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特開2022-101454物品関連情報提供方法およびこれを利用した電子装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022101454
(43)【公開日】2022-07-06
(54)【発明の名称】物品関連情報提供方法およびこれを利用した電子装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20120101AFI20220629BHJP
【FI】
G06Q10/08 330
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021164073
(22)【出願日】2021-10-05
(62)【分割の表示】P 2021005711の分割
【原出願日】2021-01-18
(31)【優先権主張番号】10-2020-0183379
(32)【優先日】2020-12-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.JAVA
(71)【出願人】
【識別番号】520244544
【氏名又は名称】クーパン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ヨン・シン・カン
(72)【発明者】
【氏名】ヒ・ジュン・チャ
(72)【発明者】
【氏名】スン・フン・パク
(72)【発明者】
【氏名】ホン・ゲム・キム
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
5L049CC52
(57)【要約】      (修正有)
【課題】物流センターで物品が位置するセルに関する情報を提供するための物品関連情報提供方法およびこれを利用した電子装置を提供する。
【解決手段】方法は、複数の物品に関する情報を受信するS710と、受信された物品に関する情報と各セルをマッピングするS730と、各セルにマッピングされた物品に関する情報のうち少なくとも一部を臨界値と比較するS740と、比較結果に基づいて複数のセルに関する情報を提供するS750と、を有する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置で物品が配置されたセルに関する情報提供方法であって、
少なくとも一つのトートに関する第1情報を獲得する段階と、
前記少なくとも一つのトートのそれぞれに含まれた少なくとも一部の複数の物品に関する第2情報を確認する段階と、
前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記少なくとも一つのトートそれぞれと対応する各セルに対する情報と前記少なくとも一つのトートのそれぞれに位置した物品の情報のうち少なくとも一部をマッピングする段階と、
前記各セルにマッピングされた物品に関する情報のうち少なくとも一部を臨界値と比較する段階と、
比較結果に基づいて複数のセルに関する情報を提供する段階と、を含む、情報提供方法。
【請求項2】
前記各セルにマッピングされた物品に関する情報のうち一部を臨界値と比較する段階は、
前記各セルにマッピングされた物品の予想出庫時間まで残った時間と第1臨界値を比較する段階を含み、
前記複数のセルに関する情報を提供する段階は、
前記予想出庫時間までの残り時間が前記第1臨界値未満の物品がマッピングされたセルの個数を提供する段階を含む、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項3】
前記予想出庫時間までの残り時間が前記第1臨界値未満の互いに異なる物品にマッピングされたセルが同一の場合、前記提供されるセルの個数は1が増加するものである、請求項2に記載の情報提供方法。
【請求項4】
前記各セルにマッピングされた物品に関する情報のうち一部を臨界値と比較する段階は、
前記各セルにマッピングされた物品の予想出庫時間まで残った時間と第2臨界値を比較する段階をさらに含み、
前記複数のセルに関する情報を提供する段階は、
前記予想出庫時間までの残り時間が前記第1臨界値を超過し、かつ前記第2臨界値未満の物品にマッピングされたセルの個数と、前記予想出庫時間が前記第1臨界値未満の物品にマッピングされたセルの個数を異なる表現方式で提供する段階をさらに含む、請求項2に記載の情報提供方法。
【請求項5】
前記異なる表現方式は、
異なる色相のテキスト、異なるアラーム音、ちらつきの有無、異なる色相の背景のうち少なくとも一つを含む、請求項4に記載の情報提供方法。
【請求項6】
前記複数のセルに関する情報を提供する段階は、
前記各セルにマッピングされた物品の予想出庫時間のうち最も差し迫った予想出庫時間に関する情報を提供する段階をさらに含む、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項7】
前記複数のセルに関する情報を提供する段階は、
前記第1情報が獲得された時間および前記第2情報が確認された時間のうち少なくとも一つ以降からの経過時間に関する情報を提供する段階を含む、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項8】
第1トートに関する情報が受信された時間後に、第3臨界値を超過して時間が経過した場合、前記第1トートの識別情報、前記第1トートにマッピングされたセルの識別情報および前記第1トートにマッピングされたセルの位置情報のうち少なくとも一つを端末に伝送する段階をさらに含む、請求項7に記載の情報提供方法。
【請求項9】
前記各セルと対応するトートの識別情報を提供する段階と、
前記トートの識別情報に対応する使用者入力に基づいて、前記トートに含まれた物品に関する情報のうち少なくとも一部を提供する段階と、をさらに含む、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項10】
第1セルに対応する第1トートに対する作業が完了したことを示す情報を受信する段階と、
前記第1セルと対応するトートを前記第1トートの代わりに第2トートにアップデートする段階と、をさらに含む、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項11】
前記複数のセルに関する情報を提供する段階は、
前記各セルにマッピングされた物品の作業処理結果に基づいて決定された前記各セルの状態情報により、前記複数のセルに関する情報を提供する段階を含む、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項12】
前記複数のセルに関する情報は、
作業が進行中であるセルの個数、全体のセルの個数、前記全体のセルの位置情報および前記複数のセルの作業所要時間の平均値のうち少なくとも一つを含む、請求項11に記載の情報提供方法。
【請求項13】
前記複数のセルを含むウォール(wall)に関する情報を提供する段階をさらに含み、
前記ウォールに関する情報は総ウォールの個数、前記総ウォールの位置、作業が進行中であるウォールの個数および現在可用なウォールの個数のうち少なくとも一つを含む、請求項11に記載の情報提供方法。
