特許第6989249号(P6989249)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6989249
(24)【登録日】2021年12月6日
(45)【発行日】2022年1月5日
(54)【発明の名称】パネル吊り構造
(51)【国際特許分類】
   E04G 21/16 20060101AFI20211220BHJP
【FI】
   E04G21/16
【請求項の数】2
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-199536(P2016-199536)
(22)【出願日】2016年10月7日
(65)【公開番号】特開2018-59380(P2018-59380A)
(43)【公開日】2018年4月12日
【審査請求日】2019年9月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000207436
【氏名又は名称】日鉄鋼板株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】特許業務法人北斗特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清
(74)【代理人】
【識別番号】100155745
【弁理士】
【氏名又は名称】水尻 勝久
(74)【代理人】
【識別番号】100143465
【弁理士】
【氏名又は名称】竹尾 由重
(74)【代理人】
【識別番号】100155756
【弁理士】
【氏名又は名称】坂口 武
(74)【代理人】
【識別番号】100161883
【弁理士】
【氏名又は名称】北出 英敏
(74)【代理人】
【識別番号】100162248
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 豊
(72)【発明者】
【氏名】谷口 純
(72)【発明者】
【氏名】井口 龍美
(72)【発明者】
【氏名】桑江 茂
(72)【発明者】
【氏名】柴田 晃一
(72)【発明者】
【氏名】小谷野 祐希
【審査官】 土屋 保光
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−156864(JP,A)
【文献】 特開平09−156867(JP,A)
【文献】 実開平06−006374(JP,U)
【文献】 特開昭63−280154(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 21/14−21/22
B66C 1/00− 3/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネルを支持する支持部と、
前記支持部に繋がり、吊上手段に連結可能な連結部とを備えたパネル吊具により前記パネルを吊り上げてなるパネル吊り構造であって
前記パネルは、上端部に位置する上嵌込部および下端部に位置する下嵌込部を有し、
前記支持部は、
前記パネルの厚み方向の一方の面に沿って配置される縦板部と、
前記縦板部の上端部から後方に向かって突出した上片部と、
前記上片部の後端部から下方に向かって突出した上対向片部と、
前記縦板部の下端から後方に向かって突出した下片部と、
前記下片部の後端から上方に向かって突出した下対向片部と、を有し、
前記縦板部の上端部、前記上片部及び前記上対向片部により下方に開口した上凹部が構成され、
前記縦板部の下端部、前記下片部及び前記下対向片部により上方に開口した下凹部が構成され、
前記パネルの上下長さは、前記上嵌込部が前記上凹部に嵌め込まれた際に、前記上片部の下面から前記下対向片部の上端までの上下方向における距離よりも短く、前記上対向片部の下端から前記下対向片部の上端までの上下方向における距離よりも長いことを特徴とするパネル吊り構造
【請求項2】
前記パネルの前記上端部が、前記上凹部に嵌め込まれ、かつ、前記パネルの前記下端部が、前記下凹部に嵌め込まれた状態において、前記上凹部内で前記パネルの前記上端部に接して、前記パネルが上方に移動することを規制する移動規制部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載のパネル吊り構造
