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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022101575
(43)【公開日】2022-07-06
(54)【発明の名称】仮想待ち行列方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220629BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022058702
(22)【出願日】2022-03-31
(62)【分割の表示】P 2019524147の分割
【原出願日】2017-11-09
(31)【優先権主張番号】62/419,837
(32)【優先日】2016-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/419,833
(32)【優先日】2016-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/807,411
(32)【優先日】2017-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】ポーク ジェフ
(72)【発明者】
【氏名】ダーダ デイヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】ゲラティ トーマス マーティン
(72)【発明者】
【氏名】シュワルツ ジャスティン マイケル
(72)【発明者】
【氏名】トレイナー マーク ジェイムズ
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC18
(57)【要約】
【課題】仮想待ち行列システムを提供する。
【解決手段】仮想待ち行列システムは、プロセッサ及びメモリを含む仮想待ち行列コントローラを備え、メモリは、プロセッサによって実行可能な命令を格納し、アトラクションの仮想待ち行列における位置に対して個々の来園客に関連付けられたリクエストを受け取り、リクエストに応答して仮想待ち行列における位置に個々の来園客を割り当て、アトラクションの個々の乗り物のステータスの変化に関する情報を含む乗り物スケジュールデータを受け取り、仮想待ち行列における個々の来園客の位置、乗り物スケジュールデータ、及びアトラクションでの履歴来園客スループットに少なくとも基づいてアトラクションについて来園客の待ち時間を決定する、ように構成されている。仮想待ち行列システムは更にアトラクションの待ち時間を示す信号を来園客関連デバイスに出力するよう構成される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想待ち行列システムであって、
プロセッサ及びメモリを含む仮想待ち行列コントローラを備え、
前記メモリが前記プロセッサによって実行可能な命令を格納し、前記仮想待ち行列コントローラが、
複数の乗り物を有するアトラクションの仮想待ち行列における位置に対して個々の来園客に関連付けられたリクエストを受け取り、前記仮想待ち行列が、前記アトラクションの複数の乗り物のうちの1つへの前記個々の来園客のアクセスを可能にし、前記仮想待ち行列における来園客が、前記仮想待ち行列を介して前記アトラクションの複数の乗り物の間に分散され、
前記リクエストに応答して前記アトラクションの前記仮想待ち行列における位置に前記個々の来園客を割り当て、
前記アトラクションについて、前記複数の乗り物のうちの個々の乗り物のステータスの変化に関する情報を含む乗り物スケジュールデータを受け取り、
前記仮想待ち行列における前記個々の来園客の位置、前記乗り物スケジュールデータ、及び前記アトラクションでの履歴来園客スループットに少なくとも基づいて前記アトラクションについて前記来園客の待ち時間を決定する、
ように構成され、
前記仮想待ち行列システムが更に、
前記アトラクションの待ち時間を示す信号を来園客関連デバイスに出力するよう構成された通信回路を備える、ことを特徴とする仮想待ち行列システム。
【請求項2】
前記アトラクションに配置された少なくとも1つの監視装置を更に備え、前記少なくとも1つの監視装置が、前記アトラクションのリアルタイムの来園客スループットを示す来園客スループット信号を生成して該来園客スループット信号を出力するように構成される、請求項1に記載の仮想待ち行列システム。
【請求項3】
仮想待ち行列コントローラは、前記少なくとも1つの監視装置から前記来園客スループット信号を受け取るよう構成される、請求項2に記載の仮想待ち行列システム。
【請求項4】
前記少なくとも1つの監視装置が少なくとも1つのセンサを含み、前記仮想待ち行列コントローラが、前記アトラクションに入場する前記来園客の数、前記アトラクションから出る前記来園客の数、前記アトラクションに入場する前記来園客の流動速度、前記アトラクションに入場する前記来園客の識別、又はこれらの組み合わせを示す1又は2以上の信号を前記少なくとも1つのセンサから受け取るよう構成される、請求項2に記載の仮想待ち行列システム。
【請求項5】
前記仮想待ち行列コントローラが更に、前記仮想待ち行列の次に利用可能な位置に少なくとも基づいて前記アトラクションの次の利用可能な待ち時間を決定するよう構成される、請求項1に記載の仮想待ち行列システム。
【請求項6】
前記仮想待ち行列コントローラは、前記次の利用可能な待ち時間が設定量よりも多く履歴待ち時間から逸脱したときに、待ち行列修正信号を出力するよう構成される、請求項5に記載の仮想待ち行列システム。
【請求項7】
前記仮想待ち行列コントローラは、前記乗り物スケジュールデータの変化を受け取ることに基づいて、前記個々の来園客の待ち時間を動的に更新して、更新した待ち時間信号を前記来園客関連デバイスに出力するよう構成される、請求項1に記載の仮想待ち行列システム。
【請求項8】
前記アトラクションの複数の乗り物が、前記アトラクションの単一の搭乗エリアを介してアクセスされる、請求項1に記載の仮想待ち行列システム。
【請求項9】
前記単一の搭乗エリアへのアクセスは、前記仮想待ち行列における前記個々の来園客の位置に基づいている、請求項8に記載の仮想待ち行列システム。
【請求項10】
前記アトラクションの複数の乗り物は、同じタイプのものである、請求項1に記載の仮想待ち行列システム。
【請求項11】
前記乗り物スケジュールデータは、時間範囲にわたる前記個々の乗り物のサブセットのクローズを示す、請求項1に記載の仮想待ち行列システム。
【請求項12】
前記時間範囲の間の決定された待ち時間は、前記個々の乗り物のサブセットがオープンである遅い時間に対してより長い、請求項11に記載の仮想待ち行列システム。
【請求項13】
前記乗り物スケジュールデータは、前記リクエストの時点での前記サブセットのクローズ及び前記待ち時間の間の前記サブセットのその後のオープンを示し、前記待ち時間は、前記オープン後の前記待ち時間の一部において前記アトラクションの推定された来園客スループットの増大に基づいて決定される、請求項11に記載の仮想待ち行列システム。
【請求項14】
前記乗り物スケジュールデータは、前記リクエストを受け取った後の前記サブセットのクローズを示し、前記待ち時間は、前記クローズ後の前記待ち時間の一部において前記アトラクションの推定された来園客スループットの減少に基づいて決定される、請求項11に記載の仮想待ち行列システム。
【請求項15】
仮想待ち行列システムであって、
アトラクションについての現在の待ち行列状態を監視して、待ち行列状態信号を出力するよう構成された少なくとも1つの監視装置と、
コントローラ及び通信回路を含む仮想待ち行列コントローラと、
を備え、
前記仮想待ち行列コントローラが、
待ち行列状態信号を受け取り、
前記待ち行列状態信号と、前記アトラクションの複数の乗り物のサブセットのクローズを示す前記アトラクションの予め設定された乗り物スケジュールデータとに少なくとも基づいて、前記アトラクションの現在の待ち時間を決定し、
前記決定された現在の待ち時間が予め設定された待ち時間範囲の外にあることに応答して、待ち行列修正信号を出力する、
ように構成されている、仮想待ち行列システム。
【請求項16】
前記待ち行列修正信号は、前記現在の待ち時間が前記待ち時間範囲の最大待ち時間を超えるときに、仮想待ち行列に来園客を加える機能を一時的に無効にするよう構成される、請求項15に記載の仮想待ち行列システム。
【請求項17】
前記待ち行列修正信号を受け取り、前記待ち行列修正信号の受け取りに応答してユーザ入力を無効にするよう構成された来園客キオスクを更に含み、前記来園客キオスクが、前記ユーザ入力に基づいて前記アトラクションの仮想待ち行列における位置についてリクエストを送信するよう構成される、請求項16に記載の仮想待ち行列システム。
【請求項18】
前記仮想待ち行列コントローラが、前記待ち行列修正信号を来園客関連デバイスに出力して、前記来園客関連デバイスがユーザ入力を無効にするように構成され、前記来園客関連デバイスは、前記ユーザ入力に基づいて前記アトラクションの仮想待ち行列における位置についてリクエストを送信するよう構成される、請求項16に記載の仮想待ち行列システム。
【請求項19】
複数の乗り物を含むアトラクションについて、前記複数の乗り物のクローズと関連付けられたスケジューリング時間を含む乗り物スケジュールデータを仮想待ち行列コントローラに提供するステップと、
前記アトラクションについて可変来園客スループットデータを計算するステップであって、前記可変来園客スループットデータが、前記アトラクションについての現在の来園客スループットデータ、前記乗り物スケジュールデータ、及び履歴来園客スループットデータに少なくとも基づいて計算されるステップと、
仮想待ち行列における次の利用可能な位置及び前記可変来園客スループットデータに少なくとも基づいて、前記アトラクションについての前記仮想待ち行列における次の利用可能な位置の現在の待ち時間を決定するステップであって、前記現在の待ち時間が、前記複数の乗り物のサブセットが前記現在の待ち時間の間にクローズを生じるように前記スケジューリング時間に重なり、前記現在の待ち時間が、クローズの間の第1の来園客スループットを示す第1の可変来園客スループットデータと、前記クローズの外にある時間の間の第2の来園客スループットを示す第2の可変来園客スループットデータとに基づいて計算されるステップと、
