(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022101815
(43)【公開日】2022-07-07
(54)【発明の名称】電子レシート管理サーバ、電子レシートシステム、電子レシート管理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/20 20120101AFI20220630BHJP
G06Q 30/02 20120101ALI20220630BHJP
G07G 1/06 20060101ALI20220630BHJP
【FI】
G06Q20/20 370
G06Q30/02 376
G07G1/06 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020216124
(22)【出願日】2020-12-25
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 掲載年月日:令和2年7月10日、掲載アドレス:https://game.ireceipt.jp/service/?event_id=c5ecae024760a44c674a8df428&receipt_id=1&company_id=18A4F6EAF63311E5A9A9005056B52B5A&customer_id=5&transaction_id=1&preview=1
(71)【出願人】
【識別番号】515043277
【氏名又は名称】株式会社ログノート
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148149
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 幸男
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(72)【発明者】
【氏名】高津 祐一
(72)【発明者】
【氏名】中村 悌
(72)【発明者】
【氏名】林 大輔
【テーマコード(参考)】
3E142
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
3E142CA13
3E142CA17
3E142DA04
3E142DA20
3E142EA04
3E142FA14
3E142GA16
3E142JA02
3E142JA03
5L049BB07
5L055AA42
(57)【要約】
【課題】好適に電子レシートを提供できる電子レシート管理サーバ等を提供する。
【解決手段】電子レシートサーバのCPUは、ユーザ端末から受信した電子レシートIDに対応する購買情報を会員購買情報から検索して取得する(ステップS101)。取得した購買情報から電子レシートを生成する(ステップS102)。ゲーム表示条件情報を参照して、電子レシートにゲームを実施可能なゲームリンク情報を表示させるか否かを判定する(ステップS103)。ゲームリンク情報を表示させると判定された場合(ステップS104;Yes)、生成した電子レシートにゲームリンク情報(ゲーム実行へのリンクとなる画像等)を付加し(ステップS105)、電子レシート生成処理を終了する。
【選択図】
図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の購買情報と購買情報識別子とを対応付けて記憶する購買情報記憶手段と、
商品の購買者であるユーザの端末から前記購買情報識別子を含む電子レシート取得要求を受信する受信手段と、
前記電子レシート取得要求を受信した場合、該電子レシート取得要求に含まれる前記購買情報識別子に対応する前記購買情報を前記購買情報記憶手段から取得して、該購買情報に基づいて電子レシート情報を生成する生成手段と、
前記生成手段が生成した前記電子レシート情報を前記電子レシート取得要求を送信した端末に送信する送信手段と、を備え、
前記生成手段は、所定条件を満たす場合、ゲームの実施を選択可能なゲームリンクを付加して前記電子レシート情報を生成する
ことを特徴とする電子レシート管理サーバ。
【請求項2】
前記所定条件は、前記電子レシート情報が示す購買日時から現在の日時から所定期間以内であることを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の電子レシート管理サーバ。
【請求項3】
請求項1または2に記載の電子レシート管理サーバと、
ゲーム情報を提供可能なゲーム提供サーバと、を備える電子レシートシステムであって、
前記ゲーム提供サーバは、前記電子レシート情報を受信した端末において、前記電子レシート情報に含まれる前記ゲームリンクが選択された場合に、該端末にユーザが実施可能なゲームに関する前記ゲーム情報を送信するゲーム情報送信手段を備える
ことを特徴とする電子レシートシステム。
【請求項4】
ネットワークを介して前記ゲーム情報送信手段が送信する前記ゲーム情報を設定可能であり、
前記ゲーム提供サーバは、
前記ゲーム情報送信手段が送信した前記ゲーム情報に基づいてゲームが実施されたことを示すゲーム実施情報を受信した場合、ゲーム結果を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された前記ゲーム結果を、前記ゲーム情報の設定元に送信する特典情報送信手段と、をさらに備える
ことを特徴とする請求項3に記載の電子レシートシステム。
【請求項5】
商品の購買情報と購買情報識別子とを対応付けて記憶し、
商品の購買者であるユーザの端末から前記購買情報識別子を含む電子レシート取得要求を受信し、
前記電子レシート取得要求を受信した場合、該電子レシート取得要求に含まれる前記購買情報識別子に対応する前記購買情報を取得して、該購買情報に基づいて電子レシート情報を生成し、
生成した前記電子レシート情報を前記電子レシート取得要求を送信した端末に送信し、
所定条件を満たす場合、ゲームの実施を選択可能なゲームリンクを付加して前記電子レシート情報を生成する
ことを特徴とする電子レシート管理方法。
【請求項6】
コンピュータを、
商品の購買情報と購買情報識別子とを対応付けて記憶する購買情報記憶手段、
商品の購買者であるユーザの端末から前記購買情報識別子を含む電子レシート取得要求を受信する受信手段、
前記電子レシート取得要求を受信した場合、該電子レシート取得要求に含まれる前記購買情報識別子に対応する前記購買情報を前記購買情報記憶手段から取得して、該購買情報に基づいて電子レシート情報を生成する生成手段、
