IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ライオン株式会社の特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022100434
(43)【公開日】2022-07-06
(54)【発明の名称】スプレー型義歯洗浄剤製品
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/02 20060101AFI20220629BHJP
   A61Q 11/02 20060101ALI20220629BHJP
   A61K 8/46 20060101ALI20220629BHJP
   A61K 8/44 20060101ALI20220629BHJP
   A61K 8/42 20060101ALI20220629BHJP
   A61K 8/41 20060101ALI20220629BHJP
   A61K 8/55 20060101ALI20220629BHJP
   A61K 8/73 20060101ALI20220629BHJP
   A61K 8/36 20060101ALI20220629BHJP
【FI】
A61K8/02
A61Q11/02
A61K8/46
A61K8/44
A61K8/42
A61K8/41
A61K8/55
A61K8/73
A61K8/36
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020214392
(22)【出願日】2020-12-24
(71)【出願人】
【識別番号】000006769
【氏名又は名称】ライオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002240
【氏名又は名称】特許業務法人英明国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】北川 千晴
(72)【発明者】
【氏名】森井 裕子
(72)【発明者】
【氏名】小幡 佑季
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AB032
4C083AB282
4C083AC122
4C083AC302
4C083AC311
4C083AC561
4C083AC562
4C083AC661
4C083AC711
4C083AC781
4C083AC791
4C083AC891
4C083AC892
4C083AC902
4C083AD011
4C083AD272
4C083AD282
4C083AD302
4C083AD352
4C083BB01
4C083BB04
4C083BB07
4C083BB60
4C083CC42
4C083DD08
4C083DD23
4C083DD27
4C083DD38
4C083DD47
4C083EE07
(57)【要約】
【課題】義歯表面への付着性に優れ、かつ義歯の着色汚れに対する洗浄力が高く、洗浄効果に優れるスプレー型義歯洗浄剤製品を提供する。
【解決手段】(A)界面活性剤、(B)有機ホスホン酸又はその塩、及び(C)増粘剤を含有する液体義歯洗浄剤組成物が、トリガー式スプレー容器に充填されているスプレー型義歯洗浄剤製品。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)界面活性剤、
(B)有機ホスホン酸又はその塩
及び
(C)増粘剤
を含有する液体義歯洗浄剤組成物が、トリガー式スプレー容器に充填されていることを特徴とするスプレー型義歯洗浄剤製品。
【請求項2】
(A)界面活性剤が、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上である請求項1記載のスプレー型義歯洗浄剤製品。
【請求項3】
アニオン性界面活性剤が、炭素数8~18のアルキル硫酸塩、炭素数8~18のα-オレフィンスルホン酸塩及びアシル基の炭素数が8~18であるアシルアミノ酸塩から選ばれ、両性界面活性剤が、アルキル基の炭素数が12~18であるアルキルアミンオキシド及びアシル基の炭素数が8~12である脂肪酸アミドプロピルベタインから選ばれる請求項2記載のスプレー型義歯洗浄剤製品。
【請求項4】
(B)有機ホスホン酸又はその塩が、ヒドロキシエタンジホスホン酸又はその塩である請求項1~3のいずれか1項記載のスプレー型義歯洗浄剤製品。
【請求項5】
(A)成分の含有量が0.2~10質量%、(B)成分の含有量が0.2~5質量%である請求項1~4のいずれか1項記載のスプレー型義歯洗浄剤製品。
【請求項6】
(C)増粘剤が、水溶性高分子物質(C-1)である請求項1~5のいずれか1項記載のスプレー型義歯洗浄剤製品。
【請求項7】
水溶性高分子物質(C-1)の含有量が0.05~0.5質量%である請求項6記載のスプレー型義歯洗浄剤製品。
【請求項8】