前記アトラクションの待ち行列に並ぶ現在の待ち時間を示す現在の待ち時間信号を表示装置、来園客関連デバイス、又はこれらの組み合わせに出力するステップと、
を含む、方法。
【請求項20】
前記履歴来園客スループットデータは、オープンの乗り物の数に関連して前記1又は2以上のアトラクションについての履歴来園客スループットデータ、気象データ、来園客挙動、カレンダー情報、人口統計情報、グループ内の来園客の数、来園客のグループのサイズ、又はこれらの何らかの組み合わせを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記乗り物スケジュールデータが変化したときに、前記乗り物スケジュールデータ信号を更新するステップを更に含む、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2016年11月9日出願の名称「仮想待ち行列システムにおいて予めスケジューリングするためのシステム及び方法(Systems and Methods for Pre-Scheduling In Virtual Queuing Systems)」の米国特許仮出願第62/419,837号、及び2016年11月9日出願の名称「待ち行列を自動的に監視及び動的に調整するシステム及び方法(Systems and Methods for Automatically Monitoring and Dynamically Adjusting A Queue)」の米国特許仮出願第62/419,833号に対する優先権を主張し、これらは、あらゆる目的で引用により全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
本開示は、全体的に、アミューズメントパークの分野に関する。具体的には、本開示の実施形態は、アトラクションの待ち行列に並ぶことを含む、アミューズメントパークを管理する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
20世紀初頭以来、アミューズメントパークの人気が大幅に高まっている。この増加する需要に対処するために、アミューズメントパークは、アトラクション及びスペースを追加することにより、拡大している。アトラクション(例えば、乗り物、レストラン、店、及びショー)の追加は、一般に、より多くの来園客を扱う容量の追加をアミューズメントパークにもたらす。しかしながら、アトラクションの追加はまた、通常は、アミューズメントパークを訪れる動機を潜在的な来園客に提供する。従って、特定のアミューズメントパークは、追加の容量を付加することができるが、この容量の追加は、必ずしも来園客がアミューズメントパークのエンターテイメントに参加(例えば、ショッピング、ショーの観覧、乗り物への乗車)する能力の増大又はアトラクションの待ち時間の短縮をもたらすとは限らない。これは、多くの場合、対応する入場者数の増加が存在することに起因する。更に、稼働効率のために、入場者数の少ない時間の間にアトラクションの稼働率を制限することが望ましい場合が多い。従って、アトラクションの待ち行列に並ぶことは、アミューズメントパークの活動への参加を制限する可能性があり、アミューズメントパークにとって永続的な課題である。
【0004】
来園客は、より大型の、より良好でより精巧なアトラクションを要求していると同時に、全体的に好ましい体験を要求し期待している。アミューズメントパークの来園客に全体的に好ましい体験を提供することは、アトラクションの待ち行列に並ぶことに関連する特定の課題に対処することが必要となる。ここで、実際に、アミューズメントパークの来園客は、行列の待ち時間に伴う望ましくない体験に起因して、特定のアミューズメントパークに再訪するのを思い止まる可能性があることが認識されている。更に、来園客は、列に待機することで費やされる時間に起因して、アミューズメントパークの事業所(例えば、店)を利用するのが妨げられる可能性がある。実際に、従来、来園客は、アミューズメントパークでより人気のあるアトラクションの幾つかを体験するために何時間も並んで待っていた。ここで、これに加えて、アミューズメントパークの容量は、他の来園客に優る特定のアトラクションに対する個々の来園客の選好に起因して、当該容量の効率的な来園客の利用をもたらすわけではないことが認識されている。このため、アミューズメントパーク待ち行列システム及び方法を改善するのが望ましいことは、現在理解される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
最初に請求項に記載された本発明の範囲内にある特定の実施形態について以下で要約する。これらの実施形態は、本開示の技術的範囲を限定することを意図するものではなく、むしろそれらの実施形態は、開示された特定の実施形態の簡潔な概要を示すことのみを意図している。実際に、本開示は、以下に記載される実施形態に類似した又は異なるものとすることができる様々な形態を含むことができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの実施形態によれば、仮想待ち行列システムが提供される。仮想待ち行列システムは、プロセッサ及びメモリを備えた仮想待ち行列コントローラを含む。メモリは、プロセッサにより実行可能な命令を格納し、リクエストを受け取るように構成される。リクエストは、個々の来園客と関連付けられ、複数の乗り物を備えたアトラクションの仮想待ち行列における位置についてのものである。仮想待ち行列は、個々の来園客がアトラクションの複数の乗り物のうちの1つにアクセスすることを可能にし、仮想待ち行列における来園客は、仮想待ち行列を介して複数の乗り物の間に分散される。メモリは更に、リクエストに応答して仮想待ち行列における位置に個々の来園客を割り当て、複数の乗り物のうちの個々の乗り物のステータスの変化に関する情報を含む乗り物の乗り物スケジュールデータを受け取り、仮想待ち行列における個々の来園客の位置、乗り物スケジュールデータ、及びアトラクションでの履歴来園客スループットに少なくとも基づいてアトラクションについて来園客の待ち時間を決定する、ように構成される。仮想待ち行列システムは更に、アトラクションの待ち時間を示す信号を来園客関連デバイスに出力するよう構成された通信回路を備える。
【0007】
別の実施形態によれば、仮想待ち行列システムが提供される。仮想待ち行列システムは、アトラクションの現在の待ち行列状態を監視して、待ち行列状態を出力するよう構成された少なくとも1つの監視装置を備える。仮想待ち行列システムはまた、コントローラ及び通信回路を含む仮想待ち行列コントローラを備える。仮想待ち行列コントローラは、待ち行列状態信号を受け取るよう構成される。仮想待ち行列コントローラはまた、待ち行列状態信号とアトラクションの予め設定された乗り物スケジュールデータとに少なくとも基づいて、アトラクションの現在の待ち時間を決定するよう構成され、予め設定された乗り物スケジュールデータは、アトラクションの複数の乗り物のサブセットのクローズを示す。仮想待ち行列コントローラは更に、決定された現在の待ち時間が予め設定された待ち時間範囲の外にあることに応答して、待ち行列修正信号を出力する、ように構成されている。
【0008】
別の実施形態によれば、方法が提供される。本方法は、複数の乗り物を含むアトラクションについて、複数の乗り物のクローズと関連付けられたスケジューリング時間を含む乗り物スケジュールデータを仮想待ち行列コントローラに提供するステップと、アトラクションについて可変来園客スループットデータを計算するステップであって、可変来園客スループットデータが、アトラクションについての現在の来園客スループットデータ、乗り物スケジュールデータ、及び履歴来園客スループットデータに少なくとも基づいて計算されるステップと、仮想待ち行列における次の利用可能な位置及び可変来園客スループットデータに少なくとも基づいて、アトラクションについての仮想待ち行列における次の利用可能な位置の現在の待ち時間を決定するステップであって、現在の待ち時間が、複数の乗り物のサブセットが現在の待ち時間の間にクローズを生じるようにスケジューリング時間に重なり、現在の待ち時間が、クローズの間の第1の来園客スループットを示す第1の可変来園客スループットデータと、クローズの外にある時間の間の第2の来園客スループットを示す第2の可変来園客スループットデータとに基づいて計算されるステップと、アトラクションの待ち行列に並ぶ現在の待ち時間を示す現在の待ち時間信号を表示装置、来園客関連デバイス、又はこれらの組み合わせに出力するステップと、を含む。
【0009】
本発明の開示のこれら及び他の特徴、態様、及び利点は、図面を通して同じ文字が同じ部分を表す添付図面を参照して以下の詳細説明を読むとより良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の技術による仮想待ち行列システムを含むテーマパークの概略図である。
図2】本発明の技術による仮想待ち行列システムを用いた方法のフロー図である。
図3】本発明の技術による仮想待ち行列システムのブロック図である。
図4】本発明の技術による監視装置を含む仮想待ち行列システムのブロック図である。
図5】本発明の技術による仮想待ち行列システムにおける待ち時間範囲を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
