(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022100300
(43)【公開日】2022-07-05
(54)【発明の名称】モジュール化された同軸ギアユニットの減速機構
(51)【国際特許分類】
F16H 1/28 20060101AFI20220628BHJP
【FI】
F16H1/28
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021208778
(22)【出願日】2021-12-22
(31)【優先権主張番号】109145767
(32)【優先日】2020-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】596009559
【氏名又は名称】姚 立和
(74)【代理人】
【識別番号】100143720
【弁理士】
【氏名又は名称】米田 耕一郎
(72)【発明者】
【氏名】姚 立和
(72)【発明者】
【氏名】連 哲文
(72)【発明者】
【氏名】謝 培升
(72)【発明者】
【氏名】田 騏禎
(72)【発明者】
【氏名】謝 弼任
【テーマコード(参考)】
3J027
【Fターム(参考)】
3J027FA18
3J027FA19
3J027FB40
3J027GB03
3J027GC13
3J027GC22
3J027GC24
3J027GC26
3J027GD04
3J027GD07
3J027GD12
3J027GE01
3J027GE07
3J027GE11
3J027GE16
3J027GE23
3J027GE29
3J027GE30
(57)【要約】
【課題】本発明は、構成部品の大部分をモジュール化させることで、減速機構の組み立て、交換・修理、及び、在庫管理をしやすくし、誤差の蓄積を減らすことで同心性を向上させ、構造全体を安定させ且つ噛合度を高めることで、耐用年数を延ばすことのできるモジュール化された同軸ギアユニットの減速機構を提供する。
【解決手段】筺体と、筺体の軸心に設けられる伝動軸と、筺体の内縁に設けられる内部ギア環状レールと、伝動軸と内部ギア環状レールの間に設けられる同軸ギアユニットとからなる。同軸ギアユニットは、太陽歯車と、遊星ギアユニットと、出力部品を備える。前記遊星ギアユニットにおける太陽歯車の両端には、相対する第1車輪台と第2車輪台がそれぞれ枢設され、第1車輪台と第2車輪台の間の太陽歯車の外周には複数の遊星ギアが枢設され、各遊星ギアは出力部品と噛み合う。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筺体と、伝動軸と、内部ギア環状レールと、同軸ギアユニットとからなるモジュール化された同軸ギアユニットの減速機構であって、
前記伝動軸は、前記筺体に枢設され、
前記内部ギア環状レールは、前記筺体に螺合され、
前記同軸ギアユニットは、太陽歯車と、遊星ギアユニットと、出力部品を備え、そのうち、前記太陽歯車は、前記伝動軸に選択的に螺合連結されるとともに、同時に回転し、また、前記遊星ギアユニットは、前記太陽歯車の両端の間に枢設され、さらに、前記遊星ギアユニットは、前記太陽歯車及び前記内部ギア環状レールと同時に噛み合い、前記出力部品は、前記遊星ギアユニットにおける前記内部ギア環状レールと反対の一側に設けられるとともに、前記出力部品は、前記遊星ギアユニットによって駆動されることを特徴とする、モジュール化された同軸ギアユニットの減速機構。
【請求項2】
前記筺体は、前記伝動軸と前記同軸ギアユニットを取り付けるための少なくとも1つの第1取付室を備えるとともに、前記筺体の前端と後端は、第1蓋体及び第2蓋体によってそれぞれ螺合嵌合され、さらに、前記伝動軸の両端は、軸受によって前記筺体と前記第1蓋体の間にそれぞれ枢設されることを特徴とする、請求項1に記載のモジュール化された同軸ギアユニットの減速機構。
【請求項3】
