(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022101514
(43)【公開日】2022-07-06
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220629BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021208183
(22)【出願日】2021-12-22
(31)【優先権主張番号】P 2020215399
(32)【優先日】2020-12-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】514274753
【氏名又は名称】山口 松之進
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】山口 松之進
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】既定の行動計画に従って行動中のユーザの行動計画の変更要請に柔軟に対応することができるようにする。
【解決手段】サーバ1は、要請受付部41及び計画部42を備える。要請受付部41は、第1地点(レストランR)から拠点(自宅H)への移動を含む第1行動計画に基づいてユーザU-1が行動中に、前記第1地点(レストランR)からの移動先を前記拠点(自宅H)から第2地点(カラオケ店K)に変更する要請を受け付ける。計画部42は、ユーザU-1からの要請に基づいて、第1地点(レストランR)から第2地点(カラオケ店K)までの移動と、第2地点(カラオケ店K)から拠点(自宅H)までの移動とを少なくとも含む第2行動計画を生成する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1地点から拠点への移動を含む第1行動計画に基づいてユーザが行動中に、前記第1地点からの移動先を前記拠点から第2地点に変更する要請を受け付ける要請受付手段と、
前記要請に基づいて、前記第1地点から前記第2地点までの移動と、前記第2地点から前記拠点までの移動とを少なくとも含む第2行動計画を生成する計画手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記計画手段は、
前記第1地点において行動中の前記ユーザにより前記第1地点以降の行動計画として第2行動計画が要請された場合、前記第2行動計画と重複する前記第1行動計画の計画を修正した上で、前記第2行動計画を計画する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記計画手段は、
前記第1行動計画が、前記拠点から前記第1地点へ移動し前記第1地点においてアクティビティに参加し前記第1地点から前記拠点へ移動する計画である場合、当該ユーザが前記アクティビティに参加中に、当該ユーザにより前記アクティビティ後の行動計画として前記第2行動計画が要請された場合、前記第2行動計画と重複する前記第1行動計画の前記第1地点から前記拠点へ移動する計画を中止した上で、前記第2行動計画を計画する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記計画手段は、
前記第1行動計画にタクシーによる移動が含まれていた場合、前記第2行動計画と重複する前記第1地点からの移動先へのタクシーの配車計画を変更する、
請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
訪問地と、訪問地と発着地との間、又は訪問地間の移動とを組み合わせてなる旅行行程を含む旅行商品の企画を支援する旅行企画支援システムが開示されている。(例えば、特許文献1、2参照)。
一般に、旅行商品は、出発日から帰着日までの一連の訪問地(観光地)、宿泊施設、及びその間の交通機関等の移動手段をツアに組み込んだパッケージツアとされている。
従来の旅行企画支援システムでは、往路(第1の目的地への第1移動手段)と、訪問地(第1の目的地)と、復路(第2の目的地への第2移動手段)等を管理し、また、新たな行程(他の目的地)を追加することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、パッケージツアの参加者が実際にそのパッケージツアに参加したときに、パッケージツアそのものの旅程を変更したいと思うことがある。
しかしながら、従来の旅行企画支援システムの場合、新たな行程の追加はできるものの、参加中のパッケージツアの旅程の変更等に対応することについては、開示されていない。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、行動計画に従って行動中のユーザの計画変更に柔軟に対応できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
第1地点から拠点への移動を含む第1行動計画に基づいてユーザが行動中に、前記第1地点からの移動先を前記拠点から第2地点に変更する要請を受け付ける要請受付手段と、
前記要請に基づいて、前記第1地点から前記第2地点までの移動と、前記第2地点から前記拠点までの移動とを少なくとも含む第2行動計画を生成する計画手段と、
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、行動計画に従って行動中のユーザの計画変更に柔軟に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係るパッケージツアのサービスの一例を説明する図である。
【
図2】
図1のパッケージツアを実施中に行動計画に変更が生じた際の第1計画変更例を示す図である。
【
図3】
図1のパッケージツアを実施中に行動計画に変更が生じた際の第2計画変更例を示す図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
【
図5】
図4の情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図6】
図4、
図5のサーバの機能的構成を示す機能ブロック図である。
【
図7】
図6の機能的構成を有するサーバの一連の処理のうち、第1の旅行商品購入時の処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
【
図8】
図6のサーバにおいて第1の旅行商品が購入された際の購入商品DBの内容の一例を示す図である。
【
図9】
図6の機能的構成を有するサーバの一連の処理のうち、第2の旅行商品購入時の処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
【
図10】第2の旅行商品が購入された際の購入商品DBの内容の一例を示す図である。
【
図11】自宅病院往復プランにおいて復路をスポーツジム経由に変更する第1活用シーンを示す図である。
【
図12】自宅スーパー往復プランにおいて復路をパン屋経由に変更する第2活用シーンを示す図である。
【
図13】自宅レストラン往復プランにおいて復路を直売店経由に変更する第3活用シーンを示す図である。
【
図14】自宅お寺往復プランにおいて復路を他のお寺経由に変更する第4活用シーンを示す図である。
【
図15】自宅駅往復プランにおいて復路の送迎時刻を保留し、送迎場所を駅からバーに変更する第5活用シーンを示す図である。
【
図16】自宅学習塾往復プランにおいて復路をコンビニ経由に変更する第6活用シーンを示す図である。
