(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記運転手調整処理部は、前記第1拠点を出発拠点として指定する車両の運転手が前記第1拠点を到着拠点として指定する車両を待機する時間が一定期間に収まるように、前記運転手の割り当てを行う請求項1または2に記載の隊列走行運用システム。
前記運転手調整処理部は、前記第1拠点を出発拠点として指定する車両の運転手を割り当て可能な前記第1拠点を到着拠点として指定する車両が一定期間を超えて存在しない場合、前記運転手に対して人員輸送専用車両を手配する請求項1〜3のいずれか1項に記載の隊列走行運用システム。
前記運転手調整処理部は、前記第1拠点を到着拠点として指定する車両へ割り当て可能な前記第1拠点を出発拠点として指定する車両の運転手が一定期間を超えて存在しない場合、前記前記第1拠点を到着拠点として指定する車両に対して運転手を手配する請求項1〜4のいずれか1項に記載の隊列走行運用システム。
前記運転手を車両へ割り当てることは、前記第1拠点を出発拠点として指定する車両の運転手が前記第1拠点を到着拠点として指定する車両を待機する時間が一定期間に収まるように、前記運転手の割り当てを行うことを含む請求項6または7に記載の隊列走行運用方法。
前記第1拠点を出発拠点として指定する車両の運転手を割り当て可能な前記第1拠点を到着拠点として指定する車両が一定期間を超えて存在しない場合、前記運転手に対して人員輸送専用車両を手配することをさらに具備する請求項6〜8のいずれか1項に記載の隊列走行運用方法。
前記第1拠点を到着拠点として指定する車両へ割り当て可能な前記第1拠点を出発拠点として指定する車両の運転手が一定期間を超えて存在しない場合、前記前記第1拠点を到着拠点として指定する車両に対して運転手を手配することをさらに具備する請求項6〜9のいずれか1項に記載の隊列走行運用方法。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態について図面を参照して説明する。
【0009】
図1は、本実施形態の隊列走行運用システムの一形態例を示す図である。
【0010】
この隊列走行運用システムは、サービスセンタ100、より詳しくは、サービスセンタ100に設置されるたとえばサーバなどと称されるコンピュータによって実現されるシステムである。サーバは、プロセッサ(CPU:Central Processing Unit)と、通信デバイスと、ストレージデバイスとを少なくとも備えるコンピュータであり、その構成については問わない。サーバとしてサービスセンタ100に設置されるコンピュータは、1台のコンピュータであってもよいし、たとえば負荷分散などのために協働する複数台のコンピュータであってもよい。サーバの概略的なハードウェア構成例については、
図5を参照して後述する。
【0011】
サービスセンタ100は、たとえばPC(Personal Computer)やスマートフォンなどのユーザ機器200からインターネットなどのネットワークN経由で隊列への車両の編入を要求する申請を受け付ける。ユーザ機器200は、物流会社の営業拠点などに設けられるものであってもよいし、個人が保有するものであってもよい。換言すれば、隊列へ編入させる車両は、物流会社のトラックに限らず、自家用車であってもよい。
【0012】
まず、
図2を参照して、この隊列走行運用システムによって実施される車両の隊列走行の概要を説明する。
【0013】
ここでは、たとえば高速道路などを隊列走行が行える道路であるものと想定し、隊列走行可能道路2Aと称する。また、たとえば一般道路などを隊列走行が行えない道路であるものと想定し、非隊列走行可能道路2Bと称する。この隊列走行運用システムは、複数の隊列走行可能道路2Aを対象として隊列を編成することができる。以下、隊列走行可能道路2Aを路線と称することがある。
【0014】
さらに、隊列走行可能道路2A上には、隊列4を組んだり解いたりするための複数のステーション1が設けられているものと想定する。ステーション1は、たとえば隊列走行可能道路2Aの出入口であるインターチェンジ近傍に設けられる。
【0015】
この隊列走行運用システムにおいては、隊列走行可能道路2A上を、あらかじめ定められた時刻に各ステーション1を出発または到着するように、有人の車両3A(運転手5Aが運転する車両)が走行する。また、この隊列走行運用システムにおいては、たとえば一定間隔で1日に数台の車両3Aが隊列走行可能道路2A上を走行する。車両3Aには、所定数までの無人の車両3Bを連携させることができる。つまり、車両3Aは、隊列4を誘導するための車両である。なお、車両3Aは、必ずしも隊列4内において先頭に位置しなくともよい。また、1台の車両3Aと1台以上の車両3Bとを隊列4として連携させて走行させる手法については、ここでは問わない。以下、隊列走行可能道路2A上を走行する車両3A、つまり隊列4を便と称することがある。