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパネル吊り構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、サンドイッチパネルを吊り上げるために用いられるパネル吊具が開示されている。前記サンドイッチパネルの上端部には、対向する一対の壁部と、これら一対の壁部の間に位置する溝部とが形成されている。前記パネル吊具は、前記一対の壁部の外側に配置される一対の片部と、前記溝部内に配置される引掛け部と、吊上手段に連結可能な連結部とを有している。前記引掛け部は、前記溝部に出し入れ可能な第一姿勢と、前記一対の壁部に引っ掛かる第二姿勢との間で回転可能である。このパネル吊具は、前記第二姿勢にある前記引掛け部と前記一対の片部とで、前記一対の壁部を挟持することで、前記サンドイッチパネルの上端部に取付けられる。そして、このようにサンドイッチパネルの上端部に取付けられたパネル吊具の連結部に、吊上手段を連結することで、吊上手段を用いてサンドイッチパネルを吊り上げることが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−121442号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記パネル吊具は、前記引掛け部を回転して、前記引掛け部と前記一対の片部とで、前記一対の壁部を挟み込む必要がある。しかし、このようにサンドイッチパネルを挟み込む構造を採用すると、パネル吊具の構造が複雑になりやすく、また、パネル吊具をサンドイッチパネルに取り付ける作業も煩雑になりやすい。
【0005】
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであって、構造が複雑になり難く、容易にパネルに取り付けることができるパネル吊り構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために本発明に係る一態様のパネル吊り構造は、パネルを支持する支持部と、前記支持部に繋がり、吊上手段に連結可能な連結部とを備えたパネル吊具により前記パネルを吊り上げてなるパネル吊り構造である。前記パネルは、上端部に位置する上嵌込部および下端部に位置する下嵌込部を有する。前記支持部は、前記パネルの厚み方向の一方の面に沿って配置される縦板部と、前記縦板部の上端部から後方に向かって突出した上片部と、前記上片部の後端部から下方に向かって突出した上対向片部と、前記縦板部の下端から後方に向かって突出した下片部と、前記下片部の後端から上方に向かって突出した下対向片部と、を有する。前記縦板部の上端部、前記上片部及び前記上対向片部により下方に開口した上凹部が構成される。前記縦板部の下端部、前記下片部及び前記下対向片部により上方に開口した下凹部が構成される。前記パネルの上下長さは、前記上嵌込部が前記上凹部に嵌め込まれた際に、前記上片部の下面から前記下対向片部の上端までの上下方向における距離よりも短く、前記上対向片部の下端から前記下対向片部の上端までの上下方向における距離よりも長い
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るパネル吊り構造は、構造が複雑になり難く、容易にパネルに取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本発明に係る一実施形態のパネル吊具の斜視図である。
図2図2は、同上のパネル吊具をパネルに取り付けた状態を示した縦断面図である。
図3図3Aは、図2のA部拡大図であり、図3Bは、図2のB部拡大図である。
図4図4A図4Cは、同上のパネル吊具をパネルに取り付ける様子を順に示した縦断面図である。
図5図5は、吊上手段及びパネル吊具を用いてパネルを吊り上げる様子を示した正面図である。
図6図6A図6Eは、変形例1〜5のパネル吊具の下端部の側面図である。
図7図7は変形例6のパネル吊具を示し、移動規制部材によりパネルの移動が規制された状態を示した要部側面図であり、図7Bは、移動規制部材によるパネルの移動が規制されていない状態を示した要部背面図である。
図8図8Aは、変形例7のパネル吊具の移動規制部材によりパネルの移動が規制された状態を示した要部側面図である。図8Bは前記パネル吊具の移動規制部材によるパネルの移動が規制されていない状態を示した要部背面図である。
図9図9は、同上のパネル吊具の移動規制部材及び挿通孔を示した平面図である。
図10図10Aは、変形例8のパネル吊具の側面図であり、図10Bは比較例のパネル吊具の側面図である。
図11図11は、変形例9のパネル吊具の上端部を示した正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に示す実施形態は、パネル吊具に関し、詳しくは、吊上手段を用いてパネルを吊り上げる際に用いられるパネル吊具に関する。
【0010】
図1に本実施形態のパネル吊具1を示す。図2に本実施形態のパネル吊具1をパネル7に取り付けた状態を示す。
【0011】
(パネル)
図2に示すパネル7は、建築用パネルである。具体的にパネル7は、2枚の金属板70,71の間に、芯材72を介在させたサンドイッチパネルである。
