(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022102835
(43)【公開日】2022-07-07
(54)【発明の名称】計測装置及び計測システム
(51)【国際特許分類】
G01L 5/00 20060101AFI20220630BHJP
A43D 1/02 20060101ALI20220630BHJP
G01G 19/44 20060101ALI20220630BHJP
G01G 19/52 20060101ALI20220630BHJP
【FI】
G01L5/00 101Z
A43D1/02
G01G19/44 A
G01G19/52 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020217816
(22)【出願日】2020-12-25
(71)【出願人】
【識別番号】520514698
【氏名又は名称】藤本 光徳
(71)【出願人】
【識別番号】520514702
【氏名又は名称】青木 優奈
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】特許業務法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤本 光徳
【テーマコード(参考)】
2F051
4F050
【Fターム(参考)】
2F051AA17
2F051AA18
2F051AB09
2F051BA07
4F050AA01
4F050GA30
(57)【要約】
【課題】歩行時における被験者の足裏に加わる圧力若しくは荷重、又はこれら圧力若しくは荷重に基づく情報を容易に取得できる計測装置及び計測システムを提供する。
【解決手段】計測装置2は、履物3に設けられ、履物3を履いた被験者の足裏から加えられた荷重又は圧力を計測する計測部4を備える。計測システム1は、計測装置2と、計測部4の計測に基づいて取得した情報を表示する表示装置5とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
履物に設けられ、前記履物を履いた被験者の足裏から加えられた荷重又は圧力を計測する計測部を備えた、
計測装置。
【請求項2】
前記計測部が前記履物の底部に設けられた、
請求項1に記載の計測装置。
【請求項3】
前記履物は、
左足用履物と、
右足用履物とを有し、
前記計測部は、
前記左足用履物の底部に設けられた左足用計測部と、
前記右足用履物の底部に設けられた右足用計測部とを有した、
請求項2に記載の計測装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の計測装置と、
前記計測部の計測に基づいて取得した情報を表示する表示装置とを備えた、
計測システム。
【請求項5】
前記表示装置は、前記計測装置と無線通信可能な携帯端末である、
請求項4に記載の計測システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、計測装置及び計測システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、リハビリテーションを行う際に用いる圧力計測システムが開示されている。この圧力計測システムでは、圧分布計と、情報処理装置とを備えている。圧分布計は、複数の圧力センサが2次元に配列された圧分布検出センサを備えており、被験者と接触した部位の圧力を測定する。情報処理装置は、圧分布計において計測された圧分布データを取得し、取得したデータを表示する。この圧力計測システムは、圧分布計を用いて被検者の足圧分布を計測することで、被検者の足圧分布を表示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した圧力計測システムでは、圧分布計を床に設置した状態で、被検者の足圧分布を計測する。このため、被験者が実際に歩行している状態における足裏に加わる圧力若しくは荷重、又はこれらに基づく情報を取得し難い。
【0005】
本開示は上記事由に鑑みてなされており、歩行時における被験者の足裏に加わる圧力若しくは荷重、又はこれら圧力若しくは荷重に基づく情報を容易に取得できる計測装置及び計測システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る計測装置は、履物に設けられ、前記履物を履いた被験者の足裏から加えられた荷重又は圧力を計測する計測部を備える。
