(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022101411
(43)【公開日】2022-07-06
(54)【発明の名称】テントタープ
(51)【国際特許分類】
E04H 15/54 20060101AFI20220629BHJP
E04H 15/60 20060101ALI20220629BHJP
【FI】
E04H15/54
E04H15/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020220053
(22)【出願日】2020-12-24
(71)【出願人】
【識別番号】521019794
【氏名又は名称】株式会社SIESTA PLANET
(72)【発明者】
【氏名】野上 真一
【テーマコード(参考)】
2E141
【Fターム(参考)】
2E141BB01
2E141BB04
2E141BB05
2E141CC04
2E141CC05
2E141DD14
2E141EE33
2E141FF03
2E141HH01
(57)【要約】
【課題】4シーズン快適に使用できるテント及びテントタープの設営方法を提供する。
【解決手段】テントは、テントシート1と、テントシートを支持するための複数のポール4によって形成される。テントにスカート3を有しなければ、風通しがよい。テントシート内壁に自由端を具備し、ポールを伸縮又は接地位置を変更することで、テントシート下部を接地面に固定し、風通しを遮断する。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テントシートと、前記テントシートを支持するためのポールとによって形成され、前記テントシートは、端部を有し、地面へ直接的に又は間接的に当接する。
【請求項2】
前記ポールは、伸縮又は設置位置を変更することが可能であり、前記テントシートは、端部以外に複数の自由端が内壁の下部に具備され、前記自由端は直接的に又は間接的に当接する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テント及びテントタープの設営方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のテントは通気性を確保するために、テントシート端辺部が地面から離れている。そのため、従来のテントは風通しがよく、冬季は使用し難い。そのことから3シーズンテントと称される。
【0003】
冬季に使用可能な従来のテントは、テントシート端辺部にスカートを有し、前記スカートが風通しを遮断するため、4シーズンテントと称される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記4シーズンテントは、前記スカートが風通しを悪くするため、冬季以外の季節にしようすると不快感を生じる。又前記4シーズンテントをタープ代わりに使用する際、前記スカートが暖簾のように垂れ下がり、視界を遮りかつ通行を妨げる。
【0005】
本発明は、大掛かりな装置を用いず、居住性、コンパクト性に優れ、従来通りに組み立てが容易で、4シーズンを快適に使用できるテント及びテントタープの設営方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、テントシート下部に可動可能な複数の自由端が具備され、ポールは、伸縮又は設置位置を変更することが可能である。
【0007】
ポールの設置位置を変更する又は短くすることでテントシートの端辺部が地面に設置する。
【0008】
テントシートに具備された自由端によって、テントシート下部を設置面に固定する。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、テントシート端辺部が地面から離れて使用する際は、従来の3シーズンテントと同様に風通しがよく、テントシート下部を設置面に固定すると、4シーズンテントと同様に風の通りを遮断することができる。
【0010】
本発明は、従来のテント形状に応用できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】従来のワンポール型3シーズンテントの一例を示す正面図である。
【
図2】従来のツールポール型3シーズンテントの一例を示す斜視図である。
【
図3】従来のドーム型3シーズンテントの一例を示す斜視図である。
【
図4】従来のトンネル型3シーズンテントの一例を示す斜視図である。
【
図5】従来のワンポール型4シーズンテントの一例を示す正面図である。
【
図6】従来のツールポール型4シーズンテントの一例を示す斜視図である。
【
図7】従来のドーム型4シーズンテントの一例を示す斜視図である。
【
図8】従来のトンネル型4シーズンテントの一例を示す斜視図である。
【
図9】従来のツールポール型4シーズンテントをタープ代わりに使用した例の斜視図である。
【
図10】本発明の実施の形態に係るツールポール型テントを示す斜視図である。
【
図15】同上テントの変形例を示す正面内部図である。
【
図16】同上テントの変形例を示す正面内部図である。
【
図17】同上テントの変形例を示す正面内部図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態例について、以下、図に基づいて説明する。
【0012】
図1は、従来のワンポール型3シーズンテントの一例を示す正面図であり、端部2が地面に接し、テントシート1端辺部が地面から離れているので、風通しがよい。
【0013】
図2は、従来のツールポール型3シーズンテントの一例を示す斜視図であり、端部2が地面に接し、テントシート1端辺部が地面から離れているので、風通しがよい。