【0012】
金属板70,71は、例えば、アルミニウム、鉄、銅、ステンレス鋼等の各種金属板、アルミニウム−亜鉛合金メッキ鋼板、カラー鋼板、ホーロー鋼板、フッ素樹脂塗装鋼板、クラッド鋼板、サンドイッチ鋼板等のうちの一種を、プレス成形、押出成形、あるいはロール成形等することで成形される。
【0013】
芯材72は、例えば、ロックウール、グラスウール、又はセラミックファイバー等の無機繊維体を主材とする板材から構成される。
【0014】
パネル7は、長方形板状である。パネル7は、横張施工される外壁パネルであり、短手方向を上下方向と平行にした状態で設置される。なお、以下では、パネル7について設置状態における方向を用いて説明する。具体的には、パネル7の短手方向を上下方向とし、パネル7の長手方向を左右方向とし、パネル7の厚み方向を前後方向とする。また、パネル7の屋外側を前方、屋内側を後方とし、パネル7を前方から見たときを基準として左右方向を定義する。パネル7の厚み方向の両側の面のうち、一方の面である前面は、屋外側に臨む表面となり、他方の面である後面は屋内側に臨む裏面となる。
【0015】
パネル7の上端部には、嵌合部73が形成されている。パネル7の下端部には、下段のパネル7の嵌合部73に凹凸嵌合可能な被嵌合部74が形成されている。
【0016】
本実施形態の嵌合部73は、パネル7の上端面に形成された凹部であり、本実施形態の被嵌合部74は、パネル7の下端面に形成された凸部である。
【0017】
図3Aに示すようにパネル7の表面の上端部には、裏面側に凹んだ第1凹段部75が形成されている。図3Bに示すようにパネル7の下端部には、パネル7の表面側端部から下方に向かって突出し、下段のパネル7の第1凹段部75内に配置される第1突起81が形成されている。第1突起81の下端は、被嵌合部(凸部)74の下面よりも下方に位置している。
【0018】
図3Aに示すように、パネル7の裏面の上端部には、表面側に凹んだ第2凹段部76が形成されている。図3Bに示すようにパネル7の下端面の裏面側端部には、下方に向かって突出し、下段のパネル7の第2凹段部76内に配置される第2突起82が形成されている。第2突起82の下端は、被嵌合部(凸部)74の下面よりも上方に位置している。
【0019】
パネル7を施工する作業者は、パネル7の被嵌合部74を下段のパネル7の嵌合部73に嵌合し、第1突起81を下段のパネル7の第1凹段部75内に配置し、かつ第2突起82を下段のパネル7の第2凹段部76内に配置する。そして、作業者は、このようにして、下段のパネル7の上方に配置されたパネル7において第1凹段部75に対応する部分に、屋外側から釘やねじ等の固着具を打ち込み、この固着具を胴縁等の壁下地に打ち込むことで、当該パネル7を壁下地に固定することができる。なお、前記固着具の屋外側は、当該パネル7のさらに上段に施工されたパネル7の第1突起81によって覆われる。
【0020】
(パネル吊具)
本実施形態のパネル吊具1は、パネル7を当該パネル7の短手方向が上下方向と略平行となる起立姿勢にした状態で、パネル7を支持する。以下、パネル吊具1について詳述する。
【0021】
なお、以下では、パネル吊具1を用いてパネル7を吊り上げた状態における方向を用いて、パネル吊具1について説明する。具体的には、図2に示すようにパネル吊具1によって支持されたパネル7の表面が向く方向を前方、当該パネル7の裏面が向く方向を後方とし、パネル吊具1を前方から見たときを基準に左右方向を定義する。
【0022】
図1及び図2に示すように、パネル吊具1は、パネル7を支持する支持部2と、吊上手段9(図5参照)に連結される連結部5とを備えている。連結部5は支持部2に繋がっている。ここで、連結部5は、支持部2に直接繋がっていてもよいし、他の部材を介して繋がっていてもよい。
【0023】
本実施形態の支持部2は、金属製であり、一枚の金属板を折曲加工することにより形成されている。
【0024】
本実施形態の支持部2は、縦板部30と、縦板部30と一体に形成された第1片部31と、縦板部30と一体に形成された第2片部32とを有している。
【0025】
(縦板部)
縦板部30は、上下方向に長い矩形板状に形成されている。縦板部30は、図2に示すように、パネル7の厚み方向の一方の面に沿って配置される。本実施形態の縦板部30は、パネル7の表面に沿って配置される。
【0026】
縦板部30の上端部には、下方に向かって開口した上凹部20が形成されている。上凹部20は、パネル7の上端部が嵌め込まれる部分である。縦板部30の下端部には、上方に向かって開口した下凹部21が形成されている。下凹部21は、パネル7の下端部が嵌め込まれる部分である。
【0027】
(第1片部)