【0007】
本開示の一態様に係る計測システムは、前記計測装置と、前記計測部の計測に基づいて取得した情報を表示する表示装置とを備える。
【発明の効果】
【0008】
前記一態様に係る計測装置及び計測システムは、歩行時における被験者の足裏に加わる圧力若しくは荷重、又はこれら圧力若しくは荷重に基づく情報を容易に取得できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、一実施形態の計測システムのブロック図である。
【
図2】
図2は、同上の計測システムが備える一対の計測装置の上面図である。
【
図4】
図4は、同上の計測装置が有する複数のセンサの配置を模式的に示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の計測装置及びこれを備えた計測システムについて説明する。
【0011】
(1)実施形態
図1に本実施形態の計測システム1を示す。計測システム1によって足裏が測定される被験者は、例えば、外傷又は疾病の後遺症により、足に加わる荷重が制限された人である。計測システム1は、例えば、足を骨折等した被験者がリハビリテーションとして歩行訓練を行う際に用いられる。計測システム1は、被験者又は被験者以外の人が、歩行時等における被験者の足に加わる荷重又はこの荷重に関する情報を確認するために用いられる。前記「被験者以外の人」は、理学療法士、看護師若しくは医師等であり、例えば、被験者のリハビリテーションの指導又は補助等を行う。なお、被験者は、足を骨折した人に限定されず、足の骨折以外の外傷を受けた人、又は脳血管疾患等の疾病を患った人等であってもよい。また、計測システム1による測定の目的は、リハビリテーションに限定されず、運動能力の向上又は実験等であってもよい。また、計測システム1は、リハビリテーション以外の目的であって、例えば、自宅等の屋内又は屋外における日常生活等においても利用可能である。
【0012】
図1に示すように、計測システム1は、計測装置2と、表示装置5とを備えている。計測装置2は、被験者の足に取り付けられ、被験者の足裏から加えられた荷重又は圧力を計測する。本実施形態の計測装置2は、被験者の左右の足に取り付けられ、被験者の左足の裏から加わる荷重又は圧力と、被験者の右足の裏から加わる荷重又は圧力とを計測する。表示装置5は、計測装置2の計測に基づいて取得した情報を表示する。
【0013】
図2に示すように、計測装置2は、計測装置2の主体を構成する履物3を有している。履物3は、靴である。履物3は、左足用履物3aと、右足用履物3bとを有している。左足用履物3aと、右足用履物3bとは、左右対称な形状に形成されている。以下、特に区別する場合を除き、左足用履物3aを履物3aといい、右足用履物3bを履物3bという。
【0014】
図3に示すように、履物3は、短靴である。各履物3a,3bは、一般的な短靴と同様に、足の裏側に位置する底部(ソール)30と、底部30上に設けられた甲部(アッパー)31とを有している。底部30は、上方から見て足裏に近似した形状を有する板状に形成されており(
図4参照)、被験者の対応する足裏の下方に配置される。甲部31は、底部30の上方に位置しており、下縁が底部30の外周縁に接続されている。甲部31は、被験者の対応する足の甲及び踵を覆う。甲部31の後部には、上方に開口した履き口310が形成されている。
【0015】
各履物3a,3bは、履物3a,3bを履いた足に甲部31を締め付ける締め具32を更に有している。
図2に示すように、締め具32は、複数のバンド320と、複数の引掛部321とを有している。複数のバンド320は、前後方向に間隔をあけて並んでいる。各バンド320の長さ方向の一端部は、甲部31の幅方向両側の端部のうちの一方に接続されている。
【0016】
複数の引掛部321は、複数のバンド320にそれぞれ一対一で対応している。複数の引掛部321は、甲部31の幅方向の両側の端部のうちの複数のバンド320が接続された側とは反対側の端部に取り付けられている。各引掛部321は、例えば、金属製の金具であり、対応するバンド320が通過可能な孔を有する環状、又は引掛部321と甲部31との間に孔322が形成される形状を有している。