テーマパーク又はアミューズメントパークのアトラクションは、益々人気が出ており、特有の動き及び視覚的体験を乗客に提供する様々なアミューズメントパークのアトラクションが製作されている。様々なアミューズメントパークのアトラクションに入場する来園客は、物理的な待ち行列ではなく仮想待ち行列に来園客をセットする仮想待ち行列システムを利用することができ、これにより、仮想待ち行列における来園客の位置が進む間に、アミューズメントパークの他の設備を楽しむことが可能となる。来園客がその日の計画をするのを助けるために、仮想待ち行列システムは、待ち時間(例えば、待ち行列がアトラクションに入場できるまでの時間の長さ)を推定し、アトラクションに入場する時間が接近しているという来園客に対するリマインダーを提供することができる。しかしながら、各アトラクションについての来園客の待ち時間を決定する際に、特定の仮想待ち行列システムは、平均待ち時間又は平均来園客再訪率を想定するか、或いは、特定のアトラクション内の固定数の乗り物(例えば、個々の乗り物車両、マルチレーンスライドの個々のレーン、マルチトラックアトラクションの個々のトラック、その他など、アトラクションの来園客許容可能な設備)に対して予め設定された又は予め構成された待ち時間を利用することができる。固定数の乗り物に基づいたデータを用いて待ち時間を決定すると、待ち行列状態(例えば、アトラクションでの乗り物のクローズ及びオープン)に対して動的に対応できない場合がある。実際に、このような仮想待ち行列システムは、来園客に対して不正確な待ち時間を提供する可能性があり、このことは、過剰な又は不十分な待ち時間につながり、アミューズメントパークのアトラクションの非効率的な稼働を引き起こす可能性がある。
【0012】
この点を考慮して、本発明の開示の特定の実施形態は、アミューズメントパークのアトラクションについて少なくとも待ち行列状態及びスケジューリング情報に基づいて仮想待ち行列を監視及び/又は動的に評価することにより、待ち時間を決定する仮想待ち行列システムに関連している。本発明の開示の実施形態は、待ち時間に関連して受け取ったフィードバックに応答して、待ち行列動作を動的に修正することを可能にする。具体的には、本開示の特定の実施形態は、アトラクションの待ち時間を決定する際に、待ち行列に加えて、種々のアトラクションについてのオープン/クローズ時間の動的変動を監視及び評価することによる待ち時間の決定に関する。詳細には、仮想待ち行列システムは、各アトラクションについてのスケジュールされた時間、アトラクションの現在又はリアルタイムの来園客スループット、今後の推定来園客スループット、各アトラクションの履歴スループット、及び/又は行列待ち時間履歴情報を利用して、特定のアトラクションについての正確な待ち時間を決定して、来園客に対して不正確な待ち時間を伝えないように構成することができる。このように、仮想待ち行列システムは、ある時間期間にわたる、乗り物の不十分な利用、乗り物の過密さ、及び/又は乗り物資源の非効率的な使用を防ぐのを助けることができる。加えて、本開示の特定の実施形態は、不十分な又は過剰な待ち時間に応答して、待ち行列動作又は現在の仮想待ち行列を自動的に又は動的に修正し、ある時間期間にわたる、非効率的な動作、乗り物の不十分な利用、乗り物の過密さ、及び/又は乗り物資源の無駄な消費を更に避けることに関する。更に、仮想待ち行列システムは、待ち行列全体にわたり来園客がどのように移行又は移動するかを監視及び追跡し、仮想待ち行列のより粒度の細かい制御を提供するように構成することができる。従って、仮想待ち行列のより粒度の細かい制御に基づいて、仮想待ち行列システムは、アトラクションへのアクセスの自動及び動的に制御し、これにより乗り物の欠乏、過密、又は他の乗り物資源の無駄な消費を防ぐように構成することができる。
【0013】
図1は、仮想待ち行列システム114によって制御される仮想待ち行列を介してアクセスすることができる少なくとも1つのアミューズメントパークのアトラクション112を備えたテーマパーク110の概略図である。特定のアトラクション112は、複数の乗り物118を特徴として備えることができる。例えば、図示の実施形態において、ウォーター・スライドアトラクション112は、来園客の搭乗エリア116へのアクセスを可能にする単一の仮想待ち行列を介してアクセスされる複数のレーン又はスライド(例えば、乗り物118a、118b、118cとして示される)を含むことができる。すなわち、来園客は、搭乗エリア116に入るためのアトラクション112aに対する仮想待ち行列における位置を持つようになる。搭乗エリア116に入ると、来園客は、別々のスライド(すなわち、乗り物118a、118b、118c)の間で分散されて、アトラクション112を体験する。従って、例証として図示の実施形態において、アトラクション112aは、一度に複数の来園客(例えば、2、3又はよりも多い)を収容することができる。しかしながら、来園客は、異なる割合で割り当てられた乗り物118に入ることができ、複数乗り物アトラクション112の各乗り物118に対するリアルタイムの来園客スループット率の動的変化をもたらす。例えば、特定の来園客は、他の来園客よりも躊躇している場合があり、ある乗り物118では別のものに比べて一時的に緩慢なリアルタイム来園客スループットレートにつながる。更に、乗り物のオペレータは、来園客をそれぞれの乗り物118に分散して搭乗させるのに異なる効率を有することができる。従って、複数乗り物アトラクション112の全体の来園客スループットを決定することは複雑であり、アトラクション112の全体の来園客スループットを決定するためにアトラクション112の各個々の乗り物118でリアルタイムの来園客スループット率を考慮することが必要とすることができる。
【0014】
図示の実施形態は、ウォーター・スライドなどのウォーター・アトラクションの関連で図示されているが、他の複数乗り物アトラクション112も企図されることを理解されたい。更に、個々のアトラクション112の乗り物118は、それでもなおアトラクション112の単一の仮想待ち行列を介してアクセスされるあらゆる好適な数の来園客を収容するあらゆる好適な数の乗り物118(スライド、トラック、経路の乗り物、その他)を含むことができる。 加えて、テーマパーク110はまた、複数の乗り物118を含まない他のアトラクション112、例えば、単一の乗り物アトラクション112を特徴として備えることができる。
【0015】
1つの実施形態において、仮想待ち行列システム114を介して、来園客は、来園客関連デバイス120(例えば、スマートフォン、来園客のリストバンド)又は来園客のキオスク121からリクエストを送出した後にアミューズメントパークアトラクション112についての待ち行列状態における位置が割り当てられ、指定時間までアトラクション112に入場するため物理的に列に並ぶ必要はない。従って、仮想待ち行列を用いる来園客は、テーマパーク110を訪れている間の列を成して待機する時間を少なくすることができる。加えて、仮想待ち行列からのデータは、乗り物のオープン及びクローズをスケジューリングし、来園客スループット及びアミューズメントパークのアトラクション効率を最適にするため、テーマパークへの案内を提供する。
【0016】
一部の実施形態において、仮想待ち行列システムは、複数の仮想待ち行列を有し、各々が個別のアミューズメントパークアトラクション(112a、112b)に対応する。どの仮想待ち行列に入るかを来園客が決定するのを助けるために、仮想待ち行列システム114は、各アミューズメントパークアトラクション112についての現在の待ち時間を示す待ち時間信号122を出力するよう構成される。表示装置126は、待ち時間信号122を受け取り、テーマパーク110内の来園客に対して現在の待ち時間を表示するよう構成することができる。表示装置126は、複数のアミューズメントパークアトラクションに対応する現在の待ち時間を表示するよう構成された中央表示装置とすることができる。しかしながら、一部の実施形態において、表示装置126は、単一のアミューズメントパークアトラクションに対する現在の待ち時間を表示するよう構成された局所表示装置とすることができる。別の実施形態において、来園客関連デバイス120(例えば、スマートフォン、来園客のリストバンド、来園客トラッカー、その他)は、待ち時間信号122を受け取り、来園客に対して現在の待ち時間を表示する(例えば、テキストメッセージ、スマートフォンアプリ通知、その他)。
【0017】
特定の実施形態において、待ち時間信号122は、現在の待ち時間、来園客待ち時間(すなわち、仮想待ち行列における個々の来園客に対する待ち時間)、又はこれらの組み合わせを送信する。現在の待ち時間は、待ち行列に並んでいない来園客が、当該時間で仮想待ち行列に参加する場合にアミューズメントパークアトラクション112に入場するまで待機すると予測される時間を示している。対照的に、来園客待ち時間は、既に仮想待ち行列における位置を有している個々の来園客が、アミューズメントパークアトラクション112に入場するまで依然として待つ必要がある時間を示している。従って、来園客待ち時間は、既に仮想待ち行列に入っている個々の来園客の特定位置に相当し、他方、現在の待ち時間は、仮想待ち行列における次の利用可能な位置(すなわち、割り当てられていない位置)に相当する。
【0018】
