(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022102055
(43)【公開日】2022-07-07
(54)【発明の名称】枕
(51)【国際特許分類】
A47G 9/10 20060101AFI20220630BHJP
【FI】
A47G9/10 E
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020216564
(22)【出願日】2020-12-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-06-20
(71)【出願人】
【識別番号】500032637
【氏名又は名称】株式会社オークローンマーケティング
(74)【代理人】
【識別番号】100095577
【弁理士】
【氏名又は名称】小西 富雅
(74)【代理人】
【識別番号】100100424
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 知公
(72)【発明者】
【氏名】川島 清
【テーマコード(参考)】
3B102
【Fターム(参考)】
3B102AA09
3B102AB07
(57)【要約】
【課題】枕の安眠効果を更に高めるべく、枕を変形させる溝についての改良を図る。
【解決手段】使用者の頭部を支持する頭部支持領域に幅方向に溝を形成した枕であって、溝は深くなるにつれて幅狭となり、かつ使用者の頸部から頭頂側に向けて傾斜している枕を提案する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の頭部を支持する頭部支持領域に幅方向に溝を形成した枕であって、
前記溝は深くなるにつれて幅狭となり、かつ使用者の頸部から頭頂側に向けて傾斜している、枕。
【請求項2】
前記頭部支持領域には第1の深さの第1の溝とそれより浅い第2の深さの第2の溝が配置されている、請求項1に記載の枕。
【請求項3】
前記第1の溝と前記第2の溝とが繰り返して配置される、請求項2に記載の枕。
【請求項4】
前記利用者の頸部を支える頸部支持領域に連続する前記頭部支持領域の部分には前記第1の溝が形成されてその前記頸部支持領域側に傾斜面が形成される、請求項3又は4に記載の枕。
【請求項5】
前記頭部支持領域における頭頂端縁には前記第2の溝が連続して形成されている、請求項2~4のいずれかに記載の枕。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載の前記頭部支持領域を備える第1支持部、
該第1支持部から傾斜して前記利用者の肩部を支持する第2支持部、及び
該第2支持部に連続して前記利用者の胴部(腋から下の部分)を支持する第3支持部、を備え、
前記第2支持部が前記第1及び第3支持部より変形し易い、枕。
【請求項7】
前記第2支持部には幅方向に連続した複数の第3の溝が形成されている、請求項6に記載の枕。
【請求項8】
前記第3の溝はその深さを同じとして、かつその幅も同じ、ピッチも同じである、請求項7に記載の枕。
【請求項9】
前記第1支持部の溝に比べ、前記第2支持部の第3の溝は深く形成されている請求項7又は請求項8に記載の枕。
【請求項10】
前記第3の溝は上下方向に形成されている、請求項7~9のいずれかに記載の枕。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は枕に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に枕は変形可能な材料で形成され、その使用時には人体(頭部など)の重さにより変形してその形状を人体に沿わせる。これにより、就寝時の人体に与える抵抗が緩和され、安眠効果が生じることとなる。
更なる安眠効果を得るため、特許文献1に記載の枕ではその硬さを部分的に変化させている。
硬さに変化を与える方策として、その表面に溝を設けた枕が提案されている(特許文献2~4)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-110966号公報
【特許文献2】登録実用新案公報第3155517号公報
【特許文献3】特開2002-85230号公報
【特許文献4】特許第4124424号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者は、枕の安眠効果を更に高めるべく、枕を変形させる溝について鋭意検討を重ねてきた。その結果、下記構成の本発明に想到した。
