(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022101403
(43)【公開日】2022-07-06
(54)【発明の名称】施錠解錠監視装置
(51)【国際特許分類】
E05B 41/00 20060101AFI20220629BHJP
G08B 13/184 20060101ALI20220629BHJP
【FI】
E05B41/00 F
G08B13/184
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020215933
(22)【出願日】2020-12-24
(71)【出願人】
【識別番号】501397920
【氏名又は名称】旭光電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136205
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 康
(74)【代理人】
【識別番号】100127166
【弁理士】
【氏名又は名称】本間 政憲
(72)【発明者】
【氏名】和田 貴志
【テーマコード(参考)】
5C084
【Fターム(参考)】
5C084AA10
5C084BB13
5C084DD11
5C084DD14
5C084DD21
5C084DD36
5C084DD63
5C084EE01
5C084GG37
5C084GG43
(57)【要約】
【課題】 既に取り付けてある施錠解錠装置に対して、何らかの作業を加えることなく、簡単に、施錠解錠装置の施錠状態、解錠状態を判断する施錠解錠監視装置の提供。
【解決手段】 施錠解錠監視装置100は、開閉部であるドアDに取り付けられている施錠解錠装置Lの施錠状態、解錠状態を監視するものである。施錠解錠監視装置100は、ドアDに対して垂直に配置されている壁WのドアDから所定距離だけ離れた位置に設置されている。施錠解錠監視装置100は、自身の設置位置から、施錠解錠装置Lに対して、斜め前方から所定の検知光を投光し、施錠解錠装置Lからの反射光を受光し、施錠解錠装置Lの施錠状態、解錠状態を監視する。これにより、既に取り付けられている施錠解錠装置に手を加えることなく、容易に、施錠状態、解錠状態を監視でき、ネットワーク化できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉部の状態が、開状態と閉状態とで変動するものの開閉状態を監視し、及び、前記開閉部を施錠、及び、解錠する施錠装置であって、施錠状態、及び、解錠状態をヒトの操作によって切り替える操作部の状態が、前記施錠状態と前記解錠状態とで変動するものの施錠解錠状態を監視する施錠解錠監視装置であって、
所定の位置に取り付ける取付面を有する主筐体部、
前記解錠状態から前記施錠状態までの間の前記操作部の状態が変動する範囲である操作部変動範囲であって、前記開閉部が閉状態にあるときの前記操作部変動範囲を含む検知領域に、所定の光を検知光として投光し、前記検知光の反射光を受光し、受光した反射光の情報を検知情報として提供する検知手段を収容する施錠解錠検知筐体部、
前記開閉部の前記開状態、及び、前記閉状態を磁力の変化により検知する開閉検知部を収容する開閉検知筐体部、
を有し、
前記施錠解錠筐体部は、
前記主筐体部の一端部に配置され、
前記開閉検知筐体部は、
前記主筐体部の前記施錠解錠検知筐体部が配置されている端部とは異なる端部に配置されること、
を特徴とする施錠解錠監視装置。
【請求項2】
請求項1に係る施錠解錠監視装置において、
前記施錠解錠検知筐体部は、
前検知光を投光する方向、及び、前記反射光を受光する方向を調整でき、
前記開閉検知筐体部は、
前記磁力の変化を検知する方向を調整できること、
を特徴とする施錠解錠監視装置。
【請求項3】
請求項2に係る施錠解錠監視装置において、
前記施錠解錠検知筐体部は、
前記取付面に対して垂直な回転軸を中心に回転できるように構成され、
前記開閉検知筐体部は、
前記取付面に対して垂直な回転軸を中心に回転できるように構成されること、
を特徴とする施錠解錠監視装置。
【請求項4】
請求項2、又は、請求項3に係る施錠解錠監視装置において、
前記施錠解錠検知筐体部は、
前記取付面に対して平行な回転軸を中心に回転できるように構成されること、
を特徴とする施錠解錠監視装置。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれかに係る施錠解錠監視装置において、
前記施錠解錠検知筐体部、及び/又は、前記開閉検知筐体部は、
前記主筐体部から、分離できること、
を特徴とする施錠解錠監視装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施錠解錠装置の施錠状態、解錠状態を監視する施錠解錠監視装置に関し、特に、光を用いて監視するものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の施錠解錠監視装置について、
