(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ポリエチレングリコールポリマーは、PEG100、PEG200、PEG300、PEG400、PEG500、PEG600、PEG700、PEG800、PEG900、PEG1000またはそれらの任意の組み合わせを含む、請求項8に記載の固溶体医薬組成物。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、炎症促進反応をより効果的に阻害するようにNSAIDを送達することができる脂質アジュバント送達システムを製造するように製剤化された固溶体医薬組成物を開示する。最終的に、炎症、疼痛および/または慢性炎症のための改良された治療法が得られる。
【0008】
本発明によれば、
i)25重量%〜31重量%の非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、
ii)34重量%〜40重量%の室温すなわち20℃で固体の脂質、
iii)22重量%〜28重量%の室温すなわち20℃で液体の脂質、および
iv)7重量%〜13重量%の液体グリコールポリマーを含む安定化剤
を含む医薬組成物が提供される。
【0009】
本組成物は典型的な室温(本発明の目的では20℃と定められている)で好ましくは固体であるが、正常な体温(典型的には37℃)で、すなわち摂取されると溶解する。従って、本組成物は28〜36℃、典型的には30〜34℃の融点を有していてもよい。
【0010】
使用中、生じる溶解した組成物は容易にミセルを形成し、これは腸によって吸収され、集合してカイロミクロンになり、最終的にマクロファージによって吸収されるか樹状細胞によって取り込まれる。これによりNSAIDの向上した吸収および向上した効果が得られる。
【0011】
NSAIDは、鎮痛、抗炎症および解熱特性を有する治療用化合物の大きなグループである。NSAIDはシクロオキシゲナーゼを阻害することで炎症を減少させる。NSAIDは、非選択的シクロオキシゲナーゼ(COX)阻害剤、選択的シクロオキシゲナーゼ1(COX1)阻害剤、選択的シクロオキシゲナーゼ2(COX2)阻害剤であってもよい。NSAIDとしては、サリチル酸系NSAID、p−アミノフェノール系NSAID、プロピオン酸系NSAID、酢酸系NSAID、エノール酸(オキシカム)系NSAIDおよびフェナム酸系NSAIDが挙げられる。NSAIDとしては、限定されるものではないが、アセクロフェナク、アセメタシン、アクタリット、アルクロフェナク(Alcofenac)、アルミノプロフェン、アンフェナク、アロキシピリン(Aloxipirin)、アミノフェナゾン、アントラフェニン(Antraphenine)、アスピリン、アザプロパゾン、ベノリラート、ベノキサプロフェン、ベンジダミン、ブチブフェン、セレコキシブ、クロルテノキサジン(Chlorthenoxacin)、サリチル酸コリン、クロメタシン、デクスケトプロフェン、ジクロフェナク、ジフルニサル、エモルファゾン、エピリゾール、エトドラク、エトリコキシブ、フェクロブゾン、フェルビナク、フェンブフェン、フェンクロフェナク、フルルビプロフェン、グラフェニン、サリチル酸ヒドロキシエチル、イブプロフェン、インドメタシン、インドプロフェン、ケトプロフェン、ケトロラク、ラクチルフェネチジン、ロキソプロフェン、ルミラコキシブ、メフェナム酸、メロキシカム、メタミゾール、メチアジン酸、モフェブタゾン、モフェゾラク、ナブメトン、ナプロキセン、ニフェナゾン、ニフルム酸、オキサメタシン、フェナセチン、ピペブゾン、プラノプロフェン、プロピフェナゾン、プロカゾン、プロチジン酸、ロフェコキシブ、サリチルアミド、サルサラート、スリンダク、スプロフェン、チアラミド、チノリジン、トルフェナム酸、バルデコキシブおよびゾメピラクが挙げられる。好ましくは、本発明の組成物中に使用される有効成分は、2−アリールプロピオン酸誘導体、例えばケトプロフェン、イブプロフェン、フルルビプロフェンおよびナプロキセンである。但し、最も好ましいNSAIDはイブプロフェンである。非常に好適には、NSAIDの量は、本組成物の約26重量%〜約30重量%、好ましくは本組成物の約27重量%〜約29重量%、以下により詳細に記載されている具体例では本組成物の約28%である。
【0012】
本発明の組成物は親水性溶媒を必要とすることなく調製することができる。好ましい実施形態では、本組成物は0.5重量%以下の親水性溶媒、より好ましくは0.2重量%以下の親水性溶媒を含む。より好ましくは、本組成物は親水性溶媒を実質的に含んでない。以下に示す具体例では、本組成物はそのような溶媒を含んでない。
【0013】
脂質は、疎水性もしくは両親媒性小分子として広く定めてもよい。脂質の中にはその両親媒性により、水性環境においてベシクル、リポソームまたは膜などの構造体を形成できるものもある。脂質の非限定的な例としては、脂肪酸、グリセロ脂質、リン脂質、スフィンゴ脂質、ステロール脂質、プレノール脂質(prenol lipid)、糖脂質(saccharolipid)およびポリケチドが挙げられる。
【0014】
選択される脂質は「薬学的に許容される」ものでなければならず、「薬学的に許容される」とは、個体に投与した際に、有害反応、アレルギー反応または他の不都合もしくは望ましくない反応を生じないあらゆる分子実体または組成物を意味する。
【0015】
非常に好適には、室温で固体の脂質成分の量は、本組成物の約35重量%〜約39重量%、より好ましくは本組成物の約36重量%〜約38重量%、以下により詳細に記載されている具体例では約37重量%である。
【0016】