前記伝動軸の一端は、取付段差と、カップリング部を備え、前記同軸ギアユニットの前記太陽歯車の軸心は、前記取付段差に対応して貫通且つ嵌合するカップリング孔を備え、さらに、前記カップリング孔の内部には、前記伝動軸の前記カップリング部と同時に噛み合うカップリングブロックが嵌設されるとともに、螺合固定部品が前記カップリングブロックを貫通し且つ押しつけることで前記伝動軸に螺合係止されることを特徴とする、請求項1に記載のモジュール化された同軸ギアユニットの減速機構。
【請求項4】
前記同軸ギアユニットの前記遊星ギアユニットにおける前記太陽歯車の両端には、相対する第1車輪台と第2車輪台がそれぞれに枢設され、さらに、前記第1車輪台と前記第2車輪台の間における前記太陽歯車の外周には、複数の前記遊星ギアが枢設され、各前記遊星ギアは、前記太陽歯車及び前記内部ギア環状レールと同時に噛み合う第1車輪部をそれぞれ備えるとともに、各前記遊星ギアは、前記出力部品と噛み合う第2車輪部を備え、前記出力部品は、前記遊星ギアユニットの前記第2車輪台に枢設されることを特徴とする、請求項1に記載のモジュール化された同軸ギアユニットの減速機構。
【請求項5】
前記太陽歯車の両端は、第1軸受及び第2軸受によって前記遊星ギアユニットの前記第1車輪台と前記第2車輪台にそれぞれ枢設されることを特徴とする、請求項4に記載のモジュール化された同軸ギアユニットの減速機構。
【請求項6】
前記遊星ギアユニットの前記第2車輪台の軸心は、前記出力部品を取り付けるための軸管を備えるとともに、前記軸管には、第3軸受により前記出力部品が枢設されることを特徴とする、請求項4または請求項5に記載のモジュール化された同軸ギアユニットの減速機構。
【請求項7】
前記第2車輪台の前記軸管の中心は、取付軸が貫通するための段差取付穴を備えるとともに、前記取付軸の一端は、前記第2軸受によって前記太陽歯車の他端に設けられ、そのうち、前記取付軸は、穿孔を備えることを特徴とする、請求項6に記載のモジュール化された同軸ギアユニットの減速機構。
【請求項8】
前記遊星ギアユニットにおける前記第1車輪台と前記第2車輪台の相対する表面には、相対して当接される複数の柱状ザグリ穴が形成されるとともに、相対して螺合固定される螺合部品がそれぞれ穿設され、それにより、前記太陽歯車における前記第1車輪台と前記第2車輪台が相互に嵌合されて一体化されることを特徴とする、請求項4に記載のモジュール化された同軸ギアユニットの減速機構。
【請求項9】
前記第1車輪台と前記第2車輪台の間には、前記遊星ギアを取り付けるための複数の軸棒が設けられるとともに、各前記軸棒には、少なくとも1つの前記軸受によって相対する前記遊星ギアがそれぞれ枢設されることを特徴とする、請求項4に記載のモジュール化された同軸ギアユニットの減速機構。
【請求項10】
前記出力部品の内縁は、各前記遊星ギアの前記第2車輪部と噛み合う内部ギア縁部を備え、さらに、前記出力部品の外縁は、伝動する駆動輪部を備えることを特徴とする、請求項4に記載のモジュール化された同軸ギアユニットの減速機構。
【請求項11】
前記出力部品の外縁の前記駆動輪部は、外歯車面または摩擦車面であることを特徴とする、請求項10に記載のモジュール化された同軸ギアユニットの減速機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モジュール化された同軸ギアユニットの減速機構に関し、特に、構成部品の大部分をモジュール化させることで、減速機構の組み立て、交換・修理、及び、在庫管理をしやすくすることができるとともに、誤差の蓄積を減らすことで同心性を向上させ、構造全体を安定させ且つ噛合度を高めることで、耐用年数を延ばすことのできるモジュール化された同軸ギアユニットの減速機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の遊星歯車を使用した減速機構は、入力軸に太陽歯車、車輪台、遊星ギア、及び、出力部品等を1つずつ取り付けることによって構成される。
