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特開2022-101791化粧品容器、化粧品容器を用いた化粧品、及び、化粧品容器を用いた化粧品の製造方法
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  • 特開-化粧品容器、化粧品容器を用いた化粧品、及び、化粧品容器を用いた化粧品の製造方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022101791
(43)【公開日】2022-07-07
(54)【発明の名称】化粧品容器、化粧品容器を用いた化粧品、及び、化粧品容器を用いた化粧品の製造方法
(51)【国際特許分類】
   A45D 40/00 20060101AFI20220630BHJP
【FI】
A45D40/00 P
A45D40/00 V
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020216095
(22)【出願日】2020-12-25
(71)【出願人】
【識別番号】592042750
【氏名又は名称】株式会社アルビオン
(74)【代理人】
【識別番号】100122541
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 友彰
(72)【発明者】
【氏名】堀 誉子
(57)【要約】
【課題】従来よりも小さい製造負荷によって、視覚的にも優れる形状の化粧品を製造し得る技術を提供する。
【解決手段】化粧品容器は、上方に向かって凸形状に形成され、外表面に化粧料を保持させるための凸部と、凸部の下端部の周囲を囲繞するとともに、上方に向かって立設される周壁部と、を備え、周壁部の上端部の高さは、凸部の頂部の高さよりも低く、凸部の下端部と周壁部の下端部との間が閉塞されており、凸部の外表面と周壁部とによって、凸部の下端部の周囲に周溝部が形成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方に向かって凸形状に形成され、外表面に化粧料を保持させるための凸部と、
前記凸部の下端部の周囲を囲繞するとともに、上方に向かって立設される周壁部と、を備え、
前記周壁部の上端部の高さは、前記凸部の頂部の高さよりも低く、
前記凸部の下端部と前記周壁部の下端部との間が閉塞されており、
前記凸部の外表面と前記周壁部とによって、前記凸部の下端部の周囲に周溝部が形成されること
を特徴とする化粧品容器。
【請求項2】
前記凸部の前記外表面がドーム状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器。
【請求項3】
前記周壁部の周囲に、前記周壁部よりも下方に伸びる外周壁をさらに備え、
前記周壁部の上端部と前記外周壁の上端部との間が閉塞されており、
前記外周壁の上端部の高さは、前記周壁部の上端部の高さ以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の化粧品容器。
【請求項4】
前記凸部の下端部と前記周壁部の下端部との間の一部に、通孔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちのいずれか1に記載の化粧品容器。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のうちのいずれか1に記載の化粧品容器を用いた化粧品であって、
前記化粧品容器の前記凸部の前記外表面に前記化粧料が保持されていること
を特徴とする化粧品。
【請求項6】
前記化粧料は、常温において形状を維持できる油性化粧料であることを特徴とする請求項5に記載の化粧品。
【請求項7】
請求項1乃至請求項4のうちのいずれか1に記載の化粧品容器を用いた化粧品の製造方法であって、
前記化粧品容器の前記凸部の上方から、溶融状態の前記化粧料を前記凸部に対して掛けることにより、前記凸部の前記外表面に前記化粧料を付着させる工程と、
前記凸部の前記外表面に付着させた前記化粧料を固化させる工程と、を備えること
