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特開2022-102822通知装置、通知方法及び通知プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022102822
(43)【公開日】2022-07-07
(54)【発明の名称】通知装置、通知方法及び通知プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/06 20120101AFI20220630BHJP
【FI】
G06Q20/06 300
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020217802
(22)【出願日】2020-12-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-08-18
(71)【出願人】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヴァシーヌ アミット
(72)【発明者】
【氏名】柳瀬 将良
(72)【発明者】
【氏名】▲龍▼ 石磊
(72)【発明者】
【氏名】シ ダニング
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA14
(57)【要約】
【課題】電子決済の利用を促進する。
【解決手段】本願に係る通知装置は、利用者と紐づけられる決済口座を用いて行う所定の決済手段による決済に関する決済情報を受け付ける受付部と、受付部により受け付けられた決済情報に基づいて、利用者の決済口座に対する入金を行うか否かを判定する判定部と、判定部により入金を行うと判定された場合に、決済口座へ所定の金額を入金し、決済情報に基づく決済処理を実行する処理部と、処理部による決済処理に関する情報を利用者に通知する通知部とを有することを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者と紐づけられる決済口座を用いて行う所定の決済手段による決済に関する決済情報を受け付ける受付部と、
前記受付部により受け付けられた決済情報に基づいて、前記利用者の決済口座に対する入金を行うか否かを判定する判定部と、
前記判定部により入金を行うと判定された場合に、前記決済口座へ所定の金額を入金し、前記決済情報に基づく決済処理を実行する処理部と、
前記処理部による決済処理に関する情報を前記利用者に通知する通知部と
を有することを特徴とする通知装置。
【請求項2】
前記判定部は、
前記決済情報が示す決済金額が前記決済口座の残高よりも高い場合に、前記決済口座に対する入金を行うと判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の通知装置。
【請求項3】
前記処理部は、
前記利用者により設定された設定金額に基づく金額を前記決済口座へ入金する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の通知装置。
【請求項4】
前記処理部は、
前記設定金額以上の金額であって、前記決済手段において前記利用者が利用可能な上限額以下の金額を前記決済口座へ入金する
ことを特徴とする請求項3に記載の通知装置。
【請求項5】
前記処理部は、
前記決済情報が示す決済金額が、前記決済口座の残高よりも高く、当該残高と前記設定金額との合計額以下である場合は、前記設定金額を前記決済口座に入金する
ことを特徴とする請求項3または4に記載の通知装置。
【請求項6】
前記処理部は、
前記決済情報が示す決済金額が、前記決済口座の残高と前記設定金額との合計額よりも高い場合は、当該決済金額に対する当該残高の不足分の金額を前記決済口座に入金する
ことを特徴とする請求項3から5のうちいずれか1つに記載の通知装置。
【請求項7】
前記処理部は、
前記所定の決済手段とは異なる決済手段に用いる口座であって、前記決済口座に紐付けられた口座から前記決済口座へ所定の金額を入金する
ことを特徴とする請求項1から6のうちいずれか1つに記載の通知装置。
【請求項8】
前記処理部は、
前記決済口座に所定の金額を入金し、前記決済口座に紐付けられたクレジットカードに当該所定の金額を課金する
ことを特徴とする請求項1から7のうちいずれか1つに記載の通知装置。
【請求項9】
前記処理部は、
前記決済口座に所定の金額を入金し、当該所定の金額を所定の期間が経過した後に前記利用者が支払う金額として設定する
ことを特徴とする請求項1から8のうちいずれか1つに記載の通知装置。
【請求項10】
前記決済口座への入金を指示するためのコンテンツを前記利用者が利用する利用者端末に表示させる表示制御部
をさらに有し、
前記処理部は、
前記コンテンツが選択された場合に、前記決済口座に所定の金額を入金し、前記決済処理を実行する
ことを特徴とする請求項1から9のうちいずれか1つに記載の通知装置。
【請求項11】
前記表示制御部は、
電子商取引において前記所定の決済手段を用いた決済を行うための画面に前記コンテンツを表示させる
ことを特徴とする請求項10に記載の通知装置。
【請求項12】
前記表示制御部は、
前記利用者端末が決済を行う店舗と紐付けられる情報を読み取ることにより行われる決済手段による決済を行うための画面に前記コンテンツを表示させる
ことを特徴とする請求項10または11に記載の通知装置。
【請求項13】
前記表示制御部は、
前記判定部により入金を行うと判定された場合に前記コンテンツを表示させる
ことを特徴とする請求項10から12のうちいずれか1つに記載の通知装置。
【請求項14】
前記通知部は、
前記決済口座に入金された金額と、前記決済処理による決済金額とを示す情報を通知する
ことを特徴とする請求項1から13のうちいずれか1つに記載の通知装置。
【請求項15】
コンピュータが実行する通知方法であって、
利用者と紐づけられる決済口座を用いて行う所定の決済手段による決済に関する決済情報を受け付ける受付工程と、
前記受付工程により受け付けられた決済情報に基づいて、前記利用者の決済口座に対する入金を行うか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程により入金を行うと判定された場合に、前記決済口座へ所定の金額を入金し、前記決済情報に基づく決済処理を実行する処理工程と、
前記処理工程による決済処理に関する情報を前記利用者に通知する通知工程と
を含むことを特徴とする通知方法。
【請求項16】
利用者と紐づけられる決済口座を用いて行う所定の決済手段による決済に関する決済情報を受け付ける受付手順と、
前記受付手順により受け付けられた決済情報に基づいて、前記利用者の決済口座に対する入金を行うか否かを判定する判定手順と、
前記判定手順により入金を行うと判定された場合に、前記決済口座へ所定の金額を入金し、前記決済情報に基づく決済処理を実行する処理手順と、
前記処理手順による決済処理に関する情報を前記利用者に通知する通知手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする通知プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通知装置、通知方法及び通知プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子決済に用いる口座の残高を管理する各種のサービスを提供する技術が知られている。このような技術の一例として、前回のバリュー残高の確認から所定時間が経過した際に携帯端末のICチップから取得したバリュー残高と残高基準金額とを比較し、バリュー残高が残高基準金額以下である場合、オートチャージ金額分のチャージを実行する技術が提案されている。また、このような技術の一例として、ユーザが所有する電子マネー記録媒体に記録されている電子マネーの残高が所定の設定金額未満である場合、所定のチャージ金額をユーザの口座から引き落とし、チャージ金額を電子マネーの残高に加算する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-178105号公報