縦板部30の上端には、第1片部31が連続している。図3Aに示すように、第1片部31は、縦板部30の上端部から後方に向かって突出した上片部33と、上片部33の後端部から下方に向かって突出した対向片部34とを有している。以下、対向片部34を後述する対向片部36と区別するため、上対向片部34という。
【0028】
上対向片部34は、縦板部30の上端部の後面に対向している。支持部2の上端部には、縦板部30の上端部、上片部33、及び上対向片部34により構成され、下方に開口した断面コ字状の凹部が形成されている。本実施形態ではこの凹部により上凹部20が構成されている。
【0029】
縦板部30の上端部は、上凹部20の前壁部を構成し、縦板部30の上端部の後面は、上凹部20の前側の内面を構成する。上対向片部34は上凹部20の後壁部を構成し、上対向片部34の前面は、上凹部20の後側の内面を構成する。上片部33は上凹部20の天井部を構成し、上片部33の下面は上凹部20の上側の内面を構成する。
【0030】
本実施形態の上凹部20は、縦板部30の左右方向の全長に亘って形成されており、下方に加えて左右両方向にも開口している。
【0031】
本実施形態の上凹部20には、パネル7の上端部における厚み方向の全体の部分が嵌め込まれる。すなわち、本実施形態のパネル7は、上端部における厚み方向の全体の部分が上凹部20に嵌め込まれる上嵌込部77となっている。
【0032】
(第2片部)
縦板部30の下端には、第2片部32が連続している。図3Bに示すように、第2片部32は、縦板部30の下端から後方に向かって突出した断面弧状の下片部35と、下片部35の後端から上方に向かって突出した対向片部36とを有している。以下、対向片部36を下対向片部36という。
【0033】
下片部35及び下対向片部36は、例えば縦板部30を構成する金属板の下端を上方に折り返すことで形成される。
【0034】
下対向片部36は、縦板部30の下端部の後面に対向している。支持部2の下端部には、縦板部30の下端部と、下片部35と、下対向片部36とで構成され、上方に開口した断面U字状の凹部が形成されている。本実施形態ではこの凹部により、下凹部21が構成されている。
【0035】
縦板部30の下端部は、下凹部21の前壁部を構成し、縦板部30の下端部の後面は、下凹部21の前側の内面を構成する。下対向片部36は下凹部21の後壁部を構成し、下対向片部36の前面は、下凹部21の後側の内面を構成する。下片部35は下凹部21の底部を構成し、下片部35の上面は下凹部21の下側の内面を構成する。
【0036】
下凹部21の前後の内面の間隔は、上凹部20の前後の内面の間隔よりも小さい。本実施形態の下凹部21には、パネル7の下端部に形成された第1突起81の下端部が嵌め込まれる。すなわち、本実施形態のパネル7は、第1突起81の下端部が、下凹部21に嵌め込まれる下嵌込部78となっている。
【0037】
図3Aに示すように、上凹部20の前後の内面の間隔L1は、パネル7の上嵌込部77の厚みtよりもやや大きい。上対向片部34は、下対向片部36よりも後方に位置している。
【0038】
図2に示すように、上片部33の下面から下対向片部36の上端までの上下方向における距離L2は、パネル7の上下長さL3よりも長い。上対向片部34の下端から、下対向片部36の上端までの上下方向における距離L4は、パネル7の上下長さL3よりも短い。
【0039】
支持部2において上凹部20の下凹部21に対する位置や上凹部20の形状等は、パネル7の上嵌込部77を下方から挿入できるように設定されている。
【0040】
また、支持部2において上凹部20の下凹部21に対する位置や上凹部20の形状等は、パネル7の上嵌込部77が上凹部20に嵌め込まれ、かつパネル7の下嵌込部78が下凹部21に嵌め込まれていない状態(図4B参照)において、上嵌込部77が上凹部20に嵌め込まれた状態のまま、下嵌込部78が下凹部21に上方から嵌め込むことができるように設定されている(図4C及び図2参照)。
【0041】
また、支持部2において上凹部20の下凹部21に対する位置や上凹部20の形状等は、上嵌込部77が上凹部20に嵌め込まれ、かつ下嵌込部78が下凹部21に嵌め込まれた状態において、上嵌込部77が上凹部20に嵌め込まれた状態のまま、下嵌込部78を下凹部21から上方に抜き出すことができるように設定されている。
【0042】
(連結部)
支持部2の上端部には、吊上手段9を着脱可能に連結できる連結部5が設けられている。本実施形態では、上片部33の中央部に、上方に向かって突出するようにアイボルト50が取り付けられており、このアイボルト50が有する環状の部分により、連結部5が構成されている。
【0043】
(パネル吊具の取付方法)