前記生成手段が生成した前記電子レシート情報を前記電子レシート取得要求を送信した端末に送信する送信手段、として機能させ、
前記生成手段は、所定条件を満たす場合、ゲームの実施を選択可能なゲームリンクを付加して前記電子レシート情報を生成する
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子レシート管理サーバ、電子レシートシステム、電子レシート管理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子レシートにクーポンがあることを示す情報を付加して表示する電子レシートシステムが提案されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のシステムでは、電子レシートにクーポンの情報を表示するだけで面白みがなかった。
【0005】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、好適に電子レシートを提供できる電子レシート管理サーバ等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の電子レシート管理サーバは、
商品の購買情報と購買情報識別子とを対応付けて記憶する購買情報記憶手段と、
商品の購買者であるユーザの端末から前記購買情報識別子を含む電子レシート取得要求を受信する受信手段と、
前記電子レシート取得要求を受信した場合、該電子レシート取得要求に含まれる前記購買情報識別子に対応する前記購買情報を前記購買情報記憶手段から取得して、該購買情報に基づいて電子レシート情報を生成する生成手段と、
前記生成手段が生成した前記電子レシート情報を前記電子レシート取得要求を送信した端末に送信する送信手段と、を備え、
前記生成手段は、所定条件を満たす場合、ゲームの実施を選択可能なゲームリンクを付加して前記電子レシート情報を生成する。
【0007】
前記所定条件は、前記電子レシート情報が示す購買日時から現在の日時から所定期間以内であることを含むようにしてもよい。
【0008】
また、本発明の電子レシートシステムは、
前記電子レシート管理サーバと、
ゲーム情報を提供可能なゲーム提供サーバと、を備える電子レシートシステムであって、
前記ゲーム提供サーバは、前記電子レシート情報を受信した端末において、前記電子レシート情報に含まれる前記ゲームリンクが選択された場合に、該端末にユーザが実施可能なゲームに関する前記ゲーム情報を送信するゲーム情報送信手段を備える。
【0009】
ネットワークを介して前記ゲーム情報送信手段が送信する前記ゲーム情報を設定可能であり、
前記ゲーム提供サーバは、
前記ゲーム情報送信手段が送信した前記ゲーム情報に基づいてゲームが実施されたことを示すゲーム実施情報を受信した場合、ゲーム結果を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された前記ゲーム結果を、前記ゲーム情報の設定元に送信する特典情報送信手段と、をさらに備えるようにしてもよい。
【0010】
また、本発明の電子レシート管理方法は、
商品の購買情報と購買情報識別子とを対応付けて記憶し、
商品の購買者であるユーザの端末から前記購買情報識別子を含む電子レシート取得要求を受信し、
前記電子レシート取得要求を受信した場合、該電子レシート取得要求に含まれる前記購買情報識別子に対応する前記購買情報を取得して、該購買情報に基づいて電子レシート情報を生成し、
生成した前記電子レシート情報を前記電子レシート取得要求を送信した端末に送信し、
所定条件を満たす場合、ゲームの実施を選択可能なゲームリンクを付加して前記電子レシート情報を生成する。
【0011】
また、本発明のプログラムは、
コンピュータを、
商品の購買情報と購買情報識別子とを対応付けて記憶する購買情報記憶手段、
商品の購買者であるユーザの端末から前記購買情報識別子を含む電子レシート取得要求を受信する受信手段、
前記電子レシート取得要求を受信した場合、該電子レシート取得要求に含まれる前記購買情報識別子に対応する前記購買情報を前記購買情報記憶手段から取得して、該購買情報に基づいて電子レシート情報を生成する生成手段、
前記生成手段が生成した前記電子レシート情報を前記電子レシート取得要求を送信した端末に送信する送信手段、として機能させ、
前記生成手段は、所定条件を満たす場合、ゲームの実施を選択可能なゲームリンクを付加して前記電子レシート情報を生成する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、好適に電子レシートを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】実施の形態における電子レシートシステムの構成例を示す図である。
【
図2】電子レシートサーバの構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】店舗端末の構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】ユーザ端末の構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】電子レシート会員サーバの構成の一例を示すブロック図である。
【
図6】ゲーミフィケーションの構成の一例を示すブロック図である。
【
図7】リテール端末の構成の一例を示すブロック図である。
【
図8】会員購買情報のデータ構成の一例を示す図である。
【
図9】会員情報のデータ構成の一例を示す図である。
【
図10】ゲーム情報のデータ構成の一例を示す図である。
【
図11】ゲーム結果情報のデータ構成の一例を示す図である。
【
図12】電子レシートシステムにおける処理の流れを示す図である。
【
図13】電子レシートシステムにおける処理の流れを示す図である。
【
図14】電子レシート生成処理の一例を示すフローチャートである。
【
図15】電子レシートシステムにおける処理の流れを示す図である。
【
図16】(A)は電子レシートの表示例、(B)はゲーム画面の表示例、(C)及び(D)はゲーム結果画面の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態に係る電子レシートシステムについて図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は、電子レシートシステム100の構成例を示す図である。電子レシートシステム100は、例えば、