室温で固体の好適な脂質としては薬学的に許容されるグリセロ脂質が挙げられる。グリセロ脂質は、主に一置換、二置換および三置換グリセリンからなる。グリセロ脂質の1つのグループはグリセリドであり、ここでは、モノグリセリド、ジグリセリドおよびトリグリセリドをそれぞれ生成するようにグリセリンの1つ、2つまたは3つ全てのヒドロキシル基がそれぞれ脂肪酸でエステル化されている。これらの化合物では、グリセリンの各ヒドロキシル基は同じ脂肪酸または異なる脂肪酸でエステル化されていてもよい。さらに、グリセリドは、アセチル化モノグリセリド、アセチル化ジグリセリドおよびアセチル化トリグリセリドを生成するようにアセチル化されていてもよい。モノグリセリドはC
12〜C
24の炭素長を有する飽和もしくは不飽和脂肪酸を含んでいてもよい。ジグリセリドは、C
12〜C
24の炭素長を有する1種の飽和もしくは不飽和脂肪酸またはそれぞれがC
12〜C
24の炭素長を有する2種の飽和もしくは不飽和脂肪酸を含んでいてもよい。トリグリセリドは、C
12〜C
24の炭素長を有する1種の飽和もしくは不飽和脂肪酸、それぞれがC
12〜C
24の炭素長を有する2種の飽和もしくは不飽和脂肪酸、またはそれぞれがC
12〜C
24の炭素長を有する3種の飽和もしくは不飽和脂肪酸を含んでいてもよい。市販されている薬学的に許容されるグリセロ脂質の混合物としては、限定されるものではないが、カカオ脂、ステアリン酸PEG−6とパルミトステアリン酸エチレングリコールとステアリン酸PEG−32との混合物(TEFOSE(登録商標)1500、TEFOSE(登録商標)63)、トリセテアレス−4リン酸とパルミトステアリン酸エチレングリコールとパルミトステアリン酸ジエチレングリコールとの混合物(SEDEFOS(登録商標)75)、モノステアリン酸グリセリンとステアリン酸PEG−75との混合物(GELOT(登録商標))、セチルアルコールとエトキシ化脂肪アルコール(セテス−2−、ステアレス−20)との混合物(EMULCIRE(登録商標))、約33℃の融点を有する飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物(GELUCIRE(登録商標)33/01)、約39℃の融点を有する飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物(GELUCIRE(登録商標)39/01)、約43℃の融点を有する飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物(GELUCIRE(登録商標)43/01)、モノステアリン酸グリセリン40−55(I型)とジグリセリドとの混合物(GELEOL(登録商標)モノグリセリドおよびジグリセリド)、および中鎖トリグリセリドの混合物(LABRAFAC(登録商標)Lipophile WL 1349)が挙げられる。
【0017】
他の好適な室温で固体の脂質としては、グリコールのモノエステル、グリコールのジエステルまたはグリコールのトリエステルなどの薬学的に許容されるグリコール脂肪酸エステルが挙げられる。グリコール脂肪酸エステルとしては、限定されるものではないが、エチレングリコール脂肪酸エステル、ジエチレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステルおよびジプロピレン脂肪酸エステルを挙げることができる。市販されている薬学的に許容されるグリコール脂肪酸エステルとしては、モノパルミトステアリン酸プロピレングリコール(MONOSTEOL(登録商標))、ジカプリルカプリン酸プロピレングリコール(LABRAFAC(登録商標)PG)、モノラウリン酸プロピレングリコール(I型)(LAUROGLYCOL(登録商標)FCC)、モノラウリン酸プロピレングリコール(II型)(LAUROGLYCOL(登録商標)90)、モノカプリル酸プロピレングリコール(I型)(CAPRYOL(登録商標)PGMC)およびモノカプリル酸プロピレングリコール(II型)(CAPRYOL(登録商標)90)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0018】
好適な室温で固体の脂質のさらなる例は、薬学的に許容されるポリエーテル脂肪酸エステルであってもよい。薬学的に許容されるポリエーテル脂肪酸エステルは、ポリエーテルのモノ脂肪酸エステル、ポリエーテルのジ脂肪酸エステルまたはポリエーテルのトリ脂肪酸エステルであってもよい。市販されている薬学的に許容されるポリエーテル脂肪酸エステルとしては、限定されるものではないが、カプリルカプロイルマクロゴール−8グリセリド(LABRASOL(登録商標))、PEG−8ミツロウ(APIFIL(登録商標))、ラウロイルマクロゴール−32グリセリド(GELUCIRE(登録商標)44/14)、ステアロイルマクロゴール−32グリセリド(GELUCIRE(登録商標)50.13)、リノレオイルマクロゴール−6グリセリド(LABRAFIL(登録商標)M2125CS)、オレオイルマクロゴール−6グリセリド(LABRAFIL(登録商標)M1944CS)、およびラウロイルマクロゴール−6グリセリド(LABRAFIL(登録商標)M2130CS)が挙げられる。
【0019】
本発明の好ましい実施形態では、室温で固体の脂質は、グリセロ脂質、グリコール脂肪酸エステル、ポリエーテル脂肪酸エステルまたはグリセリドから選択される。より好ましくは、上記脂質は飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物、特に約43℃の融点を有するそのような混合物を含む。
【0020】
非常に好適には、室温で液体の脂質成分の量は、本組成物の約23重量%〜約27重量%、より好ましくは本組成物の約24重量%〜約26重量%、以下により詳細に記載されている具体例では本組成物の約25重量%である。
【0021】
