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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022100391
(43)【公開日】2022-07-05
(54)【発明の名称】保冷包装箱
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/38 20060101AFI20220628BHJP
   B65D 5/24 20060101ALI20220628BHJP
   B65D 25/04 20060101ALI20220628BHJP
【FI】
B65D81/38 Q
B65D5/24 A
B65D25/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022074846
(22)【出願日】2022-04-28
(62)【分割の表示】P 2020157281の分割
【原出願日】2020-09-18
(31)【優先権主張番号】10-2020-0104947
(32)【優先日】2020-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】520244544
【氏名又は名称】クーパン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ユ・スク・キム
(72)【発明者】
【氏名】ユン・ヒョン・イ
(72)【発明者】
【氏名】ユ・イ・ソン
(72)【発明者】
【氏名】ジュン・ヨン・ウォン
(72)【発明者】
【氏名】ウイ・ゴン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ソブ・シン
(72)【発明者】
【氏名】セ・ヨン・ユ
(72)【発明者】
【氏名】テ・ユン・キム
(57)【要約】
【課題】二重保冷構造を有する保冷包装箱を提供する。
【解決手段】箱モードないし展開モードに折り畳み式変換が可能な保冷包装箱であって、底部、側面部および継手部がつながるように備えられ、展開モードで1つの平面を形成する箱部と、前記箱部が箱モードに変換される場合、内側に挿入され、前記箱部のように直六面体形状をなす保冷補強部を含み、前記保冷補強部は、箱モードに変換される場合、下部面をなし、前記箱部の底部と突き合わせられる補強底部、前記補強底部とつながるように形成され、前記箱部の側面部と突き合わせられる補強側面部および前記補強側面部の間を連結するように形成され、箱モードに変換される場合に自ら向かい合うように折れ、補強側面部に密着されるように備えられる補強継手部を含み、前記補強底部、補強側面部および補強継手部は、展開モードで1つの平面を形成する保冷包装箱を提供する。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱モードないし展開モードに折り畳み式変換が可能な保冷包装箱であって、
底部、側面部および継手部がつながるように備えられ、展開モードで1つの平面を形成する箱部と、
前記箱部が箱モードに変換される場合、内側に挿入され、前記箱部のように直六面体形状をなす保冷補強部を含み、
前記保冷補強部は、
箱モードに変換される場合、下部面をなし、前記箱部の底部と突き合わせられる補強底部と、
前記補強底部とつながるように形成され、前記箱部の側面部と突き合わせられる補強側面部と、
前記補強側面部の間を連結するように形成され、箱モードに変換される場合に自ら向かい合うように折れ、補強側面部に密着されるように備えられる補強継手部を含み、
前記補強底部、補強側面部および補強継手部は、展開モードで1つの平面を形成する保冷包装箱。
【請求項2】
前記補強底部、補強側面部および補強継手部は、
単一の四角形状に形成される請求項1に記載の保冷包装箱。
【請求項3】
前記補強継手部は、
隅が曲線状に形成される請求項2に記載の保冷包装箱。
【請求項4】
前記補強継手部は、
前記箱部の継手部の内側に突き合わせられ、
前記補強継手部が向かい合うように折れる場合、前記補強継手部の間に前記箱部の折れた継手部が挿入されるように備えられる請求項1に記載の保冷包装箱。
【請求項5】
箱モードの前記保冷補強部の内部に備えられる場合、冷蔵空間部を形成する仕切り部をさらに含み、
前記保冷補強部は、
前記仕切り部が巻かれた状態で前記保冷補強部に付着されるように簡易接着部を含む請求項1に記載の保冷包装箱。
【請求項6】
前記仕切り部は、
端部に簡易接着部が設けられ、
冷媒を収容できるメッシュ部を含む請求項5に記載の保冷包装箱。
【請求項7】
前記メッシュ部は、
前記仕切り部が巻かれた状態でその内部に冷蔵空間部を形成する場合、前記冷蔵空間部の低温状態が維持されるように冷蔵空間部に向かう前記仕切り部の一面に設けられる請求項6に記載の保冷包装箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は保冷包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、オンライン市場の活性化のため、食品配送が爆発的に増加している。食品配送のためには、通常の他の配送と同様に、包装箱が利用される。配送食品の種類がますます多様化され、長期間冷蔵状態を維持しなければならない食品に対しても、配送需要が増え始めた。しかし、このような冷蔵食品を配送するために、包装箱の内部には断熱部材も付着され、包装のために浪費される資源が幾何級数的に増加している。また、包装箱に断熱部材を付着しても、保冷機能が不完全で、配送された食品状態が低下する現象も頻繁に起きるようになる。そこで、使い捨て包装箱を代替しながら、保冷機能の強化された包装箱の必要性が大きくなっている。
【0003】
そこで、本開示の発明者は、韓国登録特許第2,136,639号(以下、「先行文献」)を提案した。先行文献にもかかわらず、配送距離ないし時間が増加し、冷蔵食品に対する需要が増加しながら、さらに強化された保冷機能が徐々に求められた。そこで、本開示の発明者は、先行文献の保冷箱をそのまま利用しながら二重保冷構造を有し得る方案を研究した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