【請求項14】
請求項1に記載された方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な非一過性の記録媒体。
【請求項15】
物品が配置されたセルに関する情報を提供するための電子装置であって、
少なくとも一つの命令語(instruction)を保存するメモリ(memory)と、
前記少なくとも一つの命令語を実行して、
少なくとも一つのトートに関する第1情報を獲得し、
前記少なくとも一つのトートのそれぞれに含まれた少なくとも一部の複数の物品に関する第2情報を確認し、
前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記少なくとも一つのトートのそれぞれと対応する各セルに対する情報と前記少なくとも一つのトートのそれぞれに位置した物品の情報のうち少なくとも一部をマッピングし、
前記各セルにマッピングされた物品に関する情報のうち少なくとも一部を臨界値と比較し、
比較結果に基づいて複数のセルに関する情報を提供するプロセッサ(processor)と、を含む、電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、物流センターで物品が位置するセルに関する情報を提供するための電子装置およびその物品関連情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
注文時に顧客に運送されるための物品を貯蔵しこれを管理するためのシステムは、今日の経済成長においてその重要性が増大している。新製品が持続的に開発されており、消費者の購入のために多くの製品が市場にリアルタイムに発売されている。このような成長が消費者には多様な商品とサービスの選択のためにより多くの選択機会を提供するものの、ビジネス(例えば、小売店、卸売店など)にはこのように増加する物品を貯蔵し管理するのに困難がある。
【0003】
先行文献は、作業の待機を最小化してコンテナターミナルの生産性を向上させるための高段積載システム運営方法を開示している。このように、物流分野においては物品を積載した後の作業を効率的に遂行できる方法が要求される。
【0004】
一方、物品を貯蔵する物理的位置(例えば、フルフィルメントセンター(fulfillment center))では作業の効率性のためにピッキング(picking)の単位としてバッチ(batch)を活用することができる。この時、ピッキングの便宜を考慮して物品がバッチ別に分類されるため、ピッキング後の出庫などのプロセスを遂行する時にもバッチ単位で物品を管理することは効率性を低下させる結果を招き得る。
【0005】
したがって、バッチに含まれた物品をピッキング後にプロセスを進行する時の便宜性を考慮して、物品に関する情報を管理する方法に関する必要性が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国公開特許公報10-2010-0038957
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
開示された実施形態は電子装置およびその動作方法を開示する。本実施形態が達成しようとする技術的課題は前記のような技術的課題に限定されず、以下の実施形態からさらに他の技術的課題が類推され得る。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1実施形態により、電子装置で物品が配置されたセルに関する情報提供方法は、少なくとも一つのトートに関する第1情報を獲得する段階、前記少なくとも一つのトートのそれぞれに含まれた少なくとも一部の複数の物品に関する第2情報を確認する段階、前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記少なくとも一つのトートそれぞれと対応する各セルに対する情報と前記少なくとも一つのトートのそれぞれに位置した物品の情報のうち少なくとも一部をマッピングする段階、前記各セルにマッピングされた物品に関する情報のうち少なくとも一部を臨界値と比較する段階および前記比較結果に基づいて複数のセルに関する情報を提供する段階を含むことができる。
【0009】
第2実施形態により、物品が配置されたセルに関する情報を提供するための電子装置は、少なくとも一つの命令語を保存するメモリと、前記少なくとも一つの命令語を実行して少なくとも一つのトートに関する第1情報を獲得し、前記少なくとも一つのトートのそれぞれに含まれた少なくとも一部の複数の物品に関する第2情報を確認し、前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記少なくとも一つのトートのそれぞれと対応する各セルに対する情報と前記少なくとも一つのトートのそれぞれに位置した物品の情報のうち少なくとも一部をマッピングし、前記各セルにマッピングされた物品に関する情報のうち少なくとも一部を臨界値と比較し、前記比較結果に基づいて複数のセルに関する情報を提供するプロセッサと、を含むことができる。
【0010】
第3実施形態により、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は前述した方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録した非一過性の記録媒体を含む。
【0011】
その他の実施形態の具体的な事項は詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0012】
本開示に係る電子装置は、各セルに配置された物品に関する情報(例えば、予想出庫時間または物品の情報を受信した後の経過時間)または各セルの作業現況に関する情報を使用者に提供することによって、出庫などを含んだピッキング後のプロセスを効率的に遂行できる効果がある。
【0013】
発明の効果は以上で言及した効果に制限されず、言及されていないさらに他の効果は特許請求の範囲の記載から当該技術分野の通常の技術者に明確に理解され得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】一実施形態に係る物流センターで物品の情報を提供するシステムを示す図である。
図2】物品を貯蔵する物理的位置の一例示であるフルフィルメントセンターの概略図である。
図3】物品が配置されたセルに関する情報を提供する第1実施形態を説明するための図面である。
図4】物品が配置されたセルに関する情報を提供する第2実施形態を説明するための図面である。
図5】物品が配置されたセルに関する情報を提供する第3実施形態を説明するための図面である。
図6】トートに含まれた物品に関する情報を提供する第4実施形態を説明するための図面である。
図7】一実施形態に係る電子装置で物品が配置されたセルに関する情報提供方法を説明するためのフローチャートである。
図8】他の一実施形態に係る電子装置で物品が配置されたセルに関する情報提供方法を説明するためのフローチャートである。
図9】端末が物品に関する情報を提供する一実施形態を説明するための図面である。