この発明の第1の局面は次のように規定される。即ち、
使用者の頭部を支持する頭部支持領域へ幅方向に溝を形成した枕であって、
前記溝は深くなるにつれて幅狭となり、かつ使用者の頸部から頭頂側に向けて傾斜している、枕。
【0005】
このように規定される第1の局面の枕によれば、頭部支持領域を構成するエラストマー材料(ウレタンフォームのような可撓性材料)は頭部からの荷重がかかる表面で大きく変形するが、応力がそこで吸収されるために、深くなるにつれてその変形量は小さくなる。よって、溝を先狭とすることにより、使用者が頭部を枕に乗せたとき、溝の全体を閉塞させ易くなる。これにより、頭部支持領域が三次元的に変形し易くなる。ここに、頭部を乗せたときに溝の一部が開いた状態にある場合に比べ、溝の全体が閉塞された場合は、頭部支持領域における応力の分布を均一化できる。換言すれば、前者の場合に比べて後者の場合は、繰り返し使用に対する耐久性が向上する。
【0006】
更にこの発明では、溝をより閉塞しやすくするため、溝を傾斜させている。頭部の重さのベクトルが溝を閉塞させる方向に作用するからである。この溝は使用者の頸部から頭頂側へ向けて傾斜している。傾斜方向をこの反対方向、即ち頭頂部から頸部に向けて溝を傾斜させると、溝の先端が頸部の下側に回り、頭部に比べて軽い頸部の下側において溝が十分に閉塞されないおそれがある。
【0007】
この発明の第2の局面の枕は次のように規定される。即ち、第1の局面に規定の枕において、前記頭部支持領域には第1の深さの第1の溝とそれより浅い第2の深さの第2の溝が配置されている。
使用者の頭部は球状である、よって、頭部支持領域に深さの異なる第1の溝と第2の溝とを配置することで、頭部支持領域が頭部の形状に沿って変形し易くなる。
ここに、第1の深さと第2の深さの差は、第2の深さが第1の深さの1/4~2/4とすることができる。後述の例では両者の差をほぼ1/2としている。ここで、深さとは頭部支持領域の上面と溝の底部までの上下方向直線距離をいう。
【0008】
この発明の第3の局面の枕は次のように規定される。即ち、第2の局面に規定の枕において、前記第1の溝と前記第2の溝とが繰り返して配置される。
このように規定される第3の局面の枕によれば、頭部支持領域の変形が均等化される。
【0009】
この発明の第4の局面は次のように規定される。即ち、第2又は第3の局面に規定の枕において、前記使用者の頸部を支える頸部支持領域に連続する前記頭部支持領域の部分には前記第1の溝が形成されてその前記頸部支持領域側に傾斜面が形成される。
頭部支持領域において頸部支持領域に連続する部分に比較的深い第1の溝を形成してこの部分を変形し易くする。これにより、ヒトの頸部から頭部にかけての重さの変化に対応できる。更には、傾斜面を設けることで第1の溝の開口部を広くし、そこでの変形を促進させる。頸部に対して頭部は動きやすく、その動きに対する変形抵抗を小さくするためである。
【0010】
この発明の第5の局面は次のように規定される。即ち、第2~4のいずれかの局面に規定の枕において、前記頭部支持領域における頭頂端縁には前記第2の溝が連続して形成されている。
このように規定される第5の局面の枕によれば、頭部支持領域における頭頂端縁、即ち頸部支持領域から離れた端縁側に比較的浅い第2の溝が連続して形成される。頭頂端縁側には大きな変形が求められないからである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1はこの発明の実施形態の枕の構成を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、
図1を参照しながら、実施形態の枕について更に詳細に説明をする。
図1に示すように、枕1は3つの支持部10、20及び30を備える。
第1支持部10は使用者(ヒト)の頭部及び頸部を専ら支持し、第2支持部20は使用者の肩部を専ら支持し、第3支持部30は使用者の胴部、即ち腋から下の部分を専ら支持するように設計されている。
第1支持部10の側面は矩形であって枕1において最も厚く形成されている。第2支持部20は第1支持部10から漸次薄くなり、第3支持部30へ連続する。
【0013】
この例では、第1支持部10の厚さは100mm、第3支持部30の先端(図示左端)の厚さは10mmとして、第2支持部20とそれに続く第3支持部30の一部において厚さを漸減させている。この枕の幅は900mm(紙面厚さ方向)、長さは(紙面左右方向)は700mmとした。これら各部のプロポーションは任意に設計可能である。第2支持部20と第3支持部30との境界線は使用者の体形に依存する。
