IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サムファ カンパニー リミテッドの特許一覧

<>
  • 特開-化粧品容器 図1
  • 特開-化粧品容器 図2
  • 特開-化粧品容器 図3
  • 特開-化粧品容器 図4
  • 特開-化粧品容器 図5
  • 特開-化粧品容器 図6
  • 特開-化粧品容器 図7
  • 特開-化粧品容器 図8
  • 特開-化粧品容器 図9
  • 特開-化粧品容器 図10
  • 特開-化粧品容器 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022100237
(43)【公開日】2022-07-05
(54)【発明の名称】化粧品容器
(51)【国際特許分類】
   A45D 34/00 20060101AFI20220628BHJP
   A45D 34/04 20060101ALI20220628BHJP
   B65D 83/00 20060101ALI20220628BHJP
【FI】
A45D34/00 510Z
A45D34/04 550
B65D83/00 K BRH
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021184740
(22)【出願日】2021-11-12
(31)【優先権主張番号】10-2020-0182049
(32)【優先日】2020-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】521401494
【氏名又は名称】サムファ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】イ キョンチャン
(72)【発明者】
【氏名】チェー シクキュ
【テーマコード(参考)】
3E014
【Fターム(参考)】
3E014PA01
3E014PB03
3E014PC03
3E014PC18
3E014PD13
3E014PE04
3E014PE30
3E014PF03
3E014PF04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】構造が簡単で、リサイクルが容易な化粧品容器を提供する。
【解決手段】本発明の一側面に係る化粧品容器は、内容物を収容する内部空間を備える胴体と、胴体の上部に結合する胴体ショルダーと、胴体ショルダーの上部に結合するポンプと、を含み、胴体ショルダーは、胴体の内部に挿入される外部周面と、外部周面の内部に位置する内部周面と、内部周面の上部に形成された安着段鍔と、安着段鍔から下向き突出し、該内部にポンプが挿入されるポンプ支持部と、を備え、ポンプは、ポンプ支持部に挿入されるハウジングを備え、ハウジングの外周面には、安着段鍔に置かれるハウジングフランジが形成される。ポンプはプラスチック樹脂又はシリコンなどによって製作される弾性部材を用いる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を収容する内部空間を備える胴体と;
前記胴体の上部に結合する胴体ショルダーと;
前記胴体ショルダーの上部に結合するポンプと;を含み、
前記胴体ショルダーは、前記胴体の内部に挿入される外部周面と、前記外部周面の内部に位置する内部周面と、前記内部周面の上部に形成された安着段鍔と、前記安着段鍔から下向き突出し、該内部に前記ポンプが挿入されるポンプ支持部と、を備え、
前記ポンプは、前記ポンプ支持部に挿入されるハウジングを備え、前記ハウジングの外周面には、前記安着段鍔に置かれるハウジングフランジが形成されている化粧品容器。
【請求項2】
前記外部周面には、前記胴体の上端部が挿入される外部段鍔が形成されており、
前記ポンプ支持部の内周面には、前記ハウジングの外周面に挿入される係止突起が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器。
【請求項3】
前記胴体ショルダーは、底面を備え、前記底面には、補強部材が突出形成されており、前記補強部材は、前記内部周面に連結されることを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器。
【請求項4】
前記補強部材と前記外部周面の内周面との間には、切開部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の化粧品容器。
【請求項5】
前記内部周面と前記ポンプ支持部との間には、間隔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器。
【請求項6】
前記外部周面は、その内周面に形成された内側段鍔を備え、
前記内側段鍔は、下向き傾斜する傾斜面を有することを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器。
【請求項7】
