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  • 特開-消毒液排出装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022010121
(43)【公開日】2022-01-14
(54)【発明の名称】消毒液排出装置
(51)【国際特許分類】
   A61L 2/18 20060101AFI20220106BHJP
【FI】
A61L2/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021181559
(22)【出願日】2021-11-08
(62)【分割の表示】P 2020095808の分割
【原出願日】2020-06-01
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年5月14日に株式会社八木厨房機器製作所のウェブサイトに掲載 令和2年5月21日に辻和金網に販売 令和2年5月25日から八木庖丁店にカタログを設置 令和2年5月27日にいもぼう平野屋本店に販売 令和2年5月28日にトラスコ中山京都神楽園蓮月壮に販売 令和2年5月28日に三木給食協同組合に販売 令和2年5月28日に日清食品に販売 令和2年6月1日にトラスコ・リゾート&スパ箱根に販売
(71)【出願人】
【識別番号】510198402
【氏名又は名称】株式会社八木厨房機器製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100111349
【弁理士】
【氏名又は名称】久留 徹
(72)【発明者】
【氏名】岩田 隆宏
【テーマコード(参考)】
4C058
【Fターム(参考)】
4C058AA29
4C058BB07
4C058EE26
4C058JJ06
4C058JJ21
(57)【要約】
【課題】プッシャーの高さに応じた保持台の取付位置を調整することなく、簡単に消毒液容器を装着させることができるとともに、ストローク幅の異なる消毒液容器に対しても、最適なストローク量で消毒液を排出させる。
【解決手段】消毒液容器7を保持する保持台4を備えたスタンドフレーム3と、このスタンドフレーム3の長手軸方向にスライド可能に設けられるスライドフレーム5とを備える。そして、スライドフレーム5に、消毒液容器7のプッシャー71を押圧する押圧部51を設けるとともに、押圧部51をプッシャー71に当接させることによって持ち上がったスライドフレーム5を押し下げるペダル6を設ける。そして、自重で押圧部51をプッシャー71に当接させるようにスライドフレーム5を持ち上げ、その状態で、スライドフレーム5とともに持ち上がったペダル6を押下させることにより、スライドフレーム5を下降させてプッシャー71を押下させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
床面に対して起立して設けられ、背面にスリット部を有するスタンドフレームと、
当該スタンドフレームの軸方向に沿ってスライド可能に設けられ、軸方向に沿って間欠的な開口部を有するスライドフレームと、
前記スタンドフレームに消毒液容器を保持させる保持台と
前記スライドフレームの上方側に設けられ、前記保持台に保持された消毒液容器のプッシャーを押圧させる押圧部と、
前記スライドフレームの下方側で、回動可能に当該スライドフレームに直接的に支持されるペダルと、を設け、
前記押圧部をプッシャーに当接させることにより、スライドフレームを持ち上げ、当該持ち上げられたスライドフレームの下方側で回動可能に支持されたペダルを押下させることにより、スライドフレームを下方にスライドさせて前記消毒液容器のプッシャーを押下させるようにしたことを特徴とする消毒液排出装置。
【請求項2】
前記スタンドフレームの下端に、前記ペダルを取り付けるためのペダル開口部を設けるとともに、当該ペダル開口部の下縁部に、スタンドフレームの左右の側壁との間に跨って設けられた架橋部を設け、前記ペダルの底面側に、当該架橋部を退避する退避部を設けるようにした請求項1に記載の消毒液排出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペダルを踏むことによって、消毒液容器に収容された消毒液を排出させるようにした消毒液排出装置に関するものであって、より詳しくは、消毒液容器を容易に交換することができ、しかも、消毒液容器のプッシャーに対する高さ調整を行う必要がない消毒液排出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、希釈されたアルコールや次亜塩素酸などを含有する消毒液を噴霧させる消毒液容器などが販売されている。このような消毒液容器は、プッシャーを押下させることによって、本体に収容されたアルコールなどの消毒液を噴霧させたり、ジェル状の消毒液を排出させるようにしたものである。