【0016】
サービスセンタ100に対するユーザ機器200からの申請には、路線(隊列走行可能道路2A)および便(隊列4)の指定と、隊列4への合流点とするステーション1および隊列4からの離脱点とするステーション1の指定とが少なくとも含まれる。よって、各ステーション1においては、隊列4へ合流する車両3Bが存在し得るし、隊列4を離脱する車両3Bが存在し得る。この隊列走行運用システムは、第1に、隊列4の車両数が所定数を超えないように、ユーザ機器200からの申請の受け付け可否の判定を含む申請の管理を行う。
【0017】
車両3Bは、隊列4への合流点である隊列走行可能道路2A上のステーション1まで非隊列走行可能道路2Bを運転手5Bの運転によって走行する。ここでは、隊列4へ編入される前の運転手5Bによって運転される有人の車両を、無人の車両3Bと区別するために車両3Aと称し、また、単独の車両3Aの運転手を、隊列4を誘導する車両3Aの運転手5Aと区別するために運転手5Bと称する。車両3Aは、ステーション1で隊列4へ編入されることにより、無人の車両3Bへと移行する。車両3Bをステーション1まで運転してきた運転手5Bは、そのステーション1を隊列4からの離脱点とする車両3Aに割り当てられる。隊列4から離脱した車両3Bは、運転手5Bが割り当てられることにより、有人の車両3Aへと移行し、非隊列走行可能道路2Bを走行する。ここでは、隊列4から離脱後の車両3Bの行先については問わない。
【0018】
なお、
図2には、ステーション[M]1からステーション[M+1]1へと走行する隊列4内の車両[1]3Bと車両[2]3Bとが、ステーション[M+1]1において隊列4から離脱し、当該ステーション[M+1]1において、車両[5]3Bと車両[6]3Bとが隊列4へ合流している様子が示されている。
図2に示されるように、ステーション[M+1]1において隊列4から離脱した車両[1]3Bと車両[2]3Bとは、当該ステーション[M+1]1において隊列4へ合流した車両[5]3Bの運転手[A]5Bと車両[6]3Bの運転手[B]5Bとが割り当てられて、車両[1]3Aと車両[2]3Aとに移行し、非隊列走行可能道路2Bを走行する。また、ステーション[M+1]1において隊列4へ合流した車両[5]3Aと車両[6]3Aとは、運転手5Bが不在となって、車両[5]3Bと車両[6]3Bとに移行する。
【0019】
また、
図2には、ステーション[M+1]1を出発した隊列4について、当該隊列4内の車両[3]3Bと車両[4]3Bとが、ステーション[M+2]1において隊列4から離脱し、当該ステーション[M+2]1において、車両[7]3Bと車両[8]3Bとが隊列4へ合流している様子が示されている。
図2に示されるように、ステーション[M+2]1において隊列4から離脱した車両[3]3Bと車両[4]3Bとは、当該ステーション[M+2]1において隊列4へ合流した車両[7]3Bの運転手[C]5Bと車両[8]3Bの運転手[D]5Bとが割り当てられて、車両[3]3Aと車両[4]3Aとに移行し、非隊列走行可能道路2Bを走行する。ステーション[M+2]1において隊列4へ合流した車両[7]3Aと車両[8]3Aとは、運転手5Bが不在となって、車両[7]3Bと車両[8]3Bとに移行する。
【0020】
なお、
図2には、わかり易くするために、各ステーション[M+1、M+2]1において隊列4から離脱する車両3Bの数と隊列4へ合流する車両3Bの数とが一致している例を示しているが、これらの数は必ずしも一致しない。この隊列走行運用システムは、第2に、各ステーション1における、隊列4から離脱する車両3Bに対する隊列4へ合流する車両3Aの運転手5Bの割り当てを調整する。
【0021】
また、
図2には、隊列4へ車両3Bが合流し、または、隊列4から車両3Bが離脱する様子を示しているが、本実施形態の隊列走行運用システムにおいては、隊列4同士を合流させ、または、隊列4自体を分離させることも可能である。
図3に、隊列4同士の合流または隊列4自体の分離の一例を示す。
【0022】
図3中、(A)は、隊列4同士を合流させる一例を示し、(B)は、隊列4自体を分離させる一例を示している。
【0023】