室温で液体の好適な脂質としては、一般に有機溶媒に可溶であって一般に水に不溶な広範囲の化合物群が挙げられる。薬学的に許容される室温で液体の脂質の典型的な混合物としては、1種以上の脂肪酸の混合物、1種以上の部分的に加水分解された脂肪の混合物、および1種以上の部分的に水素化された脂肪の混合物が挙げられる。
【0022】
水素化プロセスにより水素原子を不飽和脂質に添加して二重結合を除去し、それらを部分的または完全に飽和した脂質にする。部分的水素化は、酵素的なものではなく化学的なものであり、それらを完全に水素化する代わりにシス異性体の一部をトランス不飽和脂質に変換する。第1の反応工程では、1つの水素を添加して、それ以外の配位的に不飽和な炭素を触媒に結合させる。第2の工程では、水素を残りの炭素に付加し、飽和脂肪酸を生成する。第1の工程は可逆的であるため、水素は触媒に再吸着され、二重結合が再形成される。1つのみの水素が付加された中間体は二重結合を含まず、自由に回転することができる。従って、シスまたはトランスのいずれかとして二重結合を再形成することができ、これらのうち、出発物質に関わらずトランスが好ましい。
【0023】
薬学的に許容される室温で液体の脂質の例としては、限定されるものではないが、モノミリストレイン酸グリセリン、モノパルミトレイン酸グリセリン、モノサピエン酸グリセリン、モノオレイン酸グリセリン、モノエライジン酸グリセリン、モノバクセン酸グリセリン、モノリノール酸グリセリン、モノリノエライジン酸グリセリン、モノリノレン酸グリセリン、モノステアリドン酸グリセリン、モノエイコセン酸グリセリン、モノミード酸グリセリン、モノアラキドン酸グリセリン、モノエイコサペンタエン酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、モノドコサヘキサエン酸グリセリンおよびモノネルボン酸グリセリンなどのモノグリセリドが挙げられる。
【0024】
市販されている薬学的に許容される室温で液体の脂質としては、限定されるものではないが、ジベヘン酸グリセリル(COMPRITOL(登録商標)888)、ベヘン酸グリセリン(COMPRITOL(登録商標)E ATO)、ジパルミトステアリン酸グリセリン(Biogapress Vegetal BM297ATO)、ジステアリン酸グリセリン(I型)(PRECIROL(登録商標)ATO5)、およびモノリノール酸グリセリン(MAISINE(商標)35−1)が挙げられる。
【0025】
好ましい実施形態では、当該脂質はモノリノール酸誘導体、特にモノリノール酸グリセリルを含む。
【0026】
本組成物は、液体グリコールポリマーを含む安定化剤も含んでいてもよい。安定化剤は、治療用化合物、すなわちNSAIDに存在する遊離酸または遊離塩基と相互作用してその電荷を遮蔽し、それにより治療用化合物/脂質マトリックス間のイオン相互作用を妨害し、固相組成物の結晶性マトリックスを形成するのに必要な配列を防止する化合物である。従って、安定化剤は、組成物の古典的な固相への熱力学的転移を防止するか、この転移をそれが生じない程度まで引き延ばす。安定化剤は溶質を実質的に溶解しない量で使用されるため、溶媒ではない。
【0027】
グリコールポリマーは薬学的に許容されるPEGポリマーを含んでもよい。PEGポリマーは、ポリエチレンオキシド(PEO)ポリマーまたはポリオキシエチレン(POE)ポリマーとしても知られており、エチレンオキシドの重合により調製され、100g/mol〜10,000,000g/molの広範囲の分子量で市販されている。低分子量のPEGポリマーは液体または低融点固体であり、高分子量のPEGポリマーは固体である。PEGポリマーとしては、限定されるものではないが、PEG100、PEG200、PEG300、PEG400、PEG500、PEG600、PEG700、PEG800、PEG900、PEG1000、PEG1100、PEG1200、PEG1300、PEG1400、PEG1500、PEG1600、PEG1700、PEG1800、PEG1900、PEG2000、PEG2100、PEG2200、PEG2300、PEG2400、PEG2500、PEG2600、PEG2700、PEG2800、PEG2900、PEG3000、PEG3250、PEG3350、PEG3500、PEG3750、PEG4000、PEG4250、PEG4500、PEG4750、PEG5000、PEG5500、PEG6000、PEG6500、PEG7000、PEG7500、PEG8000、PEG8500、PEG9000、PEG9500、PEG10,000、PEG11,000、PEG12,000、PEG13,000、PEG14,000、PEG15,000、PEG16,000、PEG17,000、PEG18,000、PEG19,000またはPEG20,000が挙げられる。
【0028】
あるいは、グリコールポリマーは薬学的に許容されるポリプロピレングリコール(PPG)ポリマーを含んでもよい。PPGポリマーは、ポリプロピレンオキシド(PPO)ポリマーまたはポリオキシプロピレン(POP)ポリマーとしても知られており、プロピレンオキシドの重合により調製され、100g/mol〜10,000,000g/molの広範囲の分子量で市販されている。低分子量のPPGポリマーは液体または低融点固体であり、高分子量のPPGポリマーは固体である。PPGポリマーとしては、限定されるものではないが、PPG100、PPG200、PPG300、PPG400、PPG500、PPG600、PPG700、PPG800、PPG900、PPG1000、PPG1100、PPG1200、PPG1300、PPG1400、PPG1500、PPG1600、PPG1700、PPG1800、PPG1900、PPG2000、PPG2100、PPG2200、PPG2300、PPG2400、PPG2500、PPG2600、PPG2700、PPG2800、PPG2900、PPG3000、PPG3250、PPG3350、PPG3500、PPG3750、PPG4000、PPG4250、PPG4500、PPG4750、PPG5000、PPG5500、PPG6000、PPG6500、PPG7000、PPG7500、PPG8000、PPG8500、PPG9000、PPG9500、PPG10,000、PPG11,000、PPG12,000、PPG13,000、PPG14,000、PPG15,000、PPG16,000、PPG17,000、PPG18,000、PPG19,000またはPPG20,000が挙げられる。
