(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022101754
(43)【公開日】2022-07-07
(54)【発明の名称】問題調査システム及び方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20120101AFI20220630BHJP
G06F 16/953 20190101ALI20220630BHJP
【FI】
G06Q10/10 322
G06F16/953
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020216015
(22)【出願日】2020-12-25
(71)【出願人】
【識別番号】514118387
【氏名又は名称】ソルナ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166589
【弁理士】
【氏名又は名称】植村 貴昭
(72)【発明者】
【氏名】三澤和則
【テーマコード(参考)】
5B175
5L049
【Fターム(参考)】
5B175DA10
5L049AA08
(57)【要約】 (修正有)
【課題】企業側が応募者の問題行動の有無を把握することを可能とする、問題調査システム及び方法を提供する。
【解決手段】問題調査システムにおいて、検索用端末2は、調査対象者の個人情報の中から複数の単一キーワードを抽出するキーワード抽出手段21と、複数の単一キーワードの中から、2つの単一キーワードの組み合わせを複数選定し、選定した2つの単一キーワードの間にスペースを入れた文字列である複合キーワードを複数生成する複合キーワード生成手段22と、検索エンジンにて複合キーワードの検索を行う検索エンジン検索手段23と、SNSにて単一キーワードの検索を行うSNS検索手段24とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
調査対象者の個人情報の中から複数の単一キーワードを抽出するキーワード抽出手段と、
複数の前記単一キーワードの中から、2つの前記単一キーワードの組み合わせを複数選定し、選定した2つの当該単一キーワードの間にスペースを入れた文字列である複合キーワードを複数生成する複合キーワード生成手段と、
検索エンジンにて前記複合キーワードの検索を行う検索エンジン検索手段と、
SNSにて前記単一キーワードの検索を行うSNS検索手段とを備える検索用端末を有する
ことを特徴とする問題調査システム。
【請求項2】
前記単一キーワードには、前記調査対象者のメールアドレスの@より前の文字列が含まれる
ことを特徴とする請求項1に記載の問題調査システム。
【請求項3】
調査対象者の履歴書の内容を第1端末に個人情報として入力する第1ステップと、
前記第1端末から前記個人情報を受信した第2端末を用いて、当該個人情報の中から複数の単一キーワードを抽出し、
複数の前記単一キーワードの中から、2つの前記単一キーワードの組み合わせを複数選定し、2つの当該単一キーワードの間にスペースを入れた文字列である複合キーワードを複数生成し、
検索エンジンにて前記複合キーワードの検索を行うとともに、SNSにて前記単一キーワードの検索を行い、
前記検索エンジン及び前記SNSによる検索結果から、前記調査対象者のSNSアカウントである対象者SNSアカウントを特定する第2ステップと、
前記調査対象者によるトラブル行為が過去に行われているか否かを、第3端末を用いて前記対象者SNSアカウントの検索エンジン及びSNS上の履歴から調査し、行われている場合には問題ありと判定し、行われていない場合には問題なしと判定する第3ステップとを有する
ことを特徴とする問題調査方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットを利用した検索システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、企業は履歴書(例えば下記特許文献1)の審査、及び、面接審査を行うことにより、応募者の人事採用の有無を決定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
社員が引き起こす「炎上リスク」や「労務トラブルリスク」など、人材採用リスクが高まる一方で、一度入社した社員を辞めさせることは事実上困難である。そしてこの人事採用リスクは、自己申告制である履歴書や面接だけでは、低減することが難しい。
【0005】
本発明では、このような課題に鑑み、企業側が応募者の問題行動の有無を把握することができる問題調査システム及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の観点における問題調査システムは、
調査対象者の個人情報の中から複数の単一キーワードを抽出するキーワード抽出手段と、
