(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022100304
(43)【公開日】2022-07-05
(54)【発明の名称】エアーカーテン装置
(51)【国際特許分類】
F24F 9/00 20060101AFI20220628BHJP
F24F 8/22 20210101ALI20220628BHJP
F24F 8/95 20210101ALI20220628BHJP
【FI】
F24F9/00 E
F24F9/00 A
F24F9/00 Z
F24F8/22
F24F8/95
F24F9/00 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022007466
(22)【出願日】2022-01-03
(62)【分割の表示】P 2020220042の分割
【原出願日】2020-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】521034281
【氏名又は名称】瀧澤 敬
(72)【発明者】
【氏名】瀧澤 敬
(57)【要約】
【課題】ウイルスによる飛沫感染を防止するため、人に不快感を与えることなく、エアーカーテンにより、人の咳や会話等によって飛散する飛沫をブロックし、捕捉し、殺菌・除去するエアーカーテン装置を提供する。
【解決手段】 吐出用ファンより送られ吐出口より吐出される空気の風速を向かい合う者同士に向けて漸次遅くする吐出空気調整部を有する吐出部と、この吐出部の下方に設けられ、エアーカーテン気流が流れる空隙を設けたカウンターテーブルと、カウンターテーブル下面に設けられ、吸い込んだ空気を殺菌する手段を設けた吸込部とで構成し、
向かい合う者同士の間に、上方から下方へ空気が流れるエアーカーテンを生成して、人の咳や会話等によって飛散する飛沫を人に不快感を与えることなくエアーカーテンによりブロックし、捕捉し、殺菌・除去する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
向かい合う者同士の間に、上方から下方へ空気が流れるエアーカーテンを生成し、人の咳や会話等によって飛散する飛沫をブロックするためのエアーカーテン装置であって、
吐出用ファンより送られ吐出口より吐出される空気の風速分布を調整する吐出空気調整部を備えた吐出部を上方に配設し、前記吐出口より吐出される空気を吸込用ファンにより吸い込む吸込口を備えた吸込部を下方に配設して、向かい合う者同士の間に上方から下方へ空気が流れるエアーカーテンを生成させるよう構成し、
前記吐出用ファンより送られ吐出口より吐出される空気の風速を、向かい合う者同士に向けて漸次遅くする前記吐出空気調整部を有する前記吐出部と、この前記吐出部の下方に設けられ、エアーカーテン気流が流れる空隙を設けたカウンターテーブルと、カウンターテーブル下面に設けられ、吸い込んだ空気を殺菌する手段を設けた前記吸込部とを備えたエアーカーテン装置。
【請求項2】
前記吐出部の前記吐出口より吐出される空気を前記吸込口から吸い込んだその空気中に含まれる前記飛沫を付着、除去するフィルターと、該フィルターに付着した前記飛沫を殺菌する紫外線ランプとを前記吸込部内に設け、該吸込部内の空気の流れにおいて、前記フィルターを紫外線照射ランプの下流側で、紫外線照射ランプの紫外線を直接照射できる位置に取付けた請求項1に記載のエアーカーテン装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はカウンターテーブルを介して対面、対話する人の咳、くしゃみ、会話等によって飛散する飛沫をブロックし、捕捉し、殺菌・除去するエアーカーテン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
建物の解放された出入口に、外気の熱侵入や、ほこり、虫などの侵入を防ぐ目的でエアーカーテンが設置されている。例えば送風機を備えたエアーカーテン本体を建物の出入口上方に設置し、エアーカーテン本体の設置と反対の側面に吸込口が設けられ、吸込口より送風機により送られた空気は、エアーカーテン本体の下面に設けられた吐出口より床面に向けて吹き出し、吐出口と床面との間にエアーカーテンを形成している(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、吐出口より床に向けて強い吐出空気を吹き付けているため、2人が対面、対話する間に形成するエアーカーテンとしては、風量が多く、風速も早く、エアーカーテン気流が頭や顔に触れ、人に不快感を与え、本発明のエアーカーテン装置には適さない。