【0029】
非常に好適には、安定化剤の量は本組成物の約8重量%〜約12重量%、好ましくは本組成物の約9重量%〜約11重量%、以下により詳細に記載されている具体例では本組成物の約10重量%である。
【0030】
本実施形態の態様では、固溶体組成物は、約25重量%〜約31重量%の治療用化合物、約34重量%〜約40重量%の室温で固体の脂質または固い脂肪、約22重量%〜約28重量%の室温で液体の脂質、および約7%〜約13%の安定化剤を含む。本実施形態の態様では、固溶体組成物は、約26重量%〜約30重量%の治療用化合物、約35重量%〜約39重量%の室温で固体の脂質または固い脂肪、約23重量%〜約27重量%の室温で液体の脂質、および約8%〜約12%の液体グリコールポリマーおよび/または一価アルコールおよび/またはイソソルビドジメチルエーテルおよび/またはジエチレングリコールモノエチルエーテル(2−(2−エトキシエトキシ)エタノール)を含む。本実施形態の他の態様では、固溶体組成物は、約27重量%〜約29重量%の治療用化合物、約36重量%〜約38重量%の室温で固体の脂質または固い脂肪、約24重量%〜約26重量%の室温で液体の脂質、および約9%〜約11%の液体グリコールポリマーおよび/または一価アルコールおよび/またはイソソルビドジメチルエーテルおよび/またはジエチレングリコールモノエチルエーテル(2−(2−エトキシエトキシ)エタノール)を含む。
【0031】
本実施形態の態様では、固溶体組成物は、約25重量%〜約31重量%のNSAID、約34重量%〜約40重量%のトリグリセリド混合物である室温で固体の脂質または固い脂肪、約22重量%〜約28重量%のモノグリセリドである室温で液体の脂質、および約7%〜約13%の液体PEGポリマーを含む。本実施形態の態様では、固溶体組成物は、約26重量%〜約30重量%のNSAID、約35重量%〜約39重量%のトリグリセリド混合物である室温で固体の脂質または固い脂肪、約23重量%〜約27重量%のモノグリセリドである室温で液体の脂質、および約8%〜約12%の液体PEGポリマーを含む。本実施形態の他の態様では、固溶体組成物は、約27重量%〜約29重量%のNSAID、約36重量%〜約38重量%のトリグリセリド混合物である室温で固体の脂質または固い脂肪、約24重量%〜約26重量%のモノグリセリドである室温で液体の脂質、および約9%〜約11%の液体PEGポリマーを含む。トリグリセリド混合物である室温で固体の脂質または固い脂肪はGELUCIRE(登録商標)43/01であってもよい。モノグリセリドである室温で液体の脂質はMAISINE(商標)35−1であってもよい。液体PEGポリマーはPEG100、PEG200、PEG300、PEG400、PEG500、PEG600、PEG700、PEG800、PEG900またはPEG1000であってもよい。
【0032】
本実施形態の態様では、固溶体組成物は、約25重量%〜約31重量%のNSAID、約34重量%〜約40重量%のトリグリセリド混合物である室温で固体の脂質または固い脂肪、約22重量%〜約28重量%のモノグリセリドである室温で液体の脂質、および約7%〜約13%の100g/mol〜1000g/molの重量を有する液体PEGポリマーを含む。本実施形態の態様では、固溶体組成物は、約26重量%〜約30重量%のNSAID、約35重量%〜約39重量%のトリグリセリド混合物である室温で固体の脂質または固い脂肪、約23重量%〜約27重量%のモノグリセリドである室温で液体の脂質、および約8%〜約12%の100g/mol〜1000g/molの重量を有する液体PEGポリマーを含む。本実施形態の他の態様では、固溶体組成物は、約27重量%〜約29重量%のNSAID、約36重量%〜約38重量%のトリグリセリド混合物である室温で固体の脂質または固い脂肪、約24重量%〜約26重量%のモノグリセリドである室温で液体の脂質、および約9%〜約11%の100g/mol〜1000g/molの重量を有する液体PEGポリマーを含む。トリグリセリド混合物である室温で固体の脂質または固い脂肪はGELUCIRE(登録商標)43/01であってもよい。モノグリセリドである室温で液体の脂質はMAISINE(商標)35−1であってもよい。100g/mol〜1000g/molの重量を有する液体PEGポリマーはPEG100、PEG200、PEG300、PEG400、PEG500、PEG600、PEG700、PEG800、PEG900またはPEG1000であってもよい。
【0033】