【0014】
図3は、従来のドーム型3シーズンテントの一例を示す斜視図であり、端部2が地面に接し、テントシート1端辺部が地面から離れているので、風通しがよい。
【0015】
図4は、従来のトンネル型3シーズンテントの一例を示す斜視図であり、端部2が地面に接し、テントシート1端辺部が地面から離れているので、風通しがよい。
【0016】
図5は、従来のワンポール型4シーズンテントの一例を示す正面図であり、端部2が地面に接し、テントシート1端辺部が地面から離れているが、スカート4を有しているので、風の通りを遮断することができる。
【0017】
図6は、従来のツールポール型4シーズンテントの一例を示す斜視図であり、端部2が地面に接し、テントシート1端辺部が地面から離れているが、スカート4を有しているので、風の通りを遮断することができる。
【0018】
図7は、従来のドーム型4シーズンテントの一例を示す斜視図であり、端部2が地面に接し、テントシート1端辺部が地面から離れているが、スカート4を有しているので、風の通りを遮断することができる。
【0019】
図8は、従来のトンネル型4シーズンテントの一例を示す斜視図であり、端部2が地面に接し、テントシート1端辺部が地面から離れているが、スカート4を有しているので、風の通りを遮断することができる。
【0020】
図9は、従来のツールポール型4シーズンテントをタープ代わりに使用した例の斜視図であり、スカート3を有しているので、前記スカート4が暖簾のように垂れ下がり内部からの視界を妨げてしまう。
【0021】
図10は、本発明の実施の形態に係るツールポール型テントを示す斜視図であり、
図2の従来のツールポール型3シーズンテントと同様に、端部2が地面に接し、テントシート1端辺部が地面から離れているので、風通しがよく、スカート4を有しない。
【0022】
図11は、
図10のテントのテントシート1を一部開いている斜視図であり、ポール4の片側端部がテントシート1頭頂部に接し、ポール4の反対側端部が地面に接し、テントシート1を支持している。
図11は、端部2が地面に接する点、テントシート1頭頂部とポール4の片側が接する点、ポール4の地面に接する点、三点間を結ぶ距離によりテントの姿勢を保持している。
【0023】
図12は、
図11の変形例を示す斜視図であり、ポール4を短くした状態で使用しているので、
図11で示している、端部2が地面に接する点、テントシート1頭頂部とポール4の片側が接する点、ポール4の地面に接する点、三点間を結ぶ距離が異なる。自由端5を端部2の代わりに地面に接する点として設けることで、テントシート1頭頂部と短くした状態で使用しているポール4の片側が接する点、短くした状態で使用しているポール4の地面に接する点、三点間を結ぶ距離によりテントの姿勢を保持できるようになる。又自由端5と端部2の接地により、下部6がスカート4の代わりとなり風の通りを遮断することができる。
【0024】
図13は、
図12のテントのテントシート1を一部閉じている。
図10の変形例を示す斜視図であり、テントシート1下部6がスカート4の代わりとなり風の通りを遮断することができる。
【0025】
図14は、
図10の正面図であり、
図2の従来のツールポール型3シーズンテントと同様に、端部2が地面に接し、テントシート1端辺部が地面から離れているので、風通しがよく、スカート4を有しない。
【0026】
図15は、
図14の正面内部図であり、ポール4の片側端部がテントシート1頭頂部に接し、ポール4の反対側端部が地面に接し、テントシート1を支持している。
図15は、端部2が地面に接する点、テントシート1頭頂部とポール4の片側が接する点、ポール4の地面に接する点、三点間を結ぶ距離によりテントの姿勢を保持している。
【0027】
図16は、
図12の正面内部図である。
図16は、ポール4を短くした状態で使用しているので、
図15で示している、端部2が地面に接する点、テントシート1頭頂部とポール4の片側が接する点、ポール4の地面に接する点、三点間を結ぶ距離が異なる。自由端5を端部2の代わりに地面に接する点として設けることで、テントシート1頭頂部と短くした状態で使用しているポール4の片側が接する点、短くした状態で使用しているポール4の地面に接する点、三点間を結ぶ距離によりテントの姿勢を保持できるようになる。又自由端5と端部2の接地により、下部6がスカート4の代わりとなり風の通りを遮断することができる。
【0028】
図17は、
図16の変形例を示す正面内部図である。
図13の設営方法は、
図16のようにポール4を短くした状態で使用するだけに留まらない。
図16は、ポール4を短く使用せず、ポール4を垂直方向から斜めにした状態で接地しているので、端部2が地面に接する点とポール4の地面に接する点の二点間の距離が、
図16と異なる。しかし、自由端5を端部2の代わりに地面に接する点として設けることで、テントシート1頭頂部と垂直方向から斜めにした状態で使用しているポール4の片側が接する点、垂直方向から斜めにした状態で使用しているポール4の地面に接する点、三点間を結ぶ距離によりテントの姿勢を保持できるようになる。又自由端5と端部2の接地により、下部6がスカート4の代わりとなり風の通りを遮断することができる。このように本発明は、多様な応用方法がある。
【0029】
図18は、
図16及び
図17の外面図である。外面からは自由端5を確認できず、スカート4も有していないが、下部6がスカート4の代わりとなり風の通りを遮断することができる。本発明は、ツーポール型テントだけに留まらず、ワンポール型テント、ドーム型テント、トンネル型テントと、多様なテント形状に応用できる。
【符号の説明】
【0030】
1 テントシート
2 端部
3 スカート
4 ポール
5 自由端
6 下部
7 ロープ
8 内壁