作業者は、パネル7の上嵌込部77(上端部)を上凹部20に嵌め込み、この後、パネル7の下嵌込部78(下端部)を下凹部21に嵌め込むことで、パネル吊具1をパネル7に取付けることができる。
【0044】
具体的にパネル吊具1は、例えば以下に示すようにパネル7に取付けられる。作業者は、まず、図4Aに示すように、パネル吊具1を、縦板部30がパネル7の表面側に位置し、かつ上片部33がパネル7の上方に位置するように配置する。このとき、作業者は、縦板部30を下方ほどパネル7の表面から前方に離れるように傾斜させた状態で、パネル吊具1を配置する。
【0045】
続いて作業者は、パネル吊具1を下方に移動し、図4Bに示すように上凹部20に下方からパネル7の上嵌込部77を嵌め込む。このとき作業者は、パネル7の上端が上片部33の下面近傍に位置するまで、パネル吊具1をパネル7に対して移動する。
【0046】
このように、上凹部20にパネル7の上嵌込部77を嵌め込むことで、パネル7は、上嵌込部77及び下嵌込部78のうち、上嵌込部77のみが支持部2に嵌め込まれて支持された状態となる。
【0047】
続いて作業者は、上凹部20に上嵌込部77が嵌め込まれた状態を維持しながら、支持部2の下端部を後方に移動させ、これにより、図4Cに示すように、縦板部30をパネル7の表面と平行にすると共に、下凹部21を下嵌込部78の下方に配置する。
【0048】
続いて作業者は、パネル吊具1をパネル7の表面に沿って上方に移動し、下凹部21に上方からパネル7の下嵌込部78を嵌め込む。これにより、パネル7は、図2に示すように上嵌込部77が上凹部20に嵌め込まれ、かつ下嵌込部78が下凹部21に嵌め込まれた取付状態となる。
【0049】
(吊上手段)
図5に、本実施形態のパネル吊具1及び吊上手段9を用いて、パネル7を吊り上げた状態を示す。図5に示すパネル7には、パネル7の長手方向に複数のパネル吊具1が取り付けられている。
【0050】
吊上手段9は、複数の第1ワイヤー91と、天秤90と、第2ワイヤー92と、揚重機(図示せず)とを備えている。
【0051】
複数の第1ワイヤー91の各々は、一端部が対応するパネル吊具1の連結部5に連結され、他端部が天秤90に連結されている。これにより、天秤90は、複数の第1ワイヤー91を介して複数のパネル吊具1に連結されている。
【0052】
揚重機は、ウインチやレッカー等で構成され、第2ワイヤー92を介して天秤90に連結される。揚重機により、第2ワイヤー92を介して天秤90を吊り上げることで、複数の第1ワイヤー91及び複数のパネル吊具1を介してパネル7が吊り上がる。
【0053】
なお、パネル吊具1は、吊上手段9に連結された後にパネル7に取り付けられてもよいし、パネル7に取り付けられた後に吊上手段9に連結されてもよい。
【0054】
(変形例)
以下、変形例1〜9のパネル吊具1について説明する。なお、以下の変形例1〜9の説明では、前記実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0055】
(変形例1)
図6Aに示す変形例1のパネル吊具1は、下凹部21の形状が前記実施形態と異なる。本変形例の第2片部32は、下対向片部36の上端部から後方に向かって突出した横片部37と、横片部37の後端部から上方に向かって突出した差込片部38とをさらに有している。本変形例の下凹部21は、縦板部30の下端部、下片部35、下対向片部36、横片部37、及び差込片部38によって構成されている。
【0056】
パネル7において下凹部21に嵌め込まれる下嵌込部78は、第1突起81と被嵌合部74とを備えている。下凹部21に下嵌込部78が嵌め込まれた状態では、差込片部38は、被嵌合部(凸部)74と第2突起82との間に形成された、下方に開口する差込溝79に配置される。
【0057】
(変形例2)
図6Bに示す変形例2のパネル吊具1は、第2片部32の形状が前記実施形態と異なる。本変形例の第2片部32は、下対向片部36の上端部から後方に突出した横片部37をさらに有している。また、下片部35は断面直線状である。
【0058】
本変形例のパネル吊具1によって吊り上げられるパネル7は、嵌合部(図示せず)がパネル7の上端面に形成された凸部で構成され、被嵌合部74がパネル7の下端面に形成された凹部で構成されている。
【0059】
パネル7において下凹部21に嵌め込まれる下嵌込部78は、被嵌合部(凹部)74の前壁部で構成されており、下凹部21に下嵌込部78が嵌め込まれた状態では、横片部37が被嵌合部(凹部)74の上側の内面に沿って配置される。
【0060】
(変形例3)
図6Cに示す変形例3のパネル吊具1は、縦板部30がパネル7の裏面に沿って配置された状態で、パネル7に取り付けられる。第2片部32の下片部35は、縦板部30の下端から前方に向かって突出しており、下対向片部36は下片部35の前端から上方に向かって突出している。なお、図示は省略するが、第1片部31の上片部33は、縦板部30の上端部から前方に向かって突出し、上対向片部34は上片部33の前端部から下方に向かって突出している。