図14に示す施錠解錠制御装置1を用いて説明する。施錠解錠制御装置1は、扉に設けられた扉を施錠又は解錠するサムターンを覆ってサムターンを収容する空間を有する収容部材と、つまみ部を有し、前記収容部材と回転軸を共有するように連接され、前記つまみ部を摘まんで回転させることにより前記収容部材を回転させる回転体と、収容部材の開口の縁に沿って設けられた第1ギアと、第1ギアと係合し、第1ギアの回転に応じて回転する第2ギアと、第2ギアと回転軸を共有し、第2ギアに対して相対的に所定角度回転可能な第3ギアと、第3ギアを回転させる駆動部と、を備える。これにより、手動で開閉する際にモータに負荷を与えない構成を、より簡単に実現する施解錠制御装置を提供するものである(以上、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述の従来の施錠解錠制御装置1には、以下に示すような改善すべき点がある。従来の施錠解錠制御装置1では、サムターンを収容するように、設置する必要がある。このため、施錠解錠制御装置1を取り付けるためには、ある程度の領域を必要とするため、取り付けるサムターンが限定される、という改善すべき点がある。
【0005】
また、サムターンを動作させるための機械機構を有するため、施錠解錠制御装置1が大きく、また、重い、という改善すべき点がある。
【0006】
さらに、施錠解錠制御装置1は、取り付けるサムターンが制限され、また、装置自体も大きく、重いため、既に取り付けられている施錠解錠装置を容易にネットワーク化できない、という改善すべき点がある。
【0007】
さらに、施錠解錠制御装置1は、サムターンの自動操作機能を有しているため、施錠状態、解錠状態のみを知りたい場合には、適さない、という改善すべき点がある。
【0008】
そこで、本発明は、既に取り付けてある施錠解錠装置に対して、何らかの作業を加えることなく、簡単に、施錠解錠装置の施錠状態、解錠状態、及び、開閉部の開状態、閉状態を判断する施錠解錠監視装置を提供することを目的とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明における課題を解決するための手段及び発明の効果を以下に示す。
【0010】
本発明に係る施錠解錠監視装置は、開閉部の状態が、開状態と閉状態とで変動するものの開閉状態を監視し、及び、前記開閉部を施錠、及び、解錠する施錠装置であって、施錠状態、及び、解錠状態をヒトの操作によって切り替える操作部の状態が、前記施錠状態と前記解錠状態とで変動するものの施錠解錠状態を監視する施錠解錠監視装置であって、所定の位置に取り付ける取付面を有する主筐体部、前記解錠状態から前記施錠状態までの間の前記操作部の状態が変動する範囲である操作部変動範囲であって、前記開閉部が閉状態にあるときの前記操作部変動範囲を含む検知領域に、所定の光を検知光として投光し、前記検知光の反射光を受光し、受光した反射光の情報を検知情報として提供する検知手段を収容する施錠解錠検知筐体部、前記開閉部の前記開状態、及び、前記閉状態を磁力の変化により検知する開閉検知部を収容する開閉検知筐体部、を有し、前記施錠解錠筐体部は、前記主筐体部の一端部に配置され、前記開閉検知筐体部は、前記主筐体部の前記施錠解錠検知筐体部が配置されている端部とは異なる端部に配置されること、を特徴とする。
【0011】
これにより、施錠解錠監視装置を配置するだけで、開閉部の開状態、閉状態を監視し、及び、施錠解錠装置の施錠状態、解錠状態を、同時に、監視することができる。
【0012】
また、施錠解錠装置の状態を検知するに際して、開閉部の状態を利用できるので、必要な場合だけ、施錠解錠装置の状態を検知できるため、施錠解錠監視装置を省電力化できる。
【0013】
本発明に係る施錠解錠監視装置では、前記施錠解錠検知筐体部は、前検知光を投光する方向、及び、前記反射光を受光する方向を調整でき、前記開閉検知筐体部は、前記磁力の変化を検知する方向を調整できること、を特徴とする。
【0014】
これにより、施錠解錠検知部、及び、開閉検知部を、容易に、適切な位置に配置できる。
【0015】
本発明に係る施錠解錠監視装置では、前記施錠解錠検知筐体部は、前記取付面に対して垂直な回転軸を中心に回転できるように構成され、前記開閉検知筐体部は、前記取付面に対して垂直な回転軸を中心に回転できるように構成されること、を特徴とする。
【0016】
これにより、施錠解錠検知部、及び、開閉検知部を、回転させるだけで、容易に、適切な位置に配置できる。
【0017】
本発明に係る施錠解錠監視装置では、前記施錠解錠検知筐体部は、前記取付面に対して平行な回転軸を中心に回転できるように構成されること、を特徴とする装置。
【0018】
これにより、施錠解錠検知部を、回転させるだけで、容易に、適切な位置に配置できる。
【0019】