【0003】
しかしながら、このような消毒液容器を使用する際、プッシャーの表面に雑菌などが付いていると、プッシャーを押下させる際に、細菌やウィルスなどが手に付着してしまう可能性がある。
【0004】
そこで、プッシャーを手で押下させるのではなく、ペダルを押圧させることによって消毒液を排出させるようにした装置も提案されている。
【0005】
例えば、下記の特許文献1には、起立するスタンドフレームと、このスタンドフレームの所定高さ位置に消毒液容器を保持する保持台と、消毒液容器から消毒液を排出させるための足踏み式のペダルなどを備えた消毒液排出装置が提案されている。そして、このような消毒液排出装置を使用する場合、消毒液容器を保持台に載置させ、その保持台の高さ位置を、消毒液容器のプッシャーを押圧部に接触させるように高さ調整して固定する。そして、このようにプッシャーを押圧部に接触させた状態で、ペダルを押圧させることによって、ワイヤーを引っ張って押圧部とともにプッシャーを押圧させて消毒液を排出させるようにしている。
【0006】
また、下記の特許文献2には、同様に、起立するスタンドフレームと、消毒液容器を保持する保持台と、消毒液容器から消毒液を排出させるための足踏み式のペダルとを備えてなる消毒液排出装置が提案されている。そして、このような装置を使用する場合、ペダルを押圧させることによって、スタンドフレームの内側に設けられた棒状体を押し上げて保持台の底面に設けられた置き台を持ち上げ、これによってプッシャーを天井に押し当てて消毒液を排出させるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2011-182859号公報
【特許文献2】特開2015-100454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、このような消毒液排出装置では次のような問題がある。
【0009】
すなわち、消毒液容器は、種々の大きさのものが存在しているため、そのプッシャーの高さ位置も異なる。そのため、このような容器を保持台に設置させる際には、そのプッシャーの位置を押圧部に当接させるようにしなければならないが、従来では、保持台のネジやボルトを緩めて消毒液容器を設置し、その状態で、プッシャーの位置を押圧部に合わせて固定しなければならず、その作業に時間がかかるといった問題がある。
【0010】
また、従来の消毒液排出装置は、ペダルを押圧させることによってプッシャーを押圧させるようにしているが、そのプッシャーを押圧させる際の上下方向のストローク幅は、消毒液容器の種類によって異なり、小さなストローク幅で消毒液を噴霧させるものや、大きなストローク幅が必要となるものもある。しかるに、従来の装置では、ペダルの設置角度によってストローク幅が決まっているため、大きなストローク幅が必要となる消毒液容器では、プッシャーを十分に押下させることができないといった問題もあった。
【0011】
そこで、本発明は、上記課題に着目してなされたもので、プッシャーの高さに応じた保持台の高さ調整が必要なく、簡単に消毒液容器を設置させることができるとともに、ストローク幅の異なる消毒液容器に対しても、最適なストローク幅で消毒液を排出させることができるようにした消毒液排出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
すなわち、本発明は上記課題を解決するために、床面に対して起立して設けられ、背面にスリット部を有するスタンドフレームと、当該スタンドフレームの軸方向に沿ってスライド可能に設けられ、軸方向に沿って間欠的な開口部を有するスライドフレームと、前記スタンドフレームに消毒液容器を保持させる保持台と、前記スライドフレームの上方側に設けられ、前記保持台に保持された消毒液容器のプッシャーを押圧させる押圧部と、前記スライドフレーム5の下方側で、回動可能に当該スライドフレーム5に直接的に支持されるペダル6と、を設け、前記押圧部をプッシャーに当接させることにより、スライドフレームを持ち上げ、当該持ち上げられたスライドフレームの下方側で回動可能に支持されたペダルを押下させることにより、スライドフレームを下方にスライドさせて前記消毒液容器のプッシャーを押下させるようにしたものである。