二重保冷構造を有する保冷包装箱を提供することにある。同時に、箱モードで脆弱部分に対して強化された保冷構造を提供し、展開モードですべての構成品は洗浄自動化が具現され、携帯モードでは相互結合され、携帯が容易な保冷包装箱を提供することにある。本実施形態が解決しようとする技術的課題は、前記のような技術的課題に限定されず、以下の実施形態からさらに他の技術的課題を類推され得る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記技術的課題を達成するための本実施形態によれば、箱モードないし展開モードに折り畳み式変換が可能な保冷包装箱であって、底部、側面部および継手部がつながるように備えられ、展開モードで1つの平面を形成する箱部、前記箱部が箱モードに変換される場合、内側に挿入され、前記箱部のように直六面体形状をなす保冷補強部を含み、前記保冷補強部は、箱モードに変換される場合、下部面をなし、前記箱部の底部と突き合わせられる補強底部、前記補強底部とつながるように形成され、前記箱部の側面部と突き合わせられる補強側面部および前記補強側面部との間を連結するように形成され、箱モードに変換される場合に自ら向かい合うように折れ、補強側面部に密着されるように備えられる補強継手部を含み、前記補強底部、補強側面部および補強継手部は、展開モードで1つの平面を形成する。
【0006】
他の実施形態によれば、前記補強底部、補強側面部および補強継手部は、単一の四角形状に形成される。
【0007】
他の実施形態によれば、前記補強継手部は、隅が曲線状に形成される。
【0008】
他の実施形態によれば、前記補強継手部は、前記箱部の継手部の内側に突き合わせられ、前記補強継手部が向かい合うように折れる場合、前記補強継手部の間に前記箱部の折れた継手部が挿入されるように備えられる。
【0009】
他の実施形態によれば、箱モードの前記保冷補強部の内部に備えられる場合、冷蔵空間部を形成する仕切り部をさらに含み、前記保冷補強部は、前記仕切り部が巻かれた状態で前記保冷補強部に付着されるように簡易接着部を含む。
【0010】
他の実施形態によれば、前記仕切り部は、端部に簡易接着部が設けられ、冷媒を収容できるメッシュ部を含む。
【0011】
他の実施形態によれば、前記メッシュ部は、前記仕切り部が巻かれた状態でその内部に冷蔵空間部を形成する場合、前記冷蔵空間部の低温状態が維持されるように冷蔵空間部に向かう前記仕切り部の一面に設けられる。
【0012】
その他の実施形態の具体的な事項は、詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0013】
本開示による保冷包装箱は、箱部の内側に保冷補強部を備えることによって、二重保冷構造を形成し、保冷包装箱の内部空間の保冷効果を極大化することができる。
【0014】
また、箱モードに変換する場合、継手部が二重に突き合わせられて折れることによって、脆弱部分における熱損失を最小化することができる。
【0015】
また、箱部ないし保冷補強部は、展開モードで1つの平面を形成するので、洗浄装置に投入されることが容易であり、完全な洗浄自動化が具現され得る。
【0016】
また、保冷補強部は、箱部に結合された状態で携帯モードに変換することができるので、体積を最小化した状態で把持または運搬が容易である。
【0017】
発明の效果は、以上で言及した效果に制限されず、言及されていないさらに他の效果は、請求範囲の記載から当該技術分野における通常の技術者に明確に理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本開示の保冷包装箱を構成する箱部の一実施形態に係る斜視図である。
図2図1の箱部に係る内側展開図である。
図3図1の箱部に係る外側展開図である。
図4】本開示の保冷包装箱を構成する箱部が展開された状態から箱モードに組み立てられる過程を示す斜視図である。
図5】本開示の保冷包装箱に含まれた折れ部の一実施形態として展開された状態の断面図である。
図6】本開示の保冷包装箱に含まれた折れ部の一実施形態として折れた状態の断面図である。
図7】本開示の保冷包装箱に含まれた側面部の一実施形態に係る断面図である。
図8】本開示の保冷包装箱を構成する保冷補強部の一実施形態に係る内側展開図である。
図9図8の保冷補強部に係る外側展開図である。
図10】本開示の保冷包装箱を構成する保冷補強部が展開された状態で、箱部に挿入および組み立てられる過程を示す斜視図である。
図11】本開示の保冷包装箱が箱に組み立てられる過程において、箱部に保冷補強部が挿入完了した様態を示す斜視図である。
図12】本開示の保冷包装箱が箱に組み立てられる過程において、仕切り部が挿入される様態を示す斜視図である。
図13】本開示の保冷包装箱が箱に組み立てられる過程において、挿入が完了した仕切り部の一実施形態に係る様態を示す斜視図である。
図14】本開示の保冷包装箱を構成する仕切り部の一実施形態に係る第1展開図である。
図15】本開示の保冷包装箱を構成する仕切り部の一実施形態に係る第2展開図である。
図16】本開示の保冷包装箱において、挿入が完了した仕切り部の一実施形態に係る様態を示す断面図である。
図17】本開示の保冷包装箱において、挿入が完了した仕切り部の他の実施形態に係る様態を示す断面図である。
図18】本開示の保冷包装箱を構成する箱部および保冷補強部が展開モードで洗浄される様態を示す図である。
図19】本開示の保冷包装箱が展開された状態から携帯モードに組み立てられる第1段階を示す斜視図である。
図20】本開示の保冷包装箱が展開された状態から携帯モードに組み立てられる第2段階を示す斜視図である。
図21】本開示の保冷包装箱の携帯モードとして組み立てが完了した様態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
実施形態において使用される用語は、本開示での機能を考慮しつつ、できるだけ現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当分野に従事する技術者の意図または判例、新しい技術の出現等によって変わり得る。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する説明の部分で詳細にその意味を記載する。したがって、本開示において使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本開示の全般にわたる内容に基づいて定義されなければならない。
【0020】
以下の説明で使用される構成要素に対する接尾辞「モジュール」および「部」は、明細書作成の容易さのみが考慮されて付与されるか、混用されるものであって、その自体で互いに区別される意味または役割を持つものではない。また、本開示に含まれた実施形態を説明することにおいて、かかる公知技術に対する具体的な説明が、本開示に含まれた実施形態の要旨を濁ごすことができると判断される場合、その詳細な説明を省略する。また、添付の図面は、本開示に含まれた実施形態を容易に理解できるようにするためであるだけで、添付の図面によって本開示の技術的思想が制限されず、本開示の思想および技術範囲に含まれる全ての変更、均等物ないし代替物を含むことと理解してもよい。
