(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ユーザインタフェースが、ポインティング装置を使用して、前記プロセスのインストールの前記グラフィック表示中に装置を配置するユーザ入力を受信するよう構成されるグラフィカルユーザインタフェースである、請求項2に記載のシステム。
前記代替の無線プロセスメッシュネットワーク構成が、別の無線プロセスメッシュネットワークに割り当てられる少なくとも1つの無線フィールド機器を含む、請求項12〜請求項14の何れか1項に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0005】
図1は、プロセス監視および制御システム100の概略図であり、制御システム100は、ホストコンピュータ112、高速データネットワーク114、無線プロセスメッシュネットワーク116(無線ゲートウェイ118およびフィールド機器120a〜120i、、、120Nを含む)、およびネットワーク接続型コンピューティングデバイス130を含む。無線ゲートウェイ118は、高速データネットワーク114を介して、無線プロセスメッシュネットワーク116をホスト112に結合する。データは、通信ネットワーク114を通じて、ホスト112から無線ゲートウェイ118へ送信可能で、そのデータは、無線メッシュネットワーク116の選択された無線フィールド機器に送信可能である。データはまた、無線プロセスメッシュネットワーク116を通じて、所定の無線フィールド機器から無線ゲートウェイ118へ送信可能で、そのデータはその後、通信ネットワーク114を通じて、ホスト112へ送信可能である。メッシュネットワークとして、ネットワーク116は、幾つかの異なるルートを提供することができ、それにより、データは、無線ゲートウェイ118から選択された無線フィールド機器へ到達することができる。逆に、無線フィールド機器120などの無線フィールド機器が、ホスト112にメッセージおよび/またはデータを渡す必要があるとき、こうしたメッセージおよび/またはデータは、一般に、無線メッシュネットワーク116を渡って無線ゲートウェイ118まで様々な方法でルーティング可能である。
【0006】
ホストコンピュータ112は、単一コンピュータとして図示されているが、実際は、共に作業する任意の数のサーバおよび/またはプログラムを備え、フィールド機器120a〜120Nへメッセージを送信することによりプロセスの監視および制御を容易にするアプリケーションプログラムを提供することができる。ホスト112は、 Texas州AustinのFisher-Rosemount Systems, Inc.社から入手可能なAMS-Suite: Intelligent Device Managerなどの好適な資産管理システムソフトウェアを実行することができる。
【0007】
無線ゲートウェイ118は、任意の好適な通信プロトコルを使用して、高速データネットワーク114上でホストコンピュータ112および/またはネットワーク接続型コンピューティングデバイス130と通信する。一実施形態では、ネットワーク114は、イーサネット(登録商標)インタフェースを使用して、TCP/IPをサポートするイーサネット(登録商標)ネットワークであってもよい。他の実施形態においては、高速データネットワーク114が、RS−485 2線式通信リンクであってもよい。無線ゲートウェイ118は、高速データ通信ネットワーク114を介して、1つまたは複数のネットワーク接続型機器と通信することができ、メッシュネットワーク116を介して、1つまたは複数の無線フィールド機器に対して対応する無線通信を生成することができる、任意の好適な装置であってよい。一実施形態では、無線ゲートウェイ118は、Texas州AustinのEmerson Process Management社から入手可能なSmart Wireless Gateway 1420の名称で販売されているものである。
【0008】
無線ゲートウェイ118は、IEC62591準拠のWirelessHARTなどの無線プロセス通信プロトコルを使用して、無線機器120a〜120Nと通信する。本明細書の残りの説明は、WirelessHARTプロセスメッシュネットワークに関して行われるが、本明細書に記載の実施形態にしたがって、他の無線プロセス通信メッシュネットワークが使用可能なことは明白である。無線ゲートウェイ118は、無線ゲートウェイ118と様々な無線フィールド機器120a〜120Nとの間の通信パスを規定するために無線ゲートウェイ118のプロセッサ内で実行するソフトウェアとして提供可能なネットワークマネジャの機能を含むことができる。