【0017】
各バンド320は、対応する引掛部321によって形成された孔322に通され、引掛部321において、甲部31に接続された端部に向かって折り返される。各バンド320は、折返状態において上側に位置する上側部分323と下側に位置する下側部分324とにそれぞれ設けられた一対の面ファスナ325,326を有している。各バンド320は、折返状態において一対の面ファスナ325,326同士を接続することで、上側部分323と下側部分324とを接続することができる。このように上側部分323と下側部分324とを接続した状態において、各バンド320は、履物3a,3bを履いた足に甲部31を締め付ける。一対の面ファスナ325,326同士の接続箇所は、履物3の幅方向において変更し得る。このため、折返状態にある各バンド320の履物3a,3bの幅方向における長さは変更可能である。
【0018】
なお、締め具32は、バンド320を用いたものに限定されず、例えば、バンド320に代えて靴紐を用いたものであってもよい。また、履物3a,3bは、締め具32を有さなくてもよい。また、履物3は、短靴に限定されず、例えば、長靴であってもよい。また、履物3は、例えば、スリッパ、サンダル、草履又は下駄等、靴以外の履物であってもよい。また、履物3は、左足用履物3a及び右足用履物3bのうちの一方のみを有してもよい。
【0019】
計測装置2は、履物3に設けられ、履物3を履いた被験者の足裏から加えられた荷重又は圧力を計測する計測部4(
図1参照)を有している。計測部4は、履物3を履いた足の下方に位置する。
【0020】
計測部4は、左足用履物3aの底部30に設けられた左足用計測部4aと、右足用履物3bの底部30に設けられた右足用計測部4bとを有している。以下、特に区別する場合を除き、左足用計測部4aを計測部4aといい、右足用計測部4bを計測部4bという。
【0021】
各計測部4a,4bは、足裏から加えられた荷重又は圧力を計測する複数のセンサ40(
図1参照)を有している。各計測部4a,4bの複数のセンサ40は、例えば、履物3a,3bの底部30に内蔵される。例えば、底部30が、本底(アウトソール)、中底(インソール)及び中敷き(インナーソール)を有する場合、複数のセンサ40は、本底、中底若しくは中敷きに内蔵されることで、又は本底と中底との間や中底と中敷きの間に設けられることで、履物3の底部30に内蔵される。複数のセンサ40を中敷きに設けた場合、複数のセンサ40は、他の履物に入れて利用することができる。この場合、複数のセンサ40が設けられた中敷きを、計測装置として利用し得る。なお、複数のセンサ40は、底部30の下面(アウトソールの下面)又は底部30の上面(インナーソールの上面、又は底部30がインナーソールを有さない場合はインソールの上面)に設けられてもよい。
【0022】
各センサ40は、荷重センサであり、例えば、歪みゲージ式のロードセルである。歪みゲージ式のロードセルは、例えば、足裏から加えられた下向きの荷重に応じて変形する起歪体と、起歪体に貼り付けられ起歪体の変形に応じて電気信号(検出信号)を出力する歪ゲージとを有する。
【0023】
図4に示すように、複数のセンサ40は、上方から見て底部30の全域にわたるように分布している。左足用履物計測部4aの複数のセンサ40と、右足用計測部4bの複数のセンサ40とは、左右対称に分布している。
【0024】
各計測部4a,4bは、複数のセンサ40として、複数のつま先用センサ41と、複数の中足部用センサ42と、複数の踵用センサ43とを有している。複数のつま先用センサ41は、履物3の底部30において履物3を履いた足のつま先(足趾及び前足部)に対応する部分に設けられている。複数の中足部用センサ42は、履物3の底部30において、履物3を履いた足の中足部(つま先と踵の間の部分)に対応する部分に設けられている。複数の踵用センサ43は、履物3の底部30において、履物3を履いた足の踵(後足部)に対応する部分に設けられている。
【0025】
各計測部4a,4bにおいて、複数のセンサ40の分布には粗密がある。複数のつま先用センサ41と、複数の中足部用センサ42とは、粗密の程度が略同じである。複数の中足部用センサ42は、足裏の土踏まずに対応する部分には設けられていない。複数の踵用センサ43は、複数のつま先用センサ41及び複数の中足部用センサ42と比較して、密になるように分布している。このため、各計測部4a,4bでは、踵から加わる荷重又は圧力をより適切に計測することができ、歩行時において衝撃を受けやすい踵に大きな荷重が加わることを有効に抑制できる。
