(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022101450
(43)【公開日】2022-07-06
(54)【発明の名称】スカウトシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20120101AFI20220629BHJP
【FI】
G06Q10/10 322
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021152738
(22)【出願日】2021-09-20
(62)【分割の表示】P 2020214405の分割
【原出願日】2020-12-24
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-02-02
(71)【出願人】
【識別番号】399090994
【氏名又は名称】株式会社サマデイ
(74)【代理人】
【識別番号】100205626
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 博
(72)【発明者】
【氏名】相川 秀希
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA08
(57)【要約】
【課題】応募者の性格を客観的に視覚化することによって募集者にスカウトの機会を提供するスカウトシステムを提供する。
【解決手段】スカウトシステム1は応募者ごとに活動記録を含むポートフォリオ及び活動記録に基づいて可視化された性格スコアを格納するポートフォリオデータベース201と、ポートフォリオデータベース201から活動記録の本文を抜き出し、抜き出した前記活動記録の本文を、性格を可視化する分析サーバ5に送信し、可視化された性格である性格スコアを分析サーバ5から受信し、ポートフォリオデータベース201に格納する性格可視化部と、募集者によって指定された性格スコアを含む検索条件に基づいてポートフォリオデータベース201を検索し、ヒットした応募者に関する情報をポートフォリオデータベース201から読み出し、読み出した応募者に関する情報を、検索結果として募集者の端末(募集者端末4)に表示する検索部とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
応募者ごとに活動記録を含むポートフォリオ及び活動記録に基づいて可視化された性格スコアを格納するポートフォリオデータベースと、
前記ポートフォリオデータベースから前記活動記録の本文を抜き出し、抜き出した前記活動記録の本文を、性格を可視化する分析サーバに送信し、可視化された性格である性格スコアを前記分析サーバから受信し、前記ポートフォリオデータベースに格納する性格可視化部と、
募集者によって指定された前記性格スコアを含む検索条件に基づいて前記ポートフォリオデータベースを検索し、ヒットした前記応募者に関する情報を前記ポートフォリオデータベースから読み出し、読み出した前記応募者に関する情報を、検索結果として前記募集者の端末に表示する検索部と、
を備えるスカウトシステム。
【請求項2】
前記検索条件は、
前記性格スコアに基づいて定められる性格の傾向を含み、
前記検索部は、
指定された前記性格の傾向を前記性格スコアに置き換えて前記ポートフォリオデータベースを検索する請求項1に記載のスカウトシステム。
【請求項3】
前記検索部は、
ヒットした前記応募者ごとに前記募集者の前記性格スコアに基づいて定められる性格の傾向を表示する請求項1に記載のスカウトシステム。
【請求項4】
前記分析サーバは、
前記抜き出した前記活動記録の本文に基づいて、仕事において重要視する項目として仕事重要視項目を推定し、
前記性格可視化部は、
前記仕事重要視項目を前記分析サーバから受信して前記ポートフォリオデータベースに格納し、
前記検索部は、
前記募集者によって指定された前記仕事重要視項目を含む検索条件に基づいて前記ポートフォリオデータベースを検索し、ヒットした前記応募者に関する情報を前記ポートフォリオデータベースから読み出し、読み出した前記応募者に関する情報を、検索結果として前記募集者の端末に表示する請求項1に記載のスカウトシステム。
【請求項5】
前記分析サーバは、
前記抜き出した前記活動記録の本文に基づいて、興味がある項目として興味あり項目を推定し、
前記性格可視化部は、
前記興味あり項目を前記分析サーバから受信して前記ポートフォリオデータベースに格納し、
前記検索部は、
