特許第6989402号(P6989402)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ YKK AP株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6989402-換気装置 図000002
  • 特許6989402-換気装置 図000003
  • 特許6989402-換気装置 図000004
  • 特許6989402-換気装置 図000005
  • 特許6989402-換気装置 図000006
  • 特許6989402-換気装置 図000007
  • 特許6989402-換気装置 図000008
  • 特許6989402-換気装置 図000009
  • 特許6989402-換気装置 図000010
  • 特許6989402-換気装置 図000011
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6989402
(24)【登録日】2021年12月6日
(45)【発行日】2022年1月5日
(54)【発明の名称】換気装置
(51)【国際特許分類】
   F24F 7/04 20060101AFI20211220BHJP
   F24F 7/10 20060101ALI20211220BHJP
   F24F 13/14 20060101ALI20211220BHJP
   F24F 13/20 20060101ALI20211220BHJP
【FI】
   F24F7/04 B
   F24F7/10 Z
   F24F13/14 D
   F24F13/20
【請求項の数】5
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2018-22102(P2018-22102)
(22)【出願日】2018年2月9日
(65)【公開番号】特開2019-138548(P2019-138548A)
(43)【公開日】2019年8月22日
【審査請求日】2020年8月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】390005267
【氏名又は名称】YKK AP株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】堀井 崇司
【審査官】 岩瀬 昌治
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−062427(JP,A)
【文献】 特開昭47−015952(JP,A)
【文献】 実開昭52−146070(JP,U)
【文献】 特開2001−262952(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 7/04
F24F 7/10
F24F 13/14
F24F 13/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の壁に設けた室外側開口から室内に延在する通路構成体と、前記通路構成体の室内側端部に設けた風向部材とを備え、前記通路構成体の内部を通過して室内に至る空気の流れを前記風向部材によって制御するようにした換気装置であって、
前記通路構成体の室内側端部には前記通路構成体とは別体となる換気枠が配設されているとともに、前記換気枠に前記風向部材が支持されており、
前記通路構成体及び前記換気枠にはそれぞれ係合部が設けられ、かつこれら通路構成体及び換気枠の間にはタイト材が設けられており、
前記係合部は、前記風向部材が第1の向きとなる状態で前記換気枠が前記通路構成体に配設された場合に互いに係合可能、かつ前記風向部材が第2の向きとなる状態で前記換気枠が前記通路構成体に配設された場合に互いに係合可能となり、
前記換気枠には、前記風向部材が前記第1の向きとなる状態で前記通路構成体に配設された場合に前記タイト材が装着されるタイト材装着部と、前記風向部材が前記第2の向きとなる状態で前記通路構成体に配設された場合に前記タイト材が装着されるタイト材装着部とが予め設けられ、
前記タイト材は、前記風向部材が前記第1の向きとなった状態で前記係合部が係合した場合に前記通路構成体と前記換気枠との接合部に介在するように前記タイト材装着部の一方にのみ装着され、かつ前記風向部材が前記第2の向きとなった状態で前記係合部が係合した場合に前記通路構成体と前記換気枠との接合部に介在するように前記タイト材装着部の他方にのみ装着される
ことを特徴とする換気装置。
【請求項2】
前記通路構成体は、前記室外側開口から室内に向かうに従って漸次上方となるように湾曲する部分を有し、前記室内側端部がほぼ水平となるように構成され、
前記風向部材は、一側縁部にヒンジ部を有し、前記ヒンジ部を介して前記換気枠に開閉可能に支持され、
前記換気枠は、前記ヒンジ部がほぼ水平、かつ前記建物の壁に平行となる状態で前記通路構成体の室内側端部に配設され、前記風向部材の他側縁部が上方に突出した場合に開放されるものであり、