図1に示すように、電子レシートサーバ10と、店舗端末20と、ユーザ端末30と、電子レシート会員サーバ40と、ゲーミフィケーションサーバ50と、リテール端末60と、から構成される。電子レシートサーバ10と、店舗端末20と、ユーザ端末30と、電子レシート会員サーバ40と、ゲーミフィケーションサーバ50と、リテール端末60と、はネットワーク90を介して接続される。
【0016】
電子レシートサーバ10は、店舗端末20からユーザの購買情報を受信し、ユーザの情報と対応付けて購買情報を記憶する。また、電子レシートサーバ10は、ユーザ端末30から電子レシートの閲覧要求を受信すると、該閲覧要求に応じた電子レシート情報をユーザ端末30に送信する。本実施の形態の電子レシートサーバ10は、本発明の電子レシート管理サーバとなっている。
【0017】
店舗端末20は、例えば、店舗に設けられるPOS(Point of Sale)端末であり、ユーザ端末30を介して、顧客であるユーザが商品を購入した際の決済処理を行うとともに、ユーザ端末30から読み取ったユーザの情報及び購入した商品の情報(購買情報)を電子レシートサーバ10に送信する。なお、
図1では、3つの店舗端末20が示されているが、店舗端末20は店舗毎に設けられるため、電子レシートシステム100における店舗端末20の数は任意の数でよい。また、店舗毎に複数の店舗端末20が設けられていてもよい。
【0018】
ユーザ端末30は、通信機能を持った携帯端末であり、典型的にはユーザ所有のスマートフォンである。ユーザ端末30は、タブレット端末、スマートウォッチ等の他の通信端末であってもよい。ユーザ端末30では、ディスプレイにユーザの情報(例えば店舗における会員番号)に対応したコードを表示させることができる。店舗端末20は、該コードを読み取ることでユーザの情報を取得でき、ユーザの情報及び購買情報を電子レシートサーバ10に送信することができる。また、ユーザ端末30は、店舗端末20においてユーザの情報を読み取らせた上での決済処理が完了すると、電子レシートサーバ10から電子レシートの閲覧用のリンクを受信し、該リンクから電子レシートを表示可能となっている。
【0019】
このように、電子レシートシステム100では、店舗端末20における決済の際にユーザの情報を読み込ませることで、店舗端末20における紙のレシートの発行に代えてまたは加えて、電子レシートを発行し、ユーザ端末30により閲覧できるようになっている。
【0020】
電子レシート会員サーバ40は、ユーザの店舗(店舗が所属するリテール)における会員番号と電子レシートシステム100における会員IDとを対応付けて記憶する。そして、電子レシート会員サーバ40は、店舗端末20から店舗(リテール)における会員番号を受信すると、電子レシートシステム100における会員IDに変換して店舗端末20に返信する。
【0021】
ゲーミフィケーションサーバ50は、電子レシートを介してユーザ端末30にて実行可能なゲームを提供するとともに、実行されたゲームの結果をユーザ端末30及びリテール端末60に送信する。
【0022】
リテール端末60は、電子レシートシステム100における店舗端末20が置かれた店舗を統括するリテール(小売業者、企業、メーカ)の統括用の情報処理端末であり、例えばパーソナルコピュータ、タブレット、スマートフォン等である。リテール端末60により、ゲーミフィケーションサーバ50で提供するゲームの内容を設定可能となっている。また、リテール端末60は、ゲーミフィケーションサーバ50により提供されたゲームの結果や、ゲーム結果に応じた特典情報の管理を行う。なお、
図1に示すように、リテール端末60は少なくとも1つであればよく、電子レシートシステム100は複数のリテール端末60を備えてもよい。例えば、電子レシートシステム100を複数のリテールが利用する場合には、リテールの数に応じたリテール端末60が設けられればよい。
【0023】
ネットワーク90は、例えば、インターネットや専用線といった各種の情報を伝送可能な通信ネットワークである。
【0024】
図2は、電子レシートサーバ10の構成の一例を示すブロック図である。電子レシートサーバ10、例えば、通信インタフェース13と、CPU(Central Processing Unit)14と、ROM(Read Only Memory)15と、RAM(Read Only Memory)16と、補助記憶装置17と、を備える。
【0025】
通信インタフェース13は、上述したネットワーク90を介して通信するためのハードウェアであり、例えば、有線または無線LAN(Local Area Network)モジュールである。
【0026】
CPU14は、電子レシートサーバ10を統括的に制御する。ROM15は、CPU14が実行する動作プログラムや各種のデータを記憶する。RAM16は、CPU14の作業領域として使用される。
【0027】
補助記憶装置17は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)といった記憶装置や、読み書き可能な不揮発性の半導体メモリで構成される。読み書き可能な不揮発性の半導体メモリは、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ等である。補助記憶装置17には、店舗端末20から購買情報を受信して購買情報を記憶し、要求に応じてユーザ端末30に対して電子レシートを提供するためプログラムが記憶される。即ち、補助記憶装置17には、パーソナルコピュータ等の情報処理装置を、本実施の形態の電子レシートサーバ10として機能させるためのプログラムが記憶される。なお、電子レシートサーバ10として機能させるためのプログラムは、ROM15に記憶されてもよい。
【0028】
なお、情報処理装置を、本実施の形態の電子レシートサーバ10として機能させるためのプログラムは、ネットワークを介してダウンロードできるようにしてもよいし、CD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)、光磁気ディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、HDD、SSD等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布することも可能である。
【0029】
また、補助記憶装置17には、電子レシートの提供先となるユーザ(会員)の購買情報である会員購買情報171が会員毎に記憶される。
【0030】
会員購買情報171は、