前記募集者によって指定された前記興味あり項目を含む検索条件に基づいて前記ポートフォリオデータベースを検索し、ヒットした前記応募者に関する情報を前記ポートフォリオデータベースから読み出し、読み出した前記応募者に関する情報を、検索結果として前記募集者の端末に表示する請求項1に記載のスカウトシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スカウトシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、大学などの学校は自校の教育方針に合っており、しかも、多様性に富んだ人材の確保をますます望んでいる。そのため、従来の筆記試験では測定できなかった人材の特性を様々な方法により評価しようとする努力が続けられている。
【0003】
例えば、多くの大学はAO入試(アドミッションオフィス入試)を導入し、各科目の筆記試験以外の情報を応募者の選抜に活用している。例えば、大学は応募者の学校内外における活動の記録をまとめた、いわゆるポートフォリオを提出させ、選抜の資料としている。
【0004】
しかし、ポートフォリオに記載される活動記録は多種多様であり、公平な評価は困難である。特に、応募者の性格が自校の求める人材と合致するかについては、判断が困難である。
【0005】
この点に関し、応募者に性格を測定するために設計された設問に回答させ、数値化する試みがなされている(例えば、特許文献1。)。
【0006】
しかし、応募者が自分の性格について行った評価は、客観的に見た応募者の性格と乖離している場合があることは否めない。また、設問によって測定できる性格の側面には限界がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、応募者の性格を客観的に視覚化することによって募集者にスカウトの機会を提供するスカウトシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、応募者ごとに活動記録を含むポートフォリオ及び活動記録に基づいて可視化された性格スコアを格納するポートフォリオデータベースと、前記ポートフォリオデータベースから前記活動記録の本文を抜き出し、抜き出した前記活動記録の本文を、性格を可視化する分析サーバに送信し、可視化された性格である性格スコアを前記分析サーバから受信し、前記ポートフォリオデータベースに格納する性格可視化部と、募集者によって指定された前記性格スコアを含む検索条件に基づいて前記ポートフォリオデータベースを検索し、ヒットした前記応募者に関する情報を前記ポートフォリオデータベースから読み出し、読み出した前記応募者に関する情報を、検索結果として前記募集者の端末に表示する検索部と、を備えるスカウトシステムを提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、応募者の性格を客観的に視覚化することによって募集者にスカウトの機会を提供するスカウトシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図2】ポートフォリオデータベースのデータ構成を示す図である。
【
図3】募集者データベースのデータ構成を示す図である。
【
図4】性格可視化部としての性格可視化動作のフローチャートである。
【
図5】検索・広告配信部としての検索・広告動作のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態に係るスカウトシステム1を詳細に説明する。本実施形態のスカウトシステム1は、大学入試以外の採用試験にも適用できるが、以下、大学入学試験を例に説明する。
【0013】
図1は、本実施形態に係るスカウトシステム1の構成を示す図である。
図1に示すように、スカウトシステム1は、制御部10と、記憶部20と、入出力部30と、通信部40と、を備える。
【0014】
スカウトシステム1は、いわゆるコンピュータないしサーバによって実現できる。
【0015】
制御部10は、演算装置であるCPU(central processing unit)を備える。
【0016】
記憶部20は、ハードディスクドライブ、メモリなどの記憶装置を備える。記憶部20はスカウトシステム1のプログラムを記憶し、制御部10は記憶部20からこのプログラムを順次読みだして実行する。
【0017】
記憶部20は、ポートフォリオデータベース201と、募集者データベース202と、を備える。
【0018】
記憶部20が格納する各データベースは、複数のデータベースによって構成されていてもよいし、単一のデータベースとして構成されていてもよい。本実施形態においては、それぞれ単一のデータベースとして構成されうるリレーショナル型データベースとして説明する。
【0019】
