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特開2022-101348トレーニングシステム、トレーニングの評価方法、演算装置、及び、コンピュータプログラム
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  • 特開-トレーニングシステム、トレーニングの評価方法、演算装置、及び、コンピュータプログラム 図1
  • 特開-トレーニングシステム、トレーニングの評価方法、演算装置、及び、コンピュータプログラム 図2
  • 特開-トレーニングシステム、トレーニングの評価方法、演算装置、及び、コンピュータプログラム 図3
  • 特開-トレーニングシステム、トレーニングの評価方法、演算装置、及び、コンピュータプログラム 図4
  • 特開-トレーニングシステム、トレーニングの評価方法、演算装置、及び、コンピュータプログラム 図5
  • 特開-トレーニングシステム、トレーニングの評価方法、演算装置、及び、コンピュータプログラム 図6
  • 特開-トレーニングシステム、トレーニングの評価方法、演算装置、及び、コンピュータプログラム 図7
  • 特開-トレーニングシステム、トレーニングの評価方法、演算装置、及び、コンピュータプログラム 図8
  • 特開-トレーニングシステム、トレーニングの評価方法、演算装置、及び、コンピュータプログラム 図9
  • 特開-トレーニングシステム、トレーニングの評価方法、演算装置、及び、コンピュータプログラム 図10
  • 特開-トレーニングシステム、トレーニングの評価方法、演算装置、及び、コンピュータプログラム 図11
  • 特開-トレーニングシステム、トレーニングの評価方法、演算装置、及び、コンピュータプログラム 図12
  • 特開-トレーニングシステム、トレーニングの評価方法、演算装置、及び、コンピュータプログラム 図13
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022101348
(43)【公開日】2022-07-06
(54)【発明の名称】トレーニングシステム、トレーニングの評価方法、演算装置、及び、コンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/00 20060101AFI20220629BHJP
【FI】
A63B69/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020215873
(22)【出願日】2020-12-24
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)令和元年度、国立研究開発法人科学技術振興機構、研究成果展開事業、センター・オブ・イノベーションプログラム『運動の生活カルチャー化により活力ある未来をつくるアクティブ・フォー・オール拠点』委託研究開発、産業技術力強化法第17条の適用を受ける特許出願
(71)【出願人】
【識別番号】593006630
【氏名又は名称】学校法人立命館
(71)【出願人】
【識別番号】503246015
【氏名又は名称】オムロンヘルスケア株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000003160
【氏名又は名称】東洋紡株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】512235194
【氏名又は名称】HOS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111567
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 寛
(72)【発明者】
【氏名】塩澤 成弘
(72)【発明者】
【氏名】伊坂 忠夫
(72)【発明者】
【氏名】田中 孝英
(72)【発明者】
【氏名】小林 達矢
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 悠加
(72)【発明者】
【氏名】清水 祐輔
(72)【発明者】
【氏名】権 義哲
(72)【発明者】
【氏名】藤城 将兵
(72)【発明者】
【氏名】辻野 真史
(72)【発明者】
【氏名】吉村 直樹
(72)【発明者】
【氏名】山村 悦晃
(72)【発明者】
【氏名】須藤 健
(72)【発明者】
【氏名】野口 聡
(57)【要約】
【課題】個人の状態を考慮して複数人のトレーニングを評価するトレーニングシステムを提供する。
【解決手段】トレーニングシステム100は、複数の測定装置30A,30B,30Cと、演算装置10と、を備え、複数の測定装置それぞれは、ユーザの実行したトレーニングによって変動する値であって、ユーザのトレーニング中にトレーニングを表す指標値を測定し、指標値と測定装置に対応付けられた識別情報と、を含む測定データを出力するように構成され、演算装置は、複数の測定装置それぞれから受信した複数の識別情報それぞれに対応付けて第1の目標値を記憶する第1の記憶部を有し、演算装置は、指標値の、指標値と共に受信した識別情報に対応付けられて記憶されている第1の目標値に対する充足度合を表すパラメータを算出し、複数の測定装置それぞれから受信した複数の指標値について算出された複数のパラメータからなるパラメータ群について評価する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の測定装置と、
演算装置と、
を備え、
前記複数の測定装置それぞれは、ユーザの実行したトレーニングによって変動する値であって、前記ユーザのトレーニング中に前記トレーニングを表す指標値を測定し、前記指標値と前記測定装置に対応付けられた識別情報と、を含む測定データを出力するように構成され、
前記演算装置は、前記複数の測定装置それぞれから受信した複数の識別情報それぞれに対応付けて第1の目標値を記憶する第1の記憶部を有し、
前記演算装置は、
前記指標値の、前記指標値と共に受信した前記識別情報に対応付けられて記憶されている前記第1の目標値に対する充足度合を表すパラメータを算出し、
前記複数の測定装置それぞれから受信した複数の前記指標値について算出された複数の前記パラメータからなるパラメータ群について評価する
トレーニングシステム。
【請求項2】
出力装置をさらに備え、
前記演算装置は、さらに、前記評価の結果に基づいて前記出力装置での出力を制御する、
請求項1に記載のトレーニングシステム。
【請求項3】
前記演算装置での、前記出力装置での出力を制御することは、前記評価の結果に応じて前記出力を変化させることを含む
請求項2に記載のトレーニングシステム。
【請求項4】
前記記憶部は、前記複数の前記識別情報に対応付けて第2の目標値を記憶し、
前記パラメータ群について評価することは、前記複数のパラメータから得られる値と、前記第2の目標値とを比較することを含む
請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のトレーニングシステム。
【請求項5】
前記パラメータ群について評価することは、前記複数のパラメータから得られる値と、前記パラメータ群とは異なる他のパラメータ群から得られる値とを比較することを含む
請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のトレーニングシステム。
【請求項6】
前記複数のパラメータから得られる値は、前記複数のパラメータの合計値である
請求項4又は5に記載のトレーニングシステム。
【請求項7】
前記指標値は前記ユーザによって前記トレーニング中になされた動作量を表す値であって、前記測定装置は、前記トレーニングによって動作する物体の動作量をカウントする
請求項1~請求項6のいずれか一項に記載のトレーニングシステム。
【請求項8】
