(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022100918
(43)【公開日】2022-07-06
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20120101AFI20220629BHJP
【FI】
G06Q10/06 332
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020215204
(22)【出願日】2020-12-24
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-04-14
(71)【出願人】
【識別番号】520203183
【氏名又は名称】Rsmile株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】特許業務法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】富治林 希宇
(72)【発明者】
【氏名】塚田 哲也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA06
(57)【要約】 (修正有)
【課題】施設の清掃に関する評価を行うことができる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理システム1において、情報処理装置30は、第1施設の清掃前の画像に関する第1画像情報及びその第1施設の清掃後の画像に関する第2画像情報を取得する第1取得部34と、施設の清掃前の画像、その施設の清掃後の画像及び清掃に関する評価を予め学習した学習モデルと、第1取得部によって取得した第1画像情報及び第2画像情報それぞれの画像とに基づいて、第1施設の清掃に関する評価を行う評価部35と、評価部35による評価を出力するよう制御する出力制御部40と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1施設の清掃前の画像に関する第1画像情報、及び、当該第1施設の清掃後の画像に関する第2画像情報を取得する第1取得部と、
施設の清掃前の画像、当該施設の清掃後の画像及び清掃に関する評価を予め学習した学習モデルと、前記第1取得部によって取得した第1画像情報及び第2画像情報それぞれの画像とに基づいて、第1施設の清掃に関する評価を行う評価部と、
前記評価部による評価を出力するよう制御する出力制御部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記第1取得部は、第1施設の管理者が使用する第1端末から、第1施設の清掃の満足度に関する満足度情報を取得し、
前記評価部は、第1画像情報、第2画像情報及び満足度情報に基づいて、学習モデルを再作成する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
第1施設を管理する管理者が使用する第1端末から、第1施設の清掃の依頼に関する清掃情報を受け付ける第1受付部と、
第1施設を清掃する清掃員が使用する第2端末から、第1施設の清掃を希望する希望情報を受け付ける第2受付部と、を備え、
前記出力制御部は、第1受付部によって受け付けた清掃情報に基づいて、第2受付部によって受け付けた希望情報を送信した第2端末に対して、第1施設の清掃を依頼する依頼情報を送信し、
第1取得部は、第2端末から第1画像情報及び第2画像情報を取得する
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
第1施設が立地する第1地域の複数の清掃料金に関する料金情報を取得する第2取得部と、
前記第2取得部によって取得された料金情報に基づいて、第1地域の清掃料金を推定して推定清掃料金を取得する推定部と、
前記推定部によって推定された推定清掃料金に基づいて、第1地域の清掃料金を特定する特定部と、を備え、
前記出力制御部は、前記特定部によって特定される清掃料金を出力するよう制御する
請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記出力制御部は、第1施設を管理する管理者が使用する第1端末から提示される、管理者が第1施設の清掃を依頼する際に希望する第1希望料金と、前記特定部によって特定される清掃料金とを、第1施設の清掃を希望する清掃員が使用する第2端末の表示部に表示するよう制御する
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
第1施設を管理する管理者が使用する第1端末から、管理者が第1施設の清掃を依頼する際に希望する第1希望料金に関する第1料金情報を取得すると共に、第1施設の清掃を希望する清掃員が使用する第2端末から、清掃員が第1施設を清掃する際に希望する第2希望料金に関する第2料金情報を取得する第3取得部を備え、
前記出力制御部は、前記第3取得部によって取得した第1料金情報に基づく第1希望料金と第2料金情報に基づく第2希望料金とが対応する場合、当該第2希望料金を提示した清掃員の第2端末に対して、第1施設の清掃を依頼する依頼情報を送信する
請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
コンピュータが、
第1施設の清掃前の画像に関する第1画像情報、及び、当該第1施設の清掃後の画像に関する第2画像情報を取得する第1取得ステップと、
施設の清掃前の画像、当該施設の清掃後の画像及び清掃に関する評価を予め学習した学習モデルと、前記第1取得ステップにおいて取得した第1画像情報及び第2画像情報それぞれの画像とに基づいて、第1施設の清掃に関する評価を行う評価ステップと、
前記評価ステップによる評価を出力するよう制御する出力制御ステップと、
を実行する情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
第1施設の清掃前の画像に関する第1画像情報、及び、当該第1施設の清掃後の画像に関する第2画像情報を取得する第1取得機能と、
施設の清掃前の画像、当該施設の清掃後の画像及び清掃に関する評価を予め学習した学習モデルと、前記第1取得機能によって取得した第1画像情報及び第2画像情報それぞれの画像とに基づいて、第1施設の清掃に関する評価を行う評価機能と、
前記評価機能による評価を出力するよう制御する出力制御機能と、
を実現させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、種々の施設では定期的又は非定期に清掃が行われている。この場合、施設を管理する管理者は、外部の業者の従業員等にその施設の清掃を依頼する場合がある。例えば、外部の業者は、従業員が施設の清掃を行うと、清掃に関する報告(清掃報告)を管理者に送付することがあった。管理者は、清掃報告に基づいて、施設が清掃されたことを把握し、また適切に清掃が行われていることを確認している。
【0003】
ところで、施設の清掃に関する評価を行う技術には、特許文献1に記載された技術が存在する。特許文献1に記載された技術は、施設に配されるカメラを利用して撮影範囲に写る清掃用具の移動を取得し、その移動の変化に応じて施設の清掃に関する評価を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、施設に配されるカメラを利用して清掃に関する評価を行うが、施設にカメラが配されていない場合には清掃に関する評価を行うことができない。
【0006】
本発明は、施設の清掃に関する評価を行うことができる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様の情報処理装置は、第1施設の清掃前の画像に関する第1画像情報、及び、その第1施設の清掃後の画像に関する第2画像情報を取得する第1取得部と、施設の清掃前の画像、その施設の清掃後の画像及び清掃に関する評価を予め学習した学習モデルと、第1取得部によって取得した第1画像情報及び第2画像情報それぞれの画像とに基づいて、第1施設の清掃に関する評価を行う評価部と、評価部による評価を出力するよう制御する出力制御部と、を備える。
【0008】
一態様の情報処理装置では、第1取得部は、第1施設の管理者が使用する第1端末から、第1施設の清掃の満足度に関する満足度情報を取得し、評価部は、第1画像情報、第2画像情報及び満足度情報に基づいて、学習モデルを再作成することとしてもよい。
【0009】
一態様の情報処理装置は、第1施設を管理する管理者が使用する第1端末から、第1施設の清掃の依頼に関する清掃情報を受け付ける第1受付部と、第1施設を清掃する清掃員が使用する第2端末から、第1施設の清掃を希望する希望情報を受け付ける第2受付部と、を備え、出力制御部は、第1受付部によって受け付けた清掃情報に基づいて、第2受付部によって受け付けた希望情報を送信した第2端末に対して、第1施設の清掃を依頼する依頼情報を送信し、第1取得部は、第2端末から第1画像情報及び第2画像情報を取得することとしてもよい。