本発明に係る施錠解錠監視装置では、前記施錠解錠検知筐体部、及び/又は、前記開閉検知筐体部は、前記主筐体部から、分離できること、を特徴とする。
【0020】
これにより、分離構造による高い配置の自由度により、施錠解錠監視装置を、自由に配置できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明に係る施錠解錠監視装置の一実施例である施錠解錠監視装置100を示す図である。
【
図4】施錠解錠検知部103のハードウェア構成を示す図である。
【
図5】制御部107のハードウェア構成を示す図である。
【
図6】開閉検知部109のハードウェア構成を示す図である。
【
図7】施錠状態、解錠状態の判断の概要を示す図である。
【
図8】施錠状態、解錠状態の判断の概要を示す図である。
【
図9】施錠解錠監視処理を示すフローチャートである。
【
図10】施錠解錠監視処理を示すフローチャートである。
【
図11】施錠解錠判断処理を示すフローチャートである。
【
図12】本発明に係る施錠解錠監視装置のその他の実施例を示す図である。
【
図13】本発明に係る施錠解錠監視装置のその他の実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明していく。
【実施例0023】
本発明に係る施錠解錠監視装置について、一実施例である施錠解錠監視装置100を例に説明する。
【0024】
第1 施錠解錠監視装置100の概要
施錠解錠監視装置100は、開閉部であるドアDに取り付けられている施錠解錠装置Lの施錠状態、解錠状態を監視するものである。施錠解錠監視装置100は、ドアDに対して垂直に配置されている壁WのドアDから所定距離だけ離れた位置に設置されている。
【0025】
なお、施錠解錠監視装置100は、自身の設置位置から、施錠解錠装置Lに対して、
図1中、斜め前方から所定の検知光を投光し、施錠解錠装置Lからの反射光を受光し、施錠解錠装置Lの施錠状態、解錠状態を監視する。
【0026】
なお、
図1においては、施錠解錠監視装置100で監視する施錠解錠装置Lは、握って回すことでラッチを動作させる玉座である取っ手部LH、取っ手部LHに配置され、デッドボルトを動作させる操作部であるサムターンLSを有するものである。
【0027】
サムターンLSは、所定の軸を中心としたに回転により形成される操作部変動範囲の間で施錠状態(
図5参照)、解錠状態(
図6参照)における状態を変化させる。使用者がサムターンLSを操作し、状態を変化させることによって、施錠解錠装置Lの施錠状態、解錠状態を切り替える。
【0028】
これにより、既に取り付けられている施錠解錠装置に手を加えることなく、容易に、施錠状態、解錠状態を監視でき、ネットワーク化できる。
【0029】
第2 施錠解錠監視装置100の構成
施錠解錠監視装置100の構成について、施錠解錠監視装置100の斜視図である
図2を用いて説明する。施錠解錠監視装置100は、筐体部101、施錠解錠検知部103、通信部105、制御部107、及び、開閉検知部109を有している。
【0030】
筐体部101は、主筐体部101a、施錠解錠検知筐体部101b、及び、開閉検知筐体部101cを有している。主筐体部101aは、両端部に半円筒形状を有する直方体形状を有している。主筐体部101aは、筐体部101を所定の位置に取り付けるための取付面P101aを有している(
図3参照)。主筐体部101aは、内部に、通信部105、及び、制御部107を収容する。
【0031】
施錠解錠検知筐体部101bは、主筐体部101aの一方の端部に、配置される。施錠解錠検知筐体部101bは、第1検知方向調整筐体101b1、及び、第2検知方向調整筐体101b3を有している。第1検知方向調整筐体部101b1は、一端に半円筒形状を有する直方体形状を有している。第1検知方向調整筐体101b1は、取付面P101aに対して垂直な回転軸J101b1を有している。第1検知方向調整筐体101b1における半円筒形状の円弧面の中心軸が、回転軸J101b1に対応する。第1検知方向調整筐体部101b1は、回転軸J101b1を中心に回転できるように、主筐体部101aに取り付けられている。
【0032】
第2検知方向調整筐体部101b3は、取付面P101aに対して平行な回転軸J101b3を有している。第2検知方向調整筐体部101b3は、円筒形状を有している。第2検知方向調整筐体101b3における円筒形状の中心軸が、回転軸J101b3に対応する。第2検知方向調整筐体部101b3は、回転軸J101b3を中心に回転できるように、主筐体部101aに取り付けられている。第2検知方向調整筐体部101b3は、内部に、施錠解錠検知部103を収容する。第2検知方向調整筐体部101b3は、内部に配置されている施錠解錠検知部103(後述)の投光部103aが外部に向かって検知光を投光できるように、及び、受光部103b(後述)が外部からの検知光の反射光を受光できるように、投受光用開口A101b3を有している。
【0033】