図8に示すように、電子レシートシステム100における会員の識別情報(識別子)である会員IDと、その会員の購買履歴と、を対応付けた情報である。購買履歴は、
図8に示すようなに、購買情報の識別情報であるレシートIDと、店舗、日時、購買商品、商品金額、支払い金額、支払い方法等の購買情報と、を対応付けた情報である。購買情報は、通常レシートに記載される情報であればよい。このように、会員購買情報171は、会員の購買情報が購買履歴として蓄積された情報となっている。なお、会員購買情報171には、名前、年齢、性別、住所、電話番号、誕生日等の会員の詳細情報や他の情報が対応付けて記憶されてもよい。
【0031】
また、補助記憶装置17には、電子レシートにゲームリンクを表示する条件(電子レシートにおけるゲーム表示条件)を定義したゲーム表示条件情報172が記憶される。電子レシートにおけるゲーム表示条件は、例えば、購買金額、購入した商品、購買者の性別、年齢、購入、購入からの期間、購買時の天候といった複数の条件のうちいずれかであればよく、これらの条件を組合せたものであってもよい。ゲーム表示条件情報172は、任意の表示条件をリテール端末60から設定可能となっている。これによりリテール所望の条件でゲームを提供できる。
【0032】
図3は、店舗端末20の構成の一例を示すブロック図である。店舗端末20、例えば、ディスプレイ21と、操作受付部22と、通信インタフェース23と、CPU24と、ROM25と、RAM26と、補助記憶装置27と、を備える。
【0033】
ディスプレイ21は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示デバイスを含んで構成される。ディスプレイ21は、CPU24の制御の下、コードスキャナ28による読取結果や操作受付部22により受け付けた操作に応じて、商品情報や決済情報を表示する。
【0034】
操作受付部22は、キーボード、ボタン、タッチパネルの入力デバイスにより構成され、店舗の店員の操作入力を受け付け、受け付けた操作に係る信号をCPU24に送出する。
【0035】
通信インタフェース23は、上述したネットワーク90を介して通信するためのハードウェアであり、例えば、有線または無線LANモジュールである。
【0036】
CPU24は、店舗端末20を統括的に制御する。ROM25は、CPU24が実行する動作プログラムや各種のデータを記憶する。RAM26は、CPU24の作業領域として使用される。
【0037】
補助記憶装置27は、HDD、SSDといった記憶装置や、読み書き可能な不揮発性の半導体メモリで構成される。補助記憶装置27には、ユーザ端末30から会員番号を読み取って決済処理を行い、該決済処理に対応した購買情報を電子レシートサーバ10に送信するためプログラムが記憶される。なお、該プログラムは、ROM25に記憶されてもよい。
【0038】
コードスキャナ28は、商品に記載されたバーコードやユーザ端末30に表示された二次元コードといったコードシンボルを読み取り、読み取った内容に対応した信号をCPU24に送出する。
【0039】
プリンタ29は、購買情報に対応したレシート等の印字、出力するプリンタ装置である。なお、プリンタ29を省略して、レシート等の印字、出力に、店舗端末20の外部のプリンタ装置を使用するようにしてもよい。また、店舗端末20を外部のプリンタ装置とスマートフォンやタブレット等の情報処理端末とで構成してもよい。
【0040】
この実施の形態では、店舗端末20から電子レシートサーバ10や電子レシート会員サーバ40に対して情報を送信するようになっているが、店舗における商品情報や購買情報等を蓄積する店舗サーバを設けて、店舗端末20から店舗サーバを経由して電子レシートサーバ10や電子レシート会員サーバ40に対して情報を送信するようにしてもよい。
【0041】
図4は、ユーザ端末30の構成の一例を示すブロック図である。ユーザ端末30、例えば、ディスプレイ31と、操作受付部32と、通信インタフェース33と、CPU34と、ROM35と、RAM36と、補助記憶装置37と、を備える。
【0042】
ディスプレイ31は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示デバイスを含んで構成される。ディスプレイ31は、CPU34の制御の下、ユーザ操作に応じた各種の画面等を表示する。
【0043】
操作受付部32は、キーボタン、タッチパネル等の入力デバイスにより構成され、ユーザからの操作入力を受け付け、受け付けた操作に係る信号をCPU34に送出する。
【0044】
通信インタフェース33は、上述したネットワーク90を介して通信するためのハードウェアであり、例えば、有線または無線LANモジュールである。
【0045】
CPU34は、ユーザ端末30を統括的に制御する。ROM35は、CPU34が実行する動作プログラムや各種のデータを記憶する。RAM36は、CPU34の作業領域として使用される。
【0046】
補助記憶装置37は、読み書き可能な不揮発性の半導体メモリで構成される。補助記憶装置37には、ユーザの会員情報(店舗会員番号)を示すバーコードや二次元コードをディスプレイ31に表示させて、決済処理時に購買情報の登録(電子レシートの発行)を行うとともに、電子レシートサーバ10から電子レシートを取得するための電子レシートアプリケーションに対応したプログラムが記憶される。この実施の形態の電子レシートアプリケーションでは、電子レシートともに表示されたゲーム情報に基づいてゲームを行うことができるようになっている。なお、電子レシートアプリケーションのプログラムは、例えばネットワークを介してダウンロード可能となっていればよい。なお、該プログラムは、ROM35に記憶されてもよい。
【0047】
図5は、電子レシート会員サーバ40の構成の一例を示すブロック図である。電子レシート会員サーバ40、例えば、通信インタフェース43と、CPU44と、ROM45と、RAM46と、補助記憶装置47と、を備える。
【0048】
通信インタフェース43は、上述したネットワーク90を介して通信するためのハードウェアであり、例えば、有線または無線LANモジュールである。
【0049】
CPU44は、電子レシート会員サーバ40を統括的に制御する。ROM45は、CPU44が実行する動作プログラムや各種のデータを記憶する。RAM46は、CPU44の作業領域として使用される。
【0050】