【特許文献2】特開2020-071842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、電子決済の利用を促進できるとは言えない場合がある。
【0005】
例えば、上記の従来技術では、バリュー残高が残高基準金額以下である場合にオートチャージ金額分のチャージを実行しているに過ぎない。また、上記の従来技術では、電子マネーの残高が所定の設定金額未満である場合に所定のチャージ金額を電子マネーの残高に加算しているに過ぎない。このため、上記の従来技術では、利用者が電子決済を行う際に必要な金額分の電子マネーがチャージされているとは限らず、電子決済の利用を促進できるとは言えない。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、電子決済の利用を促進できる通知装置、通知方法及び通知プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る通知装置は、利用者と紐づけられる決済口座を用いて行う所定の決済手段による決済に関する決済情報を受け付ける受付部と、前記受付部により受け付けられた決済情報に基づいて、前記利用者の決済口座に対する入金を行うか否かを判定する判定部と、前記判定部により入金を行うと判定された場合に、前記決済口座へ所定の金額を入金し、前記決済情報に基づく決済処理を実行する処理部と、前記処理部による決済処理に関する情報を前記利用者に通知する通知部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、電子決済の利用を促進できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係る通知処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る利用者端末の画面の一例を示す図(1)である。
図3図3は、実施形態に係る利用者端末の画面の一例を示す図(2)である。
図4図4は、実施形態に係る決済サーバの構成例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る口座データベースの一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る利用者情報データベースの一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る通知処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、決済サーバの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る通知装置、通知方法及び通知プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る通知装置、通知方法及び通知プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0011】
〔1.実施形態〕
図1を用いて、本実施形態の通知装置等により実現される通知処理を説明する。図1は、実施形態に係る通知処理の一例を示す図である。なお、図1では、本実施形態に係る通知装置の一例である決済サーバ10によって、実施形態に係る通知処理などが実現されるものとする。
【0012】
図1に示すように、実施形態に係る通知システム1は、決済サーバ10と、利用者端末100と、事業者端末200と、外部サーバ300とを含む。決済サーバ10、利用者端末100、事業者端末200及び外部サーバ300は、ネットワークN(例えば、図4参照)を介して有線または無線により相互に通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。なお、図1に示した通知システム1には、複数台の決済サーバ10、複数台の利用者端末100、複数台の事業者端末200及び複数台の外部サーバ300が含まれていてもよい。
【0013】
図1に示す決済サーバ10は、実施形態に係る通知処理を実行する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、決済サーバ10は、利用者端末100を用いる電子決済に関する電子決済サービスを提供する。例えば、決済サーバ10は、取引対象の提供者(事業者)や取引対象が提供される利用者の口座を管理しており、利用者からの決済要求に従って、口座間において電子マネーの移行等を行うことで、各種決済を実現する。なお、電子マネーとは、例えば、各種企業が独自に用いるポイントや通貨等であってもよく、日本円やドル等の国家により提供される貨幣を電子的に取引可能としたものであってもよい。
【0014】
図1に示す利用者端末100は、利用者によって利用される情報処理装置である。利用者端末100は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。また、利用者端末100は、決済サーバ10によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。なお、図1に示す例では、利用者端末100がスマートフォンである場合を示す。
【0015】
なお、利用者端末100は、所定の情報処理を実現する制御情報を決済サーバ10から受け取った場合には、制御情報に従って情報処理を実現する。ここで、制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)等のスタイルシート言語、Java(登録商標)等のプログラミング言語、HTML(HyperText Markup Language)等のマークアップ言語等により記述される。なお、決済サーバ10から配信される所定のアプリケーションそのものを制御情報とみなしてもよい。
【0016】
図1に示す事業者端末200は、利用者に取引対象を提供する事業者によって利用される情報処理装置である。事業者端末200は、例えば、POS(Point of Sales)端末や、スマートフォン、タブレット型端末、ノート型PC、デスクトップPC、携帯電話機、PDA等により実現される。また、事業者端末200は、決済サーバ10によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。なお、図1に示す例では、事業者端末200がPOS端末である場合を示す。
【0017】
図1に示す外部サーバ300は、利用者が利用可能な決済手段に関する情報を管理する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、外部サーバ300は、利用者のクレジットカードの管理及び運用を行っている各カード会社に属するサーバ装置である。具体的には、外部サーバ300は、利用者に発行されたクレジットカードの利用内容を示す情報を受信し、受信した情報に基づいて支払先に対する支払処理を実行し、所定の期日に利用者対する請求処理(支払処理による支払金額を利用者の銀行口座から引き落とす処理)を実行する。また、外部サーバ300は、クレジットカードの利用履歴(利用明細)として、カード利用による支払金額や、支払対象(購入商品等)、支払先(商品が購入された店舗等)、取引日時などを利用者に対応付けて管理する。
【0018】
また、例えば、外部サーバ300は、銀行に属するサーバ装置である。例えば、外部サーバ300は、銀行口座の利用履歴として、各カード会社や、各種サービスの提供者による銀行口座からの引き落としに関する情報(引き落とした金額や、引き落とした日時等)や、現在の口座情報(口座残高等)などを、利用者に対応付けて管理する。