開閉検知筐体部101cは、主筐体部101aの 施錠解錠検知筐体部101bが取り付けられている端部とは異なる端部に、配置される。開閉検知筐体部101cは、取付面P101aに対して垂直な回転軸J101cを有している。開閉検知筐体部101cは、
図3に示すように、取付面P101aに垂直な断面L字状の柱形状であって、一端に半円筒形状を有する形状を有している。開閉検知筐体部101cにおける半円筒形状の円弧面の中心軸が、回転軸J101cに対応する。開閉検知筐体部101cは、回転軸J101cを中心に回転できるように、主筐体部101aに取り付けられている。開閉検知筐体部101cは、内部に、開閉検知部109を収容している。
【0034】
施錠解錠検知部103は、TOF (Time-Of-Flight)方式を用いた測距エリアイメージセンサを用いて構成されている。施錠解錠検知部103は、施錠解錠装置LのサムターンLSの状態が解錠状態と施錠状態との間で変化する操作部変動範囲ALS(後述)に、検知光である近赤外レーザ光を投光し、サムターンLSまでの距離を計測する。
【0035】
施錠解錠検知部103のハードウェア構成を
図4に示す。施錠解錠検知部103は、投光部103a、受光部103b、検知制御部103c、及び、インターフェイス部103dを有している。投光部103aは、検知光である赤色レーザ光を投光する。受光部103bは、検知光の反射光を受光し、集光する受光レンズ、及び、2次元マトリクス状に配置されたフォトダイオードにより構成される。なお、2次元マトリクス状に配置されたフォトダイオードのそれぞれは、部分受光領域を形成し、部分受光領域の集合として、1つの検知領域が形成される。
【0036】
検知制御部103cは、投光部103a、及び、受光部103bにおける投受光のタイミングを制御する。また、検知制御部103cは、検知光を投光し、検知光に対する反射光を受光するまでの時間を計測し、検知光を反射した物体までの距離を算出する。さらに、検知制御部103cは、インターフェイス部103dを介して、算出した距離を検知情報として制御部107へ送信する。
【0037】
図3に戻って、通信部105は、所定の通信端末HPと接続し、施錠解錠装置Lの施錠状態、解錠状態を示す施錠解錠情報を送信する。通信部105は、例えば、無線LAN(Local Area Network)技術を用いて、ドアDが配置されている室内の無線通信装置を介して、通信端末HPに接続する。なお、通信部105には、予め、MACアドレス、IPアドレス等、自身を一意に特定するアドレスが設定されている。
【0038】
制御部107の構成について
図5を用いて説明する。制御部107は、CPU107a、メモリ107b、インターフェイス部107c、及び、電源部107hを有している。
【0039】
CPU107aは、メモリ107bに記録されているオペレーティング・システム(OS)、又は、ファームウェア、施錠解錠監視プログラム等その他のアプリケーションに基づいた処理を行う。メモリ107bは、CPU107aに対して作業領域を提供する。メモリ107bは、OS、施錠解錠監視プログラム等その他のアプリケーション及び各種データを記録保持する。
【0040】
インターフェイス部107cは、施錠解錠検知部103と接続される。CPU107aは、インターフェイス部107cを介して、施錠解錠検知部103と所定の情報を送受信し、施錠解錠検知部103の動作を制御する。また、インターフェイス部107cは、通信部105と接続される。CPU107aは、インターフェイス部107cを介して、通信部105と所定の情報を送受信し、通信部105の動作を制御する。
【0041】
電源部107hは、筐体部101の内部に収納されるボタン電池等の電源を有している。電源部107hは、施錠解錠検知部103、通信部105、及び、制御部107の他の構成要素に電力を供給する。
【0042】
図3に戻って、開閉検知部109は、開閉検知対象であるドアDの開状態、閉状態を、磁力の変化を検知することによって、判断する。開閉検知部109のハードウェア構成を
図6に示す。開閉検知部109は、磁力検知部109a、磁力検知制御部109b、及び、インターフェイス部109cを有している。磁力検知部109aは、開閉検知対象物であるドアに、自身に対向して設置される磁力発生部(図示せず)、例えば、マグネットが発生する磁力を検知する。磁力検知制御部109bは、磁力検知部109aによって所定の磁力が検知されると、「ドアWが閉状態である」と判断し、インターフェイス部109cを介して、開閉検知情報として制御部107へ送信する。
【0043】
第3 施錠解錠監視装置100の設置
施錠解錠監視装置100の設置について、
図1を用いて説明する。使用者は、施錠解錠監視装置100の本体筐体部101aの取付面P101aを、取り付けようとする壁Wの一面に沿うように配置し、大まかな取り付け位置を確認する。使用者は、開閉検知部101cの開閉検知面P101cがドアDの前面に沿うように、開閉検知部101cを配置する。なお、ドアDと開閉検知面P101cとの間には、磁力発生部(図示せず)を配置できるよう、所定の間隔を形成しておく。