【0013】
このように構成すれば、消毒液容器を交換する際、自重に逆らってスライドフレームを持ち上げるだけで消毒液容器を設置することができ、また、スライドフレームを離すことによって、自重で押圧部をプッシャーに当接させることができるようになり、細かい高さ調整が不要になる。しかも、押圧部をプッシャーに当接させた状態で、プッシャーのストローク幅に対応してペダルを持ち上げることができるため、そのストローク幅分だけペダルを押下させることができるようになる。
【0014】
また、このような発明において、前記スタンドフレームの下端に、前記ペダルを取り付けるためのペダル開口部を設けるとともに、当該ペダル開口部の下縁部に、スタンドフレームの左右の側壁との間に跨って設けられた架橋部を設け、前記ペダルの底面側に、当該架橋部を退避する退避部を設けるようにする。
【0015】
このように構成すれば、架橋部を設けることによってスタンドフレームの強度を保つことができるとともに、その架橋部を退避するようにペダルを押し下げることができるため、プッシャーを最後まで押し下げることができるようになる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、消毒液容器を交換する際、自重に逆らってスライドフレームを持ち上げるだけで消毒液容器を設置することができ、また、スライドフレームを離すことによって、自重で押圧部をプッシャーに当接させることができるようになる。しかも、押圧部をプッシャーに当接させた状態で、プッシャーのストローク幅に対応してペダルを持ち上げることができるため、そのストローク幅分だけペダルを押下させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施の形態である消毒液排出装置の外観斜視図
図2】同形態における側面概略図
図3】同形態における消毒液排出装置の正面概略図
図4】同形態における消毒液排出装置の背面概略図
図5】同形態におけるスライドフレームを示す図
図6】同形態におけるペダルの取付構造を示す図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0019】
この実施の形態における消毒液排出装置1は、店舗の出入口などに設置されるものであって、図1に示すように、床面に設置されるベースプレート2から起立するスタンドフレーム3と、このスタンドフレーム3に消毒液容器7を保持させる保持台4と、スタンドフレーム3の長手軸方向に沿ってスライドさせるスライドフレーム5とを備えてなるものであって、特徴的に、スライドフレーム5の上方に、消毒液容器7のプッシャー71を押圧させるための押圧部51を設けるとともに、スライドフレーム5の下方に、そのスライドフレーム5を下降させるペダル6を取り付けるようにしたものである。そして、このような消毒液排出装置1を使用する際に、図2に示すように、そのスライドフレーム5を持ち上げて、保持台4と押圧部51との間に消毒液容器7を設置し、スライドフレーム5を自重で下降させて、押圧部51をプッシャー71に当接させ、持ち上がったスライドフレーム5を、ペダル6を押圧させることによって消毒液を排出させるようにしたものである。以下、本実施の形態における消毒液排出装置1について詳細に説明する。
【0020】
まず、スタンドフレーム3は、床面に設置されるベースプレート2から起立するように設けられるものであって、金属部材を折り曲げた中空状に構成されている。具体的には、このスタンドフレーム3は、左右に設けられた側壁31と、長手軸方向に沿ったスリット部35a(図3図4参照)を有する背面35と、ペダル6を取り付けるためのペダル開口部34を有する前面33を設けて構成される。なお、このようにスリット部35aやペダル開口部34を設けると、起立しているスタンドフレーム3の強度が弱くなるため、ベースプレート2との接触部分に、左右の側壁31から背面35側に向けて屈曲した屈曲部32を設け、その間に設けられた底面部32a(図2など参照)をベースプレート2に固定させるようにしている。また、前面33側については、図6に示すように、ペダル開口部34の下方に、左右の側壁31に跨った架橋部34aを設け、これによって、スタンドフレーム3の左右方向への振れを防止できるようにしている。
【0021】