【0019】
〔1-1.利用者端末100を用いた決済について〕
ここで、決済サーバ10が実行する通知処理に先立ち、利用者端末100を用いた決済(電子決済)の一例について説明する。なお、以下の説明では、店舗Aに配置された2次元コード(QRコード(登録商標))であって、店舗Aを識別する店舗識別情報C1を示す2次元コードを用いて、利用者U1が利用者端末100を用いた決済を行う例について説明するが、実施形態は、これに限定されるものではない。以下に説明する決済の一例は、任意の利用者が任意の利用者端末100を用いて、任意の店舗にて決済を行う場合においても適用可能である。また、店舗識別情報C1は、QRコードのみならず、バーコードや所定のマーク、番号等であってもよい。
【0020】
例えば、利用者U1が店舗Aにて各種の商品やサービスといった決済対象(取引対象)の利用や購入に伴う決済を行う場合、利用者U1は、利用者端末100に予めインストールされた決済アプリを起動する。そして、利用者U1は、決済アプリを介して、店舗Aに設置された店舗識別情報C1を撮影する。このような場合、利用者端末100は、決済対象の価格を入力するための画面を表示し、利用者U1或いは店舗Aの店員から決済金額の入力を受け付ける。そして、利用者端末100は、利用者U1を識別する利用者識別情報と、店舗識別情報C1(若しくは、店舗識別情報C1が示す情報、すなわち、店舗Aを示す情報(例えば、店舗ID))と、決済金額とを示す決済情報を決済サーバ10へと送信する。
【0021】
このような場合、決済サーバ10は、利用者識別情報が示す利用者U1の口座から、店舗識別情報C1が示す店舗Aの口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させる。そして、決済サーバ10は、決済が完了した旨の通知を利用者端末100へと送信する。このような場合、利用者端末100は、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力することで、電子マネーによる決済が行われた旨を通知する。
【0022】
なお、利用者端末100を用いた決済は、上述した処理に限定されるものではない。例えば、利用者端末100を用いた決済は、店舗Aに設置された事業者端末200を用いたものであってもよい。例えば、利用者端末100は、利用者U1を識別するための利用者識別情報を画面上に表示させる。このような場合、店舗Aに設置された事業者端末200は、利用者端末100に表示された利用者識別情報を読み取り、利用者識別情報(若しくは、利用者識別情報が示す情報、すなわち、利用者U1を示す情報(例えば、利用者ID))と、決済金額と、店舗Aを識別する情報とを示す決済情報を決済サーバ10へと送信する。このような場合、決済サーバ10は、利用者識別情報が示す利用者U1の口座から、店舗Aの口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させ、店舗Aの事業者端末200或いは利用者端末100に対し、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力させることで、決済が行われた旨を通知してもよい。
【0023】
また、利用者端末100を用いた決済は、利用者U1が予め電子マネーをチャージした口座から店舗Aの口座へと電子マネーを移行させる処理のみならず、例えば、利用者U1が予め登録したクレジットカードを用いた決済であってもよい。このような場合、例えば、利用者端末100は、店舗Aの口座に対して決済金額の電子マネーを移行させるとともに、利用者U1のクレジットカードの運用会社(カード会社)に対し、決済金額を請求してもよい。
【0024】
また、利用者端末100を用いた決済は、実店舗に対するものに限らず、例えば、電子商取引サービスでの取引対象に対する決済(すなわち、オンライン決済)であってもよい。このような場合、例えば、利用者端末100は、利用者端末100は、利用者U1を識別する利用者識別情報と、取引対象を提供する提供者を識別する提供者識別情報と、取引対象の価格(決済金額)とを示す決済情報を決済サーバ10へと送信する。そして、決済サーバ10は、利用者識別情報が示す利用者U1の口座から、提供者識別情報が示す提供者の口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させ、利用者端末100に対し決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力させることで、決済が行われた旨を通知する。
【0025】
〔1-2.実施形態の概要について〕
ここで、従来、電子決済に用いる口座の残高を管理する各種のサービスを提供する技術として、バリュー残高が残高基準金額以下である場合にオートチャージ金額分のチャージを実行する技術や、ユーザが所有する電子マネー記録媒体に記録されている電子マネーの残高が所定の設定金額未満である場合に所定のチャージ金額を電子マネーの残高に加算する技術が提案されている。しかしながら、このような技術では、利用者が電子決済を行う際に必要な金額分の電子マネーがチャージされているとは限らず、電子決済の利用を促進できるとは言えない場合がある。
【0026】
また、従来、利用者の電子マネーの残高の値を取得できない加盟店において、利用者の電子決済時に残高が不足する場合、残高が足りないため電子決済が自動的に失敗していた。加盟店は、残高不足により電子決済が失敗した旨のエラー表示から利用者に決済失敗を伝える又は通知することしかできず、さらに残高がいくら残っているのかを把握できないため、不足分の残高のチャージを促すことができない。この結果、利用者が電子決済以外の他の決済手段による決済を行い、電子決済サービスから利用者が離脱してしまうという問題があった。
【0027】
そこで、決済サーバ10は、実施形態に係る通知処理を実行する。以下、図1を用いて、決済サーバ10が実行する通知処理について説明する。なお、以下の説明では、利用者端末100が利用者U1により利用される例を示す。また、以下の説明では、利用者端末100を利用者U1と同一視する場合がある。すなわち、以下では、利用者U1を利用者端末100と読み替えることもできる。
【0028】
まず、利用者端末100は、上述の決済アプリのオートチャージ機能の設定を利用者U1から受け付ける(ステップS1)。例えば、利用者端末100は、利用者U1の操作に応じて決済アプリを起動し、利用者U1の電子決済における口座(以下、「決済口座」と記載する場合がある)へのオートチャージ機能の設定を行うための設定画面を表示する。そして、利用者端末100は、設定画面に入力されたオートチャージ機能の設定に関する情報を決済サーバ10に送信する。
【0029】
ここで、図2を用いて、利用者端末100が表示する設定画面の例を説明する。図2は、実施形態に係る利用者端末の画面の一例を示す図(1)である。
【0030】
図2に示すように、利用者端末100は、オートチャージ機能の設定画面である画面SC11を表示する。例えば、利用者端末100は、オートチャージ機能のON/OFFを設定するためのボタン(トグル)B11と、1回のオートチャージでチャージする最低金額(以下、「チャージ金額」と記載する場合がある)を設定するための領域AR11と、チャージ金額の出金元(銀行口座やクレジットカード等)を指定するための領域AR12とを含む画面SC11を表示する。
【0031】
ここで、領域AR11が押下された場合、利用者端末100は、画面SC11を、チャージ金額を設定するための画面SC12に遷移させる。例えば、利用者端末100は、チャージ金額を選択するための領域AR13と、チャージ金額の設定の終了を指示するためのボタンB12とを含む画面SC12を表示する。具体的な例を挙げると、利用者端末100は、複数のチャージ金額を領域AR13に表示し、いずれかに対する選択操作を利用者U1から受け付ける。また、ボタンB12が押下された場合、利用者端末100は、チャージ金額の設定を終了して画面SC11に遷移させ、領域AR13で選択されたチャージ金額を領域AR11に表示する。