本実施形態の態様では、固溶体組成物は、約25重量%〜約31重量%のプロピオン酸系NSAID、約34重量%〜約40重量%の41℃〜45℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪、約22重量%〜約28重量%のモノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質、および約7%〜約13%の液体PEGポリマーを含む。本実施形態の態様では、固溶体組成物は、約26重量%〜約30重量%のプロピオン酸系NSAID、約35重量%〜約39重量%の41℃〜45℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪、約23重量%〜約27重量%のモノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質、および約8%〜約12%の液体PEGポリマーを含む。本実施形態の他の態様では、固溶体組成物は、約27重量%〜約29重量%のプロピオン酸系NSAID、約36重量%〜約38重量%の41℃〜45℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪、約24重量%〜約26重量%のモノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質、および約9%〜約11%の液体PEGポリマーを含む。プロピオン酸系NSAIDはデクスイブプロフェン、デクスケトプロフェン、フェノプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロフェン、ケトプロフェン、ロキソプロフェン、ナプロキセンまたはオキサプロジンであってもよい。41℃〜45℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪はGELUCIRE(登録商標)43/01であってもよい。モノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質はMAISINE(商標)35−1であってもよい。液体PEGポリマーはPEG100、PEG200、PEG300、PEG400、PEG500、PEG600、PEG700、PEG800、PEG900またはPEG1000であってもよい。
【0034】
本実施形態の態様では、固溶体組成物は、約25重量%〜約31重量%のプロピオン酸系NSAID、約34重量%〜約40重量%の41℃〜45℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪、約22重量%〜約28重量%のモノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質、および約7%〜約13%の100g/mol〜1000g/molの重量を有する液体PEGポリマーを含む。本実施形態の態様では、固溶体組成物は、約26重量%〜約30重量%のプロピオン酸系NSAID、約35重量%〜約39重量%の41℃〜45℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪、約23重量%〜約27重量%のモノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質、および約8%〜約12%の100g/mol〜1000g/molの重量を有する液体PEGポリマーを含む。本実施形態の他の態様では、固溶体組成物は、約27重量%〜約29重量%のプロピオン酸系NSAID、約36重量%〜約38重量%の41℃〜45℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪、約24重量%〜約26重量%のモノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質、および約9%〜約11%の100g/mol〜1000g/molの重量を有する液体PEGポリマーを含む。プロピオン酸系NSAIDは、デクスイブプロフェン、デクスケトプロフェン、フェノプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロフェン、ケトプロフェン、ロキソプロフェン、ナプロキセンまたはオキサプロジンであってもよい。41℃〜45℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪はGELUCIRE(登録商標)43/01であってもよい。モノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質はMAISINE(商標)35−1であってもよい。100g/mol〜1000g/molの重量を有する液体PEGポリマーはPEG100、PEG200、PEG300、PEG400、PEG500、PEG600、PEG700、PEG800、PEG900またはPEG1000であってもよい。
【0035】
本実施形態の態様では、固溶体組成物は、約25重量%〜約31重量%のプロピオン酸系NSAID、約34重量%〜約40重量%の42℃〜44℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪、約22重量%〜約28重量%のモノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質、および約7%〜約13%の100g/mol〜1000g/molの重量を有する液体PEGポリマーを含む。本実施形態の態様では、固溶体組成物は、約26重量%〜約30重量%のプロピオン酸系NSAID、約35重量%〜約39重量%の42℃〜44℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪、約23重量%〜約27重量%のモノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質、および約8%〜約12%の100g/mol〜1000g/molの重量を有する液体PEGポリマーを含む。