(A)に示すように、たとえば、ある合流点において隊列走行可能道路2A−1と隊列走行可能道路2A−2とが合流する隊列走行可能道路2Aを想定する。このような隊列走行可能道路2Aの場合、隊列4として連携可能な車両数の範囲内において、隊列走行可能道路2A−1を走行する隊列[1]4と隊列走行可能道路2A−2を走行する隊列[2]とを、各々が合流点を通過後、たとえば走行中に合流させることが可能である。この合流を前提として、隊列走行可能道路2A−1を走行する隊列[1]4および隊列走行可能道路2A−2を走行する隊列[2]4の連携可能車両数を設定すればよい。もちろん、3以上の隊列4を1つの隊列4へと合流させることも可能である。
【0024】
また、(B)に示すように、たとえば、ある分岐点において隊列走行可能道路2A−1と隊列走行可能道路2A−2とに分岐する隊列走行可能道路2Aを想定する。このような隊列走行可能道路2Aの場合、隊列走行可能道路2A−1を走行する隊列[3]4を、分岐点の手前で、隊列走行可能道路2A−1を走行する隊列[3−1]4と隊列走行可能道路2A−2を走行する隊列[3−2]とに、たとえば走行中に分離させることが可能である。この分離後、隊列走行可能道路2A−1を走行する隊列[3−1]4および隊列走行可能道路2A−2を走行する隊列[3−2]4については、各々、連携可能車両数を設定することができる。もちろん、1つの隊列4から3以上の隊列4へ分離させることも可能である。
【0025】
このような隊列4同士の合流および隊列4自体の分離を行うことで、たとえば、合流後または分離前において一部の運転手5Aの休憩時間を確保することなどが可能となる。なお、このような合流や分離が行われる隊列4についても、合流前または分離後の最小構成の隊列4を1つの便として扱うことで、このような合流や分離が行われない隊列4と同様に、申請の管理を行うことができる。
図4は、本実施形態のサービスセンタ(サーバ)1の機能ブロック図である。
【0026】
図4に示されるように、サービスセンタ100は、申請受付処理部101、申請管理処理部102および運転手調整処理部103と、DB(DataBase)151とを有する。DB151には、後述する、運行ダイヤデータ151A、申請データ151B、申請状況管理データ151Cおよび運転手調整管理データ151Dが格納される。
【0027】
前述したように、サーバは、プロセッサと、通信デバイスと、ストレージデバイスとを少なくとも備えるコンピュータである。申請受付処理部101、申請管理処理部102および運転手調整処理部103は、ストレージデバイスに記憶されているプログラムがプロセッサによって実行されることによって構築される。また、DB151は、ストレージデバイス上に構築される。
図5に、サービスセンタ(サーバ)1のハードウェア構成の一例を示す。
【0028】
図5に示されるように、サービスセンタ(サーバ)1は、プロセッサ51、主メモリ52、外部記憶装置53、通信装置54、入力装置55、表示装置56などを備える。前述したように、隊列走行運用システムは、複数のコンピュータによって構築されてもよく、
図5は、そのハードウェア構成例を概略的に示しているに過ぎない。
【0029】
ここでは、隊列走行運用システムは、外部記憶装置53に格納される隊列走行運用プログラム100Aが、当該外部記憶装置53から主メモリ52にロードされてプロセッサ51によって実行されることによって、
図4に示される申請受付処理部101、申請管理処理部102および運転手調整処理部103が実現されるものとする。また、
図4に示されるDB151は、外部記憶装置53内に構築されるものとする。
【0030】
通信装置54は、たとえば
図1に示されるユーザ機器200との間の通信を実行する装置である。入力装置55は、隊列走行運用システムを管理するオペレータなどが指令を含む情報入力を行うための装置である。表示装置56は、当該オペレータなどへ情報出力を行うための装置である。
【0032】
申請受付処理部101は、ユーザ機器200からの隊列4への編入の申請を受け付ける処理を実行する。申請受付処理部101は、サービスセンタ100へアクセスしてきたユーザ機器200に申請画面21を表示させるための情報、たとえばHTML(HyperText Markup Language)ファイルを送信する。