【0014】
この例では、枕1の全体が可撓性のある材料で形成されている。ここに、可撓性とは押圧力に対して変形し、かつこの押圧力が消滅したときには元の形に戻ることをいう。なお、押圧力に応じた反発力を生じてもよいし、押圧力にかかわらずほぼ一定の反発力を生じてもよい。
かかる可撓性の材料としてウレタンフォームなどを用いることできる。
図1の例では、全体を同一の材料で一体的に形成しているが、各支持部を異なる材料で形成することもできる。また、各支持部を別体として枕カバーなどで連結することもできる。
【0015】
第1支持部10には頭部支持領域101と頸部支持領域103とが備えられる。これら領域101、103の境界は使用者の体格に依存する。
頭部支持領域101には第1の溝11と第2の溝13が形成されている。これらの溝は枕1の幅方向に連続して形成されている。
図1に示されるように、これらの溝11、12は、全て、先細りとなるように深さ方向にその幅を漸減させている。可撓性の材料からなる頭部支持領域101では、頭部の重みに対してその表面側ほど大きく変形しやすい。このように、各溝11、13の幅を深くなるにつれ狭くすることにより、全体が均等に閉塞されやすくなる。
【0016】
これらの溝11、12は使用者の頸部から頭頂方向に向けて傾斜している。換言すれば、各溝11、13の傾斜方向は頸部支持領域103から離れるにつれてその先端底部が持ち上がる方向である。各溝11、13を傾斜させることにより、頭部の重さのベクトルが溝を閉塞する方向に働く。
【0017】
なお、溝11、13の傾斜方向が頸部支持領域103側に向いていると、
図1において符号11aで示す第1の溝が頸部支持領域103の下側に回りこむこととなり好ましくない。頸部は軽いのでこの溝を十分に閉塞することができず、溝の形成が無駄になりかねないからである。
【0018】
図1に示すように、頭部支持領域101において、頸部支持領域103側から第1の溝11と第2の溝13とを交互に配置している。これにより、頭部支持領域101が頭部に沿って変形しやすくなる。頭部を乗せたとき、深い溝11の壁は大きく沈み込む一方、浅い溝13の壁の沈み込みは浅いので、そこに曲面が形成されやすくなるからである。
頭頂端縁側(図示右端側)において第2の溝13が連続して配置されている。かかる端側まで頭部がかかることが稀な一方、端部の剛性を強くすることが好ましいためである。
【0019】
この例では、第1の溝11と第2の溝13のピッチを均一にしているが、各溝のピッチに変化を持たせることができる。
この例では、第1の溝11と第2の溝13の開口部の幅を均一としているが、第1の溝11と第2の溝13とでその開口幅を変化させてもよい。更には、第1の溝11どうし、及び第2の溝13どうしでその開口幅に変化をもたせてもよい。
この例では、第2の溝13の深さを第1の溝11の深さの半分としているが、この深さの差も任意に設計できる。
【0020】
図2は、頭部支持領域101と頸部支持領域103との境界領域の拡大図である。
頸部支持領域103に近接して設置される第1の溝11aにおいて、頸部支持領域103に連続する斜面111tの上縁側に傾斜面111uが形成される。これにより、傾斜面111uに対して対向する部分(斜面111sの上縁部分)の変形が促進され、もって、使用者が就寝時にその頭部を動かしても、その動きに追従して頭部支持領域101が変形し易くなる。
【0021】
図2において、第1の溝11a、11bにおける外側(頭頂側)の斜面111sと第2の溝13の同じく外側の斜面113sは平行に形成される。第1の溝11bと第2の溝13の開口幅は同じとした。その結果、第1の溝11bの頸部保持領域側の斜面111tと第2の溝13の頸部保持領域側の斜面113tとでその傾斜角度が異なることとなる。
頭部が乗せられたとき、外側の傾斜面111sと113sとが内側の傾斜面111tと113tに向かって倒れ込む。各溝において、大きく変形する側の傾斜面の傾斜角度を均一にすることで、頭部に対する反発力が均一化される。
【0022】
図1に戻り、第2支持部20には、深さが揃えられた、即ち溝の底部の高さを同一にした、同一幅の第3の溝21が同一ピッチで形成されている。この第3の溝21の深さは、第1の溝11及び第2の溝13より深いものとする。即ち、第3の溝21の底部の高さは、第1の溝11及び第2の溝13の各底部の高さより下にあるものとする。
使用者の肩を支持する第2支持部20に第3の溝21を形成することにより、第2支持部20は、第1支持部10及び第3支持部30に比べて変形し易くなる。ここに、変形し易いとは、小さな押圧力で変形するとともに変形量も大きくとれることを意味する。