【
図17】自宅学習塾往復プランにおいて復路の友人の家経由に変更する第7活用シーンを示す図である。
【
図18】自宅駅往復プランにおいて書類の配達を追加する第8活用シーンを示す図である。
【
図19】自宅公園往復プランにおいて復路を蕎麦屋経由に変更する第9活用シーンを示す図である。
【
図20】自宅レストラン往復プランにおいて友人の家を経由する第10活用シーンを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ここで、本発明の実施形態について、説明するに先立ち、簡単に本発明の実施形態の前提となるサービス全般について説明する。
【0010】
従来から旅行をパッケージ化して提供するサービスは、行われているが、旅行中にオプションの追加は可能なものの、パッケージに含まれる計画そのものを変更することはできず、ユーザから改善要望が多くある。
【0011】
例えば
図1に示すように、本発明の実施形態が適用されるサービス(以下「本サービス」と呼ぶ)は、上述したようなユーザからの要望を受けて、行動計画に従って行動中のユーザの計画変更に柔軟に対応できる旅行商品をユーザに提供するものである。
本サービスの会員となったユーザU-1と友人のユーザU-2がレストランRで待ち合わせて、会食をするものとする。
また、ユーザU-1及びU-2は、スマートフォンやタブレット等(後述の
図2のユーザ端末2)を携帯しているものとする。そして、このスマートフォン等には、本サービスの提供を受けるためのアプリケーションプログラム(これを「スマホ用アプリ」と呼ぶ)がインストールされているものとする。
また、ユーザU-1は、ユーザ端末2の画面に表示されているアイコンからスマホ用アプリを起動して、拠点である自宅Hから第1地点であるレストランRへの往路のタクシーT-1の乗車と、レストランRでの食事と、レストランRから自宅Hへの復路のタクシーT-2の乗車とを含むプラン(行動計画)のパッケージツアP1を購入したものとする。なお、このようなパッケージプランP1を、以下、ランチお出かけプランP1と呼ぶ。また、移動先での行動をアクティビティという。
通常、このようなランチお出かけプランP1では、復路のタクシーT-2の迎車時刻(例えば14時等)が指定されることになる。
【0012】
ところで、ユーザU-1がこのランチお出かけプランP1を利用してレストランRに訪れ、友人のユーザU-2と会食中に会話が弾み、レストランRでの会食時間を延長したり場所を移して会話を続けたいと思うことがある。
しかし、このランチお出かけプランP1において、従来のように何もしないならば、復路のタクシーT-2の迎車時刻が指定されていることから、この指定された時刻にタクシーT-2がレストランRに迎えに来るため、ユーザU-1は、タクシーT-2での帰宅を余儀なくされる。
【0013】
そこで、本サービスでは、ランチお出かけプランP1で行動中のユーザU-1がその後の行動計画について変更を望む場合に、
図2に示す第1計画変更例及び
図3に示す第2計画変更例等の計画変更に対応することができる。
図2に示す第1計画変更例は、ランチお出かけプランP1の行動計画のうち時刻を変更する例である。
図2は、
図1のパッケージツアを実施中に行動計画に変更が生じた際の第1計画変更例を示す図である。
図2の第1計画変更例では、レストランRにおいて会食中(行動中)のユーザU-1により、スマホ用アプリの画面から、ランチお出かけプランP1において復路のタクシーT-2の迎車時刻を14時から15時に遅らせる変更申請がなされた場合、レストランR以降の行動計画、つまり復路のタクシーT-2の迎車時刻を14時から15時に遅らせるようにランチお出かけプランP1を修正する。
【0014】
これにより、本サービスでは、ランチお出かけプランP1のプランに従って行動中のユーザU-1の計画変更に柔軟に対応でき、ユーザU-1の利便性を向上することができる。
【0015】
図3に示す第2の計画変更例は、ユーザU-1がランチお出かけプランP1を実施中に、行動計画の一部が重複するカラオケフリータイムプランP2の購入を要請する例である。
図3は、
図1のパッケージツアを実施中に行動計画に変更が生じた際の第2計画変更例を示す図である。
図3の第2計画変更例では、ランチお出かけプランP1に含まれるアクティビティとしてのレストランRでの会食中(行動中)のユーザU-1により、ユーザ端末2のスマホ用アプリの画面から、カラオケフリータイムプランP2の購入が要請されるものとする。
カラオケフリータイムプランP2は、レストランRでの会食後、ユーザU-2と共にタクシーT-3でカラオケ店Kへ行ってカラオケを楽しんだ後、タクシーT-4で帰宅するプランの旅行商品である。
本サービスでは、ユーザU-1がランチお出かけプランP1を実施中にカラオケフリータイムプランP2を購入する申請がなされた場合、カラオケフリータイムプランP2と重複する、ランチお出かけプランP1のレストランRから自宅HへタクシーT-2で移動する計画を中止した上で、カラオケフリータイムプランP2を計画する。この際に、ランチお出かけプランP1については復路のタクシーT-2の利用がなくなった分だけ料金が減額される。
【0016】
これにより、本サービスでは、ユーザU-1の行動計画の行先変更に柔軟に対応したパッケージツアであるランチお出かけプランP1、及びカラオケフリータイムプランP2を提供することで、ユーザの利便性を向上することができる。
【0017】
以上、本発明の一実施形態の説明に先立ち、簡単に本発明の実施形態の前提となるサービス全般について説明した。なお、以降の説明では、上述の第1及び第2計画変更例のうち第2計画変更例(
図3参照)を中心として説明する。
【0018】
図4は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム、即ち
図1の本サービスが適用され得る情報処理システムの構成を示す図である。
【0019】
情報処理システムは、
図4に示すように、本サービスの提供者により管理されるサーバ1と、ユーザ端末2と、タクシーT-1乃至T-4の夫々に搭載されているタクシー端末3-1乃至3-4とを含むように構成される。
なお、この実施形態では、タクシーT-1乃至T-4、タクシー端末3-1乃至3-4としたが、ここに示したのは、一例であり、タクシーやタクシー端末の台数は限定されない。タクシーやタクシー端末は、少なくとも一台以上あれば足りる。
【0020】
サーバ1とユーザ端末2、サーバ1とタクシー端末3-1乃至3-4の夫々とは、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続される。
【0021】
なお、以下、タクシーT-1乃至T-4の夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「タクシーT」と呼ぶ。タクシーTと呼んでいる場合には、タクシー端末3-1乃至3-4をまとめて「タクシー端末3」と呼ぶ。
【0022】
図5は、
図4の情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【0023】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0024】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
【0025】
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0026】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19、ドライブ20が接続されている。