前記指標値は前記ユーザの生体情報から得られる値であって、前記測定装置は前記ユーザの生体信号を測定する
請求項1~請求項7のいずれか一項に記載のトレーニングシステム。
【請求項9】
前記測定装置はウェアラブルである
請求項1~請求項8のいずれか一項に記載のトレーニングシステム。
【請求項10】
前記パラメータは、前記指標値が前記第1の目標値を超えている前記トレーニングの継続時間である
請求項1~請求項9のいずれか一項に記載のトレーニングシステム。
【請求項11】
前記パラメータは、前記トレーニング用に規定されたメニューの特定の期間である第1の期間において、前記指標値が前記第1の目標値を超えている前記トレーニングの継続時間である
請求項10に記載のトレーニングシステム。
【請求項12】
前記メニューは、前記第1の期間の後の期間であって、前記第1の期間よりも負荷の小さいトレーニングが規定された第2の期間を含み、
前記演算装置は、前記第2の期間の前記指標値を前記パラメータの算出に用いない
請求項11に記載のトレーニングシステム。
【請求項13】
前記第1の目標値は、前記識別情報ごとに設定可能である
請求項1~請求項12のいずれか一項に記載のトレーニングシステム。
【請求項14】
前記演算装置は、さらに、予め規定された時間に前記測定装置から受信した前記指標値に基づいて、前記測定装置から受信した前記識別情報に対応する前記第1の目標値を算出する
請求項13に記載のトレーニングシステム。
【請求項15】
ユーザの実行したトレーニングの評価方法であって、
前記実行したトレーニングによって変動する値であって、前記ユーザのトレーニング中に前記トレーニングを表す指標値を測定し、
前記指標値の、前記ユーザに対して設定された目標値に対する充足度合を表すパラメータを算出し、
ユーザグループを構成する複数ユーザそれぞれについて算出された複数の前記パラメータを評価する
トレーニングの評価方法。
【請求項16】
複数の測定装置と通信可能な演算装置であって、
前記複数の測定装置それぞれは、ユーザの実行したトレーニングによって変動する値であって、前記ユーザのトレーニング中に前記トレーニングを表す指標値を測定し、前記指標値と前記測定装置に対応付けられた識別情報と、を含む測定データを出力するように構成され、
前記複数の測定装置それぞれから受信した複数の識別情報それぞれに対応付けて目標値を記憶する記憶部を備え、
前記指標値の、前記指標値と共に受信した前記識別情報に対応付けられて記憶されている前記目標値に対する充足度合を表すパラメータを算出し、
前記複数の測定装置それぞれから受信した複数の前記指標値について算出された複数の前記パラメータからなるパラメータ群について評価する
演算装置。
【請求項17】
各々、ユーザの実行したトレーニングによって変動する値であって、前記ユーザのトレーニング中に前記トレーニングを表す指標値を測定可能な、複数の測定装置と通信可能なコンピュータに、演算処理を実行させるコンピュータプログラムであって、
前記演算処理は、
前記複数の測定装置それぞれから前記指標値と前記測定装置に対応付けられた識別情報と、を含む測定データを受信し、
前記指標値の、前記指標値と共に受信した前記識別情報に対応付けられて記憶されている目標値に対する充足度合を表すパラメータを算出し、
前記複数の測定装置それぞれから受信した複数の前記指標値について算出された複数の前記パラメータからなるパラメータ群について評価する、ことを含む
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、トレーニングシステム、トレーニングの評価方法、演算装置、及び、コンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、特開2011-92283号公報(以下、特許文献1)は、風景画像に対して自転車の走行速度及び走行地点の少なくともいずれかに基づいて内容の変化する付加的画像処理を施して画像データを生成し、これに基づいて現在走行地点に応じた風景画像を表示するトレーニング装置を開示している。これにより訓練者は、飽きずにトレーニングを継続できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-92283号公報
【発明の概要】
【0004】
特許文献1に開示するトレーニング装置を用いるなどのトレーニングの際に、各人のトレーニングの評価を複数人で共有したいという要望がある。共有の一例として、複数人でグループを構成し、グループとして評価することが考えられる。例えば、スポーツジムにて複数会員がそれぞれ行った運動の量を合計してグループの運動量とし、予め設定した目標に達成するか否かを評価する、などが該当する。
【0005】
しかしながら、複数人で実行するトレーニングを評価する際、走行距離や負荷重量などの運動量の絶対量は必ずしも個人の運動負荷を正確に表すものではない。すなわち、人ごとに運動能力は異なるものであるため、同じ運動量でも人によっては運動負荷が軽かったり重かったりする。そのため、運動量の絶対量を用いて複数人のトレーニングの評価を行うことは適切に個人の状態が考慮されていない場合もある。そこで、個人の状態を考慮して複数人のトレーニングを評価するトレーニングシステムを提供する。
【0006】
ある実施の形態に従うと、トレーニングシステムは、複数の測定装置と、演算装置と、を備え、複数の測定装置それぞれは、ユーザの実行したトレーニングによって変動する値であって、ユーザのトレーニング中にトレーニングを表す指標値を測定し、指標値と測定装置に対応付けられた識別情報と、を含む測定データを出力するように構成され、演算装置は、複数の測定装置それぞれから受信した複数の識別情報それぞれに対応付けて第1の目標値を記憶する第1の記憶部を有し、演算装置は、指標値の、指標値と共に受信した識別情報に対応付けられて記憶されている第1の目標値に対する充足度合を表すパラメータを算出し、複数の測定装置それぞれから受信した複数の指標値について算出された複数のパラメータからなるパラメータ群について評価する。
【0007】
他の実施の形態に従うと、評価方法は、ユーザの実行したトレーニングによって変動する値であって、ユーザのトレーニング中にトレーニングを表す指標値を測定し、指標値の、ユーザに対して設定された目標値に対する充足度合を表すパラメータを算出し、ユーザグループを構成する複数ユーザそれぞれについて算出された複数のパラメータを評価する。
【0008】
他の実施の形態に従うと、演算装置は複数の測定装置と通信可能な演算装置であって、複数の測定装置それぞれは、ユーザの実行したトレーニングによって変動する値であって、ユーザのトレーニング中にトレーニングを表す指標値を測定し、指標値と測定装置に対応付けられた識別情報と、を含む測定データを出力するように構成され、複数の測定装置それぞれから受信した複数の識別情報それぞれに対応付けて目標値を記憶する記憶部を備え、指標値の、指標値と共に受信した識別情報に対応付けられて記憶されている目標値に対する充足度合を表すパラメータを算出し、複数の測定装置それぞれから受信した複数の指標値について算出された複数のパラメータからなるパラメータ群について評価する。
【0009】
他の実施の形態に従うと、コンピュータプログラムは、各々、ユーザの実行したトレーニングによって変動する値であって、ユーザのトレーニング中にトレーニングを表す指標値を測定可能な、複数の測定装置と通信可能なコンピュータに、演算処理を実行させるコンピュータプログラムであって、演算処理は、複数の測定装置それぞれから指標値と測定装置に対応付けられた識別情報と、を含む測定データを受信し、指標値の、指標値と共に受信した識別情報に対応付けられて記憶されている目標値に対する充足度合を表すパラメータを算出し、複数の測定装置それぞれから受信した複数の指標値について算出された複数のパラメータからなるパラメータ群について評価する、ことを含む。
【0010】