前記係止突起には、切開部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の化粧品容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、構成が簡単で、リサイクルが容易な化粧品容器に関する。
【背景技術】
【0002】
化粧品容器等において、ポンプは、化粧液などのような液状の内容物を保管する容器の上部入口に結合して、内容物を定量ずつ外部に吐出噴射する機能を果たす。ユーザーは、液状の内容物を噴射するためにボタンに該当するノズルを下向き付勢すると、化粧品容器の内部に注入されている内容物が付勢されて排出通路に沿って上昇してノズルを通して噴射される。そして、ノズルに対する付勢を解除すると、排出通路は、ノズルの上昇によって機構的に閉鎖され、ポンプ内部の圧力が低下して、これを補うために容器から内容物が流入される。
【0003】
このようなポンプを備えた化粧品容器は、香水及び化粧品はもちろん、シャンプー、芳香剤、殺虫剤などのように様々な内容物を噴射するための用途に使用されている。特に、一回のノズル付勢によって内容物を定量吐出することができ、内容物が外気にさらされないため、使いやすくて、その使用が増加してきている。
【0004】
大韓民国登録特許第1963619号には、スプレーポンプを備える化粧品容器が開示されている。上記先行技術文献に開示された化粧品容器は、ノズル、ノズルキャップ、キャップカバー、キャップ、バルブ、バルブスプリング、ハウジングカバー、ピストンスプリング、ピストン、ガイド、ディスク、ハウジングなどを含むため、構成が複雑で製作が難しいという問題点を有する。また、従来の化粧品容器は、金属材質からなるバルブスプリング及びピストンスプリングを含み、これは、プラスチックによって製作される他の部品とは異なり、リサイクルを困難にする。特に、最近は、環境保護への関心と必要性が増加して、リサイクルが容易な化粧品容器の需要が増加しつつあるが、従来の化粧品容器はこのような需要を満たしていない。
【0005】
そして、前記先行技術文献に開示されたスプレーポンプは、内容物が保管される容器に結合するために複雑な構造及び形状を有するが、これにより、容器の製作時間及びコストが増加するという問題点を引き起こす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】大韓民国登録特許第1963619号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明は、上述した問題点を解決するために導き出されたもので、その目的は、構造が簡単で、リサイクルが容易な化粧品容器を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、以下に述べられる実施例に基づいて更に明確になるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一側面に係る化粧品容器は、内容物を収容する内部空間を備える胴体と、胴体の上部に結合する胴体ショルダーと、胴体ショルダーの上部に結合するポンプと、を含み、胴体ショルダーは、胴体の内部に挿入される外部周面と、外部周面の内部に位置する内部周面と、内部周面の上部に形成された安着段鍔と、安着段鍔から下向き突出し、該内部にポンプが挿入されるポンプ支持部と、を備え、ポンプは、ポンプ支持部に挿入されるハウジングを備え、ハウジングの外周面には、安着段鍔に置かれるハウジングフランジが形成される。
【0010】
本発明に係る化粧品容器は、以下のような実施例を1つ又はそれ以上備えることができる。例えば、外部周面には、胴体の上端部が挿入される外部段鍔が形成されており、ポンプ支持部の内周面には、ハウジングの外周面に挿入される係止突起が形成され得る。そして、係止突起には、切開部が形成され得る。
【0011】
胴体ショルダーは、底面を備え、底面には、補強部材が突出形成されており、補強部材は、内部周面に連結されることができる。
【0012】
補強部材と外部周面の内周面との間には、切開部が形成され得る。
【0013】
内部周面とポンプ支持部との間には、間隔が設けられ得る。
【0014】
外部周面は、その内周面に形成された内側段鍔を備え、内側段鍔は、下向き傾斜する傾斜面を有することができる。
【発明の効果】
【0015】
以上で説明したような本発明の課題を解決するための手段によれば、以下のような事項を含む様々な効果を期待することができる。ただし、本発明は、以下の効果を全て発揮してこそ初めて成立するものではない。
【0016】
本発明は、構造が簡単で、リサイクルが容易な化粧品容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の第1の実施形態に係る化粧品容器を例示する斜視図である。
図2図1のAA線に沿った断面図である。
図3図1に例示された化粧品容器の胴体ショルダーの斜視断面図及び断面図である。
図4図1に例示された化粧品容器の胴体ショルダーの斜視断面図及び断面図である。