また、このスタンドフレーム3には、消毒液容器7を設置させるための保持台4が取り付けられる。この保持台4は、消毒液容器7の底面部分を囲む箱状に構成されるものであって、図3に示すように、スタンドフレーム3の上方に設けられたスリット部33aに取り付けられる。この保持台4をスタンドフレーム3に取り付ける場合、あらかじめ保持台4の穴部にボルトやナットを取り付けておき、その状態で、スリット部33aの上方からボルトとナットの隙間を下降させてスタンドフレーム3に挟み込ませるように固定する。このとき、このスリット部33aを有底状にしているため、スタンドフレーム3の強度を確保することができるとともに、保持台4を取り付ける際には、保持台4がベースプレート2側まで落ちてしまうことがなくなる。
【0022】
一方、このスタンドフレーム3には、長手軸方向に沿ってスライド可能なスライドフレーム5が挿入される。このスライドフレーム5は、スタンドフレーム3に上方の開口部分から挿入されるものであって、スタンドフレーム3の側壁31や前面33、背面35の内壁に沿ってスライドするようになっている。
【0023】
また、このスタンドフレーム3の上方には、保持台4の方向に向けて屈曲した押圧部51が設けられる。この押圧部51は、保持台4に保持された消毒液容器7のプッシャー71を押圧させるようにしたものであって、頭部プレート51aと左右の側壁51bを設けることで、プッシャー71を押圧部51に保持させるようにしている。
【0024】
なお、このようにスライドフレーム5を設けると、スライドフレーム5が重くなってしまい、自重でプッシャー71が押圧されてしまう可能性がある。また、スライドフレーム5がスタンドフレーム3の内側に挿入しているため、スタンドフレーム3の内側から保持台4のボルトやナットを締め付けることができなくなる。このため、この実施の形態では、スライドフレーム5を、コの字形状に形成して、ボルトやナットをスライドフレーム5のコの字状の開口部によって干渉させないようにするとともに、背面側に間欠的な開口部52を設けることで軽量化を図れるようにしている。また、このように間欠的な開口部52を設けることで、その開口部52から工具を挿入して、保持台4のボルトやナットを締め付けることができるようになる。
【0025】
一方、このスライドフレーム5の下方には、ペダル6が取り付けられる。このペダル6をスライドフレーム5に取り付ける場合、図6などに示すように、スタンドフレーム3の側壁31に、長手軸方向に沿った長穴34bを設けるとともに、前面33のペダル開口部34からペダル6を入れ、左右の長穴34bからピン61を差し込んで、ペダル6を回動可能に取り付ける。このとき、そのピン61が挿入されている側と他端側のペダル6の端部は、図2に示すように、ピン61による回動によって、常に接地させた状態となる。なお、このようにペダル6をスライドフレーム5に取り付けた場合、スライドフレーム5が最下点にきたときに、ペダル6が架橋部34aと干渉してしまう。このため、図6に示すように、ペダル6の底面側に、架橋部34aを退避するために切り欠いた退避部62を設けるようにしている。
【0026】
次に、このように構成された消毒液排出装置1の使用方法について説明する。
【0027】
まず、消毒液容器7をセットする場合、保持台4にボルトやナットを取り付け、その状態で、スタンドフレーム3のスリット部33aに上から挿入していく。そして、適当な位置でスタンドフレーム3の背面35から工具を挿入して、ボルトやナットでスタンドフレーム3に固定する。
【0028】
次に、このスタンドフレーム3に対して、スライドフレーム5を上から挿入していく。このスライドフレーム5を挿入していく場合、スライドフレーム5におけるコの字状に開口した部分がスタンドフレーム3の前面側となるようにして挿入していく。このとき、スタンドフレーム3の背面側には、スリット部35aからスライドフレーム5の間欠的な開口部52が見える状態となっている(図4参照)。
【0029】
そして、このようにスライドフレーム5を挿入させた状態で、今度は、スタンドフレーム3のペダル開口部34にペダル6を挿入し、スタンドフレーム3の長穴34bや、スライドフレーム5の側面下方に設けられた穴部にピン61を挿入して取り付ける。このとき、ペダル6はピン61によって、回動可能な状態になっており、図2に示すように、他端側が常に接地した状態になるとともに、スタンドフレーム3の長穴34bに沿って、ピン61が上下動するようになっている。
【0030】