【0044】
使用者は、主筐体部101aを、回転軸J101cを中心に回転させ、施錠解錠検知筐体部101bが、施錠解錠装置Lと同じ程度の高さとなる位置に配置する。使用者は、施錠解錠検知部103の第1検知方向調整筐体部103b1を、回転軸J103b1を中心に回転させ、また、第2検知方向調整筐体部103b3を、回転軸J103b3を中心に回転させることによって、検知範囲A103を、施錠解錠を判断しようとする施錠解錠装置LのサムターンLSの位置に形成する。
【0045】
使用者は、主筐体部101a、施錠解錠検知筐体部101b、及び、開閉検知筐体部101cの位置を固定する。各部の固定には、両面テープや、所定の固定ネジを用いる。
【0046】
このように、施錠解錠監視装置100において、施錠解錠検知筐体部101b、及び、開閉検知筐体部101cを、主筐体部101aに対して回転させ、相対的位置関係を調整することによって、施錠解錠検知部103、及び、開閉検知部109を、適切な位置に、同時に配置でき、ひいては、施錠解錠監視装置100を、容易に、適切な位置に配置できる。
【0047】
第4 制御部107の動作
1.施錠解錠判断の概要
制御部107における施錠解錠判断処理の概要について、
図7、及び、
図8を用いて説明する。
図7は、施錠解錠監視装置100から見た施錠状態にある施錠解錠装置Lの検知状態を示している。同様に、
図8は、施錠解錠監視装置100から見た解錠状態にある施錠解錠装置Lの検知状態を示している。
【0048】
ここで、施錠解錠監視装置100の施錠解錠検知部103の検知制御部103cは、投光部103aを介して、施錠解錠装置LのサムターンLSが動作する範囲である操作部変動範囲ALSを含む検知領域A103に、検知光を投光する。検知制御部103cは、受光部103bを介して、投光した検知光の反射光を受光する。受光部103bは、10×10に分割された部分受光領域を有している。検知制御部103cは、部分受光領域ごとに、投光から受光までの時間を算出した上で、算出した時間を用いて反射物体までの距離を算出する。なお、受光部103bの各部分受光領域は、検知領域A103を、10×10の分割した部分検知領域A103[x,y](xは横軸の値、yは縦軸の値、x、yは、1~10の自然数)に対応する。
【0049】
図7に示すように、施錠解錠装置Lの施錠状態では、部分検知領域A103[2,5]~A103[7,5]にサムターンLSが存在するため、その他の部分検知領域に比して、施錠解錠検知部103で算出される反射物体までの距離は、部分検知領域A103[2,5]~A103[7,5]の値が、その他の部分検知領域の値よりも小さくなる。
【0050】
一方、
図8に示すように、施錠解錠装置Lの解錠状態では、部分検知領域A103[4,3]~A103[4,7]、A103[5,3]~A103[5,7]にサムターンLSが存在するため、その他の部分検知領域に比して、施錠解錠検知部103で算出される反射物体までの距離は、部分検知領域A103[4,3]~A103[4,7]、A103[5,3]~A103[5,7]の値が、その他の部分検知領域の値よりも小さくなる。
【0051】
したがって、施錠解錠装置Lの施錠状態と解錠状態との間で、部分検知領域A103[2,5]~A103[3,5]、部分検知領域A103[4,3]~A103[4,4]、A103[5,3]~A103[5,4]、部分検知領域A103[6,5]~A103[7,5]、部分検知領域A103[4,6]~A103[4,7]、A103[5,6]~A103[5,7]において、距離の値が大きく変化する。
【0052】
使用者は、制御部107には、施錠解錠監視装置100を設置後、設定時において、施錠解錠装置Lの施錠状態、及び、解錠状態の各部分検知領域に対する距離を算出し、両者の間で、距離が大きく変化する部分検知領域を対象部分検知領域として、メモリ107bに記憶保持しておく。また、使用者は、制御部107に、施錠状態、及び、解錠状態における、対象部分検知領域の値を、それぞれ、基準施錠状態情報、基準解錠状態情報として、記憶保持しておく。
【0053】
制御部107は、施錠解錠検知部103から受光情報を取得すると、対象部分検知領域の距離の値を抽出し、基準施錠状態情報、及び、基準解錠状態情報と比較し、施錠解錠装置Lが施錠状態にあるか、解錠状態にあるか、を判断する。
【0054】
2.制御部107の動作
制御部107のCPU107aが実行する施錠解錠監視処理について、
図9~
図11に示すフローチャートを用いて説明する。
【0055】