図5】ポンプを例示する斜視図である。
図6図5に例示されたポンプの中心縦断面図である。
図7図5に例示されたポンプのバルブの中心縦断面図である。
図8図5に例示されたポンプのガイドの中心縦断面図である。
図9図5に例示されたポンプの弾性部材及びポンプショルダーの中心縦断面図である。
図10図6において付勢によってガイドが開放されている状態を例示する断面図である。
図11】弾性部材の付勢の前後をそれぞれ例示する縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、様々な変換を加えることができ、複数の実施例を有することができるので、特定の実施例を図面に例示し、詳細な説明において詳細に説明しようとする。しかしながら、これは、本発明を特定の実施形態について限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるあらゆる変換、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。本発明を説明するに当たり、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0019】
本出願で使用した用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明白に異なる意味でない限り、複数の表現を含む。本出願において、“含む”又は“有する”などの用語は、明細書上に記載されている特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするだけであり、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を予め排除するわけではないと理解されるべきである。
【0020】
第1、第2などの用語は、様々な構成要素を説明するために使用することができるが、前記構成要素らは、前記用語によって限定されてはならない。前記用語らは、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで使用される。
【0021】
以下、添付の図面を参照して、本発明による実施例を詳細に説明することとし、添付の図面を参照して説明するにあたり、図面符号に関係なく、同一又は対応する構成要素は、同じ参照番号を付し、これに対する重複する説明は省略する。
【0022】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る化粧品容器200を例示する斜視図であり、図2は、図1のAA線に沿った断面図である。そして、図3は、図1に例示された化粧品容器200の胴体(body)ショルダー220の斜視断面図であり、図4は、胴体ショルダー220の斜視図である。
【0023】
図1乃至図4を参照して、本実施例に係る化粧品容器200は、上部にノズル210が設けられており、ノズル210を付勢すると、内部のポンプ100が作動して胴体250に保管された内容物が排出される。本実施例に係る化粧品容器200は、ノズル210と、胴体ショルダー220と、胴体250と、胴体ピストン260と、ポンプ100と、を含む。
【0024】
ノズル210は、胴体250の上部に位置するもので、ユーザーによって付勢される部分である。ノズル210は、中空の円柱状を有し、開放されている下部を備える。そして、ノズル210は、周面216を備えており、周面216は、円形の横断面を持ち、胴体ショルダー220の内部に挿入され得る。
【0025】
ノズル210は、排出孔212を備え、排出孔212は、ポンプ100に連結されている。したがって、ポンプ100を通して移動する内容物(図示せず)は、排出孔212を通してノズル210の外部に排出され得る。
【0026】
ノズル210の内部には、係合突起214が下向き突出している。係合突起214は、中空の柱状を有し、ポンプ100のバルブ110の上端部の内部に挿入される。これにより、ノズル210とバルブ110とは、一体に上下移動し、バルブ110を通過した内容物は、係合突起214を通して排出孔212へ流入される。
【0027】
胴体ショルダー220は、胴体250の上端部に結合され、該内部には、ポンプ100が結合する。胴体ショルダー220は、胴体250の上部に胴体250に比べて直径の小さいポンプ100が容易に結合するようにする。
【0028】
胴体ショルダー220は、円形の横断面を持つ外部周面222を備えており、外部周面222の外径は、胴体250の内径と同じ又はほぼ同じであり得る。したがって、外部周面222は、胴体250の上端部の内部に挿入される。そして、外部周面222には、外部段鍔224が形成され得、外部段鍔224は、胴体250の内周面に形成されたショルダー係合溝254に挿入される。このような外部段鍔224とショルダー係合溝254との結合(係合)によって胴体ショルダー220が胴体250の上部に強固に結合される。
【0029】