このようにスライドフレーム5やペダル6を取り付けた状態で、今度は、保持台4に消毒液容器7を取り付ける。
【0031】
この消毒液容器7を取り付ける場合、スライドフレーム5を上方に持ち上げて、押圧部51と設置台との間の隙間を空ける。そして、そこに消毒液容器7を設置させる。
【0032】
そして、このように消毒液容器7を設置した後、スライドフレーム5を自重で下降させる。すると、消毒液容器7のプッシャー71が押圧部51に当接し、また、スライドフレーム5がプッシャー71のストローク幅分だけ持ち上げられると同時に、ペダル6の一端側が長穴34bに沿って持ち上げられる。
【0033】
この状態で、ペダル6を押下すると、ペダル6の接地部分を支点として、ペダル6のピン61側の端部が押下され、スライドフレーム5が下降する。
【0034】
すると、このスライドフレーム5の下降によって、プッシャー71が押圧部51によって押圧され、消毒液が消毒液容器7から排出されるようになる。
【0035】
そして、消毒液が排出させた後、ペダル6を離すと、消毒液容器7のプッシャー71が消毒液容器7内に設けられたプッシャー71のバネの力によって復元し、スライドフレーム5が上昇して、ペダル6が元の位置に持ち上げられる。
【0036】
このように、上記実施の形態の消毒液排出装置1によれば、床面に対して起立して設けられ、背面にスリット部33bを有するスタンドフレーム3と、当該スタンドフレーム3の軸方向に沿ってスライド可能に設けられ、軸方向に沿って間欠的な開口部52を有するスライドフレーム5と、前記スタンドフレーム3に消毒液容器7を保持させる保持台4と、前記スライドフレーム5の上方側に設けられ、前記保持台4に保持された消毒液容器7のプッシャー71を押圧させる押圧部51と、前記スライドフレーム5の下方側で、回動可能に当該スライドフレーム5に直接的に支持されるペダル6と、を設け、前記押圧部51をプッシャー71に当接させることにより、スライドフレーム5を持ち上げ、当該持ち上げられたスライドフレーム5の下方側で回動可能に支持されたペダル6を押下させることにより、スライドフレーム5を下方にスライドさせて前記消毒液容器7のプッシャー71を押下させるようにしたので、消毒液容器7を交換する際には、自重に逆らってスライドフレーム5を持ち上げるだけで消毒液容器7を交換することができるようになる。また、スライドフレーム5を離すことによって、自重で押圧部51をプッシャー71に当接させることができ、しかも、押圧部51をプッシャー71に当接させた状態で、プッシャー71のストローク幅に応じてペダル6を持ち上げることができるため、そのストローク幅に対応してペダル6を押下させることができるようになる。
【0037】
なお、本発明は上記実施の形態に限定することなく、種々の態様で実施することができる。
【0038】
例えば、上記実施の形態では、スライドフレーム5にペダル6を取り付けるようにしているが、より軽量化を図るために、上方部分だけをスタンドフレーム3にスライドさせておき、途中部分をワイヤーにして、ペダル6と連結させるようにしてもよい。
【0039】
また、上記実施の形態では、スライドフレーム5に間欠的な開口部52を設けるようにしたが、素材の種類により軽量化が図ることができる場合は、このような開口部52を設けないようにしてもよい。
【0040】
さらに、上記実施の形態では、保持台4をスリット部33aの範囲内で固定させるようにしたが、保持台4をスタンドフレーム3に間欠的に設けられたネジ穴に固定させるようにしておいてもよい。
【0041】
また、上記実施の形態では、消毒液容器7が大き過ぎてスライドフレーム5が上昇し過ぎた場合、ペダル6の角度が大きくなり過ぎて、ペダル6を踏みにくくなる可能性がある。このような場合、ペダル6の自由端側の下面に踏み台などを挟み込んで、ペダル6の角度を小さくして踏みやすくするようにしてもよい。
【符号の説明】
【0042】
1・・・消毒液排出装置
2・・・ベースプレート
3・・・スタンドフレーム
31・・・側壁
32・・・屈曲部
32a・・・底面部
33・・・前面
33b・・・スリット部
34・・・ペダル開口部
34a・・・架橋部
34b・・・長穴
35・・・背面
35a・・・スリット部
4・・・保持台
5・・・スライドフレーム
51・・・押圧部
51a・・・頭部プレート
51b・・・側壁
52・・・開口部
6・・・ペダル
61・・・ピン
7・・・消毒液容器
71・・・プッシャー
図1
図2
図3
図4
図5
図6