液体義歯洗浄剤組成物の25℃におけるpHが7~9である請求項1~7のいずれか1項記載のスプレー型義歯洗浄剤製品。
【請求項9】
(A)界面活性剤が、アルキル基の炭素数が12~18であるアルキルアミンオキシドであり、(C)増粘剤が、安息香酸又はその誘導体(C-2)である請求項1~5のいずれか1項記載のスプレー型義歯洗浄剤製品。
【請求項10】
トリガー式スプレー容器が、泡形成機構を備え、内容物が泡状に吐出されるものである請求項1~9のいずれか1項記載のスプレー型義歯洗浄剤製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、義歯の着色汚れに対する洗浄力が高く、洗浄効果に優れるスプレー型義歯洗浄剤製品に関する。
【背景技術】
【0002】
義歯(人工歯及び義歯床)に付着する汚れには、デンチャープラーク、食物残渣、ステイン(着色沈着物)、歯石等がある。義歯は、歯(人工歯)のみならず口蓋粘膜や歯肉の部分(義歯床)が樹脂や金属で造られているため、汚れの対象となる面積が広く、汚れも目立ち易い。特に、義歯へのステインの付着は、衛生的・美的観点からも好ましくなく、ステイン汚れの除去は、義歯洗浄剤の大きなターゲットとなっているが、唾液タンパク質に加えて食物等の外来性物質による修飾を受けて強固に付着したステイン汚れ等の着色汚れを満足に洗浄して除去することは難しかった。
【0003】
従来、義歯の洗浄に用いられる義歯洗浄剤は、過酸化物等の漂白剤を主成分とする発泡剤(水に投入した際に、炭酸水の発泡のような微小な気泡を発生させながら溶解する錠剤)タイプのものが主流であり、例えば、酸塩基反応より発泡する有機酸及び炭酸塩と、界面活性剤とを含有する固体形態の漬け置き洗浄剤に、漂白剤を配合した入れ歯洗浄剤が特許文献1(特開平11-181500号公報)に提案されている。
また、手軽に短時間で、義歯汚れの徹底洗浄を可能とする方法として、義歯洗浄剤と洗浄用容器(超音波義歯洗浄器)による洗浄方法が特許文献2、3(特許第6501394号公報、特開2018-90500号公報)に提案されている。
しかしながら、上記錠剤タイプの義歯洗浄剤や、義歯洗浄剤と超音波洗浄器を用いた洗浄方法では、必要時のみの洗浄がしづらく、例えば朝食後や昼食後に装着義歯に付着した着色汚れを、食事が終わる毎にこまめに洗浄するには適しておらず、使用者の不満となることが多かった。
【0004】
特許文献4、5(特許第4724141号公報、特許第5598273号公報)には、義歯を泡状の洗浄剤で覆い洗浄する方法が提案されている。特許文献4は、義歯への適用が容易で長時間の洗浄時間を必要とせず、泡状の形態で提供される、エマルジョンを利用した義歯洗浄剤を開示するが、強固に付着したステイン汚れに対する洗浄効果が不十分であった。特許文献5は、界面活性剤、亜硫酸塩、特定のポリリン酸塩、及び多価アルコールを組み合わせて配合した泡状で使用される義歯洗浄用液体組成物が、義歯のステイン除去力に優れることを開示するが、ブラッシングを行うことを前提としたステイン除去であり、強固に付着したステイン汚れに対する洗浄効果は不十分であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11-181500号公報
【特許文献2】特許第6501394号公報
【特許文献3】特開2018-90500号公報
【特許文献4】特許第4724141号公報
【特許文献5】特許第5598273号公報
【特許文献6】特開2018-90499号公報
【特許文献7】特開2018-90501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、義歯表面への付着性に優れ、かつ義歯の着色汚れに対する洗浄力が高く、洗浄効果に優れるスプレー型義歯洗浄剤製品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、(A)界面活性剤と、(B)有機ホスホン酸又はその塩と、(C)増粘剤とを含有する液体義歯洗浄剤組成物を、トリガー式スプレー容器、特に内容物を泡状で吐出させる泡形成手段を有するトリガー式スプレー容器に充填し、スプレー型義歯洗浄剤製品とし、上記容器から液体義歯洗浄剤組成物を泡状で義歯(人工歯と、それを支持し、口腔粘膜面を覆い装着させるための義歯床。以下、「義歯」と記載。)に適用すると、義歯表面に泡が高率で付着し、液体義歯洗浄剤組成物の義歯表面への付着性が良く、かつ義歯に付着した着色汚れ、特にステイン汚れに対する洗浄力が顕著に高く、格段に高い洗浄効果が発揮されることを知見した。即ち、本発明によれば、(A)、(B)及び(C)成分を含有する液体義歯洗浄剤組成物が、トリガー式スプレー容器に充填されているスプレー型義歯洗浄剤製品とすることによって、義歯表面への付着性、特に泡の付着性に優れ、かつ義歯の着色汚れに対する洗浄力が高く、洗浄効果に優れることを知見し、本発明をなすに至った。
