(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022100911
(43)【公開日】2022-07-06
(54)【発明の名称】ショーツ
(51)【国際特許分類】
A41B 9/04 20060101AFI20220629BHJP
A41D 27/20 20060101ALI20220629BHJP
A61F 13/49 20060101ALI20220629BHJP
A61F 13/74 20060101ALI20220629BHJP
【FI】
A41B9/04 C
A41B9/04 D
A41D27/20 E
A61F13/49 220
A61F13/74
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020215194
(22)【出願日】2020-12-24
(71)【出願人】
【識別番号】594152929
【氏名又は名称】株式会社タカギ
(74)【代理人】
【識別番号】100074273
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 英夫
(74)【代理人】
【識別番号】100173222
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 英二
(74)【代理人】
【識別番号】100151149
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 幸城
(72)【発明者】
【氏名】池田 恭子
【テーマコード(参考)】
3B035
3B128
3B200
【Fターム(参考)】
3B035AA16
3B035AB11
3B128EA01
3B128EB18
3B128KA01
3B128KA02
3B200AA01
3B200AA03
3B200AA15
3B200CA11
3B200DE03
3B200DE15
(57)【要約】
【課題】吸水パッド等の吸収体のみを取り換えることができ、使用性に優れたショーツを提供すること。
【解決手段】生理用ショーツ、失禁用ショーツ等として用いて好適な本発明に係るショーツでは、ショーツ本体1の前側下部から底部を経て後側に至るまでの領域に、吸水パッド2等の吸収体を出し入れ可能に収容するポケット3を設ける。また、本発明に係るショーツでは、前記ポケット3に前記吸収体2を出し入れするためのポケット口15,16を、間隔をあけて複数設ける。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ショーツ本体の前側下部から底部を経て後側に至るまでの領域に、吸水パッド等の吸収体を出し入れ可能に収容するポケットを設けたショーツ。
【請求項2】
前記ポケットに前記吸水パッドを出し入れするためのポケット口を、間隔をあけて複数設けた請求項1に記載のショーツ。
【請求項3】
前記ポケットに前記吸収体を出し入れするためのポケット口の少なくとも一つを、第1ポケット形成部と第2ポケット形成部とをオーバーラップさせて構成してあり、
前記第1ポケット形成部は、前記ポケットの一端側から他端側に向かって延び、他端側に向かって開口する第1開口部を有し、この第1開口部からその内部に前記吸収体を挿入可能であり、
前記第2ポケット形成部は、前記ポケットの他端側から一端側に向かって延び、一端側に向かって開口する第2開口部を有し、この第2開口部からその内部に前記吸収体を挿入可能であり、
前記第1開口部、前記第2開口部のいずれか一方が他方の内側にある請求項1または2に記載のショーツ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、生理用ショーツや失禁用ショーツ等として用いて好適なショーツに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のショーツとして、経血、尿等の水分(体液)を吸収するための吸水パッドがクロッチ部に縫い付けられたものがある。斯かるショーツは、洗えば繰り返し使えるので、経済性に優れている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記従来のショーツは、吸水パッドのみを取り換えることができないので、吸水パッドが多量の水分(経血等)を吸収した場合でも、着用者は、不衛生さや臭い等からくる不快感に耐えながら着用を続けなければならない恐れがある。