図1に示す通り、前記遊星歯車の減速機構は、遊星ギア台座85と、太陽歯車80と、複数の遊星ギア86と、内部ギア環体90と、筺体95とからなり、そのうち、前記内部ギア環体90と前記筺体95は、相互に連結される。また、前記遊星ギア台座85、前記太陽歯車80、及び、前記複数の遊星ギア86は、前記内部ギア環体90と前記筺体95の内部に収容されるとともに、前記太陽歯車80は、伝動軸81を備え、また、各前記遊星ギア86と、前記太陽歯車80の外縁及び前記内部ギア環体90の内縁は、相互に噛合され、前記複数の遊星ギア86は、前記遊星ギア台座85に設けられる。
【0003】
しかしながら、上述の従来の減速機構には、組み立てが複雜である、精度が不十分である、及び、同心性が変化する等の問題点が存在する。従来の減速機構における組み立てが複雑であるとともに手順が多いことにより、交換・修理及び在庫管理がしにくいという問題とともに、組み立て後の同心性の欠如の問題を解決するためには、各構成部品の加工精度を向上させる必要がある。しかしながら、各構成部品の加工精度を向上させると、加工と組み立ての難易度が高まり、製造コスト全体が増加することで、反対に加工精度が低くなり、それにより、組み立てが不安定であったり噛み合いが悪いといった状況が生じることで、減速機構が作動する際に、ノイズが生じたり伝動效率が悪くなるといった問題が生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、主に、構成部品の大部分をモジュール化させることで、減速機構の組み立て、交換・修理、及び、在庫管理をしやすくすることのできるモジュール化された同軸ギアユニットの減速機構を提供することを目的とする。
【0005】
本発明は、さらに、組み立てられた減速機構の同心性を高めることができるとともに、加工と組み立てを簡易化することでその難易度を低くし、さらに、製造コスト全体を低減することのできるモジュール化された同軸ギアユニットの減速機構を提供することを目的とする。
【0006】
本発明は、さらに、組み立てられた減速機構の同心性を高めるとともに、減速機構の組み立て構造全体をより安定させるとともに、噛み合い度を向上させることで、減速機構が作動する際の震動及びノイズを低減し、その耐用年数を延ばすことができるとともに、伝動效率を高めることのできるモジュール化された同軸ギアユニットの減速機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
筺体と、前記筺体の軸心に設けられる伝動軸と、前記筺体の内縁に設けられる内部ギア環状レールと、前記伝動軸と前記内部ギア環状レールの間に設けられる同軸ギアユニットとからなる。前記同軸ギアユニットは、太陽歯車と、遊星ギアユニットと、出力部品を備える。そのうち、前記遊星ギアユニットにおける前記太陽歯車の両端には、相対する第1車輪台と第2車輪台がそれぞれ枢設され、さらに、前記第1車輪台と前記第2車輪台の間における前記太陽歯車の外周には、前記複数の遊星ギアが枢設され、各前記遊星ギアは、前記出力部品と噛み合う。従って、モジュール化された前記同軸ギアユニットによって選択的に組み立てることができ、組み立てやすく、交換・修理がしやすいという効果を備えると同時に、誤差の蓄積を減らすことができることで、減速機構を組み立てた後の同心性を向上させることができ、前記減速機構全体の組み立て構造をより安定させるとともに、噛合度を高めることで、その耐用年数を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図5】本発明を組み立てた場合の側面断面図である。
【
図6】本発明における同軸ギアユニットの斜視分解図である。
【
図7】本発明における同軸ギアユニットの側面断面図である。
【
図8】本発明の
図7における8-8の断面図である。
【
図9】本発明の
図7における9-9の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図3、
図4に示す通り、本発明の構成は、筺体10と、筺体10の軸心に設けられる伝動軸15と、筺体10の内縁に設けられる内部ギア環状レール18と、伝動軸15と内部ギア環状レール18の間に設けられる同軸ギアユニット20とからなる。これにより、本発明を取り付けた際、前記完成されたモジュール化された同軸ギアユニット20は、前記伝動軸15に設けられることで、組み立てやすくなるとともに、同軸度が高まる。