図10】一実施形態に係る電子装置のブロック図を示す。
図11】端末の動作方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
実施形態で使われる用語は、本開示での機能を考慮しつつ、可能な限り現在広く使われる一般的な用語を選択したが、これは当分野に従事する技術者の意図または判例、新しい技術の出現などによって変わり得る。また、特定の場合には出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する説明の部分で詳細にその意味を記載する。したがって、本開示で使われる用語は単なる用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本開示の全般にわたった内容に基づいて定義されるべきである。
【0016】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とする時、これは特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」等の用語は少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアまたはソフトウェアで具現されるかハードウェアとソフトウェアの結合で具現され得る。
【0017】
明細書全体で記載された「a、b、およびcのうち少なくとも一つ」の表現は、「a単独」、「b単独」、「c単独」、「aおよびb」、「aおよびc」、「bおよびc」、または「a、b、cすべて」を含むことができる。
【0018】
以下で言及される「端末」は、ネットワークを通じてサーバーや他の端末に接続できるコンピュータや携帯用端末で具現され得る。ここで、コンピュータは例えば、ウェブブラウザ(WEB Browser)が搭載されたノートパソコン、デスクトップ(desktop)、ラップトップ(laptop)等を含み、携帯用端末は例えば、携帯性と移動性が保障される無線通信装置であって、IMT(International Mobile Telecommunication)、CDMA(Code Division Multiple Access)、W-CDMA(W-Code Division Multiple Access)、LTE(Long Term Evolution)等の通信基盤端末、スマートフォン、タブレットPCなどのようなすべての種類のハンドヘルド(Handheld)基盤の無線通信装置を含むことができる。
【0019】
以下、添付した図面を参照して本開示の実施形態について、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本開示は多様な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0020】
以下、図面を参照して本開示の実施形態を詳細に説明する。
【0021】
図1は、一実施形態に係る物品の情報を提供するシステムを示す。
【0022】
図1を参照すると、物品の情報を提供するシステムは電子装置100および端末200を含むことができる。図1に図示されたシステムは本実施形態と関連した構成要素のみが図示されている。したがって、図1に図示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がさらに含まれ得ることを、本実施形態と関連した技術分野で通常の知識を有する者であれば理解できるであろう。
【0023】
電子装置100および端末200はネットワーク内で互いに通信することができる。ネットワークは近距離通信網(Local Area Network;LAN)、広域通信網(Wide Area Network;WAN)、付加価値通信網(Value Added Network;VAN)、移動通信網(mobile radio communication network)、衛星通信網およびこれらの相互の組み合わせを含み、各ネットワーク構成の主体が互いに円滑に通信できるようにする包括的な意味のデータ通信網であり、有線インターネット、無線インターネットおよびモバイル無線通信網を含むことができる。無線通信は例えば、無線LAN(Wi-Fi)、ブルートゥース(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)低エネルギー(Bluetooth low energy)、ジグビー、WFD(Wi-Fi Direct)、UWB(ultra wideband)、赤外線通信(IrDA、infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)等があり得るが、これに限定されるものではない。
【0024】
電子装置100は物品関連情報を提供するシステムを運用することができる。具体的には、物品の情報を提供するシステムを活用する物流センターまたはフルフィルメントセンターでは複数の物品をトートに入れて管理し、それぞれのトートは同一のセルに位置してもよく、互いに異なるセルに位置してもよい。
【0025】
このような場合、端末200は物品の識別情報、トートの識別情報およびセルの識別情報のうち少なくとも一つを認識し、認識された識別情報に関する情報を電子装置100に伝送することができる。その後、電子装置100はトートに含まれた複数の物品に関する情報を確認し、それぞれのトートと対応するセルに対する情報とそれぞれのトートに含まれた物品に関する情報をマッピングすることができる。
【0026】
また、電子装置100は各セルにマッピングされた物品に関する情報のうち少なくとも一部を臨界値と比較し、比較結果に基づいて複数のセルに関する情報を使用者に提供することができる。また、電子装置100は比較結果を端末200に伝送することができる。
【0027】
電子装置100は在庫管理または物流センターに入庫された物品の状態をモニタリングするためのプラットホームを提供することができる。具体的には、電子装置100は物品の状態および在庫管理のための情報を利用するためのアプリケーションを端末200に提供することができる。物流センター内の作業者および管理者は端末200を利用して物品の状態および在庫管理のための情報を確認することができる。例えば、電子装置100は在庫管理または物流センターに入庫された物品の状態をモニタリングするサーバーに含まれ得る。
【0028】
図2は、物品貯蔵空間の一例示であるフルフィルメントセンター(FC)2の概略図である。
【0029】
フルフィルメントセンター2は、注文時に顧客に運送されるための物品を貯蔵する物理的位置の例であって、多数の区域に分割され得、これら区域それぞれは図2のように表現することができる。
【0030】
インバウンド区域203は販売者から物品を受け取るFC2の領域を表す。例えば、販売者はトラック201を使って物品202Aおよび202Bを配送することができる。物品202Aはそれ自体の運送パレットを占有するのに十分に大きな単一の物品を示し得、その反面、物品202Bは空間を節約するために同一のパレット上に共に積載された物品のセットを示し得る。
【0031】