【0010】
一態様の情報処理装置は、第1施設が立地する第1地域の複数の清掃料金に関する料金情報を取得する第2取得部と、第2取得部によって取得された料金情報に基づいて、第1地域の清掃料金を推定して推定清掃料金を取得する推定部と、推定部によって推定された推定清掃料金に基づいて、第1地域の清掃料金を特定する特定部と、を備え、出力制御部は、特定部によって特定される清掃料金を出力するよう制御することとしてもよい。
【0011】
一態様の情報処理装置では、出力制御部は、第1施設を管理する管理者が使用する第1端末から提示される、管理者が第1施設の清掃を依頼する際に希望する第1希望料金と、特定部によって特定される清掃料金とを、第1施設の清掃を希望する清掃員が使用する第2端末の表示部に表示するよう制御することとしてもよい。
【0012】
一態様の情報処理装置は、第1施設を管理する管理者が使用する第1端末から、管理者が第1施設の清掃を依頼する際に希望する第1希望料金に関する第1料金情報を取得すると共に、第1施設の清掃を希望する清掃員が使用する第2端末から、清掃員が第1施設を清掃する際に希望する第2希望料金に関する第2料金情報を取得する第3取得部を備え、出力制御部は、第3取得部によって取得した第1料金情報に基づく第1希望料金と第2料金情報に基づく第2希望料金とが対応する場合、当該第2希望料金を提示した清掃員の第2端末に対して、第1施設の清掃を依頼する依頼情報を送信することとしてもよい。
【0013】
一態様の情報処理方法では、コンピュータが、第1施設の清掃前の画像に関する第1画像情報、及び、その第1施設の清掃後の画像に関する第2画像情報を取得する第1取得ステップと、施設の清掃前の画像、その施設の清掃後の画像及び清掃に関する評価を予め学習した学習モデルと、第1取得ステップにおいて取得した第1画像情報及び第2画像情報それぞれの画像とに基づいて、第1施設の清掃に関する評価を行う評価ステップと、評価ステップによる評価を出力するよう制御する出力制御ステップと、を実行する。
【0014】
一態様の情報処理プログラムは、コンピュータに、第1施設の清掃前の画像に関する第1画像情報、及び、その第1施設の清掃後の画像に関する第2画像情報を取得する第1取得機能と、施設の清掃前の画像、その施設の清掃後の画像及び清掃に関する評価を予め学習した学習モデルと、第1取得機能によって取得した第1画像情報及び第2画像情報それぞれの画像とに基づいて、第1施設の清掃に関する評価を行う評価機能と、評価機能による評価を出力するよう制御する出力制御機能と、を実現させる。
【発明の効果】
【0015】
一態様の情報処理装置は、第1施設の清掃前の画像に関する第1画像情報、及び、その第1施設の清掃後の画像に関する第2画像情報を取得し、予め学習した学習モデルと第1画像情報及び第2画像情報それぞれの画像とに基づいて、第1施設の清掃に関する評価を行って出力する。これにより、一態様の情報処理装置は、施設の清掃に関する評価を行うことができる。
また、一態様の情報処理方法及び情報処理プログラムは、上述した一態様の情報処理装置と同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】一実施形態に係る情報処理装置について説明するための図である。
【
図2】一実施形態に係る情報処理装置について説明するためのブロック図である。
【
図3】第1画像情報及び第2画像情報それぞれに基づく画像について説明するための図である。
【
図4】第1地域の複数の清掃料金と、推定清掃料金とを表示部に表示する場合の画面の一例について説明するための図である。
【
図5】一実施形態に係る情報処理方法について説明する第1のフローチャートである。
【
図6】一実施形態に係る情報処理方法について説明する第2のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の一実施形態について説明する。
本明細書では、「情報」の文言を使用しているが、「情報」の文言は「データ」と言い換えることができ、「データ」の文言は「情報」と言い換えることができる。
【0018】
まず、情報処理装置30の概要について説明する。
図1は、一実施形態に係る情報処理システム1について説明するための図である。
【0019】
情報処理システム1は、第1端末10、第2端末20及び情報処理装置30を備える。
情報処理装置30は、施設(第1施設100)を管理する管理者(第1端末10)からその施設の清掃の依頼を受け付け、その清掃の依頼を1又は複数の清掃員(第2端末20)に対して公開する。情報処理装置30は、その公開に対して清掃員(その施設の清掃を希望する者)から清掃を行う申込が有った場合、その清掃員(第2端末20)に対して清掃を依頼する。この場合、情報処理装置30は、複数の清掃員から清掃の申込が有った場合、複数の清掃員のうち選択した者に対して第1施設100の清掃を依頼してもよい。
【0020】
清掃員は、例えば、第2端末20等を利用して、第1施設100を清掃する前と、第1施設100を清掃した後とで清掃場所を撮影し、撮影した画像を情報処理装置30に送信する。情報処理装置30は、第1施設100を清掃する前の画像の情報としての第1画像情報と、第1施設100を清掃した後の画像の情報としての第2画像情報とを第2端末20から取得する。なお、その画像は、静止画及び動画であってもよい。
【0021】
情報処理装置30は、種々の施設の清掃を行う前の画像と、その種々の施設の清掃を行った後の画像と、清掃後の評価とを複数学習して生成される学習モデルを取得する。
情報処理装置30は、学習モデルと、第1画像情報に基づく画像と、第2画像情報に基づく画像を利用して、第1施設100についての清掃に関する評価を行う。情報処理装置30は、その評価の結果を、第1端末10に送信してもよく、第2端末20に送信してもよい。
【0022】
ここで、情報処理装置30は、コンピュータ(例えば、サーバ、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等)であってよい。また、第1端末10は、例えば、サーバ、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等であってもよい。第2端末20は、例えば、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等であってもよい。
【0023】
次に、情報処理装置30について詳細に説明する。
図2は、一実施形態に係る情報処理装置30について説明するためのブロック図である。
情報処理装置30は、通信部41、記憶部42、表示部43、第1受付部32、第2受付部33、第1取得部34、評価部35、第2取得部36、推定部37、特定部38、第3取得部39及び出力制御部40を備える。通信部41、記憶部42及び表示部43は、情報処理装置30の「出力部」の一実施形態であってもよい。第1受付部32、第2受付部33、第1取得部34、評価部35、第2取得部36、推定部37、特定部38、第3取得部39及び出力制御部40は、情報処理装置30の制御部31(例えば、演算処理装置等)の一機能として実現されてもよい。
【0024】
通信部41は、外部にある端末との間で通信を行う。例えば、通信部41は、第1端末10との間で情報の送受信を行うことが可能である。また例えば、通信部41は、第2端末20との間で情報の送受信を行うことが可能である。
通信部41は、後述する出力制御部40の制御に基づいて、種々の情報を情報処理装置30の外部(例えば、第1端末10、第2端末20及び外部サーバ(図示せず)等)に送信してもよい。
【0025】
記憶部42は、種々の情報及びプログラムを記憶する。
記憶部42は、例えば、種々の施設の清掃を行う前の画像と、その種々の施設の清掃を行った後の画像と、清掃後の評価とを複数学習して生成される学習モデルを記憶してもよい。例えば、情報処理装置30の制御部31は、上述した学習モデルを生成して、記憶部42に記憶してもよい。又は、例えば、情報処理装置30は、外部で生成された学習モデルを、通信部41を介して取得して、記憶部42に記憶してもよい。
記憶部42は、後述する出力制御部40の制御に基づいて、種々の情報を記憶してもよい。
【0026】
表示部43は、例えば、文字、記号及び画像等を表示することが可能である。
一例として、表示部43は、第1画像情報に基づく画像と、第2画像情報に基づく画像とを表示することが可能である。この場合、表示部43は、第1画像情報に基づく画像と、第2画像情報に基づく画像と1つの画面に並べて表示することとしてもよい。