【0027】
出力部16は、スピーカや表示部等から構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
入力部17は、キーボードやマウス等から構成され、各種情報を入力する。
【0028】
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(
図4の例ではユーザ端末2及びタクシー端末3-1乃至3-4の夫々)との間で行う通信を制御する。
【0029】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部18に記憶されている各種データを、記憶することができる。
【0030】
ユーザ端末2又はタクシー端末3-1乃至3-4の夫々の構成は、タッチパネルディスプレイを備える場合がある点を除いてサーバ1の構成と基本的に同様であり、ここではそれらの説明は省略する。
【0031】
図6は、
図4、
図5のサーバの機能的構成を示す機能ブロック図である。
サーバ1のCPU11においては、商品販売部40、要請受付部41と、計画部42と、配車指示部43とが機能する。
記憶部18の一領域として、商品DB50と、利用者DB51と、購入商品DB52と、配車計画DB53とが設けられている。DBは、データベースの略称である。
【0032】
商品DB50には、複数の旅行商品が記憶されている。飲食店での食事と、拠点から飲食店迄の往復のタクシー料金とがパッケージにされた旅行商品、例えばランチお出かけプランP1やカラオケ店での歌い放題と、カラオケ店への行きと帰りのタクシー料金とがパッケージにされた旅行商品、例えばカラオケフリータイムプランP2等が記憶されている。このように往復の移動手段(タクシー)と移動先でのアクティビティとがパッケージにされた旅行商品をパッケージプラン又は定額プラン等ともいう。
即ち、商品DB50に記憶されているのは、往復の移動手段と移動先でのアクティビティを含む旅行商品であり、移動先の場所やアクティビティの内容、時間等のスケジュールは、ユーザが所望の応じて指定するものである。
また、商品DB50には、旅行商品に付随して利用可能な行動先の情報(飲食店やカラオケ店等の店舗の情報)や行動先への移動手段の情報(タクシー会社等)が記憶されている。
【0033】
利用者DB51には、会員登録されたユーザU-1の情報が記憶されている。ユーザU-1の情報としては、例えば自宅の住所、電話番号及び氏名と、ユーザ端末2にインストールしたスマホ用アプリをユーザU-1が会員として利用するためのログイン情報等が記憶されている。ログイン情報は、例えばユーザ識別情報(以下これを「ユーザID」と呼ぶ)及びパスワード等である。
【0034】
購入商品DB52には、ユーザU-1がアプリで購入した商品の情報が記憶される。商品の情報には、例えばランチお出かけプランP1であれば、プラン名、プラン内容、タクシー料金及びランチ代金等を含むプラン代金等(
図8参照)が含まれる。この他、商品の情報には、拠点や飲食店の具体的な所在地や名称、プランの往路、復路に夫々適用されるタクシーの管理番号等も含まれる。
【0035】
配車計画DB53には、タクシー会社のタクシーT-1乃至T-4等がプラン毎に重複なく配車されるタクシーの配車計画が日単位又は週単位でタクシー毎に記憶される。
例えばタクシーT-1は、X月Y日、ランチお出かけプランP1で11時30にユーザU-1の自宅Hに迎車し11時45分にレストランRに送った後、12時に帰社する、また、タクシーT-2は、X月Y日、14時にレストランRに迎車し、14時15分にユーザU-1の自宅Hに送り14時30分に帰社する、等といった情報である。
【0036】
商品販売部40は、例えばユーザU-1等が携行するユーザ端末2のスマホ用アプリの画面に商品DB50に登録されている旅行商品の情報を表示する。旅行商品の情報は、プラン、行動先の店舗、プランの内容を含む情報が選択可能にリストで表示される。
ユーザU-1は、ユーザ端末2のスマホ用アプリの画面でリストを選択して利用日時を入力することで旅行商品の購入を申請する。商品販売部40は、ユーザからの申請を要請受付部41に渡す。
商品販売部40は、要請された旅行商品のプランを提示してユーザにより購入された場合、当該プランの旅行商品をユーザIDに対応付けて購入商品DB52に記憶する。
要請受付部41は、例えばレストランR(第1地点)から自宅H(拠点)への移動を含むランチお出かけプランP1(第1行動計画)に基づいてユーザU-1が行動中に、レストランRからの移動先を自宅Hからカラオケ店Kに変更する要請を受け付ける。
このように要請受付部41は、旅行商品の購入要請を受け付ける他、購入された旅行商品の変更申請等の各種申請を受け付ける。
即ち、要請受付部41は、通信部19及び商品販売部40を通じてユーザU-1のユーザ端末2から、旅行商品の購入要請や購入された旅行商品の変更申請等の各種申請を受け付ける。
【0037】
計画部42は、ランチお出かけプランP1で行動中のユーザU-1からの要請に基づいて、レストランR(第1地点)からカラオケ店K(第2地点)までの移動と、カラオケ店K(第2地点)から自宅H(拠点)までの移動とを少なくとも含むカラオケフリータイムプランP2(第2行動計画)を生成する。
計画部42は、第1地点(レストランR)において行動中のユーザU-1により第1地点(レストランR)以降の行動計画としてカラオケフリータイムプランP2が要請された場合、カラオケフリータイムプランP2と重複するランチお出かけプランP1の計画(スケジュール)を修正した上で、カラオケフリータイムプランP2を計画する。
また、計画部42は、ユーザU-1からの要請に基づいて、要請された旅行商品のプランにおけるタクシーTの配車計画を立案し、配車計画を立案した結果、要請の可否を要請受付部41を通じて商品販売部40に通知し、そのプランにて旅行商品が確定した場合は、立案した配車計画を配車計画DB53に記憶する。
計画部42は、ランチお出かけプランP1で行動中のユーザU-1からカラオケフリータイムプランP2の要請があった場合、ランチお出かけプランP1にタクシーTの移動が含まれていた場合、カラオケフリータイムプランP2と重畳するレストランR(第1地点)からの移動先である自宅HへのタクシーT-2の配車計画を変更する。具体的にはタクシーT-2の配車を中止する。
なお、購入が確定した旅行商品については、商品販売部40ではなく計画部42や要請受付部41(
図6の破線矢印)が購入商品DB52に記憶してもよい。
【0038】
配車指示部43は、購入されたプランにおけるタクシーTによる配車の計画を配車計画DB53から参照して、配車計画DB53の配車の計画に基づいて当該プランを担当するタクシーTに対して送迎を指示する情報を生成し、当該タクシーTのタクシー端末3に対して通信部19を介して通知する。
【0039】
以下、
図7及び
図8を参照して
図6の機能的構成を有するサーバ1の動作を説明する。
図7は、
図6の機能的構成を有するサーバ1の処理のうち、商品購入処理動作を示すフローチャートである。
図8は、購入商品DB52に記憶された、ユーザにより購入された旅行商品の情報の一例を示す図である。
【0040】
この場合、ユーザU-1は、自身が携行するユーザ端末2が例えばスマートフォン等である場合にその端末にインストールされるスマホ用アプリにて会員登録後、スマホ用アプリの画面に表示される旅行購入ボタン等を操作すると、スマホ用アプリとサーバ1との通信により、商品販売部40は、旅行商品のリストをユーザ端末2へ送り、ステップS11において、スマホ用アプリの画面に旅行商品のリストを表示する。