【0009】
無線プロセス通信メッシュネットワークの設計では、一般に、無線プロセスメッシュネットワークを単一のプロセス装置に限定することが有利である。さらに、メッセージまたはデータが、レイテンシを低減するため、所定の無線フィールド機器から無線ゲートウェイに横断しなければならないホップの数を最小化するまたは低減することも有利である。これは、時間に敏感な制御動作を実行する無線プロセスメッシュネットワークにとっては、特にそうである。メッシュネットワーク上の各無線フィールド機器が、範囲内に複数の近接する無線フィールド機器を確実に有することによっても、より信頼性の高い無線メッシュネットワークが得られる。メッシュネットワーク上の各無線フィールド機器は、好適な冗長通信パスを提供するために、所定の無線フィールド機器の直接通信範囲内に最低でも3台の無線フィールド機器を有するべきである。さらに、無線プロセスメッシュネットワークの設計目標はまた、無線ゲートウェイと直接通信可能な無線フィールド機器の最低数を特定することである。例えば、メッシュネットワーク上の無線フィールド機器の少なくとも25パーセントまたは35パーセントが、無線ゲートウェイと直接通信できることを特定することは、有益である可能性がある。これにより、無線ゲートウェイに出入りする様々な入手可能なデータ通信パスがあることを確実にする。
【0010】
無線フィールド機器の数が増加するにつれ、無線ゲートウェイと直接通信可能な無線フィールド機器を介する通信の制約は、無線メッシュネットワークの通信有効性を制限する可能性がある。さらに、無線ゲートウェイ自体の処理能力および/または通信帯域幅に、有限制限があり、一定の数の無線フィールド機器のみが、所定の無線プロセス通信メッシュネットワーク上で効果的にサービスを受けることができる。したがって、単一のプロセスのインストールにとって、さらに無線プロセスメッシュネットワークを追加することが有益である多数の状況がある。さらにメッシュネットワークを追加するために、追加の無線ゲートウェイは、このプロセスのインストールの適正な位置に配置された、データ通信ネットワーク114に通信可能に結合され、ホスト112、ネットワーク接続型コンピュータ130または携帯式構成装置上の適切なツールを用いて、構成される。
【0011】
さらに無線プロセスメッシュネットワークをプロセスのインストールに追加することが望ましい場合、手順は簡単ではない。メッシュネットワークは、新しいノード(無線フィールド機器)を獲得するにつれ、ますます堅牢になる。したがって、比較的少ないノードを有する新しい無線プロセスメッシュネットワークを開始することは、容量に余裕がある場合であっても、その無線プロセスメッシュネットワークを比較的脆弱にさせる原因となる。対照的に、容量通りで動作している無線プロセスメッシュネットワークは、非常に堅牢である可能性があるが、性能上の問題がある恐れがある。したがって、新しい無線プロセスメッシュネットワークが追加された場合、一般に、無線プロセスメッシュネットワークを分割することが有利である。ネットワークを分割することにより、両方のネットワークが、容量追加、性能上の問題の低減、および堅牢の強化(非常に少ないノードを有する第2のネットワークと比較して)を得ることになる。
【0012】
プロセスのインストールに新しい無線プロセスメッシュネットワークを追加する過程で、新しい無線ゲートウェイの位置を決定する必要がある。さらに、第1の無線プロセスメッシュネットワークが分割されると、どの無線フィールド機器が、第1の(元の)無線プロセスメッシュネットワークから第2の(新しい)無線プロセスメッシュネットワークへ移動されるかを決定しなければならない。この過程は、プロセスのインストールにおいて、信号を妨害する可能性がある物理的障害によって影響を受ける可能性がある。
【0013】
図2は、地理的に重なり合った空間で動作する、3つの別の無線プロセス通信ネットワークを図示するグラフィカルユーザインタフェースのスクリンの概略図である。このグラフィカルユーザインタフェースは、ユーザが提供する設計制約を有する様々な無線プロセスメッシュネットワークの全体的なコンプライアンスを改善するネットワーク構成を生成するために、ユーザが、プロセスのインストールのグラフィック表示上に無線フィールド機器および無線ゲートウェイそれぞれを配置し、自動的に無線プロセスメッシュネットワーク(複数可)を解析することを可能にする。
【0014】
各無線ゲートウェイ118、218、318は、複数の無線プロセスフィールド機器に通信可能に結合されているのが示されている。