【0026】
なお、各計測部4a,4bが有するセンサ40は、足裏から加わる荷重又は圧力を計測するセンサであればよく、荷重センサに限定されない。例えばセンサ40は、圧力センサであってもよい。また、計測部4a,4bが有するセンサ40の数は限定されない。例えば、計測部4a,4bは、一つのセンサ40だけで構成されてもよい。また、各計測部4a,4bにおける複数のセンサ40の分布は限定されない。例えば、複数のセンサ40は、上方から見て略均一に分布するように設けられてもよい。
【0027】
計測部4の各センサ40は、足裏から当該センサ40に加わる荷重又は圧力を、一定時間毎又は常時連続的に計測する。各センサ40は、測定した荷重又は圧力を示す出力信号を出して
図1に示す表示装置5に送る。なお、本実施形態の各センサ40は、表示装置5と通信する機能を有しているが、表示装置5と通信する機能を有さなくてもよい。この場合、各センサ40の出力信号は、例えば、計測装置2に設けられた通信部50によって表示装置5に送られる。
【0028】
表示装置5は、携帯端末であり、詳しくは、スマートフォンである。なお、表示装置5は、スマートフォン以外の携帯端末であってもよく、例えば、タブレット端末、携帯電話又はスマートウォッチ等のウェアラブル端末等であってもよい。また、表示装置5は、表示機能を有するのであれば、携帯端末以外の装置であってもよい。また、本実施形態の表示装置5は、計測装置2から分離して独立した装置であるが、計測装置2に設けられてもよい。例えば、表示装置は、履物3に外部から視認できるように設けられてもよい。
【0029】
図1に示すように、表示装置5は、通信部50、制御部51及び表示部52を有している。通信部50は、計測装置2と通信を行う。計測装置2と通信部50との通信は、例えば、Bluetooth(登録商標)又はWi-Fi(登録商標)等の近距離無線通信規格に準拠した無線通信、あるいは赤外線通信等、電波を通信媒体とする無線通信である。通信部50は、各センサ40の出力信号を、各センサ40により測定した荷重又は圧力を示す信号として受け付けて制御部51に入力する。なお、通信部50と計測装置2との通信は、有線LAN(Local Area Network)等の通信規格に準拠した有線通信であってもよいし、無線通信と有線通信との組み合わせであってもよい。
【0030】
制御部51は、ハードウェアとしての1以上のプロセッサ及びメモリを主構成とするコンピュータシステムである。制御部51では、メモリに記録されたプログラムを1以上のプロセッサで実行することによって、種々の機能が実現される。プログラムは、例えば、電気通信回線を通じて提供されるアプリケーションプログラムである。なお、プログラムは、制御部51のメモリに予め記録されてもよく、また、コンピュータシステムで読み取り可能な光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
【0031】
制御部51は、通信部50から入力された信号、すなわち、各センサ40により測定した荷重又は圧力が変換された信号に基づいて、表示部52に表示する情報を取得し、この情報を変換した信号を表示部52に送る。表示部52に表示される情報は、例えば、各計測部4a,4bが対応する足裏全体から受ける荷重の値である。この値は、例えば、制御部51が各計測部4a,4bにおける全てのセンサ40で検出した荷重の値を合計することで算出される。表示装置5の表示部52には、例えば、左足用計測部4aの測定によって取得した情報と、右足用計測部4bの測定によって取得した情報とを、同時に表示する。例えば、表示部52には、計測装置2により測定した荷重又は圧力に基づいて取得した情報として、「右足 20kg 左足 30kg」等の文字情報が表示される。
【0032】
なお、各足の足裏全体から受ける荷重は、複数の圧力センサで計測した圧力に基づいて算出されてもよい。また、表示部52で表示される情報は、計測部4が対応する足裏全体から受ける荷重に限定されず、例えば、各センサ40で測定した荷重又は圧力であってもよいし、これら荷重又は圧力から取得した他の情報であってもよい。他の情報は、例えば、各測定部4a,4bの複数のセンサ40で計測した荷重又は圧力の平均値等である。また、表示装置5は、通信部50及び制御部51を有さなくてもよい。この場合、計測システム1は、例えば、通信部50及び制御部51を有する装置を表示装置5とは別に備えればよい。