また、表示部43は、後述する出力制御部40の制御に基づいて、種々の情報に基づく文字、記号及び画像等を表示することとしてもよい。
【0027】
第1受付部32は、第1施設100を管理する管理者が使用する第1端末10から、第1施設100の清掃の依頼に関する清掃情報を受け付ける。清掃情報は、第1施設100の清掃を依頼する情報である。清掃情報には、例えば、第1施設100の住所及び名称、第1施設100のうち清掃を行う個所(例えば、部屋、廊下、階段、出入口等)、清掃を行う日時、並びに、清掃の内容(例えば、掃き掃除、拭き掃除及び点検等)等の情報が含まれていてもよい。また、清掃情報には、後述する、管理者が第1施設100の清掃を依頼する際に希望する清掃料金(第1希望料金)に関する第1料金情報が含まれていてもよい。第1希望料金は、例えば、管理者が清掃員に対して支払う労働費用であってもよい。
【0028】
情報処理装置30は、第1受付部32によって清掃情報を受け付けると、例えば後述する出力制御部40の制御に基づいて、第1施設100の清掃を1又は複数の清掃員に依頼するために、第1施設100の清掃に関する求人を公開する。第2受付部33は、その公開に応じて、第2端末20からその求人に申し込むことを示す希望情報を受け付ける。
すなわち、第2受付部33は、第1施設100を清掃する清掃員が使用する第2端末20から、第1施設100の清掃を希望する希望情報を受け付ける。希望情報は、第1施設100の清掃を希望する、清掃の申込に関する情報である。希望情報には、後述する、清掃員が第1施設100を清掃する際に希望する報酬金額(第2希望料金)に関する情報が含まれていてもよい。
【0029】
情報処理装置30は、第2受付部33によって受け付けた希望情報に応じて清掃員に第1施設100の清掃を依頼する場合、後述する出力制御部40の制御に基づいて、その希望情報を送信した第2端末20に対して、第1施設100の清掃を依頼する依頼情報を送信する。情報処理装置30は、第1施設100の清掃を複数人で行う求人を出した場合、複数の清掃員(第2端末20)に対して依頼情報を送信してもよい。
【0030】
また、情報処理装置30は、管理者が第1施設100の清掃について所定数の清掃員による清掃を希望する場合に、その所定数を超える清掃員(第2端末20)から希望情報を受け付けると、所定数を超える清掃員の中から選択した清掃員(第2端末20)に対して依頼情報を送信してもよい。この場合、情報処理装置30は、後述する出力制御部40の制御に基づいて、第1希望料金以下の料金であり、且つ、複数の第2希望料金のうち最も低い第2希望料金を提示した清掃員の第2端末20に対して、第1施設100の清掃を依頼する依頼情報を送信することとしてもよい。
情報処理装置30は、上記の一例の他に、清掃員の評価、清掃を希望した順(先着順)、及び、任意(ランダム)の選択に応じて、清掃員を選択することとしてもよい。
【0031】
第2端末20は、依頼情報に基づく画像を自機の表示部21に表示することにより、清掃員に対して、第1施設100の清掃の依頼を受けたことを把握させることができる。清掃員は、これにより、第1施設100を清掃する。
【0032】
第1取得部34は、第2端末20から第1画像情報及び第2画像情報を取得することとしてもよい。すなわち、第1取得部34は、第1施設100の清掃前の画像に関する第1画像情報、及び、その第1施設100の清掃後の画像に関する第2画像情報を取得する。例えば、第1取得部34は、通信部41を介して、第2端末20から第1画像情報及び第2画像情報を取得する。
清掃員は、例えば、第2端末20等に配されるカメラ部(図示せず)を利用して、第1施設100の依頼された清掃箇所の清掃前の状態を撮影すると共に、その清掃の終了後の清掃箇所の状態を撮影する。例えば、第2端末20は、清掃箇所の清掃前の状態を撮影した画像(第1画像情報)と、その清掃箇所の清掃後の状態を撮影した画像(第2画像情報)とを情報処理装置30に送信する。
第1取得部34は、第2端末20から送信される第1画像情報及び第2画像情報を取得する。
【0033】
図3は、第1画像情報及び第2画像情報それぞれに基づく画像について説明するための図である。
図3に一例を示すように、第1画像情報に基づく画像は、第1施設100を清掃する前に撮像された画像であり、第1施設100にはゴミ200等が落ちている。また、第2画像情報に基づく画像は、第1施設100を清掃した後に撮像される画像であり、清掃が行われることによりゴミ等が落ちていない。
【0034】
第1画像情報に基づく画像と、第2画像情報に基づく画像とは、例えば、同一の清掃箇所を撮影した画像であればよく、画角等が完全に一致しなくともよく、同一の清掃箇所を撮影する方向が清掃前と清掃後とで異なっていてもよい。
【0035】
なお、第2端末20は、例えば、第1画像情報及び第2画像情報を情報処理装置30の外部にあるサーバ(図示せず)に送信してもよい。この場合、第1取得部34は、所定のタイミングで、通信部41を介してサーバから第1画像情報及び第2画像情報を取得してもよい。
【0036】
また、第1取得部34は、第1端末10から満足度情報を取得することとしてもよい。すなわち、後述するように評価部35によって第1施設100の清掃に関する評価が行われ、出力制御部40の制御に基づいてその評価の結果が外部(例えば、第1端末10等)に送信された場合、第1取得部34は、第1施設100の管理者が使用する第1端末10から満足度情報を取得する。満足度情報は、第1施設100の清掃の満足度に関する情報である。例えば、第1端末10を使用する管理者は、清掃が行われた後の第1施設100を確認すること、及び、第1画像情報及び第2画像情報それぞれに基づく画像を確認すること等に応じて、第1施設100において行われた清掃について評価を行う。第1端末10は、管理者による清掃の評価が入力されることに応じて、その清掃の評価を管理者の清掃に関する満足度(満足度情報)として情報処理装置30に送信する。第1取得部34は、第1端末10から送信される満足度情報を、通信部41を介して取得する。満足度は、所定段階(一例として、5段階等)で表現されてもよく、点数で評価されてもよい。
【0037】
評価部35は、学習モデルと、第1取得部34によって取得した第1画像情報及び第2画像情報それぞれの画像とに基づいて、第1施設100の清掃に関する評価を行う。
学習モデルは、施設の清掃前の画像、その施設の清掃後の画像、及び、清掃に関する評価を予め学習したモデルである。学習モデルは、上記の一例に加えて、施設を清掃する時の清掃内容、施設を清掃する際の料金、施設を清掃した清掃員の評価及び経験、施設が立地する地域、並びに、施設の築年数等を予め学習したモデルであってもよい。学習に利用される画像の施設は、第1施設100とは異なっていてもよく、種々の施設であってよい。その画像は、施設のうちの一部を撮影した画像であってよい。一例として、画像は、清掃を行う個所(例えば、部屋、廊下、階段、出入口等)を撮影した画像であってよい。画像は、施設の清掃箇所を清掃前に撮影した画像と、その清掃箇所を清掃後に撮影した画像であってよい。同一の清掃箇所を清掃前に撮影した画像と清掃後に撮影した画像とは、例えば、同一の清掃箇所を撮影した画像であればよく、画角等が完全に一致しなくともよく、同一の清掃箇所を撮影する方向が清掃前と清掃後とで異なっていてもよい。清掃に関する評価は、清掃箇所の清掃前と清掃後とで撮影される画像に対応する評価であってよい。すなわち、清掃に関する評価は、例えば、清掃箇所Aにおいて清掃Bが行われる場合、清掃Bの前に画像が生成されると共に、その清掃Bの後に画像が生成されるときの、その清掃箇所Aにおける清掃Bに関する評価であってよい。清掃に関する評価は、例えば、多段階の評価等を始めとる種々の評価であってよい。その評価の一例は、良い、まあまあ良い、普通、ちょっと悪い及び悪い等の評価であってもよく、点数による評価であってもよい。
例えば、制御部31は、施設の清掃前の画像、その施設の清掃後の画像、及び、清掃に関する評価を予め複数学習することにより学習モデルを生成する。また、情報処理装置30は、外部で生成された学習モデルを取得してもよい。
評価部35は、上述した学習モデルと、第1施設100の清掃箇所を清掃する前に撮影される画像(第1画像情報)と、その第1施設100の清掃箇所を清掃した後に撮影される画像(第2画像情報)とに基づいて、その第1施設100の清掃箇所の清掃に関する評価を行う。
【0038】
なお、上述したように、第1画像情報及び第2画像情報それぞれに基づく画像は、静止画又は動画であってもよい。評価部35は、第1画像情報及び第2画像情報のうち少なくとも一方が動画の場合、動画から少なくとも1つのフレームを取得し、そのフレームを利用して第1施設100の清掃に関する評価を行うこととしてもよい。この場合、フレームは、清掃箇所を記録したフレームであってよく、例えば、管理者等によって指定されてもよい。また、フレームは、清掃に関するノウハウが有る場合には、そのノウハウに基づく箇所が管理者等によって予め指定されることにより、ノウハウに基づく箇所を記録したフレームであってもよい。又は、評価部35は、第1画像情報及び第2画像情報のうち少なくとも一方が動画の場合、その動画を利用して第1施設100の清掃に関する評価を行うこととしてもよい。