更なる詳細は、後述の実施形態として説明される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施の形態に係るトレーニングシステムの概略図である。
図2図2は、トレーニングシステムに含まれる演算装置の構成を表す概略図である。
図3図3は、演算装置に記憶されているメンバーDBの具体例を表した図である。
図4図4は、トレーニングプログラムでの各期間の規定の一例を表した概略図である。
図5図5は、トレーニングシステムにおける評価方法の流れを表した図である。
図6図6は、演算装置での演算処理の流れを表したフローチャートである。
図7図7は、表示装置での表示例を表した図である。
図8図8は、表示装置での表示例を表した図である。
図9図9は、表示装置での表示例を表した図である。
図10図10は、表示装置での表示例を表した図である。
図11図11は、表示装置での表示例を表した図である。
図12図12は、第2の実施の形態でのトレーニングシステムの用いられ方を表した図である。
図13図13は、第2の実施の形態での表示装置での表示例を表した図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<1.トレーニングシステム、評価方法、演算装置、測定装置、及び、コンピュータプログラムの概要>
【0013】
(1)実施の形態に係るトレーニングシステムは、複数の測定装置と、演算装置と、を備え、複数の測定装置それぞれは、ユーザの実行したトレーニングによって変動する値であって、ユーザのトレーニング中にトレーニングを表す指標値を測定し、指標値と測定装置に対応付けられた識別情報と、を含む測定データを出力するように構成され、演算装置は、複数の測定装置それぞれから受信した複数の識別情報それぞれに対応付けて第1の目標値を記憶する第1の記憶部を有し、演算装置は、指標値の、指標値と共に受信した識別情報に対応付けられて記憶されている第1の目標値に対する充足度合を表すパラメータを算出し、複数の測定装置それぞれから受信した複数の指標値について算出された複数のパラメータからなるパラメータ群について評価する。
【0014】
トレーニングはユーザの動作を伴う行為を指し、例えば、運動である。これにより、測定装置ごとの第1の目標値の充足度合いをパラメータとして用い、関連付けられた複数の測定装置のパラメータを用いて評価される。このため、各ユーザのトレーニングに対する能力などの状態の差を排して評価が可能になる。その結果、例えば、年齢層の異なるユーザや性別の異なるユーザであっても複数ユーザそれぞれが測定装置を用いて、これら測定装置での測定値を用いて複数ユーザのトレーニングを評価することができる。
【0015】
(2)好ましくは、トレーニングシステムは出力装置をさらに備え、演算装置は、さらに、評価の結果に基づいて出力装置での出力を制御する。これにより、ユーザは評価の結果を出力装置の出力によって把握できる。
【0016】
(3)好ましくは、演算装置での、出力装置での出力を制御することは、評価の結果に応じて出力を変化させることを含む。これにより、ユーザは評価の結果を出力装置の出力の変化によって把握できる。
【0017】
(4)好ましくは、記憶部は、複数の識別情報に対応付けて第2の目標値を記憶し、パラメータ群について評価することは、複数のパラメータから得られる値と、第2の目標値とを比較することを含む。これにより、第2の目標値との比較結果によって複数ユーザそれぞれの測定値の評価を把握することができる。
【0018】
(5)好ましくは、パラメータ群について評価することは、複数のパラメータから得られる値と、パラメータ群とは異なる他のパラメータ群から得られる値とを比較することを含む。これにより、複数ユーザそれぞれの測定値の評価を、他の複数ユーザからなるユーザ群での測定値から得られる値との比較によって把握することができる。
【0019】
(6)好ましくは、複数のパラメータから得られる値は、複数のパラメータの合計値である。これにより、複数ユーザの測定値それぞれの第1の目標値の充足度合の和によってこれら複数ユーザの測定値が評価されることになる。
【0020】
(7)好ましくは、指標値はユーザによってトレーニング中になされた動作量を表す値であって、測定装置は、トレーニングによって動作する物体の動作量をカウントする。トレーニングによって動作する物体は、例えば、運動器具の動作する部材である。これにより、ユーザのトレーニングの程度を測定することができる。
【0021】
(8)好ましくは、指標値はユーザの生体情報から得られる値であって、測定装置はユーザの生体信号を測定する。ユーザの生体情報は、例えば、心拍数、血圧、呼吸、などである。これにより、ユーザのトレーニングの程度を測定することができる。
【0022】
(9)好ましくは、測定装置はウェアラブルである。これにより、測定装置によってユーザのトレーニングが妨げられ難くなり、使い勝手が向上する。
【0023】
(10)好ましくは、パラメータは、指標値が第1の目標値を超えているトレーニングの継続時間である。これにより、第1に目標値の充足度合として、第1の目標値を超えているトレーニングの継続時間を測定することができる。
【0024】
(11)好ましくは、パラメータは、トレーニング用に規定されたメニューの特定の期間である第1の期間において、指標値が第1の目標値を超えているトレーニングの継続時間である。これにより、例えばトレーニングが運動などの適正な状態で行われることが望ましいものである場合に、その適正な状態でのトレーニングの程度が測定される。
【0025】
(12)好ましくは、メニューは、第1の期間の後の期間であって、第1の期間よりも負荷の小さいトレーニングが規定された第2の期間を含み、演算装置は、第2の期間の指標値をパラメータの算出に用いない。第2の期間は、例えば、第1の期間でのトレーニングによる負荷を低下させるクールダウン期間である。この期間の指標値をパラメータの算出に用いないことで、適正な第1の期間での指標値をパラメータの算出に用いることになり、パラメータの精度を向上させることができる。
【0026】
(13)好ましくは、第1の目標値は、識別情報ごとに設定可能である。これにより、ユーザごとにユーザのトレーニングの能力などに応じて第1の目標値を設定することができる。そのため、ユーザごとのトレーニングの状況に応じて充足度合が算出され、それを用いてグループ全体の評価がなされる。その結果、トレーニングの能力が異なるなどのトレーニングの状況が異なるユーザであっても1つのグループとして評価することができる。
【0027】
(14)好ましくは、演算装置は、さらに、予め規定された時間に測定装置から受信した指標値に基づいて、識別情報に対応した第1の目標値を算出する。これにより、適した第1の目標値を設定することができる。
【0028】
(15)実施の形態に係るトレーニングの評価方法はユーザの実行したトレーニングの評価方法であって、実行したトレーニングによって変動する値であって、ユーザのトレーニング中にトレーニングを表す指標値を測定し、指標値の、ユーザに対して設定された目標値に対する充足度合を表すパラメータを算出し、ユーザグループを構成する複数ユーザそれぞれについて算出された複数のパラメータを評価する。
【0029】
これにより、ユーザごとの目標値の充足度合いをパラメータとして用い、複数ユーザのトレーニングの程度がパラメータを用いて評価される。このため、各ユーザのトレーニングに対する能力などの状態の差を排して評価が可能になる。その結果、例えば、年齢層の異なるユーザや性別の異なるユーザであっても複数ユーザそれぞれが測定装置を用いて、これら測定装置での測定値を用いて複数ユーザのトレーニングを評価することができる。
【0030】