図2に示される実施例では、無線ゲートウェイ118は、無線フィールド機器120a、120b、120c、120d、120e、120f、120gおよび120hに通信可能に結合されている。さらに、無線フィールド機器120a〜120eそれぞれは、無線ゲートウェイ118と直接通信することができる。しかし、無線フィールド機器120f、120gおよび120hは、他の無線フィールド機器を介して無線ゲートウェイ118と通信しなければならない。
【0015】
第2の無線プロセスメッシュネットワークは、無線ゲートウェイ218および無線フィールド機器220a、220b、220c、220d、220e、220f、220g、220hおよび220iから構成される。
図2に示すように、無線フィールド機器220a〜220cのそれぞれは、無線ゲートウェイ218と直接通信可能であるが、残りの無線フィールド機器220d〜220iは、第2の無線プロセスメッシュネットワーク上の隣接する無線フィールド機器を介して1つまたは複数のホップを使用して通信する。
【0016】
第3の無線プロセスメッシュネットワークは、フィールド機器320a、320b、320c、320d、320e、320f、320g、320h、320iおよび320jに結合される無線ゲートウェイ318から構成される。
図2に示すように、無線フィールド機器320a〜320c、320g、320h、および320iのそれぞれは、無線ゲートウェイ318と直接通信可能であるが、残りの無線フィールド機器320d〜320fおよび320jは、第3の無線プロセスメッシュネットワーク上の隣接する無線フィールド機器を介して1つまたは複数のホップを使用して通信する。
【0017】
互いに比較的物理的に近接して動作している場合であっても、WirelessHARTプロセスメッシュネットワークは、他のWirelessHARTネットワークを意識することはない。さらに、「自己組織化」の能力は、別の無線プロセスメッシュネットワークにわたって広がらない。これは、無線プロセスメッシュネットワークは、不足を是正するために一方の無線プロセスメッシュネットワークから他方の無線プロセスメッシュネットワークへ無線フィールド機器を再利用できないことを意味する。同様に、容量制限に到達した無線プロセスメッシュネットワークが、あまり利用されていない無線プロセスメッシュネットワークにオフロードする、そうでなければ無線フィールド機器を移動するということもできない。
図2に示す実施例では、無線フィールド機器320dは、無線フィールド機器320aへの単一の無線通信パスのみしか有しておらず、したがって、冗長通信を欠いている。無線フィールド機器320dは、無線フィールド機器220e、220g、220hおよび220iと比較的近接して、通信可能な範囲にある場合でも、そうである。
【0018】
本発明の実施形態は、一般に、ユーザまたは技術者が、複数のWirelessHARTネットワークに対して無線プロセスネットワーク構成を解析、視覚化および生成することを可能にするシステムおよび方法を提供する。本明細書に記載する実施形態によるツールは、一般に、各WirelessHARTネットワークの情報および/もしくはそれからの情報を受け取り、および/または、集める。こうした情報は、パスの安定性、近隣機器、機器の状態、更新レート、推奨容量および最大容量を含むが、それに限定されない。さらに、本発明の実施形態によるツールは、ユーザまたは技術者から、WirelessHARTネットワークの情報および/またはそれから受信した情報を解析するために1つまたは複数の設計パラメータを受信して、無線プロセスメッシュネットワークの構成および/または推奨を提供することができる。ユーザまたは技術者から受け取ることができる設計パラメータの例として、無線フィールド機器ごとに必要な最小数の近隣機器および無線ゲートウェイおよび/または無線フィールド機器の有効範囲、ならびに無線プロセスメッシュネットワーク上の機器の総数に対するゲートウェイの有効範囲内に直接存在することが要求される最小数の無線フィールド機器が挙げられる。最後に、本明細書に記載する実施形態によるツールは、プロセスのインストールの物理的レイアウトの情報ならびにすべての無線フィールド機器および無線ゲートウェイの位置情報を受信することができる。さらに、プロセスのインストールにおける、1つまたは複数の物理的障害が挙げられる。こうした情報は、無線プロセスメッシュネットワークの1つまたは複数に対するグラフィックソフトウェアツール上にユーザが生成したまたはアップロードした、グラフィック表示の形式で提供可能である。
【0019】