【0032】
また、領域AR12が押下された場合、利用者端末100は、画面SC11を、チャージ金額の出金元を設定するための画面SC13に遷移させる。例えば、利用者端末100は、出金元を選択するための領域AR14と、出金元の設定の終了を指示するためのボタンB13と、新たな出金元の登録を指示するためのボタンB14とを含む画面SC12を表示する。具体的な例を挙げると、利用者端末100は、利用者U1が予め決済アプリに登録した出金元を示す情報を領域AR14に表示し、いずれかの出金元に対する選択操作を利用者U1から受け付ける。また、ボタンB13が押下された場合、利用者端末100は、出金元の設定を終了して画面SC11に遷移させ、領域AR14で選択された出金元を領域AR12に表示する。また、ボタンB14が押下された場合、利用者端末100は、新たな出金元を登録するための画面に遷移させる。
【0033】
図1に戻り、説明を続ける。なお、図1の例において、利用者U1が、オートチャージ機能をONにし、チャージ金額を「10,000円」、出金元を「AAA銀行」と選択し、これらのオートチャージ機能の設定に関する情報を利用者端末100が決済サーバ10に送信したものとする。
【0034】
続いて、決済アプリを用いた決済を店舗Aに対して行うことを希望した利用者U1は、利用者端末100の決済アプリを用いて店舗Aに設置された店舗識別情報C1を読み取る(ステップS2)。続いて、利用者端末100は、決済対象の価格を入力するための画面を表示し、利用者U1から決済金額の入力を受け付ける(ステップS3)。続いて、決済サーバ10は、利用者端末100から決済情報を受け付ける(ステップS4)。例えば、決済サーバ10は、利用者U1を識別する利用者識別情報と、利用者U1が利用者端末100に入力した決済金額と、店舗識別情報C1とを示す決済情報を受け付ける。
【0035】
続いて、決済サーバ10は、決済情報に基づいて利用者U1の決済口座へオートチャージを行うか否かを判定する(ステップS5)。例えば、決済サーバ10は、決済情報が示す決済金額が、利用者識別情報が示す利用者U1の決済口座の残高よりも高い場合にオートチャージを行うと判定し、決済金額が決済口座の残高以下である場合にオートチャージを行うわないと判定する。
【0036】
ここで、図1の例において、決済サーバ10がオートチャージを行うと判定したものとする。この場合、決済サーバ10は、利用者U1がオートチャージを指示するためのコンテンツを利用者端末100に配信し、画面に表示させる(ステップS6)。
【0037】
ここで、図3を用いて、利用者端末100が表示するコンテンツの例を説明する。図3は、実施形態に係る利用者端末の画面の一例を示す図(2)である。
【0038】
図3に示すように、利用者端末100は、店舗Aに対する決済に関する決済情報を入力するためのである画面SC21において、オートチャージを指示するためのコンテンツを表示する。例えば、利用者端末100は、ステップS2において店舗識別情報C1を読み取った後、決済金額の入力を受け付けるための画面として、利用者U1が入力した決済金額を表示するための領域AR21と、店舗Aに対する決済を指示するためのボタンB21と、決済金額の入力操作を行うための領域AR22とを含む画面SC21を表示する。そして、決済金額の入力操作が行われた場合、利用者端末100は、利用者U1を識別する利用者識別情報と、入力された決済金額と、店舗識別情報C1とを示す決済情報を決済サーバ10に送信する。ここで、図1の例に示すように、決済サーバ10が決済情報に基づきオートチャージを行うと判定した場合、利用者端末100は、オートチャージを指示するためのコンテンツPC21の配信を決済サーバ10から受け付け、画面SC21に表示する。そして、コンテンツPC21が押下された場合、利用者端末100は、オートチャージを行い店舗Aに対する決済を行う旨の通知を決済サーバ10に送信する。
【0039】
なお、利用者端末100は、ボタンB21に替えてコンテンツPC21を画面SC21に表示してもよい。
【0040】
また、ボタンB21が押下された場合、利用者端末100は、決済口座へのチャージを行うための画面を表示し、利用者U1からチャージ金額の入力を受け付けてもよい。例えば、利用者端末100は、画面SC21に入力された決済金額に対して決済口座の残高が不足している旨の情報と、不足分の金額を示す情報とを含む画面を表示し、当該画面において決済残高にチャージする金額の入力を受け付け、当該金額を示す情報を決済サーバ10に送信する。
【0041】
また、上述のように、店舗Aに設置された事業者端末200が利用者端末100に表示された利用者識別情報を読み取ることにより店舗Aに対する決済が行われる場合、利用者端末100は、利用者識別情報を表示する画面において、オートチャージが行われる旨の情報を表示してもよい。例えば、利用者端末100は、利用者U1の利用者識別情報を表示する領域AR23と、決済金額に対して決済口座の残高が不足する場合にオートチャージが実行される旨を示すポップアップPU21とを含む画面SC22を表示する。
【0042】
また、上述のように、利用者端末100を用いたオンライン決済が行われる場合、利用者端末100は、オンライン決済を行うための画面において、オートチャージを指示するためのコンテンツを表示してもよい。例えば、電子商取引サービスにおいて利用者U1が仮想カートに投入した取引対象の購入操作が行われた場合、利用者端末100は、利用者U1を識別する利用者識別情報と、仮想カートに投入した取引対象の価格(すなわち、決済金額)とを決済サーバ10に送信する。そして、決済金額に基づき、利用者U1の決済口座へオートチャージを行うと決済サーバ10が判定した場合、利用者端末100は、オートチャージを指示するためのコンテンツPC22の配信を決済サーバ10から受け付け、決済金額に関する情報を表示する領域AR24と、コンテンツPC22とを含む画面SC23を表示する。コンテンツPC22が押下された場合、利用者端末100は、オートチャージを行い取引対象に対する決済を行う旨の通知を決済サーバ10に送信する。
【0043】
図1に戻り説明を続ける。なお、図1の例において、利用者端末100が、オートチャージを行い店舗Aに対する決済を行う旨の通知を決済サーバ10に送信したものとする。この場合、決済サーバ10は、利用者U1が設定したオートチャージの出金元「AAA銀行」に属する外部サーバ300に対し、オートチャージする金額を通知する(ステップS7)。例えば、店舗Aに対する決済金額が、決済口座の残高よりも高く、当該残高とチャージ金額「10,000円」との合計額以下である場合、決済サーバ10は、チャージ金額「10,000円」をオートチャージする金額として通知する。また、店舗Aに対する決済金額が、決済口座の残高とチャージ金額「10,000円」との合計額よりも高い場合、決済サーバ10は、決済金額に対する当該残高の不足分の金額をオートチャージする金額として通知する。
【0044】
なお、図1の例において、決済サーバ10は、オートチャージする金額をチャージ金額「10,000円」とし、外部サーバ300に通知したものとする。
【0045】
続いて、決済サーバ10は、チャージ金額に関する決済完了通知を外部サーバ300から受け付ける(ステップS8)。例えば、決済サーバ10は、チャージ金額「10,000円」を利用者U1に対して課金する処理が完了した際に外部サーバ300から送信される通知を受け付ける。
【0046】