ポートフォリオデータベース201には、応募者テーブル、活動記録テーブル、ポートフォリオテーブル、性格可視化テーブルなどが含まれる。
【0020】
募集者データベース202には、募集者テーブル、広告テーブル、広告実績テーブル、検索条件保存テーブルなどが含まれる。
【0021】
入出力部30は、キーボード、マウス、ディスプレイなどの入出力装置を備える。
【0022】
通信部40は、インターネット2のような公衆通信回線網を介して通信可能な通信装置を備える。
【0023】
スカウトシステム1は、通信部40によりインターネット2を介して、学生などの応募者の応募者端末3と、大学などの募集者の募集者端末4と、性格を可視化するシステムを備える分析サーバ5と、通信する。
【0024】
図2は、ポートフォリオデータベース201のデータ構成を示す図である。
図2に示すように、ポートフォリオデータベース201は、応募者ごとに活動記録を含むポートフォリオ及びポートフォリオの活動記録に基づいて可視化された応募者の性格を格納する。
【0025】
応募者テーブルは、応募者に固有に割り当てられる識別子である応募者IDと、応募者に関する情報、例えば氏名、住所、在学校、学年保有資格、在籍部活名、インターンシップ職種、インターンシップ期間、留学経験などと、応募者が活動記録に基づく性格の可視化を許可したか否かを示す性格可視化フラグと、を格納する。
【0026】
活動記録テーブルは、応募者の学校内外の種々の活動の記録である活動記録に固有に割り当てられる識別子である活動記録IDと、応募者IDと、活動記録のタイトルと、活動記録の内容を応募者が記載した本文と、活動記録に関する画像のファイル名を示す画像と、活動記録に関するホームページなどのURL(Uniform Resource Locator)と、日付と、を格納する。
【0027】
ポートフォリオテーブルは、一つ以上の活動記録を一つに束ねた、いわゆるポートフォリオに固有に割り当てられる識別子であるポートフォリオIDと、募集者IDと、ポートフォリオの名称であるポートフォリオ名と、を格納する。
【0028】
ポートフォリオテーブルはさらに、サブテーブルとして、各ポートフォリオへの関連付けごとに固有に割り当てられる識別子である関連付けIDと、ポートフォリオIDと、活動記録IDと、活動記録のポートフォリオにおける表示順を示す表示順と、を格納する。
【0029】
性格可視化テーブルは、可視化された性格の情報ごとに固有に割り当てられる識別子である可視化IDと、応募者IDと、可視化された性格のスコアである性格スコア、例えば、開発-計画スコア、慎重-大らかスコア、保守-開放スコア外向-内向スコア、協調独立スコアと、仕事において重要視する項目として推定された仕事重要視項目と、興味がある項目として推定された興味あり項目と、を格納する。
【0030】
各性格スコアは、例えば開発志向60%:計画志向40%のように、可視化された数値を格納する。
【0031】
図2における各直線は、リレーショナル型データベースのリレーションシップ(関連付け)を示す。リレーションシップは1:多を指定できる。以下の各図においても同様である。各テーブルの最上位のカラムはキー項目を示し、キー項目は自動生成される。
【0032】
図3は、募集者データベース202のデータ構成を示す図である。
図3に示すように、募集者データベース202は、募集者ごとに、スカウトする応募者に提示する広告と、広告を送信した実績と、応募者を検索した検索条件と、を格納する。
【0033】
募集者テーブルは、募集者に固有に割り当てられる識別子である募集者IDと、募集者に関する情報、例えば、募集者の名称、住所、担当者名、メールアドレス、パスワード、などを格納する。
【0034】
広告テーブルは、広告ごとに固有に割り当てられる識別子である広告IDと、募集者IDと、広告のタイトルと、広告の本文と、広告の送信日時と、検索条件に固有に割り当てられる識別子である検索条件IDと、広告に表示する各種のコンテンツ、例えば画像ファイル名、ホームページのURLなどを格納する。
【0035】
広告実績テーブルは、広告の配信実績ごとに固有に割り当てられる識別子である広告実績IDと、募集者IDと、広告の送信先の応募者IDと、広告IDと、応募者が広告を閲覧した日時を示す閲覧済み日時と、応募者が広告をお気に入りに登録した日時を示すお気に入り登録日時と、を格納する。
【0036】
検索条件保存テーブルは、保存する検索条件に固有に割り当てられる識別子である検索条件IDと、検索に用いられた各項目の内容と、を格納する。具体的には、検索条件保存テーブルは、可視化された性格のスコアである性格スコア、例えば、開発-計画スコア、慎重-大らかスコア、保守-開放スコア外向-内向スコア、協調独立スコアと、仕事において重要視する項目として推定された仕事重要視項目と、興味がある項目として推定された興味あり項目と、保有資格と、フリーワード検索において用いられるフリーワードと、インターンシップ職種と、インターンシップ期間と、留学経験と、を格納する。