図3は、本発明の実施形態による、コンピュータベースのネットワーク解析および構成ツールの概略図である。ツール400は、ホスト112またはネットワーク接続型コンピュータ130の一方または両方、もしくは任意の他の好適な装置の中でまたはそれに結合されて、実現可能である。ツール400は、一実施形態では、マイクロプロセッサを含むことができるプロセッサ402を、一般に含む。さらに、ユーザインタフェースモジュール404は、プロセッサ402内でまたはそれに結合されて実現し、ツール400がユーザインタフェースを介して、ユーザと対話することを可能にする。一実施形態では、このユーザインタフェースは、ユーザが、グラフィカルユーザインタフェース内にプロセスのインストールの表示を生成または提供することを可能にするグラフィカルユーザインタフェースである。さらに、無線フィールド機器および無線ゲートウェイは、マウスなどのポインティング装置を使用して、ドラッグアンドドロップなどの任意の好適な方法でその表示に追加可能である。そして、こうした無線フィールド機器および無線ゲートウェイそれぞれに対するパラメータは、ツール400に入力可能である。このユーザインタフェースは、ローカルユーザインタフェース408であってもよく、したがって、UIモジュール404は、適切な回路および/または論理を提供して、ユーザからキーストロークおよび/またはポインティング装置情報を受信し、モニタに生成される表示の形式で出力を提供することができる。さらに、ユーザがツール400から離れている実施形態では、ユーザインタフェースモジュール404は、ハイパーテキストトランスファープロトコル(HTTP)サーバ機能を提供するなどの、好適な機能を含み、その結果、ユーザインタフェースは、ネットワーク通信インタフェース410を介してユーザに遠隔で提供可能になる(408)。
【0020】
一実施形態では、ツール400は、ネットワーク通信インタフェース140を採用して、遠隔機器と対話するネットワーク114などの通信ネットワークを通じて、通信することができる。遠隔機器の例として、ユーザが、通信ネットワーク114を通じて、ツール400に結合するクライアント装置と通信することが挙げられる。さらに、無線ゲートウェイ118、218のそれぞれは、通信ネットワーク114を介してネットワーク通信インタフェース410に動作可能に結合される。無線ゲートウェイ118、218のそれぞれは、それぞれの無線プロセスメッシュネットワーク内での無線フィールド機器との通信を可能にする。
【0021】
ツール400は、様々な無線プロセスメッシュネットワークに関連する様々な情報を保存するプロセッサ402に結合され、かつ/またはその中に統合されるメモリ412を、一般に含む。こうした情報は、各無線プロセスメッシュネットワークに存在する様々なフィールド機器および/または障害の地理的位置を含む、メッシュネットワークの1つまたはすべての構成情報を含むことができる。これは、ブロック414に示されている。さらに、無線プロセスメッシュネットワークそれぞれの様々な無線フィールド機器に関連する各無線ゲートウェイから取得した情報は、ブロック416で示されるように、メモリ412に保存可能である。さらに、設計パラメータ418および他のパラメータ420は、ユーザインタフェースモジュール404を介して、ユーザから取得可能である。無線プロセスメッシュネットワークに関連する設計パラメータの例は、上述されるが、具体的には、各無線フィールド機器に要求される近隣機器の最小数、無線ゲートウェイおよび/または無線フィールド機器それぞれの有効範囲、無線ゲートウェイと直接通信可能なフィールド機器の最小数および物理的特性化(形状、サイズ、および様々な無線フィールド機器に関連するプロセスのインストール内に存在する1つまたは複数の障害の位置)を含む。
【0022】
実施形態によっては、プロセッサ402は、プロセスのインストール内で動作するすべての無線プロセスメッシュネットワークを挙げるために、ネットワーク通信インタフェース410を介して、無線ゲートウェイそれぞれと通信可能である。そして、無線プロセスメッシュネットワークそれぞれについて、プロセッサ402は、無線ゲートウェイそれぞれに、メッシュネットワーク上のすべての無線フィールド機器を特定させ、無線フィールド機器それぞれから動作および/または構成情報を受信させることができる。こうした情報の例として、近隣機器、機器状態、更新レートなどが挙げられる。さらに、各無線ゲートウェイは、パス安定性、推奨容量および最大容量を含む情報をゲートウェイに提供することができる。基本的に、ネットワーク通信インタフェース410を介して、プロセッサ402は、プロセスのインストール内で動作するそれぞれおよびすべての無線プロセスメッシュネットワークの動作特性、設計および構成についての豊富な情報を取得することができる。しかし、本発明の実施形態はまた、ソフトウェアツールのグラフィカルユーザインタフェースを介して、ユーザからこうした情報のすべてを取得することを含む。