【0005】
そこで本発明では、カウンターテーブルを介して対面、対話する人の咳、くしゃみ等によって飛散する飛沫を、人に不快感を与えることなくエアーカーテンによりブロックし、捕捉し、捕捉した飛沫を殺菌できるエアーカーテン装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
エアーカーテン装置に係る第1の発明は、向かい合う者同士の間に、上方から下方へ空気が流れるエアーカーテンを生成し、人の咳や会話等によって飛散する飛沫をブロックするためのエアーカーテン装置であって、
吐出用ファンより送られ吐出口より吐出される空気の風速分布を調整する吐出空気調整部を備えた吐出部を上方に配設し、前記吐出口より吐出される空気を吸込用ファンにより吸い込む吸込口を備えた吸込部を下方に配設して、向かい合う者同士の間に上方から下方へ空気が流れるエアーカーテンを生成させるよう構成し、
前記吐出用ファンより送られ吐出口より吐出される空気の風速を、向かい合う者同士に向けて漸次遅くする前記吐出空気調整部を有する前記吐出部と、この前記吐出部の下方に設けられ、エアーカーテン気流が流れる空隙を設けたカウンターテーブルと、カウンターテーブル下面に設けられ、吸い込んだ空気を殺菌する手段を設けた前記吸込部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
エアーカーテン装置に係る第2の発明は、前記吐出部の前記吐出口より吐出される空気を前記吸込口から吸い込んだその空気中に含まれる前記飛沫を付着、除去するフィルターと、該フィルターに付着した前記飛沫を殺菌する紫外線ランプとを前記吸込部内に設け、該吸込部内の空気の流れにおいて、前記フィルターを紫外線照射ランプの下流側で、紫外線照射ランプの紫外線を直接照射できる位置に取付けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明のエアーカーテン装置では、カウンターテーブルを介して対面、対話する人の咳、くしゃみ等によって飛散する飛沫を、人に不快感を与えることなくブロックし、捕捉し、捕捉した飛沫を殺菌・除去することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施の形態におけるエアーカーテン装置を示す概略構成図である。
【
図2】
図1の吐出部における実施の形態を示す吐出部の断面図である。
【
図4】本発明の実施の形態における吸込部の断面図である。
【
図5】本発明の実施の形態におけるエアーカーテン気流の風速分布図である。
【
図6】本発明の実施の形態におけるカウンターテーブルエアーカーテン装置図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本実施の形態に係るエアーカーテン装置101で、エアーカーテンにより人の飛沫をブロックし、捕捉し、殺菌・除去するための構成を示す概略図である。
【0011】
上部に吐出用ファン03を設けた吐出部01が設置され、下部に吸込用ファン04を設けた吸込部02が設置されている。吐出用ファン03により送られた空気は吐出口05より吐出され、下部の吸込部02内の吸込用ファン04によって吸込口06より吸い込まれ、吐出口05と吸込口06との間に上から下向きに空気が流れる白抜き矢印のエアーカーテンACを形成している。
【0012】
吐出部01には吐出用ファン03から送られ、吐出口05より吐出される空気の風速分布を調整する吐出空気調整部07が設けられている。吐出空気調整部07は吐出口仕切版08、風量調整板09、ハニカム構造の整流部材10によって構成されている。吐出空気調整部07は、吐出口05より吐出される空気の吐出部断面横方向の吐出口中央部30の風速を速く、中央部30に隣接する外側の風速を遅くするよう調整している。
【0013】
これにより吐出空気の周囲の静止空気との混合が少なくなり、吐出空気の風速の減速が少なく、人の口から飛散する飛沫のブロックに必要なエアーカーテンの風速を維持し、また向かい合う人の頭や顔への空気の接触により不快感を与えるエアーカーテンの気流の拡散も低減している。
【0014】
飛沫を含んだ空気は吸込用ファン04により吸込口06を通って吸込部02内に流入する。吸込部02内に流入した飛沫を、吸込部02内のフィルター14の表面及び表面近くに付着させる。フィルター14に付着させることにより飛沫を吸込部02内に短時間静止させ、留めることができる。
【0015】
フィルター14に付着させ静止させた飛沫を紫外線照射手段である紫外線照射ランプ13で殺菌し、殺菌した空気を屋内またはダクト(図示せず)を繋いで屋外へ排出する。吸込部02の図中の断面A―Aについては、後述の