【0039】
評価部35は、動画を利用して第1施設100の清掃に関する評価を行う場合、動画から切り出した1又は複数のフレームに基づいて、清掃に関する評価を行うこととしてもよい。すなわち、評価部35は、「清掃後の品質」及び「清掃前後の清掃度合い」を評価することとしてもよい。この場合、評価部35は、清掃に関する評価を行う場合、清掃前の動画(動画から切り出した1又は複数のフレーム)と、清掃後の動画(動画から切り出した1又は複数のフレーム)との比較を行う場合、自動で同一の清掃箇所を評価することとしてもよい。
【0040】
後述する出力制御部40は、評価部35による評価を出力する。例えば、出力制御部40は、評価部35による評価を外部(一例として、第1端末10等)に送信するよう通信部41を制御する。
【0041】
評価部35は、例えば、制御部31の全体と協働して、第1画像情報、第2画像情報及び満足度情報に基づいて、学習モデルを再作成することとしてもよい。すなわち、評価部35(制御部31)は、第1画像情報に基づく画像、第2画像情報に基づく画像、及び、満足度情報に基づく第1施設100の管理者による清掃の評価をさらに学習することにより、新たな学習モデルを生成してもよい。評価部35は、新たな学習モデルが生成された場合、その新たな学習モデルを利用して、清掃に関する評価を行うこととしてもよい。
【0042】
すなわち、上述した評価部35は、(1)第1施設100の清掃前の汚れ具合をビックデータにより品質評価すると共に、(2)その第1施設100の清掃後の汚れ具合をビックデータにより品質評価する。また、評価部35は、(3)上記の2つの品質評価に基づいて、管理者(又は、第1施設100のオーナー)目線で清掃に関する評価(「清掃度合い」を評価)し、上記(1)及び(2)と、上記(3)との乖離が管理者(オーナー)の満足度に与える影響(例えば、清掃後の品質により、前後の違いが満足度に影響するか等)を調査することが可能である。
【0043】
この場合、評価部35は、清掃前の品質評価に基づいて、どの部分が「管理者(オーナー)の視点」の評価に影響するか調査してもよい。すなわち、評価部35は、管理者(オーナー)がどの清掃箇所(例えば、出入口、廊下及び階段等)に対してセンシティブになるか調査してもよい。
また、評価部35は、清掃前の品質評価に基づいて、どの部分が「清掃員の視点」の現地(第1施設100)での評価に影響するか調査してもよい。すなわち、評価部35は、清掃員がどの清掃箇所(例えば、出入口、廊下及び階段等)に対してセンシティブになるか調査してもよい。
評価部35は、第1画像情報及び第2画像情報に基づく画像の評価と、現地(第1施設100)での評価との乖離を調査してもよい。
【0044】
一例として、評価部35は、清掃員よって第1施設100が清掃された後の管理者による評価及び満足度、すなわち、管理者の視点での清掃の評価(例えば、綺麗になったか否か等)、及び、その清掃について管理者が満足したかの評価(満足度)を取得してもよい。管理者による清掃の評価は、例えば、点数による評価等であってもよい。管理者の満足度は、例えば、複数の種々の清掃に関する項目に対する点数による評価であってもよく、複数の種々の清掃に関する項目について満足したか否かの2段階の評価であってもよい。
また、一例として、評価部35は、清掃員よって第1施設100が清掃される前のその第1施設100の管理者による評価(例えば、第1施設100の汚れ具合(清掃度)等の評価(満足度))と、清掃員よって第1施設100が清掃された後のその第1施設100の管理者による評価(例えば、第1施設100の汚れ具合(清掃度)等の評価(満足度))と取得してもよい。管理者による評価は、例えば、点数による評価であってもよく、複数の種々の清掃に関する項目に対する点数による評価であってもよく、複数の種々の清掃に関する項目について満足したか否かの2段階の評価であってもよい。なお、この場合、評価部35は、清掃員によって第1施設100が清掃された場合、その清掃前後の管理者による評価の乖離に基づいて、その管理者が満足しているか否かを取得してもよい。一例として、評価部35は、第1施設100の清掃前の清掃度(汚れ具合等の評価)が80点であり、第1施設100の清掃後の清掃度(汚れ具合等の評価)が100点の時の第1の場合と、第1施設100の清掃前の清掃度(汚れ具合等の評価)が30点であり、第1施設100の清掃後の清掃度(汚れ具合等の評価)が90点の時の第2の場合とでは、第1の場合の清掃前後の評価の乖離が20点であり、第2の場合の清掃前後の評価の乖離が60点であるので、乖離の大きい第2の場合に管理者がおり満足しているとする満足度を取得してもよい。
また、評価部35は、管理者による清掃に関する評価及び満足度を取得する場合、清掃箇所のどの部分をより気にしているかの評価(満足度)を取得してもよい。例えば、評価部35は、清掃箇所(例えば、部屋、廊下、階段、出入口等)の清掃に関する評価(満足度)を取得し、管理者が複数の清掃箇所のうちどの箇所をより気にするか(より良い評価をするか、又は、より悪い評価をするか等)を取得してもよい。
なお、評価部35は、清掃員による清掃に関する評価を取得してもよい。すなわち、評価部35は、例えば、清掃員による清掃のうちどの清掃箇所(例えば、部屋、廊下、階段、出入口等)をより重点的に清掃したかの評価を取得してもよい。
評価部35は、管理者による評価(満足度)と、清掃員よる評価とを取得することにより、今後清掃員が施設を清掃する場合に、どの清掃箇所をより重点的に清掃した方が良いのか(管理者による評価及び満足度がより向上するのか)を取得することができる。また、評価部35は、管理者により清掃前の評価及び満足度により、清掃員が第1施設100の清掃箇所を清掃後に、その管理者の視点による評価及び満足度に関してどの部分が影響するか(清掃及び評価に関して影響するか)を取得することができる。また、評価部35は、管理者により清掃前の評価及び満足度により、清掃員が第1施設100の清掃箇所を清掃する時にどの部分が影響するか(清掃及び評価に関して影響するか)を取得することができる。
評価部35は、上述した管理者の視点での評価及び満足度(満足度情報)を学習して学習モデルを再度生成してもよい。すなわち、一例として、評価部35は、第1画像情報、第2画像情報、及び、満足度情報(第1施設100の清掃前の管理者による評価及び満足度と、第1施設100の清掃後の管理者による評価及び満足度)に基づいて、学習モデルを再作成してもよい。
【0045】
また、第2取得部36は、情報処理装置30から清掃員(第2端末20)に対して第1施設100の清掃を依頼する前に、料金情報を取得することとしてもよい。すなわち、第2取得部36は、第1施設100が立地する第1地域の複数の清掃料金に関する料金情報を取得することとしてもよい。第1地域は、例えば、第1施設100が立地する市区町村を単位とした地域であってもよく、第1施設100が立地する町名を単位とした地域であってもよく、及び、第1地域を基準として所定の距離内にある地域等であってもよい。料金情報は、例えば、第1地域に立地する複数の施設の種々の箇所を清掃する場合の清掃料金であってもよい。また、料金情報は、第1地域に立地する複数の施設の種々の箇所を清掃する場合の清掃に関する見積料金であってもよい。また、料金情報は、第1地域に立地する複数の施設の種々の箇所を清掃する場合、清掃員がその清掃の仕事を請けた受注料金であってもよい。料金情報は、施設の種類の種々の箇所として、例えば、アパート、マンション、オフィス、室内及び共用部分等の種々の清掃内容(例えば、拭き掃除、掃き掃除等)に応じた清掃に関する料金であってもよい。第2取得部36は、例えば、通信ネットワーク上のWebサイトに掲示される施設の清掃料金を、その施設が立地する地域を特定した状態で、料金情報として取得してもよい。また、第2取得部36は、例えば、情報処理装置30を操作するユーザによって、情報処理装置30の入力部(例えば、キーボード及びマウス等(図示せず))が操作されることにより、第1地域の複数の清掃料金が入力された場合、その清掃料金を料金情報として取得してもよい。また、第2取得部36は、上述した一例に限らず、種々の方法を利用して第1地域の清掃料金を料金情報として取得してもよい。
【0046】