本発明のスプレー型義歯洗浄剤製品は、液体義歯洗浄剤組成物が上記優れた特性を有することから、義歯に噴霧し、水で漱ぐだけの簡便な方法でも、義歯に付着したステイン汚れ等の濃い着色汚れをも洗浄して除去することができることも知見した。
【0008】
本発明の除去対象である着色汚れであるステインは、主に唾液タンパク質によって義歯面に形成されたペリクルと呼ばれる薄膜が口腔内環境で唾液あるいは食物、飲料、タバコヤニなど外来性の物質により修飾を受け、義歯面に強固に付着した着色性の汚れであり、物理的なブラッシングだけでは除去しにくい。本発明によれば、このようなステイン汚れに対する除去効果が優れ、人工歯のみならず樹脂や金属で造られた義歯床に付着した着色汚れをも除去することができる。
特許文献3は、界面活性剤及び増粘剤を含有し、特定粘度を有し、特に洗浄器を用いた義歯洗浄における使用性及び分散性に優れ、かつ義歯のステイン汚れをも除去する優れた洗浄効果を有する濃縮型液体義歯洗浄剤組成物を開示し、特許文献6(特開2018-90499号公報)は、ヒドロキシエタンジホスホン酸及び界面活性剤を含有し、特定pHを有し、義歯のステイン汚れ除去効果に優れる液体義歯洗浄剤組成物、特許文献7(特開2018-90501号公報)は、ヒドロキシエタンジホスホン酸、アルキルアミンオキシド、及び安息香酸又はその誘導体を含有し、特にカンジダ菌殺菌力及びステイン汚れ除去力が高く、優れた除菌効果及び洗浄効果を発揮し、使用性にも優れる濃縮型液体義歯洗浄剤組成物を開示するが、これらは、主に義歯用超音波洗浄器を用いた義歯洗浄を想定した技術であり、トリガー式スプレー容器に充填されて泡状等で義歯表面に適用されるものでもない。
【0009】
従って、本発明は、下記のスプレー型義歯洗浄剤製品を提供する。
〔1〕
(A)界面活性剤、
(B)有機ホスホン酸又はその塩
及び
(C)増粘剤
を含有する液体義歯洗浄剤組成物が、トリガー式スプレー容器に充填されていることを特徴とするスプレー型義歯洗浄剤製品。
〔2〕
(A)界面活性剤が、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上である〔1〕記載のスプレー型義歯洗浄剤製品。
〔3〕
アニオン性界面活性剤が、炭素数8~18のアルキル硫酸塩、炭素数8~18のα-オレフィンスルホン酸塩及びアシル基の炭素数が8~18であるアシルアミノ酸塩から選ばれ、両性界面活性剤が、アルキル基の炭素数が12~18であるアルキルアミンオキシド及びアシル基の炭素数が8~12である脂肪酸アミドプロピルベタインから選ばれる〔2〕記載のスプレー型義歯洗浄剤製品。
〔4〕
(B)有機ホスホン酸又はその塩が、ヒドロキシエタンジホスホン酸又はその塩である〔1〕~〔3〕のいずれかに記載のスプレー型義歯洗浄剤製品。
〔5〕
(A)成分の含有量が0.2~10質量%、(B)成分の含有量が0.2~5質量%である〔1〕~〔4〕のいずれかに記載のスプレー型義歯洗浄剤製品。
〔6〕
(C)増粘剤が、水溶性高分子物質(C-1)である〔1〕~〔5〕のいずれかに記載のスプレー型義歯洗浄剤製品。
〔7〕
水溶性高分子物質(C-1)の含有量が0.05~0.5質量%である〔6〕記載のスプレー型義歯洗浄剤製品。
〔8〕
液体義歯洗浄剤組成物の25℃におけるpHが7~9である〔1〕~〔7〕のいずれかに記載のスプレー型義歯洗浄剤製品。
〔9〕
(A)界面活性剤が、アルキル基の炭素数が12~18であるアルキルアミンオキシドであり、(C)増粘剤が、安息香酸又はその誘導体(C-2)である〔1〕~〔5〕のいずれかに記載のスプレー型義歯洗浄剤製品。
〔10〕
トリガー式スプレー容器が、泡形成機構を備え、内容物が泡状に吐出されるものである〔1〕~〔9〕のいずれかに記載のスプレー型義歯洗浄剤製品。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、義歯表面への付着性が良く、かつ義歯汚れ、特に義歯のステイン汚れの除去効果に優れ、使用性も良いスプレー型義歯洗浄剤製品を提供できる。本発明のスプレー型義歯洗浄剤製品は、義歯に噴霧し、その後に水で漱ぐだけの簡便な方法でも、義歯に付着したステイン汚れ等の濃い着色汚れであっても洗浄して除去することができ、義歯洗浄を比較的短時間かつ簡単な操作で行うことができ、また、義歯への使用量調整も可能であり、利便性が高い。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明につき更に詳述する。
本発明のスプレー型義歯洗浄剤製品は、(A)界面活性剤、(B)有機ホスホン酸又はその塩、及び(C)増粘剤を含有する液体義歯洗浄剤組成物が、トリガー式スプレー容器に充填されている。
【0012】
本発明にかかわる液体義歯洗浄剤組成物において、(A)界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤のいずれも配合可能であるが、特に着色汚れ洗浄力の点で、両性界面活性剤のアルキルアミンオキシドやベタイン型両性界面活性剤、アニオン性界面活性剤が好ましく、より好ましくはアルキルアミンオキシド、アニオン性界面活性剤である。