作業者はインバウンド区域203で物品を受け取り、物品の損傷および正確性に対してチェックすることができる。例えば、作業者は物品202Aおよび202Bの数量を物品の注文数量と比較して数量がマッチングされると、(例えば、ドーリー(dolly)、ハンドトラック、フォークリフト206を利用するか、手動で)これら物品をバッファ区域205に移動させることができる。バッファ区域205は、例えば、ピッキング区域209に予測された需要を充足させるのに非常に十分な数量の該当物品があるため、ピッキング区域209で現在必要でない物品に対する臨時貯蔵領域であり得る。
【0032】
ドロップ区域207は、物品がピッキング区域209に移動する前に物品を貯蔵するFC2の領域であり得る。ピッキング作業に割当された作業者は、ピッキング区域209で物品202Aおよび202Bに接近し、ピッキング区域209に対する識別情報(例えば、バーコード)を認識し、モバイルデバイス(例えば、使用者端末)を使って物品202Aおよび202Bと関連した識別情報を認識することができる。その後、作業者は物品をカートに入れたり運搬することによって物品をピッキング区域209に持ち運ぶことができる。
【0033】
ピッキング区域209は物品208が貯蔵ユニット210上に貯蔵されるFC2の領域であり得る。特に、本開示に係る使用者は、陳列空間の生成のために、ピッキングの計画に沿ってピッキング区域209内で物品を貯蔵ユニット210にピッキングして割当されたロケーションに位置するようにすることができる。一部の実施形態において、貯蔵ユニット210は物理的棚、ウォール(wall)、セル(cell)、本棚、ボックス、トート(tote)、冷蔵庫、冷凍庫、冷蔵倉庫などのうち一つ以上を含むことができる。一部の実施形態において、ピッキング区域209は多数の階で構成され得る。また、一部の実施形態において、作業者または機械は、例えば、フォークリフト、エレベータ、コンベヤーベルト、カート、ハンドトラック、ドーリー、自動化されたロボットまたはデバイスを含む多様な方式で、または手動で物品をピッキング区域209に移動させることができる。
【0034】
購入者が注文をすると、作業者は貯蔵ユニット210から一つ以上の物品208を検索し、物品208上の識別情報を認識して物品を輸送メカニズム214上に配置することができる。その後、物品208は輸送メカニズム214を通じて包装区域211に到着することができる。
【0035】
包装区域211は、物品がピッキング区域209から受け取られて購入者に最終運送されるために、ボックスまたはバッグに包装されるパッケージに関するFC2の領域であり得る。ハブ区域213は包装区域211からすべてのパッケージ218を受け取るFC2の領域であり得る。ハブ区域213の作業者および/または機械は、パッケージ218を検索し、各パッケージが配送地域のうちいずれの部分に行こうと意図されるかを決定し、パッケージを適切なキャンプ区域215にルーティングすることができる。一部の実施形態において、作業者または機械はキャンプ区域215でパッケージの識別情報を認識してその最終目的地を決定することができる。例示的な図2において、キャンプ区域215はトラック222、自動車226および配送作業者224Aおよび224Bを含む。
【0036】
本開示は、FC2のピッキング区域209で主に行われるトートおよび/またはセル単位の物品のピッキング後の一連のプロセスと関連しているか、前記区域に限定されない。
【0037】
図3は、物品が配置されたセルに関する情報を提供する第1実施形態を説明するための図面である。
【0038】
一実施形態によると、電子装置100は各セルにマッピングされた物品に関する情報に基づいて、複数のセルに関する情報を提供することができる。
【0039】
一実施形態に係る電子装置100は全体のセルの数と現在作業中であるセルの数を識別した後、これに基づいてセルの作業現況情報を使用者に提供することができる。例えば、電子装置100はトートに入れられた一つ以上の物品がセルに位置することになる場合、該当セルを現在作業中であるセルと定義することができる。この時、電子装置100はトート内に物品が配置されたことを示す信号を受信する時に該当物品とトートをマッピングさせることができる。また、電子装置100は作業者がトートをセルに配置して該当トートの識別情報とセルの識別情報をスキャンすることに応答して、該当トートとセルをマッピングさせることができる。
【0040】
また、電子装置100は図3に図示された通り、全体のセルの数と作業中であるセルの数を表示し、作業中であるセルの比率を図式化して使用者に提供することができる。
【0041】
また、電子装置100は各セルにマッピングされた物品に関する情報のうち、予想出庫時間(ExSD、Expected Shipping Date)に基づいて予想出庫時間が差し迫った物品を識別することができる。例えば、電子装置100は予想出庫時間がすでに過ぎた物品、予想出庫時間までの残り時間が30分未満の物品および予想出庫時間までの残り時間が30分以上1時間未満の物品を識別することができる。また、電子装置100は識別結果に基づいて、各物品にマッピングされたセルの数を識別することができる。例えば、予想出庫時間までの残り時間が30分未満の物品が2つ存在する場合、電子装置100は該当物品にマッピングされたセルの数を識別した後、その結果を使用者に提供することができる。もし、予想出庫時間までの残り時間が30分未満の2個の物品が一つのセルにマッピングされている場合、電子装置100は該当物品にマッピングされたセルの数を1に決定することができる。
【0042】
この時、電子装置100はセルに関する情報を互いに異なる表現方式で表現することができる。例えば、電子装置100は予想出庫時間がすでに過ぎた物品が含まれたセルの個数に関する情報は赤色で表示し、予想出庫時間までの残り時間が30分未満の物品が含まれたセルの個数に関する情報は青色で表示することができる。
【0043】
一方、図3で予想出庫時間まで残った時間と比較される臨界値として、30分、1時間などが図示されたが、臨界値はこれに制限されず、システム設計要求事項により変更され得ることは当該技術分野の通常の技術者に自明である。
【0044】
また、電子装置100はセルにマッピングされた物品に対する作業が臨界値以上なされていない場合、このようなセルの和に関する情報を使用者に提供することができる。図3を参照すると、電子装置100はセルにマッピングされた物品に対する最終スキャン履歴が1時間を超過するセルの数310を提供することができる。このようなセルに関する情報を通じて、使用者は物流センターまたはFC2内の作業現況をモニタリングすることができ、長い時間の間作業がなされていないセルに対して追加の措置を取ることができる。
【0045】
図4は、物品が配置されたセルに関する情報を提供する第2実施形態を説明するための図面である。
【0046】
一実施形態によると、電子装置100はウォール(wall)の位置情報およびウォールの作業状態を使用者に提供することができる。ここで、ウォールは複数のセルを含む単位であって、各キャンプと対応する単位として定義され得る。
【0047】
例えば、電子装置100は各ウォールを位置によって分類した後、それぞれの位置に配置されたウォールの総和、作業中であるウォールの数、可用なウォールの数を表示することができる。