【0037】
図4は、スカウトシステム1の制御部10が行う性格可視化部としての性格可視化動作のフローチャートである。制御部10は、ポートフォリオから活動記録のテキストを抜き出し、分析サーバ5に送信し、分析サーバ5から可視化された性格に関する情報を受信し、ポートフォリオデータベース201の性格可視化テーブルに格納する。
【0038】
図4に示すように、ステップ401において、制御部10は応募者がポートフォリオをスカウトシステム1に連携して性格の可視化を行うことを許可したかを判定する。制御部10は、応募者IDに基づいて、ポートフォリオデータベース201の応募者テーブルを検索し、性格可視化フラグが「許可」を示す値になっていると判定した場合(ステップ401のY)、ステップ402に進み、性格可視化フラグが「許可」を示す値になっていると判定しなかった場合(ステップ401のN)、処理を終了する。
【0039】
ステップ402において、制御部10は、応募者IDに基づいて、ポートフォリオデータベース201の活動記録テーブルから、最も長い本文を抜き出す。
【0040】
ステップ403において、制御部10は、ステップ402において抜き出した本文を分析サーバ5に送信する。
【0041】
制御部10は、例えば「私は静岡県の三保の松原の清掃ボランティアに参加しました。三保の松原は世界遺産に登録されていますが、海岸には多くのごみが打ち上げられ、景観を損なっています。実際に参加して集めたごみの大部分はプラスチックごみでした。中には外国語の表記があるものもありました。集めたごみは2トントラック数台分にもなりました。」という本文を活動記録テーブルから抜き出して分析サーバ5に送信する。
【0042】
分析サーバ5は、稼働している公知の分析サーバを使用することができる。公知の分析サーバ5としては、例えば、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション社が提供するIBM WATSON(登録商標)のサービスの一つであるPersonality Insightsなどを利用することができる。
【0043】
分析サーバ5は、受信した本文を学習済みモデルに適用して性格を可視化する。分析サーバ5は、受信した本文から例えば以下のような数値を算出する。
知的好奇心:66%
外向性:62%
誠実性:58%
協調性:47%
感情起伏:1%
好奇心:67%
自由主義:63%
仕組:60%
理想:57%
自己実現:57%
安定性:57%
興奮:51%
実用主義:49%
挑戦:44%
親密:41%
社会性:38%
調和:26%
変容許容性:67%
自己増進:46%
快楽主義:39%
現状維持:1%
自己超越:0%
【0044】
また、分析サーバ5は、仕事において重要視する項目として推定された仕事重要視項目と、興味がある項目として推定された興味あり項目と、質的データにより出力する。
【0045】
ステップ404において、制御部10は、分析サーバ5から可視化された性格を受信する。
【0046】
ステップ405において、制御部10は、受信した数値をさらに性格スコア、例えば、開発-計画スコア、慎重-大らかスコア、保守-開放スコア外向-内向スコア、協調独立スコアにまとめる。具体的には、各性格スコアに属する数値の平均をそれぞれの性格スコアの値とする。
【0047】
具体的には制御部10は、例えば開放度を示す外向性、好奇心、自己実現、興奮、挑戦などの項目の平均を求め、開発-計画スコアの値とする。
【0048】
ステップ406において、制御部10は、各性格スコアをポートフォリオデータベース201の性格可視化テーブルに応募者ごとに格納する。
【0049】
図5は、スカウトシステム1の制御部10が行う検索・広告配信部としての検索・広告動作のフローチャートである。制御部10は、募集者によって募集者端末4を介して指定された検索条件に基づいてポートフォリオデータベース201を検索し、ヒットした応募者であるターゲットの応募者端末3に広告を表示させる。
【0050】
図5に示すように、ステップ501において、制御部10は、応募者検索画面701を募集者端末4に表示させ、応募者検索画面701を介して募集者によって指定された検索条件を募集者端末4から受信する。
【0051】
検索条件は、例えば、検索キーワード(フリーワード)、学年、興味あるトピック、資格、性格の傾向、仕事で大切にしたいこと、職歴/インターンシップ等が挙げられる。