1つの実施形態において、仮想待ち行列システム114は、アトラクション112に対するスケジューリング情報又は乗り物スケジュールデータに少なくとも基づいて待ち時間を決定する。乗り物スケジュールデータは、テーマパークの営業時間中の指定された時間におけるアトラクション112についての計画された乗り物のオープン及びクローズ、並びに望ましい来園客グループの流れに応じた動的なオープン及びクローズを含む。図示の実施形態において、アトラクション112aは、単一の仮想待ち行列によりアクセスされる3つの乗り物118a、118b、118cを含む。アトラクション効率を高める目的で、3つの乗り物118のうちの1又は2以上は、テーマパークの営業時間中、例えば、乗り物スケジュールによって決定され又は乗り物スケジュールに含まれる指定時間にてクローズする場合がある。例えば、3つの乗り物118の各々は、1時間あたり120人の来園客の平均履歴来園客スループットの可能性を有することができる。従って、図示の実施形態において、第2の乗り物118b及び第3の乗り物118cは、来園客スループットが履歴上低い一日の時間帯にクローズすることができる。来園客スループットが低い場合には、第1の乗り物118aのみをオープンすることにより、待ち時間を短く保つのに十分な来園客スループットをアトラクションが維持しながら、アトラクション112aを操作するのに必要な従業員を少なくすることができる。対照的に、来園客スループットが履歴上高い場合には、アトラクションは、第2の乗り物118bと第3の乗り物118cをオープンして、待ち時間を最小限にするために来園客スループットを増大させることができる。アトラクション112の乗り物118をオープン及びクローズにすると、リアルタイムの来園客スループット並びにクローズ時間中の将来の来園客スループットが動的に変化するので、仮想キューシステム114にスケジューリング情報に少なくとも基づいて待ち時間を決定させることで、来園客に対してより正確な待ち時間を提供することができる。従って、乗り物のクローズ及びオープンについての日付、時間、及び他の詳細に関するスケジューリング情報は、仮想待ち行列システム114の仮想待ち行列コントローラ130に送られる。特定の実施形態において、スケジューリング情報は、テーマパークデータベースから仮想待ち行列コントローラ130に自動的に送信される。他の実施形態では、ユーザは、オペレータインタフェース132を用いて、仮想待ち行列コントローラに対してスケジューリング情報を手動で入力又は修正することができる。
【0019】
図2は、現在の待ち時間(例えば、未だ待ち行列に並んでいない来園客に対して)と、本発明の実施形態による仮想待ち行列システム114を用いたアトラクション112の仮想待ち行列における来園客の来園客待ち時間とを決定する方法234のフロー図である。本方法は、アトラクション112について、1又は2以上の乗り物がオープン及びクローズする指定時間を含む乗り物スケジュールデータを仮想待ち行列コントローラ114に提供するステップ(ブロック236)を含み、1又は2以上の乗り物のオープン及びクローズにより、アトラクションの推定される来園客スループットが増減し、本方法が更に、アトラクションについての乗り物スケジュールデータ及び履歴来園客スループットデータに少なくとも基づいて、可変来園客スループットデータを計算するステップ(ブロック238)と、アトラクション112の仮想待ち行列における次の利用可能な位置及び可変来園客スループットデータに少なくとも基づいて、次の利用可能な位置について現在の待ち時間を決定するステップ(ブロック240)と、次のアトラクション112の待ち行列に並ぶ来園客の現在の待ち時間を示す待ち時間信号を表示装置に、来園客関連デバイスに、又はこれらの組み合わせに出力するステップ(ブロック242)と、来園客待ち行列リクエストに応じて、アトラクションの仮想待ち行列にける位置に来園客を割り当てるステップ(ブロック244)と、仮想待ち行列における位置と可変来園客スループットデータに少なくとも基づいて来園客についての来園客待ち時間を決定する(ブロック246)ステップと、来園客待ち時間を示す待ち時間信号を来園客関連デバイスに出力するステップ(ブロック248)と、を含む。方法234の態様の詳細については、関連のシステムの特徴要素に関して本明細書で更に詳細に検討する。
【0020】
特定の実施形態において、方法234は、現在の又はリアルタイムの来園客スループットデータに基づいて可変スループットデータを更に計算するステップを含む。一部の実施形態において、方法234は、アトラクション112についての待ち行列状態データを仮想待ち行列コントローラ114に提供するステップを含み、待ち行列状態データは、アミューズメントパークアトラクションについての現在の来園客スループットデータを少なくとも含む。
【0021】
特定の実施形態において、仮想待ち行列コントローラ130は、来園客待ち時間を連続して又は定期的に決定して、更新した来園客待ち時間を示す待ち時間信号を連続的に出力するよう構成される。他の実施形態において、仮想待ち行列コントローラ130は、来園客からの更新リクエストに応答して来園客待ち時間を決定するよう構成される。仮想待ち行列コントローラ130は、来園客が発行することができる更新リクエストの数を制限することができる。他の実施形態において、来園客が更新リクエストを発行できる速度を制限することができる。一部の実施形態において、仮想待ち行列コントローラ130は、予め設定された時間量を超えて来園客待ち時間が変化したと仮想待ち行列コントローラが判断したときに待ち時間信号を出力するよう構成される。例えば、仮想待ち行列コントローラ130は、来園客待ち時間が2分を超えて変化したときに新しい待ち時間信号を出力することができる。
【0022】
図3は、仮想待ち行列システム314のブロック図である。仮想待ち行列システムは、来園客関連デバイス320、表示装置326、又はこれらの組み合わせと連通した仮想待ち行列コントローラ330(例えば、仮想待ち行列コントローラ130)を含む。アトラクション112の仮想待ち行列に入るために、来園客関連デバイス320は、来園客からの入力に応答して、待ち行列リクエスト信号350を仮想待ち行列コントローラ330に送信する。仮想待ち行列コントローラ330は、待ち時間リクエスト信号350を受け取り、来園客の待ち時間を決定して、来園客関連デバイス320、表示装置326又はこれらの組み合わせに待ち時間信号322を出力する。来園客関連デバイス320及び表示装置326は、待ち時間信号322を受け取り、来園客に対する待ち時間を表示するよう構成される。これらの伝達を可能にするために、来園客関連デバイス320、表示装置326、及び仮想待ち行列コントローラ330は、アンテナ、無線送受信回路、信号処理ハードウェア及び/又はソフトウェア(例えば、ハードウェア又はソフトウェアフィルタ、A/Dコンバータ、マルチプレクサ増幅器)、又はこれらの組み合わせなどの通信回路352を含むことができる。通信回路352は、IR無線通信、衛星通信、ブロードキャスト無線、放送無線、マイクロ波無線、Bluetooth、Zigbee、Wifi、UHF、NFC、その他を介して有線又は無線通信経路にわたって通信するよう構成することができる。このような通信はまた、無線タワー、セルタワー、その他などの中間通信デバイスを含むことができる。
【0023】
特定の実施形態において、仮想待ち行列コントローラ330は、本明細書で記載される方法及び制御動作を実施するようプロセッサ356aによって実行可能な命令を格納するメモリデバイス354aを含むことができる。例えば、プロセッサ356aは、仮想待ち行列状態を動的に評価し、仮想待ち行列コントローラ330によって受け取られる来園客スループット入力358及び乗り物スケジュールデータ入力360に基づいて来園客の待ち行列を決定するための命令を実行することができる。乗り物スケジュールデータ入力は、ユーザ入力を通じて、メモリストレージから、及び/又はクラウドサービスを通じて受け取ることができる。仮想待ち行列コントローラ330は、リアルタイムでスケジューリング(又は変更スケジュール)情報を受け取ることができ、更新したスケジュールに基づいて待ち時間を更新するよう構成することができる。特定の実施形態において、仮想待ち行列コントローラ330は、待ち時間を決定する際に、乗り物スケジュールデータ入力360及び来園客スループット入力358と組み合わせた追加の入力を受け取り利用することができる。
【0024】
更に、特定の実施形態において、プロセッサ356は、待ち時間を決定する際に、乗り物スケジュールデータ入力360及び/又は来園客スループット入力358と組み合わせて、履歴待ち行列状態データ入力362(例えば、履歴気象情報、特定の乗り物/アトラクション内の以前の来園客挙動、カレンダー情報(例えば、時刻、曜日、休日、その他)、人口統計情報、グループ内の来園客の数、その他)を利用することができる。例えば、プロセッサ356は、待ち時間を提供する際に、履歴上緩慢なグループ又は寒い時期の状態を考慮することができる。別の実施例として、特定の実施形態において、プロセッサ356は、待ち時間3を決定するために、乗り物スケジュールデータ入力360及び来園客スループット入力358と組み合わせて、待ち行列内の来園客の様々な特徴(例えば、タイプ、性別、年齢、数、その他)を利用することができる。来園客スループット入力358、乗り物スケジュールデータ入力360及び履歴待ち行列状態データ入力362は、オペレータインタフェース332を介して受け取られるように描かれているが、仮想待ち行列コントローラ330への様々な入力は、システム314の他の構成要素から受け取ることもできる点は理解されたい。1つの実施形態において、来園客スループット入力358は、チェックイン又はタップインデバイスと来園客関連デバイス320の相互作用に基づいて、又は各アトラクション112でのゲートの通過によって、仮想待ち行列コントローラ330に送信されるリアルタイムスループット情報を含む。例えば、各来園客がアトラクション112に入場すると、通信回路を有する来園客関連デバイス320から関連する来園客識別情報が読み出されて、アトラクションと関連付けられる。1つの実施形態において、アトラクション112の各個々の乗り物118は、各乗り物118の最上位又はスタートに位置付けられるリーダーから来園客識別を提供するよう構成される。来園客識別情報、関連するアトラクション112情報及び/又は乗り物118情報、及びタイムスタンプは、リアルタイムの動的来園客スループット(例えば、来園客/1時間)を決定するための入力として仮想待ち行列コントローラ330に提供することができる。更に、アトラクション112はまた、リアルタイムの来園客スループットを決定する際の変数として乗り物118を通る総使用時間を追跡するため乗り物出口にてリーダーを含むことができる。別の実施形態において、リアルタイム来園客スループットは、オペレータ情報に基づくことができる。例えば、乗り物オペレータは、来園客の数を追跡し、来園客数をオペレータインタフェース332に定期的に提供することができる。更に、仮想待ち行列コントローラ330は、収集した来園客スループットデータを用いて履歴待ち行列状態入力362を更新するため、来園客スループット情報を格納することができる。
【0025】