前記係合部は、前記風向部材の他側縁部が室内側となった前記第1の向きにおいて係合し、かつ前記風向部材の他側縁部が室外側となった前記第2の向きにおいて係合する
ことを特徴とする請求項1に記載の換気装置。
【請求項3】
前記通路構成体は、前記建物の壁に設けられ、前記室外側開口を構成する開口枠と、
前記開口枠の室内に臨む見付け面から室内側に向けて漸次上方となるように湾曲した湾曲通路部とを有し、
前記換気枠は、少なくとも互いに平行に延在する2つの枠構成材を備えて構成され、
前記係合部は、前記開口枠の室内に臨む見付け面に設けた第1の係合片と、前記湾曲通路部の上端部に設けた第2の係合片とを有するとともに、前記換気枠の枠構成材に設けた係合受部を有し、前記換気枠が前記通路構成体の上端部に配置された場合に前記第1の係合片及び前記第2の係合片がそれぞれ前記換気枠の前記係合受部に係合され、
前記タイト材は、前記換気枠において前記開口枠の見付け面に対向する部位に装着した外周タイト材部分と、前記換気枠において前記湾曲通路部の上端面に対向する部位に装着した下方タイト材部分とを備える
ことを特徴とする請求項2に記載の換気装置。
【請求項4】
前記換気枠と前記湾曲通路部との間には、前記下方タイト材部分を前記湾曲通路部の上面に押圧した状態に維持する押圧係合部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の換気装置。
【請求項5】
前記湾曲通路部は、前記開口枠から室内側に向けて漸次上方となるように湾曲した下方板部と、前記下方板部の両側に配置した2つの側方板部とを有したものであり、
前記下方板部には、前記開口枠の見付け面に対向する部位にほぼ水平に延在する通路側横タイト材が設けられ、かつ前記2つの側方板部には、前記開口枠の見付け面に対向する部位にほぼ鉛直に延在し、下端部が前記通路側横タイト材に連続する通路側縦タイト材が設けられており、
前記係合部が係合した場合に前記通路側縦タイト材の上端部がそれぞれ前記外周タイト材部分に連続することを特徴とする請求項3に記載の換気装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の壁に設けた室外側開口から室内に延在する通路構成体と、通路構成体の室内側端部に設けた風向部材とを備え、通路構成体の内部を通過して室内に至る空気の流れを風向部材によって制御するようにした換気装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ビル等の建物には、壁に設けた室外側開口から室内に延在するように通路構成体を設け、通路構成体に空気を流通させることで自然換気を行う換気装置を備えるものがある。この種の換気装置では、通路構成体の室内側端部に風向部材が設けられており、風向部材によって室内に至る空気の流れを制御することが可能である。すなわち、風向部材によって通路構成体の室内側端部を開放した場合には、室外の空気を室内に取り入れて換気を行うことができる。一方、風向部材によって通路構成体の室内側端部を閉塞した場合には、室外と室内との間の空気の流通が阻止される。従って、例えば、風が強いときにも、強い風が直接室内に導入されるような事態を防止することが可能である(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−253779号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載された換気装置では、風向部材がヒンジによって通路構成体に支持されており、室内側に位置する縁部が上方に移動することで室内側端部が開放されることになる。こうした換気装置によれば、通路構成体から導入される空気を室内の遠くまで到達させることができ、換気効率の点で有利となる。但し、風向部材の室内側に位置する縁部が上方に移動するため、風向部材が開いた際に通路構成体の内部構成部品が視認可能になるばかりでなく、内部構成部品に手を触れることも容易となり得る。
【0005】
一方、風向部材のヒンジを室内側に設けた換気装置では、室外側に位置する縁部が上方に移動することで室内側端部が開放されるため、通路構成体の内部構成部品が見えたり、内部構成部品に触れ易くなる事態を防止できる。但し、通路構成部材を通過した空気が風向部材によって壁側に案内されるため、室内に導入した空気が遠くまでは届き難くなる。
【0006】