本実施形態の他の態様では、固溶体組成物は、約27重量%〜約29重量%のプロピオン酸系NSAID、約36重量%〜約38重量%の42℃〜44℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪、約24重量%〜約26重量%のモノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質、および約9%〜約11%の100g/mol〜1000g/molの重量を有する液体PEGポリマーを含む。プロピオン酸系NSAIDは、デクスイブプロフェン、デクスケトプロフェン、フェノプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロフェン、ケトプロフェン、ロキソプロフェン、ナプロキセンまたはオキサプロジンであってもよい。42℃〜44℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪はGELUCIRE(登録商標)43/01であってもよい。モノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質はMAISINE(商標)35−1であってもよい。100g/mol〜1000g/molの重量を有する液体PEGポリマーはPEG100、PEG200、PEG300、PEG400、PEG500、PEG600、PEG700、PEG800、PEG900またはPEG1000であってもよい。
【0036】
本実施形態の態様では、固溶体組成物は、約25重量%〜約31重量%のイブプロフェン、約34重量%〜約40重量%の41℃〜45℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪、約22重量%〜約28重量%のモノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質、および約7%〜約13%の液体PEGポリマーを含む。本実施形態の態様では、固溶体組成物は、約26重量%〜約30重量%のイブプロフェン、約35重量%〜約39重量%の41℃〜45℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪、約23重量%〜約27重量%のモノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質、および約8%〜約12%の液体PEGポリマーを含む。本実施形態の他の態様では、固溶体組成物は、約27重量%〜約29重量%のイブプロフェン、約36重量%〜約38重量%の41℃〜45℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪、約24重量%〜約26重量%のモノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質、および約9%〜約11%の液体PEGポリマーを含む。41℃〜45℃の融点を有する室温で固体の脂質または固い脂肪はGELUCIRE(登録商標)43/01であってもよい。モノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質はMAISINE(商標)35−1であってもよい。液体PEGポリマーはPEG100、PEG200、PEG300、PEG400、PEG500、PEG600、PEG700、PEG800、PEG900またはPEG1000であってもよい。
【0037】
本実施形態の態様では、固溶体組成物は、約25重量%〜約31重量%のイブプロフェン、約34重量%〜約40重量%の42℃〜44℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪、約22重量%〜約28重量%のモノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質、および約7%〜約13%の液体PEGポリマーを含む。本実施形態の態様では、固溶体組成物は、約26重量%〜約30重量%のイブプロフェン、約35重量%〜約39重量%の42℃〜44℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪、約23重量%〜約27重量%のモノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質、および約8%〜約12%の液体PEGポリマーを含む。本実施形態の他の態様では、固溶体組成物は、約27重量%〜約29重量%のイブプロフェン、約36重量%〜約38重量%の42℃〜44℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪、約24重量%〜約26重量%のモノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質、および約9%〜約11%の液体PEGポリマーを含む。42℃〜44℃の融点を有する室温で固体の脂質または固い脂肪はGELUCIRE(登録商標)43/01であってもよい。モノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質はMAISINE(商標)35−1であってもよい。液体PEGポリマーはPEG100、PEG200、PEG300、PEG400、PEG500、PEG600、PEG700、PEG800、PEG900またはPEG1000であってもよい。
【0038】