【0061】
パネル7において下凹部21に嵌め込まれる下嵌込部78は、第2突起82で構成されており、下凹部21に第2突起82が嵌め込まれた状態では、下対向片部36は、被嵌合部(凸部)74と第2突起82との間に形成された、下方に開口する差込溝79に配置される。
【0062】
(変形例4)
図6Dに示す変形例4のパネル吊具1は、縦板部30がパネル7の裏面に沿って配置された状態で、パネル7に取り付けられる。第2片部32の下片部35は、縦板部30の下端から前方に向かって突出しており、下対向片部36は下片部35の前端から上方に向かって突出している。なお、図示は省略するが、第1片部31の上片部33は、縦板部30の上端部から前方に向かって突出し、上対向片部34は上片部33の前端部から下方に向かって突出している。
【0063】
パネル7において下凹部21に嵌め込まれる下嵌込部78は、第2突起82と被嵌合部74とを備えている。下凹部21に下嵌込部78が嵌め込まれた状態では、下対向片部36は、被嵌合部(凸部)74と第1突起81との間に形成された、下方に開口する差込溝80に配置される。
【0064】
(変形例5)
図6Eに示す変形例5のパネル吊具1は、下凹部21の前後の内面の間隔が、パネル7の下端部の全体の厚みと略同じである。
【0065】
パネル吊具1が取付けられるパネル7は、上下方向の全長に亘って厚みが同じであり、パネル7の上端面及び下端面の各々は、平坦である。下凹部21にはパネル7の下端部における厚み方向の全体の部分が嵌め込まれる。すなわち、本変形例のパネル7は、下端部における厚み方向の全体の部分が下凹部21に嵌め込まれる下嵌込部78となっている。
【0066】
(変形例6)
図7A及び図7Bに示す変形例6のパネル吊具1は、移動規制部材6をさらに備えている。移動規制部材6は、パネル7の上嵌込部77が、上凹部20に嵌め込まれ、かつ、パネル7の下嵌込部78が下凹部21に嵌め込まれた状態において、上凹部20内においてパネル7の上端部に接して、パネル7が上方に移動することを規制する。
【0067】
移動規制部材6は、上凹部20に対して回転可能に連結されている。移動規制部材6は、上片部33を上下方向に貫通する軸状の規制部60と、規制部60と一体に形成された環状の連結部5とを備えている。
【0068】
連結部5は規制部60の上端に連続している。連結部5には、前記実施形態の連結部5と同様に、吊上手段9を着脱可能に連結できる。
【0069】
規制部60は上片部33に対して前後軸回り方向に回転可能に連結されている。ここで、前後軸回り方向とは、前後方向と平行な回転軸を中心に回転する方向である。
【0070】
移動規制部材6は、規制部60が上片部33に対して回転することで、その姿勢が、図7Aに示す規制姿勢と、図7Bに示す非規制姿勢とに切り替わる。移動規制部材6が図7Aに示す規制姿勢にあるとき、規制部60の長手方向は、上下方向と平行になり、規制部60の下端面は水平になる。移動規制部材6が図7Bに示す非規制姿勢にあるとき、規制部60の長手方向は、上下方向に対して傾斜し、規制部60の下端面は、移動規制部材6が規制姿勢にあるときよりも上方に配置される。
【0071】
作業者がパネル吊具1をパネル7に取り付ける際、移動規制部材6の姿勢は、図7Bに示す非規制姿勢とされる。これにより、作業者がパネル吊具1の上凹部20にパネル7の上嵌込部77を嵌め込むときには、移動規制部材6が上嵌込部77に接触し難くなる。また、作業者が上凹部20に上嵌込部77を嵌め込んだ状態でパネル吊具1の下凹部21にパネル7の下嵌込部78を嵌め込むときにも、移動規制部材6が下嵌込部78に接触し難くなる。したがって、作業者は、パネル7の上嵌込部77及び下嵌込部78を、パネル吊具1の上凹部20及び下凹部21のそれぞれに容易に嵌め込むことができる。
【0072】
上記のように作業者によりパネル吊具1がパネル7に取り付けられた後、パネル7は、パネル吊具1の連結部5に連結された吊上手段9により吊り上げられる。すると、移動規制部材6は、吊上手段9が連結部5を持ち上げる力により、非規制姿勢から図7Aに示す規制姿勢となる。これにより、上凹部20内において、規制部60の下端面がパネル7の上端面に沿い、この規制部60の下端面によりパネル7の上端部が上方に移動することが規制される。
【0073】
また、パネル7がパネル吊具1の連結部5に連結された吊上手段9により吊り上げられた状態では、連結部5吊上手段9によって常に上方に引っ張られた状態となる。このため、吊上手段9によりパネル7を吊り上げた状態においては、移動規制部材6からパネル7に対して下方に押さえる力が常に働くようになる。したがって、パネル7は支持部2に対してがたつき難く、かつパネル吊具1はパネル7から外れ難くなる。