【0048】
また、電子装置100は各ウォールに含まれたセルの数、作業中であるセルの数を表示し、各セルにマッピングされた物品に関する情報のうち、予想出庫時間に基づいて予想出庫時間が差し迫った物品を含むセルの数を使用者に提供することができる。
【0049】
図4を参照すると、1階に配置されたウォールの数は総12個であり、このうち作業中であるウォールは2個である。また、1階のウォールに含まれたすべてのセルの数は276個であることを確認することができる。このようなウォールおよびセルに関する情報を通じて、使用者は物流センター内の各ウォールの作業現況をモニタリングすることができる。
【0050】
図5は、物品が配置されたセルに関する情報を提供する第3実施形態を説明するための図面である。
【0051】
一実施形態によると、電子装置100は各セルの識別情報、各セルにマッピングされたトートに関する情報などを提供することができる。
【0052】
図5を参照すると、A01~A09はセルの識別情報と定義され得る。また、第2セルA02と対応するトートのトート識別情報(14-RCRT0-3-219)を第2セルの識別情報A02とともに表示し、トート識別情報(14-RCRT0-3-219)に対する使用者入力を受信することができる。トート識別情報(例えば、14-RCRT0-38-373)に対する使用者入力が受信される場合、使用者に提供される情報は図6で詳しく説明することにする。
【0053】
一方、電子装置100は各セルにマッピングされた物品の予想出庫時間のうち、最も差し迫った予想出庫時間を各セルにマッピングして使用者に提供することができる。
【0054】
また、電子装置100は複数のセルにマッピングされた複数の物品の予想出庫時間を順序化して提供することができる。図5を参照すると、電子装置100は第2セルA02~第11セルA11と対応する各トートのトート識別情報を提供することができる。そして、図5の510に図示された通り、第2セルA02~第11セルA11にマッピングされた物品の予想出庫時間のうち、予想出庫時間が差し迫った2個の物品の予想出庫時間を配置識別情報とともに提供することができる。
【0055】
一方、電子装置100は各セルと関連した配置情報を提供することができるが、配置は物品をピッキングする単位と定義され得る。換言すると、複数の物品はバッチ単位でピッキングされ得る。この時、ピッキングの便宜を考慮して物品がバッチ別に分類されるため、ピッキング後の出庫などのプロセスを遂行する時には、バッチ単位でプロセスが遂行されると作業の便宜性が低下する可能性がある。したがって、本開示を利用する物流センターまたはFC2ではトート単位で物品に対する作業が進行され得る。
【0056】
また、電子装置100が各セルと対応するトートに関する情報およびトートに含まれた物品に関する情報のうち少なくとも一つが受信された以降からの時間(idle time)を使用者に提供することによって、使用者は長い時間の間作業がなされていないセルを識別にきるようにする。
【0057】
図6は、トートに含まれた物品に関する情報を提供する第4実施形態を説明するための図面である。
【0058】
一実施形態に係る電子装置100は、トートの識別情報に対する使用者入力に基づいて該当トートに含まれた物品に関する情報を提供することができる。
【0059】
例えば、図5の第1セルA01に対応する第1トートの識別情報(14-RCRT0-38-373)に対して、使用者の入力が受け取られる場合、電子装置100は図6に図示された情報を提供することができる。具体的には、電子装置100は物品の識別情報、種類、大きさ、到着地の情報などを提供することができるが、電子装置100により提供される物品に関する情報はこれに制限されない。
【0060】
図7は、一実施形態に係る電子装置で物品が配置されたセルに関する情報提供方法を説明するためのフローチャートである。
【0061】
段階S710で、電子装置100は少なくとも一つのトートに関する第1情報を獲得することができる。ここで、第1情報はトートの識別情報を含むことができるが、これに制限されない。
【0062】
段階S720で、少なくとも一つのトートのそれぞれに含まれた少なくとも一部の複数の物品に関する第2情報を確認することができる。ここで、第2情報は物品の識別情報を含むことができるが、これに制限されない。
【0063】
段階S730で、電子装置100は第1情報および第2情報に基づいて少なくとも一つのトートそれぞれと対応する各セルに対する情報と少なくとも一つのトートのそれぞれに位置した物品の情報のうち少なくとも一部をマッピングすることができる。
【0064】
段階S740で、電子装置100は各セルにマッピングされた物品に関する情報のうち少なくとも一部を臨界値と比較することができる。
【0065】
段階S750で、電子装置100は比較結果に基づいて複数のセルに関する情報を提供することができる。
【0066】
一方、段階S740は各セルにマッピングされた物品の予想出庫時間まで残った時間と第1臨界値を比較する段階を含むことができ、このような場合、段階S750は予想出庫時間までの残り時間が前記第1臨界値未満の物品にマッピングされたセルの個数を提供する段階を含むことができる。
【0067】
ここで、段階S740は各セルにマッピングされた物品の予想出庫時間まで残った時間と第2臨界値を比較する段階をさらに含むことができ、このような場合、段階S750は予想出庫時間までの残り時間が第1臨界値より多く、かつ第2臨界値より小さい物品にマッピングされたセルの個数と予想出庫時間までの残り時間が第1臨界値未満の物品にマッピングされたセルの個数を異なる表現方式で提供する段階をさらに含むことができる。
【0068】
この時、異なる表現方式は異なる色相のテキスト、異なるアラーム音、ちらつきの有無、異なる色相の背景のうち少なくとも一つを含むことができるが、異なる表現方式はこれに制限されない。
【0069】
一方、予想出庫時間までの残り時間が第1臨界値未満の互いに異なる物品にマッピングされたセルが同一の場合、提供されるセルの個数は1が増加するものであり得る。
【0070】
一方、段階S750は各セルにマッピングされた物品の予想出庫時間のうち、最も差し迫った予想出庫時間に関する情報を提供する段階をさらに含むことができる。
【0071】
また、本開示の方法は、各セルと対応するトートの識別情報を提供する段階およびトートの識別情報に対応する使用者入力に基づいてトートに含まれた物品に関する情報のうち少なくとも一部を提供する段階をさらに含むことができる。
【0072】
この時、トートに含まれた物品に関する情報のうち少なくとも一部は、物品の識別情報、種類、大きさ、到着地に関する情報のうち少なくとも一つであり得る。
【0073】
また、本開示の方法は、第1セルに対応する第1トートに対する作業が完了したことを示す情報を受信する段階および第1セルと対応するトートを第1トートの代わりに第2トートにアップデートする段階をさらに含むことができる。
【0074】
