。これにより、連結部40は、リフトシリンダ10の抜け止めとして機能する。また、凸部121の切欠き122を通過する連結部40が車軸Cに沿う方向に延伸しているので、リフトシリンダ10は軸周りに回転することが規制される。これにより、連結部40は、リフトシリンダ10の周り止めとして機能する。
なお、上述した説明では、切欠き122はフォークリフト1の左右方向に平行な平面上にて半円形の境界形状となるように形成された場合を例に挙げたが、この例に限定されない。たとえば、切欠き122は、連結部40のネジ部が通過可能となるように形成された多角形状の境界を有してもよい。
また、凸部121の一部に切欠き122が形成されるものに代えて、凸部121に連結部40であるネジ部が通過可能な貫通孔が形成されてもよい。
【0025】
リフトシリンダ10をシリンダサポート62から取り外す場合には、シリンダサポート62の前面側から連結部40を緩め、連結部40を車軸Cに沿ってフォークリフト1の前方から引き抜く。連結部40による規制から解放されたリフトシリンダ10を軸方向に沿って上方に引き上げることにより、リフトシリンダ10をシリンダサポート62から取り外すことができる。
なお、上述の説明においては、連結穴41にタップが形成されている場合を例に挙げたが、連結穴41にタップが形成されていなくてもよい。この場合、リフトシリンダ10をシリンダサポート62に取り付ける際には、上記の通りに連結穴41に連結部40が挿入された後に、シリンダサポート62の車両反対4側(図の後ろ側)からナットにより連結部40が固定される。リフトシリンダ10をシリンダサポート62から取り外す際には、シリンダサポート62の車両本体4側の面のナットを緩めた後に、連結部40をフォークリフト1の前方から引き抜けばよい。
【0026】
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)リフトシリンダ取り付け構造20は、外マスト6と、リフトシリンダ10の下端に設けられ、リフトシリンダ10の軸方向下方に向けて延伸する凸部121と、軸方向に沿って延伸する、凸部を挿入するための挿入穴212と、挿入穴212と交差する方向に延伸する連結穴41とを有し、外マスト6の下部に配置されるシリンダサポート62と、挿入穴212に挿入された凸部121をシリンダサポート62に連結するために連結穴41に挿入される連結部40と、を備える。挿入穴212の一部はシリンダサポート62の内部で連結穴41の一部と重複する。凸部121は、連結穴41に挿入された連結部40が重複する部分を通過可能となるように、連結部40の形状に基づいた切欠き122を有する。この結果、リフトシリンダ―10の取り付けや取り外しの際に、リフトシリンダの下方からボルト留め等の作業を行う場合と比較して、作業性が良く、メンテナンス時等の作業効率を向上させることが可能となる。
【0027】
(2)連結部40は柱状であり、切欠き122は半円形の断面を有し、連結部40はフォークリフト1の前後方向に延びる車軸C方向に延伸する。これにより、連結部40は、リフトシリンダ10がシリンダサポート62から抜けることを防ぐ抜け止めとして機能するとともに、リフトシリンダ10が軸周りに回転することを防ぐ回り止めとして機能する。この結果、リフトシリンダ10の抜け止めの構造と回り止めの構造とを簡略化することができる。
【0028】
(3)連結穴41は、シリンダサポート62の前面側の面210に設けられる。これにより、フォークリフト1の前方側から連結部40を連結穴41に挿抜して、リフトシリンダ10のシリンダサポート62への取り付けや取り外しを行うことができるので、作業性を向上させることができる。
【0029】
なお、上述した実施の形態では、荷役装置としてフルフリーマストを例に挙げて説明を行ったが、センタシリンダ11を備えないスタンダードマストやハイマストであってもよい。
【0030】
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0031】
1…フォークリフト
5…荷役装置
6、6R、6L…外マスト
10…リフトシリンダ
20…リフトシリンダ取り付け構造
61…マスト連結部
62…シリンダサポート
40…連結部
41…連結穴
121…凸部
122…切欠き
212…挿入穴
図1
図2
図3