【0021】
第1、第2などのように、序数を含む用語は、多様な構成要素を説明するときに使用され得るが、前記構成要素は、前記用語によって限定されてはいない。前記用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的にのみ使用される。
【0022】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるか、「接続されて」いると言及された場合には、その他の構成要素に直接的に連結されているか、若しくは接続されていることもあるが、途中に他の構成要素が存在することもできると理解してもよい。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるか、「直接接続されて」いると言及された場合には、これらの間に他の構成要素が存在しないことと理解してもよい。
【0023】
単数の表現は、文脈上明らかに異なるものではない限り、複数の表現を含む。
【0024】
明細書全体に記載された「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、1つまたはこれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除するものではないと理解してもよい。
【0025】
明細書全体に記載された「a、bおよびcのうちの少なくとも1つ」の表現は、「a単独」、「b単独」、「c単独」、「aおよびb」、「aおよびc」、「bおよびc」、または「a、b、およびc全部」を包括することができる。
【0026】
以下では、添付の図面を参照して、本開示の実施形態について本開示が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかしながら、本開示は、様々な異なる形態で具現することができ、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0027】
以下では、図面を参照して本開示の実施形態を詳細に説明する。
【0028】
図1は、本開示の保冷包装箱を構成する箱部の一実施形態に係る斜視図であり、図2は、箱部の内側展開図であり、図3は、箱部の外側展開図である。
【0029】
本開示の保冷包装箱10は、箱部100ないし保冷補強部500で構成される。
【0030】
図1ないし図3を参照して、前記箱部100について先に説明する。前記箱部100は、第1の側面部110、第2の側面部120、第3の側面部130および第4の側面部140を含み、前記側面部110、120、130、140とつながるように形成され、箱モード(box mode)に組み立てる際に、包装箱10の下部面をなす底部150を含み、前記第4の側面部140とつながるように形成され、箱モードに組み立てる際に、包装箱10の上部面をなす蓋部160を含む。箱モードに組み立てる際に、前記蓋部160は前記底部150と対面する。
【0031】
前記第1の側面部110は、箱モードに組み立てる際に、第3の側面部130と向かい合うように配置され、前記第2の側面部120は、箱モードに組み立てる際に、前記蓋部160とつながる第4の側面部140と向かい合うように配置される。また、前記第2の側面部120は、箱モードに組み立てる際に、前記第1の側面部110および第3の側面部130と隣接するように配置される。前記第4の側面部140は、箱モードに組み立てる際に、前記第1の側面部110および第3の側面部130と隣接するように配置される。
【0032】
前記側面部110、120、130、140、底部150および蓋部160が、このように連結されるように備えられることによって、広がった状態の展開モード(unfolding mode)から箱モード(box mode)にの変換が容易になり、箱モードでは、内部に食品などを収容できる空間が設けられることが可能である。
【0033】
前記蓋部160は、補助羽部161、162、163をさらに含んでもよい。前記補助羽部161、162、163は、前記第4の側面部140とつながる辺を除いた前記蓋部160の残りの辺につながるように形成されてもよい。前記補助羽部161、162、163の少なくともいずれかには簡易接着部300が設けられてもよく、簡易接着部300の配置および形状については、以下で詳しく説明する。
【0034】
前記側面部110、120、130、140の間には継手部200が備えられる。前記側面部のうち隣接したいずれか2つの側面部の間には継手部200が備えられる。前記継手部200は、展開モード(unfolding mode)で前記側面部のうち隣接したいずれか2つの側面部とつながるように形成されてもよい。前記継手部200は、展開モードで前記側面部のうち隣接した2つの側面部を構成する隣接辺と一体につながるように形成されてもよい。
【0035】
具体的には、第1の継手部210は、前記第1の側面部110および第4の側面部140にそれぞれ含まれる隣接辺と一体につながるように形成されてもよい。第2の継手部220は、前記第1の側面部110および第2の側面部120にそれぞれ含まれる隣接辺と一体につながるように形成されてもよい。第3の継手部230は、前記第3の側面部130および第2の側面部120にそれぞれ含まれる隣接辺と一体につながるように形成されてもよい。そして、第4の継手部240は、前記第3の側面部130および第4の側面部140を構成する隣接辺と一体につながるように形成されてもよい。
【0036】
前記継手部200の具体的な構造および機能については、以下で詳しく説明する。
【0037】
図2を参照すると、本開示の保冷包装箱10を構成する箱部100において、前記底部150が側面部110、120、130、140と接する部分に折れ部400が設けられてもよい。折れ部400は、後述のように、本開示の保冷包装箱10を構成する保冷補強部500にも設けられてもよい。
【0038】
前記底部150が第1の側面部110または第3の側面部130と接する部分には、第1の折れ部410が設けられてもよい。前記底部150が第2の側面部120または第4の側面部140と接する部分には、第2の折れ部420が設けられてもよい。前記第1の折れ部410および第2の折れ部420は、前記底部150の端を囲みながら互いにつながるように形成されてもよい。
【0039】
前記蓋部160が前記第4の側面部140と接する部分には、第3の折れ部430が設けられてもよい。前記第4の側面部140において、前記底部150および蓋部160と接する部分には、それぞれ第2の折れ部420および第3の折れ部430が平行に形成されてもよい。
【0040】
前記折れ部400の具体的な構造および機能については、以下で詳しく説明する。