仮想待ち行列コントローラ330のプロセッサ356は、1又は2以上のプロセッシングデバイスを含むことができ、メモリは、1又は2以上の有形の非一時的な機械可読媒体を含むことができる。例証として、このような機械可読媒体は、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、又は光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ又は他の磁気ストレージデバイス、或いは機械実行可能命令又はデータ構造の形の所望のプログラムコードを保持又は記憶するために使用することができ、プロセッサ又は他のプロセッサベースのデバイス(例えば、モバイルデバイス)によってアクセスできる他の何れかの媒体を含むことができる。例えば、仮想待ち行列コントローラ330は、オペレータインタフェース332(例えば、コンピュータベースのワークステーション又はモバイルデバイス、及び/又は入力/出力インタフェース364及びディスプレイを含むことができる)によってアクセスすることができる。
【0026】
特定の実施形態において、プロセッサ356b及びメモリ3545bを有する来園客関連デバイス320は、個人用来園客デバイス(例えば、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、その他)又は来園客に割り当てられたテーマパーク待ち行列デバイス(例えば、スマートリストバンド、ポータブル通信デバイス、その他)とすることができる。テーマパーク待ち行列デバイスは、待ち時間を見て待ち行列リクエストを送るためのプログラムを含む。個人用来園客デバイスを用いる来園客は、プログラムにアクセスすることができる(例えば、ウェブベースプログラム、スマートフォンアプリ、ダウンロード可能プログラム、その他)。例えば、テーマパークへの入場券又は確認電子メールは、プログラムを見つけるための詳細事項、並びにプログラムにアクセスするためのユーザ名、パスコード、又はこれらの組み合わせを含むことができる。来園客に関連する個人情報(身長、体重、年齢、及び他の人口動態データ)は、ユーザ名及び/又はパスコードにリンク付けすることができ、来園客識別情報は、待ち行列リクエスト信号と共に送信することができる。テーマパーク待ち行列デバイスを用いる来園客は、テーマパーク待ち行列デバイスが来園客に割り当てられる際に、テーマパーク待ち行列デバイスにアップロードされる来園客情報を有することができる。仮想待ち行列コントローラ330は、来園客識別情報を利用して、本明細書で提供されるように待ち時間を決定することができる。
【0027】
特定の実施形態において、システムは、プロセッサ及び/又はメモリを含む仮想待ち行列ステーション(例えば、来園客キオスク121)を含むことができ、該仮想待ち行列ステーションは、来園客が時間を見て仮想待ち行列リクエストを送る追加の資源を提供するよう構成される。来園客は、来園客識別(例えば、ユーザ名、パスコード、カード、RFリストバンド、個人情報、その他)形態を用いて待ち行列ステーションに関する待ち行列機能にアクセスすることができる。待ち行列ステーションは、テーマパーク110の周りの様々な場所に配置することができる。一部の実施形態において、少なくとも1つの仮想待ち行列ステーションが、各アトラクション112の入場口に近接して配置されて、アトラクション112に近接した場所でアトラクション112の待ち行列に並ぶ手段を来園客に提供されるようにする。一部の実施形態において、待ち行列ステーションは、来園客が待ち行列ステーションに最も近接したアトラクション112の待ち行列に並ぶことだけを可能にすることができる。他の実施形態において、一般的な待ち行列ステーションは、テーマパーク110全体にわたって配置され、テーマパーク110内のアトラクション112の待ち行列に並ぶのに用いることができる。
【0028】
特定の実施形態において、表示装置326は、仮想待ち行列コントローラ330から待ち時間信号322を受け取り、アトラクション112の現在の待ち時間を表示するよう構成される。一部の実施形態において、少なくとも1つの表示装置326が、各アトラクション112の入場口に近接して配置される。表示装置は、表示装置に最も近接したアトラクション112の現在の待ち時間だけを表示するよう構成することができる。他の実施形態では、一般的な表示装置は、テーマパーク110の周りの一般的な場所(例えば、飲食エリア、歩道、その他)に配置される。一般的な表示装置は、複数のアトラクション112の現在の待ち時間を表示することができる。
【0029】
図4は、監視装置466を有する仮想待ち行列システム414のブロック図である。本実施形態において、監視装置466は、仮想待ち行列コントローラ430との通信を確立する通信回路452dを有することができる。監視装置466はまた、プロセッサ456c及びメモリデバイス454cを有することができる。監視装置466は、現在の待ち行列状態を監視及び/又は決定して、待ち行列状態信号468を仮想待ち行列コントローラ430に出力するよう構成される。一部の実施形態において、アトラクション112は、物理的待ち行列と仮想待ち行列の両方を有する。このような実施形態において、来園客は、物理的待ち行列に入る前に、最初に仮想待ち行列に入る。物理的待ち行列は、アトラクション112の効率を高めるためのアトラクション112のバッファ待ち行列又はスタンバイエリアを提供する。例えば、来園客が、仮想待ち行列システム414によって指定された時間にアトラクション112に到着していない場合には、物理的待ち行列ない状態では、不在の来園客の位置を埋めるために来園客が存在しない可能性がある。従って、アトラクション112の少なくとも1つの乗り物118は、乗り物の最大収容未満の状態で進む場合があり、これによりアトラクション112の効率が低下する。しかしながら、物理的待ち行列と仮想待ち行列の両方を用いると、来園客が予定時間に到着していない場合でも、最大収容まで乗り物を埋めるために、アトラクション112に複数の来園客が存在することができる。特定の実施形態において、監視装置466は、物理的待ち行列の現在の待ち行列状態を監視するよう構成される。しかしながら、監視装置466は、物理的待ち行列、仮想待ち行列、又はこれらの組み合わせの現在の待ち行列状態を監視するよう構成することができる。更に、特定の実施形態において、アトラクション112は、物理的待ち行列なしで実施することができる。
【0030】
特定の実施形態において、監視装置466は、限定ではないが、待ち行列の長さ、待ち行列内の来園客の数、待ち行列に入出する来園客、特に待ち行列内の個人の流動速度(例えば、待ち行列において来園客を識別する)、待ち行列内の副待ち行列の数、待ち行列内の来園客のタイプ、及びその他を含む、現在の待ち行列状態を監視又は決定するよう構成することができる。特定の実施形態において、監視装置466は、待ち行列内の特定の場所(例えば、地理的な場所、待ち行列ゾーン、その他)を監視し、各特定の場所における来園客の数を仮想待ち行列コントローラに出力することができる。特定の実施形態において、監視装置466は、単に待ち行列の始まりと終わりにて来園客を監視することができるだけでなく、待ち行列の中間で来園客が待ち行列を離れるかどうかも監視することができる。特定の実施形態において、監視装置466は、待ち行列内の来園客の様々な特徴(例えば、タイプ、性別、年齢、数、その他)を決定し、当該データを仮想待ち行列コントローラ430に出力して、待ち行列に関連する履歴スループットデータをアトラクション112に関するものとして追跡及び記録することができる。
【0031】
特定の実施形態において、監視装置466は、待ち行列状態を監視するよう構成された計数機構470を含む。例えば、待ち行列内の来園客の数は、計数機構470を用いて監視することができ、該計数機構470は、手動システムとすることができ、及び/又は待ち行列に近接して配置された1又は2以上のセンサを含むことができる。他の実施形態において、監視装置は、待ち行列に物理的に近接して配置されて、仮想待ち行列コントローラ430に通信可能に結合された少なくとも1つのセンサ472(例えば、光学センサ、機械式ペダル、RF感知システム、その他)を含むことができる。センサ472は、現在の待ち行列状態に関連する仮想待ち行列システム414に連続的フィードバックを提供することができる。例えば、来園客の各々がRF識別を保持する状況では、監視装置に関連するRFセンサは、特定の来園客がいつ待ち行列に入出して、当該データを仮想コントローラに出力するかを監視するよう構成することができる。別の実施例として、センサ472は、待ち行列の入場口及び出口にて個々の来園客を認識し、当該情報を仮想待ち行列コントローラに連続的に出力するよう構成することができ、その結果、待ち行列の種々の状態(例えば、待ち時間、待ち行列の長さ、その他)は、待ち行列にて費やされる個々の来園客の時間の長さに基づいて計算することができる。
【0032】
受け取ったフィードバックに基づいて、仮想待ち行列システム414は、現在の待ち行列状態に動的に応答するよう構成することができる。特定の実施形態において、仮想待ち行列システム414は、1又は2以上の要因(例えば、現在の待ち行列待ち時間を過ぎて長時間待ち行列に入っている、待ち行列内の予期しない場所に来園客が見られる、来園客が別の待ち行列に入場している、待ち行列の外で来園客が認識される、その他)に基づいて仮想待ち行列から来園客を自動的に削除する機能を含むことができる。特定の実施形態において、仮想待ち行列システム414は、複数の待ち行列(又は副待ち行列)を仮想的に監視し動的に調整することができ、現在の待ち行列状態を計算及び決定する際に様々な待ち行列に対してデータを相関付けるよう構成することができる。
【0033】