具体的に、アニオン性界面活性剤としては、炭素数8~18のアルキル硫酸塩、炭素数8~18のα-オレフィンスルホン酸塩、アシル基の炭素数8~18のアシルアミノ酸塩、両性界面活性剤としてはアルキル基の炭素数が12~18であるアルキルアミンオキシド、ベタイン型両性界面活性剤が、着色汚れ洗浄力の点から好ましく、中でも、アルキル硫酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、アシルアミノ酸塩、アルキルアミンオキシド、とりわけアルキルジメチルアミンオキシド、アシルグルタミン酸塩が好ましい。
【0013】
アルキル硫酸塩としては、ラウリル硫酸ナトリウム等のラウリル硫酸塩が挙げられ、BASF社製などの市販品を用いることができる。
α-オレフィンスルホン酸塩は、好ましい炭素数が8~18、特に14~16であり、例えば、炭素数が14~16のα-オレフィンスルホン酸のナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩を用いることができる。中でも、炭素数14のα-オレフィンスルホン酸塩、特にナトリウム塩(一般名;テトラデセンスルホン酸ナトリウム)が好ましい。
これらは口腔用製剤に使用可能な市販品を入手することができ、例えばライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製の商品名「KリポランPJ-400CJ(粉体)」や「リポランLB-440(液体)」を使用し得る。
【0014】
アシルアミノ酸塩は、アシル基の炭素数が好ましくは8~18、特に12~16であり、かかる炭素数のアシル基を有するアシルグルタミン酸塩、アシルアスパラギン酸塩、アシルサルコシン塩、アシルタウリン塩等が挙げられる。アシルアミノ酸の中でも、酸性アシルアミノ酸塩、特にアシルグルタミン酸塩、アシルアスパラギン酸塩、とりわけアシルグルタミン酸塩が好ましい。具体的には、ラウロイルグルタミン酸塩、ミリストイルグルタミン酸塩、ラウロイルグルタミン酸塩、ラウロイルアスパラギン酸塩、ラウロイルサルコシン塩、ラウロイルメチルタウリン塩等が挙げられる。塩としては、アルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩が特に好ましい。具体的には、旭化成ケミカルズ(株)製等の市販品を使用できる。
【0015】
また、両性界面活性剤として、具体的に、アルキルアミンオキシドは、好ましくはアルキル基の炭素数が12~18、特に12~16である。このような炭素数のアルキル基を有するアルキルアミンオキシドやアルキルジメチルアミンオキシドを使用することができ、例えばラウリルジメチルアミンオキシド等が好ましく挙げられる。具体的には、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製の商品名「カデナックスDM12D-W」(ラウリルジメチルアミンオキシド)等の市販品を使用し得る。
【0016】
ベタイン型両性界面活性剤としては、アシル基の炭素数が8~18、特に8~12であるものが好ましい。例えば2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインや、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等の脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどが挙げられ、中でも、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタインが好ましく、脂肪酸アミドプロピルベタインが特に好ましい。
2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインとしては、商品名エナジコールC-40Hとしてライオン(株)より販売されている2-ヤシ油アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム水溶液、脂肪酸アミドプロピルベタインとしては、Degussa社より販売されているヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインであるTEGO BETAIN CK、三洋化成工業(株)製の商品名;レボン2000等を用いることができる。
【0017】
カチオン性界面活性剤としては、アルキル(炭素数6~20)トリメチルアンモニウム塩、ジアルキル(炭素数6~20)ジメチルアンモニウム塩、及びアルキル(炭素数6~20)ジメチルベンジルアンモニウム塩等の第4級アンモニウム塩、アルキル(炭素数6~20)アミン塩、アルキル(炭素数6~20)アミンエチレンオキサイド付加物、アルキルピリジニウム塩等が例示される。