【0074】
なお、上記では、吊上手段9によりパネル吊具1が持ち上げられるときの力を利用して移動規制部材6が規制姿勢まで回転する例について説明したが、非規制姿勢にある移動規制部材6は作業者が移動規制部材6を直接操作することで、規制姿勢まで回転させてもよい。
【0075】
(変形例7)
図8A及び図8Bに示す変形例7のパネル吊具1は、変形例6の移動規制部材6とは異なる移動規制部材6をさらに備えている。移動規制部材6は、パネル7の上嵌込部77が、上凹部20に嵌め込まれ、かつ、パネル7の下嵌込部78が下凹部21に嵌め込まれた状態において、上凹部20内においてパネル7の上端部に接して、パネル7が上方に移動することを規制する。
【0076】
移動規制部材6は、一方向に延びた軸状の規制部60と、規制部60の長手方向の中間部から規制部60の長手方向と直交する方向に突出したストッパー部63とを備えている。
【0077】
支持部2の上片部33には、移動規制部材6を挿通するための上下方向に貫通した挿通孔64が形成されている。挿通孔64は、図9に示すように、規制部60を挿通するための第1孔部61と、ストッパー部63を挿通するための第2孔部62とを有している。第1孔部61と第2孔部62とは連続している。
【0078】
移動規制部材6は例えば以下のように用いられる。作業者は、上凹部20にパネル7の上嵌込部77が嵌め込まれ、かつ下凹部21にパネル7の下嵌込部78が嵌め込まれた状態において、図8Bに示すように、移動規制部材6の規制部60を第1孔部61に上方から差し込む。続いて作業者は、ストッパー部63が平面視において第2孔部62と重なるように移動規制部材6を配置した状態で、移動規制部材6を下方に移動し、上凹部20内において規制部60の下端面をパネル7の上端面の近傍に配置する、又はパネル7の上端面に当てる。次に作業者は、平面視においてストッパー部63が第2孔部62とは重ならない位置となるように移動規制部材6を上下軸回り方向に回転し、これにより図8Aに示すようにストッパー部63を上片部33の下面に沿って配置する。このようにストッパー部63が上片部33の下面に沿って配置された状態では、ストッパー部63が上片部33の下面に当たることにより、移動規制部材6が上方に移動することが規制される。したがって、パネル7は支持部2に対してがたつき難く、かつパネル吊具1はパネル7から外れ難い。
【0079】
(変形例8)
図10Aに示す変形例8のパネル吊具1は、連結部5(アイボルト50)が上片部33の後半部(前後方向の中心よりも後方の部分)に繋がっている。詳しくは、連結部5は、上片部33の後端部に繋がっている。このように連結部5が上片部33の後半部に繋がると、以下の理由により、パネル吊具1を吊上手段9で吊り上げた状態で、パネル吊具1の下凹部21にパネル7の下嵌込部78を嵌め込むときの作業性が向上する。
【0080】
仮に図10Bに示すように連結部5が上片部33の前半部に繋がっていると、パネル吊具1の重心が連結部5よりも後方に位置し、パネル吊具1を吊上手段9で吊り上げた状態では、図10Bに示すように縦板部30が下方程前方に位置するように傾斜した状態になりやすい。このため、パネル吊具1を吊上手段9で吊り上げた状態で、パネル吊具1の上凹部20にパネル7の上嵌込部77を嵌め込んだときには、パネル吊具1の下凹部21がパネル7の下嵌込部78から前方に離れやすくなる。したがって、パネル吊具1の下凹部21にパネル7の下嵌込部78を嵌め込むときには、例えば作業者はパネル吊具1の縦板部30を後方に押しながら、吊上手段9にてパネル吊具1を上昇させる必要がある。
【0081】
これに対して図10Aに示す本変形例のように連結部5が上片部33の後半部に繋がっていると、パネル吊具1の重心が連結部5よりも前方に位置し、パネル吊具1を吊上手段9で吊り上げた状態では、縦板部30が下方程後方に位置するように傾斜した状態になりやすい。したがって、パネル吊具1を吊上手段9で吊り上げた状態で、パネル吊具1の上凹部20にパネル7の上嵌込部77を嵌め込んだ後、パネル吊具1の下凹部21にパネル7の下嵌込部78を嵌め込むときには、パネル吊具1の下凹部21が、パネル7の下嵌込部78の下方に位置しやすくなり、吊上手段9にてパネル吊具1を上昇させることで、下凹部21に下嵌込部78を容易に嵌め込むことが可能になる。
【0082】
なお、パネル吊具1は、図10Bに示すように連結部5が上片部33の前半部に繋がっていても構わない。
【0083】
(変形例9)