【0041】
次に、ステップS12において、商品販売部40によりスマホ用アプリの画面に表示された旅行商品のリストから所望の商品、例えばランチお出かけプランP1がユーザU-1により選択されて、所望の移動先の飲食店(レストランR)や利用日時(X月Y日11時30に自宅Hに迎車、14時00にレストランRに迎車)等のユーザU-1の行動計画に係る利用情報が入力されると、要請受付部41は、その情報を商品の購入要請として受け付け計画部42に渡す。
【0042】
計画部42は、ステップS13において、ユーザU-1によりリストから選択されたランチお出かけプランP1等の旅行商品と、入力されたユーザU-1の旅行に係る利用情報を基に、配車計画DBを参照してタクシーTの配車計画を作成する。
【0043】
そして、ステップS14において、配車計画の作成が完了すると、計画部42は、ステップS15において、商品DB50及び利用者DB51を参照してタクシーTの送迎を含むランチお出かけプランP1のプラン(行動計画)を作成し、作成したランチお出かけプランP1のプランをユーザ端末2へ送信して、スマホ用アプリの画面に表示しユーザU-1に提示する。
【0044】
なお、タクシー会社が保有するタクシーの台数に対して予約時刻に全てのタクシーが手払っており配車ができないときは、配車計画が作成されず、配車が不可であることをユーザU-1に通知し、日時等の変更を促すこともある。
【0045】
スマホ用アプリの画面に表示したランチお出かけプランP1のプランがユーザU-1に承認されて、ステップS16において、スマホ用アプリの画面で旅行商品の購入操作が行われると、商品販売部40は、その購入操作を受け付けて、ステップS17において、提示したプランのランチお出かけプランP1をユーザU-1により購入された旅行商品として購入商品DB52に記憶し、処理を終了する。
この結果、例えば
図8に示すように、購入商品DB52には、新規購入された旅行商品であるパッケージツアの項目番号「P1」に、旅行商品名として「ランチお出かけプラン」、旅行商品のプラン内容として、「自宅からレストラン、レストランから自宅の往復タクシー送迎、レストラン飲食費用を含む。」等といった内容、商品代金として「5000円」等の購入済みの旅行商品がユーザIDに対応させて登録される。
なお、タクシー会社が保有するタクシーの台数が潤沢である場合は、旅行商品のプランが確定し旅行商品が購入された後にタクシーの配車計画を作成してもよい。
【0046】
次に、
図9及び
図10を参照して
図6の機能的構成を有するサーバ1の動作を説明する。
図9は、
図6の機能的構成を有するサーバ1の処理のうち、プラン変更動作を示すフローチャートである。
図10は、購入商品DB52に記憶された、ユーザU-1により購入された旅行商品の情報の一例を示す図である。
【0047】
この場合、ユーザU-1は、自身が購入した旅行商品、例えばランチお出かけプランP1にて旅行実施中(行動中)に、レストランRでの会食後すぐに帰宅せずにユーザU-2とカラオケ店Kへ行きたいと思い、プラン変更のためユーザ端末2においてスマホ用アプリを起動してその画面を表示させて、画面に表示される旅行購入ボタン等を操作したものとする。
すると、ユーザ端末2では、スマホ用アプリがサーバ1との通信により旅行商品のリストの送信要求を行う。
この送信要求によりサーバ1の商品販売部40は、商品DB50より読み出した旅行商品のリストをユーザ端末2へ送り、ステップS21において、スマホ用アプリの画面に旅行商品のリストを表示する。
【0048】
次に、ステップS22において、商品販売部40によりスマホ用アプリの画面に表示された旅行商品のリストから所望の商品、例えばカラオケフリープランP2等がユーザU-1により選択されて、所望のカラオケ店Kや利用日時といった旅行に係る利用情報が入力されると、要請受付部41は、その情報を商品の購入要請として受け付け計画部42に渡す。利用情報は、例えば14時にレストランに迎車し14時30分にユーザU-1とユーザU-2をカラオケ店Kに送り、16時にカラオケ店Kに迎車しユーザU-1を乗せて自宅Hへ送る、というものとする。
【0049】
計画部42は、ステップS23において、ユーザU-1の既存の購入済旅行商品であるランチお出かけプランP1のプランとのスケジュールの重複の有無をチェックする。
このチェックの結果、ランチお出かけプランP1とカラオケフリープランP2とでスケジュールの重複部分があると、計画部42は、ステップS24において、ランチお出かけプランP1のスケジュールの重複部分を修正し、購入商品DB52の該当プランのランチお出かけプランP1に反映する。
【0050】
この例においてスケジュールの重複部分とは、ランチお出かけプランP1におけるレストランRから自宅Hの復路のタクシーT-2の送車と、カラオケフリープランP2におけるカラオケ店KへのタクシーT-3の送車とが重なることであり、計画部42は、ランチお出かけプランP1における復路のタクシーT-2をキャンセルし、その分の費用(1500円)を購入商品DB52のランチお出かけプランP1の費用に反映(5000円→3500円)する(
図10参照)。
【0051】
計画部42は、その上で、ステップS25において、ユーザU-1によりリストから選択された旅行商品と、入力されたユーザU-1の旅行に係る利用情報を基に、配車計画DB53を参照してランチお出かけプランP1の修正を含むタクシーTの配車計画を作成する。
【0052】
そして、ステップS26において、配車計画の作成が完了すると、計画部42は、ステップS27において、商品DB50及び利用者DB51を参照してタクシーTの送迎を含むカラオケフリープランP2のプランを作成し、作成したカラオケフリープランP2のプランをユーザ端末2へ送信して、スマホ用アプリの画面に表示しユーザU-1に提示する。
【0053】
スマホ用アプリの画面に表示したカラオケフリープランP2のプランがユーザU-1に承認されて、ステップS28において、スマホ用アプリの画面で旅行商品の購入操作が行われると、商品販売部40は、その購入操作を受け付けて、ステップS29において、提示したプランのカラオケフリープランP2をユーザU-1により購入された商品として購入商品DB52に記憶し、処理を終了する。
【0054】
この結果、例えば
図10に示すように、購入商品DB52には、ユーザIDのテーブルに新たにパッケージツアの項目番号「P2」のレコードが追加される。
項目番号「P2」のレコードには、旅行商品名として「カラオケフリープラン」、旅行商品のプラン内容として、「レストランから、カラオケ店、カラオケ店から自宅のタクシー送迎、カラオケ店でのカラオケ利用料を含む。」等といった内容、商品代金として「6000円」等の購入商品が登録される。
また、既存の購入済旅行商品であるランチお出かけプランの項目番号「P1」のレコードは、プラン内容が、「自宅からレストラン迄のタクシー利用料、レストランでの飲食費用を含む。」に変更され、商品代金も復路のタクシーT-2のキャンセルにより減額されて「3500円」に修正される。
なお、タクシー会社が保有するタクシーの台数が潤沢である場合は、旅行商品のプランが確定し旅行商品が購入された後にタクシーの配車計画を作成してもよい。
【0055】
以下、
図11乃至
図18を参照して上記実施形態の情報処理システムを適用した活用シーンを説明する。
まず、
図11を参照して第1活用シーンを説明する。