推定部37は、第2取得部36によって取得された料金情報に基づいて、第1地域の清掃料金を推定して推定清掃料金を取得することとしてもよい。一例として、推定部37は、料金情報に基づく複数の清掃料金の平均値を算出して平均清掃料金を取得することにより、その平均清掃料金を第1地域の清掃料金(推定清掃料金)としてもよい。この場合、平均値は、例えば、加重平均値であってもよく、相加平均値であってもよい。すなわち、推定部37は、第1地域、清掃を行う施設の種類、清掃箇所及び清掃内容等に応じた推定清掃料金、すなわち、清掃作業に応じた単価(例えば、料金情報に基づく複数の清掃料金の加重平均値等)を取得することとしてもよい。なお、推定部37は、推定清掃料金として、1つの値(料金)(一例として、2万円等)を取得する場合に限らず、最小値と最大値との間の範囲を持つ料金(一例として、1万円~3万円等)を取得してもよい。
また、一例として、推定部37は、料金情報に基づく複数の清掃料金のうち、最大料金側(上位)から所定数の金額と、最小料金側(下位)から所定数の金額とを除去した残りの清掃料金を第1地域の清掃料金(推定清掃料金)としてもよい。すなわち、推定清掃料金は、例えば、1つの値で示される料金(一例として、2万円等)に限定されず、値について幅を持つ料金(一例として、1万円~3万円)であってもよい。
なお、推定部37は、上記の一例に限らず種々の方法により、第1地域の複数の清掃料金に基づいて、第1地域における妥当と考えられる清掃料金(推定清掃料金)を推定してもよい。
【0047】
図4は、第1地域の複数の清掃料金と、推定清掃料金とを表示部43に表示する場合の画面の一例について説明するための図である。
表示部43は、出力制御部40の制御に基づいて、
図4に一例を示すように、第1地域(A地域)に立地する複数の施設(例えば、B建物、C建物及びD建物等)の清掃料金を表示すると共に、その清掃料金に基づいて推定部37によって推定される推定清掃料金を表示してもよい。
なお、推定清掃料金は、一例として、単位面積当たりの清掃料金、及び、清掃内容に応じた清掃料金等を始めとする種々の清掃料金であってもよい。また、推定清掃料金は、第1地域に立地する特定の施設に関する清掃料金であってもよい。
【0048】
上述した推定部37は、業界のベンチマークとなる相場費用の算出することが可能である。この場合、特定部38は、上述した平均値を算出する一例に限らず、種々の要素を考慮して、推定清掃料金を取得することとしてもよい。すなわち、推定部37は、様々な情報を総合定期に判断して清掃料金に関する相場を取得することとしてもよい。例えば、推定部37は、種々の要素(様々な情報)として、(1)市場の各種指標(例えば、原油価格、雇用率及び日経平均など)、(2)シーズナリティ、(3)エリア特性、(4)Asset特性(例えば、ホテル、アパート、マンション、戸建、ビル、オフィス、住宅、商業施設、物流、ヘルスケア、複合型、倉庫、旅館、室外及び室内等)、及び、(5)第1施設100の管理者(又は、オーナー)と清掃員との評価数値及び管理者(又は、オーナー)の満足度評価等のうち、少なくとも1つの情報に応じて、推定清掃料金を取得することとしてもよい。
これにより、推定部37は、清掃に関する相場の比較だけではなく、その相場との乖離の説明を自動的に取得することが可能になる。一例として、推定部37は、需要と供給とのバランス、及び、原油価格が上がっているから相場の清掃料金の+10%の上昇は妥当等の説明を取得することが可能になる。また、推定部37は、実際の見積金額だけではなく、受発注に至った場合の相場を取得することが可能になる。
【0049】
特定部38は、推定部37によって推定された推定清掃料金に基づいて、第1地域の清掃料金を特定することとしてもよい。
【0050】
例えば、特定部38は、推定部37によって推定された推定清掃料金を第1地域の清掃料金として特定することとしてもよい。
【0051】
又は、例えば、特定部38は、推定部37によって推定された推定清掃料金と、評価部35による評価とに基づいて、第1地域の清掃料金を特定することとしてもよい。ここでの「評価」は、例えば、清掃員が過去に清掃を行った場合(例えば、情報処理装置30から依頼を受けて1又は複数の施設の清掃を行った場合)に、その清掃についての評価部35による評価の結果であってよい。
【0052】
特定部38は、清掃員の過去の評価(評価部35による評価)が良い場合には、推定清掃料金のうちより高額な料金を、その清掃員が第1地域に立地する施設を清掃する際の清掃料金として特定してもよい。一例として、特定部38は、清掃員の過去の評価が良い場合には、1つの値を持つ推定清掃料金(例えば、2万円等)に対して、清掃員の過去の評価に応じた金額を加算した料金を、その清掃員が第1地域に立地する施設を清掃する際の清掃料金として特定してもよい。また、一例として、特定部38は、清掃員の過去の評価が良い場合には、値について幅を持つ推定清掃料金(例えば、1万円~3万円等)の範囲のうち、清掃員の過去の評価に応じたより高い金額(例えば、3万円等)を、その清掃員が第1地域に立地する施設を清掃する際の清掃料金として特定してもよい。
【0053】
上記と同様に、特定部38は、清掃員の過去の評価(評価部35による評価)が悪い場合には、推定清掃料金のうちより低額な料金を、その清掃員が第1地域に立地する施設を清掃する際の清掃料金として特定してもよい。一例として、特定部38は、清掃員の過去の評価が悪い場合には、1つの値を持つ推定清掃料金(例えば、2万円等)に対して、清掃員の過去の評価に応じた金額を減算した料金を、その清掃員が第1地域に立地する施設を清掃する際の清掃料金として特定してもよい。また、一例として、特定部38は、清掃員の過去の評価が悪い場合には、値について幅を持つ推定清掃料金(例えば、1万円~3万円等)の範囲のうち、清掃員の過去の評価に応じたより低い金額(例えば、1万円等)を、その清掃員が第1地域に立地する施設を清掃する際の清掃料金として特定してもよい。
【0054】
後述する出力制御部40は、特定部38によって特定される清掃料金を出力する。例えば、出力制御部40は、特定部38によって特定される清掃料金を外部(一例として、第1端末10及び第2端末20の少なくとも一方等)に送信するよう通信部41を制御する。
【0055】
情報処理装置30は、第1端末10から第1施設100の清掃の依頼を受ける際に、第1端末10を使用する管理者が希望する第1施設100の清掃料金(第1料金情報)を受け付けてもよい。また、情報処理装置30は、第2端末20から第1施設100の清掃の申し込みを受ける際に、第2端末20を使用する清掃員が希望する報酬(第2料金情報)を受け付けてもよい。
すなわち、第3取得部39は、第1施設100を管理する管理者が使用する第1端末10から第1料金情報を取得すると共に、第1施設100の清掃を希望する清掃員が使用する第2端末20から第2料金情報を取得することとしてもよい。第1料金情報は、管理者が第1施設100の清掃を依頼する際に希望する清掃料金(第1希望料金)に関する情報である。第2料金情報は、清掃員が第1施設100を清掃する際に希望する報酬金額(第2希望料金)に関する情報である。
なお、第1希望料金及び第2希望料金は、例えば、1つの値となる料金(一例として、2万円等)に限定されることはなく、最小値と最大値との間の範囲を持つ料金(一例として、1万円~3万円等)であってもよい。また、第1端末10を使用する管理者は、例えば、上述したように推定部37によって推定される推定清掃料金を考慮して、適宜、第1希望料金を設定することとしてもよい。また、第2端末20を使用する清掃員は、例えば、上述したように推定部37によって推定される推定清掃料金を考慮して、適宜、第2希望料金を設定することとしてもよい。
ここで、第1料金情報には、第1施設の清掃を清掃員に依頼する場合のその清掃員の評価、すなわち、清掃員が過去に種々の施設を清掃した際に受けた評価に関する情報が含まれていてもよい。同様に、第2料金情報には、清掃員が過去に種々の施設を清掃した際に受けた評価に関する情報が含まれていてもよい。ここで、清掃員が過去に種々の施設を清掃した際に受けた評価は、管理者(又は、オーナー)による清掃に関する評価(例えば、清掃度合い等)、清掃に関する満足度及び納期(又は、納期に関する評価)等であってもよい。
一例として、第3取得部39は、上述したように第1端末10から送信される清掃情報に第1料金情報が含まれる場合には、第1受付部32を介して第1料金情報を取得してもよい。また、一例として、第3取得部39は、上述したように第2端末20から送信される希望情報に第2料金情報が含まれる場合には、第2受付部33を介して第2料金情報を取得してもよい。
【0056】
出力制御部40は、評価部35による評価を出力するよう出力部を制御する。出力部は、例えば、通信部41、記憶部42及び表示部43等であってよい。
例えば、出力制御部40は、評価部35による評価を出力する。例えば、出力制御部40は、評価部35による評価に関する情報を外部に送信するよう通信部41を制御する。一例として、出力制御部40は、通信部41を制御することにより、評価部35による評価を第1端末10に送信してもよく、第2端末20に送信してもよい。この場合、出力制御部40は、評価部35による評価に関する情報と共に、第1画像情報及び第2画像情報を外部に送信するよう通信部41を制御してもよい。