(16)実施の形態に係る演算装置は、複数の測定装置と通信可能な演算装置であって、複数の測定装置それぞれは、ユーザの実行したトレーニングによって変動する値であって、ユーザのトレーニング中にトレーニングを表す指標値を測定し、指標値と測定装置に対応付けられた識別情報と、を含む測定データを出力するように構成され、複数の測定装置それぞれから受信した複数の識別情報それぞれに対応付けて目標値を記憶する記憶部を備え、指標値の、指標値と共に受信した識別情報に対応付けられて記憶されている目標値に対する充足度合を表すパラメータを算出し、複数の測定装置それぞれから受信した複数の指標値について算出された複数のパラメータからなるパラメータ群について評価する。これにより、この演算装置を用いて(1)~(14)のトレーニングシステムを構築することができる。
【0031】
(17)実施の形態に係るコンピュータプログラムは、各々、ユーザの実行したトレーニングによって変動する値であって、ユーザのトレーニング中にトレーニングを表す指標値を測定可能な、複数の測定装置と通信可能なコンピュータに、演算処理を実行させるコンピュータプログラムであって、演算処理は、複数の測定装置それぞれから指標値と測定装置に対応付けられた識別情報と、を含む測定データを受信し、指標値の、指標値と共に受信した識別情報に対応付けられて記憶されている目標値に対する充足度合を表すパラメータを算出し、複数の測定装置それぞれから受信した複数の指標値について算出された複数のパラメータからなるパラメータ群について評価する、ことを含む。これにより、コンピュータを(16)の演算装置として機能させることができる。
【0032】
<2.トレーニングシステム、評価方法、演算装置、及び、コンピュータプログラムの例>
【0033】
[第1の実施の形態]
【0034】
図1を参照して、本実施の形態に係るトレーニングシステム(以下、システム)100は、複数の測定装置30A,30B,30Cを含む。これらを代表させて、測定装置30とも称する。測定装置30は、測定データを出力する。
【0035】
システム100は、さらに、演算装置10を含む。演算装置10は、インターネットなどの通信網20を介して測定装置30と通信可能である。演算装置10は、測定装置30と通信することによって測定装置30から測定データを受信する。
【0036】
システム100は、例えばスポーツジムなど、複数ユーザが共通のトレーニングメニューに従ってトレーニングするシーンに用いられる。複数の測定装置30A,30B,30Cは、それぞれ、トレーニングメニューに従ってトレーニング中のユーザA,B,Cによって使用されて、各ユーザの実行するトレーニングを表す指標値を測定する。演算装置10は、そのスポーツジムなどに設置されたコンピュータや、インターネットを介して通信可能なサーバなどが想定される。
【0037】
ユーザの実行しているトレーニングを表す指標値は、ユーザの生体情報から得られる値である。生体情報は、例えば、血圧、心拍、呼吸、血中酸素、などである。これら生体情報は、トレーニングによって変動し、実行しているトレーニングを表すためである。この場合、測定装置30は、血圧値、心拍数、呼吸数、血中酸素濃度、などのユーザの生体信号を測定する。以降の例では、測定装置30は心拍数を測定するものとする。
【0038】
好ましくは、測定装置30は、図1の測定装置30Cのようにウェアラブルである。ウェアラブルな測定装置30は、一例として、図1に示されたように腕等の身体の一部に装着可能であってもよいし、帽子やシャツなどの衣服や服飾品の一部に装着可能であってもよい。これにより、ユーザはトレーニングが行いやすくなる場合がある。
【0039】
なお、ユーザの実行しているトレーニングを表す指標値は上記の生体情報から得られる値に限定されず、ユーザによってのトレーニング中になされた動作量を表す値であってもよい。トレーニング中になされた動作量を表す値は、例えば、トレーニングによって動作する物体の動作量である。トレーニングによって動作する物体は、例えば後述する運動器具でユーザの運動によって動作する部材であって、トレッドミルのベルト、トレーニング用バイクのペダル、ラットプルダウンのバー、などである。この場合、測定装置30は、これら部材の動作量として、トレッドミルのベルトの回転数や移動量、トレーニング用バイクのペダルの回転数、ラットプルダウンのバーの移動回数、などをカウントする。
【0040】
トレーニングはユーザの動作を伴う行為を指し、例えば運動であって、一例として、運動器具40A,40B,40C…を使用した運動である。運動器具40A,40B,40C…を代表させて、運動器具40とも称する。図1では、運動器具40としてバイクが想定されているが、運動器具40はバイクに限定されない。また、各ユーザの運動は同一種類の運動には限定されず、種類の異なる運動であってもよい。さらに、トレーニングは運動器具40を使用した運動に限定されず、ウォーキングなどの器具を使用しないものも含む。
【0041】
測定装置30の出力する測定データは、測定値と、測定装置30に対応付けられた識別情報と、を含む。測定装置30に対応付けられた識別情報は、例えば、測定装置30に固有の情報であって、測定装置30を識別する情報である。または、測定装置30に対応付けられた識別情報は、測定装置30に対応付けられたユーザに固有の情報であって、ユーザを識別する情報であってもよい。
【0042】
演算装置10は、測定装置30から受信した指標値を用いた演算処理を行う。演算処理は、各測定装置30から受信した複数の指標値に基づいて、ユーザA,B,Cのトレーニングを評価する処理を含む。演算処理の詳細は後述する。
【0043】
システム100は、さらに、出力装置50を含む。出力装置50は、人の五感に作用する出力を行う装置であって、例えば、表示装置50Aやスピーカ50B、などの少なくとも1つである。
【0044】
出力装置50は演算装置10に電気的に接続され、演算装置10からの制御信号に従って出力を行う。演算装置10は、演算処理で得られる評価結果を用いて出力装置50の出力を制御する。出力装置50の出力を制御することは、評価結果に応じて出力装置50の出力を変化させることを含む。出力装置50の出力を変化させることは、例えば、表示画面を変化させること、表示サイズを変化させること、表示色を変化させること、出力音声を変化させること、出力音声の音量を変化させること、これらの組み合わせ、などである。以降の説明では、表示装置50Aの表示画面を変化させるものとする。
【0045】
図2を参照して、演算装置10は、プロセッサ11とメモリ12とを有するコンピュータで構成される。メモリ12は、一次記憶装置であってもよいし、二次記憶装置であってもよい。演算装置10は、通信網20にアクセスするための通信装置13をさらに有する。
【0046】
メモリ12は、メンバーデータベース(DB)121を有する。また、メモリ12は、プロセッサ11によって実行されるコンピュータプログラムとして、上記のトレーニングメニューをプロセッサ11に実現させるためのトレーニングプログラム122と、演算処理を行わせるための評価プログラム123と、を記憶している。
【0047】
図3を参照して、メンバーDB121は、測定装置30ごとのデータを登録しておくデータベースである。測定装置30ごとのデータは、測定装置30で測定される指標値の第1の目標値を含み、測定装置30に対応付けられた識別情報に関連付けて登録されている。測定装置30に対応付けられた識別情報は、図3の例ではIDとして示されている。IDは測定装置30の固有情報(ID)に限定されず、測定装置30に対応付けられているユーザの名前などの固有情報であってもよい。
【0048】
第1の目標値は、例えば、目標心拍数である。目標心拍数は、目標値とする心拍数であって、心拍数の最低値(下限値)を含む。目標心拍数は、目標値とする理想的な心拍数の範囲であって、最低値(下限値)及び最高値(上限値)から規定される範囲であってもよい。また、指標値として心拍数の他の生体情報を用いる場合、用いる生体情報によって、第1の目標値は最高値(上限値)であってもよい。心拍数は運動強度に対応していると言われているため、測定装置30ごとに目標心拍数を設定することは測定装置30のユーザに適した運動強度を設定することと同じなためである。