【0004】
本発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、吸水パッド等の吸収体のみを取り換えることができ、使用性に優れたショーツを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明に係るショーツは、ショーツ本体の前側下部から底部を経て後側に至るまでの領域に、吸水パッド等の吸収体を出し入れ可能に収容するポケットを設けた(請求項1)。
【0006】
上記ショーツにおいて、前記ポケットに前記吸収体を出し入れするためのポケット口を、間隔をあけて複数設けてもよい(請求項2)。
【0007】
上記ショーツにおいて、前記ポケットに前記吸収体を出し入れするためのポケット口の少なくとも一つを、第1ポケット形成部と第2ポケット形成部とをオーバーラップさせて構成してあり、前記第1ポケット形成部は、前記ポケットの一端側から他端側に向かって延び、他端側に向かって開口する第1開口部を有し、この第1開口部からその内部に前記吸収体を挿入可能であり、前記第2ポケット形成部は、前記ポケットの他端側から一端側に向かって延び、一端側に向かって開口する第2開口部を有し、この第2開口部からその内部に前記吸収体を挿入可能であり、前記第1開口部、前記第2開口部のいずれか一方が他方の内側にあるようにしてもよい(請求項3)。
【発明の効果】
【0008】
本願発明では、吸水パッド等の吸収体のみを取り換えることができ、使用性に優れたショーツが得られる。
【0009】
すなわち、本願の各請求項に係る発明のショーツでは、吸収体を出し入れ可能に収容するポケットを設けてあるので、例えば吸収体が多量の水分(経血等)を吸収した場合、吸収体のみを取り換えることにより、快適な着用を維持することが可能となる。また、本発明の吸収体の取り換えは、ショーツを脱ぎ切ることなくこれに脚を通したまま、つまりは例えばブーツ等を穿いたままで行えるので、外出先でも吸収体の取り換えをそれだけ迅速かつ簡単に行うことができる。さらに、本発明のショーツでは、特に汚れ易い吸収体をショーツ本体と別体としてあり、斯かる吸収体はショーツ本体に一体化された状態の吸収体より洗い易いので、吸収体を洗って繰り返し使用する場合における衛生面の向上や長期的な使用の実現にも資するものとなる。
【0010】
請求項2に係る発明のショーツでは、ポケット口が複数あるので、着用者がそれぞれ最も使いやすい位置にあるポケット口から吸収体を出し入れすることにより、その利便性を高めることができる上、任意のポケット口から挿入した吸収体を別のポケット口から引っ張るようにすれば、ポケットに吸収体をより簡単に収容することもできる。
【0011】
請求項3に係る発明のショーツでは、オーバーラップ状のポケット口を設けることにより、そのポケット口から不意に吸収体が抜けてしまうことが確実に防止されるので、ポケットに収容した吸収体の安定性を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】(A)及び(B)は、本発明の一実施の形態に係るショーツの説明図及び要部拡大平面図である。
【
図3】(A)及び(B)は、前記ショーツの要部の斜視図及び縦断面図である。
【
図4】(A)及び(B)は、前記ショーツの変形例の正面図及び背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施の形態について以下に説明する。
【0014】
図1(A)に示すショーツは、生理中や失禁等をケアしたいときに着用して好適なショーツであり、ショーツ本体1の前側下部(中央よりも下方)から底部を経て後側(例えばウエスト)に至るまでの領域に、経血、尿等の水分(体液)を吸収するための吸水パッド(吸収体の一例)2を出し入れ可能に収容するポケット3を有する(
図1(B)も参照)。
【0015】
ポケット3は、
図2及び