これら界面活性剤は、1種単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0018】
(A)界面活性剤の配合量は、洗浄力、特に着色汚れ洗浄力と泡の付着性の点で、組成物全体の0.2~10%(質量%、以下同様)が好ましく、より好ましくは0.5~5%である。
【0019】
(B)有機ホスホン酸又はその塩は、着色汚れに対する洗浄力を与える。
有機ホスホン酸は、例えば、ヒドロキシエタンジホスホン酸、エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸、アミノトリメチレンホスホン酸、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸、ホスホノブタントリカルボン酸、ニトリロトリスメチレンホスホン酸、N,N,N’,N’-テトラキス(ホスホノメチル)エチレンジアミン等が挙げられ、中でも、着色汚れ洗浄力が高いヒドロキシエタンジホスホン酸が好ましい。有機ホスホン酸塩は、上記有機ホスホン酸のナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アミン塩、アルカノールアミン塩等が挙げられる。
有機ホスホン酸又はその塩は、例えば、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製のヒドロキシエタンジホスホン酸(商品名:フェリオックス115-A)、東京化成工業(株)製のエチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸(商品名:N,N,N’,N’-エチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホン酸))等の市販品を使用できる。
【0020】
(B)有機ホスホン酸又はその塩の配合量は、特に着色汚れ洗浄力の点で、組成物全体の0.2~5%が好ましく、より好ましくは0.5~3%である。
【0021】
(C)増粘剤は、(A)及び(B)成分の併用系に組み合わせて配合することで、粘度調整剤として、適度な粘度を付与し、泡の付着性を改善する作用を発揮し、また、着色汚れ洗浄力の向上にも寄与する。
(C)増粘剤としては、特に泡の付着性の点から、水溶性高分子物質(C-1)、安息香酸又はその誘導体(C-2)が好ましく、特に(C-1)成分が好ましい。
【0022】
水溶性高分子物質(C-1)としては、アニオン性の水溶性高分子化合物、特にアルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、キサンタンガムが好ましく、中でも、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、特にカルボキシメチルセルロースナトリウムが好ましい。
カルボキシメチルセルロースナトリウムのエーテル化度は、泡の付着性の点で、0.7以上が好ましく、より好ましくは0.7~1.9、更に好ましくは1.1~1.5である。このようなカルボキシメチルセルロースナトリウムは、例えば、ダイセルミライズ(株)製の上記エーテル化度を有するカルボキシメチルセルロースナトリウム等の市販品を使用できる。
これらの水溶性高分子化合物は、1種単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
なお、高分子化合物によっては、製剤が凝集し、分散し難くなることがあるが、本発明では、(C)成分として、特に水溶性高分子物質(C-1)を用いると、凝集や分散性悪化を招くことなく粘度調整できる。
【0023】
安息香酸又はその誘導体(C-2)は、特に(A)界面活性剤のうちのアルキルアミンオキシドと併用すると、粘度調整剤として作用し、泡の付着性を改善する作用効果が十分に発揮される。
安息香酸又はその誘導体としては、安息香酸、安息香酸塩、安息香酸エステルが挙げられ、特に安息香酸塩、とりわけ安息香酸ナトリウムが好ましい。
安息香酸の塩としては、ナトリウム塩等のアルカリ金属塩が好ましく、例えば安息香酸ナトリウム等が挙げられる。安息香酸のエステルとしては、炭素数1~5のアルコールとのエステルが挙げられ、例えば安息香酸メチル、安息香酸エチル等が挙げられる。
これらは、1種単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0024】
(C)増粘剤、特に水溶性高分子物質(C-1)の配合量は、特に泡の付着性、更には使用性の点で、組成物全体の0.05~0.5%が好ましく、より好ましくは0.05~0.2%である。配合量が多すぎると、使用性が悪くなることがある。
また、(C)成分として、安息香酸又はその誘導体(C-2)を配合する場合、その配合量は、泡の付着性及び使用性の点で、組成物全体の0.1~1%が好ましく、より好ましくは0.3~0.8%である。
【0025】