を特徴とする化粧品の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧品容器、化粧品容器を用いた化粧品、及び、化粧品容器を用いた化粧品の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品販売時、サンプル配布時等の見栄えの良さを考慮し、立体的に成形された化粧料保持体に化粧料を保持させてなる化粧品が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、シート状の基材を立体形状に成形し、一定の形状を保持してなる化粧料保持体に化粧料組成物を保持させてなる化粧品と、その製造方法が開示されている。特許文献1の技術では、立体形状に成形された化粧料保持体を液状の化粧料スラリーに浸漬させることによって、化粧料組成物を化粧料保持体に付着させ、その後化粧料組成物を固化させることで、上記の化粧品を製造している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5981912号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の通り、特許文献1の技術では、化粧料保持体を液状の化粧料スラリーに浸漬させることによって化粧料組成物を化粧料保持体に付着させる必要がある。その際、化粧料保持体を持ち上げる工程、化粧料保持体の保持面を下方に向けて化粧料スラリーに浸漬させる工程、スラリーに浸漬させた後の化粧料保持体を再度持ち上げる工程、化粧料組成物が付着した保持面を上方に向ける工程、の四工程を順に行う必要がある。このような手法によって化粧料保持体に化粧料組成物を付着させる場合、化粧料スラリーの粘度によっては、化粧料組成物が付着した保持面を上方に向けた際にいわゆる角立ちが起きてしまい、美観に悪影響を与えるおそれがある。また、従来、上記のような複雑な動作を伴う各工程は作業者による手作業で行われることが多かったため、化粧品の製造に伴う負荷が大きく、製造コストの増大を招くという問題もあった。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、従来よりも小さい製造負荷によって、製造過程における角立ちの発生を抑えるとともに、使用性及び視覚性に優れる形状の化粧品を製造し得る技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明の化粧品容器は、上方に向かって凸形状に形成され、外表面に化粧料を保持させるための凸部と、前記凸部の下端部の周囲を囲繞するとともに、上方に向かって立設される周壁部と、を備え、前記周壁部の上端部の高さは、前記凸部の頂部の高さよりも低く、前記凸部の下端部と前記周壁部の下端部との間が閉塞されており、前記凸部の外表面と前記周壁部とによって、前記凸部の下端部の周囲に周溝部が形成されることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の化粧品容器において、前記凸部の前記外表面がドーム状に形成されていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の化粧品容器において、前記周壁部の周囲に、前記周壁部よりも下方に伸びる外周壁をさらに備え、前記周壁部の上端部と前記外周壁の上端部との間が閉塞されており、前記外周壁の上端部の高さは、前記周壁部の上端部の高さ以下であることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の化粧品容器において、前記凸部の下端部と前記周壁部の下端部との間の一部に、通孔が形成されていることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の化粧品は、前記化粧品容器の前記凸部の前記外表面に前記化粧料が保持されていることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の化粧品は、前記化粧料が、常温において形状を維持できる油性化粧料であることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の化粧品の製造方法は、前記化粧品容器の前記凸部の上方から、溶融状態の前記化粧料を前記凸部に対して掛けることにより、前記凸部の前記外表面に前記化粧料を付着させる工程と、前記凸部の前記外表面に付着させた前記化粧料を固化させる工程と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の化粧品容器によれば、化粧品の製造過程で凸部の外表面に化粧料を付着させる際に、凸部の上方から溶融状態の化粧料を凸部に対して掛ける方式を採用することができる。凸部の上方から溶融状態の化粧料を凸部に対して掛けることで、溶融状態の化粧料が凸部の外表面を伝って溜まることなく流れ、いわゆる角立ちが発生することが抑制される。また、周溝部が液だまりとして機能するため、凸部を伝って流れ落ちた化粧料の一部を周溝部内に保持させることができる。そのため、本発明によれば、上方から化粧料を掛ける方式を採用したとしても、余剰の化粧料等が凸部の周囲に付着することを抑制することができる。その結果、製造過程における角立ちの発生を効果的に抑制できるとともに、凸部の外表面に見栄えよく化粧料を保持させた使用性及び視覚性に優れる化粧品を得ることができる。