【0049】
好ましくは、測定装置30ごとのデータは、さらに、複数の測定装置30に共通の、つまり、複数の測定装置30からなるグループの第2の目標値を含む。第2の目標値は、プロセッサ11の後述する算出処理111によって指標値から算出されたパラメータの、複数の測定装置30に共通した目標値であって、これら複数の測定装置30それぞれから受信した測定値から算出された複数のパラメータによって達成する目標値である。
【0050】
プロセッサ11は、メモリ12に記憶されている評価プログラム123を実行することによって、算出処理111を実行する。算出処理111は、通信装置13が通信網20を介して測定装置30から受信した測定値からパラメータを算出する処理である。
【0051】
算出処理111によって算出されるパラメータは、測定装置30での測定値の、その測定装置30に対応付けられた第1の目標値に対する充足度合を表す。この例では、測定装置30で測定されたユーザの心拍数がその測定装置30の目標心拍数を超えた時間をパラメータとする。この場合、算出処理111は、測定装置30での測定値が目標心拍数以上であるときの時間を計測する計測処理112を含む。なお、以降の説明では、測定装置30での測定値が目標心拍数以上であるときの時間を目標達成時間とも称する。目標心拍数が理想的な心拍数の範囲である場合には、測定装置30での測定値がその範囲内の時間、すなわち、測定値が最低値以上、かつ、最高値未満である時間を目標達成時間とする。
【0052】
なお、第1の目標値に対する充足度合の他の例として、目標心拍数を超えていない時間をパラメータとして用いてもよい。この場合、パラメータである時間が長いほど、第1の目標値が充足されていないことになる。
【0053】
なお、第1の目標値は、測定装置30ごとに設定される。例えば、測定装置30に対するユーザ操作などによって設定されるものであってもよいし、演算装置10が設定するものであってもよい。その場合、図2に示されるように、算出処理111は、さらに第1の目標値を設定する設定処理118を含む。設定処理118は、例えば測定開始時の所定期間の測定値に基づいて第1の目標値を設定する処理であってもよいし、測定装置30に対応付けられて記憶されている過去の測定値に基づいて設定する処理であってもよい。
【0054】
プロセッサ11は評価プログラム123を実行することによって、格納処理113を実行する。格納処理113は、算出処理111で算出されたパラメータを測定装置30の識別情報に対応付けてメモリ12に記憶格納する処理である。格納処理113では、一例として、図3に示されたように、メンバーDB121に測定装置30の識別情報に対応付けて記憶される。
【0055】
プロセッサ11は評価プログラム123を実行することによって、評価処理114を実行する。評価処理114は、算出されたパラメータの目標値の達成度合いを評価する処理である。
【0056】
評価処理114は、評価値を算出する算出処理115を含む。評価値は、複数の測定装置30それぞれから受信した測定値それぞれから算出された複数のパラメータから得られる値である。一例として、評価値は、各測定装置30における目標達成時間の合計時間である。
【0057】
評価処理114は、複数の測定装置30からなるグループについて第2の目標値の達成度合いを評価する処理である。一例として、評価処理114は、評価値と第2の目標値とを比較する処理を含む。この場合、評価処理114は、評価値と第2の目標値とを比較する比較処理116を含む。比較処理116は、一例として、比較結果である目標充足度を算出することを含む。目標充足度は、一例として、第2の目標値に対する評価値の比率である。
【0058】
プロセッサ11は評価プログラム123を実行することによって、制御処理117を実行する。制御処理117は、出力装置50での出力を制御する処理であって、例えば、評価結果に基づいて出力装置50での出力を変化させる処理である。出力装置50での出力の変化については、具体例を用いて後述する。
【0059】
本システム100では、演算装置10がトレーニングプログラム122を実行してトレーニング用の制御を行う。その際に、評価プログラム123を実行し、各測定装置30から受信した測定値を用いて演算処理を行う。
【0060】
トレーニングプログラム122は、開始からの経過時間に沿って、トレーニングの内容ごとの期間を設定し、各期間での制御内容を規定している。制御内容は、出力装置50の出力の制御を含む。すなわち、プロセッサ11はトレーニングプログラム122を実行することで、規定された期間ごとに規定された情報を出力装置50から出力する処理を行う。プロセッサ11は、例えば、図4に示されたように表示装置50Aの表示やスピーカ50Bからの音声出力を変化させる処理を実行する。
【0061】
図4の具体例においては、トレーニングプログラム122は、時刻t0~時刻t1までの期間T1を設定期間と規定している。設定期間は、測定装置30ごと、つまり、ユーザごとに第1に目標値とする目標心拍数を設定する期間である。プロセッサ11はトレーニングプログラム122を実行して期間T1のとき、評価プログラム123を実行して設定処理118を実行する。これにより、測定装置30ごと、つまり、ユーザごとに第1に目標値とする目標心拍数が設定される。
【0062】
トレーニングプログラム122は、時刻t2~時刻t3までの期間T3、及び、時刻t4~時刻t5までの期間T5をトレーニング期間と規定している。トレーニング期間は、各ユーザがトレーニングである運動を行う第1の期間であって、目標心拍数を超えるように効果的な運動負荷となるように運動を行う期間である。
【0063】
トレーニングプログラム122は、時刻t1~時刻t2までの期間T2をウォーミングアップ期間、及び、時刻t3~時刻t4までの期間T4をクールダウン期間と規定している。クールダウン期間は、トレーニング期間の後に設定された第2期間であり、各ユーザがトレーニングによって上がりすぎた心拍数を適正な心拍数まで低下させるための期間であって、トレーニング期間よりも負荷の小さいトレーニングを行う、又は、トレーニングを行わない期間である。ウォーミングアップ期間は、心拍数を適正な心拍数まで上昇させるための第3の期間であって、トレーニング期間と同等、又は、負荷の小さいトレーニングを行う期間である。
【0064】
プロセッサ11は、トレーニングプログラム122を実行することで、トレーニングプログラム122に従って表示装置50Aにトレーニング用の画面を表示させたり、スピーカ50Bからトレーニング用の音楽を出力させたりする。この環境下において、ユーザA,B,Cは規定された運動を行う。その際に、それぞれ、測定装置30を用いて心拍数を測定する。
【0065】
本システム100では、図5に示された評価方法に従う処理が行われる。すなわち、図5を参照して、初めに、演算装置10にて、各測定装置30についての第1の目標値として目標心拍数が設定される(ステップS0)。ステップS0の処理は、トレーニングプログラム122が設定期間として規定する、時刻t0~時刻t1の期間に行われる。なお、目標心拍数は、ユーザの操作によって設定されてもよい。また、測定中に、測定結果に応じて変更されてもよい。
【0066】
各測定装置30ではユーザの心拍数を測定し(ステップS1)、測定値を測定装置30の識別情報とともに演算装置10に送信する(ステップS3-1,S3-2,…)。送信は、一連の処理を開始してから規定されたタイミングで行われる。規定されたタイミングは、例えば、一定の時間間隔や、測定値である心拍数の変化が閾値以上となったとき、などである。
【0067】