外部周面222の内部には、内部周面228が備えられており、外部周面222と内部周面228との間には、多数個の補強部材226が備えられている。補強部材226は、胴体ショルダー220の底面225から上向き突出し、内部周面228に連結されている。したがって、底面225から上向き突出した内部周面228は、補強部材226によって構造的な安定性を持つようになる。
【0030】
補強部材226は、多数個が一定の間隔を隔てて形成され得、その高さは、内部周面228に比べて低く形成され得る。
【0031】
補強部材226と外部周面222の内周面との間には、切開部227が形成されている。切開部227により補強部材226と外部周面222とは連結していない。外部周面222が胴体250の上端部に挿入される際に、切開部227は、外部周面222の弾性変形を容易にし、これにより、外部周面222が胴体250の上部内周面に強固に結合して内容物の流出を防止することができる。
【0032】
底面225によって胴体ショルダー220はその中央に該当するポンプ支持部234のみが貫通している構造を有する。
【0033】
外部周面222の内周面には、内側段鍔240が形成されている。内側段鍔240によって外部周面222の内周面の直径が減少する。そして、内側段鍔240は、下向き傾斜する傾斜面を有する。ノズル210は、下向き付勢して、その下端部が内側段鍔240と接することができ、これにより、ノズル210の下降移動が制限される。
【0034】
内部周面228は、外部周面222の内部中央に形成された中空の円柱に該当するもので、その上端と下端の両方は開放されている構造を有する。内部周面228の上部には、リング状の安着段鍔230が備えられている。安着段鍔230には、ポンプ100のハウジングフランジ152が安着して位置する。そして、内部周面228の内周面には、内向きに突出した係止突起232が備えられている。ハウジングフランジ152は、係止突起232を通過してその下部に係止し、これにより、ハウジング150が、内部周面228の内部に強固に結合され得る。
【0035】
内部周面228の内部には、中空の円柱状を有するポンプ支持部234が備えられている。ポンプ支持部234は、安着段鍔230の端部から垂直に下向き突出し、中空の円柱状を有し、その上端と下端の両方は開放されている構造を有する。ポンプ支持部234の内部には、ポンプ100のハウジング150が挿入される。
【0036】
ポンプ支持部234の内周面にも係止突起236が備えられている。係止突起236は、ポンプ支持部234の内周面の長手方向に沿って多数個が形成され得、図3では、内周面の上部に3つと下部に1つの係止突起236が形成されているものとして例示されている。係止突起236は、ポンプ100のハウジング150の外周面を付勢しており、これにより、ポンプ100がポンプ支持部234から容易に抜けなくなり密閉機能が強化される。
【0037】
ポンプ支持部234と内部周面228との間には、間隔238が設けられている。間隔238によってポンプ支持部234は内部周面228に対して離隔が可能であり、これにより、ポンプ100にかかる圧力によってポンプ支持部234のみが離隔し、内部周面228及び外部周面222は離隔しないようになる。したがって、内部周面228及び外部周面222が、ポンプ100の作動にもかかわらず、胴体250の上端部に安定的に結合することができる。
【0038】
胴体250は、内容物が収容される内部空間(図面符号なし)を備え、その上端部には、ポンプ100との結合のための胴体ショルダー220が結合される。そして、内部空間に注入された内容物は、ポンプ100を通してノズル210方向に移動する。
【0039】
胴体250は、中空の円柱状を有し、上部は開放されている構造を有する。そして、胴体250の上端部には、上部突起252が形成されているが、これは胴体ショルダー220の外周面に形成された外部段鍔224に挿入される。
【0040】
胴体250の上部内周面には、ショルダー係合溝254が形成されている。ショルダー係合溝254には、胴体ショルダー220の外周面に形成された係止突起223が挿入され、これにより、胴体ショルダー220が胴体250の上端部に強固に結合することができる。
【0041】
係止突起223には、断絶された形状を有する切開部242が形成されている。切開部242は、係止突起223に沿って1つ又は2つ以上形成され得る。切開部242は、内容物が充填された胴体250と胴体ショルダー220との締結過程において胴体250の内部にある空気が外部に排出され得る通路に該当する。
【0042】
胴体250は、下面(図面符号なし)を持ち、下面には、エア孔256が形成されている。エア孔256を通して胴体250の下部に空気が流入することができ、流入した空気は、胴体ピストン260を上昇させる。
【0043】
胴体250の内部に備えられた胴体ピストン260は、内容物の排出によって胴体250の内部の内容物が減少すると上昇して内容物が容易に排出されるようにする。胴体ピストン260の周りには、密着面262が備えられており、密着面262は、胴体250の内周面に密着して上向きに移動することができる。