【0010】
本発明における好ましい実施例の詳細な構成については、
図4、
図5を参照する。前記筺体10は、第1取付室11と、第2取付室12を備え、そのうち、前記第1取付室11は、伝動軸15及び同軸ギアユニット20を設置するのに用いられ、第2取付室12は、前記同軸ギアユニット20と噛み合い伝動する受動ユニット(未図示)を設置するのに用いられる。さらに、前記筺体10の前端と後端は、第1蓋体13及び第2蓋体14にそれぞれ螺合嵌合されることで、内部の構成部品が保護される。また、前記伝動軸15の両端は、軸受によって筺体10と第1蓋体13の間にそれぞれ枢設されるとともに、伝動軸15は、筺体10の一端を貫通するとともに、取付段差16と、カップリング部17を備えることで、上述の同軸ギアユニット20を取り付けることができるとともに連動関係を形成することができる。前記内部ギア環状レール18は、前記筺体10の第1取付室11の内縁における伝動軸15に対応する貫通部に螺合される。
【0011】
上述の同軸ギアユニット20の詳細な構成については、
図6、
図7を参照する。前記同軸ギアユニット20は、太陽歯車21と、遊星ギアユニット30と、出力部品40のモジュール化構造を備える。そのうち、前記太陽歯車21は、上述の伝動軸15の取付段差16を貫通且つ嵌合するカップリング孔22を備え、さらに、カップリング孔22の内部には、伝動軸15のカップリング部17と同時に噛み合うカップリングブロック23が嵌設されるとともに、螺合固定部品24がカップリングブロック23を貫通し且つ押しつけることで前記伝動軸15上(
図5に図示)に螺合係止され、それにより、前記同軸ギアユニット20は、太陽歯車21によって前記伝動軸15の取付段差16に選択的に取り付けられる。また、前記太陽歯車21の両端は、第1軸受25及び第2軸受27によって前記遊星ギアユニット30にそれぞれ枢設され、前記遊星ギアユニット30は、第1車輪台31と、第2車輪台35と、太陽歯車21を取り囲み且つ噛合する複数の遊星ギア33を備える。そのうち、第1車輪台31は、前記第1軸受25によって前記太陽歯車21の一端に設けられ、第2車輪台35の軸心は、出力部品40を取り付けるための軸管36を備えるとともに、軸管36の自由端は、軸受により第2蓋体14に枢設される。また、前記第2車輪台35における軸管36の中心は、取付軸361の端部が貫通し且つ押さえつけられる段差取付穴360を備えるとともに、前記取付軸361の一端は、前記第2軸受27によって前記太陽歯車21の他端に設けられる。そのうち、前記取付軸361は、穿孔362を備えることで、道具を貫通させて上述の太陽歯車21におけるカップリングブロック23の螺合固定部品24を操作することができる。第1車輪台31と第2車輪台35の相対する表面には、相対して当接される複数の柱状ザグリ穴310と柱状ザグリ穴350が形成されるとともに、相対して螺合固定される螺合部品311と、螺合部品351がそれぞれ穿設され、それにより、前記太陽歯車21の第1車輪台31と第2車輪台35は、相互に嵌合されて一体化される。また、第1車輪台31と第2車輪台35の間には、遊星ギア33を取り付けるための複数の軸棒32が設けられるとともに、各前記軸棒32には、相対する遊星ギア33が少なくとも1つの軸受321によりそれぞれ枢設され、各前記遊星ギア33は、太陽歯車21及び内部ギア環状レール18と同時に噛み合う第1車輪部331(
図8に図示)をそれぞれ備える。さらに、各前記遊星ギア33における第1車輪部331の一側には、出力部品40と噛み合う第2車輪部332(
図9に図示)が一体連結されることで、前記同軸ギアユニット20の太陽歯車21は、遊星ギア33の第1車輪部331を同時に動かすことができるとともに、内部ギア環状レール18によって制限されることで、前記遊星ギア33は自己回転すると同時に、各前記遊星ギア33の第2車輪部332も前記出力部品40を同時に駆動させる。前記出力部品40は、第3軸受41によって遊星ギアユニット30における第2車輪台35の軸管36に枢設されるとともに、前記出力部品40の内縁は、遊星ギアユニット30における遊星ギア33の第2車輪部332と噛み合う内部ギア縁部42を備える。さらに、前記出力部品40の外縁は、受動部品(未図示)と噛み合う駆動輪部45を備え、前記駆動輪部45は、外歯車面または摩擦車面であることができる。本発明の出力部品40の駆動輪部45は、外歯車面を実施例とする。