【0052】
このうち、性格の傾向は、0%~100%の各性格スコアを5段階に分け、下限と上限とを指定する。具体的には、例えば開発-計画スコアが2~5と指定された場合、制御部10は、開発-計画スコアについて40%以上100%以下という検索条件に置き換える。
【0053】
ステップ502において、制御部10は、受信した検索条件に基づいてポートフォリオデータベース201を検索し、ヒットしたターゲットに関する情報をポートフォリオデータベース201から読み出す。
【0054】
ステップ503において、制御部10は、読み出したターゲットに関する情報の一部を、検索結果として募集者端末4の応募者検索画面701の検索結果欄712に一覧表示する。
【0055】
ステップ504において、制御部10は、募集者端末4から広告配信の指示を受信したか判定する。制御部10は、募集者端末4から広告配信の指示を受信したと判定した場合(ステップ504のY)、ステップ505に進み、広告配信の指示を受信したと判定しない場合(ステップ504のN)、ステップ506に進む。
【0056】
ステップ505において、制御部10は、予め制作しておいた広告を募集者データベース202の広告テーブルから読み出し、ターゲットの応募者端末3に一斉に配信し、配信実績を募集者データベース202の広告実績テーブルに格納する。
【0057】
ステップ506において、制御部10は、募集者端末4からターゲットが選択されたかを判定する。制御部10は、ターゲットが選択されたと判定した場合(ステップ506のY)、ステップ507に進み、ターゲットが選択されたと判定しない場合(ステップ506のN)、ステップ510に進む。
【0058】
ステップ507において、制御部10は、募集者端末4の応募者検索画面701の検索結果欄712の選択されたターゲット713をハイライト表示し、さらに選択されたターゲットついてダブルクリックなどの方法によって詳細情報の表示が指示された場合、ターゲットの情報の詳細を検索結果欄712に表示する。
【0059】
ステップ508において、制御部10は、募集者端末4から詳細情報を表示したターゲットについて広告を配信する旨の指示を受信したかを判定する。制御部10は、広告配信をする旨の指示を受信したと判定した場合(ステップ508のY)、ステップ509に進み、広告配信をする旨の指示を受信したと判定しない場合(ステップ509のN)、ステップ510に進む。
【0060】
ステップ509において、制御部10は、予め制作しておいた広告を募集者データベース202の広告テーブルから読み出し、選択されたターゲットの応募者端末3に配信し、配信実績を募集者データベース202の広告実績テーブルに格納する。
【0061】
ステップ510において、制御部10は、募集者端末4から検索条件を保存する旨の指示を受信したかを判定する。制御部10は、募集者端末4から検索条件を保存する旨の指示を受信したと判定した場合(ステップ510のY)、ステップ511に進み、検索条件を保存する旨の指示を受信したと判定しない場合(ステップ510のN)、処理を終了する。
【0062】
ステップ511において、制御部10は、検索条件を募集者データベース202の検索条件保存テーブルに保存し、処理を終了する。
【0063】
図6は、スカウトシステム1の制御部10が行う広告表示動作のフローチャートである。制御部10は、応募者端末3からのログイン要求を認証した場合、募集者データベース202の広告実績テーブルを検索する。制御部10は、広告実績テーブルに認証した応募者の応募者IDが格納されている判定した場合、広告IDをさらに読み込み、読み込んだ広告IDに基づいて広告テーブルから広告を読み出し、応募者端末3に表示させる。
【0064】
ステップ601において、制御部10は、応募者端末3から受信したログイン要求を認証するか判定する。制御部10は、ログイン要求を認証すると判定した場合(ステップ601のY)、ステップ602に進み、ログイン要求を認証すると判定しない場合(ステップ601のN)、ステップ601に戻る。
【0065】
ステップ602において、制御部10は、応募者端末3から認証要求に際して送信された応募者IDに基づいて、募集者データベース202の広告実績テーブルを検索する。
【0066】
ステップ603において、制御部10は、広告実績テーブルに応募者IDが格納されているかを判定する。制御部10は、広告実績テーブルに応募者IDが格納されていると判定した場合(ステップ603のY)、ステップ604に進み、応募者IDが格納されていると判定しない場合(ステップ603のN)、処理を終了する。
【0067】