施錠解錠監視装置100では、電源が入ると、電源部107hを介して、開閉検知部109へ電力が供給される。開閉検知部109の磁力検知制御部109bは、ドアDの開状態、閉状態を判断する開閉状態判断処理を実行する。磁力検知制御部109bは、磁力検知部109aを介して、磁力の大きさを取得すると、磁力の変化に基づき、ドアDが開状態であるか、又は、閉状態であるか、を判断する。例えば、磁力検知制御部109bは、磁力が所定の値より大きくなると、ドアDが閉状態となったと判断し、磁力が所定の値より小さくなると、ドアDが開状態となったと判断する。磁力検知制御部109bは、判断したドアDの状態を、開閉検知状態情報として、インターフェイス部109cを介して、制御部107へ送信する。
【0056】
図9に示すように、CPU107aは、電源が入ると、施錠解錠検知部103を動作させて、サムターンLSの施錠状態、解錠状態を取得し、施錠解錠状態情報としてメモリ107bに記憶し(S901)、施錠解錠検知部103の動作を停止させる。
【0057】
CPU107aは、開閉検知部109から開閉検知情報を取得すると(S903)、取得した開閉検知情報の内容が、「閉状態」であるか否かを判断する(S905)。CPU107aは、取得した開閉検知情報が閉状態でない、つまり、「開状態である」と判断すると、ドアDが閉状態から開状態になったと判断し、ドアDが開状態であることを示す開閉情報を、通信部105を介して、予め定められた通信端末PHへ送信する(S907)。
【0058】
一方、CPU107aは、取得した開閉検知情報が「閉状態である」と判断すると、ドアDが開状態から閉状態になったと判断し、ドアDが開状態であることを示す開閉情報を、通信部105を介して、予め定められた通信端末PHへ送信する(S909)。
【0059】
図10に移って、この閉状態への遷移を受けて、CPU107aは、サムターンLSの施錠状態、解錠状態を判断すべく、施錠解錠検知部103に対して検知開始情報を送信する(S701)。施錠解錠検知部103は、検知開始情報を取得すると、検知領域A103に対して、投光部103aから検知光を投光する。施錠解錠検知部103は、投光した検知光の反射光を、受光部103bで受光すると、受光部103bの部分受光領域ごとに、投光してから受光するまでの時間から、検知光を反射した物体までの距離を算出する。施錠解錠検知部103は、全ての部分受光検知領域に対して、距離を算出し終えると、算出した各部分受光領域の距離を、対応する部分検知領域A103[x,y]の距離とした検知情報を制御部107へ送信する。
【0060】
CPU107aは、検知情報を取得すると(S703)、対象部分検知領域の距離の値を抽出する(S705)。CPU107aは、メモリ107bから、基準施錠状態情報、及び、基準解錠状態情報を取得する(S707)。
【0061】
CPU107aは、取得した各対象部分検知領域の距離の値と、基準施錠状態情報、基準解錠状態情報とを比較し、施錠解錠装置Lが施錠状態にあるか、解錠状態にあるかを判断する施錠解錠判断処理を実行する(S709)。
【0062】
施錠解錠判断処理について、
図11を用いて説明する。CPU107aは、取得した各対象部分検知領域の値が、基準施錠状態情報に一致するか、又は、類似するかを判断する(S801)。CPU107aは、取得した各対象部分検知領域の値が、基準施錠状態情報に一致するか、又は、類似すると判断すると、施錠解錠装置Lは、施錠状態にあると判断する(S803)。
【0063】
CPU107aは、取得した各対象部分検知領域の値が、基準解錠状態情報に一致するか、又は、類似するかを判断する(S805)。CPU107aは、取得した各対象部分検知領域の値が、基準解錠状態情報に一致するか、又は、類似すると判断すると、施錠解錠装置Lは、解錠状態にあると判断する(S807)。
【0064】
CPU107aは、取得した各対象部分検知領域の値が、基準施錠状態情報、及び。基準解錠情報のいずれにも一致せず、及び、類似もしない場合、取得した各対象部分検知領域の値が、基準施錠解錠状態情報の値よりも小さいかを判断する(S809)。CPU107aは、取得した各対象部分検知領域の値が、基準施錠解錠状態情報の値よりも小さいと判断すると、施錠解錠監視装置100と施錠解錠装置Lとの間に物体が存在する場合として、人の手によって施錠解錠装置Lが解錠操作されていると判断する(S813)。
【0065】
図10に戻って、CPU107aは、判断した施錠解錠装置Lの状態が、メモリ107bに記憶保持している施錠解錠状態情報から変化している判断すると(S1001)、判断した施錠解錠装置Lの状態を、施錠解錠状態情報として、既存の施錠解錠状態情報に代えてメモリ107bに記憶保持する(S1003)。CPU107aは、判断した施錠解錠装置Lの状態を示す施錠解錠情報を生成し(S711)、通信部105を介して、所定の通信端末HPに対して、生成した施錠解錠情報を送信する(S713)。
【0066】
CPU107aは、所定時間が経過するまで(S715)、ステップS701~S717の処理を繰り返す。CPU107aは、所定時間が経過すると、施錠解錠検知部103に検知終了情報を送信し、施錠解錠検知部103の動作を停止させる(S1005)。なお、CPU107aは、動作が終了するまで(S715)、ステップS701~S717の処理を繰り返す。