本発明にかかわる液体義歯洗浄剤組成物には、上記成分に加えてその他の公知成分を必要に応じて配合できる。例えば、香料、溶剤、着色剤、殺菌剤等が挙げられる。
【0026】
香料としては、スペアミント油、ペパーミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、シンナモンバーク油等の天然香料、及び、メントール、メントン、カルボン、エチルブチレート、バニリン、エチルマルトール、アネトール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、シネオール、オイゲノール、エチルバニリン、マルトール、リモネン、シトロネロール、リナロール、リナリールアセテート、メンチルアセテート、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、ジンジャーオレオレジン、クレオソール、dl-カンファー等の単品香料、更に、エチルアセテート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、ウンデカラクトン、ヘキサナール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブタノール、イソアミルアルコール等の単品香料及び/又は天然香料も含む各種調合香料等、口腔用製剤に用いられる公知の香料を通常量で使用することができる。
【0027】
溶剤としては、通常、水(イオン交換水)が用いられるが、多価アルコールなどを5~20%程度、添加することもできる。
【0028】
着色剤としては、赤色2号、赤色3号、赤色225号、赤色226号、黄色4号、黄色5号、黄色205号、青色1号、青色2号、青色201号、青色204号、緑色3号等の法定色素、カラメル色素、ベニバナ色素、クチナシ色素、コチニール色素、アナトー色素、雲母チタン、酸化チタン等が挙げられる。
【0029】
殺菌剤としては、イソプロピルメチルフェノール等の非イオン性殺菌剤が挙げられる。配合量は本発明の効果を妨げない範囲で有効量である。
なお、本発明では、義歯洗浄剤成分として一般に使用されている過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム等の過酸化物、次亜塩素酸又はその塩、亜硫酸塩などの酸化剤や漂白剤は、特に義歯の劣化防止の点から、配合しない(配合量0%)ほうがよい。配合する場合は、それぞれの配合量が0.03%以下、特に0.01%以下が好ましい。
【0030】
液体義歯洗浄剤組成物のpH(25℃)は、洗浄力と義歯の劣化への影響の点から5~9とすることができ、洗浄力、特に着色汚れ洗浄力の点で、7~9が好ましく、より好ましくは7.5~8.5である。但し、増粘剤として(C-2)を使用する場合は、増粘性の点から、pHの上限は6.5とすることが好ましい。
pHはなりゆきでもよいが、pH調整剤を添加して調整してもよい。pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、塩酸、リン酸又はその塩、クエン酸又はその塩、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ホウ酸又はその塩等が挙げられる。
【0031】
本発明のスプレー型義歯洗浄剤製品は、上記液体義歯洗浄剤組成物が、トリガー式スプレー容器に充填されたものである。
本発明のスプレー型義歯洗浄剤製品では、液体義歯洗浄剤組成物を、内容物を泡状で吐出させる泡形成手段を有するトリガー式スプレー容器に充填し、泡状義歯洗浄剤製品として用いることができる。
充填容器は、内容物を、泡形成機構を介して泡状で吐出させる容器、例えば、内容物に押圧力を付与することにより該内容物を空気と混合せしめてその吐出口から泡状に吐出させることができる容器を用いることができる。
上記容器としては、液体状内容物を泡形成機構により泡状に吐出させることができる構造を有している、公知の泡形成機構を有するエアゾール容器、非エアゾール型のトリガー式スプレー容器、スクイズ容器、ディスペンサー等が挙げられるが、本作用効果の発現性、更には使用者が内溶液を再充填(詰替)できる点で、非エアゾール型のトリガー式スプレー容器が好ましい。トリガー式スプレー容器は、直圧式、蓄圧式のどちらのトリガーも使用可能であり、公知のトリガー式スプレー容器を用いることができる。
【0032】
具体的には、内容物を収容するプラスチックボトル等の容器本体と、内容物を前記容器本体から吸引、圧送し、内容物吐出口(ノズル)から吐出させる吐出機構を有するスプレー部と、前記スプレー部を上記容器本体に取り付けるキャップ部とを備え、容器本体の上部開口部に密着して装着されたスプレー部の吐出機構に備えられたトリガーを、スプレー部側に引いて元に戻す操作を繰り返して往復させることで吐出機構が作動し、容器本体から吸い上げられた内容物が泡形成機構、例えば内容物とエアーとの混合機構及び発泡部材(多孔質部材、網目状部材等)を有し、内容物がエアーと混合された後に、発泡部材を通過することで発泡し、内容物吐出口(ノズル)から泡が吐出されるものである。あるいは、吐出孔周囲前方に突出形成された壁部(例えば筒形状の泡化筒)と、前記容器本体内の液体が吐出孔から吐出されるときにその吐出液に回転をかけるスピンエレメントとを備えて、前記吐出孔から吐出された液滴を前記壁部の内壁に衝突させて泡化されるものである。なお、本発明で使用し得るトリガー式スプレー容器は、前記に制限されず、容器に充填された液体を泡状等で義歯に適用できるものであればよい。