こうした状況を解決するには、室内側開口端部の室内側にヒンジを設けた通路構成体と、室内側開口端部の室外側にヒンジを設けた通路構成体とを用意し、要求される性能に対応した通路構成体を用いて換気装置を構成すれば良い。しかしながら、2種類の通路構成体を用意した場合には、部品管理の煩雑化が懸念される。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みて、部品管理を煩雑化させることなく要求に応じて風向部材の向きを変更することのできる換気装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る換気装置は、建物の壁に設けた室外側開口から室内に延在する通路構成体と、前記通路構成体の室内側端部に設けた風向部材とを備え、前記通路構成体の内部を通過して室内に至る空気の流れを前記風向部材によって制御するようにした換気装置であって、前記通路構成体の室内側端部には前記通路構成体とは別体となる換気枠が配設されているとともに、前記換気枠に前記風向部材が支持されており、前記通路構成体及び前記換気枠にはそれぞれ係合部が設けられ、かつこれら通路構成体及び換気枠の間にはタイト材が設けられており、前記係合部は、前記風向部材が第1の向きとなる状態で前記換気枠が前記通路構成体に配設された場合に互いに係合可能、かつ前記風向部材が第2の向きとなる状態で前記換気枠が前記通路構成体に配設された場合に互いに係合可能となり、前記換気枠には、前記風向部材が前記第1の向きとなる状態で前記通路構成体に配設された場合に前記タイト材が装着されるタイト材装着部と、前記風向部材が前記第2の向きとなる状態で前記通路構成体に配設された場合に前記タイト材が装着されるタイト材装着部とが予め設けられ、前記タイト材は、前記風向部材が前記第1の向きとなった状態で前記係合部が係合した場合に前記通路構成体と前記換気枠との接合部に介在するように前記タイト材装着部の一方にのみ装着され、かつ前記風向部材が前記第2の向きとなった状態で前記係合部が係合した場合に前記通路構成体と前記換気枠との接合部に介在するように前記タイト材装着部の他方にのみ装着されることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、通路構成体に対して支持させる換気枠の向きを変更することで風向部材の向きを変更することができるため、部品を複数種類用意する必要がなく、部品管理を煩雑化させることなく要求に応じた換気装置を提供することが可能となる。
【0010】
また本発明は、上述した換気装置において、前記通路構成体は、前記室外側開口から室内に向かうに従って漸次上方となるように湾曲する部分を有し、前記室内側端部がほぼ水平となるように構成され、前記風向部材は、一側縁部にヒンジ部を有し、前記ヒンジ部を介して前記換気枠に開閉可能に支持され、前記換気枠は、前記ヒンジ部がほぼ水平、かつ前記建物の壁に平行となる状態で前記通路構成体の室内側端部に配設され、前記風向部材の他側縁部が上方に突出した場合に開放されるものであり、前記係合部は、前記風向部材の他側縁部が室内側となった前記第1の向きにおいて係合し、かつ前記風向部材の他側縁部が室外側となった前記第2の向きにおいて係合することを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、通路構成体が室内に向けて漸次上方に傾斜しているため、雨水等、室外の水が室内に浸入する事態を防止することができる。しかも、通路構成体の上端部に配設した風向部材を上方に突出させることで室内側開口端部が開放されるため、ヒンジ部の位置を選択することで換気効率を主目的とした仕様の換気装置と、外観品質を主目的とした仕様の換気装置とを構成することが可能である。
【0012】
また本発明は、上述した換気装置において、前記通路構成体は、前記建物の壁に設けられ、前記室外側開口を構成する開口枠と、前記開口枠の室内に臨む見付け面から室内側に向けて漸次上方となるように湾曲した湾曲通路部とを有し、前記換気枠は、少なくとも互いに平行に延在する2つの枠構成材を備えて構成され、前記係合部は、前記開口枠の室内に臨む見付け面に設けた第1の係合片と、前記湾曲通路部の上端部に設けた第2の係合片とを有するとともに、前記換気枠の枠構成材に設けた係合受部を有し、前記換気枠が前記通路構成体の上端部に配置された場合に前記第1の係合片及び前記第2の係合片がそれぞれ前記換気枠の前記係合受部に係合され、前記タイト材は、前記換気枠において前記開口枠の見付け面に対向する部位に装着した外周タイト材部分と、前記換気枠において前記湾曲通路部の上端面に対向する部位に装着した下方タイト材部分とを備えることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、通路構成体の上端部に換気枠を配置することで第1の係合片及び第2の係合片がそれぞれ係合受部に係合されるため、通路構成体に対する換気枠の取り付け作業を容易化することができる。
【0014】
また本発明は、上述した換気装置において、前記換気枠と前記湾曲通路部との間には、前記下方タイト材部分を前記湾曲通路部の上面に押圧した状態に維持する押圧係合部が設けられていることを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、押圧係合部によって下方タイト材部分が換気枠と湾曲通路部との間に介在されるため、換気枠と通路構成体との間から雨水等の室外の水が室内に浸入するおそれがない。
【0016】