補助記憶装置47は、HDD、SSDといった記憶装置や、読み書き可能な不揮発性の半導体メモリで構成される。補助記憶装置47には、店舗端末20から店舗における会員番号を受信して電子レシートシステム100における会員IDに変換して返信するためプログラムが記憶される。即ち、補助記憶装置47には、パーソナルコピュータ等の情報処理装置を、本実施の形態の電子レシート会員サーバ40として機能させるためのプログラムが記憶される。なお、電子レシート会員サーバ40として機能させるためのプログラムは、ROM45に記憶されてもよい。
【0051】
また、補助記憶装置47には、電子レシートの提供先となる会員(ユーザ)の情報である会員情報471が会員毎に記憶される。
【0052】
会員情報471は、
図9に示すように、電子レシートシステム100における会員の識別情報である会員IDと、店舗(リテール)における会員番号と、を対応付けた情報である。電子レシート会員サーバ40は、店舗端末20から受信した会員番号を、会員情報471に基づいて電子レシートシステム100における会員IDに変換する。即ち、会員情報471は、会員番号を会員IDに変換するための情報であればよい。なお、会員情報471には、名前、年齢、性別、住所、電話番号、誕生日等の会員の詳細情報や他の情報が対応付けて記憶されてもよい。
【0053】
図6は、ゲーミフィケーションサーバ50の構成の一例を示すブロック図である。ゲーミフィケーションサーバ50、例えば、通信インタフェース53と、CPU54と、ROM55と、RAM56と、補助記憶装置57と、を備える。
【0054】
通信インタフェース53は、上述したネットワーク90を介して通信するためのハードウェアであり、例えば、有線または無線LANモジュールである。
【0055】
CPU54は、ゲーミフィケーションサーバ50を統括的に制御する。ROM55は、CPU54が実行する動作プログラムや各種のデータを記憶する。RAM56は、CPU54の作業領域として使用される。
【0056】
補助記憶装置57は、HDD、SSDといった記憶装置や、読み書き可能な不揮発性の半導体メモリで構成される。補助記憶装置57は、リテール端末60から設定されたゲーム情報を記憶し要求に応じてユーザ端末30に対してゲーム情報に応じたゲームを提供するためプログラムが記憶される。即ち、補助記憶装置57には、パーソナルコピュータ等の情報処理装置を、本実施の形態のゲーミフィケーションサーバ50として機能させるためのプログラムが記憶される。なお、ゲーミフィケーションサーバ50として機能させるためのプログラムは、ROM55に記憶されてもよい。
【0057】
また、補助記憶装置57には、電子レシートの提供先となる会員(ユーザ)に提供するゲームに関するゲーム情報571が記憶される。電子レシートシステム100に登録されたリテール毎のゲーム情報571が補助記憶装置57に記憶される。
【0058】
ゲーム情報571は、リテール端末60からゲーミフィケーションサーバ50にアクセスして、管理者が事前にゲーム設定を行うことで、記憶・更新される。即ち、リテール端末60によりユーザに提供するゲームの内容に対応したゲーム情報の設定が可能となっている。これによりリテール所望のゲームをユーザに提供できる。
【0059】
ゲーム情報571は、
図10に示すように、リテール(リテール端末60)の識別情報であるリテールID、提供するゲーム種別、該ゲームの表示期間、該ゲームにおける当選確率、該ゲームの当選上限、当選した場合の特典情報、当選した場合の特典の交換期間等を対応付けた情報である。ゲーミフィケーションサーバ50は、ゲーム情報571に基づいてユーザにゲームを提供する。
【0060】
補助記憶装置57には、ゲーム種別に対応した実際にゲームを実行するためのゲーム実行用画像データやゲーム結果判定用データも格納される。
【0061】
図7は、リテール端末60の構成の一例を示すブロック図である。リテール端末60、例えば、ディスプレイ61と、操作受付部62と、通信インタフェース63と、CPU64と、ROM65と、RAM66と、補助記憶装置67と、を備える。
【0062】
ディスプレイ61は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示デバイスを含んで構成される。ディスプレイ61は、CPU64の制御の下、ユーザ操作に応じた各種の画面等を表示する。
【0063】
操作受付部62は、キーボード、タッチパネル、マウス等の入力デバイスにより構成され、ユーザからの操作入力を受け付け、受け付けた操作に係る信号をCPU64に送出する。
【0064】
通信インタフェース63は、上述したネットワーク90を介して通信するためのハードウェアであり、例えば、有線または無線LANモジュールである。
【0065】
CPU64は、リテール端末60を統括的に制御する。ROM65は、CPU64が実行する動作プログラムや各種のデータを記憶する。RAM66は、CPU64の作業領域として使用される。補助記憶装置67は、HDD、SSDといった記憶装置や、読み書き可能な不揮発性の半導体メモリで構成される。補助記憶装置67には、ネットワーク90を介して電子レシートサーバ10やゲーミフィケーションサーバ50にアクセスするためのアプリケーション(例えばウェブブラウザ等)に対応したプログラムが記憶される。
【0066】
また、補助記憶装置67には、会員(ユーザ)に提供したゲーム結果の情報であるゲーム結果情報671が記憶される。会員(ユーザ)が電子レシートに付されたゲームを実施し、そのゲーム結果(当選情報)がゲーム結果情報671としてリテール端末60の補助記憶装置67に記憶されるようになっている。リテール端末60は、ゲーム結果情報671に基づいて会員(ユーザ)に特典を付与する。また、特典が店舗における商品交換特典である場合、店舗端末20は、リテール端末60にアクセスして、ゲーム結果情報を照会することで商品交換特典の有無等を確認し、商品の交換処理を行うようになっている。
【0067】
ゲーム結果情報671は、
図11に示すように、ゲームが実行された電子レシートのレシートID、会員ID(または店舗会員番号)、ゲーム結果(何等であるかや当選した特典の情報)、商品交換特典やポイントといったゲーム結果による特典を付与済みであるか否かを示す特典付与情報等を対応付けた情報である。
【0068】
なお、
図2~
図7に示した各装置の構成は一例であり、構成が追加されてもよいし、一部の構成が省略されてもよい。
【0069】
また、電子レシートサーバ10と、店舗端末20と、ユーザ端末30と、電子レシート会員サーバ40と、ゲーミフィケーションサーバ50と、リテール端末60と、のうち少なくとも一部は専用のハードウェアであってもよい。また、電子レシートサーバ10と、店舗端末20と、ユーザ端末30と、ゲーミフィケーションサーバ50と、リテール端末60と、のうち少なくとも一部は汎用の情報処理装置(パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等)で構成されてもよい。