【0041】
図2および図3を参照すると、本開示の保冷包装箱10を構成する箱部100は簡易接着部300を含む。簡易接着部300は、後述のように、本開示の保冷包装箱10を構成する保冷補強部500にも設けられてもよい。
【0042】
ここで、簡易接着部300というのは、反復的に接着および分離が可能な結合方式の部材を意味する。このような簡易接着部には、面と面が接して接着および分離が行われる結合方式を含む。一実施形態として、ベルクロ(登録商標)(Velcro)が含まれてもよい。
【0043】
具体的には、簡易接着部310は、箱モードに組み立てる際に、継手部200をフォールディングして側面部に接着させてもよい。第1の継手部210または第4の継手部240に備えられる簡易接着部310は、第4の側面部140に備えられる簡易接着部310と接着および分離するように機能する。また、第2の継手部220または第3の継手部230に備えられる簡易接着部310は、第2の側面部120に備えられる簡易接着部310と接着および分離するように機能する。
【0044】
また、簡易接着部320は、箱モードに組み立てる際に、継手部200がフォールディングされながら、向かい合う面を接着させてもよい。第1の継手部210ないし第4の継手部240に備えられる簡易接着部320は、それぞれフォールディングされた継手部により対面する面を接着および分離するように機能する。
【0045】
また、簡易接着部330、340は、箱モードに組み立てる際に、前記蓋部160を側面部に接着させてもよい。前記簡易接着部330は、前記蓋部160と一体につながる補助羽161、162、163に設けられてもよく、同時に、前記簡易接着部340は、側面部の上部に設けられてもよい。前記簡易接着部340は、前記補助羽161、162、163に設けられた簡易接着部330に対応して第1の側面部110、第2の側面部120および第3の側面部130の上部に設けられてもよい。
【0046】
また、簡易接着部350、360は、いずれかの側面部の内側に備えられ、仕切り部170を接着させてもよい。前記簡易接着部350は、第1の側面部110または第3の側面部130のいずれかに上下に設けられてもよく、同時に、前記簡易接着部360は、仕切り部170の両端に設けられてもよい。
【0047】
前記仕切り部170は、後述のように、本開示の保冷包装箱10を構成する保冷補強部500の内側にも接着させてもよい。すなわち、保冷補強部500が前記箱部100に挿入された状態で、前記保冷補強部500のいずれかの側面部の内側に備えられ、前記仕切り部170が接着され得る。
【0048】
前記仕切り部170の具体的な変形過程および機能については、以下で詳しく説明する。
【0049】
図3を参照すると、前記蓋部160の外側には取っ手部164、ラベル部165および送状付着部166が備えられてもよい。
【0050】
前記取っ手部164は、前記蓋部160の中心部に位置することによって、箱モードの保冷包装箱10を使用者が取り上げる場合、支持力が均一に作用し、傾きが発生しないようにする。
【0051】
前記ラベル部165は、配送情報を盛ったバーコードラベルを含んでもよい。このように、ラベル部165が蓋部160の外側に備えられることによって、箱モードで配送される過程において、バーコード認識機などにより容易に情報確認が可能になる。
【0052】
また、前記送状付着部166には、運送状が挿入されるように備えられてもよい。運送状の挿入、確認および除去が容易であるようにビニールパックで構成され、挿入部分を除いた残りの部分(図3の点線表示部分)が前記蓋部160に縫製されるように備えられてもよい。
【0053】
図3の実施形態によれば、前記ラベル部165が、前記送状付着部166と異なる位置に別に備えられるが、これとは異なり、前記ラベル部165が前記送状付着部166の中に含まれるように備えられてもよい。
【0054】
図4は、本開示の保冷包装箱を構成する箱部が展開された状態から箱モードに組み立てられる過程を示す斜視図である。
【0055】
これを参照すると、保冷包装箱10またはこれを構成する箱部100は、広がった状態の展開モード(unfolding mode)(図2参照)から内部に食品などを収納できる空間が設けられる箱モード(box mode)(図1参照)に相互変換されてもよい。
【0056】
箱モードで六面体を構成する側面部110、120、130、140、底部150および蓋部160は、展開モードで1つの平面に広がるように形成される。箱モードでは、互いに突き合わせられるように位置する側面部の隣接辺が、展開モードでは互いに広がりながら離隔が発生するようになる。このような離隔部分に継手部200が形成されることによって、底部150を中心につながる側面部110、120、130、140の形状は、全体的に単一の四角形状に形成されてもよい。
【0057】
具体的には、前記第1の側面部110および第4の側面部140は、箱モードで互いに突き合わせられる隣接辺を含んでいるが、展開モードに変換されながら隣接辺は互いに広がるようになり、このように離隔された隣接辺の間を連結するために、第1の継手部210が形成される。前記第1の継手部210は、展開モードで第1の側面部110および第4の側面部140と1つの平面を構成する。このような方式で、第2の継手部220、第3の継手部230および第4の継手部240は、それぞれ隣接した側面部と1つの平面を構成してもよい。
【0058】
これによって、箱部100を展開モードに変換させて洗浄装置に投入する場合、洗浄を完全に行うことができ、洗浄自動化を具現することにおいて、妨害要素を最小化できる形状が備えられる。洗浄装置による本開示の利点は、以下でさらに説明する。
【0059】
一方、前記継手部200は、端を丸く形成してもよい。例えば、前記第1の継手部210は、第1の側面部110および第4の側面部140とつながるように形成されるが、これを除いた隅の部分は曲線状に形成されてもよい。このような方式で、第2の継手部220、第3の継手部230および第4の継手部240は、それぞれ隣接した側面部とつながるように形成されるが、これを除いた隅の部分は曲線状に形成されてもよい。これによって、底部150を中心につながる側面部110、120、130、140の形状は、このような継手部200が一体に形成されることによって、丸くなった単一の四角形状に形成されてもよい。そこで、展開モードの箱部100を使用者が扱いやすくなり、洗浄自動化をさらに円滑に進行することができる。
【0060】