一方、段階S750は第1情報が獲得された時間および前記第2情報が確認された時間のうち少なくとも一つ以降からの経過時間に関する情報を提供する段階をさらに含むことができる。この時、第1トートに関する情報が受信された時間後に、第3臨界値を超過して時間が経過した場合、第1トートの識別情報、第1トートにマッピングされたセルの識別情報および前記第1トートにマッピングされたセルの位置情報のうち少なくとも一つを端末に伝送する段階をさらに含むことができる。
【0075】
一方、段階S750は各セルにマッピングされた物品の作業処理結果に基づいて決定された各セルの状態情報によって、複数のセルに関する情報を提供する段階を含むことができる。この時、複数のセルに関する情報は、作業が進行中であるセルの個数、全体のセルの個数、前記全体のセルの位置情報および前記複数のセルの作業所要時間の平均値のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0076】
また、本開示の方法は、複数のセルを含むウォール(wall)に関する情報を提供する段階をさらに含むことができ、この時、前記ウォールに関する情報は総ウォールの個数、前記総ウォールの位置、作業が進行中であるウォールの個数および現在可用なウォールの個数のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0077】
図8は、他の一実施形態に係る電子装置で物品が配置されたセルに関する情報提供方法を説明するためのフローチャートである。
【0078】
段階S810で、電子装置100は物品の予想出庫時間までの残り時間が第1臨界値未満であるかどうかを判断することができる。もし、物品の予想出庫時間までの残り時間が第1臨界値未満であれば段階S820が遂行され、そうでなければ段階S830が遂行され得る。例えば、第1臨界値は30分であり得るが、第1臨界値はこれに制限されない。
【0079】
段階S820で、電子装置100は物品にマッピングされたセルの個数を第1色相のテキスト形態で提供することができる。例えば、電子装置100は予想出庫時間までの残り時間が第1臨界値未満の物品、換言すると、予想出庫時間が第1臨界値よりさらに差し迫った物品にマッピングされたセルの個数を赤色のテキスト形態で使用者に提供することができる。ここで、第1色相は赤色であることを前提としたが、第1色相はこれに制限されない。
【0080】
段階S830で、電子装置100は物品の予想出庫時間までの残り時間が第2臨界値未満であるかどうかを判断することができる。もし、物品の予想出庫時間までの残り時間が第2臨界値未満であれば、段階S840が遂行され得る。ここで第2臨界値は第1臨界値より大きい値であり、例えば、第2臨界値は1時間であり得るが、第2臨界値の数値はこれに制限されない。
【0081】
段階S840で、電子装置100は物品にマッピングされたセルの個数を第2色相のテキスト形態で提供することができる。例えば、電子装置100は予想出庫時間までの残り時間が第1臨界値を超過して第2臨界値未満の物品、換言すると、予想出庫時間が第1臨界値を超過するが、第2臨界値よりさらに差し迫った物品にマッピングされたセルの個数を青色のテキスト形態で使用者に提供することができる。ここで、第2色相は青色であることを前提としたが、第2色相はこれに制限されない。
【0082】
図9は、端末が物品に関する情報を提供する一実施形態を説明するための図面である。
【0083】
一実施形態によると、電子装置100は一度認識されたトートに対する作業進行に関する情報を受信した後、一定時間の間該当トートに対する作業がなされないと管理者端末900に該当トートに対応するセルに関する情報を提供することができる。
【0084】
図9を参照すると、電子装置100はA03セルに含まれたトート単位の物品に関する情報を受信した後、6分の間作業進行に関する情報が受信されなかったことを管理者端末900に提供することができる。この時、電子装置100はセルの位置情報を共に端末に提供することができ、この他にも管理者がセルの作業現況を把握できること、追加の措置を遂行するために必要な情報を端末900にさらに提供できることは、当該技術分野の通常の技術者に自明である。
【0085】
図10は、一実施形態に係る電子装置のブロック図を示す。
【0086】
電子装置1000は一実施形態により、メモリ(memory)1010およびプロセッサ(processor)1020を含むことができる。図10に図示された電子装置1000は本実施形態と関連した構成要素のみが図示されている。したがって、図10に図示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がさらに含まれ得ることを、本実施形態と関連した技術分野で通常の知識を有する者であれば理解できるであろう。電子装置1000は電子装置100に関する内容を含むことができるところ、重複する内容については説明を省略する。
【0087】
メモリ1010は電子装置1000内で処理される各種データを保存するハードウェアであって、例えば、メモリ1010は電子装置1000で処理されたデータおよび処理されるデータを保存することができる。メモリ1010はプロセッサ1020の動作のための少なくとも一つの命令語(instruction)を保存することができる。また、メモリ1010は電子装置1000により駆動されるプログラムまたはアプリケーションなどを保存することができる。メモリ1010はDRAM(dynamic random access memory)、SRAM(static random access memory)等のようなRAM(random access memory)、ROM(read-only memory)、EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)、CD-ROM、ブルーレイまたは他の光学ディスクストレージ、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、またはフラッシュメモリを含むことができる。
【0088】
プロセッサ1020は電子装置1000全般の動作を制御してデータおよび信号を処理することができる。プロセッサ1020はメモリ1010に保存された少なくとも一つの命令語または少なくとも一つのプログラムを実行することによって、電子装置1000を全般的に制御することができる。プロセッサ1020はCPU(central processing unit)、GPU(graphics processing unit)、AP(application processor)等で具現され得るが、これに制限されない。
【0089】
プロセッサ1020は複数の物品に関する情報をトート単位で受信し、前記受信された物品に関する情報を前記トート単位で各セルにマッピングし、前記各セルにマッピングされた物品に関する情報のうち少なくとも一部を臨界値と比較し、前記比較結果に基づいて複数のセルに関する情報を提供することができる。
【0090】
また、プロセッサ1020は各セルにマッピングされた物品の予想出庫時間まで残った時間と第1臨界値を比較し、このような場合、予想出庫時間までの残り時間が前記第1臨界値未満の物品にマッピングされたセルの個数を提供することができる。
【0091】