演算装置10は、各測定装置30から受信した測定値を用いて算出処理111を実行し、パラメータを算出する(ステップS5)。そして、グループごとに、構成する複数の測定装置30それぞれについて算出したパラメータを用いて評価処理114を実行し、グループの測定結果を評価する(ステップS7)。演算装置10は、ステップS7の評価結果に基づいて出力制御を実行し(ステップS9)、表示装置50Aに対して制御信号を出力する(ステップS11)。表示装置50Aでは、この制御信号に従って表示が変更される(ステップS13)。
【0068】
演算装置10のプロセッサ11が図5のステップS5~S7で実行する処理の具体例について、図6のフローチャートを用いて説明する。図6のフローチャートは、プロセッサ11がトレーニングプログラム122を実行しているときに、並行して評価プログラム123も実行することによって実現される処理の流れの一例を表している。そのため、プロセッサ11は、図6の処理と並行して図4に示されたトレーニングの流れに沿った制御も行っている。なお、その際の表示装置50Aの表示の遷移の具体例については、図7図9の画面例を用いて説明する。
【0069】
図6を参照して、プロセッサ11は、期間T1において設定処理を実行する。すなわち、プロセッサ11は、測定装置30ごとに目標心拍数を設定し、メンバーDB121に測定装置30の識別情報に対応付けて格納しておく(ステップS100)。このとき、一例として、プロセッサ11は、期間T1において表示装置50Aに所定時間、運動することを促す表示を行わせる。又は、設定用の運動を促すような音声をスピーカ50Bから出力させてもよい。プロセッサ11は、一例として、その期間に測定装置30から得られた心拍数の測定値を予め記憶している演算式に代入することによって目標心拍数を得る。
【0070】
期間T1が経過すると、プロセッサ11は、測定装置30から所定のタイミングで送信されてくる、心拍数の測定値の受信を待機する(ステップS101でNO)。このとき、プロセッサ11は、表示装置50Aに、一例として図7に示された画面51を表示させる。
【0071】
図7を参照して、画面51は、ユーザA,B,Cそれぞれに設定された目標心拍数と測定された心拍数とを表示する領域511,513,515を含む。これにより、各ユーザは、自身の目標心拍数と現在の心拍数とを把握できるとともに、一緒に運動中の他のユーザの目標心拍数と現在の心拍数とを把握できる。
【0072】
また、画面51は、ユーザA,B,Cそれぞれの目標達成時間の表示512,514,516を含む。表示512,514,516は、好ましくは、図7に示されたように、目標達成時間のグラフである。これにより、各ユーザは、自身の目標達成時間を把握できるとともに、一緒に運動中の他のユーザの目標達成時間を把握できる。
【0073】
また、画面51は、ユーザA,B,Cからなるグループのトレーニングの評価結果の表示517を含む。評価結果は、グループの運動の評価値である、複数の測定装置30それぞれの目標達成時間の合計時間と、グループの第2の目標値である目標時間との比較を表している。表示517は、一例として、図7に示されたように、グループの目標達成時間の合計時間の目標時間に対する比率のグラフであってよい。目標達成時間の合計時間は、ユーザA,B,Cそれぞれの第1の目標値を超過した時間の累積値の合計である。このように表示されることで、各ユーザは、自身の目標達成時間を目標時間と比較して把握でき、目標時間に対する貢献度合いを把握できる。また、他のユーザの目標達成時間を目標時間と比較して把握でき、ユーザごとの目標時間に対する貢献度合いを把握できる。さらに、一緒に運動中のすべてのユーザの目標達成時間の合計時間の、目標時間に対する充足度合を把握できる。
【0074】
なお、好ましくは、画面51は、経過時間を表示する領域518を含む。これにより、各ユーザは現在の期間を知ることができるとともに、運動の励みになる。また、画面51に替えて、又は、画面51に加えて、プロセッサ11は、アップテンポの音楽など、運動に適した音声をスピーカ50Bから出力させてもよい。これにより、運動の娯楽性が増し、ユーザは楽しんで運動に取り組むことができる。
【0075】
プロセッサ11は、心拍数の測定値を受信すると(ステップS101でYES)、現在の期間に応じて処理を分岐する。すなわち、現在がトレーニング期間に属している場合(ステップS103でYES)、プロセッサ11は、以降の処理へ進む。現在がトレーニング期間ではなくウォーミングアップ期間、又は、クールダウン期間に属している場合(ステップS103でNO)、プロセッサ11は、以降の処理に移行せず、心拍数の受信を待機する処理を戻る。これにより、ウォーミングアップ期間、及び、クールダウン期間では運動時間の測定が行われない。
【0076】
なお、トレーニング期間からクールダウン期間に切り替わった場合、プロセッサ11は、表示装置50Aの表示を変更する制御を行ってもよい。例えば、画面51を図8の画面52に切り替えてもよい。画面52の領域521,523,525,528、及び、表示522,524,526,527は、それぞれ、画面51の領域511,513,515,518、及び、表示512,514,516,517に対応している。画面52は、画面51に対して領域529が加わっている。領域529は、現在がクールダウン期間中であることを示す表示を行う領域である。また、画面52に替えて、又は加えて、現在がクールダウン期間中であることを示す音声をスピーカ50Bから出力させてもよい。これにより、各ユーザはクールダウン期間であることを把握できる。
【0077】
トレーニング期間中に心拍数の測定値を受信した場合(ステップS103でYES)、プロセッサ11は、測定された心拍数が目標心拍数以上であるか否かを判定する。測定された心拍数が目標心拍数に達していない場合(ステップS105でNO)、以降の処理に移行せず、心拍数の受信を待機する処理を戻る。これにより、心拍数が目標心拍数に期間は目標達成時間としてカウントされない。また、この場合、後述する処理が行われないため、表示装置50Aの表示は変更されずに維持される。
【0078】
測定された心拍数が目標心拍数に達していた場合(ステップS105でYES)、以降の処理に移行する。すなわち、プロセッサ11は、心拍数が目標心拍数を超えている期間を目標達成時間としてカウントする(ステップS107)。
【0079】
プロセッサ11は、目標達成時間をカウントすると、画面51の受信した測定装置30に対応した領域の表示を変更する(ステップS111)。例えば、測定装置30Aから心拍数を受信した場合、プロセッサ11は、領域511のユーザAについての現在の心拍数の表示を測定値に応じて更新する。
【0080】
また、領域511の変更に加えて、表示や音声の出力を、測定された心拍数に応じて変化させてもよい。例えば、心拍数が上がるほど画面51の色彩を明るくさせたり、音楽のテンポを速めたり音量を大きくしたりする制御を行ってもよい。これにより、ユーザは五感で運動の状態を感じることができるとともに、運動の娯楽性がより増加し、楽しんで運動に取り組むことができる。
【0081】
プロセッサ11は、ユーザA,B,Cからなるグループの運動を評価する処理を実行する(ステップS113)。すなわち、プロセッサ11は、評価値である、複数の測定装置30それぞれの目標達成時間の合計時間を算出する。
【0082】
グループとしての評価は、合計時間を算出するのみでもよい。好ましくは、プロセッサ11は評価する処理として、グループの第2の目標値との比較を行う。比較することは、各合計時間の目標時間に対する比率を算出することであってもよい。
【0083】
プロセッサ11は、評価の結果に基づいて画面51の表示を変更する(ステップS115)。ステップS115では、表示517を変更する。
【0084】
プロセッサ11は、算出された目標達成時間の合計時間が目標時間に達しているか否かを判定する。図3の例では、合計時間「210[s]」とグループの目標時間「280[s]」とを比較し、目標時間を達成していないと判定する。この場合には(ステップS117でNO)、プロセッサ11は、続く表示を変更する処理(ステップS119)を実行しない。これにより、画面51が変更されない。