図4を参照すると、展開モードから箱モードに変換されながら、継手部200はフォールディングされるように備えられてもよい。すなわち、前記継手部200は、箱モードに変換される場合にも、隣接した側面部と物理的な連結を維持することができるようになる。箱モードにおいて、側面部の隣接辺が突き合わせられる部分は、熱漏出または熱流入による損失(以下「熱損失」と通称する)に脆弱であるが、継手部200が側面部とつながるように備えられることによって、このような熱損失を效果的に防止することができるようになる。
【0061】
このように、箱部100に備えられる継手部200は、展開モードでは洗浄装置による洗浄が円滑に行われるように機能し、箱モードでは脆弱部分における熱損失を防止して全体的に保冷機能を強化する役割を同時に行う。
【0062】
図4を参照すると、箱モードに組み立てる際に広がった第1の側面部110および第2の側面部120が立てられながら、各側面部の隣接辺が近づくようになる。この時、このような隣接辺と連結された第2の継手部220は、内部に対角線方向に沿って折る線が形成され、その線に沿って第2の継手部220は自ら重なるようになる。このように、向かい合うようにフォールディングされた第2の継手部220は、完全に垂直に立てられた第1の側面部110または第2の側面部120の内側に密着される。このような変換は、第1の継手部210、第3の継手部230および第4の継手部240でも同一の方式で行われてもよい。また、このような変換は、第1の継手部210、第3の継手部230および第4の継手部240と同時に行ってもよい。
【0063】
また、展開モードから箱モードに変換されることにおいて、継手部200がフォールディング状態に維持され、フォールディングされた継手部200が側面部に密着された状態に維持されるように、簡易接着部300が提供されてもよい。すなわち、前記簡易接着部300が備えられることによって、前記継手部200がフォールディングされながら向かい合う2つの面が接着されてもよく、前記フォールディングされた継手部200が側面部に密着しながら側面部と接着されてもよい。
【0064】
具体的には、図4を参照すると、第2の継手部220は、外側に備えられた簡易接着部320によって前記第2の継手部220がフォールディングされながら向かい合う2つの面が接着されてもよい。
【0065】
一実施形態として、フォールディングされる第2の継手部220を接着するための簡易接着部323は、第2の継手部220内で側面部の隣接辺に沿って形成されてもよく、向かい合う部分に対応して対称的に形成されてもよい。このように、簡易接着部323は、上記で説明した脆弱部分に該当する側面部の隣接辺に沿って形成されることによって、熱效率を上昇させ、安定的に箱モードを維持することができるようになる。
【0066】
また、一実施形態として、簡易接着部321は、第2の継手部220の端の部分に沿って形成されてもよく、向かい合う部分に対応して対称的に形成されてもよい。前記簡易接着部323が補強されることによって、第2の継手部220が側面部に密着されながら、さらに安定的に固定され得る。
【0067】
一方、図4を参照すると、フォールディングされた第4の継手部240は、第4の側面部140に固定されるための簡易接着部310を備える。第4の側面部140の上端部に簡易接着部311が備えられ、前記第4の継手部240の内側には、これに対応する簡易接着部312が備えられる。すなわち、前記第4の継手部240の内側において、端の部分のうち箱モードに変換されながら、第4の側面部140と密着される部分には簡易接着部312が備えられる。前記簡易接着部310によって箱モードでのフォールディングされた継手部が側面部に固定されることによって、保冷包装箱の内部には何らの妨害要素なく、食品などを収容するための空間を完全に確保することができる。
【0068】
このような配置ないし形状を有する簡易接着部310、320は、4つの継手部210、220、230、240に同様に備えられてもよい。また、箱モードに変換しながら接着される過程は、4つの継手部210、220、230、240で同一の方式で行ってもよい。このように、側面部の間に位置した4つの継手部200には、箱モードに変換しながら自らフォールディングされてその形態を維持し、フォールディングされた継手部200が、側面部の内側に接着されるように簡易接着部310、320が提供され、これによって、側面部の間の空間による熱損失を減らし、箱形態を安定的に固定され得る。
【0069】
このように、本開示による保冷包装箱を構成する箱部100は、展開モードと箱モードの変換が容易であり、かつ変換のために必須に従う脆弱部分における熱損失を最小化することができる。また、展開モードでは、完全な洗浄自動化が具現されるので、包装箱のリサイクル可能性を顕著に高めることができるようになる。結果として、使い捨て包装箱を代替することによって、幾何級数的に増加する配送需要に従う浪費を減らし、特に保冷機能が要求される配送食品にも、配送用包装箱のリサイクルが具現され得る。
【0070】
図5は、本開示の保冷包装箱に含まれた折れ部の一実施形態として展開された状態の断面図であり、図6は、本開示の保冷包装箱に含まれた折れ部の一実施形態として折れた状態の断面図であり、図7は、本開示の保冷包装箱に含まれた側面部の一実施形態に係る断面図である。
【0071】
以下で説明する折れ部400ないし側面部の断面構造は、本開示の保冷包装箱10を構成する箱部100または保冷補強部500に適用され得る。
【0072】
図5ないし図7を参照して、箱部100に設けられた折れ部400について説明する。箱モードで六面体を構成する前記側面部110、120、130、140、底部150および蓋部160の内部に発砲パネル11が備えられる。前記発砲パネル11は、板形状を維持しながら、かつ、保冷のための断熱性を持つ材質からなってもよく、例えば、EPP(expanded polypropylene)で構成してもよい。
【0073】
前記発砲パネル11を収容するために、内側カバー12および外側カバー13が備えられてもよい。前記内側カバー12は、断熱または保冷のためにシルバーまたは銀箔紙材質で構成してもよい。前記外側カバー13は、内部に位置した発砲パネル11を保護し、外部要因による引き裂かれを防止し、防水機能を持つターポリン材質で構成してもよい。
【0074】
図7は、第2の側面部120において、簡易接着部311、321が位置した上部の断面を示す図である。これを参照すると、前記簡易接着部311、321は、内側カバー12および外側カバー13において、発砲パネル11の反対側に付着されてもよい。
【0075】
側面部110、120、130、140と底部150の間、第4の側面部140と蓋部160の間には折れ部400(図2参照)が設けられてもよい。図5および図6を参照すると、前記折れ部400は、一定の離隔距離D1を有する溝を含んでもよい。前記溝が形成された折れ部400の部分には、内部に発砲パネル11が備えられず、内側カバー12および外側カバー13だけで構成してもよい。前記溝が形成された折れ部400の部分の厚さは、発砲パネル11を内部に収容した部分の厚さD2より小さく形成されてもよい。