【0067】
このように、施錠解錠監視装置100では、ドアDが閉状態にある一定期間のみ、施錠解錠検知部103を動作させるため、施錠解錠監視装置を省電力化で、長期間の使用できる。
【0068】
また、施錠解錠監視装置100を用いることによって、ネットワーク化されていない、又は、ネットワーク化できなかった施錠解錠装置Lを、容易にネットワーク化でき、使用者に、ドアDの開状態、閉状態、及び、サムターンLSの施錠状態、解錠状態を、適宜、知らせることができる。
【0069】
[その他の実施形態]
(1)施錠解錠監視装置100の配置位置:前述の実施例1においては、施錠解錠監視装置100を開閉部であるドアDに対して垂直に配置されている壁Wに設置するとしたが、施錠解錠監視装置100が検知光を、施錠解錠装置LのサムターンLSに投光できる位置であれば、例示のものに限定されない。例えば、施錠解錠監視装置100を天井に配置するようにしてもよい。
【0070】
また、前述の実施例1においては、取っ手部LHにサムターンLSが配置される施錠解錠装置Lに対して、施錠解錠監視装置100は、施錠、解錠を判断するとしたが、取っ手部LHとサムターンLSとが異なる部材として配置される施錠解錠装置に対して、施錠解錠監視装置100は、施錠、解錠を判断するようにしてもよい。例えば、
図12に示す施錠解錠装置L2の場合、施錠解錠監視装置100の施錠解錠検知筐体部101bを、サムターンLS2の近くに、また、開閉検知筐体部101cをドアDの端縁近くに、それぞれ配置できるように、主筐体部101aをドアDに直接的に配置してもよい。
【0071】
(2)施錠解錠監視装置100の検知対象:前述の実施例1においては、施錠、解錠を判断する対象として、ドアDの取っ手である施錠解錠装置Lを示したが、例示のものに限定されない。例えば、施錠解錠監視装置100は、窓の施錠部を対象として、施錠、解錠を判断するようにしてもよい。この場合、
図13に示すように、窓の施錠部であるクレセント錠Cが取り付けられている窓枠Fに施錠解錠監視装置100を配置し、下方のクレセント錠Cに向かって検知光を投光するように施錠解錠検知筐体部101bを配置し、また、窓の開閉を検知できるように、横方向に向かって開閉検知筐体部101cを配置してもよい。
【0072】
(3)第2検知方向調整筐体101b3:前述の実施例1においては、第2検知方向調整筐体101b3を、所定の角度毎、例えば、15度や30度毎に、回転し、一時固定できるようにしてもよい。これにより、投受光方向を容易に変更できる。
【0073】
(4)開閉検知筐体部101c:前述の実施例1においては、開閉検知筐体部101cは取付面P101aに垂直な断面L字状の柱形状を有するとしたが、マグネット等の磁力発生部からの磁力を検知できる形状であれば、例示のものに限定されない。
【0074】
(5)施錠解錠検知筐体部101b、開閉検知筐体部101cの分離:前述の実施例1においては、筐体部101は、主筐体部101a、施錠解錠検知筐体部101b、及び、開閉検知筐体部101cを回転軸J101b1、J101cで結合した一体化構造としたが、施錠解錠検知筐体部101b、及び/又は、開閉検知筐体部101cを、主筐体部101aから、対応する回転軸で分離できる分離構造としてもよい。これにより、ドアの種類や、取っ手、サムターンの形状や構造、その他の障害物等の、一体化構造の施錠開錠監視装置では設置できない場合であっても、分離構造による高い配置の自由度により、障害物等を回避して設置できる。分離構造とする場合、各筐体部間は有線で接続しても、無線で接続してもよい。
【0075】
(6)検知光:前述の実施例1においては、施錠解錠検知部103の投光部103aは、近赤外レーザ光を投光するとしたが、サムターンLSの状態を検知できる光であれば、例示のものに限定されない。例えば、近赤外LEDや赤色レーザ光であってもよい。
【0076】
(7)施錠解錠判断処理:前述の実施例1においては、CPU107aは、施錠解錠判断処理において、施錠解錠装置Lの施錠状態、解錠状態だけでなく、開閉部であるドアDの解放状態や、サムターンの解錠操作状態も判断したが、施錠解錠装置Lの施錠状態、解錠状態だけを判断するようにしてもよい。また、施錠状態のみ、解錠状態のみを判断するようにしてもよい。
【0077】
(8)施錠解錠情報の送信:前述の実施例1においては、制御部107は、施錠解錠の判断をするたびに施錠解錠情報を送信するとしたが、施錠状態以外の状態の場合に、施錠解錠情報を送信するようにしてもよい。また、施錠解錠装置Lの状態が変化したときのみ、施錠解錠情報を送信するようにしてもよい。さらに、何らかの外部信号を取得したときに、施錠解錠情報を送信するようにしてもよい。さらに、送信を判断してから、1分後等、所定時間後に、送信判断から遅延して、施錠解錠情報を送信するようにしてもよい。さらに、予め定めた所定時刻に、施錠解錠情報を送信するようにしてもよい。