また本発明は、上述した換気装置において、前記湾曲通路部は、前記開口枠から室内側に向けて漸次上方となるように湾曲した下方板部と、前記下方板部の両側に配置した2つの側方板部とを有したものであり、前記下方板部には、前記開口枠の見付け面に対向する部位にほぼ水平に延在する通路側横タイト材が設けられ、かつ前記2つの側方板部には、前記開口枠の見付け面に対向する部位にほぼ鉛直に延在し、下端部が前記通路側横タイト材に連続する通路側縦タイト材が設けられており、前記係合部が係合した場合に前記通路側縦タイト材の上端部がそれぞれ前記外周タイト材部分に連続することを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、開口枠と湾曲通路部との接合面及び開口枠と換気枠との隙間から雨水等の室外の水が室内に浸入するおそれがない。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、通路構成体に対して支持させる換気枠の向きを変更することで風向部材の向きを変更することができるため、部品を複数種類用意する必要がなく、部品管理を煩雑化させることなく要求に応じた換気装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施の形態である換気装置を適用した建具の要部を示すもので、風向部材が第1の向きで換気枠が配置された状態の縦断面図である。
図2図1に示した建具の要部を一部破断して示す横断面図である。
図3図1に示した建具に適用する換気装置の開口枠及び湾曲通路部を分解した状態の縦断面図である。
図4図1に示した建具に適用する換気装置の湾曲通路部及び換気枠を室外側から見た模式的な斜視図である。
図5図4に示した湾曲通路部及び換気枠を室外側から見た模式的な分解斜視図である。
図6図1に示した建具に適用する換気装置の換気枠及び風向部材を建具の見付け方向に沿った鉛直面で破断した断面図である。
図7図1に示した建具に適用する換気装置の換気枠及び風向部材を建具の見込み方向に沿った鉛直面で破断した断面図である。
図8図1に示した建具に適用する換気装置の換気枠を風向部材が第1の向きで配置する場合の状態と、風向部材が第2の向きで配置する場合の状態とを分解して示す縦断面図である。
図9図1に示した建具において風向部材が第2の向きで換気枠が配置された状態の縦断面図である。
図10図9に示した建具の要部を一部破断して示す横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る換気装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1図5は、本発明の実施の形態である換気装置を示したものである。ここで例示する換気装置は、ビル等の建物に設けられた建具に付設されるものである。本実施の形態では特に、はめ殺し窓1の下方部に付設される横型の自然換気装置10を例示している。はめ殺し窓1は、図には明示していないが、左右の縦枠材2の間に上方から上枠材(図示せず)、横桟材3及び下枠材4を順次水平方向に沿って配設し、左右の縦枠材2、上枠材(図示せず)及び横桟材3によって囲まれる部位にガラス5を装着することによって構成したものである。左右の縦枠材2、横桟材3及び下枠材4によって構成される矩形状の開口枠6は、換気装置10の室外側開口11となるものである。左右の縦枠材2、横桟材3及び下枠材4には、開口枠6の内周側において室内側に位置する縁部にそれぞれヒレ状部2a,3a,4aが設けてある。ヒレ状部2a,3a,4aは、互いに同一の見込み位置から突出した薄板状部分である。この開口枠6には、ルーバー7及び防塵部材8が見込み方向に並設してあるとともに、室内に臨む見付け面に係合片部材20及び湾曲通路部30が取り付けてある。
【0021】
ここで、見込み方向とは、図中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った面については、見込み面と称する場合がある。見付け面とは、見付け方向に沿った面である。見付け方向は、横桟材3や下枠材4等のように水平方向に沿って延在するものの場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向である。縦枠材2等のように上下方向に沿って延在するものの場合には、見込み方向に直交した水平に沿う方向を見付け方向という。なお、以下においては便宜上、換気装置10を含む建具の構成については、建物に取り付けた状態の姿勢でそれぞれを説明することとする。
【0022】
ルーバー7は、ほぼ水平に延在したもので、上下に複数並設してある。防塵部材8は、防塵ネット8aの四周に防塵枠8bを装着することによって構成したもので、防塵枠8bを介して開口枠6のヒレ状部2a,3a,4aに取り付けてある。左右の縦枠材2、上枠材(図示せず)、横桟材3、下枠材4及びルーバー7は、アルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材であり、それぞれが長手の全長にわたってほぼ一様の断面形状を有するように構成してある。
【0023】