図4に示されるように、申請画面21上の入力項目には、日付(a1)、路線(a2)、便(a3)、出発ステーション[発S](a4)、到着ステーション[着S](a5)、隊列4へ編入させる車両3Aの識別子[車両ID:Identification Data](a6)、車両3Aの属性[車両属性](a7)、車両3Aの運転手5Bの識別子[運転手ID](a8)、運転手5Bの属性[運転手属性](a9)などが存在する。車両属性には、たとえば、危険物を搭載する車両や大型の車両等、少なくとも所定の資格を必要とする車両であることを認識可能な情報が含まれる。運転手属性には、少なくともその運転手が保有する資格を認識可能な情報が含まれる。資格としては、たとえば、(普通・中型・大型)自動車免許、牽引免許、フォークリフト運転者、玉掛作業者、移動式クレーン運転士、各種危険物取扱者、各種高圧ガス製造保安責任者、充てん作業者などが挙げられる。つまり、車両属性は、これらの資格を必要とする車両であることを認識可能な情報を含む。車両属性および運転手属性は、隊列4から離脱する車両3Bに対する隊列4へ合流する車両3Aの運転手5Bの割り当てに利用される。より詳しくは、たとえば、隊列4から離脱する車両3Bがタンクローリーである場合、タンクローリーを運転することのできる運転手5Bを割り当てるといったことに利用される。
【0033】
また、申請画面21上の入力項目には、車両3Aに搭載される荷物の識別情報(伝票番号等)や、納品条件(引き渡し方法、運送会社の指定等)などが含まれてもよい。これらの情報は、車両3Aの隊列4への合流時または車両3Bの隊列4からの離脱時における荷物の引き渡しのための検品に利用することができる。検品は、荷物単位、車両単位またはステーション単位で、目視またはRFID(Radio Frequency IDentifier)タグを用いた一括スキャン等で行われる。つまり、これらの情報により、荷物の紛失をなくし、または、荷物の紛失時点を特定することが可能となる。
【0034】
図6に、DB151に格納される運行ダイヤデータ151Aの一例を示す。
【0035】
運行ダイヤデータ151Aは、たとえば路線(隊列走行可能道路2A)ごとに設けられるデータであって、
図6に示されるように、両方向(上り、下り)について、各隊列4の各ステーション1における出発時刻または到着時刻が示される。
図6においては、わかり易くするために、各便の始発ステーションと終着ステーションとが一致している例を示しているが、路線(隊列走行可能道路2A)には合流点や分岐点が存在し得るので、各便の始発ステーションと終着ステーションとは、必ずしも一致していなくてもよい。合流点や分岐点が存在しない路線(隊列走行可能道路2A)においても、たとえば申請が集中し易い路線(隊列走行可能道路2A)上の一部区間のみを走行する便を設けてもよい。
【0036】
さらに、
図6においては、わかり易くするために、各便が同一の所要時間で走行する例を示しているが、所要時間は必ずしも同一としなくともよい。たとえば、走行速度を速くしたり、通過するステーションを設けたりすることで、通常便よりも所要時間の短い特別便を設けてもよい。この場合、通常便よりも特別便の方の利用料金を高くするといったことが考えられる。利用料金については、必ずしも固定料金としなくともよく、たとえば連携可能車両数から申請数を引いた残車両数に応じて変動させてもよい。たとえば、残車両数が一定数以上の状況下では低料金で申請を受け付け、残車両数が一定数を下回ったら料金を上げるようにしてもよい。あるいは、申請時に希望額を入力させ、その額に応じて料金を決定するようにしてもよい。
【0037】
また、たとえば危険物を搭載する車両3Aや大型の車両等の所定の資格を必要とする車両3Aを合流させることができる便と、そのような車両3Aを合流させることができない便とを設けてもよい。換言すれば、所定の資格を有する運転手5Aが手配される便を設けてもよい。もちろん、たとえば資格ごとに複数種の便をあらかじめ設けるのではなく、所定の資格を必要とする車両3Aの合流を伴う申請が受け付けられた便について、当該所定の資格を有する運転手5Aを適応的に手配するようにしてもよい。
【0038】
なお、運行ダイヤデータ151Aは、一定時間内の便数が所定数以内に制限されるように作成されることが好ましい。
【0039】
たとえば、
図6に示される「××路線」の「第2便」にて「ステーション[1]」から「ステーション[3]」まで車両3Aを(車両3Bとして)誘導してもらうことを申請するユーザは、申請画面21上の入力項目中の路線(a2)に「××路線」、便(a3)に「第2便」、発S(a4)に「ステーション[1]」、着S(S5)に「ステーション[3]」を入力する。なお、車両ID(a6)、車両属性(a7)、運転手ID(a8)、運転手属性(a9)には、便や発着ステーションに関わらず、一定の情報が入力される。
【0040】