特定の実施形態において、仮想待ち行列システム414は、監視装置466から受け取ったフィードバックを利用して、他の待ち行列状態を計算することができる。仮想待ち行列システム414は、限定ではないが、仮想待ち行列の長さ、現在又はリアルタイムの来園客スループット、最大アトラクションスループット、待ち行列状態及び応答に関連する履歴情報(例えば、履歴来園客スループット)、待ち行列が異なる状態にある時間の長さ(過剰状態、不足状態、欠乏状態、過密状態、その他)、及びその他など、様々な要因又は変数を計算することができる。例えば、行列内の来園客の数及び/又は待ち行列に入出する来園客の流動速度に基づいて、仮想待ち行列システム414は、現在の待ち時間、来園客待ち時間、現在のアトラクション容量、及びその他を計算することができる。詳細には、仮想待ち行列システム414は、監視装置466から受け取った連続的フィードバックに少なくとも部分的に基づいて、待ち行列システム及び待ち行列状態に関連する正確なリアルタイムの情報を決定するよう構成することができる。
【0034】
別の実施形態において、仮想待ち行列及び/又は物理的なアトラクションアクセスエリアにおける来園客の決定された待ち時間に応答して、仮想待ち行列システム414は、待ち行列修正信号474を出力するよう構成することができる。具体的には、仮想待ち行列システムは、待ち行列修正信号474を出力することにより、待ち時間範囲から来園客の計算された待ち時間の偏差に動的に応答するよう構成することができる。
【0035】
特定の実施形態において、待ち行列修正信号474は、アトラクションの待ち時間が待ち時間範囲の最大限度よりも長いときに、アトラクション112の仮想待ち行列に来園客を加える機能を一時的に無効にするよう構成される。例えば、仮想待ち行列コントローラ430により仮想待ち行列が長すぎるとみなされたときには、仮想待ち行列コントローラは、待ち行列修正信号474を来園客関連デバイス420(例えば、スマートフォン、来園客キオスク、その他)に出力するよう構成される。待ち行列修正信号474は、来園客関連デバイス420上で、アトラクション112についての待ち行列リクエストを送信するオプションを無効にする命令を待ち行列プログラムに送信するよう構成される。加えて、待ち行列修正信号474は、待ち行列プログラムの一部を無効にすることに関してメッセージを表示する命令を含むことができる。仮想待ち行列の待ち時間が、待ち時間範囲内の時間の長さにまで戻ると、仮想待ち行列コントローラ430は、復帰信号476を送信し、オプションが待ち行列リクエストを送ることができるように構成することができる。
【0036】
特定の実施形態において、待ち行列修正信号474は、アトラクションの待ち時間が待ち時間範囲の最小限度よりも短いときに、アトラクション112の待ち行列時間が平均よりも短いことを来園客に通知する命令を含む。例えば、待ち行列修正信号474は、アトラクション112の待ち時間が短いことを示すメッセージを表示する来園客関連デバイスに対する命令を含むことができる。一部の実施形態において、待ち行列修正信号474は、来園客関連デバイス120上のプログラムにおいてクイック待ち行列オプションをアクティブにする命令を含むことができる。例えば、クイック待ち行列オプションは、仮想待ち行列の待ち時間が短いことを示すポップアップメッセージをスクリーンにアクティブにすることができる。加えて、ポップアップメッセージは、アトラクション112の仮想待ち行列に来園客を直ちに入場させるよう構成されたボタンを含むことができる。特定の実施形態において、仮想待ち行列コントローラ430は、他の来園客に待ち行列修正信号を送る前に、テーマパーク110にてその日の間に体験したアトラクション112が他の来園客よりも少ない来園客にリンクされた来園客関連デバイス420に対して待ち行列修正信号474を送信するよう構成され、これにより、仮想待ち行列に入場する最初の機会を体験したアトラクション112が少ない人々に対して与えるようにする。特定の実施形態において、プログラムは、来園客関連デバイスが待ち行列修正信号474を受け取ったことに応答してアクティブにされるメッセージを無効にするオプションを含む。しかしながら、仮想待ち行列の待ち時間が、待ち時間範囲内の時間の長さまで立ち上がると、仮想待ち行列コントローラは、復帰信号を送信して、待ち行列修正信号からの通知を自動的に無効にするよう構成される。
【0037】
特定の実施形態において、仮想待ち行列コントローラは、待ち時間範囲の最大限度よりも長いか又は最小限度よりも短い待ち時間に応答して、アミューズメントパークオペレータ装置にアトラクション修正信号478を送信するよう構成される。アトラクション修正信号は、待ち時間に応じて現在の来園客スループットを調整するためアミューズメントパークの乗り物118の乗車をオープン及び/又はクローズする命令をアミューズメントパークオペレータに送信するよう構成される。仮想待ち行列を無効にすること、又は通知を送信することに加えて、アトラクション112の乗り物118を動的にオープン及びクローズすることは、アミューズメントパークアトラクションの効率を更に向上させることができる。
【0038】
図5は、仮想待ち行列の待ち時間582及び待ち時間範囲584を示すグラフである。待ち時間範囲は、特定の時間における許容可能な待ち時間の最小待ち時間586及び最大待ち時間588を提供し、例えば、これにより最小待ち時間586と最大待ち時間588の間の待ち時間は、予め設定された所望の待ち時間範囲を境界付けることができる。本明細書で提供される仮想待ち行列コントローラ(例えば、仮想待ち行列コントローラ430)によって計算又は推定される待ち時間582が、最小待ち時間586を下回るか、又は最大待ち時間588を上回った場合には、仮想待ち行列コントローラ430は、待ち行列修正信号474を出力するよう構成される。特定の実施形態において、仮想待ち行列コントローラ430は、履歴スループットデータに少なくとも基づいて待ち時間範囲584を計算する。仮想待ち行列コントローラ430は、履歴スループットデータを用いて一日の各時間帯におけるアトラクション112の平均待ち時間590を決定することができる。仮想待ち行列コントローラ430は、複数の平均待ち時間を決定することができ、該平均待ち時間は、ある週、月、年、その他の毎日の各時間帯について計算される。例えば、仮想待ち行列コントローラ430は、午前10時の時間帯について全ての履歴スループットデータを平均することにより、午前10時におけるアトラクション112の平均待ち時間590を計算することができる。しかしながら、他の実施形態では、仮想待ち行列コントローラ430は、午前10時の毎週月曜日の全ての履歴スループットデータを平均することにより、午前10時における月曜日の平均待ち時間590を計算する。加えて、又は代替として、仮想待ち行列コントローラ430は、複数の平均待ち時間590を計算する際に、履歴待ち行列状態データ(例えば、乗り物スケジュールデータ、履歴来園客スループット、気象データ、来園客挙動、カレンダー情報、人口統計情報、来園客のグループの数、来園客のグループのサイズ、その他)を更に利用することができる。
【0039】
特定の実施形態において、仮想待ち行列コントローラ430は、待ち時間バッファを平均待ち時間590に加えることにより、待ち時間範囲584を計算することができる。例えば、仮想待ち行列コントローラ430は、午前9時、午前11時、午後1時、及び午後3時の平均待ち時間をそれぞれ5分、20分、40分、35分であるとして計算することができる。仮想待ち行列コントローラ430は、5分の待ち時間バッファを平均待ち時間に提供して、待ち時間範囲を計算することができる。従って、午前9時、午前11時、午後1時、及び午後3時の待ち時間範囲は、それぞれ、0~10分、15~25分、35~45分、及び30~40分である。他の実施形態では、仮想待ち行列コントローラ430は、動的待ち時間バッファを用いて待ち時間範囲584を計算することができる。動的待ち時間バッファは、一日の異なる時間帯での待ち時間バッファの時間の長さを変えることができる。例えば、午前9時の待ち時間バッファは、5分とすることができるが、午後1時の待ち時間バッファは、15分とすることができる。他の実施形態では、動的待ち時間バッファは、平均待ち時間と最小限度の間の待ち時間バッファよりも長い、平均待ち時間と最大限度の間の待ち時間バッファを含む。一部の実施形態において、動的待ち時間バッファは、履歴スループットデータ、オペレータ入力、その他を用いて決定することができる。
【0040】
特定の実施形態において、待ち時間範囲は、仮想待ち行列コントローラ430によって受け取られた入力に基づいて設定することができる。一部の実施形態において、仮想待ち行列コントローラ430は、オペレータインタフェース332から入力を受け取るように構成される。オペレータは、仮想待ち行列コントローラ430に対する命令を送信し、オペレータインタフェース332を用いて特定の待ち時間範囲を設定することができる。オペレータは、静的又は動的待ち時間範囲を設定することができる。一部の実施形態において、オペレータは、履歴スループットデータとは関係のない待ち時間範囲を設定することができる。例えば、アトラクション112へのスタッフの配備が一時的に不十分である場合には、オペレータは、アトラクション112に適切にスタッフが配備されるまで、アトラクション112の来園客スループットを低減するようアトラクション112の待ち時間範囲584を調整することができる。別の実施例において、オペレータは、複数のアトラクション112に対する待ち時間範囲564を調整して、来園客が特定のアトラクション112の待ち行列に並ぶように促し、他のアトラクション112又は場所が過密になるのを防ぐようにすることができる。
【0041】