【0023】
解析モジュール422は、プロセッサ402に結合またはその中に統合される。解析モジュール422は、本明細書に記載する実施形態にしたがって、協働して、有用な解析を提供するソフトウェアおよびハードウェアの任意の組み合わせであってよい。解析モジュール410は、本発明の実施形態にしたがって、受信した設計パラメータに関連する受信したフィールド機器動作特性情報、構成情報、無線ゲートウェイ動作情報、無線ゲートウェイ構成情報などを解析し、1つまたは複数の視覚化および/または無線プロセスメッシュネットワーク構成を提供する。一実施形態では、ツール400は、無線プロセスメッシュネットワークそれぞれに関連する無線フィールド機器の分散を決定するため、または少なくとも決定を容易にするために、ネットワーク設計パラメータ418ならびに無線フィールド機器、無線ゲートウェイおよびプロセスのインストール環境について集められたあるいは取得されたデータを使用する。
【0024】
ネットワーク構成を最適化するまたは改善するために、様々なメッシュネットワークを解析するプロセスが、一実施形態にしたがって、3つのフェーズに分割される。フェーズ1では、コアネットワークの作成が提供される。このコアネットワークは、無線ゲートウェイに最も近い無線フィールド機器から構成され、無線ゲートウェイと直接通信することができる。フェーズ1のコアネットワークに割り当てられる機器の数は、ユーザが設定する設計パラメータによる。フェーズ2では、各ゲートウェイに到達できる残りのフィールド機器が割り当てられる。このフェーズでは、無線フィールド機器は、それぞれの無線フィールド機器が通信可能な最も近い無線ゲートウェイに追加される。最後に、フェーズ3では、無線フィールド機器の分散が、任意の無線ゲートウェイの範囲の外側にある無線フィールド機器に対して実行される。こうしたフィールド機器は、任意の無線ゲートウェイにメッセージまたはデータを送信するため、複数のホップを要する。フェーズ3では、ピンチポイントおよび孤立した無線フィールド機器(すなわち、いずれの無線ゲートウェイとも通信できない無線フィールド機器)などの設計パラメータから多数の要因を検討する。
【0025】
図4は、本発明の実施形態による、無線プロセスメッシュネットワークの解析および分割方法の流れ図である。方法500は、ネットワークリスト、無線フィールド機器情報、無線ゲートウェイ情報、障害および設計パラメータが取得されるブロック502で開始する。上述の通り、無線ゲートウェイ情報、無線フィールド機器情報、およびネットワークリストは、ユーザ入力を介して、ツール400により取得可能である。さらに、実施形態によっては、いくつかのこうした情報は、ネットワーク通信インタフェース410を介して、通信することによってツール400により取得可能である。さらに、障害および/または設計パラメータは、ユーザから、ローカルまたは遠隔のいずれかで取得可能である。ブロック502の情報が取得されると、制御は、無線プロセスメッシュネットワークの初期の解析がツール400によって実行されるブロック504へ進み、結果は保存されるか、そうでなければ、各無線プロセスメッシュネットワークに記録される。次に、ブロック506で、すべての無線プロセスフィールド機器およびすべての無線プロセスメッシュネットワークのリストが生成され、保存される。ブロック508で、すべての無線フィールド機器は、各無線プロセスメッシュネットワーク上に割り当てられる。ブロック510で、様々な無線フィールド機器は、無線フィールド機器の無線ゲートウェイからの距離およびそれぞれの無線フィールド機器が無線ゲートウェイに直接または間接的に到達可能かどうかに基づいて、無線プロセスメッシュネットワーク毎に分類される。ブロック512で、無線フィールド機器のトップリストは、各無線プロセスメッシュネットワークに対して、取得される。トップリストに特定される無線フィールド機器は、無線ゲートウェイの無線通信範囲内にあり、それと直接通信できる。次に、ノード514でその後の処理が実行されるが、それについては、
図5に関連してより詳細を説明する。
【0026】
図5は、本発明の実施形態にしたがって、無線プロセスメッシュネットワークを解析し、分割する方法の一部の概略図である。方法530は、