【0015】
また、本発明の製造方法によれば、凸部に化粧料を付着させる方式として上方から化粧料を掛ける方式を採用することで、凹部を有する容器に対して化粧料を充填させるための既存の充填設備を用いることができる。その結果、従来の浸漬方式を採用する場合に比べ、凸部に化粧料を付着させる際の工程数を少なくすることができる。既存の充填設備を、大きな変更なく用いることができ、作業者による手作業を省略することもできる。即ち、本発明によると、従来よりも小さい製造負荷により、凸部の外表面に化粧料が保持された化粧品を得ることができる。
【0016】
また、本発明の化粧品では、上記の化粧品容器の凸部の外表面に化粧料が保持されている。凸部の頂部の高さは周壁部の上端部の高さよりも高く形成されているため、化粧料が保持されている凸部が目を引きやすく、見栄えが良い化粧品を実現することができる。また、塗布具を用いずに所望の部位に直接塗布することも可能となり、需要者の美観に訴えるとともに使用性にも優れる化粧品を実現することができる。
【0017】
即ち、本発明によると、従来よりも小さい製造負荷によって、製造過程における角立ちの発生を抑制できるとともに、視覚性及び使用性にも優れる形状の化粧品を製造し得る。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施形態に係る化粧品容器を模式的に示す斜視図である。
図2】化粧品容器の正面図である。
図3】化粧品容器の平面図である。
図4図3のIV-IV線断面図である。
図5】化粧品容器を用いて化粧品を製造する各工程を示す説明図である。
図6】化粧品容器を用いて製造された化粧品と、化粧品とともに用いられる蓋とを模式的に示す分解斜視図である。
図7】蓋を被せた状態の化粧品を模式的に示す斜視図である。
図8】変形例(1)に係る化粧品容器及び化粧品を模式的に示す断面図である。
図9】変形例(2)に係る化粧品容器及び化粧品を模式的に示す断面図である。
図10】変形例(3)に係る化粧品容器及び化粧品を模式的に示す断面図である。
図11】変形例(4)に係る化粧品容器及び化粧品を模式的に示す断面図である。
図12】変形例(5)に係る化粧品容器及び化粧品を模式的に示す断面図である。
図13】変形例(6)に係る化粧品容器を模式的に示す斜視図である。
図14】変形例(6)に係る化粧品容器を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
<実施形態>
以下、本発明の実施形態に係る化粧品容器、及び、これを用いた化粧品並びにその製造方法について、図面を参照して説明する。
【0020】
[化粧品容器]
図1図4を参照して、本実施形態に係る化粧品容器1について説明する。図1は、本実施形態に係る化粧品容器1を模式的に示す斜視図である。図2図3は、それぞれ、化粧品容器1の正面図、平面図である。図4は、図3のIV-IV線断面図である。
【0021】
本実施形態に係る化粧品容器1は、例えば、口紅、リップクリーム等、常温において形状を維持できる油性化粧料を保持するための容器である。特に、本実施形態の化粧品容器1は、販促用のサンプル品(試供品)として配布することを想定した化粧品用の容器として使用されることが想定されている。そのため、本実施形態の化粧品容器1は、1回分~数回分の使用量に相当する程度の少量の化粧料を保持させることを前提とした形状を備える。なお、変形例では、化粧品容器1が製品用の化粧品容器として使用されてもよい。本実施形態では、化粧品容器1は樹脂によって成形されているが、変形例では、化粧品容器1が樹脂以外の素材、例えば、紙、布、金属等によって成形されていてもよい。
【0022】
図1図4に示すように、本実施形態の化粧品容器1は、全体として、上方に突出する凸形状の外観を有している。図4によく示されるように、本実施形態の化粧品容器1は、上方に突出する中空の立体として形成されている。この化粧品容器1は、凸部10と基部20とを備える。凸部10と基部20とは一体に成形されている。
【0023】
凸部10は、化粧料を保持するための保持部の役割を果たす部分である。本実施形態では、凸部10は、上方に向かって凸形状に形成されている。より具体的には、凸部10の外表面は、中央部に向かって膨らみを有するドーム状(略半球形状)に形成されている。凸部10の頂部はなだらかに膨らんでいる。凸部10の側部は、上方に向かって僅かに小径になるように形成されている。後で詳しく説明するように、化粧品容器1を用いて化粧品を製造する場合、この凸部10の外表面に化粧料が保持される(後述の図6参照)。
【0024】
基部20は、凸部10の周囲に設けられた部分であり、化粧品容器1のベースを構成する部分である。基部20は、底部22と、周壁部24と、上面部26と、外周壁30と、フランジ部40とを備える。