ステップ604において、制御部10は、応募者IDに基づいて広告実績テーブルから広告IDを読み出す。さらに、制御部10は、読み出した広告IDに基づいて募集者データベース202の広告テーブルから広告を読み出す。そして、読み出した広告を応募者端末3に表示させる。
【0068】
ステップ605において、制御部10は、広告を表示した日時を閲覧日時として広告実績テーブルに格納する。
【0069】
ステップ606において、制御部10は、クリック、またはお気に入りへの登録があったかを判定する。制御部10は、クリック、またはお気に入りへの登録があったと判定した場合(ステップ606のY)、ステップ607に進み、クリック、またはお気に入りへの登録があったと判定しない場合(ステップ606のN)、処理を終了する。
【0070】
ステップ607において、制御部10は、クリック、またはお気に入りへの登録の日時を広告実績テーブルに格納する。
【0071】
図7は、応募者検索画面701の例を示す図である。
図7に示すように、応募者検索画面701は、フリーワード設定欄702と、学年指定欄703と、興味あるトピック欄704と、資格欄705と、性格の傾向欄706と、仕事で大切にしたいこと欄707と、職歴/インターンシップ欄708と、選択済み項目欄709と、ヒットしたターゲットに一斉に広告を配信する旨を指示するヒットした人に広告を配信するボタン710と、配信履歴の確認表示を指示する配信履歴確認ボタン711と、検索結果欄712と、を備える。
【0072】
図8は、広告制作画面801の例を示す図である。広告制作画面801は、応募者検索画面701のヒットした人に広告を配信するボタン710を押下した場合に、募集者端末4に表示される画面である。
【0073】
図8に示すように、広告制作画面801は、フリーワード設定欄802と、学年指定欄803と、興味あるトピック欄804と、資格欄805と、性格の傾向欄806と、仕事で大切にしたいこと欄807と、職歴/インターンシップ欄808と、選択済み項目欄809と、広告作成欄810と、閉じるボタン811と、下書き保存ボタン812と、広告送信ボタン813と、を備える。
【0074】
広告作成欄810は、送信日時指定欄、タイトル、リンク、内容、動画リンク、画像アップロードの各欄を有する。
【0075】
制御部10は、募集者端末4から広告送信ボタン813が押下された旨を受信すると、広告作成欄810に入力された広告の内容を指定された送信日時に基づいてターゲットに配信するキューに入れる。
【0076】
そして、制御部10は、広告が配信された場合、募集者データベース202の広告実績テーブルに、配信実績に関する情報を格納する。
【0077】
以上述べたように、本実施形態のスカウトシステム1は、応募者ごとに活動記録を含むポートフォリオ及び活動記録に基づいて可視化された性格スコアを格納するポートフォリオデータベース201と、広告を配信するターゲットである応募者ごとに、配信する広告を格納する募集者データベース202と、ポートフォリオデータベース201から活動記録を読み出し、読み出した活動記録を、性格を可視化する分析サーバ5に送信し、可視化された性格である性格スコアを分析サーバ5から受信し、ポートフォリオデータベース201に格納する性格可視化部と、募集者によって指定された性格スコアを含む検索条件に基づいて検索した応募者であるターゲットを募集者の募集者端末4に表示し、指定されたターゲットの応募者端末3に広告を配信する検索・広告配信部と、を備える。
【0078】
従って、本実施形態のスカウトシステム1によれば、応募者の性格を客観的に視覚化することによって募集者にスカウトの機会を提供するスカウトシステムを提供することができるという効果がある。
【符号の説明】
【0079】
1 スカウトシステム
2 インターネット
3 応募者端末
4 募集者端末
5 分析サーバ
10 制御部
20 記憶部
30 入出力部
40 通信部
201 ポートフォリオデータベース
202 募集者データベース
701 応募者検索画面
702 フリーワード設定欄
703 学年指定欄
704 トピック欄
705 資格欄
706 性格の傾向欄
707 仕事で大切にしたいこと欄
708 インターンシップ欄
709 選択済み項目欄
710 ヒットした人に広告を配信するボタン
711 配信履歴確認ボタン
712 検索結果欄
713 選択されたターゲット
801 広告制作画面
802 フリーワード設定欄
803 学年指定欄
804 トピック欄
805 資格欄
806 性格の傾向欄
807 仕事で大切にしたいこと欄
808 インターンシップ欄
809 選択済み項目欄
810 広告作成欄
811 閉じるボタン
812 保存ボタン
813 広告送信ボタン