図4で説明する。吸込部02には側面に紫外線照射ランプ13、フィルター14のサービス、メインテナンス用に、容易に取り外しが可能なサービスパネル25が取り付けられている。
【0016】
図2は本実施の形態に係る吐出部01を示す断面図で、破線で囲んだ部分が前述の吐出空気調整部07である。吐出口05は板状の吐出口仕切版08によって仕切られ、3層吐出口構造となっている。以後中央の層をメインエアー11、外側の2層をガードエアー12と呼ぶ。
【0017】
ガードエアー12の空気の入口部分には、風量調整板09aが取り付けられており、空気が通過するその開口面積は約50%となっている。吐出用ファン03により送られた空気は、メインエアー11はそのまま流れ、ガードエアー12は風量調整板09aにより減速され、ガードエアー12の吐出風速はメインエアー11の吐出風速の概ね1/2になっている。
【0018】
メインエアー11の整流部材10aの断面は水平カットの矩形で、ガードエアー12の整流部材10bは断面を概ね30度の斜めカット形状にし、長い側を外側にし、外側の流れの抵抗を大きくし、ガードエアー12においても外側が遅い速度勾配を付けている(吐出空気調整部詳細図)。
【0019】
これにより吐出口全体の風速分布は、逆放物線の近似形状となり、ガードエアー12と周囲の静止空気との速度差が小さくなり、周囲空気の巻き込み、混合が少なくなる。これによりエアーカーテンの風速の減速が少なくなり、飛沫をブロックできる風速を長く維持できる。更にガードエアー12の吐出速度をメインエアー11の概ね1/2にしたことにより、ガードエアー12の風速をメインエアー11の風速へ移すことにつながり、メインエアー11の風速を風速調整前の約1.5倍にでき、飛沫のブロック性能を向上している。
【0020】
図4は本実施の形態における吸込部02の断面図で、
図1の吸込部02の断面A―Aを示す図である。本発明では、吸込部02にエアーカーテンの形成と同時に、飛沫を吸引し、殺菌し、除去する機能を付けている。
【0021】
吸込部02が吸引する空気は吐出口05の位置にはほとんど左右されず、吸込口06の近傍の空気を吸い込む。エアーカーテンが巻き込んだ飛沫を効率よく吸い込むためには、吸込口06はエアーカーテンの中心の流線上に位置する必要があり、吸込口06は吐出口05の鉛直下方に置く。
【0022】
吸込用ファン04によって吸い込まれる空気は、吸込部02上部に位置し、ゴミ等を除去するパンチング材が取り付けられた吸込口06を通って殺菌を行う吸込部02内へ流入する。吸込部内には紫外線照射ランプ13、フィルター14が取り付けられており、吸込部02の箱を形成する面材には紫外線反射率の高い金属板が使われている。ここでの紫外線反射率の高い金属板は、例えば高純度のアルミ板でその紫外線反射率は85%である。
【0023】
吸込部02内に流入した飛沫は、その成分は水分であり、付着し易く吸込部02内の部品、部材に付着する。飛沫を最も多く付着させるフィルター14は、吸込部02内の空気の流れに於いて、紫外線照射ランプの取付け位置より下流側で紫外線照射ランプの紫外線が直接照射できる位置に取り付ける。
【0024】
フィルター14の素材にはマスク等に使用される不織布を使用し、この不織布を使用したマスクによる飛沫の補修効率は95%以上である。前記不織布を用いたフィルター14は繊維密度が高く、飛沫はフィルター14の表面及び表面近くに多く付着する。この付着作用により、飛沫を吸込部02内に短時間静止させ、留めることができる。また前記不織布はつづら折り形状にして使用し、フィルター14による圧力損失を少なくする。
【0025】
紫外線照射ランプ13の紫外線は、吸込部02内の面材、吸込用ファンのファンモーター22、フィルター14へ至近距離で照射でき、吸込部02の箱を形成する面材としての金属板の反射もあり、付着した飛沫を短時間(約10秒)で殺菌し飛沫核になるのを防ぐ。
【0026】
吸込部内で殺菌された空気はフィルター14を通って、排出口23aより屋内へ排出される。吸込部02にダクト接続口(図示せず)を設け、ダクトを繋いで、屋外へ排出しても良い。紫外線は人体に有害であるが、繊維が幾重にも重なったフィルター14を通過中に減衰され、消散する。
図4では排出口23aが横壁に設けられているが、下方に空間がある場合には、底面に排出口23aを設けても良い(図示せず)。
【0027】
図5に本発明の実施によるエアーカーテン気流の風速分布の一例を示す。