一方、予想出庫時間までの残り時間が第1臨界値未満の互いに異なる物品にマッピングされたセルが同一の場合、プロセッサ1020により提供されるセルの個数は1が増加するものであり得る。
【0092】
ここで、プロセッサ1020は各セルにマッピングされた物品の予想出庫時間まで残った時間と第2臨界値をさらに比較することができ、このような場合、予想出庫時間までの残り時間が第1臨界値を超過して第2臨界値未満の物品にマッピングされたセルの個数と予想出庫時間までの残り時間が第1臨界値未満の物品にマッピングされたセルの個数を異なる表現方式で提供することができる。
【0093】
この時、異なる表現方式は異なる色相のテキスト、異なるアラーム音、ちらつきの有無、異なる色相の背景のうち少なくとも一つを含むことができるが、異なる表現方式はこれに制限されない。
【0094】
一方、プロセッサ1020は各セルにマッピングされた物品の予想出庫時間のうち、最も差し迫った予想出庫時間に関する情報を提供することができる。
【0095】
また、プロセッサ1020は各セルと対応するトートの識別情報を提供し、トートの識別情報に対応する使用者入力に基づいて、トートに含まれた物品に関する情報のうち少なくとも一部を提供することができる。
【0096】
この時、トートに含まれた物品に関する情報のうち少なくとも一部は、物品の識別情報、種類、大きさ、到着地に関する情報のうち少なくとも一つであり得る。
【0097】
一方、プロセッサ1020は第1セルに対応する第1トートに対する作業が完了したことを示す情報を受信し、第1セルと対応するトートを第1トートの代わりに第2トートにアップデートすることができる。
【0098】
一方、プロセッサ1020は第1情報が獲得された時間および前記第2情報が確認された時間のうち少なくとも一つ以降からの経過時間に関する情報を提供することができる。この時、第1トートに関する情報が受信された時間後に、第3臨界値を超過して時間が経過した場合、第1トートの識別情報、第1トートにマッピングされたセルの識別情報および前記第1トートにマッピングされたセルの位置情報のうち少なくとも一つを端末に伝送することができる。
【0099】
また、プロセッサ1020は各セルにマッピングされた物品の作業処理結果に基づいて決定された各セルの状態情報によって、複数のセルに関する情報を提供することができる。この時、複数のセルに関する情報は、作業が進行中であるセルの個数、全体のセルの個数、前記全体のセルの位置情報および前記複数のセルの作業所要時間の平均値のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0100】
また、プロセッサ1020は複数のセルを含むウォール(wall)に関する情報を提供することができ、この時、前記ウォールに関する情報は総ウォールの個数、前記総ウォールの位置、作業が進行中であるウォールの個数および現在可用なウォールの個数のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0101】
図11は、端末の動作方法を説明するためのフローチャートである。
【0102】
段階S1110で、端末200はトートの識別情報を認識することによって、トート単位の複数の物品に関する情報を受信することができる。例えば、端末200はイメージセンサを含むことができるところ、端末200のイメージセンサを通じてトートの識別情報を獲得することができる。また、端末200は制御部を含むことができるところ、端末200の制御部はイメージセンサを制御してトートの識別情報を獲得することができる。また、端末200はトートの識別情報に基づいて、該当トートに含まれた物品に関する情報を獲得することができる。
【0103】
段階S1120で、端末200はトート単位の複数の物品が配置されるセルの識別情報を認識することができる。この時、端末200の制御部はイメージセンサを制御してセルの識別情報を獲得することができる。
【0104】
段階S1130で、端末200はトート単位の複数の物品に関する情報およびセルの識別情報をサーバーに伝送することができる。端末200は通信デバイスを含むことができるところ、通信デバイスを通じてセルに関する情報とトート単位の複数の物品に関する情報を外部電子装置に伝送することができる。
【0105】
段階S1140で、端末200はサーバーから複数のセルに関する情報が受信されると、受信した情報を提供することができる。一実施形態により、端末200はディスプレイを含むことができるところ、ディスプレイを通じて複数のセルに関する情報を表示することができる。また、端末200は制御部を含むことができるところ、端末200の制御部はディスプレイまたは通信デバイスを制御して複数のセルに関する情報を提供することができる。
【0106】
前述した実施形態に係る電子装置または端末は、プロセッサ、プログラムデータを保存し実行するメモリ、ディスクドライブのような永久保存部(permanent storage)、外部装置と通信する通信ポート、タッチパネル、キー(key)、ボタンなどのような使用者インターフェース装置などを含むことができる。ソフトウェアモジュールまたはアルゴリズムで具現される方法は、前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータ読み取り可能なコードまたはプログラム命令であって、コンピュータ読み取り可能な記録媒体上に保存され得る。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体として、マグネチック保存媒体(例えば、ROM(read-only memory)、RAM(random-Access memory)、フロッピーディスク、ハードディスクなど)および光学的読み取り媒体(例えば、シーディーロム(CD-ROM)、ディーブイディー(DVD:Digital Versatile Disc))等がある。コンピュータ読み取り可能な記録媒体はネットワークに連結されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータが読み取り可能なコードが保存され実行され得る。媒体はコンピュータによって読み取り可能であり、メモリに保存され、プロセッサで実行され得る。
【0107】
本実施形態は機能的なブロック構成および多様な処理段階で示され得る。このような機能ブロックは特定機能を遂行する多様な個数のハードウェアまたは/およびソフトウェア構成で具現され得る。例えば、実施形態は一つ以上のマイクロ・プロセッサの制御または他の制御装置によって多様な機能を遂行できる、メモリ、プロセッシング、ロジック(logic)、ルックアップテーブル(look-up table)等のような直接回路構成を採用することができる。構成要素がソフトウェアプログラミングまたはソフトウェア要素で実行され得るのと同様に、本実施形態はデータ構造、プロセス、ルーチンまたは他のプログラミング構成の組み合わせで具現される多様なアルゴリズムを含み、C、C++、ジャヴァ(Java)、アセンブラ(assembler)等のようなプログラミングまたはスクリプト言語で具現され得る。機能的な側面は一つ以上のプロセッサで実行されるアルゴリズムで具現され得る。また、本実施形態は電子的な環境設定、信号処理、および/またはデータ処理などのために従来技術を採用することができる。「メカニズム」、「要素」、「手段」、「構成」のような用語は広く使われ得、機械的で物理的な構成で限定されるものではない。前記用語はプロセッサなどと連係してソフトウェアの一連の処理(routines)の意味を含むことができる。