複数の前記単一キーワードの中から、2つの前記単一キーワードの組み合わせを複数選定し、選定した2つの当該単一キーワードの間にスペースを入れた文字列である複合キーワードを複数生成する複合キーワード生成手段と、
検索エンジンにて前記複合キーワードの検索を行う検索エンジン検索手段と、
SNSにて前記単一キーワードの検索を行うSNS検索手段とを備える検索用端末を有する
ことを特徴とする。
【0007】
より好適には、
前記単一キーワードには、前記調査対象者のメールアドレスの@より前の文字列が含まれる
ことを特徴とする。
【0008】
本発明の第2の観点における問題調査方法は、
調査対象者の履歴書の内容を第1端末に個人情報として入力する第1ステップと、
前記第1端末から前記個人情報を受信した第2端末を用いて、当該個人情報の中から複数の単一キーワードを抽出し、
複数の前記単一キーワードの中から、2つの前記単一キーワードの組み合わせを複数選定し、2つの当該単一キーワードの間にスペースを入れた文字列である複合キーワードを複数生成し、
検索エンジンにて前記複合キーワードの検索を行うとともに、SNSにて前記単一キーワードの検索を行い、
前記検索エンジン、及び、前記SNSによる検索結果から、前記調査対象者のSNSアカウントである対象者SNSアカウントを特定する第2ステップと、
前記調査対象者によるトラブル行為が過去に行われているか否かを、第3端末を用いて前記対象者SNSアカウントの検索エンジン及びSNS上の履歴から調査し、行われている場合には問題ありと判定し、行われていない場合には問題なしと判定する第3ステップとを有する
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る問題調査システム及び方法によれば、企業側が応募者の問題行動の有無を把握することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施例に係る問題調査システムを説明するブロック図である。
【
図2】本発明の実施例に係る問題調査方法を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る問題調査システム及び方法について、実施例にて図面を用いて説明する。なお、実施例中の調査対象者とは任意の企業に応募した応募者を指し、依頼主とは当該企業を指すものとする。
【実施例0012】
まず、本実施例に係る問題調査システムの構成について説明する。
図1には、入力用端末1、検索用端末2、判定用端末3、及び、出力用端末4が表わされている。入力用端末1、検索用端末2、判定用端末3、及び、出力用端末4は、それぞれPC(デスクトップ型、ノートブック型、タブレット型、あるいはスマートフォンも含む)を指し、通信インターフェース(通信制御手段)10、及び、ユーザインターフェース(入出力手段(画面やキーボード等))20を備えている。なお、以下では、この通信インターフェース10、及び、ユーザインターフェース20を省略して説明する。
【0013】
入力用端末1と検索用端末2、検索用端末2と判定用端末3、判定用端末3と出力用端末4は、それぞれ、相互に通信(インターネット、LAN、WAN等)を行うものとする。また、入力用端末1、検索用端末2、判定用端末3、及び、出力用端末4は、互いに異なる担当者が操作する。なお、担当者間での情報交換はできないものとする。
【0014】
入力用端末1は記憶手段11を備えている。記憶手段11は、調査対象者の履歴書の内容、すなわち、氏名、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス、顔写真、クラブ活動(部活動、各種サークル活動等)、学歴(小学校、中学校、高等学校、大学、専門学校)、職歴(会社名含む)、資格、趣味等を、個人情報として記憶することが可能である。また、入力用端末1は個人情報を検索用端末2に送信可能である。
【0015】
ただし、氏名においては、漢字、ひらがな、カタカナ、ローマ字(ひらがな、カタカナ、ローマ字については、それぞれ名字と名前の間のスペース無し。漢字については、名字と名前の間のスペース有りとスペース無しの両方)の複数パターンで記憶及び送信され、また、住所においては、市及び特別区(東京23区)までが記憶及び送信され、さらに、メールアドレスにおいては、@より前の文字までが記憶及び送信され、さらに、学歴のうち高等学校については「○○高」とし、大学については「○○大」として記憶及び送信される(「○○高校」、「○○大学」とはしない)。
【0016】
検索用端末2は、キーワード抽出手段21、複合キーワード生成手段22、検索エンジン検索手段23、SNS検索手段24、及び、記憶手段25を備えている。
【0017】