図2の吐出口05より吐出された空気は、吐出直後においてその風速分布は逆放物線の近似形となっている。これにより周囲の静止空気とガードエアー12との速度差が小さくなり、周囲空気との混合を低く抑えられるため吐出時の風速、風速分布を長く維持している。
【0028】
飛沫をブロックするのに重要な中央部風速は吐出直後でu0≒2.0m/secであり、エアーカーテン中間部での風速はu≒1.8m/secでu/u0≒0.9となって、減速を少なくしている。不快感に関係する拡散の角度は約5°に抑えられている。データでは5°の線を越えているところもあるが、人にはほとんど感じない風速であり、拡散の角度は約5°とした。
【0029】
図6は本発明の実施の形態におけるカウンターテーブルエアーカーテン装置図である。フロント係と客がカウンターテーブル15を介して、約1m離れて対話している。前述の吐出部01が頭上に設置されており、この吐出部01には
図2に示す吐出空気調整部07が設けられている。図では吐出部01は天井から吊り下げているが、カウンターテーブル15に支柱(図示せず)を立て、これに取り付けても良い。
【0030】
カウンターテーブル15には吐出口05の鉛直下方の位置に空隙16が設けられており、ここを通過した空気は、カウンターテーブル15の下面に取り付けられた吸込部02に吸込口06を介して流入する。吐出口05より吐出した空気は白抜き矢印のように流れ、吐出口05とカウンターテーブル15の空隙16との間にエアーカーテンACを形成する。
【0031】
図5の風速分布図を
図6に適用すると、カウンターテーブルを介して向かい合う者同士に向けて、風速は漸次遅くなっている。また吐出直後の中心風速はu
0≒2.0m/secで、人の顔の高さに当たる中間点での中心風速はu≒1.8m/secでu/u
0≒0.9となっており、この風速は飛沫17を良くブロックできる。エアーカーテン気流の拡散の角度θは約5°で、気流は人の前面を流れ、頭や顔に気流が触れることも無く、不快感を与えない。風速とブロック性能の関係については後で説明する。
【0032】
ブロックされた飛沫17はエアーカーテンに巻き込まれ、空隙16を通って吸込部02へ流入する。吸込部02に流入した空気に含まれる飛沫17は、吸込部内のフィルター14に付着し、紫外線照射ランプ13により殺菌される。殺菌された空気はフィルター14を通ってカウンターテーブル15下の排出口23bより排出される。また吸込部02には紫外線照射ランプとフィルター交換用のサービスパネル25が取り付けられている。
【0033】
図6ではカウンターテーブル15を介した人が立った姿勢での本エアーカーテン装置101aの使用となっているが、テーブルの高さ、幅、奥行きの寸法を変え、座った姿勢での活用、例えば飲食等の場所での使用も可能である。
【0034】
次にエアーカーテンの風速と飛沫のブロック性能との関係について説明する。飛沫をブロックするのに適したエアーカーテンの風速を知るため、飛沫の大きさに近似する粒子径約5ミクロンの超音波加湿器の霧を使って調べた。人の一般的な飛沫は粒子の大きさが5ミクロン程で、飛距離は1mから2mとされる。
【0035】
ぎ、エアーカーテンの中心より30cm離れた所からエアーカーテンに向かって霧を当て、ブロック性能を調べた。なお本加湿器で1mの高さから水平に霧を放出した場合、床に落ちるまでの距離は1.0mから1.5mである。
【0036】
エアーカーテンの中央部風速が1.5m/secで、霧はほぼ直角にエアーカーテンに吸い込まれ、飛沫をブロックできることが確認できた。エアーカーテンの風速は室内の空気を乱さないよう、飛沫がブロックできれば遅いほどよく、また風速が3.0m/sec以上では室内空気の乱れ、騒音などで不快を感じるため、本発明の吐出風速を1.5m/secから3.0m/secとした。
【0037】
本発明では飛沫感染を防ぐために使用されるビニールのカーテンや透明のアクリル板を空気のカーテンに置き換え、そのエアーカーテンにより、飛沫をブロックすると同時に、捕捉し、殺菌・除去しようとするものである。ビニールのカーテンやアクリル板ではそれにブロックされ、付着した飛沫やテーブル等に落下した飛沫は、やがて水分が蒸発し、飛沫核となり空気感染源となる。
【0038】
飛沫に含まれるコロナウイルスは紫外線の照射距離30cm、照射時間10秒で99%不活性できるとされる。したがって本発明のエアーカーテン装置では、飛沫を人に不快感を与えることなくエアーカーテンによりブロック、捕捉し、捕捉した飛沫をフィルターに付着、静止させ、紫外線を至近距離から照射し、飛沫を水分が蒸発し飛沫核となる前に殺菌しようとするものである。
【符号の説明】
【0039】
101 エアーカーテン装置