続いて、決済サーバ10は、外部サーバ300から通知を受け付けた後、利用者U1の決済口座にオートチャージを行い、決済情報に基づく決済処理を実行する(ステップS9)。例えば、決済サーバ10は、チャージ金額「10,000円」分の電子マネーを決済口座に入金する処理を行った後、決済情報が示す決済金額分の電子マネーを決済口座から店舗Aの口座へ移行させる処理を実行する。
【0047】
続いて、決済サーバ10は、オートチャージした金額と、決済金額とを示す情報を通知する(ステップS10)。例えば、決済サーバ10は、決済が完了した旨の画面であって、チャージ金額「10,000円」をオートチャージした旨と、決済金額とを示す画面SC1を利用者端末100に配信して画面に表示させる。
【0048】
以上のように、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者が電子決済を行う際に残高が不足する場合に即座にオートチャージを行い、決済処理を実行できる。これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、残高が不足しているために電子決済の利用を利用者があきらめ、他の決済手段を用いて決済を行う事態を防ぐことができる。すなわち、実施形態に係る決済サーバ10は、電子決済の利用を促進できる。
【0049】
また、実施形態に係る決済サーバ10は、決済時にエラー表示して利用者にチャージ等の決済アクションを促すことも不要になり、残高不足による決済の失敗が発生する事態を回避できる。したがって、実施形態に係る決済サーバ10は、電子決済サービスから利用者が離脱することを防ぎ、従来の技術における決済失敗分の決済回数を増加させることができる。
【0050】
〔2.決済サーバの構成〕
次に、図4を用いて、決済サーバ10の構成について説明する。図4は、実施形態に係る決済サーバの構成例を示す図である。図4に示すように、決済サーバ10は、通信部20と、記憶部30と、制御部40とを有する。
【0051】
(通信部20について)
通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、利用者端末100、事業者端末200、外部サーバ300等との間で情報の送受信を行う。
【0052】
(記憶部30について)
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図4に示すように、記憶部30は、口座データベース31と、利用者情報データベース32とを有する。
【0053】
(口座データベース31について)
口座データベース31は、利用者や事業者などが電子決済サービスにおいて所有する口座(決済口座)に関する各種の情報を記憶する。ここで、図5を用いて、口座データベース31が記憶する情報の一例を説明する。図5は、実施形態に係る口座データベースの一例を示す図である。図5の例において、口座データベース31は、「口座ID」、「所有者情報」、「口座残高」、「出金元情報」といった項目を有する。
【0054】
「口座ID」は、口座を識別するための識別情報を示す。「所有者情報」は、口座を所有する所有者に関する情報を示し、例えば、所有者を識別するための識別情報が格納される。「口座残高」は、口座の残高を示す。「出金元情報」は、口座にチャージする金額の出金元に関する情報を示し、例えば、利用者のクレジットカードに関する情報(例えば、クレジットカード番号や、有効期限、セキュリティーコードなど)や、利用者の銀行口座に関する情報(例えば、金融機関名や、支店名、口座番号、口座名義など)などといった情報を含む。
【0055】
すなわち、図5では、口座ID「AID#1」によって識別される口座の保有者の情報が「利用者#1」であり、口座残高が「7,800円」、出金元情報が「出金元情報#1」である例を示す。
【0056】
(利用者情報データベース32について)
利用者情報データベース32は、決済サーバ10が提供するサービスの利用者に関する各種の情報を記憶する。ここで、図6を用いて、利用者情報データベース32が記憶する情報の一例を説明する。図6は、実施形態に係る利用者情報データベースの一例を示す図である。図6の例において、利用者情報データベース32は、「利用者ID」、「決済履歴」、「利用上限額」、「設定情報」といった項目を有する。
【0057】
「利用者ID」は、利用者を識別するための識別情報を示す。「決済履歴」は、電子決済サービスを利用して行った決済の履歴を示し、例えば、決済先や、決済金額などといった情報が格納される。「利用上限額」は、所定の期間内(例えば、1日、1ヵ月)において利用可能な額として利用者が設定した金額を示す。「設定情報」は、電子決済サービスにおけるオートチャージ機能の設定に関する情報を示し、「オートチャージ設定」、「チャージ金額」、「出金元」などといった項目を有する。「オートチャージ設定」は、利用者がオートチャージ機能をONにしていることを示す「有」、若しくは、オートチャージ機能をOFFにしていることを示す「無」といった情報が格納される。「チャージ金額」は、オートチャージする金額を示す。「出金元」は、利用者が設定した「チャージ金額」の出金元を示す。
【0058】
すなわち、図6では、利用者ID「UID#1」によって識別される利用者の決済履歴が「決済履歴#1」、利用上限額が「50,000円」、オートチャージ設定「有」、チャージ金額が「10,000円」、出金元が「出金元#1」である例を示す。
【0059】
(制御部40について)
制御部40は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、決済サーバ10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。実施形態に係る制御部40は、図4に示すように、受付部41と、判定部42と、表示制御部43と、処理部44と、通知部45とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0060】
(受付部41について)
受付部41は、利用者と紐づけられる決済口座を用いて行う所定の決済手段による決済に関する決済情報を受け付ける。例えば、図1の例において、受付部41は、利用者U1を識別する利用者識別情報と、利用者U1が利用者端末100に入力した決済金額と、店舗識別情報C1とを示す決済情報を利用者端末100から受け付ける。
【0061】
なお、受付部41は、電子商取引サービスでの取引対象に対する決済に関する決済情報を受け付けてもよい。例えば、受付部41は、利用者を識別する利用者識別情報と、取引対象を提供する提供者を識別する提供者識別情報と、取引対象の価格(決済金額)とを示す決済情報を利用者端末100から受け付ける。
【0062】
また、受付部41は、店舗に設置された事業者端末200から決済情報を受け付けてもよい。例えば、受付部41は、事業者端末200が読み取った利用者識別情報であって、利用者端末100に表示された利用者識別情報と、決済金額と、店舗を識別する情報とを示す決済情報を受け付ける。
【0063】
(判定部42について)
判定部42は、受付部41により受け付けられた決済情報に基づいて、利用者の決済口座に対する入金を行うか否かを判定する。例えば、判定部42は、口座データベース31を参照し、決済情報が示す決済金額と、決済情報が示す利用者識別情報に対応する決済口座の残高とに基づいて、利用者の決済口座に対する入金を行うか否かを判定する。
【0064】
また、判定部42は、決済情報が示す決済金額が決済口座の残高よりも高い場合に、決済口座に対する入金を行うと判定してもよい。例えば、図1の例において、判定部42は、決済情報が示す決済金額が、利用者識別情報が示す利用者U1の決済口座の残高よりも高い場合にオートチャージを行うと判定し、決済金額が決済口座の残高以下である場合にオートチャージを行うわないと判定する。
【0065】
(表示制御部43について)