出力制御部40は、評価部35による評価に関する情報を記憶するよう記憶部42を制御してもよい。この場合、出力制御部40は、評価部35による評価に関する情報に、第1画像情報及び第2画像情報を対応付けて記憶するよう記憶部42を制御してもよい。
出力制御部40は、評価部35による評価を表示するよう表示部43を制御してもよい。この場合、出力制御部40は、評価部35による評価と共に、第1画像情報及び第2画像情報それぞれに基づく画像を表示するよう表示部43を制御してもよい。
【0057】
また、上述したように、出力制御部40は、第1受付部32によって受け付けた清掃情報に基づいて、第2受付部33によって受け付けた希望情報を送信した第2端末20に対して、第1施設100の清掃を依頼する依頼情報を送信することとしてもよい。これにより、情報処理装置30は、第2端末20を使用する清掃員に対して、第1施設100の清掃を依頼することができる。
【0058】
出力制御部40は、特定部38によって特定される清掃料金を出力するよう出力部を制御することとしてもよい。この場合、出力制御部40は、特定部38によって特定される清掃料金と共に、推定部37によって推定される第1地域の推定清掃料金を出力するよう出力部を制御してもよい。出力部は、上述したように、例えば、通信部41、記憶部42及び表示部43等であってよい。
例えば、出力制御部40は、特定部38によって特定される清掃料金に関する情報を外部に送信するよう通信部41を制御する。一例として、出力制御部40は、通信部41を制御することにより、推定清掃料金を第1端末10に送信してもよく、第2端末20に送信してもよい。
出力制御部40は、特定部38によって特定される清掃料金に関する情報を記憶するよう記憶部42を制御してもよい。
出力制御部40は、特定部38によって特定される清掃料金を表示するよう表示部43を制御してもよい。
【0059】
また、上述したように、出力制御部40は、特定部38によって特定される清掃料金に関する情報を外部(一例として、第1端末10及び第2端末20の少なくとも一方等)に送信するよう通信部41を制御する。出力制御部40は、清掃料金に関する情報を第2端末20に送信する場合、第3取得部39によって取得される第1希望料金に関する情報(第1料金情報)も第2端末20に送信してもよい。この場合、例えば、第2端末20は、清掃料金に関する情報及び第1料金情報が送信された場合、清掃料金及び第1希望料金を表示部43に表示する。
すなわち、出力制御部40は、第1施設100を管理する管理者が使用する第1端末10から提示される、管理者が第1施設100の清掃を依頼する際に希望する第1希望料金と、特定部38によって特定される清掃料金とを、第1施設100の清掃を希望する清掃員が使用する第2端末20の表示部21に表示するよう制御することとしてもよい。
これにより、清掃作業の発注者となる管理者は、第1地域の清掃料金に関する特性を知ることができるため、その第1地域の清掃料金に関する特性に応じた料金で清掃作業を発注することができる。同様に、清掃作業の受注者となる清掃員は、第1地域の清掃料金に関する特性を知ることができるため、受注額が適正で有るか否かを理解することができ、また清掃員が清掃作業の受注を目指す場合でも第1地域の清掃料金に関する特性に応じた料金を提示して受注を目指すことができ、清掃作業をより請けやすくすることができる。また、管理者及び清掃員は、第1地域の清掃料金に関する特性、すなわち第1地域における清掃作業の料金に関する相場を理解した上で受発注作業を行うことができるため、清掃料金に関する交渉よりも、清掃作業の内容(例えば、清掃の品質等)に重点をおいた交渉を行うことが可能になる。
【0060】
また、上述したように、情報処理装置30は、清掃情報に基づいて、管理者が第1施設100の清掃について所定数の清掃員による清掃を希望する場合、1又は複数の清掃員(第2端末20)に対して依頼情報を送信する。この場合、出力制御部40は、第3取得部39によって取得した第1料金情報に基づく第1希望料金と第2料金情報に基づく第2希望料金とが対応する場合、その第2希望料金を提示した清掃員の第2端末20に対して、第1施設100の清掃を依頼する依頼情報を送信することとしてもよい。すなわち、出力制御部40は、第1希望料金及び第2希望料金に基づいて、管理者と清掃員とのマッチングを行い、マッチングの取れた清掃員(第2端末20)に対して依頼情報を送信してもよい。
出力制御部40は、第1希望料金及び第2希望料金のうち少なくとも一方が範囲を持つ料金(料金範囲)の場合、第1希望料金と第2希望料金との少なくとも一部が重なると、その第2希望料金を提示した清掃員の第2端末20に対して、依頼情報を送信してもよい。具体的な一例として、第1施設100の清掃に関して、第1端末10によって8000円~15000円を範囲とする第1希望料金(第1料金情報)が情報処理装置30に登録されると共に、第2端末20によって10000円~15000円を範囲とする第2希望料金(第2料金情報)が情報処理装置30に登録される場合、第1希望料金と第2希望料金とのそれぞれの範囲の少なくとも一部が重なるため、出力制御部40は、その第2希望料金を登録した清掃員が使用する第2端末20に対して、依頼情報を送信してもよい。
なお、出力制御部40は、第1料金情報に、清掃員の清掃に関する評価の情報(清掃員の過去の評価(一例として、5点満点で4点以上等)及び納期等)が含まれている場合には、第2料金情報に基づいて、第1料金情報に対応する評価を有する清掃員を特定し、その清掃員が使用する第2端末20に対して依頼情報を送信してもよい。この場合、第2料金情報にも、清掃員の清掃に関する評価の情報(清掃員の過去に受けた評価及び納期等)が含まれている。すなわち、出力制御部40は、清掃員が過去に受けた清掃に関する評価に基づいて、管理者と清掃員とのマッチングを行い、マッチングの取れた清掃員(第2端末20)に対して依頼情報を送信してもよい。
また、出力制御部40は、第1施設100の清掃作業の内容に基づいて、管理者と清掃員とのマッチングを行い、マッチングの取れた清掃員に対して依頼情報を送信してもよい。
【0061】
又は、出力制御部40は、第3取得部39によって取得した第1料金情報及び第2料金情報に基づき、第1希望料金以下の料金であり、且つ、1又は複数の第2希望料金のうち最も低い第2希望料金を提示した清掃員の第2端末20に対して、第1施設100の清掃を依頼する依頼情報を送信することとしてもよい。
【0062】
第2端末20を使用する清掃員は、例えば、清掃料金に関する相場を理解できるため、自らの希望料金(第2希望料金)を相場と比較することができ、受注率を想定することが可能になる。一例として、清掃員は、第2希望料金が相場より10%高い場合には受注率が80%と想定でき、ただし現在の状況(例えば、原油価格が上昇)を考慮すると、受注率は85~87%と想定することも可能になる。また、清掃員は、相場とは別に、一例として、QCD(Quality(品質)、Cost(費用)、Delivery(納期))等の評価を受ける。このため、清掃員は、QCDの評価が高ければ、相場以上の第2希望金額でも第1施設100の清掃を受注することができる等を想定することが可能になる。
【0063】
すなわち、情報処理装置30(制御部31)は、管理者と清掃員との希望清掃料金のマッチングを自動で生成する。管理者(第1端末10)は、第1施設100の清掃に関する作業について、清掃員に対して入札するよう促すことが可能である。この場合、制御部31は、第1希望料金と第2希望料金とに基づいて、受発注者のマッチング金額を自動で生成する。
第1端末10が第1希望金額(一例として、時給5,000円)を設定した場合、制御部31は、第1施設100の清掃に関する業務内容(例えば、掃き掃除、拭き掃除及び点検等)、業務対象(例えば、アパート、戸建て及びビル等)、エリア特性、及び、時期(シーズン)等を考慮して、清掃料金に関する相場単価を生成する。
また、情報処理装置30(制御部31)は、清掃員から第2希望金額(一例として、時給3,000円)を取得する。
その結果、情報処理装置30(制御部31)は、相場単価と、第2希望金額とに基づいて、清掃員に支払う金額(マッチング金額)(一例として、3,000円)を設定する。
情報処理装置30(制御部31)は、上記のように設定されたマッチング金額と、他の複数のマッチング金額とに基づいて、すなわち、「不動産のタイプ、業務内容、エリア及び時期(シーズン)に応じた人件費等」と「マッチング金額」との相関関係を取得することに基づいて、マッチングされやすい最低金額を取得でき、発注者はその金額をもとに、入札方式として発注金額(第1希望金額)を設定することができる。