図11は、自宅病院往復プランにおいて復路をスポーツジム経由に変更する第1活用シーンを示す図である。
なお、以下の活用シーンを説明するにあたり、サーバ1においてプラン購入時や変更時の動作は、上記実施形態の情報処理システムにおける動作と同じであり、主に活用シーンについて説明する。また、以下では、ユーザ端末をスマートフォンSP1乃至4とタブレットTAに分けて説明するものとする。
【0056】
第1活用シーンは、ユーザが例えば自宅と病院を往復する定額の自宅病院往復プラン(通院プラン)を購入した際に、帰りにスポーツジムを経由するように復路のルートを変更(経由場所を追加)するシーンである。
【0057】
この場合、ユーザU-3は、タブレットTAにインストールしたスマホ用アプリで、病院往復の定額プランを購入し、病院Bへ毎月一回通院している。
本日は通院の日で診察が終わったら、迎えのタクシーでそのまま自宅へ帰宅する予定であったが、病院Bにて、かかりつけ医から「運動量を増やした方が良いですね。スポーツジムに通ってみるのもよいかもしれませんね。」とアドバイスを頂いた。
ユーザU-3は、以前からスポーツジムに興味があったため、診察後に早速スポーツジムの見学に行きたいと思った。
【0058】
ユーザU-3は、常に持ち歩いているスマートフォンSP1のスマホ用アプリを使ってスポーツジムを検索したところ、スマホ用アプリのタクシー定額サービスを提供するタクシー会社と提携しているスポーツジムSGが見つかった。
【0059】
そこで、ユーザU-3は、病院帰りにスポーツジムSGに立ち寄ることにした。ユーザU-3は、スマートフォンSP1からスポーツジムSGへ見学の予約を入れると共に、スマホ用アプリから病院帰りのルート変更操作とスポーツジムSGに迎えに来るタクシーT-3の迎車時刻の指定操作をした。
これにより、サーバ1では、帰路のタクシーT-2の配車が自動的にキャンセルされ、新たにタクシーT-3の配車計画が行われる。
【0060】
そして、迎えに来た定額タクシーT-3に乗って、スポーツジムSGによってみた。
スポーツジムSGのインストラクターによると平日日中はユーザU-3の同年代も利用している方が多いとのことだった。
それであれば、ということで早速、スポーツジムSGの平日日中プランに申し込み、毎週1回は最低限通うことにした。
スポーツジムSGで平日日中プランを申し込みの後、指定の迎車時刻にスポーツジムSGに迎えに来たタクシーT-4に乗り、自宅Hに無事帰宅した。
【0061】
図12を参照して第2活用シーン(スーパー→高級食パン屋)を説明する。
図12は、自宅スーパー往復プランにおいて復路をパン屋経由に変更する第2活用シーンを示す図である。
【0062】
ユーザU-3は、タブレットTAにインストールしたスマホ用アプリで、スーパーマーケット往復の定額プランを購入し、自宅Hに迎えに来たタクシーT-1に乗ってスーパーマーケットSへよく買い物に出かけている。
本日は買い物が終わったら、帰路のタクシーT-2でそのまま自宅へ帰宅する予定であったが、帰り際に友人と偶然会って世間話が盛り上がった。
世間話の中で、最近開店した高級食パンを販売するパン屋PAの話題があがった。
ユーザU-3も以前、チラシかコマーシャル(CM)で見かけていた店で気になっていた。
【0063】
そこで、スーパーマーケットSの帰りに高級食パンのパン屋PAに立ち寄ることにした。
スマホSP1から高級食パン屋PAへ高級食パンの購入予約(購入の申し込み)をすると共に、スマホ用アプリからスーパーマーケットSの帰路にパン屋PAを経由場所として指定したプラン変更の操作を行った。
これにより、サーバ1では、帰路のタクシーT-2の配車が自動的にキャンセルされ、新たにタクシーT-3の配車計画が行われる。
【0064】
そして、ユーザU-3は、スーパーマーケットSに迎えに来たタクシーT-3に乗って、高級食パンのパン屋PAに足を運んでみた。
パン屋PAの駐車場は、平日日中とは思えないくらい大混雑しており、満車だった。こういったとき定額タクシーのサービスは、駐車の必要がないため便利である。
【0065】
ユーザU-3は、パン屋PAで、予め予約しておいた高級食パンを購入後、スマホSP1のスマホ用アプリの画面を開いて迎えの指示操作をすると、パン屋PAの近くで待機していたタクシーT-3又はタクシーT-3と入れ替わりで迎えに来たタクシーT-4がパン屋PAの前に車を回して来たので、ユーザU-3は、そのタクシーT-3又はT-4に乗車して自宅まで無事に帰宅した。
【0066】
図13を参照して第3活用シーン(飲食店→直売所)を説明する。
図13は、自宅レストラン往復プランにおいて復路を直売店経由に変更する第3活用シーンを示す図である。
図13に示すように、地元の旬の野菜が食べれるレストランRは、ユーザU-3が行きつけのお店であった。
【0067】
本日は買い物が終わったら、そのまま帰路の定額タクシーで自宅Hへ帰宅する予定であったが、レストランRで出てきた野菜がとてもおいしく感動した。
店員さんに話を聞いてみると、その農家さんがつくっている食材が市内の直売所Yで購入できるとのことだ。ユーザU-3は、家族にもその野菜を食べさせたいと思った。
【0068】
そこで、ユーザU-3は、帰りに直売所Yに立ち寄ることにした。
ユーザU-3は、スマートフォンSP1のスマホ用アプリからレストランRの帰りのルート変更操作と直売所Yに迎えに来るタクシーT-3の迎車時刻の指定操作をした。
【0069】
これにより、サーバ1では、帰路のタクシーT-2の配車が自動的にキャンセルされ、新たにタクシーT-3又はT-4の配車計画が行われる。
そして、レストランRに迎えに来たタクシーT-3に乗って、直売所Yへ足を運んでみた。
【0070】
すると、お目当ての野菜が少しだけ残っていた。店員さんに話を聞いてみると、とても人気でいつも夕方には完売してしまうとのことだ。
急な寄り道ではあったが、お目当ての野菜が購入できた嬉しさから思い立ったら吉日という言葉を思い出すユーザU-3であった。
【0071】
ユーザU-3は、お目当ての野菜を購入後、指定の迎車時刻に直売所Yに迎えに来たタクシーT-4に乗って、自宅Hに無事帰宅した。
【0072】
なお、直売所Yでの滞在時間が短く指定されていた場合は、タクシーT-4ではなく、レストランRから直売所Yに送ったタクシーT-3が直売所Yの近くに待機していて、指定時刻にそのままユーザU-3を直売所Yに迎えに行き自宅Hへ送る配車計画としてもよい。
【0073】
図14を参照して第4活用シーン(寺院めぐりの旅)を説明する。
図14は、自宅お寺往復プランにおいて復路を他のお寺経由に変更する第4活用シーンを示す図である。
【0074】
図14に示すように、ユーザU-3は地域の寺院巡りが趣味である。
今日は以前から興味があったお寺J1に観光するためにスマホアプリによりお寺往復プランを購入した。
【0075】
ユーザU-3は、お寺J1での観光が終わったら、そのまま自宅Hへ帰宅する予定であったが、お寺J1の住職と話がはずみ、近くにあるお寺J2も是非行ってみたいと思うようになった。
そこで、ユーザU-3は、お寺J2に立ち寄ることにした。
【0076】
ユーザU-3は、スマートフォンSP1のスマホ用アプリからお寺J1の帰りのルート変更操作とお寺J2に迎えに来るタクシーT-3の迎車時刻の指定操作をした。
これにより、サーバ1では、帰路のタクシーT-2の配車が自動的にキャンセルされ、新たにタクシーT-3の配車計画が行われる。
【0077】
そして、ユーザU-3は、お寺J1に迎えに来た定額タクシーT-3に乗って、お寺J2へ足を運んでみた。