01 吐出部
02 吸込部
03 吐出用ファン
04 吸込用ファン
05 吐出口
06 吸込口
07 吐出空気調整部
08 吐出口仕切版
09 風量調整板
10 整流部材
11 メインエアー
12 ガードエアー
13 紫外線照射ランプ
14 フィルター
15 カウンターテーブル
16 空隙
17 飛沫
22 ファンモーター
23 排出口
25 サービスパネル
30 吐出口中央部
【手続補正書】
【提出日】2022-04-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
【
図1】本発明の実施の形態におけるエアーカーテン装置を示す概略構成図である。
【
図2】
図1の吐出部における実施の形態を示す吐出部の断面図である。
【
図3】本発明の実施の形態における吸込部の断面図である。
【
図4】本発明の実施の形態におけるエアーカーテン気流の風速分布図である。
【
図5】本発明の実施の形態におけるカウンターテーブルエアーカーテン装置図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
フィルター14に付着させ静止させた飛沫を紫外線照射手段である紫外線照射ランプ13で殺菌し、殺菌した空気を屋内またはダクト(図示せず)を繋いで屋外へ排出する。吸込部02の図中の断面A―Aについては、後述の
図3で説明する。吸込部02には側面に紫外線照射ランプ13、フィルター14のサービス、メインテナンス用に、容易に取り外しが可能なサービスパネル25が取り付けられている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
図3は本実施の形態における吸込部02の断面図で、
図1の吸込部02の断面A―Aを示す図である。本発明では、吸込部02にエアーカーテンの形成と同時に、飛沫を吸引し、殺菌し、除去する機能を付けている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
吸込部内で殺菌された空気はフィルター14を通って、排出口23aより屋内へ排出される。吸込部02にダクト接続口(図示せず)を設け、ダクトを繋いで、屋外へ排出しても良い。紫外線は人体に有害であるが、繊維が幾重にも重なったフィルター14を通過中に減衰され、消散する。
図3では排出口23aが横壁に設けられているが、下方に空間がある場合には、底面に排出口23aを設けても良い(図示せず)。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
図4に本発明の実施によるエアーカーテン気流の風速分布の一例を示す。
図2の吐出口05より吐出された空気は、吐出直後においてその風速分布は逆放物線の近似形となっている。これにより周囲の静止空気とガードエアー12との速度差が小さくなり、周囲空気との混合を低く抑えられるため吐出時の風速、風速分布を長く維持している。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
図5は本発明の実施の形態におけるカウンターテーブルエアーカーテン装置図である。フロント係と客がカウンターテーブル15を介して、約1m離れて対話している。前述の吐出部01が頭上に設置されており、この吐出部01には
図2に示す吐出空気調整部07が設けられている。図では吐出部01は天井から吊り下げているが、カウンターテーブル15に支柱(図示せず)を立て、これに取り付けても良い。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
図4の風速分布図を
図5に適用すると、カウンターテーブルを介して向かい合う者同士に向けて、風速は漸次遅くなっている。また吐出直後の中心風速はu
0≒2.0m/secで、人の顔の高さに当たる中間点での中心風速はu≒1.8m/secでu/u
0≒0.9となっており、この風速は飛沫17を良くブロックできる。エアーカーテン気流の拡散の角度θは約5°で、気流は人の前面を流れ、頭や顔に気流が触れることも無く、不快感を与えない。風速とブロック性能の関係については後で説明する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
図5ではカウンターテーブル15を介した人が立った姿勢での本エアーカーテン装置101aの使用となっているが、テーブルの高さ、幅、奥行きの寸法を変え、座った姿勢での活用、例えば飲食等の場所での使用も可能である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】