【0012】
これにより、前記同軸ギアユニット20を事前に組み立てることができるとともに、前記筺体10の伝動軸15に選択的に組み立てることができ、さらに、前記同軸ギアユニット20は、内部ギア環状レール18と同時に噛み合うことで、モジュール化された同軸ギアユニットの減速機構が構成される。
【0013】
本発明の実際の動作については、
図3、
図4、及び、
図5を参照する。前記同軸ギアユニット20の太陽歯車21には、遊星ギアユニット30と出力部品40が取り付けられるため、前記同軸ギアユニット20は、モジュール化された一体構造を工場で事前に組み立てることができ、それにより、作業者は組み立て時に、前記同軸ギアユニット20を太陽歯車21とともに伝動軸15上に組み立てることができるとともに、前記同軸ギアユニット20の遊星ギアユニット30における遊星ギア33の第1車輪部331を、筺体10の内部ギア環状レール18と噛み合わせることができ、さらに、第1車輪部331は、太陽歯車21内のカップリングブロック23における螺合固定部品24によって前記伝動軸15上に螺合係止される。同時に、前記伝動軸15を駆動させる際、前記同軸ギアユニット20の太陽歯車21を同時に動かすことができ、それにより、前記太陽歯車21は、遊星ギア33を同時に動かすことができるとともに、前記遊星ギア33によって制限される第1車輪部331と内部ギア環状レール18が噛み合う(
図8に図示)。それにより、前記遊星ギア33が自転することにより、相対する前記太陽歯車21も公転する。さらに、各前記遊星ギア33の第2車輪部332と第1車輪部331は、一体構造であるとともに、各前記遊星ギア33の第2車輪部332と出力部品40は、相互に噛み合うことで(
図9に図示)、各前記遊星ギア33は、前記出力部品40を同時に駆動させることができ、それにより、受動部品(未図示)を駆動させることができる。
【0014】
上述の設計と説明から分かる通り、本発明は、モジュール化された同軸ギアユニット20によって前記筺体10の伝動軸15に選択的に組み立てられることによって、組み立てやすく、交換・修理がしやすいという効果を備えることができるとともに、本発明により在庫管理がしやすく、保存スペースを減少させることができることで、組み立ての難易度及びコストを低減することができる。同時に、前記太陽歯車21、前記遊星ギア33、及び、前記出力部品40は、モジュール化された前記同軸ギアユニット20によって前記伝動軸15に取り付けられるため、誤差の蓄積を減らすことができることで、減速機構を組み立てた後の同心性を向上させることができ、減速機構全体の組み立て構造をより安定させるとともに、噛合度を高めることで、作動時の震動及びノイズを低減し、その耐用年数を延ばすことができると同時に、伝動效率を高めることができる。
【符号の説明】
【0015】
10 筺体
11 第1取付室
12 第2取付室
13 第1蓋体
14 第2蓋体
15 伝動軸
16 取付段差
17 カップリング部
18 内部ギア環状レール
20 同軸ギアユニット
21 太陽歯車
22 カップリング孔
23 カップリングブロック
24 螺合固定部品
25 第1軸受
27 第2軸受
30 遊星ギアユニット
31 第1車輪台
310 柱状ザグリ穴
311 螺合部品
32 軸棒
321 軸受
33 遊星ギア
331 第1車輪部
332 第2車輪部
35 第2車輪台
350 柱状ザグリ穴
351 螺合部品
36 軸管
360 段差取付穴
361 取付軸
362 穿孔
40 出力部品
41 第3軸受
42 内部ギア縁部
45 駆動輪部
80 太陽歯車
81 伝動軸
85 遊星ギア台座
86 遊星ギア
90 内部ギア環体
95 筺体