図3(B)に示すように、上記領域にある身頃(本例では前身頃であるが、その一部または全部が後身頃でもよい)の身生地4の内側(着用者の肌に向く側)に取り付けるマチ当布(防水布)5と、このマチ当布5の一端側(前端側)に内側から取り付ける第1ポケット形成体6と、マチ当布5の他端側(後端側)に内側から取り付ける第2ポケット形成体7とによって構成してある。
【0016】
本例においてマチ部分を構成するマチ当布5は、例えば縫合により身生地4に取り付けることができ、その大きさは適宜設定できる。
【0017】
第1ポケット形成体6は、
図2の左の部分拡大分解斜視図に示すように、内側から外側に向かって、裏マチ(前裏マチ)8Aと、パッド(前パッド)9Aと、メッシュ(前メッシュ)10Aとを積層・一体化(縫製、圧着等、一体化の手段は問わない)して構成してある。
【0018】
ここで、肌が接する裏マチ8Aは、肌触りが良く、戻り感(吸水パッド2等で吸収した水分が肌側に戻ってくる感触)の少ない機能素材(例えば水分が通る多数の隙間(貫通孔等)を有し、かつ、その表面に撥水性を持たせた素材)で形成してあり、パッド9Aは、経血、尿等の水分の吸収性に優れた素材、あるいは水分を素早く拡散する素材などで形成し、メッシュ10Aは吸水パッド2へと向かう水分の通過を早める(なるべく遅くしない)目合いを有し、かつ、吸水パッド2が吸収した水分の戻りを軽減させる効果を有するものであることが好ましく、その素材には、一般的なメッシュと同じく、ポリエステルやポリプロピレン等を用いることが考えられる。
【0019】
他方、第2ポケット形成体7は、
図2の右上の部分拡大分解斜視図に示すように、内側から外側に向かって、裏マチ(後裏マチ)8Bと、パッド(後パッド)9Bと、メッシュ(後メッシュ)10Bとを積層・一体化(縫製、圧着等、一体化の手段は問わない)して構成してある。なお、裏マチ8Bには上記裏マチ8Aの素材を、パッド9Bには上記パッド9Aの素材を、メッシュ10Bには上記メッシュ10Aの素材を、それぞれ用いることができる。
【0020】
そして、
図2に示すように、第1ポケット形成体6は、その他端側の縁6aを除いた周縁が縫合によりマチ当布5の一端側に取り付けられ、これにより、第1ポケット形成部11(
図3(A)及び(B)参照)ができる。すなわち、この第1ポケット形成部11は、ポケット3の一端側(前端側)から他端側(後端側)に向かって延び、他端側に向かって開口する第1開口部12(
図3(B)参照)を有し、この第1開口部12から第1ポケット形成部11の内部に吸水パッド2を挿入可能である。
【0021】
また、
図2に示すように、第2ポケット形成体7は、その一端側の縁7aと他端側の縁中央部7bとを除いた周縁が縫合によりマチ当布5に取り付けられ、これにより、第2ポケット形成部13(
図3(A)及び(B)参照)ができる。すなわち、この第2ポケット形成部13は、ポケット3の他端側(後端側)から一端側(前端側)に向かって延び、一端側に向かって開口する第2開口部14(
図3(B)参照)を有し、この第2開口部14から第2ポケット形成部13の内部に吸水パッド2を挿入可能である。また、第2ポケット形成部13は、マチ当布5に縫合されない他端側の縁中央部7bによって形成される開口(ポケット口)15からもその内部に吸水パッド2を挿入可能である。
【0022】
そして、
図3(B)に示すように、第1開口部12は第2開口部14の内側にあり、本例では、このように第1ポケット形成部11と第2ポケット形成部13とをオーバーラップさせて、一つのポケット口16を構成する。このようにオーバーラップ状のポケット口16を設ける本例では、そのポケット口16から不意に吸水パッド2が抜けてしまうことが確実に防止されるので、ポケット3に収容した吸水パッド2の安定性を高めることが可能となる。
【0023】
上記のように構成した本例のショーツでは、吸水パッド2を出し入れ可能に収容するポケット3を設けてあるので、例えば吸水パッド2が多量の水分(経血等)を吸収した場合、吸水パッド2のみを取り換えることにより、快適な着用を維持することが可能となる。そして、本例では、吸水パッド2の表側(肌と反対側)にあるマチ当布5に防水機能を持たせてあるので、吸水パッド2が吸収した経血等の水分がショーツ本体1の表側に漏れ出さないようにすることもできる。