【0070】
続いて、電子レシートシステム100の動作について説明する。
図12は、電子レシートシステム100における決済から電子レシート発行までの処理の流れを示す図である。店舗における購買商品の決済において電子レシートを発行させるためには、決済時に店舗の会員であるユーザが、店舗用の電子レシートアプリケーションを起動すること等により、ユーザ端末30に店舗会員番号(店舗会員番号に対応したコード)を表示して店舗端末20に読み込ませる必要がある。先ず、ユーザ端末30のCPU34は、ユーザによる店舗会員番号(店舗会員番号に対応したコード)の表示操作を検出したか否かを判定する(ステップS11)。
【0071】
なお、店舗会員番号は、例えば、ユーザがユーザ端末30に店舗用の電子レシートアプリケーションをインストールすることや、店舗(リテール)に会員登録することで発行されればよい。
【0072】
店舗会員番号の表示操作を検出した場合(ステップS11;Yes)、CPU34は、ディスプレイ31に店舗会員番号及び店舗会員番号に対応したコード(バーコード、2次元コード)を表示する(ステップS12)。
【0073】
店舗端末20は、ユーザまたは店舗の店員の操作により、ユーザ端末30のディスプレイ31に表示された店舗会員番号に対応したコードをコードスキャナ28により読み取ることで、店舗会員番号を取得する(ステップS21)。
【0074】
続いて、店舗端末20は、店舗会員番号の情報を含む電子レシート会員情報照会要求を電子レシート会員サーバ40に送信する(ステップS22)。
【0075】
電子レシート会員サーバ40のCPU44は、店舗端末20から電子レシート会員情報照会要求を受信すると、補助記憶装置47を参照して、電子レシート会員情報照会要求に含まれる店舗会員番号に対応した会員情報471が登録済みであるか否かを判定する(ステップS31)。
【0076】
会員情報471が登録済みでなければ(ステップS31;No)、CPU44は、補助記憶装置47に今回受信した店舗会員番号に対応したユーザを、電子レシートシステム100の会員として登録する会員登録処理(ステップS32)を実行する。会員登録処理では、例えば、新たな会員IDを発行し、今回受信した店舗会員番号と対応付けて新たな会員情報471として補助記憶装置47に記憶する。
【0077】
このように、店舗の会員であるユーザは、電子レシートシステム100に対しての会員登録を要せず、初回の電子レシート発行時に自動的に電子レシートシステム100の会員IDが発行され、電子レシートシステム100に対して会員登録される。これによりユーザの利便性が向上する。
【0078】
会員登録処理を実行した後や、会員情報471が登録済みであった場合(ステップS31;Yes)、CPU44は、店舗会員番号に対応した電子レシートシステム100の会員IDを店舗端末20に送信する(ステップS33)。
【0079】
このような処理により、店舗会員番号を電子レシートシステム100の会員IDに変換することができる。このようにすることで、店舗やリテールによらず、電子レシートシステム100における会員IDが一意に決まり、その会員IDにより会員を識別して電子レシートを発行するので、店舗やリテールによらず電子レシートシステム100を利用することができる。そのため、電子レシートシステム100の汎用性、利便性が向上する。
【0080】
その後、店舗端末20のCPU24は、コードスキャナ28により読み取ったバーコードから特定される商品金額や操作受付部22により入力された商品金額の合計金額の決済処理を行う(ステップS23)。
【0081】
決済処理では、ユーザから受け取った現金、クレジットカード、電子マネー等から商品金額を減算する処理や、現金の場合のおつり金額を計算しディスプレイ21に表示する処理、今回の決済に対応した購買情報を補助記憶装置27に記憶する処理、今回の決済に対応したレシートをプリンタ29から出力する処理等が実行される。なお、決済処理では、店舗会員番号に対応した決済情報(チャージ残高、支払い方法等)をネットワーク90を介して取得して、店舗会員番号に対応した決済情報に基づいて決済処理を行うようにしてもよい。
【0082】
店舗端末20のCPU24は、決済処理が終了すると、会員情報(電子レシート会員サーバ40から受信したユーザの会員ID、店舗会員番号)と、今回の決済における購買情報と、を電子レシートサーバ10に送信する(ステップS24)。
【0083】
電子レシートサーバ10のCPU14は、店舗端末20から会員情報(会員ID、店舗会員情報)と購買情報とを受信すると、今回の決済に対応した新たなレシートIDを発行し、対応する会員IDの会員購買情報171の購買履歴に、レシートID及び今回の購買情報を追加することで、今回の購買情報を保存する(ステップS34)。
【0084】
そして、CPU14は、今回の購買情報が正常に保存されたこと、即ち、電子レシートが発行されたことを示す通知であり、レシートIDを含む電子レシート発行通知を店舗端末20及びユーザ端末30に送信する(ステップS35)。
【0085】
電子レシート発行通知を受信した店舗端末20では、ディスプレイ21等により電子レシートが発行されたこと確認できる。
【0086】
ユーザ端末30は、電子レシート発行通知に含まれるレシートIDを受信し、レシートIDを補助記憶装置37に記憶する(ステップS13)。このレシートIDを記憶しておくことにより、ユーザは任意のタイミングでレシートIDに対応する電子レシートをユーザ端末30において閲覧可能となる。
【0087】
図13は、電子レシートシステム100において発行済みの電子レシートを表示するときの処理の流れを示す図である。先ず、ユーザ端末30のCPU34は、操作受付部32により、所定の購買情報(電子レシートID)を指定した電子レシートの表示操作を検出したか否かを判定する(ステップS14)。例えば、電子レシートアプリケーションにより、ユーザ端末30のディスプレイ31に購買情報の一覧画面を表示可能であり、一覧画面における購買情報の簡易表示(購買日時、購買店舗の情報等)が電子レシートへのリンクとなっており、購買情報の簡易表示を選択することが対応する電子レシートの表示操作となる。
【0088】