この場合、1回の吐出で内容物を0.5~1.5g程度吐出できる口径のものが、義歯への吐出性や本発明の効果発現性の点からも好ましい。
上記容器としては、市販品を使用してもよく、例えば商品名;お風呂のルック(ライオン(株)製)で使用されているトリガー容器、商品名;レンジまわりのルック(ライオン(株)製)で使用されている泡吐出トリガー容器等を用いることができる。
【0033】
本発明のスプレー型義歯洗浄剤製品は、上記液体義歯洗浄剤組成物を、内容物を霧状で吐出させる吐出機構を有するトリガー式スプレー容器に充填し、霧状義歯洗浄剤製品として用い、義歯に噴霧して適用することもできる。前記容器は、内容物を霧状に吐出させることができる構造を有している霧吐出容器であれば特に制限されない。この容器としては、市販品を使用してもよく、例えば商品名;ソフラン アロマリッチ香りのミスト(ライオン(株)製)で使用されている霧吐出トリガー容器等を用いることができる。
【0034】
本発明のスプレー型義歯洗浄剤製品は、部分義歯、総義歯の洗浄に用いることができる。これら義歯を洗浄するには、例えば上記泡形成機構を有するトリガー式スプレー容器から液体義歯洗浄剤組成物を吐出させて、義歯表面に泡状でスプレー塗布し、泡が付着した状態で30秒間以上、特に60秒間以上静置させておくことが好ましく、上限は特に制限はないが、作業性の点から、5分間以内、特に2分間以内、とりわけ90秒間以内とすることができる。静置は室温下でよい。静置後は、義歯洗浄剤組成物を流水で10秒間~1分間程度漱ぎ、義歯洗浄が完了する。なお、本発明のスプレー型義歯洗浄剤製品は、ブラッシング等による物理的な力を与えなくても洗浄力が高く、本作用効果が得られる。但し、ブラッシングを必要としないが、ブラッシングを行うことを禁止するものではなく、歯ブラシ、電動歯ブラシ、義歯ブラシ等のブラシで短時間ブラッシングを行ってから流水で漱いでもよい。
【実施例0035】
以下、実施例及び処方例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において%は特に断らない限りいずれも質量%を示す。
【0036】
[実施例]
表1に示す組成の液体義歯洗浄剤組成物を常法によって調製し、これをトリガー式スプレー容器(商品名;レンジまわりのルック(ライオン(株)製)の泡吐出トリガー容器、狭い泡設定、1回当たりの吐出量1.0g)に充填し、スプレー型義歯洗浄剤製品を調製し、下記方法で評価した。結果を表に併記した。
【0037】
(1)着色汚れ洗浄力の評価方法
(i)タンニン鉄ステイン付着アクリル板の作製方法
沸騰させたイオン交換水1,200mL中に、日本茶(伊藤園)50g、紅茶(リプトンブリスクティーバック)5袋、インスタントコーヒー(ネスカフェ)12gを入れ、一晩放置し、日本茶及び紅茶をろ過にて取り除きタンニン抽出液を作製した。
アクリル板表面((株)クラレ製、縦10mm×横10mm×厚さ5mm)をサンドブラストにて処理後、中性洗剤を入れた超音波義歯洗浄器(商品名:超音波洗浄器AU-80C、アイワ医科工業(株)製)に5分間かけ、水で漱いで洗浄した。前記超音波義歯洗浄器による洗浄処理を3回繰り返した後、自然乾燥し、タンニン鉄ステイン付着前のアクリル板のLab値(L0)を測定した。上記のアクリル板に対し、0.5%アルブミン水溶液→タンニン抽出液→0.6%クエン酸鉄(III)アンモニウム水溶液で30分間ずつ繰り返し浸漬する操作を10回繰り返し、常温で1日風乾した後、流水で洗浄し、再び風乾して、タンニン鉄ステイン付着アクリル板を作製した。作製したタンニン鉄ステイン付着アクリル板の表面の色を測定し、その値をLab値(L1)とした。
L1の値は、平均45(40~49)であった。
【0038】
(ii)タンニン鉄ステイン除去効果の評価方法
上記(i)にて作製したタンニン鉄ステイン付着アクリル板に対し、試験サンプルの容器中から液体義歯洗浄剤組成物を5プッシュ(1.0g/1プッシュ)して泡状で吐出させて塗布し、5分間静置した。その後、流水下で漱いで洗浄し、乾燥した後のアクリル板のLab値(L2)を測定した。下記に示す式(1)によってタンニン鉄ステイン除去率を求めた。
式(1);
タンニン鉄ステイン除去率(%)=〔(L1-L2)/(L1-L0)〕×100
算出したタンニン鉄ステイン除去率から、下記の評価基準によって着色汚れ洗浄力を評価した。
評価基準
◎:タンニン鉄ステイン除去率70%以上
○:タンニン鉄ステイン除去率50%以上70%未満