【0025】
底部22は、凸部10の下端部と連続している部分であり、凸部10の下端部から周方向外側に向けて伸びる面部分である。図3に示すように、底部22は、凸部10の周囲に環状に形成される。図2及び図4に示すように、本実施形態では、底部22は、下方に向けて撓んだ(凹んだ)形状を有するが、変形例では、底部22は平坦であってもよい。
【0026】
周壁部24は、凸部10の下端部の周囲に設けられ、上方に向かって立設する壁状部分である。即ち、周壁部24は、凸部10の下端部の周囲を囲繞する壁である。周壁部24の下端部は底部22と連続している。即ち、周壁部24の下端部と凸部10の下端部とは、底部22を介して閉塞されていると言ってもよい。図2及び図4に示すように、周壁部24の上端部は、面取りされており、上面部26に連続している。周壁部24の上端部の高さ(上面部26の高さと言ってもよい)は、凸部10の頂部の高さよりも低く形成されている。
【0027】
本実施形態の化粧品容器1では、上述の凸部10の外表面と、底部22と、周壁部24とによって、凸部10の下端部の周囲を囲む周溝部50が形成される。周溝部50は、凸部10の外表面と、底部22と、周壁部24とによって囲まれる下方に凹んだ空間部と言い換えてもよい。後で説明するように、この周溝部50は、化粧品の製造時において、余剰の化粧料が溜まる液溜まりとして機能する。本実施形態では、周溝部50の幅及び深さはともに数mm程度であるが、周溝部50の幅及び深さは、製造される化粧品によって任意の値を採用することができる。
【0028】
上面部26は、上記の通り、周壁部24の上端部と連続しており、周壁部24の上端部から周方向外側に向けて伸びる面部分である。図3に示すように、上面部26は環状に形成される。上面部26の外周縁は、外周壁30の上端部と連続している。即ち、周壁部24の上端部と外周壁30の上端部は、上面部26を介して閉塞されていると言ってもよい。また、上記の通り、上面部26の高さは、凸部10の頂部の高さよりも低く形成されている(図2及び図4参照)。
【0029】
外周壁30は、上面部26の周縁部から下方に伸びる壁状部材であり、基部20の側面を構成する部材である。本実施形態では、外周壁30は円筒形状に形成されている。外周壁30の上端部は、上面部26の周縁部と連続しているため、外周壁30の上端部の高さは、凸部10の頂部の高さよりも低い。図4に示すように、外周壁30の下端部は、底部22よりも下方まで伸びており、フランジ部40と連続している。外周壁30は、化粧品の使用時には、凸部10の化粧料に触れることなく化粧品容器1を把持するための把持部として機能する。
【0030】
また、図3に示すように、外周壁30の外表面には、後述の蓋100(図6参照)を位置決めするためのキー突起32と、蓋100を係止するための3個の係止突起34とが設けられている。キー突起32及び各係止突起34は、外周壁30の一部を外側に向けて突出させることによって形成されている。
【0031】
フランジ部40は、外周壁30の下端部から周方向外側に向けて伸びる面部分である。本実施形態では、フランジ部40は装飾、及び、蓋100を被せた際の把持部分としての役割を果たす。
【0032】
[化粧品容器を用いた化粧品の製造方法]
続いて、図5を参照して、上記の化粧品容器1を用いて化粧品を製造する方法について説明する。図5は、化粧品容器1を用いて化粧品を製造する各工程を示す説明図である。なお、図5では、理解の容易のために、化粧品容器1を断面図で表している。本実施形態の化粧品容器1を用いた化粧品は、凸部10の外表面に化粧料を付着させる付着工程(図5(a)~図5(c)参照)と、凸部10に付着させた化粧料を固化させる固化工程(図5(d)参照)の二工程を順に実行することによって製造される。以下、各工程について説明する。
【0033】
[1.付着工程]
図5(a)に示すように、まず、化粧品容器1を充填装置(図示しない)の充填ノズル70の下方に配置させる。化粧品容器1の充填ノズル70の下方位置への配置は、ベルトコンベアやターンテーブル等の搬送装置(図示しない)によって自動的に行われる。本実施形態では、充填装置には、凹部を有する従来の化粧料容器に対して化粧料を充填させるための既存の充填設備が用いられる。
【0034】