係合片部材20は、横桟材3の室内に臨む見付け面に取り付けた薄板状部材であり、上端縁部に係合片(第1の係合片)20aを有している。係合片20aは、室内側に向けてわずかに屈曲した後、上方に向けて漸次わずかに室内側となるように傾斜している。係合片20aの上端縁位置は、横桟材3に設けた桟突出部3bの上端よりも下方となるように設定してある。桟突出部3bは、横桟材3の上面において室内側に位置する縁部から上方に向けてわずかに突出したものである。
【0024】
湾曲通路部30は、開口枠6とともに換気装置10の通路構成体12を構成するもので、左右の側方板部31及び下方板部32を有している。側方板部31及び下方板部32は、それぞれアルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材であり、押し出し方向の全長にわたってほぼ一様の断面形状を有するように構成してある。本実施の形態では、押し出し方向が上下となるように側方板部31が成形してあり、押し出し方向が左右となるように下方板部32が成形してある。
【0025】
側方板部31は、矩形の平板状を成す基板31aの室外側に位置する縁部に縦タイト材装着部31b及びフランジ部31cを一体に成形したものである。縦タイト材装着部31bは、基板31aの室外側に位置する縁部に沿って延在した溝状部分であり、その内部に通路側縦タイト材33を保持している。図からも明らかなように、縦タイト材装着部31bは、基板31aの一方の側面から突出するように設けてある。縦タイト材装着部31bにおいて基板31aから離隔した側の溝壁部31dは、基板31aよりも室外側にわずかに突出している。フランジ部31cは、基板31aからほぼ直角に屈曲したものである。これら左右の側方板部31は、縦タイト材装着部31bが互いに近接し、かつフランジ部31cが互いに離反する方向に延在した状態で下方板部32の両端部に接合してある。なお、図には明示していないが、側方板部31と下方板部32との接合部には、適宜シーラーを塗布することによって水密性及び気密性を確保することが好ましい。
【0026】
下方板部32は、開口枠6を構成する下枠材4から室内側に向けて漸次上方となるように湾曲したものである。下方板部32の室内側に位置する部分は、ほぼ鉛直に沿って延在しており、その上端部に枠支持部34を有している。枠支持部34は、枠当接板部34a、係合板部34b及び支持板部34cを備えて構成したものである。
【0027】
枠当接板部34aは、下方板部32の上端縁から見込み方向に沿ってほぼ水平に延在した平板状部分である。枠当接板部34aの位置は、横桟材3に設けたヒレ状部3aの下端縁よりも上方となるように設定してある。係合板部34bは、枠当接板部34aの室内側に位置する縁部から鉛直方向に沿って上方に延在したもので、上端縁部に係合片(第2の係合片)34dを有している。係合片34dは、室外側に向けてわずかに屈曲した後、上方に向けて漸次わずかに室外側となるように傾斜している。係合片34dの上端縁位置は、係合片部材20の係合片20aと同一となるように設定してある。係合板部34bにおいて室外に臨む見付け面には、押圧係合部34eが設けてある。押圧係合部34eは、係合板部34bの下方部から室外に向けて突出した薄板状部分であり、枠当接板部34aとほぼ平行となるように延在している。支持板部34cは、枠当接板部34aの室外側に位置する縁部から鉛直方向に沿って上方に延在したものである。支持板部34cの上端縁位置は、押圧係合部34eよりもわずかに下方となるように設定してある。
【0028】
一方、下方板部32の室外側に位置する部分は、ほぼ水平に沿って延在しており、室外側に位置する縁部に横タイト材装着部35及び接合ヒレ部36を有している。横タイト材装着部35は、下方板部32の室外側に位置する縁部に沿って延在した溝状部分であり、その内部に通路側横タイト材37を保持している。通路側横タイト材37は、通路側縦タイト材33と同一の断面形状を有したもので、下方板部32のほぼ全幅にわたって設けてある。この通路側横タイト材37は、その両端部が通路側縦タイト材33の下端部に接触し、個々の通路側縦タイト材33と連続している。接合ヒレ部36は、横タイト材装着部35の下縁から下方に向けてほぼ直角に延在した部分である。
【0029】
上述の湾曲通路部30は、下方板部32の室外側に位置する縁部が下枠材4のヒレ状部4aを超えて室外側に位置するとともに、側方板部31の縦タイト材装着部31bが縦枠材2のヒレ状部2aを超えて室外側に位置し、この状態からフランジ部31c及び接合ヒレ部36を介して下枠材4及び縦枠材2にそれぞれ取付ネジSを螺合することによって開口枠6に取り付けてある。この状態においては、下方板部32の通路側横タイト材37及び側方板部31の通路側縦タイト材33がそれぞれ下枠材4の室内に臨む見付け面及び縦枠材2の室内に臨む見付け面に圧接され、互いの間の水密性及び気密性が確保されている。
【0030】