特定の実施形態において、仮想待ち行列コントローラ430は、可変来園客スループットデータ及び乗り物スケジュールデータに基づいて仮想待ち行列における位置の待ち時間582を決定することができる。一般に、仮想待ち行列コントローラ430は、現在の来園客スループットデータ、履歴スループットデータ、履歴乗り物スケジュールデータ、その他に少なくとも基づいて可変来園客スループットを計算する。可変来園客スループットデータは、テーマパークの営業時間中の各時間帯におけるアトラクション112の単一の乗り物118の期待される来園客スループットを表している。仮想待ち行列コントローラ430は、履歴スループットデータ及び他の待ち行列状態に対する現在の来園客スループットデータの偏差に少なくとも基づいて期待される来園客スループットを予測するよう構成される。スループットの変動を正確に分析し、スケジューリングの変動が計算に歪みを生じさせるのを防ぐために、来園客スループットデータ及び履歴スループットデータは、最初にそれぞれ、現在オープンしている乗り物の数及び過去にオープンしていた乗り物の数(すなわち、単一の乗り物についての現在の来園客スループットデータ及び履歴来園客スループットデータ)で除算される。更に、仮想待ち行列コントローラ430は、乗り物スケジュールデータに従って単一の乗り物の期待される来園客スループットデータを動的に掛け合わせて、営業時間中の各時間帯の期待される来園客スループットを決定するよう構成される。仮想待ち行列コントローラ430は、来園客位置に関連して期待される来園客スループット、現在の待ち行列状態(例えば、待ち行列中の来園客の数、その他)を利用して、待ち時間を決定するよう構成される。
【0042】
一部の例示的な実施形態において、特定の状況では、アトラクション112は、一日を通して異なる時間でオープン及びクローズする1又は2以上の乗り物118を含むことができる。例えば、アトラクション112の第1の乗り物118aは、テーマパーク110のオープンと同時にオープンすることができ、アトラクション112の第2の乗り物は、テーマパーク110がオープンした後に1時間でオープンすることができる。アトラクション112の各乗り物は、1時間当たりに来園客120人のスループットを有することができる。本開示の特徴により、仮想待ち行列システムは、一日の間に各乗り物のスケジューリングされたオープン/クローズ時間を利用して、アトラクション112の待ち時間を決定することが可能となる。例えば、仮想待ち行列システムは、アトラクション112の待ち時間を決定する際に、第2の乗り物118bの遅延したオープン時間を考慮する。このようにして、仮想待ち行列システムは、全ての乗り物118がオープンしている事柄に関連付けられることになる人為的に低い待ち時間ではなく、アトラクション112の正確な待ち時間を提供することができる。換言すると、乗り物の1又は2以上がクローズしているときには、アトラクション112の推定総来園客スループットが低減される。更に、仮想待ち行列システム114は、第2の乗り物118bがオープンするようスケジューリングされる前に割り当てられた待ち時間の間、第2の乗り物118bのオープンにおいて1時間の遅延を考慮する。
【0043】
例えば、1つの実施形態において、来園客は、アトラクション112の来園客待ち時間が、乗り物118のサブセットがクローズされる第1の時間期間と乗り物118の全てがオープンされる第2の時間期間とを含むか又は重なるように、仮想待ち行列の位置をリクエストする。すなわち、来園客が仮想待ち行列にいる間、クローズした乗り物118の一部又は全てはオープンにされる。従って、アトラクション112は、第1の時間期間の間に推定される低い来園客スループットと、第2の時間期間の間に推定される高い来園客スループットとを有する。低い来園客スループットと高い来園客スループットとを用いることにより、より正確な来園客待ち時間を決定することができる。このようにして、仮想待ち行列システムは、乗り物欠乏(人為的に高い待ち時間が報告されたとき)又は乗り物過密(人為的に低い待ち時間が報告されたとき)の期間を排除することができる。
【0044】
1つの実施形態において、アトラクション112において、履歴来園客スループットデータは、午後1時には平均で、アトラクション112は、1時間当たりに来園客240の来園客スループットを有し、午後2時には1時間当たりに来園客220の来園客スループットを有することを示すことができる。監視装置466によって決定される現在の状態は、午後1時での乗り物の現在の来園客スループットは、1つの乗り物118がオープした状態で来園客120であることを示している。しかしながら、仮想待ち行列コントローラ430に提供される乗り物スケジュールデータは、第2の乗り物118bが午後1時30分にオープンされるようスケジューリングされることを示している。最初に、仮想待ち行列コントローラは、午後1時での1つの乗り物車両の履歴来園客スループットが1時間当たりに来園客120であり、車両当たりの乗り物スループットは、履歴来園客スループットデータと同等であると、決定することができる。しかしながら、履歴来園客スループットデータは、1つの乗り物車両の午後2時の来園客スループットは、履歴上、1時間当たりに来園客110まで低下する傾向を示す。仮想待ち行列コントローラ430は、待ち時間を計算する際に来園客スループットの減少を考慮するよう構成することができる。加えて、現在の来園客スループットはほんの1時間当たりに来園客120であるが、仮想待ち行列コントローラは、第2の乗り物車両のオープンを考慮するために、午後1時30分の期待される来園客スループットを2倍に増大させるよう構成される。期待される乗り物スループットは、1時間当たりに来園客240から来園客スループットの予想される減少を差し引いたものまで増大することになる。従って、午後1時30分の期待される来園客スループットは、1時間当たりに来園客230とすることができる。来園客位置に関連して推定される来園客スループットデータ及び現在の待ち行列状態を用いて、仮想待ち行列コントローラは、待ち時間582を動的に決定することができる。加えて、特定の実施形態において、仮想待ち行列コントローラは、可変来園客スループットを連続して計算し、現在の来園客スループット及び他の待ち行列状態の変化を考慮して、更新された待ち時間を来園客に提供することができる。
【0045】
一部の実施形態において、仮想待ち行列コントローラ430は更に、他の待ち行列状態を利用して、待ち時間582を決定することができる。具体的には、仮想待ち行列コントローラ430は、限定ではないが、以前の来園客挙動、待ち行列内及び待ち行列外での来園客の現在の活動、テーマパーク内での来園客の現在の場所又は履歴上の場所、気象、カレンダー情報(例えば、時刻、曜日、休日、その他)、人口統計情報、グループ内の来園客の数、その他など、種々の要因を考慮するよう構成することができる。更に、特定の実施形態において、仮想待ち行列コントローラ430は、将来使用するための履歴上の待ち行列状態情報としてリアルタイムの待ち行列状態を記録することができる。例えば、収集されたリアルタイムの待ち行列状態は、3つの乗り物118全てが似たタイプ又は同じタイプのものである場合でも、1つの乗り物118aが、履歴上他の乗り物118b、111cに対して低い来園客スループットを有することを示すことができる。このような低いスループットの理由としては、乗り物118aの搭乗エリアにおける入場口が他の乗り物118b、118cの入場口から離れていること、又は搭乗角度がより低い搭乗を伴うこと、又は乗り物118aに隣接するショーの小道具により、来園客が乗り物の入場口で長居するようになることである。従って、より正確な推定された来園客待ち時間では、乗り物118のどれがクローズされていて、各個々の乗り物118に関連する履歴来園客スループット情報を使用するかを考慮することができる。例えば、より遅い乗り物118aがクローズされる場合、推定された来園客待ち時間は、より速い乗り物118b、118cの履歴来園客スループットを用いることができ、推定された来園客待ち時間を計算する際にクローズした遅い乗り物118aからは使用しないことができる。
【0046】
特定の実施形態において、仮想待ち行列コントローラ430は、他の待ち行列状態の協調分析に基づいて、各アトラクション112の待ち時間582を決定するよう構成することができる。例えば、特定の実施形態において、仮想待ち行列コントローラ430は、複数のアトラクション112についての乗り物スケジュールデータ及び来園客スループットデータを受け取ることができ、受け取ったデータに基づいてアトラクション112の待ち時間582を連係するよう構成することができる。特定の実施形態において、仮想待ち行列コントローラ430は、他のタイプのデータを利用して、連係分析を実施することができる。例えば、仮想待ち行列コントローラは、来園客グループの流れデータ及び/又は他の乗り物の待ち時間を受け取ることができ、このデータを利用して、各アトラクション112の正確な待ち時間582を提供することができる。
【0047】
本開示のある特定の特徴のみを本明細書で例示し説明したが、多くの修正及び変更が当業者には想起されるであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、そのような修正及び変更の全てを本発明の真の精神に含まれるものとして包含することを意図している点は理解されたい。
【0048】
本明細書で提示され特許請求された技術は、本技術分野を明らかに改善する有形物及び実際的な性質の具体例に参照され適用され、このため、抽象的、無形又は純粋に理論上のものではない。更に、本明細書に添付されたあらゆる請求項は、「ある機能を実行する手段」又は「ある機能を実行するステップ」として指定された1又は2以上の要素を包含する場合には、このような要素は、米国特許法第112条第6項に基づいて解釈されることを意図している。しかしながら、他の何れかの様態で指定された要素を含む何れかの請求項については、このような要素は、米国特許法第112条(f)に基づいて解釈されないものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2022-04-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想待ち行列システムであって、
プロセッサおよびメモリを含む仮想待ち行列コントローラであって、前記メモリが前記プロセッサによって実行可能な命令を格納し、前記仮想待ち行列コントローラが、
アトラクションの仮想待ち行列における位置に対して個々の来園客に関連付けられたリクエストを受け取り、前記アトラクションは共通の出発エリアから前記仮想待ち行列によりアクセスされる複数の乗り物を備え、
前記リクエストに応答して前記アトラクションの前記仮想待ち行列における前記位置に前記個々の来園客を割り当て、
前記複数の乗り物の個々の乗り物のオープンステータスからクローズステータスへのステータスの変化を示す情報を受け取り、