図11に示す変形例9のパネル吊具1は、連結部5を一対有している。図11に示す例では、上片部33に上方に突出した連結部材51が設けられており、この連結部材51の左右両側部分の各々には、連結部5として下方に開口した溝が形成されている。
【0084】
このようにパネル吊具1に連結部5を一対設けることにより、例えば一方の連結部5に吊上手段を連結して当該吊上手段9によりパネル吊具1を吊り上げた状態で、他方の連結部5に他の吊上手段9を連結することが可能になる。
【0085】
(補足)
なお、前記実施形態及び変形例1〜9で説明したパネル吊具1やパネル7は、適宜設計変更可能である。
【0086】
例えば上凹部20や下凹部21の形状は、パネル7の形状に応じて適宜変更可能である。また、支持部2は複数の部材で構成されてもよい。
【0087】
また、連結部5は環状に限られず、例えばフック状であってもよい。
【0088】
また、パネル7の芯材72は、ウレタンフォーム、フェノールフォーム、又はスチレンフォーム等の樹脂発泡材から形成されてもよい。
【0089】
また、パネル7は、サンドイッチパネルに限られず、窯業系のサイディングや、ALCパネル、セメント板などであっても構わない。また、パネル7は、天井や床など、壁以外の用途に用いられてもよい。
【0090】
また、パネル吊具1が取付けられるパネル7は、縦張施工される外壁パネルであってもよい。
【0091】
また、図5に示す例では、パネル7に複数のパネル吊具1を取り付けているが、パネル7にパネル吊具1を1つだけ取り付け、このパネル吊具1を吊上手段9で吊り上げることで、パネル7を吊り上げてもよい。
【0092】
(効果)
以上説明した実施形態及び変形例1〜9のパネル吊具1は、以下の特徴を有する。パネル吊具1は、パネル7を支持する支持部2と、支持部2に繋がり、吊上手段9に連結可能な連結部5とを備えている。支持部2は、下方に向かって開口し、パネル7の上端部(上嵌込部77)が嵌め込まれる上凹部20と、上方に向かって開口し、パネル7の下端部(下嵌込部78)が嵌め込まれる下凹部21とを有している。パネル7の下端部が下凹部21に嵌め込まれていない状態で、パネル7の上端部が上凹部20に下方から嵌込可能である。パネル7が、前記上端部が上凹部20に嵌め込まれたまま、下凹部21にパネル7の下端部が嵌め込まれていない状態から、下凹部21にパネル7の下端部が嵌め込まれた状態となる位置まで、支持部2に対して相対的に移動できるように構成されている。以下、この特徴を有するパネル吊具1を、第1の態様のパネル吊具という。
【0093】
第1の態様のパネル吊具は、パネル7の上端部を上凹部20に嵌め込んだ後、パネル7の下端部を下凹部21に嵌め込むことで、容易にパネル7に取り付けることができる。また、この場合、パネル7の上端部及び下端部を、上凹部20及び下凹部21にそれぞれ嵌め込んで、パネル吊具1をパネル7に取り付けることができる。また、この場合、パネル吊具1には、例えば従来のようにパネル7の一部を挟み込むような複雑な構造を有する固定手段を設ける必要がなく、パネル吊具1を簡易構造にできる。
【0094】
また、前記実施形態及び変形例1〜9のパネル吊具は、第1の態様のパネル吊具1の特徴に加えて、以下に示す付加的な特徴を有している。支持部2は、パネル7の厚み方向の一方の面に沿って配置される縦板部30を有している。縦板部30の上端部には、上凹部20が設けられている。縦板部30の下端部には、下凹部21が設けられている。以下、この特徴を有するパネル吊具1を、第2の態様のパネル吊具という。
【0095】
第2の態様のパネル吊具は、支持部2を簡易構造にすることができる。
【0096】
また、変形例6及び変形例7に示すパネル吊具1は、第1又は第2の態様のパネル吊具の特徴に加えて、以下に示す付加的な特徴を有している。パネル吊具1は移動規制部材6を備えている。移動規制部材6は、パネル7の上端部が、上凹部20に嵌め込まれ、かつ、パネル7の下端部が、下凹部21に嵌め込まれた状態において、上凹部20内でパネル7の上端部に接して、パネル7が上方に移動することを規制することができる。以下、この特徴を有するパネル吊具1を第3の態様のパネル吊具という。
【0097】
第3の態様のパネル吊具は、パネル7の上端部及び下端部が上凹部20及び下凹部21のそれぞれに嵌め込まれた状態にあるとき、移動規制部材6によりパネル7が上方に移動することを規制できる。このため、パネル吊具1に対してパネル7ががたついたり、パネル吊具1がパネル7から外れたりすることが抑制される。
【符号の説明】
【0098】
1 パネル吊具
2 支持部
20 上凹部
21 下凹部
30 縦板部
5 連結部
6 移動規制部材
7 パネル
77 上嵌込部
78 下嵌込部
9 吊上手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11