これら開口枠6及び湾曲通路部30によって構成される通路構成体12には、室内側端部に換気枠40を介して風向部材50が配設してある。換気枠40は、図6及び図7に示すように、左右の横枠構成材41と、横枠構成材41の端部に設けた戸先枠構成材42及び支持枠構成材43とを備え、これらの枠構成材41,42,43を四周枠組みすることによって構成したものである。換気枠40を構成する横枠構成材41、戸先枠構成材42及び支持枠構成材43は、それぞれアルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材であり、長手の全長にわたってほぼ一様の断面形状を有するように構成してある。本実施の形態では、横枠構成材41、戸先枠構成材42及び支持枠構成材43のそれぞれに下方当接ヒレ部41a,42a,43a及び上方当接ヒレ部41b,42b,43bが設けてあり、さらに戸先枠構成材42及び支持枠構成材43のそれぞれに係合受部42c,43c、外周タイト材装着部42d,43d及び下方タイト材装着部42e,43eが設けてある。
【0031】
下方当接ヒレ部41a,42a,43a及び上方当接ヒレ部41b,42b,43bは、それぞれの枠構成材41,42,43から換気枠40の内周に向けて突出したものである。下方当接ヒレ部41a,42a,43aは、上方当接ヒレ部41b,42b,43bよりも内周まで突出しており、個々の突出縁部に防虫ネット45を保持している。下方当接ヒレ部41a,42a,43aの上面には、下方タイト材46が設けてあり、上方当接ヒレ部41b,42b,43bの上面には、上方タイト材47が設けてある。図には明示していないが、下方タイト材46及び上方タイト材47は、互いに隣接するものの端部が接合した状態にあり、それぞれが矩形の枠状に連続している。
【0032】
係合受部42c,43cは、戸先枠構成材42及び支持枠構成材43の外周側に位置する上端部を外周側に突出させることによって構成したもので、係合爪42f,43fを有している。係合爪42f,43fは、係合受部42c,43cの外周側下面となる部位から下方に向けて突出した小片部分である。係合受部42c,43cの下面において係合爪42f,43fよりも内周側となる部位には、収容凹部42g,43gが設けてある。この係合受部42c,43cは、戸先枠構成材42及び支持枠構成材43において互いに同一の高さとなる位置に設けてあり、収容凹部42g,43gの天井面から換気枠40の上面までの距離が、係合片20aの上端から桟突出部3bの上端位置までの距離とほぼ等しくなるように構成してある。
【0033】
外周タイト材装着部42d,43d及び下方タイト材装着部42e,43eは、それぞれタイト材を装着するための溝状部分である。戸先枠構成材42に設けた外周タイト材装着部42d及び下方タイト材装着部42eと、支持枠構成材43に設けた外周タイト材装着部43d及び下方タイト材装着部43eとは、それぞれの係合受部42c,43cとともに互いに対称形状となるように構成してある。
【0034】
外周タイト材装着部42d,43dは、戸先枠構成材42及び支持枠構成材43の外周側に位置する下端部に設けたもので、外周に向けて開口している。この外周タイト材装着部42d,43dには、通路構成体12に設けた通路側縦タイト材33と同一の断面形状を有した外周タイト材部分48を着脱可能に装着することができる。外周タイト材装着部42d,43dに装着した外周タイト材部分48は、戸先枠構成材42の係合受部42c及び支持枠構成材43の係合受部43cに対して係合片部材20の係合片20aを係合させた場合に、その両端部が通路側縦タイト材33の上端部に接触することが可能である。図からも明らかなように、外周タイト材装着部42d,43dは、戸先枠構成材42及び支持枠構成材43の外周側に突出している。外周タイト材装着部42d,43dの上下に沿った寸法は、枠当接板部34aと押圧係合部34eとの間に嵌合させることができる大きさに設定してある。戸先枠構成材42及び支持枠構成材43の係合受部42c,43cに対して係合板部34bの係合片34dに係合させた場合、外周タイト材装着部42d,43dは、枠当接板部34aと押圧係合部34eとの間に嵌合されることになる。
【0035】
下方タイト材装着部42e,43eは、戸先枠構成材42及び支持枠構成材43の下面に設けたもので、下方に開口している。この下方タイト材装着部42e,43eには、断面が円形状を成す下方タイト材部分49を着脱可能に装着することができる。下方タイト材装着部42e,43eに装着した下方タイト材部分49は、戸先枠構成材42の係合受部42c及び支持枠構成材43の係合受部43cに対して係合板部34bの係合片34dを係合させた場合に、枠当接板部34aの上面に圧接されることになる。
【0036】
風向部材50は、換気枠40に対して蓋体としても機能するもので、上板部51及び下箱部52を備えている。上板部51は、四周の下面に上方タイト材47を当接させることのできる大きさを有した矩形の平板状を成すものである。下箱部52は、上板部51の下面においてほぼ中央となる部位に設けた中空の直方体状部分である。この下箱部52は、上板部51の下面に上方タイト材47が当接した際に四周の下面に下方タイト材46を当接させることのできる大きさに構成してある。