次いで、図5(b)に示すように、充填ノズル70から、所定量の化粧料Cを、凸部10に対して吐出させる。ここで充填ノズル70から吐出される化粧料Cは溶融状態(即ち、液状又はペースト状の形態)である。この溶融状態の化粧料Cのことを「バルク」と呼んでもよい。本実施形態では、化粧料Cは、常温において形状を維持できる油性化粧料であり、加熱時に溶融状態となる一方で、常温環境下では固体状態が保たれるものである。変形例では、化粧料Cは、溶剤が添加されることで溶融状態となり、その後溶剤が除去されることによって常温環境下で固体状態が保たれるものであってもよい。充填ノズル70から化粧料Cが吐出されることで、化粧品容器1の凸部10の上方から、溶融状態の化粧料Cが凸部10に対して掛けられる。凸部10の外表面に掛けられた化粧料Cは、凸部10の外表面を伝って流れる。この過程で、凸部10の外表面に化粧料Cが付着される。なお、この際、溶融状態の化粧料Cは、凸部の外表面を伝って溜まることなく流れるため、いわゆる角立ちが発生することもない。
【0035】
図5(c)に示すように、凸部10の上方から掛けられた溶融状態の化粧料Cが、凸部10を伝って流れた結果、凸部10の外表面には、所定の厚さで満遍なく化粧料Cが付着される。この際、凸部10を伝って流れ落ちた化粧料Cの一部(即ち、余剰の化粧料C)は、周溝部50内に溜まり、保持される。即ち、周溝部50が液溜まりとして機能する。周溝部50が液溜まりとして機能することで、基部20の他の部分(例えば、上面部26、外周壁30等)に余剰の化粧料Cが付着することが抑制される。これにより、化粧料保持部である凸部10の外表面に見栄えよく化粧料Cを付着させることができる。図5(c)の時点で、化粧品容器1は、充填ノズル70の下方位置から次工程に向かう位置へと搬送装置によって自動的に移動されてもよい。
【0036】
[2.固化工程]
図5(d)に示すように、前工程の付着工程において凸部10の外表面に付着させた化粧料Cを固化させる。本実施例では、自然放熱又は冷却装置による冷却によって化粧料Cの温度を常温まで下げることにより、化粧料Cを固化させる。なお、変形例において、化粧料Cとして溶剤が添加されることで溶融状態となる性質のものを使用している場合には、この工程において、所定の手段によって溶剤を除去させることで化粧料Cを固化させてもよい。この工程において化粧料Cが固化されることにより、凸部10の外表面に化粧料Cが保持された化粧品2が完成する。
【0037】
以上、本実施形態に係る化粧品容器1の構成と、化粧品容器1を用いた化粧品の製造方法について説明した。
【0038】
ここで、本実施形態に係る化粧品容器1及び化粧品の製造方法の利点を明確に理解するために、比較例として、従来知られている化粧品保持体及びその化粧料保持体を用いた化粧品の製造方法について言及しておく。比較例の化粧料保持体は、単にシート状の基材を立体形状に成形した形状を有する。比較例の化粧料保持体を用いて化粧品を製造する場合、立体形状に成形された化粧料保持体を液状の化粧料スラリーに浸漬させることによって、化粧料組成物を化粧料保持体に付着させ、その後化粧料組成物を固化させることで、化粧料保持体に化粧料が保持された化粧品を製造している。
【0039】
しかしながら、比較例の製造方法では、化粧料組成物を化粧料保持体に付着させる際、化粧料保持体を持ち上げる工程、化粧料保持体の保持面を下方に向けて化粧料スラリーに浸漬させる工程、スラリーに浸漬させた後の化粧料保持体を再度持ち上げる工程、化粧料組成物が付着した保持面を上方に向ける工程、の四工程を順に行う必要がある。このような手法によって化粧料保持体に化粧料組成物を付着させる場合、化粧料スラリーの粘度によっては、化粧料組成物が付着した保持面を上方に向けた際にいわゆる角立ちが起きてしまい、美観に悪影響を与えるおそれがある。また、従来、このような複雑な動作を伴う各工程は作業者による手作業で行われることが多かったため、化粧品の製造に伴う負荷が大きく、製造コストの増大を招くという問題もあった。
【0040】
これに対し、本実施形態に係る化粧品容器1を用いれば、上記の通り、化粧品の製造過程において、凸部10の外表面に化粧料Cを付着させる際に、凸部10の上方から溶融状態の化粧料Cを凸部10に対して掛ける方式を採用することができる(図5(a)~図5(c)参照)。即ち、凸部10の上方から溶融状態の化粧料Cを凸部に対して掛けることで、溶融状態の化粧料が凸部10の外表面を伝って溜まることなく流れるため、いわゆる角立ちが発生することが抑制される。また、化粧品容器1の周溝部50が液溜まりとして機能するため、上方から溶融状態の化粧料Cを掛けたとしても、凸部10を伝って流れ落ちた化粧料Cの一部を周溝部50内に保持させることができる。そのため、本実施形態の化粧品容器1及び製造方法によれば、上方から化粧料Cを掛ける方式を採用したとしても、余剰の化粧料Cが基部20の他の部分(例えば、上面部26、外周壁30等)に付着することを抑制することができる。その結果、凸部10の外表面に化粧料Cを保持させた化粧品2を得ることができる(図5(d)参照)。このように、製造過程における角立ちの発生を効果的に抑制できるとともに、凸部10の外表面に見栄えよく化粧料Cを保持させた使用性及び視覚性に優れる化粧品2を得ることができる。