本実施形態の態様では、固溶体組成物は、約25重量%〜約31重量%のイブプロフェン、約34重量%〜約40重量%の41℃〜45℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪、約22重量%〜約28重量%のモノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質、および約7%〜約13%の100g/mol〜1000g/molの重量を有する液体PEGポリマーを含む。本実施形態の態様では、固溶体組成物は、約26重量%〜約30重量%のイブプロフェン、約35重量%〜約39重量%の41℃〜45℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪、約23重量%〜約27重量%のモノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質、および約8%〜約12%の100g/mol〜1000g/molの重量を有する液体PEGポリマーを含む。本実施形態の他の態様では、固溶体組成物は、約27重量%〜約29重量%のイブプロフェン、約36重量%〜約38重量%の41℃〜45℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪、約24重量%〜約26重量%のモノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質、および約9%〜約11%の100g/mol〜1000g/molの重量を有する液体PEGポリマーを含む。41℃〜45℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪はGELUCIRE(登録商標)43/01であってもよい。モノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質はMAISINE(商標)35−1であってもよい。100g/mol〜1000g/molの重量を有する液体PEGポリマーはPEG100、PEG200、PEG300、PEG400、PEG500、PEG600、PEG700、PEG800、PEG900またはPEG1000であってもよい。
【0039】
本実施形態の態様では、固溶体組成物は、約25重量%〜約31重量%のイブプロフェン、約34重量%〜約40重量%の42℃〜44℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪、約22重量%〜約28重量%のモノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質、および約7%〜約13%の100g/mol〜1000g/molの重量を有する液体PEGポリマーを含む。本実施形態の態様では、固溶体組成物は、約26重量%〜約30重量%のイブプロフェン、約35重量%〜約39重量%の42℃〜44℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪、約23重量%〜約27重量%のモノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質、および約8%〜約12%の100g/mol〜1000g/molの重量を有する液体PEGポリマーを含む。本実施形態の他の態様では、固溶体組成物は、約27重量%〜約29重量%のイブプロフェン、約36重量%〜約38重量%の42℃〜44℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪、約24重量%〜約26重量%のモノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質、および約9%〜約11%の100g/mol〜1000g/molの重量を有する液体PEGポリマーを含む。42℃〜44℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質または固い脂肪はGELUCIRE(登録商標)43/01であってもよい。モノリノール酸グリセリルである室温で液体の脂質はMAISINE(商標)35−1であってもよい。100g/mol〜1000g/molの重量を有する液体PEGポリマーはPEG100、PEG200、PEG300、PEG400、PEG500、PEG600、PEG700、PEG800、PEG900またはPEG1000であってもよい。
【0040】
本発明の具体的な実施形態は、
a)25重量%〜31重量%のイブプロフェン、
b)34重量%〜40重量%の室温すなわち20℃で固体の混合物である飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物、
c)22重量%〜28重量%の室温すなわち20℃で液体のモノグリセリド、
d)7重量%〜13重量%のポリオキシエチレンポリマーを含む安定化剤、および
e)0.5重量%以下の親水性溶媒
を含み、正常なヒトの体温すなわち37℃で液体であり、かつ室温すなわち20℃で固体である固溶体医薬組成物を提供する。
【0041】
本発明の組成物の投与のために各種剤形を使用することができる。以下の実施例に示す好ましい実施形態では、本組成物を含むカプセルが提供される。なお、上記重量%の計算はカプセルを含まない本組成物を基準にしている。典型的には、このカプセルはゼラチンからなり、最終剤形はソルビトール、マンニトールおよび/またはソルビタンならびに水および着色料などの他の成分を含む。
【0042】
典型的な使用では、本組成物は経口摂取され、これにより迅速かつ効果的な治療法が得られる。
【0043】
次に、本発明を添付の図面を参照しながら具体的な実施形態で説明する。
【発明を実施するための形態】
【0045】
実施例1−製剤
200gの量のイブプロフェン25(EP)を175.08gの室温で液体の脂質、すなわちモノリノール酸グリセリン(EP、NF)(MAISINE(商標)35−1として市販されている)に溶解した。72.3gの安定化剤マクロゴール400(EP)(PEG400(NF))を添加し、この混合物を50℃〜60℃の温度まで加熱した。
【0046】
262.62gのGELUCIRE(登録商標)43/1(41℃〜45℃の融点を有し、かつ飽和C