【0037】
この風向部材50には、上板部51の一方の縁部と支持枠構成材43の上方当接ヒレ部43bとの間に形材ヒンジ部53が構成してあるとともに、横枠構成材41と下箱部52との間にリンク機構54が構成してある。これら形材ヒンジ部53及びリンク機構54は、換気枠40に対して風向部材50を移動可能に支持するためのもので、形材ヒンジ部53を軸心として上板部51の他方の縁部が上下に移動する状態で換気枠40に対して風向部材50を開閉することが可能である。すなわち、図1中の実線で示すように、他方の縁部が下方に位置した状態においては、上板部51の四周に上方タイト材47が当接し、かつ下箱部52の四周に下方タイト材46が当接し、換気枠40が閉塞した状態となる。従って、この閉塞状態においては、換気枠40を介した空気や水の流通が阻止されることになる。一方、図1中の2点鎖線で示すように、他方の縁部を上方に移動すれば、上板部51及び下箱部52から上方タイト材47及び下方タイト材46が離隔し、換気枠40が開放された状態となる。なお、図中の符号60は、風向部材50に設けた錠手段である。この錠手段60は、風向部材50が閉じた状態で操作レバー61を施錠操作することにより、換気枠40を閉じた状態に維持することが可能である。
【0038】
上記のように構成した換気装置10では、図8中の上方に示すように、支持枠構成材43の外周タイト材装着部43dに外周タイト材部分48を装着し、かつ戸先枠構成材42の下方タイト材装着部42eに下方タイト材部分49を装着すれば、風向部材50の形材ヒンジ部53が室外側となる第1の向きで換気枠40を通路構成体12に配設することができる。すなわち、風向部材50の形材ヒンジ部53が室外側となる第1の向きで換気枠40を通路構成体12の室内側端部に配置させた場合には、図1及び図2に示すように、横桟材3に取り付けた係合片部材20の係合片20aが支持枠構成材43の係合受部43cに係合するとともに、下方板部32に設けた係合板部34bの係合片34dが戸先枠構成材42の係合受部42cに係合し、支持枠構成材43が建物の壁に対してほぼ平行となる状態で換気枠40が通路構成体12に支持される。なお、通路構成体12に配設した換気枠40は、適宜位置にネジを螺合することによって通路構成体12と接合することが好ましい。また、換気枠40の横枠構成材41と、通路構成体12の側方板部31との間には、適宜シーラーを塗布することによって水密性及び気密性を確保することが好ましい。なお、図1中の符号70は、換気枠40の室内側となる部位に接合した額縁部材である。
【0039】
上記のようにして換気枠40が通路構成体12に支持された状態においては、風向部材50によって換気枠40が閉塞された場合に通路構成体12を通じた空気の流れが阻止される。従って、例えば、風が強いときにも、強い風が直接室内に導入されるような事態を防止することが可能となる。操作レバー61を操作して風向部材50を上方に移動させれば、通路構成体12及び換気枠40を介して室外と室内とが連通された状態となり、室内の換気を行うことができる。
【0040】
このとき、通路構成体12が室内に向けて漸次上方に傾斜しているため、雨水等、室外の水が室内に浸入する事態を防止することができる。しかも、風向部材50が室内に向けて漸次上方となるように傾斜することになるため、通路構成体12から導入される空気を室内の遠くまで到達させることができ、換気効率の点で有利となる。
【0041】
さらに、通路構成体12に換気枠40を配設した場合には、支持枠構成材43に装着した外周タイト材部分48の両端部が通路構成体12に装着した通路側縦タイト材33の上端部に接触し、互いに連続した状態で横桟材3の室内に臨む見付け面に圧接された状態となる。従って、開口枠6の四周に対して一連となった通路側横タイト材37、通路側縦タイト材33及び外周タイト材部分48が圧接されることになる。加えて、換気枠40と通路構成体12との間においては、下方タイト材部分49が枠当接板部34aの上面に圧接されることになる。これらにより、雨水等、室外の水が通路構成体12の内部に浸入したとしても、開口枠6と湾曲通路部30や換気枠40との接合面並びに通路構成体12と換気枠40との間から室内に至るおそれがない。
【0042】
一方、図8中の下方に示すように、戸先枠構成材42の外周タイト材装着部42dに外周タイト材部分48を装着し、かつ支持枠構成材43の下方タイト材装着部43eに下方タイト材部分49を装着すれば、風向部材50の形材ヒンジ部53が室内側となる第2の向きで換気枠40を通路構成体12に配設することができる。すなわち、風向部材50の形材ヒンジ部53が室内側となる第2の向きで換気枠40を通路構成体12の室内側端部に配置させた場合には、図9及び図10に示すように、横桟材3に取り付けた係合片部材20の係合片20aが戸先枠構成材42の係合受部42cに係合するとともに、下方板部32に設けた係合板部34bの係合片34dが支持枠構成材43の係合受部43cに係合し、支持枠構成材43が建物の壁に対してほぼ平行となる状態で換気枠40が通路構成体12に支持される。