【0033】
表示部52は、制御部51から送られた信号に基づき、計測装置2の計測に基づいて取得した情報を表示する。表示部52は、例えば、液晶ディスプレイで構成された表示画面である。表示部52は、例えば、一定時間毎又は常時連続的に、計測装置2の計測に基づいて取得した情報を表示する。
【0034】
なお、表示装置5は、制御部51を有さなくてもよい。この場合、制御部51は、例えば、計測装置2又は計測装置2以外の装置が備える。また、表示装置5は、計測装置2の測定に基づいて取得した情報を音声により出力する機能、又は計測装置2から取得したデータを記録部に記録する機能等を有してもよい。また、これらの機能は、表示装置5とは別の出力装置によって実現されてもよい。
【0035】
計測システム1を用いたリハビリテーションは、例えば、計測装置2の計測結果に基づく情報が表示装置5の表示部52によって一定時間毎に又は常時更新される状態で、履物3を履いた被験者が手すり等を利用しながら歩行することで行われる。この場合、被験者は、表示装置5に表示された各足にかかる荷重等の情報を確認しながら、歩行することができる。また、被験者以外の人も、表示装置5を見ることで、被験者の各足にかかる荷重等の情報を被験者の歩行時に確認し、確認した情報又はこの情報に基づく指示等を歩行中の被験者に伝えることができる。したがって、被験者は、実際に歩行している時において各足に加わる荷重等を正確かつ容易に把握することができ、骨折等した足に対して過度の荷重が加わることを適切に抑制できる。また、本実施形態の計測システム1では、表示装置5として、携帯端末を用いる。このため、携帯端末の機能を実現するために有する通信部50、制御部51及び表示部52を有効に利用して、計測装置2の計測により取得した情報を表示することができる。
【0036】
(2)態様
以上説明した実施形態から明らかなように、第1の態様の計測装置2は、履物3に設けられ、履物3を履いた被験者の足裏から加えられた荷重又は圧力を計測する計測部4を備える。
【0037】
第1の態様によれば、履物3を履いて歩行する被験者の足裏から計測部4に加えられた荷重又は圧力を測定できる。このため、被験者等は、実際に歩行している時において足に加わる荷重等を正確かつ容易に把握することができる。
【0038】
第2の態様の計測装置2は、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第2の態様は、以下に示す構成を有する。計測部4が履物3の底部30に設けられる。
【0039】
第3の態様の計測装置2は、第2の態様との組み合わせにより実現され得る。第3の態様は、以下に示す構成を有する。履物3は、左足用履物3aと、右足用履物3bとを有する。計測部4は、左足用履物3aの底部30に設けられた左足用計測部4aと、右足用履物3bの底部30に設けられた右足用計測部4bとを有する。
【0040】
この態様によれば、履物3を履いて歩行する被験者の各足の裏から計測部4に加えられた荷重又は圧力を測定できる。このため、被験者等は、実際に歩行している時において各足に加わる荷重等を正確かつ容易に把握することができる。
【0041】
第4の態様の計測システム1は、以下に示す構成を有する。計測システム1は、第1~第3のいずれか一つの態様の計測装置2と、計測部4の計測に基づいて取得した情報を表示する表示装置5とを備える。
【0042】
この態様によれば、被験者等は、表示装置5で表示された情報を確認することで、歩行時における被験者の各足に加わる荷重等を正確かつ容易に把握することができる。
【0043】
第5の態様の計測システム1は、第4の態様との組み合わせにより実現され得る。第5の態様の表示装置5は、計測装置2と無線通信可能な携帯端末である。
【0044】
この態様によれば、被験者等は、携帯端末を利用して、歩行時における被験者の各足に加わる荷重等を正確かつ容易に把握することができる。
【符号の説明】
【0045】
1 計測システム
2 計測装置
3 履物
3a 左足用履物
3b 右足用履物
30 底部
4 計測部
4a 左足用計測部
4b 右足用計測部
5 表示装置