【0023】
このように使用者の肩を専ら支持する第2支持部20を変形し易くすることにより、容易に使用者は寝返りできるようになる。
就寝中の使用者は図示左右方向に移動することがある。そのとき、頭部を起点にして肩が図示左右方向動くことが多い。よって、第3の溝21は、
図1に示す通り、上下方向に形成して、左右方向への移動抵抗を小さくすることが好ましい。
【0024】
上記の例では、第2支持部20を他の支持部10、30より変形し易くするため、深さが揃えられた、同一幅の第3の溝21を同じピッチで上下方向に形成しているが、溝の形状はこれに限定されるものではない。
第3の溝21の深さ、そのピッチ及び幅は、第2支持部20の形状や成形材料等に応じて任意に設計できる。
【0025】
この第3支持部30はベッドや布団へと連続するため、ここに溝を設けることは好ましくない。
この実施の形態の枕の溝はその全体が閉塞されやすくすることを一つの目的とする。したがって、当該閉塞を阻害するような溝内面の突起や凸条はこれを設けないことが好ましい。
【0026】
以上、本開示の実施形態及び実施例について説明してきたが、本発明は上記開示の各局面や実施形態(実施例)やその変形例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
【符号の説明】
【0027】
11a、11b 第1の溝
13 第2の溝
101 頭部支持領域
101 領域
103 頸部支持領域
111u 傾斜面
【手続補正書】
【提出日】2021-01-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の頭部を支持する頭部支持領域に幅方向に溝を形成した枕であって、
前記溝は深くなるにつれて幅狭となり、かつ使用者の頸部から頭頂側に向けて傾斜している、枕。
【請求項2】
前記頭部支持領域には第1の深さの第1の溝とそれより浅い第2の深さの第2の溝が配置されている、請求項1に記載の枕。
【請求項3】
前記第1の溝と前記第2の溝とが繰り返して配置される、請求項2に記載の枕。
【請求項4】
前記利用者の頸部を支える頸部支持領域に連続する前記頭部支持領域の部分には前記第1の溝が形成されてその前記頸部支持領域側に傾斜面が形成される、請求項2又は3に記載の枕。
【請求項5】
前記頭部支持領域における頭頂端縁には前記第2の溝が連続して形成されている、請求項2~4のいずれかに記載の枕。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載の前記頭部支持領域を備える第1支持部、
該第1支持部から傾斜して前記利用者の肩部を支持する第2支持部、及び
該第2支持部に連続して前記利用者の胴部(腋から下の部分)を支持する第3支持部、を備え、
前記第2支持部が前記第1及び第3支持部より変形し易い、枕。
【請求項7】
前記第2支持部には幅方向に連続した複数の第3の溝が形成されている、請求項6に記載の枕。
【請求項8】
前記第3の溝はその深さを同じとして、かつその幅も同じ、ピッチも同じである、請求項7に記載の枕。
【請求項9】
前記第1支持部の溝に比べ、前記第2支持部の第3の溝は深く形成されている請求項7又は請求項8に記載の枕。
【請求項10】
前記第3の溝は上下方向に形成されている、請求項7~9のいずれかに記載の枕。
【手続補正書】
【提出日】2021-07-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の頭部を支持する頭部支持領域に幅方向に溝を形成した枕であって、
前記溝は深くなるにつれて幅狭となり、かつ前記使用者と接する面を基準として前記使用者の頸部から頭頂側に向いた方向に傾斜している、枕。
【請求項2】
前記頭部支持領域には第1の深さの第1の溝とそれより浅い第2の深さの第2の溝が配置されている、請求項1に記載の枕。
【請求項3】
前記第1の溝と前記第2の溝とが繰り返して配置される、請求項2に記載の枕。
【請求項4】
前記利用者の頸部を支える頸部支持領域に連続する前記頭部支持領域の部分には前記第1の溝が形成されてその前記頸部支持領域側に傾斜面が形成される、請求項2又は3に記載の枕。
【請求項5】
前記頭部支持領域における頭頂端縁には前記第2の溝が連続して形成されている、請求項2~4のいずれかに記載の枕。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載の前記頭部支持領域を備える第1支持部、