申請受付処理部101は、ユーザ機器200から申請を受けると、その申請内容を申請管理処理部102に通知する。申請管理処理部102は、その申請の受け付け可否を判定し、判定結果を申請受付処理部101に通知する。申請管理処理部102による受け付け可否の判定については後述する。申請受付処理部101は、受け付け不可を申請管理処理部102から通知された場合、ユーザ機器200に対してエラーを通知する。エラーを通知する場合、申請受付処理部101は、たとえば申請の受け付けが可能な他の便を斡旋する情報を同時に通知するようにしてもよい。
【0041】
一方、受け付け可能を申請管理処理部102から通知された場合、申請受付処理部101は、ユーザ機器200に対して申請受領を通知する。ユーザ機器200に対する通知は、申請受付処理部101が申請受付時に即応的に行ってもよいし、たとえば申請管理処理部102が申請受付処理部101による申請受付時とは別のタイミングで行ってもよい。
【0042】
申請が受け付け可能であった場合、申請受付処理部101は、申請ごとに受付番号(受付No.)を採番し、たとえば日付ごとに、この受付番号順に、申請画面21上で入力された内容を申請データ151BとしてDB151に格納する。
図7に、DB151に格納される申請データ151Bの一例を示す。
図7に示されるように、申請データ151Bは、申請受付処理部101が採番した受付番号と、申請画面21上の入力項目(路線、便、出発ステーション、到着ステーション、車両ID、車両属性、運転手ID、運転手属性)とを含む。
【0043】
また、
図8は、DB151に格納される申請状況管理データ151Cの一例を示す。
【0044】
申請状況管理データ151Cは、各便(隊列4)の各ステーション1間における車両3Bの連携数を管理するためのものであり、
図8に示すように、申請数(上段)と、定員数(下段)とを保持する。申請管理処理部102は、申請受付処理部101から通知された申請内容で示される便の指定区間において申請数が定員数に達している区間が存在する場合、その申請の受け付け不可を申請受付処理部101へ通知する。一方、申請数が定員数に達している区間が存在しない場合、申請管理処理部102は、その申請の受け付け可能を申請受付処理部101へ通知するとともに、指定区間の申請数を1ずつ増加させるための申請状況管理データ151Cの更新を実行する。
【0045】
たとえば、「第2便」による「ステーション[1]」から「ステーション[3]」までの申請に対して、申請管理処理部102は、「第2便」の「ステーション[1]→ステーション[2]」および「ステーション[2]→ステーション[3]」の申請数をそれぞれ1つずつ増加させる。この申請状況管理データ151Cに基づき、申請管理処理部102は、隊列4の車両数が所定数を超えないように、ユーザ機器200からの申請の受け付け可否の判定を含む申請の管理を行う。
【0046】
この申請管理処理部102による申請の管理によって、たとえば、ある便(隊列4)への申請数がある区間において定員数に達していたとしても、あるステーション1で隊列4を離脱する車両3Bが存在するならば、そのステーション1以降を出発点とする車両3Bの申請を新たに受け付けることが可能となる。たとえば、申請管理処理部102は、あるステーション1への到着時における車両3Bの数が定員数に達している便(隊列4)について、そのステーション1を到着拠点として指定する車両が1以上連携している場合、当該1以上の車両数を上限として、そのステーション1を出発拠点として指定する車両の申請を受け付け可能と判定する。 なお、前述したように、ある便について、定員数に達しているとしてユーザ機器200からの申請を受け付け不可と判定し、ユーザに対してエラーを通知する場合、申請の受け付けが可能な他の便を斡旋する情報を同時に通知してもよいが、キャンセル待ちという状態を管理するようにしてもよい。また、キャンセル待ちの数が一定数を超える便が存在する場合、臨時便を増設するようにしてもよい。
【0047】
逆に、ある便が、全区間に渡って申請数が0である場合、その便を運休させるようにしてもよい。
【0048】
なお、
図4には示されないが、申請管理処理部102は、各便(隊列4)の編成を示すデータを作成してDB151に格納することが好ましい。より詳しくは、各ステーション1間において各便(隊列4)がどの車両3Bを誘導しているのかを示すデータを作成して格納することが好ましい。このデータは、たとえば、車両3Bの車両IDを、
図8に示される申請状況管理データ151Cと同様のフォーマットで保持するテーブル形式として作成することができる。
【0049】