【0076】
前記折れ部400に、発砲パネル11が離隔して備えられることによって、箱モードに変換される過程において、側面部110、120、130、140が底部150から容易に立てられることができ、蓋部160もまた、第4の側面部140から容易に折れることができる。
【0077】
また、前記折れ部400には、溝が形成されることによって、展開モードに変換されて洗浄が進行される際に、折れ部400の汚染部分を完全に除去することができる。箱モードで収納した食品の一部が流れ出て底部150を汚染させ、特に底部150の端に位置した折れ部410、420には汚染物質が固着化され、洗浄装置に入れても容易に除去されないこともある。折れ部400に一定の離隔距離D1の溝が形成されることによって、箱モードによって側面部110、120、130、140が底部150から立てられる場合にも小さな隙間が確保され、汚染物質が流入されても固着化されず、洗浄装置によって容易に除去が可能になる。
【0078】
図8は、本開示の保冷包装箱を構成する保冷補強部の一実施形態に係る内側展開図であり、図9は、保冷補強部の外側展開図であり、図10は、保冷補強部が展開された状態で、箱部に挿入および組み立てられる過程を示す斜視図であり、図11は、箱部に保冷補強部が挿入完了した保冷包装箱の様態を示す斜視図である。
【0079】
本開示の保冷包装箱10は、二重保冷構造を具現するために、箱部100の内側に挿入される保冷補強部500を含む。
【0080】
前記保冷補強部500は、第1の補強側面部511、第2の補強側面部512、第3の補強側面部513、第4の補強側面部514を含み、前記補強側面部511、512、513、514とつながるように形成され、箱モードに変換されながら箱部100の内側に挿入される場合、下部面をなす補強底部515を含む。
【0081】
また、前記保冷補強部500が箱モードに変換されながら箱部100の内側に挿入される場合、補強底部515は、箱部の底部150と突き合わせられ、4つの補強側面部511、512、513、514はそれぞれ箱部の4つの側面部110、120、130、140と突き合わせられるように形成される。
【0082】
前記補強側面部511、512、513、514の間には補強継手部520が備えられる。前記補強側面部のうち隣接したいずれかの2つの補強側面部の間には補強継手部520が備えられる。前記補強継手部520は、展開モードで前記補強側面部のうち隣接したいずれかの2つの補強側面部とつながるように形成され得る。前記補強継手部520は、展開モードで前記補強側面部のうち隣接した2つの側面部を構成する隣接辺と一体につながるように形成され得る。
【0083】
具体的には、第1の補強継手部521は、前記第1の補強側面部511および第4の補強側面部514にそれぞれ含まれる隣接辺と一体につながるように形成され得る。第2の補強継手部522は、前記第1の補強側面部511および第2の補強側面部512にそれぞれ含まれる隣接辺と一体につながるように形成され得る。第3の補強継手部523は、前記第3の補強側面部513および第2の補強側面部512にそれぞれ含まれる隣接辺と一体につながるように形成され得る。そして、第4の補強継手部524は、前記第3の補強側面部513および第4の補強側面部514を構成する隣接辺と一体につながるように形成され得る。
【0084】
前記補強底部515、補強側面部511、512、513、514および補強継手部521、522、523,524は、展開モードで1つの平面を形成する。これによって、洗浄装置への投入が容易になる利点があり、箱部100を洗浄する同一の装置を介して、前記保冷補強部500の洗浄自動化を具現することができるようになる。
【0085】
前記補強継手部520が形成されることによって、前記補強底部515を重心につながる補強側面部511、512、513、514の形状は、単一の四角形状に形成されてもよい。展開モードに変換させて洗浄装置に投入する場合、洗浄が完全に行われることができ、洗浄自動化を具現することにおいて、妨害要素を最小化できる形状が備えるようになる。
【0086】
前記補強継手部520の隅が曲線状に形成されてもよい。丸くなった補強継手部520が形成されることによって、前記補強底部515を中心につながる補強側面部511、512、513、514の形状は、丸くなった単一の四角形状に形成されてもよい。そこで、展開モードの保冷補強部500を使用者が扱いやすくなり、洗浄自動化をさらに円滑に進行され得る。洗浄自動化は以下でさらに説明する。
【0087】
前記保冷補強部500が展開モードから箱モードに変換されながら、補強継手部520は自ら向かい合うように折れることができる。同時に、前記補強継手部520は、隣接した補強側面部に密着されるように備えられるようになる。保冷補強部500が箱部100の内側に挿入されて箱モードに変換するようになると、前記補強継手部520は箱部の継手部200の内側に突き合わせられながら、前記補強継手部520が向かい合うように折れようとするとき、その間に前記箱部の折れた継手部200が挿入され得る。そこで、継手部が二重に突き合わせられて折れることによって、脆弱部分における熱損失を最小化することができる。
【0088】
このように、前記保冷補強部500は、前述の箱部100のように、展開モードないし箱モードに変換が可能である。すなわち、前記保冷補強部500は、洗浄などのための展開モードで、前記箱部の内側に挿入され、二重保冷構造を形成するための箱モードに相互変換され得る。
【0089】
保冷補強部500は簡易接着部を備えることができる。図8ないし図9を参照すると、保冷補強部500の内側ないし外側には簡易接着部が備えられ得る。
【0090】
具体的には、保冷補強部500の内側をなす第1の補強側面部511または第3の補強側面部513には、箱モードで垂直方向をなす簡易接着部531が設けられ得る。また、補強底部515にも簡易接着部532が設けられ得る。前記簡易接着部532は、一定の距離を置いて多数形成されることによって、仕切り部170の一端の固定位置が自由に決定され得るようになる。仕切り部170の付着位置による実施形態については、以下で詳しく説明する。
【0091】
また、保冷補強部500の外側の両端部にも簡易接着部533が設けられ得る。前記簡易接着部533は、携帯モードに変換するために、箱部100の簡易接着部と付着され得る。携帯モードで保冷補強部500の付着が行われる過程は、以下で詳しく説明する。
【0092】