お寺J2も確かに素晴らしい場所だった。お寺J2の住職とも話がはずみ、家族に良いお土産話ができたと思ったユーザU-3であった。
【0078】
ユーザU-3は、お寺J2を観光した後、指定の迎車時刻にお寺J2に迎えに来たタクシーT-4に乗って、自宅Hに無事帰宅した。
【0079】
図15を参照して第5活用シーン(タクシー待ち→飲食店→タクシー)を説明する。
図15は、自宅駅往復プランにおいて復路の送迎時刻を保留し、送迎場所を駅からバーに変更する第5活用シーンを示す図である。
【0080】
図15に示すように、ユーザU-4は、仕事の関係で、第1都市を主な拠点にしながらも第2都市も含む2拠点で仕事をしていた。
【0081】
ユーザU-4は、本日、第1都市の自宅Hと駅STの往復プランで定額サービスを購入し、自宅Hから駅STにタクシーT-1で行き(ステップS151)、新幹線で第2都市に行き(ステップS152)、仕事をした後、夜に第2都市から新幹線で第1都市の駅STへ戻り、駅STに迎えに来たタクシーT-2でそのまま自宅Hに帰宅する予定であった。
【0082】
しかし、予想以上に第2都市での仕事が長引き、ユーザU-4は、仕事の途中でスマートフォンSP2を取り出し、スマホ用アプリの画面で帰りのタクシーT-2の駅STへの迎えをキャンセルした(ステップS153)。
【0083】
そして、ほぼ終電の新幹線に乗車して第1都市へ向かい(ステップS154)、駅STに到着した。
【0084】
ユーザU-4が駅STに着くと、大雪が降っており、タクシー乗り場には、寒空の下、沢山の人々がタクシー待ちをしていた。
【0085】
ユーザU-4は、スマートフォンSP2を取り出し、スマホ用アプリの画面で迎えのタクシーの状況を確認したところ、1時間ほどで迎えに来てくれることが分かった。
【0086】
そこで、ユーザU-4は、以前から行ってみたかった駅STの近くのバーBAをスマホ用アプリからタクシー往復プランのプラン変更の操作を行い、迎えのタクシーT-4の指定場所としてバーBAの前を指定すると共に、迎えの時刻を指定し、プラン変更を登録した。
【0087】
これにより、サーバ1では、タクシー往復プランの帰路のタクシーT-4の配車計画が自動的に行われる。このようにしてユーザU-4は、バーBAに行き(ステップS155)、カクテルを1時間ほど楽しむことができた。
【0088】
酔いが丁度よく回ってきたところで、スマートフォンSP2の通知音と共に、スマホ用アプリの画面に、タクシーT-4が指定場所に着いたことを知らせるメッセージ通知(タクシー到着通知)の表示があり、ユーザU-4は、迎えのタクシーT-4が来たことを知った。
ユーザU-4は、バーBAで会計を済ませた後、バーBAの前で待つ迎えのタクシーT-4に乗車し、自宅Hに帰宅した(ステップS156)。出張疲れも少し和らいだ気がしたユーザU-4であった。
【0089】
図16を参照して第6活用シーン(学習塾→コンビニ→自宅)を説明する。
図16は、自宅学習塾往復プランにおいて復路をコンビニ経由に変更する第6活用シーンを示す図である。
【0090】
図16に示すように、ユーザU-3には、隣の市に住んでいる孫であるユーザU-5(例えば15歳・男性)がいる。ユーザU-5は、今年、中学3年生で受験に向けてラストスパートである。
【0091】
ユーザU-5は、学習塾Gに通っており、自宅Hから学習塾Gまでの送迎として、スマホ用アプリから学習塾往復プランを購入して利用している。
ある日、母親から、学習塾Gの帰りに味噌を買ってきて欲しいとのお使いの連絡がスマートフォンSP3に入って来た。
【0092】
そこで、ユーザU-5はスマートフォンSP3のスマホ用アプリの画面を開き、プラン変更の操作を行い、自宅Hへ直帰するタクシーT-2をキャンセルすると共に、帰路の経由場所としてコンビニYを指定してプラン変更を登録し、コンビニYへの寄り道を依頼した。
この結果、自宅の最寄コンビニYで無事に味噌を買うことが出きて帰宅した。
【0093】
図17を参照して第7活用シーン(学習塾→友人宅→自宅)を説明する。
図17は、自宅学習塾往復プランにおいて復路の友人の家経由に変更する第7活用シーンを示す図である。
【0094】
図17に示すように、ユーザU-5は、
図16と同じ学習塾往復プランによりタクシーT-1で学習塾Gへ行き、学習塾Gでの授業が終わり帰ろうとしたところ、大雨が降ってきた。
【0095】
ユーザU-5は、学習塾Gの出口で待っている友人U-6(例えば15歳・男性)に合ったので、友人U-6に話を聞いた。友人U-6は、自転車で学習塾Gに通っており、雨が止むのを待っている、ということだった。
雨がしばらく止みそうにないことから、ユーザU-5は、学習塾往復プランを変更して友人U-6と一緒に帰宅することにした。
【0096】
ユーザU-5は、自身のスマートフォンSP3のスマホ用アプリの画面を開いて、学習塾往復プランの帰路を変更する操作を行い、自宅Hへ直帰するタクシーT-2をキャンセルすると共に、新たな帰路として経由場所を友人U-6の自宅Oを指定して帰宅するプランへの変更を登録し、友人U-6の自宅Oへの寄り道を依頼した。
【0097】
そして、学習塾Gに迎えにきたタクシーT-3にユーザU-5と友人U-6が同乗し、友人U-6の自宅Oに向けて移動し、友人U-6の自宅Oに着いたところ、玄関先に出てきた友人U-6の母親に感謝され、ちょうど食事中だったらしく、お礼として手作り煮物を頂いた。
【0098】
図18を参照して第8活用シーン(駅→速達タクシー)を説明する。
図18は、自宅駅往復プランにおいて書類の配達を追加する第8活用シーンを示す図である。
【0099】
図18に示すように、ユーザU-7は、第1都市の自宅Hがあり、取引先の会社K1に、急きょ、書類、例えば契約書F等の原本を送付する必要があったが、至急、自宅Hから駅STに行き、新幹線で第1都市の会社K0へ向かわなければならなかった。
契約書Fは、3者間の契約書であったため、取引先の会社K1と会社K2の捺印も必要であった。
【0100】
そこで、ユーザU-7は、スマートフォンSP4のスマホ用アプリにより、元々駅往復プランを購入し、自宅Hから第1都市の駅STまでのタクシーでの送迎を依頼していたが、急きょ自宅Hから駅STにユーザU-7を送った後、取引先の会社K1に契約書Fを運んでもらうことを、スマホ用アプリからのプラン変更操作により追加登録し、ユーザU-7を駅STへ送迎後、契約書Fを急いで配達(速達)してくれるよう依頼した。
【0101】
この場合、ユーザU-7は、自宅Hに迎えにしたタクシーT-1に乗車し、駅STへ向かい(ステップS181)、ユーザU-7は、駅STに到着すると、契約書FをタクシーT-1のドライバーD1に渡した後、自身は、新幹線で自身の会社K0へ向かった(ステップS182)。
【0102】
タクシーT-1のドライバーD1は、ユーザU-7から受け取った契約書Fを取引先の会社K1に配達し(ステップS183)、取引先の会社K1の担当者に手渡した。実は会社K1はタクシー会社と法人契約を結んでいる企業である。
【0103】
取引先の会社K1の担当者は、契約書Fに押印した後、タクシードライバーD1に会社K2まで契約書Fの配達を急きょ依頼した。
【0104】
タクシードライバーD1は、自身のタクシーT-3を運転して会社K1から会社K2へ契約書Fを配達し(ステップS184)、会社K2の担当者に手渡した。
この後、タクシードライバーD1は、自身のタクシーT-3でタクシー会社に戻った。
【0105】
後日、会社K2より押印された契約書Fが郵送でユーザU-7の会社K0に送付され(ステップS185)、会社K0のユーザU-7の手元に届けられた。時間のないビジネスマンにとって定額タクシーは心強い味方である。