また、申請管理処理部102は、申請受付処理部101から通知された申請を受け付け可能と判定した場合、さらに、DB151に格納される運転手調整管理データ151Dの更新を実行する。
図9に、DB151に格納される運転手調整管理データ151Dの一例を示す。
【0050】
図9に示すように、運転手調整管理データ151Dは、各便(隊列4)の各ステーション1における隊列4への車両3Bの合流数(上段)および隊列4からの車両3Bの離脱数(下段)を保持する。たとえば、「第1便」による「ステーション[1]」から「ステーション[3]」までの申請に対して、申請管理処理部102は、「第1便」の「ステーション[1]」の合流数を1つ増加させ、また、「第1便」の「ステーション[3]」の離脱数を1つ増加させる。なお、ここでは、わかり易くするために、隊列4から離脱する車両3Bが必要とする資格について考慮していないが、実際は、隊列4から離脱する車両3Bが必要とする資格に基づき、合流数および離脱数が管理される。
【0051】
この運転手調整管理データ151Dは、運転手調整処理部103によって利用されるデータである。仮に、すべての便のすべてのステーション1において、合流数と離脱数とが一致するならば、隊列4に合流する車両3Aをステーション1まで運転してきた運転手5Bを、隊列4から離脱する車両3Bに割り当てればよい。しかしながら、各ステーション1における合流数と離脱数とは、多くの場合、不一致が生じる。
【0052】
合流数が離脱数より大きい場合、運転手5Bが余ることになる。換言すれば、運転手5Bを割り当てるべき車両3Bが不足することになる。一方、合流数が離脱数よりも小さい場合、運転手5Bが不足することになる。換言すれば、運転手5Bを割り当てるべき車両3Bが余ることになる。
【0053】
運転手調整処理部103は、この合流数と離脱数との不一致を、一定期間内に到着・出発する複数の隊列4によって解消する。
図10および
図11を参照して、運転手調整処理部103が実行する運転手調整処理の概要について説明する。
【0054】
たとえば、
図10に示されるように、あるステーション1に時刻tに到着(または出発)するある便(隊列4)の合流数が離脱数より2大きいとする。この場合、運転手5Bが2人余ることになる。また、このステーション1に時刻t+1に到着(または出発)する後続の便(隊列4)の合流数が離脱数より2小さいとする。この場合、車両3Bが2台余ることになる。運転手調整処理部103は、時刻tにおいて余った2人の運転手を、時刻t+1において余った車両3Bに割り当てる。
図10には、わかり易くするために、時刻tにおける合流数と離脱数との差分と、時刻t+1における離脱数と合流数との差分とが一致している例を示しているが、多くの場合、不一致が生じる。
【0055】
たとえば、時刻t+1における合流数が離脱数より1だけ小さいとすると、運転手5Bは依然として1人が余ることになる。このような場合、運転手調整処理部103は、時刻tにおいて余った2人の運転手5Aを優先的に時刻t+1において離脱する車両3Bに割り当て、時刻t+1において余った状態となる運転手5Aについて、時刻t+1の便(隊列4)に後続する便(隊列4)を対象としてさらに調整を行う。
【0056】
また、運転手調整処理部103は、同一方向の便(隊列4)に限らず、逆方向から同一ステーション1に到着(または出発)する便(隊列4)を対象として、運転手5Aの調整を行ってもよい。
図11には、あるステーション1に時刻tに到着(または出発)するある便(隊列4)と、このステーション1に時刻t´に逆方向から到着(または出発)するある便(隊列4)との間で、運転手5Aの調整を行う例が示されている。また、
図11には、
図10に示される例とは逆に、時刻tにおいて車両3Bが余り、この余った車両3Bに対して、時刻t´において余る運転手5Bを割り当てる例が示されている。
【0057】
ところで、たとえば、あるステーション1は、どの便(隊列4)においても合流数の方が離脱数よりも多く、また、あるステーション1は、どの便(隊列4)においても離脱数の方が合流数よりも多いといった片寄りが発生すると、合流数と離脱数との不一致を一定期間に解消できない場合が生じ得る。より詳しくは、ある時刻において余った状態となった運転手5Bを割り当て可能な車両3Bが一定期間を超えて存在しない場合や、ある時刻において余った状態となった車両3Bに対して割り当て可能な運転手5Bが一定期間を超えて存在しない場合が生じ得る。
【0058】