表示制御部43は、決済口座への入金を指示するためのコンテンツを利用者が利用する利用者端末に表示させる。例えば、図1の例において、表示制御部43は、利用者U1がオートチャージを指示するためのコンテンツを利用者端末100に配信し、画面に表示させる。
【0066】
また、表示制御部43は、電子商取引において所定の決済手段を用いた決済を行うための画面にコンテンツを表示させてもよい。例えば、図3に示すように、表示制御部43は、利用者端末100を用いたオンライン決済が行われる場合、オンライン決済を行うための画面SC23において、オートチャージを指示するためのコンテンツPC22を表示させる。
【0067】
また、表示制御部43は、利用者端末が決済を行う店舗と紐付けられる情報を読み取ることにより行われる決済手段による決済を行うための画面にコンテンツを表示させてもよい。例えば、図3に示すように、表示制御部43は、オートチャージを指示するためのコンテンツPC21を利用者端末100に配信し、画面SC21に表示させる。
【0068】
また、表示制御部43は、判定部42により入金を行うと判定された場合にコンテンツを表示させてもよい。例えば、図3の例において、判定部42が決済情報に基づきオートチャージを行うと判定した場合、表示制御部43は、コンテンツPC21を画面SC21に表示させる。
【0069】
(処理部44について)
処理部44は、判定部42により入金を行うと判定された場合に、決済口座へ所定の金額を入金し、決済情報に基づく決済処理を実行する。例えば、処理部44は、利用者情報データベース32を参照し、設定情報に基づいて利用者の決済口座へオートチャージを行い、決済情報に基づく決済処理を実行する。
【0070】
また、処理部44は、コンテンツが選択された場合に、決済口座に所定の金額を入金し、決済処理を実行してもよい。例えば、図3の例において、コンテンツPC21が押下された場合、処理部44は、オートチャージを行い店舗Aに対する決済処理を実行する。
【0071】
また、処理部44は、利用者により設定された設定金額に基づく金額を決済口座へ入金してもよい。例えば、処理部44は、設定金額を単位とした金額であり、且つ、決済金額に対する決済口座の残高の不足分以上である金額を決済口座へオートチャージする。具体的な例を挙げると、処理部44は、設定金額が「5,000円」であり、決済金額に対する決済口座の残高の不足分が「2,000円」である場合に「5,000円」をオートチャージする。また、処理部44は、設定金額が「5,000円」であり、残高の不足分が「6,000円」である場合に、設定金額に基づくチャージの2回分である「10,000円」をオートチャージする。言い換えると、処理部44は、残高の不足分以上の金額であって、設定金額に基づくチャージN回分(Nは任意の自然数)の金額をオートチャージする。
【0072】
また、処理部44は、決済情報が示す決済金額が、決済口座の残高よりも高く、当該残高と設定金額との合計額以下である場合は、設定金額を決済口座に入金してもよい。例えば、図1の例において、店舗Aに対する決済金額が、決済口座の残高よりも高く、当該残高とチャージ金額「10,000円」との合計額以下である場合、処理部44は、チャージ金額「10,000円」をオートチャージする処理を実行する。
【0073】
また、処理部44は、決済情報が示す決済金額が、決済口座の残高と設定金額との合計額よりも高い場合は、当該決済金額に対する当該残高の不足分の金額を決済口座に入金してもよい。例えば、図1の例において、店舗Aに対する決済金額が、決済口座の残高とチャージ金額「10,000円」との合計額よりも高い場合、処理部44は、決済金額に対する当該残高の不足分の金額をオートチャージする処理を実行する。
【0074】
また、処理部44は、所定の決済手段とは異なる決済手段に用いる口座であって、決済口座に紐付けられた口座から決済口座へ所定の金額を入金してもよい。例えば、図1の例において、処理部44は、利用者U1が設定したオートチャージの出金元「AAA銀行」に属する外部サーバ300に対しオートチャージする金額を通知し、利用者U1の決済口座にオートチャージを行う。
【0075】
また、処理部44は、決済口座に所定の金額を入金し、決済口座に紐付けられたクレジットカードに当該所定の金額を課金してもよい。例えば、処理部44は、利用者が出金元として設定したクレジットカードの管理及び運用を行っている各カード会社に属する外部サーバ300に対しオートチャージする金額を通知し、利用者の決済口座にオートチャージを行う。
【0076】
ここで、銀行口座やクレジットカードからのオートチャージ以外にも、例えば、決済サーバ10が提供する電子決済サービスにおける後払い機能を利用したオートチャージを行いたいといった要望が考えらえる。したがって、処理部44は、決済口座に所定の金額を入金し、当該所定の金額を所定の期間が経過した後に利用者が支払う金額として設定してもよい。例えば、利用者がオートチャージする金額の支払方法として、電子決済サービスにおける後払い機能を選択した場合、処理部44は、利用者の決済口座に所定の金額をオートチャージする。そして、処理部44は、所定の期間が経過した後、利用者が後払いの清算方法として選択した方法により清算処理を行う。具体的な例を挙げると、処理部44は、オートチャージした金額を決済口座に紐付けられた銀行口座から引き落とす処理を行う。また、処理部44は、オートチャージした金額を決済口座に紐付けられたクレジットカードに課金する処理を行う。また、処理部44は、オートチャージした金額を決済口座から引き落とす処理を行う。
【0077】
さらに、所定の期間内において利用可能な額として利用者が設定した利用上限額以下のオートチャージを行うことで、利用者に安心感を与えたいといった要望が考えられる。したがって、処理部44は、設定金額以上の金額であって、決済手段において利用者が利用可能な上限額以下の金額を決済口座へ入金してもよい。例えば、処理部44は、利用者が設定したチャージ金額以上の金額であって、利用上限額から所定の期間内に利用者が電子決済サービスを利用して行った決済の総額を差し引いた残額以下である金額のオートチャージを行う。
【0078】
なお、表示制御部43は、図3に示す各画面において、利用者が設定したチャージ金額以上の金額であって、利用上限額以下の金額のオートチャージを行う旨を表示させてもよい。
【0079】
さらに、オートチャージを行い、決済処理を実行した後に決済口座の残高が所定の閾値以下となる場合、さらにオートチャージを行い決済口座の残高を所定の閾値以上に維持することで、電子決済サービスの継続的な利用を利用者に促したいといった要望が考えられる。したがって、処理部44は、決済処理を実行後に決済口座の残高が所定の閾値以下となった場合は、決済口座へ所定の金額を入金してもよい。例えば、決済金額に対する決済口座の残高の不足分の金額をオートチャージし、決済処理を行った場合(すなわち、決済口座の残高が「0円」となる場合)、処理部44は、所定の金額(例えば、利用者が設定したチャージ金額)をオートチャージする。
【0080】
(通知部45について)
通知部45は、処理部44による決済処理に関する情報を利用者に通知する。例えば、図1の例において、通知部45は、決済が完了した旨の画面SC1を利用者端末100に配信し、当該画面において決済処理に関する情報を利用者U1に通知する。
【0081】
また、通知部45は、決済口座に入金された金額と、決済処理による決済金額とを示す情報を通知してもよい。例えば、図1の例において、通知部45は、チャージ金額「10,000円」をオートチャージした旨と、決済金額とを示す画面SC1を利用者端末100に配信して画面に表示させる。
【0082】
〔3.通知処理のフロー〕
図7を用いて、実施形態に係る決済サーバ10の通知処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る通知処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0083】