図4のブロック512から受け取ったノード514で開始する。ブロック532で、各無線プロセスメッシュネットワークの無線フィールド機器のトップリストが限定的であるかどうかを判定する。これは、各無線プロセスメッシュネットワークの特定されたトップリストの無線フィールド機器が、第2または追加の無線プロセスメッシュネットワークのトップ無線フィールド機器として特定されていないことを示す。無線フィールド機器のトップリストが、限定的でない場合、制御は、線356に沿ってブロック534へ進む。ブロック534で、無線フィールド機器のトップリストの数が、すべての無線プロセスメッシュネットワークで同じかどうか判定される。数が同じでない場合、制御は、線540を介して、ブロック534からブロック538へ進む。ブロック538で、コアネットワークは、範囲内でより少ない数の無線フィールド機器を有する無線ゲートウェイを優先することによって生成される。そして、制御は、コアネットワーク構成が、ユーザまたは技術者により提供される設計パラメータ418(
図3に図示)などの設計パラメータに対してチェックされるブロック542へ進む。ブロック534に戻ると、無線フィールド機器のトップリストの数が、すべての無線プロセスメッシュネットワークで同じ場合、制御は線546を介して、ブロック544へ進む。ブロック544で、コアネットワークは、各無線プロセスメッシュネットワークをループし、1つずつ無線フィールド機器を割り当てることによって生成される。ブロック544が完了すると、制御は、コアネットワーク構成がユーザ提供設計パラメータに対してチェックされるブロック542へ進む。ブロック532に戻ると、無線フィールド機器のトップリストが、無線プロセスメッシュネットワークごとに限定されている場合、制御は線550を介して、ブロック548へ進む。ブロック548で、このコアネットワークは、トップN無線フィールド機器を取り上げることにより生成される。ここで、Nは、ユーザ提供設計パラメータによって要求されるゲートウェイに接続される機器の最小数を指す。その後、制御は、コアネットワーク構成がユーザ提供設計パラメータに対してチェックされるブロック542へ進む。ブロック542は、出力としてノード552を提供する。さらに、
図5に示すように、ブロック542は、入力としてノード554を取ることができる。ノード554は、
図6に関連してより詳細に説明される。
【0027】
図6は、本発明の実施形態にしたがって、方法530で特定された問題に対処する方法を示す流れ図である。方法560は、入力として、
図5のノード552を取るブロック562で開始する。ブロック562で、コアネットワークが、ユーザ提供設計パラメータを満たすかどうか判定される。コアネットワークが、その設計パラメータを満たさない場合、制御は線566に沿って、ブロック564へ進む。ブロック564で、その問題が、1つまたは複数の無線フィールド機器を別の無線プロセスメッシュネットワークに割り当てることによって解決可能かどうか判定される。その問題が、1つまたは複数の無線フィールド機器を別の無線プロセスメッシュネットワークに割り当てることによって解決可能な場合、制御は、線570に沿って、ブロック568へ進む。ブロック568で、この設計パラメータ問題は、1つまたは複数の無線フィールド機器を別の無線プロセスメッシュネットワークに割り当てることによって解決される。そして、方法560は、ノード554で終了し、制御をブロック542(
図5に示す)へ戻す。ブロック564に戻り、この問題が、1つまたは複数の無線フィールド機器を別の無線プロセスメッシュネットワークに割り当てることによって解決できない場合、制御は、線576に沿ってブロック574へ進む。ブロック574で、無線ゲートウェイの範囲内の残りの無線フィールド機器が、割り当てられる。そして、方法560は、出力としてノード578を提供する。ブロック562に戻り、このコアネットワークが、ユーザ提供設計パラメータを満たす場合、制御は単にブロック574へ進み、そこで、残りの機器は、ゲートウェイの範囲内に割り当てられる。
【0028】
図7は、本発明の実施形態にしたがって、コンピュータ化されたネットワーク解析ツールによって特定される設計パラメータの問題に対処する方法を示している。方法600は、入力として
図6に示すノード578を取るブロック602で開始する。ブロック602で、コアネットワーク構成は、ユーザ提供設計パラメータ418に対してチェックされる。コアネットワーク構成が、このユーザ提供設計パラメータを満たす場合、制御は線606を介して、ノード604へ進む。このコアネットワーク構成が、ユーザ提供設計パラメータを満たさない場合、この問題が、1つまたは複数の無線フィールド機器を別の無線プロセスメッシュネットワークに割り当てることによって解決可能かどうかを、ツール400が判定するブロック608へ制御は進む。この問題が、解決できない場合、制御は線610を介してノード604へ進む。しかし、この問題が、1つまたは複数の無線フィールド機器を別の無線プロセスメッシュネットワークに割り当てることによって解決可能な場合、制御は、線614に沿ってブロック612へ進む。ブロック612で、この設計パラメータの問題は、1つまたは複数の無線プロセスフィールド機器を別の無線プロセスメッシュネットワークに割り当てることによりツール400によって解決される。そして、制御は、線616に沿ってブロック602へ戻り、この方法は、繰り返される。