【0044】
本実施例に係る化粧品容器200のノズル210と、胴体ショルダー220と、胴体250と、胴体ピストン260とは、全て同じ材質のプラスチック樹脂によって製作されることができ、これにより、化粧品容器200の製造及びリサイクルが容易であるという利点を有する。
【0045】
ポンプ100は、胴体ショルダー220の中央に該当するポンプ支持部234に挿入されて胴体250の内部に注入された内容物を排出する。ポンプ100のハウジング150は、ポンプ支持部234の内部に挿入されて係止突起232、236によって強固に結合される。そして、ハウジングフランジ152は、安着段鍔230に置かれてポンプ100の上下位置が固定される。このように、本実施例に係る化粧品容器200は、ポンプ100を胴体ショルダー220の中央に該当するポンプ支持部234に単純に挿入すると結合が完了するので、製作が容易であるという利点を有する。
【0046】
図5は、ポンプ100を例示する断面図であり、図6は、図5に例示されたポンプ100の中心縦断面図である。
【0047】
図5乃至図6を参照して、ポンプ100は、従来の金属材質によって製作されるコイルスプリングの代わりにプラスチック樹脂又はシリコンなどによって製作される弾性部材170を用いることを特徴とする。弾性部材170は、中央に突出したチューブ状の中心部176が形成された砂時計形状をしており、外力がかけられると、折り畳まれて弾性収縮し、外力が除去されると、弾性復元して、バルブ110及びガイド120を上向き付勢する。このように弾性部材170を化粧品容器200の他の部品と同じ素材により形成することにより、リサイクルが容易になる。
【0048】
ポンプ100は、バルブ110と、ガイド120と、ピストン130と、ポンプショルダー140と、ハウジング150と、ディスク160と、弾性部材170と、を含んでいるので、従来のポンプに比べて構成が簡素化されて製作が容易であり、製造単価を削減できるという利点もある。
【0049】
図7は、本発明のポンプ100のバルブ110を例示する中心縦断面図である。
【0050】
図6及び図7を参照して、バルブ110は、中空の円柱状を有し、その上端部には、バルブフランジ112が外向き突出した構造を有する。バルブフランジ112の下部面は、弾性部材170の上端部と接する。そして、バルブ110の中央には、貫通孔が形成されている。バルブ110の上部には、ポンプのボタン(図示せず)が結合され、下部には、ピストン130の一部及びガイド120の一部が挿入される。
【0051】
バルブ110の内周面には、係合突起114が形成されている。係合突起114は、バルブ110の内部に挿入されたガイド120の周りに形成された係合溝124に挿入され、これにより、バルブ110とガイド120とが一体に上昇又は下降する。
【0052】
図8は、本発明のポンプ100のガイド120を例示する中心縦断面図である。
【0053】
図6及び図8を参照して、ガイド120は、バルブ110に挿入されるガイド胴体122を含む。ガイド胴体122は、中空の円柱状を有し、その上端は、開放されてバルブ110の内部と連通する。ガイド胴体122の周りには、流入孔126が形成されている。そして、流入孔126の周りには、ピストン130が密着して流入孔126が閉鎖され得る。
【0054】
ガイド胴体122の下端には、ガイドヘッド128が形成されている。ガイドヘッド128は、ガイド胴体122に比べて直径が大きく形成される部分であり、ガイド120が上昇する際に、ピストン130の下部に掛かってピストン130も一緒に上昇するようにする。
【0055】
ガイド胴体122の外周面には、ピストン130が密着している。
【0056】
ピストン130は、ガイド結合部132及びハウジング結合部134を備える。
【0057】
ガイド結合部132は、ガイド胴体122の外周面に密着しており、中空の円柱状を有する。ガイド結合部132は、流入孔126を閉鎖しており、ガイド120が下降する際にガイド120に比べてやや遅れて下降することにより、流入孔126が一定時間の間開放され得るようにする。そして、ガイド結合部132の上部は、バルブ110とガイド120との間に形成された間隔に挿入される。
【0058】
ハウジング結合部134は、ガイド結合部132に比べてより大きな直径及び短い長さを有し、ガイド結合部132の周りに配置される。ハウジング結合部134も中空の円柱状を有し、その外周面は、ハウジング150の内周面に密着している。ハウジング結合部134によって、ガイド120の下降にもかかわらず、ピストン130の下降が遅れる。
【0059】
図10は、図6の状態で下向き付勢によって弾性部材170が収縮し、ガイド120の流入孔126が開放されている状態を例示するポンプ100の中心縦断面図である。
【0060】