図7に示すように、決済サーバ10は、利用者と紐づけられる決済口座を用いて行う所定の決済手段による決済に関する決済情報を受け付ける(ステップS101)。続いて、決済サーバ10は、決済情報に基づき、決済口座に対する入金を行うか否かを判定する(ステップS102)。決済口座に対する入金を行わないと判定した場合(ステップS102;No)、決済サーバ10は、決済情報に基づき決済処理を実行し(ステップS103)、処理を終了する。
【0084】
一方、決済口座に対する入金を行うと判定した場合(ステップS102;Yes)、決済サーバ10は、決済口座へ所定の金額を入金し、決済処理を実行する(ステップS104)。続いて、決済サーバ10は、決済口座に入金された金額と、決済処理による決済金額とを示す情報を通知し(ステップS105)、処理を終了する。
【0085】
〔4.変形例〕
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
【0086】
〔4-1.オートチャージについて〕
上述の実施形態において、処理部44が、利用者が設定したチャージ金額や、決済金額に対する決済口座の残高の不足分の金額をオートチャージし、決済処理を実行する例を示したが、処理部44の機能はこのような例に限定されない。例えば、処理部44は、決済金額分の金額を決済口座にオートチャージし、決済処理を実行してもよい。
【0087】
〔4-2.処理態様について〕
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、逆に、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0088】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0089】
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0090】
〔5.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る決済サーバ10は、受付部41と、判定部42と、表示制御部43と、処理部44と、通知部45とを有する。受付部41は、利用者と紐づけられる決済口座を用いて行う所定の決済手段による決済に関する決済情報を受け付ける。判定部42は、受付部41により受け付けられた決済情報に基づいて、利用者の決済口座に対する入金を行うか否かを判定する。また、判定部42は、決済情報が示す決済金額が決済口座の残高よりも高い場合に、決済口座に対する入金を行うと判定する。表示制御部43は、決済口座への入金を指示するためのコンテンツを利用者が利用する利用者端末に表示させる。処理部44は、判定部42により入金を行うと判定された場合に、決済口座へ所定の金額を入金し、決済情報に基づく決済処理を実行する。また、処理部44は、コンテンツが選択された場合に、決済口座に所定の金額を入金し、決済処理を実行する。通知部45は、処理部44による決済処理に関する情報を利用者に通知する。また、通知部45は、決済口座に入金された金額と、決済処理による決済金額とを示す情報を通知する。
【0091】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者が電子決済を行う際に残高が不足する場合に即座にオートチャージを行い、決済処理を実行することにより、残高が不足しているために電子決済の利用を利用者があきらめ、他の決済手段を用いて決済を行う事態を防ぐことができるため、電子決済の利用を促進できる。
【0092】
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、表示制御部43は、電子商取引において所定の決済手段を用いた決済を行うための画面にコンテンツを表示させる。また、表示制御部43は、利用者端末が決済を行う店舗と紐付けられる情報を読み取ることにより行われる決済手段による決済を行うための画面にコンテンツを表示させる。また、表示制御部43は、判定部42により入金を行うと判定された場合にコンテンツを表示させる。
【0093】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者がオートチャージを指示するためのコンテンツを、所定の決済手段を用いた決済を行うための画面に表示させることができるため、利便性を向上させることができる。
【0094】
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、処理部44は、利用者により設定された設定金額に基づく金額を決済口座へ入金する。また、処理部44は、決済情報が示す決済金額が、決済口座の残高よりも高く、当該残高と設定金額との合計額以下である場合は、設定金額を決済口座に入金する。また、処理部44は、決済情報が示す決済金額が、決済口座の残高と設定金額との合計額よりも高い場合は、当該決済金額に対する当該残高の不足分の金額を決済口座に入金する。また、処理部44は、所定の決済手段とは異なる決済手段に用いる口座であって、決済口座に紐付けられた口座から決済口座へ所定の金額を入金する。また、処理部44は、決済口座に所定の金額を入金し、決済口座に紐付けられたクレジットカードに当該所定の金額を課金する。
【0095】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、決済の内容に応じた金額を、利用者が任意に設定したクレジットカードや銀行口座等からオートチャージすることができるため、利便性を向上させることができる。
【0096】
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、処理部44は、決済口座に所定の金額を入金し、当該所定の金額を所定の期間が経過した後に利用者が支払う金額として設定する。
【0097】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、銀行口座やクレジットカードからのオートチャージ以外にも、電子決済サービスにおける後払い機能を利用したオートチャージを行うことができるため、利便性を向上させることができる。
【0098】
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、処理部44は、設定金額以上の金額であって、決済手段において利用者が利用可能な上限額以下の金額を決済口座へ入金する。
【0099】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、所定の期間内において利用可能な額として利用者が設定した利用上限額以下のオートチャージを行うことができるため、利用者に安心感を与えることができる。
【0100】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述してきた各実施形態に係る決済サーバ10は、例えば、図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、決済サーバ10を例に挙げて説明する。図8は、決済サーバの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0101】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0102】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、通信網500(実施形態のネットワークNに対応する)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、また、通信網500を介してCPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0103】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0104】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0105】