【0029】
図8は、本発明の実施形態による、任意のゲートウェイの1次無線範囲の外側にある無線フィールド機器を分散する方法を示す流れ図である。方法620は、ブロック622で開始し、そこでツール400が、無線プロセスメッシュネットワーク割り当てを有しない無線フィールド機器があるかどうか判定する。
図8に示すように、ブロック622は、入力して
図7のノード604を取る。したがって、コアネットワーク構成がユーザ特定設計パラメータに対して検証されたとき、ブロック622は実行する。ブロック622で、ツール400が、無線プロセスメッシュネットワーク割り当てを有しない無線フィールド機器がないと判定した場合、制御は、ノード624へ進む。しかし、無線プロセスメッシュネットワーク割り当てを有しない無線フィールド機器が少なくとも1つ存在する場合、制御は、線628を介して、ブロック622からブロック626へ進む。ブロック626で、ツール400は、残りの無線フィールド機器(複数可)が任意の無線ゲートウェイの直接通信範囲外にあるかどうかを判定する。次に、ブロック630で、ツール400は、最適な無線プロセスメッシュネットワークを選択して、残りの無線フィールド機器を割り当てる際の参考として使用する。このタスクでは、ツール400は、一実施形態にしたがって、設計パラメータを満たす無線プロセスメッシュネットワークを使用する。ユーザ提供設計パラメータを満たす無線プロセスメッシュネットワークが無いまたは2つ以上ある場合、使用可能な容量をより多く有する無線プロセスメッシュネットワークが、ツール400によって、残りの無線フィールド機器を割り当てるために選択される。さらに、2つ以上のネットワークが同じ容量である場合、ツール400は、すべてまたは大部分の無線フィールド機器が、それぞれの無線ゲートウェイへ直接通信パスを有する無線プロセスメッシュネットワークを選択する。ブロック632で、残りの無線フィールド機器は、分散される。より具体的には、ツール400は、ゲートウェイへの冗長通信パスを最も多く提供する無線プロセスメッシュネットワークを判定する。さらに、無線フィールド機器が追加されると、ユーザ提供設計パラメータを満たす無線プロセスメッシュネットワークがツール400によって、選択される。ブロック632が、完了すると、制御はノード634へ進み、そこで、 追加の処理が実行されるが、それについては、
図9に関連して、以下でより詳細を説明する。
【0030】
図9は、本発明の実施形態にしたがって、無線プロセスメッシュネットワーク構成中、ピンチポイントを特定し、改修する方法を示す流れ図である。方法640は、入力として、(
図8の)ノード634を取るブロック642で開始する。したがって、ブロック642は、様々な残りの無線フィールド機器がブロック632から分散されると、ツール400によって実行される。ブロック642で、ツール400は、ピンチポイントを特定するため、無線プロセスメッシュネットワークをチェックする。本明細書で使用する場合、ピンチポイントは、通信を中断する場合、他の無線フィールド機器をメッシュネットワークへの通信パスを持たない状態にする無線フィールド機器である。無線フィールド機器である。
図2に示すメッシュネットワークを再度参照すると、無線フィールド機器320dは、無線ゲートウェイ318に1つの通信パスしか持たず、必ず無線フィールド機器320aを通過しなければならないので、無線フィールド機器320aがピンチポイントである。無線プロセスメッシュネットワークのいずれにもピンチポイントが無い場合、制御はノード644へ進むが、それについては、
図10に関連してより詳細を説明する。しかし、ブロック642で少なくとも1つはピンチポイントがある場合、制御は線648を介してブロック646へ進む。ブロック646で、ツール400は、ピンチポイントが、1つまたは複数の無線フィールド機器を別の無線プロセスメッシュネットワークに割り当てることによって解決可能かどうか判定する。その回答が、否定的である場合、制御は線650を介してノード644へ進む。しかし、この問題が、1つまたは複数の無線フィールド機器を別の無線プロセスメッシュネットワークに割り当てることによって解決可能な場合、制御は、線654を介してブロック652へ進む。ブロック652で、ツール400は、1つまたは複数の無線フィールド機器を別の無線プロセスメッシュネットワークに割り当てることによって、1つまたは複数のピンチポイントの問題を解決する。こうした割り当てが発生すると、制御は線656を介してブロック642へ戻り、様々な無線プロセスメッシュネットワークは、ピンチポイントの存在を再度チェックされる。