【0064】
次に、一実施形態に係る情報処理方法について説明する。
【0065】
まず、清掃に関する評価等の方法について説明する。
図5は、一実施形態に係る情報処理方法について説明する第1のフローチャートである。
【0066】
ステップST101において、第1取得部34は、画像情報を取得する。すなわち、すなわち、第1取得部34は、第2端末20から送信される、第1施設100の清掃前の画像に関する第1画像情報、及び、その第1施設100の清掃後の画像に関する第2画像情報を取得する。
【0067】
ステップST102において、評価部35は、学習モデルと、ステップST101で取得した第1画像情報及び第2画像情報それぞれの画像とに基づいて、第1施設100の清掃に関する評価を行う。ここで、学習モデルは、施設の清掃前の画像、その施設の清掃後の画像、及び、清掃に関する評価を予め学習したモデルである。
【0068】
ステップST103において、出力制御部40は、ステップST102で行われた評価の結果を出力するよう出力部を制御する。ここで、出力部は、例えば、通信部41、記憶部42及び表示部43等であってよい。例えば、出力制御部40は、評価部35による評価に関する情報を外部に送信するよう通信部41を制御する。また、例えば、出力制御部40は、評価部35による評価に関する情報を記憶するよう記憶部42を制御してもよい。また、例えば、出力制御部40は、評価部35による評価を表示するよう表示部43を制御してもよい。
【0069】
上述したように、情報処理装置30は、清掃員によって第1施設100の清掃が行われることに応じてその清掃に関する評価を行った場合、次回の清掃(新たな施設(第1施設100)の清掃)を清掃員に依頼する時に、以下の処理を行うこととしてもよい。
また、上述したステップST101~ST103と、後述するステップST104~ST106とは、一連の処理として実施される例に限らす、それぞれ別の処理として実施されてもよい。
【0070】
ステップST104において、第2取得部36は、第1施設100が立地する第1地域の複数の清掃料金に関する料金情報を取得する。この場合、第2取得部36は、種々の方法を利用して第1地域の清掃料金を料金情報として取得してもよい。
【0071】
ステップST105において、推定部37は、ステップST104で取得された料金情報に基づいて、第1地域の清掃料金を推定して推定清掃料金を取得する。一例として、推定部37は、料金情報に基づく複数の清掃料金の平均値を算出して平均清掃料金を取得し、その平均清掃料金を推定清掃料金としてもよい。また、一例として、推定部37は、料金情報に基づく複数の清掃料金のうち、上位から所定数の金額と、下位から所定数の金額とを除去した残りの清掃料金を推定清掃料金としてもよい。すなわち、推定清掃料金は、例えば、1つの値で示される料金であってもよく、値について幅を持つ料金であってもよい。なお、推定部37は、種々の方法により、第1地域の複数の清掃料金に基づいて、第1地域における妥当と考えられる清掃料金(推定清掃料金)を推定してもよい。
【0072】
ステップST106において、特定部38は、ステップST105で推定された推定清掃料金と、ステップST102における評価の結果とに基づいて、清掃員が第1地域に立地する新たな施設(第1施設100)の清掃を行う場合に、清掃料金を特定する。
出力制御部40は、特定部38によって特定される清掃料金を出力するよう出力部を制御する。出力部は、上述したように、例えば、通信部41、記憶部42及び表示部43等であってよい。
例えば、出力制御部40は、特定部38によって特定される清掃料金に関する情報を外部(一例として、第1端末10及び第2端末20の少なくとも一方等)に送信するよう通信部41を制御する。また、例えば、出力制御部40は、特定部38によって特定される清掃料金に関する情報を記憶するよう記憶部42を制御してもよい。また、例えば、出力制御部40は、特定部38によって特定される清掃料金を表示するよう表示部43を制御してもよい。
清掃員は、第2端末20の表示部21に表示される清掃料金を確認することにより、新たな施設(第1施設100)についての清掃の依頼を請けるか否か決定することができる。同様に、管理者は、第1端末10の表示部11に表示される清掃料金を確認することにより、新たな施設(第1施設100)についての清掃を清掃員に依頼するか否かを決定することができる。
【0073】
次に、第2端末20(清掃員)に第1施設100の清掃を依頼する場合の方法について説明する。すなわち、情報処理装置30は、上述した
図5を用いて説明した処理の前に、最初の第1施設100の清掃を清掃員に依頼する場合に、以下の処理を行ってもよい。
図6は、一実施形態に係る情報処理方法について説明する第2のフローチャートである。
【0074】
ステップST201において、第3取得部39は、希望料金を取得する。すなわち、第3取得部39は、第1端末10から第1料金情報を取得すると共に、第2端末20から第2料金情報を取得する。第1料金情報は、管理者が第1施設100の清掃を依頼する際に希望する清掃料金(第1希望料金)に関する情報である。第2料金情報は、清掃員が第1施設100を清掃する際に希望する報酬金額(第2希望料金)に関する情報である。
【0075】
この場合、第3取得部39は、清掃情報に基づいて第1施設100の清掃を依頼する清掃員の人数よりも多く、清掃員から清掃の申し込みを受け付ける可能性がある。その際に、情報処理装置30は、後述するステップST202の処理を行う。
【0076】
ステップST202において、出力制御部40は、ステップST201で取得した第1料金情報及び第2料金情報に基づき、第1希望料金以下の料金であり、且つ、1又は複数の第2希望料金のうち最も低い(より低い)第2希望料金を提示した清掃員の第2端末20に対して、第1施設100の清掃を依頼する依頼情報を送信する。
【0077】
次に、本実施形態の効果について説明する。
情報処理装置30は、第1画像情報及び第2画像情報を取得する第1取得部34と、施設の清掃前の画像、その施設の清掃後の画像及び清掃に関する評価を予め学習した学習モデルと、第1取得部34によって取得した第1画像情報及び第2画像情報それぞれの画像とに基づいて、第1施設100の清掃に関する評価を行う評価部35と、評価部35による評価を出力するよう制御する出力制御部40と、を備える。
情報処理装置30は、第1施設100の清掃に関する評価を行うことができる。また、情報処理装置30は、第2端末20から第1画像情報及び第2画像情報それぞれを送信させ、それらの画像に基づいて清掃を評価するようにするので、第1施設100が清掃されたことを管理者に確認させることができる。すなわち、情報処理装置30は、第2端末20から第1画像情報及び第2画像情報を取得することで、第1施設100において行われた清掃に関する評価を行うことができるので、第1施設100の管理者を第1施設100に派遣して清掃の状況を確認させる必要がなく、管理者が第1施設100に行く手間と時間を省くことができる。
また、情報処理装置30は、学習モデルを利用するので、その学習モデルに基づいた一定の基準により清掃の評価を行うことができる。
【0078】
情報処理装置30では、第1取得部34は、第1施設100の管理者が使用する第1端末10から、第1施設100の清掃の満足度に関する満足度情報を取得してもよい。この場合、評価部35は、第1画像情報、第2画像情報及び満足度情報に基づいて、学習モデルを再作成することとしてもよい。
情報処理装置30は、第1施設100の清掃が行われた場合、その清掃に関する管理者の満足度(満足度情報)を取得する。情報処理装置30は、例えば、管理者のその満足度等を用いて学習モデルを再作成するので、管理者の満足度に応じた評価を行うことができる。
【0079】
情報処理装置30は、第1端末10から清掃情報を受け付ける第1受付部32と、第2端末20から希望情報を受け付ける第2受付部33と、を備えることとしてもよい。この場合、出力制御部40は、第1受付部32によって受け付けた清掃情報に基づいて、第2受付部33によって受け付けた希望情報を送信した第2端末20に対して依頼情報を送信してもよい。その後、その第2端末20を使用する清掃員によって第1施設100の清掃が行われた場合、上述したように、第1取得部34は、第2端末20から第1画像情報及び第2画像情報を取得することとしてもよい。
これにより、情報処理装置30は、管理者による第1施設100の清掃の依頼に応じて、清掃員に対して第1施設100を清掃するよう再依頼を行うことができる。
【0080】
情報処理装置30は、第1施設100が立地する第1地域の複数の清掃料金に関する料金情報を取得する第2取得部36と、第2取得部36によって取得された料金情報に基づいて、第1地域の清掃料金を推定して推定清掃料金を取得する推定部37と、推定部37によって推定された推定清掃料金に基づいて、第1地域の清掃料金を特定する特定部38と、を備えることとしてもよい。この場合、出力制御部40は、特定部38によって特定される清掃料金を出力するよう制御することとしてもよい。