【0041】
また、凸部10に化粧料Cを付着させる方式として上方から溶融状態の化粧料Cを掛ける方式を採用することで、凹部を有する容器に対して化粧料を充填させるための既存の充填設備を用いることができる。また、凸部10に化粧料Cを付着させるために、凸部10の上方から化粧料Cを掛けるだけでよく、化粧品容器1を持ち上げたり保持面を下方に向けたりする必要もないため、作業者が細かい手作業を行う必要もない。周溝部50が液溜まりとして機能するため、凸部10以外の部分に付着した余剰の化粧料Cを拭き取ったり、凸部10の外表面にのみ化粧料Cが付着するように細かい調整を行ったりする必要もない。その結果、比較例の場合(即ち従来の場合)に比べ、凸部10に化粧料Cを付着させる際の工程数を少なくすることができる。既存の充填設備を大きな変更なく用いることができ、作業者による手作業を省略することもできる。その結果、製造コストの低減にも資する。即ち、本発明の化粧品容器1及び化粧品容器1を用いた製造方法によると、従来よりも小さい製造負荷により、凸部10の外表面に化粧料Cが保持された化粧品2を得ることができる。
【0042】
[化粧品容器を用いて製造される化粧品]
続いて、図6図7を参照して、上記の化粧品容器1を用いて上記の製造方法によって製造される化粧品2について説明する。図6は、本実施形態に係る化粧品2と、化粧品2とともに用いられる蓋100とを模式的に示す分解斜視図である。図7は、蓋100を被せた状態の化粧品2を模式的に示す斜視図である。
【0043】
図6に示すように、化粧品2は、上記の化粧品容器1の凸部10の外表面に化粧料Cが保持されているものである。上記の通り、本実施形態では、化粧料Cは、常温において形状を維持できる油性化粧料である。保持されている化粧料Cは、凸部10の形状に沿っており、中央部に向かって膨らみを有するドーム状(略半球形状)に形成されている。また、本実施形態の化粧品2は、販促用のサンプル品(試供品)として配布することを想定した化粧品であるため、化粧料Cの量は、数回分の使用量に相当する程度の量である。そのため、本実施形態では、化粧料Cは、凸部10の外表面に比較的薄く付着されている。付着されている化粧料Cの厚みは、例えば、コンマ数mm~数mm程度である。
【0044】
図6図7に示すように、本実施形態では、輸送時、配布時、携帯時に化粧料Cを保護するために、蓋100を被せることが予定されている。蓋100は、本体110と、鍔部130とを備えている。
【0045】
本体110は、上端が閉塞された円筒形状に形成されている。本体110の内径は、基部20の外周壁30を収容できる程度の長さに形成されている。本体110の高さは、化粧品2に被せた際に、上面内部が化粧品に付着しない程度の高さに形成されている。本体110の側面には、キー溝112と、3個の係止部114とが設けられている。キー溝112及び各係止部114は、本体110の側面の一部を外側に突出させることによって形成されている。キー溝112は、キー突起32と係合可能である。蓋100を化粧品2に被せる際にはキー溝112とキー突起32の位置を合わせることで、蓋100を位置決めすることができる。また、蓋100を化粧品2に被せた際に、係止部114の内面の凹部内に係止突起34を嵌入させることで、蓋100が化粧品容器1から脱落しないように蓋100と化粧品2とを係止させることができる。
【0046】
鍔部130は、本体110の下端部から周方向外側に向けて伸びる面部分である。鍔部130は、蓋100を化粧品2に被せた際に、フランジ部40の上面に重なる形状に形成されている。本実施例では、鍔部130は、装飾、及び、蓋100を取り外す際の把持部分としての役割を果たす。
【0047】
図7に示すように、使用時以外は蓋100を化粧品2に被せ、化粧料Cを保護することができる。上記の通り、蓋100を被せた際には、キー溝112とキー突起32が係合するとともに、係止部114と係止突起34とが係合する。これにより、蓋100が位置決めされるとともに、蓋100の脱落が防止される。
【0048】
本実施形態の化粧品2を使用する場合、まず使用者は蓋100を取り外し、化粧料Cを露出させる。使用者は、化粧品容器1の外周壁30などを指で把持して持ち上げ、凸部10に把持された化粧料Cを、所望の使用部位(唇等)に直接接触させることで、化粧料Cを使用部位に塗布する。
【0049】
以上、本実施形態に係る化粧品2の構成と使用方法について説明した。上記の通り、本実施形態の化粧品2では、周壁部24の上端部の高さ、上面部26の高さ、及び、外周壁30の上端部の高さが、いずれも、化粧料Cが保持される凸部10の頂部の高さより低く形成されている。そのため、化粧料Cが保持されている凸部10が目を引きやすく、見栄えが良い化粧品を実現することができる。需要者の美観に訴える化粧品を実現することができる。また、使用者に、実際の商品に近い使用感を与えることもできる。