該第1支持部から傾斜して前記利用者の肩部を支持する第2支持部、及び
該第2支持部に連続して前記利用者の胴部(腋から下の部分)を支持する第3支持部、を備え、
前記第2支持部が前記第1及び第3支持部より変形し易い、枕。
【請求項7】
前記第2支持部には幅方向に連続した複数の第3の溝が形成されている、請求項6に記載の枕。
【請求項8】
前記第3の溝はその深さを同じとして、かつその幅も同じ、ピッチも同じである、請求項7に記載の枕。
【請求項9】
前記第1支持部の溝に比べ、前記第2支持部の第3の溝は深く形成されている請求項7又は請求項8に記載の枕。
【請求項10】
前記第3の溝は上下方向に形成されている、請求項7~9のいずれかに記載の枕。
【手続補正書】
【提出日】2021-11-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の頭部支持領域を備える第1支持部、
該第1支持部から傾斜して前記利用者の肩部を支持する第2支持部、及び
該第2支持部に連続して前記利用者の胴部(腋から下の部分)を支持する第3支持部、を備え
前記頭部支持領域に幅方向に溝を形成し、
前記溝は深くなるにつれて幅狭となり、かつ前記使用者と接する面を基準として前記使用者の頸部から頭頂側に向いた方向に傾斜している、枕。
【請求項2】
前記第1支持部、前記第2支持部及び前記第3支持部は一体的に形成されている、請求項1に記載の枕。
【請求項3】
前記頭部支持領域には第1の深さの第1の溝とそれより浅い第2の深さの第2の溝が配置されている、請求項1又は2に記載の枕。
【請求項4】
前記第1の溝と前記第2の溝とが繰り返して配置される、請求項3に記載の枕。
【請求項5】
前記利用者の頸部を支える頸部支持領域に連続する前記頭部支持領域の部分には前記第1の溝が形成されてその前記頸部支持領域側に傾斜面が形成される、請求項3又は4に記載の枕。
【請求項6】
前記頭部支持領域における頭頂端縁には前記第2の溝が連続して形成されている、請求項3~5のいずれかに記載の枕。
【請求項7】
前記第2支持部が前記第1及び第3支持部より変形し易い、請求項1~6のいずれかに記載の枕。
【請求項8】
前記第2支持部には幅方向に連続した複数の第3の溝が形成されている、請求項7に記載の枕。
【請求項9】
前記第3の溝はその深さを同じとして、かつその幅も同じ、ピッチも同じである、請求項8に記載の枕。
【請求項10】
前記第1支持部の溝に比べ、前記第2支持部の第3の溝は深く形成されている請求項8又は請求項9に記載の枕。
【請求項11】
前記第3の溝は上下方向に形成されている、請求項8~10のいずれかに記載の枕。
【手続補正書】
【提出日】2022-02-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の頭部支持領域を備える第1支持部、
該第1支持部から傾斜して前記利用者の肩部を支持する第2支持部、及び
該第2支持部に連続して前記利用者の胴部(腋から下の部分)を支持する第3支持部、を備え
前記頭部支持領域に幅方向に溝を形成し、
前記溝は深くなるにつれて幅狭となり、かつ前記使用者と接する面を基準として前記使用者の頸部から頭頂側に向いた方向に傾斜し、
前記溝は前記使用者の頭の重さで閉塞する、枕。
【請求項2】
前記第1支持部、前記第2支持部及び前記第3支持部は一体的に形成されている、請求項1に記載の枕。
【請求項3】
前記頭部支持領域には第1の深さの第1の溝とそれより浅い第2の深さの第2の溝が配置されている、請求項1又は2に記載の枕。
【請求項4】
前記第1の溝と前記第2の溝とが繰り返して配置される、請求項3に記載の枕。
【請求項5】
前記利用者の頸部を支える頸部支持領域に連続する前記頭部支持領域の部分には前記第1の溝が形成されてその前記頸部支持領域側に傾斜面が形成される、請求項3又は4に記載の枕。
【請求項6】
前記頭部支持領域における頭頂端縁には前記第2の溝が連続して形成されている、請求項3~5のいずれかに記載の枕。
【請求項7】
前記第1支持部の溝に比べ、前記第2支持部の第3の溝は深く形成され、前記第2支持部は前記第1及び第3支持部より変形し易い、請求項1~6のいずれかに記載の枕。
【請求項8】
前記第2支持部の前記第3の溝は幅方向に連続している、請求項7に記載の枕。
【請求項9】
前記第3の溝はその深さを同じとして、かつその幅も同じ、ピッチも同じである、請求項8に記載の枕。
【請求項10】
前記第3の溝は上下方向に形成されている、請求項7~9のいずれかに記載の枕。