電子レシートの表示操作を検出した場合(ステップS14;Yes)、CPU34は、表示操作された電子レシートに対応する電子レシートIDを電子レシートサーバに送信する(ステップS15)。
【0089】
電子レシートサーバ10のCPU14は、ユーザ端末30から電子レシートIDを受信すると、電子レシートを生成する電子レシート生成処理を実行する(ステップS36)。
【0090】
図14は、ステップS36にて実行される電子レシート生成処理の一例を示すフローチャートである。電子レシート生成処理では、電子レシートサーバ10のCPU14は、ユーザ端末30から受信した電子レシートIDに対応する購買情報を会員購買情報171から検索して取得する(ステップS101)。そして、CPU14は、取得した購買情報を、購買情報を送信した店舗に対応する電子レシート用テンプレート(例えばHTML(HyperText Markup Language)ファイル)に埋め込んで電子レシートを生成する(ステップS102)。ここで生成される電子レシートは、例えば店舗で発行される紙のレシートと同様の情報を含むものであればよい。
【0091】
続いて、CPU14は、ゲーム表示条件情報172を参照して、購買情報やユーザの情報がゲーム表示条件を満たすか否かを判定することで、電子レシートにゲームを実施可能なゲームリンク情報を表示させるか否かを判定する(ステップS103)。
【0092】
ステップS103では、例えば、購買情報が示す購買金額合計が所定の閾値以上であるかや、購買日時は現在日時から所定期間以内であるかといったゲーム表示条件を満たすか否かを判定する。購買日時からの期間をゲーム表示条件とすることで、ユーザのゲームの実施を促進することができる。なお、上述したように、ゲーム表示条件は、リテール端末60により設定された任意の条件であればよい。
【0093】
ゲームリンク情報を表示させないと判定された場合(ステップS104;No)、電子レシート生成処理を終了する。ゲームリンク情報を表示させると判定された場合(ステップS104;Yes)、CPU14は、生成した電子レシートにゲームリンク情報(ゲーム実行へのリンクとなる画像等)を付加し(ステップS105)、電子レシート生成処理を終了する。
【0094】
電子レシート生成処理にて電子レシートを生成した後、
図13に戻り、電子レシートサーバ10のCPU14は、生成した電子レシートに対応した電子レシート情報をユーザ端末30に送信する(ステップS37)。
【0095】
ユーザ端末30のCPU34は、電子レシートサーバ10から電子レシート情報を受信すると、該電子レシート情報に基づいて、ユーザ端末30のディスプレイ31で好適に表示できるサイズ、型式に電子レシートを整形し(ステップS16)、整形した電子レシートをディスプレイ31に表示する(ステップS17)。以上のような処理により、ユーザ端末30において電子レシートを閲覧することができる。
【0096】
図15は、電子レシートシステム100において表示された電子レシートからゲームを実行するときの処理の流れを示す図である。先ず、ユーザ端末30のCPU34は、ディスプレイ31に電子レシートを表示中であるか否かを判定する(ステップS41)。
【0097】
電子レシートの表示中である場合(ステップS41;Yes)、CPU34は、操作受付部32により、電子レシート上に表示されたゲームリンク情報の選択操作を検出したか否かを判定する(ステップS42)。
【0098】
図16(A)は、ユーザ端末30のディスプレイ31における電子レシート及びゲームリンク画像の表示例を示している。
図16(A)に示すように、電子レシートには、店舗、日時、購買商品、商品金額、支払い金額、支払い方法といった情報が表示される。そして、電子レシート下方に例えば「抽選チャレンジ!」と記載されたゲームを実行するためのゲームリンク画像310が表示されている。CPU34は,例えば、ゲームリンク画像310へのタッチ操作を検出すると、ゲームリンク情報の選択操作を検出したと判定する。
【0099】
ゲームリンク情報の選択操作を検出された場合(ステップS42;Yes)、CPU34は、ゲーミフィケーションサーバ50に、ゲーム取得要求を送信する(ステップS43)。ゲーム取得要求には、会員情報(ゲーム結果保存用の会員IDまたは店舗会員番号)やゲームIDが含まれていればよい。ユーザIDやゲームIDは、ゲームリンクの文字列に含まれるようにしてもよい。
【0100】
ゲーミフィケーションサーバ50のCPU54は、ユーザ端末30からゲーム取得要求を受信すると、ゲーム取得要求に含まれるゲームIDに対応するゲーム情報571を参照して、ゲーム情報571から特定されるゲーム種別に対応するゲーム実行用データ(ウェブページ、画像等)をユーザ端末30に送信する(ステップS51)。
【0101】
ユーザ端末30のCPU34は、ゲーミフィケーションサーバ50からゲーム実行用データを受信すると、ゲーム実行用データに基づいてディスプレイ31にゲーム画面を表示する(ステップS44)。
【0102】
そして、CPU34は、操作受付部32によりゲームの実行操作を検出したか否かを判定する(ステップS45)。
【0103】
図16(B)は、ユーザ端末30のディスプレイ31におけるゲーム画面の表示例を示している。
図16(B)に示すように、例えばゲーム画面では、ダーツをモチーフとしたゲーム実行リンク画像311が表示され、ゲーム実行リンク画像311をタッチすることでゲームを実行可能である旨が表示される。CPU34は,例えば、ゲーム実行リンク画像311へのタッチ操作を検出すると、ゲームの実行操作を検出したと判定する。
【0104】
ゲームの実行操作を検出した場合(ステップS45;Yes)、CPU34は、ゲーミフィケーションサーバ50にゲーム結果取得要求を送信する(ステップS46)。
【0105】
ゲーミフィケーションサーバ50のCPU54は、ユーザ端末30からゲーム結果取得要求を受信すると、ゲームIDに対応するゲーム情報571が示す抽選確率、当選上限等に基づいて、ゲーム結果を判定し(ステップS52)、判定したゲーム結果をユーザ端末30及びリテール端末60に送信する(ステップS53)。なお、リテール端末60に送信するゲーム結果にはゲームを実行したユーザの会員IDを含ませる。
【0106】
ユーザ端末30のCPU34は、ゲーミフィケーションサーバ50からゲーム結果を受信すると、ゲーム結果に応じたゲーム結果画面をディスプレイ31に表示する(ステップS47)。このようにして、ユーザはユーザ端末30において電子レシートを表示し、ゲームを実行できる。
【0107】