運転手調整処理部103は、割り当て可能な車両3Bが一定期間を超えて存在しない運転手5Bに対して、その運転手5Bをたとえばステーション1近傍の駅などに輸送するための人員輸送専用車両(バス)を手配する。また、割り当て可能な運転手5Bが一定時間を超えて存在しない車両3Bに対して、その車両3Bを運転して非隊列走行可能道路2Bを走行する運転手を手配する。より詳しくは、運転手調整処理部103は、人員輸送専用車両(バス)および運転手の運用計画を作成する。これらの運用計画を作成する手法については、たとえば鉄道のスケジューリングにおける乗務員運用計画の手法などを適用することができる。これらの運用計画は、
図4には示されないたとえばリソース運用計画データなどとしてDB151に格納される。なお、ここでは、このリソース運用計画データに基づく人員輸送専用車両(バス)および運転手の運用については触れない。運転手調整処理部103は、運転手5Bがどの車両3Bに割り当てられたかや、運転手5Bがどの車両3Bにも割り当てられず、人員輸送専用車両(バス)に乗車することを、ユーザ機器200に通知する。
【0059】
また、隊列4を誘導する車両3Aを運転する運転手5Aの手配も、たとえば鉄道のスケジューリングにおける乗務員運用計画の手法などを適用することができる。さらに、運転手5Aが運転する車両3Aは、人員輸送専用車両(バス)であってもよい。この人員輸送専用車両(バス)を、運転手5Aの移動手段とすることで、人員の偏りを低減したり、運転手5Aの休憩時間を確保したりすることが可能となる。
【0060】
図12は、この隊列走行運用システム(サービスセンタ100)において実行される申請管理処理の流れを示すフローチャートである。
【0061】
サービスセンタ100は、ユーザ機器200から申請を受け付けると、DB151に格納される申請状況管理データ151Cを参照して、指定された便(隊列4)の指定された区間に空きがあるか否かを調べる(ステップA1)。より詳しくは、申請数が定員数に達している区間が指定された区間内に存在するか否かを調べる。空きがある場合(ステップA1:YES)、つまり、申請数が定員数に達している区間が指定された区間内に存在しない場合、サービスセンタ100は、申請者に申請受領を返信し(ステップA2)、その申請内容を申請データ151BとしてDB151に格納する(ステップA3)。サービスセンタ100は、DB151に格納した申請データ151Bに基づき、DB151の申請状況管理データ151Cを更新し(ステップA4)、また、DB151の運転手調整管理データを更新する(ステップA5)。
【0062】
また、指定された便(隊列4)の指定された区間に空きがない場合(ステップA1:NO)、より詳しくは、申請数が定員数に達している区間が指定された区間内に存在する場合には、サービスセンタ100は、申請者にエラーを返信する(ステップA6)。前述したように、エラーを返信する場合、たとえば申請の受け付けが可能な他の便を斡旋する情報を同時に通知するようにしてもよいし、キャンセル待ちという状態を管理するようにしてもよい。また、キャンセル待ちの数が一定数を超える便が存在する場合、臨時便を増設するようにしてもよい。
【0063】
図13は、この隊列走行運用システム(サービスセンタ100)において実行される運転手調整処理の流れを示すフローチャートである。サービスセンタ100は、すべての路線(隊列走行可能道路2A)のすべてのステーション1について、そのステーション1を経由するすべての便(隊列4)を対象として、そのステーション1への到着時刻または出発時刻の早い順に、
図13に示される処理を行っていく。なお、この運転手調整処理は、たとえば各日の始発便の出発時刻よりも前の所定時刻に実行される。つまり、この運転手調整処理が実行される時点においては、処理対象日の便に対する申請は締め切られている。
【0064】
サービスセンタ100は、まず、合流車両数が離脱車両数よりも大きいかを調べる(ステップB1)。ここでの合流車両数や離脱車両数には、先行する便(隊列4)から引き継がれた余剰車両数が含まれ得る。合流車両数が離脱車両数よりも大きい場合(ステップB1:YES)、サービスセンタ100は、まずは、その便(隊列4)からの離脱車両に合流車両の運転手を割り当てる(ステップB2)。このとき、サービスセンタ100は、先行する便(隊列4)から引き継がれた余剰分の合流車両が存在する場合、その合流車両の運転手を優先的に割り当てる。
【0065】
サービスセンタ100は、一定期間内に離脱車両を含む便(隊列4)が存在するか否かを調べ(ステップB3)、存在する場合(ステップB3:YES)、続いて、当該一定期間内の便(隊列4)からの離脱車両に合流車両の運転手を割り当てる(ステップB4)。このときも、サービスセンタ100は、引き継がれた余剰分の合流車両が存在する場合、その合流車両の運転手を優先的に割り当てる。