【0043】
上記のように風向部材50が第2の向きとなる姿勢で換気枠40が通路構成体12に支持された状態においても、風向部材50によって換気枠40が閉塞された場合、通路構成体12を通じた空気の流れが阻止され、室外の強い風が直接室内に導入されるような事態を防止することが可能となる。操作レバー61を操作して風向部材50を上方に移動させれば、通路構成体12及び換気枠40を介して室外と室内とが連通された状態となり、雨水等、室外の水が室内に浸入する事態を防止した上で室内の換気を行うことができる。このとき、風向部材50が室外に向けて漸次上方となるように傾斜することになるため、室内側から通路構成体12の内部構成部品が見えたり、触れ易くなる事態を防止できる。
【0044】
さらに、風向部材50が第2の向きとなる姿勢で換気枠40を配設した場合においても、支持枠構成材43に装着した外周タイト材部分48が通路構成体12の通路側縦タイト材33に連続した状態で横桟材3の室内に臨む見付け面に圧接され、かつ下方タイト材部分49が枠当接板部34aの上面に圧接されることになる。従って、風向部材50が第1の向きとなる姿勢で換気枠40が配設された場合と同様、雨水等、室外の水が通路構成体12の内部に浸入したとしても、開口枠6と湾曲通路部30や換気枠40との接合面並びに通路構成体12と換気枠40との間から室内に至るおそれがない。
【0045】
以上説明したように、この換気装置10によれば、通路構成体12に対して支持させる換気枠40の向きを変更することで風向部材50の向きを変更することが可能となる。従って、従来のように通路構成体12を複数種類用意する必要がなく、部品管理を煩雑化させることなく要求に応じた向きで風向部材50を設けることができる。
【0046】
なお、上述した実施の形態では、はめ殺し窓1の下方に付設される換気装置10を例示しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、はめ殺し窓1の側方に付設される縦型の換気装置10として構成することも可能である。また、室内側に向けて漸次上方となるように湾曲し、通路構成体12の室内側端部がほぼ水平となる換気装置10を例示しているが、通路構成体12の形状は、必ずしも実施の形態のものに限定されない。この場合、通路構成体としては、開口枠と湾曲通路部とが一体となったものを適用することも可能である。さらに、係合部として、換気枠40が通路構成体12の上端部に配置された場合に互いに係合する係合片20a,34d及び係合受部42c,43cの組み合せを適用しているため、換気枠40を取り付ける際の作業を容易化することができるが、本発明はその他の形態からなる係合部を適用しても構わない。さらにまた、換気枠に対して風向部材がヒンジ部によって開閉可能に配設してあるが、本発明はこれに限定されない。例えば、風向部材として換気枠に傾斜したルーバーを配設したものであっても構わない。
【0047】
また、上述した実施の形態では、換気枠40の戸先枠構成材42及び支持枠構成材43のそれぞれに外周タイト材装着部42d,43d及び下方タイト材装着部42e,43eを設け、風向部材50が第1の向きで換気枠40を通路構成体12に配置する場合と、風向部材50が第2の向きで換気枠40を通路構成体12に配置する場合とで装着するタイト材48,49を変更するようにしているが、本発明はこれに限定されない。例えば、戸先枠構成材42及び支持枠構成材43の共通の位置にタイト材を装着し、風向部材50が第1の向きで換気枠40を通路構成体12に配置する場合及び風向部材50が第2の向きで換気枠40を通路構成体12に配置する場合のいずれにおいても、このタイト材を通路構成体12との接合部に介在させても良い。
【0048】
さらに、上述した実施の形態では、戸先枠構成材42及び支持枠構成材43で互いに対称となる位置にそれぞれ係合受部42c,43cを唯一設け、かつ通路構成体12の開口枠6及び湾曲通路部30で互いに対称となる位置にそれぞれ係合片20a,34dを唯一設けるようにしているが、本発明はこれに限定されない。例えば、係合片及び係合受部を複数ずつ設け、換気枠と室外側で係合する係合片及び係合受部の組み合せと、換気枠と室内側で係合する係合片及び係合受部の組み合せとが異なるように構成しても良い。
【符号の説明】
【0049】
6 開口枠、10 換気装置、11 室外側開口、12 通路構成体、20 係合片部材、20a 係合片、30 湾曲通路部、31 側方板部、32 下方板部、33 通路側縦タイト材、34d 係合片、34e 押圧係合部、37 通路側横タイト材、40 換気枠、42 戸先枠構成材、42c,43c 係合受部、43 支持枠構成材、48 外周タイト材部分、49 下方タイト材部分、50 風向部材、53 形材ヒンジ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10