このように、保冷補強部500が箱部100の内側に挿入され、二重保冷構造を簡易し、効率的に具現することができるようになる。保冷補強部500を挿入することによって、単一の保冷包装箱に比べて保冷包装箱の内部空間の保冷効果を極大化することができる。これは、本開示の発明者が提案した先行文献を活用しながら、二重保冷構造を効率的に具現したものでもある。
【0093】
図12は、本開示の保冷包装箱が箱に組み立てられる過程において、仕切り部が挿入される様態を示す斜視図であり、図13は、挿入が完了した仕切り部の一実施形態に係る様態を示す斜視図であり、図14は、本開示の保冷包装箱を構成する仕切り部の一実施形態に係る第1展開図であり、図15は、仕切り部の一実施形態に係る第2展開図であり、図16は、本開示の保冷包装箱において、挿入が完了した仕切り部の一実施形態に係る様態を示す断面図であり、図17は、挿入が完了した仕切り部の他の実施形態に係る様態を示す断面図である。
【0094】
これを参照すると、保冷包装箱10は、箱モードでの内部空間を冷蔵空間部S1および常温空間部S2に分離するための仕切り部170を含んでもよい。
【0095】
図14ないし15を参照すると、前記仕切り部170は、広がった状態で1つの平面になり得る。前記仕切り部170は、矩形状に形成されるが、使用者が扱いやすいように隅が丸く形成されてもよい。
【0096】
前記仕切り部170はメッシュ部180を備えてもよい。前記メッシュ部180には、冷媒が収容され得る冷媒収容部S3を形成する。冷媒としては、例えば、アイスパックで構成されてもよい。前記メッシュ部などが備えられることによって、前記仕切り部170は固定された位置に冷媒を収容することができるようになり、前記冷媒が冷蔵空間部S1に向かう前記仕切り部170の一面に固定されるようにすることができる。具体的には、前記メッシュ部180は、前記仕切り部170が巻かれた状態で、その内部に冷蔵空間部S1を形成する場合(図16ないし図17参照)、前記冷蔵空間部S1の低温状態が維持されるように冷蔵空間部S1に向かう前記仕切り部の一面に設けられ得る。
【0097】
前記仕切り部170の両端部には、簡易接着部361、362が設けられてもよい。前記仕切り部170は、長手方向(図14の横方向)に沿って巻かれてもよい。前記仕切り部170は、巻かれながら両端部に設けられた簡易接着部361、362が一面に当たるように形成されてもよい。これによって、巻かれた仕切り部170の内部には分離された空間が形成され、この空間は、二重断熱壁によって保冷力が強化されるので、冷蔵空間部S1として機能できる環境が設けられる。すなわち、前記冷蔵空間部S1には、仕切り部170および包装箱10の六面体による二重断熱壁が形成されることによって、冷蔵食品を長期間保管できる程度に熱損失を防止することができる。同時に、前記メッシュ部180が備えられることによって、冷媒が前記冷蔵空間部S1に向かう位置に固定され、低温状態が安定的に維持され得る。
【0098】
一方、前記仕切り部170の外部でありながら、包装箱10の六面体の内部には、常温食品を長期間保管するのに適した常温空間部S2として機能することができる。前記仕切り部170が備えられることによって、包装箱10の内部には、冷蔵食品および常温食品を最適の状態で長期間保管できる空間が同時に提供され得る。
【0099】
仕切り部170の付着形態の一実施形態として、図16を参照すると、前記仕切り部170は、一端部に設けられた簡易接着部361と、他端部に設けられた簡易接着部362とが、補強保冷部500の内側に備えられる簡易接着部531に同時に接着するように巻かれてもよい。一実施形態として、簡易接着部は、仕切り部170の前面(図15の第1展開図)の一端に設けられ、同時に裏面(図16の第2展開図)の他端に設けられてもよい。両簡易接着部は、それぞれ保冷補強部500の補強側面部に備えられる簡易接着部531の上端ないし下端に付着され得る。
【0100】
他の実施形態として、図17を参照すると、前記仕切り部170の両簡易接着部は、それぞれ保冷補強部500の補強底部に備えられる簡易接着部532ないし補強側面部に備えられる簡易接着部531に付着され得る。
【0101】
このように、補強底部にも簡易接着部532が全幅にわたって備えられることによって、これに付着される仕切り部170の一端の固定位置が自由になり、使用者が希望するサイズないし形態の冷蔵空間部S1を確保することができるようになる。言い換えると、収容される冷蔵食品の形状とサイズを考慮して、冷蔵空間部S1を自由に区画することができるようになる。
【0102】
また、図12および図13を参照すると、使用者が包装箱10に冷蔵食品および常温食品を分離して収納する過程において、仕切り部170の一端部を、簡易接着部350の下端部に接着した状態で、先に冷蔵食品を位置させ、続いて仕切り部170の他端部を簡易接着部350の上端部に接着させる。仕切り部170の接着が完了すると、仕切り部170によって分離された残りの空間に常温食品を位置させることによって、内容物の収納が完了してすぐ蓋部160を覆って配送のための状態になる。このように、仕切り部170の両端部に簡易接着部360が備えられることによって、迅速かつ容易な過程を経て空間を分離し、該当空間に合う食品を最適状態で収容することができる。
【0103】
図18は、本開示の保冷包装箱を構成する箱部および保冷補強部が展開モードで洗浄される様態を示す図である。
【0104】
これを参照すると、箱部100ないし保冷補強部500は、展開モードで単一の平面に広がるように形成され、広がった箱部100ないし保冷補強部500は、洗浄装置Mに投入されて洗浄自動化が具現され得る。
【0105】
洗浄装置Mは、展開モードの箱部100ないし保冷補強部500が一定の方向(図18の矢印方向)に通過しながら、広がった部分の内側および外側表面が自動で洗浄するように備えられる。この時、箱部100ないし保冷補強部500は、単一の平面でありながら、その形態が四角形のように単純であるほど洗浄過程が容易で、完全に行われることができる。単一の平面でも、その形態が十字型のように複雑であるか、突出部分がある場合、洗浄過程中に挟み込みが発生するなど、洗浄自動化を具現することにおいて、妨害要素が増加する。
【0106】
すなわち、展開モードの箱部100ないし保冷補強部500において、もし継手部200ないし補強継手部520が備えられなくて側面部の隣接辺が広がるように形成される場合、洗浄装置Mに投入される過程において、側面部110ないし補強側面部510は突出部分として作用するようになって、洗浄過程に悪影響を及ぼすようになる。
【0107】
このように、本開示による箱部100ないし保冷補強部500は、隣接した側面部ないし補強側面部を連結する継手部ないし補強継手部が備えられ、展開モードでの形態を矩形に単純化させることによって、洗浄装置Mに最適化され、完全な洗浄が行われることができる。