【0078】
(9)受光部103bの構成:前述の実施例1においては、受光部103bは、受光レンズを有するとしたが、フォトダイオードが所定量の光を受光できるものであれば、受光レンズを用いなくてもよい。
【0079】
(10)通信部105:前述の実施例1においては、通信部105は、無線LANを用いて通信するとしたが、携帯電話回線等を用いて、基地局を介して通信するようにしてもよい。また、Sigfox(登録商標)等、いわゆるLPWA (Low Power, Wide Area)に対応した「低消費電流」で「長距離のデータ通信」ができる通信方式を用いてもよい。
【0080】
また、無線通信ではなく、EthernetやMobBusのような有線通信を用いるようにしてもよい。
【0081】
(11)電源部107h:前述の実施例1においては、電源部107hについては、ボタン電池を用いるとしたが、各構成要素を動作させることができる電力を供給できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、乾電池や、太陽電池等の所定の充電池を用いるようにしてもよい。
【0082】
また、一般的に設置されているコンセントや蓄電池等の外部電源から、電力が供給されるようにしてもよい。
【0083】
(12)制御部107の構成:前述の実施例1においては、制御部107は、CPU107aを用いて、施錠解錠監視処理を実行するとしたが、施錠解錠監視処理を実行するものであれば、例示のものに限定されない。例えば、専用のロジック回路を用いて、施錠解錠監視処理を実行するようにしてもよい。
【0084】
(13)施錠解錠監視処理:前述の実施例1においては施錠解錠監視処理として、
図9~
図11のフローチャートを示したが、施錠解錠装置Lの施錠状態、解錠状態を監視できるものであれば、例示のフローチャートに限定されない。
【0085】
また、前述の実施例1における施錠解錠監視処理(
図9~
図11)においては、開閉検知部109の変化をトリガーとして、検知部103による検知を開始したが、開閉検知部109の変化に加えて、及び/又は、代えて、所定時間ごとの定期的なトリガーにより、検知部103による検知を開始するようにしてもよい。さらに、他の外部入力情報をトリガーとしてもよい。
【0086】
(14)角度調整部:前述の実施例1において、主筐体部101aの配置角度を調整する角度調整部を用いて、施錠解錠監視装置100を傾けて取り付けて、投受光用開口A101の角度を調整し、検知光の投光方向、及び、反射光の受光方向を調整するようにしてもよい。
【0087】
(15)検知領域の確認:前述の実施例1において、さらに、投光部103aの検知領域を対象のサムターンLSに合わせるために、施錠解錠検知部103に、検知領域の中心を示し、及び/又は、検知領域の範囲を示す検知領域確認部としての照明用LEDを配置するようにしてもよい。これにより、使用者は、検知領域の中心位置や、範囲等を容易に認知できるため、施錠解錠監視装置の配置位置や検知光の投光角度を容易に調整できる。
【0088】
(16)検知光の投光:前述の実施例1においては、投光部103aは、検知領域A103の全体に検知光を投光するとしたが、部分検知領域A103[x,y]毎に、順次、検知光を投光するようにしてもよい。この場合、例えば、LiDAR(Light Detection and Ranging:光検出と測距)方式を用いてもよい。
【0089】
(17)反射光の受光:前述の実施例1においては、受光部103bは、部分検知領域A103[x,y]全体で、反射光を受光するとしたが、部分検知領域A103[x,y]毎に、順次、受光するようにしてもよい。
【0090】
(18)施錠解錠検知部103の構成:前述の実施例1においては、施錠解錠検知部103は、TOF方式を用いた測距エリアイメージセンサとしたが、検知範囲に相当する領域の画像を取得する画像センサであってもよい。この場合、制御部107は、画像の変化を判断し、施錠解錠装置Lの施錠状態、解錠状態を判断するようにしてもよい。
【0091】
また、施錠解錠検知部103の受光部103bは、10×10の部分検知領域を有するとしたが、反射光を受光できるものであれば、例示のものに限定されない。16×16等、施錠解錠監視装置に求める性能等によって、自由に設定すればよい。
【0092】
(19)施錠解錠検知部103の動作期間:前述の実施例1の施錠解錠監視装置100では、ドアDが閉状態にある一定期間のみ、施錠解錠検知部103を動作させていたが、施錠解錠検知部103を常時動作させる場合に比して、施錠解錠監視装置を、省電力化できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、ドアDが開状態になった後の一定期間にも、施錠解錠検知部103を動作させるようにしてもよい。
【0093】
また、常時、電力が供給される場合は、常時、施錠解錠検知部103を動作させるようにしてもよい。