【0108】
前述した実施形態は一例示に過ぎず、後述する請求項の範囲内で他の実施形態が具現され得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2021-10-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置で物品が配置されたセルに関する情報提供方法であって、
少なくとも一つのトートに関する第1情報を獲得する段階と、
前記少なくとも一つのトートのそれぞれに含まれた少なくとも一部の複数の物品に関する第2情報を確認する段階と、
前記第1情報が受信された時間がトートに関する情報が受信された以降の経過時間に関連した第1臨界値を超えて経過した場合、前記少なくとも一つのトートそれぞれに対応する各セルの識別情報および前記各セルの位置情報が含まれた前記各セルに関する情報を確認する段階と、
前記第1情報および前記第2情報に基づいて、前記各セルに関する情報と前記少なくとも一つのトートのそれぞれに位置した物品の情報のうち少なくとも一部をマッピングする段階と、
前記各セルにマッピングされた物品に関する情報のうち少なくとも一部を臨界値と比較する段階と、
前記比較の結果に基づいて、複数のセルに関する情報を提供する段階と、を含む、情報提供方法。
【請求項2】
前記各セルにマッピングされた物品に関する情報のうち一部を臨界値と比較する段階は、
前記各セルにマッピングされた物品に関する情報に基づいて、前記各セルにマッピングされた物品の予想出庫時間までの残り時間を区分するための基準時間の臨界値である第2臨界値および第3臨界値を設定する段階と、
前記各セルにマッピングされた物品の予想出庫時間までの残り時間と前記第2臨界値および前記第3臨界値を比較する段階と、を含む、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項3】
前記複数のセルに関する情報は、前記予想出庫時間が過ぎた物品がマッピングされたセルの個数を含む第1セル情報、前記予想出庫時間までの残り時間が前記第2臨界値未満である物品がマッピングされたセルの個数を含む第2セル情報、前記予想出庫時間までの残り時間が前記第2臨界値を超えつつ前記第3臨界値未満である物品がマッピングされたセルの個数を含む第3セル情報および最後の作業が遂行された後、前記第3臨界値を超える時間が経過した物品がマッピングされたセルの個数を含む第4セル情報を含み、
前記第4セル情報は、前記第4セル情報に対応するセルにマッピングされた物品に対する最後の作業が遂行された後、前記第3臨界値を超えた時間が経過することを示す情報を含む、請求項2に記載の情報提供方法。
【請求項4】
前記予想出庫時間までの残り時間が前記第2臨界値未満である互いに異なる物品にマッピングされたセルが同一の場合、前記第2セル情報に含まれるセルの個数は1が増加するものである、請求項3に記載の情報提供方法。
【請求項5】
前記第2セル情報と前記第3セル情報は、異なる表現方式として提供される、請求項3に記載の情報提供方法。
【請求項6】
前記異なる表現方式は、
異なる色相のテキスト、異なるアラーム音、ちらつきの有無、異なる色相の背景のうち少なくとも一つを含む、請求項5に記載の情報提供方法。
【請求項7】
前記複数のセルに関する情報は、前記各セルにマッピングされた物品の予想出庫時間のうち予想出庫時間が差し迫った順に特定の個数の物品に関する出庫識別情報および予想出庫時間情報を含む、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項8】
前記複数のセルに関する情報を提供する段階は、
前記第1情報が受信された時間および前記第2情報が確認された時間のうち少なくとも一つ以降からの経過時間に関する情報を提供する段階を含む、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項9】
前記各セルと対応するトートの識別情報を提供する段階と、
前記トートの識別情報に対応する使用者入力に基づいて、前記トートに含まれた物品に関する情報のうち少なくとも一部を提供する段階と、をさらに含む、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項10】
第1セルに対応する第1トートに対する作業が完了したことを示す情報を受信する段階と、
前記第1セルと対応するトートを前記第1トートの代わりに第2トートにアップデートする段階と、をさらに含む、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項11】
前記複数のセルに関する情報を提供する段階は、
前記各セルにマッピングされた物品の作業処理結果に基づいて決定された前記各セルの状態情報により、前記複数のセルに関する情報を提供する段階を含む、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項12】
前記複数のセルに関する情報は、
作業が進行中であるセルの個数、全体のセルの個数、前記全体のセルの位置情報および前記複数のセルの作業所要時間の平均値のうち少なくとも一つを含む、請求項11に記載の情報提供方法。
【請求項13】
前記複数のセルを含むウォール(wall)に関する情報を提供する段階をさらに含み、
前記ウォールに関する情報は総ウォールの個数、前記総ウォールの位置、作業が進行中であるウォールの個数および現在可用なウォールの個数のうち少なくとも一つを含む、請求項11に記載の情報提供方法。
【請求項14】
請求項1ないし13のうちいずれか1項の方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な非一過性の記録媒体。
【請求項15】
物品が配置されたセルに関する情報を提供する電子装置であって、
少なくとも一つの命令語(instruction)を保存するメモリ(memory)と、
前記少なくとも一つの命令語を実行して、
少なくとも一つのトートに関する第1情報を獲得し、
前記少なくとも一つのトートのそれぞれに含まれた少なくとも一部の複数の物品に関する第2情報を確認し、
前記第1情報が受信された時間が、トートに関する情報が受信された以降の経過時間に関連した第1臨界値を超えて経過した場合、前記少なくも一つのトートそれぞれに対応する各セルの識別情報および前記各セルの位置情報が含まれた前記各セルに関する情報を確認し、
前記第1情報および前記第2情報に基づいて、前記各セルに関する情報と前記少なくとも一つのトートのそれぞれに位置した物品の情報のうち少なくとも一部をマッピングし、
前記各セルにマッピングされた物品に関する情報のうち少なくとも一部を臨界値と比較し、
前記比較の結果に基づいて複数のセルに関する情報を提供するプロセッサ(processor)を含む、電子装置。
【外国語明細書】