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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022100035
(43)【公開日】2022-07-05
(54)【発明の名称】携帯用バッグ
(51)【国際特許分類】
   A45C 7/00 20060101AFI20220628BHJP
   A45C 3/04 20060101ALI20220628BHJP
【FI】
A45C7/00 H
A45C3/04 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020214167
(22)【出願日】2020-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】514199342
【氏名又は名称】株式会社アクシス
(74)【代理人】
【識別番号】110002217
【氏名又は名称】弁理士法人矢野内外国特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】城戸 一弥
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA53
3B045CB05
3B045CE07
3B045EA02
3B045FA01
3B045FC01
3B045FC04
3B045GA01
3B045GB01
3B045GC01
3B045GD01
3B045JA02
3B045JA05
3B045JB01
3B045LB04
(57)【要約】
【課題】収納用の部材を紛失することなく、携帯用バッグごと反転させる手間を省き、簡便性を向上させることができる携帯用バッグを提供する。
【解決手段】上方に開口部21aを有する袋体21と、開口部21aに設けられた一対の取っ手部22と、を備えている携帯用バッグ20であって、開口部21aの内側に、袋体21及び取っ手部22を収納するための収納袋23が設けられ、収納袋23は、伸縮可能な布地で形成され、下端と一側端が縫製され、上端は、開口部21aの一面に固定され、他の側面が開口されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方に開口部を有する袋体と、前記開口部に設けられた一対の取っ手部と、を備えている携帯用バッグであって、
前記開口部の内側に、前記袋体及び取っ手部を収納するための収納袋が設けられ、
前記収納袋は、伸縮可能な布地で形成され、下端と一側端が縫製され、上端は、前記開口部の一面に固定され、
他の側面が開口されている、
ことを特徴とする携帯用バッグ。
【請求項2】
前記収納袋は、前記袋体の開口部の左右方向中央部に配置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯用バッグ。
【請求項3】
前記袋体はポリエステル素材から形成されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の携帯用バッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用時以外は、収納袋に収納可能な携帯用バッグに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、環境問題に鑑みて使い捨てバッグの代わりに、繰り返し利用可能な携帯用バッグを用いる機会が増えている。携帯用バッグは、普段は折りたたんで小さくしたものを携帯し、購買した商品を詰めるときなど必要なときに広げて袋状にして用いることが一般的である。折りたたんで収納する携帯用バッグは、例えば、以下の特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の携帯用バッグにおいては、バッグとして機能する袋体と、袋体を折り畳んで収納できる収納部分とが別体に構成されている。
【0003】
また、特許文献2に開示されているように袋体の開口部近傍の内側に、取っ手部を含む袋体の全体を収納する当該袋体よりも小型の収納袋を配置したものが開示されている。このように構成することにより、収納袋が袋体から離間して紛失するのを防ぐことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-125642号公報
【特許文献2】実用新案登録第3224700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし従来の収納袋は袋体と同じ方向の面が開口している。実際に収納袋を使用する際には、収納袋を上下方向に反転させて下側に開口部を向けて袋体と取っ手部を下側から押し込めることで収納していた。この際、開口部が目視できないために携帯用バッグごと上下方向に反転させてから収納する場合があった。
【0006】
本発明は、斯かる現状の課題に鑑みてなされたものであり、収納用の部材を紛失することなく、携帯用バッグごと反転させる手間を省き、簡便性を向上させることができる携帯用バッグを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
即ち、本発明に係る携帯用バッグは、上方に開口部を有する袋体と、前記開口部に設けられた一対の取っ手部と、を備えている携帯用バッグであって、前記開口部の内側に、前記袋体及び取っ手部を収納するための収納袋が設けられ、前記収納袋は、伸縮可能な布地で形成され、下端と一側端が縫製され、上端は、前記開口部の一面に固定され、
他の側面が開口されているものである。
【0009】
また、本発明に係る携帯用バッグにおいては、前記収納袋は、前記袋体の開口部の左右方向中央部に配置されるものとしてもよい。
【0010】
あるいは、本発明に係る携帯用バッグにおいては、前記袋体はポリエステル素材から形成されるものとしてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0012】
本発明に係る携帯用バッグによれば、収納用の部材である収納袋を袋体に固定することにより、収納袋を紛失することなく、携帯用バッグごと反転させる手間を省き、簡便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態に係る携帯用バッグを示した正面図。
図2】同じく携帯用バッグを示した背面図。
図3】同じく携帯用バッグを示した左側面図。
図4】同じく携帯用バッグを示した右側面図。
図5】同じく携帯用バッグを示した平面図。
図6】同じく携帯用バッグを示した底面図。
図7】同じく携帯用バッグを示した斜視図。
図8】同じく携帯用バッグを示した平面斜視図。
図9】同じく収納袋および携帯用バッグを示した正面斜視図。
図10】同じく収納袋を示す正面図
図11】同じく収納袋を反転させた場合を示す正面図。