前記アトラクションの更新した待ち時間を決定し、前記更新した待ち時間は時刻に基づいて期間が変化する動的待ち時間バッファおよび前記複数の乗り物の前記個々の乗り物の前記ステータスの変化に少なくとも部分的に基づき、
前記更新した待ち時間が第一の閾値待ち時間を上回っていると決定すると、前記仮想待ち行列コントローラが前記仮想待ち行列に新たな来園客を追加する機能を無効にし、
前記更新した待ち時間が第二の閾値待ち時間を下回っていると決定すると、前記更新した待ち時間が前記第二の閾値待ち時間を下回っている間はアクティブである新たな待ち行列オプションを有効にする、
ように構成されたコントローラと、
通信回路であって、
複数の来園客関連デバイスに前記第一の閾値待ち時間を上回っている前記更新した待ち時間に応答して前記複数の来園客関連デバイスへのユーザ入力を無効にすることによって前記仮想待ち行列コントローラが新たな来園客を追加する前記機能を無効にさせるために、前記複数の来園客関連デバイスに第一の無線信号を出力し、
前記複数の来園客関連デバイスに前記新たな待ち行列オプションに関連付けられた一時的なユーザ入力をアクティブにさせるために、前記複数の来園客関連デバイスに第二の無線信号を出力する
ように構成された通信回路と、
を備える、仮想待ち行列システム。
【請求項2】
より少ない他のアトラクションに関連付けられている来園客関連デバイスの第一のグループから受け取った追跡データに基づいて選択される前記複数の来園客関連デバイスの前記第一のグループに前記第二の無線信号を送信することを含む、請求項1に記載の仮想待ち行列システム。
【請求項3】
前記更新した待ち時間を決定するために、前記仮想待ち行列コントローラはアミューズメントパーク内の来園客の現在の場所を受け取るように構成される、請求項1に記載の仮想待ち行列システム。
【請求項4】
前記仮想待ち行列コントローラは、ステータスの変化に基づくクローズしているサブセットの履歴スループットではなく、前記複数の乗り物のオープンしているサブセットの履歴スループットに基づいて前記更新した待ち時間を決定するように構成され、前記クローズしているサブセットは前記オープンしているサブセットよりも相対的に遅いスループットの前記個々の乗り物を含む、請求項1に記載の仮想待ち行列システム。
【請求項5】
前記仮想待ち行列コントローラは、前記更新した待ち時間が前記第二の閾値待ち時間を下回っているという決定に応答して、前記新たな待ち行列オプションに関連付けられた前記一時的なユーザ入力に関連するポップアップ通知を提供するように構成される、請求項1に記載の仮想待ち行列システム。
【請求項6】
前記仮想待ち行列コントローラは、前記更新した待ち時間が前記第一の閾値待ち時間を上回っているという決定に応答して、前記更新した待ち時間に関連する通知を自動的に無効にするように構成される、請求項1に記載の仮想待ち行列システム。
【請求項7】
コンピュータにより実行される方法であって、
アトラクションの仮想待ち行列における位置に対して個々の来園客に関連付けられたリクエストを受け取るステップであって、前記アトラクションは共通の出発エリアから前記仮想待ち行列によりアクセスされる複数の乗り物を備える、受け取るステップと、
前記リクエストに応答して前記アトラクションの前記仮想待ち行列における前記位置に個々の来園客を割り当てるステップと、
前記複数の乗り物の個々の乗り物のオープンステータスからクローズステータスへのステータスの変化を示す情報を受け取るステップと、
前記アトラクションの更新した待ち時間を決定するステップであって、前記更新した待ち時間は時刻に基づいて期間が変化する動的待ち時間バッファおよび前記複数の乗り物の前記個々の乗り物の前記ステータスの変化に少なくとも部分的に基づく、決定するステップと、
前記更新した待ち時間が第一の閾値待ち時間を上回っていると決定すると、前記仮想待ち行列に新たな来園客を追加する機能を無効にするステップと、
前記更新した待ち時間が第二の閾値待ち時間を下回っていると決定すると、前記更新した待ち時間が前記第二の閾値待ち時間を下回っている間はアクティブである新たな待ち行列オプションを有効にするステップと、
複数の来園客関連デバイスに前記第一の閾値待ち時間を上回っている前記更新した待ち時間に応答して前記複数の来園客関連デバイスへのユーザ入力を無効にすることによって新たな来園客を追加する前記機能を無効にさせるために、前記複数の来園客関連デバイスに第一の無線信号を出力するステップと、
前記複数の来園客関連デバイスに前記新たな待ち行列オプションに関連付けられた一時的なユーザ入力をアクティブにさせるために、前記複数の来園客関連デバイスに第二の無線信号を出力するステップと、
を含む、方法。
【請求項8】
より少ない他のアトラクションに関連付けられている来園客関連デバイスの第一のグループから受け取った追跡データに基づいて選択される前記複数の来園客関連デバイスの前記第一のグループに前記第二の無線信号を送信することを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記更新した待ち時間を決定するために、アミューズメントパーク内の来園客の現在の場所を受け取るステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
ステータスの変化に基づくクローズしているサブセットの履歴スループットではなく、前記複数の乗り物のオープンしているサブセットの履歴スループットに基づいて前記更新した待ち時間を決定するステップをさらに含み、前記クローズしているサブセットは前記オープンしているサブセットよりも相対的に遅いスループットの前記個々の乗り物を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記更新した待ち時間が前記第二の閾値待ち時間を下回っているという決定に応答して、前記新たな待ち行列オプションに関連付けられた前記一時的なユーザ入力に関連するポップアップ通知を提供するステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記更新した待ち時間が前記第一の閾値待ち時間を上回っているという決定に応答して、前記更新した待ち時間に関連する通知を自動的に無効にするステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
コンピュータ読取り可能な記録媒体であって、コンピュータに、
アトラクションの仮想待ち行列における位置に対して個々の来園客に関連付けられたリクエストを受け取るステップであって、前記アトラクションは共通の出発エリアから前記仮想待ち行列によりアクセスされる複数の乗り物を備える、受け取るステップと、
前記リクエストに応答して前記アトラクションの前記仮想待ち行列における前記位置に個々の来園客を割り当てるステップと、
前記複数の乗り物の個々の乗り物のオープンステータスからクローズステータスへのステータスの変化を示す情報を受け取るステップと、
前記アトラクションの更新した待ち時間を決定するステップであって、前記更新した待ち時間は時刻に基づいて期間が変化する動的待ち時間バッファおよび前記複数の乗り物の前記個々の乗り物の前記ステータスの変化に少なくとも部分的に基づく、決定するステップと、
前記更新した待ち時間が第一の閾値待ち時間を上回っていると決定すると、前記仮想待ち行列に新たな来園客を追加する機能を無効にするステップと、
前記更新した待ち時間が第二の閾値待ち時間を下回っていると決定すると、前記更新した待ち時間が前記第二の閾値待ち時間を下回っている間はアクティブである新たな待ち行列オプションを有効にするステップと、
複数の来園客関連デバイスに前記第一の閾値待ち時間を上回っている前記更新した待ち時間に応答して前記複数の来園客関連デバイスへのユーザ入力を無効にすることによって新たな来園客を追加する前記機能を無効にさせるために、前記複数の来園客関連デバイスに第一の無線信号を出力するステップと、
前記複数の来園客関連デバイスに前記新たな待ち行列オプションに関連付けられた一時的なユーザ入力をアクティブにさせるために、前記複数の来園客関連デバイスに第二の無線信号を出力するステップと、
を実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
【請求項14】
前記プログラムは前記コンピュータに、より少ない他のアトラクションに関連付けられている来園客関連デバイスの第一のグループから受け取った追跡データに基づいて選択される前記複数の来園客関連デバイスの前記第一のグループに前記第二の無線信号を送信するステップを実行させる、請求項13に記載のコンピュータ読取り可能な記録媒体。
【請求項15】
前記プログラムは前記コンピュータに、前記更新した待ち時間を決定するために、アミューズメントパーク内の来園客の現在の場所を受け取るステップをさらに実行させる、請求項13に記載のコンピュータ読取り可能な記録媒体。
【請求項16】
前記プログラムは前記コンピュータに、ステータスの変化に基づくクローズしているサブセットの履歴スループットではなく、前記複数の乗り物のオープンしているサブセットの履歴スループットに基づいて前記更新した待ち時間を決定するステップをさらに実行させ、前記クローズしているサブセットは前記オープンしているサブセットよりも相対的に遅いスループットの前記個々の乗り物を含む、請求項13に記載のコンピュータ読取り可能な記録媒体。
【請求項17】
前記プログラムは前記コンピュータに、前記更新した待ち時間が前記第二の閾値待ち時間を下回っているという決定に応答して、前記新たな待ち行列オプションに関連付けられた前記一時的なユーザ入力に関連するポップアップ通知を提供するステップをさらに実行させる、請求項13に記載のコンピュータ読取り可能な記録媒体。
【請求項18】
前記プログラムは前記コンピュータに、前記更新した待ち時間が前記第一の閾値待ち時間を上回っているという決定に応答して、前記更新した待ち時間に関連する通知を自動的に無効にするステップをさらに実行させる、請求項13に記載のコンピュータ読取り可能な記録媒体。
【外国語明細書】