図16(C)及び(D)は、ユーザ端末30のディスプレイ31におけるゲーム結果画面の表示例を示している。ゲーム結果が3等当選であり、特典がポイント付与である場合、
図16(C)に示すように、例えば3等当選を示すゲーム結果画像312が表示されるとともに、獲得ポイント数が表示される。ゲーム結果が1等当選であり、特典が商品交換券である場合、
図16(D)に示すように、例えば1等当選を示すゲーム結果画像313が表示されるとともに、商品交換券を獲得した旨が表示される。
【0108】
リテール端末60のCPU64は、ゲーミフィケーションサーバ50からゲーム結果を受信すると、レシートID、会員IDと対応付けてゲーム結果情報671として補助記憶装置67に保存する(ステップS61)。これにより、リテール端末60において、管理者がゲーム結果を確認でき、ゲーム結果に応じた特典をユーザに与える処理を実行できる。
【0109】
リテール端末60からユーザへの特典付与方法としては、特典がポイントである場合、例えば、リテール端末60が保持するユーザのポイント情報に対して特典に対応するポイントを加算する処理を行い、ポイントの加算結果を対応するユーザのユーザ端末30に通知すればよい。そして、対応するゲーム結果情報671に、特定付与済みであることを示す情報を記憶すればよい。
【0110】
また、特典が商品交換券である場合、ユーザは商品交換券の画面をユーザ端末30のディスプレイ31に表示し、店舗端末20にて商品交換券に関する情報を取得する。店舗端末20は、その商品交換券に関する情報をリテール端末60に送信し、リテール端末60は、受信した商品交換券に関する情報に対応するゲーム結果情報671を検索し、未交換の商品交換券に関する情報があれば、商品を交換可能であることを店舗端末20に通知する。これにより、ユーザは店舗において商品交換券の特典を受けることができる。そして、リテール端末60は、店舗端末20から商品交換が完了した旨の通知を受信した場合、対応するゲーム結果情報671に、特定付与済みであることを示す情報を記憶すればよい。
【0111】
以上説明したように、上記実施の形態の電子レシートシステム100、電子レシートサーバ10では、購買情報やユーザの情報がゲーム表示条件情報172に定義されるゲーム表示条件を満たす場合、電子レシートにゲームを実施可能なゲームリンク情報を表示させることができる。そして、ユーザはユーザ端末30において電子レシートの閲覧時に、ゲームリンク情報が表示されていればゲームを実行でき、ゲーム結果として特典を受けることができる。そのため、単に特典を付与する場合に比べて面白みが増し、電子レシートの提供に関して興趣性を持たせることができる。このように、上記実施形態の電子レシートシステム100、電子レシートサーバ10によれば、好適に電子レシートを提供できる。
【0112】
なお本発明は、上記実施の形態に限定されず、種々の変形や応用が可能であり、更に特徴を追加してもよい。例えば、上記実施の形態に示した処理内容や判定方法(例えばゲーム表示判定等)、各構成間でやりとりされる情報のデータ形式は、一例であって、上記実施の形態と同様の作用、効果を奏することができれば任意でよい。また、上記実施の形態で説明した構成は、その全てが必須構成ではなく、その一部が欠けていてもよい。
【0113】
上記実施の形態では、電子レシートサーバ10、電子レシート会員サーバ40、ゲーミフィケーションサーバ50が別々のサーバであったが、2以上のサーバの機能を1つに集約してもよい。例えば、本実施の形態の電子レシートサーバ10、電子レシート会員サーバ40及びゲーミフィケーションサーバ50を、一つの電子レシート管理サーバとして構成してもよい。このようにすることで、システム構成が簡単になり、情報の送受が容易になる。また、補助記憶装置に記憶されるデータのうち少なくとも一部のデータが外部の記憶装置に記憶されていてもよい。また、電子レシート会員サーバ40において店舗会員番号を電子レシートシステム100における会員IDに変換し、会員IDに基づいて購買情報(電子レシート)を管理するようになっていたが、電子レシート会員サーバ40を設けずに、店舗会員番号をそのまま、電子レシートシステム100における会員IDとして、店舗会員番号に基づいて購買情報(電子レシート)を管理するようにしてもよい。
【0114】
図16(A)に示す電子レシートは一例であり、通常のレシートのように購買情報を確認できるものであればよい。また、
図16(A)に示すゲームを実行するためのゲームリンク画像、
図16(B)~(D)に示すゲーム画像、ゲーム結果画面の表示例は一例であり、電子レシートを表示したことに起因してゲームを実行可能であり、ゲーム実行後にゲーム結果が表示されるものであれば任意の表示でよい。
【0115】
また、電子レシートシステム100、ゲーミフィケーションサーバ50により提供するゲーム種別は、
図16(B)~(D)のように、ダーツをモチーフとした抽選ゲームに限定されず、パズル、クロスワード、クイズ等の他のゲームであってもよい。
【0116】
また、電子レシートにゲームリンクを表示する条件であるゲーム表示条件を複数設けて、満たすゲーム表示条件の種類や数によってゲーム種別、当選確率等を異ならせるようにしてもよい。
【0117】
また、電子レシートシステム100、ゲーミフィケーションサーバ50により提供するゲームのゲーム結果としてユーザに付与する特典は、ポイントや商品交換券に限定されず、画像、音楽、累積で商品交換可能となるスタンプ、優待券等であってもよい。
【0118】
また、電子レシートは電子レシートアプリケーションを介して閲覧することに限定されず、ウェブブラウザにより特定のURLにアクセスすることで閲覧できるようにしてもよい。
【0119】
電子レシートアプリケーションのメニュー画面等から電子レシートにおけるゲーム表示条件を確認できるようにしてもよい。また、電子レシートにおけるゲーム表示条件を満たさずに、ゲームリンク画像310が表示されない電子レシートには、ゲーム表示条件(例えばゲームが表示される購買金額等)を表示するようにしてもよい。これにより、ユーザの購買を促進できる。
【0120】
なお、上記実施の形態では、電子レシートとは、主としてユーザ端末30で表示可能な購買情報のことをいうが、電子レシートとは、電子レシートシステム内でやりとりされる購買情報であってもよいし、電子レシートシステムが提供するサービスを指すものであってもよい。
【符号の説明】
【0121】
10 電子レシートサーバ
20 店舗端末
30 ユーザ端末
40 電子レシート会員サーバ
50 ゲーミフィケーションサーバ
60 リテール端末
90 ネットワーク
100 電子レシートシステム