キーワード抽出手段21は、入力用端末1から受信した個人情報の中から複数のキーワードを抽出する。具体的には、氏名、住所、電話番号、メールアドレス(@より前の文字列)、クラブ活動、学歴、職歴、資格、趣味を、それぞれキーワードとして抽出する。なお、以下では、単一のキーワードのことを「単一キーワード」と呼称する。
【0018】
複合キーワード生成手段22は、キーワード抽出手段21により抽出した複数の単一キーワードの中から、2つの単一キーワードの組み合わせを複数選定し、この2つの単一キーワードの間にスペースを入れた文字列である「複合キーワード」を複数生成する(2つの単一キーワードのうち1つの単一キーワードが重複しているものがあってもよい)。
【0019】
複合キーワードの具体例としては、氏名(漢字)、スペース、住所の文字列(例えば「○○太郎 ○○県○○市」)や、氏名(ひらがな)、スペース、学校の文字列(例えば「○○たろう ○○大」)等がある。なお、氏名の前後にはダブルクォーテーションを付すようにしてもよい。
【0020】
検索エンジン検索手段23は、自動的に複数の検索エンジンを並行して立ち上げ、各検索エンジンにて複合キーワード生成手段22において生成された複合キーワードの検索を行う。
【0021】
「複数の検索エンジン」は、1種類の検索エンジンが複数であってもよく、あるいは、複数種類の検索エンジンがそれぞれ複数であってもよい。ただし、その合計数は、複合キーワード生成手段22において生成された複合キーワードの数と同一とする。
【0022】
例えば、複合キーワード生成手段22において生成された複合キーワードが10個である場合、Google(登録商標)の検索エンジンを10個立ち上げるようにしてもよく、あるいは、Googleの検索エンジンを5個、Bing(登録商標)の検索エンジンを5個立ち上げるようにしてもよい。なお、Googleの検索エンジンの代わりにYahoo!(登録商標)の検索エンジンを用いてもよい。
【0023】
また、例えば、Googleの検索エンジンを複数個立ち上げて検索を行った結果、後述の「候補SNSアカウント」が決定されなかった場合に、Bingの検索エンジンを複数個立ち上げて再度検索を行うようにしてもよい。
【0024】
SNS検索手段24は、自動的に複数のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を並行して立ち上げ、各SNSにてキーワード抽出手段21において抽出された単一キーワードの検索を行う。
【0025】
「複数のSNS」は、1種類のSNSが複数であってもよく、あるいは、複数種類のSNSがそれぞれ複数であってもよい。例えば、15個のSNSを立ち上げる場合、Twitter(登録商標)が15個であってもよく、あるいは、Twitterが4個、Facebook(登録商標)が4個、Instagram(登録商標)が4個、YouTube(登録商標)が3個の計15個であってもよい。
【0026】
なお、検索手段23,24による検索に用いる複合キーワードのうち、氏名については、基本的に名字と名前の間のスペースが無しのものを用いる。ただし、Facebookのみ、氏名(漢字)の名字と名前の間のスペースが有りのものを用いてもよい。
【0027】
検索手段23,24による検索結果は、検索用端末2の画面に表示される。ただし、この検索結果は複数であるため、検索用端末2は、この複数の検索結果を表示する順番を、予め決められたアルゴリズムに基づき決定できるものとするのが好ましい。
【0028】
記憶手段25には、検索結果23,24による検索結果から決定された、調査対象者のSNSアカウントである可能性のある「候補SNSアカウント」、及び、この候補SNSアカウントから特定された、調査対象者のSNSアカウントである「対象者SNSアカウント」が記憶される。なお、候補SNSアカウント、及び、対象者SNSアカウントは、人手により導かれるものとするのが好ましいが、詳しくは後述する。
【0029】
また、検索用端末2は、記憶手段25に記憶された、候補SNSアカウント、及び、対象者SNSアカウントを、判定用端末3に送信可能である。
【0030】
判定用端末3は、判定手段31、及び、記憶手段32を備えている。
判定手段31は、調査対象者によるトラブル行為が過去に行われているか否かを、検索用端末2から受信した対象者SNSアカウントの検索エンジン及びSNS上の履歴から調査し、行われている場合には問題ありと判定し、行われていない場合には問題なしと判定する。
【0031】
トラブル行為とは、傷害事件、飲酒運転、ひき逃げ、幼児わいせつ、横領、学歴詐称、職歴(学歴)詐称、職歴とばし、暴力的発言、コンプライアンス違反、賭場への出入り、ハラスメント、無断副業、反社会勢力との関わり、SNS上における大量のネガティブ投稿等である。
【0032】
ただし、上述の調査内容及び判定結果については、判定手段31ではなく人手により行われるものとしてもよい。
【0033】