【0085】
目標達成時間の合計時間が目標時間に達している場合(ステップS117でYES)、プロセッサ11は表示装置50Aでの表示を変更するよう表示制御を行う(ステップS119)。例えば、画面51を図9の画面53に切り替える。画面53の領域531,533,535,538、及び、表示532,534,536,537は、それぞれ、画面51の領域511,513,515,518、及び、表示512,514,516,517に対応している。画面53は、画面51に対して領域539が加わっている。領域539は、目標時間に到達したことを示す表示を行う領域である。なお、画面53の出力に替えて、又は、出力とともに、スピーカ50Bから目標時間に到達したことを表す音声の出力などを行ってもよい。音声の出力などは、音声の出力、音声と共に、又は、音声に替えて、風や匂いや振動などのユーザの感覚器で受け取ることのできる出力がなどを行うことを指す。これにより、各ユーザは、グループの合計時間が目標時間に到達したことを把握できるとともに、娯楽性をもって合計時間が目標時間に到達したことを把握することができる。
【0086】
プロセッサ11は、一連の処理をトレーニングプログラム122の終了まで繰り返す(ステップS121でYES)。これにより、一連のトレーニングのメニュー中、各ユーザの運動状態やグループ全体の運動状態が表示装置50Aにリアルタイムに表示され、また、各ユーザの運動状態やグループ全体の運動状態に応じて表示装置50Aの表示がリアルタイムに変化し続ける。これにより、複数ユーザの運動の一体感が生まれ、楽しんで運動に取り組むことができる。
【0087】
さらに、本システム100では、グループでの運動を評価する際に、ユーザごとに設定された目標の充足度合いをパラメータとして用いて、各ユーザのパラメータを用いてグループ全体の運動が評価される。これにより、実行された運動のユーザに対する負荷によって評価が行われることになり、ユーザごとの運動能力のばらつきが影響しなくなる。その結果、例えば、年齢層の異なるユーザや性別の異なるユーザであっても同一のグループを構成してそのグループでの運動を評価することができる。
【0088】
なお、演算装置10のプロセッサ11の制御による表示装置50Aの画面遷移は、より娯楽性の高いものであってもよい。これにより、ユーザは、トレーニングのモチベーションを高めることができるとともに、より楽しみながらトレーニングに取り組むことができる。さらに、複数人のチームでのトレーニングで用いる場合、チーム内の結束を高め、それによって各自のトレーニング効果を高めることができる。
【0089】
他の例について、図10図11を用いて説明する。図10の画面61、及び、図11の画面62は、車等の乗り物のモニターを想定した画面例であって、それぞれ、ウォーミングアップ期間、及び、トレーニング期間に表示装置50Aに表示される画面である。
【0090】
画面61,62は、それぞれ、前方の景色を模した画面を表示する領域611,621と、後方の景色を模した画面を表示する領域612,622と、を含む。上記の例と同様に、表示装置50Aは、トレーニングをしているユーザA,B,Cの前方に設置され、ユーザA,B,Cは表示装置50Aの画面61,62を見ながらトレーニングすることが想定されている。この場合、ユーザA,B,Cは、あたかも車等の乗り物に乗って前方のモニターを見ているようにトレーニングを行うことができる。
【0091】
詳しくは、図10を参照して、画面61の領域611には、先方に延びる走行路の表示613が含まれている。また、領域612には敵対するキャラクター(以下、敵キャラと略する)の表示616が含まれている。図11を参照して、画面62の領域621にも同様に、走行路の表示623が含まれている。また、領域622には敵キャラの表示616が含まれる。これにより、画面61,62を視認したユーザは、背後から敵キャラに追いかけられながら車等の乗り物に乗って前方の走行路を走行しているようにトレーニングを行うことになる。
【0092】
また、画面61,62は、それぞれ、評価結果の図形による表示614,624と、具体的な数値による表示615,625とを含む。表示614,624は、図7の画面51の表示517に相当し、一例として、目標時間を100%とした目標達成時間の合計時間の割合を表した円環グラフである。なお、画面61,62は、図7の画面51の表示512,514,516に相当する、ユーザA,B,Cそれぞれの目標達成時間の表示をさらに含んでもよい。
【0093】
また、画面61,62は、それぞれ、評価結果に基づくメッセージを表示する領域617,627を含む。画面61はウォーミングアップ期間中の画面であり、図10では、領域617にトレーニング期間に移行可能であることを示すメッセージ「準備完了」が表示されている。画面62はトレーニング期間中の画面である、図11では、領域627に、評価結果が予め規定された所定の状態に近いことを示すメッセージ「接近中」が表示されている。これらメッセージは、評価結果に関連付けてメモリ12に予め記憶されており、演算装置10のプロセッサ11は、評価結果に応じて対応するメッセージを読出して領域617,627に表示させる。
【0094】
演算装置10のプロセッサ11は、ウォーミングアップ期間又はクールダウン期間中に各測定装置30から心拍数の測定値を得て指標値を算出し、評価結果を得る。プロセッサ11は、評価結果に基づいて表示614,615を画面表示用のデータに組み込み、画面61を表示装置50Aに表示させる。これにより、画面61において評価結果の表示614,615がなされる。
【0095】
さらに、プロセッサ11は、評価結果の閾値を予め記憶しておき、得られた評価結果が閾値を超えるとトレーニング期間に移行可能な状態であることを示すメッセージ「準備完了」をメモリ12から読み出して画面表示用のデータに組み込み、領域617に表示させる。
【0096】
画面61において評価結果の表示614,615に加えて、領域617にメッセージが表示されることによって、ウォーミングアップ期間中の各ユーザA,B,Cは、トレーニング期間に移行可能な状態まで心拍が上昇したか否か、又、クールダウン期間中の各ユーザA,B,Cは心拍が降下したか否か、つまり、準備が完了したか否かを知ることができる。また、準備ができていない場合にはそれが画面61に表れるため、各ユーザA,B,Cには、適した心拍となる負荷のトレーニングを行うよう促されることになる。
【0097】
画面61における領域612の敵キャラの表示616は、インストラクターの携帯端末などの特定の装置からの指令を受けることによって、演算装置10のプロセッサ11が領域612に表示させてもよい。又は、評価結果が上記閾値を超えるなど、特定の状態となると表示させてもよい。トレーニング期間では表示装置50Aの画面に敵キャラが表示されるので、領域612に表示616が含まれることで、トレーニング期間の開始が近いことを把握できる。
【0098】
トレーニング期間に移行すると、演算装置10のプロセッサ11は、画面61を画面62に遷移させる。プロセッサ11は、各測定装置30から心拍数の測定値を得て指標値を算出し、評価結果を得る。プロセッサ11は、評価結果に基づいて表示624,625を画面表示用のデータに組み込み、画面61を表示装置50Aに表示させる。これにより、画面61において評価結果の表示614,615がなされる。また、プロセッサ11は、画面62において、評価結果の表示624,625を、測定装置30から送信される測定結果に応じてリアルタイムに変化させる。これにより、画面62において評価結果の表示614,615がリアルタイムに変化する。
【0099】
プロセッサ11は、評価結果の変化に応じて領域621の表示を変化させてもよい。例えば、領域621には走行路の表示623以外の前方の景色の表示も含まれ、それらを評価結果に応じた速度で領域621内で移動させてもよい。それにより、ユーザA,B,Cのトレーニングの状況に応じて領域621に表示される景色が変化し、あたかもトレーニングの状況に応じて乗車している車等が進行しているようなトレーニングができる。