【0066】
サービスセンタ100は、余剰分の合流車両の運転手すべてをいずれかの車両に割り当てられたか否かを調べ(ステップB5)、いずれかの車両にも割り当てられていない運転手が存在する場合(ステップB5:NO)、その運転手に対して人員輸送専用車両(バス)を手配する(ステップB6)。
【0067】
離脱車両数が合流車両数よりも大きい場合(ステップB1:NO、ステップB7:YES)、サービスセンタ100は、まずは、その便(隊列4)への合流車両の運転手を離脱車両に割り当てる(ステップB8)。このとき、サービスセンタ100は、引き継がれた余剰分の離脱車両が存在する場合、その離脱車両に優先的に割り当てる。
【0068】
サービスセンタ100は、一定期間内に離脱車両を含む便(隊列4)が存在するか否かを調べ(ステップB9)、存在する場合(ステップB9:YES)、続いて、当該一定期間内の便(隊列4)への合流車両の運転手を離脱車両に割り当てる(ステップB10)。このときも、サービスセンタ100は、引き継がれた余剰分の離脱車両が存在する場合、その離脱車両に優先的に割り当てる。
【0069】
サービスセンタ100は、余剰分の離脱車両すべてに運転手を割り当てられたか否かを調べ(ステップB11)、運転手が割り当てられていない車両が存在する場合(ステップB11:NO)、その車両に対して運転手を手配する(ステップB12)。
【0070】
離脱車両数と合流車両数とが一致する場合(ステップB7:NO)、サービスセンタ100は、離脱車両に合流車両の運転手を割り当てる(ステップB13)。
【0071】
このように、この隊列走行運用システムは、隊列の連携可能車両数を管理し、隊列から離脱する車両に対する隊列へ合流する車両の運転手の割り当てを管理することができる。
【0072】
ところで、以上の説明では、車両3Aが隊列4へ編入した際、運転手5Bが離れて(無人の)車両3Bへ移行することを前提としているが、隊列4へ編入後も、運転手5Aが車両3Bへ乗車し続け、隊列4から離脱したら、その車両3Bの運転を再開したいというニーズがユーザから寄せられることも考えられ得る。たとえば
図14に示されるように、車両3Bが隊列4に編入されている期間を、運転手5Aの休憩時間として確保するといったことが考えられ得る。
【0073】
このようなニーズに応えるために、この隊列走行運用システムは、たとえば
図15に示されるように、申請画面21上の入力項目として、乗車有無(a10)をさらに設けてもよい。この乗車有無(a10)は、隊列4に編入された車両3Bへ運転手5Bが乗車するか否かを指定するための項目である。
【0074】
もし、乗車するという指定がなされた場合、申請管理処理部102は、その車両3Bに関しては、DB151に格納される運転手調整管理データ151Dの更新を行わない。より詳しくは、その車両3Bを合流数や離脱数に加算しない。また、運転手調整処理部103は、この車両3Bおよび運転手5Bを、離脱車両3Bに対する合流車両3Bへの運転手5Bの割り当て処理から除外する。たとえば、DB151に格納される申請データ151Bを車両IDから参照できるようにしておくことで、運転手調整処理部103は、運転手5Bの乗車有無を得ることができる。
【0075】
このように、この隊列走行運用システムは、
図14に示されるような用途に対するニーズにも対応することが可能である。
【0076】
また、乗車有無(a10)という入力項目を申請画面21上に設けることにより、乗車するという指定がなされた場合、その運転手5Bを、隊列4を誘導する車両3Aの運転手5Aとして活用するという運用も可能となる。たとえば、運転手属性(a9)として、非隊列走行可能道路2Bのみ運転、または、隊列走行可能道路2Aの運転も可、のいずれかを示す情報が含まれるようにして、前者の場合、その運転手5Bについては
図14を参照して説明したような扱いとし、後者の場合、その運転手5Bを、隊列4を誘導する車両3Aの運転手5Aとして活用し得る要員として扱うものとする。隊列走行可能道路2Aの運転も可とする申請に対しては、料金面で優遇してもよい。運転手5Bを、隊列4を誘導する車両3Aの運転手5Aとして活用し得るようにすることは、隊列4を誘導する車両3Aの運転手5Aの休憩時間を確保したり、運転手5Aの連続運転時間を法定時間内に収めたりすることに貢献し得る。
【0077】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。