【0024】
また、本例の吸水パッド2の取り換えは、ショーツを脱ぎ切ることなくこれに脚を通したまま、つまりは例えばブーツ等を穿いたままで行えるので、外出先でも吸水パッド2の取り換えをそれだけ迅速かつ簡単に行うことができる。
【0025】
さらに、本例のショーツでは、特に汚れ易い吸水パッド2をショーツ本体1と別体としてあり、斯かる吸水パッド2はショーツ本体1に一体化された状態の吸収体より洗い易いので、吸水パッド2を洗って繰り返し使用する場合における衛生面の向上や長期的な使用の実現にも資するものとなる。
【0026】
すなわち、本例のショーツは、吸水パッド2等の吸収体のみを取り換えることができ、使用性に優れたものとなっている。
【0027】
加えて、本例のショーツでは、間隔をあけて二つのポケット口15,16を設けてあるので、着用者がそれぞれ最も使いやすい位置にあるポケット口15,16から吸水パッド2を出し入れすることにより、その利便性を高めることができる上、任意のポケット口15,16から挿入した吸収体を別のポケット口16,15から引っ張るようにすれば、ポケット3に吸水パッド2をより簡単に収容することもできる。すなわち、間隔をあけて複数のポケット口を設けた場合、任意の一つのポケット口に吸収体の挿入口としての役割を持たせつつ、他の任意の一つのポケット口に吸収体のセッティング用の口としての役割を持たせることができる。そして、このように複数のポケット口に異なる役割を持たせることができる場合には、例えば、挿入口となる方を大きく、セッティング用の口となる方を小さくする、というように、ポケット口の寸法を異ならせるようにしてもよい。
【0028】
なお、本発明は、上記の実施の形態に何ら限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々に変形して実施し得ることは勿論である。例えば、以下のような変形例を挙げることができる。
【0029】
ポケット3において、着用者の肌と吸水パッド2との間に位置する部位には、以下で述べるような様々な機能を持たせることが考えられ、その部位の機能を複数にしたり高めたりするために2層以上の構造を持たせるようにしてもよい。すなわち、上記部位に持たせる機能としては、例えば、撥水機能(上記部位が汚れ難くなる、汚れが落ち易くなるという効果が得られる)、拡散機能(吸水パッド2に入る水分を一点に集中させないため、吸収スピードを高められる)、吸収性向上機能(吸水パッド2へ水分を引っ張り込む)、乾燥を早める機能、水分を逆戻りさせない機能(肌当たりをサラッとさせる)、水分吸収機能(ポケット3に吸水パッド2等を収容していない状態でもある程度の吸水を可能とする)といった機能を挙げることができる。
【0030】
そして、上記実施の形態では、着用者の肌と吸水パッド2との間に位置する部位に、裏マチ8A、8Bとパッド9A、9Bとメッシュ10A、10Bとを着用者の肌側からこの順に設けてあるが、上記部位に狙いとする機能を持たせるために、各部材8~10の素材、形態、寸法、配置(積層順等)は適宜変更可能であり、例えばパッド9A、9B又はメッシュ10A、10Bの何れか一方または両方を設けないようにしてもよく、さらには他の部材を設けるようにしてもよい。
【0031】
上記実施の形態では、第1開口部12が第2開口部14の内側にあるが、これに限らず、第2開口部14が第1開口部12の内側にあるようにしてもよい。
【0032】
上記実施の形態では、二つのポケット口15,16の構造を異ならせてあるが、いずれか一方の構造に統一してもよく、ポケット口15に上記ポケット口16の構造を持たせ、ポケット口16に上記ポケット口15の構造を持たせても(ポケット口15,16の各構造を他方の構造に変えても)よい。
【0033】
上記実施の形態では、身生地4及びマチ当布5の内側に第1、第2ポケット形成部6、7を設け、ポケット口15,16をポケット3の肌側(内側)に形成してあるので、着用したショーツをやや下げた状態(脚を通している状態)でポケット3への吸水パッド2の出し入れをする動作が行い易くなり、また、外観が普通のショーツと同じとなり、見た目の違和感を無くし、着用者の安心感や満足度を高めることができる利点がある。
【0034】