10〜C
18トリグリセリドの混合物を含む室温で固体の脂質)を添加し、固体の脂質が組み込まれるまで撹拌を続けた。
【0047】
この混合物を1000回分の用量に分割し、放冷して凝固させた。
【0048】
凝固後、これらの用量をソルビトール、マンニトール、ソルビタンおよび水も含むゼラチン系材料で被覆する。この被覆物に着色をして印刷した。
【0049】
従って各カプセルは以下を含んでいた。
【表1】
【0050】
実施例2−製剤のマクロファージ取込み
U937単球細胞株の培養液を細胞が90%コンフルエントな単層に達するまで10%ウシ胎児血清(FCS)を添加したRPMl−1640で増殖させた。次いで、細胞がマクロファージに分化するまでこれらの細胞をPMAで処理し、5%二酸化炭素中37℃のインキュベーターでインキュベートした。
【0051】
マクロファージの単層を新しい培地で洗浄し、次いで、3mLの以下の試験溶液のうちの1種を添加した。
1.イブプロフェン、GELUCIRE(登録商標)43/01(Gattefosse社)、MAISINE(商標)35−1(Gattefosse社)およびPEG400(すなわち充填物成分)を含む実施例1の固溶体製剤
2.イブプロフェン遊離酸
3.治療用化合物を含まない媒体
【0052】
45分間のインキュベーション後、試験溶液の上澄みを除去し、分析のために保存し、細胞をPBSで数回洗浄し、2サイクルの凍結融解を用いて溶解した。試験溶液、試験溶液上澄みおよび細胞溶解物画分中に存在する治療用化合物の濃度をHPLCで測定した。
【0053】
式:[吸着された治療用化合物の割合(%)=100×(細胞溶解物から回収された化合物の質量)/(試験溶液中に送達された化合物の質量−試験溶液上澄みから回収された化合物の質量)]を用いて、マクロファージによって取り込まれた治療用化合物の割合を計算した。
【0054】
結果を以下の表1に示す。これらの結果は、実施例1の製剤を用いた場合にイブプロフェン遊離酸のみに対してマクロファージによる治療用化合物の平均取込みが600%増加することを示している。
【表2】
【0055】
実施例3−DSC分析
特許請求されている組成物中の各種成分の融点を示すために示差走査熱量測定(DSC)を使用した。その結果は
図1に示されている。
【0056】
図1Aでは、DSCスペクトルはイブプロフェンのみの基準ピークを示す。これはイブプロフェンの特有の融点が75〜80℃であることを示している。
図1Bでは、DSCスペクトルはGELUCIRE(登録商標)43/01のみの基準ピークを示す。これはGELUCIRE(登録商標)43/01の特有の融点が41〜45℃であることを示している。MAISINE(商標)35−1およびPEG400は室温で液体であり、従って20℃未満の融点を有する。例えば、MAISINE(商標)35−1は約14℃〜約16℃の融点温度範囲を有し、PEG400は約4℃〜約8℃の融点温度範囲を有する。
【0057】
図1Cは特許請求されている組成物のDSCスペクトルを示す。驚くべきことに、イブプロフェンが本組成物中に存在しているにも関わらず、75〜80℃において目に見えるピークが存在しない。また、GELUCIRE(登録商標)43/01のピークは著しく低下している。
【0058】
代わりに、これらの成分のピークは33〜37℃において観察され、これは本組成物がイブプロフェンの融点をかなり低下させることを実証している。興味深いことに、イブプロフェンについて新しく観察された融点はヒトの体温すなわち37℃に近い。
【0059】
実施例4−臨床試験プロトコル
ヒトにおいて特許請求されている組成物の安全性および有効性を試験するために、以下に記載するように臨床試験を開発した。
【0060】
医療従事者は、特定の組み入れ基準(例えば、18〜70歳の年齢の男性または女性であり、前年中に少なくとも2回の48時間を超えて続く顕著な膝疼痛を有し、かつNSAIDを含む他の鎮痛薬を断つ意思のあるもの)に従って、治験のための被験者を特定して募集する。さらに、特定の除外基準(例えば、妊娠、重病の病歴、BMIが18未満かつ39超または治験薬の前にパラセタモール以外のあらゆる鎮痛薬を摂取したもの)を特定する。
【0061】
本研究のために適切な倫理審査の承認を得て、被験者は「インフォームドコンセントの書面」に署名をすることを求められる。
【0062】
被験者が本研究センターに膝の炎症症状の発症を報告してから24時間以内にベースライン疼痛の評価を行う。被験者にはベースライン評価後の膝疼痛における変化を記録するために患者日記およびWOMAC質問表が与えられる。
【0063】
被験者は二重盲検式で無作為化され、2つのカプセルを1日3回摂取するように指示され、1つの治療群は1日3回の2×200mgの特許請求されている組成物であり、別の群は1日3回の1×400mgのイブプロフェンおよび1×プラセボであり、もう1つの別の群は1日3回の2×400mgのイブプロフェンである。
【0064】
5日後に、被験者は治療の評価の終了のために本研究センターに戻る。
【0065】
膝の炎症症状による疼痛が解決したか十分に制御されているためにさらなる治療を必要としなければ、治療の評価の終了により被験者の研究を終了することができる。被験者がなお疼痛を有していれば、本研究への参加を継続することに同意し、同じ群でさらに5日間の治療を開始し、新しい患者日記および質問表が与えられる。
【0066】
全部で438人(各群に146人)の被験者が本治験に含められることが見込まれる。10%の離脱率が見込まれるため、募集される被験者の目標数は486人(各群に162人)にする必要がある。
【0067】
治験からのデータは本発明の製剤の有効性を示しているであろう。
【0068】
従って、本発明はNSAIDを含む改良された医薬組成物を提供する。