△:タンニン鉄ステイン除去率30%以上50%未満
×:タンニン鉄ステイン除去率30%未満
【0039】
(2)義歯への泡の付着性の評価方法
上顎総義歯((株)ニッシン製)に対し、試験サンプルの容器中から液体義歯洗浄剤組成物をまんべんなく5プッシュ(1.0g/1プッシュ)し、吐出された泡で義歯を覆うように塗布し、60秒間静置した。塗布前の義歯の質量と、塗布して60秒間静置後の義歯の質量とを測定し、両者の質量差から、義歯への泡の付着量を求めた。下記に示す式(2)によって、試験サンプルの吐出量に対する義歯への泡の付着量の割合から、義歯への泡の付着率(%)を算出した。
式(2);
義歯への泡の付着率(%)=
{(義歯への泡の付着量)/(試験サンプルの吐出量)}×100
算出した義歯への泡の付着率から、下記に示す4段階の評価基準によって義歯への泡の付着性を評価した。
評価基準
◎:90%以上
○:70%以上90%未満
△:50%以上70%未満
×:50%未満
【0040】
使用原料の詳細を下記に示す。
(A)成分
ラウリルジメチルアミンオキシド:
ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製(商品名:カデナックスDM12D-W)
(B)成分
ヒドロキシエタンジホスホン酸:
ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製(商品名:フェリオックス115-A)
(C)成分
カルボキシメチルセルロースナトリウムI:
ダイセルミライズ(株)製、CMC-1(エーテル化度:1.10~1.50)
カルボキシメチルセルロースナトリウムII:
ダイセルミライズ(株)製、CMC-2(エーテル化度:0.7~1.1)
【0041】
【表1】
【0042】
次に、処方例を示す。処方例に示す組成の液体義歯洗浄剤組成物を常法によって調製し、実施例と同様のトリガー式スプレー容器、もしくは内容物を霧状で吐出させるトリガー式スプレー容器(商品名;ソフラン アロマリッチ香りのミスト(ライオン(株)製)の霧吐出トリガー容器)に充填し、スプレー型義歯洗浄剤製品を調製した。なお、使用原料は実施例と同じであり、液体義歯洗浄剤組成物のpH(25℃)は8であった。
【0043】
[処方例1]
(A)ラウリルジメチルアミンオキシド 3.0
(B)ヒドロキシエタンジホスホン酸 1.5
(C)カルボキシメチルセルロースナトリウムII 0.2
濃グリセリン 5.0
プロピレングリコール 1.5
香料 0.25
水酸化ナトリウム 適量
水 残
合計 100%
【0044】
[処方例2]
(A)ラウリルジメチルアミンオキシド 3.0
(B)ヒドロキシエタンジホスホン酸 1.5
(C)アルギン酸ナトリウム 0.15
濃グリセリン 5.0
プロピレングリコール 1.5
香料 0.25
水酸化ナトリウム 適量
水 残
合計 100%
【0045】
[処方例3]
(A)ラウリルジメチルアミンオキシド 3.0
(B)ヒドロキシエタンジホスホン酸 1.5
(C)キサンタンガム 0.1
濃グリセリン 5.0
プロピレングリコール 1.5
香料 0.25
水酸化ナトリウム 適量
水 残
合計 100%
【0046】
[処方例4]
(A)ラウリルジメチルアミンオキシド 3.0
(B)ヒドロキシエタンジホスホン酸 1.5
(C)ヒドロキシエチルセルロース 0.15
濃グリセリン 5.0
プロピレングリコール 1.5
香料 0.25
水酸化ナトリウム 適量
水 残
合計 100%
【0047】
[処方例5]
(A)ラウリルジメチルアミンオキシド 3.0
(B)ヒドロキシエタンジホスホン酸 1.0
(C)カルボキシメチルセルロースナトリウムI 0.15
濃グリセリン 5.0
プロピレングリコール 1.5
トリポリリン酸ナトリウム 1.0
香料 0.25
水酸化ナトリウム 適量
水 残
合計 100%
【0048】
[処方例6]
(A)ラウリルジメチルアミンオキシド 3.0
(B)ヒドロキシエタンジホスホン酸 1.0
(C)カルボキシメチルセルロースナトリウムII 0.2
濃グリセリン 5.0
プロピレングリコール 1.5
リンゴ酸ナトリウム 1.0
香料 0.25
水酸化ナトリウム 適量
水 残
合計 100%
【0049】
[処方例7]
(A)ラウリルジメチルアミンオキシド 3.0
(B)ヒドロキシエタンジホスホン酸 1.0
(C)カルボキシメチルセルロースナトリウムI 0.15
濃グリセリン 5.0
プロピレングリコール 1.5
ピロリン酸ナトリウム 1.0
香料 0.25
水酸化ナトリウム 適量
水 残
合計 100%
【0050】
[処方例8]
(A)ラウリルジメチルアミンオキシド 3.0
(B)ヒドロキシエタンジホスホン酸 1.0
(C)カルボキシメチルセルロースナトリウムII 0.2
濃グリセリン 5.0
プロピレングリコール 1.5
フィチン酸 1.0
香料 0.25
水酸化ナトリウム 適量
水 残
合計 100%