【0108】
図19は、本開示の保冷包装箱が展開された状態から携帯モードに組み立てられる第1段階を示す斜視図であり、図20は、第2段階を示す斜視図であり、図21は、携帯モードに組み立てが完了した保冷包装箱の様態を示す斜視図である。
【0109】
本開示による保冷包装箱10は、携帯モード(portable mode)に変換されてもよい。前記携帯モードの包装箱10は、例えば、配送が完了して内容物が除去された後、体積およびサイズを最小化して、配送業者にさらに伝達する際に活用できるモードである。
【0110】
前記保冷包装箱10を構成する箱部100および保冷補強部500について、展開モードから携帯モードに変換される過程を説明する。
【0111】
第1段階として、図19を参照すると、保冷補強部500は箱部100に結合され得る。すなわち、前記保冷補強部500の外側を基準として(図9参照)、上端ないし下端に形成された簡易接着部533は、前記箱部100の第2の側面部120ないし第4の側面部140の上端部に形成された簡易接着部311bのいずれかと付着され得る。
【0112】
前記簡易接着部311bは、第2の側面部120または第4の側面部140の幅全体にわたって左右に形成され得る。すなわち、前記第2の側面部120または第4の側面部140に備えられる簡易接着部311は、相互接着ないし分離される継手部に対応される部分を超えて、第2の側面部120または第4の側面部140の中心部まで延長されるか、中心部でつながるように形成され得る。
【0113】
以下で説明する仕切り部170の付着構造によれば、前記仕切り部170は、第2の側面部120の簡易接着部311bに付着され得るので、好ましくは前記保冷補強部500は、第4の側面部140の簡易接着部311bと付着され得る。
【0114】
このような実施形態によれば、前記第4の側面部140の簡易接着部311bには、携帯モードに変換される過程において、保冷補強部500の一端に設けられた簡易接着部533と接着され得る。簡易接着部311bは、継手部が内側にフォールディングされても、延長された中心部に一部分が露出され得、簡易接着部311のこのような露出部分に保冷補強部500が固定されることによって、携帯モードで保冷補強部500が抜け出ず、安定的に収容され得る。
【0115】
第2段階として、図20を参照すると、保冷補強部500が箱部100に付着された状態で、第1の側面部110および第3の側面部130と共に、隣接した第1の継手部210ないし第4の継手部214を内側に折る。次に、分離した仕切り部170を、第1の側面部110および第3の側面部130などが内側に折れた部分の上に置く。この時、仕切り部170の一端部は、第2の側面部120に接着されてもよい。次に、第2の側面部120を内側に折る。続いて、蓋部160を内側に折りながら、補助羽163に設けられた簡易接着部333を、第2の側面部120の外側に設けられた簡易接着部343に接着させる。
【0116】
図21を参照すると、携帯モードに変換が完了した包装箱10の上部には、相変らず蓋部160の中心部に位置した取っ手部164が露出され、使用者が容易に把持して移動させ得る。
【0117】
一方、携帯モードにおいて、仕切り部170の固定機能に関連して詳しく説明する。簡易接着部311bは、第4の側面部140の幅全体にわたって左右に形成されることが可能である。すなわち、前記第2の側面部120に備えられる簡易接着部311は、相互接着ないし分離される継手部に備えられる簡易接着部312に対応する部分を越えて、第4の側面部140の中心部まで延長されるか、中心部でつながるように形成されてもよい。
【0118】
これによって、携帯モードに変換される過程において、仕切り部170の一端に設けられた簡易接着部361と接着されることが可能である。簡易接着部311は、継手部が内側にフォールディングされても、延長された中心部に一部分が露出されることが可能であり、簡易接着部311のこのような露出部分に仕切り部170が固定されることによって、携帯モードで仕切り部170が抜け出ず、安定的に収容することができる。
【0119】
前記仕切り部170は、第2の側面部120の上端に備えられる簡易接着部331bに付着され、前記保冷補強部500は、第4の側面部140の上端に備えられる簡易接着部331bに付着されることによって、仕切り部170および保冷補強部500は、前記箱部100と安定的に結合した状態で、携帯モードに変換され得る。これによって、保冷補強部500ないし箱部100などで構成された保冷包装箱10は、体積を最小化した状態で把持または運搬が容易になる。
【0120】
前述した実施形態は、1つの例示に過ぎず、後述する請求項の範囲内で他の実施形態が具現され得る。
【符号の説明】
【0121】
10:保冷包装箱
100:箱部
170:仕切り部
180:メッシュ部
200:継手部
300:簡易接着部
400:折れ部
500:保冷補強部
511、512、513、514:補強側面部
515:補強底部
521、522、523、524:補強継手部
531、532、533:簡易接着部
S1:冷蔵空間部
S2:常温空間部
S3:冷媒挿入部
M:洗浄装置
図1
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【手続補正書】
【提出日】2022-05-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱モードないし展開モードに折り畳み式変換が可能な保冷包装箱であって、
底部、側面部および継手部がつながるように備えられ、展開モードで1つの平面を形成する箱部と、
前記箱部が箱モードに変換される場合、内側に挿入され、前記箱部のように直六面体形状をなす保冷補強部を含み、
前記保冷補強部は、
箱モードに変換される場合、下部面をなし、前記箱部の底部と突き合わせられる補強底部と、
前記補強底部とつながるように形成され、前記箱部の側面部と突き合わせられる補強側面部と、
前記補強側面部の間を連結するように形成され、箱モードに変換される場合に自ら向かい合うように折れ、補強側面部に密着されるように備えられる補強継手部を含み、
前記補強底部、補強側面部および補強継手部は、展開モードで1つの平面を形成し、
前記箱部の前記側面部と前記箱部の前記底部との間には折れ部が設けられ、前記折れ部は、溝を有し、
前記箱部が前記箱モードに変換される際に、前記箱部の前記継手部は、折り畳まれてそれ自身と突き合わされるように構成され、
前記保冷補強部が前記箱部の内側に挿入される際に、前記補強継手部を折り畳むことによって形成される空間に挿入されるように前記箱部の折り畳まれた継手部が構成される、保冷包装箱。