【0106】
図19を参照して定額タクシーサービスの第9活用シーン(自宅→公園→自宅)を説明する。
図19は、自宅公園往復プランにおいて復路を蕎麦屋経由に変更する第9活用シーンを示す図である。
【0107】
図19に示すように、自宅Hにおいて、ユーザU-8が朝起きて外を見たところ、天気が良かったので、近くの公園PAまで出かけたくなった。
そこで、ユーザU-8は、スマートフォンSP5のスマホ用アプリにより、自宅と公園の往復プラン(自宅公園往復プラン)を購入した。
そして、ユーザU-8は、自宅Hに迎えに来たタクシーT-1に乗って、近くの公園PAまで出かけた(ステップS191)。
【0108】
ユーザU-8が公園PAに到着すると、たまたま友人U-9も公園PAに来ていて、一緒にお昼を食べに行くことになった。
【0109】
そこで、ユーザU-8は、スマートフォンSP5のスマホ用アプリにより、近くの蕎麦屋さんリストを表示させて、気に入った蕎麦屋SOを予約すると共に、プラン変更操作により、公園PAから蕎麦屋SOに立ち寄り、蕎麦屋SOでの食事後に迎車し自宅まで送ってもらうことを追加登録した(ステップS192)。
具体的には、スマホ用アプリの画面から、蕎麦屋SOの来店予約と公園PAから蕎麦屋Oへのタクシー輸送と蕎麦屋SOから自宅Hへの輸送の予約を同時に行うことで、自宅公園往復プランに修正が入り、公園PAから自宅Hへの復路のタクシーT-2が自動的にキャンセルされた。
【0110】
これにより、ユーザU-8と友人U-9は、公園PAに迎えにきたタクシーT-3に相乗りして蕎麦屋SOへ行き(ステップS193)、蕎麦を食べながら会話を楽しんだ。
【0111】
その後、ユーザU-8と友人U-9は、予約した迎車時刻に、蕎麦屋SOに迎えに来たタクシーT-4に相乗りして会話を楽しみながら帰宅した(ステップS194)。
【0112】
図20を参照して定額タクシーサービスの第10活用シーン(散歩中に予約→自宅に戻り友人の家経由でレストラン)を説明する。
図20は、自宅レストラン往復プランにおいて友人の家を経由する第10活用シーンを示す図である。
【0113】
図20に示すように、ユーザU-8は、自宅H付近で日課の散歩をしていた(ステップS201)。
途中で馴染みの友人U-10と遭遇し、一緒に散歩をした。話の中で、お昼ご飯を一緒に食べましょう、ということになり、ユーザU-8は、スマートフォンSP5のスマホ用アプリの画面のおススメの中から、イタリア料理のレストランRのランチを予約すると同時に、ユーザU-8(自分)の自宅H、友人U-10の家Q(自宅)を経由しての送迎タクシーT1と帰りのお迎えタクシーT2も同時に予約した(ステップS202)。
【0114】
ユーザU-8は、散歩から自宅Hに戻り(ステップS203)、一休みして身支度してから、予約した迎車時間になり自宅Hに送迎タクシーT1が迎えに来たので、送迎タクシーT-1に乗車して自宅Hを後にした(ステップS204)。
【0115】
途中、友人U-10の家Qを経由した送迎タクシーT-1に友人U-10を乗せた(ステップS205)。そして、レストランRに到着し、レストランRで食事を楽しんだ(ステップS206)。
【0116】
その後、予約の迎車時間になりレストランRに送迎タクシーT-2が迎えに来たので、ユーザU-8と友人U-10は、送迎タクシーT-2に乗車して帰り、途中、友人U-10の家Qを経由し、友人U-10の家Qの前で友人U-10を送迎タクシーT-2から降ろした後、ユーザU-8は、送迎タクシーT-2で自宅Hに帰宅した(ステップS207)。
【0117】
上記実施形態では、基点(例えば自宅等)と第1アクティビティ(レストランRや駅ST等)との往復プランにおいて第1アクティビティから基点への帰路を第2アクティビティ(カラオケ店K)に変更するケースについて説明したが、本発明は、実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、基点が例えばホテル等であり、第1アクティビティが釣り等である場合、釣りが終った時点のユーザの気分次第でその先の第2アクティビティを変えてもよい。
例えば第2アクティビティをレストランにして、複数のレストラン(イタリアンの店舗や日本料理店等)から選べるとか、第1アクティビティの釣りで釣れなかった場合は気分がすぐれないため、そのままホテルに帰る等に変更することができる。この場合、その場その場で変化する旅行プランに対応することができる。
【0118】
また、時間差で開催されるパーティーで出席するメンバーが変わる場合(一次会と二次会で出る人が変わる場合)、二次会の場所を決める際に、一日のトータル予算を決めておき、一次会、二次会の結果で予算が余った場合、スマホ用アプリから、さらなるアクティビティとして例えばラーメン屋に「しめ」のラーメンを食べに行くことやそのための移動手段等)を紹介するようにしてもよい。
また、スマホ用アプリで購入されたプランに基づいて、タクシー会社側から一次会終了30分前に二次会プランをプッシュ通知するようにしてもよい。例えば「今二次会プランを決めてくれれば予算としていくらで引き受けます…」等の通知を行ってもよい。
【0119】
以上、まとめると、情報処理装置は、上述の実施形態のサーバ1を含め各種各様な実施形態をとることができると共に、様々な活用シーンに適用することができる。
ここで、本発明が適用される情報処理装置が提供可能なサービスとしては、上述の例では、タクシーTの利用を含むプランの旅行商品を提供するサービスの例を説明したがこれに限定されず、第1地点において移動対象が移動手段を利用して拠点へ移動するときの行動変更に適宜対応するサービスであれば足り、任意のサービスを提供することができる。
【0120】
即ち、本サービスが提供される情報処理装置は、
ユーザU-1のランチお出かけプランP1という第1行動計画が、自宅H(拠点)からレストランR(第1地点)へ移動しレストランRにおいて会食(アクティビティに参加)しレストランRから自宅Hへ移動するスケジュール(計画)である場合、ユーザU-1がランチお出かけプランP1で会食中に、ユーザU-1により会食後の行動計画としてカラオケフリープランP2という第2行動計画が要請された場合、カラオケフリープランP2と重複するユーザU-1のランチお出かけプランP1のレストランRから自宅Hへ移動する計画を中止(キャンセル)した上で、カラオケフリープランP2を計画する計画部42、
を備えれば足りる。
これにより、ランチお出かけプランP1という第1行動計画に従って行動中のユーザU-1の計画変更に柔軟に対応できるサービスを提供することができる。
【0121】
本実施形態では、自宅H、レストランR、カラオケ店Kの3つの地点を移動する例を説明したが、この例のみに限定されるものではない。
また、本実施形態では、ランチお出かけプランP1の復路のタクシーT-2をキャンセルする例について説明したが、自宅Hに戻る人の数が増えるケースもあり、この場合、復路のタクシーT-2の配車台数や乗員等を増やすことになる。
さらに、レストランRからユーザU-2も帰路にタクシーを利用するよう変更するケースもあり、この場合、ユーザU-2用にタクシーを新たに配車することになる。
本実施形態では、第1地点におけるアクティビティをレストランRにおける会食(食事)としたが、これ以外のアクティビティであってもよい。例えば第1地点が病院等の場合、アクティビティは、診察(診療)に該当し、第1地点が温泉等の場合、アクティビティは、入浴に該当する。
【0122】
以上、まとめると、情報処理装置は、次のような装置であれば足りる。