【0050】
また、本実施形態の化粧品2では、保持されている化粧料Cは、凸部10の形状に沿っており、中央部に向かって膨らみを有するドーム状(略半球形状)に形成されている。そのため、角がある形状に形成されている場合に比べ、化粧料Cを塗布する際、凸部10の全面を有効に使いやすく、凸部10に保持された化粧料Cを余さず使用できるという利点もある。また、丸みを帯びた形状が需要者の美観に訴えるという利点もある。また、凸部10のドーム形状の曲率(R)として、実際の商品の使用面の曲率(R)と同じ曲率(R)を採用することで、使用者に実商品に近い使用感を与えることもできる。さらに、凸部10がドーム状に形成されていることで、製造過程において溶融状態の化粧料Cを上方から掛けた際に、化粧料Cが凸部10の一部に溜まることがなく滑らかに流れるため、いわゆる角立ちの発生が効果的に抑制されるという利点もある。
【0051】
さらに、本実施形態の化粧品2は、外周壁30を備えることで、使用時に使用者が外周壁30を指で確実に把持することができる。そのため、使用者が安定して化粧品を把持することができ、使用者に高い使用感を実感させることができる。また、使用者は、別途塗布具を用いずに化粧料Cを使用することができる。従来のサンプル化粧品に添付されていた簡易塗布具を省略することができ、製造コストの低減にも資する。また、使用者は、所望の部位に直接化粧料を塗布することができる。そのため、使用者に、実際の商品に近い使用感を与えることができる。
【0052】
さらに、本実施形態の化粧品2では、周壁部24の上端部の高さ、上面部26の高さ、及び、外周壁30の上端部の高さが、いずれも、化粧料Cが保持される凸部10の頂部の高さより低く形成されている。そのため、化粧料Cを塗布する際に、上面部26及び外周壁30が顔の一部等に当たるなどして邪魔になる事態が起こり難い。使用者が塗り難さを感じる事態が抑制され、使用者に高い使用感を与えることができる。
【0053】
<変形例1>
上記の実施形態では、化粧品容器1は上面部26を有している(図1図4参照)。これに限られず、図8に示すように、変形例の化粧品容器201及び化粧品202においては、上面部26が省略されてもよい。図8は、本変形例の化粧品容器201及び化粧品202を示す説明図である。図8では、理解の容易のために、化粧品容器201及び化粧品202は簡略化した断面図として図示している(後述の図9図12についても同様)。また、上記の実施形態に係る化粧品容器1及び化粧品2のものと共通する要素については、図1図7中の符号と同じ符号を用いて示し、詳細な説明を省略する(後述の図9図12についても同様)。図8に示すように、本変形例では、周壁部24の上端部と外周壁30の上端部とが直接連続しており、上面部26(図1図4参照)が設けられていない。即ち、本変形例では、基部220の上部がエッジ状に形成される。本変形例の周壁部24と外周壁30の構成も、「周壁部の上端部と外壁部の上端部との間が閉塞されている」ことの一例である。
【0054】
<変形例2>
上記の実施形態では、化粧品容器1は上面部26及び外周壁30を有している(図1図4参照)。これに限られず、図9に示すように、変形例の化粧品容器301及び化粧品302においては、上面部26及び外周壁30が省略されてもよい。図9は、本変形例の化粧品容器301及び化粧品302を示す説明図である。図9に示すように、本変形例では、周壁部24の上端部に連続する他の部分(即ち、上面部26及び外周壁30)が設けられていない。即ち、本変形例では、基部320が底部22と周壁部24のみを備え、基部320全体がいわゆる「返し」のような態様で設けられている。
【0055】
<変形例3>
また、図10に示す化粧品容器401及び化粧品402のように、外周壁30のみが省略されてもよい。図10に示すように、本変形例では、上面部426の外周縁に連続する他の部分(即ち外周壁30)が設けられていない。即ち本変形例では、基部420全体が略板状に形成されている
【0056】
<変形例4>
上記の実施形態では、化粧品容器1は底部22を有している(図1図4参照)。これに限られず、図11に示すように、変形例の化粧品容器501及び化粧品502においては、底部22が省略されてもよい。この場合、基部520が底部22を含まないため、周溝部550は、凸部10の外表面と、周壁部24とによって形成され、断面略V字状の形状に形成される。本変形例の周溝部550の構成も、「凸部の下端部と周壁部の下端部との間が閉塞されており、凸部の外表面と周壁部とによって、凸部の下端部の周囲に周溝部が形成される」ことの一例である。
【0057】
<変形例5>