【0031】
図10は、本発明の実施形態にしたがって、無線プロセスメッシュネットワークの構成中、特定された設計パラメータの問題を改善する方法を示す流れ図である。方法670は、ブロック672で始まり、そこで、無線プロセスメッシュネットワークは、ユーザ提供設計パラメータ418に対してツール400によりチェックされる。
図10に示すように、ブロック672は、入力として、ノード644(
図9に示す)で提供されるネットワーク構成を取る。ブロック672で、ツール400は、すべての無線プロセスメッシュネットワークがユーザによって提供される設計パラメータを満たすかどうかを判定する。その回答が、肯定的な場合、制御は線674に沿ってブロック676へ進み、そこで、結果が、ローカル406ディスプレイを介するなどローカルに、または、遠隔408接続を介して遠隔に、のいずれかでユーザに表示される。結果が表示されると、ブロック670は、ノード678で終了する。しかし、少なくとも1つの無線プロセスメッシュネットワークがユーザ提供設計パラメータを満たさない場合、制御は線682を介してブロック672からブロック680へ進む。ブロック680で、ツール400は、この問題が、1つまたは複数の無線フィールド機器を別の無線プロセスメッシュネットワークに割り当てることによって解決可能かどうか判定する。回答が、肯定的な場合、制御はブロック684へ進み、そこで、ツール400は、1つまたは複数の無線フィールド機器を別の無線プロセスメッシュネットワークへ割り当てる。これらの割り当てが終了すると、制御は線686を介して、ブロック672へ戻り、この方法が繰り返される。しかし、ブロック680で、ツール400が、問題は、1つまたは複数の無線フィールド機器を別の無線プロセスメッシュネットワークへ割り当てることによって解決できないと判定した場合、制御はブロック688へ進み、そこで、ツール400は、いずれの孤立した無線フィールド機器がないかを判定する。本明細書で規定する場合、孤立したフィールド機器は、プロセスのインストールへの通信パスを有しない無線フィールド機器を指す。そのような孤立した無線フィールド機器が存在しない場合、制御は、線690を介して、ブロック688からブロック676へ進む。しかし、そのような孤立した無線フィールド機器が少なくとも1つ存在する場合、制御はブロック692へ進み、そこで、ツール400は、孤立した無線フィールド機器をその元の無線プロセスメッシュネットワークに割り当てる。この割り当てが終了すると、制御はブロック676へ進み、そこで、ツール400は、結果をユーザに表示し、ノード678で終了する。
【0032】
図11は、本発明の実施形態による、無線プロセスメッシュネットワーク構成ツールの実行後に構成された3つの別の無線プロセスメッシュネットワークを図示するグラフィカルユーザインタフェースのスクリンの概略図である。対照を簡単にするため記載すると、
図11は、正確な元の位置に配置される無線ゲートウェイ118、218および318それぞれを有する。さらに、無線フィールド機器のすべては、その元の位置に配置されている。しかし、無線フィールド機器の再構成の後、無線ゲートウェイ318は、無線フィールド機器120f、220g、220hおよび220iを含む大無線プロセスメッシュネットワークをサポートしている。さらに、
図11に示す構成の無線フィールド機器のいずれもみな、少なくとも2つの近隣機器と通信可能に結合されている。それに伴い、フィールド機器320aが、無線フィールド機器220h、320d、220iおよび320bと通信可能に結合されていることにより、ピンチポイント(
図2のフィールド機器320a)は、除去されている。このように、ツール400は、無線プロセスメッシュネットワークそれぞれの様々な設計パラメータをチェックして、いずれの問題も修正するために、少なくとも一部の無線フィールド機器が別の無線プロセスメッシュネットワークに移動している、無線ネットワーク構成を生成してきた。
【0033】
本発明は、好ましい実施形態を参照して説明してきたが、当業者は、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、形式および詳細において変更形態がなされることが可能であることを理解するであろう。