【0100】
さらに、プロセッサ11は、評価結果の閾値を予め記憶しておき、得られた評価結果が閾値を下回ると警告を示すメッセージ「接近中」をメモリ12から読み出して画面表示用のデータに組み込み、領域627に表示させる。なお、領域627のメッセージの表示に替えて、又は、メッセージの表示とともに、スピーカ50Bから閾値を下回ったことを表す音声の出力などを行ってもよい。これにより、各ユーザは、グループの評価結果が閾値を下回っていること容易に把握できるとともに、娯楽性をもって評価結果を把握することができる。
【0101】
さらに、プロセッサ11は、評価結果と閾値との関係に応じて、領域622の敵キャラの表示626を変化させてもよい。表示626の変化は、敵キャラのサイズを変化させること、表情を変化させること、動きを変化させること、持ち物や服装などの付属物を変化させること、などを含む。一例として、評価結果が閾値を下回る低い場合、プロセッサ11は、表示626のサイズを大きくするとともに、攻撃的なポーズの敵キャラに変更する。また、評価結果が閾値を上回る高さとなると、表示626のサイズを小さくするとともに、通常のポーズとする。
【0102】
この画面62を見ているユーザA,B,Cは、トレーニングの評価結果が低くなると背後から敵キャラが迫り襲われ、評価結果が高まるように運動負荷を高めると敵キャラが遠のいて安全になるようなイメージを持ってトレーニングできる。これにより、ユーザA,B,Cのトレーニングのモチベーションを高めるとともに娯楽性も高めることができる。
【0103】
好ましくは、上記の閾値は、インストラクターの携帯端末などの特定の装置からの指令に従って変更可能であってもよい。例えば、ユーザA,B,Cがさらに高負荷なトレーニングが可能な状態であれば閾値を上げる、などしてもよい。これにより、敵キャラが迫る可能性が高くなり、さらに高負荷なトレーニングを行うモチベーションがより高まるとともに娯楽性もより高まる。
【0104】
さらに、上記の閾値が多段階に設定され、段階に応じたて画面62を変化させるようにしてもよい。例えば、敵キャラの表示626を変化させるか否かの第1の閾値よりも評価結果の低い第2の閾値を設定しておき、評価結果が第2の閾値を下回った場合に、画面62に対して、上述の敵キャラの表示626の変化よりも大きな変化を生じさせる。例えば、領域621の変化を停止する。さらに、図示しない煙などの静止画又は動画の表示、及び、又は、メッセージ「故障」などの表示、などを行ってもよい。これは、評価結果が低いために追いつかれた敵キャラに車などの乗り物が襲われ、故障して停止した状態を表している。これにより、ユーザA,B,Cは、評価結果を段階的に把握できる。
【0105】
[第2の実施の形態]
【0106】
本システム100でのグループにおける運動の評価は、他のグループとの比較であってもよい。すなわち、図12に示されたように、演算装置10に接続可能な複数の測定装置30A,30B,…で複数のグループA,B,…を構成し、グループごとの第2の目標の充足度合を比較してもよい。
【0107】
この場合、演算装置10のプロセッサ11は、各測定装置30からの測定値を用いて図6に示された処理を実行してグループごとに第2の目標の充足度合を算出するとともに、グループごとの第2の目標の充足度合を比較する。そして、ステップS119で表示装置50Aの表示を変化させる際に、その比較結果を表示するようにしてもよい。
【0108】
たとえば、あるスポーツジムにいるユーザA,B,CからなるグループAと、他のスポーツジムにいる複数ユーザからなるグループBとが同じトレーニングのメニューを実行し、その運動状態を競う場合が想定される。一例として、グループAのいるスポーツジムに表示装置50Aが設置されているものとする。
【0109】
このとき、演算装置10の制御に従って、表示装置50Aには、図7図9に示された画面51~画面53が表示される。さらに、第2の実施の形態に係るシステム100では、合計時間が目標時間に達したとき、他のグループと比較した結果も表示される。上の例においてグループAの合計時間が目標時間に達したとき、表示装置50Aには図9の画面53に替えて、又は、画面53に加えて、他のグループBと比較することで図13の画面54が表示される。画面54の領域541,533,535,538、及び、表示532,534,536,537は、それぞれ、画面51の領域511,513,515,518、及び、表示512,514,516,517に対応している。画面54は、画面51に対して領域549が加わっている。領域549は、表示装置50Aの設置されている場所のユーザからなるグループの合計時間が他のグループよりも先に目標時間に達したことを示す表示を行う領域である。なお、画面54の出力に替えて、又は、出力とともに、スピーカ50Bから音声の出力を行ってもよい。これにより、ユーザは、自身の属するグループとしての評価を把握できるとともに、属さない他のグループと比較することができる。
【0110】
なお、グループとして評価する複数ユーザは、必ずしも同じスポーツジムなどの所定範囲にいなくてもよく、遠隔であってもよい。その場合、表示装置50Aは各ユーザの所有する表示装置とすることができる。このようにすることで、遠隔でもグループとして一体感を持って運動ができ、また、遠隔であってもグループとして運動を評価することができる。
【0111】
<3.付記>
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
【符号の説明】
【0112】
10 :演算装置
11 :プロセッサ
12 :メモリ
13 :通信装置
20 :通信網
30 :測定装置
30A :測定装置
30B :測定装置
30C :測定装置
40 :運動器具
40A :運動器具
40B :運動器具
40C :運動器具
50 :出力装置
50A :表示装置
50B :スピーカ
51 :画面
52 :画面
53 :画面
54 :画面
61 :画面
62 :画面
100 :システム
111 :算出処理
112 :計測処理
113 :格納処理
114 :評価処理
115 :算出処理
116 :比較処理
117 :制御処理
118 :設定処理
121 :メンバーDB
122 :トレーニングプログラム
123 :評価プログラム
511 :領域
512 :表示
513 :領域
514 :表示
515 :領域
516 :表示
517 :表示
518 :領域
521 :領域
522 :表示
523 :領域
524 :表示
525 :領域
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527 :表示
528 :領域
529 :領域
531 :領域
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533 :領域
534 :表示
535 :領域
536 :表示
537 :表示
538 :領域
539 :領域
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544 :表示
545 :領域
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548 :領域
549 :領域
611 :領域
612 :領域
613 :表示
614 :表示
615 :表示
616 :表示
617 :領域
621 :領域
622 :領域
623 :表示
624 :表示
625 :表示
616 :表示
627 :表示
T1 :期間
T2 :期間
T3 :期間
T4 :期間
T5 :期間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13