記憶手段32には、上述の調査内容及び判定結果が記憶され、判定用端末3は、記憶手段32に記憶された判定結果を出力用端末4に送信可能である。
【0034】
出力用端末4は、レポート作成手段41、及び、記憶手段42を備えている。
レポート作成手段41は、判定用端末3から受信した判定結果等を記載したレポートを作成する。
【0035】
記憶手段42には、作成したレポートが記憶され、記憶手段42に記憶されたレポートは、出力用端末4から依頼主へ送信される。
【0036】
以上が、本実施例に係る問題調査システムの構成についての説明である。以下では、本実施例に係る問題調査システムを用いた問題調査方法について、
図2を用いて説明する。
【0037】
ステップS1ではデータ入力を行う。すなわち、入力用端末1の担当者Aが、依頼主から預かった調査対象者の履歴書の内容を、入力用端末1に個人情報として入力し、この個人情報は、入力用端末1の記憶手段11に記憶される。
【0038】
また入力用端末1は、個人情報をフォルダで管理する。このフォルダ名は、予め企業毎に設定したコード(企業コード)とし、社名等は用いない。さらに、担当者Aは入力用端末1から検索用端末2へ個人情報を送信する。
【0039】
ただし、このうち氏名は、漢字、ひらがな、カタカナ、ローマ字(それぞれ名字と名前の間にスペースを入れない)の4パターンで入力し、これが記憶及び送信されるものとし、また、住所においては、市及び特別区までを入力し、これが記憶及び送信されるものとし、さらに、メールアドレスにおいては、@より前の文字までを入力し、これが記憶及び送信され、さらに、学歴のうち高校については「○○高」とし、大学については「○○大」として入力し、これが記憶及び送信されるものとする。
【0040】
なお担当者Aは、調査の内容については知らず、依頼主については社名を知っているものとする。
【0041】
ステップS2ではSNSアカウント検索を行う。すなわち、まず検索用端末2が入力用端末1から個人情報を受信し、検索用端末2のキーワード抽出手段21により、個人情報の中から複数の単一キーワードを抽出する。
【0042】
次に、複合キーワード生成手段22により、キーワード抽出手段21で抽出した複数の単一キーワードの中から、複合キーワードを複数生成する。さらに、検索エンジン検索手段23により、自動的に複数の検索エンジンを並行して立ち上げ、各検索エンジンにて複合キーワード生成手段22で生成された複合キーワードの検索を行うとともに、SNS検索手段24により、自動的に複数のSNSを並行して立ち上げ、各SNSにて複合キーワード抽出手段21で抽出された単一キーワードの検索を行う。
【0043】
検索用端末2の担当者Bは、検索結果23,24による検索結果を確認することで、候補SNSアカウントを決定する。さらに、この候補SNSアカウントを調査することで、対象者SNSアカウントを特定する。
【0044】
ただし、もし候補SNSアカウントを決定できない(発見できない)場合、担当者Bは、単一キーワードの一つである、メールアドレスの@より前の文字列のうち、最後に配置される文字のみを削除した第2文字列をSNSに入力して改めて検索し、それでも見つからなければ、さらに新文字列の最後に配置される文字を削除した第3文字列をSNSに入力して改めて検索することで、候補SNSアカウントを決定する。
【0045】
例えば、メールアドレスの@より前の文字列がsunday365であれば、まずsunday365で検索、次にsunday36で検索、さらにsunday3で検索する。
【0046】
また、候補SNSアカウントが既に削除されていた場合でも、SNS上(例えばTwitter)において、既に削除された候補SNSアカウントからの投稿のウェブアーカイブを、例えば第三者の投稿から発見することで、候補SNSアカウントを決定することもできる。
【0047】
ここで、当該ステップS2において、候補SNSアカウントから対象者SNSアカウントを特定する方法について、詳述する。
【0048】
まず、SNS上において、候補SNSアカウントの氏名、学歴、職歴等が、調査対象者の個人情報と一致する場合は、これを対象者SNSアカウントとする。
【0049】
また、SNS上における、候補SNSアカウントと、それとは別のSNSアカウント(例えば候補SNSアカウントの友人のアカウント。以下、別アカウント)とのやりとりにおいて、調査対象者の氏名(一部又は全部)が出ている場合は、この候補SNSアカウントが対象者SNSアカウントとなる。これは、例えば「○○君、元気?」等のやりとりが該当する。
【0050】
あるいは、調査対象者の氏名は出ていないものの、個人情報の一部は出ているといった場合も、候補SNSアカウントが対象者SNSアカウントとなる。これは、例えば、候補SNSアカウントと別アカウントとのやりとりに、「今日の授業参加する?」「今日は休む。でも部活は行くよ。」といった内容があり、かつ、当該別アカウントの友人の大学、学年、部活が判明している状況(やりとりの内容からして、調査対象者と友人は同じ大学、学年、部活である可能性が高い)等も該当する。