また、図12に示すように、変形例の化粧品容器601及び化粧品602においては、基部620のうちの底部622が、上段部622aと下段部622bの二段に形成されていてもよい。上段部622aの高さは上面部26の高さと同じであり、下段部622bの高さは、上段部622aの高さよりも低く形成されている。即ち、本変形例では、凸部10の下端部と周壁部24の下端部とが、底部622(即ち上段部622aと下段部622b)によって閉塞される。この場合、周溝部650は、凸部10の外表面と、底部622(即ち上段部622aと下段部622b)と、周壁部24とによって形成される。本変形例の周溝部650の構成も、「凸部の下端部と周壁部の下端部との間が閉塞されており、凸部の外表面と周壁部とによって、凸部の下端部の周囲に周溝部が形成される」ことの一例である。
【0058】
<変形例6>
上記の実施形態において、化粧品容器1の凸部10は、その外表面が中央部に向かって膨らみを有するドーム状(略半球形状)に形成されている。これに限られず、凸部10は、上方に向かって凸形状に形成され、外表面に化粧料を保持させることができれば、任意の形状に形成されていてもよい。例えば、図13図14に示すように、変形例の化粧品容器701では、棒状口紅を模した形状の凸部10が採用されてもよい。この他にも、個別の図示は省略するが、凸部10は、上方に向かって凸形状に形成され、外表面に化粧料を保持させることができれば、円柱状、多角柱状、球状、円錐状、多角錐状、台状、球状、多面体状等の各形状に形成されていてもよい。また、凸部10の外表面も平滑でなくてもよく、外表面に適宜凹凸が設けられていてもよい。
【0059】
<変形例7>
上記の実施形態では、凸部10の外表面に保持される化粧料は、常温において形状を維持できる油性化粧料である。これに限られず、凸部10の外表面に保持される化粧料は、常温において形状を維持できる化粧料であれば、粉体化粧料等、任意の化粧料であってもよい。なお、その場合も、化粧料は、凸部10への付着の際に溶融状態(即ちペースト状又は液状)であるとともに、その後固化された場合に、常温において固体形状を維持できる性質のものであることが好ましい。
【0060】
<変形例8>
上記の実施形態では、凸部10の外表面に保持される化粧料は、凸部10の外表面の全体に保持されるものである。これに限られず、凸部10の外表面に保持される化粧料は、凸部10の外表面の一部にのみ保持されるものであってもよい。
【0061】
<変形例9>
上記の実施形態では、周壁部24の下端部と凸部10の下端部とは、底部22を介して完全に閉塞されている(図1図4参照)。これに限られず、変形例では、底部22の一部に通孔が形成されていてもよい。この場合、化粧品2の製造過程において、凸部10の上方から溶融状態の化粧料Cを凸部10に掛けた際、凸部10を伝って流れ落ちた化粧料Cの一部を周溝部50内に保持させることなく、通孔を介して化粧品容器1の外部に流出させるようにしてもよい。本変形例の通孔の構成が、「凸部の下端部と周壁部の下端部との間の一部に、通孔が形成されている」ことの一例である。
【0062】
<変形例10>
上記の実施形態では、周溝部50は、下方に向けて撓んだ(凹んだ)形状に形成される(図2図4参照)。これに限られず、周溝部50は、任意の断面形状に形成されていてもよい。従って、例えば、周溝部50は、部分的に凹凸が設けられることにより、部分的に深さの異なる形状に形成されていてもよい。
【0063】
<変形例11>
また、上記の実施形態では、周溝部50は、凸部10の下端部の周囲を囲繞する環状に形成されている(図3参照)。これに限られず、他の例では、周溝部50は、凸部10の下端部の周囲を囲繞するように形成されていれば、平面視した際にデザイン性のある多角形状に見える形状等、任意の形状に形成されていてもよい。
【0064】
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。
【符号の説明】
【0065】
1 化粧品容器
2 化粧品
10 凸部
20 基部
22 底部
24 周壁部
26 上面部
30 外周壁
32 キー突起
34 係止突起
40 フランジ部
50 周溝部
70 充填ノズル
100 蓋
110 本体
112 キー溝
114 係止部
130 鍔部
201 化粧品容器
202 化粧品
220 基部
301 化粧品容器
302 化粧品
320 基部
401 化粧品容器
402 化粧品
420 基部
426 上面部
501 化粧品容器
502 化粧品
520 基部
550 周溝部
601 化粧品容器
602 化粧品
620 基部
622 底部
622a 上段部
622b 下段部
650 周溝部
701 化粧品容器
C 化粧料
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14