図12】同じく収納状態の収納袋を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[第一実施形態]
図1図8に示す如く、本発明の第一実施形態に係る携帯用バッグ20は、携帯する場合は、収納袋23に収納して携帯し、使用する場合は、収納袋23から取り出して用いる手提げ袋である。携帯用バッグ20は、袋状の本体である袋体21と、袋体21の上端から上方へ延伸する取っ手部22と、袋体21の上端に固定される収納袋23と、を備える。携帯用バッグ20は化学繊維や天然繊維で形成された布地を縫製することで作成されている。より具体的には、携帯用バッグ20の袋体21は、ポリエステル素材から形成される。ポリエステル素材は、耐久性が優れ、皺になりにくく、携帯用バッグ20を繰り返し使用することができる。
【0015】
袋体21は、上方に開口部21aを設けた本体であり、正面視において長方形状になるように形成されている。また、底面には待ち部21bが設けられており、前後方向において厚みを有する形態となっている。
【0016】
取っ手部22は、袋体21の左右方向上端であって左右方向両端部から上方に延びている。取っ手部22は、袋体21を形成する布地と同一の布地から形成されている。なお、本実施形態に限られるものではなく、例えば、袋体21の上端であって左右方向両端部に、別体の帯状部材を前後面に取り付けて取っ手部22を形成することも可能である。
【0017】
図9および図10に示すように、収納袋23は、袋体21及び取っ手部22を収納するための袋である。収納袋23は、袋体21の後面上端であって、内側に縫製することで固定されている。なお、固定方法は方正に限定されるものではなく、例えば、熱シール加工や両面テープを使用するなど、任意の固定手段を選択できるものである。
【0018】
収納袋23は、開口部21aの内側に蓋部23bを設けている。収納時には、蓋部23bを収納袋開口部23aから外側に取り出して収納袋開口部23aを遮蔽することで内部の袋体21および取っ手部22が飛び出るのを防止し、コンパクトに収納することができる。
【0019】
収納袋23は、袋体21の開口部21aの左右方向中央部に配置される。これにより、収納袋23を左右両側に寄せた場合と比較して、収納時に袋体21から収納袋23を左右どちらからでも取り出しやすいという利点を有する。
【0020】
収納袋23は、正面視において長方形状になるように構成されており、下面、左側面、及び上面が縫製により閉止されている。また右側面に収納袋開口部23aが設けられている。収納袋開口部23aは、携帯用バッグ20を使用する場合、背面側の布地が正面側の布地よりも短くなるように構成されることで形成されている。
【0021】
また、正面側の布地には、収納時に収納袋開口部23aを被覆する蓋部23bが設けられている。蓋部23bは、携帯用バッグ20を使用する場合、収納袋23の前面側の布地を内側に折り込む形で形成されている。収納袋23は、伸縮性のある素材で形成されており、例えば、ポリエステル素材などの伸縮性のある化学繊維で形成されている。
【0022】
次に携帯用バッグ20の使用態様および収納態様について説明する。
携帯用バッグ20を使用する場合、図1に示すように、袋体21を広げた状態で使用する。収納袋23は、袋体21の内側に入れられている。収納袋23は、袋体21の上端に固定されているため、使用時においても袋体21から離隔することが無く紛失することを防止できる。
【0023】
携帯用バッグ20を収納する場合、図11に示すように、収納袋23を袋体21の上端から外側へ移動させる。収納袋23の上端を中心として上方に回転させることで、収納袋23を上下方向に反転させて外側へ取り出す。これにより、収納袋23の下端は上側に移動し上端となる。
【0024】
次に、収納袋23の右側端に設けられた収納袋開口部23aから左方向に収納袋23を裏返しにして、収納袋開口部23aを左側へ移動させる。そして、袋体21及び取っ手部22を収納袋開口部23aより左方向から右方向へ押し込む。袋体21及び取っ手部22が収納袋23内に収納されたあと、収納袋23の収納袋開口部23aを蓋部23bによって被覆する。
【0025】
収納袋開口部23aが側面に設けられることにより、開口部が上方(収納時の収納袋23の下面)にある場合と比べて、袋体21と収納袋開口部23aとの距離が縮まり、袋体21を収納袋23に収納しやすくなる。また、収納袋開口部23aは、長方形状の収納袋23の長辺に設けられているため、袋体21及び取っ手部22を押し込みやすくなる。袋体21及び取っ手部22は折り目に沿って折り曲げることなく収納袋23そのまま押し込む。
【0026】
このように構成することにより、収納する際の手間を省き簡便に収納することができる。また、袋体21の開口部21aが下方(収納時の収納袋23の上面)にある場合には、袋体21および取っ手部22を目視しながら収納するためには携帯用バッグ20ごと反転させる必要がある。しかし、収納袋開口部23aが側面に設けられることにより、携帯用バック20の上下を反転させることなく収納させることができる。
【0027】
図12に示すように、収納袋23に、袋体21および取っ手部22を収納した後、蓋部23bで収納袋開口部23aを遮蔽する。これにより、収納袋開口部23aから袋体21および取っ手部22が飛び出るのを防止することができる。
【0028】
以上のように、本実施形態に係る携帯用バッグ20は、上方に開口部21aを有する袋体21と、開口部21aに設けられた一対の取っ手部22と、を備えている携帯用バッグ20であって、開口部21aの内側に、袋体21及び取っ手部22を収納するための収納袋23が設けられ、収納袋23は、伸縮可能な布地で形成され、下端と一側端が縫製され、上端は、前記開口部21aの一面に固定され、他の側面が開口されているものである。
このように構成することにより、開口部が上方(収納時の収納袋の下面)にある場合と比べて、袋体21と収納袋開口部23aとの距離が縮まり、袋体21を収納袋23に収納しやすくなる。また、収納する際の手間を省き簡便に収納することができる。また、収納袋開口部23aは、長方形状の収納袋23の長辺に設けられているため、袋体21及び取っ手部22を押し込みやすくなる。
【0029】
また、収納袋23は、袋体21の開口部21aの左右方向中央部に配置されるものである。
このように構成することにより、収納時に袋体21から収納袋23を左右どちらからでも取り出しやすくなる。
【0030】
また、袋体21はポリエステル素材から形成されるものである。
ポリエステル素材は、耐久性が優れ、皺になりにくく、携帯用バッグ20を繰り返し使用することができる。
【符号の説明】
【0031】
20 携帯用バッグ
21 袋体
21a 開口部
22 取っ手部
23 収納袋
23a 収納袋開口部
23b 蓋部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12