【0051】
また、上述のようにして、対象者SNSアカウントが特定された状況において、あるSNSにおける対象者SNSアカウントと、複数の友だち(フォロワー)が重複している、別のSNSにおけるSNSアカウントが存在する場合、当該アカウントも対象者SNSアカウントとして特定する。
【0052】
なお担当者Bは、依頼主については企業コードのみを知っており、調査対象者については個人情報を知っている状況である。
【0053】
ステップS3では問題の有無の判定を行う。すなわち、判定用端末3の判定手段31、又は、判定用端末3の担当者Cにより、調査対象者によるトラブル行為が過去に行われているか否かを、対象者SNSアカウントの検索エンジン及びSNS上の履歴から調査し、行われている場合には問題ありと判定し、行われていない場合には問題なしと判定する。
【0054】
なお担当者Cは、依頼主については企業コードのみを知っており、調査対象者については、氏名、及び、現在の所属(学校又は会社)を知っている状況である。
【0055】
ステップS4ではレポート作成を行う。すなわち、出力用端末4のレポート作成手段41により、判定用端末3から受信した判定結果等を記載したレポートを作成する。
【0056】
なお、出力用端末4の担当者Dは、依頼主については社名を知っており、調査対象者については、氏名、及び、現在の所属(学校又は会社)を知っている状況であるものとする。
以上が本実施例に係る問題調査方法についての説明である。
【0057】
本実施例によれば、検索用端末2が、調査対象者の個人情報の中から複数の単一キーワードを抽出するキーワード抽出手段21と、複数の単一キーワードの中から、2つの単一キーワードの組み合わせを複数選定し、2つの単一キーワードの間にスペースを入れた文字列である複合キーワードを複数生成する複合キーワード生成手段22と、検索エンジンにて複合キーワードの検索を行う検索エンジン検索手段23と、SNSにて単一キーワードの検索を行うSNS検索手段24とを備えるので、調査対象者の問題行動の有無を把握することができる。
【0058】
ちなみに、検索エンジンでは、複合キーワードで検索することができるが、検索結果として該当するものは1,2しかない。一方、SNSでの検索では、検索結果として該当するものが3以上となる可能性が高いが、複合キーワードの検索ができない。その点、本実施例の検索用端末2では、検索エンジンとSNSの両方を検索に用いるので、より調査対象者のSNSアカウントを特定することができる可能性が高まる。
【0059】
また、本実施例によれば、単一キーワードに、調査対象者のメールアドレスの@より前の文字列が含まれるようにするので、より調査対象者のSNSアカウントを特定することができる可能性が高まる。
【0060】
さらに、本実施例によれば、検索用端末2の検索手段23,24において、自動で検索エンジン及びSNSのブラウザを複数同時に開いて、それぞれで(単一あるいは複合)キーワードを自動検索し、担当者Bが確認していく順番も指定することにより、候補SNSアカウントの検索確率を、担当者のウデによらず一定とすることができる。
【0061】
本実施例によれば、検索用端末2の検索手段23,24において、○○大学ではなく○○大、○○高校ではなく○○高として検索するので、検索結果が必要以上に限定されるのを防ぐことができる。さらに、氏名の前後にダブルクォーテーションを付すことにより、一文字違いの著名人が検索上位に来ることを防ぐことができる。
【0062】
本実施例によれば、4つのステップS1~S4をそれぞれ別の端末、別の担当者が行うので、個人情報の流出を防ぐことができる。
【0063】
本実施例によれば、調査対象者の履歴書の内容を入力用端末1に個人情報として入力するステップS1と、入力用端末1から個人情報を受信した検索用端末2を用いて、個人情報の中から複数の単一キーワードを抽出し、複数の単一キーワードの中から、2つの単一キーワードの組み合わせを複数選定し、2つの単一キーワードの間にスペースを入れた文字列である複合キーワードを複数生成し、検索エンジンにて複合キーワードの検索を行うとともに、SNSにて単一キーワードの検索を行い、検索エンジン及びSNSによる検索結果から、調査対象者のSNSアカウントである対象者SNSアカウントを特定するステップS2と、調査対象者によるトラブル行為が過去に行われているか否かを、判定用端末3を用いて対象者SNSアカウントの検索エンジン及びSNS上の履歴から調査し、行われている場合には問題ありと判定し、行われていない場合には問題なしと判定するステップS3とを有するので、調査対象者の問題行動の有無を把握することができる。