例えば、コンピュータ1000が決済サーバ10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部40の機能を実現する。また、HDD1400には、決済サーバ10の記憶装置内の各データが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0106】
〔7.その他〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0107】
また、上述した決済サーバ10は、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0108】
また、特許請求の範囲に記載した「部」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0109】
10 決済サーバ
20 通信部
30 記憶部
31 口座データベース
32 利用者情報データベース
40 制御部
41 受付部
42 判定部
43 表示制御部
44 処理部
45 通知部
100 利用者端末
200 事業者端末
300 外部サーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2021-06-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者と紐づけられる決済口座を用いて行う所定の決済手段による決済に関する決済情報を受け付ける受付部と、
前記受付部により受け付けられた決済情報に基づいて、前記利用者の決済口座に対する入金を行うか否かを判定する判定部と、
前記判定部により入金を行うと判定された場合に、前記決済情報に基づく決済処理を指示するためのコンテンツに替えて、前記決済口座への入金、並びに、前記決済情報に基づく決済処理を指示するためのコンテンツを前記利用者が利用する利用者端末に表示させる表示制御部と、
前記表示制御部により表示されたコンテンツが選択された場合に、前記利用者が設定した上限額であって、所定の期間内において前記所定の決済手段で利用可能な上限額から、当該所定の期間内に前記利用者が前記所定の決済手段を利用して行った決済の総額を差し引いた残額以下の金額を前記決済口座へ入金し、前記決済情報に基づく決済処理を実行する処理部と、
前記処理部による決済処理に関する情報を前記利用者に通知する通知部と
を有することを特徴とする通知装置。
【請求項2】
前記判定部は、
前記決済情報が示す決済金額が前記決済口座の残高よりも高い場合に、前記決済口座に対する入金を行うと判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の通知装置。
【請求項3】
前記処理部は、
前記利用者により設定された設定金額に基づく金額を前記決済口座へ入金する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の通知装置。
【請求項4】
前記処理部は、
前記設定金額以上の金額であって、前記決済手段において前記利用者が利用可能な上限額以下の金額を前記決済口座へ入金する
ことを特徴とする請求項3に記載の通知装置。
【請求項5】
前記処理部は、
前記決済情報が示す決済金額が、前記決済口座の残高よりも高く、当該残高と前記設定金額との合計額以下である場合は、前記設定金額を前記決済口座に入金する
ことを特徴とする請求項3または4に記載の通知装置。
【請求項6】
前記処理部は、
前記決済情報が示す決済金額が、前記決済口座の残高と前記設定金額との合計額よりも高い場合は、当該決済金額に対する当該残高の不足分の金額を前記決済口座に入金する
ことを特徴とする請求項3から5のうちいずれか1つに記載の通知装置。
【請求項7】
前記処理部は、
前記所定の決済手段とは異なる決済手段に用いる口座であって、前記決済口座に紐付けられた口座から前記決済口座へ所定の金額を入金する
ことを特徴とする請求項1から6のうちいずれか1つに記載の通知装置。
【請求項8】
前記処理部は、
前記決済口座に所定の金額を入金し、前記決済口座に紐付けられたクレジットカードに当該所定の金額を課金する
ことを特徴とする請求項1から7のうちいずれか1つに記載の通知装置。
【請求項9】
前記処理部は、
前記決済口座に所定の金額を入金し、当該所定の金額を所定の期間が経過した後に前記利用者が支払う金額として設定する
ことを特徴とする請求項1から8のうちいずれか1つに記載の通知装置。
【請求項10】
前記表示制御部は、
電子商取引において前記所定の決済手段を用いた決済を行うための画面に前記コンテンツを表示させる
ことを特徴とする請求項1から9のうちいずれか1つに記載の通知装置。
【請求項11】
前記表示制御部は、
前記利用者端末が決済を行う店舗と紐付けられる情報を読み取ることにより行われる決済手段による決済を行うための画面に前記コンテンツを表示させる
ことを特徴とする請求項10に記載の通知装置。
【請求項12】
前記通知部は、
前記決済口座に入金された金額と、前記決済処理による決済金額とを示す情報を通知する
ことを特徴とする請求項1から11のうちいずれか1つに記載の通知装置。
【請求項13】
コンピュータが実行する通知方法であって、
利用者と紐づけられる決済口座を用いて行う所定の決済手段による決済に関する決済情報を受け付ける受付工程と、
前記受付工程により受け付けられた決済情報に基づいて、前記利用者の決済口座に対する入金を行うか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程により入金を行うと判定された場合に、前記決済情報に基づく決済処理を指示するためのコンテンツに替えて、前記決済口座への入金、並びに、前記決済情報に基づく決済処理を指示するためのコンテンツを前記利用者が利用する利用者端末に表示させる表示制御工程と、
前記表示制御工程により表示されたコンテンツが選択された場合に、前記利用者が設定した上限額であって、所定の期間内において前記所定の決済手段で利用可能な上限額から、当該所定の期間内に前記利用者が前記所定の決済手段を利用して行った決済の総額を差し引いた残額以下の金額を前記決済口座へ入金し、前記決済情報に基づく決済処理を実行する処理工程と、
前記処理工程による決済処理に関する情報を前記利用者に通知する通知工程と
を含むことを特徴とする通知方法。
【請求項14】
利用者と紐づけられる決済口座を用いて行う所定の決済手段による決済に関する決済情報を受け付ける受付手順と、
前記受付手順により受け付けられた決済情報に基づいて、前記利用者の決済口座に対する入金を行うか否かを判定する判定手順と、
前記判定手順により入金を行うと判定された場合に、前記決済情報に基づく決済処理を指示するためのコンテンツに替えて、前記決済口座への入金、並びに、前記決済情報に基づく決済処理を指示するためのコンテンツを前記利用者が利用する利用者端末に表示させる表示制御手順と、
前記表示制御手順により表示されたコンテンツが選択された場合に、前記利用者が設定した上限額であって、所定の期間内において前記所定の決済手段で利用可能な上限額から、当該所定の期間内に前記利用者が前記所定の決済手段を利用して行った決済の総額を差し引いた残額以下の金額を前記決済口座へ入金し、前記決済情報に基づく決済処理を実行する処理手順と、
前記処理手順による決済処理に関する情報を前記利用者に通知する通知手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする通知プログラム。