図10を参照して、ピストン130は、ガイド120が下降する際にハウジング150の内周面との摩擦力によって多少遅れて下降する。これにより、ガイド120の流入孔126が開放され、内部空間154へ流入されている内容物(図示せず)が流入孔126を通してガイド120の内部へ流入される。そして、ガイド120が上昇すると、ピストン130は、ガイドヘッド128に掛かってガイド120と一緒に上昇する。
【0061】
図9は、本発明のポンプ100のポンプショルダー140及び弾性部材170を例示する中心縦断面図である。
【0062】
図6及び図9を参照して、ポンプショルダー140は、ハウジング150の開放されている上部に挿入されるショルダー胴体142を備える。ショルダー胴体142は、中空の円柱状を有し、該内部には、バルブ110が挿入される。そして、ショルダー胴体142の周りには、ショルダーフランジ144が外向き突出している。ショルダーフランジ144の上面には、弾性部材170の安着リング174が位置する。また、ショルダーフランジ144の端部には、ショルダー周面146が下向き突出して形成される。ショルダー周面146は、ハウジング150の上部外周面と接し、その下端部は、ハウジングフランジ152の上面と接する。
【0063】
ハウジング150は、胴体ショルダー220の上部入口に結合される。そして、ハウジング150は、内容物が流入する内部空間154を備え、内部空間154には、ガイド120及びピストン130が位置して、昇下降運動をする。
【0064】
ハウジング150は、中空の円柱状を有し、その上部と下部の両方は開放されている構造を有する。そして、ハウジング150の周りには、ハウジングフランジ152が外向き突出している。ハウジングフランジ152は、容器(図示せず)の上部に安着され得る。
【0065】
ハウジング150の内部には、その直径が縮小される安着段鍔156が形成されている。そして、安着段鍔156には、ディスク160が位置することができる。ディスク160は、内部空間154と容器との圧力差によって開放又は閉鎖されるもので、その構造は、大韓民国登録特許公報第1975847号などにおいて開示されているので、具体的な説明は省略することにする。
【0066】
図11は、弾性部材170の収縮前(左側)と収縮後(右側)の状態を例示する中心縦断面図である。
【0067】
図11を参照して、弾性部材170は、バルブフランジ112とショルダーフランジ144との間に位置して、バルブ110を上向き付勢する役割をする。そして、外力がかけられると、弾性部材170は、変形部172が収縮して弾性変形され、外力が除去されると、弾性復元される。このような弾性部材170の弾性変形及び復元によってバルブ110が昇下降するようになる。
【0068】
弾性部材170の中央には、中心部176が形成されている。中心部176は、リング状を有し、相対的に厚く形成されている部分であり、外力がかけられても変形しないか又はほとんど変形しないことができる。
【0069】
弾性部材170の両端部には、変形部172が対称的に形成され得る。変形部172は、中心部176に比べて厚さが多少薄く形成されており、比較的変形が容易である部分に該当する。したがって、外力がかけられると、中心部176の両端部に一体に形成された上下の変形部172が屈曲して変形されることにより、バルブ110の下降が可能になる。そして、外力が除去されると、変形部172が弾性復元され、これにより、バルブ110も上昇するようになる。
【0070】
下部に位置する変形部172の下端部には、安着リング174が形成されている。安着リング174は、ポンプショルダー140のショルダーフランジ144の上面に安着される。そして、上部に位置する変形部172の上端部は、バルブフランジ112の下面と接する。
【0071】
本実施例に係る弾性部材170は、中央に変形しない中心部176を配置し、その両端部に変形部172を配置することにより、安定的な変形及び復元が可能であるという利点を有する。また、弾性部材170とポンプショルダー140を、同一又は異なる素材を用いて一体に製作することもできる。
【0072】
本実施例に係る化粧品容器200は、胴体ピストン260を備え、ポンプ100がチューブ(図示せず)を備えていないものとして例示したが、本発明の他の実施例に係る化粧品容器は、チューブを備え、 胴体ピストン260を備えていなくてもよい。
【0073】
本実施例に係る化粧品容器200は、ノズル210と、胴体ショルダー220と、胴体250と、胴体ピストン260と、ポンプ100とを全て等しくプラスチック樹脂によって製作することができるので、リサイクルが容易であるという利点を有する。
【0074】
上記では、本発明の一実施例を参照して説明したが、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で、本発明を多様に修正及び変更させることができることを理解できるだろう。
【符号の説明】
【0075】
100:ポンプ
200:化粧品容器
210:ノズル
220:ショルダー
250:胴体
260:胴体ピストン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11