即ち、情報処理装置(例えば
図6のサーバ1等)は、
レストランR(第1地点)から自宅H(拠点)への移動を含むランチお出かけプランP1(第1行動計画)に基づいてユーザU-1が行動中に、レストランR(第1地点)からの移動先を自宅H(拠点)からカラオケ店K(第2地点)に変更する要請を受け付ける要請受付手段(例えば
図6の要請受付部41等)と、
前記要請に基づいて、レストランR(第1地点)からカラオケ店K(第2地点)までの移動と、カラオケ店K(第2地点)から自宅H(拠点)までの移動とを少なくとも含むカラオケフリープランP2(第2行動計画)を生成する計画手段(例えば
図6の計画部42等)と、
を備える。
これにより、第1地点(レストランR)での会食(アクティビティ)の状況によってユーザU-1の予定が変わった場合でもユーザU-1の行動計画の変更要請に柔軟に対応することができるランチお出かけプランP1及びカラオケフリープランP2等の旅行商品を提供することができる。
【0123】
また、情報処理装置は、次のような構成をとることができ、上述の実施形態を含め各種各様な実施形態をとることができる。
上記実施形態では、第1行動計画に第2行動計画を被せる要請をする例について説明したが、第1行動計画の一部を単に変更するケースも想定される。
このケースでは、以下のように情報処理装置を構成するものとする。
具体的には、
図3に示したように、ランチお出かけプランP1の復路の行動計画を変更が必要なカラオケフリープランP2が要請された場合の例について詳述したが、これは一例にすぎず、様々な変更が可能である。
例えば
図2に示したように、ランチお出かけプランP1の復路のタクシーのT-2の迎車時刻を14時から例えば15時に変更する要請に対して、計画部42が、配車計画DB53からタクシーT-2の関連する配車計画を読み出して、現在の予定よりも迎車時刻を1時間遅らせた場合に他のスケジュールに被らないことを確認した上で、タクシーT-2の迎車時刻を14時から15時に変更する。
また、上記実施形態では、ユーザU-1からのスマホ用アプリからの要請に応じてプランを変更したが、ユーザU-1が携行するユーザ端末2にGPS衛星からのGPS受信機能が搭載されている場合、野外であれば、ユーザ端末2の位置が特定できるので、その位置情報をサーバ1が取得することで、ユーザ端末2が既定の行動計画とは異なる位置に移動したことが検知された場合にユーザU-1の行動計画を変更してもよい。
【0124】
即ち、情報処理装置(例えば
図6のサーバ1等)は、
拠点(自宅等)から第1地点(病院やレストラン等)への移動(往路のタクシーT-1の乗車)と、当該第1地点から第2地点(自宅等)への移動(復路のタクシーT-2の乗車)とを含むユーザU-1の行動計画に基づいて当該ユーザU-1に移動手段(タクシーT)を提供する支援を行う情報処理装置(例えば
図6のサーバ1等)において、
前記第1地点における前記ユーザU-1のアクティビティ(診察や食事)の状況(ユーザU-1からの変更要請、診察や飲食の終了予定時刻の遅延等、ユーザ端末2のGPS機能による取得された位置情報の変化(退店の様子))を取得する取得手段(例えば
図6の要請受付部41等)と、
前記取得手段により取得されたアクティビティの状況に基づいて、前記移動手段の提供計画(タクシーTの配車計画)を変更(移動ルートや乗車人数に応じた車両、配車時刻、自宅へ送る→カラオケ店へ送る、4人乗り小型車→中型車2台又は大型車、迎車時刻を14時から15時に変更等)する計画手段(例えば
図6の計画部42等)と、
を備える。
これにより、既定の行動計画に含まれるアクティビティ(診察や食事)をユーザU-1が実施中に、アクティビティ(診察や食事)の状況に応じてユーザU-1の行動計画が変わった場合でもユーザU-1の行動計画の変更要請に柔軟に対応することができる。
また、前記計画手段(例えば
図6の計画部42等)は、
ランチお出かけプランP1(第1行動計画)にタクシーTにより移動が含まれている場合、前記第2地点(自宅等)への前記タクシーTの配車計画を変更(レストランに14時に迎えに行く→レストランに15時に迎えに行く等)する、
ことにより、ユーザU-1は、病院やレストラン等において診察や食事の終了予定時刻の遅延等が生じたときにスマホ用アプリを使って要請すれば、現地でのタクシーTの送迎時刻を変更できるので、予定が終了した時刻に合わせてタクシーTが迎えに来てくれるようになる。
また、タクシー会社としても定刻に迎えに来たもののユーザU-1が現れないまま待たされるという事態を招くことがなくなり、ユーザU-1とタクシー会社双方にとってメリットのあるサービスを提供することができる。
【0125】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0126】
例えば、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、
図6の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能がシステムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロック及びデータベースを用いるのかは特に
図6の例に限定されない。また、機能ブロック及びデータベースの存在場所も、
図6に特に限定されず任意でよい。例えばサーバの機能ブロック及びデータベースをユーザ端末2やタクシー端末3等に移譲させてもよい。逆にユーザ端末2やタクシー端末3等の機能ブロック及びデータベースをサーバ1等に移譲させてもよい。
また、1つの機能ブロック及びデータベースは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組合せで構成してもよい。
【0127】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0128】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される
図5のリムーバブルメディア31により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア31は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini-Disk)、等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている
図5のROM12や記憶部18及びこの記憶部18に含まれるハードディスク等で構成される。
【0129】
なお、本明細書において、本アプリケーションから他アプリケーションの順にされる実行処理は、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【符号の説明】
【0130】
1・・・サーバ、2・・・ユーザ端末、3、3-1乃至3-4・・・タクシー端末、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・バス、15・・・入出力インターフェース、16・・・出力部、17・・・入力部、18・・・記憶部、19・・・通信部、20・・・ドライブ、31・・・リムーバブルメディア、40・・・商品販売部、41・・・要請受付部、42・・・計画部、43・・・配車指示部、50・・・商品DB、51・・・利用者DB、52・・・購入商品DB、53・・・配車計画DB、N・・・ネットワーク、T、T-1乃至T-4・・・タクシー、TA・・・タブレット、SP1乃至SP4・・・スマートフォン