清掃料金は、施設が立地する地域に応じて変わる可能性がある。この場合でも、情報処理装置30は、第1施設100が立地する第1地域の清掃料金に応じて、その第1施設100を清掃する料金を特定することができる。この場合、情報処理装置30は、清掃員による過去の清掃に関する評価に応じて、その清掃員に提示する清掃料金を変えることができる。よって、情報処理装置30は、適切に清掃を行う清掃員に対しては、清掃作業に応じた適正な清掃料金を提示することができる。
【0081】
情報処理装置30では、出力制御部40は、第1端末10から提示される、管理者が第1施設100の清掃を依頼する際に希望する第1希望料金と、特定部38によって特定される清掃料金とを、第1施設100の清掃を希望する清掃員が使用する第2端末20の表示部21に表示するよう制御することとしてもよい。
これにより、情報処理装置30は、清掃員に対して明示的に清掃料金を提示することができ、また第1希望料金と比較して清掃員の清掃料金が適正であることを提示することができる。
【0082】
情報処理装置30は、第1端末10から第1希望料金に関する第1料金情報を取得すると共に、第2端末20から第2希望料金に関する第2料金情報を取得する第3取得部39を備えることとしてもよい。この場合、出力制御部40は、第3取得部39によって取得した第1料金情報に基づく第1希望料金と第2料金情報に基づく第2希望料金とが対応する場合、その第2希望料金を提示した清掃員の第2端末20に対して、第1施設の清掃を依頼する依頼情報を送信することとしてもよい。
これにより、情報処理装置30は、清掃作業の受発注に関する管理者と清掃員とのマッチングを行うことができる。
【0083】
又は、上述した場合において、出力制御部40は、第3取得部39によって取得した第1料金情報及び第2料金情報に基づき、第1希望料金以下の料金であり、且つ、1又は複数の第2希望料金のうち最も低い第2希望料金を提示した清掃員の第2端末20に対して、第1施設100の清掃を依頼する依頼情報を送信することとしてもよい。
情報処理装置30は、最も低い(より低い)第2希望料金を提示した清掃員に対して第1施設100の清掃を依頼するので、管理者の金銭的な負担がより増大することを抑制することができる。
【0084】
情報処理方法では、コンピュータが、第1画像情報及び第2画像情報を取得する第1取得ステップと、施設の清掃前の画像、その施設の清掃後の画像及び清掃に関する評価を予め学習した学習モデルと、第1取得ステップにおいて取得した第1画像情報及び第2画像情報それぞれの画像とに基づいて、第1施設100の清掃に関する評価を行う評価ステップと、評価ステップによる評価を出力するよう制御する出力制御ステップと、を実行する。
情報処理方法は、第1施設100の清掃に関する評価を行うことができる。また、情報処理方法は、第2端末20から第1画像情報及び第2画像情報それぞれを送信させ、それらの画像に基づいて清掃を評価するようにするので、第1施設100が清掃されたことを管理者に確認させることができる。すなわち、情報処理方法は、第2端末20から第1画像情報及び第2画像情報を取得することで、第1施設100において行われた清掃に関する評価を行うことができるので、第1施設100の管理者を第1施設100に派遣して清掃の状況を確認させる必要がなく、管理者が第1施設100に行く手間と時間を省くことができる。
また、情報処理方法は、学習モデルを利用するので、その学習モデルに基づいた一定の基準により清掃の評価を行うことができる。
【0085】
情報処理プログラムは、コンピュータに、第1画像情報及び第2画像情報を取得する第1取得機能と、施設の清掃前の画像、その施設の清掃後の画像及び清掃に関する評価を予め学習した学習モデルと、第1取得機能によって取得した第1画像情報及び第2画像情報それぞれの画像とに基づいて、第1施設100の清掃に関する評価を行う評価機能と、評価機能による評価を出力するよう制御する出力制御機能と、を実現させる。
情報処理プログラムは、第1施設100の清掃に関する評価を行うことができる。また、情報処理プログラムは、第2端末20から第1画像情報及び第2画像情報それぞれを送信させ、それらの画像に基づいて清掃を評価するようにするので、第1施設100が清掃されたことを管理者に確認させることができる。すなわち、情報処理プログラムは、第2端末20から第1画像情報及び第2画像情報を取得することで、第1施設100において行われた清掃に関する評価を行うことができるので、第1施設100の管理者を第1施設100に派遣して清掃の状況を確認させる必要がなく、管理者が第1施設100に行く手間と時間を省くことができる。
また、情報処理プログラムは、学習モデルを利用するので、その学習モデルに基づいた一定の基準により清掃の評価を行うことができる。
【0086】
上述した情報処理装置30の各部は、コンピュータの演算処理装置等の機能として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置30の第1受付部32、第2受付部33、第1取得部34、評価部35、第2取得部36、推定部37、特定部38、第3取得部39及び出力制御部40は、コンピュータの演算処理装置等による第1受付機能、第2受付機能、第1取得機能、評価機能、第2取得機能、推定機能、特定機能、第3取得機能及び出力制御機能としてそれぞれ実現されてもよい。
情報処理プログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。情報処理プログラムは、外部メモリ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録されていてもよい。
また、上述したように、情報処理装置30の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、情報処理装置30の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置30の第1受付部32、第2受付部33、第1取得部34、評価部35、第2取得部36、推定部37、特定部38、第3取得部39及び出力制御部40は、コンピュータの演算処理装置等を構成する第1受付回路、第2受付回路、第1取得回路、評価回路、第2取得回路、推定回路、特定回路、第3取得回路及び出力制御回路として実現されてもよい。
また、情報処理装置30の通信部41、記憶部42及び表示部43(出力部)は、例えば、演算処理装置等の機能を含む通信機能、記憶機能及び表示機能(出力機能)として実現されもよい。また、情報処理装置30の通信部41、記憶部42及び表示部43(出力部)は、例えば、集積回路等によって構成されることにより通信回路、記憶回路及び表示回路(出力回路)として実現されてもよい。また、情報処理装置30の通信部41、記憶部42及び表示部43(出力部)は、例えば、複数のデバイスによって構成されることにより通信装置、記憶装置及び表示装置(出力装置)として構成されてもよい。
【0087】
上述した情報処理装置30は、清掃に関する例に限定されることはなく、種々の作業(一例として、軽作業(例えば、草むしり、電球交換、目視点検、ピッキング、梱包、仕分け、組立、商品管理及びシール貼り等)、工事(例えば、壁紙貼り等の内装工事、土木一式工事、建築一式工事、大工工事、左官工事、とび・土工・コンクリート工事、石工事、屋根工事、電気工事、管工事、タイル・れんが・ブロック工事、鋼構造物工事、鉄筋工事、ほ装工事、しゅんせつ工事、板金工事、ガラス工事、塗装工事、防水工事、内装仕上工事、機械器具設置工事、熱絶縁工事、電気通信工事、造園工事、さく井工事、建具工事、水道施設工事、消防施設工事、清掃施設工事及び解体工事等)、及び、点検(例えば、定期点検(具体的な一例として、絶縁監視装置がある場合に2ヶ月に1回の点検、その装置がない場合に1ヶ月に1回の点検)、法定点検(例えば、1年に1回の点検)、発電機設備点検、防火設備点検、建築設備定期検査、特定建築物定期調査、外壁全面打診調査、昇降機等定期調査、消防点検、防火対象物点検、連結送水管耐圧試験、空調設備点検、簡易専用水道検査、貯水槽清掃、排水槽清掃、室内空気環境測定、飲料水水質検査、害虫防除及びポンプ点検等))に適用されてもよい。
【符号の説明】
【0088】
1 情報処理システム
10 第1端末
20 第2端末
30 情報処理装置
31 制御部
32 第1受付部
33 第2受付部
34 第1取得部
35 評価部
36 第2取得部
37 推定部
38 特定部
39 第3取得部
40 出力制御部
41 通信部
42 記憶部
43 表示部
100 第1施設