しかし、これに限らず、例えば、身生地4及びマチ当布5の外側に第1、第2ポケット形成部6、7を設け、ポケット口15,16をポケット3の外側に形成してもよい。この場合、ポケット3に対して吸水パッド2をショーツ本体1の外側から出し入れすることになり、肌側にポケット口15,16が形成されないので、それだけ身体への密着度合いが増し、経血の伝い漏れ等が生じ難くなる。なお、この場合、ポケット3に収容した吸水パッド2による水分の吸収を妨げ難くするために、身生地4及びマチ当布5に水透過性に優れた素材を用いたり、ポケット3の内側に位置する領域にある身生地4、マチ当布5の一部を無くしたりするようにしてもよい。
【0035】
上記実施の形態では、二つのポケット口15,16を設けているが、設けるポケット口は、一つでも三つ以上でもよい。
【0036】
上記実施の形態では、二つのポケット口15,16をいずれもマチ部分の丈方向(ポケット3の長手方向)に直交する方向(
図1(B)では紙面左右方向)に延びるように設けているが、これに限らず、例えば
図4(A)及び(B)に示すように、マチ部分の丈方向に延びるポケット口17を設けてもよい。
【0037】
すなわち、
図3(A)及び(B)に示すショーツは、上述のように、前端側から後端側に向かって延びる第1ポケット形成部11と、後端側から前端側に向かって延びる第2ポケット形成部13とをオーバーラップさせてポケット口16を構成しているが、
図4(A)及び(B)に示すショーツは、着用者の左端側(一端側)から右端側(他端側)に向かって延びる第1ポケット形成部11と、右端側から左端側に向かって延びる第2ポケット形成部13とをオーバーラップさせてポケット口17を構成してある。なお、ここでの左右は、着用者にとっての左右方向を意味し、
図4(A)の紙面上での左右とは逆になる。
【0038】
上記実施の形態では、洗って繰り返し使用可能な吸水パッド2をポケット3に収容しているが、ポケット3に収容する吸収体はこれに限らず、市販のパッドやライナーを収容してもよいし、タオル地のハンカチ、ポケットティッシュ等を応急的に収容することもでき、また、一般的な生理用ショーツと同様に、市販のナプキンを装着することも可能である。そして、ポケット3に複数の吸収体を収容してもよい。
【0039】
また、例えばショーツ本体1のマチ部分を表マチ(肌と反対側のマチ)と裏マチ(肌側のマチ)の二枚の生地で構成し、裏マチの前後両端部のみを表マチに縫い合わせ、裏マチの左右の両サイドを表マチから遊離させた状態としてもよく、この場合、裏マチに対する市販の羽根つきナプキンの装着が容易となり、裏マチと表マチの間の空間がポケット3として機能することになる。もちろん、この場合に、表マチまたは裏マチの少なくともいずれか一方をポケット口を有する袋状(ポケット状)に構成し、表マチ単体または裏マチ単体をポケット3として利用できるようにしてもよい。
【0040】
ショーツ本体1の後部においてポケット3(マチ当布5)をどの程度まで上側に延ばすかは適宜に設定可能である。例えば、吸水パッド2による吸収量、後ろ漏れ対策の有無、昼用か夜用か、といった用途等の違いに応じて、用いる吸水パッド2の大きさや形態、装着位置等が変わるのであり、なるべく多くの種類の吸水パッド2を収容可能にする(汎用性を持たせる)という観点からは、ポケット3(マチ当布5)をショーツ本体1後部の上側(ウエスト)まで延ばすことが考えられる。ただし、デザイン性等を考慮して、ポケット3(マチ当布5)をショーツ本体1後部の上下方向の中間部まで延ばしたり、同下部に留めたりしてもよい。
【0041】
なお、上記変形例どうしを適宜組み合わせてもよいことはいうまでもない。
【符号の説明】
【0042】
1 ショーツ本体
2 吸水パッド(吸収体)
3 ポケット
4 身生地
5 マチ当布
6 第1ポケット形成体
6a 他端側の縁
7 第2ポケット形成体
7a 一端側の縁
7b 他端側の縁中央部
8A 裏マチ(前裏マチ)
8B 裏マチ(後裏マチ)
9A パッド(前パッド)
9B パッド(後パッド)
10A メッシュ(前メッシュ)
10B メッシュ(後メッシュ)
11 第1ポケット形成部
12 第1開口部
13 第2ポケット形成部
14 第2開口部
15 ポケット口
16 ポケット口
17 ポケット口